JP3127448U - 包装容器用複合表示ラベル及びそれを貼付した円筒状包装容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】薬剤名などが印刷された部分を分離して注射器などに貼付することで薬剤の誤使用を防止し、円筒状包装容器の机面などからの転動落下による破損を防止する包装容器用複合表示ラベル及びそれを貼付した円筒状包装容器を提供する。
【解決手段】表面に包装容器の内容物の情報を表示する固定表示部31が形成され、裏面に周方向の特定位置までは粘着層が形成されて、その特定位置から先は非粘着面とされ、粘着層において包装容器の胴部外周の周方向に湾曲して貼付され、非粘着面が胴部外周から浮き上がる固定ラベル3と、裏面に再剥離可能粘着層が形成されて、固定ラベル3の非粘着面に対応する表面を含む領域に再剥離可能に貼着される、固定表示部31に関連する移動表示部43を備えた剥離ラベル本体41と、その剥離ラベル本体41と一体的に形成され、裏面が非粘着面とされる。
【選択図】図1
【解決手段】表面に包装容器の内容物の情報を表示する固定表示部31が形成され、裏面に周方向の特定位置までは粘着層が形成されて、その特定位置から先は非粘着面とされ、粘着層において包装容器の胴部外周の周方向に湾曲して貼付され、非粘着面が胴部外周から浮き上がる固定ラベル3と、裏面に再剥離可能粘着層が形成されて、固定ラベル3の非粘着面に対応する表面を含む領域に再剥離可能に貼着される、固定表示部31に関連する移動表示部43を備えた剥離ラベル本体41と、その剥離ラベル本体41と一体的に形成され、裏面が非粘着面とされる。
【選択図】図1
Description
本考案は、包装容器用複合表示ラベル及びそれを貼付した円筒状包装容器に関する。
医療現場において、患者に注射や点滴をするときには、アンプルなどの包装容器に医薬液剤が充填されたアンプル製剤から注射器に液剤をとって注射の準備をして患者に投与されたり、医薬液剤を点滴の輸液包装容器に混注して使用することが行われている。そこで問題となることは、誤って医薬液剤を取り違えて患者に注射を施すなどの事故が発生することである。
このような誤使用を防止するために、包装容器の内容物を識別するために貼付されるラベルにおいて、薬剤名などが印刷されている部分がシールになっており、このシール部をめくりとって注射器等に貼付するラベルが知られている。
一方、アンプルなどの包装容器は、非常に薄いガラスにより形成されているために、調剤作業台などの机面からの転落落下によって破損する事故が発生しやすい。すなわち、医療機関において包装箱又は所定の保管ケースなどからアンプル製剤を取り出し、これを使用する際に一時的に調剤作業台に置いたアンプル製剤が、何らかの要因で倒れた場合、アンプルなどの包装容器は一般に胴部が円筒状であることから、作業台などの机面において転動しやすく、容易に転がり落ちて破瓶する。そして、床面に落下して破瓶すると、ガラス片や収容していた医薬品が周囲に飛散するおそれがある。
この場合、例えば麻薬注射製剤などの員数管理が義務付けられている特殊な製剤などでは、アンプル製剤が割れてしまった場合に厚生労働省への届出義務があり、そのための手続が必要となる。このため、麻薬アンプル製剤については、医療機関からアンプル製剤の転動防止並びにそれに伴うアンプル製剤の破瓶防止についての改善が望まれている。このアンプルなどの円筒状包装容器の転動を防止する方法として、側縁の一部を胴部に貼着しない状態で延長し係止片としているラベルが知られている。
上記の係止片は、先端が胴部から浮き上がっているため、円筒状包装容器が係止片の突出方向へ転動しようとすると、その先端が机面などに引っ掛かり、円筒状包装容器の転動が防止される。しかし、円筒状包装容器が逆方向に転動する場合、机面などに押されると容易に胴部に巻きついてしまい、転動を防止することが容易でないといった問題がある。
本考案は、上記問題を鑑みて為されたものであり、医療現場において薬剤名などが印刷された部分を分離して注射器などに貼付することで薬剤の誤使用を防止し、さらには、円筒状包装容器の机面などからの転動落下による破損を防止する包装容器用複合表示ラベル及びそれを貼付した円筒状包装容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の包装容器用複合表示ラベルは、
包装容器の胴部外周面の周方向に貼り付けられる複合表示ラベルであって、
表面に包装容器の内容物の情報を表示する固定表示部が形成されるとともに、裏面に周方向の特定位置までは粘着層が形成されて、その特定位置から先は非粘着面とされ、粘着層において包装容器の胴部外周の周方向に湾曲して貼付され、非粘着面が胴部外周から浮き上がる固定ラベルと、
