JP2006227133A - 撮像装置及びそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ズームレンズ2bのレンズ位置と優先フォーカスの種類に基づいて、スキャン代表位置となる3点のフォーカス位置をそれぞれ記録したスキャン代表位置テーブルを予め格納しておき、シャッタボタンが一気に全押しされた場合や、シャッタボタンが半押しされた後、所定時間経過前にシャッタボタンが全押しされた場合には、現在のズームレンズ2bのレンズ位置の取得、及び、近景優先フォーカスか遠景優先フォーカスの判断処理を行い、該得られたレンズ位置及び判断された優先フォーカスに基づいて、スキャン代表位置テーブルからフォーカス位置を取得し、該取得した3点のフォーカス位置の範囲内でコントラストAF処理を行う。
【選択図】 図2
Description
コントラストAF処理とは、フォーカスレンズを駆動可能範囲内でレンズ端からレンズ端まで駆動させ、そのときのCCD出力である撮像信号からコントラスト成分を検出し、その波形を解釈して、つまり、高周波成分が最も大きくなるレンズの位置にレンズを合わせてピントを合わせるというものである。
フォーカスレンズのレンズ位置を変えていくとともに前記撮像手段により撮像された撮像画像のAF評価値を検出し、該検出した複数のAF評価値に基づいてフォーカスレンズを合焦レンズ位置に移動させるコントラストAF手段と、
撮影シーンを判断する判断手段と、
前記判断手段により判断された撮影シーンに応じて、前記コントラストAF手段により前記撮像手段により撮像された撮像画像のAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させて、被写体に対してフォーカスを行う第1のAF制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記第1のAF制御手段は、
前記判定手段により判定された優先フォーカスの種類に応じて、前記コントラストAF手段により前記撮像手段により撮像された撮像画像のAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させるようにしてもよい。
前記光学ズーム倍率設定手段により設定された光学ズーム倍率に基づいてズームレンズを移動させる光学ズーム手段と、
前記ズームレンズのレンズ位置を取得するズームレンズ位置取得手段と、
を備え、
前記第1のAF制御手段は、
前記判断手段により判断された撮影シーン及び前記ズームレンズ位置取得手段により取得されたズームレンズのレンズ位置に応じて、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させるようにしてもよい。
前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、複数のフォーカス位置を取得するフォーカス位置取得手段を含み、
前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を、前記フォーカス位置取得手段により取得された複数のフォーカス位置に限定するようにしてもよい。
前記フォーカス位置取得手段は、
前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、複数のフォーカス位置を前記記憶手段から取得するようにしてもよい。
前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置のレンズ範囲を取得する範囲取得手段を含み、
前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を、前記範囲取得手段により取得されたフォーカスレンズのレンズ位置のレンズ範囲内に制限するようにしてもよい。
前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置のサンプリング間隔を取得する間隔取得手段を含み、
前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を、前記間隔取得手段により取得されたサンプリング間隔にしたがって変更するようにしてもよい。
前記第1の失敗判断手段により前記第1のAF制御手段によるフォーカスが失敗したと判断された場合は、パンフォーカスにより被写体に対してフォーカスを行う第2のAF制御手段と、
を備えるようにしてもよい。
前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、パンフォーカスのフォーカス位置を取得するPF位置取得手段を含み、
前記PF位置取得手段により取得されたパンフォーカスのフォーカス位置にフォーカスレンズを駆動させることにより、被写体に対してフォーカスを行うようにしてもよい。
