JP2006270233A - 信号処理方法及び信号記録再生装置 - Google Patents

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哲朗 和田
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Abstract

【課題】従来は、映像信号比較で重複区間を検出し、重複区間の間の間隔でCM部分検出を行うため、サッカー試合のゴールシーンの様に繰り返し再生する場合、CM部分と誤判断し番組本編の一部が欠落する。また、バラエティ番組の如くスタジオ内セット使用では、類似性の高いシーンが数多く現れ重複区間の検出精度が下がる。
【解決手段】放送信号を記録媒体に記録し、記録された放送信号を読み出してその解析対象とする区間の基点を設定し、この基点を基準として解析対象区間を設定し、この解析対象区間とこの解析対象区間に連続する所定区間の信号を連続するフレームに区分し、区分されたフレーム毎に放送信号の特徴量を抽出し、特徴量を基に解析対象区間のフレームと解析対象区間に連続する所定区間のフレームとの間の類似性を判定して番組の重複シーンの区間を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号処理方法および信号記録再生装置に関し、特に商業テレビジョン放送等に付加されるコマーシャルメッセージの前後における重複シーンを自動的に検出する信号処理方法及び信号記録再生装置に関するものである。
近年、放送メディアは、従来のアナログ放送からデジタル放送へ移行が進んでいる。デジタル放送では、MPEG(Moving Picture Experts Group)規格に代表される情報圧縮技術が利用されている。また、VTR等の信号記録再生装置では、放送メディアから図16に示すような番組を受信してそのまま記録媒体に記録再生するのではなく、受信した番組のうちコマーシャルメッセージの部分(以下、CM部分と言う)を除いた番組本編だけを記録再生する機能を備えたものが開発、実用化されている。この様な信号記録再生装置では、受信した番組のCM部分を自動的に検出して、記録時に検出したCM部分を自動的に除いて番組本編だけを記録する、あるいは再生時に検出したCM部分を飛び越して番組本編だけを再生する機能が搭載されている。CM部分の自動的な検出方法として、例えば、特開2002−16873号公報に示されている信号処理方法がある。
一方、放送メディアでは、CM部分の前に放送した番組本編の一部を、該CM部分の後に続く番組本編の冒頭から数秒〜数十秒間に渡って重複して放送することがある。この様な番組に対しては、例えば、特開2000−78528号公報に開示された従来の信号記録再生装置では、映像信号をフレーム単位で比較して番組の重複区間を検出することによりCM部分を決定し、このCM部分とその前後いずれか一方の重複区間を除いて記録あるいは再生する手法を提案している。また、番組中の映像や音声を比較し番組シーンの類似性を判定する方法には種々の方法があるが、例えば、特開2000−285243公報に開示された特徴量を用いるものがある。
特開2002−16873号公報 特開2000−78528号公報
上記の様な従来の信号記録再生装置では、映像信号をフレーム単位で比較することにより重複区間を検出し、その2つの重複区間の時間間隔のみを基準としてCM部分を検出しているため、例えば、サッカーの試合のゴールシーンの様に、番組内で特定のシーンを繰り返して再生するような場合に、番組本編の一部を誤ってCM部分と判断してしまい、番組の一部が欠落してしまうことがあった。また、バラエティ番組のようなスタジオ内に設置された背景等のセットを使う場合では、番組中に類似性の高いシーンが数多く現れるため、重複区間の検出精度が低くなってしまうという問題があった。
また、映像信号の情報量は膨大であり、フレーム単位の比較や判定処理に多くのメモリや演算処理能力を必要とするため、回路規模が非常に大きくなる傾向があった。さらに、番組中にCM部分が挿入されるタイミングが不明であるため、常時処理を実行しなければならず、このために装置の消費電力が大きくなるという問題もあった。
本発明は、上記の様な課題を解決するためになされたものであり、番組中のCM部分と共に、CM部分の前後に存在する番組本編の重複区間を精度良く検出し、記録時や再生時に、CM部分と重複区間を合せて自動的に除いて記録または再生することができる信号処理方法及び信号記録再生装置を提供することを目的とする。
本発明に係る信号処理方法は、
与えられた放送信号を記録媒体に記録する信号記録工程と、
上記記録媒体に記録された放送信号を読み出し、上記放送信号の解析対象とする区間の基点を設定する解析基点設定工程と、
上記の基点を基準とした解析対象区間を設定する解析区間設定工程と、
上記解析対象区間とこの解析対象区間に連続する所定区間の信号を連続するフレームに区分し、区分されたフレーム毎に放送信号の特徴量を抽出する特徴量抽出工程と、
上記特徴量を基に解析対象区間のフレームと解析対象区間に連続する所定区間のフレームとの間の類似性を判定する類似フレーム判定工程と、
上記類似性の判定結果から、番組の重複シーンの区間を検出する重複区間決定工程と
を備える。
また、本発明に係る信号記録再生装置は、
上記放送信号を記録する信号記録手段と、
上記放送信号の解析対象とする区間の基点を設定する解析基点設定手段と、
上記の基点を基準とした解析対象区間を設定する解析区間設定手段と、
上記解析対象区間とこの解析対象区間に連続する所定区間の信号を連続する複数のフレームに区分し、区分されたフレーム毎に放送信号の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
上記特徴量を基に解析対象区間のフレームと解析対象区間に連続する所定区間のフレームとの間の類似性を判定する類似フレーム判定手段と、
上記類似性の判定結果から、番組の重複シーンの区間を検出する重複区間決定手段と、
上記重複シーンの区間の再生方法を指定する再生制御手段と、
