JP2006261088A - 導光体及びこれを用いた光源装置、液晶表示装置、導光体の製造方法 - Google Patents

導光体及びこれを用いた光源装置、液晶表示装置、導光体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、出射する光の面内均一性が高く、光源からの距離にかかわらず光の出射角度分布が狭い導光体及びこれを用いた光源装置、液晶表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る解決手段は、透明性材料からなり、断面が略三角形のプリズムが複数個連続した一方主面を有する透明性板6と、透明性板6の屈折率と異なる屈折率を有する透明性材料からなり、第1光学部品の一方主面と密着する透明性樹脂7とを備え、プリズムは、一方主面の平坦方向とのなす角度がαである一方の辺と、平坦方向とのなす角度がβである他方の辺とを有し、透明性板6及び透明性樹脂7のうちいずれか大きい方の屈折率をnとすると、β>α>Sin-1(1/n)の関係を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、導光体に係る発明であって、特に、線状や面状の光源装置及び液晶表示装置に用いる導光体に関するものである。
従来の液晶表示装置の断面図を図36に示す。従来の液晶表示装置には、バックライト101と呼ばれる面状光源装置が用いられることが多い。このバックライト101は、主に導光板102、光源103、反射部材104、反射シート105及び光学フィルム106により構成されている。ここで、導光板102は、単一の透明性材料より構成されている。光源103には、導光板102の側面に配置される冷陰極管やLED(Light Emitting Diode)などがある。反射部材104は、光源103からの光を導光板102に導くための部材である。反射シート105は、導光板102の裏面(出射面側の反対側)に漏れた光を液晶表示装置側(出射面側)に反射させるシートである。光学フィルム106は、導光板102より出射した光を所望の角度分布となるように設置されたフィルムであり、多くの場合1枚以上設置される。
次に、光源103からの光を導光板102より出射させる手段について説明する。まず、光源103より出射された光は導光板102の側面に入射され、導光板102内で全反射を繰り返しながら導光板102内を伝播する。そのため、何もしなければ導光板102に入射した光を、外に取り出すことができないことになる。そこで、従来、導光板102にプリズムを作成し、光を所望の状態で取り出す技術が提案されている。例えば、特許文献1では導光板102のプリズム頂角を適切に設定することで、画面正面に半値幅13度と非常に狭い範囲に光を出射することが示されている。但し、特許文献1では導光板102全面において均一に光を出射させる手段については言及されていない。この均一に光を出射させる手段としては、例えば特許文献2や特許文献3に示すようにプリズムの密度を光源103からの距離によって制御する手段がある。
また、上述のように導光板102にプリズムを作成した場合、プリズムが容易に傷つくため取り扱いが困難となる問題があった。そこで、特許文献4ではプリズム加工が施された面に低屈折率材料を充填し、プリズム面の取り扱いを容易とする技術が開示されている。
バックライト101上に設けられる液晶パネル100は、一般的にガラス基板100a,100b間に液晶層100cを保持し、更にガラス基板100a,100bを挟むように偏光板100d,100eが設置される構成である。バックライト101から出た光は偏光板100eによって直線偏光成分のみが選択され、ガラス基板100cを通過した後液晶層100cに到達する。例えばノーマリーホワイトと呼ばれる液晶パネルの場合、偏光板100d,100eはクロスニコルの状態に配置されており、光は液晶層100cにおいて90度旋光し上層のガラス基板100aを通過し、さらに偏光板100dも通過する。このため結局バックライト101から出た光は液晶パネル100を通過することができる。よってこの場合は白表示として認識される。一方液晶層100cに所定の電界が印加されていた場合には液晶層100cを光が通過する際にそのまま通過する。この結果偏光板100dにおいて一部又は全ての光が吸収されグレー又は黒表示となる。
特開平9−22011号公報 特許第3434465号公報 特開平10−260640号公報 特開2002−82212号公報 特開平9−218407号公報 特願2002−549884公報 特願平9−510020公報
光の出射角度分布が狭く、出射する光の面内均一性が高い導光板102を得るために、特許文献1で示した導光板102にプリズム形状を設ける手段と、特許文献2で示したプリズム密度を変化させる手段とを組み合わせることが考えられる。しかし、両者の手段を組み合わせた場合、光源103に近い位置では狭い光の出射角度分布が得られるものの、光源から離れた位置では光の出射角度分布が広くなる問題があった。これは、光源103から導光板102に光が入射した直後は導光板102内で光が様々な角度成分を持つため、プリズムによって全反射する成分が強く出射され、狭い光の出射角度分布となる。しかし、光源103から離れた位置では全反射を生ずる角度成分の光が既に消費されており、プリズムを透過する角度成分の光が主要なものとなる。このため、プリズムを透過する際に生じる反射が光の出射角度分布を広げることとなる。
ところで、液晶表示パネル用に量産実用化されている偏光板の多くは、基材フィルム(ポリビニルアルコール:PVA)にヨウ素や有機染料などの二色性の材料を染色・吸着させ、高度に延伸・配向させることで吸収二色性を発現させている。このため、バックライト101から出た光の中で、偏光板100eの吸収軸に相当する光の偏光成分は吸収される。すなわちバックライト1から出る光の半分は無駄に吸収されることとなり、液晶表示装置の光利用効率を大きく低下させる要因となっている。以上のことから、この無駄になる光を再利用する検討が多方面より行われている。
例えば、光利用効率を上げるために、バックライト101と液晶表示パネル100との間に反射型の偏光板100eを挿入する技術が既に量産化され使用されている。この方法では、バックライト101側の偏光板100eで吸収されていた偏光成分の光を、当該偏光板100eで反射させてバックライト101内に戻し、バックライト101内で偏光状態を変換させて再利用しようとするものである。この反射型偏光板には、屈折率異方性のある薄膜を多層に積層したものや液晶を利用したものが利用されている。しかし、いずれの反射型偏光板も価格が高く、液晶表示装置のコストを上昇させる要因となっていた。さらに、反射された光はバックライト101側へ戻されるため迷光の原因となり、高精度に光を制御しようとする高機能バックライトに対しては利用できない欠点があった。また、更に新たな部材を挿入するため液晶表示装置の厚みを増加させる欠点もあった。
偏光板100eで吸収される偏光成分の光を利用する別の技術として、バックライト101より出射する時点で既に光の偏光状態を制御する技術がある。
例えば、特許文献5では、略等方性材料よりなる導光体と異方性材料よりなる導光体を光学的に密着させ、その界面に回折格子を製作する技術が開示されている。この場合、異方性材料の屈折率の一方を等方性材料の屈折率と一致させることで、一方の偏光成分に対してのみ回折格子を機能させることが示されている。しかし、当該技術でも回折格子を使用しているため微細な構造を界面に作成する必要があり、コスト上昇が避けられない。また高次回折光や0次回折光はカラーフィルタ及び偏光板にて吸収する必要があり、光の利用効率が低下してしまう。さらに回折現象を利用しているため光の波長によって出射光の方位角が異なり、色ずれが生じる問題もある。また、この技術では光を導光体全面にわたり均一に取り出す手段は示されていない。
また、例えば特許文献6でも同じく異方性材料による導光体を光学的に密着させて偏光を得る手段が開示されている。この技術によれば導光体に入射する光源からの光に対しコリメーションを不要とするため、必要となる異方性屈折率に制限が生じる。すなわち、導光体として使用できる材質の選択範囲が制限される問題がある。
また、特許文献7では導光体に凹部を作成し、この凹部に紫外線硬化性樹脂とともに異方性の液晶材料を充填し、偏光を得る手段が開示されている。しかし、この技術によれば液晶材料を配向させるために製造時にラビング層で遮蔽する必要がある。また、この場合最終的に必要でないラビング層を別途要することになる。さらに、硬化させる前の液晶材料にラビング層を密着させる際、液晶材料が流動配向する場合があり、その場合は意図しない配向状態で液晶材料が硬化される。また、この場合ラビング層と液晶材料の界面での液晶配向はラビングの条件によって決定しうるが、偏光を得るために必要な条件は導光体と液晶層の界面での液晶配向である。よって、液晶層が厚い場合などでは導光体と液晶層の界面では液晶が配向しておらず、所望の偏光成分の光を得ることができない場合もある。
また、従来フロントライトとして利用されている面状光源装置では、点光源のLEDから光を均一に導光板へ入射するためのライトガイドと呼ばれる部材が使用されている。しかし、このライトガイドには、裏面側へ光を出射させないためにライトガイドの反出射面側に金属を蒸着している。このため、従来のフロントライトはコストが高くなる問題があった。
そこで、本発明は、出射する光の面内均一性が高く、光源からの距離にかかわらず光の出射角度分布が狭い導光体及びこれを用いた光源装置、液晶表示装置を提供することを目的とする。また、本発明は、液晶表示パネルに設けられている偏光板により、およそ半分の光が吸収され、利用されていない問題を解決し、光の利用効率を高めることが可能な導光体及びこれを用いた光源装置、液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る解決手段は、透明性材料からなり、断面が略三角形のプリズムが複数個連続した一方主面を有する第1光学部品と、第1光学部品の屈折率と異なる屈折率を有する透明性材料からなり、第1光学部品の一方主面と密着する第2光学部品とを備え、プリズムは、一方主面の平坦方向とのなす角度がαである一方の辺と、平坦方向とのなす角度がβである他方の辺とを有し、第1光学部品及び第2光学部品のうちいずれか大きい方の屈折率をnとすると、β>α>Sin-1(1/n)の関係を有する。
