JP2006321110A - 表面に装飾模様を施した成型品及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の砕片から成る装飾模様をその表面に施した成型品並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】 成型品を成型するための鋳型を製造する工程と、接着剤によって多数の砕片を鋳型の内表面に貼り付ける工程と、適切な硬化剤を成型品の材料である樹脂の中に適量入れて攪拌装置によって均一に攪拌する工程と、前記硬化剤を含んだ樹脂材料を鋳型の中に注入し硬化させた後、前記多数の砕片を表面に付着させた成型品を鋳型から取り出す工程と、研磨機によって成型品の表面を研磨仕上げし、成型品の表面を滑らかにしてから、再度その表面をワックス仕上げし、表面に装飾模様が施された最終成型品にする工程とからなる製造方法及びこの製造方法によって得られた成型品である。
【選択図】図1
【解決手段】 成型品を成型するための鋳型を製造する工程と、接着剤によって多数の砕片を鋳型の内表面に貼り付ける工程と、適切な硬化剤を成型品の材料である樹脂の中に適量入れて攪拌装置によって均一に攪拌する工程と、前記硬化剤を含んだ樹脂材料を鋳型の中に注入し硬化させた後、前記多数の砕片を表面に付着させた成型品を鋳型から取り出す工程と、研磨機によって成型品の表面を研磨仕上げし、成型品の表面を滑らかにしてから、再度その表面をワックス仕上げし、表面に装飾模様が施された最終成型品にする工程とからなる製造方法及びこの製造方法によって得られた成型品である。
【選択図】図1
Description
本発明は、主に成型品の製造方法に関し、更に具体的に言うと、成型品の成型前に、成型品を成型するための鋳型の表面に対して装飾材料を貼りつけ、成型材料を注入した後で成型品を鋳型から取り外したときに、その表面に装飾材料が付いているように設計された成型品製造方法およびその製品に関するものである。
鋳型産業界で従来製造されてきた製品は、通常は大体において単純で単調な形態に作られている。成型品の表面に装飾模様を施して表面に変化を付けるためには、通常のやり方では、鋳型から取り出した半製品の表面に何らかの装飾を加えるようにしている。しかし、現在の成型品の製造は、できるだけ後の加工処理を減少するようにして、非常に精密な方法で一体成型する傾向になっている。従って、従来の技術では既に競争力がなく、これが鋳造業者の技術的な課題になっている。
本発明の目的は、主に鋳型の表面に対して加工処理を行うことにより、鋳型から取り出した製品の表面に装飾が施され、これにより製品を洗練仕上げで設計することができ、これにより、一段と多様化の要求を満足させられるようにすることである。
本発明の別の目的は、装飾材料が付いていて表面が滑らかで光沢のある製品を製造するようにして、実施性が高く産業上の利用度が高い製造方法を提供することである。
請求項1に係る発明は、多数の砕片からなる装飾材料を製品の表面に付着させることで表面に装飾模様を施した成型品を製造する方法であって、前記方法は、成型品の鋳型を製造する工程と、前記鋳型の内表面に接着剤によって、前記砕片を多数貼り付ける工程と、成型材料である樹脂の中に適切な硬化剤を適量入れて、攪拌装置によって該材料を均一に攪拌する工程と、前記硬化剤を含んだ樹脂材料を前記鋳型に注入し、前記材料が硬化した後、前記多数の真珠貝殻砕片がその表面に付着した成型品を前記鋳型より取り出す工程と、前記成型品の表面を研磨機によって研磨仕上げし、その表面を滑らかに磨き上げたのち、さらにワックス仕上げを施し、表面に装飾の施された最終製品にする工程と、から成ることを特徴とする製造方法である。
請求項2発明は、請求項1記載の表面に装飾模様を施した成型品の製造方法において、前記鋳型の材料はシリカ材であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の表面に装飾模様を施した成型品の製造方法において、前記砕片の材料は真珠貝の貝殻であることを特徴とする。
