JP2006230868A - 電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】塵埃の貯蔵量が多くなる集塵袋式の電気掃除機において、集塵袋内の塵埃量や、貯留期間に関係なく十分な脱臭効果が得られ、同時に脱臭作用に由来した異臭発生も起きない電気掃除機を提供する。
【解決手段】塵埃を吸引貯留する集塵袋1内に脱臭粉体5を備え、塵埃が吸引された場合に、集塵袋内に発生する気流等の作用により、塵埃に脱臭粉体が付着するようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気に含まれる臭気を大幅に低減する電気掃除機において、特に集塵袋を用いた方式の電気掃除機に関するものである。
近年、住環境の快適性に対する要求が高まる中、電気掃除機においても、クリーン機能向上に対してのニーズが年々増加している。特に排気に含まれる塵埃由来の悪臭に対する低減、除去に関しては、使用者の関心が特に高い。集塵袋内に吸引された埃、食べ物かす、毛髪、皮脂などが、集塵袋内で長期間貯留することで、酸化や、微生物による腐敗が進行し、その結果として悪臭物質が発生する。このため、電気掃除機運転時には、悪臭が排気に含まれて室内に放出されるため、使用者が不快な思いをしたり、不衛生な印象を受けたりすることとなる。
従来の電気掃除機の排気中に含まれる臭気対策としては、集塵室内空間に消臭芳香剤を設置したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2810090号公報
しかしながら、前記従来の構成では、電気掃除機の集塵袋を設置する集塵室内空間に消臭芳香剤を設置し、集塵室内に消臭成分を飛散させて、集塵袋内の塵埃の消臭を行い、運転時の排気臭を緩和させるが、消臭芳香剤は、塵埃の臭気に別に香りを混合させて、排気臭を緩和するため、根本的な臭気の除去には至らず、またさらに、吸引した塵埃の種類によっては、不快な異臭として掃除機から排気される場合もあるという課題を有していた。
また、前記従来の構成では、多量の塵埃を吸引して、長期に渡って保持できる集塵袋式掃除機では、吸引気流がほぼ全て塵埃中を通過するため、吸塵量の増加に従い、臭気発生量が増加し、集塵袋の許容量に近い状態では、臭気発生が大幅に増加するため、消臭芳香剤の消臭効果では、十分な効果が得られないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、電気掃除機使用時の排気に含まれる塵埃由来の臭気を大幅に低減し、特に塵埃の貯蔵量が多くなる集塵袋式の電気掃除機において、集塵袋内の塵埃量や、貯留期間に関係なく十分な脱臭効果が得られ、同時に脱臭作用に由来した異臭発生も起きない電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、塵埃を吸引貯留する集塵袋内に脱臭粉体を備え、塵埃が吸引された場合に、集塵袋内に発生する気流等の作用により、塵埃に脱臭粉体が付着するようにしたものである。
これによって、脱臭粉体が付着した塵埃は、微細な脱臭粉体が、気流に乗ってさらに塵埃表面だけでなく内部にまで均一に付着し、塵埃からの臭気の発生を長期に渡って防止し、また気相中の臭気に対しても脱臭粉体が連続的に除去することができるため、集塵袋内から外に悪臭は漏洩することもない。
本発明の電気掃除機は、多量に塵埃が貯留し、吸引気流が塵埃中を通過する集塵袋方式において、塵埃由来の悪臭が排気に含まれるのを大幅に低減し、かつ集塵袋内の塵埃が許容量に達するまで長期に渡って脱臭効果を維持させることができる。
