JP2006264821A - エレベータ装置、エレベータ装置の照明装置制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇降路内に収納された巻上機と主制御装置とを含む点検作業を行う場合にも、簡単に安全かつ確実な点検作業が実施できるように照明する。
【解決手段】昇降路A内に乗りかご1を昇降させるための巻上機22と主制御装置20を収納したエレベータ装置において、点検作業の開始の指示を入力するためのかご上点検スイッチ10(かご内点検スイッチ15)と、巻上機22(あるいは主制御装置20)の近傍に設置された点検用の巻上機点検用照明装置23と、巻上機点検用照明装置23を点灯させる指示を入力するための巻上機点検用照明スイッチ12と、かご上点検スイッチ10(かご内点検スイッチ15)により指示が入力され、かつ巻上機点検用照明スイッチ12により点灯が指示された場合に巻上機点検用照明装置23を点灯させる制御回路が設けられた主制御装置20とを設ける。
【選択図】図1
【解決手段】昇降路A内に乗りかご1を昇降させるための巻上機22と主制御装置20を収納したエレベータ装置において、点検作業の開始の指示を入力するためのかご上点検スイッチ10(かご内点検スイッチ15)と、巻上機22(あるいは主制御装置20)の近傍に設置された点検用の巻上機点検用照明装置23と、巻上機点検用照明装置23を点灯させる指示を入力するための巻上機点検用照明スイッチ12と、かご上点検スイッチ10(かご内点検スイッチ15)により指示が入力され、かつ巻上機点検用照明スイッチ12により点灯が指示された場合に巻上機点検用照明装置23を点灯させる制御回路が設けられた主制御装置20とを設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、かご上作業のための照明装置を備えたエレベータ装置に関する。
通常、エレベータ装置では、安全の確保と円滑な運転を維持するため、一定期間運転した後に、各機器の動作や部品の摩耗状態を点検し必要に応じて調整や、交換等を行う点検作業を実施している。昇降路内の保守作業は、作業者が乗りかご上に乗って保守用操作器を用いて、乗りかごを移動させながら行なわれる。
従来では、昇降路内の乗りかご上で作業を行うために、乗りかご上を照明するための照明装置が設けられている。例えば、乗りかご上に作業者が乗り込む時などに、つまづき転倒することがないように、作業灯を乗りかご上に固定的に設け、作業者が乗りかご上に乗ることにより荷重検出器を作動させ、この検知により作業灯を点灯させることができるエレベータ装置が考えられている(特許文献1参照)。
特開平6−80340号公報
ところで最近では、昇降路内に乗りかごを昇降させるための機構だけでなく、乗りかごを昇降させるための巻上機と、エレベータ装置を制御する主制御装置も昇降路内に収納した、いわゆる機械室レスエレベータ装置が導入されてきている。
しかしながら、従来のエレベータ装置では、乗りかご上に照明装置が設けられているだけであり、昇降路内に収納された巻上機や主制御装置に対して十分に照明を当てることができなかった。また、電源ケーブルにより接続された照明装置を設けて、巻上機や主制御装置の近くまで手動により持ち込み照明させることができるものの、そのハンドリングや移動操作が面倒であるため点検作業の効率を低下させると共に安全上の問題も生じてしまう。
本発明は、昇降路内に収納された巻上機と主制御装置とを含む点検作業を行う場合にも、簡単に安全かつ確実な点検作業が実施できるように照明することが可能なエレベータ装置、エレベータ装置の照明装置制御方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、昇降路内に乗りかごを昇降させるための巻上機と主制御装置を収納したエレベータ装置において、点検作業の開始の指示を入力するための点検スイッチと、前記巻上機あるいは前記主制御装置の近傍に設置された点検用の照明装置と、前記照明装置を点灯させる指示を入力するための照明スイッチと、前記点検スイッチにより指示が入力され、かつ前記照明スイッチにより点灯が指示された場合に、前記照明装置を点灯させる照明制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記点検スイッチは、少なくとも前記乗りかご上に設けられることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、昇降路内に乗りかごを昇降させるための巻上機と主