JP2005323030A - スイッチ半導体集積回路 - Google Patents

スイッチ半導体集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2005323030A
JP2005323030A JP2004138167A JP2004138167A JP2005323030A JP 2005323030 A JP2005323030 A JP 2005323030A JP 2004138167 A JP2004138167 A JP 2004138167A JP 2004138167 A JP2004138167 A JP 2004138167A JP 2005323030 A JP2005323030 A JP 2005323030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fet
semiconductor integrated
drain
integrated circuit
source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004138167A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Tosaka
裕之 登坂
Kazunari Ikenaka
一成 池中
Daisuke Kurihara
大介 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Japan Radio Co Ltd filed Critical New Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2004138167A priority Critical patent/JP2005323030A/ja
Publication of JP2005323030A publication Critical patent/JP2005323030A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

【課題】中電力から大電力の高周波信号を従来に比してより低歪みで切り替え可能とする。
【解決手段】第1の単位スイッチ101は、第1及び第2のFET11,12の直列接続により、また、第2の単位スイッチ102は、第3及び第4のFET13,14の直列接続により、それぞれ構成されており、各FET11〜14のドレイン・ソース間には、高抵抗器28、29、30、31がそれぞれ接続されて、各々のFET11〜14の動作が均等となり、中電力から大電力の高周波信号を従来に比してより低歪みで切り替え可能となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波信号の切り替えを行うスイッチ半導体集積回路に係り、特に、中電力から大電力の高周波信号の切り替えにおける歪みの低減を図ったものに関する。
高周波信号を扱う携帯電話機や移動体無線通信などの装置では、高周波信号の切り替えを行うために、GaAs化合物半導体による電界効果トランジスタであるMES FETやHJFET等を用いたスイッチ半導体集積回路が使用されている。このようなスイッチ半導体集積回路としては、例えば、特許文献1等に開示されたものがある。
一方、近年、携帯電話機などの携帯端末においては、送信信号の品質改善や受信感度向上の為、比較的高い電力を切り替えるスイッチ半導体集積回路においても、高いレベルの低歪特性が要求されつつある。
スイッチ半導体集積回路から発生する歪特性を改善するには、スイッチ半導体集積回路において切り替えることのできる最大電力を大きくし、パワー能力に余裕を持たせれば良い。通常、FETを用いて高周波信号の切り替えを行うためには、FETのドレインとソースを同電位に固定し、ゲートをドレイン、ソースと同電位にすることで高周波信号を通過させるオン状態と、ゲートへドレイン、ソース電圧に対してFETのピンチオフ電圧Vp以上の逆方向電圧を印加することにより高周波信号の通過を遮断するオフ状態とを使い分けることで可能となる。
ところで、このようなスイッチ半導体集積回路において扱うことのできる最大電力は、一般に下記する式1により表すことができる。
Pmax=2{n(Vp−Vgs(off))}/Zo・・・(式1)
かかる式1において、nは直列に接続されたFETの数、VpはFETのピンチオフ電圧、Vgs(off)はオフ状態のFETのゲートに印加されるバイアス電圧、Zoは系の特性インピーダンスである。
かかる式1によれば、スイッチ半導体集積回路において扱うことのできる電力を上昇させるためには、直列に接続するFETの数を増やすか、Vpの浅いFETを用いるか、バイアス電圧を大きくするか、これらいずれかを選択するか、或いは、これらの任意な組み合わせを行えば良いことが理解できる。
