JP2006310940A - 信号生成回路、周波数変換回路、周波数シンセサイザ及び通信システム - Google Patents

信号生成回路、周波数変換回路、周波数シンセサイザ及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】 小さな回路面積でスプリアスが低減された正弦波を生成することができる信号生成回路を提供する。
【解決手段】 方形波状の信号を出力する方形波出力回路12と、方形波出力回路12から出力された信号が入力され、この入力される信号に含まれる第3次高調波に自己の周波数領域の極を対応させたポリフェーズフィルタ14を備えることを特徴とする。これにより、スプリアスの発生要因として最も影響の大きい第3次高調波が低減された正弦波状の信号を、小さな回路面積で得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、正弦波を生成する信号生成回路、及びそれを用いた周波数変換回路、周波数シンセサイザイ、並びに通信システムに関する。
通信システムでは、周波数変換回路が使用され、周波数変換回路としてミキサが利用可能である(例えば、特許文献1参照)。このようなミキサなどの周波数変換回路において、不要トーンすなわちスプリアスを含む信号が入力されると、出力信号にもスプリアスが発生する。
例えば、周波数シンセサイザなどでミキサを使用する場合、ミキサの入力端子の前段には分周器が接続されることが多い。この場合、ミキサの入力信号は方形波となる。ここで、ある周波数ωの方形波を考えると、この方形波はフーリエ級数展開すれば分かるように、周波数ω,2ω,3ω,4ω,5ω・・・の正弦波の合成で表される。つまり、方形波どうしがミキシングされると、その高調波どうしもミキシングされ、多くのスプリアスが生成される。これを避けるために、ミキサに入力する信号は、正弦波状であることが望ましい。
特開2002−135157号公報
しかしながら、従来、スプリアスを含む信号や方形波からほぼ完全な正弦波を得るためには、Low Path Filter(LPF)、High Path Filter(HPF)、Band Path Filter(BPF)、Band Rejection Filter(BRF)といったフィルタが用いられてきたが、この場合、周波数選択性の高い高次BPFやLC共振器が必要となり、これらの回路は大きな面積を必要とするため、半導体チップのコストを引き上げる要因ともなっていた。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、小さな回路面積でスプリアスが低減された正弦波を生成することができる信号生成回路を提供することにある。
本発明のある態様は、信号生成回路に関する。方形波状の信号を出力する方形波出力回路と、方形波出力回路から出力された信号が入力され、この入力される信号に含まれる第N次高調波(Nは3以上の奇数)に自己の周波数領域の極を対応させたポリフェーズフィルタを、1段もしくは複数段備えることを特徴とする。
この態様によれば、ポリフェーズフィルタによって、スプリアス発生の要因となる、方形波状の信号の高調波を除去できる。したがって、簡単な回路構成で実現可能な方形波出力回路と、回路面積の小さいポリフェーズフィルタによって、スプリアスが除去または低減された正弦波を得ることが可能である。
この態様において、1段もしくは複数段のポリフェーズフィルタのうち、少なくとも1段のポリフェーズフィルタは、入力される信号に含まれる第3次高調波に自己の周波数領域の極を対応させてもよい。これにより、小さな回路面積で、所望波の最も近傍にスプリアスを生じさせる原因となる第3次高調波を除去または低減できる。
この態様において、前記1段もしくは複数段のポリフェーズフィルタのうち、少なくとも1段のポリフェーズフィルタは可変素子を含み、「極」を制御可能にしてもよい。これにより、方形波状の入力信号の周波数が変動するような場合でも、可変素子を制御することによって、常にポリフェーズフィルタの「極」を入力信号の第3次高調波に対応させることができる。
本発明の別の態様は、周波数変換回路に関する。この回路は、ミキサと、前記ミキサの入力ポートのうち、少なくとも1つに接続された本発明に係る信号生成回路と、を備えることを特徴とする。この態様によると、不要なスプリアスが取り除かれた信号がミキサに入力されるため、周波数変換された信号にもスプリアスのない信号を得ることができる。しかも、ポリフェーズフィルタを使用するため、回路規模も余り増大することがない。したがって、周波数変換回路の特性向上と小型化を両立することができる。
