JP2006247091A - 使用済み注射針の処理容器 - Google Patents

使用済み注射針の処理容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006247091A
JP2006247091A JP2005066856A JP2005066856A JP2006247091A JP 2006247091 A JP2006247091 A JP 2006247091A JP 2005066856 A JP2005066856 A JP 2005066856A JP 2005066856 A JP2005066856 A JP 2005066856A JP 2006247091 A JP2006247091 A JP 2006247091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
plate surface
injection needle
main body
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005066856A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Takayanagi
敏男 高柳
Hiromichi Umezawa
博道 梅澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2005066856A priority Critical patent/JP2006247091A/ja
Publication of JP2006247091A publication Critical patent/JP2006247091A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Refuse Receptacles (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Abstract

【課題】 患者に使用した注射針を医療従事者等の人体に全く触れなくても容器に収納することができるようにした使用済み注射針の処理容器を提供する。
【解決手段】 容器本体150と、容器本体150の上部に被着する蓋本体110と、容器本体150を板面Dに粘着可能に固定するシート材140とからなり、蓋本体110の上面に注射器の針装着部から使用済み注射針を取り外すための開口部130を設け、蓋本体110を被着した容器本体150をシート材140により板面Dに着脱可能に固定した状態において、開口部130で注射器131から注射針Nを外すときに作用する力が、容器本体150と蓋本体110との嵌合力及び容器本体150と板面Dとの固定力より充分に小さくて、注射器から注射針を人体に触れることなく外して容器本体に収納するようにしたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、患者に使用した注射器の注射針を、医師や看護婦等の医療従事者やその周囲の従事者が指先や手などの人体に全く触れることなく、しかもきわめて簡単に確実に収納することができるようにした使用済み注射針の処理容器に関するものである。
患者に使用した注射器によって医師や看護婦等の医療従事者やその周囲の従事者がエイズ、B型肝炎等の病原菌の2次感染を防止するため、使用済みの注射針をなるべく人体に触れないようにして廃棄処理している。
しかし、医師や看護婦等の医療従事者やその周囲の従事者が使用済みの注射器の取り扱いについて最大限注意しても、操作ミスにより注射針が誤って指先、手の平などに刺さり、2次感染する事故が希に発生する。
そのため、蓋部と容器部とを有し、蓋部には注射器本体と注射針との連結部の径より大きい径を有する挿入孔と、該挿入孔に連設された連結部の径より小さくて注射器の針連結用小径部の径より大きい幅を有する案内溝と、該案内溝に隣設されて注射器本体の下端に当接する針分離用当接部を有する注射針廃棄容器が知られている。(特許文献1参照)
特開平5−212113号公報
しかし、従来の上記した注射針廃棄用容器では、医師や看護婦等の医療従事者やその周囲の従事者が注射器の針装着部から使用済み注射針を取り外して廃棄用容器に投入する際に、廃棄用容器を手で押さえているので誤って注射針が刺さったり、廃棄用容器が転倒して注射針が散乱する事故や、操作ミスにより不要な力を加えて注射針を誤って指先、手の平などに刺してしまう事故を起こす危険がある。また、従来から実用化されている廃棄用容器は床置き構造であって使い勝手が良くない。そのため、廃棄用容器は、特に医療用テーブルや、移動用ワゴンの卓上用であって、手を触れなくても簡単に、確実に注射針を廃棄用容器に収納することができるような要望事項が医療現場から出されていた。