上記再生方法に従って信号記録手段に記録された信号を再生する信号再生手段とを
備える。
本発明の信号処理方法及び信号記録再生装置では、信号記録部により記録された放送信号を基に、解析基点設定部が解析の基点を設定し、解析区間設定部が前記基点から解析区間を決定し、重複判定部が解析区間と解析区間に連続する所定区間とをその各々のフレーム毎に特徴量を基にした類似判定を行ない重複区間を決定・検出する。
これにより、本発明の信号処理方法及び信号記録再生装置では、記録されたデジタル放送の番組を視聴する際、番組中に含まれるCM部分の前後に重複するシーンが存在する場合には、ユーザの嗜好に応じて、例えば、スキップ再生を行なうように指定して、CM部分を省略すると共に重複シーンの何れか一方を省略することができ、繋ぎ目の無い連続したシーンとして視聴することが可能となる。
以下に、本発明の信号記録再生装置を示す実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は放送メディアを対象としているが、その受信部の構成についての制約は特に無いので説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1である信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。図1に示す様に、本実施の形態における信号記録再生装置は、受信したデジタル放送信号100を記録する信号記録部1、信号記録部1に記録されたデジタル放送信号100を再生する信号再生部2、信号記録部1に記録されたデジタル放送信号から番組の重複区間を検出するための解析区間の基点を設定する解析基点設定部3、放送信号から番組の重複区間を検出するための解析区間を設定する解析区間設定部4、解析区間に渡って重複区間の検出を行う重複判定部5、信号再生部2に対して再生方法の指定を行なう再生制御部6を備えている。
なお、信号記録部1においてデジタル放送信号100を記録するために用いる記録媒体には、ハードディスク装置、光ディスクメディア、磁気ディスクメディア等がある。
次に、本実施の形態の信号記録再生装置の動作について説明する。信号記録部1は、デジタル放送受信装置等を経由して入力されるデジタル放送信号100を、それに付随する時刻情報と共に記録媒体に記録する。デジタル放送信号100は映像情報/音声情報/データ情報及び番組に関する情報等の付加情報を含んでいる。信号記録部1は、デジタル放送信号100に含まれている種々の情報を、個別の情報ごとに、あるいは複数の情報をまとめて付随する時刻情報と共に解析基点設定部3及び解析区間設定部4に出力する。また、信号記録部1は、記録したデジタル放送信号100を信号再生部2の要求に従って出力する。
解析基点設定部3は、信号記録部1から入力されたデジタル放送信号100及び付随する時刻情報に基づき、以下に説明する方法を用いて解析の基点を決定する。この基点には時刻情報を用いる。例えば、図2の様に、放送番組が番組本編とCM部分で構成されている場合、従来から提案されている、例えば、特開2002−16873号公報に示された自動的なCM検出方法を用いるか、あるいはデジタル放送信号100に直接含まれる番組本編とCM部分を識別可能な情報(メタデータ)を利用する等の手段によって、CM部分から番組本編に移る境界を検出し、その時の時刻を基点Tとする。ここで、番組本編からCM部分に移る境界を基点とすることも考えられるが、以降の各部の動作について基本的な違いは無いので説明を省略する。なお、基点として時刻情報を用いたが、時刻情報の代用となり得る情報、例えば信号記録部1で管理する記録媒体上のアドレス情報を用いるものであっても良い。基点Tの情報は、解析区間設定部4及び重複判定部5に対して出力する。
解析区間設定部4は、信号記録部1から入力されたデジタル放送信号100及び付随する時刻情報に基づき、以下に説明する方法を用いて解析対象区間を設定する。図3の様に、始点Dsと終点Deの間を解析区間Dと考える。なお、解析区間Dの長さは次の様に決定する。例えば、デジタル放送信号100に含まれている番組の構成時間の長さに応じて解析区間Dを決定する。番組の構成時間とはいわゆる「1時間番組」「2時間番組」と呼ぶ番組単位の放送時間のことである。番組の構成時間が1時間ならば4分間、番組が2時間なら6分という様に決定する。これは、通常、番組の構成時間に応じて番組本編の間に放送されるCM部分の時間が増加するという特徴を利用している。
なお、番組の構成時間の情報は、EPG(Electric Program Guide)情報などから容易に得ることができる。また、解析区間設定部4で設定する解析区間Dは、番組本編の間に挿入されるCM部分の時間を少なくとも越えるように予め長めに設定する。さらに言えば、図4に示す様にCM部分の前後に存在する重複区間の時間幅を想定して、それを加算した時間幅となるようにする。この重複区間は、番組制作者の製作意図によって異なるが、通常数秒から数十秒の範囲内にあることが多い。解析区間設定部4は、設定した解析区間Dに基づき、該区間に含まれるデジタル放送信号100及び付随する時刻情報を、解析区間Dの始点Ds及び終点Deの時刻情報と共に重複判定部5に出力する。
ここで、上記の解析基点設定部3で設定した基点Tと、解析区間設定部4で設定した解析区間Dの関係の一例を図5に示す。この例では、CM部分から番組本編に移る境界を基点Tとし、その基点Tと解析区間Dの終点Deが一致するように、解析区間Dを設定している。
重複判定部5は、デジタル放送信号100に含まれる情報を基に、特定の時間区分に区切った解析フレーム単位で番組のシーンの類似性に関する判定を行い、同じ番組シーンが存在する重複区間を決定する。一例として、以下ではデジタル放送信号100に含まれる音声情報を基に重複判定を行なう場合について説明する。
