JP2006292952A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録媒体判別精度を低下させることなく、測定時間の短縮及び、本体小型化を実現する。記録媒体判別を給紙開始前に完了させることで、印字動作スタンバイ状態から、記録媒体の種類に応じて画像形成装置の印刷条件を最適化できるようにする。
【解決手段】 第一の撮像条件で記録媒体停止中に画像データを取得し、これから判定される記録媒体の特性に基づき種別を判別し、判別された記録媒体の種別に基づいて、記録媒体の種別毎のシェーディングデータを求めるための補正データ及び第二の撮像条件を選択し、第二の撮像条件で記録媒体停止中に画像データを取得し、第一の撮像条件で取得した画像データと、第二の撮像条件で取得した画像データ、及び補正データとに基づいて、記録媒体表面データを生成して、その特性から記録媒体の詳細な種別を判別する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、記録媒体の表面平滑性を検出する方法、および記録媒体の表面平滑性の検出結果から画像形成条件を制御する複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置に関するものである。
複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置は、感光体上に現像された画像を記録媒体に転写し、画像を転写した記録媒体を所定の定着処理条件にて加熱及び加圧することにより映像を定着させる定着装置を備えている。
従来、かかる画像形成装置においては、給紙・搬送された記録媒体の表面画像をCCDセンサやCMOSセンサ等のラインセンサやエリアセンサを有する映像読み取り手段によって読み取り、その結果からインクジェット用のOHT(OHP用紙)かレーザビーム用のOHTかを判定する手段を備えている。そして、インクジェット用OHTと判定した場合は、定着装置への記録媒体搬送を停止すると共に画像形成装置の画像形成動作を停止する手段、あるいは定着装置への記録媒体搬送を停止せずに、定着装置の温度制御を停止する手段、もしくは通常の温度よりも低い温度に設定する制御手段を備えることによって、万が一ユーザが誤って規定用紙外であるインクジェット用OHTを通紙した場合に生じる定着ローラへのOHT巻き付きや記録媒体上の画像劣化等の不都合な問題を解決する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、OHTに限らず、記録媒体の表面画像を読み取った結果から、記録媒体表面の凹凸の深さや凹凸間隔を演算して、グロス紙、普通紙、ラフ紙、OHTといった記録媒体の種類を判別し、印字濃度、転写バイアスの設定、定着温度、プロセス速度などの画像形成条件を最適に設定する方法が知られている(例えば特許文献2参照)。
記録媒体の表面画像を読み取るために、CCDセンサやCMOSセンサなどのラインセンサやエリアセンサの撮像素子とレンズを用いた構成が利用される。撮像対象物より反射する光を、結像レンズを介して撮像素子に入射させ、撮像素子から出力される信号をA/D変換することで撮像対象物の画像データを得る映像読み取り装置が知られている。このような映像読取装置においては、光源やレンズに起因する光量ばらつきによる撮像した画像の劣化が生じる。また、撮像素子の各光電変換セルにおける感度ばらつきに起因する画像の劣化もある。このため対象物を精度良く読み取り、正確な撮像結果を得るために、記録媒体を移動させてシェーディング測定用の撮像を複数回行い、その撮像結果の平均化処理を行うことによりシェーディング補正用データを得て、この補正用データを用いて撮像結果を補正する方法が行われている。
特開2003−228256 特開2003−302208
上記従来例では、記録媒体搬送中にシェーディング測定用の撮像を複数回行っている。またメディア判別を行う度に、停止した状態の記録媒体表面の撮像、移動中の記録媒体表面の撮像(シェーディング測定)を行っている。
このため、上記従来例では以下に示すいずれかの欠点があった。
(1)シェーディング測定では、一回の測定で複数回撮像を行うため、通常の撮像に対して時間がかかる。そのため、記録媒体の判別に要する時間が長くなってしまう。
(2)シェーディング測定用の撮像を行うために一定の搬送距離を給紙部に確保する必要がある。そのため画像形成装置本体の小型化が困難である。
(3)シェーディング測定の撮像を記録媒体搬送中に行う必要がある。そのため、必ず記録媒体の搬送路上にセンサを設置しなければならず、センサ設置場所の自由度が低い。
(4)シェーディング測定用の撮像を記録媒体搬送中に行う必用がある。そのため、記録媒体搬送開始後にしか記録媒体を判別できない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の第1の目的は、記録媒体の判別にかかる時間を短縮し、画像形成装置本体の小型化を容易にすることである。
また、本発明の第2の目的は、記録媒体の搬送を開始するよりも前に記録媒体の判別を可能とすることである。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、画像形成装置において、記録媒体上の所定領域内を撮像し画像情報を出力する撮像手段と、前記撮像手段による撮像条件を任意に変更可能な撮像条件変更手段と、記録媒体の種別毎のシェーディングデータを求めるための補正データを複数記憶するとともに、記録媒体の種別毎の撮像条件を複数記憶する記憶手段と、選択された第一の撮像条件で前記撮像手段により記録媒体停止中に撮像した画像データを取得する第一の画像取得手段と、前記第一の撮像条件で取得した画像データから判定される記録媒体の特性に基づき該記録媒体の種別を判別する第一の記録媒体判別手段と、前記第一の記録媒体判別手段により判別された記録媒体の種別に基づいて、前記記憶手段の補正データ及び第二の撮像条件を選択する条件判断手段と、前記第二の撮像条件で前記撮像手段により記録媒体停止中に撮像した画像データを取得する第二の画像取得手段と、前記前記第一の撮像条件で取得した画像データと、第二の撮像条件で