第1の発明は、集塵室に集塵袋を備え、電動送風機により発生する吸引風により、前記集塵袋に塵埃を吸引貯留する電気掃除機において、前記集塵袋内に予め脱臭粉体を備え、前記脱臭粉体を気流もしくは振動等の混合作用により前記集塵袋内の塵埃に付着させることで、塵埃由来の臭気を除去することにより、集塵袋内に貯留する塵埃を連続的に脱臭処理でき、排気に含まれる悪臭を大幅に低減することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の集塵袋は、複数層の袋より構成され、前記複数層の袋の内、最内面側の袋に脱臭粉体を接着手段を介して崩落可能に固定されていることにより、電動送風機による発生する吸引気流や、吸引した塵埃が集塵袋に衝突した際の衝撃等により、脱臭粉体の一部が崩落して塵埃中混ざり、混ざった脱臭粉体は、気流の影響により塵埃中に拡散し、さらに吸引気流が通過する際は脱臭粉体が接着された袋を通過することになるため、塵埃の臭気発生抑制と、発生臭気の濾過除去効果により脱臭性能が向上する。
第3の発明は、特に、第1の発明の集塵袋は、複数層の袋より構成され、前記複数層の袋の内、最内面側の袋の外側と他の袋との間に脱臭粉体を封入したことにより、集塵袋に気流や振動の作用が加わった場合に、最内面側の袋から脱臭粉体が適量流出されて集塵袋内の塵埃に付着し、臭気の発生を防ぐことができる。その際、複数層の袋の内、最内面側の袋の通気径は脱臭粉体の粉径よりも大きく、他の袋の通気径は脱臭粉体の粉径よりも小さくなるようにあらかじめ設定してあり、電動送風機による吸塵があっても集塵袋から脱臭粉体が流出することなく当該集塵袋内に残存して臭気の発生を防ぐようにしている。
第4の発明は、特に、第1の発明の集塵袋は、集塵袋内に、脱臭粉体を封入した通気性袋を別体で備えたことにより、集塵袋内に脱臭粉体を設置することがより簡便に実行でき、集塵袋に気流や振動の作用が加わった場合に、通気性袋から適量排出されて集塵袋内の塵埃に付着し、臭気の発生を防ぐことができる。
第5の発明は、特に、第4の発明の前記脱臭粉体を封入した通気性袋は、集塵袋の天面部または前上部付近に設置されており、脱臭粉体が通気性袋から、気流や振動により部分的に排出される場合、集塵袋の天面部または前上部より排出されることで、集塵袋内の塵埃により均一に脱臭粉体を付着させることができ、塵埃由来の臭気を効率よく脱臭することができる。
第6の発明は、特に、第4の発明または第5の発明の通気性袋は、撥水加工が施されているため、周囲雰囲気の湿度が増加したり、水分を含んだ塵埃を吸引し、集塵袋内が高湿状態になった場合でも、通気性袋は、撥水加工により水分を弾くため、内部の脱臭粉体は水分を吸収することはなく、長期間室内に放置されるような場合でも、常に脱臭性能を保持し続けることができる。
第7の発明は、特に、第1から第6のいずれか1つの発明の集塵袋に振動を加える加振手段を備えたものであるため、加振手段で集塵袋に振動を与えることで、集塵袋内で脱臭粉体を確実に塵埃に付着することができ、塵埃由来の悪臭を安定的に除去することができる。
第8の発明は、特に、第7の発明の加振手段は、電動送風機の運転停止後に所定の時間動作させるので、集塵袋に新たに吸引した塵埃に対して、脱臭粉体を付着させることとなり、掃除作業終了時点で常に塵埃には脱臭処理が施されているため、次回掃除作業時に電動送風機を運転した場合でも、排気から悪臭を発生することはなくなる。
第9の発明は、特に、第7の発明において、加振手段と電気的に接続された塵埃検知手段と制御手段を備え、前記塵埃検知手段で吸引中の塵埃を検知し、その検知した信号を基に前記制御手段により加振手段を所定の時間動作させることにより、吸引した塵埃単位に脱臭粉体を付着することとなり、塵埃に対する悪臭の脱臭性能をさらに高めることができる。
第10の発明は、特に第1から第9の発明の脱臭粉体は、アルミナ1重量部に対してシリカ100重量部以上の成分比率である疎水性ゼオライトの脱臭粉体であり、長期に渡って集塵袋内に脱臭粉体が放置された場合でも、脱臭粉体は疎水性であり水分を吸着しがたいため、雰囲気湿度の影響により脱臭性能が落ちることはなく、常に高い脱臭効果を発揮することができる。
