JP2006284335A - クロロフィル蛍光測定方法およびクロロフィル蛍光測定装置 - Google Patents

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敏郎 才野
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岳志 紀本
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英志 紀本
Takahiko Suzue
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Abstract


【課題】 測定現場における植物プランクトンの基礎生産力をリアルタイムで測定することができるクロロフィル蛍光測定方法を提供する。
【解決手段】 水中の植物プランクトンに対して光を照射し、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を測定するクロロフィル蛍光測定方法において、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を受光検知して受光検知データを読込み、受光検知データに基づいて植物プランクトンの光合成電子伝達系のパラメータを算出し(s1〜s5)、光合成電子伝達系のパラメータに基づいて植物プランクトンの基礎生産力を算出する(s6)上記の各手順を時系列的に連続して実行する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、たとえば海水中に存在する植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を測定するクロロフィル蛍光測定方法およびクロロフィル蛍光測定装置に関する。
二酸化炭素(CO)は、大気中の含有量が増加すると、温室効果によって地球を温暖化する気体成分として知られている。COは、工業生産活動に伴う燃料の燃焼および動物の生命維持活動に伴う排出によって大量に生成される。このようにして生産されるCOは、陸上においては樹木等の植物による光合成、水中においては主に植物プランクトンによる光合成によって消費される。光合成作用は、COの炭素(C)を固定して有機物を生産するとともに、副産物として酸素(O)を生産するので、大気中のCO増加に対して抑制する効果がある。
したがって、陸上植物および水中の植物プランクトンの光合成は、地球規模におけるCOの循環系において、極めて重要な役割を果たしている。光合成作用を発現する陸上植物および水中の植物プランクトンの中でも、特に地球上の表面積の約70%を占める海洋中に存在する植物プランクトンが、大きな抑制効果を有することは容易に推測されることであり、その有機物と酸素とを生産する能力である基礎生産力(光合成速度とも呼ぶ)を正確に把握することは、地球規模の環境対策上において重要な課題である。
水中の植物プランクトンの基礎生産力の測定は、従来炭素固定速度によって見積もられてきた。たとえば放射性炭素14Cを用いて炭素固定速度を測定する方法が知られているけれども、日本では放射性元素を屋外で用いることに厳しい制限が有るので、汎用することはできないという問題がある。
このような問題に対して放射性炭素14Cの代わりに、炭素安定同位体13Cを用いる方法がある。しかしながら、炭素安定同位体13Cを用いる方法では、植物プランクトンを含む水を培養容器に入れて、一定時間培養しなければならないので、測定に長時間を要しかつ実験操作が煩雑であり、植物プランクトンの基礎生産力が環境変化に応じて時空間的に変動するにも関らず、迅速に測定することができないという問題がある。
このようなことから、植物プランクトンの基礎生産力の測定に関し、植物プランクトン細胞内のクロロフィルの生体内蛍光(以後、クロロフィル蛍光と略称する)を利用することが提案されている。クロロフィル蛍光を利用する測定法としては、太陽光によって励起された植物プランクトン細胞内のクロロフィル蛍光を利用するパッシブ蛍光法と、人工光源によって励起された植物プランクトン細胞内のクロロフィル蛍光の量子収率を測定するアクティブ蛍光法とがある(非特許文献1参照)。
パッシブ蛍光法は、太陽光によって励起された植物プランクトンの生体内のクロロフィルが発する波長685nm付近の自然蛍光をたとえば水中分光放射計で測定し、該自然蛍光の放射輝度を用い、各種の演算式に従って基礎生産力を算出するものである。パッシブ蛍光法では、基礎生産力の算出に必要なパラメータ(たとえば蛍光の量子収率など)であって、水中分光放射計で測定できないパラメータの決定いかんによっては、データ精度が変動するので、適用に検討の余地があるとされる。
