JP4751134B2 - 誘導子型モータおよびそれを備えた車両 - Google Patents

誘導子型モータおよびそれを備えた車両 Download PDF

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Description

本発明は、誘導子型モータおよびそれを備えた車両に関し、詳しくは、磁束を所要位置に誘導する磁性体(誘導子)を備えたモータに関するものである。
従来、特開昭54−116610号公報や特開平6−86517号公報に開示された発電機では、図10に示すように、回転軸1が外筒となるブラケット2にベアリング3を介して貫通し、回転軸1に外嵌固定された継鉄4の外周に界磁巻線5を設けていると共に界磁巻線5の左右から交互に突出する爪形磁極6、7を設け、全体として回転子を形成している。一方、ブラケット2には、爪形磁極6、7に対向して固定子巻線8を設けている。また、界磁巻線5への電力供給は、スリップリング9を介して摺動自在に給電する構成としている。
前記構成によれば、スリップリング9を介して界磁巻線5に直流を供給することで界磁巻線5の図中右側にN極が発生し、図中左側にS極が発生する場合を考えると、右側から突出する爪形磁極6にN極が誘導され、左側から突出する爪形磁極7にS極が誘導される。即ち、回転軸1を中心として巻回された界磁巻線5を1つ設けるだけで、回転子の外周側に複数のN極およびS極を周方向の交互に発生させることが可能となる。
しかしながら、界磁巻線5は回転子の一部として形成されており、回転運動を行う界磁巻線5への給電はスリップリング9を介して摺動接触にて行わねばならず、構造が複雑化してしまうと共に、スリップリング9での接触摩耗による低寿命化の問題や、スリップリング9での摺動接触が不安定化すると給電も安定しないという問題がある。
また、界磁巻線5で発生する磁束はブラケット2との対向側である外周側の磁極しか利用されておらず、回転軸1側の内周に発生する磁極はトルクに寄与しないため、N極・S極の片側しか利用されず非効率となる問題がある。
また、近年の自動車では、走行状況に合せて左右の両輪の回転数を相違させ、走行安定性を向上させたものが現れているが、このような自動車では、図11に示すように、1軸モータMからの出力をディファレンシャルギアDを介して各車輪に伝達することで、各車輪に回転差を発生させている。しかしながら、ディファレンシャルギアDは重量・体積ともに大きく車両の小型軽量化に反すると共に、ギアで発生する伝達ロス(モータ出力の約3〜7%のロス)も大きいため好ましくない。
図12に示すように、四輪の夫々のタイヤホイール内に1軸モータMを内蔵する所謂インホイールモータも現れているが、モータ数が多くなるため車両重量およびコストが増大する。また、トルクを稼ぐためにモータMと車輪との間に減速機Gを介設するため、減速機Gのギアで発生する伝達ロス(モータ出力の約1〜3%のロス)も存在する。
特開昭54−116610号公報 特開平6−86517号公報
本発明は、前記問題に鑑みてなされたもので、コイルへの給電構造等を簡素化可能にすると共に、磁束利用効率を向上させて小型化を図りロスを低減することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は第1に、界磁体と電機子コイルとを駆動軸の軸線方向に空隙をあけて対向配置するアキシャルギャップ構造のモータであって、
前記駆動軸の軸線回りの内周側と外周側とで互いに逆極性となる同心円状の磁極が軸線方向の両側に励磁される界磁体を有する界磁側固定子と、
前記界磁側固定子の軸線方向の両側にそれぞれ一側端面が対向して配置されると共に、前記駆動軸に中心軸穴が固定される一対の回転子と、
前記各回転子の他端面にそれぞれ対向して配置される一対の電機子側固定子とを備え、
前記一対の電機子側固定子は、前記駆動軸の軸線回りの周方向に交互に逆極性が励磁される複数の電機子コイルを有し、
前記両側の電機子側固定子と中央の界磁側固定子との間に配置された前記一対の回転子には、それぞれ一端面が前記界磁体の外周側に対向すると共に他端面が前記電機子コイルに対向する磁性体からなる第1誘導子と、一端面が前記界磁体の内周側に対向すると共に他端面が前記電機子コイルに対向する磁性体からなる第2誘導子とが、周方向に交互に配置されていることを特徴とする誘導子型モータを提供している。
前記構成とすると、界磁側では円環状の内周側と外周側とに逆極性が同心円上に励磁されるため、回転子が回転しても、第1誘導子の一端面は界磁側固定子の例えばN極発生地点の円周上を移動すると共に、第2誘導子の一端面は界磁側固定子の例えばS極発生地点の円周上を移動するので、第1誘導子と第2誘導子の他端面には互いに逆極性の一定磁極が誘導される。よって、電機子コイルの極性を周期的に変化させるように給電することで、各誘導子と電機子コイルとの間で吸引/反発力が発生して回転子の駆動力が生成される。