図6は、本発明の重複判定部5の構成を示すブロック図である。特徴量抽出部51では、解析フレーム単位に音声情報を分割し、それぞれの解析フレーム単位で音声情報の特徴量を計算する。音声情報の特徴量には周波数解析結果、レベル、ピッチ等があるが、適用可能な特徴量としてこれらに限定されるものでは無い。なお、ここでは解析フレームの長さはデジタル放送信号100に適用されている情報圧縮技術の符号化フレームに等しいものと考えるが、音声情報の特徴量の計算に望ましい異なる長さを設定しても良い。
図7は、解析区間Dに含まれる解析フレームがN個存在し、N個の特徴量X,...,XN−1が得られることを示している。類似フレーム判定部52は、解析区間Dに含まれる解析フレームと、基点T以降の解析フレームの照合を行なう。つまり、2つの解析フレームを選択し、その解析フレームに対応する2つの特徴量を用いて類似性を判定し、類似であるか否かの判定を行なう。重複区間決定部53は、類似フレーム判定部52で得られた個々の解析フレームの類似性判定結果に基づき、時系列での類似区間、すなわち同一の番組シーンとみなす区間を決定する。
ここで、図6で示した重複判定部5を実現する処理について、より具体的にフローチャートを用いて説明すると図8のようになる。図8で用いる変数は、解析区間Dに含まれる解析フレームFXのインデックスを表すi、基点Tに続く解析フレームFYのインデックスを表すj、照合の結果、類似と判定されたフレームの数l、解析フレームFYと類似であると判定された解析フレームFXのインデックスを表すidx、解析区間Dの照合範囲を調整するための閾値を表すlimである。
まず、ステップ900において処理変数の初期化を行なう。変数j,l,idxを0とし、limには解析区間Dに含まれる解析フレームの個数Nを代入する。次にステップ901で解析区間DのN個の解析フレームFX(i=0,1,...N-1)のそれぞれの特徴量Xを抽出する。次に、解析フレームFYの音声情報を入力し(ステップ902)、その解析フレームにおける特徴量Yを抽出する(ステップ903)。ステップ904では解析フレームFXの照合範囲の先頭をi=idx+lとして与える。初めてステップ904を実行する時はi=0となる。ステップ905では後段のステップ906を終了する条件判定を行なうために、ループカウンタとして利用する変数iとlimの比較を行う。iがlimに到達するまではステップ906に進み、iがlimに到達した場合はステップ950に進む。
ループ処理であるステップ906では、後述する類似性の判定方法を用いて、解析フレームFXと解析フレームFYを照合し、2つのフレームの間の類似性を決定する。FYと類似であると判定される解析フレームFXが見つかるまでステップ906を繰り返して実行する。ステップ906を繰り返し実行する際、ステップ907ではループ処理を制御するためにループカウンタiの更新を1ずつ行なう。ステップ906で、類似である解析フレームFXが見つかった場合、ステップ908で変数lを更新する。ステップ906ではある解析フレームFYに対して一つの解析フレームFXのみ類似のフレームとして判定するので、ステップ908での変数lの更新量は1となる。
ステップ909において、l=1であるかどうか、すなわち解析区間Dに含まれる解析フレームFXに類似フレームが初めて見つかったかどうかを判定し、l=1の場合はステップ910で、その類似フレームと判定された解析フレームFXを、類似フレームの開始点を意味する類似フレーム基点とみなし、基点を示す変数idxにiを代入する。
なお、類似フレームが見つかった場合、以後、解析フレームFXと解析フレームFYとの照合において対象範囲を調整することにより、照合の回数を減らすことが可能となる。すなわち、図9に示すように重複区間は同じシーンであるがゆえ、類似フレームが連続する構造になる。これを考慮してステップ911ではlimに、idx+l+1を代入する。すなわち、ステップ905においてステップ904で設定するi及びステップ911で設定するlimを用いた比較判定を行なうことによって、1つ前の照合において類似フレームと判定された解析フレームに続く解析フレームのみを照合する。
なお、ステップ905でiがlimに到達した場合はステップ950へ進むが、ステップ950において、lの値に応じステップ951或いはステップ952の何れかに進む。l=0の場合は、解析フレームFXと解析フレームFYの照合において類似フレームと一度も判定されなかったことを表すので、最終的に重複区間は無い(ステップ951)との判定を下す。l≠0の場合は、重複区間が有る(ステップ952)との判定を下す。この時の重複区間は、解析フレームFXにおいてはFXidxからFXidx+l−1とし、解析フレームFYにおいてはFY〜FYl−1とする。ここで、類似と判定されたフレームの連続数を意味するlについて、一定の時間以上に渡って、すなわちフレームカウンタがある閾値を超えた場合に最終的に重複シーンが存在すると判断しても良い。つまり、瞬間的な類似シーンの存在による重複区間の誤判定を排除するためである。
次に、特徴量に基づく類似度の判定方法について説明する。特徴量とは、フレームの特徴を表すとともに、異なるフレーム間の類似性を判定するためのデータを供給するフレームの属性である。重複判定部5は、いかなる特徴量の具体的詳細にも依存するものではないが、当該重複判定部5において用いる効果的であると考えられる特徴量として、ここでは音声情報を対象とした特徴量の例をあげる。特徴量の必要条件は、類似性の判定が可能であることである。音声情報を対象とした特徴量はフレームの内容を表すことができる特徴量であり、重複判定部5は、この特徴量として周波数解析結果、レベル、ピッチ等を用いることができる。これらの特徴量は、種々の文献により知られているものである。
まず、特徴量抽出部51では、デジタル放送信号100の主要な音声情報である情報圧縮された音声ストリームをフレーム毎に復号処理し、音声信号を復元する。前記音声信号を、フーリエ変換等の周波数解析を行なうことによって、フレームにおける周波数情報の分布を決定することができる。例えば、1つのフレームの周波数情報の分布を表すためにFFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)の成分、周波数ヒストグラム、パワースペクトル、その他の特徴量を用いることができる。
