JP2006311133A - 時分割多重通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の通信装置からなり、各通信装置に、予め定められた規則に従ってデータの送信権が与えられる時分割多重通信システムにおいて、転送効率を向上させる。
【解決手段】 各ECUがデータを送信する期間と、受信応答を送信する期間とを分けて設ける。すなわち、時刻t1〜t3では、各ECUはデータを送信先に送信し、時刻t4〜t6では、各ECUは受信応答をデータの送信元に返信する。なお、1つの受信応答には、複数のECUに対する受信応答信号が含まれている。このようにすると、受信応答を送信する回数を削減できるので、所定の時間内により多くのデータを送受信できるようになる。つまり、データの転送効率を向上させることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、時分割多重通信システムに関する。
従来より、データを送受信する複数の通信装置よりなる時分割多重通信システムにおいて、データを送受信する方法として、Stop & Wait ARQ(ARQ:Automatic Repeat reQuest)方式(以下、SAW方式と言う)が広く用いられている。
このSAW方式では、データの受信側の通信装置は、データの送信側の通信装置からデータを受信するたびに、送信側の通信装置に対して応答を送信する(非特許文献1参照)。
以下、このSAW方式が適用された時分割多重通信システムについて、図1、図10、図11及び図12に基づいて説明する。
ここでは、図1に示すように、3つの電子制御装置(以下、ECUと言う)が共通の通信線1に接続されている場合について説明する。なお、各ECU10a,10b,10cは車載機器を制御するECUであり、例えば、ECU10aはエンジンを制御するECUであり、ECU10bはトランスミッションを制御するECUであり、ECU10cはブレーキを制御するECUである。
そして、各ECU10a〜ECU10cは、図10に示すようなデータフレームを生成して送信先に送信する。また、データフレームの受信側のECUは、図11に示すような受信応答フレームを生成して、データフレームの送信元に返信する。
図10に示すように、データフレームは、フレームヘッダ部と、データ部と、トレイラ部とから構成されている。
まず、データ部には、データ本文が格納される。
また、フレームヘッダ部には、データ本文の長さや、このデータフレームの送信元及び送信先のアドレスを表す情報等が格納される。
そして、トレイラ部には、このデータフレームの誤りをチェックするためのコード等が格納される。
また、図11に示すように、受信応答フレームは、フレームヘッダ部と、受信応答部と、トレイラ部とから構成されている。
まず、受信応答部には、受信したデータフレームが正常であることを表す正常受信応答(ACK:ACKnowledgement)或いは、受信したデータフレームが異常であることをあらわす異常受信応答(NAK:Non−ACKnowledgement)が格納される。
また、フレームヘッダ部には、受信応答部のデータ長や、この受信応答フレームの送信元及び送信先のアドレスを表す情報等が格納される。
そして、トレイラ部には、この受信応答フレームの誤りをチェックするためのコード等が格納される。
また、図12は、各ECU10a〜ECU10cがデータを送受信する際のタイムチャートである。この通信システムにおいては、例えば各ECU10a〜ECU10cが起動されると、そのECU10a〜ECU10c間で互いに同期がとられるとともに、各ECU10a〜ECU10cにおいて基準の時刻T0がセットされる。そして、各ECU10a〜ECU10cは、予め設定された規則に従いデータの送信権が与えられると、他のECU10a〜ECU10cにデータフレーム或いは受信応答フレームを送信するようになっている。なお、以下の説明において、各ECU10a〜ECU10cは、送信すべきデータを常時持っているものとする。
まず時刻T1では、ECU10aにデータの送信権が与えられる。そして、ECU10aは、データフレームを生成し、そのデータフレームを通信線1を介してECU10b及びECU10cに送信する。なお、ここでは、ECU10b及びECU10cにて受信されたこのデータフレームが正常であったとする。
すると、時刻T2にて、ECU10bにデータの送信権が与えられ、ECU10bは、受信したデータフレームが正常であることを表す受信応答フレームである正常受信応答フレーム(以下、ACKフレームと言う)をECU10aに送信する。