取得した前記画像データ、および前記条件判断手段により選択された前記補正データとに基づいて、記録媒体表面データを生成する記録媒体表面データ生成手段と、前記記録媒体表面データから判定される記録媒体の特性に基づき該記録媒体の種別を判別する第二の記録媒体判別手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、予め選択された優先記録媒体に対して、前記第一の画像取得手段は、前記優先記録媒体に対応する撮像条件を前記第一の撮像条件として撮像された画像データを取得し、前記条件判断手段は、前記第一の記録媒体判別手段により判別された記録媒体の種別に基いて、前記記憶手段の補正データを選択し、前記記録媒体表面データ生成手段は、前記第一の撮像条件で取得した前記画像データと、前記補正データとに基づいて前記シェーディングデータを演算し、演算した前記シェーディングデータと、前記第二の撮像条件で取得した前記画像データとから、前記記録媒体表面データを生成することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置において、前記第一の撮像条件での前記画像データの取得は、撮像時間を最小時間となるように行うことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記第二の記録媒体判別手段により判別された記録媒体の種別に応じて、画像形成のための制御を可変制御することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記撮像手段により記録媒体表面を記録媒体搬送開始前に撮像し、前記記録媒体表面データ生成手段により記録媒体表面データを記録媒体搬送開始前に生成することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、前記撮像手段を給紙カセット内に設置することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、画像形成装置の制御方法であって、記録媒体上の所定領域内を撮像し画像情報を出力する撮像工程と、前記撮像工程における撮像条件を任意に変更可能とする工程と、選択された第一の撮像条件で前記撮像工程において記録媒体停止中に撮像した画像データを取得する工程と、前記第一の撮像条件で取得した画像データから判定される記録媒体の特性に基づき該記録媒体の種別を判別する第一の判別工程と、前記第一の判別工程により判別された記録媒体の種別に基いて、記録媒体の種別毎のシェーディングデータを求めるための補正データとして複数記憶するとともに記録媒体の種別毎の撮像条件を複数記憶する記憶手段から補正データ及び第二の撮像条件を選択する条件判断工程と、前記第二の撮像条件で前記撮像工程において記録媒体停止中に撮像した画像データを取得する工程と、前記第一の撮像条件で取得した画像データと、前記第二の撮像条件で取得した前記画像データ、および前記条件判断工程により選択された前記補正データとに基づいて、記録媒体表面データを生成する工程と、前記記録媒体表面データから判定される記録媒体の特性に基づき該記録媒体の種別を判別する工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の方法において、予め選択された優先記録媒体に対して、前記第一の撮像条件で撮像した画像データを取得する工程は、前記優先記録媒体に対応する撮像条件を前記第一の撮像条件として撮像された画像データを取得し、前記条件判断工程は、前記第一の判別工程により判別された記録媒体の種別に基いて、前記記憶手段の中から最適な補正データを選択し、前記記録媒体表面データを生成する工程は、前記第一の撮像条件で取得した前記画像データと、前記補正データとに基づいて前記シェーディングデータを演算し、演算した前記シェーディングデータと、前記第二の撮像条件で取得した画像データとから、前記記録媒体表面データを生成することを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7または請求項8に記載の方法において、前記第一の撮像条件での前記画像データの取得は、撮像時間を最小時間となるように行うことを特徴とする。
また、請求項10に記載の発明は、請求項7から請求項9のいずれかに記載の方法において、前記判別された記録媒体の詳細な種別に応じて、画像形成のための制御を可変制御することを特徴とする。
また、請求項11に記載の発明は、請求項7から請求項10のいずれかに記載の方法において、記録媒体搬送開始前に、記録媒体表面を撮像し前記記録媒体表面データを生成することを特徴とする。
本発明によれば、従来は記録媒体検知の度に行っていたシェーディング基本データ(シェーディング成分)取得動作を行う必要がなくなる。また、記録媒体の判別に要する時間を従来に比べ大幅に短縮することができる。また、従来はシェーディング基本データ取得のために必用としていた記録媒体搬送距離を確保する必要が無いので画像形成装置本体の小型化が実現できる。
また、本発明によれば、記録媒体の搬送開始前に記録媒体の判別が可能となる。そのため、印字開始前から予め記録媒体の種類に応じて印字動作の最適化が行える。
[第1の実施形態]
はじめに、図1〜図8を参照し、本発明の第1の実施形態である画像形成装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態の画像形成装置100の概略構成を示している。ここではタンデム型のカラー画像形成装置を例にあげている。102の給紙カセットから103のピックアップローラで給紙された記録媒体は撮像センサ30で記録媒体の判別をし、記録媒体の表面平滑性などの諸特性に応じて、画像処理や、現像バイアス、定着ユニットの温度制御値あるいは記録媒体搬送速度を可変制御することによって最適な画像を得ることができるものとなっている。