次に、特徴量を用いたフレームの類似性判定について説明する。類似フレーム判定部52は、2つのフレームの特徴量について、それがどの程度類似であるか(または非類似であるか)を判定するための値を計算する関数である類似性判定基準を用いてフレーム間の類似性判定を行なう。この類似性判定基準は、その値が小さい場合に2つの特徴量が類似していることを示し、値が大きい場合は非類似であることを示す。ここでは、特徴量FFTに関する2つのフレームFX、FYの類似性を計算する関数を類似性判定基準dFT(FX,FY)と定義する。
このような関数は、以下の式(1)で与えられる関係を満足する。
FT(FX,FY)=0 (FX=FYの場合)
FT(FX,FY)≧0 (全てのFX,FYについて)
FT(FX,FY)=dFT(FY,FX) (全てのFX,FYについて)
・・・・・・・・・・・(1)
ところで、一般的に多くの類似性判定基準は、n次元空間における点として表される特徴量についての類似性を判定するのに適用可能である。その具体例は、ユークリッド距離、内積、L1距離(ハミング距離)等である。ここで、特にL1距離が種々の特徴量に対して有効に作用することから、前記類似フレーム判定部52では、L1距離を導入する。ここで、2つのn次元ベクトルをA,Bとした場合、A,B間のL1距離dL1(A,B)は次式(2)で与えられる。
Figure 2006270233
ここで、kはn次元ベクトルA,Bのそれぞれk番目の要素を示すものである。この距離dL1が予め規定された閾値DL1より小さい場合は、類似であると判定する。この閾値DL1は、ユーザが設定するものであっても、自動的に設定するものであってもよい。この閾値DL1を設定する場合には、フレーム区切りのずれによる計算結果の差異が発生することや、演算誤差の発生も考慮する。続いて、重複区間決定部53は、類似フレーム判定部52の判定結果を基に類似性と判断されたフレームの時間的な連続性を調べ、最終的に重複区間を決定する。
以上の様に、重複判定部5は、特徴量抽出部51において抽出された特徴量を用いて、類似フレーム判定部52において類似性判定基準を計算し、当該フレーム間の類似性を判定し、重複区間決定部53において複数フレームに渡って類似フレームが存在するかどうかを判定して、重複区間を決定することができる。重複判定部5は、この重複区間の時間情報、つまり2つの重複区間SA及びSBの始点と終点の時刻情報を出力する。
再生制御部6は、重複判定部5から出力される重複区間の時刻情報を基に、信号再生部2に対して再生方法を指定する制御情報(再生指定情報)を出力する。再生方法の指定とは、通常再生、スキップ再生、早送り再生等の再生方法を指定することである。同時に、指定区間の時刻情報として、始点TAを重複区間SAの開始点とし、終点TBを重複区間SBの開始点として与える。
信号再生部2は、信号記録部1に記録されているデジタル放送信号100について、再生すべき所定の時刻情報に対応する信号を逐次読出し、該信号が圧縮ストリーム形式であれば復号処理を経由して、再生信号200を生成して出力する。連続する時刻情報に基づいて再生信号200を連続して生成して出力することにより、ユーザは番組を視聴することができる。
信号再生部2はまた、再生制御部6から出力される重複区間の時刻情報と再生指定情報とを得て、重複区間に対しては特殊再生を行なう。信号再生部2は、上述した動作において、常時、再生しているデジタル放送信号100の時刻情報と再生制御部6からの指定区間の始点TAとを比較する。再生しているデジタル放送信号100の時刻情報がTAと一致した場合、再生指定情報を読出し、再生指定情報に基づいた特殊再生を行なう。再生指定情報が通常再生の場合、時刻情報が始点TAに一致した後も、時刻情報が終点TBに一致するまで継続して通常再生を行なう。終点TBに一致すると特殊再生を終了し、再生制御部6から新たな指定情報(指定区間情報と再生指定情報)を受け取ると共に、終点TBと同じ時刻以降のデジタル放送信号100を継続して読出し、再生を行なう。
また、再生指定情報がスキップ再生の場合、信号再生部2は信号記録部1から新たに時刻情報が終点TBと一致するデジタル放送信号100を読み出し、その再生信号200を生成して出力する。即ち終点TBまでのデジタル放送信号100をスキップして再生し、この時点で特殊再生を終了し、これ以降は終点TBと一致する時刻以降のデジタル放送信号100を継続して読出し、再生を行なう。
再生指定情報が早送り再生の場合、始点TAを起点として終点TBまでの間、信号記録部1から読み出したデジタル放送信号100を復号して再生し、フレーム毎に間引きながら出力する。これらの特殊再生は、通常ユーザが番組を視聴する際にユーザの嗜好により適宜行なわれる再生回路を共有することにより回路規模の増大を抑えられる。なお、上述の信号再生部2は、圧縮ストリーム形式のままデジタル放送信号100を出力するものであっても良い。
この様に、本発明の信号処理方法及び信号記録再生装置では、信号記録部1がデジタル放送信号100を連続して記録し、その記録された信号を基に、解析基点設定部3が番組本編とCM部分の境界点を解析の基点として設定し、解析区間設定部4が前記基点から解析区間を決定する。さらに、重複判定部5がフレーム毎に特徴量を基にした類似判定を行ない、CM部分の前後の重複区間を決定する。その結果に基づき、再生制御部6が信号再生部2に対して、重複区間及びCM部分に対するデジタル放送信号100の再生方法を指定し、信号再生部2はその指定に応じた再生方法によってデジタル放送信号100を再生する。これにより、本発明の信号処理方法及び信号記録再生装置では、記録されたデジタル放送の番組を視聴する際、番組中に含まれるCM部分の前後に重複するシーンが存在する場合には、ユーザの嗜好に応じて、例えば、スキップ再生を行なうように指定した場合には、CM部分を省略すると共に重複シーンの何れか一方を省略することができ、繋ぎ目の無い連続したシーンとして視聴することができる。
実施の形態2.