ところで、FETのVpは製造工程で使用するプロセスにより決まり、任意に大きく変化させることはできない。また、動作電圧についても、携帯端末での使用を想定すると、電池駆動となるため3V程度であり大きな電圧とすることは不可能である。そのため、直列に接続するFETの数nを増やすことでスイッチ半導体集積回路のパワーハンドリング能力の向上に対処するのが一般的である。
図8には、このようなスイッチ半導体集積回路の従来回路例が示されており、以下、同図を参照しつつこの従来回路について説明する。
この従来回路は、2つの単位スイッチの組み合わせによるSPDT(Single Pole Dual Throw)スイッチが構成されてなるもので、それぞれの単位スイッチ201,202は、いずれも2つのシングルゲートFETQ1,Q2、Q3,Q4が直列接続されて構成されたものとなっている。
2つの単位スイッチ201,202は、直列接続された構成となっており、その接続点に第1の入出力端子41が、一方の単位スイッチ201の他端側に第2の入出力端子42が、他方の単位スイッチ202の他端側に第3の入出力端子43が、それぞれ設けられている。
また、FETQ1のゲートはゲート抵抗器R1を介して,FETQ2のゲートはゲート抵抗器R2を介して、共に第1の制御信号入力端子44に接続される一方、FETQ3のゲートはゲート抵抗器R3を介して、FETQ4のゲートはゲート抵抗器R4を介して、共に第2の制御信号入力端子45に接続されている。
さらに、FETQ1と第2の入出力端子42との接続点はバイアス抵抗器R5を介して、また、FETQ2,Q3と第1の入出力端子41との接続点はバイアス抵抗器R6を介して、さらに、FETQ4と第3の入出力端子43との接続点はバイアス抵抗器R7を介して、共に電源端子46に接続されたものとなっている。
かかる構成において、例えば、第1の制御信号入力端子44へ電源端子46に印加される電圧V1と同一の電位を印加する一方、第2の制御信号入力端子45をグランド電位とした場合には、FETQ1,Q2がオン状態となり、FETQ3,Q4はオフ状態となる。その結果、第1の入出力端子41から入力された高周波信号は、FETQ1,Q2を通過して第2の入出力端子42に出力される一方、FETQ3,Q4のオフ状態により高周波信号は遮断され、第1の入出力端子41と第3の入出力端子43間は分離された状態となる。
かかる従来回路においては、先の式1で決定される電力よりも充分に低い電力が入力された場合には、スイッチ半導体集積回路を介して出力される高周波信号は歪みの少ない状態で出力されることとなる。
特開2002−164772号公報(第4−5頁、図1及び図2)
ところで、上述のような従来回路における動作は、回路を構成する各々の素子が均等に動作していることが前提条件となる。すなわち、同等の機能を果たす素子には、均等に電流が流れ、電圧が印加されている必要があり、極端にそのバランスが崩れた場合には、その不均衡が原因で歪みが生ずることとなる。このような点に鑑みて従来回路を再検討すれば、従来回路では次述するように高周波電圧の印加状態が単位スイッチを構成するオフ状態にあるFETにおいて異なるという問題点がある。
すなわち、スイッチ半導体集積回路において、オフ状態のFETに印加される高周波電圧は、FETに存在するゲート・ドレイン間容量Cgd及びゲート・ソース間容量Cgsにより分割され、FETのゲート・ドレイン、ゲート・ソース間にそれぞれ印加される。
一方、単位スイッチを複数個のFETが直列接続された構成とする場合、それぞれのFETは、ゲート幅も含めて通常は同一の素子であり、各々のFETのCgd、Cgsは同一となる。その為、単位スイッチを構成する各FETには均等に高周波電圧が印加され、オフ状態のFETのゲート、ドレイン、ソースの各々の直流電圧に重畳されることとなる。
かかる状態において、例えば、先に示された図8の従来回路における単位スイッチ202の端部である同図に示されたA点やC点は、外部から直流電圧を印加し、バイアス点を決定できるが、オフ状態のFETQ3,Q4の相互の接続点であるB点は、FETQ3,Q4がオフ状態のため、電気的に分離されており、その結果、バイアス点を外部から決定することができない。したがって、B点は直流的に不安定な状態となる。その為、外部からバイアス点を決定できるA点やC点の電圧は、電源端子46に供給される電源電圧を中心に、それぞれの点へ印加される高周波信号に応じて振動することとなるが、中間点のB点では、電源端子46に印加される電源電圧を中心に振動するとは限らない。
図9には、図8に示された従来回路におけるA点、B点及びC点の高周波信号入力時における電圧の時間変動が示されている。
同図によれば、オフ状態にある単位スイッチ202の端部であるA点及びC点は、電源端子46に供給される動作電圧V1を中心に電圧が振動しているのに対して、2つのFETQ3,Q4の中間点であるB点では、V1よりも低い直流電圧を中心に電圧が振動しているのが確認できるものとなっている。
この結果、オフ状態のFETの特性を決定するゲート・ドレイン、ゲート・ソース間にそれぞれ印加される電圧は、図10に示されたようにFETQ3とFETQ4で不均等に印加されるものとなる。