なお、104は転写ベルト駆動ローラ、105は転写ベルト、106から109はそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色用感光ドラム、110〜113はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色用転写ローラ、114〜117はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色用カートリッジ、118〜121はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色用光学ユニット、122は定着ローラ、123は搬送路における記録媒体の存在を確認するためのレジセンサである。
ここで図2に、記録媒体の表面平滑性を検出する際の模式図を示す。本実施の形態では、撮像センサ30を用いて記録媒体101の表面画像を撮像し、表面平滑性を検出する。
図3は本実施形態における撮像センサ30の構成を示している。撮像センサ30は、図3に示すように、光照射手段としての反射用LED32と、撮像手段としてのCMOSエリアセンサ31と(センサ31はCCDセンサでもよい)結像レンズとしてのレンズ33を備えている。発行制御部1000の制御により、反射用LED32を光源とする光は、記録媒体101表面に対し照射される。記録媒体101からの反射光は、レンズ33を介し集光されてCMOSエリアセンサ31に結像される。これによって記録媒体101の表面の像を読み取る。本実施形態では、反射用LED32は、LED光が記録媒体101表面に対し、図3に示すように所定の角度をもって斜めより光が照射させるよう配置されている。
図4は、撮像センサ30のCMOSエリアセンサ31によって読み取られる記録媒体101の表面とCMOSエリアセンサ31からの出力を8×8ピクセルにデジタル処理した例との関係を示す図である。デジタル処理は、CMOSエリアセンサ31からのアナログ出力を変換手段たるA/D変換(図6,608)によって8ビットのピクセルデータに変換することによって行われる。
図4において、40は、紙の表面平滑性に関して比較的粗く紙の繊維による凹凸が判別しやすいいわゆるラフ紙の記録媒体Aの表面拡大画像である。41は、一般のオフィスで普通に使用されるいわゆる普通紙の記録媒体Bの表面拡大画像であり、42は、紙の繊維の圧縮が十分になされている光沢紙(以下グロス紙と呼ぶ)の記録媒体Cの表面拡大画像である。
CMOSセンサ31に読み込まれたこれらの画像40、41、42がデジタル処理されそれぞれ図4に示す画像43、44、45となる。図4の43、44、45に示すように記録媒体の種類によって表面の画像は異なる。これらの相違は、主に紙の表面における繊維の状態が異なるために起こる。
記録媒体の反射光量の検出は、CMOSセンサ31のそれぞれの画素に入力された光の合計もしくは平均値を求めることにより行う。なお、反射光量の検出は、1受光画素の結果のみを用いても良い。
上述のように、CMOSエリアセンサ31で読み込んだ記録媒体の表面画像をデジタル処理することで、記録媒体の表面状態と反射光量が分かり記録媒体の判別が可能となる。デジタル処理を行った画像の画像比較演算においては、記録媒体表面データを複数のブロックに分割し、分割したデータごとに、最大濃度のピクセルDmaxと最低濃度のピクセルDminを導く。これを分割ブロック毎に実行しDmax−Dmin(これを凹凸量と呼ぶ)を算出し、記録媒体全体のDmax−Dminを導く。
つまり、記録媒体Aのように表面の紙繊維がガサついている場合には、繊維の影が多く発生する。その結果、明るい個所と暗い個所の差が大きく出るため、Dmax−Dminは大きくなる。一方、記録媒体Cのような表面では、繊維の影が少なく、Dmax−Dminは小さくなる。この凹凸量の比較によって、記録媒体の紙種を判定する。
本実施形態による記録媒体検知では、記録媒体表面からの反射光量平均のみで記録媒体の種別判定を一度行う。OHT、普通紙、超光沢紙では記録媒体表面に光を照射した際の反射光量が大きく異なる。超光沢紙の記録媒体表面からの反射光量は普通紙に対して著しく高く、逆にOHTの場合は普通メディアに対して記録媒体表面からの反射光量が著しく低い。そのため、記録媒体表面からの反射光量平均データのみで記録媒体の種別判定が可能である。しかし、記録媒体表面からの反射光量平均による種別判定は、上記計算によってDmax−Dminを求める方式と比べると精度が良くないため補助的な判断手段として使用する。
また制御プロセッサは、CMOSエリアセンサ31からの映像サンプリング処理、ゲイン及びフィルタ演算処理をリアルタイムにて処理する必要がある。したがって、例えばデジタルシグナルプロセッサまたはゲートアレイまたは高速なCPUを用いることが望ましい。
次に、図5を参照し、撮像センサ30の制御回路ブロック図について説明する。
図中、501は記録媒体の判別を行うCPU、502は制御回路、30は撮像センサ、504はインターフェース制御回路、505は演算回路A、510はシェーディング基本データを生成する演算回路B、509は補正データを記憶しておくRAM、506は記録媒体表面の凹凸量演算結果がセットされるレジスタA、507は記録媒体表面の凹凸エッジ量演算結果がセットされるレジスタB、508は制御レジスタである。
なお、凹凸エッジ量は、撮像した記録媒体表面のラインごとにエッジの数をカウントして、全ライン分加算した値である。前述のように記録媒体の凹凸量を基に記録材の判別を行うことができるが、凹凸エッジ量を用いて記録媒体の判別を行うことも可能である。さらに、両者を組み合わせて記録材の判別精度を上げることもできる。
次に、撮像センサ30の制御回路の動作について説明する。
CPU 501は、制御レジスタ508に対して撮像センサ30の動作指示を与えると、撮像センサ30によって記録媒体表面画像の撮像が開始される。つまり、撮像センサ30のCMOSエリアセンサに電荷の蓄積が開始される。インターフェース制御回路504から、Sl_selectによって撮像センサ30を選択し、所定のタイミングにてSYSCLKを生成し撮像センサ30に供給すると、これに同期して撮像センサ30からSl_out信号により撮像されたデジタル画像データが送信される。
