JP2006269404A - 電子部品用コンタクタ及びコンタクト方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明はICのような電子部品の全ての端子に対して適切且つ一様なコンタクトが得られる電子部品用コンタクタ及びコンタクト方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 電子部品用コンタクタ10は、ベース12と、ベース12に形成された複数の貫通孔12a、12bと、一端に第1の接触部11aを有し他端に第2の接触部11bを有し、貫通孔12a、12bに夫々が収容された複数の接触子11とを有する。第1の接触部11aはIC15の電極端子15aを収容する凹部を有し、貫通孔12a、12b内で水平方向に移動自在である。
【選択図】 図5

Description

本発明は電子部品用コンタクタに係り、特に、半導体集積回路装置のような電子部品の特性試験に用いる電子部品用コンタクタ及びそのようなコンタクタを用いたコンタクト方法に関する。
近年、携帯型電子機器(電話、カメラ、パーソナルコンピュータ等)の小型化、薄型化、軽量化が進められており、携帯型電子機器内部の電子回路を構成する半導体集積回路装置(以下、ICと称する)に対してもより高機能化、小型化、高集積化が進められている。ICのパッケージ形態としては、省スペースとするために、端子のピッチ寸法の小さいBGA(Ball Grid Allay)が適用されることが多い。
また、高性能CPU或いはネットワーク機器(サーバ或いは交換機)等の分野では、より高速な動作が要求され、内部回路の高集積化による処理速度の向上が図られており、その分消費電力が大きくなってきている。
ICのパッケージ形態としては、多くの入出力電極および電源用の電極が必要であり、限られたスペースに電極を多く配置したいという要望により、より多ピンのBGAが用いられることが多い。
ICの製造工程の中には、出荷前に行なう最終試験工程があり、この最終試験で良品と判定されたICが出荷される。最終試験ではICテスターを使用し、ICテスターから電力および電気信号を供給することによりICを動作させながら特性試験を行なうことにより、ICの良否判定が行なわれる。ICとICテスターとを電気的に接続するインタフェースとして、ICソケット等のコンタクタが使用されている。ICはコンタクタを介してICテスターに接続され、ICテスターの電気試験回路に接続される。
従来のコンタクタの一例を図1に示す。図2は図1に示すコンタクタの一部を拡大して示す。
かかるコンタクタは、ICの端子と接触する複数の接触子1を具備する。接触子1はベース2内に配列され、ベース2は基板3に固定されている。
ベース2の上部にはカバー4が配設される。カバー4にはICを受容する開口が設けられており、ICをカバー4の開口に受容し、IC背面を押圧することにより、ICの電極端子が接触子1に接触して電気的導通が得られる。
接触子1としては、例えば図2に示すように、コイルバネを内蔵したプローブピンが一般的に用いられる。尚、図2に於いては、カバー4の表示を省略している。
接触子1は、基板3上の端子3aと接触子1の第2の接触部1bとが常に加圧された状態で接触するようにベース2に組み込まれる。
IC5の試験測定は、IC5の電極端子5aを接触子1の第1の接触部1aに接触させ加圧することで電気的接続を得ながら行われる。接触子1は、コイルバネからなるバネ機構1cを内蔵しており、バネ機構1cの弾性力により適切な接触圧力が得られる。
図3は、従来の他のコンタクタの要部を示す。
同図に示す従来のコンタクタは、コイルバネなどのバネ機構を内蔵するのではなく、コンタクトピン6自体が屈曲形バネから構成されたプローブピンであって、それ自身が撓むことにより弾性変形し接触圧力を得ている。
即ち、針状のコンタクトピン6の一端6bは基板3に固定され、他端に接触部6aが配設されており、IC5の電極端子5aが接触部6aに接触・加圧される際、コンタクトピン6は弾性的に屈曲し、その弾性復元力により電極端子5aと接触部6aとの接触圧力を得ている。
尚、コンタクトピン6の一端6bは、基板3に設けられたスルーホールに植立され、スルーホール内に於いて導電層と電気的に接続されている(図示せず)。
図4は、従来のコンタクタの別の形態を示す。
同図に示す従来のコンタクタにあっては、ベース2の上に、シャフト9及び当該シャフト9に嵌装されたコイルバネ8によりガイドプレート7が弾性支持されている。シャフト9はガイドプレート7を貫通し、ベース2に内挿されている。かかる構成により、ガイドプレート7は、ベース2に対して上下方向(図において矢印で示す方向)に移動可能である。
そして、ベース2に植立保持された接触子1の第1の接触部1aは、ガイドプレート7に形成されて、電極端子案内部90に連通する孔に挿通されている。かかる孔は、電極端子案内部90と共に、接触子1の第1の接触部1aの外径よりも大きな内径を有する。
かかる構造のコンタクタにあっては、IC5の電極端子5aと接触子1の第1の接触部1aとの電気的接続は、以下のようにして得ることができる。
まず、IC5の電極端子5aが電極端子案内部90の略上方に位置するように、IC5を保持するIC保持加圧部22を移動させ、次いで、IC保持加圧部22によるIC5の保持を解除し、IC5を重力落下させてIC5の電極端子5aを電極端子案内部90内に落とし込む。
IC5の電極端子5aは重力により電極端子案内部90において滑り落ち、電極端子5aが第1の接触部1aに当接する。
次いで、前記IC保持加圧部22或いは他の押圧治具により、IC5を押圧することにより、電極端子5aが接触子1の第1の接触部1aを加圧する。この結果、前記コイルバネ8及び接触子1が内蔵するバネ機構1cの有する弾性力により、適切な接触圧力が得られ、IC5の電極端子5aと接触子1の第1の接触部1aとの電気的接続が得られる。
これら従来のコンタクタは、いずれの例においても第1の接触部1a或いは接触部6aの変位可能な方向は、加圧される方向とほぼ同一方向(図示の構成あっては垂直方向)のみであり、加圧される方向とは異なる方向(図示の構成にあっては横方向・水平方向)に関しては、組み立て時の寸法公差相当分が許容される程度である。
前記ICなど電子部品の高機能化、小型化の進行に従って、その端子数が増大し且つ端子間ピッチが小さくなることにより、ICとコンタクタとの寸法精度の関係から、ICの全ての端子とこれに対応するコンタクタの接触子とを適切な位置関係で接触することが困難となってきている。
すなわち、ICの電極端子の位置に合わせてコンタクタの接触子を配列しようとしても、接触子の位置に誤差が存在し、一方ICの電極端子にも位置の誤差が存在することから、これらの位置の誤差に起因してICの各電極端子と、それに対応する接触子との位置が一致せず、良好な接触状態が得られず、所望の電気的試験の実施が困難となる恐れがある。
具体的には、ICの電極端子とコンタクタの接触子の位置ずれに起因して、多くの電極端子は対応する接触子の接触部のほぼ中央部に於いて接触し、低い接触抵抗をもって接続されるものの、一部の電極端子が接触部の中央からずれた位置で接触し、低い接触抵抗を得られない状態で接触してしまうという問題が生ずる。
コンタクタの接触部の面積を大きくすれば要求される位置精度は緩和されるが、ICの電極端子間ピッチのより微細化が進行していることから、接触部の面積を大きくすることは現実的ではない。
また、前記図2、図3に示すプローブピン型コンタクタの接触部は、垂直方向(長手方向)に移動するだけであり、水平方向(横方向)にはほとんど移動することができない。
このため、ICの電極端子の中心と接触子の接触部の中心とが一致していなくても、そのままの状態で接触せざるを得ない。ICの電極端子それぞれの位置を画像認識によって正確に把握し、接触子の位置を移動することが考えられるが、個々の接触子を移動せしめて位置合わせを行なうことは困難である。
また、図4に示す構造では、IC5の重量が軽い場合、重力落下だけでは、電極端子案内部90とIC5との摩擦により途中でIC5が落ちきらないことがある。この場合、IC5の重力落下後、IC5をIC保持加圧部22により無理に加圧すると、電極端子5aと電極端子案内部90又は第1の接触部1aとの間に位置ずれがあるにも拘らず、電極端子5aが無理に第1の接触部1aと完全に接触するように加圧され、電極端子5aが損傷してしまう。
更に、IC5を重力落下する場合、IC保持加圧部22からIC5を離して落下させ、電極端子案内部90を介してIC5の電極端子5aと接触子1の第1の接触部1aとを接触させており、所定の落下時間が必要となる。かかる落下時間は無駄な待ち時間となり、作業効率の低下を招くおそれがある。
また、ウエハから個片化されたチップではなく、ウエハレベルCSP(Chip Size Package)やバンプウエハ等、複数のデバイス(チップ)がつながった状態(切り離される前の状態)で試験測定する場合、当該複数のつながったデバイスの方がコンタクタよりサイズも重量も大きいため、図4に示す構造では、かかるデバイスを移動させて当該デバイスの電極端子5aを電極端子案内部90又は第1の接触部1aに位置あわせすることは困難である。
更に、この場合、複数のデバイスの電極端子5aの位置にはそれぞれ位置ずれが有り得るが、複数の接触子1の第1の接触部1aに対して、つながっているデバイスを個々に動かすことはできない。そのため、デバイス側を移動しての位置あわせでは、何れかの接触子1の第1の接触部1aと位置あわせができても、他の接触子1の第1の接触部1aとは位置ずれが避けられない場合がある。従って、複数のデバイスの電極端子5aを全て接触子1の第1の接触部1aに正しく位置あわせして電気的接続を行うことは困難であった。
また、POP(Package On Package)等、両面又はそれ以上の端子面を有するデバイスに対しては、ある面の電極端子にコンタクタを合わせてしまうと当該デバイスはそこから移動できないため、当該デバイスの他の面の電極端子と他のコンタクタとの位置あわせを正しく行うことはできなかった。
本発明は上述の問題に鑑みなされたものであり、ICのような電子部品に於ける複数個の端子に対して、適切且つ一様なコンタクトが得られる電子部品用コンタクタ及びコンタクト方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明によれば、複数の電極端子を有する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行う電子部品用コンタクタであって、一端に前記電子部品の電極端子を受容する凹部を有する第1の接触部を有し、他端に第2の接触部を有するコンタクト部材と、前記コンタクト部材を複数個収容して支持するベースとを具備し、前記第1の接触部は、前記電子部品の電極端子と対面する方向とほぼ直角の方向に移動可能であることを特徴とする電子部品用コンタクタが提供される。