このような状態においては、先の式1で示される最大電力以下の高周波電力を入力したとしても、オフ状態の単位スイッチを構成するFETの動作不均衡により歪みが発生してしまう。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、スイッチ半導体集積回路を構成するFETの動作が均等で、出力歪みの少ないスイッチ半導体集積回路を提供するものである。
本発明の他の目的は、中電力から大電力の高周波信号を従来に比してより低歪みで切り替え可能なスイッチ半導体集積回路を提供することにある。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るスイッチ半導体集積回路は、
複数の電界効果トランジスタの直列接続からなる単位スイッチが複数設けられて、前記複数の単位スイッチの導通、非導通を制御することにより所望する入出力端子間における高周波信号の伝搬を可能とするよう構成されてなるスイッチ半導体集積回路において、
前記複数の電界効果トランジスタの各々のドレイン・ソース端子間に抵抗器を接続し、非導通状態の前記電界効果トランジスタのゲート・ドレイン間、ゲート・ソース間に印加する電圧を同一にするものである。
本発明によれば、単位スイッチを構成する直列接続された複数のFETのドレイン・ソース間に抵抗器を接続して全てのFETのドレイン、ソースのバイアス点を外部から任意に決定できるように構成することにより、各々のFETの動作が均等となり、歪みの改善がなされるので、中電力から大電力の高周波信号を従来に比してより低歪みで切り替え可能なスイッチ半導体集積回路を提供することができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図7を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における第1の構成例について、図1を参照しつつ説明する。
この第1の構成例におけるスイッチ半導体集積回路は、2つの単位スイッチの組み合わせによるSPDT(Single Pole Dual Throw)スイッチが構成されてなるもので、各々の単位スイッチ101,102は、いずれも2つのシングルゲート電界効果トランジスタ(以下「FET」という)11,12、13,14が直列接続されて構成されたものとなっている。
以下、具体的にその構成を説明すれば、まず、第1及び第2の単位スイッチ101,102は直列接続され、その相互の接続点に第1の入出力端子1が設けられると共に、第1の単位スイッチ101の他方の端部には、第2の入出力端子2が、また、第2の単位スイッチ102の他方の端部には、第3の入出力端子3が、それぞれ接続されて設けられたものとなっている。
第1の単位スイッチ101は、第1及び第2のFET(図1においては、それぞれ「Q1」、「Q2」と表記)11,12の直列接続により構成され、また、第2の単位スイッチ102は、第3及び第4のFET(図1においては、それぞれ「Q3」、「Q4」と表記)13,14の直列接続により構成されており、第1の単位スイッチ101と第2の単位スイッチ102の接続点に第1の入出力端子1が接続されたものとなっている。
本発明の実施の形態においては、第1のFET11のソース(又はドレイン)と第2のFET12のドレイン(又はソース)が相互に接続され、また、同様に、第3のFET13のソース(又はドレイン)と第4のFET14のドレイン(又はソース)が相互に接続されたものとなっている。
そして、第1のFET11の他端、すなわち、ドレイン(又はソース)には、第2の入出力端子2が接続されており、同様に、第4のFET14の他端、すなわち、ソース(又はドレイン)には、第3の入出力端子3が接続されている。
また、第1のFET11のゲートは、第1のゲート抵抗器(図1においては「R1」と表記)21を介して、第2のFET12のゲートは、第2のゲート抵抗器(図1においては「R2」と表記)22を介して、共に第1の制御信号入力端子4に接続されている。
同様に、第3のFET13のゲートは、第3のゲート抵抗器(図1においては「R3」と表記)23を介して、第4のFET14のゲートは、第4のゲート抵抗器(図1においては「R4」と表記)24を介して、共に第2の制御信号入力端子5に接続されている。
また、先の第2の入出力端子2と第1のFET11との接続点は、第1のバイアス抵抗器(図1においては「R5」と表記)25を介して、第2及び第3のFET12,13と第1の入出力端子1との接続点は、第2のバイアス抵抗器(図1においては「R6」と表記)26を介して、さらに、第3の入出力端子3と第4のFET14との接続点は、第3のバイアス抵抗器(図1においては「R7」と表記)27を介して、共に電源端子6に接続されたものとなっている。
一方、第1のFET11と第2のFET12の相互の接続点は、第1のドレイン・ソース間抵抗器(図1においては「R8」と表記)28を介して第2の入出力端子2と第1のFET11の接続点に接続されると共に、第2のドレイン・ソース間抵抗器(図1においては「R9」と表記)29を介して、第2及び第3のFET12,13の相互の接続点に接続されている。
