JP2006282512A - ヘアカラー用前処理剤 - Google Patents

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Mayuko Okumura
真由子 奥村
Masahiro Konishi
正博 小西
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Abstract

【課題】ヘアカラー施術によるダメージを抑制する作用を有し、しかもヘアカラーの染色性、色調を損ねない特徴を持つヘアカラー用前処理剤を提供する。
【解決手段】ヘアカラー用前処理剤において、カチオン化セルロース0.5〜10重量%、カチオン界面活性剤0.5〜20重量%を含有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ヘアカラー施術前に使用する前処理剤に関するものである。本発明によれば、ヘアカラー施術における毛髪のダメージを抑制し、さらに、施術後の毛髪のコンディションを改善するのに有効である。
近年、ヘアカラーは年齢を問わず一般的になってきているが、それと同時にヘアカラーによる毛髪のダメージも深刻化している。ヘアカラーの主流である酸化染毛剤は酸化反応を伴うため、アルカリ剤や酸化剤により毛髪に大きなダメージを与えてしまう。また、ダメージ度合いによりヘアカラーの染色性が異なり、結果として染めムラとなることも問題視されている。
そこで、上記の欠点を解決するために、特開2004−323423のようにヘアカラー施術前に主に毛髪内のダメージ部分に動物性、植物性ポリペプチドを補うことでダメージ、染色性を改善させる前処理剤や、特開2002−114643のように施術後、ヘアカラーにより受けたダメージをポリペプチドやCMC擬似成分により補修させる働きを持つ後処理剤が一般的に使用されている。しかし、いずれのものもヘアカラー施術によるダメージを抑制する作用は有していない。
特開2004−323423号公報 特開2002−114643号公報
本発明の課題は、ヘアカラー施術によるダメージを抑制する作用を有すると共に染色性、色味を損ねない特徴を持つものを提供する
即ち、本発明はカチオン化セルロース0.5〜10重量%、カチオン界面活性剤0.5〜20重量%を組み合わせることにより成り立つものである。また、この前処理剤を用いて毛髪を処理するに当たっては、この前処理剤を毛髪に塗布した後、ヘアカラー施術を行なえば良い。
本発明のヘアカラー用前処理剤を毛髪に塗布後、通常のヘアカラー処理を行うことによって、毛髪の染色性、色味へ影響を及ぼさず、ヘアカラーによるダメージを抑制することができる。また、ヘアカラーすすぎ時、シャンプーすすぎ時のすべりが非常に優れているため、二次的なダメージをも抑制することが出来る。
まず、本発明のヘアカラー用前処理剤を詳細に説明する。
本発明の処理剤中には、カチオン化セルロース0.5〜10重量%、カチオン界面活性剤0.5〜20重量%を組み合わせることにより成り立っている。カチオン化セルロースは0.5〜10質量%が好ましく、より好ましくは1〜5重量%とするのが良い。0.5重量%以下になるとヘアカラーすすぎ時の感触が悪くなり、また、ダメージ抑制能も低くなる。一方、10重量%以上添加すると比率が高くなるにつれこの系は成り立たなくなる。カチオン界面活性剤は0.5〜20重量%が好ましく、より好ましくは2〜10重量%とするのが良い。20重量%以上になるとヘアカラーの染色性が悪くなり、色味の変化も生じる。0.5重量%以下であるとヘアカラーすすぎ時、乾燥時の感触が悪くなる。
カチオン界面活性剤としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等が挙げられる。
その他、本発明の前処理剤に加えても良い添加剤として、両性、及び、ノニオン界面活性剤、カチオン性重合体、両性ポリマー、増粘剤、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、金属封鎖剤などを効果を損なわない範囲で配合することが出来る。両性界面活性剤としては、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、イミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。ノニオン界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等が挙げられる。カチオン性重合体としては、カチオン化グアーガム、カチオン化デンプン、カチオン化ケラチン、カチオン化コラーゲン等が挙げられる。両性ポリマーとしては、塩化メタクリロイルエチルアンモニウムとメタクリル酸からなる共重合体、メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタインとメタクリル酸からなる共重合体等が挙げられる。増粘剤としては、キサンタンガム等が挙げられる。
以下、本発明を実施例を挙げてより具体的に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例に先立ち、実施例で用いた評価法を説明する。
(染毛試験)
人毛の毛束10gに対し、実施例、比較例に基づき調製されたヘアカラー用前処理剤を2g塗布し、続いてヘアカラー剤を10g塗布した。35℃で30分間放置してから洗浄し、風乾した。専門パネラー10名により、それぞれの毛束について目視により染色性、色味の変化を観察した。評価基準は以下の通りである。
評価基準[染色性]
◎:染色性が非常に優れている
○:染色性が優れている
△:染色性が劣る
×:染色性が非常に劣る
評価基準[色味の変化]
◎:全く色味の変化が認められない
○:僅かに色味の変化が認められる
△:色味の変化が認められる
×:非常に色味が変化している
(官能評価)
染毛試験を行なう毛束を用いて、ヘアカラーすすぎ時の感触、風乾後の毛髪の感触、傷み具合等を評価した。評価基準は以下の通りである。
評価基準[コンディショニング効果]
◎:ほとんどひっかかりがなく非常にすべりが良い
○:僅かにひっかかるがすべりが良い
△:ひっかかりがあり、すべりが悪い
×:かなりひっかかり、すべりが非常に悪い
評価基準[毛髪ダメージ]
◎:ほとんど傷んでいない
○:傷みが少ない
△:傷みが認められる
×:かなり傷んでいる
Figure 2006282512
Figure 2006282512