第11の発明は、特に第1から第10の発明の脱臭粉体中に、抗菌材料を配合したものであり、抗菌材料が塵埃に付着している雑菌の繁殖を抑制し、水分が混入した場合の急激な菌の増加による悪臭の発生も防ぐことができ、塵埃の悪臭に対する総合的な脱臭性能を向上させることができる。
第12の発明は、特に第1から第11の発明の脱臭粉体に対する抗菌材料の配合量は、脱臭粉体100重量部に対して、1〜3重量部であり、抗菌材料の配合量を適正にすることで脱臭性能と抗菌性能をバランス良く保つことができ、コスト面でも有利となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における電気掃除機に用いる集塵袋の略断面図である。図2は同実施の形態における電気掃除機の略断面図である。
図1において、集塵袋1は、外袋2と内袋3及び口芯4から構成されており、通常不織布を複数層重ね合わせ、袋状に成形し、さらに袋の開放部分に、塵埃の吸引口となる円形開口部を有する口芯4を接着して作製する。
さらに前記内袋3の表面には、脱臭粉体5をバインダーを介して接着固定している。脱臭粉体の接着固定の方法としては、脱臭粉体5を20重量部、バインダーを2重量部を100重量部の蒸留水中に分散させて、スラリーを調製する。前記脱臭粉体5としては、活性炭、遷移金属触媒、ゼオライト等の脱臭粉体を用いることができ、本実施の形態では、ゼオライトを使用した。バインダーとしては、有機バインダー、無機バインダーを用いることができるが、熱的安定性や、脱臭粉体の性能低下への影響が少ない点より無機バインダーが好ましく、シリカ系の無機バインダーを使用した。
前記材料を分散させたスラリー中に内袋3の原料不織布を浸漬させて取り出した後、80℃で8時間乾燥後、180℃まで昇温し、その後2時間保持して接着固定を完了し、この不織布を前記集塵袋1の内袋3として用いた。
尚、前記スラリーへの浸漬、乾燥を複数回繰り返すことで、内袋3不織布の表面に脱臭粉体5を層状に固定し、内袋3への接着固定量を増やすこともできる。本実施の形態では、前記接着固定操作を3回実施し、集塵袋1個当たりに脱臭粉体5を5g接着固定した内袋3を使用した。
また、前記方法で内袋3の不織布に固定した脱臭粉体5は、外部から脱臭粉体5に所定の衝撃等の力が加わった場合や、電気掃除機の運転、停止時の気流変化で集塵袋が変形した場合、または、集塵袋内の気流脈動が生じた場合等、これらの衝撃を受けて、バインダーが崩壊し、脱臭粉体5が内袋3から容易に脱離して、元の粉体状態に戻すことができ、塵埃に脱臭粉体5が付着する。
図2の電気掃除機の略断面図において、電気掃除機本体6内には、集塵室7、電動送風機8が配置されており、電動送風機8の前後の通風路には、集塵フィルター9が配置されている。また、電気掃除機本体6前部には、集塵室7と連通して、吸引口10が開口しており、床面等から塵埃を吸引、導入するための吸引管11が接続されている。
さらに、前記電気掃除機本体6の集塵室7側の上面は、開閉可能な蓋12が組み込まれており、蓋12を開けて、脱臭粉体5付き集塵袋1を、口芯4を集塵室7内に設けられた固定ガイド(図示せず)にはめ込むことで、口芯4の開口部と前記吸引口10が連通した状態となる。
また、本実施の形態では、脱臭粉体5を崩落させて塵埃に付着させる手段として、集塵袋1に電気的に振動を加える加振手段13を集塵室7内に組み込んでいる。前記加振手段13としては、図2に示すように、ソレノイド等の振動発生器14と振動伝達板15を組み合わせた構成が集塵袋1の広範囲に振動を加えることができる点で好ましい。尚、振動を加える位置は、図2では、集塵袋1の後部であるが、集塵袋1に適正な振動を加えることができれば、これに限定されることはない。