また、本発明によれば、両面にそれぞれ複数の電極端子を有する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行う電子部品用コンタクタであって、前記電子部品の一方の主面に配設された電極端子に対する第1のコンタクタは、一端に前記電子部品の電極端子を受容する凹部を有する第1の接触部を有し、他端に第2の接触部を有する第1のコンタクト部材と、前記第1のコンタクト部材を複数個収容して支持する第1のベースとを具備し、前記第1の接触部は、前記電子部品の電極端子と対面する方向とほぼ直角の方向に移動可能であり、前記電子部品の他方の主面に配設された電極端子に対する第2のコンタクタは、一端に前記電子部品の電極端子を受容する凹部を有する第3の接触部を有し、他端に第4の接触部を有する第2のコンタクト部材と、前記第2のコンタクト部材を複数個収容して支持する第2のベースとを具備し、前記第3の接触部は、前記電子部品の電極端子と対面する方向とほぼ直角の方向に移動可能であることを特徴とする電子部品用コンタクタが提供される。
また、本発明によれば、複数の電極端子を有する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行うコンタクト方法であって、コンタクト部材の接触部に於ける凹部に対して前記電極端子を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧とほぼ直角方向の分力によって前記接触部を移動せしめ、前記電極端子の横方向の中心と前記接触部の凹部の中心とを一致させて、電極端子をかかる凹部に受容せしめることを特徴とするコンタクト方法が提供される。
さらに、本発明によれば、両面にそれぞれ複数の電極端子を具備する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行うコンタクト方法であって、コンタクト部材の接触部に於ける凹部に対して、電子部品の一方の主面に配設された前記電極端子を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧とほぼ直角方向の分力によって前記接触部を移動せしめ、前記電極端子の横方向の中心と前記接触部の凹部の中心とを一致させて、電極端子をかかる凹部に受容せしめると共に、前記電子部品の他方の主面に配設された電極端子に対し、コンタクト部材の接触部に於ける凹部を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧とほぼ直角方向の分力によって前記接触部を移動せしめ、前記電極端子の横方向の中心と前記接触部の凹部の中心とを一致させて、電極端子をかかる凹部に受容せしめることを特徴とするコンタクト方法が提供される。
上述の如く、本発明によれば、ICのような電子部品に於ける複数個の端子に対して、適切且つ一様なコンタクトを得ることができる。
本発明の実施例について図を参照しながら以下に説明する。
本発明の第1実施例に於けるコンタクタについて、図5乃至図12を参照しながら説明する。
図5は、本発明の第1実施例によるコンタクタ10の全体構成を示す。
本発明の第1実施例によるコンタクタ10は、電子部品である半導体集積回路装置(以下、ICと称する)の外部接続用電極端子と接触する複数の接触子11を具備する。接触子11はベース12内に配列され、ベース12の上部にはカバー14が設けられる。
カバー14には、電子部品であるIC15(図6参照)が挿入される開口が形成されており、IC15をその電極端子15aが配設された面を下側としてカバー14の開口に収容し、下方に押圧することにより、IC15の電極端子15aが接触子11に接触して電気的導通が得られる。
ベース12はプラスチック材で形成されることが好ましく、例えば液晶ポリマー(LCP)、ポリアミド系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)が適用される。
また基板13としては、従来と同様に、セラミックス基板、ガラスエポキシ基板等の絶縁性基板が用いられる。
接触子11を保持するベース12は、基板13に垂直に設けられた複数のシャフト20により垂直方向に移動可能に支持される。
図6は、IC15が収容される前の状態のコンタクタ10を示し、図7は図6におけるIC15の電極端子15aと、コンタクタ10に於ける接触子11の第1の接触部11aとの位置関係を示す。
図6に示されるように、接触子11の各々は、コンタクトピン11cと、コンタクトピン11cの上部に配設された第1の接触部11aとを具備する。
コンタクトピン11cの下端部は、基板13上に配設・形成された端子13aに接触する第2の接触部11bとして機能する。かかるコンタクトピン11cは、両端から押圧された際に変形し易いように、予め「く」の字形に屈曲されている。
コンタクトピン11cは、導電性を有する弾性体、例えばベリリウム銅に金めっきを施したものにより形成することが好ましいが、他の材料として、例えば金合金、白金系合金、或いはパラジウム系合金などを用いることもできる。
かかる構成に於いて、基板13には、垂直に植立されて複数のシャフト20が配設されており、かかるシャフト20のそれぞれにはコイルスプリング21が嵌装されている。
そして前記ベース12は、前記シャフト20に対応する貫通孔12Aを有し、この貫通孔12A内に前記シャフト20が挿入され、且つ前記コイルスプリング21により弾性的に支持される。無負荷状態にあっては、ベース12はコイルスプリング21に支持されて基板13から離間した状態で保持される。
各接触子11の第1の接触部11aは、ベース12に形成された接触部孔12a内に収容され、且つコンタクトピン11cがコンタクトピン孔12b内に収容される。
接触部孔12aとコンタクトピン孔12bとの間には隔壁部12cが配設されており、かかる隔壁部12cには、接触子11の第1の接触部11aの外径寸法よりも小さく、且つコンタクトピン11cの外形寸法よりも大きな内径を有する接続孔12dが形成されている。
また、コンタクトピン孔12bは、コンタクトピン11cの変形・湾曲或いは回転を可能とするように、大きな空間を有して形成されている。
従って、接触子11のコンタクトピン11cを、接触部孔12a側から接続孔12dを通じてコンタクトピン孔12b内に挿入することにより、コンタクトピン11cはコンタクトピン孔12b内に収容され、第1の接触部11aは接触部孔12a内に収容される。
かかるコンタクトピン11cは、その他端部における第2の接触部11bがコンタクトピン孔12bから所定の長さ突出するようにその長さが設定される。
ここで、接触子11の第1の接触部11aが収容される接触部孔12aの内径寸法は、第1の接触部11aの外径寸法よりも大きく設定され、接触部11aの外周と接触部孔12aとの間には、寸法公差によって生ずる空隙に比べ十分に大きな空隙が設けられている。
従って、図示される状態にあっては、第1の接触部11aは、接触部孔12a内に於いて横方向に移動することが可能である。
即ち、図示されるように、被試験IC15がコンタクトピン11の伸びる方向に押圧された場合、コンタクトピン11の第1の接触部11aに於いて押圧方向とはほぼ直角の方向(図示される状態では横方向)の分圧が生ずれば、かかる第1の接触部11aは横方向へ移動する。
従って、第1の接触部11aの移動による接触子11のセルフアライメントによって、第1の接触子部11aと被試験ICの電極端子15aとの位置合わせ、即ちセンタリング処理が達成される。
図6に示す状態から、IC保持加圧部22を下方に移動させてIC15をコンタクタ10のカバー14に於ける開口内に挿入すると、図8に示すように、まずIC15の電極端子15aが接触子11の第1の接触部11aに当接する。
IC15の電極端子15aは、半田ボール等により形成された略球状或いは略半球状の電極端子であり、その表面は第1の接触部11aの端面(頂面)に形成された円錐状の凹部に受容され、そのテーパ状内面に接する。
この時、IC15に於ける複数個の電極端子15aが、相互に均一な間隔・ピッチで配設されていない場合であっても、本発明の特徴的構成により対応することができる。
即ち、例えば図9に示されるように、3個の電極端子15aのうち、左側の電極端子15aaの位置は、対応する第1の接触子11aaの位置とほぼ一致しているものの、中央の電極端子15abは電極端子15aaの側に僅かに位置ずれており、対応する接触子11の第1の接触部11abに対して左方向にずれている。また右側の電極端子15acは、対応する第1の接触部11acの位置から右方向に位置ずれしている。
即ち、IC15の電極端子15aが接触子11の第1の接触部11aに接触した段階では、複数個の電極端子15aと、これに対応する複数個の第1の接触部11aとの位置関係、接触状態が夫々異なっている。
本実施例に於ける構成によれば、図8に示す状態から、IC15を更に下方に移動させると、図10及び図11に示されるように、前記複数個の電極端子15aは、夫々対応する第1の接触部11aの円錐状凹部に受容される。
これは、前述の如く、第1の接触部11aが、ベース12の接触部孔12a内に於いて、被試験IC15が押圧される方向とはほぼ直角の方向に移動可能であるためであって、右側の電極端子15acに対応する第1の接触部11acは、円錐状凹部の内面に加わる電極端子15aの押圧力の横方向分力によって右方向に移動し、電極端子15acは第1の接触部11acの円錐状凹部に受容される。
同様に、中央の電極端子15abに対応する第1の接触部11abも、円錐状凹部の内面に加わる電極端子15aの押圧力の横方向分力により左方向に移動し、電極端子15abは第1の接触部11abの円錐状凹部に受容される。
即ち、複数個の電極端子15aのそれぞれに於ける位置のずれは、これに対応する第1の接触部11aそれぞれの移動によって吸収され、円錐状凹部に受容される。
これにより、被試験IC15の電極端子15aの全てが、コンタクタ10の第1の接触部11aとその位置を一致させて良好な接触状態が形成される。
IC15の電極端子15aに於ける外形の横方向(幅方向)の中心軸と、第1の接触子11aの円錐状凹部の幅方向(径方向)の中心軸とが一致(センタリング)して、受容された電極端子15aは、その表面の連続した略リング状の領域に於いて第1の接触子11aの円錐状凹部の内面に接触する。
従って、本発明によれば、電極端子15aと第1の接触子11aとの間には、点接触状態を生ぜず、もってより低抵抗の接触が実現される。
このように第1の接触部11aの移動、即ちセンタリング機能を可能とするのは、接触子11の第1の電極部11aの外径とベース12に於ける接触子孔12bの内径との寸法差を意図的に大きくし、接触子11に対し移動の自由度を持たせてベース12に収容・保持したことによる。
なお、図10及び図11に示す状態では、接触子11のコンタクトピン11cの先端の第2の接触部11bは、基板13に配設された端子13aに接触しておらず自由である。このため、接触子11の移動の自由度が大きく、第1の接触部11aは容易に水平方向に移動することができる。また、仮にコンタクトピン11cの先端の第2の接触部11bが前記端子13aに当接した状態にあっても、接触子11は当接部分を支点として移動することができ、自由度は確保される。
図10及び図11に示す状態から更にIC15を下方に移動させると、IC15を介しての押圧力によりスプリング21が圧縮されてベース12が下方に移動する。
そして、図12に示すように、最終的に基板13に配設された端子13aに接触子11の第2の接触部11bが当接し、IC15と基板13とが電気的に接続される。図12に示す状態に於いて、基板13を介して電力及び電気信号が供給され、IC15の最終試験(電気的試験)が行なわれる。