インターフェース制御回路504を経由して受信した撮像データは、演算回路A505に送信される。演算回路A505にて前述した演算方法に基づいて演算された記録媒体の反射光量平均データが演算回路A505から演算回路B510へと送信される。演算回路B510では、記録媒体の反射光量平均データをもとにRAM509に記憶されている補正データからシェーディング基本データ(シェーディング成分)を生成し(後述)、演算回路A505に送信する。演算回路B510から送信されたシェーディング成分と、インターフェース回路制御回路504を経由して受信した撮像データから、演算回路A505にて前述した演算方法に基づきDmax−Dminが演算され、その結果が記録媒体表面の凹凸量演算結果としてレジスタA506にセットされる。
次に、図6を参照し、撮像センサ回路について説明する。
図6は、撮像センサ30の回路ブロック図を示した図である。図中、601はCMOSエリアセンサ部分であり、例えば8×8画素分のセンサがエリア状に配置される。602および603は垂直方向シフトレジスタ、604は出力バッファ、605は水平方向シフトレジスタ、606はシステムクロック(SYSCLK)、607はタイミングジェネレータである。
次に、撮像センサ回路の動作について説明する。
Sl_select信号613をアクティブとすると、CMOSエリアセンサ601は受光した光に基づく電荷の蓄積を開始する。次に、システムクロック606を与えると、タイミングジェネレータ607からの制御信号によって、垂直方向シフトレジスタ602および603が読みだす画素の列を順次選択すると、CMOSエリアセンサ601からデータが順次出力され出力バッファ604にセットされる。
出力バッファ604にセットされたデータは、水平方向シフトレジスタ605によって、シリアルにA/Dコンバータ608へと転送される。A/Dコンバータ608でデジタル変換された画素データは、出力インターフェース回路609によって所定のタイミングで制御されて、Sl_select信号613がアクティブの期間、610のSl_out 信号として出力される。
一方、611の制御回路によって、Sl_in信号612よりA/D変換ゲインが可変制御できる。例えば、撮像した画像のコントラストが得られない場合は、CPUはゲインを変更して、常に最良なコントラストで撮像することができる。
次に、図7を用いてシェーディング成分除去方法について説明する。
図7は図2の記録媒体表面平滑性検出の際、撮像センサ30で撮像した画像イメージ(8×8ピクセル)を示している。撮像した画像には、目的の画像の「A」という文字と、光学系や照明系などによるシェーディング成分とが一緒に含まれている。実際に撮像した画像を二次元イメージで示したものを1−1、三次元イメージで示したものを1−4に示す。次に光学系や照明系によるシェーディング成分のみを抽出した画像イメージを二次元イメージで示したものを1−2、三次元イメージで示したものを1−5に示す。撮像した画像からデジタル処理によりシェーディング成分のみを除去すると、図7に示す画像イメージ1−3(二次元)、1−6(三次元)のようになり、得たい画像である「A」という文字が鮮明に得られる。
次に、シェーディング成分を除去する際のデジタル処理について説明する。
図7に示す、1−7、1−8、1−9のグラフは、三次元画像イメージ(8×8ピクセル)1−4、1−5、1−6から、それぞれ1ラインのみを抽出して二次元で表現した図である。1−7のデータから1−8のデータを差し引くと1−9のデータが得られる。これを8ライン全てについて行う。
本実施形態の記録媒体表面平滑性検出においては、シェーディング成分を毎回抽出することはしない。予め補正データを用意することで、測定時間を短縮する。図5に示す演算回路B510のシェーディング成分生成手段よって、シェーディング成分を生成する。シェーディング成分生成手段では図5に示すRAM509に予め記憶しておいた補正データを、平均光量測定結果に応じて演算処理し、シェーディング成分(シェーディング基本データ)に変換する。実際の演算では、例えば、8×8ピクセルの画像を処理する場合、8×8全ピクセルの光量の平均値と補正データの平均値の比を求め、これを補正データの各ピクセル光量に乗算した値を算出することにより求める。この演算処理を式で表すと下式のようになる。
Figure 2006292952
なお、補正データ取得は、所定の平滑度をもつ基準板を使用して工場出荷時に行う。基準板を使用して抽出したシェーディング成分のデータは図5、RAM509に補正データとして保存しておく。ただし、OHT、普通紙、超光沢紙では記録媒体表面の反射光量が大きく違うため、図8に示すように光学系や照明系よる反射光量のムラの見え方が違ってくる。
図8の(a)と(b)は、それぞれ異なる記録媒体(例えば、OHT、普通紙、超光沢紙)を撮像したときの、1ライン上の各ピクセルの反射光量(ジグザグの実線)とその補正データ(滑らかな実線)をグラフ化したものである。なお、横軸は1ライン上のピクセルの列に対応し、縦軸は該当ピクセルの反射光量である。図8の(a)および(b)内の2つのジグザグ線は、同じ種別の記録媒体(例えば、普通紙)であると記録媒体表面からの反射光量平均から判断(一次判断)可能な記録媒体のグループ(例えば、一次判断で普通紙と判断されるグループには、普通紙の他、ラフ紙、グロス紙、グロスフィルム等がある)に含まれる記録媒体の反射光量を示している(この例では2種)。
同図に示すように、実際の反射光量のレベルは記録媒体の種別毎に異なるが、一次判断で同種と判断される記録媒体の反射光量のムラの見え方は類似しており、共通の補正データを用いてシェーディング成分を補正可能であることがわかる。一方、異なるグループでは必要とする補正データも異なるものとなる。そこで精度よく記録媒体の判別を行うためには、一次判断で判別できるOHT用、普通紙用、超光沢紙用でそれぞれ違った補正データを用意する必要がある。シェーディング成分を抽出する際は、OHT、普通紙、超光沢紙用にそれぞれ用意した、異なる3種類の専用基準紙でシェーディング成分を抽出し、別々の補正データとしてメモリに保存する。
図9に本実施形態における印字動作中の記録媒体表面平滑性検知処理のフローチャートを示す。