裏面に再剥離可能粘着層が形成されて、固定ラベルの非粘着面に対応する表面を含む領域に再剥離可能に貼着される、固定表示部に関連する移動表示部を備えた剥離ラベル本体と、その剥離ラベル本体と一体的に形成され、裏面が非粘着面とされて、その剥離ラベル本体から固定ラベルの粘着層に対応する表面領域側へ突出するつまみ部とを備え、少なくともそのつまみ部が固定ラベルの粘着層に対応する表面領域に入り込んで位置する剥離ラベルと、を備え、
固定ラベルの表面の一部に剥離ラベルが再剥離可能に貼り付けられた状態で、固定ラベルの粘着層に対応する部分が包装容器の胴部に周方向において湾曲して貼着され、固定ラベルの非粘着面に対応する部分が包装容器の胴部外周から浮き上がり、さらに剥離ラベルのつまみ部が固定ラベルの湾曲表面から浮き上がることを特徴とする。
包装容器の胴部外周面の周方向に貼り付けられる複合表示ラベルであって、
表面に包装容器の内容物の情報を表示する固定表示部が形成されるとともに、裏面に周方向の特定位置までは粘着層が形成されて、その特定位置から先は非粘着面とされ、粘着層において包装容器の胴部外周の周方向に湾曲して貼付され、非粘着面が胴部外周から浮き上がる固定ラベルと、
裏面に再剥離可能粘着層が形成されて、固定ラベルの非粘着面に対応する表面を含む領域に再剥離可能に貼着される、固定表示部に関連する移動表示部を備えた剥離ラベル本体と、その剥離ラベル本体と一体的に形成され、裏面が非粘着面とされて、その剥離ラベル本体から固定ラベルの粘着層に対応する表面領域側へ突出するつまみ部とを備え、少なくともそのつまみ部が固定ラベルの粘着層に対応する表面領域に入り込んで位置する剥離ラベルと、を備え、
固定ラベルの表面の一部に剥離ラベルが再剥離可能に貼り付けられた状態で、固定ラベルの粘着層に対応する部分が包装容器の胴部に周方向において湾曲して貼着され、固定ラベルの非粘着面に対応する部分が包装容器の胴部外周から浮き上がり、さらに剥離ラベルのつまみ部が固定ラベルの湾曲表面から浮き上がることを特徴とする。
上記考案によると、固定ラベルは、裏面の特定位置まで粘着層として形成されているためにその粘着層によって包装容器の胴部外周面に湾曲変形して貼付される。これに対し、固定ラベルの裏面が非粘着面として形成されている部分は、包装容器の胴部外周面に接着することなく浮き上がり、胴径よりも突出する。このため包装容器が、固定ラベルの非粘着面に対応する部分の突出方向に転動しようとすると、その先端が机面に引っ掛かり、包装容器の転動を防止する。
そして、固定ラベルの表面の一部に貼着されている剥離ラベルに形成されているつまみ部は、裏面が非粘着面として形成されているために、包装容器の胴部外周に貼り付けられている固定ラベルの湾曲表面に接着することなく浮き上がる。このとき剥離ラベルは、つまみ部が固定ラベルの粘着層に対応する表面領域側へ突出するように固定ラベルの表面に貼着されているため、包装容器の転がり方向において固定ラベルの非粘着面に対応する部分が浮き上がっている方向と反対側につまみ部が位置して浮き上がっていることになる。このため、包装容器が上記の方向と反対方向、すなわちつまみ部が浮き上がっている方向に転動しようとすると、つまみ部の先端が机面に引っ掛かり、包装容器の転動を防止することができる。
このように、固定ラベルの非粘着面および剥離ラベルのつまみ部によって、包装容器がいずれの方向にも転動しないようにすることができる。
更に、剥離ラベルは、裏面が再剥離可能な接着剤によって再剥離可能粘着層として形成されて、固定ラベルの表面の一部に剥離自在に貼付されているため、アンプル等の包装容器から液剤を注射器に移し替える際に、つまみ部をつまんで剥離ラベルを剥がし、注射器のシリンダ表面に貼付することができる。この時、再剥離可能粘着層によって形成されているため、固定ラベル表面への接着が弱くなっており、剥離ラベルが貼付されている部分の固定ラベルを少し曲げればすぐに剥離ラベルを剥がすことができる。このため、医薬液剤の移し替えを容易に表示することができるとともに、確認が容易となって、誤って医薬液剤を取り違えて患者に注射等を施す事故を防止する。また、つまみ部の裏面が非粘着面として形成されているため、固定ラベルの湾曲表面から浮き上がっており、剥離ラベルを剥がす際につまみ部が持ちやすく、容易に剥がすことができる。