制御装置を収納したエレベータ装置において、点検作業の開始の指示を入力するための点検スイッチと、前記乗りかご上に設けられた第1照明装置と、前記巻上機あるいは前記主制御装置の近傍に設置された点検用の第2照明装置と、前記点検スイッチにより指示が入力された場合に、前記第1照明装置を点灯させる第1照明制御手段と、前記乗りかごの位置が前記主制御装置または前記巻上機に対する点検作業をするための所定位置に到達したことを検出する位置検出手段と、前記点検スイッチにより指示が入力され、かつ前記位置検出手段により前記乗りかごが所定位置に到達したことが検出された場合に、前記第2照明装置を点灯させる第2照明制御手段とを具備したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記第1照明装置と前記第2照明装置に対する主電源からの電源供給が遮断された場合に、前記主電源に代わり電源供給する照明装置非常用電源と、前記照明装置非常用電源に対して充電を行う充電回路とを具備したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、昇降路内に乗りかごを昇降させるための巻上機と主制御装置を収納したエレベータ装置の照明制御方法において、点検作業の開始の指示を入力するための点検スイッチと、前記巻上機あるいは前記主制御装置の近傍に設置された点検用の第1照明装置と、前記乗りかご上に設けられた第2照明装置とを設け、前記点検スイッチにより指示が入力された場合に、前記第2照明装置を点灯させ、前記点検スイッチにより指示が入力され、かつ前記乗りかごが前記主制御装置または前記巻上機に対する点検作業をするための所定位置に到達したことが検出された場合に、前記第1照明装置を点灯させることを特徴とする。
以上のように請求項1の発明によれば、昇降路内に乗りかごを昇降させるための巻上機と主制御装置を収納したエレベータ装置、すなわち機械室を不要とした機械室レスエレベータ装置において、昇降路内の巻上機あるいは主制御装置に対して照明することができる照明装置が設けられているため、簡単に安全かつ確実な点検作業を実施することができる。
請求項2の発明によれば、乗りかご上に設けられた点検スイッチに対する操作によって、昇降路内に収納された巻上機または主制御装置に対して照明装置から照明させることができる。
請求項3,5の発明によれば、昇降路内に乗りかごを昇降させるための巻上機と主制御装置を収納したエレベータ装置、すなわち機械室を不要とした機械室レスエレベータ装置において、乗りかご上での点検作業を実施する場合には乗りかご上に設けられた第1照明装置が利用され、そして乗りかごが主制御装置または巻上機に対する点検作業をするための位置に到達した場合にのみ昇降路内の巻上機あるいは主制御装置に対して照明することができる第2照明装置が利用できるようになるので、乗りかご上に設けられた第1照明装置に頼ることなく巻上機あるいは主制御装置に対して安全かつ確実な点検作業を実施できるようになるとともに、点検に不要な時には点灯させないことで省エネルギーを図ることができる。
請求項4の発明によれば、乗りかご上に設けられた第1照明装置と巻上機あるいは主制御装置の近傍に設置された第2照明装置に対して主電源からの電源供給が遮断された場合であっても、主電源に代わり照明装置非常用電源から電源供給されるので、主電源からの電源供給が遮断されるといった障害発生時においても昇降路内(乗りかご上)にいる点検作業者の安全を確保することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態におけるエレベータ装置の構成を示す図である。図1に示すように、第1実施形態におけるエレベータ装置は、昇降路A内に乗りかご1を昇降させるための巻上機22とエレベータ装置全体の制御を司る主制御装置20が収納された、昇降路Aの外部に機械室を不要としたいわゆる機械室レスエレベータ装置として構成されている。機械室レスエレベータ装置は、災害などで、万一、昇降路A内に水などが流れ込んだとしても、巻上機22や主制御装置20が直接水にさらされにくくするため昇降路A内の上部(例えば最上部)に設置されている。
図1は、第1実施形態におけるエレベータ装置の構成を示す図である。図1に示すように、第1実施形態におけるエレベータ装置は、昇降路A内に乗りかご1を昇降させるための巻上機22とエレベータ装置全体の制御を司る主制御装置20が収納された、昇降路Aの外部に機械室を不要としたいわゆる機械室レスエレベータ装置として構成されている。機械室レスエレベータ装置は、災害などで、万一、昇降路A内に水などが流れ込んだとしても、巻上機22や主制御装置20が直接水にさらされにくくするため昇降路A内の上部(例えば最上部)に設置されている。