さらに、界磁体と電機子コイルとの両方が固定子に取り付けられるので、コイルへの給電にスリップリング等の摺接部材を用いる必要がなくなり、構造を簡素化できると共に、スリップリング等での接触摩耗による低寿命化の問題や給電不安定の問題も解消することが可能となる。
また、界磁体で生じる磁束は界磁側固定子の両側に磁極を発生させるが、界磁側固定子の両側に回転子および電機子側固定子を配置しているので界磁をトルク発生に無駄なく有効利用できる。かつ、一対の回転子を回転駆動させるための界磁側固定子を1つで共用化しているので、部品点数の削減および小型化を図ることができる。しかも、後述するように界磁体に超電導材を用いた場合には、高価な超電導材を共用化できコストダウンを図ることもできる。
具体的には、前記界磁体は軸線回りの円環状に導体線が巻回された界磁コイルとし、
前記第1誘導子の一端面は前記界磁コイルの外周側に対向すると共に、前記第2誘導子の一端面は前記界磁コイルの内周側に対向し、かつ、前記第1誘導子および前記第2誘導子の他端面は同一円周上に配置していると好ましい。
前記構成とすると、界磁コイルに通電した場合に、界磁コイルの外周側あるいは内周側のいずれか一方にN極が発生し、いずれか他方にS極が発生することになり、N極とS極とを同心円上に発生させることが可能となる。よって、1つの界磁コイルだけで第1誘導子および第2誘導子により複数極の界磁を発生させることができ、コイル巻回作業が簡素化でき製造効率が向上する。
さらに、前記第1誘導子および前記第2誘導子の一端面は前記界磁コイルに沿った円弧状としていると好ましい。
本発明は第2に、界磁体と電機子コイルとを駆動軸の軸線方向に空隙をあけて対向配置するアキシャルギャップ構造のモータであって、
前記駆動軸の軸線回りの周方向に交互に逆極性となる磁極が軸線方向の両側に励磁される複数の界磁体を有する界磁側固定子と、
前記界磁側固定子の軸線方向の両側にそれぞれ一側端面が対向して配置されると共に、前記駆動軸に中心軸穴が固定される一対の回転子と、
前記各回転子の他端面にそれぞれ対向して配置されると共に、前記駆動軸の軸線回りの円環状に導体線が巻回された電機子コイルを有する一対の電機子側固定子とを備え、
前記両側の電機子側固定子と中央の界磁側固定子との間に配置された前記一対の回転子には、それぞれ一端面が前記界磁体に対向すると共に他端面が前記電機子コイルの外周側に対向する磁性体からなる第1誘導子と、一端面が前記界磁体に対向すると共に他端面が前記電機子コイルの内周側に対向する磁性体からなる第2誘導子とが、周方向に交互に配置されていることを特徴とする誘導子型モータを提供している。
前記構成とすると、回転子が回転しても第1誘導子の他端面は電機子側固定子の外周に沿って移動するので電機子コイルへの通電方向に応じて所定の極性が誘導される。一方、第2誘導子の他端面は電機子側固定子の内周に沿って移動するので、第1誘導子とは逆の極性が誘導される。よって、電機子コイルの極性を周期的に変化させるように給電することで、第1誘導子と第2誘導子の一端面に誘導される磁極が極性を互いに逆にした状態で周期的に変動し、各界磁体と各誘導子との間で吸引/反発力が発生して回転子が回転する。
前記第1誘導子および前記第2誘導子の他端面は前記電機子コイルに沿った円弧状としていると好ましい。
さらに、前記界磁体は導体線を巻回した界磁コイルとしていると好ましい。
前記構成とすると、界磁コイルに通電した場合に、界磁コイルの外周側あるいは内周側のいずれか一方にN極が発生し、いずれか他方にS極が発生することになり、N極とS極とを同心円上に発生させることが可能となる。よって、1つの界磁コイルだけで第1誘導子および第2誘導子により複数極の界磁を発生させることができ、コイル巻回作業が簡素化でき製造効率が向上する。
前記一方の回転子に固定される第1駆動軸と、
前記他方の回転子に固定されて前記第1駆動軸に対して独立して回転する第2駆動軸とを備えていると好ましい。
前記構成とすると、各回転子にそれぞれ独立して駆動軸を取り付けているので、電機子コイルへの通電を各電機子側固定子ごとで相違させることで、第1駆動軸と第2駆動軸との夫々の回転数を異ならせることが可能となる。
前記電機子側固定子の軸線方向の外側にさらに前記回転子および前記界磁側固定子を配置していると好ましい。
即ち、前記構成のように多段化することで、界磁が強化されて出力トルクの増大を図ることができる。また、前記のように多段化されたモータでは、ヨークの役目を少なくとも両端の固定子に持たせればよく、単純にモータを複数連結するよりもヨークを低減することが可能となり、鉄損低減および漏れ磁束低減を図ることが可能となる。