また、本発明に係る別の解決手段は、透明性材料からなり、少なくとも一つの主面に所定の形状の凹凸が形成される第1光学部品と、屈折率異方性材料を含み、且つ屈折率異方性材料の一方の屈折率が第1光学部品の屈折率と略同じで、第1光学部品の凹凸上に形成される第2光学部品とを備え、第1光学部品の凹凸が形成された主面には、屈折率異方性材料を所定の方向に配向させる手段が施されている。
本発明に記載の導光体及びこれを用いた光源装置、液晶表示装置は、第1光学部品と第2光学部品とを備えプリズムがβ>α>Sin-1(1/n)の関係を有するので、出射する光の面内均一性が高く、光源からの距離にかかわらず光の出射角度分布を狭くすることができる。
また、本発明に記載の別の導光体及びこれを用いた光源装置、液晶表示装置は、第1光学部品と第2光学部品との界面において屈折率の整合が図れるため、導光板から出射する光の偏光状態を制御することができ、従来、バックライト側の偏光板で吸収されていた光を有効に利用することができる。さらに、本発明に記載の別の導光体及びこれを用いた光源装置、液晶表示装置は、導光体の厚みを増加させることなく上記の効果を得ることができる。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る面状光源装置の断面図である。図1に示す面状光源装置は主として液晶表示装置のバックライト1に用いられ、導光体2、光源3、反射板4及び角度変更部材5により構成されている。そして、導光体2は、第1光学部品である透明性板6(例えば、アクリル板)の片面に断面が略三角形のプリズムが複数個連続して形成されている。なお、透明性板6は、プリズムが形成される面が一方主面であり、その屈折率1.49である。
また、透明性板6のプリズムを埋めるように第2光学部品である透明性樹脂7(例えば、エピスルフィド系樹脂)が充填されている。つまり、透明性板6の一方主面に透明性樹脂7が密着している。透明性樹脂7は、透明性板6より屈折率が高く、その屈折率は1.7である。光源3は、冷陰極管を使用している。光源3は、透明性板6の一方主面の平坦方向と略垂直となる導光体の1つの側面(入射面)近傍に配置されている。
さらに、光を効率的に導光体2に導くため、光源3を包むように反射板4を設置している。光源3からの光は、透明性板6の一方主面の平坦方向と略平行となる透明性樹脂7の主面(出射面)より面状光として出射される。また、透明性樹脂7の主面上には、角度変更部材5が設けられている。この角度変更部材5は、導光体2より斜め方向に出射される光を導光体2の鉛直方向へ変更するために設置されている。
次に、本実施の形態に係る導光体2について、図2の断面図を用いて詳述する。導光体2に設置されているプリズムは断面が三角形状をなしており、このプリズムの光源3に近い面Aと一方主面の平坦方向のなす角度αを55度とし、光源3から離れた面Bと一方主面の平坦方向とのなす角度βを70度とする。
光源3より導光体2に入射する光は、導光体2の入射面において屈折し、導光体2内を伝播する。導光体2内を伝播する光は、スネルの法則により水平方向とのなす角度θが±42.1度程度の範囲に限定される。よって、導光体2内を伝播する光については、±42.1度程度の範囲のみを考慮すればよい。
まず、プリズムの面Bに入射する光の角度θが−42.1度〜27.1度の場合、プリズムにより角度が変更されプリズムの面Aより出射する際には光の角度θが−30.2度〜54.8度の範囲となる。そのため、プリズムの面Aより出射した光は、導光体2内の伝播を継続する。プリズムの内外での屈折率差が小さいため、光のほとんどは反射されず、ほぼ全てロスなく伝播することができる。上述の光路を図2中のIで示す。
一方、プリズムの面Bに入射する光の角度θが27.1度〜42.1度の場合、光はプリズムの面Aにより全反射され導光体2より出射される。この光路を図2中のIIで示す。
以上のことから、プリズムの面Bに任意の角度で入射した光であってもプリズムを通過する度に角度が漸減し、いくつかのプリズムを経た後にプリズムの面Aで全反射され、導光体2より光が出射されることになる。本実施の形態に係る導光体2は、2種類の異なる屈折率を持つ媒質(透明性板6,透明性樹脂7)により形成することで、プリズムの透過時に生じる迷光を低減し、指向性の高い導光体2を作成することができる。
さらに、本実施の形態に係る導光体2では、複数のプリズムが光の進行方向に対して連続して配置されている。つまり、複数のプリズムが互いに密接して配置されている。このように配置することで、図3に示すような隣り合うプリズムの間から光が出射されるパスの発生を防止することができる。図3のような光路が発生することは、導光体2から光を出射する光路が複数存在することになり、光の出射角度分布を広げる方向に働くため好ましくない。
図4に、本実施の形態に係る導光体2における光の出射角度分布の計算結果を示す。図4の横軸は出射角を示し、縦軸は輝度を示している。図4より、本実施の形態に係る導光体2の構成をとることで光の出射角度分布は狭くなり、半値幅が5度程度になっていることがわかる。また、図4より、導光体2の主面である裏面に光の出射が発生していないこともわかる。このため、本実施の形態に係る導光体2を面状光源装置に用いることで、従来の面状光源装置に必要であった反射シートを削除することが可能となる。
さらに、本実施の形態に係る導光体2では、光の出射均一性を確保するために上記特許文献2で開示されている構造と同じ構造を採用している(図示せず)。つまり、本実施の形態に係る導光体2では、プリズムの高さ(図2に示す断面三角形の高さに該当する)が光源3から遠ざかるに従い漸増し、プリズムを分断する分断部(図2の紙面に対し垂直方向に延びるプリズムを所定の間隔で分断する平坦部分)の幅が、光源3から遠ざかるに従い漸減する構造を採用している。これにより、本実施の形態に係る導光体2では、光の進行方向にプリズムが互いに密接して配置されていることから光の出射角度分布が広がらないと共に、光の出射面での均一性を向上させることができる。具体的な例として、導光体2の長さ(図1に示す光源3の近傍端から遠方端までの導光体2の長さ)が100mmの場合、導光体2は、光入射部近傍でプリズムの幅と分断部の幅との比率が3:2で、光入射部から最も離れた位置で同比率が4:1である。これにより、導光体2は、出射する光を均一にすることができる。
また、図4に示したように、本実施の形態に係る導光体2を用いた場合、導光体2から出射される光ピークは導光体2の鉛直方向(0度)からずれており、およそ12度傾いて出射されている。これを補正するため、本実施の形態に係る面状光源装置では、導光体2上に入射した光の方向を変更して出射させる角度変更部材5を設置している。この角度変更部材5は、図5に示すようなプリズム列を、アクリル板を切削することで作成している。具体的に、角度変更部材5は、プリズム列の光源3に近い側の角度を85度、光源3から離れた側の角度を38度として作成した。このような角度変更部材5を挿入することで、本実施の形態に係る面状光源装置は、図6に示すような光の出射角度分布の計算結果を得ることができる。図6から、本実施の形態に係る面状光源装置は、鉛直方向(0度)の狭い角度範囲に光を出射していることがわかる。
なお、本実施の形態に係る導光体2では、プリズムの断面が三角形であると説明したが、本発明は必ずしもプリズムが直線により形成される三角形でなくともよい。例えば、本発明は、図7に示すように光源3に近い側のプリズムの面Aを曲面としている。これにより、プリズムの面Aの断面は曲線となり、導光体2からの光の出射角度分布を広げることができる。プリズムの断面が三角形の場合は、図4に示すように光の出射半値幅が5度と狭くなる。そのため、大きな導光体2を作成した場合、目が画面中心にあると両端の見込み角が大きくなり両端が暗くなる問題が考えられる。しかし、図7のようなプリズムの断面形状とすることで適切に光の出射角度範囲を設定することができ、両端においても輝度低下の少ない面光源装置を作成することができる。
また、本実施の形態に係る導光体2では、形成される個々のプリズムの角度は全て同一角度であったが、本発明はこれに限られず、一方主面の位置によってプリズムの角度を変化させてもよい。例えば、プリズムの角度αを変化させた場合における光の出射角度分布の計算結果を、図8に示す。図8では、プリズムの角度αを変化することで光の出射方向が変化することがわかる。このため、光源3からの距離に従ってプリズムの角度αを変化させて、導光体2の全ての位置から出射する光を任意の点に集光させることが可能となる。また、プリズムの角度αをランダムに変化させることによって、全体として光の出射角度分布を広げることも可能である。なお、図8では、角度αが52度、55度、58度の場合を示している。また、角度αが大きくなるにつれて、導光板2からの放射角度は正面に近づき、角度αが58度の場合は、角度変更部材5が無くても、ほぼ正面方向に光が放射されるため、角度変更部材5が不要になる。
本実施の形態に係る導光体2では、プリズムの角度αを55度、角度βを70度としている。しかし、本発明は、これに限られず、プリズムの角度α<角度βで、且つ角度α>Sin-1(1/n)の関係を有していれば同様の効果を奏することが可能である。ここで、nは導光体2を構成する2種類の材質(透明性板6、透明性樹脂7)のうちで最も高い屈折率を表す。本実施の形態に係る導光体2では、n=1.7となる。
