JP2006270331A - インピーダンス調整回路及び集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 チップ内のバラツキに起因するインピーダンスの調整精度の低下を抑制できるインピーダンス調整回路及びこれを搭載した集積回路装置を提供する。
【解決手段】 NMOS用インピーダンス調整回路において、外部の基準抵抗及びNMOSアレイによる分圧電位Vinと参照電位VREFnとを比較する比較回路を設け、NMOSアレイがこの比較結果に基づいて出力バッファ回路のインピーダンスをシミュレートするようにする。比較回路14には差動回路D1乃至D3を設け、2入力のナンドゲートNAND21乃至NAND23及び3入力のナンドゲートNAND24が、差動回路D1乃至D3の出力値の多数決をとって比較回路14から出力するようにする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、入力及び/又は出力バッファ回路のインピーダンスを調整するインピーダンス調整回路及びそれを備えた集積回路装置に関する。
高速動作するインタフェースにおいては、送信回路、受信回路、LSI(Large Scale Integrated circuit:大規模集積回路)間の伝送線路をいずれも分布定数回路として取り扱い、インピーダンス整合を行うことが不可欠である。伝送線路のインピーダンスと負荷回路のインピーダンスとが整合していないと、伝送線路と負荷回路との境界で反射波が生じ、この反射波が入力バッファ回路を誤動作させてしまう。従来、インピーダンスの整合を行うために、出力バッファ回路に抵抗を付加していた。この抵抗は、LSIに内蔵されるか、又はLSIの外部に外付けされていた。
このような出力バッファ回路に付加する抵抗においては、抵抗値全体における温度変動及びプロセス変動の影響を受けにくい抵抗素子の抵抗値の割合を大きくする必要がある。例えばこの抵抗をMOS(Metal Oxide Semiconductor:金属酸化物半導体)トランジスタによって構成する場合には、MOSトランジスタのサイズを大きくする必要がある。しかしながら、これにより、LSI内部領域における収容性の悪化及び貫通電流の増加を引き起こし、ノイズ及び消費電力の増加を引き起こす。
このような問題点を解決し、インピーダンスの調整精度を向上させるために、LSI内部にインピーダンス調整回路を設ける技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。その調整方法としては、精度が高い外部抵抗素子に合わせてインピーダンスの調整を行う方法が主流である。インピーダンス調整回路を設けることにより、MOSトランジスタのサイズを大きくする必要がなくなり、収容性の改善並びにノイズ及び消費電力を低減することができ、且つ、インタフェースの高速化を図ることができる。
特開2005−026890号公報
しかしながら、上述の従来の技術には以下に示すような問題点がある。近時、インタフェースがより高速化することにより、インピーダンス調整回路のより一層の高精度が要求されている。このため、インピーダンスを電位に変換したときの電位レベルの検出精度を向上させることが要求されている。例えば、電源電圧が1Vであるときに、数mVの電位差を検出することが求められている。しかしながら、最近のテクロノジでは、集積回路の微細化により、チップ内における素子のバラツキが顕著に見え始めており、回路設計においてそのバラツキを考慮する必要が出始めている。局所的なバラツキモデルとしてはpelgrom等のモデルが知られている。このようなバラツキにより、従来と同様な回路方式では数mVの電位差を検出する差動回路が作製できなくなってきており、要求されるインピーダンスの調整精度を実現することが困難になってきている。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、チップ内のバラツキに起因するインピーダンスの調整精度の低下を抑制できるインピーダンス調整回路及びこれを搭載した集積回路装置を提供することを目的とする。
本発明に係るインピーダンス調整回路は、集積回路装置のバッファ回路をシミュレートし、そのシミュレート結果に応じた電位を参照電位と比較し、その比較結果に基づいて前記バッファ回路のインピーダンスを調整するインピーダンス調整回路において、前記比較は3個以上の差動回路により行い、前記比較結果は各差動回路による個別比較結果の多数決をとることによって得ることを特徴とする。
本発明においては、シミュレート結果に応じた電位と前記参照電位との比較を、3個以上の差動回路による個別比較結果の多数決をとることによって行うことにより、誤検出の影響を排除し、正確な比較結果を出力することができる。
また、前記バッファ回路は、入力された電位に基づいて出力配線に基準電位を印加するものであり、前記バッファ回路のインピーダンスの調整は、前記バッファ回路における前記出力配線と前記基準電位との間の抵抗値を調整することにより行ってもよい。このとき、前記インピーダンス調整回路は、前記バッファ回路の抵抗値を制御するための制御信号と同じ制御信号が入力されることにより前記バッファ回路の前記抵抗値をシミュレートするシミュレート回路と、このシミュレート回路の抵抗値に応じた電位を前記参照電位と比較することにより前記シミュレート結果に応じた電位と参照電位との比較を行う比較回路と、この比較結果に基づいて前記制御信号を生成し前記バッファ回路及び前記シミュレート回路に対して出力することにより前記バッファ回路のインピーダンスの調整を行う制御回路と、を有し、前記比較回路は、前記シミュレート回路の抵抗値に応じた電位を前記参照電位と比較してその結果を出力する前記3個以上の差動回路と、前記3個以上の差動回路のうち過半数の差動回路による個別比較結果を前記比較結果として出力する多数決回路と、を有していてもよい。