はじめに、印刷コマンドが発行され、画像形成装置100が印字動作可能(S001でYES)となると、記録媒体(紙)がレジセンサ123の位置に無いか判定され(S001)、無い場合は給紙が開始され(S003)記録媒体の搬送が開始される(S004)。有る場合は、記録媒体がレジセンサ位置に留まったままであるので所定のエラー処理を行う。次にレジセンサ位置まで記録媒体が搬送されてきた時に(S005でYES)記録媒体搬送を一度停止(S006)する。記録媒体が停止した後、記録媒体の判別を行う(S007)。
記録媒体判別が完了すると、再び記録媒体の搬送が行われる(S008)。ただし記録判別の結果、保証外OHTもしくは保証外超光沢紙を検知した場合は、ユーザに印字不可能な記録媒体がセットされている旨を警告として通知する、もしくは、印字動作を自動停止する。その他、印字可能記録媒体については記録媒体判別結果に応じて定着装置の温度、記録媒体搬送条件等を最適条件にして画像形成を開始(S009)する。
図10に図9、S007記録媒体判別の詳細なフローチャートを示す。
最初に記録媒体表面の撮像を行い記録媒体表面からの反射光量平均を測定する(一次測定S201)。ただし、このときの測定条件は、撮像時間を最小時間とし、反射LEDの光量およびデジタル変換時のゲインはOHTメディア、普通紙メディア、超光沢紙メディアが判別できる最適な条件とする。次に一次測定時の記録媒体表面からの反射光量から、記録媒体を、OHT、普通紙、超光沢紙に判別する(一次判断S202)。
一次判断の結果がOHTの場合(S203)は測定条件をOHT測定条件(測定条件A)にし、再度撮像を行う(二次測定S204)。この際、OHT表面からの反射光量が普通紙の場合に比べて著しく低いため反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整し最適なコントラスが得られる条件にする。次に本撮像終了後、二次測定時の記録媒体表面からの反射光量平均と、OHT専用の補正データから計算したシェーディング成分を二次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、記録媒体の凹凸量を判定、印字可能OHT、保証外OHTの判別を行う(二次判断S205)。
一方、一次判断の結果が普通紙の場合(S206)は測定条件を普通紙測定条件(測定条件B)にし、再度撮像を行う(二次測定S207)。この際、記録媒体表面からの反射光量が最適なコントラストになるように反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整する。次に本撮像終了後、二次測定時の記録媒体表面からの反射光量平均と、普通紙専用の補正データから計算したシェーディング成分を二次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、ラフ紙、普通紙、グロス紙、グロスフィルムの判別を行う(二次判断S207)。
他方、一次判断の結果が超光沢紙の場合(S209)は測定条件を超光沢紙測定条件(測定条件C)にし、再度本撮像を行う(二次測定S210)。この際、超光沢紙は記録媒体表面からの反射光量が普通紙に比べて著しく高いため反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整し最適なコントラスが得られる条件にする。次に本撮像終了後、二次測定時の記録媒体表面からの反射光量平均と、超光沢紙専用の補正データから計算したシェーディング成分を二次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、印字可能超光沢紙、保証外超光沢紙の判別を行う(二次判断S211)。
以上のようにして記録媒体判別が終了すると判別した記録媒体に応じて、定着温度条件、転写バイアス、記録媒体搬送速度を最適化し、画像形成を開始する(図9:S008、S009)。判別結果が保証外の記録媒体である場合は画像形成を開始する前に保証外記録媒体であることをユーザに警告し印字を続行するかどうか選択可能なようにする。ユーザが印字中止を選択した場合は印字動作を終了し、印字続行を選択した場合は画像形成を開始する。
なお、上記OHT測定条件、普通紙測定条件、超光沢紙測定条件の各撮像条件は、前述の補正データとともにメモリに保存されており、上記測定時に利用される。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明を行う。
基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため共通する構成に関しては詳細な説明は省略し、第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
第1の実施形態では、一次測定(記録媒体表面からの反射光量平均でOHT、普通紙、超光沢紙を判定)と二次測定(OHT、普通紙、超光沢紙をそれぞれ最適な条件で撮像した際の凹凸量から、より詳細な判定を実施)を全記録媒体について行っている。しかし本実施形態では下記のようにして最も頻繁にユーザが使用する記録媒体の判別時間を優先的に短くすることを特徴とする。
ユーザが最も使用頻度の高い記録媒体の種別(OHT、普通紙、超光沢紙)を任意に、プリンタ購入時もしくは定期的に選択できるようにする。デフォルト設定は、最も頻繁に使用される可能性が高い普通紙とする。
記録媒体表面平滑性検知処理のフローチャートは、第1の実施形態と同じ(図9)なのでその詳細な説明は省略する。
図11、12に本実施形態における記録媒体判別の詳細なフローチャートを示す。
本実施形態ではユーザが選択した使用頻度が高い記録媒体(OHT、普通紙、超光沢紙)を前提として記録媒体の検知を開始する。記録媒体検知の途中で矛盾が生じた場合に初めて、その他の記録媒体についての判別を行う。
まず、ユーザが選択した使用頻度が高い記録媒体がOHTの場合のフローチャートを図11に示す。
ここでは最初に測定条件をOHT測定条件(測定条件A)にし、記録媒体表面の撮像を行う。この際、OHTは記録媒体表面からの反射光量が普通紙に比べて著しく低いため反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整し最適なコントラスが得られる条件にする(一次測定S301)。一次測定の際の反射光量平均が通常の値より著しく高い場合は、記録媒体がOHT以外、通常値の場合はOHTと判断する(一次判断S302)。