また、固定ラベルにおいて、非粘着面に対応する部分は、粘着層に対応する部分よりも肉厚を厚くして形成されている。この構成によって、固定ラベルの粘着層に対応する部分は撓み易く包装容器の胴部外周に沿って湾曲して貼り付けられるのに対して、固定ラベルの非粘着面に対応する部分は肉厚を厚くすることによって剛性が高くされているため、固定ラベルの非粘着面に対応する部分が撓んで包装容器に巻きついてしまうことを防ぐ。そして、剛性を高くして形成された固定ラベルの非粘着面に対応する部分が包装容器の胴部外周に貼着しないで浮き上がった状態となるため、その先端が机面に引っ掛かることで包装容器の転動を防止する。さらに、固定ラベルの非粘着面に対応する部分を下にして机面に接する状態で包装容器を机面に置いた場合は、剛性が高く撓みにくいため、包装容器の全体がこの固定ラベルの非粘着面に対応する部分を介して机面に受け止められ、包装容器の転動が防止される。
また、剥離ラベル本体の再剥離可能粘着層側には内側シートが設けられ、内側シートには、剥離ラベル本体の再剥離可能粘着層よりも高い接着力を持つ接着層が形成されており、この接着層によって内側シートは固定ラベルの非粘着面に対応する表面を含む領域に貼付されているとすることができる。この構成によって、剥離ラベル本体を剥離した後も、内側シートは固定ラベルに貼付されたままの状態であるため、固定ラベルの非粘着面に対応する部分の剛性を高く保持することができ、包装容器の転動を防止することができる。
さらに、本考案の包装容器に関し、円筒状の胴部を備え、この胴部の外周面に上記の包装容器用複合表示ラベルが貼付された円筒状包装容器とされている。このため、貼付された包装容器用複合表示ラベルの固定ラベルの非粘着面に対応する部分および剥離ラベルのつまみ部によって、いずれの方向にも転動しない円筒状包装容器を得る。
そして、本考案の円筒状包装容器は、医薬品を収容している。包装容器用複合表示ラベルが貼付されているため、転動が防止され、床面に落下して破瓶しガラス片や収容している医薬品が周囲に飛散することを防ぐ。また、包装容器の医薬品を使用する際に、剥離ラベルを剥がして注射器等の表面に貼付して、医薬品の移し替えの表示を容易にすることができる。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は本考案に係る包装容器用複合表示ラベル1の平面図である。包装容器用複合表示ラベル1は、固定ラベル3と剥離ラベル4とを備える。この包装容器用複合表示ラベル1の固定ラベル3と剥離ラベル4はそれぞれ、たとえば紙やポリエステル系等の合成樹脂シート、合成紙などで形成されている。そして、特に固定ラベルの3は表面と垂直な方向、すなわち厚さ方向へ変形可能な可撓性を備えており、包装容器の胴部外周面に沿って湾曲されて貼付される。
図1は本考案に係る包装容器用複合表示ラベル1の平面図である。包装容器用複合表示ラベル1は、固定ラベル3と剥離ラベル4とを備える。この包装容器用複合表示ラベル1の固定ラベル3と剥離ラベル4はそれぞれ、たとえば紙やポリエステル系等の合成樹脂シート、合成紙などで形成されている。そして、特に固定ラベルの3は表面と垂直な方向、すなわち厚さ方向へ変形可能な可撓性を備えており、包装容器の胴部外周面に沿って湾曲されて貼付される。
固定ラベル3の表面には、包装容器内に収容した内容物の情報を表示するための固定表示部31が設けられている。この固定表示部31には、例えば、薬剤名、製造番号、使用期限、内容量、薬剤成分、貯法などの情報や、コード(薬剤名などの情報をバーコードなどで表示したもの)などの薬剤情報が印刷形成されている。
剥離ラベル4は、剥離ラベル本体41とつまみ部42とを備える。剥離ラベル本体41の表面には、固定表示部31に関連する包装容器内に収容した内容物の情報を表示するための移動表示部43が設けられている。この移動表示部43に記載されている表示の内容は、固定ラベル3の固定表示部31に表示された薬剤情報の内容と同一もしくは包装容器の内容物が認識できる必要最小限の薬剤情報の表示となっている。
図2は、図1における包装容器用複合表示ラベル1の固定ラベル3及び剥離ラベル4の裏面図であり、図3は図1における包装容器用複合表示ラベルのA−A断面の拡大図である。固定ラベル3の裏面は、特定位置までは粘着剤が塗布されて粘着層32として形成され、その特定位置から先は接着性を有さない非粘着面33として形成されている。また、剥離ラベル4の剥離ラベル本体41の裏面は再剥離可能な粘着剤が塗布されて再剥離可能粘着層44として形成され、つまみ部42の裏面は、指をかけた時に粘着しないように、接着性を有さない非粘着面45として形成されている。なお、固定ラベル3の非粘着面33及びつまみ部42の非粘着面45は、最初から粘着剤を塗布しないものであってもよく、あるいは粘着剤を塗布した後に非粘着剤が塗布される、いわゆる糊殺し処理を施したものであってもよい。