前記界磁体および前記電機子コイルの少なくとも一方を超電導材で形成していると好ましい。
各誘導子を構成する磁性体は、通常は空気に比べて比透磁率が3桁以上大きく、界磁体で生成される磁束は主に誘導子内を通過する。しかし、界磁体と各誘導子との間や各誘導子と電機子コイルとの間には所定の空隙(ギャップ)が設けられるために磁気抵抗が増大し、想定外の方向に磁束が流れる漏れ磁束が発生して、出力に寄与する磁束が小さくなる場合がある。
そこで、界磁体および電機子コイルの一方あるいは両方を超電導材で形成することで、発熱の心配がなく大電流を給電することが可能となり、発生する磁束を大幅に強化できる。よって、漏れ磁束が発生したとしても磁束全体が増加しているために出力に寄与する磁束も増大し、高出力化を図ることができる。また、超電導化を図ることで大電流密度が得られるため、界磁体および電機子コイルを小さくすることができ、モータを小型軽量化できる。なお、超電導材としてはビスマス系やイットリウム系等の高温超電導材を用いると好適である。ただし、界磁体として超電導バルク磁石を用いてもよい。
また、所要の超電導性能を発揮させるため超電導材を冷却する構造を設ける場合を考えても、前述したように、界磁体と電機子コイルとの両方が固定子に取り付けられて動かないので、冷媒供給路やシール構造等の設計が簡単になり、冷却構造を簡素化できる。
前記界磁コイルあるいは/および前記電機子コイルの中空部に配置される磁心は圧粉磁性体で形成していると好ましい。
前記構成とすると、圧粉磁性体は金型による成形が容易であり加工性に優れると共に、磁気特性が等方的となる利点がある。また、圧粉磁性体は、磁性粉末を絶縁樹脂で結合し、あるいは、被膜で覆った磁性粉末を絶縁樹脂で結合した構成とすることで、個々の磁性粉末の間が樹脂で絶縁され、一般の軟磁性材料よりも渦電流損失が低減されて磁気特性に優れる磁心が得られ、コイルの磁束を強化することができる。
また、前記第1誘導子および前記第2誘導子は圧粉磁性体で形成されていると、複雑な三次元形状の誘導子も容易に成形することができ好適である。
前記第1誘導子と前記第2誘導子の断面積は互いに同一とし、かつ、断面積は一端から他端まで一定としていると好ましい。
即ち、各誘導子の断面積を互いに同一にすることで、電機子コイルとの間で発生する吸引力/反発力が一定となり、回転子の回転バランスを安定化することができる。また、誘導子の断面積を一端から他端まで均一にすることで、界磁体で発生して各誘導子に導入された磁束が誘導子内で飽和しにくくなり、電機子コイル側に効率良く磁束を導くことができる。
本発明は第3に、前記誘導子型モータを搭載した車両であって、
前記第1駆動軸を第1車輪に接続していると共に、前記第2駆動軸を第2車輪に接続していることを特徴とする車両を提供している。
前記構成の誘導子型モータによれば、1台のモータで2つの駆動軸の回転速度を独立して制御することが可能なため、第1車輪と第2車輪とに異なる回転数を与えることができる。したがって、2台のモータで2つの車輪を駆動するよりも全体としてモータの小型化が図れると共に、従来のようなディファレンシャルギア等を介設する必要がなくなり、動力伝達ロスを低減することが可能となる。また、ディファレンシャルギア等を廃止できることで、車両の小型軽量化にも貢献する。なお、第1車輪は右輪で第2車輪は左輪としていると好ましい。
前記第1駆動軸は第1車輪に直結接続していると共に、前記第2駆動軸は第2車輪に直結接続していると好ましい。
即ち、従来のインホイールモータの場合は減速機を介設してトルクを向上させていたが、モータの超電導化を行うことでトルクが増大するため、減速機なしのダイレクトドライブで車両を駆動することができ、重量低減、スペース増と共に動力伝達率の向上を図ることができる。
以上の説明より明らかなように、第1、第2の発明によれば、界磁体と電機子コイルとの双方がそれぞれ固定子に取り付けられるので、コイルへの給電にスリップリング等の摺接部材が不要となり、構造の簡素化、長寿命化、給電安定化を図ることができる。また、界磁側固定子の両側に(回転子を介して)電機子側固定子を配置しているので、界磁体で発生する界磁の両極をトルク発生に有効利用できる。さらに、第1駆動軸と第2駆動軸とを独立して設けることで、夫々の出力回転数を相違させることが可能となる。また、界磁体(界磁コイル)および電機子コイルの一方あるいは両方を超電導材で形成することで、発熱の心配なく大電流を給電でき磁束を大幅に強化できる。よって、漏れ磁束の発生があっても出力に寄与する磁束を増大でき、高出力化を実現できる。
