JP2006256840A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送ベルトに対する負荷を軽減できるとともに、クリーニング性能の低下を防止できるクリーニング部材を備えた液滴吐出装置の提供を課題とする。
【解決手段】 少なくとも2本のローラー26、28に張架され、記録媒体Pを保持搬送する搬送ベルト30と、搬送ベルト30に保持された記録媒体Pに液体を吐出する液滴吐出ヘッド20と、を備えた液滴吐出装置10において、搬送ベルト30の幅と略同じ長さとされ、搬送ベルト30の走行方向と逆方向に回転するロール状の回転体44と、回転体44の周面に複数取り付けられ、回転体44が回転することにより搬送ベルト30に摺接して、少なくとも搬送ベルト30に付着している液体を掻き取るブレード46と、で構成されたクリーニング部材42と、ブレード46に付着した液体を除去するワイピング部材48と、ブレード46が搬送ベルト30に付着している液体を掻き取ったときに飛散するミストを除去するミスト除去手段50と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、少なくとも2本のローラーに張架され、記録媒体を保持搬送する搬送ベルトと、搬送ベルトに保持された記録媒体に液体を吐出する液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置に関し、更に詳しくは、少なくとも搬送ベルトに付着した液体を除去するクリーニング装置に関する。
搬送ベルトの搬送面に吸着・保持されて搬送される記録用紙(記録媒体)に、インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)のノズルからインク滴(液体)を吐出して画像を記録するインクジェット記録装置(液滴吐出装置)は従来から知られている。
このようなインクジェット記録装置では、インクの吐出を長時間行わないと、インクジェット記録ヘッド内のインクが増粘したり、インクジェット記録ヘッド内に微小気泡が発生して、吐出方向性不良や吐出不良等が起こりやすくなる問題がある。そのため、搬送ベルトの所定位置(例えば、記録用紙間)へインクを予備吐出して、増粘したインクや微小気泡を除去することがある。しかしながら、搬送ベルト上にインクを予備吐出すると、そのインクで搬送ベルトが汚れる。
したがって、インクジェット記録装置には、従来から、搬送ベルトに付着したインクを除去するクリーニング部材が備えられている。クリーニング部材は、例えばゴム等の板状弾性体(以下「ブレード」という)で構成され、そのブレードの先端が常時搬送ベルトに所定の圧力で圧接されるようになっている。そして、搬送ベルトを循環駆動(走行)させることにより、その搬送ベルトに付着しているインクが、ブレードによって掻き取られるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ブレードの先端を常時搬送ベルトに所定の圧力で圧接させる構成であると、搬送ベルトの走行に対して過大な負荷が掛かり、搬送ベルトの搬送面がブレードの摺擦により劣化して、記録用紙の搬送性能が低下するという問題があった。また、ブレードにおいても、その先端の摩耗が著しく、搬送ベルトの搬送面のクリーニング性能が短期間で低下するという問題があった。
特開2004−137032号公報
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、搬送ベルトに対する負荷を軽減できるとともに、クリーニング性能の低下を防止できるクリーニング部材を備えた液滴吐出装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の液滴吐出装置は、少なくとも2本のローラーに張架され、記録媒体を保持搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトに保持された記録媒体に液体を吐出する液滴吐出ヘッドと、を備えた液滴吐出装置において、前記搬送ベルトの幅と略同じ長さとされ、該搬送ベルトの走行方向と逆方向に回転するロール状の回転体と、前記回転体の周面に複数取り付けられ、該回転体が回転することにより前記搬送ベルトに摺接して、少なくとも該搬送ベルトに付着している液体を掻き取るブレードと、で構成されたクリーニング部材を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、回転体が回転することにより、複数のブレードが搬送ベルトに摺接して、その搬送ベルトに付着している液体を掻き取るので、クリーニング性能を低下させることなく、搬送ベルトに対する負荷を軽減することができる。