昇降路A内に吊り下げられたエレベータの乗りかご1は、かご枠2と、このかご枠2の内側に設置されたかご室3とを備え、かご枠2の上梁にメインロープ4が取り付けられている。乗りかご1は、エレベータの運転時にその両側に設けられたガイドレール5に沿って上下方向に昇降される。
かご室3の上部は、かご室3やその周辺回り、また主制御装置20や巻上機22を点検する際に作業員が乗り込むための点検作業部となる。点検作業部には、足場となるかご上床8、体を支えるかご上手摺9が設けられている。また、作業員により点検作業のために操作されるかご上点検スイッチ10、運転スイッチ11(点検上昇運転スイッチ11a、点検下降運転スイッチ11b)、巻上機点検用照明スイッチ12が設けられている。
かご上点検スイッチ10は、乗りかご1上にいる作業者の操作により(スイッチオン)、点検作業の開始の指示を入力するためのスイッチである。運転スイッチ11は、点検作業時に乗りかご1を上昇あるいは下降させるためのスイッチであり、点検上昇運転スイッチ11a、点検下降運転スイッチ11bを含む。巻上機点検用照明スイッチ12は、点検作業中に巻上機22に対する点検作業をする際に、巻上機22の近傍に設置された巻上機点検用照明装置23を点灯させるためのスイッチである。なお、かご上点検スイッチ10と同様の目的のためにかご内点検スイッチ15も設けられている。かご内点検スイッチ15は、作業者が点検作業のために乗りかご1の上部に乗り込む前に点検作業の開始の指示を入力する場合に用いられる。
乗りかご1の上面部には、かご上電源装置13が設けられている。かご上電源装置13は、かご上点検用ランプ14の電源コードを接続することができる電源コンセントを有しており、かご上点検スイッチ10またはかご内点検スイッチ15がオンされ点検作業の開始の指示が入力されている場合に、電源コンセントに接続されたかご上点検用ランプ14に電力を供給して点灯させる。かご上点検用ランプ14は、常設されていても良いし、作業者が点検作業時にかご上電源装置13に接続して使用できるようにしても良い。かご上点検用ランプ14は、例えばフックなどが設けられており、ランプ掛けに掛けて使用することで点検作業部やその周辺回りを照明させたり、あるいは作業者が手に持って任意の場所を照明させたりすることができる。
昇降路Aの上部に設置された主制御装置20は、乗りかご1を昇降させるための通常運転制御の他、かご上点検スイッチ10(かご内点検スイッチ15)及び運転スイッチ11に対する操作に応じた点検運転制御、また巻上機点検用照明スイッチ12に対する操作に応じた巻上機点検用照明装置23に対する点灯制御などを実行する。また、主制御装置20には、照明装置を含む各部に対して電源供給する主電源と、この主電源による照明装置に対する電源供給が障害などにより遮断された場合に代替して電源供給する照明装置非常用電源21が設けられている。照明装置非常用電源21は、通常動作時に図示せぬ充電回路により充電され障害発生時に備えている。
巻上機22は、主制御装置20と同様に昇降路Aの上部に設置されており、主制御装置20の制御により乗りかご1を昇降させる。
巻上機22の近傍には、巻上機点検用照明装置23が設けられており、作業者による巻上機点検用照明スイッチ12に対する操作に応じて、主制御装置20の制御により点灯される。なお、巻上機点検用照明装置23やかご上点検用ランプ14は、白熱電球や蛍光灯などの他、直流電源で駆動できる冷陰極管や高輝度の白色LEDなどを使用することができる。冷陰極管や白色LEDにより照明装置を構成することで、照明装置の長寿命化が図れ、交換間隔を延長することができる。
図1に示す構成では主制御装置20と巻上機22とが近接して設置されているため、巻上機点検用照明装置23を点灯させることにより主制御装置20に対しても点検作業が十分に可能な程度に照明することができるものとする。
なお、主制御装置20の近傍に照明装置を設けて、この照明装置の点灯により主制御装置20と巻上機22を照明するようにしても良いし、主制御装置20と巻上機22のそれぞれに対応して個別に照明装置を設けるようにしても良い。また、主制御装置20の大きさによっては全体を十分に照明できるように、複数の照明装置を主制御装置20の近傍(例えば上下左右など)に設置するようにしても良い。
図2は、第1実施形態における照明装置に対する点灯制御を実行する機能構成を示すブロック図である。