尚、前記加振手段13は、電気的な手段に限定されることはなく、集塵袋1に振幅動作を加えられるのであれば、手動や、電気掃除機本体6を移動させる時に発生する振動を利用してもよい。
以上の構成により、電動送風機8の作動により吸引風を発生させて、吸引管11を介して塵埃を吸引すると、吸引された塵埃は、集塵袋1内に貯留し、集塵袋1にて濾過された吸引気流は、集塵フィルター9を経て電気掃除機本体6外へ排気されることとなる。掃除作業が終了し、電動送風機8が停止後、振動発生器14を所定時間作動させて、集塵袋1に振動を加えることにより、内袋3上の脱臭粉体5の一部を崩落させ、塵埃に付着するため、集塵袋1内の塵埃には、常に脱臭粉体5が付着していることとなる。
尚、振動発生器14を、掃除前、掃除中など任意のタイミングで作動させて、塵埃に脱臭粉体5を付着させる操作を行ってもよく、ニオイの強い塵埃を吸引した場合などでも、振動発生器14の作動回数を多くすることで、脱臭効果をより高めることもできる。
また、任意のタイミングで電気的に加振手段13を動作させ、集塵袋1に振動を加え脱臭粉体5を崩落させて塵埃に付着させる一連の動作は、図示していない制御手段でもって制御され動作するものである。
以上のように構成された実施の形態1の電気掃除機を用いて、本発明の効果を実験により検証した。
(実験例1)
上記の電気掃除機を用いて、実部屋の掃除を15分間行った。掃除完了後、電動送風機8を停止し、加振手段13を5秒間作動させて、集塵袋1に振動を加えた。対照実験として内袋3に脱臭粉体5を備えない通常の集塵袋を設置した電気掃除機を用いての実部屋の掃除も15分間行い、この実部屋掃除を、それぞれ2ヶ月間毎日続けた。
排気臭気に対して官能的に意識しながら、掃除作業を継続した結果、対照実験の掃除機は、実験開始後3日目くらいで運転開始直後の排気中には、埃っぽいニオイが認知されはじめ、その後、経時的に排気臭の強さが増加していき、2ヶ月経過時点では、運転中も常に強い塵埃臭が認知された。
一方、本実施の形態の電気掃除機は、実験開始から試験終了時点まで、運転開始時、運転中とも排気の臭気が気になることはなかった。
2ヵ月後の本実施の形態と対照実験の集塵量はそれぞれほぼ同量であり、約350g吸引されていた。
次に2ヶ月経過後の電気掃除機を、1mの密閉チャンバー内にセットし、60秒間運転させた。チャンバー内の空気を男女混成の官能評価パネラー6名で、におい嗅ぎ官能評価を行い、0〜5の6段階臭気強度の判定を行った。結果は、本実施の形態は、平均の臭気強度が1.2であったのに対して、対照実験は、平均臭気強度が3.6であり、定量的にも本実施の形態の脱臭効果が高いことを確認できた。
また、実験終了後の本実施の形態の集塵袋1を解体した結果、内袋3の脱臭粉体5は、ほぼ全量が脱離しており、塵埃中に付着しているのが観察された。
以上の結果より、本実施の形態の電気掃除機は、塵埃を多量に貯留し、長期間保持する集塵袋方式の場合でも、塵埃の発生する臭気を低減し、さらにその効果を長期に渡って維持することができる。
ここで本実施の形態において、きわめて高い臭気低減効果が得られるのは以下の理由による。すなわち、内袋3から崩落した脱臭粉体5は無限の数となって個々の塵埃の周りに付着し、塵埃との接触面積が極めて多くなってその分高い脱臭性能が得られ、しかも、塵埃全体としてみた場合に塵埃中に脱臭粉体5が混合してそのまま残存している形となり、この残存保持された状態の脱臭粉体5が塵埃の臭気を脱臭しつづけるからである。換言すると本発明では、内袋3から崩落する脱臭粉体5の粉径(バインダーで固める前の粉体径)は、集塵袋1の内袋3あるいは外袋2、すなわち集塵袋1全体としてみた場合の集塵袋通気径より大きくなるようにあらかじめ設定してあり、電動送風機による吸塵があっても集塵袋1から流出することなく当該集塵袋1内に残存するようにしていることが重要である。この点は以下に述べる各実施の形態および実験例でも同様である。