図1に戻って、剥離ラベル4は、再剥離可能粘着層44によって、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35の表面を含む領域に再剥離可能に貼着される。このように、固定ラベル3の表面に剥離ラベル4が貼着されて2層となっており、この部分の剛性は、剥離ラベル4が貼着されていない部分よりも高くなり、撓みにくい構造となっている。なお、剥離ラベル4の厚さを肉厚に形成したり、撓みにくい材質で形成してさらに剛性を高めるように形成してもよい。また、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35の表面の剥離ラベル4が接着される面に、剥離層を塗布したり、再剥離可能粘着層44に剥離性のある粘着剤を使用することで剥離性が向上するようにし、剥離ラベル4を固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35の表面から剥がし易い構成とすることも可能である。
本実施形態では、剥離ラベル4は、固定ラベル3の表面に貼着された状態において、剥離ラベル4の上下幅を固定ラベル3よりも小形になるように形成しているが、固定ラベル3と同じ上下幅として形成してもよい。これによって、剥離ラベル4の移動表示部43を大きく設けることができる。
剥離ラベル4のつまみ部42は、剥離ラベル本体41から固定ラベル3の粘着層32に対応する部分34の表面領域へ突出するように形成され、剥離ラベル4が固定ラベル3の表面に貼着される際、そのつまみ部42が固定ラベル3の粘着層32に対応する部分34の表面領域に入り込むように配置される。
図4は包装容器用複合表示ラベル1を円筒状包装容器(アンプル)2に貼り付ける方法を示す図であり、図5は包装容器用複合表示ラベル1をアンプル2に貼付した状態を示す斜視図である。アンプル2内には、医薬液剤5が収容されている。そして、包装容器用複合表示ラベル1はアンプル2の胴部外周面に沿って周方向に周回するように貼付される。すなわち、包装容器用複合表示ラベル1の固定ラベル3の粘着層32に対応する部分34を端から湾曲させて貼付すると、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35は、アンプル2の胴部に貼付されずにアンプル2の胴部外周から浮き上がって、胴径よりも外側へ突出する。
また、剥離ラベル4のつまみ部42は、裏面が非粘着面45として形成され、また剥離ラベル本体41から固定ラベル3の粘着層32に対応する表面34領域へ突出するように配置しているために、湾曲して貼り付けられている固定ラベル3の表面から浮き上がり、アンプル2の胴部から浮き上がった状態となる。
本考案の包装容器用複合表示ラベル1及び包装容器用複合表示ラベル1が貼付された円筒状包装容器(アンプル)2は、病院へ出荷されて所定の場所に保管される。そしてアンプル2内の医薬液剤5を使用する際、包装箱又は所定の保管ケースなどからアンプル2を取り出し、準備などのために調剤作業台などの机面に置かれる。このとき、アンプル2が何らかの要因で倒れた場合や、机面などにアンプル2を水平方向に寝かせて置いた場合、アンプル2が円筒状であると容易に転動し、床面に落下して破瓶してしまうことがある。
しかし、図6のアンプルの断面図に示すように、包装容器用複合表示ラベル1が貼付されたアンプル2は、アンプル2の胴部から包装容器用複合表示ラベル1の固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35が浮き上がって、胴部から突出した状態となっている。このため、アンプル2が固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35の突出方向へ、すなわち、図6(a)に示す方向に転動しようとした場合は、固定ラベル3の先端3aが机面dに突き当たって引っ掛かり、これによってアンプル2の転動が防止される。
また、剥離ラベル4のつまみ部42がアンプル2の胴部から浮き上がった状態となっている。このため、上記とは逆方向へ、すなわち、図6(b)に示す方向に転動しようとした場合は、つまみ部42の先端42aが机面dに突き当たって引っ掛かり、これによってアンプル2の転動が防止される。
さらに、図6(c)に示すように、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35の表面に貼着された剥離ラベル4の表面が机面dに接する状態にしてアンプル2を机面に置いた場合は、固定ラベル3および剥離ラベル4によって2層となっており撓みにくいため、アンプル2の全体がこの固定ラベル3および剥離ラベル4を介して机面dに受け止められ、アンプル2の転動が防止される。