なお、導光体2に入射した光が臨界角(本実施の形態では角度θ=−42.1度)の場合、入射した光がプリズムの面A及び面Bにそれぞれ一回当たって導光体2から出射される光路が考えられる。しかし、このような光路が発生することは、導光体2から光を出射する光路が複数存在することになり、光の出射角度分布を広げる方向に働くため好ましくない。そこで、この光路からの光の出射を防ぐために、導光体2は、プリズムの角度β>角度αとしている。
さらに、導光体2に入射した光がプリズムの一面にだけ当たって導光体2から出射される光路も考えられる。しかし、このような光路が発生することは、導光体2から光を出射する光路が複数存在することになり、光の出射角度分布を広げる方向に働くため好ましくない。そこで、この光路からの光の出射を防ぐために、導光体2では、プリズムの角度α>Sin-1(1/n)としている。
また、本実施の形態に係る導光体2では、透明性板6の屈折率を1.49、透明性樹脂7の屈折率を1.7としているが、本発明はこれに限られず他の屈折率を用いても良い。さらに、本実施の形態に係る導光体2では、透明性板6の屈折率より透明性樹脂7の屈折率が大きくなっているが、本発明はこれに限られず透明性板6の屈折率より透明性樹脂7の屈折率が小さくても良い。
また、本実施の形態に係る面状光源装置では、出射する光の方向を正面に向けるためにプリズム部材の角度変更部材5を使用したが、本発明はこれに限られず出射する光の角度を変更することができれば、他の手段でもよい。例えば、面状光源装置上に角度変更部材5を設けずに、面状光源装置上に設置される液晶表示パネルに角度変更手段を講じてもよい。なお、面状光源装置は、正面に光を出射することが必須でなければ角度変更部材5を除去してもよい。
本実施の形態に係る面状光源装置では、図2で示した透明性板6及び透明性樹脂7のそれぞれに厚みを持たせているが、本発明では透明性板6及び透明性樹脂7に必ずしも厚みを持たせる必要はなく、屈折率の異なる透明性材料でプリズム形成されていれば良い。そのため、図2に示す透明性樹脂7のt部分と透明性板6のT部分は、それぞれゼロであっても本実施の形態に係る導光体2と同様の効果を奏する。
さらに、本実施の形態に係る導光体2は、出射面及び裏面(導光体2の主面)が平滑面であることから、両面に対して反射防止処理を行うことが可能となる。これにより、本実施の形態に係る導光体2は、出射面及び裏面に入射する光の反射光の影響を緩和することができる。
また、本実施の形態に係る導光体2では、図1に示すように光源3の近傍端と遠方端で厚さが変化しない板状であったが、本発明ではこれに限られず、楔形の導光体2(例えば、光源3の近傍端が厚く、光源3の遠方端が薄い導光体2)を使用しても良い(図示せず)。この場合、導光体2の光の利用効率が向上させることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る導光体2は、積層させた透明性材料(透明性板6、透明性樹脂7)のうち、少なくとも一方の材質が屈折率異方性を有している。さらに、屈折率異方性を有している材質は、一方向の屈折率が、他方の材質の少なくとも一方の屈折率と概ね等しい。
本実施の形態に係る面状光源装置も図1に示す構造と同じである。ただ、実施の形態1と異なり、導光体2は透明性樹脂7が屈折率異方性を有し、紙面に対して垂直な方向の屈折率を1.7、紙面に対して平行な方向の屈折率を1.50としている。なお、透明性樹脂7のうち、紙面に対して平行な方向の屈折率は、透明性板6の屈折率1.49と概ね等しい。
この場合、紙面に対し垂直な方向に電束密度の振動方向を有する光を、透明性板6と透明性樹脂7との界面に当てると、光は屈折率1.7と屈折率1.49の境界に反射されることになるため、実施の形態1と同様の取り扱いとなる。一方、紙面に対して平行な方向に電束密度の振動方向を有する光を透明性板6と透明性樹脂7との界面に当てると、光は屈折率1.50と屈折率1.49の境界に反射されることになるため、実施の形態1と異なり大部の光が反射されず透過することになる。
従って、透明性板6と透明性樹脂7の界面で反射され、導光体2より出射する光は、主に紙面に対して垂直な方向に電束密度の振動方向を有する光となる。つまり、図2に示す透明性板6と透明性樹脂7の界面での反射は、紙面に対して垂直な方向に電束密度の振動方向を有する光の方が、紙面に対して平行な方向に電束密度の振動方向を有する光より大きくなる。そのため、上記のようにプリズム面が延びる方向と、光の出射面に対して垂直な方向の2種に屈折率差を設けることにより、導光体2から出射する光の偏光度を高めることができる。
また、本実施の形態に係る面状光源装置では、導光体2のプリズム面で反射された偏光度の高い光を有効に利用するため、面状光源装置上に設置する液晶表示パネルは、面状光源装置側の偏光板の透過軸を、導光体2からの光の偏光軸に合わせることが必要である。
次に、屈折率異方性を有する透明性樹脂7の製造方法について説明する。一つの方法として、紫外線照射により硬化する液晶材料を用いて、透明性板6に形成する方法がある。つまり、透明性板6のプリズム面上の微細形状により液晶材料を配向させて、紫外線照射で硬化させる方法である。なお、プリズム面を予めラビングしておけば、液晶材料の配向性はさらに向上する。他の方法は、2色成形法を用い、透明性板6に予め形成したプリズム面と金型の隙間に異方性屈折率を有す材料を射出成形する方法である。
次に、本実施の形態に係る導光体2は、紙面に対して平行な方向に電束密度の振動方向を有する偏光成分は利用されないため、導光体2の一部もしくは近接した位置に偏光軸を回転・変化させる手段を設けることが望ましい。当該手段としては、導光体2の反入光部端に適切な角度に設定した波長板を設置する手段、導光体の反出射面側に波長板を設置する手段、導光体2のいずれかの面にプリズムを作成する手段、導光体2のいずれかに微細な(入射光の波長程度以下)凹凸を作成する手段などが考えられる。
(実施の形態3)
実施の形態1に係る導光体2は、主面のうち裏面側(液晶表示パネル側の反対側)にほとんど光を出射しないが、出射面側(液晶表示パネル側)には狭い角度範囲で光を出射する。本実施の形態に係る液晶表示装置では、当該特性を利用して、フロントライトに使用されているライトガイドに実施の形態1に係る導光体2を使用する。図9に、本実施の形態に係る液晶表示装置の概略図を示す。なお、フロントライトは、ライトガイド8、フロントライト用導光体9、液晶表示パネル100及び点光源10により構成されている。
ここで、ライトガイド8は、実施の形態1に係る導光体2と同じく、屈折率の異なる2種類の材質より構成されている。また、ライトガイド8に形成されるプリズム形状も、実施の形態1で示したプリズム形状と同じである。
また、フロントライト用導光体9は、ライトガイド8から出射された光を液晶表示パネル100の側に出射する光学部品である。但し、フロントライト用導光体9は、ライトガイド8の近傍端にプリズム9aを有している。これは、実施の形態1で説明したように、ライトガイド8からの光が出射面に対して斜め方向に出射されるため、これを補正するためにプリズム9aがフロントライト用導光体9に設けられている。
フロントライトを用いる液晶表示装置であるため、液晶表示パネル100は反射型又は半透過型と呼ばれるものを使用する。また、ライトガイド8の入射面近傍には点光源10が設けられており、当該点光源10をライトガイド8により線状光源に変換している。本実施の形態では、点光源10としてLEDを使用している。
以上のように本実施の形態に係る液晶表示装置では、屈折率の異なる2種類の材質からなり、且つ所定のプリズムが形成されているライトガイド8を用いることで、フロントライトの正面方向に光を集光することができ、正面方向の輝度を高めることができる。従来のライトガイドのように反出射面側(出射面以外の面)に金属膜を蒸着する必要がなくなり、フロントライトのコストを低減することができる。
(実施の形態4)
実施の形態3で示すフロントライトでは、ライトガイド8のみに実施の形態1に係る導光体2を用いたが、本実施の形態に係るフロントライトでは、ライトガイド8及びフロントライト用導光体9に実施の形態1に係る導光体2を用いる。
本実施の形態に係る液晶表示装置の概略図も図9と同じであるため、詳細な説明は省略する。本実施の形態に係るフロントライト用導光体9は、実施の形態1に係る導光体2と同じく、屈折率の異なる2種類の材質より構成されている。また、フロントライト用導光体9に形成されるプリズム形状も、実施の形態1で示したプリズム形状と同じである。
但し、実施の形態1に係る導光体2はプリズムを形成する構成であるが、当該プリズムには透明性材料が充填される構成であるため、透過する光のほとんど曲がらずに、透明な板のように見える。このことから、実施の形態1に係る導光体2を本実施の形態に係るフロントライト用導光体9に使用することができる。
以上のように本実施の形態に係る液晶表示装置では、屈折率の異なる2種類の材質からなり、且つ所定のプリズムが形成されているフロントライト用導光体9を用いることで、フロントライト用導光体9の両面に反射防止処理を行うことが容易にでき、従来のフロントライト用導光体で発生していた界面反射などによる液晶表示のコントラスト低下を大幅に低減することができる。
(実施の形態5)
実施の形態1に係る導光体2は、実施の形態4で説明したように透明な板としての機能を有する。本実施の形態に係る液晶表示装置では、当該機能を利用して液晶表示パネル100と従来のバックライト101との間に実施の形態1に係る導光体2を含む面状光源装置を設けている。
図10に、本実施の形態に係る液晶表示装置の概略図を示す。図10では、液晶表示パネル100と従来の導光体を用いたバックライト101との間に、図1に示すバックライト1を用いている。
本実施の形態に係る液晶表示装置は、図10のように構成することで、従来のバックライト101と実施の形態1で説明したバックライト1とを選択して使用することができる。例えば、広い光の出射角度分布を必要とする際には、従来のバックライト101を使用し、狭い光の出射角度分布を必要とする際には、実施の形態1で説明したバックライト1を使用することができる。これにより、本実施の形態に係る液晶表示装置では、2種類の光の出射角度分布を持つことが可能となる。
