JP2006270753A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 異物の付着状況の確認を容易にすることができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】 読取部20は、白基準として使用可能な押え部、および基準板の画像データ(検出用の基準画像データ)を取得する。検出部81は、画像メモリ16に予め格納された参照用の基準画像データと、読取部20によって取得された検出用の基準画像データと、を比較することにより、異物の検出処理を実行し、各異物の位置に関する情報をRAM12に格納する。表示部51は、RAM12に格納された各異物の位置情報に基づき、原稿ガラスに付着する異物を、その異物の付着する位置と対応させて表示する。これにより、画像読込装置1の使用者は、異物の位置を容易に把握することができ、異物の位置に基づいた適切な処置を施すことが可能となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、透過部を通過する光を検知することにより対象物の画像を取得する画像読取装置に関する。
従来より、原稿ガラス(コンタクトガラス)に異物(例えば、消しゴムのかすや未乾燥の修正液)が付着した場合に、装置の使用者に対して異物が付着した旨を通知することができる画像読取装置が知られている(例えば、特許文献1および2)。
特開2001−203845号公報 特開2002−320077号公報
しかし、特許文献1および2の装置において、使用者は、原稿ガラスに異物が付着したことを知ることができるのみで、原稿ガラスのどの部分に付着しているかを知ることができない。そのため、使用者は、原稿ガラスの全体に渡って異物の付着状況を確認しなければならず煩雑である。
そこで、本発明では、異物の付着状況の確認を容易にすることができる画像読取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、透過部を通過する光を検知することにより対象物の画像を取得する画像読取装置であって、第1の基準物で反射されて光学系を経由する光を検知することにより、第1の画像を取得可能な読取部と、予め前記読取部によって取得された第2の基準物の画像を第2の画像として保持する記憶部と、前記第1および第2の画像に基づいて異物を検出する検出部と、前記検出部の検出結果に基づいて、前記異物の位置を表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記読取部は、第1の透過部に載置された前記対象物の画像を取得可能とされており、前記第1の基準物は、前記読取部に入射する光の進行方向から見て、前記第1の透過部より上流側に配置され、前記第1の画像は、前記読取部が前記第1の透過部に沿って走査することにより取得されることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、前記読取部は、送り方向に移動する前記対象物から反射されて第2の透過部を通過した光を検知することにより、前記対象物の画像を取得可能とされており、前記第1の基準物は、前記読取部に入射する光の進行方向から見て、前記第2の透過部より上流側に配置され、前記第1の画像は、前記第2の透過部を通過する光を検知することにより取得されることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の画像読取装置において、前記第1の画像は、前記読取部を前記第2の透過部に沿って走査させることにより取得されることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の画像読取装置において、前記検出部は、各異物候補の画素数に基づいて異物の検出処理を実行することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1に記載の画像読取装置において、前記第1の基準物は、前記読取部に入射する光の進行方向から見て前記透過部より下流側に配置されており、前記第1の画像は、前記第1の基準物で反射されて前記光学系を経由する光を検知することにより取得されることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像読取装置において、前記第1および第2の画像は、白基準データとして取得されることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像読取装置において、前記第1および第2の画像は、黒基準データとして取得されることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像読取装置において、前記異物が検出されたことを報知する報知部、をさらに備えることを特徴とする。