また、第3の発明によれば、ディファレンシャルギア等による動力伝達ロスを無くしつつ、1台のモータで2つの車輪に異なる回転数を与えることができると共に、車載モータ数の低減および車両の小型軽量化にも貢献する。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は第1実施形態の誘導子型モータ10を示す。
誘導子型モータ10はアキシャルギャップ構造であり、電機子側固定子11、回転子12、界磁側固定子13、回転子14、電機子側固定子15の順番に並設し、一方の回転子12に第1駆動軸16を固定すると共に、他方の回転子14には第2駆動軸17を固定している。電機子側固定子11、15および界磁側固定子13は設置面Gに固定すると共に第1駆動軸16および第2駆動軸17と空隙をあけている。
界磁側固定子13は、設置面Gに固定された磁性体からなるヨーク24と、ヨーク24に埋設された真空断熱構造の断熱冷媒容器25と、断熱冷媒容器25に収容された超電導材からなる巻線である界磁コイル26とを備えている。
ヨーク24は、中心穴24bに第1駆動軸16の先端を支持する第1軸受部27と第2駆動軸17の先端を支持する第2軸受部28とを左右に内蔵していると共に、軸受部27、28を中心として円環状に凹設された取付穴24aを形成している。断熱冷媒容器25には液体窒素を循環させた状態で界磁コイル26を収容しており、その断熱冷媒容器25を取付穴24aに埋設している。即ち、界磁コイル26の中空部にはヨーク24と一体である磁心が配置されることになる。
なお、ヨーク24は、磁性粉末(鉄粉等)を絶縁樹脂でプレス結合して加熱処理を施した圧粉磁性体、あるいは、被膜(燐酸化合物被膜等)で覆った磁性粉末(鉄粉等)を絶縁樹脂で結合して加熱処理を施した圧粉磁性体としている。圧粉磁性体の結合用樹脂としては、ポリフェニレンサルファイドや可溶性ポリイミド等の樹脂が好適に用いられる。しかしながら、ヨーク24の代わりにFRPやステンレス等の非磁性材料で形成してもよい。また、界磁コイル26を形成する超電導材としては、ビスマス系やイットリウム系等の超電導材を用いている。
回転子12、14は左右対称であり、図2(A)〜(D)には一方の回転子12について代表して記載している。
回転子12は、円盤形状で非磁性材料からなり第1駆動軸16の固定用の中心軸穴21aを有する支持部21と、中心軸穴21aを中心として点対称位置に埋設された一対のN極誘導子22(第1誘導子)と、N極誘導子22から90°回転した位置に埋設された一対のS極誘導子23(第2誘導子)とを備えている。N極誘導子22およびS極誘導子23は、電機子側固定子11と対向する扇形状の他端面22a、23aをそれぞれ同一円上の等間隔に配置すると共に互いに同一面積としている。
N極誘導子22の一端面22bは、界磁コイル26のN極発生位置に対向するように配置され、例えばN極誘導子22の一端面22bは、図5(B)に示すように、界磁コイル26の外周側に対向配置される円弧状としている。
S極誘導子23の一端面23bは、界磁コイル26のS極発生位置に対向するように配置され、例えばS極誘導子23の一端面23bは、図5(C)に示すように、界磁コイル26の内周側に対向配置される円弧状としている。
即ち、N極誘導子22およびS極誘導子23は、円弧状の一端面22b、23bから軸線方向に向けて断面形状を変化させることで他端面22a、23aでは扇形状となる立体形状としている。また、N極誘導子22およびS極誘導子23の断面積は、一端面22b、23bから他端面22a、23aまで一定としている。また、N極誘導子22の一端面22bは、S極誘導子23の一端面23bと同一面積としている。なお、支持部21は、FRPやステンレス等の非磁性材料で形成している。また、各誘導子22、23は、磁性粉末(鉄粉等)を絶縁樹脂でプレス結合して加熱処理を施した圧粉磁性体、あるいは、被膜(燐酸化合物被膜等)で覆った磁性粉末(鉄粉等)を絶縁樹脂で結合して加熱処理を施した圧粉磁性体としている。
電機子側固定子11と電機子側固定子15とは左右対称であり、図4では一方の電機子側固定子11について代表して記載している。
電機子側固定子11は、図1(A)(B)および図4に示すように、設置面Gに固定された磁性体からなるヨーク18と、ヨーク18に埋設された真空断熱構造の断熱冷媒容器19と、断熱冷媒容器19に収容された超電導材からなる巻線である電機子コイル20とを備えている。ヨーク18は、中央に第1駆動軸16の外径より大きく穿設された遊嵌穴18bと、遊嵌穴18bを中心として周方向に等間隔に穿設された4つの取付溝18aとを備えている。即ち、取付溝18aは内側対向面から凹設されて外側面には貫通していない。断熱冷媒容器19には液体窒素を循環させた状態で電機子コイル20を収容していると共に電機子コイル20の中空部には磁性体からなるフラックスコレクタ部18c(磁心部)を配置している。内部に電機子コイル20を収容した4つの断熱冷媒容器19を各コイル取付溝18aにそれぞれ埋設している。