また、請求項2に記載の液滴吐出装置は、請求項1に記載の液滴吐出装置において、前記ブレードに付着した液体を除去するワイピング部材を備えたことを特徴としている。そして、請求項3に記載の液滴吐出装置は、請求項2に記載の液滴吐出装置において、前記ワイピング部材を交換可能に構成したことを特徴としている。
請求項2及び請求項3に記載の発明によれば、ブレードに付着した液体を除去することができるので、ブレードに付着した液体が再度搬送ベルトに付着されるような不具合は発生しない。また、そのワイピング部材を交換できるので、クリーニング部材のクリーニング性能を常に最適な状態に維持することができる。
また、請求項4に記載に液滴吐出装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出装置において、前記ブレードが前記搬送ベルトに付着している液体を掻き取ったときに飛散するミストを除去するミスト除去手段を備えたことを特徴としている。そして、請求項5に記載の液滴吐出装置は、請求項4に記載の液滴吐出装置において、前記ミスト除去手段が、排気ファンと交換可能なフィルターを有することを特徴としている。
請求項4及び請求項5に記載の発明によれば、搬送ベルトから液体を掻き取ったときに飛散するミストが再度搬送ベルトに付着されるような不具合は発生しない。また、ミストを回収するフィルターが交換可能なので、排気ファンによるミスト除去手段の吸引性能を常に最適な状態に維持することができる。
以上、何れにしても本発明によれば、搬送ベルトに対する負荷を軽減できるとともに、クリーニング性能の低下を防止できるクリーニング部材を備えた液滴吐出装置を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1では、本発明に係る液滴吐出装置の一例としてのインクジェット記録装置10の概略構成が示されている。したがって、以下において、液滴吐出ヘッドをインクジェット記録ヘッド20とし、記録媒体を記録用紙Pとして説明をする。
図1で示すように、インクジェット記録装置10は、記録用紙Pが収容される給紙トレイ12と、この給紙トレイ12から供給された記録用紙Pに画像を記録する画像記録部14と、画像記録部14へ記録用紙Pを搬送する搬送手段16と、を有している。
画像記録部14は、インクジェット記録ヘッド20を有しており、このインクジェット記録ヘッド20は、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録用紙Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。つまり、このインクジェット記録ヘッド20は、シングルパス印字が可能な所謂Full Width Array(FWA)となっている。
また、インクジェット記録ヘッド20は、記録用紙Pの搬送方向に対して、その上流側からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に並設されており、サーマル方式や圧電方式等の公知の手段によって、インク滴が吐出されるように構成されている。
なお、そのインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクが使用可能であり、インクジェット記録装置10には、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kにインクを供給するインクタンク(図示省略)が配設されている。
更に、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kには、メンテナンスユニット22が備えられている。このメンテナンスユニット22は、印刷時における退避位置(図1参照)と、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスする位置とに移動可能に構成されている。
メンテナンスユニット22は、ダミージェット受け、ワイピング部材、キャップ等を有し、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスする際には、各ノズル面(図示省略)に、キャップがそれぞれ対向配置されるようになっている。