図10は、本実施の形態である信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態における信号記録再生装置は、ユーザ(放送番組の視聴者)が自己の判断によって重複シーンの処理を適用するか否かを決定し、ユーザの所定の操作を伴った場合のみ、重複シーンの再生方法を制御するように構成した。この点以外の構成は実施の形態1のものと同様であるので、以下においては重複する説明は省略する。
図10に示すように、本実施の形態における信号記録再生装置は、ユーザが所定の操作を行なう操作入力部11、ユーザの操作に応じた操作状況及び重複シーンの再生方法を表示する操作表示部12、ユーザが所定の操作を行なった場合のみ再生制御部6における重複シーンの再生指定を許可する操作制御部13を備えている。
次に、本実施の形態の信号記録再生装置の動作について説明する。ユーザは本発明の信号記録再生装置に対し、実施の形態1で示したスキップ再生や早送り再生等の重複シーンに対する処理を適用したい場合のみ、操作入力部11に対して所定の操作を行なう。操作入力部11に対する所定の操作によって、操作制御部13は、再生制御部6に対して、再生指定情報の選択を許可する制御信号を与える。この場合、再生制御部6は、通常再生、スキップ再生、早送り再生等の再生方法を指定する出力情報を、信号再生部2に対して出力する。信号再生部2は、指定された再生方法に応じた再生方法によってデジタル放送信号100を再生する。なお、操作表示部12は、操作入力部11を介して入力されたユーザの操作状況を表示すると共に、再生制御部6で決定される重複シーンの再生方法も表示する。
操作入力部11に対して、ユーザが所定の操作を行なわない場合、操作制御部13は、再生制御部6に対して、再生指定情報の選択を許可しない制御信号を与える。この場合、再生制御部6は、通常再生を指定する出力情報のみを、信号再生部2に対して出力する。信号再生部2は、通常再生の動作のみを行い、重複シーンが存在する場合でも、放送された番組の状態のままデジタル放送信号100を再生する。
これにより、本実施の形態の信号記録再生装置では、記録されたデジタル放送の番組を視聴する際、ユーザが所定の操作を行なった場合のみ、番組中に含まれるCM部分の前後に存在する重複シーンの再生方法を指定して視聴することができる。
実施の形態3.