更に、前記差動回路の数が奇数であることが好ましい。
更にまた、前記差動回路の数が3であり、前記多数決回路が、第1乃至第3の2入力アンドゲートと、3入力アンドゲートと、を有し、前記第1の2入力アンドゲートの一方の入力端子に第1の前記差動回路の出力が入力され、他方の入力端子に第2の前記差動回路の出力が入力されるようになっており、前記第2の2入力アンドゲートの一方の入力端子に前記第1の差動回路の出力が入力され、他方の入力端子に第3の前記差動回路の出力が入力されるようになっており、前記第3の2入力アンドゲートの一方の入力端子に前記第3の差動回路の出力が入力され、他方の入力端子に前記第2の差動回路の出力が入力されるようになっており、前記3入力アンドゲートの入力端子に夫々前記第1乃至第3の2入力アンドゲートの出力が入力されるようになっていてもよい。
本発明に係る集積回路装置は、バッファ回路と、このバッファ回路をシミュレートし、そのシミュレート結果に応じた電位を参照電位と比較し、その比較結果に基づいて前記バッファ回路のインピーダンスを調整するインピーダンス調整回路と、を有し、前記インピーダンス調整回路は、前記比較を3個以上の差動回路により行い、前記比較結果は各差動回路による個別比較結果の多数決をとることによって得ることを特徴とする。
本発明によれば、比較回路が3個の差動回路の多数決をとることにより、差動回路の誤検出の影響を排除し、正確な比較結果を出力して、チップ内のバラツキに起因するインピーダンスの調整精度の低下を抑制できる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本実施形態に係る集積回路装置を示すブロック図であり、図2は、図1に示す出力バッファ回路を示すブロック図であり、図3は、図1に示すインピーダンス調整回路を示すブロック図であり、図4は、図3に示すNMOSアレイを示すブロック図であり、図5は、図3に示す比較回路を示すブロック図であり、図6は、図3に示すPMOSアレイを示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る集積回路装置であるLSI1においては、データの演算及び記憶等の信号処理を行う内部回路2が設けられている。また、内部回路2から出力された信号をLSI1の外部に出力する出力端子3が設けられており、内部回路2と出力端子3との間には、出力バッファ回路4が設けられている。出力バッファ回路4は、内部回路2から入力される2値の入力信号Dinのダイナミックレンジ及び電流駆動能力を拡大して2値の出力信号Doutとし、出力端子3を介してLSI1の外部に出力するものである。また、LSI1には、出力バッファ回路4のインピーダンスを調整するインピーダンス調整回路5が設けられている。
図2に示すように、出力バッファ回路4には、内部回路2(図1参照)から入力信号Dinが入力される入力配線Linと、出力端子3に対して出力信号Doutを出力する出力配線Loutとが接続されている。出力バッファ回路4には、入力信号Dinがロウレベルであるときに出力配線Loutの電位を電源電位(VDD)に引き上げるプルアップ回路PUと、入力信号Doutがハイレベルであるときに出力配線Loutの電位を接地電位(GND)に引き下げるプルダウン回路PDとが設けられている。
プルアップ回路PUにおいては、4つのナンドゲートNAND1乃至NAND4、及び5つのPMOSトランジスタP1乃至P5が設けられている。ナンドゲートNAND1乃至NAND4の反転入力端子は入力配線Linに接続されており、ナンドゲートNAND1乃至NAND4の正転入力端子には、インピーダンス調整回路5から4ビットのバイナリ信号を構成するビット信号PCB1乃至PCB4が夫々入力されるようになっている。また、PMOSトランジスタP1乃至P5は、そのソースに電源電圧VDDが印加されるようになっており、ドレインが出力配線Loutに接続されている。そして、PMOSトランジスタP1乃至P4のゲートは夫々ナンドゲートNAND1乃至NAND4の出力端子に接続されており、PMOSトランジスタP5のゲートは入力配線Linに接続されている。
PMOSトランジスタP1乃至P4のソース−ドレイン間のオン抵抗は重み付けされており、PMOSトランジスタP1のオン抵抗をRp1とし、コンダクタンスをCp1とすると、PMOSトランジスタP2のオン抵抗は(2×Rp1)、コンダクタンスは(Cp1/2)であり、PMOSトランジスタP3のオン抵抗は(4×Rp1)、コンダクタンスは(Cp1/4)であり、PMOSトランジスタP4のオン抵抗は(8×Rp1)、コンダクタンスは(Cp1/8)である。また、PMOSトランジスタP5のオン抵抗とコンダクタンスは、PMOSトランジスタP1及びP5からなる並列回路のインピーダンスが出力バッファ回路4が目的とする出力インピーダンスと一致するように適宜設定されている。
プルダウン回路PDにおいては、4つのアンドゲートAND1乃至AND4、及び5つのNMOSトランジスタN1乃至N5が設けられている。アンドゲートAND1乃至AND4の一方の入力端子は入力配線Linに接続されており、他方の入力端子には、インピーダンス調整回路5から4ビットのバイナリ信号を構成するビット信号NCB1乃至NCB4が夫々入力されるようになっている。また、NMOSトランジスタN1乃至N5は、そのソースに接地電圧GNDが印加されるようになっており、ドレインが出力配線Loutに接続されている。そして、NMOSトランジスタN1乃至N4のゲートは夫々アンドゲートAND1乃至AND4の出力端子に接続されており、NMOSトランジスタN5のゲートは入力配線Linに接続されている。