請求項4の発明は、多数の砕片から成る装飾模様を表面に施した成型品であって、前記成型品は、成型品を成型するための鋳型を製造し、前記鋳型の表面に多数の装飾模様用の砕片を接着剤によって貼り付けて、成型品材料である樹脂の中に適切な硬化剤を適量入れて、攪拌装置によって均一に攪拌し、前記硬化剤を含んだ樹脂材料を前記鋳型に注入し、該材料が硬化した後、前記多数の装飾用砕片が付着された成型品を前記鋳型より取り出して、前記成型品の表面を研磨機によって研磨仕上げし、その表面を滑らかに磨き上げたのち、さらにワックス仕上げを施し、表面に装飾の施された最終成型品とするようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の多数の砕片から成る装飾模様を表面に施した成型品において、前記鋳型の材料はシリカ材であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4記載の多数の砕片から成る装飾模様を表面に施した成型品において、前記装飾用砕片の材料は真珠貝の貝殻であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1記載の表面に装飾模様を施した成型品の製造方法において、前記砕片の材料は真珠貝の貝殻であることを特徴とする。
請求項4の発明は、多数の砕片から成る装飾模様を表面に施した成型品であって、前記成型品は、成型品を成型するための鋳型を製造し、前記鋳型の表面に多数の装飾模様用の砕片を接着剤によって貼り付けて、成型品材料である樹脂の中に適切な硬化剤を適量入れて、攪拌装置によって均一に攪拌し、前記硬化剤を含んだ樹脂材料を前記鋳型に注入し、該材料が硬化した後、前記多数の装飾用砕片が付着された成型品を前記鋳型より取り出して、前記成型品の表面を研磨機によって研磨仕上げし、その表面を滑らかに磨き上げたのち、さらにワックス仕上げを施し、表面に装飾の施された最終成型品とするようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の多数の砕片から成る装飾模様を表面に施した成型品において、前記鋳型の材料はシリカ材であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4記載の多数の砕片から成る装飾模様を表面に施した成型品において、前記装飾用砕片の材料は真珠貝の貝殻であることを特徴とする。
本発明は、前記鋳型の表面に接着剤によって、前記砕片を多数貼り付ける工程と、成型材料である樹脂の中に適切な硬化剤を適量入れて、攪拌装置によって該材料を均一に攪拌する工程と、前記硬化剤を含んだ樹脂材料を前記鋳型に注入し、前記材料が硬化した後、前記多数の真珠貝殻砕片がその表面に付着した成型品を前記鋳型より取り出す工程と、前記成型品の表面を研磨機によって研磨仕上げし、その表面を滑らかに磨き上げたのち、さらにワックス仕上げを施し、表面に装飾の施された最終製品にする工程とから成るものであるため、鋳型から取り出した製品の表面に装飾が施され、一段と多様化の要求を満足させられるようにすることが出来る。
また、装飾材料が付いていて表面が滑らかで光沢のある製品を製造することができるので、実用性が高く産業上の利用度が高い効果がある。
また、装飾材料が付いていて表面が滑らかで光沢のある製品を製造することができるので、実用性が高く産業上の利用度が高い効果がある。
本発明の技術分野の当業者に、本発明の目的、特徴、及び機能を理解してもらうために、下記に具体的な実施形態について添付の図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の製造を示すフローチャートである。
まず、ステップ10で、鋳造製品を製造するための鋳型を製造する。
ステップ12で、鋳型の表面に真珠貝のような貝殻の砕片を多数接着剤で貼り付ける。
ステップ14で、製品材料である樹脂に適切な硬化剤を適量入れて、攪拌装置によって樹脂材料と硬化剤を均一に攪拌する。
ステップ16で、ステップ14で製造した硬化剤を含んだ樹脂を鋳型に注入し、材料が硬化した後、装飾模様となる貝殻砕片が表面に多数付いている成型品を鋳型から取り出す。
ステップ18で、研磨機によって成型品の表面に研磨仕上げを施し、成型品の表面が滑らかに光沢を帯びるようにしてから、再度その表面をワックス仕上げし、表面に装飾模様の施された最終製品とする。
まず、ステップ10で、鋳造製品を製造するための鋳型を製造する。
ステップ12で、鋳型の表面に真珠貝のような貝殻の砕片を多数接着剤で貼り付ける。
ステップ14で、製品材料である樹脂に適切な硬化剤を適量入れて、攪拌装置によって樹脂材料と硬化剤を均一に攪拌する。
ステップ16で、ステップ14で製造した硬化剤を含んだ樹脂を鋳型に注入し、材料が硬化した後、装飾模様となる貝殻砕片が表面に多数付いている成型品を鋳型から取り出す。
ステップ18で、研磨機によって成型品の表面に研磨仕上げを施し、成型品の表面が滑らかに光沢を帯びるようにしてから、再度その表面をワックス仕上げし、表面に装飾模様の施された最終製品とする。
図2Aおよび図2Bは、それぞれ、本発明の製造方法で成型品が製造される過程を示す概略図である。