(実施の形態6)
実施の形態1乃至実施の形態5では、実施の形態1に係る導光体2を液晶表示装置の面状光源装置(バックライトやフロントライト等)に用いる用途を示してきた。しかし、実施の形態1に係る導光体2は、液晶表示装置の面状光源装置以外に他の範囲の応用用途が考えられる。以下、実施の形態1に係る導光体2の応用用途の一例を示す。
例えば、光は逆方向にも進行可能であるため、上記の実施の形態で説明していた導光体2の出射面に光を入射することも可能である。つまり、導光体2の当該面に光を入射させると、特定の角度を有する光は選択的に導光体の側面から出射され、特定の角度以外の光は導光体2を透過させることができる。
実施の形態1に係る導光体2の上記特性を活かして、屋外に設置される非発光のディスプレイの前面に当該導光体2を配置する応用用途が考えられる。この応用用途により太陽からの直接光がディスプレイに入射した場合、導光体2は特定の角度を有する直接光を側面に逃がし、それ以外の環境光だけを透過させてディスプレイを照明することができる。そのため、太陽からの直接光の反射によって、ディスプレイのコントラストが低下し、視認を阻害するグレアを低減することができる。
(実施の形態7)
図11,図12を用いて本実施の形態7について説明する。まず、図11に基づいて、本実施の形態に係る導光体2の作成方法を説明する。図11に示す透明性板6は、JSR社製透明樹脂であるARTON(登録商標)を材質として用い、射出成型により作成されている。射出成型において、溶融した成型材料をキャビティへ注入する際の注入口(以下、ゲートともいう)を、透明性板6の反入光面6c(光源に対して反対側の側面)側とする。そのため、成型時、樹脂の注入方向は、反入光面6cから入光面6a(光源と対峙する側面)に向かって、つまり図11に示す矢印の向きに設定している。射出成型後にゲートの樹脂はカットされ、反入光面6cが鏡面となるよう研磨される。
さらに、当該透明性板6の一方の主面6d(液晶表示パネルと対峙する面)に44μmピッチで断面三角形のプリズムを作成し、光を取り出す手段を形成する。当該プリズムは、射出成型用金型に切削加工することにより成形時に作成される。以上で説明した作成方法は、現在量産されている導光体2と同様の作成方法である。そのため、当該作成方法を用いた場合、微細な回折格子を作成するなどコスト上昇が生じる可能性がない。なお、透明性板6の他方の主面6b(反出射面)には、図11に示すようにプリズムは形成されていない。
透明性板6の一方の主面6dには、さらに紫外線硬化剤に混入した液晶材料(メルク社製RMM34)を滴下し、スピンコートを行って均一に塗布する。この液晶材料は、常光線屈折率no=1.505、異常光線屈折率ne=1.651であり、透明性板6の屈折率1.51と常光線屈折率がほぼ等しい材料である。このように構成した導光体2に対し窒素雰囲気下にてUV照射を行い、透明性板6上の液晶材料を硬化させる。
以上のように構成した導光体2を面状光源装置に用いた液晶表示装置の断面図を図12に示す。図12では、透明性板6とその一方の主面6d上に形成された液晶材料(液晶層11)とで構成される導光体2に、光源3及び反射板4を配置して面状光源装置を構成している。また、図12では、透明性板6の入光面6aに沿って光源3が配置され、光源3を囲むように反射板4が配置されている。さらに、液晶層11の上には液晶表示パネル100が配置されている。
このように構成された面状光源装置は、入光面6aより入射した光を液晶層11を通過させて出射している。この液晶層11から出射された光の輝度を測定した結果を図13に示す。図13の縦軸は輝度測定値(任意目盛り)である。一方、横軸は測定器と導光体2との間に挿入した偏光板の透過軸とプリズムの稜線方向とのなす角度である。この測定結果より、本実施の形態にて作成した導光体2の偏光度は74%であることが分かる。また光の偏光方向は透明性板6の成型時における樹脂の流れ方向と一致することが確認されている。
上述の測定結果となる詳細な理由は現在のところ不明であるが、以下の現象が生じているものと推測される。すなわち、透明性板6の材料である透明樹脂は高分子材料であり、高分子材料を射出成型すると樹脂の流動方向に分子が配列することが以前より知られている。また液晶は電気的又は構造的異方性がある界面に対してその異方性に従う形で配向することも以前より知られている。このことから透明性板6の材料分子が射出成型により方向性を持って成型され、その材料分子に従う形で透明性板6と液晶層11の界面において液晶分子が配向しているものと推測される。このようにして透明性板6の一方の主面6dに形成されたプリズムに対して光学的異方性を付与することができる。
以上のように構成された導光体2において生じている現象を、図14を用いて説明する。図14の下側は透明性板6であり、ほぼ均一な屈折率n=1.51を有する。また、図14の上側は液晶層11であり、界面においては液晶が配向するため紙面垂直方向に屈折率no=1.505を有し、紙面水平方向に屈折率ne=1.651を有する。偏光方向について紙面垂直方向をS偏光、紙面水平方向をP偏光とする。
導光体内を伝播してきた光L1はS偏光及びP偏光の両成分を持つが、プリズムに入射した際にP偏光成分の光L2のみプリズムの影響を受けて、実施の形態1と同様の効果により導光体2より出射される。一方、S偏光成分の光L3はプリズムの影響をほとんど受けず、そのままプリズムを透過し、伝播を継続することになる。但し、このS偏光の光L3も導光体2表面での全反射、液晶層11での旋光、透明性板6の複屈折による旋光などを経て偏光変換されることで、いずれP偏光成分を有することとなるため透明性板6の一方の主面6dに設けられたプリズムによって導光体2より出射される。従って、導光体2より出射される光はP偏光成分のみとなる。
以上のように本実施の形態に係る導光体2のように構成することで、導光体2より出射する時点で偏光となる偏光選択性を有する導光体2を容易に作成することができる。
(実施の形態8)
次に、図15を用いて本実施の形態8について説明する。図15に示す透明性板6は、JSR社製透明樹脂であるARTON(登録商標)を材質として用い、射出成型により作成している。その際、本実施の形態では、ゲートを図15に示すように透明性板6の入光面6aと直交する側面6eとしている。そして、成型時の樹脂の流れは、側面6eから対向する側面6fに向かって、つまり図15に示す矢印の向きに設定されている。射出成型後にゲートの樹脂をカットし、側面6fの面を鏡面となるように研磨する。さらに、当該透明性板6の一方の主面6dに、入光面6aに対して平行に稜線が延びる断面三角形のプリズムを作成し、光を取り出す手段としている。当該プリズムは44μmピッチで形成され、射出成型用金型に切削加工することにより成形時に作成される。
以上に示した作成方法は、現在量産されている導光体の作成方法と同様である。そのため、当該作成方法を用いた場合、微細な回折格子を作成するなどコスト上昇が生じる可能性がない。図15に示した透明性板6上に液晶層11を塗布・硬化することで本実施の形態に係る導光板2を形成することができる。本実施の形態に係る導光板2も、実施の形態7と同様に面状光源装置を構成することができる。そして、本実施の形態に係る導光板2の液晶層11から出射された光の輝度を測定すると、実施の形態7と異なりプリズム稜線方向に偏光していることが確認されている。
以上のように構成された導光体2で生じている現象について、図16を用いて説明する。図16の下側は透明性板6であり、ほぼ均一な屈折率n=1.51を有する。また、図16の上側は液晶層11であり、界面においては液晶が配向するため紙面垂直方向に屈折率ne=1.651を有し、紙面水平方向に屈折率no=1.505を有する。これは液晶分子が、透明性板6を射出成形する時の流動方向に平行に揃って配向するためである。偏光方向について紙面垂直方向をS偏光、紙面水平方向をP偏光とすると、導光体内を伝播してきた光L1はS偏光及びP偏光の両成分を持っている。
しかし、プリズムに入射した際に、S偏光成分の光L4のみがプリズムの影響を受けて実施の形態1と同様の効果により導光体2より出射される。一方、P偏光成分である光L5はプリズムの影響をほとんど受けず、そのままプリズムを透過してしまう。但し、このP偏光の光L5も導光体2表面での全反射、液晶層11での旋光、透明性板6の複屈折による旋光などを経て偏光変換されるので、S偏光成分を有することになるため透明性板6の一方の主面6dのプリズムによって導光体2より出射される。結局導光体2より出射される光はS偏光成分のみとなる。
以上のように構成することで、導光体2より出射する時点で偏光となるように、偏光選択性のある導光体2を製作することができる。
また、本実施の形態8によるプリズムの反射率は、実施の形態7によるプリズムの反射率とは異なる。透明性板6の屈折率を1.51、液晶層11の屈折率を1.651として液晶層11から透明性板6へ入射する光の反射率を計算した結果を図17に示す。図17の結果より、P偏光に比べS偏光の方が反射率が高いことが分かる。そのため、本実施の形態のように、S偏光の光を反射するようにプリズムの異方性を制御すると、プリズムの反射率を向上させることができる。このことより、プリズムによる光取り出し効率の向上が見込まれ、導光体2内の光を効率よく取り出すことが容易になる。一方、実施の形態7に示したようにP偏光の光に対して、プリズムが機能するように異方性を制御した場合、全反射角近傍まで反射率を低く抑えることができるため、迷光を低減することができ、実施の形態1に示したような指向性の高いバッククライト(面状光源装置)を作成することが可能となる。どちらの偏光状態を使用するかは、作成される面状光源装置の目的・仕様に応じ任意に設定することが可能である。
(実施の形態9)