以上の各評価については、処理剤を用いずにヘアカラー処理した人毛毛束を比較対照とした。
各評価の結果は、表1、表2の下段に示す通りである。
実施例1〜9より明らかなように、本発明のヘアカラー用前処理剤は、いずれも優れた性能を示した。
一方、カチオン化セルロース、及び、カチオン界面活性剤が本発明の範囲下限以下の場合(比較例1及び4)、また、範囲上限以上の場合(比較例2及び5)、さらに、セルロース以外のカチオン性重合体(比較例3)は、いずれも劣った性能を示し、本発明の目的を達成できなかった。
(摩擦係数測定)
下記の処方に基づき調製された前処理剤1、及び、前処理剤2を処理し繰り返しヘアカラー施術を行なった人毛毛束の摩擦係数の測定を行なった。摩擦係数の測定方法は以下に示す通りである。まず、前処理剤1、または2を塗布しヘアカラー処理した毛束のヘアカラーすすぎ時、及び、その後のシャンプーすすぎ時の毛束の摩擦係数を摩擦係数測定機(「摩擦感テスター KES−SE」カトーテック株式会社)を用いて測定した。測定結果を表3に示す。
[前処理剤1]
塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアン
モニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 2%
塩化セチルトリメチルアンモニウム 3%
メタクリロイルエチルジメチルベタイン・塩化
メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム
メタクリル酸2-ヒドロキシエチル共重合体液 0.5%
イミダゾリニウムベタイン 1%
塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン 0.1%
精製水 残部
[前処理剤2]
加水分解ケラチン液 10%
パラオキシ安息香酸エステル 0.1%
フェノキシエタノール 0.4%
精製水 残部
Figure 2006282512

上記の結果からも明らかなように、本発明のヘアカラー用前処理剤(前処理剤1)は前処理なし、前処理剤2に比べ優れたすべりの良さを示した。また、本発明の前処理剤を用い、ヘアカラーを繰り返す度に前処理なし、前処理剤2との差は大きくなり、より優れた性能を有していることが示された。
次に、本発明のヘアカラー用前処理剤を用いて繰り返しヘアカラー処理した人毛毛束の破断強度を測定した。測定方法は次の通りである。まず、本発明の前処理剤を用いて、ヘアカラー処理を12回繰り返した人毛毛束から毛髪10本を任意に選抜し、引張試験測定機(「卓上型材料試験機 STA−1150」オリエンテック株式会社)を用いて毛髪の各部位の破断強伸度を測定し、未処理毛の強度、及び、伸度を100%としたときのそれぞれの試料の保持率を算出した。実験結果は表4に示す。
Figure 2006282512

上記の結果より、本発明の前処理剤はヘアカラーによるダメージを抑制し、毛髪の各部位において破断強伸度の高い保持率を示し、優れた性能を有していることが明らかとなった。

Claims (1)

  1. 下記成分(A)および(B)を配合することを特徴とするヘアカラー用前処理剤。
    (A)カチオン化セルロース 0.5〜10重量%
    (B)カチオン界面活性剤 0.5〜20重量%
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