また、時刻T3にて、ECU10cにデータの送信権が与えられ、ECU10cは、ECU10bと同様にACKフレームをECU10aに送信する。このように、各ECU10a〜ECU10cに順にデータの送信権が与えられる。
次に時刻T4では、ECU10bは、データフレームを生成し、そのデータフレームを通信線1を介してECU10a及びECU10cに送信する。なお、ここでは、ECU10aにて受信されたデータフレームは正常であり、ECU10cにて受信されたデータフレームは、例えば送信経路において誤りが生じた異常なものであったとする。
すると、時刻T5にて、ECU10aは、ACKフレームをECU10bに送信する。
一方時刻T6にて、ECU10cは、受信したデータフレームが異常であることを表す受信応答フレームである異常受信応答フレーム(以下、NAKフレームと言う)をECU10bに送信する。
次に時刻T7では、ECU10cは、データフレームを生成し、そのデータフレームを通信線1を介してECU10a及びECU10bに送信する。なお、ここでは、ECU10a及びECU10bにて受信されたこのデータフレームが正常であったとする。
すると、時刻T8にて、ECU10aは、ACKフレームをECU10cに送信する。
また、時刻T9にて、ECU10bは、ECU10aと同様にACKフレームをECU10cに送信する。
以下、T10〜T18においても同様にして、各ECU10a〜ECU10cに順にデータの送信権が与えられ、各ECU10a〜ECU10cからデータフレームが送信先に送信されるたびに、受信側のECU10a〜ECU10cから受信応答フレームが返信される。
なお、時刻T13にて、ECU10bは、時刻T4にて送信したデータフレームを再送信する。
山内雪路「モバイルコンピュータのデータ通信」東京電機大学出版局、1998.3、P67,68
ところで、上述したような従来の方法では、送信側の通信装置が1つのデータフレームを送信先に送信するたびに、受信側の通信装置は送信側の通信装置に受信応答フレームを返信するため、通信効率(転送効率)が悪くなってしまうという問題が生じていた。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、データの送信権が予め定められた規則に従い与えられる複数の通信装置からなる通信システムにおいて、データの転送効率を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、予め定められた規則に従いデータの送信権が与えられる複数の通信装置から構成された時分割多重通信システムにおいて、各通信装置が他の通信装置にデータを送信する期間と、データの受信側の各通信装置が、受信したデータが正常であるか異常であるかを表す応答情報が含まれた応答信号を、その受信したデータの送信側の通信装置に送信する期間とが分けて設けられているとともに、応答信号には、受信側の各通信装置が受信した複数のデータについての応答情報が含まれていることを特徴とする時分割多重通信システムである。
このように構成された請求項1に記載の時分割多重通信システムにおいては、例えば、各通信装置がそれぞれデータを送信先に送信し、その後、各通信装置がそれぞれ、受信した複数のデータについての応答が含まれた応答信号をデータの送信元に返信するように構成することができる。
つまり、各通信装置は、複数のデータを受信するとともにその各データについての応答情報が含まれた1つの応答信号を送信する。
よって、各通信装置は、データを受信するたびに応答信号を送信しなくてもよく、所定の時間内により多くのデータを送受信できるようになるため、データの転送効率を向上させることができる。
次に、請求項2に記載の発明は、予め定められた規則に従いデータの送信権が与えられる複数の通信装置から構成された時分割多重通信システムにおいて、各通信装置が他の通信装置にデータを送信する期間と、データの受信側の各通信装置が、受信したデータが正常であるか異常であるかを表す応答情報が含まれた応答信号を、その受信したデータの送信側の通信装置に送信する期間とが分けて設けられているとともに、受信側の各通信装置は、受信したデータが異常である場合に、データが異常であることを表す異常応答情報を前記応答信号に含ませ、受信したデータが正常である場合には、応答情報としてデータを前記応答信号に含ませることを特徴とする時分割多重通信システムである。
このように構成された請求項2に記載の時分割多重通信システムにおいては、例えば、各通信装置がそれぞれデータを送信先に送信し、その後、各通信装置がそれぞれ、受信した複数のデータについての応答が含まれた応答信号をデータの送信元に返信するように構成することができる。