一次判断の結果がOHTの場合(S303)、一次判断時の記録媒体表面からの反射光量平均と、OHT専用の補正データから計算したシェーディング成分(シェーディング基本データA)を一次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、記録媒体の凹凸量を判定、印字可能OHT、保証外OHTの判別を行う(二次判断S304)。
一次判断の結果がOHT以外の場合、撮像時間を最小時間とし、反射LEDの光量、デジタル変換時のゲインは、OHT、普通紙、超光沢紙の種別が判別できる最適な条件で再度、記録媒体表面の撮像を行う(再一次測定S305)。
そして再一次判断(S306)の結果が普通紙の場合(S307)は測定条件を普通紙測定条件(測定条件B)にし、再度撮像を行う(二次測定S308)。この際、記録媒体表面からの反射光量が最適なコントラストになるように反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整する。次に本撮像終了後、二次測定時の記録媒体表面からの反射光量平均と、普通紙専用の補正データから計算したシェーディング成分(シェーディング基本データB)を二次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、ラフ紙、普通紙、グロス紙、グロスフィルムの判別を行う(二次判断S309)。
再一次判断の結果が超光沢紙の場合(S310)は測定条件を超光沢紙測定条件(測定条件C)にし、再度撮像を行う(二次測定S311)。この際、超光沢紙は記録媒体表面からの反射光量が普通紙に比べて著しく高いため反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整し最適なコントラスが得られる条件にする。次に本撮像終了後、二次測定時の記録媒体表面からの反射光量平均と、超光沢紙専用の補正データから計算したシェーディング成分(シェーディング基本データC)を二次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、印字可能超光沢紙、保証外超光沢紙の判別を行う(二次判断S312)。
次に、ユーザが選択した使用頻度が高い記録媒体が普通紙の場合のフローチャートを図12示す。
ここでは最初に普通紙測定条件(測定条件B)にし、記録媒体表面の撮像を行う。この際、記録媒体表面からの反射光量が最適なコントラストになるように反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整する(一次測定S401)。一次測定の際の反射光量平均が通常の値より著しく低い場合は、記録媒体がOHT、通常値の値より著しく高い場合は超光沢紙と判断する(一次判断S402)。
一次判断の結果が普通紙の場合(S406)、一次判断時の記録媒体表面からの反射光量平均と、普通記録媒体専用の補正データから計算したシェーディング成分(シェーディング基本データB)を一次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、記録媒体の凹凸量を判定しラフ紙、普通紙、グロス紙、グロスフィルム紙の判別を行う(二次判断S407)。
一次判断の結果がOHTの場合(S403)は測定条件をOHT測定条件(測定条件A)にし、再度撮像を行う(二次測定S404)。この際、OHTは記録媒体表面からの反射光量が普通紙に比べて著しく低いため反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整し最適なコントラスが得られる条件にする。次に本撮像終了後、二次測定時の記録媒体表面からの反射光量平均と、OHT専用の補正データから計算したシェーディング成分(シェーディング基本データA)を二次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、記録媒体の凹凸量を判定、印字可能OHT、保証外OHTの判別を行う(二次判断S405)。
一次判断の結果が超光沢紙の場合(S408)は測定条件を超光沢紙測定条件(測定条件C)にし、再度撮像を行う(二次測定S409)。この際、超光沢紙は記録媒体表面からの反射光量が普通紙に比べて著しく高いため反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整し最適なコントラスが得られる条件にする。次に本撮像終了後、二次測定時の記録媒体表面からの反射光量平均と、超光沢紙専用の補正データから計算したシェーディング成分(シェーディング基本データC)を二次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、印字可能超光沢紙、保証外超光沢紙の判別を行う(二次判断S410)。
次に、ユーザが選択した使用頻度が高い記録媒体が超光沢紙の場合のフローチャートを図13に示す。
ここでは最初に測定条件を超光沢紙測定条件(測定条件C)にし、記録媒体表面の撮像を行う。この際、超光沢紙は記録媒体表面からの反射光量が普通紙に比べて著しく高いため反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整し最適なコントラストが得られる条件にする(一次測定S501)。一次測定の際の反射光量平均が通常の値より著しく低い場合は、記録媒体が超光沢紙以外、通常値の場合は超光沢紙と判断する。(一次判断S502)
一次判断の結果が超光沢紙の場合(S503)、一次判断時の記録媒体表面からの反射光量平均と、超光沢紙専用の補正データから計算したシェーディング成分(シェーディング基本データC)を一次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、記録媒体の凹凸量を判定、保証超光沢紙、保証外超光沢紙の判別を行う(二次判断S504)。
一次判断の結果が超光沢紙以外の場合、撮像時間を最小時間とし、反射LEDの光量、デジタル変換時のゲインは、OHT、普通紙の種別が判別できる最適な条件で再度、記録媒体表面の撮像を行う(再一次測定S505)。