なお、ヨーク18は、磁性粉末(鉄粉等)を絶縁樹脂でプレス結合して加熱処理を施した圧粉磁性体、あるいは、被膜(燐酸化合物被膜等)で覆った磁性粉末(鉄粉等)を絶縁樹脂で結合して加熱処理を施した圧粉磁性体としている。また、電機子コイル20を形成する超電導材としては、ビスマス系やイットリウム系等の超電導材を用いている。
界磁コイル26と電機子コイル20、34には配線を介して給電装置37が接続され、界磁コイル26には直流を供給すると共に、電機子コイル20、34には三相交流を供給している。この際、図6に示すように、左側の電機子コイル20に給電する電流周波数と、右側の電機子コイル34に給電する電流周波数とを相違させている。なお、電流波形を正弦波からトルクムラが生じにくい高調波を含めた波形にすれば、発生トルクの平滑化が図れて好適である。また、断熱冷媒容器19、25、33には断熱配管を介して液体窒素タンク36が接続され、液体窒素を冷媒として循環している。
次に、誘導子型モータ10の動作原理について説明する。
界磁コイル26に直流を給電すると、界磁コイル26の軸線方向左側において外周側にN極が発生すると共に内周側にS極が発生する。すると、図5(A)(B)に示すように、N極側の磁束が一端面22bよりN極誘導子27内に導入され、他端面22aにN極磁束が現れる。また、図5(A)(C)に示すように、S極側の磁束は一端面23bよりS極誘導子23内に導入され、他端面23aにS極磁束が現れる。ここで、各誘導子22、23の一端面22b、23bは界磁コイル26の内外周に沿った同心円上に配置されているので、回転子12、14が回転してもN極誘導子22の他端面22aには常にN極が現れ、S極誘導子23の他端面23aには常にS極が現れることとなる。
この状態から電機子コイル20、38と電機子コイル34、39とに三相交流を給電すると、三相間の給電位相ズレにより電機子側固定子11、15の軸線回りに回転磁界が発生し、この回転磁界の影響で回転子12、14のN極誘導子22、30およびS極誘導子23、31に軸線回りの回転力が発生し、回転子12、14が夫々回転して第1駆動軸16と第2駆動軸17とが独立して回転駆動される。この際、図6に示すように、電機子コイル20、38と電機子コイル34、39とで電流周波数を相違させることで、第1駆動軸16と第2駆動軸17とで回転数を相違させることが可能となる。
以上の構成とすると、界磁コイル26が取り付けられた界磁側固定子13と、電機子コイル20、34、38、39が取り付けられた電機子側固定子11、15とは回転せず、各誘導子22、23、30、31が固定された回転子12、14のみが駆動軸16、17と共に回転するので、各コイル22、26、34、38、39への給電にスリップリング等の摺接部材が不要となり、給電構造の簡素化および給電安定化を図ることができると共に、モータの長寿命化にも貢献する。また、液体窒素タンク36からの液体窒素の供給対象である断熱冷媒容器19、25、33は、全てモータ動作中にも固定されて動かないので、冷媒供給路やシール構造等の設計が容易となり、冷却構造を簡素化することも可能となる。
また、界磁コイル26および電機子コイル20、34、38、39を超電導材で形成しているので、大電流を給電でき磁束を大幅に強化できる。したがって、想定外の方向に磁束が流れる漏れ磁束の発生があっても、出力トルクに寄与する磁束を増大することができ、モータの高出力化を実現できる。
さらに、N極誘導子22およびS極誘導子23の断面積は一端面22b、23bから一端面22a、23aまで一定としているので、誘導子22、23内で磁束が飽和しにくく、電機子コイル20、38側に効率良く磁束を導くことができる。
また、N極誘導子22の断面積とS極誘導子21の断面積とは同一であるので、電機子コイル20、38との間で発生する吸引力/反発力が一定となり、回転子12、14の回転バランスが安定化する。
また、界磁側固定子13の両側に回転子12、14および電機子側固定子11、15を配置することで、超電導材からなる界磁コイル26で発生する強力な左右の磁極の両方をトルク発生に有効利用することができる。即ち、超電導界磁コイル26の有効利用を図ることで、高価な超電導材の使用量を抑えることができ、コストパフォーマンスが向上する。なお、界磁コイル26あるいは電機子コイル20、34、38、39のいずれか一方は、銅線等の常電導材で形成してもよく、その場合には常電導線について冷却構造を不要とすることができる。なお、超電導の界磁コイル26の代わりに公知の超電導界磁バルクや永久磁石を用いてもよい。