同様に、第3のFET13と第4のFET14の相互の接続点は、第3のドレイン・ソース間抵抗器(図1においては「R10」と表記)30を介して第2及び第3のFET12,13の相互の接続点に接続されると共に、第4のドレイン・ソース間抵抗器(図1においては「R11」と表記)31を介して第4のFET14と第3の入出力端子3の接続点に接続されたものとなっている。
なお、第1乃至第4のドレイン・ソース間抵抗器28〜31は、スイッチ半導体集積回路のアイソレーション特性を損なわない範囲で数kΩから数百kΩの抵抗値を選択するのが好適である。
次に、上記構成における動作について説明する。
例えば、第1の制御信号入力端子4に電源端子6に印加する電圧V1と同一の電圧を印加する一方、第2の制御信号入力端子5をグランド電位とした場合、第1及び第2のFET11,12がオン状態となる一方、第3及び第4のFET13,14がオフ状態となり、第1の入出力端子1と第2の入出力端子2間での高周波信号の伝搬が可能となる。
ここで、オフ状態にある第3及び第4のFET13,14においては、良く知られているようにゲート・ドレイン間容量Cgd及びゲート・ソース間容量Cgsにより高周波電圧が分割されて、それぞれのFET13,14の各点に印加されることとなる。
図4には、図1に示された回路のA、B及びC点の各点における電圧変化の例が示されており、以下、同図及び従来回路における同様な波形図である図9を参照しつつこれらの点における電圧変化について説明することとする。
まず、図1におけるB点に相当する従来回路のB点の電圧変化は、先に図9に示されたように、その振動の中心である直流成分が他の点に比べて低いものであったのに対して、本発明に係るスイッチ半導体集積回路においては、A、B及びC点のいずれにおいても、電源端子6に印加される電圧V1を中心に電圧の振幅が変化するものとなっていることが図4より確認できる。
図5には、オフ状態にある第3及び第4のFET13,14のゲート・ドレイン及びゲート・ソース間の電圧変化が示されている。同図によれば、上述したようにA、B及びC点のいずれも、同一の直流電圧を中心に電圧振幅が変化することで、第3及び第4のFET13,14のそれぞれのゲート・ドレイン間電圧とゲート・ソース間電圧は同一となり、2つのFET13,14は、従来回路と異なり、均等な状態で動作することが確認できるものとなっている。
したがって、本発明に係るスイッチ半導体集積回路は、歪みの少ない状態で高周波信号が切り替えられるものとなっている。
図6には、スイッチ半導体集積回路から発生する3次の高調波歪みの入力電力に対する変化特性が従来回路における同様な特性と共に示されており、以下、同図について説明する。なお、同図において、実線で示された特性線は、本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路の特性を、また、点線で示された特性線は、従来回路の特性を、それぞれ表している。
同図によれば、本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路においては、入力電力30dBmの場合、従来回路に比して大凡10dBc近く、また、入力電力20dBmの場合には、従来回路に比して大凡26dBc程、それぞれ3次高調波の低減がなされており、歪み特性の大幅な改善がなされていることが確認できる。
図7には、スイッチ半導体集積回路から発生する3次の高調波歪みの電源電圧に対する変化特性が従来回路における同様な特性と共に示されており、以下、同図について説明する。なお、同図において、実線で示された特性線は、本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路の特性を、また、点線で示された特性線は、従来回路の特性を、それぞれ表している。また、この図7に示された特性は、入力電力を30dbm一定とした場合の例である。
同図によれば、本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路においては、電源電圧が5.5Vの場合、従来回路に比して大凡18dBc程度、また、電源電圧が2.5Vの場合、従来回路に比して大凡5dBc程度、それぞれ3次高調波の低減がなされており、歪み特性の大幅な改善がなされていることが確認できる。
なお、上述の構成例における動作の説明は、第1の単位スイッチ101をオン状態、第2の単位スイッチ102をオフ状態とした場合のものであったが、第2の単位スイッチ102をオン状態とし、第1の単位スイッチ101をオフ状態としても基本的には同様であるので、この場合の動作の詳細な説明は省略することとする。
次に、第2の構成例について、図2を参照しつつ説明する。なお、図1に示された構成例と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
図2(a)に示された第2の構成例は、先の図1に示された構成例における第1のFET11のドレイン・ソース間に接続された第1のドレイン・ソース間抵抗器28と第4のFET14のドレイン・ソース間に接続された第4のドレイン・ソース間抵抗器31を廃し、第2のFET12のドレイン・ソース間に接続された抵抗器を新たに第1のドレイン・ソース間抵抗器(図2においては「R8」と表記)28Bとすると共に、第3のFET13のドレイン・ソース間に接続された抵抗器を新たな第2のドレイン・ソース間抵抗器(図2においては「R9」と表記)29Bとして構成されたもので、他の構成部分は、図1に示された第1の構成例と同一である。