アクティブ蛍光法は、暗所に適応させた植物プランクトンに対して光合成に有効な光を照射し、光合成電子伝達系(厳密には光合成電子伝達系IIであり、以後PSIIと略記することがある)の電子受容体を酸化した状態から還元した状態へと変化させて、生体内クロロフィル蛍光の誘導曲線(Kautsky曲線)を描かせるものであり、PAM(Pulse
Amplitude Modulation)法、P&P(Pump & Probe)法、FRR(Fast Repetition
Rate)法の3つがある。
アクティブ蛍光法のうちFRR法は、コルバーらによって開発されたものであり、測定装置を水中たとえば海水中に沈め、測定現場における植物プランクトンの光合成電子伝達系II(PSII)のパラメータを求めることができる(非特許文献2、特許文献1参照)。このFRR法に基づく測定装置は、FRR式蛍光光度計(FRR Fluorometer;英国チェルシー・インスツルメント(Chelsea Instruments)社製)として製品化されている。
図6は、FRR式蛍光光度計1の典型的な構成を簡略化して示す図である。先行技術のFRR式蛍光光度計1(以後、FRRF1と略記する)は、大略、装置本体2と、太陽光を浴びた状態のクロロフィル蛍光の量子収率を測るための明室3と、太陽光の影響を受けない状態のクロロフィル蛍光の量子収率を測るための暗室4と、電源であるバッテリ5と、日射センサ6とを含んで構成される。
装置本体2は、たとえばアルミニウムなどからなる耐圧性のケーシング11の中に測定に必要とされる機器を収容する。ケーシング11は、略円筒形状を有し、軸線方向の一方の端部11aにはフランジ12が設けられ、他端部11bには底板13が設けられて、密閉空間14が形成される。フランジ12には、ケーシング11の軸線を含む仮想平面に対して面対称の位置に、フランジ12を貫通する第1開口部と第2開口部とが形成され、第1および第2開口部には、透光性のたとえばガラスから成る第1耐水窓17および第2耐水窓18がそれぞれ装着される。
フランジ12には、前記第1および第2耐水窓17,18の形成される部分以外の部分に、軸線方向に突出すなわちフランジ12に対して垂直に立ち上がるようにして蛍光受光部15が設けられる。蛍光受光部15は、内部空間16を有する箱状に形成され、内部空間16がケーシング11の密閉空間14に連通する。蛍光受光部15のフランジ12からの立ち上がり部分には、該部分を貫通し対向して第3開口部と第4開口部とが形成され、第3および第4開口部には、透光性のたとえばガラスから成る第3耐水窓19および第4耐水窓20がそれぞれ装着される。
フランジ12の第2耐水窓18が装着される部分と、蛍光受光部15の第4耐水窓20が装着される部分とを覆うようにして暗室カバー部材21が装着される。暗室カバー部材21が装着されることによって、暗室カバー部材21、フランジ12の第2耐水窓18が装着される部分および蛍光受光部15の第4耐水窓20が装着される部分によって、外光が遮蔽される空間である暗室4が構成される。暗室カバー部材21には、測定試料であるたとえば海水の流入口22と、海水の流出口23とが形成され、海水を暗室4内に収容し、また暗室4内を流過できるように構成される。
一方、フランジ12の第1耐水窓17が装着される部分と、蛍光受光部15の第3耐水窓19が装着される部分とは、外方に対して開放されたままの状態に保たれ、外光であるたとえば太陽光が自由に到達し得るので、フランジ12の第1耐水窓17が装着される部分と蛍光受光部15の第3耐水窓19が装着される部分とが臨む部分に明室3が構成される。
ケーシング11の密閉空間14内において、第1耐水窓17を臨み、第1耐水窓17を通して明室3の海水中の植物プランクトンに対して光を照射できるように第1光源24が設けられ、第2耐水窓18を臨み、第2耐水窓18を通して暗室4内の海水中の植物プランクトンに対して光を照射できるように第2光源25が設けられる。第1および第2光源24,25は、いずれも波長:460〜500nmの青色光を出射することのできるたとえば発光ダイオードである。第1および第2光源24,25は、on/off動作によって閃光(パルス光)を発するように動作し、パルス光の発光動作における発光間隔すなわち発光周波数は、後述する中央処理装置(CPU)30によって制御される。