本発明は、使用済み注射針の処理容器を改善し、特に容器を手で押さえることなく、しかも患者に使用した注射針を医師や看護婦等の医療従事者やその周囲の従事者の人体に全く触れなくても容器に収納することができ、しかも注射器の針装着部の径の寸法に関係なく注射器から注射針を外し収納するようにした実用的価値の大きい使用済み注射針の処理容器を提供するものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、容器本体と、前記容器本体の上部に被着する蓋本体と、前記容器本体を板面に着脱可能に固定するシート材とからなり、前記蓋本体の上面に注射器の針装着部から使用済み注射針を取り外すための開口部を設け、前記蓋本体を被着した容器本体をシート材により板面に着脱可能に固定した状態において、前記開口部で注射器から注射針を外すときに作用する力が、容器本体と蓋本体との嵌合力及び容器本体と板面との固定力より充分に小さくて、注射器から注射針を、人体に全く触れることなく開口部により外して容器本体に収納するようにした構成であることを特徴とする使用済み注射針の処理容器である。
また、請求項2に記載の発明は、前記シート材は、表面及び裏面に粘着層が設けられている両面粘着テープで、前記両面粘着テープの一方の粘着層を容器本体の底部下面に粘着するとともに、他方の粘着層を板面に粘着して、容器本体が前記板面に着脱可能に固定される構成であることを特徴とする請求項1に記載の使用済み注射針の処理容器である。
また、請求項3に記載の発明は、前記両面粘着テープは、表面及び裏面の粘着層に剥離シートが剥離可能に貼着されており、この剥離シートを剥がしてから容器本体の底部下面および板面に粘着して、容器本体が前記板面に着脱可能に固定される構成であることを特徴とする請求項2に記載の使用済み注射針の処理容器である。
また、請求項4に記載の発明は、前記両面粘着テープは、一方の粘着層が前記容器本体の底部の下面に予め粘着されているとともに、他方の粘着層に剥離シートが粘着されていて、使用時に前記剥離シートを剥がして前記粘着層を板面に粘着することにより、容器本体が前記板面に着脱可能に固定される構成であることを特徴とする請求項2に記載の使用済み注射針の処理容器である。
また、請求項5に記載の発明は、前記シート材は、一組の係合シートからなる面ファスナーであって、一方の係合シートを容器本体の底部下面に粘着するとともに、他方の係合シートを板面に粘着して、容器本体が前記面ファスナーにより前記板面に着脱可能に固定される構成であることを特徴とする請求項1に記載の使用済み注射針の処理容器である。
また、請求項6に記載の発明は、前記面ファスナーは、一組の係合シートが互いの係合面で係合し、各係合シートの裏面に粘着層を有し、容器本体の底部の下面と一方の係合シートの粘着層との剥離強度をS1、両係合シートの各係合面の係合状態における剥離強度をS2、板面と他方の係合シートの粘着層との剥離強度をS3とすると、各剥離強度の関係がS2>S3>S1であり、前記面ファスナーの一方の係合シートを底部下面に粘着するとともに、前記面ファスナーの他方の係合シートを板面に粘着して、容器本体が前記板面に着脱可能に固定される構成であることを特徴とする請求項5に記載の使用済み注射針の処理容器である。
また、請求項7に記載の発明は、前記容器本体は、医療用テーブル、移動用ワゴンなどに設置可能な卓上用であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の使用済み注射針の処理容器である。
本発明の使用済み注射針の処理容器によれば、処理容器を医療用テーブルや、移動用ワゴンの卓上などの板面に着脱可能に固定し、注射針を廃棄するときには、注射器や注射針及び処理容器に人体が全く触れることなく、しかも注射器の針装着部の径の寸法に関係なく収納することができるばかりでなく、使用済みの処理容器を新しい処理容器に交換する際に、医療用テーブルや、移動用ワゴンの卓上などの板面への取り外しや取り付けが容易に行えるものである。
また、処理容器の寸法を医療用テーブルや、移動用ワゴンの卓上用に設計することにより患者に注射した際、直ちに使用済み注射針を処理容器に収納することができるので使い勝手が良いばかりでなく医療従事者の指先、手の平などに刺してしまう針刺し事故を確実に防止できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1〜4を説明する。実施例1〜4において、処理容器の固定手段としては両面に粘着層を設けたシート材を採用しているが、実施例1,2ではシート材として面ファスナーを使用し、また、実施例3,4ではシート材として両面テープを使用した。