請求項1から請求項9に記載の発明によれば、(1)第1の基準物からの光を検知することによって取得される第1の画像と、予め取得された第2の画像と、を比較することにより、光学系または透過部に異物が存在するか否かを検出することができ、(2)検出された各異物を表示部に表示することができる。そのため、使用者は、表示部を確認することにより、異物の位置を容易に把握することができ、異物の位置に基づいた適切な処置を施すことが可能となる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、第1の基準物で反射されて第1の透過部を透過した光に基づく第1の画像を取得できる。これにより、第1の透過部に異物が付着しているか否か、およびそれらの位置を検出することができ、第1の透過部に異物が付着している場合には、検出された各異物の位置を表示部に表示することができる。そのため、使用者は、表示部を確認することにより、第1の透過部に付着する異物の位置を容易に把握することができる。
また、光学系に異物が存在する場合、検出部によって検出される異物は、読取部の走査方向に沿った線状異物として検出される。したがって、請求項2に記載の発明によれば、第1の透過部における異物の検出処理とあわせて、光学系における異物の検出処理も実行できる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、第1の基準物で反射されて第2の透過部を透過した光に基づく第1の画像を取得できる。これにより、第2の透過部に異物が存在するか否か、およびそれらの位置を検出することができ、第2の透過部に異物が付着している場合には、検出された各異物の位置を表示部に表示することができる。そのため、使用者は、表示部を確認することにより、第2の透過部に付着する異物の位置を容易に把握することができる。
特に、請求項4に記載の発明によれば、読取部を第2の透過部に沿って走査させることにより、第1の画像を2次元画像として取得することができる。これにより、第1の画像を1次元画像として取得する場合と比較して画像ノイズの影響を低減させることができる。そのため、良好に異物の検出処理を実行することができる。
特に、請求項5に記載の発明によれば、各異物候補の画素数が所定数以上となる場合に異物として検出することが可能となる。これにより、画像ノイズの影響を低減させることができるため、良好に異物の検出処理を実行することができる。
特に、請求項6に記載の発明によれば、第1の基準物は、読取部に入射する光の進行方向から見て、透過部より下流側に配置されており、第1の基準物で反射された光は、透過部(第1および第2の透過部)を通過することなく読取部に入射する。これにより、透過部における異物の検出処理と、光学系における異物の検出処理とを切り分けて実行することができる。そのため、光学系に異物が存在するか否かの検出処理を良好に実行できる。
特に、請求項9に記載の発明によれば、使用者は、報知部からの通知により、異物が検出されたことを知ることができる。そのため、使用者は、表示部に表示された異物の位置を確認しつつ、適切な処置を施すことが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.画像読取装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態における画像読込装置1につき、蓋部60が開いた状態の斜視図である。また、図2は、画像読込装置1につき蓋部60が閉じられた状態の正面図である。また、図3は、画像読込装置1の機能構成を説明するためのブロック図である。
画像読込装置1は、スキャナ、プリンタ、複写機、ファクシミリ、またはこれらの機能を複合させた複合機である。図1ないし図3に示すように、画像読込装置1は、主として、読取部20と、原稿ガラス67a、67bと、押え部68a、68bと、表示部51と、検出部81と、を備える。
読取部20は、画像読込装置1に画像データを入力する画像入力部である。図1および図2に示すように、読取部20は、本体部65の内部に設けられており、主として、反射部21a、21b、レンズ22、およびCCD23を有する。
反射部21aは、入射する光を所定の方向に反射させる要素である。また、反射部21aは駆動機構(図示省略)によって矢印AR1方向(X軸方向)に水平移動可能とされており、原稿ガラス67a、67bの下方の位置P1と位置P2との間を往復することができる。そのため、反射部21aは、原稿ガラス67a、67bを透過した光、および基準板69で反射された光を所定の方向に反射させることができる。
反射部21bは、本体部65の内部に配設されており、原稿からCCD23までの光路長が一定となるように移動する要素である。反射部21aで反射された光は、反射部21bによって所定の方向に反射させられる。また、レンズ22は、反射部21bで反射された光をY軸方向に延伸するCCD(ラインセンサ)23の素子面に結像させる。
このように、原稿ガラス67a、67bは、光を通過させる透過部として使用される。また、原稿ガラス67a、67bを透過した光、および基準板69で反射した光のそれぞれは、反射部21a、21b、およびレンズ22を有する光学系24を経由してCCD23に入力される。すなわち、この光学系24は、光路25(25a、25b、25c)を形成する。そして、読取部20によって検知された画像データは、所定の画像処理(例えば、2値化処理)が施されて画像メモリ16に格納される。
