JP2006281532A - インクジェット印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクの循環経路と、循環経路に設けられたインクの分配器28と、分配器に設けられたインクジェットヘッド29と、循環経路に設けられた脱気手段20とを有するインクジェット印刷装置において、脱気手段が、循環経路、分配器、インクジェットヘッドのなかで最も高い位置にあるインクジェット印刷装置。
【選択図】図1
Description
例えば、インク供給系に入った空気はインクジェットヘッドの適切な負圧制御ができなくなるだけでなく、吐出圧力が空気に吸収されて排圧が確保できないし、インクジェットヘッドの共通液室に空気が入った場合は、吐出ドロップレットが形成されず、不吐出やスプラッシュ現象等になる。
そのため、インク供給経路の気泡を取除くことはインクジェット印刷においては非常に重要であり、その方法が提案されてきた。
この方法であれば、従来の手作業による気泡抜きにくらべて作業性が向上するため、インク充填、ヘッド交換作業時に混入した気泡を抜くのが容易になる。
また、インク中の溶存気体、配管部材からの透過気体が気泡となって分岐管に溜まったものを抜くことができる。
また、インク中の溶存気体や配管部材からの透過気体はある程度大きな気泡となるまでは、配管部材壁面に付着したままとなり、浮力により気泡溜まりに導くことが困難である。
したがって、インク供給経路内は脱気されたインクで満たされていることが好ましい。
また、気泡溜まりから気泡を抜く場合には、気泡とともに必ずインクも排出するため、そのインク排出経路が必要になり、装置が複雑になってしまう。
そこで本発明は、上記事情に鑑み、インクが変質することなく気泡を除去し、インクジェットヘッドに気泡およびインクの変質による異物が達しないようにすることを課題とし、インクジェットヘッドから不吐出率が上昇しない吐出が行えるようにすることを目的とする。
インクの循環経路と、該循環経路に設けられたインクの分配器と、該分配器に設けられたインクジェットヘッドと、該循環経路に設けられた脱気手段とを有するインクジェット印刷装置において、
該脱気手段が、該循環経路、該分配器、該インクジェットヘッドのなかで最も高い位置にあり、該インクが通過する中空糸膜と減圧手段とを備えることを特徴とするインクジェット印刷装置である。
前記分配器は、内部上面が、前記インクの入口部から出口部へ向かうにつれて高さが高くなるテーパー形状であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置である。
前記分配器と前記インクジェットヘッドとの間にバルブが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット印刷装置である。
前記循環経路には、前記出口部からの前記インクを脱気手段側へ向けて送り出す循環手段と、前記インクの流れを一方向にする整流手段と、該循環手段と該整流手段との間にある気泡抜き用の分岐管とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット印刷装置である。
前記循環手段には、インク流量を変えられる制御手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット印刷装置である。
一次供給部と二次供給部は流れ止め防止機能付き継手13で接続されている。
インクは圧縮空気挿入口11を閉じて、大気連通口8を開放し、液面センサーの予め設定された位置まで送液ポンプ5により送られる。ここで、液面センサーの予め設定された位置とは、すべてのインク経路がインクで満たされた状態でインクジェットヘッドノズル面に吐出が良好な水頭差を与える高さである。
また、2次脱気ユニット20は、筐体のなかに(図示しない)中空糸膜が配置されており、中空糸膜のなかをインクが通る。筐体は、いわゆる真空引きにより減圧されており、中空糸膜を通過するインク中の気体を取り除く。(例:大日本インキ社製 PFシリーズ等)
分配器は二次脱気ユニット20の下流に配置され、二次脱気ユニット20によって脱気されたインク32が分配器28に供給される。また、分配器28とインクジェットヘッド29の間には、バルブ33が備わっていて、インク充填時およびヘッド交換時に閉じてインクの流出を防止する。
さらに、分配器内部上面は入口部から出口部に向かうにつれて高さが高くなるテーパー形状31となっている。これによって、インク充填やヘッド交換時に混入したインクジェットヘッド配管内および分配器内の気泡を出口側に導くことができる。
また、インク充填時およびヘッド交換時に経路内に混入する気泡を迅速に二次脱気ユニット20へ送り込むために、吐出中よりも大きな流量で気泡が送れるようポンプ流量が可変できるようになっている。さらに、大流量運転と停止を交互にすることで、微小気泡に衝撃を与え、壁面に付着している微小な気泡を壁面から引き離し、二次脱気ユニット20へ送り込むとこができる。
これによって、一次供給部からのインクが二次脱気ユニット20を経ないで分配器28およびインクジェットヘッド29に流れ込まないようにすることができる。
サブタンク7は、圧縮空気挿入口11を閉じて、大気連通口8を開放し、液面センサーがインクジェットヘッドノズル面との水頭差が設定位置になるまでインクを供給する。
上記手順により、インク充填と二次供給部の気泡抜きをすることができる。
上記手順により、ヘッド交換時の二次供給部の気泡抜きをすることができる。
こうした場合の気泡抜きの手順を以下に示す。
上記手順により、二次供給部配管内に付着する微小気泡を除去することができる。
2…大気連通口
3…インク出口部
4…一次フィルタ
5…送液ポンプ
6…一次脱気ユニット
7…サブタンク
8…大気連通口
9…インク入口部
10…インク出口部
11…圧縮空気挿入口
12…二次フィルタ
13…流れ止め防止機能付き継手
14…分配器出口部
15…循環ポンプ
16…エア抜き大気連通口
17…エア抜き分岐管
18…逆止弁
19…インク合流部
20…二次脱気ユニット
21…分配器入口部
28…分配器
29…インクジェットヘッド
30…基材搬送テーブル
31…テーパー部
32…インク
33…バルブ
Claims (5)
- インクの循環経路と、該循環経路に設けられたインクの分配器と、該分配器に設けられたインクジェットヘッドと、該循環経路に設けられた脱気手段とを有するインクジェット印刷装置において、
該脱気手段が、該循環経路、該分配器、該インクジェットヘッドのなかで最も高い位置にあり、該インクが通過する中空糸膜と減圧手段とを備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。 - 前記分配器は、内部上面が、前記インクの入口部から出口部へ向かうにつれて高さが高くなるテーパー形状であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷装置。
- 前記分配器と前記インクジェットヘッドとの間にバルブが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット印刷装置。
- 前記循環経路には、前記出口部からの前記インクを脱気手段側へ向けて送り出す循環手段と、前記インクの流れを一方向にする整流手段と、該循環手段と該整流手段との間にある気泡抜き用の分岐管とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット印刷装置。
- 前記循環手段には、インク流量を変えられる制御手段を備えていることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット印刷装置。
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