前記シャッタボタンが一気に全押しされたか否かを判断する第1の判断手段と、
前記シャッタボタンが半押しされたか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段により前記シャッタボタンが半押しされたと判断された場合には、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置のレンズ範囲を広範囲にして、被写体に対してフォーカスを行う第3のAF制御手段と、
を備え、
前記第1のAF制御手段は、
前記第1の判断手段により一気に前記シャッタボタンが全押しされたと判断された場合には、前記判断手段により判断された撮影シーンに応じて、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させて被写体に対してフォーカスを行うようにしてもよい。
前記シャッタボタンが半押しされてから所定時間経過前に前記シャッタボタンが全押しされた場合には、前記シャッタボタンが一気に全押しされたと判断し、
前記第2の判断手段は、
前記シャッタボタンが半押しされてから前記シャッタボタンが全押しされることなく所定時間が経過した場合には、前記シャッタボタンが半押しされたと判断するようにしてもよい。
前記第2の判断手段により前記シャッタボタンが半押しされたと判断されることなく、前記シャッタボタンが全押しされたと判断された場合には、前記シャッタボタンが一気に全押しされたと判断するようにしてもよい。
前記第3の判断手段により前記シャッタボタンが全押しされたと判断されたときに、前記第3のAF制御手段によるAF制御が完了しているか否かを判断する完了判断手段と、
を備え、
前記第1のAF制御手段は、
前記完了判断手段により、前記シャッタボタンが全押しされたと判断されたときに、前記第3のAF制御手段によるAF制御が完了していないと判断すると、前記判断手段により判断された撮影シーンに応じて、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させて被写体に対してフォーカスを行うようにしてもよい。
前記位相差AF手段によるAF制御により被写体に対してフォーカスを行う第4のAF制御手段と、
前記第4のAF制御手段によるAF制御が失敗したか否かを判断する第2の失敗判断手段と、
を備え、
前記第1のAF制御手段は、
前記第2の失敗判断手段により前記第4のAF制御手段によるAF制御が失敗したと判断された場合には、前記判断手段により判断された撮影シーンに応じて、前記コントラストAF手段により前記撮像手段により撮像された撮像画像のAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させて、被写体に対してフォーカスを行うようにしてもよい。
フォーカスレンズのレンズ位置を変えていくとともに前記撮像処理により撮像された撮像画像のAF評価値を検出し、該検出した複数のAF評価値に基づいて前記フォーカスレンズを合焦レンズ位置に移動させるコントラストAF処理と、
撮影シーンを判断する判断処理と、
前記判断処理により判断された撮影シーンに応じて、前記コントラストAF手段により前記撮像処理により撮像された撮像画像のAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させて、被写体に対してフォーカスを行う処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とする。
[第1の実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の撮像装置を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2(フォーカスレンズ2a、ズームレンズ2bを含む)、モータ駆動回路3、絞り兼用シャッタ4、垂直ドライバ5、TG(timing generator)6、CCD7、サンプルホールド回路8、アナログデジタル変換器9、カラープロセス回路10、DMAコントローラ11、DRAMインターフェース12、DRAM13、VRAMコントローラ14、VRAM15、デジタルビデオエンコーダ16、画像表示部17、JPEG回路18、DSP/CPU19、キー入力部20、ROM21、ストロボ駆動部22、ストロボ発光部23、カードI/F24、バス26から構成されており、カードI/F24には、デジタルカメラ1本体のカードスロットに着脱自在に装着されたメモリ・カード25が接続されている。
絞りとは、撮影レンズ2から入ってくる光の量を制御する機構のことをいい、シャッタとは、CCD7に光を当てる時間を制御する機構のことをいう。CCD7に光を当てる時間は、シャッタの開閉の速度(シャッタ速度)によって変わってくる。露光は、この絞りとシャッタ速度によって定めることができる。