押え部68aは、図2に示すように、蓋部60が閉じられた状態において原稿ガラス67aの直上に位置するように、蓋部60の下面に配設される。また、押え部68aは、自動給紙部61によって供給される読取対象物2を原稿ガラス67aに対して押圧することができる。
したがって、読取部20は、送り方向61aに沿って移動する読取対象物2で反射され、原稿ガラス67aを透過した光を、1ラインずつCCD23によって読み取ることができ、読取対象物2の画像を画像読込装置1に入力することができる。
このように、原稿ガラス67aは、自動給紙(Automatic Document Feeder、以下、「ADF」とも呼ぶ)用の透過部として使用される。また、押え部68aは、読取部20に入射する光の進行方向から見て、原稿ガラス67aより上流側に配置される。
押え部68bは、図2に示すように、蓋部60が閉じられた状態において原稿ガラス67bの直上に位置するように、蓋部60の下面に配設される。また、押え部68bは、蓋部60が閉じられることにより、原稿ガラス67bに載置された読取対象物2を押圧することができる。したがって、読取部20は、反射部21aが原稿ガラス67bに沿って矢印AR1方向に走査させられることにより、原稿ガラス67bに載置された読取対象物2の画像を画像読込装置1に入力することができる。
このように、原稿ガラス67bは、フラットベッドスキャナ(flat bed scanner、以下、「FBS」とも呼ぶ)用の透過部として使用される。また、押え部68bは、読取部20に入射する光の進行方向から見て、原稿ガラス67bより上流側に配置される。
基準板69は、シェーディング補正の白基準として読取可能な部材であり、図2に示すように、本体部65の内部であって、反射部21aの移動経路27の上方に配設される。すなわち、基準板69は、読取部20に入射する光の進行方向から見て、原稿ガラス67a、67bより下流側に配置される。したがって、反射部21aが基準板69の直下に移動させられるとともに、基準板69で反射された光がCCD23によって読み取られることにより、シェーディング補正で使用可能なシェーディングデータが取得される。
なお、押え部68aの表面(原稿ガラス67aと対向する面)、および押え部68bの表面(原稿ガラス67bと対向する面)も、基準板69と同様にシェーディング補正の白基準として読取可能な部材によって構成してもよい。
この場合、蓋部60が閉じられた状態で、反射部21aが押え部68aの直下に移動させられて、読取部20によって押え部68aの画像が読み取られることにより、シェーディングデータを取得することができる。同様に、蓋部60が閉じられた状態で、反射部21aが68bの直下に移動させられ、読取部20によって押え部68bの画像が読み取られることによっても、シェーディングデータを取得することができる。
図4は、原稿ガラス67a、67bや光学系24に付着した異物を含む画像データの印刷結果を説明するための図である。図5は、原稿ガラス67bに異物が付着した状態で読み取られた画像データの一例を説明するための図である。図6は、図5に示す画像データの濃度分布曲線の一例を示す図である。
例えば、消しゴムのかすや未乾燥の修正液が原稿ガラス67bに付着している場合、原稿ガラス67bに載置された読取対象物2で反射された光は、この異物で乱反射されたり吸収されることになる。そのため、反射部21aを矢印AR1方向に走査させつつ白基準としての押え部68bを読み取った画像データにつき、異物に対応する部分(黒画素:図5参照)の濃度値は、図6に示すように、他の白地部分と比較して低い値となる。その結果、印刷物5のうち異物に対応する部分には、図4に示すように、略点状の汚れ7(7a〜7c)が発生することになる。
また、異物が原稿ガラス67aに付着している場合、送り方向61aに沿って移動する読取対象物2で反射された光は、この異物で乱反射されたり吸収される。そのため、印刷物5のうち異物に対応する部分には、図4に示すように、線状の汚れ8が発生することになる。また、光学系24に異物が付着している場合、光路25上の光のうち異物に対応する部分の光が乱反射される。そのため、原稿ガラス67aに異物が付着している場合と同様に、線状汚れ8が発生することになる。
そこで、本実施の形態の画像読込装置1では、検出部81および表示部51を備え、画像読込装置1の使用者(以下、単に、「使用者」と称する)に異物の存在、およびその異物の付着位置を通知し、異物の除去を促すことにより、印刷物5に略点状の汚れ7や線状の汚れ8が発生することを未然に防止している。
検出部81は、原稿ガラス67a、67b、および光学系24に異物が付着しているか否かを検出する要素である。具体的には、検出部81は、押え部68a、68b、および基準板69で反射された光が読み取られることによって取得される検出用の基準画像データと、予め読取部20によって入力され、画像メモリ16に保存された参照用の基準画像データとを比較することにより、異物の有無を検出する。そして、検出された各異物の位置に関する情報は、RAM12に格納される。
ここで、予め画像メモリ16に保存される基準画像データは、画像読込装置1を出荷する際に、押え部68a、68b、および基準板69のいずれかの画像データを白基準の画像データ(参照用の基準画像データ)として画像メモリ16に格納してもよい。また、工場出荷時に、押え部68a、68b、および基準板69とは別の白基準を撮像し、その画像データを画像メモリ16に格納してもよい。