図1(a),(b)は本発明に係る処理容器100の実施例1の斜視図である。図1において、処理容器100は固定手段として市販の面ファスナー140を使用し、医療用テーブル、移動用ワゴンの卓上などの板面Dに固定されている。
処理容器100は、上面の蓋本体110に注射器131の針装着部132から使用済み注射針Nを取り外すための開口部130が設けられている。そして、一対の係合シート141,142からなる面ファスナー140の一方の係合シート141を容器本体150の底部の下面151に取り付け、また、面ファスナー140の他方の係合シート142を医療用テーブル、移動用ワゴンの卓上などの板面Dに取り付けることにより、処理容器100を着脱可能に固定する。
前記面ファスナー140は、裏面に粘着層141bが設けられ表の係合面141aに多数のループ状係合素子が立設されている雌係合シート141と、裏面に粘着層142bが設けられ表の係合面142aに多数のフック状係合素子が立設されている雄係合シート142とで構成されている。
図6で示すように、前記面ファスナー140によって容器本体150を板面Dに着脱可能に固定状態において、容器本体150の底部の下面151と雌係合シート141の裏面の粘着層141bとの剥離強度をS1、雌係合シート141と雄係合シート142の各係合面141a,142aの係合による剥離強度をS2、また、板面Dと雄係合シート142の裏面の粘着層142bの剥離強度をS3とした場合に、3者間の剥離強度の関係は、S2>S3>S1が望ましい。
前記処理容器100を板面Dに着脱可能に固定する場合、雌係合シート141と雄係合シート142との係合面141aおよび142aを予め係合させておき、先ず雄係合シート142の裏面粘着層142bを板面Dの所定の位置に貼着する。そして、処理容器100の底部の下面151を雌係合シート141の裏面粘着層141bに接合する。この操作により、面ファスナー140によって処理容器100を板面Dに直立状に支持することができるので、注射針を全く人体に触れることなく処理容器に収納することができる。また、雌係合シート141と雄係合シート142との係合を外すことにより、若しくは面ファスナーを板面から外すことにより、処理容器100を板面から取り外すことができるので、処理容器100に注射針などが充満した場合にそのまま廃棄業者に渡すことができる。
なお、前記処理容器100を板面Dに着脱可能に固定する他の例としては、雌係合シート141と雄係合シート142に分離させておき、雄係合シート142を板面Dの所定の位置に粘着したら、雌係合シート141を処理容器100の底部の下面151に粘着し、処理容器100を雄係合シート142の表面にあてがって雌係合シート141と雄係合シート142の各係合面141a,142aを係合することもできる。
なお、板面に処理容器を固定する面ファスナー140は、処理容器100の底面の大きさよりも小さいものを使用すれば、処理容器100を使用中に汚損液などが表面を伝わって流れ落ちても、面ファスナー140に付着しないので劣化することがなく、処理容器100を複数回交換してもその使用に充分に耐えることができる。
また、この場合、処理容器100は、底部の下面151が雌係合シート141の裏面の粘着層141bにより固定されており、同時に、雌係合シート141と雄係合シート142が係合して固定され、さらに、雄係合シート142の裏面の粘着層142bが板面Dに粘着により固定されている。しかし、底部の下面151と粘着層141bとの固定、係合シート141と雄係合シート142の各係合面141a,142a間の係合による固定、および板面Dと粘着層142bとの粘着による固定の、3者間の固定部分の剥離強度は、容器本体150の底部の下面151と粘着層141bとの固定による剥離強度S1が一番弱い。したがって、使用済の処理容器100を廃棄する際に処理容器100を傾けたり持ち上げれば、使用済の処理容器100は、雌係合シート141の裏面の粘着層141bで剥離されて、雌係合シート141と雄係合シート142が係合した状態で面ファスナー140が板面Dに固着されたままであり、処理容器100は底部に面ファスナー140を付着しない状態で板面Dから取り外すことができる。
したがって、板面に付着している面ファスナー140上に新たな処理容器100を置いて押し付けるだけで固定できるので、板面の面ファスナー140に対して処理容器を複数回着脱できる。また、面ファスナー140を板面から剥離する場合には、表面の雌係合シート141を引き上げるだけでよいから、簡単に作業することができる。