以上の様に、本実施例によれば、ICなどの電子部品の端子を試験装置の接触子に接触させる際に、接触子を電極端子に押圧するだけで押圧力に対応して接触子が適切な位置に水平方向に移動し、自動的にセンタリングすることができる。従って、複雑なセンタリング機構等を用いずに、狭ピッチの電極端子にも対応することができる。その結果、電子部品の全ての端子に対して試験装置の接触子が良好に接触し、かかる電子部品の、確実で信頼性のある電気的試験を良好に行なうことができる。
次に、本発明の第2実施例について、図13乃至図15を参照して説明する。
図13は第2実施例に於けるコンタクタ30を示す斜視図であり、図14はこの第2実施例によるコンタクタ30の断面構造を示す。
図13及び図14に於いて、前記図5及び図6に示す構成部品に対応する部位には同じ符号を付しており、その説明は省略する。
本第2実施例によるコンタクタ30は、図13及び図14に示すように、ベース12には接触部孔12aを配設せず、ベース12上にガイドプレート32を配設した点に特徴を有する。
ガイドプレート32は、ベース12とカバー14との間に配設され、横方向に移動可能とされている。
ガイドプレート32に配設される接触部孔32aは、ベース12に配設される各コンタクトピン孔12bに対応して配設され、従って接触子11の第1の接触部11aに対応して配設される。
前記第1実施例に於けるコンタクタにあっては、接触部孔12aが接触部11aより大きく、第1の接触部11aが接触部孔12a内の任意の位置にある場合、コンタクト初期に於いてIC15の電極端子15aの位置と、接触子11の第1の接触部11aの位置とが大きくばらつき、その位置ずれ量が極めて大きい場合には、電極端子15aが第1の接触部11aの円錐状の凹部に受容されない状態を生ずる恐れがある。
本実施例によるコンタクタにあっては、その初期状態即ち被試験IC15が収容される前に、ガイドプレート32を一方向(図15あっては右方向)に所定量移動させ、複数個の第1の接触部11a全てを一方向(ガイドプレート32が移動した方向)に寄せて整列状態を形成する。
この状態で、複数個の第1の接触部11aは、その全てがガイドプレート32に於ける接触部孔32aの位置に対応して、その位置のばらつきが補正される。
次いで、ガイドプレート32を前記方向とは逆方向(図15にあっては左方向)に若干移動させて所定の位置とし、第1の接触部11aの各々をそれぞれが収容された接触部孔32aの内周面と非接触の状態とする。この結果、第1の接触部11aは、ガイドプレート32に於ける接触部孔32ad内に於いて、何れの横方向へも移動可能とされる。
しかる後、被試験IC15を下方に移動させて開口内に収容し、IC15の電極端子15aを対応する第1の接触部11aに接触させる。この時、電極端子15aの各々は、整列された第1の接触部11aに対応し、更にIC15が降下すると、前記第1の実施例によるコンタクタと同様に、個々の第1の接触部11aは対応する電極端子15aの位置に対応して移動し、その円錐状凹部に電極端子15aを受容する。
尚、ガイドプレート32を初期状態から逆方向へ移動させるタイミングは、図9に示すように、IC15の電極端子15aが第1の接触部11aと当接するか、その近傍まで降下・移動した時点であっても良い。
また、初期状態に於けるガイドプレート32の移動量は適宜選択されるが、接触子11cが、ベース12の隔壁部12cに接した時点をもって移動の終点とすることもできる。
次に本発明の第3実施例によるコンタクタについて、図16を用いて説明する。
第3実施例によるコンタクタ40は、ベース12に対して振動を与えるアクチュエータ42が配設されたことを特徴とする。
かかるアクチュエータ42は、例えば超音波加振器、或いは機械式バイブレータなどにより構成され、被試験IC15の電極端子15aが、接触子11の第1の接触部11aに接触し始めてから最終的な接触状態になるまでの間(たとえば、図9に示す状態から図11に示す状態までの間)作動し、ベース12に振動を与える。
ベース12が振動することにより、第1の接触部11aも振動する。
これにより、第1の接触部11aとベース12との間の摩擦係数がみかけ上低減され、第1の接触部11aは容易に移動可能となる。即ち、ベース12に振動を与えることにより、より確実に第1の接触部11aと電極端子15aとのセルフアライメントによる位置合わせ、電極端子15aの第1の接触部11aへの受容をより容易に行うことができる。
かかるアクチュエータ42は、前記実施例1、実施例2の何れに対しても適用することができる。
ところで、前記第1実施例乃至第3実施例にあっては、第1の接触部11aに配設される凹部を円錐状としたが、円錐に限ることなく、電極端子を受容してセンタリング機能を発揮するものであれば他の形状を採用することができる。
例えば、図17(a)及び(b)に示すように、円錐状の凹部の周囲に縁を設けた形状とすることができる。図17(a)は第1の接触部11a−1の外観を示し、図17(b)は第1の接触部11a−1の断面を示す。
また、図18(a)及び(b)に示すよう、傾斜面を有する突起を四方に設けた形状とすることもできる。図18(a)は第1の接触部11a−2の外観を示し、図18(b)は第1の接触部11a−2の断面を示す。
更に、図19(a)及び(b)に示すように、円板を1/4にしたものを2枚対向させて貼り合わせたものとしてもよい。図19(a)は第1の接触部11a−3の外観を示し、図19(b)は第1の接触部11a−2の側面を示す。
このように、第1の接触部11cに配設される凹部の形状を、電極端子を受容し易い形状にすることにより、電極端子の個々の位置ずれに対しても、接触子が個別に位置補正のための移動を行うことができ、全ての電極端子に対して位置があった状態で両者のコンタクトを得ることができる。
次に、本発明の第4実施例について、図20及び図21を参照して説明する。
第4実施例によるコンタクタ50は、POP(Package On Package)等、上下(表裏)両面に電極端子が配設された電子部品例えばICに対して、コンタクトを行うためのコンタクタである。
図20はコンタクタ50の、被試験ICへのコンタクト前の状態を示し、また図21はコンタクタ50の、被試験ICへのコンタクト後の状態を示す。
図20に示すコンタクタ構成に於いて、被試験IC16の下面側の電極端子16aにコンタクトをとる為の下側コンタクタ50Aは、前記第1実施例に於けるコンタクタ10と同様の構成を有しており、接触子51A、ベース52A、基板53A、カバー54等を具備している。
本コンタクタ構成にあっては、上記下側コンタクタ50Aに加え、被試験IC16の上面側に配設された電極端子16bに対してコンタクトをとる為の上側コンタクタ50Bが設けられる。
前記下側コンタクタ50Aと同様に、上側コンタクタ50Bに於いても、ベース52Bは基板53Bに植立されたシャフト62に案内され、スプリング63を介して上下方向に移動可能に支持されている。
かかる上側コンタクタ50Bにあって、接触子51Bは、下端側の第3の接触部51Ba、この第3の接触部51Baの上側端部に形成された鍔部51Bd、鍔部51Bdから上方へ延在するコンタクトピン51Bcとより構成される。コンタクトピン51Bcは屈曲し易いように「く」の字形に形成され、その先(上)端部51Bbは第4の接触部として機能する。
前記鍔部51Bdとコンタクトピン51Bcは、ベース52Bに形成されたコンタクトピン孔52Ba内に収容される。コンタクトピン孔52Baは鍔部51Bdの外径寸法より大きい内径を有し、また第3の接触部51Baが挿入される接触部孔52Bbの内径も第3の接触部51Baの外径寸法よりも大きくされる。
この為、第3の接触部51Baは、前記下側コンタクタ50Aの接触子51Aと同様に、接触部孔52Bb内にあって横方向に移動可能であって、IC16の電極端子16bへの接触時には、電極端子16b位置に対応して横方向に移動し、かかる電極端子16bを円錐状の凹部に受容することができる。
このように、ベース52Bの隔壁部52Bbにより接触子51Bの鍔部51Bdを支持することにより、接触子51Bはベース52Bから脱落することなく保持される。
また、かかるコンタクタ50にあっては、上側コンタクタ50Bの基板53Bと下側コンタクタの基板53Aとを介して、被試験IC16の電極端子16bと16aとの間の電気的接続を行なうため、下側コンタクタ50Aの周囲並びに下側コンタクタ50Bの周囲にコンタクト機構が配設される。
かかるコンタクト機構は、下側コンタクタ50Aにあってはその基板53A上に設けられた枠状のベース56Aと、ベース56Aに設けられた孔56Aa内に収容・配設された略「く」の字状の接触子57を具備し、また上側コンタクタ50Bにあってはその基板53Bに設けられた枠状のベース56Bと、このベース56Bに保持されたプローブピン58を具備している。
そして、下側の基板53Aにあっては電極53aが接触子57の一方の端部(下端部)57a下まで延在しており、また接触子57の他方の端部(上端部)57bには円錐状の凹部を有する接触部57cが配設されている。
一方、上側の基板53Bにあっては、ベース52との対向面に於いて、一端がプローブピン58に接続され、他端が接触子51Bの端部51Bb上まで延在された導体パターン53Baが配設されている。
かかるコンタクタ構成に於いて、下側コンタクタのカバー54に於ける開口内に被試験IC16を収容した後、基板53Bを下方に移動させる(押し下げる)と、その初期にあってはベース52Bも下方に移動するが、シャフト62の端部62Aが下側コンタクタのカバー54に当接すると、スプリング63が圧縮されながら基板53B、ベース56B及びプローブピン58が下方に移動する。
基板53Bがベース52Bに当接した後は、基板53B,ベース52Bと共に下側コンタクタ50Aのベース52Aも下方に移動する。
コンタクトが完了すると図21に示す状態となる。
上側コンタクタ50Bが下方に移動して図21に示すようにコンタクトが行なわれると、上側コンタクタ50B側のプローブピン58の下端58aは、下側コンタクタ50Aの接触子57の接触部57cの円錐状の凹部に受容される。
これにより上側コンタクタ50Bの基板53Bに於ける電極・配線と下側コンタクタ53Aの基板53Aに於ける電極・配線が電気的に接続される。
また、これらの電極・配線は、これらに圧接され接触子51A、接触子51Bを介して
IC16の電極端子16a、16bに電気的に接続される。
従って、表裏(上下)両面に電極端子を具備したICに対して、その両面に在る電極端子に対して試験用電気信号、駆動用電力が同時に供給されることを可とする。
なお、これらの試験用電気信号、駆動用電力供給用の外部接続端子(図示せず)は、基板53A或いは53Bの何れか一方に配設することを可とする。
ここで、下側コンタクタ50Aと上側コンタクタ50Bとの両方の接触子にセルフアライメントによるセンタリング機能を持たせる利点について説明する。
上下(表裏)両面に電極端子16a,16bが配設されたIC16に於いて、下面に形成された電極端子16aと上面に形成された電極端子16bは、正確に対応した位置関係にあることが望ましいが、電極端子16a,16bは別工程で形成されるなどの影響により、位置関係にずれが生じることがある。
このような場合であっても、上下のコンタクタに於ける接触子51A,51Bの各々が、対応する電極端子16a,16bに対応してコンタクト位置を変移・移動することにより、表裏両面の電極端子16a,16bに対して適切なコンタクト状態を得ることができる。