つまり、各通信装置は、複数のデータを受信するとともにその各データについての応答情報が含まれた1つの応答信号を送信する。
さらに、各通信装置は、受信したデータが異常である場合には異常応答を送信するが、受信したデータが正常である場合には、データを応答情報として送信する。
よって、各通信装置は、所定の時間内により多くのデータを送受信できるようになるため、データの転送効率を向上させることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明が適用された第1実施形態の時分割多重通信システム(以下、単に通信システムとも言う)について説明する。
本実施形態の通信システムにおいても、図1に示すように、3つの電子制御装置(ECU)が共通の通信線1に接続されている。
そして、各ECU10a〜ECU10cは、マイコン12と、通信コントローラ14と、トランシーバ16とを備えている。
まず、マイコン12は、CPU,ROM,RAM,I/O及びそれらを接続するバスライン等からなる周知のものである。
トランシーバ16は、通信線1を介して受け取った電気信号に対してレベル変換やノイズ除去等の各種の信号処理を施してフレームを抽出し、この抽出したフレームを後述の通信コントローラ14に送るとともに、通信コントローラ14から受け取ったフレームに対してレベル変換等の信号処理を施して通信線1に送出する。
通信コントローラ14は、図示しない送信バッファと受信バッファとを備えており、マイコン12から受け取ったフレームを送信バッファに格納し、そのフレームをトランシーバ16を介して通信線1に送出する。また、通信コントローラ14は、トランシーバ16から受け取ったフレームを受信バッファに格納する。そして、マイコン12がこの受信バッファからフレームを読み出すようになっている。また、この通信コントローラ14は、図示しないタイマを備えている。
また、図2〜図4は、各ECU10a〜ECU10c内部のマイコン12が備えるCPUが実行する処理を表すフローチャートである。
まず、図2は、所定の時間毎に実行されるメイン処理を表すフローチャートである。
このメイン処理においては、まずS100にて、データの受信処理を実行する。なお、この受信処理については後述する。
次に、S110へ移行し、データの送信権を発生させる送信タイマの割り込みが有るか否かを判定する。この送信タイマは、通信コントローラ14が備えるタイマより予め定められた一定時間毎のタイミングで出力されるものである。ここで、送信タイマの割り込みがあると判定すると、次にS120へ移行する。
S120では、データの送信処理を実行する。なお、この送信処理については後述する。その後、再びS100へ戻る。
一方、S110にて送信タイマの割り込みがないと判定した場合も、再びS100へ戻る。
次に、図3は、図2のS100にて実行される受信処理を表すフローチャートである。
この受信処理においては、まずS200にて、データフレーム或いは受信応答フレームを受信したか否かを判定し、受信していない判定すると、そのまま当該処理を終了する。一方、受信したと判定すると、次にS210へ移行する。
S210では、受信したフレームが正常であるか否か、つまり受信したフレームに誤りがないか否かを判定する。ここで、受信したフレームが正常であると判定すると、次に、S220へ移行し、受信したフレームを、通信コントローラ14の受信バッファから読み出す。
そして、次にS230へ移行し、図5に示す受信応答フレームを生成する。すなわち、図5のように、受信応答フレームは、フレームヘッダ部と、第1受信応答部と、第2受信応答部と、トレイラ部とから構成されており、以下にそれぞれについて説明する。
まず、第1受信応答部及び第2受信応答部には、受信したデータフレームが正常であることを表す正常受信応答(ACK)或いは、受信したデータフレームが異常であることをあらわす異常受信応答(NAK)が格納される。なお、本実施形態では、各受信応答部にそれぞれ異なる受信応答を格納することができる。つまり、各ECU10a〜ECU10cは、異なるECUへの受信応答を1つの受信応答フレームに格納して送信することができる。
また、フレームヘッダ部には、各受信応答部のデータ長や、この受信応答フレームの送信元及び送信先のアドレスを表す情報等が格納される。
そして、トレイラ部には、この受信応答フレームの誤りをチェックするためのコード等が格納される。
つまり、S230では、この受信応答フレームの第1受信応答部或いは第2受信応答部に、ACKが格納された受信応答フレームを生成する。そしてその後、当該処理を終了する。
一方、S210にて、受信したデータフレームが正常でないと判定すると、次にS240へ移行する。