そして、処理容器の位置を変更する場合、若しくは板面Dを清掃する際等においては、処理容器100を持ち上げて取り外し、板面Dに両係合シート141,142が係合した状態で固着されて残っている面ファスナー140を上に引き上げて剥がせば、面ファスナー140は両係合シート141,142が係合した状態のままで板面Dから取り外すことができるので、面ファスナー140は雌係合シート141と雄係合シート142とが分離することがない。
次に、本発明に係る処理容器の各部の構造について図面を参照して説明する。図2は図1の処理容器の平面図、図3は図2の蓋本体の分解斜視図、図4は図2の蓋本体のA−A線での断面図、図5は図2の蓋本体を分解した状態のB−B線での断面図、図6は処理容器の使用状態での一部切欠側面図、図7(a),(b)は処理容器の開口状態の説明図、図8は注射器から注射針を外す際の処理容器の作用を示す説明図である。なお、各図において同符号は同じものを示している。
図2〜図6に示すように、処理容器の蓋本体110には、略長方形の基台111の中央部に所定高さで円筒状に上方に突出した投棄部112が設けられ、投棄部112に被せられるキャップ体120を備えている。
前記蓋本体110の基台111の各辺111a,111bからは、ほぼ垂直に下方に突出して所定長さのスカート部113,114が延設されている。基台111の(短い方の)辺111aに延設されているスカート部113の中央部分には、先端の内側に鉤部が形成されて辺111a側を付け根として鉤部が外部に僅かに広げられる弾性構造の舌片113aが形成されている。
前記基台111の中央部には投棄部112を構成する円筒状の周壁115を設けてあり、その外周面には所定の厚みで突出した環状のリブ116が形成されている。また、投棄部112の円形の上面部117には、直線状の開口辺119を有する略半円状の第1の投入孔118が形成されている。
キャップ体120は、投棄部112に回動可能に被着する形状である。即ち、キャップ体120は、円形の上面部127周縁に周壁25を形成した浅い皿状であって、上面部127には、径方向に延在する直線状の開口辺129を有する略半円状の第2の投入孔128を有するが、この場合、キャップ体120の開口辺129の中心から第2の投入孔128を除く上面部127の端縁までの長さの寸法L3は、投棄部112の開口辺119の中心から第1の投入孔118を含む上面部117の端縁まで長さの寸法L1より余裕を持たせた長さ(即ち、L3=L1+α)となるようにする。
キャップ体120の周壁125の内周面には、投棄部112に設けたリブ116と係合してキャップ体120を回動可能に支持する複数の突起126,126,・・が所定の厚みで突出して環状に所定の角度間隔で離間して形成されている。また、前記周壁125の外周面には、複数の軸方向に細長く形成された滑り止めのリブ124,124,・・が所定の厚みで突出して所定の角度間隔で離間して形成されている。
次に投棄部112へキャップ体120を取付ける手順について説明する。キャップ体120を投棄部112に被せて、上から押し込んでキャップ体120の周壁125の内周面に設けた複数の突起126,126が投棄部112の環状の周壁115の外周面に設けたリブ116を乗り越えるようにして突起126とリブ116を係合すれば、キャップ体120は投棄部112に回動可能に支持されている。
また、蓋本体110を容器本体150へ取付ける手順は、蓋本体110を容器本体150の上面に被せ、舌片113aを容器本体150の開口周縁のフランジ152を乗り越えるようにして舌片113aをフランジ152に係合して蓋本体110を容器本体150の上面に被着すればよい。
次に処理容器100に形成される開口部の開口状態がキャップ体120の回動により調整される状態について図7(a),(b)を参照して説明する。
処理容器100を使用するときには、図7(a)に示すように投棄部112に取付けたキャップ体120を回動して、キャップ体120に設けられた第2の投入孔128を投棄部112に設けられた第1の投入孔118と重ねて、両投入孔128の一部が重合することにより開口部130が構成されるようにする。
そして、この開口部130は、開口辺119と開口辺129および第1の投入孔118や第2の投入孔128の弧状縁により三角形状で、キャップ体120の回転によって頂角θが90度以内の鋭角に設定する。
次に、図8を参照して注射器131の針装着用の小径部(針装着部)132に、装着されている注射針Nの基端筒部(受部)133を開口部130により抜取る手順について説明する。
図8は、図1に示した処理容器100の上面の蓋本体110に注射器131の針装着部132を装着した状態の概略図であり、容器本体150は、面ファスナー140により板面Dに着脱可能に固定した状態である。そして、開口部130によって注射器131から注射針Nを引き抜いて外すときに作用する上方への力は、容器本体150と蓋本体110とが嵌合している嵌合力、及び容器本体150が面ファスナー140によって板面Dに固定されている固定力より充分に小さくなるように設定されている。