(実験例2)
本実施の形態の脱臭粉体として、ゼオライトの中でも、シリカの成分比がアルミナ成分比に比べ高い疎水性ゼオライトを内袋3に接着固定した集塵袋1を用い、実験例1と同様の実験を行った。尚、本実験例では、掃除作業終了後、翌日の掃除まで集塵袋1を35℃、85%の恒温恒湿槽に保管し、これを実験終了の2ヵ月後まで継続した。対照実験として実験例1の通常のゼオライトを使用した集塵袋1についても同様の実験を行った。
2ヶ月経過後の電気掃除機を、1mの密閉チャンバー内にセットし、60秒間運転させ、実験例1と同様に官能評価を行った。結果は、疎水性ゼオライトの集塵袋1の仕様は、平均の臭気強度が1.2であったのに対して、対照実験である通常ゼオライトの集塵袋1の仕様では、平均臭気強度が1.8であった。
以上の結果より、脱臭粉体として疎水性ゼオライトを使用することにより、梅雨の時期や、夏場など高湿の時期においても、高い脱臭性能を実現できることが確認できた。
(実施の形態2)
図3は本発明の第2の実施の形態の電気掃除機の集塵袋の略断面図である。図4は同実施の形態における電気掃除機の略構造断面図である。
尚、実施の形態1と同一の構成については、同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
図3において、16は樹脂素材の繊維を袋状に加工した通気性袋であり、通気性袋内に脱臭粉体5を入れて開放端を封止したものである。前記通気性袋の空隙は、50〜100μmの範囲内とすることで、脱臭粉体が静的な状態では袋外へ出ることはほとんどなく、外部より振動などが加わったときに適量が排出させることができる。尚通気性袋の素材は、樹脂素材に限定されることなく、パルプ系、金属系を用いてもよい。
脱臭粉体5を封入した通気性袋16を集塵袋1の製造時に、内袋3に貼り付けて成型することにより、脱臭粉体5を備えた集塵袋1を簡便に得ることができる。本実施の形態では、通気性袋16に脱臭粉体5を10g封入した。
尚、通気性袋16の樹脂素材の表面にシリコン系ポリマーのコーティングを施すことにより、外部からの水分に対しての撥水性を得ることができ、通気性袋16内の脱臭粉体5の粉状態と脱臭性能を長期に渡って維持することが可能となるため、電気掃除機を長期間使用しない場合でも、脱臭性能が低下することはない。
また、集塵袋1内の通気性袋16の取り付け位置は、天面部、または前上部に設置することで、脱臭粉体5を集塵袋1内の塵埃に均一に付着させることができる。
図4において、17は塵埃検知手段であり、吸引口10より吸気流の上流側に設置されている。前記塵埃検知手段17は、制御手段18を介して、振動発生器14に電気的に接続されており、吸引管11内を塵埃が通過すると、塵埃検知手段17が制御手段18に信号を発信し、振動発生器14を任意の時間作動させることで、集塵袋1に振動を加え、その結果、通気性袋16内から脱臭粉体5が部分的に排出され、集塵袋1内の塵埃に付着されることとなる。
尚、塵埃を検知した後の振動発生器14の動作時間は、使用者が任意に調節できるようにすると、ペットを飼育している家庭のように、ニオイの強いペット毛のゴミが多い家庭などでは、1回当たりの掃除において塵埃に付着させる脱臭粉体5の量を増量させる等、脱臭効果を自由に設定することができる。
以上のように構成された実施の形態2の電気掃除機を用いて、本発明の効果を調べた。
(実験例1)
上記の電気掃除機を用いて、実部屋の掃除を15分間行った。塵埃検知時の振動発生器14の動作時間は1秒として、通気性袋16から脱臭粉体5を排出させ、吸引した塵埃に脱臭粉体5を付着させた。対照実験として、脱臭粉体5を備えない通常の集塵袋を装着した電気掃除機も同様に、実部屋の掃除を15分間行った。この実部屋掃除を、それぞれ2ヶ月間毎日続けた。