このアンプル2内の医薬液剤5は、患者に投与される際に注射器に移し替えて使用される。この時、図7に示すように、つまみ部42を指でつまんで剥離ラベル4を固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35の表面から剥離し、注射器6に貼付する。これにより、注射器6に医薬液剤5が移し替えられたことを容易に確認することができ、また、移し替えられた医薬液剤5の情報を剥離ラベル4の移動表示部43によって表示することができるため、誤使用などの事故を防止することができる。
次に、本考案の別の実施形態について説明する。ここで、上記実施形態と同様の部材は、同一の符号を付して説明を省略する。
図8は第2実施形態における固定ラベル3の拡大図である。図3の構成では、固定ラベル3は同一の厚さで形成しているが、図8の構成では、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分37が固定ラベル3の粘着層32に対応する部分36よりも剛性が高くなるように肉厚を厚くして形成されている。このため、固定ラベル3の粘着層32に対応する部分36は包装容器の胴部外周に沿って湾曲して貼り付けられるのに対して、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分37は撓み難く、アンプル2に巻きついてしまうことを防ぐ。そして、剛性が高くされているため、より先端が机面に引っ掛かり易く、アンプル2の転動を防止する。また、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分37を他の部分と異ならせて撓みにくい材質で形成して、剛性を高めるようにしてもよい。
図8は第2実施形態における固定ラベル3の拡大図である。図3の構成では、固定ラベル3は同一の厚さで形成しているが、図8の構成では、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分37が固定ラベル3の粘着層32に対応する部分36よりも剛性が高くなるように肉厚を厚くして形成されている。このため、固定ラベル3の粘着層32に対応する部分36は包装容器の胴部外周に沿って湾曲して貼り付けられるのに対して、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分37は撓み難く、アンプル2に巻きついてしまうことを防ぐ。そして、剛性が高くされているため、より先端が机面に引っ掛かり易く、アンプル2の転動を防止する。また、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分37を他の部分と異ならせて撓みにくい材質で形成して、剛性を高めるようにしてもよい。
また、固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35の剛性を高めるための別の実施形態を、図9の平面図及び図10の図9におけるB−B断面図に示す。この構成では、剥離ラベル4の再剥離可能粘着層44側には内側シート46が設けられている。内側シート46には、剥離ラベル4の再剥離可能粘着層44より接着力を持つ接着層47が形成されている。この内側シート46の接着層47によって固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35の表面を含む領域に貼付され、3層状態となっている。このため、剥離ラベル4を剥離して注射器6(図7)等に貼付した後も、アンプル2に貼付されている包装容器用複合表示ラベル1は、内側シート46が貼付されたままの2層状態となっている。よって固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35は、剛性を高く保持することができ、円筒状包装容器(アンプル)2の転動を防止することができる。
次に、剥離ラベル4を固定ラベル3の表面に貼着する他の実施形態を、図11に示す。図11の構成では、剥離ラベル4は、剥離ラベル本体41のつまみ部42側の端部が固定ラベル3の粘着層32に対応する部分34の表面と固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35の表面との境界に位置するように、固定ラベル3の表面に貼着され、つまみ部42全体が固定ラベル3の粘着層32に対応する部分34の表面上に位置している。この構成によれば、つまみ部42の下面に位置する固定ラベル3はアンプル2の胴部外周面に貼り付けられて湾曲しているため、固定ラベル3の湾曲表面に接着しないつまみ部42と固定ラベル3との隙間が大きく形成され、つまみ部42をつまみ易く、より剥がし易い構造となる。