NMOSトランジスタN1乃至N4のソース−ドレイン間のオン抵抗は重み付けされており、NMOSトランジスタN1のオン抵抗をRn1とし、コンダクタンスをCn1とすると、NMOSトランジスタN2のオン抵抗は(2×Rn1)、コンダクタンスは(Cn1/2)であり、NMOSトランジスタN3のオン抵抗は(4×Rn1)、コンダクタンスは(Cn1/4)であり、NMOSトランジスタN4のオン抵抗は(8×Rn1)、コンダクタンスは(Cn1/8)である。また、NMOSトランジスタN5のオン抵抗とコンダクタンスは、例えば、NMOSトランジスタN1及びN5からなる並列回路のインピーダンスが出力バッファ回路4が目的とする出力インピーダンスと一致するように適宜設定されている。
図3に示すように、インピーダンス調整回路5においては、NMOS用インピーダンス調整回路11及びPMOS用インピーダンス調整回路21が設けられている。NMOS用インピーダンス調整回路11は、出力バッファ回路4のプルダウン回路(図2参照)のインピーダンスを調整するものであり、PMOS用インピーダンス調整回路21は、出力バッファ回路4のPDプルアップ回路PU(図2参照)のインピーダンスを調整するものである。
NMOS用インピーダンス調整回路11においては、NMOS用A/Dコンバータ12及びNMOS用カウンタ値保持回路13が設けられており、NMOS用A/Dコンバータ12には、比較回路14、NMOS用調停回路15、制御回路としての4ビットのUP/DOWNカウンタ16及びシミュレート回路としてのNMOSアレイ17が設けられている。比較回路14の第1の入力端子はLSI1の外部端子18に接続されており、第2の入力端子には参照電位VREFnが印加されるようになっている。外部端子18は、LSI1の外部に設けられた抵抗R1の一端に接続されている。抵抗R1の他端には、電源電位(VDD)が印加されるようになっている。抵抗R1は正確な基準抵抗である。比較回路14は、外部端子18の電位と参照電位VRFEnとを比較して、外部端子18の電位が参照電位VRFEnよりも高いときにはハイレベルの信号を出力し、外部端子18の電位が参照電位VRFEnよりも低いときにはロウレベルの信号を出力するものである。
NMOS用調停回路15には、比較回路14の出力信号UD0及びクロック信号C3が入力されるようになっている。NMOS用調停回路15は、比較回路14の出力信号をクロック信号C3に同期させて、アップダウン信号UDとしてUP/DOWNカウンタ16に対して出力するものである。UP/DOWNカウンタ16には、NMOS用調停回路15の出力信号(アップダウン信号UD)及びクロック信号C1が入力されるようになっている。UP/DOWNカウンタ16は同期カウンタであり、クロック信号C1に同期してNMOS用調停回路15の出力信号を読み込み、NMOS用調停回路15の出力信号がハイレベルであればカウント値を1だけ増加させ、NMOS用調停回路15の出力信号がロウレベルであればカウント値を1だけ減少させて、そのカウント値を、ビット信号NCB1乃至NCB4からなる4ビットのバイナリ信号として、NMOSアレイ17及びNMOS用カウンタ値保持回路13に対して出力するものである。NMOS用カウンタ値保持回路13は、このビット信号NCB1乃至NCB4をクロック信号C2に同期して取り込んで保持し、出力バッファ回路4に対して出力するものである。
NMOSアレイ17は、図2に示すプルダウン回路PDと同様な構成となっており、プルダウン回路PDのインピーダンス、即ち、出力配線Linと接地電位との間の抵抗値をシミュレートするようになっている。即ち、図4に示すように、NMOSアレイ17においては、4つのアンドゲートAND11乃至AND14及び5つのNMOSトランジスタN11乃至N15が設けられている。NMOSアレイ17のアンドゲートAND11乃至AND14は、夫々プルダウン回路PDのアンドゲートAND1乃至AND4と実質的に同一なものであり、NMOSアレイ17のNMOSトランジスタN11乃至N15は、夫々プルダウン回路PDのNMOSトランジスタN1乃至N5と実質的に同一なものであり、同一のプロセスで同一のサイズに形成されたものである。
但し、NMOSアレイ17においては、プルダウン回路PDとは異なり、NMOSトランジスタN11乃至N15のドレインは、出力配線Loutではなく外部端子18と比較回路14の第1の入力端子との間のノードに接続されており、アンドゲートAND11乃至AND14の一方の入力端子及びNMOSトランジスタN15のゲートには、入力信号Dinではなくイネーブル信号ENNが入力されるようになっている。イネーブル信号ENNとは、NMOS用インピーダンス調整回路11がインピーダンス調整を行うときにはハイレベルとなり、それ以外のときにはロウレベルとなる信号である。NMOSアレイ17におけるアンドゲートAND11乃至AND14及びNMOSトランジスタN11乃至N15の相互間の接続及び上記以外のNMOSアレイ17の外部との接続は、プルダウン回路PDにおけるアンドゲートAND1乃至AND4及びNMOSトランジスタN1乃至N5の相互間及び外部との接続と同じである。即ち、アンドゲートAND11乃至AND14の他方の入力端子には、UP/DOWNカウンタ16から4ビットのバイナリ信号のビット信号NCB1乃至NCB4が夫々入力されるようになっており、NMOSトランジスタN11乃至N15のソースには、接地電位が印加されるようになっている。これにより、電源電位(VDD)と接地電位(GND)との間に、抵抗R1及びNMOSアレイ17がこの順に直列に接続された直列回路が形成され、比較回路14の第1の入力端子には、電源電位(VDD)と接地電位(GND)との間の電位差を抵抗R1及びNMOSアレイ17によって分圧した電位(以下、単に分圧電位Vinともいう)が入力されるようになっている。