かかる位置合わせ・コンタクト状態を、図22及び図23を参照して説明する。
図22は、被試験IC16の両面に配設された電極端子16a,16bに対する接触子51A,51Bの、コンタクト動作が開始される前の状態を示す。
被試験IC16に於いて、その一方の主面に配設された電極端子16aと他方の主面に配設された電極端子16bは、その中心を一致して配設されるべきものが、製造工程に於いて若干のずれをもって形成されている場合がある。
図示される状態にあっては、一方の主面(下面)に配設された電極端子16aは右側に、また他方の主面(上面)に配設された電極端子16bは左側にずれて配設されている。
この為、コンタクト動作が開始される前の状態にあっては、下側コンタクタに於ける接触子51Aの電極51Aaに対して電極端子16aは右側にずれ、上側コンタクタに於ける接触子51Bの電極51Baに対して電極端子16bは左側にずれていることになる。
この様な電極端子構成を有するIC16を、カバー54に於ける開口を通して下側コンタクタ51Aに収容して後、上側コンタクタ51Bを降下せしめると、IC16に対してはコンタクトピン51B、接触部51Baを介して下方への圧力が印加される。
かかる上側コンタクタの降下に伴う加圧により、IC16の下側電極16aとこれに対応する接触子51Aaとの間には、接触子51Aaを右方向へ移動せめしる分力が発生し、一方IC16の上側電極16bとこれに対応する接触子51Baとの間には、接触子5BAaを左方向へ移動せめしる分力が発生する。二つの分力はほぼ同時に発生する。
かかる分力により、二つの接触子はそれぞれ横方向に移動し、この結果ICの電極端子はそれぞれ対応する接触子の円錐状の凹部に受容される。かかる状態を、図23に示す。
即ち、本実施例によれば、表裏両面に電極端子が配設された被試験ICにあってかかる表裏の電極の相対的位置に若干のずれが存在した場合であっても、かかる両面の電極端子に対応するコンタクタ接触子がそれぞれ位置を変更(移動)して対応することにより、両面の電極端子に対して適切な状態のコンタクトを効率的に実現することができる。
即ち、ICの表裏両面の電極端子それぞれに於ける外形の横方向(幅方向)の中心軸と、かかる電極端子のそれぞれに対応する接触子の円錐状凹部の幅方向(径方向)の中心軸とが一致(センタリング)して、受容された電極端子は、その表面の連続した略リング状の領域に於いて接触子の円錐状凹部の内面に接触する。
従って、これらの電極端子と接触子との間には点接触状態を生ぜず、もってより低抵抗の接触が実現される。
また、前記実施例に於いて、下側コンタクタ50Aに関しては、初期状態即ちコンタクト前にあっては接触子51Aがスプリング61により支持されて基板53Aから分離している構成としたが、かかるベース52Aを基板53Aに固定し、上側コンタクタ50Bのみ垂直方向に移動することもできる。
この時、接触子51Aは、第2の接触部51Abを支点として、第1の接触部51Aaの横方向へ移動が可能とされる。
また、前記実施例にあっては、下側コンタクタ50A及び上側コンタクタ50Bのそれぞれに於いて接触子を横方向への移動を可能な構成としたが、いずれか一方において接触子の横行方向への移動を可能とすることもできる。
例えば、前記IC16に於ける上側電極16bの数が少なく、又はその相互の間隔が広いなどの場合には、上側コンタクタに於ける接触子51Bの先端部を横方向へ移動可能とする構成をとらず、従来のコンタクト機構を採用してもよい。
なお、本実施例における、接触子51Aの第1の接触部51Aa及び接触子51Bの第第3の接触子51Baについても、その形状は前記図17乃至19に示す形状など、センタリング機能を達成できる形状を適宜選択することができる。
このように、本実施例によれば、上下両面に形成された電極端子に位置ずれがあっても、接触子を電極端子に押圧するだけで水平方向に移動させて上下両面の電極端子に対して自動的にセンタリングすることができる。このため、電子部品の全ての電極端子を一様な接触状態で接触させることができ、確実で信頼性のある電気特性試験を行なうことができる。
なお、本実施例では、電極端子がICの両面に形成されている場合を説明したが、本発明はこれに限られない。電極端子がICの3以上の面に形成されている場合にも本発明を適用することができ、この場合、3つのコンタクタがICの夫々の面に形成された電極端子に対してセンタリングすることができ、接触させることができる。
本発明の前記実施例に於ける、上側コンタクタ50Bの他の実施例について、図24、図25を参照して説明する。
上側コンタクタ50Bの接触子51Bを、所謂プローブピン型の接触子70に置き換えた例を図24に示す。
接触子70は第1の接触部70a(図20の第3の接触部51Baに相当)と第2の接触部70b(図20の第4の接触部51Bbに相当)との間にコイルスプリング70cが配設され、このコイルスプリング70cの伸縮によって第1の接触部70a及び第2の接触部70bは垂直方向(長手方向)に移動可能である。
コイルスプリング70cを収容するスプリング収容部70dは、ベース52Bに形成された貫通孔71に収容される。
第2の接触部70bには、スプリング収容部70dより大きな外径を有する鍔部73が配設され、接触子70は鍔部73により貫通孔71内に保持される。
貫通孔71はスプリング収容部70dの外径寸法より大きな内径を有し、この為接触子70は貫通孔71内に於いて横(水平)方向に移動可能である。これにより、被試験IC16の電極16bに対しての位置合わせとその受容が容易に行われる。
尚、ベース52Bにあって、前記貫通孔71の下端部(第1の接触部70aが配置される部分)に傾斜面71aを配設することにより、電極16bの受容をより容易にすることができる。
ベース52Bが下方に移動し、第1の接触部70aがIC16の上側の電極端子16bに当接した状態を図25に示す。
かかる状態から、ベース52Bが更に下方に移動すると、第1の接触部70aの円錐状の凹部は横方向(図示の状態では左方向)に移動し、図26に示すように、電極端子16bは第1の接触部70aの凹部内に受容される。
図26に示す状態から更に基板53Bが押圧されると、図27に示されるように基板53Bの端子53Baが接触子70の第2の接触部70bに当接し、コンタクトが完了する。
又、かかるプロープピン型の接触子を、下側コンタクタ50Aに於いて適用した構成について、図28及び図29を参照して説明する。
図28にあって、下側ベース82に配設されたプローブピン型接触子80は、第1の接触部80aと、第2の接触部80bと、これらの間に延在して内部にコイルスプリングが収容されたスプリング収容部80cを有する。
第1の接触部80aは、第1の接触部80aとスプリング収容部80cとの間に、これらの部分よりも外径寸法が小(細い)とされたネック部80dを具備している。
かかるネック部80dが、ベース82のネック孔82aに収容される。ネック孔82aの内径寸法は、第1の接触部80aの外形寸法よりは小さいが、ネック部80dの外径よりも十分大きい寸法とされている。また、接触子80のスプリング収容部80dは、貫通孔82b内に収容される。貫通孔82bの内径寸法は、スプリング収容部80dの外径より十分大きな寸法とされる。
この様な、各部の寸法関係により、接触子80の横(水平)方向への移動が可能とされる。
また、図29は、下側ベース82に配設されたプローブピン型接触子80に於いて、その第1の接触部80aの円弧状移動を可能とすることにより、そのコンタクト位置の実質的な移動を可能とする構成を示す。
即ち、接触子80aのネック部80dが収容されるネック孔82a部の内径を、かかるネック部80dが上下動できる程度の内径寸法とされる。
一方スプリング収容部80dが収容される貫通孔82bは、複数段階(例えば2段階)或いは連続してその内径寸法が変更され、基板13に近い側の内径寸法がネック部側の内径より大きく設定される。
かかる構成により、接触子80cにあって、第1の接触部80aはネック部を支点とする回転或いは円弧状移動が可能となり、図28に示す例に於ける横方向の移動と同様に、その円錐状の凹部にIC15の電極端子15aを受容することができる。
前記図28に示される横方向移動、図29に示される回転・円弧状移動の何れを採用するか或いは両者の組合せは、被試験電極の数、コンタクタの構成などにより適宜選択される。
また、前記本発明に於ける実施例にあっては、下側ベースは基板上にシャフト及びスプリングによって上下方向に移動可能に支持され、かかるベースに配置されたコンタクタの接触子部分が横方向へ移動可能とされている。
本発明は、かかる構成に限定されるものではなく、図30に示す如く.前記下側ベース12に於いてシャフト20が挿通される貫通孔12Aの内径をより大きくすることにより、シャフト20の伸長方向とはほぼ垂直方向(図面上では横方向)の空間をより大きなものとし、もって被試験ICの収容・加圧時には下側ベース12自体の横方向へ移動を可能することもできる。
かかる構成によって、電極端子の配置に大きな位置ずれが存在した場合であっても、接触部の円錐状の凹部への電極端子の受容をより一層容易なものとすることができる。
即ち、IC保持加圧部22に保持されたIC15がカバー14に設けられた開口内に挿入され、IC15の電極端子15aがベース12上面の開口の縁部に接した場合には、電極端子15aの降下により生ずる横方向分力によりカバー14が横方向に移動し、更にIC15aが降下して電極端子15aが第1の接触子11aに接すると、前述の如く、かかる第1の接触子15aが適宜横方向へ移動して、その円錐状凹部に電極端子15aを受容する。
かかる2段階の移動により、IC15の電極端子15aは、より速やかに第1の接触子11aの円錐状凹部に受容される。
また、これと同様に、上側ベースに対してもシャフトの伸長方向とはほぼ垂直方向(図面上では横方向)の空間をより大きなものとし、もって被試験ICの収容・加圧時には上側ベース自体の横方向への移動を可能とすることもできる。
かかる構成によれば、前記図25乃至図27に示される構成に於いて、電極端子16bがベース52Bに形成された傾斜面71aに当接した際、ベース52B自体も横方向に移動して、電極端子16bは第1の接触部70aの凹部内に容易に受容される。
次に、本発明の第5実施例について、図31乃至図40を参照して説明する。本実施例に於いて、前記第1実施例に示す構成部品に対応する部位には同じ符号を付しており、その説明は省略する。
図31は第5実施例に於けるコンタクタ100の断面構造を示す。
より具体的には、図31は、IC15が収容される前の状態のコンタクタ100を示す。また、図32は、図31におけるIC15の電極端子15aと、コンタクタ100に於ける電極端子案内孔110及び接触子11の第1の接触部11aとの位置関係を拡大して示す。
前記第1実施例にあっては、接触子11の第1の接触部11aの外径寸法よりも大きな内径寸法を有して当該第1の接触部11aを収容する接触部孔12aが、ベース12内部の上部に形成されている。
本実施例では更に、ベース12内であって接触部孔12aの上部、即ち電極端子15aが挿入される側に、電極端子案内孔110が形成されている。接触部孔12aと電極端子案内孔110とは連通している。また、電極端子案内孔110の内径寸法は、接触部孔12aの内径寸法よりも大きく設定され、且つ深さ方向(図17中、上下方向)にはどの位置においても略等しく設定されている。