また、さらに別の実施形態として、図12に示すように、剥離ラベル本体41及びつまみ部42が固定ラベル3の非粘着面33に対応する部分35の表面に位置し、つまみ部42の一部が固定ラベル3の粘着層32に対応する部分34の表面に入り込んで位置するように、剥離ラベル4を固定ラベル3に貼着することができる。これによって、つまみ部42の浮き上がり部分が大きくなり、剥離ラベル4をはがす際につまみ部42をつまみ易い。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案はこれらの形式に限定されるものではなく、これらに具現された考案と同一性の範囲内において適宜変更して実施し得る。例えば、円筒状包装容器がアンプルである場合について説明しているが、バイアルその他の包装容器に適用することができ、また、円筒状包装容器内に収容されるものは液体に限定されず、また、医薬品以外のものであっても良い。
本考案の包装容器用複合表示ラベルによれば、円筒状包装容器がいずれの方向へも転動しないようにし、落下等による破損を防止することができる。また、アンプルに貼付されている包装容器用複合表示ラベルに薬剤名などが印刷された剥離ラベルが設けられているので、剥離ラベルを分離して注射器などに貼付することで直ちに注射器の内容物の表示をすることができる。これによって、注射器の内容物を容易に確認できるため、薬剤の誤使用を防止することができる。
1 包装容器用複合表示ラベル
2 円筒状包装容器(アンプル)
3 固定ラベル
4 剥離ラベル
5 医薬液剤
6 注射器
31 固定表示部
32 粘着層
33 非粘着面
34 固定ラベルの粘着層に対応する部分
35 固定ラベルの非粘着面に対応する部分
41 剥離ラベル本体
42 つまみ部
43 移動表示部
44 再剥離可能粘着層
45 非粘着面
46 内側シート
47 接着層
d 机面
2 円筒状包装容器(アンプル)
3 固定ラベル
4 剥離ラベル
5 医薬液剤
6 注射器
31 固定表示部
32 粘着層
33 非粘着面
34 固定ラベルの粘着層に対応する部分
35 固定ラベルの非粘着面に対応する部分
41 剥離ラベル本体
42 つまみ部
43 移動表示部
44 再剥離可能粘着層
45 非粘着面
46 内側シート
47 接着層
d 机面
Claims (5)
- 包装容器の胴部外周面の周方向に貼り付けられる複合表示ラベルであって、
表面に包装容器の内容物の情報を表示する固定表示部が形成されるとともに、裏面に前記周方向の特定位置までは粘着層が形成されて、その特定位置から先は非粘着面とされ、前記粘着層において前記包装容器の胴部外周の周方向に湾曲して貼付され、前記非粘着面が胴部外周から浮き上がる固定ラベルと、
裏面に再剥離可能粘着層が形成されて、前記固定ラベルの前記非粘着面に対応する表面を含む領域に再剥離可能に貼着される、前記固定表示部に関連する移動表示部を備えた剥離ラベル本体と、その剥離ラベル本体と一体的に形成され、裏面が非粘着面とされて、その剥離ラベル本体から前記固定ラベルの前記粘着層に対応する表面領域側へ突出するつまみ部とを備え、少なくともそのつまみ部が前記固定ラベルの前記粘着層に対応する表面領域に入り込んで位置する剥離ラベルと、を備え、
前記固定ラベルの表面の一部に前記剥離ラベルが再剥離可能に貼り付けられた状態で、前記固定ラベルの前記粘着層に対応する部分が前記包装容器の胴部に周方向において湾曲して貼着され、前記固定ラベルの前記非粘着面に対応する部分が前記包装容器の胴部外周から浮き上がり、さらに前記剥離ラベルのつまみ部が前記固定ラベルの湾曲表面から浮き上がることを特徴とする包装容器用複合表示ラベル。 - 前記固定ラベルにおいて、前記非粘着面に対応する部分は、前記粘着層に対応する部分よりも肉厚を厚くして形成されている請求項1に記載の包装容器用複合表示ラベル。
- 前記剥離ラベル本体の再剥離可能粘着層側には内側シートが設けられ、
前記内側シートには、剥離ラベル本体の再剥離可能粘着層よりも高い接着力を持つ接着層が形成されており、この接着層によって前記内側シートは前記固定ラベルの前記非粘着面に対応する表面を含む領域に貼付されている請求項1又は2に記載の包装容器用複合表示ラベル。 - 円筒状の胴部を備え、この胴部の外周面に上記請求項1ないし3のいずれか1項に記載の粘着ラベルが貼付された円筒状包装容器。
- 前記胴部内に医薬品を収容した、請求項4に記載の円筒状包装容器。
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