図5に示すように、比較回路14においては、3つの差動回路D1乃至D3が設けられており、各差動回路の第1の入力端子はいずれも比較回路14の第1の入力端子に接続されており、従って外部端子18に接続されている。これにより、各差動回路の第1の入力端子には、前述の抵抗R1及びNMOSアレイ17による分圧電位Vinが入力されるようになっている。また、各差動回路の第2の入力端子はいずれも比較回路14の第2の入力端子に接続されており、参照電位VREFnが入力されるようになっている。差動回路D1乃至D3は、第1の入力端子に入力された電位、即ち、前述の分圧電位Vinが、第2の入力端子に入力された電位、即ち、参照電位VREFnよりも高いときに、ハイレベルの信号を出力し、第1の入力端子に入力された電位が、第2の入力端子に入力された電位よりも低いときに、ロウレベルの信号を出力するものである。
また、比較回路14においては、4つのナンドゲートNAND21乃至NAND24が設けられている。ナンドゲートNAND21乃至NAND23は2入力のナンドゲートであり、NAND21の一方の入力端子は差動回路D1の出力端子に接続されており、他方の入力端子は差動回路D2の出力端子に接続されており、NAND22の一方の入力端子は差動回路D1の出力端子に接続されており、他方の入力端子は差動回路D3の出力端子に接続されており、NAND23の一方の入力端子は差動回路D3の出力端子に接続されており、他方の入力端子は差動回路D2の出力端子に接続されている。ナンドゲートNAND24は3入力のナンドゲートであり、その3つの入力端子は夫々ナンドゲートNAND21乃至NAND23の出力端子に接続されており、その出力端子は比較回路14の出力端子となっており、NMOS用調停回路15の入力端子に接続されている。ナンドゲートNAND21乃至NAND24により、多数決回路が構成されている。
一方、PMOS用インピーダンス調整回路21の構成は、NMOS用インピーダンス調整回路11の構成と同様であるが、その極性が逆になっている。以下、PMOS用インピーダンス調整回路21の構成について詳細に説明する。
PMOS用インピーダンス調整回路21においては、PMOS用A/Dコンバータ22及びPMOS用カウンタ値保持回路23が設けられており、PMOS用A/Dコンバータ22には、比較回路24、PMOS用調停回路25、4ビットのUP/DOWNカウンタ26及びPMOSアレイ27が設けられている。比較回路24の第1の入力端子には参照電位VREFpが印加されるようになっており、第2の入力端子はLSI1の外部端子28に接続されている。外部端子28は、LSI1の外部に設けられた抵抗R2の一端に接続されている。抵抗R2の他端には、接地電位(GND)が印加されるようになっている。抵抗R2は正確な基準抵抗である。比較回路24は、参照電位VRFEpと外部端子28の電位とを比較して、参照電位VRFEpが外部端子28の電位よりも高いときにはハイレベルの信号を出力し、参照電位VRFEpが外部端子28の電位よりも低いときにはロウレベルの信号を出力するものである。
PMOS用調停回路25は、比較回路24の出力信号UD0及びクロック信号C3が入力され、比較回路24の出力信号をクロック信号C3に同期させて、UP/DOWNカウンタ26に対してアップダウン信号UDとして出力するものである。UP/DOWNカウンタ26は、クロック信号C1に同期してPMOS用調停回路25の出力信号(アップダウン信号UD)を読み込み、PMOS用調停回路25の出力信号がハイレベルであればカウント値を1だけ増加させ、PMOS用調停回路25の出力信号がロウレベルであればカウント値を1だけ減少させて、そのカウント値を、ビット信号PCB1乃至PCB4からなる4ビットのバイナリ信号として、PMOSアレイ27及びPMOS用カウンタ値保持回路23に対して出力するものである。PMOS用カウンタ値保持回路23は、このビット信号PCB1乃至PCB4をクロック信号C2に同期して取り込んで保持し、出力バッファ回路4に対して出力するものである。
PMOSアレイ27は、図2に示すプルアップ回路PUと同様な構成となっており、プルアップ回路PUのインピーダンスをシミュレートするようになっている。即ち、図6に示すように、PMOSアレイ27においては、4つのナンドゲートNAND11乃至NAND14及び5つのPMOSトランジスタP11乃至P15が設けられている。PMOSアレイ27のナンドゲートNAND11乃至NAND14は、夫々プルアップ回路PUのナンドゲートNAND1乃至NAND4と実質的に同一なものであり、PMOSアレイ27のPMOSトランジスタP11乃至P15は、夫々プルアップ回路PUのPMOSトランジスタP1乃至P5と実質的に同一なものであり、同一のプロセスで同一のサイズに形成されたものである。
但し、PMOSアレイ27においては、プルアップ回路PUとは異なり、PMOSトランジスタP11乃至P15のドレインは、出力配線Loutではなく外部端子28と比較回路24の第2の入力端子との間のノードに接続されており、ナンドゲートNAND11乃至NAND14の反転入力端子及びPMOSトランジスタP15のゲートには、入力信号Dinではなくイネーブル信号ENPが入力されるようになっている。イネーブル信号ENPとは、PMOS用インピーダンス調整回路21がインピーダンス調整を行うときにはハイレベルとなり、それ以外のときにはロウレベルとなる信号である。PMOSアレイ27におけるナンドゲートNAND11乃至NAND14及びPMOSトランジスタP11乃至P15の相互間の接続及び上記以外のPMOSアレイ27の外部との接続は、プルアップ回路PUにおけるナンドゲートNAND1乃至NAND4及びPMOSトランジスタP1乃至P5の相互間及び外部との接続と同じである。即ち、ナンドゲートNAND11乃至NAND14の正転入力端子には、UP/DOWNカウンタ26から4ビットのバイナリ信号のビット信号PCB1乃至PCB4が夫々入力されるようになっており、PMOSトランジスタP11乃至P15のソースには、電源電位が印加されるようになっている。これにより、電源電位(VDD)と接地電位(GND)との間に、PMOSアレイ27及び抵抗R2がこの順に直列に接続された直列回路が形成され、比較回路24の第1の入力端子には、電源電位(VDD)と接地電位(GND)との間の電位差をPMOSアレイ27及び抵抗R2によって分圧した電位が入力されるようになっている。