図31及び図32に示す状態では、IC15の複数個の電極端子15aの中心軸(図中二点鎖線で示す)と、当該電極端子15aに夫々対応する接触子11の第1の接触部11aの中心軸(図中一点鎖線で示す)とは、電極端子の全てについて一致するものではなく、一部の電極端子15aと第一の接触部11aとにあっては位置ずれが生じている。具体的には、図32中、左から2番目に設けられている電極端子15aとこれに対応する第1の接触部11aを除き、電極端子15aの中心軸と、夫々に対応する第1の接触部11aの中心軸は位置ずれしている。
この状態でIC保持加圧部22によって保持されたIC15とコンタクタ100は、所定の距離離間して対向配置されている。
コンタクタ100のベース12は、図中横方向に移動可能である。
IC15を保持するIC保持加圧部22を下方に移動させることにより、IC15の電極端子15aが電極端子案内孔110に接触すると、電極端子案内孔110が形成されたベース12が当該電極端子15aの位置にならうように移動し、電極端子15aは電極端子案内孔110に受容される。そして、電極端子15aが第1の接触部11aと接触すると、第1実施例と同様に、電極端子15aは第1の接触部11aの移動による接触子11のセルフアライメントによって、第1の接触子部11aと電極端子15aとの位置合わせ、即ちセンタリング処理が達成される。
ここでベース120にあっては、前記第4実施例と同様に、シャフト20が挿通される貫通孔12Aの内径をより大きくすることにより、シャフト20の伸長方向とはほぼ垂直方向(図面上では横方向)の空間をより大きなものとし、もってIC15の収容・加圧時に於ける当該ベース12自体の横方向へ移動を可能としている。
かかる構成によって、電極端子の配置に大きな位置ずれが存在した場合であっても、接触部の円錐状の凹部への電極端子の受容をより一層容易なものとしている。
図31及び図32に示す状態から、IC保持加圧部22を更に下方に移動させると、図33及び図34に示すように、IC15の電極端子15aがコンタクタ100に形成された電極端子案内孔110の内面に接する。この状態では、IC15の複数個の電極端子15aと、対応する接触子11の第1の接触部11aとの位置ずれは未だ解消されていない。尚、図34は、図33におけるIC15の電極端子15aと、コンタクタ100に於ける電極端子案内孔110及び接触子11の第1の接触部11aとの位置関係を拡大して示す。
図33及び図34に示す状態から、更にIC保持加圧部22を下方に移動させると、図35及び図36に示すように、電極端子案内孔110が形成されたベース12は当該電極端子15aの位置にならうようにIC15が押圧される方向と略直角の方向に、つまり、図35に示される形態において横方向に移動する。尚、図36は、図35におけるIC15の電極端子15aと、コンタクタ100に於ける電極端子案内孔110及び接触子11の第1の接触部11aとの位置関係を拡大して示す。
即ち、電極端子案内孔110に加わる電極端子15aの押圧力の横方向分力によって、電極端子15aが接触した電極端子案内孔110の内側面が横方向に押され、結果としてベース12が横方向に移動し、電極端子15aが電極端子案内孔110の内部に収容される。
この結果、IC15に形成された複数個の電極端子15aの位置にばらつきがあっても、接触子11の第1の接触部11aを、各電極端子15aの下方であって第1の接触部11aがセルフアライメント可能な位置に位置づけることができる。即ち、コンタクタ100のベース12の電極端子案内孔110がIC15の電極端子15aの位置に対応して横方向に移動することにより、接触子11の第1の接触部11aと当該電極端子15aとが正しく位置合わせされる状態を形成することができる。
図35及び図36に示す状態から、IC保持加圧部22を更に下方に移動させると、図37及び図38に示すように、前記複数個の電極端子15aは、夫々対応する第1の接触部11aの円錐状凹部に受容される。即ち、第1の接触部11aが、ベース12の接触部孔12a内に於いて、IC15が押圧される方向と略直角の方向(図37における左右方向)に移動し、かかる移動により、電極端子15aのそれぞれに於ける位置ずれは吸収され、前記複数個の電極端子15aは、夫々対応する第1の接触部11aの円錐状凹部に受容される。尚、図38は、図37におけるIC15の電極端子15aと、コンタクタ100に於ける電極端子案内孔110及び接触子11の第1の接触部11aとの位置関係を拡大して示す。
この結果、IC15の電極端子15aの中心軸と、第1の接触子11aの中心軸とが一致(センタリング)し、受容された電極端子15aは、その表面の連続した略リング状の領域に於いて第1の接触子11aの円錐状凹部の内面に接触する。この結果、IC15の電極端子15aと上部に第1の接触子11aが設けられたコンタクトピン11との位置が正確に一致した状態となる。
図37及び図38に示す状態から、更にIC15を下方に移動させると、図39及び図40に示すように、IC15を介しての押圧力によりスプリング21が圧縮されてベース12が下方に移動する。そして、接触子11の第2の接触部11bが基板13に配設された端子13aに当接し、IC15と基板13とが電気的に接続される。
図39に示す状態に於いて、IC15に対して基板13を介して電力及び電気信号が供給され、当該IC15の最終試験(電気的試験)が行なわれる。尚、図40は、図39におけるIC15の電極端子15aと、コンタクタ100に於ける電極端子案内孔110及び接触子11の第1の接触部11aとの位置関係を拡大して示す。
このように、本実施例では、IC15を重力落下させるのではなく、IC保持加圧部22に保持したままの状態でコンタクタ100の接触子部に接近・挿入することにより、IC15に形成された電極端子15aの位置に対応して電極端子案内部110が移動することにより位置合わせが行われ、IC15の電極端子15aと接触子11の第1の接触部11aとがコンタクトする。
従って、重力落下した場合に比し、落下時間という無駄な待ち時間は無くなるため、作業効率の向上化を図ることが出来る。
更に、本実施例では、コンタクタのベース12内であって接触部孔12aの上部、即ち電極端子15aが挿入される側に、電極端子孔110が形成されていることにより、IC15に形成された電極端子15aの位置に比較的大きなばらつきがある場合でも、電極端子15aが電極端子孔110に受容されさえすれば、コンタクタ内の接触子11の第1の接触部11aと電極端子15aとを正しく位置合わせさせることができ、両者の安定したコンタクトを得ることができる。
前記電極端子案内孔110は、その内径寸法が接触部孔12aの内径寸法よりも大きく設定されて形成されている。従って、電極端子案内孔110が形成されていない場合に比して、電極端子15aと接触子11とを位置合わせするための補正の範囲が拡大されている。
電極端子15aと接触子11との位置が大きくずれている場合、電極端子案内孔110が形成されていなければ、接触子11の第1の接触部11aと電極端子15aとを接触する際に、第1の接触部11aに電極端子15aを強く押し込む状態が生じ得、電極端子15aが損傷する等の恐れがある。
しかしながら、本実施例にあっては、電極端子案内孔110への受容の際、ベース12が移動することにより電極端子15aの大きな位置ずれを吸収して受容し、電極端子15aの接触子11の第1の接触部11aとの接触を助長するため、当該電極端子15aは損傷する恐れはない。
ところで、本実施例にあっては、電極端子案内孔110の内径寸法は、接触部孔12aの内径寸法よりも大きく設定され、深さ方向(図31中、上下方向)のどの位置においても略等しく設定されているが、本発明はかかる構造に限定されない。例えば、図41に示す形状であってもよい。ここで、図41は、電極端子案内孔の変形例を示す断面図である。
図41に示す例では、電極端子案内孔190は、テーパ状に形成され、電極端子15aが挿入される側(図41における上側)で大きく、接触部孔12aと連通している側(図41における下側)で小さく設定されている。
かかる形状の場合、電極端子15aは電極端子案内孔190のテーパ部(傾斜部)191を滑るように接触するため、電極端子は15aは電極端子案内孔内面との引っ掛かりなどによる損傷を受けること無く、円滑かつ容易に電極端子案内孔190の内部に収容され得る。
特に、カバー14における開口の寸法W2がIC15の外形寸法W1に比して大きな場合には、当該カバー14による確実な案内・位置合わせが期待できないが、IC15の電極端子15aが受容される電極端子案内孔190にテーパ部191により、かかる電極端子15aの受容が容易となる。例えば、テーパ部191の幅Xを、カバー14における開口の寸法W2とIC15の外形寸法W1との差の1/2以上の値にしてもよい。
次に、本発明の第6実施例について、図42を参照して説明する。ここで、図42は、本発明の第6実施例によるコンタクタの断面図である。
本実施例では、ウエハレベルCSP(Chip Size Package)或いはバンプウエハ等、一枚の半導体基板(ウエハ)の一方の主面に形成された複数個の半導体素子(チップ)のそれぞれに形成された電極に対し、前記第4実施例に於けるコンタクタ100と同様の構造を有するコンタクタを接触せしめることを対象としている。
図42を参照するに、半導体基板120は半導体素子の電極端子121を上にしてチャックトップ等の基板載置部116に載置・固定されている。また、当該半導体素子に対応して複数のコンタクタ190−1及び190−2がプローブカード等の基板113に保持されて、半導体基板120の上方に位置して配設されている。
コンタクタ190−1とコンタクタ190−2は、同一構造を有している。
当該コンタクタ190−1(190−2)において、ベース92は基板113に植立されたシャフト93に案内され、スプリング94を介して上下方向に移動可能に支持されている。
また、接触子211は、下端側の第3の接触部211a、この第3の接触部211aの上側端部に形成された鍔部211d、「く」の字形に形成され前記鍔部211dから上方へ延在するコンタクトピン211c、及びコンタクトピン211cの上端部である第4の接触部211b、から構成される。
前記鍔部211dとコンタクトピン211cは、ベース92に形成されたコンタクトピン孔212内に収容される。一方、コンタクトピン孔212は鍔部211dの外径寸法より大きい内径寸法を有し、また第3の接触部211aが挿入される接触部孔215の内径も第3の接触部211aの外径寸法よりも大きくされる。この為、第3の接触部211aは、接触部孔215内にあって横方向に移動可能である。
また、接触子211の鍔部211dは、ベース92の接触部孔215部分に於いて支持され、接触子211はベース92から脱落することなく保持される。
更に、ベース92の下側、即ち被処理半導体基板側には板部材115が配設され、当該板部材115内に電極端子案内孔210が形成され、当該電極端子案内孔210内に、第3の接触部211aの下端が位置している。
前記板部材115は、ベース92に植立されたシャフト95に案内され、スプリング96を介して上下方向に移動可能に支持されている。
この結果、前記接触部孔215と電極端子案内孔210とはベース92と板部材115との間の空間を介して連通している。また、電極端子案内孔210の内径寸法は、第3の接触部孔211aの外径寸法よりも大きく設定されている。