次に、誘導子型モータ10を搭載した車両Cについて説明する。
車両C(電気自動車)は、図7に示すように、バッテリー41と、バッテリー41からの直流電流を所定電圧の交流に変換する2つのインバータ42、43と、バッテリー41およびインバータ42、43から供給される電力により駆動される誘導子型モータ10とを備えている。誘導子型モータ10の第1駆動軸16には左車輪44を直結接続している一方、第2駆動軸17には右車輪45を直結接続している。なお、界磁側固定子13の界磁コイル26には直流電流を給電し、電機子側固定子11、15には交流電流を給電している。
以上の構成とすると、モータ10と車輪44、45との間に従来のようなディファレンシャルギア等を介設する必要がなくなり、動力伝達ロスを低減できる。また、ディファレンシャルギア等を廃止できることで、車両Cが小型軽量化されると共に車載スペースに余裕をもたせることができる。さらに、ギア系統を削減できることにより、ギア摩擦による騒音も無くすことができ車両Cの静寂性向上にも寄与する。また、従来のインホイールモータに比べて、車載するモータ数を半減することが可能となる。
図8は第2実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、回転子53、54および界磁側固定子55、56を両側に追加して多段状としている点である。
界磁側固定子13および回転子12、14は第1実施形態と同構造であるため説明を省略する。
一対の電機子側固定子51、52は互いに対称形状であり、設置面Gに固定された非磁性体からなる支持部57、61と、支持部57、61に埋設された円環状の真空断熱構造の断熱冷媒容器59、63と、断熱冷媒容器59、63に収容された超電導材からなる巻線である電機子コイル58、62とを備えている。支持部57、61は、中央に第1駆動軸16および第2駆動軸17の外径より大きく穿設された遊嵌穴57a、61aと、遊嵌穴57a、61aを中心として周方向に等間隔に穿設された4つの取付穴57b、61bとを備えている。取付穴57b、61bにそれぞれ埋設された断熱冷媒容器59、63には液体窒素を循環させた状態で電機子コイル58、62を収容していると共に、電機子コイル58、62および断熱冷媒容器59、63の中空部には磁性体からなるフラックスコレクタ60、64を配置している。
回転子53、54は、第1実施形態の回転子12、14と同構造であり、左側の回転子53は回転子14と同じ向きで第1駆動軸16に外嵌固定している一方、右側の回転子54は回転子12と同じ向きで第2駆動軸17に外嵌固定している。
両端の界磁側固定子55、56は、設置面Gに固定された磁性体からなるヨーク68、71と、ヨーク68、71に埋設された真空断熱構造の断熱冷媒容器70、73と、断熱冷媒容器70、73に収容された超電導材からなる巻線である界磁コイル69、72とを備えている。ヨーク68、71は、中央に第1駆動軸16および第2駆動軸17の外径より大きく穿設された遊嵌穴68a、71aと、遊嵌穴68a、71aを中心として円環状に穿設された取付溝68b、71bとを備えている。即ち、取付溝68b、71bは内側対向面から凹設されて外側面には貫通していない。円環状の断熱冷媒容器70、73には液体窒素を循環させた状態で界磁コイル69、72を収容しており、その断熱冷媒容器70、73を取付溝68b、71bに埋設している。
界磁コイル26、70、72と電機子コイル58、62には配線を介して給電装置37が接続され、界磁コイル26、70、72には直流を供給すると共に、電機子コイル58、62には三相交流を供給している。この際、左側の電機子コイル58に給電する電流周波数と、右側の電機子コイル62に給電する電流周波数とを相違させることで、第1駆動軸16と第2駆動軸17との回転数を異ならせている。
断熱冷媒容器25、59、62、70、73には断熱配管を介して液体窒素タンク36が接続され、液体窒素を冷媒として循環している。
なお、支持部57、61は、FRPやステンレス等の非磁性材料で形成している。また、ヨーク24、68、71や誘導子22、30、65、67やフラックスコレクタ60、64は、パーメンダー、珪素鋼板、鉄、パーマロイ等の磁性体で形成している。
以上の構成のように多段化すれば、第1実施形態に比べて界磁が強化されて出力トルクの増大を図ることができる。また、多段化されたモータでは、ヨーク68、71の役目を少なくとも両端の固定子55、56に持たせればよく、単純にモータを複数連結するよりもヨーク数を低減することが可能となり、鉄損低減および漏れ磁束低減を図ることが可能となる。
図9は第3実施形態を示す。