図2(a)に示す第2の構成例では、先の図1に示された構成例と異なり、第1のFET11のドレイン・ソース間に抵抗器が接続されておらず開放状態とされると共に、同様に第4のFET14のドレイン・ソース間にも抵抗器が接続されておらず開放状態とされているが、第1のFET11と第2のFET12の相互の接続点は第1のドレイン・ソース間抵抗器28Bにより、また、第3のFET13と第4のFET14の相互の接続点は、第2のドレイン・ソース間抵抗器29Bにより、共にその直流電圧が一定に保持されるために、先の図1に示された第1の構成例と基本的に同様な作用、効果を得ることができるものとなっている。かかる第2の構成例を採る場合には、第1の構成例に比して抵抗器の所要数が少なくて済み、それによって集積回路化におけるチップレイアウトの自由度が増すと共に、チップ面積がより小さくなる。
以上、単位スイッチを構成するFETが2個の場合について説明したが、本発明は、3個以上の複数のFETを直列に接続する場合においても有効である。図2(b)に単位スイッチを構成するFETが3個の場合の構成例を示す。
以下、図2(b)に示された構成例について説明する。なお、図1又は図2(a)に示された構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この構成例は、第1のFET11と第2のFET12の間に、第5のFET(図2(b)においては「Q5」と表記)15が、また、同様に、第3のFET13と第4のFET14との間に、第6のFET(図2(b)においては「Q6」と表記)16が、それぞれ直列接続されて設けられている。
そして、第5のFET15は、第5のゲート抵抗器(図2(b)においては「R12」と表記)32を介して第1の制御信号入力端子4へ、また、第6のFET16は、第6のゲート抵抗器(図2(b)においては「R13」と表記)33を介して第2の制御信号入力端子5へ、それぞれ接続されたものとなっている。
一方、第1のFET11のドレイン・ソース間には、第5のドレイン・ソース間抵抗器(図2(b)においては「R14」と表記)34が、第2のFET12のドレイン・ソース間には、第6のドレイン・ソース間抵抗器(図2(b)においては「R15」と表記)35が、それぞれ接続されている。
さらに、第3のFET13のドレイン・ソース間には、第7のドレイン・ソース間抵抗器(図2(b)においては「R16」と表記)36が、第4のFET14のドレイン・ソース間には、第8のドレイン・ソース間抵抗器(図2(b)においては「R17」と表記)37が、それぞれ接続されている。
そして、図2(a)の構成と同様に、第5のFET15と第6のFET16のそれぞれのドレイン・ソース間には抵抗器が接続されておらず、開放状態となっているが、先に述べた動作原理により、第1の構成例と基本的に同様な作用、効果を得ることができ、抵抗器の所要数を減らすことが可能となる。
次に、第3の構成例について、図3を参照しつつ説明する。なお、図1に示された構成例と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明することとする。
この第3の構成例は、先の図1に示された構成例における第1のバイアス抵抗器25及び第3のバイアス抵抗器27を廃し、電源端子6と第2及び第3のFET12,13の相互の接続点との間の抵抗器を新たな第1のバイアス抵抗器(図3において「R5」と表記)25Bとして構成されたもので、他の構成部分は、図1に示された第1の構成例と同一である。
例えば、図8に示された従来回路においては、バイアス抵抗器R5,R6,R7を介して第1乃至第3の入出力端子1〜3へ動作電圧を供給する構成であったのに対して、この第3の構成例においては、全てのFETのドレイン・ソース間が抵抗器で接続されているため、第1の入出力端子1の一カ所に第1のバイアス抵抗器25Bを介して動作電圧を供給するだけで、他の入出力端子2,3にもドレイン・ソース間抵抗器を介して動作電圧の供給がなされ、先の図1に示された第1の構成例と基本的に同様な作用、効果を得ることができるものとなっている。
かかる第3の構成例を採る場合も、第2の構成例同様に、第1の構成例に比して抵抗器の所要数が少なくて済み、それによって集積回路化におけるチップレイアウトの自由度が増すと共に、チップ面積がより小さくなる。
上述した本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路は、2つのFETの直列接続からなる単位スイッチが2つの組み合わされて構成されたSPDTスイッチの例を示したが、SPDTスイッチに限定される必要のないことは勿論であり、単位スイッチが2つ以上のFETの直列接続によるものであれば、複数の単位スイッチによるSPDTスイッチ以外のスイッチを構成しても、上述したと同様な作用、効果を得ることができるものであり、例えば、そのような回路構成にシャント機能が付加されていても同様である。