本発明のさらに別の態様は、周波数シンセサイザに関する。この周波数シンセサイザは、複数の周波数変換回路を含み、これら複数の周波数変換回路が並列もしくは縦列に接続された周波数シンセサイザであって、少なくとも最終段に位置する周波数変換回路が本発明に係る周波数変換回路であることを特徴とする。この態様によると、少なくとも最終段に位置する周波数変換回路がポリフェーズフィルタを用いた周波数変換回路であるため、周波数シンセサイザの出力は、不要なスプリアスが抑制された所望の周波数を持つ正弦波を得ることができ、しかも小規模な回路面積で構成可能である。したがって、特性向上と小型化を両立することができる。
本発明のさらに別の態様は、通信システムに関する。この通信システムは、ローカル信号を発振する発振部と、発振したローカル信号と外部から受信した信号をミキシングして、所定の周波数の信号を生成する周波数変換回路と、を備え、発振部は、本発明に係る周波数シンセサイザで構成されることを特徴とする。この態様によると、特性と回路規模を両立した通信システムを構築することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、小さな回路面積でスプリアスが低減された正弦波状の信号を得ることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態をもとに説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る正弦波生成回路10の構成を示す図である。正弦波生成回路10は、方形波出力回路12と、ポリフェーズフィルタ(PPF)14によって構成されている。
方形波出力回路12は、多重位相の方形波を出力する。すなわち、いずれも同じ周波数F1をもち、互いに90°ずつ位相がずれた4つの方形波I+、I−、Q+、Q−を出力する。I+を基準位相とした場合、基準位相から90°進んだ波形がQ+、基準位相から180°進んだ波形がI−、基準位相から270°進んだ波形がQ−である。このような方形波を出力する方形波出力回路12は、Phase Locked Loop(PLL)回路、リングVoltage Controlled Oscillators(VCO)、リング発振器などによって実現可能である。また、方形波出力回路12として、分周器を用いてもよい。この場合、方形波出力回路12は、方形波状の信号が入力される入力端子を持つ。
方形波出力回路12によって出力された4つの方形波I+、I−、Q+、Q−は、ポリフェーズフィルタ14に入力される。詳細については後述するが、ポリフェーズフィルタ14は、負の周波数特性で動作させたとき、その周波数特性の極に相当する周波数成分を除去または減衰させる特性を持つもので、四本の入力端子と四本の出力端子とを備え、それらを接続する四本の経路が存在する。そして、方形波I+が第1経路の入力端子に、方形波Q+が第2経路の入力端子に、方形波I−が第3経路の入力端子に、方形波Q−が第4経路の入力端子に入力される。また、本実施の形態1におけるポリフェーズフィルタ14は、その周波数特性の極Fdが、方形波出力回路12から出力された方形波の周波数F1の3倍に調整される。
以下、ポリフェーズフィルタの詳細について説明する。図2は、ポリフェーズフィルタの構成を示す図である。ポリフェーズフィルタ14は、前述の通り、四本の入力端子と四本の出力端子とを備え、それらを接続する四本の経路には、それぞれ抵抗R2,R4,R6,R8が設けられる。第1経路の第1抵抗R2の入力側と、第2経路の第2抵抗R4の出力側とが接続され、その経路中に第1容量C2が直列に挿入される。また、第1経路の第1抵抗R2の出力側と、第4経路の第4抵抗R8の入力側とが接続され、その経路中に第4容量C8が直列に設けられる。同様に、第2経路の第2抵抗R4の入力側と、第3経路の第3抵抗R6の出力側とが接続され、その経路中に第2容量C4が直列に設けられる。さらに、第3経路の第3抵抗R6の入力側と、第4経路の第4抵抗R8の出力側とが接続され、その経路中に第3容量C6が直列に設けられる。4つの抵抗R2、R4、R6、R8は同じ抵抗値Rを持ち、4つの容量C2、C4、C6、C8は同じ容量値Cを持つ。