図18及び図19を用いて本実施の形態について説明する。本実施の形態に係る透明性板6は、実施の形態7のような射出成型を利用することなく形成される。つまり、本実施の形態に係る透明性板6は、実施の形態7で説明したような透明性板6の材料分子の配向が期待できない作成方法で形成されている。このような作成方法としては、例えばキャスト法などが挙げられる。このよう作成方法で作成された透明性板6を用いた場合、透明性板6上に設ける液晶分子は配向することが期待できない。そのため、液晶を透明性板6上に塗布する前に、透明性板6の主面6dに対して配向処理であるラビング処理を行う必要がある。ラビング処理は、液晶表示パネルの量産において多く用いられている配向処理技術であり、これに使用するラビング布19などは市販のものを利用してもよい。
例えば、図18に示すようにプリズムの稜線に対して直交する方向(矢印方向)にラビング処理を行うことで、実施の形態7と同じ方向に液晶を配向することができる。そのため、ラビング処理後の透明性板6に液晶を塗布・硬化させることで、実施の形態7と同様の効果を奏することができる。また、例えば、図19に示すようにプリズムの稜線に対して平行な方向(矢印方向)にラビング処理を行うことで、実施の形態8と同じ方向に液晶を配向することができる。そのため、ラビング処理後の透明性板6に液晶を塗布・硬化させることで、実施の形態8と同様の効果を奏することができる。
また、上述の例では、透明性板6に対して直接ラビング処理を行う場合について説明したが、本発明はこれに限られず、透明性板6に配向膜を設置した後に、当該配向膜に対してラビング処理を行っても良い。配向膜としては、例えばポリイミドなどが挙げられる。配向膜を設置することでより確実に液晶分子を配向させることができる。また、本実施の形態の場合、ラビング処理の方向に液晶の配向を制御できるため、例えば斜め方向にラビングし、斜め方向の偏光を出射させる構成も可能となる。
上述した実施の形態7から実施の形態9では、透明性板6の材料としてJSR社製のARTON(登録商標)を使用したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明に係る透明性板6は透明性材料であれば良く、他の例としてアクリル(PMMA)・ポリカーボネート(PC)・ポリオレフィン系樹脂・ポリエチレンテレフタレート(PET)などが挙げられる。但し、これに拘らない。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、透明性板6に44μmピッチでプリズムを設けていたが、プリズムピッチ、形状などはこれに限定されるものではない。光の取り出しが行うことができる構成であれば良く、断面三角形のプリズムである必要もなく、任意の形状を設定可能である。例えば、透明性板6の一方の主面6d上に略半球状の微小なドットを多数設置し、光源からの距離によって密度又は形状を変化させて輝度均一性を確保してもよい。もちろん、コスト上昇が認められるのであれば回折格子を用いてもよい。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、液晶材料が紫外線硬化樹脂と組み合わされて使用されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、液晶材料を熱硬化性樹脂と組み合わせてもよい。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、常光線屈折率noを透明性板6の屈折率と略一致させたが、異常光線屈折率neと一致させても良い。本発明において、重要なのは等方性材料層と異方性材料層間の界面に入射する光の偏光方向(P偏光又はS偏光)の中で一方の偏光方向に対し、屈折率が略一致していればよい。例えば、透明性板6として実施の形態1に記載したエピスルフィド系樹脂を使用すれば、液晶層の異常光線屈折率neが透明性板材料と略一致するため、実施の形態7で説明したS偏光,P偏光の出射関係が逆となる。つまり、エピスルフィド系樹脂を透明性板6に用いる以外は実施の形態7のように構成すれば、S偏光を出射するバックライト1を構成することができる。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、正の一軸性結晶の液晶材料を選択したが、負の一軸性結晶の液晶材料であっても良い。さらに、本発明は、二軸性結晶であっても良いし、液晶ではない異方性結晶の材料であっても良い。本発明において重要なことは、上述したように界面に入射する光の一方の偏光成分に対し、屈折率差が小さくなるように構成することである。但し、負の一軸性結晶の液晶材料を使用するなど材料を変更する場合は、実施の形態7乃至実施の形態9に示したS偏光,P偏光は適宜読み替える必要がある。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、液晶を均一に塗布するためにスピンコートを使用したが、本発明はこれに限られない。プリズムを覆う程度に液晶を塗布することができれば良く、任意の塗布手段を使用することができる。例えば、ディップコート法やロールコート法などを使用しても良い。
また、上述した実施の形態7又は実施の形態8では、透明性板6の反入光面6c側もしくは側面6e側をゲートとして樹脂を射出成形し、光の偏光方向を決定していたが、本発明のゲート位置はこれに限られず任意に設定可能である。例えば、ゲート位置を透明性板6の斜め方向に設けても良い。つまり、液晶表示パネルの偏光板透過軸が透明性板6に対して斜め方向であれば、ゲート位置を透明性板6の斜め方向に設けることになる。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、導光体2の光出射面(液晶表示パネルと対峙する面)及びその対面は平滑面であることから、その両面に反射防止処理などの表面処理を行うことができる。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、板状の透明性板6を使用しているが、本発明では楔形の透明性板を使用することもできる。この楔形の透明性板を使用する場合、光の利用効率をさらに向上させることができる。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、導光体2の一側面に光源3を配置する構成であったが、本発明はこれに限られない。輝度を向上させるためには導光体2の他の側面にも光源3を配置することが必要となる。具体的な、例を図20に示す。図20では、導光体2(透明性板6と液晶層11)の両側に光源3を設置した場合を示している。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、明示していないが、導光体2と液晶表示パネル100との間に、実施の形態1で示したように光学シートを設置し、所望の角度分布に光を整えることもできる。この場合、設置される光学シートによって導光体2から出射された光の偏光状態を乱さないように設定することが望ましい。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、導光体2の反出射面(透明性板6の他方の主面6b)側に設置される反射シートについて図示していないが、設置してもよい。反射シートを設置する場合、バックライトの裏面側へ漏れた光を再利用することができ、更にバックライトの輝度を向上させることができる。逆に、反射シートを設置せずにバックライトの裏面側にも液晶表示パネルを設置し、両面に発光させるバックライト1として構成しても良い。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、導光体2において一方の偏光方向は光出射構造の影響を受けず、また他方の偏光方向も屈折率差が小さい構成である。そのため導光体2を透過する光は、屈折が小さいという特徴を備えている。よって、実施の形態7乃至実施の形態9に係る導光体2をフロントライトとして液晶表示パネルと観察者との間に設置することもできる。この場合、特に導光体2の両面又は、少なくとも片面に光反射防止処理が施されていることが望ましい。
また、上述した実施の形態7乃至実施の形態9では、液晶層11側を光出射面としているが、本発明はこれに限られない。透明性板6の一方の主面6dに配設される光取り出し構造であるプリズムの設計によっては、液晶層11を液晶表示パネル側ではなく、その反対側に配置する構成であっても良い。
(実施の形態10)
実施の形態7又は実施の形態8に示した面状光源装置に光学シート17を組み合わせた例を、図21に示す。この光学シート17としては、例えば三菱レイヨン社製ダイヤアート(登録商標)等が挙げられる。このような光学シート17を使用した場合、光学シート17の特性(具体的には光学シート17に形成された三角プリズムの頂角)にもよるが、一般的には光学シート17へ光の入射角が60度程度であれば液晶表示パネル100に対して垂直に光を出射することができる。よって、導光体2から出射される光は、出射角φが60度程度であることが望ましい。このように導光体2からの出射角φを設定するためには、透明性板6の屈折率、液晶層11の屈折率、及びその界面である透明性板6の一方の主面6dにおける光取り出し構造を最適化することが必要となる。
図22に示すのは、図2にしめす三角形状のプリズムを用いた場合の例である。透明性板6の屈折率1.49、等方性の透明性樹脂の屈折率1.7の場合に、α=25度、β=25度とすると、点灯する光源から遠い方向の60度方向に主に一方の面のみから放射されている。これにより、通常用いられる導光板下の反射シートが不要になり、コストの低減と、シートや導光板の間で発生する多重反射光の多重反射が抑制され、指向性が高くなる。
また、この時、透明性樹脂の屈折率が等方的に1.7であるため、P偏光もS偏光も放射されているが、溝方向に1.7溝と垂直方向に1.47の屈折率を有す異方性樹脂であれば、P偏光を単独に取り出すことができる。P偏光は、S偏光よりも放射強度が大きく、取り出し効率が高いので、より光利用効率の高いバックライトの設計が可能になる。