明室3の海水中に存在し太陽光を浴びた状態の植物プランクトンが、第1光源24から出射される光で照射されることによって発するクロロフィル蛍光は、第3耐水窓19を通して蛍光受光部15の内部空間16へ入射し、内部空間16に設けられる第1反射ミラー26によって、ケーシング11の密閉空間14へ向けて反射される。暗室4の海水中に存在し太陽光の影響を受けない状態の植物プランクトンが、第2光源25から出射される光で照射されることによって発するクロロフィル蛍光は、第4耐水窓20を通して蛍光受光部15の内部空間16へ入射し、内部空間16に設けられる第2反射ミラー27によって、ケーシング11の密閉空間14へ向けて反射される。第1および第2反射ミラー26,27でそれぞれ反射された光は、蛍光バンドパスフィルタ28によって、クロロフィル蛍光に該当する光成分である波長685nm付近の赤色光のみが透過されて光電子増倍管29によって受光検知される。光電子増倍管29によって受光検知された検知結果は、処理回路であるCPU30に入力される。したがって、第1および第2反射ミラー26,27、蛍光バンドパスフィルタ28および光電子増倍管29が受光検知手段を構成する。
ケーシング11の内部空間14には、さらに前記CPU30と、メモリ31と、電源基板32とが収容される。メモリ31は、たとえばリードオンリィメモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)によって実現される記憶手段であり、装置全体を動作制御するためのプログラム、また詳細を後述する植物プランクトンの光合成電子伝達系II(PSII)のパラメータ算出プログラムなどが格納される。CPU30は、装置全体の測定動作を制御するとともに、上記パラメータの算出処理を実行する。
電源基板32は、ケーシング11の底板13に設けられる電源接続端子33を介して装置本体2外に配されるバッテリ5に接続され、バッテリ5から供給される電力を、CPU30、第1および第2光源24,25、光電子増倍管29などの密閉空間14内の各部に配する。なお、電源基板32が、上記各部に電力を配するための接続回路の図示は省略する。
また装置本体2には、ケーシング11の底板13に、外方を臨むようにして圧力センサ34が設けられる。FRRF1は、海水中に浸漬されて測定に使用されるので、圧力センサ34によって、浸漬深さを測定する。圧力センサ34による浸漬深さの測定結果は、CPU30に入力される。また装置本体2の外部に配置される日射センサ6は、ケーシング11の底板13に設けられる日射センサ接続端子35を介して電源基板32から配される電力によって動作し、明室3の海水に注がれる太陽光の光量を検知する。
このFRRF1は、海水中に浸漬され、光源24,25を高速(高い周波数)で点滅させて、光源24,25から出射される光を海水中の植物プランクトンに対して照射し、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を光電子増倍管29で受光検知し、該受光検知出力に基づいて植物プランクトンのPSIIのパラメータを測定することに用いられる測定装置であり、高速フラッシュ励起蛍光光度計と呼ばれることもある。
以下、FRRF1による植物プランクトンのPSIIのパラメータ測定の概要について説明する。
まず飽和過程では、光源24,25から青色の励起光を、μsecオーダーの閃光(パルス光)として出射し、明室3および暗室4にある海水中の植物プランクトンに照射して、植物プランクトンのPSIIの電子受容体(Q)を再酸化させることなく還元する。この電子受容体を再酸化させることなく還元するために、電子受容体が再酸化するために必要とする時間よりもパルス間隔が短くなるように設定される。植物プランクトンに対して励起光のパルスを照射したときのクロロフィル蛍光強度の瞬時の変化を光電子増倍管29で受光検知する。パルスを照射した回数と、受光検知した蛍光強度との関係から、誘導曲線(Kautsky曲線)が得られる。
図7は、誘導曲線41を例示する図である。パルス光を照射した回数と、受光検知した蛍光強度との関係を示すデータを連ねるライン41が誘導曲線である。飽和過程における誘導曲線41によって、蛍光強度の最小値:F、蛍光強度の最大値:Fmとが求められ、前記F,Fmから、PSIIのパラメータの一つである量子収率F=Fv/Fm(=(Fm−F)/Fm)が求められる。
また誘導曲線41を、ワンヒットポアソン関数で近似させることにより、式(1)により、PSIIのもう一つのパラメータである有効光吸収断面積(σPSII)が求められる。
F=F+Fv・[1−exp(−σPSII・E)] …(1)
ここで、F:クロロフィル蛍光の量子収率、E:積算閃光エネルギであり、有効光吸収断面積(σPSII)は、誘導曲線41の傾き(勾配)として与えられる。