再一次判断(S506)の結果が普通紙の場合(S507)は測定条件を普通紙測定条件(測定条件B)にし、再度撮像を行う(二次測定S508)。この際、記録媒体表面からの反射光量が最適なコントラストになるように反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整する。次に本撮像終了後、二次測定時の記録媒体表面からの反射光量平均と、普通紙専用の補正データから計算したシェーディング成分(シェーディング基本データB)を二次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、ラフ紙、普通紙、グロス紙、グロスフィルムの判別を行う(二次判断S509)。
再一次判断(S506)の結果がOHTの場合(S510)は測定条件をOHT測定条件(測定条件A)にし、再度撮像を行う(二次測定S511)。この際、OHTは記録媒体表面からの反射光量が普通紙に比べて著しく低いため反射LEDの光量、もしくはデジタル変換時のゲイン、もしくは記録媒体表面の撮像時間を調整し最適なコントラスが得られる条件にする。次に本撮像終了後、二次測定時の記録媒体表面からの反射光量平均と、超光沢紙専用の補正データから計算したシェーディング成分(シェーディング基本データA)を二次測定の表面撮像データから除去する演算をおこない、印字可能な保証OHT、保証外OHTの判別を行う(二次判断S512)。
以上のようにして記録媒体判別が終了すると判別した記録媒体に応じて、定着温度条件、転写バイアス、記録媒体搬送速度を最適化し、画像形成を開始する(図9:S008、S009)。判別結果が保証外記録媒体である場合は画像形成を開始する前に保証外の記録媒体であることをユーザに警告し印字を続行するかどうか選択可能なようにする。ユーザが印字中止を選択した場合は印字動作を終了し、印字続行を選択した場合は画像形成を開始する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について説明を行う。
基本的な構成は第1の実施形態と同様であるため共通する構成に関してはその詳細な説明は省略し、第1の実施形態と異なる点のみを説明する。
第1の実施形態では、図1に示すように撮像センサ30を記録媒体搬送路上に設置し、記録媒体搬送中に記録媒体判別を行っている。本実施形態では給紙カセット102内に撮像センサ30を設置する。実際には図14に示す51の様に撮像センサ30を記録媒体が収納されている給紙カセット102の上部からバネなどで上から記録媒体に押し付けるようにして設置し、記録媒体束上面−センサ間の距離が常に一定になるようにする。もしくは、給紙カセット102下部に同図の52の様に撮像センサ30を設置し、記録媒体束下面−センサ間の距離が常に一定になるようにする。
ここで、図15に本実施形態の動作フローチャートを示す。
はじめに、記録媒体判別要求に従い給紙カセット102内部に記録媒体があることを検出する(S101)。給紙カセット102内部に記録媒体がある場合に、記録媒体判別を行い、給紙カセット102内部に置かれている記録媒体の種類を判別する(S102)。給紙カセットに記録媒体が無い場合は、処理のエラー処理を行う。次いで、印字実行命令が発行されるまで待機し印字実行命令を発行された後(S103でYES)、印字動作可能か(S104)、印字動作可能である場合さらにレジセンサ位置に記録媒体がないかを判定(S105)する。レジセンサ位置に記録媒体が有る場合は、記録媒体がレジセンサ位置に留まったままであるので所定のエラー処理を行う。印字動作可能、レジセンサ位置に記録媒体がない状態であれば、給紙カセット102内部の記録媒体の種類に応じて最適な画像形成条件で、記録媒体を給紙し(S106)、搬送を開始して(S107)画像形成を開始する(S108)。
本実施形態による記録媒体判別の詳細な動作は第1の実施形態のフローチャート図11と同じなので省略する。
本実施形態では印字動作を開始する前に給紙カセット102内部に設置されている記録媒体を特定することができる。そのため、保証外の記録媒体をユーザが給紙カセット102にセットした場合に容易に警告を行うことができる。また印字可能な記録媒体に対しても、印字開始前に予め記録媒体の種類に応じて定着装置の温度、記録媒体搬送条件等の画像形成条件を最適化することができる。特に定着温度の制御など時間のかかる動作は印字開始前から予め制御を開始することでより幅の広い制御が可能となる。
画像形成装置の概略を示す図である。 記録媒体の表面平滑性を検出する際の模式図である。 撮像センサの概略構成を示す図である。 撮像センサによって読み取られる記録媒体表面のアナログ画像とアナログ出力を8×8ピクセルにディジタル処理したデジタル画像との対比を示す図である。 撮像センサの制御回路ブロック図である。 撮像センサ回路を示す図である。 シェーディング成分除去方法を説明する図である。 光学系や照明系よる反射光量のムラの見え方と補正データの関係を示す図である。 印字動作中の記録媒体表面平滑性検知処理のフローチャートである。 図9、S007記録媒体判別の詳細なフローチャートである。 第2の実施形態における記録媒体判別の詳細なフローチャートである。 第2の実施形態における記録媒体判別の詳細なフローチャートである。 第2の実施形態における記録媒体判別の詳細なフローチャートである。 第3の実施形態における撮像センサの配置を示す図である。 第3の実施形態における動作フローチャートである。
符号の説明
30…撮像センサ
31…CMOSエリアセンサ
32…反射用LED
33…レンズ
100…画像処理装置
101…記録媒体
102…給紙カセット
103…ピックアップローラ
104…転写ベルト駆動ローラ
105…転写ベルト
106,107,108,109…感光ドラム
110,111,112,113…転写ローラ
114,115,116,117…カートリッジ
118,119,120,121…光学ユニット
122…定着ローラ
123…レジセンサ
501…CPU
502…制御回路
504…インターフェース制御回路
505、510…演算回路
506、507…レジスタ
508…制御レジスタ
509…RAM
601…CMOSエリアセンサ
602、603、605…シフトレジスタ