図11は、本発明の実施の形態3である信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態における信号記録再生装置は、記録されたデジタル放送信号から重複区間を検出し、何れか一方の重複区間及びCM部分を記録媒体から除いて記録するよう構成した。この点以外の構成は実施の形態1のものと同様であるので、以下においては重複する説明は省略する。
図11に示すように、本実施の形態における信号記録再生装置は、受信したデジタル放送信号100を記録する信号記録部10、記録されたデジタル放送信号100を再生し、再生信号200を生成して出力する信号再生部20、記録されたデジタル放送信号100から番組の重複区間を検出するための解析の基点を設定する解析基点設定部3、前記解析を行なう区間を設定する解析区間設定部4、解析区間に渡って重複区間を検出するための重複判定部5、信号記録部10に対していずれか一方の重複区間及びCM部分を除いて記録するよう制御を行なう記録制御部7を備えている。
本実施の形態における信号記録再生装置の動作について説明する。なお、以下の説明では実施の形態1と異なる動作について主に説明する。
まず、信号記録部10は、デジタル放送受信装置等を経由して入力されるデジタル放送信号100を、それに付随する時刻情報と共に記録媒体に記録する。解析基点設定部3は、信号記録部10から入力されたデジタル放送信号100及び付随する時刻情報に基づき、解析の基点とする時刻を決定する。主として解析基点設定部3は番組中に含まれるCM部分と番組本編との境界を基点として設定する。解析区間設定部4は、重複区間を検出するためのデジタル放送信号100を解析する区間を設定する。重複判定部5は、フレーム単位で類似性の判定を行い重複区間を決定し、記録制御部7に対して、重複区間の時刻情報を出力する。これらの動作は実施の形態1と同様である。
記録制御部7は、重複判定部5から出力される時刻情報を基に、信号記録部10に対して記録されているデジタル放送信号の削除方法を指定する制御情報(削除指定情報)を出力する。同時に、指定区間の時刻情報として、始点TAを重複区間SAの開始点とし、終点TBを重複区間SBの開始点として与える。
信号記録部10は、記録媒体に記録されているデジタル放送信号100について、記録制御部7から与えられる指定区間の時刻情報に基づき、その時刻に対応するデジタル放送信号100を記録媒体から削除する。このように記録媒体上のデジタル放送信号100を直接削除するので、デジタル放送信号100の再生時には、ユーザは特に操作を必要とせず常に重複区間及びCM部分を省略して番組を視聴することができる。また、不要なデータを削除し記録媒体の使用量を抑制することができるので、信号記録部10はさらなる長時間記録が可能となる。
また、本発明に係わる信号記録再生装置は、図12に示すように信号記録部10がデジタル放送信号100を記録及び保持するための記録媒体とは異なる解析用のデータバッファ8を持つ構成であっても良い。解析バッファ8は、解析に必要十分な時間に相当するデジタル放送信号100を格納可能な容量の記憶メモリを有している。信号記録部10は、解析基点設定部3と解析区間設定部4に対しては、一旦解析バッファ8に格納されたデジタル放送信号100を出力すると共に、記録制御部7から与えられる時刻情報に基づき、その時刻に対応するデジタル放送信号100を除外して記録媒体に記録する。この様な構成にすることにより、信号記録部10の記録媒体が例えばCD-Rの様な一度しか記録できない媒体である場合に、不要なデータをあらかじめ除外して記録するので記録媒体の使用量を抑制することができ、長時間記録を可能とすることができる。
この様に、本発明の信号処理方法及び信号記録再生装置では、信号記録部10がデジタル放送信号100を連続して記録し、その記録された信号を基に、解析基点設定部3が番組本編とCM部分の境界点を解析の基点として設定し、解析区間設定部4が前記基点から解析区間を決定する。さらに、重複判定部5がフレーム毎に特徴量を基にした類似判定を行ない、CM部分の前後の重複区間を判定する。その結果に基づき、記録制御部7が信号記録部10に対して、重複区間の何れか一方及びCM部分に相当するデジタル放送信号100の削除方法を指定し、信号記録部10はその指定に応じた削除方法によってデジタル放送信号100の重複区間及びCM部分を削除する。信号再生部20は、信号記録部10で記録されたデジタル放送信号100を再生し、再生信号200を生成して出力する。これにより、本発明の信号処理方法及び信号記録再生装置では、受信したデジタル放送の番組を記録する際、番組中に含まれるCM部分の前後に重複するシーンが存在する場合には、該番組部分を除外して記録することができ、記録媒体の使用量を抑制して長時間記録を可能にすると共に、記録した番組を視聴する際には、重複シーンの一方及びCM部分を省略した繋ぎ目の無い連続したシーンとして視聴することができる。
実施の形態4.
図13は、本実施の形態である信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態における信号記録再生装置は、ユーザ(放送番組の視聴者)が自己の判断によって重複シーンの処理を適用するか否かを決定し、ユーザの所定の操作を伴った場合のみ、重複シーンの記録方法を制御するように構成した。この点以外の構成は実施の形態3のものと同様であるので、以下においては重複する説明は省略する。
図13に示すように、本実施の形態における信号記録再生装置は、ユーザが所定の操作を行なう操作入力部16、ユーザの操作に応じた操作状況及び重複シーンの記録方法を表示する操作表示部17、ユーザが特性の操作を行なった場合のみ記録制御部7における重複シーンの記録指定を許可する操作制御部18を備えている。
次に、本実施の形態の信号記録再生装置の動作について説明する。ユーザは本発明の信号記録再生装置に対し、実施の形態3で示した重複シーンに対する処理を適用したい場合のみ、操作入力部16に対して所定の操作を行なう。操作入力部16に対する所定の操作によって、操作制御部13は、記録制御部7に対して、削除指定情報の選択を許可する制御信号を与える。この場合、記録制御部7は、記録された信号を削除する方法を指定する出力情報を、信号記録部10に対して出力する。信号記録部10は、指定された削除方法によってデジタル放送信号100を記録する。なお、操作表示部17は、操作入力部11を介して入力されたユーザの操作状況を表示すると共に、記録制御部7で決定される重複シーンの記録方法も表示する。
操作入力部16に対して、ユーザが所定の操作を行なわない場合、操作制御部18は、記録制御部7に対して、削除指定情報の選択を許可しない制御信号を与える。この場合、記録制御部7は、デジタル放送信号を削除しない出力情報のみを、信号記録部10に対して出力する。信号記録部10は、重複シーンが存在する場合であっても、該当するデジタル放送信号を削除せず、放送された番組の状態のままデジタル放送信号100を記録する。
これにより、本実施の形態の信号記録再生装置では、デジタル放送の番組を記録する際、ユーザが所定の操作を行なった場合のみ、番組中に含まれるCM部分の前後に存在する重複シーンを削除して記録することができ、ユーザが所定の操作を行なわない場合には、重複シーンを削除せず、放送された番組の状態のままデジタル放送信号100を記録することができる。
実施の形態5.
