JP2006320090A - モータ - Google Patents

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徹 岡崎
Shingo Oohashi
紳悟 大橋
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英彦 杉本
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Abstract

【課題】トルクリップルが発生しないモータを提供する。
【解決手段】同一の回転軸16に外嵌固定されて軸線回りの周方向に交互に逆極性となる磁極が形成される一対の回転子12、14と、回転子14に対向配置されて軸線回りの周方向に交互に逆極性となる磁極が励磁される固定子13とを備え、回転子12、14の極数をN個とすると、一対の回転子12、14は、回転軸16に対して互いに180°/Nの回転角だけ取付角度をずらして固定し、一方の回転子12に形成される磁極と他方の回転子14に形成される磁極の位相をずらしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸に外嵌固定される回転子を少なくとも一対設けているモータに関するものである。
従来、特開昭54−116610号公報や特開平6−86517号公報に開示された発電機では、図15に示すように、外筒となるブラケット2に回転軸1がベアリング3を介して貫通し、回転軸1に外嵌固定された継鉄4の外周に界磁巻線5を設けていると共に界磁巻線5の左右から交互に突出する爪形磁極6、7を設け、全体として回転子を形成している。一方、ブラケット2には、爪形磁極6、7に対向して固定子巻線8を設けている。また、界磁巻線5への電力供給は、スリップリング9を介して摺動自在に給電する構成としている。
前記構成によれば、スリップリング9を介して界磁巻線5に直流を供給することで界磁巻線5の図中右側にN極が発生し、図中左側にS極が発生する場合を考えると、右側から突出する爪形磁極6にN極が誘導され、左側から突出する爪形磁極7にS極が誘導される。即ち、回転軸1を中心として巻回された界磁巻線5を1つ設けるだけで、回転子の外周側に複数のN極およびS極を周方向の交互に発生させることが可能となる。
ところで、N極が誘導される爪形磁極6とS極が誘導される爪形磁極7との間が近接しすぎると、隣接する爪形磁極6、7間で磁気回路が形成されてしまい、固定子巻線8に向けたトルクに寄与する磁束が低減する。そこで、このような磁場漏れを防ぐべく爪形磁極6、7の間には周方向にある程度の空隙を設けることが求められる。しかしながら、爪形磁極6、7の隣接間隔が大きくなると、図16に示すように、回転軸1の回転トルクは回転角によって変動し、不安定なトルクリップル(コギングトルク)を生じる問題がある。
特開昭54−116610号公報 特開平6−86517号公報
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、トルクリップルが発生しないモータを提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、同一の回転軸に外嵌固定され、軸線回りの周方向に交互に逆極性となる磁極が形成される一対の回転子と、
前記回転子に対向配置され、軸線回りの周方向に交互に逆極性となる磁極が励磁される固定子とを備え、
前記回転子の極数をN個とすると、前記一方の回転子に形成される磁極と、前記他方の回転子に形成される磁極とは、互いに180°/Nの回転角だけ位相がずれていることを特徴とするモータを提供している。
前記構成とすると、一対の回転子の各N個の磁極を回転軸回りに180°/Nだけ位相をずらしているので、一方の回転子で生じる磁極の弱い部分は他方の回転子で生じる磁極の強い部分が補完し、他方の回転子で生じる磁極の弱い部分は一方の回転子で生じる磁極の強い部分が補完する。したがって、回転角によって個々の回転子に生じるトルクに変動があっても、互いのトルクの位相をずらして重ね合わせることで、全体として回転軸のトルクが平坦化され、トルクリップルの発生を防止することができる。
前記一対の回転子は、前記回転軸に対して互いに180°/Nだけ回転方向の取付角度をずらして固定していると好ましい。
前記構成とすると、一方の回転子の回転軸に対する軸線回りの取付角度を他方の回転子に対して180°/Nだけずらして固定するだけでトルクリップルを防止でき、各回転子に発生する磁極はそれぞれ同様に励磁すればよく特別な制御等を行う必要がなくなる利点がある。