先ず、開口部130を適宜な鋭角に設定したら、注射器131を手で保持したまま注射針Nの先端から開口部130に上から挿入し、針装着部132の外面に開口辺119を当接し、同時に、キャップ体120の開口辺129を針装着部132の外周面上方に当接させる。
この状態において、注射器131を引き上げると注射針Nの基端面133aが開口辺119と開口辺129とで支えられるので、注射針Nの受部133は針装着部132から確実に離脱して落下し、処理容器100に収納することができる。
上記の注射針を抜き取る離脱操作において、注射器を引き上げて注射針を針装着部132から抜ける時の衝撃力はきわめて微小であって、キャップ体120が微細回動したり、面ファスナー140によって処理容器100が微動することがない。
そして、前記したとおり、注射針Nを引き抜いて外すときに上面117やキャップ体の上面127に作用する上方への力は、容器本体150と蓋本体110とが嵌合している嵌合力、及び容器本体150が面ファスナー140によって板面Dに固定されている固定力より充分に小さいものである。
このため、注射針を抜き取る作業時には、キャップ体120、蓋本体110及び容器本体150を手で押さえたり把持する必要がないばかりでなく、注射器を手で持ち替えたり他の人に渡す必要がない。そして、患者に注射した注射器を、注射針に触れることなくそのまま開口部130に挿通して注射針を外すことができるので、医師や看護婦等が注射針に触れることがない。したがって、患者への注射終了後に誤って指先や手を刺す事故を確実に防止することができる。
そして、キャップ体120を回転させて開口部130の頂角θを調節することにより、注射器のサイズに関係なくどの様な径の注射針でも確実に、指先や手に接触させないで、抜き取ることができる。
そして、使用済みの処理容器100は、開口部130を直接粘着テープで封止することもできるが、図7(b)に示すようにキャップ体120に設けられた第2の投入孔128を投棄部112に設けられた第1の投入孔118と重ならないようにして第2の投入孔128を閉じて粘着テープで封止しても良い。
なお、キャップ体120を回転して第1の投入孔118と第2の投入孔128とを一致させ、開口部130を半円状にまだ拡大すると、使用済みの注射器、脱脂綿、ガーゼなどの医療用補助具を処理容器に収納して廃棄することができる。
図9は本発明に係る処理容器の実施例2の分解斜視図、図10は実施例2の処理容器の使用例の説明図である。実施例2が実施例1と異なる点は、投棄部112aに設けられた第1の投入孔118及びキャップ体120aに設けられた第2の投入孔128の直径方向の開口辺119,129の両端付近のそれぞれに僅かに円弧状に窪む凹部119a,119b及び凹部129a,129bがそれぞれ設けられている点であり、その他の構成は同じであり、容器本体150は、面ファスナー140により板面Dに着脱可能に固定した状態である。また、開口部130によって注射器131から注射針Nを引き抜いて外すときに作用する上方への力は、容器本体150と蓋本体110とが嵌合している嵌合力、及び容器本体150が面ファスナー140によって板面Dに固定されている固定力より充分に小さくなるように設定されている。
実施例2において、注射器131の針装着部132に、装着されている注射針Nの受部133を開口部130により抜取る手順について説明する。先ず、開口部130を適宜な鋭角に設定したら、注射器131を手で保持したまま注射針Nの先端から挿入して、針装着部132の外面に開口辺119に設けた凹部119aを当接し、同時に、キャップ体120の開口辺129に設けた凹部129aを針装着部132の外周面上方に当接させて注射器131を保持する。
この状態において、注射器131を上に引き上げると注射針Nの基端面133aが凹部119aと凹部129aとで支えられるので、注射針Nの受部133は針装着部132から確実に離脱して落下し、処理容器100に収納することができる。
図11は本発明に係る処理容器の実施例3の側面図である。実施例3が実施例1、2と異なる点は、処理容器100の固定手段として両面テープ160を採用した点である。両面テープ160は処理容器100に貼り付けずに、処理容器に添付してセット品として販売することができる。
前記した両面テープ160は、弾力性を有する厚手の基材テープ160aを芯材としてその両面に接着剤により粘着層161が形成され、両面の粘着層161を覆うように剥離シート162が剥離可能に貼り付けられている。