そこで、図23に、一方の主面6dでの光取り出し構造の例を示す。図23では、6d1に透明性板6の表面に半球状の突起を作成した光取り出し構造を、6d2に円柱状の突起を作成した光取り出し構造を、6d3に三角柱状の突起を作成した光取り出し構造を、6d4に断面三角形のプリズムを透明性板全体にわたり配設した光取り出し構造をそれぞれ示している。なお、図23では、光取り出し構造の4つの例を同一平面に概念的に示しているが、実際の透明性板6には、いずれかの光取り出し構造の例が1つ適用されることになる。
図23では、透明性板6から凸となっている光取り出し構造の例を示したが、凹となっている光取り出し構造であってもよい。また、図23には示されていないがピラミッド形状のもの、多段で構成されたプリズム状のもの、波型のもの、矩形のもの、あるいはそれらを組み合わせたものの光取り出し構造であっても良い。また、光取り出し構造は、実施の形態1等で示したプリズムであっても良い。光取り出し構造は、導光体2から出射される角度が60度程度になるように最適化されていれば、上記のいずれの構造であっても良い。
図23で示した6d3あるいは6d4の光取り出し構造(断面が三角形となる構造)の最適化について、図24の光取り出し構造の断面図を用いて説明する。まず、図24では、光線を矢印で表している。この光線は、S偏光又はP偏光のいずれか一方方向に偏光しており、その偏光方向がプリズムによって影響を受ける。図24に示すように、プリズム角ψが55度以上であれば出射角φの60度成分が少なくなるため、プリズム角ψは55度以下とすることが好ましい。さらに好ましくは、プリズム角ψが40度以下であることが好ましい。プリズム角ψが40度以下であれば、出射する光のほぼ全てが60度以上の出射角φとなり、光学シート17の使用に好適となる。
また、図25には、図23で示した6d1あるいは6d2の光取り出し構造(断面が半球状となる構造)の例を示す。この場合も、図25に示す角度ψが55度以下であることが好ましい。さらに好ましくは、図24と同様の理由で角度ψが40度以下であることが望ましい。なお、図23で図示していない光取り出し構造、例えばピラミッド状の構造であっても、光の出射面と当該構造とのなす角度ψが55度以下であることが好ましい。さらに好ましくは、図24と同様の理由で角度ψが40度以下であることが望ましい。
本実施の形態では、導光体2側にプリズムが設置された光学シート17の例を示したが、本発明はこれに限られず、液晶表示パネル100側にプリズムが設置された光学シートであっても良い。もしくは液晶表示パネル100側及び導光体2側のいずれの方向にもプリズムが設置された光学シートであっても良い。
また、本実施の形態では、光学シート17を導光体2と液晶表示パネル100との間に設置する構成であったが、本発明はこれに限られず、透明性板6の他方の主面6b、もしくは液晶層11表面に光学シート17と同等の光学特性を有する構造を作成しても良い。この場合、更なるコスト低減と面状光源装置の厚みの減少が可能となる。また、図26に、液晶層11表面に光学シート17と同等の光学特性を有する構造を作成した例を示す。図27に、透明性板6の他方の主面6bに光学シート17と同等の光学特性を有する構造を作成した例を示す。図26及び図27では、紙面垂直方向にプリズムが延在する構造が示されているが、本発明はこれに限られず、紙面水平方向にプリズムを延在しても良いし、傾斜してプリズムが延在しても良い。つまり、光学シート17と同等の光学特性を有する構造であれば良い。
また、図26及び図27に示す光学シート17は、断面が三角形のプリズム列が設けられた構造で図示されているが、本発明はこれに限られず、例えば、レンチキュラーレンズとして知られる円柱状のレンズを延在させる構造で、光の方位角を制御し立体表示を行う液晶ディスプレイ用の面状光源装置としても良い。さらに、他の例として、面状光源装置の均整度を向上させる目的で、液晶層11表面の一部にサンドブラストなどによる光拡散・取り出し構造を採用しても良い。
(実施の形態11)
図28に、本実施の形態に係る面状光源装置の断面図を示す。本実施の形態では、実施の形態7乃至実施の形態9で説明した透明性板6に液晶層11を塗布する構成は同じである。しかし、本実施の形態では、図28に示すように、液晶層11上に透明性基板20が更に密着して設置されている点が異なっている。
次に、本実施の形態における導光体2の作成方法を示す。実施の形態7乃至実施の形態9と同様、まず、透明性板6の一方の主面6d側に液晶を塗布し液晶層11を形成する。その後、液晶層11のスピンコートを行わずに透明性基板20を設置する。この透明性基板20は、紫外線を透過する材料であるとともに、一方の方向に伸張させて製造したフィルムである。そのため、この透明性基板20越しに紫外線照射することで液晶層11を固着させることができる。なお、本実施の形態における導光体2の機能は、実施の形態7乃至実施の形態9で説明した機能と同様である。
上述した本実施の形態の導光体2の作成方法では、スピンコートを行う必要がなく、また窒素雰囲気にする必要もないため、特に大型の導光体2を作成する際に有効である。なお、本実施の形態であっても液晶層11と透明性板6の界面において、液晶が配向するのは実施の形態7乃至実施の形態9で説明したのと同様、透明性板6の構成から自明である。また、本実施の形態においては透明性基板20越しに、紫外線を照射し液晶層11を固着させたが、透明性板6の材料が紫外線を透過させるものであれば、透明性板6越しに紫外線を照射しても良い。
ここで、透明性基板20は一軸に延伸されたフィルムであるため分子が伸張により一方向に揃っており、液晶層11と透明性基板20との界面でも配向を制御することができる。例えば、透明性板6と液晶層11との界面での液晶の配向方向と平行な方向に透明性基板20の伸張方向を揃えれば、液晶の配向は安定する。これにより、導光板2から出射される光の偏光度を高めることができる。
また、透明性板6と液晶層11との界面における液晶の配向方向に対して、45度の方向に透明性基板20の伸張方向を揃えれば、液晶の配向は、透明性板6と液晶層11との界面から透明性基盤20と液晶層11との界面にかけて緩やかに旋回した状態となる。この場合、透明性板6と液晶層11との界面で反射しない直線偏光の偏光方向を効果的に旋光せしめ、プリズムが機能する偏光方向に偏光状態を変換させることができる。これにより導光体2における光の利用効率を高めることができる。
また、本実施の形態では、透明性基板20を密着させる際に液晶層11において流動配向が生じる場合がある。しかし、この流動配向により所望の配向が得られない場合もあるので、流動配向を減じ、液晶層11の液晶が透明性板6に設けられた配向手段に従うように処理することが望ましい。この流動配向を減じる手段としては、例えば液晶材料を一度加熱するアニール処理などが考えられる。なお、本発明は、これに拘らない。
本実施の形態では、液晶層11を紫外線硬化させると説明しているが、本発明はこれに限られない。例えば、液晶層11を熱硬化させても良い。この場合、透明性基板20又は透明性板6は紫外線を透過させる必要はない。なお、この場合であっても液晶の塗布後にスピンコートなど均一に塗膜する工程を必ずしも必要としないので、大型の導光体2を作成する場合などに好適である。
本実施の形態では、図28に示すように透明性基板20が付着した状態を最終形態としているが、液晶層11が硬化後に透明性基板20を除去しても良い。この場合、面状光源装置(バックライト1)全体の厚みを減じることができる。
また、透明性基板20に一軸延伸させたフィルムを用いず、透明な板材に配向膜を塗布した後ラビング処理を施したものを用いても良い。
本実施の形態においては、図28に示すように透明性基板20を反射部材4内部まで延伸しているが、本発明はこれに限られない。図29に示すように、透明性基板20及び液晶層11を反射部材4の外側のみに設置する構成であっても良い。この場合、導光体2の製作が複雑になるものの、反射部材4と透明性基板20及び液晶層11のオーバラップがなくなるため面状光源装置(バックライト1)全体の厚みを減じる効果がある。
(実施の形態12)
図30に、本実施の形態に係る面状光源装置の断面図を示す。本実施の形態では、実施の形態7乃至実施の形態9で説明した透明性板6に液晶層11を塗布する構成までは同じである。しかし、本実施の形態では、液晶層11に密着するように、反射機能を有する反射性基板15が更に設置されている点が異なる。
次に、本実施の形態における導光体2の作成方法について説明する。まず、実施の形態7乃至実施の形態9と同様に、透明性板6の一方に主面6d側(プリズムが形成されている面)に液晶を塗布する。なお、図30では、透明性板6の一方に主面6dは液晶表示パネル100側ではなく、反対側の面としている。その後、スピンコートを行わず反射性基板15を液晶層11に設置する。そして、透明性板6越しに紫外線照射することで液晶層11を固着させる。なお、本実施の形態に係る導光体2の機能は、実施の形態7乃至実施の形態9と同じ機能を有する。
本実施の形態に係る導光体2の作成方法では、実施の形態7乃至実施の形態9と異なりスピンコートを行う必要がなく、また窒素雰囲気にする必要もない。そのため、特に大型の導光体2を作成する際に有効である。本実施の形態であっても、液晶層11と透明性板6との界面において液晶が配向されるのは、実施の形態7乃至実施の形態9と同様、透明性板6の構成から自明である。
また、本実施の形態では、反射性基板15が反射機能を有していることから、導光体2の液晶表示パネル100と対向しない面に設置される反射シート14を除去することが可能となる。このため、本実施の形態では、導光体2を大型化させた場合に、実施の形態11と同様、作成が容易となると共に、部品点数を減らせることができる効果を更に有している。
(実施の形態13)