なお、各回転子の回転軸に対する取付角度は同一とし、夫々の回転子に励磁される正弦波形の磁極の位相が180°/Nずれるように電流制御等を行う構成としてもよい。
軸線回りの内周側と外周側とで互いに逆極性の同心円状の磁極を励磁させる励磁手段を有する誘導源固定子が、前記回転子の一側に配置され、
前記回転子には、一端面が前記励磁手段の外周側に対向すると共に他端面が前記固定子の磁極に対向する磁性体からなる第1誘導子と、一端面が前記励磁手段の内周側に対向すると共に他端面が前記固定子の磁極に対向する磁性体からなる第2誘導子とを周方向に交互に配置していると好ましい。
前記構成とすると、誘導源固定子で円環状の内周側と外周側とに逆極性が同心円上に励磁されるため、回転子が回転しても第1誘導子の一端面は誘導源固定子の例えばN極発生地点の円周上を移動すると共に、第2誘導子の一端面は誘導源固定子の例えばS極発生地点の円周上を移動するので、第1誘導子と第2誘導子の他端面には互いに逆極性の一定磁極が誘導される。よって、第1、第2誘導子と固定子との間で吸引/反発力が発生して回転子の駆動力が生成される。
また、第1誘導子と第2誘導子は互いを近接させすぎるとその間で磁気回路が形成されて磁場漏れが発生し、固定子に向けたトルクに寄与する磁束が低減する可能性があるため、各誘導子間にはある程度の空隙を設けることが求められる。このように各誘導子の隣接間隔を大きくするとトルクリップルが発生し易くなるので、前述した各回転子の位相を180°/Nずらす工夫がより効果的となる。
前記固定子の軸線方向の両側に前記一対の回転子を配置すると共に、前記各回転子の軸線方向の外側に一対の前記誘導源固定子を配置するアキシャルギャップ構造としていると好ましい。
前記構成とすると、固定子の両側に各回転子と各誘導源固定子を挟設配置するアキシャルギャップ構造としているので、中央で共用化された固定子で発生する磁場をトルク発生に有効利用することができる。
前記固定子は、超電導線材が巻回された超電導コイルを周方向に等間隔をあけて配置して前記磁極を励磁していると好ましい。
即ち、固定子の磁極を発生させるコイルを超電導化することで、磁場の強化が図られてモータトルクを大幅にアップすることができる。
前記誘導源固定子の前記励磁手段は、超電導線材が軸線回りの円環状に巻回された超電導コイルとしていると好ましい。
即ち、誘導源固定子のコイルも超電導化することで大電流を流すことが可能となり、コイルの巻数を大幅に低減することができる。
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、各回転子の各N個の磁極を互いに回転軸回りに180°/Nだけ位相をずらしているので、一方の回転子で生じる磁極の弱い部分は他方の回転子で生じる磁極の強い部分に補完される。よって、個々の回転子の発生トルクに変動があっても、互いのトルクの位相をずらして重ね合わせることで回転軸のトルクが平坦化され、トルクリップルの発生を防止することが可能となる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図9は第1実施形態を示す。
第1実施形態のモータ10はアキシャルギャップ構造であり、誘導源固定子11、回転子12、固定子13、回転子14、誘導源固定子15がこの順番に並設され、回転軸16が各回転子12、14に貫通固定されていると共に、各誘導源固定子11、15および固定子13に対しては回転自在としている。また、各誘導源固定子11、15および固定子13はケーシング等の設置面Gに固定されている。
両側の誘導源固定子11、15は左右対称であり、設置面Gに固定された磁性体からなるヨーク17、31と、ヨーク17、31の軸線回りの円環状に埋設された真空断熱構造の断熱冷媒容器19、33と、断熱冷媒容器19、33に収容された超電導線材からなる軸線回りの界磁コイル18とを備えている。なお、界磁コイル18、32にはビスマス系やイットリウム系等の超電導線材を用いている。
ヨーク17、31は、中央に回転軸16の外径より大きく穿設された遊嵌穴17a、31aと、遊嵌穴17a、31aを中心として内側対向面より円環状に凹設された溝部17b、31bとを備えている。
断熱冷媒容器19、33には液体窒素を循環させた状態で界磁コイル18、32が収容されており、その断熱冷媒容器19、33がヨーク17、31の溝部17b、31bに埋設されている。界磁コイル18、32には直流を供給する第1給電装置35が接続されている。また、断熱冷媒容器19、33には冷媒となる液体窒素を貯留した液体窒素タンク34が接続されている。
一対の回転子12、14は左右対称の同構造であり、図8に示すように、互いに45°(=180°/極数(4))だけ回転角をずらして回転軸16に外嵌固定している。