主制御装置20は、かご上点検スイッチ10(またはかご内点検スイッチ15)がオンされて点検作業の開始の指示が入力された場合に、かご上電源装置13に対して、かご上点検用ランプ14へ電源供給されるように制御する。
また、主制御装置20は、かご上点検スイッチ10(かご内点検スイッチ15)の操作により点検作業の開始が指示され(スイッチオン)、かつ巻上機点検用照明スイッチ12の操作により巻上機点検用照明装置23の点灯が指示された場合に(スイッチオン)、巻上機点検用照明装置23を点灯させる。
また、主制御装置20は、主電源からかご上電源装置13及び巻上機点検用照明装置23に対する電源供給が遮断された場合に、この主電源に代えて照明装置非常用電源21から電源供給されるように制御する。
次に、第1実施形態における巻上機点検用照明装置23に対する点灯制御について説明する。図3は、第1実施形態における巻上機点検用照明装置23に対する点灯制御を説明するためのフローチャートである。
点検作業時においては、まずエレベータ制御盤(図示せず)を手動で操作し、乗りかご1を昇降させてかご室3をエレベータホールにおけるエレベータ出入口の近くに停止させる。そして出入口のドア装置(図示せず)を手動で開放し、その出入口を乗り込み口としてかご室3の上側の点検作業部内に作業員が乗り込む。
作業員によりかご上点検スイッチ10が操作されて点検作業の開始が指示された場合に(ステップA1)、かご上電源装置13に接続されたかご上点検用ランプ14を点灯させることができる。なお、作業員が乗りかご1の点検作業部に乗り込む前にかご内点検スイッチ15を操作しておくことで、予めかご上点検用ランプ14を点灯させておき(常設されている場合)、点検作業部の周囲を明るくした状態で乗り込むこともできる(ステップA2)。この場合、乗り込む際の安全をより確実に確保することができる。
昇降路Aの上部に設置された主制御装置20と巻上機22以外の部分についての点検作業をする場合には、かご上点検用ランプ14からの照明を利用して実施することができる。
一方、主制御装置20と巻上機22に対する点検作業は、運転スイッチ11(点検上昇運転スイッチ11a)の操作により、点検作業部から主制御装置20と巻上機22に対して作業が可能な位置まで乗りかご1が上昇される。ここで、巻上機点検用照明スイッチ12が作業者に操作されオンされると(ステップA3)、主制御装置20は、巻上機点検用照明装置23を点灯させる(ステップA4)。これにより、巻上機点検用照明装置23からの照明により、巻上機22及び主制御装置20の周辺が明るくなり点検作業を容易に実施することができる。
なお、巻上機点検用照明スイッチ12がオフされるか、あるいは点検作業が終了してかご上点検スイッチ10またはかご内点検スイッチ15がオフされた場合には、巻上機点検用照明装置23も消灯させる(ステップA5)。
このようにして、第1実施形態のエレベータ装置では、昇降路A内の上部に収納されている主制御装置20または巻上機22に対する点検作業をする場合には、巻上機22の近傍に設置された巻上機点検用照明装置23を、乗りかご1の上部で巻上機点検用照明スイッチ12を操作することで点灯させることができる。
従って、かご上点検用ランプ14からの照明に頼る必要がないので、かご上点検用ランプ14を主制御装置20などの近くで固定したり、手に持ちながら点検作業をするといった取り扱いを不要にすることで作業効率が向上される。
また、巻上機点検用照明装置23は、かご上点検スイッチ10(またはかご内点検スイッチ15)がオン操作されている点検作業時にのみ点灯されるようになっているので、不要時に点灯されることで無駄な電力が消費されないようにしている。
ところで、主制御装置20は、点検作業中に巻上機点検用照明装置23とかご上点検用ランプ14(かご上電源装置13)への主電源からの電源供給が遮断された場合、主電源に代えて照明装置非常用電源21から電源供給されるように切り替える。これにより、昇降路A内の照明を常に確保して乗りかご1上にいる作業者の安全を確保することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、第2実施形態におけるエレベータ装置の構成を示す図である。図4に示すように、第2実施形態におけるエレベータ装置は、第1実施形態と同様にして、昇降路A内に巻上機22と主制御装置20が収納された機械室レスエレベータ装置として構成されている。