図31に、本実施の形態に係る導光体2の作成方法を説明するための図を示す。図31に示す導光体2では、入光面に対して平行に三角プリズム状の反射面が形成された透明性板6が設けられている。この透明性板6は、入光面と直交する一つの側面をゲートとし、日本ゼオン社製のゼオノア(登録商標)を材料を用いて射出成形法で形成される。そして、透明性板6の一方の主面6d(プリズムが形成された面)に透明性基板20を密着させ設置する。
透明性基板20は、紫外線を透過する材料を一方方向に伸張させて製造したフィルムであり、延伸方向は透明性板6の入光面と平行な方向に揃っている。これにより、透明性板6と透明性基板20の間に三角プリズム状の細い管が形成されることになる。この密着させた両部材の側面(三角プリズム状の細い管の一方の開口側)を、皿16に入れられた液晶と紫外線硬化樹脂との混合液21に浸すことで、毛細管現象を利用して混合液21は三角プリズム状の細い管に充填する。
液晶と紫外線硬化性樹脂の混合液21を充填した後に、透明性基板20越しに紫外線照射することで液晶層11を固着させることができる。このように形成した液晶は、流動配向、透明性板6の表面分子状態及び透明性基板20の延伸方向による表面状態の影響を受け、入光面と平行な方向に配向する。そのため、本実施の形態に係る導光体2の機能は、実施の形態8で説明した機能と同様である。
本実施の形態では、透明性板6の入光面と平行な方向に液晶が配向される例が示されているが、これまでの実施の形態において説明したとおり、透明性板6の作成方法、透明性基板20の作成方法により液晶の配向方向は任意に設定可能である。
以上のように、本実施の形態に係る導光体2の作成方法ではスピンコートを行う必要がなく、また窒素雰囲気にする必要がない。
さらに、本実施の形態の変形例として、透明性板6のゲート部分に図32に示すような液晶溜まり6hと細い管に通じる流路6iを形成する。これにより、透明性基板20を透明性板6に貼り付け後に、液晶溜まり6hに液晶と紫外線硬化樹脂の混合液21を滴下することにより、本実施の形態と同様、毛細管現象を利用して簡単に、三角プリズム状の細い管に液晶を充填することができる。その結果、高価な液晶と紫外線硬化樹脂の混合液21の有効使用が可能になり、製造コストを削減することができる。
(実施の形態14)
図33に、本実施の形態に係る面状光源装置の断面図を示す。本実施の形態に係る面状光源装置に用いられる導光体2は、実施の形態7乃至実施の形態13に示した導光体2と同じ構成である。本実施の形態では、光源3からの光が入光する導光体2の入光面と相対する反入光面に、位相板12及び反射部材13が設置されていることを特徴とする。
実施の形態7乃至実施の形態13に示した導光体2では、プリズムが一方の偏光に対して影響を与えるが、他方の偏光に対しては影響を与えない。通常、透明性板6として使用される透明性樹脂にも若干の屈折率異方性があり、また、液晶層11も設置されていることから利用されていない偏光成分も導光体2を伝播する過程において旋光することになる。このため、導光体2自体の旋光能が十分高ければ光の利用効率は高くなる。しかし、導光体の旋光能が低い場合(例えば、透明性板6の屈折率異方性が極めて小さい場合や実施の形態11で示した手段により液晶層11が一方に並んでいる場合など)では、利用されなかった偏光成分の多くが導光体2の反入光面側より出射されることになる。本実施の形態では、導光体2の反入光面より出射される未利用の偏光成分を有効に利用する手段を示している。
説明のために導光体2内を伝播する光の中で紙面垂直方向の偏光をS偏光とし、他方をP偏光とする。また、導光体2の液晶層11はP偏光に対してのみプリズムが影響を与えるように構成されている。言い換えれば、液晶層11の紙面垂直方向の屈折率は透明性板6との界面において透明性板6の屈折率と等しい。このように構成された導光体2の場合、プリズムが適切に製作されており、且つ透明性板6の複屈折が小さく、且つ液晶が同一方向を向いていれば、光源3から出射された光は導光体2を伝播する中でP偏光の光のみが導光体2の出射面より出射される。一方、S偏光の光の多くは利用されず導光体2の反入光面より出射される。
ここで、導光体2の反入光面に設置された位相板12は、速軸及び遅延軸をS偏光に対して45度傾斜するように設置する。さらに、位相板12が、光の波長に対して1/4波長板となるように構成されていれば、位相板12を通過した後の光は楕円偏光もしくは円偏光となる。このように偏光変換された光は反射板13により反射され、再び位相板12に入射する。ここで光は再度偏光変換され、P偏光成分を多く持つ楕円偏光となる。以上のように、導光体2の反入光面よりS偏光として出射された光は、位相板12及び反射板13によりP偏光成分が増加し、再度導光体2へ入射されることとなる。再入射した光はプリズムによる影響を受け、導光体2の出射面より出射されることになる。以上のように位相板12及び反射板13を導光体2の反入光面に設けることにより、光の利用効率を向上させることができる。
本実施の形態において、位相板12の作成方法については例示していないが、1/4波長板は既に多くの種類が実用化されており、高分子フィルムを延伸したものや液晶を利用したものがある。本実施の形態において、光の偏光軸を変換することが目的であるため、いずれのものを利用しても良い。
本実施の形態では、プリズム形状について言及していないが、入光面及び反入光面の両面に光を入射した場合に、輝度の均一化が達成される形状であることが望ましい。例えばプリズムを左右対称に形成することでこの機能を達成することが可能となる。
(実施の形態15)
本実施の形態1に係る導光体2を用いると、導光体2から出射される光の偏光度が74%となる。しかし、90%以上の偏光度が要求される液晶表示パネル用の偏光板として本実施の形態1に係る導光体2を利用するには能力不足である。
本実施の形態1に係る導光体2の偏光度が低い理由は、透明性板6の屈折率と液晶層11の異常光線屈折率とが若干異なっていること、及び構成される各界面の光学的平滑性が低いことが考えられる。そのため、透明性板6の屈折率と液晶層11の異常光線屈折率とを完全に一致させ、各界面での光学的な平滑性を十分に高くできれば理論的には100%近い偏光度を達成することも可能である。このように構成すれば、図34に示すように液晶表示パネル100に設置されている偏光板100eを設ける必要がなくなる。この場合偏光板100eのコスト及び寸法を除くことができるため、液晶表示装置としてのコスト及び厚みを低減することが可能となる。
(実施の形態16)
図35に、本実施の形態に係る面状光源装置の断面図である。実施の形態1で説明した導光体2では、出射される偏光状態の違いはあるものの、片面からのみ光を出射させる構成であった。このため、実施の形態1では、高指向性の面状光源装置(バックライト1)を作成することが可能であった。
ところが、実施の形態10のように光学シート17を導光体2上に設置すると、一度導光体2から出射した光が光学シート17の表面反射により導光体2側へ再帰する光が発生する。光学シート17の表面に光反射防止処理が施されていなければ反射率は数%であるため、高指向性を意図しない通常の面状光源装置(バックライト1)ではあまり大きな影響はない。
しかし、高指向性を求める面状光源装置(バックライト1)では、この光学シート17による数%の表面反射ですら、迷光となり求める性能に悪影響を与える。そこで、本実施の形態では、この再帰反射光を除去するため、通常反射シートが設置されている透明性板6の他方の主面6bに光吸収シート22を設けることで、この迷光を除去することができる。
図35に示すように構成された本実施の形態に係る面状光源装置(バックライト1)は、光学シート17の表面によって反射された光を吸収性シート22で除去し、迷光をなくすことで更なる高指向性バックライト1を実現できる。また、実施の形態1で示したように、導光体2から光吸収シート22側へ出射される光はほとんど存在しない。そのため、透明性板6の他方の主面6bに光吸収シート22を設けたとしても、本実施の形態に係る面状光源装置(バックライト1)は、光のロスも最小限に抑えることができる。
本発明の実施の形態1に係る液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る導光体の断面図である。 本発明の実施の形態1の説明に用いる導光体の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る面状光源装置の光の出射角度分布を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る角度変更部材の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る面状光源装置の光の出射角度分布を示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係る導光体の断面図である。 本発明の実施の形態1に係る面状光源装置の光の出射角度分布を示す図である。 本発明の実施の形態3及び4に係る液晶表示装置の概略図である。 本発明の実施の形態5に係る液晶表示装置の概略図である。 本発明の実施の形態7に係る透明性板の作成方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態7に係る液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態7による面状光源装置の偏光性能を説明する図である。 本発明の実施の形態7に係る面状光源装置を説明するための図である。 本発明の実施の形態8による透明性板の作成方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態8に係る面状光源装置を説明するための図である。 本発明の実施の形態7及び8に係る界面での反射率を説明するための図である。 