かかる構成にあっては、板状部材115は単独では上下方向にのみ移動し、横方向には当該板状部材115は前記ベース92と一体となって移動する。
かかる構造に於いて、半導体基板120上の電極121と、コンタクタに於ける第3の接触子211aとを電気的に接続すべく、コンタクタ190−1及び190−2の接触子211の第3の接触部211aとウエハ120の電極端子121とをコンタクトさせるためには、まず、基板113を下降せしめ、コンタクタ190−1及び190−2を半導体基板120に接近させる(図42(a))。
更にコンタクタ190を下降し、当該コンタクタ190の板状部材115に於ける電極端子案内孔210が電極端子121と接すると、電極端子案内孔210に加わる電極端子121の押圧力の横方向の分力によって電極端子案内孔210、即ち板状部材115及びこれを支持するベース92は横方向に移動し、電極端子121は電極端子孔210内に受容される。この結果、電極端子案内孔210を介して第3の接触部211aと電極端子121との位置合わせが行われる。
ここで、ベース92にあっては、前記第4実施例或いは第5実施例と同様に、シャフト93が挿通される貫通孔92Aの内径をより大きくすることにより、シャフト93の伸長方向とほぼ垂直方向(図面上では横方向)の空間をより大きなものとし、もってIC15の収容・加圧時に於ける当該ベース92自体の横方向の移動が可能とされている。
更にコンタクタ190が下降すると、第3の接触部211aは電極端子121の位置に対応して横方向に移動し、電極端子121は第3の接触部211aの円錐状の凹部に受容され、第3の接触部211aと電極端子121とがコンタクトされる(図42(b))。
この時、或いは更にコンタクタ190を若干下降させることにより、コンタクトピン211の他端211bは基板113に配設された電極13aに接し、当該電極13aを介して接続された試験装置と電気的な接続がされる。
本実施例では、コンタクタ190−1と接続すべき半導体素子の電極端子の位置ずれ量と、コンタクタ190−2と接続すべき半導体素子の電極端子の位置ずれ量とが異なる場合であっても、半導体基板120を移動させることなく、コンタクタ190−1と、コンタクタ190−2それぞれのベース部が互いに独立して移動し、夫々対応する電極端子の位置ずれを補正し位置合わせをして、所望のコンタクトが実現される。
従って、正確かつ安定したコンタクトを容易に行うことができる。
次に、本発明の第7実施例について、図43乃至図48を参照して説明する。
第7実施例に於けるコンタクタは、前記第4実施例と同様、POP(Package On Package)等、電位部品の収容容器(パッケージ)或いは搭載基板の表裏(上下)両面に電極端子が配設された構造に於いて、当該電極に対して、コンタクトを行うためのコンタクタである。
表裏両面に電極端子が配設される電子部品にあっては、その電気特性試験の際に於ける取り扱いの容易化を図るなど為に、表裏両面に配設される電極端子の位置を表裏両面で対応させることが望ましい。しかしながら、当該電極端子は電子部品の表、裏それぞれ別の工程に於いて形成されることから、表裏それぞれに形成される複数個の電極端子全てについて、表−裏の位置を対応させることは困難である。
従って、電子部品の表・裏に対応して、それぞれに形成された電極端子について良好なコンタクトが実現可能なコンタクタが必要とされる。
図43は、本実施例に於けるコンタクタ350に被処理IC316が搬入された状態を示す。図43に於いては、下面に電極端子316aが、また上面に電極端子316bが形成されたIC316が、バキュームチャック等のIC保持加圧部22により例えば矢印Pで示す方向(右から左に)に、コンタクタ350内に搬入される。
当該コンタクタ350は、下側コンタクタ350A及び上側コンタクタ350Bから構成される。
IC316の下面側の電極端子316aにコンタクトをとる為の下側コンタクタ50Aは、前記第5実施例に於けるコンタクタ100と同様、接触子351、ベース352、基板353、電極端子案内孔390等を具備している。
一方、IC316の上面側に配設された電極端子316bに対してコンタクトをとる為の上側コンタクタ350Bは、前記第6実施例に於けるコンタクタ190と同様、接触子211、ベース352B、基板113、電極端子案内孔210等を具備している。
このような構造を有するコンタクタ350においては、上側コンタクタ350Bの基板113と下側コンタクタ350Aの基板353とを介して、IC316の電極端子316bと316aとの間の電気的接続を行なうため、下側コンタクタ350Aの周囲並びに上側コンタクタ350Bの周囲にコンタクト機構が配設される。
かかるコンタクト機構は、前記第4実施例のコンタクト機構と同様、下側コンタクタ350Aにあってはその基板353上に設けられた枠状のベース356Aと、ベース356Aに設けられた孔356Aa内に収容・配設された略「く」の字状の接触子357を具備し、また上側コンタクタ350Bにあってはその基板113に設けられた枠状のベース356Bと、このベース356Bに保持されたプローブピン358を具備している。
下側コンタクタ350Aの基板353にあっては、電極353aが接触子357の一方の端部(下端部)357a下まで延在しており、また接触子357の他方の端部(上端部)357bには円錐状の凹部を有する接触部357cが配設されている。上側コンタクタ350Bの基板113にあっては、ベース352Bとの対向面に於いて、一端がプローブピン358に接続され、他端が接触子211の第4の接触部211b上まで延在された導体パターン353Baが配設されている。
図43に示す状態では、IC316、下側コンタクタ350A、及び上側コンタクタ350Bのいずれも接触していない状態である。
図43に示す状態から、IC保持加圧部22を更に下方に移動させると、図44に示すように、IC316が下側コンタクタ350Aにセットされる。
具体的には、前記第5実施例の場合と同様に、IC保持加圧部22に保持されたままの状態でIC316の電極端子316aがベース352の電極端子孔390に接すると、電極端子孔390に加わる電極端子316aの押圧力の横方向の分力によって、電極端子孔390を有するベース352は横方向に移動して、この結果電極端子316aは電極接続孔390内に受容され、電極端子孔390を介して電極端子316aと第1の接触部351aとの位置合わせが行われる。
ここで、ベース352にあっては、前記第4実施例或いは第5実施例と同様に、シャフト360が挿通される貫通孔352Aの内径をより大きくすることにより、シャフト360の伸長方向とはほぼ垂直方向(図面上では横方向)の空間をより大きなものとし、もってIC15の収容・加圧時に於ける当該ベース352自体の横方向へ移動を可能としている。
次いで、IC316の更なる下降に伴い、接触子351の第1の接触部351aはIC316の電極端子316aの位置に対応して横方向に移動し、電極端子316aは第一の接触部351aの凹部に受容され、IC316の電極端子316aと接触子351の第1の接触部351aとがコンタクトする。
その後、IC保持加圧部22によるIC316の保持を解き、当該IC保持加圧部22を、図44において矢印Qで示す方向(左から右に)へ移動させて、コンタクト部から除く。
しかる後、図45に示すように、上側コンタクタ350Bを下方に移動させ、上側コンタクタ350BとIC316の上面に形成された電極端子316bとを接近させる。上側コンタクタ350Bの下降に伴い、上側コンタクタ350Bの板状部材115に形成された電極端子案内孔210とIC316の電極端子316bとが接触すると、図46に示すように、IC316の上面に形成された電極端子316bの位置にあわせて、上側コンタクタ350Bに於けるベース352Bが板状部材115と共に横方向に移動する。
即ち、前記第6実施例と同様に、電極端子案内孔210に加わる電極端子316bの押圧力の横方向の分力によって、電極端子316bが接触した電極端子案内孔210の内側面が横方向に押され、結果として板状部材115及びベース352bが横方向に移動し、当該電極端子316bは電極端子案内孔210の内部に収容される。
ここで、ベース352Bにあっては、前記第6実施例と同様に、シャフト93が挿通される貫通孔352Baの内径をより大きくすることにより、シャフト93の伸長方向とはほぼ垂直方向(図面上では横方向)の空間をより大きなものとし、もってIC15の収容・加圧時に於ける当該ベース352B自体の横方向へ移動を可能としている。
この結果、IC316に形成された電極端子316bの位置にばらつきがあっても、接触子211の第3の接触部211aを、電極端子316bの上方であって第3の接触部211aがセルフアライメント可能な位置に位置づけることが可能となる。
図46に示す状態から、上側コンタクタ350Bを下方に更に移動させると、図47に示すように、電極端子316bは、接触子211の第3の接触部211aの円錐状凹部に受容される。即ち、第3の接触部211aが、ベース352Bの接触部孔215内に於いて、IC316が押圧される方向と略直角の方向(図47における左右方向)に移動し、かかる移動により、電極端子316bのそれぞれに於ける位置ずれは吸収され、電極端子316bは第3の接触部211aの円錐状凹部に受容される。
そして、IC316の電極端子316bの中心軸と、第3の接触子211aの中心軸とが一致(センタリング)し、受容された電極端子316bは、その表面の連続した略リング状の領域に於いて第3の接触子211aの円錐状凹部の内面に接触する。
この結果、IC316の上面に形成された電極端子316bと上側コンタクタ350Bに設けられた接触子211との位置が、また当該IC316の下面に形成された電極端子316aと下側コンタクタ350Aに設けられた接触子351との位置が、夫々正確に一致する。
図47に示す状態から、上側コンタクタ350Bを更に下方に移動させると、接触子211の端部211bが電極・配線352Baに接触すると共に、スプリング94が圧縮され基板113、ベース352B及びプローブピン358が下方に移動する。
そしてプローブピン358の下端が下側コンタクタ50Aの接触子357の接触部357cの円錐状の凹部に受容されると、上側コンタクタ350Bの基板113に於ける電極・配線353Baと下側コンタクタ353Aの基板353に於ける電極・配線353aが電気的に接続される(図48)。
これらの電極・配線は、接触子211及び351を介して、IC316の電極端子316a、316bに電気的に接続される。
即ち、接触子211は、電極・配線353a、プローブピン358、接触子357、更に電極・配線353aを介して、接触子351と電気的に接続が可能である。
従って、表裏(上下)両面に電極端子を具備したICに関して、その両面に在る電極端子に対して試験用電気信号、駆動用電力が同時に供給することができる。
即ち、これらの試験用電気信号、駆動用電力供給用の外部接続端子(図示せず)を、基板113或いは基板353の何れか一方に配設することを可能とする。
このように、POP(Package On Package)等、表裏両面に電極端子を有するICにおいて、各面間において電極端子の位置に位置ずれがあっても、表裏それぞれに対応するコンタクタに於ける電極端子案内孔を備えたベース部の横方向の移動により、それぞれのコンタクタの接触子は、対応する電極端子の位置に正しく位置合わせ可能な状態とすることができる。