比較回路24の構成は、図5に示す比較回路14の構成と同様である。即ち、比較回路24においては、3つの差動回路が設けられており、各差動回路の第1の入力端子には参照電位VREFpが入力されるようになっており、各差動回路の第2の入力端子には、外部端子28を介して、前述のPMOSアレイ27及び抵抗R2による分圧電位Vinが入力されるようになっている。各差動回路は、第1の入力端子に入力された電位、即ち、参照電位VREFpが、第2の入力端子に入力された電位、即ち、前述の分圧電位Vinよりも高いときに、ハイレベルの信号を出力し、第1の入力端子に入力された電位が第2の入力端子に入力された電位よりも低いときに、ロウレベルの信号を出力するものである。比較回路24における上記以外の構成は、比較回路14と同じである。即ち、比較回路24には、4つのナンドゲートが設けられており、比較回路14と同様な構成によって、3つの差動回路に接続されている。
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る集積回路装置(LSI1)の動作について説明する。図7は、横軸に時間をとり、縦軸に各信号のレベルをとって、本実施形態におけるNMOS用インピーダンス調整回路の動作を示すグラフ図である。図3及び図4に示すように、LSI1においては、内部回路2から出力されたデータ信号が入力信号Dinとして出力バッファ回路4に入力される。そして、出力バッファ回路4においては、入力信号Dinがロウレベルであるときにはプルアップ回路PUによって出力配線Loutの電位が電源電位(VDD)に引き上げられ、入力信号Dinがハイレベルであるときにはプルダウン回路PDによって出力配線Loutの電位が接地電位(GND)に引き下げられる。このように、出力バッファ回路4は、入力信号Dinのダイナミックレンジ及び電流駆動能力を拡大して、出力信号Doutとして出力端子3を介してLSI1の外部に出力する。このとき、プルダウン回路PDのインピーダンスはNMOS用インピーダンス調整回路11によって調整され、プルアップ回路PUのインピーダンスはPMOS用インピーダンス調整回路21によって調整される。
先ず、NMOS用インピーダンス調整回路11によりプルダウン回路PDのインピーダンスを調整する動作について説明する。図7に示す時刻t1において、図3に示すLSI1に電源電位(VDD)及び接地電位(GND)が印加されると、外部端子18の電位が、抵抗R1及びNMOSアレイ17によって決まる分圧電位Vinとなる。これにより、比較回路14の第1の入力端子に分圧電位Vinが印加される。
次に、図7に示す時刻t2において、比較回路14の第2の入力端子に参照電位VREFnを印加する。参照電位VREFnは、例えば(VDD/2)とする。また、イネーブル信号ENN(図4参照)をハイレベルとする。これにより、図5に示すように、比較回路14においては、差動回路D1乃至D3の第1の入力端子には分圧電位Vinが入力され、第2の入力端子には参照電位VREFnが入力される。そして、差動回路D1乃至D3は夫々、第1の入力端子に入力された分圧電位Vinが第2の入力端子に入力された参照電位VREFnよりも高い場合にはハイレベルの信号を出力し、分圧電位Vinが参照電位VREFnよりも低い場合にはロウレベルの信号を出力する。
このとき、通常は3つの差動回路D1乃至D3の出力レベルは同一となる。即ち、3つともハイレベルになるか、3つともロウレベルになる。差動回路D1乃至D3の出力レベルが全てハイレベルであるときには、ナンドゲートNAND21乃至NAND23の入力端子には、全てハイレベルの信号が入力される。これにより、ナンドゲートNAND21乃至NAND23の出力レベルはいずれもロウレベルとなり、従って、ナンドゲートNAND24の出力レベルはハイレベルとなる。この結果、比較回路14から多数決論理UO0として、ハイレベルの信号が出力される。
一方、差動回路D1乃至D3の出力レベルが全てロウレベルであるときには、ナンドゲートNAND21乃至NAND23の入力端子には、全てロウレベルの信号が入力される。これにより、ナンドゲートNAND21乃至NAND23の出力レベルはいずれもハイレベルとなり、ナンドゲートNAND24の出力レベルはロウレベルとなる。この結果、比較回路14から多数決論理UO0として、ロウレベルの信号が出力される。
しかしながら、差動回路のサイズが小さくなると、プロセス上のばらつきの影響が大きくなる。このため、比較回路14の第1の入力端子に入力される分圧電位Vinが、参照電位VREFnに近い場合、例えば、数mV以下である場合には、差動回路が誤検出する可能性がある。以下、3つの差動回路のうちの1つ、例えば、差動回路D2が誤検出した場合について説明する。例えば、分圧電位Vinが参照電位VREFnよりも僅かに高く、差動回路D1及びD3はその差を正しく検出してハイレベルの信号を出力したが、差動回路D2は誤検出してロウレベルの信号を出力した場合について説明する。