回転子12、14は、図4(A)〜(D)に示すように、円盤形状で非磁性材料からなり回転軸16の固定用の中心軸穴20a、28aを有する支持部20、28と、中心軸穴20a、28aを中心として点対称位置に埋設された一対のN極誘導子21、29(第1誘導子)と、N極誘導子21、29から90°回転した位置に埋設された一対のS極誘導子22、30(第2誘導子)とを備えている。
N極誘導子21、29の一端面21b、29bは、図7(B)に示すように、界磁コイル18、32の外周側に対向配置される円弧状とすることで、界磁コイル18、32のN極発生位置に対向配置させている。
S極誘導子22、30の一端面22b、30b、図7(C)に示すように、界磁コイル18、32の内周側に対向配置される円弧状とすることで、界磁コイル18、32のS極発生位置に対向配置させている。
N極誘導子21、29およびS極誘導子22、30の他端面21a、22a、29a、30aは扇形状で、固定子13の電機子コイル25、26と対向する同一円周上に等間隔に配置されている。
N極誘導子21、29およびS極誘導子22、30は、円弧状の一端面21b、22b、29b、30bから軸線方向に向けて断面形状を変化させることで他端面21a、22a、29a、30aでは扇形状となる立体形状としている。
N極誘導子21、29およびS極誘導子22、30の軸線方向に直交する断面積は、一端面21b、29bから他端面22a、30aまで一定としている。また、N極誘導子21、29およびS極誘導子22、30の軸線方向に直交する断面積は互いに同一としている。
固定子13は、設置面Gに固定された非磁性体からなる支持部23と、支持部23に周方向に等間隔をあけて4つ埋設された真空断熱構造で円環状の断熱冷媒容器24と、断熱冷媒容器24に収容された超電導線材からなる電機子コイル25、26とを備えている。
支持部23は、中央に回転軸16の外径より大きく穿設された遊嵌穴23aを穿設していると共に、外周側の周方向に等間隔に穿設された4つの取付穴23bを備えている。円環状で真空断熱構造の4つの断熱冷媒容器24を内部に電機子コイル25、26を収容した状態で取付穴23bに夫々埋設しており、断熱冷媒容器24の中空部には磁性体からなる磁心27を配置している。また、図6に示すように、上下の電機子コイル25と左右の電機子コイル26とは巻き方向を逆転させることで、周方向に交互に逆磁性が励磁されるようにしている。電機子コイル25、26には交流を供給する第2給電装置36が接続されている。また、断熱冷媒容器24には冷媒となる液体窒素を貯留した液体窒素タンク34が接続されている。
ヨーク17、31、各誘導子21、22、29、30および磁心27は、磁性粉末(鉄粉等)を絶縁樹脂でプレス結合して加熱処理を施した圧粉磁性体、あるいは、被膜(燐酸化合物被膜等)で覆った磁性粉末(鉄粉等)を絶縁樹脂で結合して加熱処理を施した圧粉磁性体としている。圧粉磁性体の結合用樹脂としては、ポリフェニレンサルファイドや可溶性ポリイミド等の樹脂が好適に用いられる。また、支持部20、23、28は、FRPやステンレス等の非磁性材料で形成している。
次に、モータ10の動作原理について説明する。
界磁コイル18、32に直流を給電すると、界磁コイル18、32の外周側にN極が発生すると共に内周側にS極が発生する。そうすると、例えば図7(A)(B)に示すように、N極側の磁束が一端面21bよりN極誘導子21内に導入され、他端面21aにN極磁束が現れる。また、図7(A)(C)に示すように、S極側の磁束は一端面22bよりS極誘導子22内に導入され、他端面22aにS極磁束が現れる。ここで、各誘導子21、22の一端面21b、22bは界磁コイル18の内外周に沿った同心円上に配置されているので、回転子12が回転してもN極誘導子21の他端面21aには常にN極が現れ、S極誘導子22の他端面22aには常にS極が現れることとなる。なお、図7では一方の回転子12について説明しているが、他方の回転子14についても同様である。
この状態から電機子コイル25、26に給電すると、図6に示すように、あるタイミングでは上下の電機子コイル25と左右の電機子コイル26とに互いに逆磁性が励磁される。そして、電機子コイル25、26に給電される電流を交流とすることで周期的に磁性が反転される。この電機子コイル25、26の周期的な磁極変化の影響で、回転子12、14のN極誘導子21、29およびS極誘導子22、30に周方向の吸引/反発力が発生し、回転軸16が回転駆動される。