更に、当該コンタクタの接触子はそれぞれ位置を変更(移動)して、電極端子に対して自動的に一致(センタリング)する。
従って、第7実施例によれば、前記第4実施例に示すコンタクタに比して、ICの表裏両面に形成された電極端子に対し、適切な状態の安定したコンタクトをより効率的に実現することができ、確実で信頼性の高い電気特性試験を行なうことができる。
なお、本発明の第5実施例乃至第7実施例のいずれの場合であっても、第1の接触部11a及び351a、第3の接触部211aに配設される凹部の形状を図17乃至図19に示す形状にしてもよく、また、電極端子案内孔110、210、390の形状を図41に示す形状としてもよい。
また、本発明の実施例にあっては、接触子の接触部を弾性支持する部材(バネ部材)として、「く」字状を有する部材或いはコイルスプリングが適用された構成を示しているが、弾性支持する構成は勿論これに限られるものではない。
また、前記接触子の接触部と、当該接触部を弾性支持する部材(バネ部材)とが常に一体である必要は無く、コンタクタとして動作する際に於いてバネ部材が接触部に接し、当該接触部を弾性支持する構成とされてもよい。
また、前記実施例にあっては、ベース部の移動方向を「横方向」として説明したが、これは図示することの容易性からこうした表現としたものであって、当該ベース部は電極端子の位置に対応して例えば紙面に垂直な方向など他の方向への移動も可能であることが勿論である。
更に、前記本発明の実施例にあっては、電子部品として半導体集積回路(IC)を掲げたが、本発明はこれに限られるものではなく、他の電子部品に対しても適用できることは勿論である。
以上説明したように、本明細書は以下の発明を開示する。
(付記1)
複数の電極端子を有する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行う電子部品用コンタクタであって、
一端に前記電子部品の電極端子を受容する凹部を有する第1の接触部を有し、他端に第2の接触部を有するコンタクト部材と、
前記コンタクト部材を複数個収容して支持するベースと、
を具備し、
前記第1の接触部は、水平方向に移動可能であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記2)
付記1記載の電子部品用コンタクタであって、
前記コンタクト部材の前記第1の接触部は略円柱状の部材であり、該第1の接触部の一端からコンタクトピンが延在し、該コンタクトピンの先端が前記第2の接触部となることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記3)
付記2記載の電子部品用コンタクタであって、
前記ベースが前記基板から離間した状態において、前記接触子の前記第2の接触部は前記ベースの貫通孔から突出していることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記4)
付記1記載の電子部品用コンタクタであって、
前記第2の接触部が接触する端子を有する基板と、
該基板上に垂直に延在するシャフトと、
を更に有し、
前記ベースは該シャフトに沿って移動自在であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記5)
付記4記載の電子部品用コンタクタであって、
前記ベースは、前記第1の接触部を収容する接触部孔と、前記コンタクトピンを収容するコンタクトピン孔と、該接触部孔と該コンタクトピン孔との間の隔離壁と、該隔離壁に設けられた貫通孔とを有し、該貫通孔の内径は前記第1の接触部の外径より小さいことを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記6)
付記5記載の電子部品用コンタクタであって、
前記コンタクトピンは弾性を持つ構造であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記7)
付記1乃至6のうちいずれか一項記載の電子部品用コンタクタであって、
前記接触子の前記第1の接触子の前記凹部は、前記第1の接触子の中心に向かって傾斜する面を有することを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記8)
付記7記載の電子部品用コンタクタであって、
前記接触子の前記第1の接触子の前記凹部は、前記電子部品の電極端子の一部を収容可能な円錐状であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記9)
付記1記載の電子部品用コンタクタであって、
前記第1の接触部の少なくとも一部を収容する貫通孔が形成されたガイドプレートを更に有し、該ガイドプレートは前記第1の接触部を収容した状態で水平方向に移動自在であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記10)
付記1乃至9のうちいずれか一項記載の電子部品用コンタクタであって、
前記ベースに振動を与えるアクチュエータを更に有することを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記11)
付記1乃至8のうちいずれか一項記載の電子部品用コンタクタであって、
前記ベースは、前記第1の接触部を収容する接触部孔と、該接触部孔と連通する電極端子案内孔と、を有し、
該電極端子案内孔の内径は前記接触部孔の内径より大きいことを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記12)
付記11記載の電子部品用コンタクタであって、
前記電極端子案内孔はテーパ状に形成され、
前記電極端子が挿入される前記電極端子案内孔の開口部の内径は、前記接触部孔との連通部分における前記電極端子案内孔の内径よりも大きく設定されていることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記13)
両面にそれぞれ複数の電極端子を有する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行う電子部品用コンタクタであって、
前記電子部品の一方の主面に配設された電極端子に対する第1のコンタクタは、
一端に前記電子部品の電極端子を受容する凹部を有する第1の接触部を有し、他端に第2の接触部を有する第1のコンタクト部材と、
前記第1のコンタクト部材を複数個収容して支持する第1のベースと
を具備し、
前記第1の接触部は、水平方向に移動可能であり、
前記電子部品の他方の主面に配設された電極端子に対する第2のコンタクタは、
一端に前記電子部品の電極端子を受容する凹部を有する第3の接触部を有し、他端に第4の接触部を有する第2のコンタクト部材と、
前記第2のコンタクト部材を複数個収容して支持する第2のベースと
を具備し、
前記第3の接触部は、水平方向に移動可能であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記14)
付記13記載の電子部品用コンタクタであって、
前記上側接触子の前記第3の接触部は略円柱状の部材であり、前記第3の接触部の一端に、前記第3の接触部材の外径より大きい径を有する鍔部が形成され、該鍔部から上側コンタクトピンが延在し、該上側コンタクトピンの先端が前記第4の接触部となることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記15)
付記13記載の電子部品用コンタクタであって、
上側基板と、該上側基板に垂直に延在する上側シャフトとを更に有し、
前記上側ベース及び前記上側基板は前記上側シャフトに沿って垂直方向に移動可能であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記16)
付記13記載の電子部品用コンタクタであって、
前記第1及び第2のベースの少なくとも一方のベースは、前記第1又は第3の接触部を収容する接触部孔と、該接触部孔と連通する電極端子案内孔と、を有し、
該電極端子案内孔の内径は前記接触部孔の内径より大きいことを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記17)
付記14又は15記載の電子部品用コンタクタであって、
前記上側コンタクトピンは弾性を持つ構造であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記18)
付記13乃至17のうちいずれか一項記載の電子部品用コンタクタであって、
前記上側接触子の前記第3の接触子の前記凹部は、前記第3の接触子の中心に向かって傾斜する面を有することを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記19)
付記18記載の電子部品用コンタクタであって、
前記上側接触子の前記第3の接触子の前記凹部は、前記電子部品の電極端子の一部を収容可能な円錐状であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
(付記20)
複数の電極端子を有する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行うコンタクト方法であって、
コンタクト部材の接触部に於ける凹部に対して前記電極端子を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧力とほぼ垂直方向の分力によって前記接触部を移動せしめ、
前記電極端子の中心位置を前記接触部の凹部の中心位置に一致させて、電極端子をかかる凹部に受容せしめることを特徴とするコンタクト方法。
(付記21)
付記20記載のコンタクト方法であって、
前記電極端子を前記コンタクト部材の前記凹部に案内する電極端子案内部に対して前記電極端子を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧力とほぼ垂直方向の分力によって前記電極端子案内部を移動せしめ、前記電極端子と前記コンタクト部材の前記凹部とが接触することを特徴とするコンタクト方法。
(付記22)
付記20又は21記載のコンタクト方法であって、
前記接触子の水平方向の移動は、前記接触子に形成された傾斜面を含む凹部に前記電子部品の前記電極端子を押圧することにより行なわれることを特徴とするコンタクト方法。
(付記23)
両面にそれぞれ複数の電極端子を具備する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行うコンタクト方法であって、
コンタクト部材の接触部に於ける凹部に対して、電子部品の一方の主面に配設された前記電極端子を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧力とほぼ垂直方向の分力によって前記接触部を移動せしめ、
前記電極端子の中心位置を前記接触部の凹部の中心位置に一致させて、電極端子をかかる凹部に受容せしめ、
前記電子部品の他方の主面に配設された電極端子に対し、コンタクト部材の接触部に於ける凹部を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧力とほぼ垂直方向の分力によって前記接触部を移動せしめ、
前記電極端子の中心位置を前記接触部の凹部の中心位置に一致させて、電極端子をかかる凹部に受容せしめることを特徴とするコンタクト方法。