2ヶ月経過後の電気掃除機を、1mの密閉チャンバー内にセットし、60秒間運転させ、官能評価を行った。結果は、本実施の形態の集塵袋1の仕様は、平均の臭気強度が0.6であったのに対して、対照実験は、平均臭気強度が3.6であった。
以上の結果より、本実施の形態は、掃除機の排気中に塵埃由来のニオイを感じないレベルまで脱臭できており、前記実施の形態1に対してもより高い脱臭効果が得られており、塵埃量を長期間多く貯留する集塵袋方式において、非常に高い脱臭効果を実現できることを確認できた。
(実験例2)
実験例2と同様の掃除作業を、ペット飼育家庭で実施した。ペットは犬を室内で飼育している家庭を対象とした。尚、本実施の形態の塵埃検知時の振動発生器14の動作時間は1秒と3秒の2水準を設定し、対照実験として、脱臭粉体5を備えない通常の集塵袋を装着した電気掃除機も同様の掃除作業を行った。この実部屋掃除を、それぞれ1ヶ月間毎日続けた。
1ヵ月後の電気掃除機を前記実験例1と同様に官能評価した結果、対照実験は、平均の臭気強度が4.2と非常に劣悪な排気臭になったのに対して、塵埃検知時の振動発生器14の動作時間を1秒としたものは、平均臭気強度が1.5となり、3秒としたものは、平均臭気強度が0.8となった。
以上の結果より、本実施の形態は、塵埃の貯蔵量が多くなる集塵袋方式において、臭気強度の高い塵埃を吸引する場合でも、振動発生器14の動作時間を増やすことで脱臭粉体5の付着量を容易に増量することができるため、通常の塵埃の場合と同様の高い脱臭効果を得ることができる。
(実験例3)
粉体形態の機能性材料であれば、特別に加工することなく容易に通気性袋16に封入することができるため、脱臭粉体5に加えて、抗菌粉体を配合した。抗菌粉体としては、銀系酸化物を担持した無機系抗菌材を用い、100重量部の脱臭粉体5に対して、3重量部の抗菌粉体19を配合した通気性袋16と10重量部の抗菌粉体19を配合した通気性袋16とを備えた2種類の集塵袋1を作製した。
上記2種類の集塵袋1を各々組み込んだ電気掃除機で1ヶ月間実部屋の掃除を毎日実施した結果、それぞれ、約150gの塵埃を吸引した。この集塵袋にピペットを用いて総量15ccの蒸留水を数回に分けて滴下し、35℃のインキュベータ内で24時間放置した。対照実験として、脱臭粉体5及び抗菌粉体を備えない通常の集塵袋を装着した電気掃除機でも同様の操作を行った。
24時間放置後、各集塵袋を電気掃除機に戻し、実験例1、実験例2と同様の排気臭の官能評価を行った。その結果、対照実験は、平均の臭気強度が4と高く、硫黄系、アミン系等の腐敗臭が認知されたのに対して、本実施の形態は、抗菌粉体の配合比に関係なく、平均の臭気強度は0.9と低く、腐敗臭の発生は抑制されていた。
さらに各集塵袋より塵埃を1gづつ採取し、それぞれの塵埃中の細菌数を測定した。その結果、対照実験の塵埃中の細菌数が、初期の細菌数に対して1000倍以上増殖していたのに対して、本実施の形態は、初期の細菌数に対して、2つの抗菌粉体配合の仕様は、ともに1/10以下に菌数が減少しており、塵埃中の細菌数の増殖を大幅に抑制し、抗菌効果が得られる。また、脱臭粉体5に対する配合比は、3重量部で十分な効果が得られることも確認した。
以上の結果より、本実施の形態は、塵埃の貯蔵量が多くなる集塵袋方式において、脱臭粉体5に抗菌粉体を配合した通気性袋を備えているため、塵埃に対して抗菌処理を行うことができ、万一集塵袋1内に水分が混入した場合においても、細菌の増殖を防げ、菌由来の悪臭が塵埃から発生するのを防ぐことができる。