上記で説明した信号処理方法及び信号記録再生装置では、重複区間を検出する重複判定部5において、圧縮ストリーム形式のデジタル放送信号を復号し、得られた再生信号を解析して特徴量を基にフレーム間で類似判定を行い重複区間を決定する構成にしていたが、本実施の形態では、圧縮ストリーム形式のデジタル放送信号を復号せず、圧縮ストリームを構成するパラメータ情報から直接類似性判定を行なうことが可能な構成にした。図14は、本発明の実施の形態5である信号記録再生装置の重複判定部50の構成を示すブロック図である。重複判定部50は実施の形態1及び実施の形態3における重複判定部5に相当するもので、重複判定部50以外の構成については、実施の形態1及び実施の形態3の構成と同様であるので、以下においては説明を省略する。
圧縮ストリーム形式であるデジタル放送信号に適用される音声符号化方式として、ここでは日本国内のデジタル放送における音声符号化方式に採用されたMPEG-2 AAC方式を例として挙げる。しかし、本発明に適用できる音声符号化方式はこれに限定されるものではない。MPEG-2 AAC方式では、主に図15に示すようなパラメータ情報によって1つの符号化フレームの圧縮ストリームを構成している。ヘッダ部には、圧縮方式の種別や圧縮前の音声信号の情報(サンプリング周波数やチャネル数等)が含まれている。セクションデータ部は、スペクトルデータの符号化に用いるハフマンコードブックの情報である。スケールファクタ部は、スペクトルデータの量子化の際のスケーリング係数の情報である。スケーリング係数は周波数軸上でm個(mは自然数)の帯域に区分された各帯域区分毎に存在し、その帯域区分に含まれるスペクトルデータの振幅の大きさの相対的な関係を表している。これは実施の形態1で述べた音声情報の特徴量の一例として挙げた周波数解析結果と同様に扱うことができる。スペクトルデータ部は、ハフマンコードを用いて符号化されたスペクトルデータに関わる情報である。
ストリーム解析部54は、圧縮ストリーム形式の音声情報に対して、符号化フレーム毎にストリームの文法に基づいてパラメータ情報の分離のみを行ない、スケールファクタ部の情報を抽出する。類似フレーム判定部52は、ストリーム解析部54から得られるm個の帯域区分におけるスケーリング係数をm次元のベクトルとして扱い、類似性判定基準に基づきフレーム間の類似性判定を行なう。その判定の方法は実施の形態1で述べた方法を適用する。続いて、重複区間決定部53は、類似フレーム判定部52の判定結果を基に類似性と判断されたフレームの時間的な連続性を調べ、最終的に重複区間を決定する。
以上の様に、重複判定部50は、ストリーム解析部54において抽出されたスケーリング係数を用いて、類似フレーム判定部52において類似性判定基準を計算し、当該フレーム間の類似性を判定し、重複区間決定部53において複数フレームに渡って類似フレームが存在するかどうかを判定して、重複区間を決定することができる。重複判定部50は、この重複区間の時間情報、つまり2つの重複区間SA及びSBの始点と終点の時間情報を出力する。
この様な、重複判定部50を持つ構成では、圧縮ストリームを完全に復号することなく、フレーム間の類似性判定を行い重複区間を決定することができるので、信号処理方法においては演算量が少なく、また信号記録再生装置においては装置規模を小さくすることができる。なお、上記ストリーム解析部54の動作は、信号再生部20で行なう復号処理の一部として構成されても同様の機能及び効果を得ることができる。
なお、上述の実施の形態1乃至3における信号記録再生装置の信号記録再生処理は、いずれもコンピュータ・プログラム化することができるので、コンピュータにより実行可能な記録媒体にて本発明の信号記録再生方法を提供することも可能である。ここで言うところの記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、DVD、光磁気ディスク、及びリムーバブル・ハードディスクなどである。
また、上述の実施の形態1乃至3における信号記録再生装置の説明では、音声情報に基づき重複区間を決定する方法について述べたが、映像情報を用いても良く、また、これらを組み合わせても本発明の重複区間決定方法に適用できることは言うまでもない。
本発明は放送番組途中にコマーシャルメッセージを含むテレビジョンやラジオの商業放送を記録再生するDVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ/レコーダやHDD(Hard Disk Drive)プレーヤおよびVTR(Video Tape Recorder)やTR(Tape Recorder)などに適用される。
本発明の実施の形態1における信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。 解析基点設定部により設定された解析基点の説明図である。 解析区間設定部で設定する解析対象区間設定の説明図である。 解析区間設定部で設定する重複区間を考慮した解析区間の説明図である。 解析基点設定部で設定した基点と、解析区間設定部で設定した解析区間の関係を示す説明図である。 実施の形態1における重複判定部の構成を示すブロック図である。 解析区間と解析フレーム及び解析フレームの特徴量の関係を示す説明図である。 重複判定部の処理の流れを説明するフローチャートである。 同一シーンによる重複区間の連続類似フレーム説明図である。 本発明の実施の形態2における信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3における信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3の信号記録再生装置における他の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4における信号記録再生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5である信号記録再生装置における重複判定部の構成を示すブロック図である。 MPEG-2 AAC方式による音声圧縮ストリーム構造の説明図である。 番組本編とCM部分で構成される放送番組の説明図である。