なお、図4において、第1実施形態の説明で用いた図1と同一の構成部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、第2実施形態におけるエレベータ装置の構成を示す図である。図4に示すように、第2実施形態におけるエレベータ装置は、第1実施形態と同様にして、昇降路A内に巻上機22と主制御装置20が収納された機械室レスエレベータ装置として構成されている。なお、図4において、第1実施形態の説明で用いた図1と同一の構成部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、点検作業部の足場となるかご上床8に複数のかご上照明装置30aが上方(昇降路A内)を照明するように設けられている。また、体を支えるかご上手摺9にも下方を照明するようにかご上照明装置30bが設けられている。
また、第2実施形態では、主制御装置20の近傍、例えば主制御装置20の上部に主制御装置用照明装置32aが設けられ、主制御装置20の下部に主制御装置用照明装置32bが設けられている。主制御装置20の上部に設けられた主制御装置用照明装置32aは、主制御装置2の上部から下部に向けて照明し、下部に設けられた主制御装置用照明装置32bは、主制御装置2の下部から上部に向けて照明するようになっており、両者32a,32bを点灯した時に主制御装置2の全体の照度を確保できるようにしている。
主制御装置用照明装置32(32a,32b)は、主制御装置照明制御スイッチ31の切り替えに応じて、主制御装置20の制御により点灯される。なお、かご上照明装置30(30a,30b)や主制御装置用照明装置32(32a,32b)は、白熱電球や蛍光灯などの他、直流電源で駆動できる冷陰極管や高輝度の白色LEDなどを使用することができる。冷陰極管や白色LEDにより照明装置を構成することで、照明装置の長寿命化が図れ、交換間隔を延長することができる。
主制御装置照明制御スイッチ31は、点検作業中に主制御装置20あるいは巻上機22に対する点検作業が可能な位置まで乗りかご1が上昇されたことを検出するためのスイッチである。主制御装置照明制御スイッチ31は、例えば乗りかご1に接することにより通電する機械式スイッチや、乗りかご1(乗りかご1に取り付けられた遮蔽版など)が光を遮ることにより通電するスイッチなどにより構成することができる。主制御装置照明制御スイッチ31は、乗りかご1が到達することによりオンされるこれを主制御装置20に通知する。
なお、図4に示す構成では主制御装置20と巻上機22とが近接して設置されているため、主制御装置20の上部に設けられた主制御装置用照明装置32aを点灯させることにより巻上機22に対しても点検作業が十分に可能な程度に照明することができるものとする。
なお、第1実施形態と同様にして巻上機22の近傍に照明装置を設けて、この照明装置の点灯により主制御装置20と巻上機22を照明するようにしても良いし、主制御装置20と巻上機22のそれぞれに対応して個別に照明装置を設けるようにしても良い。また、主制御装置20の大きさによっては全体を十分に照明できるように、図4に示すように上下位置だけでなく、より多くの複数の照明装置を主制御装置20の近傍に設置するようにしても良い。
次に、第2実施形態におけるかご上照明装置30と主制御装置用照明装置32に対する点灯制御について説明する。
図5は、図4における照明装置30,32の点灯制御に関係する制御回路、図6、第2実施形態における点灯制御を説明するためのフローチャートである。
図5に示す制御回路は、エレベータの運転回路を通常運転と点検運転に切り替えるための点検スイッチ(かご上点検スイッチ10またはかご内点検スイッチ15)、通常のエレベータ運行時に動作する通常運転回路40、点検作業時に動作する点検運転回路41、点検上昇運転時に操作される点検上昇運転スイッチ11a、点検下降運転時に操作される点検下降運転スイッチ11b、運転スイッチ11の操作により通電される方向性指令リレー42とを備え、方向性指令リレー42に通電されることにより乗りかご1は上昇あるいは下降される。
通常のエレベータ運行時は、かご上点検スイッチ10(及びかご内点検スイッチ15)が通常運転回路40側に接続されており、方向性指令リレー42は通電され通常のエレベータ運転がなされる。
ここで、昇降路A内の点検作業をするために作業者により、かご上点検スイッチ10(またはかご内点検スイッチ15)が点検運転回路41側に接続されたものとする(ステップB1、Yes)。