前記実施例3に係わる処理容器100を医療用テーブル、移動用ワゴンの卓上などの板面Dに取付ける場合には、先ず、両面テープ160の一方の粘着層161の剥離シート162を剥がして容器本体150の底部下面151に粘着して固定し、他方の粘着層161の剥離シート162を剥離して容器本体150を板面Dに着脱可能に取付け、また、蓋本体110を容器本体150に嵌合して処理容器100を使用できるようにする。また、開口部130で注射器131から注射針Nを外すときに作用する力は、容器本体150と蓋本体110との嵌合力及び容器本体150と板面Dとの固定力より充分に小さく設定するものである。
そして、使用済の処理容器100を廃棄する際には、処理容器100の底部に両面テープ160を付着した状態で、処理容器100を持ち上げて板面Dから取り外して、容易に廃棄することができる。この場合も、注射針を抜き取る場合、蓋本体110及び容器本体150を手で押さえたり把持する必要がないので、医師や看護婦等の医療従事者やその周囲の従事者が注射器131のみを持って注射針に触れる必要がないため、指先や手を刺す事故を確実に防止することができる。
図12は本発明に係る処理容器の実施例4の側面図である。実施例4も処理容器100の固定手段として両面テープ160を採用したが、実施例4では、処理容器100の底部下面151の複数個所に両面テープ160を固着し、各両面テープ160の固着されない側の粘着層161には剥離シート162が貼り付けられている状態で販売される。
実施例4の処理容器100を医療用テーブル、移動用ワゴンの卓上などの板面Dに着脱可能に取付ける場合には、処理容器100の底部下面151に固着されている各両面テープ160から剥離シート162を剥がして、容器本体150を板面Dに着脱可能に取付け、また、蓋本体110を容器本体150に嵌合して処理容器100を使用できるようにする。また、開口部130で注射器131から注射針Nを外すときに作用する力は、容器本体150と蓋本体110との嵌合力及び容器本体150と板面Dとの固定力より充分に小さく設定する。
そして、使用済の処理容器100を廃棄する際には、実施例3と同様に処理容器100の底部に両面テープ160を付着した状態で、処理容器100を持ち上げて板面Dから取り外して、容易に廃棄することができる。この場合も、注射針を抜き取る場合、蓋本体110及び容器本体150を手で押さえたり把持する必要がないので、医師や看護婦等の医療従事者やその周囲の従事者が注射器131のみを持って注射針に触れる必要がないため、指先や手を刺す事故を確実に防止することができる。
なお、上記した実施例3および4において、注射器から注射針を外して処理容器に収納するのは、前記実施例1および2と同様であって、注射針を人体に全く触れないで操作することができる。
以上説明したように本発明の使用済み注射針の処理容器は、注射針を処理容器に廃棄するときに、予め注射器から注射針を外しておかなくても、注射針を廃棄するときに確実に注射針だけを注射器から外して収納することができるので注射針以外の医療用廃棄物や使用済みの他の医療用具を処理容器に収納することができる。
また、容器本体をシート材により板面に着脱可能に固定した状態において、容器本体と蓋本体との嵌合力及び容器本体と板面との固定力より充分に小さくて、注射器から注射針を人体に全く触れることなく確実に抜取ることができるので、操作ミスにより注射針が誤って手の平などに刺さる事故を確実に防止することができる。さらに、処理容器が卓上用の小型のものであっても、操作時に不要な力を加える必要がないので医療従事者が片手で操作することができ実用的価値の高いものである。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなければ、種々の設計変更が可能であり、前記実施例に限定されないことはいうまでもない。
(a),(b)は本発明に係る処理容器100の実施例1の斜視図である。 本発明に係る処理容器の実施例1の平面図である。 図2の蓋本体の分解斜視図である。 図2の蓋本体のA−A線での断面図である。 図2の蓋本体を分解した状態のB−B線での断面図である。 処理容器の使用状態での一部切欠側面図である。 (a),(b)は処理容器の開口状態の説明図である。 注射器から注射針を外す際の処理容器の作用を示す説明図である。 実施例2の分解斜視図である。 実施例2の処理容器の作用を示す説明図である。 実施例3の側面図である。 実施例4の側面図である。
符号の説明
100 処理容器
110,110a 蓋本体
111 基台
111a,111b 辺
112,112a 投棄部
113,114 スカート部
115 周壁
116 リブ
117 上面
118 第1の投入孔
119,129 開口辺
119a,119b,129a,129b 凹部