この構成において、基準位相の正弦波が第1経路の入力端子に入力され、基準位相から90°進んだ正弦波が第2経路の入力端子に入力され、基準位相から180°進んだ正弦波が第3経路の入力端子に入力され、基準位相から270°進んだ正弦波が第4経路の入力端子に入力された場合、ポリフェーズフィルタ14は正の周波数領域で動作する。
これに対し、基準位相の正弦波が第2経路の入力端子に入力され、基準位相から90°進んだ正弦波が第1経路の入力端子に入力され、基準位相から180°進んだ正弦波が第4経路の入力端子に入力され、基準位相から270°進んだ正弦波が第3経路の入力端子に入力された場合は、ポリフェーズフィルタ14は負の周波数領域で動作する。
図3は、ポリフェーズフィルタの正と負の周波数特性を連結して示す図である。ポリフェーズフィルタには、図3に示すように、正および負の両方の周波数領域に極a、bが存在する。とくに、負の周波数領域には大きな減衰を伴う極a、すなわちディップ周波数が存在する。図2のポリフェーズフィルタにおいて、このディップ周波数は、1/(2πRC)で表される。
本実施形態では、前述のように、ポリフェーズフィルタ14のディップ周波数が入力方形波の周波数の3倍になるよう調整される。つまり、ポリフェーズフィルタ14は、入力される方形波に含まれる高調波とくに第3次高調波を除去することができる。
ここで、方形波に含まれる高調波のうち第3次高調波を除去すべき事情について説明する。一例としてデューティ比50%の方形波を考える。これは奇関数であるので、含まれる高調波は奇数次数成分のみとなる。フーリエ級数展開すると下記式となる。
E=sinω−1/3sin3ω+1/5sin5ω−1/7sin7ω+・・・
高調波の中では、第3次高調波が最も振幅が大きく、第5次、第7次と次数が上がるにしたがって、振幅は小さくなっていく。また、第3次高調波は基本波成分に周波数が最も近いため、所望波の最も近傍にスプリアスを生じさせる。つまり、第3次の影響が最も大きく、第5次、第7次と次数が上がるにしたがって悪影響が生じにくくなる。よって、方形波の第3次高調波を除去できれば、近時的に正弦波と見なすことのできる波形を得ることができる。
図4(a)は方形波出力回路12から出力された方形波I+、図4(b)は方形波Q+、図4(c)は方形波I−、図4(d)は方形波Q−それぞれのフェーザ図を示している。4つの方形波の位相がそれぞれ互いに90°ずれると、それぞれの1次成分(1st)も互いに90°ずれる。一方、第3次高調波(3rd)は、1次成分の3倍の位相回転量を持つため、互いに270°(−90°)ずれることになる。つまり、4つの方形波I+、I−、Q+、Q−における第3次高調波の位相関係は、1次成分のものとは逆になる。
前述のように、ポリフェーズフィルタ14には、方形波I+が第1経路の入力端子に、方形波Q+が第2経路の入力端子に、方形波I−が第3経路の入力端子に、方形波Q−が第4経路の入力端子に入力される。これにより、方形波の第1次成分は正の周波数特性でフィルタリングされ、第3次高調波は負の周波数特性でフィルタリングされる。したがって、方形波の1次成分はほぼそのままポリフェーズフィルタ14を通過して出力される。一方、ポリフェーズフィルタ14はその周波数特性の極Fdが方形波出力回路12から出力された方形波の周波数F1の3倍に調整されているため、方形波の第3次高調波は、ポリフェーズフィルタ14によって除去もしくは減衰される。すなわち、ポリフェーズフィルタ14によって、方形波から第3次高調波が除去された正弦波を得ることができる。
高次バンドパスフィルタやLC共振器は、第1次成分と第3次高調波成分との間に鋭い周波数選択性を必要とするため、急峻な周波数特性が必要であり、この場合、フィルタの多段化が必要となる。ポリフェーズフィルタを使う場合、方形波の第1次成分と第3次高調波成分との間で鋭い周波数選択性を持つ必要はない。すなわち、図3に示す負の周波数領域において、急峻な周波数特性を必要としない。これは、上述のように、ポリフェーズフィルタが、方形波の第1次成分と第3次高調波の動作領域がそれぞれ「正」と「負」に別れるため、急峻な周波数特性を有していなくても、第1次成分はポリフェーズフィルタをほぼそのまま通過し、第3次高調波だけが除去もしくは減衰されるためである。したがって、ポリフェーズフィルタは多段化の必要がなく、小さな回路で実現可能である。