乗りかご1が昇降行程の中程に位置し、点検運転回路41まで回路が通じた状態で、かご上照明リレー43は通電され(ステップB4)、かご上照明リレースイッチ45が閉じ(ステップB5)、これによりかご上照明装置30(30a,30b)が点灯される。
点検下降運転スイッチ11bを閉じた場合(ステップB7)、方向性指令リレー42は通電され乗りかご1は下降運転される(ステップB10)。この下降運転は、点検下降運転スイッチ11bを開くまで継続する。同様に、点検上昇運転スイッチ11aを閉じた場合(ステップB8、Yes)、方向性指令リレー42は通電され乗りかご1は上昇運転される(ステップB9)。この上昇運転は、点検上昇運転スイッチ11aを開くまで継続される。
次に、乗りかご1が点検作業中に点検上昇運転スイッチ11aの操作により主制御装置照明制御スイッチ31が設けられた位置、すなわち主制御装置20及び巻上機22に対する作業が可能な位置まで移動された場合について説明する。
前述と同様にして、点検運転回路41まで回路が通じた状態で、点検上昇運転スイッチ11aを閉じた場合、方向性指令リレー42は通電されエレベータは点検上昇運転する。このとき、乗りかご1が主制御装置照明制御スイッチ31を閉じる(オン)ことで(ステップB11、Yes)、主制御装置照明リレースイッチ44が閉じ(ステップB12)、主制御装置用照明装置32(32a,32b)が点灯される(ステップB13)。これにより、主制御装置用照明装置32が設けられた位置よりも上部で乗りかご1を昇降させながら点検作業を行っている間は、主制御装置用照明装置32からの照明により作業をすることができる。
従って、主制御装置20あるいは巻上機22の設置位置までかご上照明装置30aからの照明が十分に届かない場合でも、第1実施形態のようなかご上点検用ランプ14などを用いる必要もなく作業効率が向上される。
一方、主制御装置20あるいは巻上機22に対する点検作業が終了し、点検下降運転スイッチ11bに対する操作により乗りかご1が下降運転され、乗りかご1が主制御装置照明制御スイッチ31を開放(オフ)すると(ステップB11、No)、主制御装置照明リレースイッチ44が開き(ステップB14)、主制御装置用照明装置32(32a,32b)が消灯される(ステップB15)。
このようにして、第2実施形態におけるエレベータ装置では、乗りかご1上にかご上照明装置30(30a,30b)、昇降路Aに収納された主制御装置20の上部と下部に主制御装置用照明装置32(32a,32b)を設置し、点検作業時に操作されるかご上点検スイッチ10と連動して、かご上照明装置30を点灯させ、また点検運転時に乗りかご1を主制御装置20または巻上機22を点検作業するための位置まで乗りかご1が上昇され主制御装置照明制御スイッチ31がオンされることで主制御装置用照明装置32を点灯させることができる。従って、点検作業時に作業員が照明装置の設置と操作が不要となり作業効率の向上ができ、作業員の安全性を確保することができる。
また、主制御装置用照明装置32は、昇降路A内の上部に設置された主制御装置20または巻上機22に対する点検作業をする際の照明を目的としているため、通常運転時は点灯させることはなく、また乗りかご1が点検作業が行われる位置(主制御装置照明制御スイッチ31の設置位置)まで移動された場合のみ点灯させることで無駄な点灯がされないようにして省電力化を図っている。
なお、前述した説明では、乗りかご1が上昇されることで主制御装置照明制御スイッチ31がオンされた場合に、主制御装置用照明装置32を点灯させるとしているが、主制御装置照明制御スイッチ31がオンされてから所定時間(例えば数秒間)が経過した場合に点灯するように制御しても良い。すなわち、主制御装置20または巻上機22に対する点検作業のために、乗りかご1が主制御装置照明制御スイッチ31よりも上部で停止されてしばらくしてから点検作業を開始するまでの例えば数秒間のうちに点灯させる。これにより、主制御装置照明制御スイッチ31がオンされたとしても主制御装置20または巻上機22に対する点検作業のためでなく、一時的に乗りかご1が上部まで移動されただけの場合には主制御装置用照明装置32を点灯させないようにできる。従って、主制御装置照明制御スイッチ31が設けられた位置まで乗りかご1が上昇/下降が繰り返されたとしても、その都度、主制御装置用照明装置32の点灯/消灯が繰り返されることがなく、また不要な時に点灯させないことで省電力化を図ることができる。
次に、主制御装置20に設けられた照明装置非常用電源21について説明する。