120,120a キャップ体
124 細長いリブ
125 環状の周壁
126 突起
127 キャップ体の上面
128 第2の投入孔
130 開口部
131 注射器
131a 本体筒部
132 針装着部
133 受部
133a 基端面
140 面ファスナー
141 雌係合シート
141a,142a 係合面
141b,142b 接着剤層
142 雄係合シート
150 容器本体
151 底部下面
152 フランジ
156 脚部
160 両面テープ(シート材)
160a 基材テープ
161 粘着層
162 剥離シート
N 注射針

Claims (7)

  1. 容器本体と、前記容器本体の上部に被着する蓋本体と、前記容器本体を板面に着脱可能に固定するシート材とからなり、前記蓋本体の上面に注射器の針装着部から使用済み注射針を取り外すための開口部を設け、前記蓋本体を被着した容器本体をシート材により板面に着脱可能に固定した状態において、前記開口部で注射器から注射針を外すときに作用する力が、容器本体と蓋本体との嵌合力及び容器本体と板面との固定力より充分に小さくて、注射器から注射針を、人体に全く触れることなく開口部により外して容器本体に収納するようにした構成であることを特徴とする使用済み注射針の処理容器。
  2. 前記シート材は、表面及び裏面に粘着層が設けられている両面粘着テープで、前記両面粘着テープの一方の粘着層を容器本体の底部下面に粘着するとともに、他方の粘着層を板面に粘着して、容器本体が前記板面に着脱可能に固定される構成であることを特徴とする請求項1に記載の使用済み注射針の処理容器。
  3. 前記両面粘着テープは、表面及び裏面の粘着層に剥離シートが剥離可能に貼着されており、この剥離シートを剥がしてから容器本体の底部下面および板面に粘着して、容器本体が前記板面に着脱可能に固定される構成であることを特徴とする請求項2に記載の使用済み注射針の処理容器。
  4. 前記両面粘着テープは、一方の粘着層が前記容器本体の底部の下面に予め粘着されているとともに、他方の粘着層に剥離シートが粘着されていて、使用時に前記剥離シートを剥がして前記粘着層を板面に粘着することにより、容器本体が前記板面に着脱可能に固定される構成であることを特徴とする請求項2に記載の使用済み注射針の処理容器。
  5. 前記シート材は、一組の係合シートからなる面ファスナーであって、一方の係合シートを容器本体の底部下面に粘着するとともに、他方の係合シートを板面に粘着して、容器本体が前記面ファスナーにより前記板面に着脱可能に固定される構成であることを特徴とする請求項1に記載の使用済み注射針の処理容器。
  6. 前記面ファスナーは、一組の係合シートが互いの係合面で係合し、各係合シートの裏面に粘着層を有し、容器本体の底部の下面と一方の係合シートの粘着層との剥離強度をS1、両係合シートの各係合面の係合状態における剥離強度をS2、板面と他方の係合シートの粘着層との剥離強度をS3とすると、各剥離強度の関係がS2>S3>S1であり、前記面ファスナーの一方の係合シートを底部下面に粘着するとともに、前記面ファスナーの他方の係合シートを板面に粘着して、容器本体が前記板面に着脱可能に固定される構成であることを特徴とする請求項5に記載の使用済み注射針の処理容器。
  7. 前記容器本体は、医療用テーブル、移動用ワゴンなどに設置可能な卓上用であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の使用済み注射針の処理容器。
JP2005066856A 2005-03-10 2005-03-10 使用済み注射針の処理容器 Pending JP2006247091A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005066856A JP2006247091A (ja) 2005-03-10 2005-03-10 使用済み注射針の処理容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005066856A JP2006247091A (ja) 2005-03-10 2005-03-10 使用済み注射針の処理容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006247091A true JP2006247091A (ja) 2006-09-21

Family