また、高次バンドパスフィルタやLC共振器は、第1次成分を通過させるフィルタであり、第1次成分に対応する時定数で構成されるのに対し、ポリフェーズフィルタは、第3次高調波を除去または低減させるフィルタであるので、第3次高調波に対応する時定数で構成すればよい。低周波数に対応する時定数で構成される回路のほうが大きいな回路が必要であり、この点もポリフェーズフィルタが高次バンドパスフィルタやLC共振器よりも小面積化が可能な理由である。
このように、本実施の形態1によれば、PLLやVCO、分周器などの回路で簡単に多重位相の方形波を生成し、周波数特性の極が、生成された方形波の3倍の周波数に調整されたポリフェーズフィルタで方形波をフィルタリングすることにより、高次バンドパスフィルタやLC共振器などを使用する場合と比較して、小さな回路面積で、ほぼ完全な正弦波を得ることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る正弦波生成回路20の構成を示した図である。実施の形態2における正弦波生成回路20の構成は、基本的に実施の形態1における構成と同様である。相違点は、実施の形態1におけるポリフェーズフィルタ14を可変素子で構成した点である。
すなわち、実施の形態2におけるポリフェーズフィルタ22は、可変抵抗や可変容量などの可変素子を構成素子とする。具体的には、図2のポリフェーズフィルタの抵抗R2、R4、R6、R8と容量C2、C4、C6、C8を、それぞれ可変抵抗、可変容量とし、外部の信号によってそれらの抵抗値および容量値を制御できるようになっている。
上述のように、ポリフェーズフィルタの周波数特性の極は、1/(2πRC)となる。したがって、抵抗R2、R4、R6、R8の抵抗値Rと、容量C2、C4、C6、C8の容量値Cを、外部信号によって制御することにより、ポリフェーズフィルタの周波数特性の極を制御することが可能となる。
これにより、正弦波生成回路20では、方形波出力回路12から出力された方形波の周波数が変化する場合でも、この方形波の周波数にあわせて、ポリフェーズフィルタ22の可変素子の値を外部から制御することができる。すなわち、ポリフェーズフィルタ22の周波数特性の極を、上記方形波の周波数の3倍に容易に設定することができる。
このように実施の形態2における正弦波生成回路20では、方形波出力回路12から出力された方形波の周波数と、ポリフェーズフィルタ22の周波数特性の極を動的に制御することにより、得られる正弦波の周波数を可変にすることができる。しかも、ポリフェーズフィルタを使用するため、小規模な回路面積で構成可能である。
(実施の形態3)
図6は、本発明おける正弦波生成回路を適用した、実施の形態3に係る周波数変換回路30の構成を示した図である。周波数変換回路30は、2つの正弦波生成回路32、34と片側波帯(SSB;single side band)ミキサ(以下、SSBミキサと表記する。)36とを備えている。正弦波生成回路32、34は、実施の形態1もしくは実施の形態2の正弦波生成回路10、20を適用することができる。
周波数変換回路30は、正弦波生成回路32で生成した、いずれも周波数F1をもち、互いに90°ずつ位相がずれた4つの正弦波I+、I−、Q+、Q−が、SSBミキサ32の一方の入力ポートに入力される。また、SSBミキサ32の他方の入力ポートには、正弦波生成回路34で生成した、いずれも周波数F2をもち、互いに90°ずつ位相がずれた4つの正弦波I+、I−、Q+、Q−が入力される。SSBミキサ36は、それぞれ周波数F1、F2を持つ2組の正弦波から、それらの差の周波数(F1−F2)を持ち、互いに90°ずつ位相がずれた4つの正弦波I+、I−、Q+、Q−を生成する。
SSBミキサ36に入力される2組の正弦波は、ともに方形波に含まれる高調波が低減されてから、SSBミキサ36に信号が入力されることから、不要なスプリアスを効率的に抑制することができる。しかも、ポリフェーズフィルタを使用するため、小規模な回路面積で構成可能である。
このように、実施の形態3における周波数変換回路30では、特性向上と小型化を両立することができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明おける周波数変換回路を適用した、実施の形態4に係る周波数シンセサイザ40の構成を示した図である。図6の周波数シンセサイザは、複数の周波数変換回路で構成され、このうち周波数シンセサイザの出力段に設けられたPPF搭載周波数変換回路30が、実施の形態3で説明した周波数変換回路30を適応することができる。