かご上照明装置30と主制御装置用照明装置32に主電源から電源供給されている場合、照明装置非常用電源21は充電回路47により充電される。ここで、かご上照明装置30と主制御装置用照明装置32に対する電源供給が遮断された場合、主電源に代えて照明装置非常用電源21から電源供給されるように切り替える。これにより、かご上照明装置30と主制御装置用照明装置32は、照明装置非常用電源21からの電源供給により通電され点灯する。
こうして、点検作業時に主電源からの電源供給が遮断された場合であっても、照明装置非常用電源21によって、かご上照明装置30及び主制御装置用照明装置32の点灯を継続することが可能となるため、昇降路A内の照明を確保でき、作業員の安全性が確保できる。
なお、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
A…昇降路、1…乗りかご、2…かご枠、3…かご室、4…メインロープ、5…ガイドレール、8…かご上床、9…かご上手摺、10…かご上点検スイッチ、11…運転スイッチ、11a…点検上昇運転スイッチ、11b…点検下降運転スイッチ、12…巻上機点検用照明スイッチ、13…かご上電源装置、14…かご上点検用ランプ、20…主制御装置、21…照明装置非常用電源、22…巻上機、23…巻上機点検用照明装置、30(30a,30b)…かご上照明装置、31…主制御装置照明制御スイッチ、32(32a,32b)…主制御装置用照明装置、40…通常運転回路、41…点検運転回路、42…方向性指令リレー、43…かご上照明リレー、44…主制御装置照明リレースイッチ、45…かご上照明リレースイッチ、46…主制御装置照明リレー、47…充電回路。
Claims (5)
- 昇降路内に乗りかごを昇降させるための巻上機と主制御装置を収納したエレベータ装置において、
点検作業の開始の指示を入力するための点検スイッチと、
前記巻上機あるいは前記主制御装置の近傍に設置された点検用の照明装置と、
前記照明装置を点灯させる指示を入力するための照明スイッチと、
前記点検スイッチにより指示が入力され、かつ前記照明スイッチにより点灯が指示された場合に、前記照明装置を点灯させる照明制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータ装置。 - 前記点検スイッチは、少なくとも前記乗りかご上に設けられることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
- 昇降路内に乗りかごを昇降させるための巻上機と主制御装置を収納したエレベータ装置において、
点検作業の開始の指示を入力するための点検スイッチと、
前記乗りかご上に設けられた第1照明装置と、
前記巻上機あるいは前記主制御装置の近傍に設置された点検用の第2照明装置と、
前記点検スイッチにより指示が入力された場合に、前記第1照明装置を点灯させる第1照明制御手段と、
前記乗りかごの位置が前記主制御装置または前記巻上機に対する点検作業をするための所定位置に到達したことを検出する位置検出手段と、
前記点検スイッチにより指示が入力され、かつ前記位置検出手段により前記乗りかごが所定位置に到達したことが検出された場合に、前記第2照明装置を点灯させる第2照明制御手段と
を具備したことを特徴とするエレベータ装置。 - 前記第1照明装置と前記第2照明装置に対する主電源からの電源供給が遮断された場合に、前記主電源に代わり電源供給する照明装置非常用電源と、
前記照明装置非常用電源に対して充電を行う充電回路と
を具備したことを特徴とする請求項3記載のエレベータ装置。 - 昇降路内に乗りかごを昇降させるための巻上機と主制御装置を収納したエレベータ装置の照明制御方法において、
点検作業の開始の指示を入力するための点検スイッチと、前記巻上機あるいは前記主制御装置の近傍に設置された点検用の第1照明装置と、前記乗りかご上に設けられた第2照明装置とを設け、
前記点検スイッチにより指示が入力された場合に、前記第2照明装置を点灯させ、
前記点検スイッチにより指示が入力され、かつ前記乗りかごが前記主制御装置または前記巻上機に対する点検作業をするための所定位置に到達したことが検出された場合に、前記第1照明装置を点灯させることを特徴とするエレベータ装置の照明装置制御方法。
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2005
- 2005-03-22 JP JP2005082512A patent/JP2006264821A/ja active Pending
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