表示部51は、いわゆる液晶ディスプレイによって構成されており、指や専用のペンで画面に触れることにより、画面上の位置を指定することができる「タッチパネル」としての機能を有する。したがって、使用者は、表示部51に表示された内容に基づき、表示部51の「タッチパネル」機能を使用した指示を行うことにより、画像読込装置1に対して所定の動作を実行させることができる。このように、表示部51は、画像読込装置1に所定のデータの入力を可能とする入力部としても使用される。
また、表示部51は、RAM12に格納されたデータに基づき、原稿ガラス67a、原稿ガラス67bに付着する異物を、その異物の付着する位置と対応させてを表示することができる。そのため、使用者は、異物の位置を容易に把握することができ、異物の位置に基づいた適切な処置を施すことが可能となる。さらに、使用者によっては除去できない場所に異物が付着した場合(例えば、光学系24やCCD23に異物が付着した場合)、メンテナンス専門員(サービスマン)に連絡すべき旨を表示部51に表示することができる。
報知部82は、使用者に対して光や音等の警報を発することにより、異物が検出されたことを知らせる。
操作部52は、いわゆるキーパッドによって構成される入力部である。使用者は、表示部51の表示内容に基づいた入力作業を行うことにより、画像読込装置1に対して所定の動作を実行させることができる。
モデム32(図3参照)は、画像メモリ16に格納されたデジタルデータ(画像データ)を音声信号に変換したり、画像読込装置1の外部から送信される音声データをデジタルデータに変換する。NCU31は、公衆電話交換回線網に画像読込装置1を接続する際に必要となる機器であり、発着信やダイヤル制御を行う。
記録部40(図3参照)は、画像メモリ16に格納された画像データに対して所定の画像処理(例えば、スムージングや解像度変換等の処理)を施し、処理後の画像データを印刷部(図示省略)に出力する。これにより、印刷物に所定の文字や線画が印刷される。
RAM12は、読み書き自在のメモリであり、例えば検出部81によって検出された各異物の位置に関する情報が格納される。また、画像メモリ16は、読み書き自在のメモリであり、読取部20やモデム32を介して画像読込装置1に入力された画像データが格納される。
ROM13は、読出し専用メモリーであり、MPU(Micro Processing Unit)11は、ROM13に格納されたプログラムに従った制御を実行する。また、MPU11は、ROM13、RAM12、画像メモリ16、読取部20、表示部51、および検出部81等と信号線15を介して電気的に接続される。したがって、MPU11は、このプログラムに従って、異物の検出処理や、各異物の位置の表示処理等を所定のタイミングで実行することができる。
なお、本実施の形態において、画像読込装置1の動作を制御するプログラムはROM13に格納されているが、これに限定されるものでない。例えば、読み書き自在の不揮発性メモリであるフラッシュメモリに、当該プログラムを格納してもよい。
<2.異物の検出手順>
図7は、光学系24およびCCD23に付着した異物の検出手順を説明するためのフローチャートである。図8は、光学系24、CCD23、およびFBS用原稿ガラス67bに付着した異物の検出手順を説明するためのフローチャートである。また、図9は、ADF用原稿ガラス67aに付着した異物の検出手順を説明するためのフローチャートである。なお、以下の各手順は、使用者が画像読込装置1を使用しないときに実行させてもよいし、所定の時間間隔をおいて実行させてもよい。
まず、光学系24およびCCD23に付着した異物の検出手順について説明する。本検出手順では、反射部21aが基準板69の直下に移動させられて、1ラインの基準板の画像データ(検出用の基準画像データ)が取得される(S101)。
次に、ステップS101で取得された検出用の基準画像データと、予め画像メモリ16に格納されている参照用の基準画像データとに画像処理が施される(S102)。
例えば、ステップS102では、まず、参照用の基準画像データと検出用の基準画像データとから差分画像データを作成する処理が施され、次に、作成された差分画像データに2値化処理が施されて異物候補が抽出される。ここで、図6に示すように、基準画像データの濃度分布曲線70は、異物部分71においては濃度値が低く、それ以外の部分では濃度値が高くなる。そのため、差画像データを作成し、各画素の濃度値が所定範囲となるものを異物候補(黒画素)として抽出することが可能となる。
続いて、抽出された各異物候補(隣接黒画素)の面積(画素数)Sが所定値以上となる場合、検出部81は、光学系24またはCCD23のいずれかの部分に異物が付着していると判断し、異物の検出された位置をRAM12に格納する(S103)。
そして、ステップS103において異物が検出されたと判断される場合、表示部51に、メンテナンス専門員(サービスマン)に連絡すべき旨のメッセージが表示され(S104)、光学系24およびCCD23に関する異物の検出処理が終了する。