符号の説明
1、10;信号記録部、2、20;信号再生部、3;解析基点設定部、4;解析区間設定部、5、50;重複判定部、6;再生制御部、7;記録制御部、8;解析バッファ、11、16;操作入力部、12、17;操作表示部、13、18;操作制御部、51;特徴量抽出部、52;類似フレーム判定部、53;重複区間決定部、54;ストリーム解析部、100;デジタル放送信号、200;再生信号。

Claims (12)

  1. 与えられた放送信号を解析して放送番組の重複シーンを検出する方法であって、
    上記放送信号を記録媒体に記録する信号記録工程と、
    上記記録媒体に記録された放送信号を読み出し、上記放送信号の解析対象とする区間の基点を設定する解析基点設定工程と、
    上記の基点を基準とした解析対象区間を設定する解析区間設定工程と、
    上記解析対象区間とこの解析対象区間に連続する所定区間の信号を連続するフレームに区分し、区分されたフレーム毎に放送信号の特徴量を抽出する特徴量抽出工程と、
    上記特徴量を基に解析対象区間のフレームと解析対象区間に連続する所定区間のフレームとの間の類似性を判定する類似フレーム判定工程と、
    上記類似性の判定結果から、番組の重複シーンの区間を検出する重複区間決定工程と
    を備えることを特徴とする信号処理方法。
  2. 上記重複区間決定工程で検出された重複シーン区間の再生方法を指定する再生制御工程と、
    上記再生方法に従って記録手段に記録された信号を再生する信号再生工程とを
    さらに備えることを特徴とする請求項1記載の信号処理方法。
  3. 上記重複区間決定工程で検出された重複シーン区間の記録方法を指定する記録制御工程と、
    上記記録制御工程の記録方法に従って上記記録媒体の重複シーン区間を記録し直す信号再記録工程とを
    さらに備えることを特徴とする請求項1記載の信号処理方法。
  4. 与えられた放送信号を解析して放送番組の重複シーンの再生制御を行なう信号記録再生装置であって、
    上記放送信号を記録する信号記録手段と、
    上記放送信号の解析対象とする区間の基点を設定する解析基点設定手段と、
    上記の基点を基準とした解析対象区間を設定する解析区間設定手段と、
    上記解析対象区間とこの解析対象区間に連続する所定区間の信号を連続する複数のフレームに区分し、区分されたフレーム毎に放送信号の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    上記特徴量を基に解析対象区間のフレームと解析対象区間に連続する所定区間のフレームとの間の類似性を判定する類似フレーム判定手段と、
    上記類似性の判定結果から、番組の重複シーンの区間を検出する重複区間決定手段と、
    上記重複シーンの区間の再生方法を指定する再生制御手段と、
    上記再生方法に従って信号記録手段に記録された信号を再生する信号再生手段とを
    備えることを特徴とする信号記録再生装置。
  5. 上記再生制御手段は、ユーザが所定操作を行なった場合にのみ上記重複シーンの区間の再生方法を指定する構成にされたことを特徴とする請求項4記載の信号記録再生装置。
  6. 与えられた放送信号を解析して放送番組の重複シーンの記録制御を行なう信号記録再生装置であって、
    上記放送信号を記録する信号記録手段と、
    上記放送信号の解析対象とする区間の基点を設定する解析基点設定手段と、
    上記の基点を基準とした解析対象区間を設定する解析区間設定手段と、
    上記解析対象区間とこの解析対象区間に連続する所定区間の信号を連続する複数のフレームに区分し、区分されたフレーム毎に放送信号の特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
    上記特徴量を基に解析対象区間のフレームと解析対象区間に連続する所定区間のフレームとの間の類似性を判定する類似フレーム判定手段と、
    上記類似性の判定結果から、番組の重複シーンの区間を検出する重複区間決定手段と、
    上記重複シーンの区間の記録方法を制御する記録制御手段と、
    上記記録された放送信号を再生する信号再生手段とを備え、
    上記信号記録手段は、上記記録制御手段の記録方法に従って重複シーン区間を記録し直すことを特徴とする信号記録再生装置。
  7. 上記記録制御手段は、ユーザが所定の操作を行なった場合にのみ上記重複シーンの区間の記録方法を制御する構成にされたことを特徴とする請求項6記載の信号記録再生装置。
  8. 上記解析基点設定手段は、解析対象区間の基点をコマーシャル部分を検出することによって決定する構成にされたことを特徴とする請求項4乃至7の何れかに記載の信号記録再生装置。
  9. 上記解析区間設定手段は、解析対象区間を番組の構成時間情報を基に決定する構成にされたことを特徴とする請求項4乃至8の何れかに記載の信号記録再生装置。
  10. 上記特徴量抽出手段は、特徴量として圧縮ストリームを構成する情報を抽出して用いる構成にされたことを特徴とする請求項4乃至9の何れかに記載の信号記録再生装置。
  11. 上記類似フレーム判定手段はフレーム間の類似性の判定結果を基に、類似と判断されるフレームが一定以上連続する場合に解析対象区間を再設定する構成にされたことを特徴とする請求項4乃至10の何れかに記載の信号記録再生装置。
  12. 上記放送信号は放送された音響信号であり、上記特徴量抽出手段で抽出する特徴量は音響信号の特徴量であることを特徴とする請求項4乃至11の何れかに記載の信号記録再生装置。
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