このとき、ナンドゲートNAND21の一方の入力端子にはハイレベルの信号が入力され、他方の入力端子にはロウレベルの信号が入力される。これにより、ナンドゲートNAND21からはハイレベルの信号が出力される。また、ナンドゲートNAND22の一方の入力端子にはハイレベルの信号が入力され、他方の入力端子にはハイレベルの信号が入力される。これにより、ナンドゲートNAND22からはロウレベルの信号が出力される。更に、ナンドゲートNAND23の一方の入力端子にはハイレベルの信号が入力され、他方の入力端子にはロウレベルの信号が入力される。これにより、ナンドゲートNAND23からはハイレベルの信号が出力される。この結果、ナンドゲートNAND24の3つの入力端子には夫々、ハイレベル、ロウレベル、ハイレベルの信号が入力され、ナンドゲートNAND24の出力信号はハイレベルとなる。
次に、例えば、分圧電位Vinが参照電位VREFnよりも僅かに低く、差動回路D1及びD3はその差を正しく検出してロウレベルの信号を出力したが、差動回路D2は誤検出してハイレベルの信号を出力した場合について説明する。このとき、ナンドゲートNAND21の一方の入力端子にはロウレベルの信号が入力され、他方の入力端子にはハイレベルの信号が入力される。これにより、ナンドゲートNAND21からはハイレベルの信号が出力される。また、ナンドゲートNAND22の一方の入力端子にはロウレベルの信号が入力され、他方の入力端子にはロウレベルの信号が入力される。これにより、ナンドゲートNAND22からはハイレベルの信号が出力される。更に、ナンドゲートNAND23の一方の入力端子にはロウレベルの信号が入力され、他方の入力端子にはハイレベルの信号が入力される。これにより、ナンドゲートNAND23からはハイレベルの信号が出力される。この結果、ナンドゲートNAND24の3つの入力端子には夫々、ハイレベル、ハイレベル、ハイレベルの信号が入力され、ナンドゲートNAND24の出力信号はロウレベルとなる。このように、比較回路14は、差動回路D2が誤検出した場合においても、3つの差動回路の多数決論理をとることにより、誤検出の影響を排除して正しい検出結果を出力することができる。
なお、上述の説明においては、差動回路D2が誤検出した場合を示したが、差動回路D1又はD3が誤検出して、他の2つの差動回路が正しい検出を行った場合においても、上述の動作と同様な動作により、誤検出の影響を排除できる。
そして、比較回路14の出力信号、即ち、多数決論理UD0が、NMOS用調停回路15に対して出力される。その後、図7に示す時刻t3において、NMOS用調停回路15は、多数決論理UD0をクロック信号C3の立ち上がりのタイミングに同期して読み込み、アップダウン信号UDとしてUP/DOWNカウンタ16に対して出力する。
次に、図7に示す時刻t4において、UP/DOWNカウンタ16がクロック信号C1の立ち上がりに同期してアップダウン信号UDを読み込む。UP/DOWNカウンタ16は、4ビットのカウンタ値、即ち、0000乃至1111のバイナリ値を保持しており、アップダウン信号UDがハイレベルである場合に、そのカウンタ値を1だけ増加させ、アップダウン信号UDがロウレベルである場合に、そのカウンタ値を1だけ減少させる。なお、カウンタ値が最下位値(0000)に達したときは、それ以上のカウントダウンは行わず、カウンタ値が最上位値(1111)に達したときは、それ以上のカウントアップは行わない。そして、UP/DOWNカウンタ16は、カウンタ値を、ビット信号NCB1乃至NCB4として、NMOS用カウンタ値保持回路13及びNMOSアレイ17に対して出力する。ビット信号NCB1乃至NCB4は、カウンタ値の各ビットの数値を表す。
このとき、図4に示すように、NMOSアレイ17においては、イネーブル信号ENNがハイレベルであるため、ビット信号NCB1がハイレベルであれば、アンドゲートAND11の出力レベルがハイレベルとなり、NMOSトランジスタN11が導通する。同様に、ビット信号NCB2乃至NCB4がハイレベルであれば、アンドゲートAND12乃至AND14の出力レベルが夫々ハイレベルとなり、NMOSトランジスタN12乃至N14が夫々導通する。このように、NMOSアレイ17においては、カウンタ値に応じて導通するNMOSトランジスタが選択され、カウンタ値が大きいほど、NMOSアレイ17の抵抗値が小さくなる。即ち、カウンタ値が1つ増加すると、NMOSアレイ17の抵抗値が小さくなり、カウンタ値が1つ減少すると、NMOSアレイ17の抵抗値が大きくなる。
これにより、NMOSアレイ17の抵抗値が抵抗R1よりも大きい場合は、分圧電位Vinが参照電位VREFn(=VDD/2)よりも高くなり、多数決論理UD0及びアップダウン信号UDがハイレベルとなり、UP/DOWNカウンタ16のカウンタ値が1だけ増加する。この結果、NMOSアレイ17の抵抗値が小さくなる。また、NMOSアレイ17の抵抗値が抵抗R1よりも小さい場合は、分圧電位Vinが参照電位VREFn(=VDD/2)よりも低くなり、多数決論理UD0及びアップダウン信号UDがロウレベルとなり、UP/DOWNカウンタ16のカウンタ値が1だけ減少する。この結果、NMOSアレイ17の抵抗値が大きくなる。この動作は、NMOSアレイ17の抵抗値が所望の抵抗値、例えば、抵抗R1の抵抗値に予定された許容誤差範囲内で一致するまで繰り返される。
一方、UP/DOWNカウンタ16の出力信号は、クロック信号C2の立ち上がりに同期してNMOS用カウンタ値保持回路13に取り込まれ、出力バッファ回路4のプルダウン回路PD(図2参照)に供給される。これにより、プルダウン回路PDの抵抗値は、NMOSアレイ17の抵抗値と同調して変化し、所望の抵抗値、例えば、外付けの基準抵抗である抵抗R1の抵抗値と等しくなるように、調整されていく。