さらに飽和過程の後に続いて行われる緩和過程では、50〜10,000μsec間隔で植物プランクトンに対して励起光のパルスが照射される。図8は、緩和過程における閃光回数とクロロフィル蛍光強度との関係を示す図である。図8に示す緩和過程における閃光回数とクロロフィル蛍光強度との関係を示すライン42から、蛍光強度が減衰して一定値に収束するまで時間として、PSIIのパラメータである電子受容体(Q)の再酸化時定数:τQAが求められる。これらのPSIIのパラメータである量子収率(F=Fv/Fm)、有効光吸収断面積(σPSII)、再酸化時定数:τQAの算出は、CPU30において実行される。
FRRF1では、明室3および暗室4の両者において、パラメータである量子収率(F)、有効光吸収断面積(σPSII)、再酸化時定数:τQAを求め、これらのパラメータを用いることによって植物プランクトンの基礎生産力を求めることができる。
しかしながら、先行技術のFRRF1では、PSIIのパラメータを求めるところまでは装置内で実行可能であるけれども、パラメータを用いた基礎生産力の算出は、別途演算装置を用いて行わなければならないので、測定現場の基礎生産力をリアルタイムで得ることができないという問題がある。
また海中の環境によっては、植物プランクトンにとどまらず、光合成細菌が光合成作用を発現することが往々にしてあり、植物プランクトンの基礎生産力の測定だけでは、海洋の基礎生産力を正確に評価し得ないことがあるので、光合成細菌のバクテリオクロロフィル蛍光も測定することが求められている。しかしながら、先行技術のFRRF1では、このような光合成細菌の基礎生産力を求める構成を有しておらず、光合成細菌の基礎生産力を求めることについては全く示唆もしていない。
鈴木光次,吉川尚,古谷研,才野敏郎,クロロフィル蛍光による植物プランクトンの光合成活性の測定,「日本プランクトン学会報」,日本プランクトン学会,2002年,49(1),p.27−36 コルバー(Zbigniew S. Kolber),プレイジル(Ondrej Prasil),ファルコウスキィ(Paul G. Falkowski),高速フラッシュ励起法を用いたクロロフィル蛍光の測定:方法論と実験的プロトコルの定義(Measurements of Variable chlorophyll fluorescence using fast repetition rate techniques : defining methodology and experimental protocols),「生化学と生物理(Biochim.Biopys.Acta.)」,1998年,1367,p.88−106 米国特許第5,426,306号明細書
本発明の目的は、測定現場における植物プランクトンの基礎生産力をリアルタイムで測定することができるクロロフィル蛍光測定方法およびクロロフィル蛍光測定装置を提供することである。
本発明は、水中の植物プランクトンに対して光を照射し、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を測定するクロロフィル蛍光測定方法において、
植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光が受光検知されることによって得られる受光検知データを読込む手順と、
受光検知データに基づいて植物プランクトンの光合成電子伝達系のパラメータを算出する手順と、
光合成電子伝達系のパラメータに基づいて植物プランクトンの基礎生産力を算出する手順とを含み、
前記の手順を時系列的に連続してリアルタイムで実行することを特徴とするクロロフィル蛍光測定方法である。
また本発明は、受光検知データを読込む手順においては、植物プランクトンに対して光を照射する光源である発光ダイオードのon/offをフィールドプログラマブルゲートアレイによって高速で制御し、発光ダイオードから出射される光が照射される植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を光検出器で受光して受光検知データを読込み、
光合成電子伝達系のパラメータを算出する手順においては、読込んだ受光検知データをフィールドプログラマブルゲートアレイから中央処理装置へ転送し、中央処理装置によって光合成電子伝達系のパラメータを算出することを特徴とする。
また本発明は、水中の植物プランクトンに対して光を照射し、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を測定するクロロフィル蛍光測定装置において、
水中の植物プランクトンに対して連続光を光量可変に照射する連続光光源と、
水中の植物プランクトンに対してパルスを照射するパルス光光源と、
光量可変の連続光とパルス光とが照射される植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を受光検知する受光検知手段と、