S240では、受信応答フレームの第1受信応答部或いは第2受信応答部に、NAKが格納された受信応答フレームを生成する。そしてその後、当該処理を終了する。
なお、この受信処理においては、受信したフレームがデータフレームの場合に、S230及びS240にて、受信応答フレームの該当箇所に、受信応答が格納される(つまり、受信応答フレームが生成される)ようになっている。
また、本実施形態においては、各ECU10a〜ECU10cは、他の2つのECUからデータフレームを受信し、それぞれについてこの受信処理を実行する。そして、第1受信応答部及び第2受信応答部にそれぞれ受信応答が格納されると、送信すべき受信応答フレームが完成する。
次に、図4は、図2のS120にて実行される送信処理を表すフローチャートである。
この送信処理においては、まずS300にて、受信応答フレームを送信するか否かを判定する。
S300にて受信応答フレームを送信すると判定すると、次にS310へ移行し、送信バッファに受信応答フレームを格納する。なお、このS300にてYESと判定される条件は、図2のS110で送信タイマの割り込み有りと判定され(つまり、送信タイマが発生)、かつ図3のS230及びS240にて送信すべき受信応答フレームが完成している場合である。
続いて、S320へ移行し、送信バッファに格納した受信応答フレームを送信する。そしてその後、当該処理を終了する。
一方、S300にて、否定判定した場合、言い換えると、データフレームを送信すると判定すると、次にS330へ移行し、送信バッファにデータフレームを格納する。そして、S320へ移行し、送信バッファに格納されたデータフレームを送信する。なお、このデータフレームのフレームヘッダ部には、送信先アドレスとして、他の2つのECUのアドレスが書き込まれる。
次に、以上のような通信システムにおいて、各ECU10a〜ECU10cがどのようにデータの送受信を行うかについて、一例を図6のタイムチャートを用いて説明する。
まず、各ECU10a〜ECU10cが起動されると、そのECU10a〜ECU10c間で互いに同期がとられるとともに、各ECU10a〜ECU10cにおいて基準の時刻t0がセットされる。そして、各ECU10a〜ECU10cでは、時刻t0からそれぞれずれた一定時間毎に、送信タイマが発生するように内部のタイマが設定される。そして、各ECU10a〜ECU10cにおいて送信タイマが発生することにより、それぞれにデータの送信権が発生し、各ECU10a〜ECU10cは、データフレーム(図10)或いは受信応答フレーム(図5)を他の各ECU10a〜ECU10cに送信することとなる。
まず、時刻t1〜t3は、各ECU10a〜ECU10cがデータフレームを送信する期間となっている。なお、本実施形態においては、各ECU10a〜ECU10cは、送信するデータを常時持っているものとする。
つまり、時刻t1では、ECU10aにデータの送信権が与えられ、ECU10aは、データフレームを生成してECU10b及びECU10cに送信する(図4のS330及びS320)。
また、時刻t2では、ECU10bにデータの送信権が与えられ、ECU10bは、データフレームを生成してECU10a及びECU10cに送信する(図4のS330及びS320)。
そして、時刻t3では、ECU10cにデータの送信権が与えられ、ECU10cは、データフレームを生成してECU10a及びECU10bに送信する(図4のS330及びS320)。
なお、ここでは、例えば時刻t2でECU10bからECU10cに送信されたデータフレームについて、そのデータフレームは送信経路にて誤りが生じた異常なものであるとする。
次に、時刻t4〜t6は、各ECU10a〜ECU10cが受信応答フレームを送信する期間となっている。
つまり、時刻t4では、ECU10aにデータの送信権が与えられ、ECU10aは、受信応答フレームをECU10b及びECU10cに送信する。この場合、受信応答フレームの第1受信応答部には、ECU10bに対する正常受信応答(ACK)が格納され、第2受信応答部には、ECU10cに対するACKが格納される。つまり、ECU10aは、ECU10bからのデータを受信した時に、図3のS230にて、第1受信応答部にACKが格納された受信応答フレームを生成し、次に、ECU10cからのデータを受信した時に、再び図3のS230にて、先に生成した受信応答フレームの第2受信応答部にACKを格納することになる。このようにして、送信すべき受信応答フレームが完成する。
また、時刻t5では、ECU10bにデータの送信権が与えられ、ECU10bは、受信応答フレームをECU10a及びECU10cに送信する。この場合、受信応答フレームの第1受信応答部には、ECU10aに対するACKが格納され、第2受信応答部には、ECU10cに対するACKが格納される。