第1実施形態との相違点は、界磁側固定子80の界磁コイル85を周方向に等間隔に4つ配置していると共に、電機子側固定子81、82の電機子コイル91、94は軸線回りに巻回して配置している点である。
界磁側固定子80は、設置面Gに固定された非磁性体からなる支持部83と、支持部83に埋設された真空断熱構造の断熱冷媒容器84と、断熱冷媒容器84に収容された超電導材からなる巻線である界磁コイル85とを備えている。支持部83は、中心穴に第1駆動軸16を回転自在に支持する第1軸受部87と第2駆動軸17を回転自在に支持する第2軸受部88とを左右に内蔵していると共に、外周側の周方向には等間隔に穿設された4つの取付穴83aとを備えている。断熱冷媒容器84には液体窒素を循環させた状態で界磁コイル85を収容していると共に界磁コイル85の中空部には磁性体からなるフラックスコレクタ86を配置している。内部に界磁コイル85を収容した4つの断熱冷媒容器84を各コイル取付穴83aにそれぞれ埋設している。
電機子側固定子81、82は、設置面Gに固定された磁性体からなるヨーク89、92と、ヨーク89、92に埋設された真空断熱構造の断熱冷媒容器90、93と、断熱冷媒容器90、93に収容された超電導材からなる巻線である電機子コイル91、94とを備えている。ヨーク89、92は、中央に第1駆動軸16および第2駆動軸17の外径より大きく穿設された遊嵌穴89a、92aと、遊嵌穴89a、92aを中心として内側対向面より円環状に凹設された溝部89b、92bとを備えている。断熱冷媒容器90、93には液体窒素を循環させた状態で電機子コイル91、94を収容しており、その断熱冷媒容器91、94を溝部89b、92bに埋設している。
4つの界磁コイル85と一対の電機子コイル91、94には配線を介して個別に給電装置37が接続されており、4つの界磁コイル85には直流を供給して周方向に交互にN極とS極が定常的に発生する構成としている。また、電機子コイル91、94には単相交流を供給して励磁方向を周期的に切替している。この際、左側の電機子コイル91に給電する電流周波数と、右側の電機子コイル94に給電する電流周波数とを相違させることで、第1駆動軸16と第2駆動軸17との回転数を異ならせている。
断熱冷媒容器84、90、93には断熱配管を介して液体窒素タンク36が接続され、液体窒素を冷媒として循環している。
なお、回転子12、14の構造は第1実施形態と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
以上の構成とすると、電機子コイル91、94に単相交流を給電すれば、あるタイミングではコイル外周にS極が発生すると共にコイル内周にN極が発生する。すると、N極側の磁束が誘導子22内に導入されると共にS極側の磁束が別の誘導子30に導入される。したがって、電機子コイル91、94の極性を周期的に変化させることで、各界磁コイル85と各誘導子22、30との間で吸引/反発力が発生して回転子12、14が回転し、第1駆動軸16と第2駆動軸17とが独立して回転する。この際、電機子コイル91と電機子コイル94とで電流周波数を相違させることで、第1駆動軸16と第2駆動軸17とで回転数を相違させることが可能となる。
(A)は本発明の第1実施形態の誘導子型モータの断面図、(B)は90°回転させた位置における断面図である。 (A)は回転子の正面図、(B)は(A)のI−I線断面図、(C)は背面図、(D)は(A)のII−II線断面図である。 (A)は界磁側固定子の正面図、(B)は(A)のI−I線断面図である。 電機子側固定子の正面図である。 (A)は回転子および界磁側固定子を回転軸で貫通した状態の正面図、(B)は(A)のI−I線断面図、(C)は(A)のII−II線断面図である。 電機子コイルへ給電される電流成分を示す図面である。 誘導子型モータが搭載された車両の概略図である。 第2実施形態の誘導子型モータの断面図である。 第3実施形態の誘導子型モータの断面図である。 従来例を示す図面である。 従来例の車両の概略図である。 別の従来例の車両の概略図である。
符号の説明
10 誘導子型モータ
11、15 界磁側固定子
12、14 回転子
15 電機子側固定子
16 第1駆動軸
17 第2駆動軸
19、25、33 真空断熱容器
20、34、38、39 電機子コイル
22、31 N極誘導子(第1誘導子)
23、30 S極誘導子(第2誘導子)
26 界磁コイル

Claims (14)

  1. 界磁体と電機子コイルとを駆動軸の軸線方向に空隙をあけて対向配置するアキシャルギャップ構造のモータであって、
    前記駆動軸の軸線回りの内周側と外周側とで互いに逆極性となる同心円状の磁極が軸線方向の両側に励磁される界磁体を有する界磁側固定子と、
    前記界磁側固定子の軸線方向の両側にそれぞれ一側端面が対向して配置されると共に、前記駆動軸に中心軸穴が固定される一対の回転子と、