サンプルホールド回路8は、CCD7から送られてきたアナログ信号をCCD7の解像度に適した周波数でサンプリング(例えば、相関二重サンプリング)してアナログデジタル変換器9に出力する。なお、サンプリング後に自動利得調整(AGC)を行うこともある。
アナログデジタル変換器9は、サンプリングされたアナログ信号をデジタル信号に変換してカラープロセス回路10に出力する。
DMAコントローラ11は、カラープロセス回路10とDRAMインターフェース12を介してDRAM13との間のデータの転送をDSP/CPU19の介在なしに行うものである。
DRAM13は、書き換え可能な半導体の一種であり、CCD7によって撮像された画像データ(カラープロセス回路10で生成されたYUV信号)を一時記憶しておくバッファメモリであるとともに、DSP/CPU19のワーキングメモリとしても利用される。
VRAM15は、いわゆるビデオRAMのことであり、スルー画像や再生画像の画像データを一時記憶しておくメモリである。
デジタルビデオエンコーダ16は、VRAM15から読み出されたデジタル信号の画像データをアナログ信号に変換するとともに、画像表示部17の走査方式に応じたタイミングで順次出力するものである。
JPEG回路18は、JPEG(joint photographic experts group)の圧縮・伸張を行う部分である。JPEG回路18は、DSP/CPU19の制御信号にしたがってDRAM13に記憶されている画像データ(YUV信号)をJPEG圧縮したり、メモリ・カード25に記録されている画像データをJPEG伸張したりする。
ストロボ駆動部22は、DSP/CPU19の制御信号にしたがって、ストロボ発光部23を閃光駆動させ、ストロボ発光部23はストロボを閃光させる。DSP/CPU19は、CCD7の出力信号の輝度成分又は図示しない測光回路によって撮影シーンが暗いと判断すると、ストロボ駆動部22に制御信号を送る。
ROM21には、DSP/CPU19の各部に必要な制御プログラム、つまり、AEやAF等を含む各種の制御に必要なプログラム、及び必要なデータが記録されており、DSP/CPU19は、前記プログラムに従い動作することにより本発明の撮像手段、コントラストAF手段、位相差AF手段、判断手段、判定手段、第1のAF制御手段、第2のAF制御手段、第3のAF制御手段、第4のAF制御手段、光学ズーム倍率設定手段、光学ズーム手段、ズームレンズ位置取得手段と、フォーカス位置取得手段、PF位置取得手段、範囲取得手段、間隔取得手段、第1の失敗判断手段、第2の失敗判断手段、第1の判断手段、第2の判断手段、第3の判断手段、完了判断手段として機能する。
図2は、スキャン代表位置テーブルの様子を示すものであり、スキャン代表位置テーブルには、ズームレンズ2bの位置及び優先フォーカスの種類に対応するスキャン代表位置となるフォーカス位置(サンプリングポイント)がそれぞれ記録されている。
図3は、パンフォーカス位置テーブルの様子を示すものであり、パンフォーカス位置テーブルには、ズームレンズ2bのレンズ位置及び優先フォーカスに対応するパンフォーカスのフォーカス位置がそれぞれ記録されている。
また、優先フォーカスの種類としては、近景優先フォーカス、絞り開放の遠景優先フォーカス、絞り開放でない遠景優先フォーカスの3種類がある。
このズームレンズ2bのレンズ位置、及び、優先フォーカスの種類により、スキャン代表位置となるフォーカス位置(AFサーチポイント)が図2のテーブルから、パンフォーカスのフォーカス位置が図3のテーブルから必然的に定まることとなる。
また、この距離間隔は、通常のコントラストAF処理によるサーチ駆動時のサンプリング間隔より大きくなるようにしておく。
第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図4及び図5のフローチャートにしたがって説明する。
ステップS3で、ズームキーの操作が行われたと判断すると、ステップS4で、ユーザのズームキーの操作にしたがって(キー入力部20から送られてくる操作信号にしたがって)ズームレンズ2bを駆動させてステップS5に進み、ステップS3で、ズームキーの操作が行われていないと判断すると、そのままステップS5に進む。例えば、ユーザによってズームキーのTeleキーの操作が行われたと判断するとズームレンズ2bを光軸方向にしたがって被写体側の方へ駆動させ、ユーザによってズームキーのWideキーの操作が行われたと判断するとズームレンズ2bを光軸方向にしたがって撮影者側の方へ駆動させる。