そして、時刻t6では、ECU10cにデータの送信権が与えられ、ECU10cは、受信応答フレームをECU10a及び10bに送信する。この場合、受信応答フレームの第1受信応答部には、ECU10aに対するACKが格納され、第2受信応答部には、t2にてECU10bから受信したデータフレームが異常であったため、ECU10bに対する異常受信応答(NAK)が格納される。
以下、同様に、時刻t7〜t9は、各ECU10a〜ECU10cがデータフレームを送信する期間として設定され、時刻t7ではECU10a、時刻t8ではECU10b、時刻t9ではECU10cがそれぞれ、データフレームを生成して他の各ECU10a〜ECU10cに送信する。
なお、ECU10bは、時刻t2で送信したデータフレームを時刻t8にて再送信する。
ここで、本実施形態では、各ECU10a〜ECU10cは、図3のS220にて読み出したデータが受信応答フレームであって、その受信応答フレームの第1或いは第2受信応答部にNAKが格納されていれば、次にデータの送信権が発生した時に、図4のS330にて、前回送信したデータフレームを再び送信バッファに格納するようになっている。
つまり、ECU10bは、時刻t6にてECU10cよりNAKを受信しているため、時刻t2で送信したデータフレームを時刻t8にて再送信するのである。
次に、時刻t10〜時刻t12は、各ECU10a〜ECU10cが受信応答フレームを送信する期間として設定され、時刻t10ではECU10a、時刻t11ではECU10b、時刻t12ではECU10cがそれぞれ、受信応答フレームを他の各ECU10a〜ECU10cに送信する。
なお、各時刻t間には、送受信される各フレームが干渉しないための余裕時間(ガードタイム)が含められている。
以上のように、本実施形態の通信システムにおいては、各ECU10a〜ECU10cがデータフレームを送信する期間と受信応答フレームを送信する期間とが分けて設けられているとともに、各ECU10a〜ECU10cは、1つの受信応答フレームに2つのECUに対する受信応答を格納して、その受信応答フレームを所定の送信先に送信するようになっている。
よって、1つのデータフレームに対して1つの受信応答フレームを送信するようなことがなくなり、受信応答フレームの送信回数を削減してデータの転送効率を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の通信システムについて説明する。
この第2実施形態の通信システムは、第1実施形態の通信システムと比較して、ハードの構成は同じであり、同じ符号を用いるものとする。以下、異なる点のみ説明する。
まず、この第2実施形態の通信システムでは、各ECU10a〜ECU10cは図3の受信処理に代えて図7の受信処理を実行する。
この図7の受信処理は、図3の受信処理におけるS230の処理が異なっている。つまり、図7の受信処理では、受信したフレームが正常であると判定し(S210→YES)、そのデータを読み出すと(S220)、次にS430へ移行し、受信応答フレームの受信応答部に次に送信するデータを格納する。
つまり、本実施形態の通信システムにおいては、各ECU10a〜ECU10cは、受信したデータフレームが正常であった場合には、受信応答フレームの受信応答部に、次に送信すべきデータを格納してその受信応答フレームを送信するのである。
そして、各ECU10a〜ECU10cは、図8に示すような受信応答フレームを生成する。
つまり、図8の受信応答フレームは、フレームヘッダ部と、第1受信応答部と、第2受信応答部と、トレイラ部とから構成されている。
第1受信応答部及び第2受信応答部はさらに、第1フレームと第2フレームとから構成されている。この各第1フレーム及び第2フレームには、受信応答或いはデータ本文が格納される。
また、フレームヘッダ部には、各第1フレーム及び第2フレームのデータ長や、この受信応答フレームの送信元及び送信先のアドレスを表す情報等が格納される。
そして、トレイラ部には、この受信応答フレームの誤りをチェックするためのコード等が格納される。
なお、第1受信応答部及び第2受信応答部の各第1フレーム及び第2フレームに情報(受信応答或いはデータ)が格納されると、送信すべき受信応答フレームが完成する。
次に、以上のような通信システムにおいて、各ECU10a〜ECU10cがどのようにデータの送受信を行うかについて、一例を図9のタイムチャートを用いて説明する。
まず、ECU10a〜ECU10cにてそれぞれ基準時刻t0’がセットされる。そして、本実施形態では、時刻t1’〜時刻t3’がデータフレームの送信期間に相当し、時刻t4’〜時刻t6’が受信応答フレームの送信期間に相当している。