(付記24)
付記23記載のコンタクト方法であって、
前記電極端子を前記コンタクト部材の前記凹部に案内する電極端子案内部に対して前記電極端子を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧力とほぼ直角方向の分力によって前記電極端子案内部を移動せしめ、前記電極端子と前記コンタクト部材の前記凹部とが接触することを特徴とするコンタクト方法。
(付記25)
付記23又は24記載のコンタクト方法であって、
前記下側接触子の水平方向の移動は、前記下側接触子に形成された傾斜面を含む凹部に前記下側電子部品の前記電極端子を押圧することにより行なわれ、
前記上側接触子の水平方向の移動は、前記上側接触子に形成された傾斜面を含む凹部を前記上側電子部品の前記電極端子に押圧することにより行なわれる
ことを特徴とするコンタクト方法。
従来のコンタクタの一例の斜視図である。 図1に示すコンタクタの一部を拡大して示す断面図である。 従来のコンタクタの他の例の一部を示す断面図である。 従来のコンタクタの更に他の例の一部を示す断面図である。 本発明の第1実施例によるコンタクタの全体構成を示す斜視図である。 ICが取り付けられる前の状態のコンタクタの断面図である。 図6におけるICの電極端子とコンタクタの接触子の第1の接触部との位置関係を説明するための図である。 ICの電極端子が接触子に当接した状態のコンタクタの断面図である。 図8におけるICの電極端子とコンタクタの接触子の第1の接触部との位置関係を説明するための図である。 ICの電極端子が接触子に完全に当接した状態のコンタクタの断面図である。 図10におけるICの電極端子とコンタクタの接触子の第1の接触部との位置関係を説明するための図である。 ICが完全に組み込まれた状態のコンタクタの断面図である。 本発明の第2実施例によるコンタクタの斜視図である。 本発明の第2実施例によるコンタクタの断面図である。 図14に示すガイドプレートの機能を説明するための図である。 本発明の第3実施例によるコンタクタの斜視図である。 第1の接触部の変形例の示す図である。 第1の接触部の変形例の示す図である。 第1の接触部の変形例の示す図である。 本発明の第4実施例によるコンタクタのコンタクト前の状態を示す断面図である。 本発明の第4実施例によるコンタクタのコンタクト後の状態を示す断面図である。 コンタクト動作が開始される時点における電極端子に対する接触子の位置を示す図である。 コンタクトが完了した状態における電極端子に対する接触子の位置を示す図である。 上側コンタクタの接触子をプローブピン型接触子に置き換えた例を示す断面図である。 ベースが下方に移動してICの上側の電極端子に当接した状態を示す図である。 電極端子が第1の接触部の凹部内に入り込んだ状態を示す図である。 基板の端子が接触子の第2の接触部に当接してコンタクトが完了した状態を示す図である。 プローブピン型接触子を収容する貫通孔を意図的に大きくした例を示す図である。 図28に示すプローブピン型接触子が傾斜することで第1の接触子のコンタクト位置を移動する構成を示す図である。 下側ベースのシャフトが挿通される貫通孔の内径を大きくした例を示す図である。 本発明の第5実施例によるコンタクタであって、ICが取り付けられる前の状態のコンタクタの断面図である。 図31におけるICの電極端子と電極端子案内孔及び第1の接触部との位置関係を説明するための図である。 ICの電極端子が電極端子案内部の内面に当接した状態のコンタクタの断面図である。 図33におけるICの電極端子と電極端子案内部との位置関係を説明するための図である。 ICの電極端子が電極端子案内部に収容された状態のコンタクタの断面図である。 図35におけるICの電極端子と電極端子案内孔及び第1の接触部との位置関係を説明するための図である。 ICの電極端子が接触子に完全に当接した状態のコンタクタの断面図である。 図37におけるICの電極端子とコンタクタの接触子の第1の接触部との位置関係を説明するための図である。 ICが完全に組み込まれた状態のコンタクタの断面図である。 図39におけるICの電極端子とコンタクタの接触子の第1の接触部との位置関係を説明するための図である。 電極端子案内孔の変形例を示す断面図である。 本発明の第6実施例によるコンタクタの断面図である。 本発明の第7実施例によるコンタクタの断面図であって、ICが搬入された状態を示す図である。 ICの下面の電極端子が下側コンタクタにセットされた状態を示す図である。 上側コンタクタに形成された電極端子案内孔と電極端子とが接触した状態を示す図である。 電極端子の位置にあわせて、上側コンタクタに形成された電極端子案内孔が移動する状態を示す図である。 電極端子と上側コンタクタ及び下側コンタクタに設けられた接触子との位置が、夫々あった状態を示す図である。 上側コンタクタ及び下側コンタクタのコンタクト後の状態を示す断面図である。
符号の説明
10,30,40,50,100,190 コンタクタ
11,51A,51B,70,80,110,210,211,350,351 接触子
11a,11a−1,11a−2,11a−3,51Aa,70a,80a,110a,211a,351a 第1の接触部
11b,51Ab,70b,80b,211b,351b 第2の接触部
11c コンタクトピン
12,52A,52B ベース
12a 接触部孔
12b コンタクトピン孔
12c 隔壁部
12d 接続孔
13,53A,53B 基板
13a,53Aa,53Ba 端子
14 カバー
15,16 IC
15a,16a,16b 電極端子
20,60,62 シャフト
21,61,63 スプリング
32 ガイドプレート
32a 接触部孔
42 アクチュエータ
50A,350A 下側コンタクタ
50B,350B 上側コンタクタ
110,210,390 電極端子案内孔

Claims (10)

  1. 複数の電極端子を有する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行う電子部品用コンタクタであって、
    一端に前記電子部品の電極端子を受容する凹部を有する第1の接触部を有し、他端に第2の接触部を有するコンタクト部材と、
    前記コンタクト部材を複数個収容して支持するベースと
    を具備し、
    前記第1の接触部は、水平方向に移動可能であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
  2. 請求項1記載の電子部品用コンタクタであって、
    前記コンタクト部材の前記第1の接触部は略円柱状の部材であり、該第1の接触部の一端からコンタクトピンが延在し、該コンタクトピンの先端が前記第2の接触部となることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
  3. 請求項1又は2記載の電子部品用コンタクタであって、
    前記第1の接触部の少なくとも一部を収容する貫通孔が形成されたガイドプレートを更に有し、該ガイドプレートは前記第1の接触部を収容した状態で水平方向に移動自在であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の電子部品用コンタクタであって、
    前記ベースに振動を与えるアクチュエータを更に有することを特徴とする電子部品用コンタクタ。
  5. 請求項1又は2記載の電子部品用コンタクタであって、
    前記ベースは、前記第1の接触部を収容する接触部孔と、該接触部孔と連通する電極端子案内孔と、を有し、
    該電極端子案内孔の内径は前記接触部孔の内径より大きいことを特徴とする電子部品用コンタクタ。
  6. 両面にそれぞれ複数の電極端子を有する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行う電子部品用コンタクタであって、
    前記電子部品の一方の主面に配設された電極端子に対する第1のコンタクタは、
    一端に前記電子部品の電極端子を受容する凹部を有する第1の接触部を有し、他端に第2の接触部を有する第1のコンタクト部材と、
    前記第1のコンタクト部材を複数個収容して支持する第1のベースと
    を具備し、
    前記第1の接触部は、水平方向に移動可能であり、
    前記電子部品の他方の主面に配設された電極端子に対する第2のコンタクタは、
    一端に前記電子部品の電極端子を受容する凹部を有する第3の接触部を有し、他端に第4の接触部を有する第2のコンタクト部材と、
    前記第2のコンタクト部材を複数個収容して支持する第2のベースと
    を具備し、
    前記第3の接触部は、水平方向に移動可能であることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
  7. 請求項6記載の電子部品用コンタクタであって、
    前記上側接触子の前記第3の接触部は略円柱状の部材であり、前記第3の接触部の一端に、前記第3の接触部材の外径より大きい径を有する鍔部が形成され、該鍔部から上側コンタクトピンが延在し、該上側コンタクトピンの先端が前記第4の接触部となることを特徴とする電子部品用コンタクタ。
  8. 複数の電極端子を有する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行うコンタクト方法であって、
    コンタクト部材の接触部に於ける凹部に対して前記電極端子を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧力とほぼ垂直方向の分力によって前記接触部を移動せしめ、
    前記電極端子の中心位置を前記接触部の凹部の中心位置に一致させて、電極端子をかかる凹部に受容せしめることを特徴とするコンタクト方法。
  9. 請求項8記載のコンタクト方法であって、
    前記電極端子を前記コンタクト部材の前記凹部に案内する電極端子案内部に対して前記電極端子を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧力とほぼ垂直方向の分力によって前記電極端子案内部を移動せしめ、前記電極端子と前記コンタクト部材の前記接触部とが接触することを特徴とするコンタクト方法。
  10. 両面にそれぞれ複数の電極端子を具備する電子部品の前記電極端子に電気的接続を行うコンタクト方法であって、
    コンタクト部材の接触部に於ける凹部に対して、電子部品の一方の主面に配設された前記電極端子を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧力とほぼ垂直方向の分力によって前記接触部を移動せしめ、
    前記電極端子の中心位置を前記接触部の凹部の中心位置に一致させて、電極端子をかかる凹部に受容せしめ、
    前記電子部品の他方の主面に配設された電極端子に対し、コンタクト部材の接触部に於ける凹部を押圧し、かかる押圧により生ずる押圧力とほぼ垂直方向の分力によって前記接触部を移動せしめ、
    前記電極端子の中心位置を前記接触部の凹部の中心位置に一致させて、電極端子をかかる凹部に受容せしめることを特徴とするコンタクト方法。
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