給紙トレイ12中の記録用紙Pは、ピックアップローラー24によって1枚ずつ取り出され、搬送手段16によって、画像記録部14へ送られるようになっている。そして、その搬送手段16は、記録用紙Pの印刷面をインクジェット記録ヘッド20に対面させるための搬送ベルト30を有している。
この搬送ベルト30は、用紙搬送方向下流側に配置された駆動ローラー26と、用紙搬送方向上流側に配置された従動ローラー28と、インクジェット記録ヘッド20とは反対側の下方側に配置されたテンションローラー32とに張架されて、図示の矢印A方向(時計方向)に循環駆動(走行)するように構成されている。
また、従動ローラー28の下部には、搬送ベルト30の表面側から、その搬送ベルト30に従動する帯電ローラー34が配設されている。この帯電ローラー34によって搬送ベルト30が帯電される(電荷が与えられる)ことにより、記録用紙Pが搬送ベルト30に静電吸着されて搬送される構成である。
なお、搬送ベルト30は、記録用紙Pを静電吸着して保持する構成に限定されるものではなく、記録用紙Pとの摩擦により、あるいは記録用紙Pを吸引や粘着などの非静電的手段によって保持する構成にしてもよい。
また、従動ローラー28の上部には、搬送ベルト30の表面側から、その搬送ベルト30に従動するニップローラー36が配設されており、記録用紙Pの搬送路の適宜位置には、搬送ローラー対18が複数(図示のものは4個)配設されている。
更に、駆動ローラー26とテンションローラー32との間の搬送ベルト30の裏面側には、背面ローラー38が配設されており、その背面ローラー38と搬送ベルト30を挟んだ表面側には、クリーニング装置40が配設されている。背面ローラー38は、搬送ベルト30の走行速度と同じ速度で回転して、クリーニング装置40に対する搬送ベルト30の位置を規制するローラーであり、これによって、搬送ベルト30の搬送面が、常に効率よくクリーニングされるようになっている。
クリーニング装置40は、図2で示すように、搬送ベルト30の幅と略同じ長さ、即ち軸方向の長さが、搬送ベルト30の幅と同じか、それより若干長いロール状の回転体44と、その回転体44の周面に、回転体44と同じ長さで等間隔に(放射状に)突設された複数枚(図示のものは16枚)のブレード46とからなるクリーニング部材42を有している。
ブレード46は、例えばゴム等の板状弾性体で構成され、回転体44は、図示の矢印B方向(搬送ベルト30の走行方向と逆方向)に所定の回転速度で回転するようになっている。そして、回転体44が回転することにより、複数枚のブレード46の先端が搬送ベルト30の搬送面に順次連続して摺接されるように、クリーニング部材42(回転体44)の位置が搬送ベルト30に対して設定されている。
つまり、このクリーニング部材42は、少なくとも1枚のブレード46が常に搬送ベルト30に摺接しているように、換言すれば、搬送ベルト30に対してブレード46が接しない瞬間が無いように、回転体44の直径や、ブレード46の高さ及び数量、搬送ベルト30の走行速度に対する回転体44の回転速度等が設定されている。
また、このクリーニング装置40は、ブレード46の先端に付着したインクを吸収・除去する(ワイピングする)インク吸収体48(ワイピング部材)を有している。このインク吸収体48は、回転体44の軸方向の長さが、ブレード46の長さと同一か、それよりも若干長めに形成され、ブレード46の先端部分の動軌跡上に配設されている。つまり、このインク吸収体48は、クリーニング部材42を被覆するような側面視略「U」字状に形成され、回転体44の回転に伴って、複数枚のブレード46の先端が順次連続して摺接可能となる位置に配設されている。
したがって、搬送ベルト30上のインクを掻き取ることによってブレード46の先端に付着したインクは、インク吸収体48によって確実に吸収・除去(ワイピング)される。これにより、ブレード46は、常にクリーンな状態で搬送ベルト30に摺接でき、搬送ベルト30から除去したインクが再度搬送ベルト30に付着されないようになっている。
更に、このクリーニング装置40は、搬送ベルト30上のインクをブレード46の先端で掻き取ったときに、そのブレード46の先端と搬送ベルト30との間の空間に飛散するインクミストを吸引して回収・除去するインクミスト除去手段50を有している。このインクミスト除去手段50は、クリーニング部材42よりも搬送ベルト30の走行方向上流側(ブレード46が掻き取る方向側)に配設され、インクを掻き取ったブレード46の先端と搬送ベルト30との間の空間に連通する連通路52を有している。