このように、光学系24およびCCD23の異物の検出処理では、原稿ガラス67a、67bを通過せず、基準板69で反射された光がCCD23で読み取られることにより、検出用の基準画像データが取得される。そのため、原稿ガラス67a、67bに付着した異物の影響を受けることなく、光学系24およびCCD23の異物の検出処理を実行できる。
次に、FBS用の原稿ガラス67bに付着した異物の検出手順について説明する。本手順では、蓋部60が閉じられた状態において、反射部21aが原稿ガラス67bの全域にわたって走査させられることにより、押え部68bの2次元画像データ(検出用の基準画像データ)が取得される(S201)。
次に、ステップS201で取得された検出用の基準画像データと、予め画像メモリ16に格納されている参照用の基準画像データとに画像処理が施される(S202)。例えば、ステップS202では、上述のステップS102と同様に、差分画像データを作成する処理が施され、この作成された差分画像データの各画素の濃度値が所定範囲となるものが異物候補(黒画素)として抽出する。
続いて、抽出された各異物候補(黒画素)の面積(画素数)Sが所定値以上となる場合、検出部81は、原稿ガラス67bのいずれかの部分に異物が付着していると判断し、異物の検出された位置をRAM12に格納する(S203)。
ここで、反射部21aを走査させつつ押え部68bの画像データを取得する場合において、光学系24に付着した異物は、反射部21aの移動方向AR1と略平行な線状異物として検出される。一方、原稿ガラス67bに付着した異物は、その形状に応じた異物として検出される。したがって、原稿ガラス67bの異物の検出処理では、線状異物とその他の異物とを識別することにより、光学系24および原稿ガラス67bの両者につき、異物の検出処理を実行することができる。
そして、ステップS203において、光学系24またはCCD23から異物が検出されたと判断される場合、ステップS104と同様に、表示部51に、メンテナンス専門員(サービスマン)に連絡すべき旨のメッセージが表示される(S204)。
また、ステップS203において、原稿ガラス67bから異物が検出されたと判断される場合、図10に示すように、異物9aとともに、その異物9aを指し示す「矢印」が表示部51に表示され(S204)、原稿ガラス67bに関する異物の検出処理が終了する。
続いて、原稿ガラス67aに付着した異物の検出手順について説明する。本手順では、蓋部60が閉じられた状態において、反射部21aが原稿ガラス67aの直下に移動させられ、白基準として使用可能な押え部68aの1ライン画像データ(検出用の基準場号データ)が取得される(S301)。
次に、ステップS301で取得された検出用の画像データと、予め画像メモリ16に格納されている参照用の基準画像データとに画像処理を施す(S302)。例えば、ステップS302では、上述のステップS102、S202と同様に、差分画像データを作成する処理が施され、この作成された差分画像データの各画素の濃度値が所定範囲となるものが異物候補(黒画素)として抽出される。
ここで、ステップS302で検出される異物候補(黒画素)には、原稿ガラス67aに付着する異物に起因するものと、光学系24またはCCD23に付着する異物に起因するものとが含まれる。
したがって、検出部81は、抽出された各異物候補(黒画素)の面積Sが所定値以上となり、かつ、その異物の位置が図7に示す手順によって検出された光学系24およびCCD23に付着したものと異なる場合、原稿ガラス67aのいずれかの部分に異物が付着していると判断し、異物の検出された位置をRAM12に格納する(S303)。
そして、ステップS303において異物が検出されたと判断される場合、図10に示すように、異物9bとともに、その異物9bを指し示す「矢印」が表示部51に表示されて(S304)、原稿ガラス67aに関する異物の検出処理を終了する。
<3.本実施の形態の画像読込装置の利点>
以上のように、本実施の形態の画像読込装置1は、(1)予め画像メモリ16に格納された参照用の基準画像データと、検出用の基準画像データとを比較することにより、光学系24、CCD23、原稿ガラス67a、および原稿ガラス67bに異物が付着しているか否かを検出することができ、(2)検出された各異物を表示部51に表示することができる。そのため、使用者は、表示部51を確認することにより、異物の位置を容易に把握することができ、異物の位置に基づいた適切な処置を施すことが可能となる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
(1)本実施の形態において、光学系24の異物の検出処理および原稿ガラス67aの異物の検出処理では、1ラインの画像データを取得しているが、これに限定されるものでない。例えば、反射部21aが原稿ガラス67aまたは基準板69に沿って走査させられることにより、複数ライン(2次元)の画像データとして検出用の基準画像データを取得してもよい。これにより、画像ノイズの影響を低減させることができ、さらに良好に異物の検出処理を実行できる。
(2)また、各検出処理は、白基準として使用可能な押え部68a、68b、および基準板69の画像データを取得しているがこれに限定されるものでない。例えば、黒基準として取得された参照用の基準画像データを、予めRAM12に格納するとともに、黒基準として使用可能な押え部68a、68b、および基準板69の画像データを検出用の基準画像データとして取得してもよい。