図6にて、外部から入力された信号(周波数FIN)は、周波数変換回路42と44へ入力され、それぞれ所望の周波数に周波数変換される。周波数変換回路42で周波数変換された信号は、PPF搭載周波数変換回路30の一方の入力ポートに入力される。また、周波数変換回路44で周波数変換された信号は、さらに周波数変換回路46、48で周波数変換され、PPF搭載周波数変換回路30のもう一方の入力ポートに入力される。PPF搭載周波数変換回路30は、周波数変換回路42及び48から入力された信号に基づいて、実施の形態3で説明したように周波数変換を行い、周波数FOUTを持つ正弦波信号を出力する。
なお、本実施の形態4の周波数シンセサイザ40では、入力信号がPPF搭載周波数変換回路30の2つの入力ポートに入力されるまでの間に、一方は周波数変換回路1段、もう一方は周波数変換回路3段を通過するが、これに限るものではなく、周波数変換回路の段数は何段であってもよい。また、周波数変換回路を経ずに、入力信号が直接PPF搭載周波数変換回路30に入力されてもよい。また、最終段以外の周波数変換回路にPPF搭載周波数変換回路を用いてもよい。
以上のように、実施の形態4における周波数シンセサイザ40は、最終段に位置する周波数変換回路として、実施の形態3で説明した周波数変換回路30を適用しているので、不要なスプリアスが抑制された所望の周波数を持つ正弦波を得ることができる。しかも、ポリフェーズフィルタを使用するため、小規模な回路面積で構成可能である。したがって、実施の形態4における周波数変換回路40では、特性向上と小型化を両立することができる。
(実施の形態5)
図8は、本発明における周波数シンセサイザを適用した、実施の形態5に係る通信システムを示す図である。図8の通信システム50は、ダイレクトコンバージョン受信(DCR)方式を示すが、それに限るものではなくヘテロダイン受信方式など、他の受信方式にも適用可能である。
図8にて、アンテナ52から受信されたRF信号は、バンドパスフィルタ54を介して、LNA(Low Noise Amplifier)56に入力される。LNA56は、低雑音でRF信号を増幅し、直交ベースバンド信号であるI信号用とQ信号用の二つの周波数変換回路57に出力する。
局部発振器58は、ローカル(Lo)周波数のローカル信号を出力する。この局部発振器58に、実施の形態4で説明した周波数シンセサイザ40を適用することができる。位相器60は、I系統の周波数変換回路10には、当該Lo信号の位相を変化させずに出力し、Q系統の周波数変換回路10へ出力した当該Lo信号に対して、位相が90°進んだ当該Lo信号をQ系統の周波数変換回路10へも出力する。なお、これらに出力される信号は、方形波状のものである。
I系統用およびQ系統用の周波数変換回路57は、RF信号とLo信号とをミキシングし、それらの差の周波数を持つ信号を、それぞれローパスフィルタ62、68に出力する。各ローパスフィルタ62、68の出力信号は、それぞれの系統の増幅器64、70により増幅され、それぞれの系統のアナログデジタル変換器66、72によりデジタル信号に変換される。
このように、通信システム50に本実施形態における局部発振器58を用いることにより、通信システムの特性向上と小型化を両立することができる。とくに、通信システム50として説明した回路要素の全部または一部を周波数シンセサイザとして半導体チップ化する場合、チップ面積を縮小することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、実施の形態1、2において、第3次高調波を低減するべく、自己の周波数領域の極を第3次高調波に対応させたポリフェーズフィルタ1段の構成とした。この点、第3次、5次高調波を低減すべく、自己の周波数領域の極を第3次高調波に対応させたポリフェーズフィルタ1段と、5次高調波に対応させたポリフェーズフィルタ1段の、計2段構成としてもよい。さらに、7次高調波以降の周波数成分も低減すべく、それぞれの高調波毎に、自己の周波数領域の極を対応させたポリフェーズフィルタを縦列に接続した、3段以上の構成としてもよい。これによれば、さらに精度よくスプリアスを低減することができる。