本発明の実施の形態9による透明性板の作成方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態9による透明性板の別の作成方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態7乃至9に係る面状光源装置の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態10に係る液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態10に係る液晶表示装置の光学特性を説明するための図である。 本発明の実施の形態10に係る光取り出し構造を説明するための図である。 本発明の実施の形態10に係る面状光源装置を説明するための図である。 本発明の実施の形態10に係る面状光源装置を説明するための別の図である。 本発明の実施の形態10の変形例に係る液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態10の別の変形例に係る液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態11に係る液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態11の変形例に係る液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態12に係る液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態13に係る導光体の作成方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態13に係る導光体2の別の作成方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態14に係る液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態15に係る液晶表示装置の断面図である。 本発明の実施の形態16に係る液晶表示装置の断面図である。 従来の液晶表示装置を示す断面図である。
符号の説明
1 バックライト、2 導光体、3 光源、4 反射板、5 角度変更部材、6 透明性板、7 透明性樹脂、8 ライトガイド、9 フロントライト用導光体、10 点光源、11 液晶層、12 位相板、13 反射板、15 反射性基板、16 皿、17 光学シート、19 ラビング布、20 透明性基板、21 混合液、22 光吸収シート、100 液晶表示パネル、101 バックライト、102 導光体、103 光源、104,105 反射シート、106 光学フィルム。

Claims (20)

  1. 透明性材料からなり、断面が略三角形のプリズムが複数個連続した一方主面を有する第1光学部品と、
    前記第1光学部品の屈折率と異なる屈折率を有する透明性材料からなり、前記第1光学部品の前記一方主面と密着する第2光学部品とを備え、
    前記プリズムは、前記一方主面の平坦方向とのなす角度がαである一方の辺と、前記平坦方向とのなす角度がβである他方の辺とを有し、前記第1光学部品及び前記第2光学部品のうちいずれか大きい方の屈折率をnとすると、β>α>Sin-1(1/n)の関係を有することを特徴とする導光体。
  2. 請求項1に記載の導光体であって、
    前記第1光学部品及び前記第2光学部品のうち少なくとも一方は、屈折率異方性を有し、且つ前記屈折率異方性の一方の屈折率は、接する他方の光学部品のうちの少なくとも一方の屈折率と略同じであることを特徴とする導光体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の導光体と、
    前記一方主面の前記平坦方向と略垂直となる前記導光体の1つの側面近傍に配置される光源とを備え、
    前記光源より前記導光体に入射した光が、前記一方主面の前記平坦方向と略平行となる前記第2光学部品の主面より面状光として出射されることを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の導光体と、
    前記一方主面の前記平坦方向と略垂直となる前記導光体の1つの側面近傍に配置される点光源とを備え、
    前記点光源より前記導光体に入射した光が、前記一方主面の前記平坦方向と略平行となる前記第2光学部品の主面より線状光として出射されることを特徴とする光源装置。
  5. 前記光源に、請求項4記載の光源装置を用いることを特徴とする、請求項3に記載の光源装置。
  6. 請求項3乃至請求項5のいずれか1つに記載の光源装置であって、
    前記第2光学部品の前記主面上に、出射する光の進行角度を変更する光線進行角度変更手段をさらに備えることを特徴とする光源装置。
  7. 少なくとも背面から光を透過させて画像を表示させる液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの背面に配置される請求項3又は請求項5に記載の光源装置とを備えることを特徴とする液晶表示装置。
  8. 請求項7に記載の液晶表示装置であって、
    前記光源装置と前記液晶表示パネルとの間に、前記光源装置から出射された光の進行角度を変更する光線進行角度変更手段をさらに備えることを特徴とする液晶表示装置。
  9. 少なくとも前面からの光を反射させて画像を表示させる液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの前面に配置される請求項3又は請求項5に記載の光源装置とを備えることを特徴とする液晶表示装置。
  10. 少なくとも背面から光を透過させて画像を表示させる液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの背面に配置される請求項3又は請求項5に記載の第1光源装置と、
    前記第1光源装置の背面に配置される面状の第2光源装置とを備え、
    前記第1光源装置と前記第2光源装置とを選択的に切り替えることを特徴とする液晶表示装置。
  11. 請求項1又は請求項2に記載の導光体であって、
    前記一方主面の前記平坦方向と略平行となる前記第2光学部品の主面を光の入射面として用い、当該主面に対して特定角度範囲で入射した光のみを前記一方主面の前記平坦方向と略垂直となる側面より出射させ、特定角度範囲以外で入射した光を透過させることを特徴とする導光体。
  12. 透明性材料からなり、少なくとも一つの主面に所定の形状の凹凸が形成される第1光学部品と、
    屈折率異方性材料を含み、且つ前記屈折率異方性材料の一方の屈折率が前記第1光学部品の屈折率と略同じで、前記第1光学部品の前記凹凸上に形成される第2光学部品とを備え、
    前記第1光学部品の前記凹凸が形成された主面には、前記屈折率異方性材料を所定の方向に配向させる手段が施されていることを特徴とする導光体。
  13. 請求項12に記載の導光体であって、
    前記第1光学部品に形成される前記凹凸は、第1光学部品の一方主面の平坦方向とのなす角度がαである一方の辺と、前記平坦方向とのなす角度がβである他方の辺とを有し、前記第1光学部品及び第2光学部品のうちいずれか大きい方の屈折率をnとすると、β>α>Sin-1(1/n)の関係を有する断面が略三角形のプリズムであることを特徴とする導光体。
  14. 請求項12又は請求項13に記載の導光体であって、
    前記第1光学部品に形成される前記凹凸は、前記第1光学部品の前記凹凸が形成された主面の平坦方向とのなす角が55度以下であることを特徴とする導光体。
  15. 請求項12乃至請求項14のいずれか1つに記載の導光体を製造する方法であって、
    前記第1光学部品の入光面あるいは入光面に相対する面から材料を注入し、前記第1光学部品を射出成型することで、前記第1光学部品の前記凹凸が形成された主面に、前記屈折率異方性材料を所定の方向に配向させる手段を施すことを特徴とする導光体の製造方法。
  16. 請求項12乃至請求項14のいずれか1つに記載の導光体を製造する方法であって、
    前記第1光学部品の入光面と直交する面から材料を注入し、前記第1光学部品を射出成型することで、前記第1光学部品の前記凹凸が形成された主面に、前記屈折率異方性材料を所定の方向に配向させる手段を施すことを特徴とする導光体の製造方法。
  17. 請求項12に記載の導光体を製造する方法であって、
    前記第1光学部品の前記凹凸が形成された主面に第3光学部品を密着させ、
    硬化手段を有する前記材料と前記液晶材料とを混合した混合液を、毛細管現象を利用して、前記第1光学部品と前記第3光学部品との間に生じた間隙に注入し、
    注入後の前記混合液を所定の硬化手段で硬化させて前記第2光学部品を形成することを特徴とする導光体の製造方法。
  18. 請求項12に記載の導光体を製造する方法であって、
    前記第1光学部品の前記凹凸が形成された主面に第3光学部品を密着させ、
    前記第1光学部品と前記第3光学部品との間に生じた間隙に近接するように、硬化手段を有する前記材料と前記液晶材料とを混合した混合液を注入するための経路を設け、
    当該前記経路を利用して、前記混合液を前記間隙に注入し、
    注入後の前記混合液を所定の硬化手段で硬化させて前記第2光学部品を形成することを特徴とする導光体の製造方法。
  19. 請求項3乃至請求項6のいずれか1つに記載の光源装置であって、
    前記第2光学部品の主面と相対する位置にある前記導光体の主面に設けられた、光を吸収する光吸収部材をさらに備えることを特徴とする光源装置。
  20. 請求項19に記載の光源装置と、
    前記光源装置の光の出射面に設けられた液晶表示パネルとを備えることを特徴とする液晶表示装置。
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