受光検知手段の検知出力に基づいて、植物プランクトンに対して照射される光強度と、植物プランクトンの基礎生産力を表す光合成速度との関係を求める光合成能算出手段とを含むことを特徴とするクロロフィル蛍光測定装置である。
また本発明は、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光よりも波長が長い蛍光を受光検知するもう一つの受光検知手段を含み、
もう一つの受光検知手段が、光合成細菌が発するバクテリオクロロフィル蛍光を受光検知することを特徴とする。
本発明によれば、水中の植物プランクトンに対して光を照射し、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を測定するクロロフィル蛍光測定方法において、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光が受光検知されることによって得られる受光検知データを読込み、受光検知データに基づいて植物プランクトンの光合成電子伝達系のパラメータを算出し、光合成電子伝達系のパラメータに基づいて植物プランクトンの基礎生産力を算出する手順を時系列的に連続して実行するので、測定現場における植物プランクトンの基礎生産力をリアルタイムで測定することができる方法が実現される。
また本発明によれば、植物プランクトンに対して光を照射する光源である発光ダイオードのon/offをフィールドプログラマブルゲートアレイ(以後、FPGAと略称する)によって高速で制御し、発光ダイオードから出射される光が照射される植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を光検出器で受光して受光検知データを読込み、読込んだ受光検知データをFPGAから中央処理装置へ転送し、中央処理装置によって光合成電子伝達系のパラメータを算出するので、大量の受光検知データを読込み、該受光検知データを迅速かつ高精度で処理し、リアルタイムで測定することが可能になる。
また本発明によれば、水中の植物プランクトンに対して連続光を光量可変に照射する連続光光源と、パルス光を照射するパルス光光源とを含み、光量可変の連続光とパルス光とが照射される植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を、受光検知手段によって受光検知するので、該受光検知出力に基づいて、光強度と基礎生産力を表す光合成速度との関係を求めることができる。
また本発明によれば、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光よりも波長が長いバクテリオクロロフィル蛍光を受光検知するもう一つの受光検知手段を含むので、植物プランクトンの基礎生産力と、光合成細菌の基礎生産力とを同時に測定することができる。
図1は、本発明の測定方法に好適に用いられるクロロフィル蛍光測定装置50の構成を簡略化して示す図である。クロロフィル蛍光測定装置50は、前述した図6に示すクロロフィル蛍光装置(FRRF)1に類似するので、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。なお、クロロフィル蛍光測定装置50は、前述のFRRF1と同様にFRR式光度計(FRRF)であるので、以後FRRF50と略記する。
FRRF50において注目すべきは、植物プランクトンの光合成電子伝達系II(PSII)のパラメータに基づいて植物プランクトンの基礎生産力を演算する演算手段51を含むことである。演算手段51は、中央処理回路(CPU)30と、フラッシュロム57とスタティックラム58とから成るメモリ31と、プログラミングすることのできる大規模集積回路(LSI)であるFPGA52と、アナログ/デジタル変換器であるA/Dコンバータ53と、デジタル/アナログ変換器であるD/Aコンバータ54とを含んで構成される。また、FRRF50は、その他増幅器であるアンプ基板55と、後述する光源をon/off動作させるドライバ基板56とを含む。
FPGA52には、クロロフィル蛍光の測定目的に応じた光源の動作制御プログラムが予め格納される。クロロフィル蛍光測定時には、FPGA52から光源を動作させる指令がD/Aコンバータ54に対して出力され、該出力信号がアナログ信号に変換されてドライバ基板56に与えられる。ドライバ基板56が、FPGA52からの動作指令に従って光源のon/offを高速で動作させる。