また、実施の形態2にて、可変素子を含むポリフェーズフィルタを説明した。この実施の形態2では、抵抗及び容量ともに可変素子として制御できる、としたが、どちらか一方のみを可変素子として制御できるようにしてもよい。この点、周波数変換回路を構成する複数のポリフェーズフィルタのうち、一つ以上が可変素子を含む構成であってもよい。これによっても、得られる正弦波の周波数を可変にすることができる。
また、実施の形態3にて、SSBミキサ36への異なる周波数の二つの入力信号の両方に対して、ポリフェーズフィルタ32、34を設ける構成を説明した。この点、片方にだけポリフェーズフィルタを設けてもよい。これによっても、ある程度のスプリアス低減効果は発揮される。
さらに、SSBミキサ36の出力側にポリフェーズフィルタを設けてもよい。この場合、このポリフェーズフィルタにおける周波数領域の極を、SSBミキサ36の出力信号に発生する低減すべきスプリアスの周波数領域に、対応させることにより、スプリアスを低減することができる。この場合、SSBミキサ36の入力側にポリフェーズフィルタ32を設けなくてもよい。
本発明の実施の形態1に係る正弦波生成回路の構成図である。 ポリフェーズフィルタの構成を示す図である。 ポリフェーズフィルタの正と負の周波数特性を連結して示す図である。 (a)正弦波I+のフェーザ図である。(b)正弦波Q+のフェーザ図である。(c)正弦波I−のフェーザ図である。(d)正弦波Q−のフェーザ図である。 本発明の実施の形態2に係る正弦波生成回路の構成図である。 本発明の実施の形態3に係る周波数変換回路の構成図である。 本発明の実施の形態4に係る周波数シンセサイザの構成図である。 本発明の実施の形態5に係る通信システムの構成図である。
符号の説明
10 正弦波生成回路
12 方形波出力回路
14 ポリフェーズフィルタ
20 正弦波生成回路
22 ポリフェーズフィルタ
30 周波数変換回路
32 正弦波生成回路
34 正弦波生成回路
36 SSBミキサ
40 周波数シンセサイザ
42、44、46、48 周波数変換回路
50 通信システム
52 アンテナ
54 バンドパスフィルタ
56 LNA
57 周波数変換回路
58 局部発振器
60 位相器
62 ローパスフィルタ
64 増幅器
66 アナログデジタル変換器

Claims (6)

  1. 方形波状の信号を出力する方形波出力回路と、
    前記方形波出力回路から出力された信号が入力され、この入力される信号に含まれる第N次高調波(Nは3以上の奇数)に自己の周波数領域の極を対応させたポリフェーズフィルタを、1段もしくは複数段備えることを特徴とする信号生成回路。
  2. 前記1段もしくは複数段のポリフェーズフィルタのうち、少なくとも1段のポリフェーズフィルタは、入力される信号に含まれる第3次高調波に自己の周波数領域の極を対応させることを特徴とする請求項1に記載の信号生成回路。
  3. 前記1段もしくは複数段のポリフェーズフィルタのうち、少なくとも1段のポリフェーズフィルタは可変素子を含み、前記極を制御可能にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の信号生成回路。
  4. ミキサと、
    前記ミキサの入力ポートのうち、少なくとも1つに接続された請求項1〜3のいずれか1項に記載の信号生成回路と、
    を備えることを特徴とする周波数変換回路。
  5. 複数の周波数変換回路を含み、これら複数の周波数変換回路が並列もしくは縦列に接続された周波数シンセサイザであって、
    少なくとも最終段に位置する周波数変換回路が前記請求項4に記載の周波数変換回路であることを特徴とする周波数シンセサイザ。
  6. ローカル信号を発振する発振部と、
    発振したローカル信号と外部から受信した信号をミキシングして、所定の周波数の信号を生成する周波数変換回路と、を備え、
    前記発振部は、請求項5に記載の周波数シンセサイザで構成されることを特徴とする通信システム。
JP2005127782A 2005-03-25 2005-04-26 信号生成回路、周波数変換回路、周波数シンセサイザ及び通信システム Withdrawn JP2006310940A (ja)

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