ここで本実施の形態において、通気性袋16の通気径は脱臭粉体の粉径よりも大きく、内袋3の通気径は脱臭粉体の粉径よりも小さくなるようにあらかじめ設定してあり、電動送風機による吸塵があっても集塵袋から脱臭粉体が流出することなく当該集塵袋内に残存して臭気の発生を防ぐようにしているものである。
尚、集塵袋1において、内袋3の内側にメッシュ袋(図示せず)を新たに設け、前記内袋3とメッシュ袋との間に脱臭粉体を封入し、メッシュ袋の通気径は脱臭粉体の粉径よりも大きく、内袋3および外袋2の通気径は脱臭粉体の粉径よりも小さくなるようにあらかじめ設定した構成にすることで、上記実施の形態2と同様な効果が得られるものである。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、集塵袋方式の電気掃除機の塵埃由来の臭気を大幅に低減することができ、家庭用電気掃除機だけでなく、集塵袋方式が主流の業務用電気掃除機においても幅広く適用でき、掃除作業時の空気質の快適性向上を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態における集塵袋の略断面図 同実施の形態における電気掃除機の略断面図 本発明の第2の実施の形態における集塵袋の略断面図 同実施の形態における電気掃除機の略構造断面図
符号の説明
1 集塵袋
2 外袋
3 内袋
5 脱臭粉体
6 電気掃除機本体
7 集塵室
8 電動送風機
13 加振手段
16 通気性袋
17 塵埃検知手段
18 制御手段

Claims (12)

  1. 集塵室に集塵袋を備え、電動送風機により発生する吸引風により、前記集塵袋に塵埃を吸引貯留する電気掃除機において、前記集塵袋内に予め脱臭粉体を備え、前記脱臭粉体を気流もしくは振動等の混合作用により前記集塵袋内の塵埃に付着させることで、塵埃由来の臭気を除去する電気掃除機。
  2. 集塵袋は複数層の袋より構成され、前記複数層の袋の内、最内面側の袋に脱臭粉体を接着手段を介して崩落可能に固定させた請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 集塵袋は複数層の袋より構成され、前記複数層の袋の内、最内面側の袋の外側と他の袋との間に脱臭粉体を封入した請求項1に記載の電気掃除機。
  4. 集塵袋は、前記集塵袋内側に脱臭粉体を封入した通気性袋を別体で備えた請求項1に記載の電気掃除機。
  5. 脱臭粉体を封入した通気性袋は、集塵袋内側の天面部または前上部付近に設置されている請求項4に記載の電気掃除機。
  6. 脱臭粉体を封入した通気性袋は、撥水加工が施されている請求項4または請求項5に記載の電気掃除機。
  7. 集塵袋に振動を加える加振手段を備えた請求項1から6のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  8. 加振手段は、電動送風機の運転停止後に所定の時間動作させる請求項7に記載の電気掃除機。
  9. 加振手段と電気的に接続された塵埃検知手段と制御手段を備え、前記塵埃検知手段で吸引中の塵埃を検知し、その検知した信号を基に前記制御手段により加振手段を所定の時間動作させる請求項7に記載の電気掃除機。
  10. 脱臭粉体は、アルミナ1重量部に対してシリカ100重量部以上の成分比率である疎水性ゼオライトの脱臭粉体である請求項1から9のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  11. 脱臭粉体中に、抗菌材料を配合した請求項1から10のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  12. 脱臭粉体に対する抗菌材料の配合量は、脱臭粉体100重量部に対して、1〜3重量部である請求項11に記載の電気掃除機。
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