つまり、時刻t1’ではECU10a、時刻t2’ではECU10b、時刻t3’ではECU10cがそれぞれデータフレームを生成して他の各ECU10a〜ECU10cに送信する(図4のS330及びS320)。なお、ここでは、例えばECU10bからECU10cに送信されたデータフレームは、誤りが生じた異常なものであるとする。また、以降の説明において、データフレームの送信期間に送信されるデータフレームを、第1データとする。
そして、時刻t4’にて、ECU10aは、受信応答フレームをECU10b及びECU10cに送信する(図4のS310及びS320)。この場合、受信応答フレームの第1受信応答部(ECU10bに対する受信応答部)及び第2受信応答部(ECU10cに対する受信応答部)には、受信応答の代わりに送信すべきデータ(送信データ)が格納される。つまり、ECU10aは、ECU10bからの第1データを受信した時に、図7のS430にて、第1受信応答部の第1フレーム及び第2フレームに送信データが格納された受信応答フレームを生成し、次に、ECU10cからの第1データを受信した時に、再び図7のS430にて、先に生成した受信応答フレームにおける第2受信応答部の第1フレーム及び第2フレームに送信データを格納する。
そして、ECU10aは、その受信応答フレームをECU10b及びECU10cに送信する(図4のS310及びS320)。つまり、データフレームが送信されることと同等となる。なお、この受信応答フレームは、各ECUにて正常に受信されたものとする。また、以降の説明において、受信応答フレームの送信期間に送信される受信応答フレーム(データフレーム)を第2データとする。
次に時刻t5’では、ECU10bは、受信応答フレームをECU10a及びECU10cに送信する(図4のS310及びS320)。この場合、ECU10bは、ECU10aからの第1データを受信した時に、図7のS430にて、第1応答部の第1フレームに送信データが格納された受信応答フレームを生成し、ECU10cから第1データを受信した時に、再び図7のS430にて、先に生成した受信応答フレームにおける第2受信応答部の第1フレーム及び第2フレームに送信データを格納している。そして、ECU10aから第2データを受信した時に、再度図7のS430にて、第1受信応答部の第2フレームに送信データを格納している。
ところで、ECU10cは、ECU10aから送信された第1データと第2データ及びECU10bから送信された第2データを正常に受信し、ECU10bから送信された第1データは正常に受信していない。
つまり、ECU10cは、ECU10aから第1データを受信した時に、図7のS430にて、第1受信応答部の1フレームに送信データを格納した受信応答フレームを生成し、ECU10bからの第1データを受信した時に、再び図7のS430にて、先に生成した受信応答フレームにおける第2受信応答部の第1フレームに、NAKを格納する。これは、時刻t2’にてECU10bから受信したデータが異常であったためである。
そして、ECU10aから第2データを受信した時に、同様に図7のS430にて、第1受信応答部の第2フレームに送信データを格納し、ECU10bから第2データを受信した時に、再び図7のS430にて、第2受信応答部の第2フレームに送信データを格納する。
そして、この受信応答フレームを、ECU10a及びECU10bに送信する(図4のS310及びS320)。
なお、各受信応答部への情報(受信応答或いはデータ)の格納の仕方は、プログラムにより適宜制御される。
以下、同様に、各ECU10a〜ECU10cは、時刻t7’〜t9’にてデータフレームを他の各ECU10a〜ECU10cに送信し、時刻t10’〜時刻t12’にて、受信応答フレームをデータフレームの送信元に返信する。なお、時刻t8’にて、ECU10bは、時刻t2’で送信した第1データを再送信することとなる。これは、ECU10bが、時刻t6’にてECU10cよりNAKを受信しているためである。
なお、各時刻t’間には、送受信される各フレームが干渉しないための余裕時間(ガードタイム)が含められている。
以上のように、第2実施形態の通信システムにおいては、データフレームを送信する期間と受信応答フレームを送信する期間とが分けて設けられているとともに、各ECU10a〜ECU10cは、1つの受信応答フレームに2つのECUに対する受信応答を格納して、その受信応答フレームを所定の送信先に送信するようになっている。
さらに、受信応答フレームに格納される受信応答のうち、正常受信応答については、その正常受信応答の代わりに送信すべきデータが格納されるのである。