さらに本発明の特徴的事項として、一対の回転子12,14は、回転軸16に対して互いに45°だけ回転方向の取付角度をずらして固定しているので、各誘導子21、22、29、30により回転子12と回転子14に形成される各4個の磁極は、軸線回りに45°だけ位相ズレを起こす。これにより、一方の回転子12で生じる磁極の弱い部分は他方の回転子14で生じる磁極の強い部分に補完される。したがって、図9に示すように、個々の回転子12,14の発生トルクに変動があっても、互いのトルクの位相をずらして重ね合わせることで回転軸16のトルクが平坦化され、トルクリップルの発生が防止される。
図10は第2実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、回転子12,14、固定子13および誘導源固定子15を軸線方向に直列追加して多段化している点である。
即ち、本実施形態のモータ40は、図10の左半分と右半分とで第1実施形態のモータ10が2つ直列配置された構造とし、かつ、中央の誘導源固定子41は右半分と左半分とで共用している。なお、回転子12、14、固定子13および誘導源固定子15は第1実施形態と同構造であるため説明を省略する。
中央の誘導源固定子41は、設置面Gに固定された磁性体からなるヨーク42と、ヨーク42の軸線回りの円環状に埋設された真空断熱構造の断熱冷媒容器43と、断熱冷媒容器43に収容された超電導線材からなる軸線回りの界磁コイル44とを備えている。
ヨーク42は、中央に回転軸16の外径より大きく穿設された遊嵌穴42aと、遊嵌穴42aを中心として円環状に穿設された取付穴42bとを備えている。断熱冷媒容器43には液体窒素を循環させた状態で界磁コイル44が収容されており、その断熱冷媒容器43がヨーク42の取付穴42bに埋設されている。
以上の構成のようにモータを多段化すれば、第1実施形態に比べて磁場が強化されて出力トルクの増大を図ることができる。
図11および図12は第3実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、誘導子を使用していない点である。
本実施形態のモータ50は、固定子51の軸線方向の両側に一対の回転子52、53を対向配置したアキシャルギャップ構造とし、回転子52、53の中心に回転軸54を固定している。
固定子51は略円盤形状で、ケーシング等の固定部Gに固定されたFRP等の非磁性体からなる支持部55の中心に遊嵌穴55aを形成し、その外周側には周方向に等間隔をあけて取付穴55bを複数設けている。これら取付穴55bに円環状で真空断熱構造の断熱冷媒容器56を埋設し、断熱冷媒容器56に超電導線材からなる電機子コイル57を収容している。また、断熱冷媒容器56の中空部には磁性体からなる磁心64を配置している。このように、複数の電機子コイル57を軸線回りの周方向に間隔をあけて取り付け、夫々の電機子コイル57の磁束方向が軸線方向を向くように配置している。断熱冷媒容器56には、図示しない液体水素タンクから極低温の液体窒素が冷媒として供給されている。また、電機子コイル57には、図示しない給電装置から交流が供給されている。
一対の回転子52、53は左右対称の略円盤形状で、図12に示すように、互いに45°だけ回転角をずらして回転軸54に外嵌固定している。
詳しくは、回転子52、53のヨーク58、61は、中心に回転軸取付用の中心軸穴58a、61aを穿設していると共に、固定子51との対向面側には周方向に等間隔をあけてコイル取付穴58b、61bを設けている、これらコイル取付穴58b、61bに円環状で真空断熱構造の断熱冷媒容器59、62を埋設し、断熱冷媒容器59、62に超電導線材からなる界磁コイル60、63を収容している。このように、4つの界磁コイル60、63を軸線回りの周方向に間隔をあけて取り付け、かつ、一方の回転子52と他方の回転子53とで界磁コイル60、63の取付角度が回転方向に45°ずれるように回転軸54に固定している。
以上の構成とすれば、一対の回転子52、53は、回転軸54に対して互いに45°だけ回転方向の取付角度がずれているので、界磁コイル60、63に形成される各4個の磁極は、軸線回りに45°だけ位相ズレを起こす。これにより、一方の回転子52で生じる磁極の弱い部分は他方の回転子53で生じる磁極の強い部分に補完される。したがって、個々の回転子52、53の発生トルクに変動があっても、互いのトルクの位相をずらして重ね合わせることで回転軸54のトルクが平坦化され、トルクリップルの発生が防止される。
図13および図14は第4実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、誘導子を使用せず且つラジアルギャップ構造としている点である。