この連通路52は、搬送ベルト30の搬送面と直交する向きに開口する略矩形筒状に形成され、回転体44の軸方向の長さがブレード46の長さと同一か、それよりも若干長めに形成されている。そして、連通路52の搬送ベルト30とは反対側の外方側端部には、複数個の排気ファン54が並設されており、その排気ファン54よりも搬送ベルト30側の連通路52内には、その連通路52を閉塞するようにインク回収フィルター56が配設されている。
したがって、排気ファン54の回転により、連通路52内に矢印C方向に向かう気流が発生され、インクミストが連通路52内に吸引されるとともに、そのインクミストがインク回収フィルター56によって回収されるようになっている。
なお、このクリーニング装置40には、図3で示すように、開閉可能なカバー58が設けられており、インク吸収体48の交換等、クリーニング装置40におけるメンテナンス作業が容易にできるようになっている。また、当然ながらインク回収フィルター56も同様に交換可能に構成されている。
その他、図示しないが、このインクジェット記録装置10には、画像信号に応じてインクの吐出タイミングと使用するノズルを決定し、そのノズルに駆動信号を印加するインクジェット記録ヘッド20の制御手段と、インクジェット記録装置10全体の動作を制御するシステム制御手段等が備えられている。
以上のような構成のインクジェット記録装置10において、次に、その作用について説明する。まず、ピックアップローラー24により、給紙トレイ12から記録用紙Pが1枚取り出され、搬送ベルト30よりも上流側の搬送ローラー対18により、搬送ベルト30上に供給される。
搬送ベルト30上に供給され、その搬送ベルト30の搬送面に吸着・保持された記録用紙Pは、インクジェット記録ヘッド20の記録位置へ供給され、その印刷面に画像が記録される。そして、その画像記録終了後、記録用紙Pは搬送ベルト30から剥離され、搬送ベルト30よりも下流側の搬送ローラー対18によって排紙される。
ここで、インクジェット記録ヘッド20は、非記録時には、通常、ノズルのインク吐出口にインクを残したまま放置される。そして、メンテナンスユニット22内に設けられたキャップにより、インクジェット記録ヘッド20のノズル(インク吐出口)を被覆して周囲の雰囲気から密封し、その被覆部分の空気層を蒸気で満たして、インクの蒸発や、それに伴う粘度の増加を防止する。
しかし、低温環境下や、画像記録を長期間休止する場合には、ノズル(インク吐出口)にキャップをしても休止期間後の記録に際して、吐出の不安定を防止できない場合がある。この場合、その不吐出の状態が軽微であれば、搬送ベルト30上にインクを予備吐出することで、吐出を安定させることができる。したがって、搬送ベルト30上の所定位置(例えば、記録用紙P間)に予備吐出を行うことがあるが、その予備吐出を行う領域は撥水性を有する構成とされている。
こうして、インクの予備吐出を行うことにより、インクジェット記録ヘッド20の機能を回復できるが、その後、搬送ベルト30の搬送面から、付着したインクを取り除く必要がある。つまり、記録済みの記録用紙Pが搬送ベルト30上から剥離され、次の記録用紙Pが搬送ベルト30上に吸着・保持されるまでの間に、搬送ベルト30上に予備吐出されたインクをクリーニング装置40によって除去する。以下、その説明をする。
搬送ベルト30上に予備吐出されたインクは、搬送ベルト30の移動(走行)に伴って、クリーニング装置40と背面ローラー38との間へ搬送される。クリーニング装置40では、複数枚、例えば16枚のブレード46が等間隔に取り付けられた回転体44が、搬送ベルト30の走行方向と逆方向(図示の矢印B方向)に回転しており、搬送ベルト30は、背面ローラー38によって適正位置に位置規制されている。
したがって、搬送ベルト30の搬送面に付着しているインクは、回転体44の回転により、順次その搬送面に摺接する16枚のブレード46によって掻き取られる。なお、このとき、搬送ベルト30に対し、ブレード46が常時摺接するようになっている。つまり、搬送ベルト30に対して、ブレード46が接しない瞬間が存在しないようになっている。このため、搬送ベルト30の搬送面に付着したインクを除去し損ねるような不具合はなく、搬送ベルト30上のインクはブレード46(クリーニング部材42)によって確実に掻き取られる。
また、ブレード46によって掻き取られ、ブレード46の先端に付着したインクは、その先端が順次インク吸収体48に摺接することにより吸収・除去(ワイピング)される。すなわち、ブレード46の動軌跡上には、インク吸収体48が設けられているので、回転体44の回転により、ブレード46の先端が確実にインク吸収体48に摺接し、その先端部分がワイピングされるようになっている。したがって、回転体44が更に回転し、再度同じブレード46が搬送ベルト30の搬送面に摺接しても、そのブレード46に付着していたインクが搬送ベルト30の搬送面に再付着されるような不具合は起きない。