    前記各回転子の他端面にそれぞれ対向して配置される一対の電機子側固定子とを備え、
    前記一対の電機子側固定子は、前記駆動軸の軸線回りの周方向に交互に逆極性が励磁される複数の電機子コイルを有し、
    前記両側の電機子側固定子と中央の界磁側固定子との間に配置された前記一対の回転子には、それぞれ一端面が前記界磁体の外周側に対向すると共に他端面が前記電機子コイルに対向する磁性体からなる第1誘導子と、一端面が前記界磁体の内周側に対向すると共に他端面が前記電機子コイルに対向する磁性体からなる第2誘導子とが、周方向に交互に配置されていることを特徴とする誘導子型モータ。
  2. 前記界磁体は軸線回りの円環状に導体線が巻回された界磁コイルとし、
    前記第1誘導子の一端面は前記界磁コイルの外周側に対向すると共に、前記第2誘導子の一端面は前記界磁コイルの内周側に対向し、かつ、前記第1誘導子および前記第2誘導子の他端面は同一円周上に配置している請求項1に記載の誘導子型モータ。
  3. 前記第1誘導子および前記第2誘導子の一端面は前記界磁コイルに沿った円弧状としている請求項2に記載の誘導子型モータ。
  4. 界磁体と電機子コイルとを駆動軸の軸線方向に空隙をあけて対向配置するアキシャルギャップ構造のモータであって、
    前記駆動軸の軸線回りの周方向に交互に逆極性となる磁極が軸線方向の両側に励磁される複数の界磁体を有する界磁側固定子と、
    前記界磁側固定子の軸線方向の両側にそれぞれ一側端面が対向して配置されると共に、前記駆動軸に中心軸穴が固定される一対の回転子と、
    前記各回転子の他端面にそれぞれ対向して配置されると共に、前記駆動軸の軸線回りの円環状に導体線が巻回された電機子コイルを有する一対の電機子側固定子とを備え、
    前記両側の電機子側固定子と中央の界磁側固定子との間に配置された前記一対の回転子には、それぞれ一端面が前記界磁体に対向すると共に他端面が前記電機子コイルの外周側に対向する磁性体からなる第1誘導子と、一端面が前記界磁体に対向すると共に他端面が前記電機子コイルの内周側に対向する磁性体からなる第2誘導子とが、周方向に交互に配置されていることを特徴とする誘導子型モータ。
  5. 前記第1誘導子および前記第2誘導子の他端面は前記電機子コイルに沿った円弧状としている請求項4に記載の誘導子型モータ。
  6. 前記界磁体は導体線が巻回された界磁コイルとしている請求項4または請求項5に記載の誘導子型モータ。
  7. 前記一方の回転子に固定される第1駆動軸と、
    前記他方の回転子に固定されて前記第1駆動軸に対して独立して回転する第2駆動軸とを備えている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の誘導子型モータ。
  8. 前記電機子側固定子の軸線方向の外側にさらに前記回転子および前記界磁側固定子を配置している請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の誘導子型モータ。
  9. 前記界磁体および前記電機子コイルの少なくとも一方を超電導材で形成している請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の誘導子型モータ。
  10. 前記界磁コイルあるいは/および前記電機子コイルの中空部に配置される磁心は圧粉磁性体で形成している請求項2、請求項3、請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の誘導子型モータ。
  11. 前記第1誘導子および前記第2誘導子は圧粉磁性体で形成されている請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の誘導子型モータ。
  12. 前記第1誘導子と前記第2誘導子の断面積は互いに同一とし、かつ、断面積は一端から他端まで一定としている請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の誘導子型モータ。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の誘導子型モータを搭載した車両であって、
    前記第1駆動軸を第1車輪に接続していると共に、前記第2駆動軸を第2車輪に接続していることを特徴とする車両。
  14. 前記第1駆動軸は第1車輪に直結接続していると共に、前記第2駆動軸は第2車輪に直結接続している請求項13に記載の車両。
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