FRRF50の光源としては、2つの第1および第2光源61,62が備えられ、いずれの光源も青色発光ダイオード(青色LED)で構成される。第1光源61と第1耐水窓17との間、および第2光源62と第2耐水窓18との間には、第1および第2光学フィルタ63,64がそれぞれ設けられる。第1および第2光学フィルタ63,64は、第1および第2光源61,62からそれぞれ出射される光のうち、波長550nm以上の赤色光成分をカットするフィルタである。FRRF50は、基本的に人工的な励起光を用いるアクティブ蛍光法であり、そのために人工的な励起光源として青色LEDから成る第1および第2光源61,62を備えるけれども、青色LEDは単一波長成分の光を発するのではなく、わずかながら長波長側の赤色成分をも含むので、第1および第2光学フィルタ63,64によって励起に不用な赤色成分をカットするものである。
以下、FRRF50を用いて、試料海水中の植物プランクトンのクロロフィル蛍光を測定する方法について説明する。図2は、クロロフィル蛍光測定動作を説明するフローチャートである。
スタートでは、FRRF50が、測定現場の海洋において、測定対象とする深度に浸漬され、バッテリ5から電力供給されて測定動作の準備が完了している状態である。ステップs1では、FPGA52から動作指令を出力し、D/Aコンバータ54およびドライバ基板56を介して第1光源61を動作させて所定の周波数、たとえば飽和過程では200kHz〜500kHz、緩和過程では100Hz〜20kHzでパルス状の励起光を明室3の試料海水に対して照射させる。
ステップs2では、明室3の試料海水中に存在する植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光が、光電子増倍管29で受光検知されて得られる蛍光強度の変化値を受光検知データとして、アンプ基板55およびA/Dコンバータ53を介してFPGA52へ読込む。FPGA52は、読込んだ受光検知データをCPU30へ転送し、CPU30において、受光検知データとパルス光照射回数とから明室3の誘導曲線を作成する。
ステップs3では、上記ステップs1と同様に、FPGA52から出力される動作指令によって第2光源62を動作させて所定の周波数で励起光を暗室4の試料海水に対して照射させる。ステップs4では、暗室4の試料海水中に存在する植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光が、光電子増倍管29で受光検知されて得られる蛍光強度の変化値を受光検知データとして、アンプ基板55およびA/Dコンバータ53を介してFPGA52へ読込む。FPGA52は、読込んだ受光検知データをCPU30へ転送し、CPU30において、受光検知データとパルス光照射回数とから暗室4の誘導曲線を作成する。
ステップs5では、CPU30が、受光検知データに基づいて作成される誘導曲線から、植物プランクトンのPSIIのパラメータである量子収率(F)、有効光吸収断面積(σPSII)、電子受容体(Q)の再酸化時定数(τQA)などを算出する。なお、このパラメータの算出については、前述の非特許文献2、特許文献1に詳述されているので、ここでは省略する。
ステップs6では、CPU30が、PSIIのパラメータに基づいて植物プランクトンの基礎生産力(PbO)を算出する。基礎生産力(PbO)の演算は、メモリ31に予め格納される演算式(2)を読出すとともに、ステップs5で得られるパラメータ、受光検知データおよび光合成有効放射(PAR)を用いて行われる。なお、光合成有効放射(PAR)とは、藻類の光合成に必要なエネルギ350〜700nmの波長域の光量子数である。
また明室3で得られる受光検知データおよびパラメータには「L」を付して表し、暗室4で得られる受光検知データおよびパラメータには「D」を付して表す。
PbO[l/sec]=PAR×σPSIIL×Qp×φe×nPS2
×(FvD/FmD/0.65) …(2)
ここで、FvD=FD−FmD
Qp=(FmD−F´)/(FmD−FD)
F´=FD+(FmD−FD)×C(E)
C(E)=PAR×σPSIIL/(PAR×σPSIIL+1/τL)
φe;PAR×σPSIIL×Qp≦1/τpであるとき、
φe=0.250
PAR×σPSIIL×Qp>1/τpであるとき、
φe=0.250/(PAR×σPSIIL×Qp)/τp
τp=Ek×σPSII
Ek=1.204E+20[quanta m−2−1
nPS2=0.002
本クロロフィル蛍光測定方法においては、図2のフローに示す手順を、時系列的に連続して実行するので、植物プランクトンの基礎生産力をリアルタイムで測定することが可能である。なお、ステップs5およびステップs6で求められるパラメータおよび基礎生産力の求められた結果は、装置本体2の底板13に設けられる接続端子65にケーブルを接続し、陸上または船上に設営されるたとえば測定制御室にリアルタイムで伝送されるように構成されることが望ましい。また、測定結果の伝送は、接続端子65に接続する有線通信に限定されることなく、無線通信手段をFRRF50に設け、衛星回線を利用して遠方へリアルタイムで行うことができるように構成されてもよい。