本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路の第1の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路の第2の構成例を示す回路図であり、図2(a)は、単位スイッチを構成するFETが2個の場合の構成例を示す回路図、図2(b)は、単位スイッチを構成するFETが3個の場合の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路の第3の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路を構成するFETのオフ状態におけるドレイン、ソースに印加される高周波電圧の変化を示す波形図である。 本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路を構成するFETのオフ状態におけるゲート・ドレイン間及びゲート・ソース間に印加される高周波電圧の変化を示す波形図である。 本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路及び従来回路から発生する3次高調波の入力電力に対する変化特性を示す特性線図である。 本発明の実施の形態におけるスイッチ半導体集積回路及び従来回路から発生する3次高調波の電源電圧に対する変化特性を示す特性線図である。 スイッチ半導体集積回路の従来例を示す回路図である。 従来回路を構成するFETのオフ状態におけるドレイン、ソースに印加される高周波電圧の変化を示す波形図である。 従来回路を構成するFETのオフ状態におけるゲート・ドレイン間及びゲート・ソース間に印加される高周波電圧の変化を示す波形図である。
符号の説明
1…第1の入出力端子
2…第2の入出力端子
3…第3の入出力端子
4…第1の制御信号入力端子
5…第2の制御信号入力端子
6…電源端子
11…第1のFET
12…第2のFET
13…第3のFET
14…第4のFET
101…第1の単位スイッチ
102…第2の単位スイッチ

Claims (4)

  1. 複数の電界効果トランジスタの直列接続からなる単位スイッチが複数設けられて、前記複数の単位スイッチの導通、非導通を制御することにより所望する入出力端子間における高周波信号の伝搬を可能とするよう構成されてなるスイッチ半導体集積回路において、
    前記複数の電界効果トランジスタの各々のドレイン・ソース端子間に抵抗器を接続し、非導通状態の前記電界効果トランジスタのゲート・ドレイン間、ゲート・ソース間に印加する電圧を同一とすることを特徴とするスイッチ半導体集積回路。
  2. 前記複数の電界効果トランジスタの内、一部の電界効果トランジスタのドレイン・ソース間に抵抗器を接続し、非導通状態の前記電界効果トランジスタのゲート・ドレイン間、ゲート・ソース間に印加する電圧を同一とすることを特徴とする請求項1記載のスイッチ半導体集積回路。
  3. 電源端子と各々の入出力端子とがバイアス抵抗器を介して接続されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスイッチ半導体集積回路。
  4. 電源端子は、一つのバイアス抵抗器を介して、前記入出力端子のいずれか一つに接続されてなることを特徴とする請求項1記載のスイッチ半導体集積回路。
JP2004138167A 2004-05-07 2004-05-07 スイッチ半導体集積回路 Pending JP2005323030A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004138167A JP2005323030A (ja) 2004-05-07 2004-05-07 スイッチ半導体集積回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004138167A JP2005323030A (ja) 2004-05-07 2004-05-07 スイッチ半導体集積回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005323030A true JP2005323030A (ja) 2005-11-17

Family

ID=35469989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004138167A Pending JP2005323030A (ja) 2004-05-07 2004-05-07 スイッチ半導体集積回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005323030A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007214825A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 New Japan Radio Co Ltd 半導体スイッチ集積回路