本実施形態のモータ70は、略円筒状の固定子71と、固定子71内に空隙をあけて配置された一対の回転子72、73と、回転子72、73の中心に固定されて且つ固定子71に対しては軸受77を介して回転自在な回転軸74とを備えている。
固定子71は、略円筒状の磁性体からなるヨーク71の内周面に周方向に等間隔をあけて4つの電機子コイル81を取り付けている。
回転子72、73は、回転軸74に外嵌固定された円柱状の磁性体からなるヨーク78、80と、ヨーク78、80の外周面に周方向に等間隔をあけて取り付けられた各4つの界磁コイル79、81とを備えている。夫々の回転子72、73は、図14(A)(B)に示すように、界磁コイル79、81の取付角度が互いに回転方向に45°ずれるようにして回転軸74に固定している。
以上の構成とすれば、一対の回転子72、73の界磁コイル79、81に形成される各4個の磁極は、軸線回りに45°だけ位相ズレを起こすので、一方の回転子72で生じる磁極の弱い部分は他方の回転子73で生じる磁極の強い部分に補完される。したがって、個々の回転子72、73の発生トルクに変動があっても、互いのトルクの位相をずらして重ね合わせることで回転軸74のトルクが平坦化されてトルクリップルの発生が防止される。
本発明の第1実施形態のモータの断面図である。 モータの45°回転させた位置における断面図である。 モータの更に45°回転させた位置における断面図である。 (A)は回転子の正面図、(B)は(A)のI−I線断面図、(C)は背面図、(D)は(A)のII−II線断面図である。 (A)は誘導源固定子の正面図、(B)は(A)のI−I線断面図である。 固定子の正面図である。 (A)は回転子および誘導源固定子を回転軸で貫通した状態の正面図、(B)は(A)のI−I線断面図、(C)は(A)のII−II線断面図である。 一対の回転子の回転軸への取付角度を説明する図面である。 発生トルクを説明する図面である。 第2実施形態のモータを示す断面図である。 第3実施形態のモータを示す断面図である。 一対の回転子の取付角度を説明する図面である。 第4実施形態のモータを示す断面図である。 (A)は図13のI−I線断面図、(B)は図13のII−II線断面図である。 従来例を示す図面である。 従来の問題点を示すグラフである。
符号の説明
10、40、50、70 モータ
11、15、41 誘導源固定子
12、14、52、53、72、73 回転子
13、51、71 固定子
16、54、74 回転軸
18、32、60、63、79、81 界磁コイル(超電導コイル)
19、24、33、56、59、62 断熱冷媒容器
21、29 N極誘導子(第1誘導子)
22、30 S極誘導子(第2誘導子)
25、57、76 電機子コイル(超電導コイル)

Claims (6)

  1. 同一の回転軸に外嵌固定され、軸線回りの周方向に交互に逆極性となる磁極が形成される一対の回転子と、
    前記回転子に対向配置され、軸線回りの周方向に交互に逆極性となる磁極が励磁される固定子とを備え、
    前記回転子の極数をN個とすると、前記一方の回転子に形成される磁極と、前記他方の回転子に形成される磁極とは、互いに180°/Nの回転角だけ位相がずれていることを特徴とするモータ。
  2. 前記一対の回転子は、前記回転軸に対して互いに180°/Nだけ回転方向の取付角度をずらして固定している請求項1に記載のモータ。
  3. 軸線回りの内周側と外周側とで互いに逆極性の同心円状の磁極を励磁させる励磁手段を有する誘導源固定子が、前記回転子の一側に配置され、
    前記回転子には、一端面が前記励磁手段の外周側に対向すると共に他端面が前記固定子の磁極に対向する磁性体からなる第1誘導子と、一端面が前記励磁手段の内周側に対向すると共に他端面が前記固定子の磁極に対向する磁性体からなる第2誘導子とを周方向に交互に配置している請求項1または請求項2に記載のモータ。
  4. 前記固定子の軸線方向の両側に前記一対の回転子を配置すると共に、前記各回転子の軸線方向の外側に一対の前記誘導源固定子を配置するアキシャルギャップ構造としている請求項3に記載のモータ。
  5. 前記固定子は、超電導線材が巻回された超電導コイルを周方向に等間隔をあけて配置して前記磁極を励磁している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のモータ。
  6. 前記誘導源固定子の前記励磁手段は、超電導線材が軸線回りの円環状に巻回された超電導コイルとしている請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のモータ。
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