この場合、図11に示すように、黒基準の検出用の基準画像データの濃度分布曲線75は、異物部分76においては濃度値が高く、それ以外の部分では濃度値が低くなる。したがって、黒基準の参照用および検出用の基準画像を使用する場合も、白基準を使用する場合と同様に、異物を検出することができる。また、白基準および黒基準を併用することにより、異物位置の検出精度をさらに向上させることができる。
本発明の実施の形態における画像読取装置の構成の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態における画像読取装置の構成の一例を示す正面図である。 画像読取装置の機能構成を説明するためのブロック図である。 原稿ガラスや光学系に付着した異物を含む画像データの印刷結果を説明するための図である。 原稿ガラスに異物が付着した状態で読み取られた画像データの一例を説明するための図である。 図5に示す画像データの濃度分布曲線の一例を示す図である。 光学系におよびCCDに付着したの検出手順を説明するためのフローチャートである 光学系、CCD、およびFBS用原稿ガラスに付着した異物の検出手順を説明するためのフローチャートである。 ADF用原稿ガラスに付着した異物の検出手順を説明するためのフローチャートである 検出された異物の表示例を示す図である。 読取部によって読み取られた画像データの濃度分布曲線の他の例を示す図である。
符号の説明
1 画像読込装置
7(7a〜7c)、8 汚れ
11 MPU
12 RAM
13 ROM
15 信号線
16 画像メモリ
20 読取部
25(25a〜25c) 光路
40 記録部
51 表示部
52 操作部
60 蓋部
61 自動給紙部
61a 送り方向
65 本体部
67a、67b 原稿ガラス
68a、68b 押え部
69 基準板
70、75 濃度曲線
71、76 ピーク部
81 検出部
82 報知部

Claims (9)

  1. 透過部を通過する光を検知することにより対象物の画像を取得する画像読取装置であって、
    (a) 第1の基準物で反射されて光学系を経由する光を検知することにより、第1の画像を取得可能な読取部と、
    (b) 予め前記読取部によって取得された第2の基準物の画像を第2の画像として保持する記憶部と、
    (c) 前記第1および第2の画像に基づいて異物を検出する検出部と、
    (d) 前記検出部の検出結果に基づいて、前記異物の位置を表示する表示部と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    前記読取部は、第1の透過部に載置された前記対象物の画像を取得可能とされており、
    前記第1の基準物は、前記読取部に入射する光の進行方向から見て、前記第1の透過部より上流側に配置され、
    前記第1の画像は、前記読取部が前記第1の透過部に沿って走査することにより取得されることを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記読取部は、送り方向に移動する前記対象物から反射されて第2の透過部を通過した光を検知することにより、前記対象物の画像を取得可能とされており、
    前記第1の基準物は、前記読取部に入射する光の進行方向から見て、前記第2の透過部より上流側に配置され、
    前記第1の画像は、前記第2の透過部を通過する光を検知することにより取得されることを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項3に記載の画像読取装置において、
    前記第1の画像は、前記読取部を前記第2の透過部に沿って走査させることにより取得されることを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の画像読取装置において、
    前記検出部は、各異物候補の画素数に基づいて異物の検出処理を実行することを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    前記第1の基準物は、前記読取部に入射する光の進行方向から見て前記透過部より下流側に配置されており、
    前記第1の画像は、前記第1の基準物で反射されて前記光学系を経由する光を検知することにより取得されることを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像読取装置において、
    前記第1および第2の画像は、白基準データとして取得されることを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像読取装置において、
    前記第1および第2の画像は、黒基準データとして取得されることを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像読取装置において、
    前記異物が検出されたことを報知する報知部、
    をさらに備えることを特徴とする画像読取装置。
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