このように、NMOS用インピーダンス調整回路11は、外部抵抗R1を使用して検出された分圧電位をアナログ・デジタル変換してデジタル・コード化することによって、プルダウン回路PDの出力駆動能力を調整し、出力バッファ回路の出力インピーダンスをこの出力バッファ回路によって駆動される外部素子のインピーダンスに一致させる。
PMOS用インピーダンス調整回路21によりプルアップ回路PUのインピーダンスを調整する動作も、上述のNMOS用インピーダンス調整回路11によりプルダウン回路PDのインピーダンスを調整する動作と同様である。即ち、図3に示すように、LSI1に電源電位(VDD)及び接地電位(GND)が印加されることにより、比較回路24の第2の入力端子に、PMOSアレイ27及び外付けの基準抵抗R2による分圧電位Vinが入力される。比較回路24の各差動回路は、この分圧電位Vinと参照電位VREFpとを比較し、比較回路24は各差動回路の比較結果を多数決論理により採択して、PMOS用調停回路25に対して出力する。このとき、プロセス上のバラツキ等に起因して、3つの差動回路のうち1つが誤検出しても、他の2つの差動回路が正しい検出を行えば、比較回路24全体としては正しい検出結果を出力することができる。
PMOS用調停回路25は、この多数決論理UD0をクロック信号C3に同期して取り込み、アップダウン信号UDとしてUP/DOWNカウンタ26に対して出力する。このとき、参照電位VREFpが分圧電位Vinよりも高ければ、UP/DOWNカウンタ26にハイレベルの信号が入力され、カウンタ値が1だけ増加する。一方、参照電位VREFpが分圧電位Vinよりも低ければ、UP/DOWNカウンタ26にロウレベルの信号が入力され、カウンタ値が1だけ減少する。そして、カウンタ値が増加すれば、PMOSアレイ27の抵抗値が減少し、分圧電位Vinが上昇する。一方、カウンタ値が減少すれば、PMOSアレイ27の抵抗値が増加し、分圧電位Vinが低下する。これにより、分圧電位Vinが参照電位VREFpと等しくなるように、PMOSアレイ27の抵抗値が調整されていく。これに伴い、出力バッファ回路4のプルアップ回路PUの抵抗値も調整され、出力インピーダンスが調整される。このようにして、出力バッファ回路4のプルダウン回路PD及びプルアップ回路PUの電流駆動能力を調整することにより、インピーダンスマッチングを行う。
次に、本実施形態の効果について説明する。集積回路装置の微細化を進めていくと、プロセス上のバラツキの影響が大きくなり、比較回路を構成する差動回路バラツキが大きくなる。このため、比較回路が分圧電位と参照電位との比較を行う際に、両電位の差が僅かであると、差動回路が誤検出してしまうことがある。従来のインピーダンス調整回路においては、比較回路を1つの差動回路により構成しているため、差動回路が誤検出した場合は、この誤検出の結果がそのまま比較回路から出力されてしまい、UP/DOWNカウンタを誤動作させ、出力バッファ回路のインピーダンスを正しく調整することができない。
これに対して、本実施形態においては、インピーダンス調整回路5の比較回路14及び24において、夫々差動回路を3つ設け、各差動回路による検出結果の多数決を採用しているため、1つの差動回路が誤検出しても、この誤検出の影響を排除し、比較回路全体としては正しい検出結果を出力することができる。これにより、集積回路装置を微細化することにより、プロセス上のバラツキの影響が大きくなり、比較回路を構成する差動回路の1つが誤検出することがあっても、比較回路の検出精度が低下することを防止でき、インピーダンス調整回路が誤動作することを防止できる。
なお、本実施形態においては、比較回路に各3つの差動回路を設ける例を示したが、本発明はこれに限定されず、比較回路に設ける差動回路の数は、3以上であればいくつでもよい。但し、検出結果が同数ずつ分かれた場合の取り扱いの問題を回避するために、差動回路の数は奇数とすることが好ましい。例えば、5個、7個又は9個とすることができる。また、比較回路に設ける差動回路は相互に全く同じ回路である必要はなく、参照電位との比較ができる回路であれば、回路構成が相互に異なっていても問題ない。
更に、本実施形態においては、インピーダンス調整回路により出力バッファ回路のインピーダンスを調整する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、入ry区バッファ回路のインピーダンスを調整するために適用することもできる。
本発明の実施形態に係る集積回路装置を示すブロック図である。 図1に示す出力バッファ回路を示すブロック図である。 図1に示すインピーダンス調整回路を示すブロック図であり、 図3に示すNMOSアレイを示すブロック図である。 図3に示す比較回路を示すブロック図である。 図3に示すPMOSアレイを示すブロック図である。 横軸に時間をとり、縦軸に各信号のレベルをとって、本実施形態におけるNMOS用インピーダンス調整回路の動作を示すグラフ図である。
符号の説明
1;LSI
2;内部回路
3;出力端子
4;出力バッファ回路
5;インピーダンス調整回路
11;NMOS用インピーダンス調整回路
12;NMOS用A/Dコンバータ
13;NMOS用カウンタ値保持回路
14;比較回路
15;NMOS用調停回路
16;UP/DOWNカウンタ
17;NMOSアレイ
18;外部端子
21;PMOS用インピーダンス調整回路
22;PMOS用A/Dコンバータ
23;PMOS用カウンタ値保持回路
24;比較回路
25;PMOS用調停回路
26;UP/DOWNカウンタ
27;PMOSアレイ
28;外部端子
AND1〜AND4、AND11〜AND14;アンドゲート
C1、C2、C3;クロック信号
D1〜D3;差動回路