なお、インク吸収体48の吸収力が低下してきたら、図3で示すように、カバー58を開放させ、インク吸収体48を交換すればよく、これによって、ブレード46は、常にクリーンな状態で搬送ベルト30に摺接することができる。つまり、搬送ベルト30上のインクを掻き取るブレード46(クリーニング部材42)のクリーニング性能を常時最適な状態に維持することができる。
また、クリーニング部材42(ブレード46)を回転させることによって、搬送ベルト30の搬送面からインクを除去する構成にしたので、従来よりも搬送ベルト30に対するブレード46の押圧力を低減することができる。よって、搬送ベルト30に掛かる負荷を軽減することができ、搬送ベルト30の搬送面の摺擦による劣化や、ブレード46の先端の摩耗を抑制することができる。つまり、記録用紙Pの搬送性能の低下や、クリーニング性能の低下を抑止することができる。
また更に、クリーニング部材42の回転方向側(搬送ベルト30の走行方向上流側)には、インクミスト除去手段50が配設されているので、搬送ベルト30上のインクをブレード46の先端で掻き取ったときに飛散するインクミストが回収・除去される。すなわち、ブレード46の先端で掻き取る部位(ブレード46の先端と搬送ベルト30の搬送面の間)に連通する連通路52の外方側端部に設けられた複数個の排気ファン54が、所定の方向に回転している。
したがって、連通路52内の上流側(搬送ベルト30側)が排気ファン54によって負圧とされ、これによって、連通路52内にインクミストが吸引される。そして、その吸引されたインクミストは、排気ファン54よりも上流側(搬送ベルト30側)の連通路52内に、その連通路52を閉塞するように配設されたインク回収フィルター56によって回収される。
よって、そのインクミストが搬送ベルト30に再付着される不具合も防止される。なお、インク回収フィルター56の性能が低下してきたら(吸引力が低下してきたら)、インク吸収体48と同様に交換すればよく、これによって、排気ファン54によるインクミスト除去手段50の吸引性能を常時最適な状態に維持することができる。
ここで、搬送ベルト30の速度をV(mm/s)、クリーニング部材42(回転体44)の回転速度をW(rps)、クリーニング部材42におけるブレード46の枚数(数量)をD(枚)とした場合に、W×D/(2×V)≧1、好ましくはW×D/(2×V)≧2という式を満たすように設定すると、良好にクリーニングすることができる。
例えば、搬送ベルト30の速度Vを、V=381mm/sとし、クリーニング部材42(回転体44)の回転速度Wを、W=48rps(毎秒48回転)とし、ブレード46の枚数Dを、D=16枚とすると、48×16/(2×381)≒1.007874≧1となり、この場合には、良好にクリーニングすることができた。このように、上記式を満たすように各部の数値を設定すると、良好なクリーニング性能を得ることができる。
また、ブレード46の形状は、図2、図3で示す形状に限定されるものではなく、図4で示すような形状にしてもよい。すなわち、ブレード46の先端で、かつブレード46の回転方向側に、断面視略三角形状の突起60をその長さ方向(回転体44の軸方向)に突設してもよい。これによれば、搬送ベルト30の搬送面に付着したインクを、突起60の先端(頂点)部分で掻き取ることができるので、更に好適にインクを掻き取る(剥離する)ことができる。
また更に、図5、図6で示すような形状にしてもよい。すなわち、回転体44の周面に、ブレード46を螺旋状に複数枚(図示のものは等間隔に4枚)取り付けてもよい。これによれば、搬送ベルト30の搬送面に常時ブレード46を摺接させた状態を維持できるので、搬送ベルト30の搬送面に対するブレード46の押圧力を常に一定に保つことができる。したがって、搬送ベルト30に掛かる負荷の均一性を良好に確保することができる。つまり、ブレード46が順次摺接することによって起こり得る搬送ベルト30の速度変動等を確実に防止することができる。よって、画質への影響等を回避することができる。
以上、何れにしても、このクリーニング装置40によれば、搬送ベルト30上(搬送面)に付着したインクを、ブレード46が回転しながら掻き取るので、クリーニング性能を低下させることなく、搬送ベルト30に対する負荷を軽減することができる。また、そのブレード46に付着したインクを、インク吸収体48によって吸収・除去(ワイピング)できるので、ブレード46に付着したインクが搬送ベルト30に再付着される不具合を防止することができる。