604…出力バッファ
607…タイミングジェネレータ
608…A/Dコンバータ
609…出力インターフェース
611…制御回路

Claims (11)

  1. 記録媒体上の所定領域内を撮像し画像情報を出力する撮像手段と、
    前記撮像手段による撮像条件を任意に変更可能な撮像条件変更手段と、
    記録媒体の種別毎のシェーディングデータを求めるための補正データを複数記憶するとともに、記録媒体の種別毎の撮像条件を複数記憶する記憶手段と、
    選択された第一の撮像条件で前記撮像手段により記録媒体停止中に撮像した画像データを取得する第一の画像取得手段と、
    前記第一の撮像条件で取得した画像データから判定される記録媒体の特性に基づき該記録媒体の種別を判別する第一の記録媒体判別手段と、
    前記第一の記録媒体判別手段により判別された記録媒体の種別に基づいて、前記記憶手段の補正データ及び第二の撮像条件を選択する条件判断手段と、
    前記第二の撮像条件で前記撮像手段により記録媒体停止中に撮像した画像データを取得する第二の画像取得手段と、
    前記前記第一の撮像条件で取得した画像データと、第二の撮像条件で取得した前記画像データ、および前記条件判断手段により選択された前記補正データとに基づいて、記録媒体表面データを生成する記録媒体表面データ生成手段と、
    前記記録媒体表面データから判定される記録媒体の特性に基づき該記録媒体の種別を判別する第二の記録媒体判別手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 予め選択された優先記録媒体に対して、前記第一の画像取得手段は、前記優先記録媒体に対応する撮像条件を前記第一の撮像条件として撮像された画像データを取得し、前記条件判断手段は、前記第一の記録媒体判別手段により判別された記録媒体の種別に基いて、前記記憶手段の補正データを選択し、前記記録媒体表面データ生成手段は、前記第一の撮像条件で取得した前記画像データと、前記補正データとに基づいて前記シェーディングデータを演算し、演算した前記シェーディングデータと、前記第二の撮像条件で取得した前記画像データとから、前記記録媒体表面データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一の撮像条件での前記画像データの取得は、撮像時間を最小時間となるように行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第二の記録媒体判別手段により判別された記録媒体の種別に応じて、画像形成のための制御を可変制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記撮像手段により記録媒体表面を記録媒体搬送開始前に撮像し、前記記録媒体表面データ生成手段により記録媒体表面データを記録媒体搬送開始前に生成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記撮像手段を給紙カセット内に設置することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置の制御方法であって、
    記録媒体上の所定領域内を撮像し画像情報を出力する撮像工程と、
    前記撮像工程における撮像条件を任意に変更可能とする工程と、
    選択された第一の撮像条件で前記撮像工程において記録媒体停止中に撮像した画像データを取得する工程と、
    前記第一の撮像条件で取得した画像データから判定される記録媒体の特性に基づき該記録媒体の種別を判別する第一の判別工程と、
    前記第一の判別工程により判別された記録媒体の種別に基いて、記録媒体の種別毎のシェーディングデータを求めるための補正データとして複数記憶するとともに記録媒体の種別毎の撮像条件を複数記憶する記憶手段から補正データ及び第二の撮像条件を選択する条件判断工程と、
    前記第二の撮像条件で前記撮像工程において記録媒体停止中に撮像した画像データを取得する工程と、
    前記第一の撮像条件で取得した画像データと、前記第二の撮像条件で取得した前記画像データ、および前記条件判断工程により選択された前記補正データとに基づいて、記録媒体表面データを生成する工程と、
    前記記録媒体表面データから判定される記録媒体の特性に基づき該記録媒体の種別を判別する工程と、を備えることを特徴とする方法。
  8. 予め選択された優先記録媒体に対して、前記第一の撮像条件で撮像した画像データを取得する工程は、前記優先記録媒体に対応する撮像条件を前記第一の撮像条件として撮像された画像データを取得し、前記条件判断工程は、前記第一の判別工程により判別された記録媒体の種別に基いて、前記記憶手段の中から最適な補正データを選択し、前記記録媒体表面データを生成する工程は、前記第一の撮像条件で取得した前記画像データと、前記補正データとに基づいて前記シェーディングデータを演算し、演算した前記シェーディングデータと、前記第二の撮像条件で取得した画像データとから、前記記録媒体表面データを生成することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記第一の撮像条件での前記画像データの取得は、撮像時間を最小時間となるように行うことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の方法。
  10. 前記判別された記録媒体の詳細な種別に応じて、画像形成のための制御を可変制御することを特徴とする請求項7から請求項9のいずれかに記載の方法。
  11. 記録媒体搬送開始前に、記録媒体表面を撮像し前記記録媒体表面データを生成することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020095335A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 日本電産サンキョー株式会社 カードリーダ及びカードリーダ制御方法

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