図3は、本発明の実施の形態であるクロロフィル蛍光測定装置70の構成を簡略化して示す斜視図である。本実施の形態のクロロフィル蛍光測定装置70は、前述のFRRF50に類似するので、全体構成を省略して励起系と検出系とのみを図示するとともに、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。またクロロフィル蛍光測定装置70は、FRRF50のような水中浸漬タイプとは異なり、陸上組立式のいわゆるベンチトップタイプである。しかしながら、図3に示す励起系と検出系とを、水中浸漬タイプの装置本体内に組込んで水中に浸漬して測定できる構成とすることも可能である。
本実施形態のクロロフィル蛍光測定装置70において注目すべきは、水中の植物プランクトンに対して連続光を光量可変に照射する連続光光源71と、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光よりも波長が長い蛍光を受光検知するもう一つの受光検知手段72と、PSIIのリセットを行うための赤LED79とを含むことである。
なお、クロロフィル蛍光測定装置70が、励起光をパルス光として出射し水中の植物プランクトンに対してパルス光を照射するパルス光光源である第1光源61と、光量可変の連続光とパルス光とが照射される植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を受光する受光検知手段である光電子増倍管29と、光電子増倍管29の検知出力に基づいて、植物プランクトンの基礎生産力をあらわす光合成速度との関係を求める光合成能算出手段である演算手段51とを備えることは、前述のFRRF50と同じである。
クロロフィル蛍光測定装置70は、ベンチトップタイプであるので、植物プランクトンを含む試料海水は、光を透過するたとえばガラス製の容器である試料セル73に収容されて測定される。第1光源61から出射されて第1光学フィルタ63で赤色光がカットされたパルス光81が、試料セル73の海水中に存在する植物プランクトンに照射される。なお、このときの第1光源61から出射される励起光であるパルス光81の強度は、試料セル73の上方に設けられるLEDモニタセンサ74によって測定される。
試料セル73中において励起光を照射された植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光75は、蛍光バンドパスフィルタ28を通過することによって、波長685nm付近の光が選択透過され、光電子増倍管29によって受光検知される。光電子増倍管29によって受光検知された蛍光強度に基づいて、光合成能算出手段である演算手段51によって植物プランクトンのPSIIのパラメータおよび基礎生産力が求められる。
もう一つの受光検知手段72は、波長800nm以上の光を選択的に透過させるロングパス光学フィルタ76と、もう一つの長波長用光電子増倍管77とを含んで構成される。試料セル73の海水中に植物プランクトンだけでなく光合成細菌も存在するとき、第1光源61からの励起光が試料セル73中の海水に照射されると、光合成細菌がバクテリオクロロフィル蛍光を発する。この光合成細菌から発せられるバクテリオクロロフィル蛍光78は、植物プランクトンによるクロロフィル蛍光75の波長(685nm付近)よりも波長が長く、波長が800nm以上である。
したがって、長波長用光電子増倍管77の前に、波長800nm以上の光を選択的に透過させるロングパス光学フィルタ76を設けることによって、バクテリオクロロフィル蛍光78を受光検知することができる。このバクテリオクロロフィル蛍光78を受光検知することによって、植物プランクトンの場合と同様の処理をして光合成細菌の基礎生産力を求めることができる。すなわち、クロロフィル蛍光測定装置70によれば、植物プランクトンと光合成細菌との両方の基礎生産力を求めることが可能になる。
本実施形態のクロロフィル蛍光測定装置70では、連続光光源71が試料セル73の下方に設けられ、連続光光源71から出射される連続光82が試料セル73中の試料海水に対して光量可変に照射される。連続光光源71は、たとえば白色LEDであり、常時点灯させることによって連続光を出射できる。
図4は、第1光源61によるパルス光と連続光光源71による連続光とが重畳されている状態を示す図である。パルス光光源である第1光源61からパルス光81を出射して試料セル73中の試料海水に照射するとともに、連続光源71から連続光82を出射して試料セル73中の試料海水に照射して、植物プランクトンおよび/または光合成細菌の基礎生産力(光合成速度)を測定する。この光合成速度の測定に際し、連続光光源71から出射される連続光82の光量(光強度)を変化させることによって、試料海水に照射される光強度と光合成速度との関係を求めることが可能になる。