まず、ステップAで、鋳造製品20用の鋳型を製造する。鋳型は、シリカ材で成型され、下部221と上部222とから構成されている。
次に、ステップBは、例えば真珠貝のような貝殻を砕いた砕片24を多数、接着剤によって鋳型の下部221及び上部222の表面に貼り付ける工程である
一方、成型品の材料となる飽和樹脂または不飽和樹脂の中に適切な硬化剤を適量入れて、攪拌装置によって均一に攪拌しておく。
次に、ステップBは、例えば真珠貝のような貝殻を砕いた砕片24を多数、接着剤によって鋳型の下部221及び上部222の表面に貼り付ける工程である
一方、成型品の材料となる飽和樹脂または不飽和樹脂の中に適切な硬化剤を適量入れて、攪拌装置によって均一に攪拌しておく。
ステップC〜Dで、前記硬化剤26を含んだ樹脂材料を下部221及び上部222から成る鋳型の中に注入し、それを硬化させた後で、鋳型から真珠貝等の貝殻砕片24の付いた成型品28を取り出す。
その後、成型品28の表面を研磨機によって研磨し、成型品28の表面を滑らかに磨き上げ、最後に、再度その表面をワックス仕上げし、表面に装飾が施された製品を完成する。
その後、成型品28の表面を研磨機によって研磨し、成型品28の表面を滑らかに磨き上げ、最後に、再度その表面をワックス仕上げし、表面に装飾が施された製品を完成する。
本実施例において、表面の模様の飾り付けは真珠貝の貝殻の砕片24を使用したが、鋳造製品の表面に付着させるのは、真珠貝殻の貝殻に限定されることなく、各種材料、異なる形状の装飾材料が適用でき得ることは言うまでもない。
本発明の最適な実施形態を上記に説明したが、本実施例に限定されることなく、本発明の精神と範囲に逸脱しない限り、各種の変更修正ができ、これらの変更修正も本発明の範囲内であり、本発明は、添付の特許請求の範囲でのみに限定されるものである。
20 鋳造製品
24 砕片
221,222 鋳型下部,鋳型上部
24 砕片
221,222 鋳型下部,鋳型上部
Claims (6)
- 多数の砕片からなる装飾材料を製品の表面に付着させることで表面に装飾模様を施した成型品を製造する方法であって、前記方法は、
成型品の鋳型を製造する工程と、
前記鋳型の表面に接着剤によって、前記砕片を多数貼り付ける工程と、
成型材料である樹脂の中に適切な硬化剤を適量入れて、攪拌装置によって該材料を均一に攪拌する工程と、
前記硬化剤を含んだ樹脂材料を前記鋳型に注入し、前記材料が硬化した後、前記多数の真珠貝殻砕片がその表面に付着した成型品を前記鋳型より取り出す工程と、
前記成型品の表面を研磨機によって研磨仕上げし、その表面を滑らかに磨き上げたのち、さらにワックス仕上げを施し、表面に装飾の施された最終製品にする工程と、
から成ることを特徴とする製造方法。 - 前記鋳型の材料はシリカ材であることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
- 前記砕片の材料は真珠貝の貝殻であることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
- 多数の砕片から成る装飾模様を表面に施した成型品であって、前記成型品は、
成型品を成型するための鋳型を製造し、
前記鋳型の表面に多数の装飾模様用の砕片を接着剤によって貼り付けて、
成型品材料である樹脂の中に適切な硬化剤を適量入れて、攪拌装置によって均一に攪拌し、
前記硬化剤を含んだ樹脂材料を前記鋳型に注入し、該材料が硬化した後、前記多数の装飾用砕片を付着された成型品を前記鋳型より取り出して、
前記成型品の表面を研磨機によって研磨仕上げし、その表面を滑らかに磨き上げたのち、さらにワックス仕上げを施し、表面に装飾の施された最終成型品とするようにしたことを特徴とする表面に装飾模様を施した成型品。 - 前記鋳型の材料はシリカ材であることを特徴とする請求項4記載の表面に装飾模様を施した成型品。
- 前記装飾用砕片の材料は真珠貝の貝殻であることを特徴とする請求項4記載の表面に装飾模様を施した成型品。
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JP2005145897A JP2006321110A (ja) | 2005-05-18 | 2005-05-18 | 表面に装飾模様を施した成型品及びその製造方法 |
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2005
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