よって、所定の単位時間内により多くのデータを送受信できるようになるため、データの転送効率を向上させることができる。
以上、本実施形態の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術範囲内にて種々の形態を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、車載機機器を制御する電子制御装置(ECU)からなる通信システムについて説明したが、パーソナルコンピュータや各種サーバ等からなる通信システムにも適用することができる。また、接続形態が有線、無線の何れの通信システムにおいても、本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では3台の通信装置(ECU)からなる通信システムについて説明したが、通信システムが2台の通信装置にて構成されても良いし、また、3台より多数の通信装置にて通信システムが構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、データを送信する期間と、受信応答を送信する期間とが交互に設けられているが、データを送信する期間を連続して設けた後、受信応答を送信する期間を設けるようにしてもよい。
第1及び第2実施形態の時分割多重通信システムの構成を表すブロック図である。 第1実施形態の各ECUが実行するメイン処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の各ECUが実行する受信処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の各ECUが実行する送信処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の時分割多重通信システムにおける受信応答フレームの構造を表す説明図である。 第1実施形態の時分割多重通信システムにおいて、データが送受信される際のタイムチャートである。 第2実施形態の各ECUが実行する受信処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の時分割多重通信システムにおける受信応答フレームの構造を表す説明図である。 第2実施形態の時分割多重通信システムにおいて、データが送受信される際のタイムチャートである。 従来の時分割多重通信システムにおけるデータフレームの構造を表す説明図である。 従来の時分割多重通信システムにおける受信応答フレームの構造を表す説明図である。 従来の時分割多重通信システムにおいて、データが送受信される際のタイムチャートである。
符号の説明
1…通信線、10a,10b,10c…ECU、12…マイコン、14…通信コントローラ、16…トランシーバ

Claims (2)

  1. データを送受信する複数の通信装置から構成され、各通信装置に、予め定められた規則に従いデータの送信権が与えられる時分割多重通信システムにおいて、
    前記各通信装置が他の通信装置にデータを送信する期間と、データの受信側の各通信装置が、受信したデータが正常であるか異常であるかを表す応答情報が含まれた応答信号を、その受信したデータの送信側の通信装置に送信する期間とが分けて設けられているとともに、
    前記応答信号には、前記受信側の各通信装置が受信した複数のデータについての応答情報が含まれていることを特徴とする時分割多重通信システム。
  2. データを送受信する複数の通信装置から構成され、各通信装置に、予め定められた規則に従いデータの送信権が与えられる時分割多重通信システムにおいて、
    前記各通信装置が他の通信装置にデータを送信する期間と、データの受信側の各通信装置が、受信したデータが正常であるか異常であるかを表す応答情報が含まれた応答信号を、その受信したデータの送信側の通信装置に送信する期間とが分けて設けられているとともに、
    前記受信側の各通信装置は、受信したデータが異常である場合に、データが異常であることを表す異常応答情報を前記応答信号に含ませ、受信したデータが正常である場合には、応答情報としてデータを前記応答信号に含ませることを特徴とする時分割多重通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113545012A (zh) * 2019-03-14 2021-10-22 国立大学法人东海国立大学机构 通信装置、通信***及消息仲裁方法

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