図5は、光強度と光合成速度との関係を例示する図である。図5に示す光強度と光合成速度との関係を求めることによって、試料海水中の植物プランクトンおよび/または光合成細菌の量子収率Fに相当する立ち上がり勾配、最大光合成速度、総光合成Pg、総光合成から呼吸Rを引いた純光合成Pnを求めることができる。
本発明の測定方法に好適に用いられるクロロフィル蛍光測定装置50の構成を簡略化して示す図である。 クロロフィル蛍光測定動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態であるクロロフィル蛍光測定装置70の構成を簡略化して示す斜視図である。 第1光源61によるパルス光と連続光光源71による連続光とが重畳されている状態を示す図である。 光強度と光合成速度との関係を例示する図である。 FRR式蛍光光度計1の典型的な構成を簡略化して示す図である。 誘導曲線を例示する図である。 緩和過程における閃光回数とクロロフィル蛍光強度との関係を示す図である。
符号の説明
50,70 クロロフィル蛍光測定装置
2 装置本体
3 明室
4 暗室
5 バッテリ
6 日射センサ
11 ケーシング
15 蛍光受光部
17,18 耐水窓
21 暗室カバー部材
24,25,61,62 光源
26,27 反射ミラー
28 蛍光バンドパスフィルタ
29 光電子増倍管
30 CPU
31 メモリ
32 電源基板
34 圧力センサ
51 演算手段
71 連続光光源
72 受光検知手段
73 試料セル
76 ロングパス蛍光フィルタ
77 長波長用光電子増倍管

Claims (4)

  1. 水中の植物プランクトンに対して光を照射し、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を測定するクロロフィル蛍光測定方法において、
    植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光が受光検知されることによって得られる受光検知データを読込む手順と、
    受光検知データに基づいて植物プランクトンの光合成電子伝達系のパラメータを算出する手順と、
    光合成電子伝達系のパラメータに基づいて植物プランクトンの基礎生産力を算出する手順とを含み、
    前記の手順を時系列的に連続してリアルタイムで実行することを特徴とするクロロフィル蛍光測定方法。
  2. 受光検知データを読込む手順においては、植物プランクトンに対して光を照射する光源である発光ダイオードのon/offをフィールドプログラマブルゲートアレイによって高速で制御し、発光ダイオードから出射される光が照射される植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を光検出器で受光して受光検知データを読込み、
    光合成電子伝達系のパラメータを算出する手順においては、読込んだ受光検知データをフィールドプログラマブルゲートアレイから中央処理装置へ転送し、中央処理装置によって光合成電子伝達系のパラメータを算出することを特徴とする請求項1記載のクロロフィル蛍光測定方法。
  3. 水中の植物プランクトンに対して光を照射し、植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を測定するクロロフィル蛍光測定装置において、
    水中の植物プランクトンに対して連続光を光量可変に照射する連続光光源と、
    水中の植物プランクトンに対してパルスを照射するパルス光光源と、
    光量可変の連続光とパルス光とが照射される植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光を受光検知する受光検知手段と、
    受光検知手段の検知出力に基づいて、植物プランクトンに対して照射される光強度と、植物プランクトンの基礎生産力を表す光合成速度との関係を求める光合成能算出手段とを含むことを特徴とするクロロフィル蛍光測定装置。
  4. 植物プランクトンが発するクロロフィル蛍光よりも波長が長い蛍光を受光検知するもう一つの受光検知手段を含み、
    もう一つの受光検知手段が、光合成細菌が発するバクテリオクロロフィル蛍光を受光検知することを特徴とする請求項3記載のクロロフィル蛍光測定装置。
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