Din;入力信号
Dout;出力信号
ENN、ENP;イネーブル信号
N1〜N5、N11〜N15;NMOSトランジスタ
NAND1〜NAND4、NAND11〜NAND14、NAND21〜NAND24;ナンドゲート
NCB1〜NCB4、PCB1〜PCB4;ビット信号
Lin;入力配線
Lout;出力配線
P1〜P5、P11〜P15;PMOSトランジスタ
PD;プルダウン回路
PU;プルアップ回路
R1、R2;抵抗
UD;アップダウン信号
UD0;多数決論理
Vin;分圧電位
VREFn、VREFp;参照電位

Claims (8)

  1. 集積回路装置のバッファ回路をシミュレートし、そのシミュレート結果に応じた電位を参照電位と比較し、その比較結果に基づいて前記バッファ回路のインピーダンスを調整するインピーダンス調整回路において、前記比較は3個以上の差動回路により行い、前記比較結果は各差動回路による個別比較結果の多数決をとることによって得ることを特徴とするインピーダンス調整回路。
  2. 前記バッファ回路は、入力された電位に基づいて出力配線に基準電位を印加するものであり、前記バッファ回路のインピーダンスの調整は、前記バッファ回路における前記出力配線と前記基準電位との間の抵抗値を調整することにより行い、前記バッファ回路の抵抗値を制御するための制御信号と同じ制御信号が入力されることにより前記バッファ回路の前記抵抗値をシミュレートするシミュレート回路と、このシミュレート回路の抵抗値に応じた電位を前記参照電位と比較することにより前記シミュレート結果に応じた電位と参照電位との比較を行う比較回路と、この比較結果に基づいて前記制御信号を生成し前記バッファ回路及び前記シミュレート回路に対して出力することにより前記バッファ回路のインピーダンスの調整を行う制御回路と、を有し、前記比較回路は、前記シミュレート回路の抵抗値に応じた電位を前記参照電位と比較してその結果を出力する前記3個以上の差動回路と、前記3個以上の差動回路のうち過半数の差動回路による個別比較結果を前記比較結果として出力する多数決回路と、を有することを特徴とする請求項1に記載のインピーダンス調整回路。
  3. 前記差動回路の数が奇数であることを特徴とする請求項2に記載のインピーダンス調整回路。
  4. 前記差動回路の数が3であり、前記多数決回路が、第1乃至第3の2入力アンドゲートと、3入力アンドゲートと、を有し、前記第1の2入力アンドゲートの一方の入力端子に第1の前記差動回路の出力が入力され、他方の入力端子に第2の前記差動回路の出力が入力されるようになっており、前記第2の2入力アンドゲートの一方の入力端子に前記第1の差動回路の出力が入力され、他方の入力端子に第3の前記差動回路の出力が入力されるようになっており、前記第3の2入力アンドゲートの一方の入力端子に前記第3の差動回路の出力が入力され、他方の入力端子に前記第2の差動回路の出力が入力されるようになっており、前記3入力アンドゲートの入力端子に夫々前記第1乃至第3の2入力アンドゲートの出力が入力されるようになっていることを特徴とする請求項3に記載のインピーダンス調整回路。
  5. バッファ回路と、このバッファ回路をシミュレートし、そのシミュレート結果に応じた電位を参照電位と比較し、その比較結果に基づいて前記バッファ回路のインピーダンスを調整するインピーダンス調整回路と、を有し、前記インピーダンス調整回路は、前記比較を3個以上の差動回路により行い、前記比較結果は各差動回路による個別比較結果の多数決をとることによって得ることを特徴とする集積回路装置。
  6. 前記バッファ回路は、入力された電位に基づいて出力配線に基準電位を印加するものであり、前記インピーダンス調整回路は、前記バッファ回路のインピーダンスの調整を前記バッファ回路における前記出力配線と前記基準電位との間の抵抗値を調整することにより行うものであり、前記バッファ回路の抵抗値を制御するための制御信号と同じ制御信号が入力されることにより前記バッファ回路の前記抵抗値をシミュレートするシミュレート回路と、このシミュレート回路の抵抗値に応じた電位を前記参照電位と比較することにより前記シミュレート結果に応じた電位と参照電位との比較を行う比較回路と、この比較結果に基づいて前記制御信号を生成し前記バッファ回路及び前記シミュレート回路に対して出力することにより前記バッファ回路のインピーダンスの調整を行う制御回路と、を有し、前記比較回路は、前記シミュレート回路の抵抗値に応じた電位を前記参照電位と比較してその結果を出力する前記3個以上の差動回路と、前記3個以上の差動回路のうち過半数の差動回路による個別比較結果を前記比較結果として出力する多数決回路と、を有することを特徴とする請求項5に記載の集積回路装置。
  7. 前記差動回路の数が奇数であることを特徴とする請求項6に記載の集積回路装置。
  8. 前記差動回路の数が3であり、前記多数決回路が、第1乃至第3の2入力アンドゲートと、3入力アンドゲートと、を有し、前記第1の2入力アンドゲートの一方の入力端子に第1の前記差動回路の出力が入力され、他方の入力端子に第2の前記差動回路の出力が入力されるようになっており、前記第2の2入力アンドゲートの一方の入力端子に前記第1の差動回路の出力が入力され、他方の入力端子に第3の前記差動回路の出力が入力されるようになっており、前記第3の2入力アンドゲートの一方の入力端子に前記第3の差動回路の出力が入力され、他方の入力端子に前記第2の差動回路の出力が入力されるようになっており、前記3入力アンドゲートの入力端子に夫々前記第1乃至第3の2入力アンドゲートの出力が入力されるようになっていることを特徴とする請求項7に記載の集積回路装置。
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