ID=37088171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005066856A Pending JP2006247091A (ja) 2005-03-10 2005-03-10 使用済み注射針の処理容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006247091A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63286167A (ja) * 1987-05-19 1988-11-22 Kimie Kagawa 注射針離脱収納装置
JPH01242064A (ja) * 1988-03-25 1989-09-27 Nissho Corp 使用済注射針の廃棄箱
JPH0279949U (ja) * 1988-12-05 1990-06-20
JPH03272838A (ja) * 1989-11-14 1991-12-04 Cemedine Co Ltd 形状保持複合粘着板
JPH0731034U (ja) * 1993-11-16 1995-06-13 株式会社石原産業 携帯針抜器
JPH1099374A (ja) * 1996-09-30 1998-04-21 Ykk Corp 面ファスナーおよびその面ファスナーを用いた紙おむつ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63286167A (ja) * 1987-05-19 1988-11-22 Kimie Kagawa 注射針離脱収納装置
JPH01242064A (ja) * 1988-03-25 1989-09-27 Nissho Corp 使用済注射針の廃棄箱
JPH0279949U (ja) * 1988-12-05 1990-06-20
JPH03272838A (ja) * 1989-11-14 1991-12-04 Cemedine Co Ltd 形状保持複合粘着板
JPH0731034U (ja) * 1993-11-16 1995-06-13 株式会社石原産業 携帯針抜器
JPH1099374A (ja) * 1996-09-30 1998-04-21 Ykk Corp 面ファスナーおよびその面ファスナーを用いた紙おむつ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9084593B2 (en) Holding apparatus for medical implements
JP3745422B2 (ja) 保護バリヤーアセンブリィ
WO1999062793A1 (en) Protective kit for medical sharps and method for using same
JP2010088931A (ja) 医療チューブ固定装置及び医療チューブ保護用手袋
JP2006247091A (ja) 使用済み注射針の処理容器
EP2073874B1 (en) Needle safety device
JP3127448U (ja) 包装容器用複合表示ラベル及びそれを貼付した円筒状包装容器
JP4299486B2 (ja) 消毒材料包装体
CN211536030U (zh) 一种医疗废弃物收集盒
JP2007209508A (ja) シリンジ先端キャップ取り外し冶具
US7458463B2 (en) Medical bio-waste container with integrated needle stop
CN210992203U (zh) 便捷式一次性静脉输液包
JPH061141Y2 (ja) 廃棄物容器
CN112957136B (zh) 一种倾斜悬挂切割医用利器盒
CN212014547U (zh) 一种防喷溅隔离防护面罩
JP3030234U (ja) 使用済み注射針離脱器具
JP5424454B2 (ja) 縫合針ケースセット
JP3041418U (ja) 使用済み注射針離脱器具
CN210843436U (zh) 手术单
JPH06219483A (ja) 注射針用保護キャップ
JP4809369B2 (ja) 翼状針の保持具
US10835214B2 (en) Support body, body fluid collection set, and body fluid collection method
CN208243739U (zh) 一种新型鼻饲包托盘
JP3006819U (ja) 使い捨て手袋
JP3032164U (ja) 点滴液輸送管注射針切断器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20071227

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100712

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101214