更に、ブレード46で掻き取ったときに飛散したインクミストを、インクミスト除去手段50により吸引して回収・除去できるので、インクミストが搬送ベルト30に再付着される不具合も防止することができる。なお、インク吸収体48や、インクミストを回収するインク回収フィルター56が交換可能なので、クリーニング部材42のクリーニング性能や、排気ファン54によるインクミスト除去手段50の吸引性能を常に最適な状態に維持することができる。
また、本発明に係る液滴吐出装置は、複写機、プリンター複合機、ワークステーション等の出力機器として用いられる記録装置等、記録用紙P上への文字や画像の記録に用いられるものに限定されるものではなく、例えば、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製等にも適用可能である。
すなわち、本発明における「記録媒体」は、記録用紙Pに限定されるものではなく、例えば、OHPシートや配線パターン等が形成される基板なども含まれる。そして、本発明における「画像」は、一般的な画像(文字、絵、写真など)のみならず、インク滴が記録媒体上に着弾されることで得られるドットのパターン(配線パターン)なども含まれる。
また、吐出する液体もインクに限定されるわけではない。例えば、溶融状態の半田を基板上に吐出して行う部品実装用のバンプの形成、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴吐出装置全般に対して、本発明に係る液滴吐出装置を適用することが可能である。
インクジェット記録装置の構成を示す概略側面図 第1実施例のクリーニング装置の構成を示す概略側断面図 インク吸収体を交換するときのクリーニング装置の構成を示す概略側断面図 第2実施例のクリーニング装置の構成を示す概略側断面図 第3実施例のクリーニング装置の構成を示す概略側断面図 (A)第3実施例のクリーニング部材を示す概略斜視図、(B)第3実施例のクリーニング部材を示す概略正面図
符号の説明
10 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
14 画像記録部
16 搬送手段
20 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
26 駆動ローラー
28 従動ローラー
30 搬送ベルト
32 テンションローラー
34 帯電ローラー
40 クリーニング装置
42 クリーニング部材
44 回転体
46 ブレード
48 インク吸収体(ワイピング部材)
50 インクミスト除去手段
52 連通路
54 排気ファン
56 インク回収フィルター
58 カバー
60 突起

Claims (5)

  1. 少なくとも2本のローラーに張架され、記録媒体を保持搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトに保持された記録媒体に液体を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    を備えた液滴吐出装置において、
    前記搬送ベルトの幅と略同じ長さとされ、該搬送ベルトの走行方向と逆方向に回転するロール状の回転体と、
    前記回転体の周面に複数取り付けられ、該回転体が回転することにより前記搬送ベルトに摺接して、少なくとも該搬送ベルトに付着している液体を掻き取るブレードと、
    で構成されたクリーニング部材を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記ブレードに付着した液体を除去するワイピング部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記ワイピング部材を交換可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記ブレードが前記搬送ベルトに付着している液体を掻き取ったときに飛散するミストを除去するミスト除去手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記ミスト除去手段は、排気ファンと交換可能なフィルターを有することを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出装置。
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