WO2009022654A1 (ja) 2007-08-16 2009-02-19 Nec Corporation スイッチ回路及び半導体装置
US7915946B2 (en) 2006-05-23 2011-03-29 Nec Corporation Switch circuit for high frequency signals wherein distortion of the signals are suppressed
JP2012186702A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 New Japan Radio Co Ltd 半導体スイッチ回路
US8824974B2 (en) 2006-06-29 2014-09-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Semiconductor integrated circuit device and radio frequency module

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007214825A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 New Japan Radio Co Ltd 半導体スイッチ集積回路
US7915946B2 (en) 2006-05-23 2011-03-29 Nec Corporation Switch circuit for high frequency signals wherein distortion of the signals are suppressed
US8824974B2 (en) 2006-06-29 2014-09-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Semiconductor integrated circuit device and radio frequency module
WO2009022654A1 (ja) 2007-08-16 2009-02-19 Nec Corporation スイッチ回路及び半導体装置
US8054143B2 (en) 2007-08-16 2011-11-08 Nec Corporation Switch circuit and semiconductor device
JP2012186702A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 New Japan Radio Co Ltd 半導体スイッチ回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101409122B1 (ko) 고조파가 감소된 고주파 스위칭 장치
US8288895B2 (en) High-power tunable capacitor
JP2008011503A (ja) 高周波スイッチ回路、高周波スイッチ装置、及び送信モジュール装置
JPH06314985A (ja) 携帯無線装置
KR101952857B1 (ko) 스위칭 회로 및 이를 포함하는 고주파 스위치
KR20020067531A (ko) 부트스트랩형 이중 게이트 클래스 e 증폭기 회로
CN101273523A (zh) 振荡器电路
JP5011312B2 (ja) 高電力スイッチングのための方法及びシステム
US6665528B2 (en) Dual band fet mixer
JP2005323030A (ja) スイッチ半導体集積回路
KR101094359B1 (ko) 초고주파 증폭기 및 그것을 위한 바이어스 회로
JP2006238058A (ja) 高周波用スイッチ回路
KR100885337B1 (ko) 스위치 모드 회로에서 출력 임피던스 정합을 위한 회로 및방법
JP6835005B2 (ja) フロントエンド回路
KR20050026921A (ko) 프로세스변수 보상을 갖는 능동 바이어스 회로를 위한전류 셧다운회로
JPH06104718A (ja) 半導体スイッチ回路
JP2002335138A5 (ja)
JP2008182388A (ja) 信号切替装置
JP4319932B2 (ja) デュアルバンド増幅器
JP2006174425A (ja) 高周波スイッチ回路及び半導体装置
JP4611104B2 (ja) 発振回路およびそれを用いたスイッチング電源装置
JP3708869B2 (ja) 高周波回路
JP2008283277A (ja) 半導体スイッチ回路
JP5192900B2 (ja) スイッチ半導体集積回路
JPH0878977A (ja) 高周波増幅回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100126