ステップS5で、シャッタボタンが半押しされていないと判断すると、ステップS1に戻り、ステップS5で、シャッタボタンが半押しされたと判断すると、DSP/CPU19は、半押し直前に取得したスルー画像に基づき、本撮影用の露出値(絞り値、シャッタスピード、増幅率)、ホワイトバランス値等の撮影条件を決定してロックするとともに、ストロボモードが強制発光モード、オートストロボモード、発光禁止モードのうちどのモードであるか否かを判断し、オートストロボモードの場合は更にCCD7の出力信号の輝度成分(半押し直前に取得したスルー画像)又は図示しない測光回路によって撮像された画像が暗いか否かの判断を行い、ストロボを閃光させるか否かの判断も行ってストロボ発光ON/OFF等の撮影条件をロックし(ステップS6)、タイマーをスタートさせる(ステップS7)。
ステップS8で、タイムアップしていないと判断すると、DSP/CPU19は、シャッタボタンが全押しされたか否かの判断を行う(ステップS9)。この判断は、キー入力部20からシャッタボタン全押しに対応する操作信号が送られてきた否かにより判断する。ステップS9で、シャッタボタンが全押しされていないと判断すると、ステップS8に戻る。
一方、シャッタボタンが全押しされる前に、タイムアップすると(ステップS8でYに分岐)、迅速な撮影が要求されていないと判断し、ステップS17に進み、通常のコントラストAF処理を開始する。
具体的に説明すると、ステップS5で、シャッタ半押しがされていないと判断すると、シャッタボタンが全押しされたか否かの判断を行い、全押しもされていないと判断するとステップS1に戻る。一方、半押しに対応する操作信号が検出された場合はステップS6に進み、AE、AWB等の撮影条件をロックし、そのままステップS17に進み、また、半押しに対応する操作信号が検出されずに、シャッタボタンが全押しに対応する操作信号が検出された場合は、ステップS6に進み、AE、AWB等の撮影条件をロックし、そのままステップS10に進むようにする。
タイムアップする前に、シャッタボタンが全押しされると(ステップS9でYに分岐)、DSP/CPU19は、撮影シーンに基づく優先フォーカスの判定処理を行う(ステップS10)。つまり、現在の撮影シーンを判断し、該判断した撮影シーンから優先フォーカスの種類を判定する。この判定処理については後で詳細に説明する。優先フォーカスの種類としては、近景優先フォーカス、絞り開放の遠景優先フォーカス、絞り開放でない遠景優先フォーカスがある。
例えば、ステップS10で、現在の撮影シーンから近景優先フォーカスと判断し、ステップS11で取得したズームレンズ2bのレンズ位置がズーム4である場合には、スキャン代表位置となるフォーカス位置は、被写界深度が1.3m〜2.3mとなるようなフォーカス位置と、被写界深度が2.0m〜5.0mとなるようなフォーカス位置と、被写界深度が2.5m〜10.0mとなるようなフォーカス位置の3点を取得する。
以下、通常のコントラストAF処理と対比させながら本発明の特徴となるAF処理について説明する。
図6(b)は、本発明の特徴となるAF処理によってサーチ駆動させるフォーカスレンズ2aの位置遷移と、そのときのAF評価値との関係を示す図である。
そして、各フォーカスレンズ位置において検出した複数のAF評価値を比較することによりAF評価値が最も高いフォーカスレンズ位置を検出し、該検出したレンズ位置にフォーカスレンズ2aを駆動させる。図6を見ると、AF評価値がピークとなるレンズ位置は位置32なので、フォーカスレンズ2aをレンズ位置32に駆動させることにより被写体に対してフォーカスを行う。
なお、図6(b)の点線で示したAF評価値は、通常のコントラストAF処理によって検出されたAF評価値を示しており、図6(a)と対応するものである。また、実線で示したAF評価値は、スキャン代表位置として取得したフォーカス位置で検出されたAF評価値を示す。
コントラストAF処理が完了と判断される前に、コントラストAF処理が失敗したと判断すると(ステップS14でYに分岐)、パンフォーカスによるAF処理を行うべく、図5のステップS23に進む。このパンフォーカスによるAF処理については後で詳細に述べる。
図6(b)を見ると分かるように取得したフォーカス位置の中で、一番AF評価値が高いのはフォーカス位置52なのでフォーカスレンズ2aをフォーカス位置52に移動させると、ロックした撮影条件下で静止画撮影処理を実行し、該得られた画像データをメモリ・カード25に記録することとなる。
シャッタボタンが全押しされたと判断する前に(ステップS9でNに分岐)、タイムアップしたと判断すると(ステップS8でYに分岐)、DSP/CPU19は、迅速な撮影が要求されていないと判断し、通常のコントラストAF処理を開始する(ステップS17)。つまり、フォーカスレンズ2aをレンズ駆動可能な範囲でレンズ端からレンズ端までサーチ駆動させ、最もAF評価値の高くなる位置にフォーカスレンズ2aを駆動させるというというAF処理を開始する。通常のコントラストAF処理については、上述したのでここでは説明を省略する。
なお、フォーカスレンズ2aのサーチ駆動中にAF評価値のピークが検出された場合には、フォーカスレンズ2aのサーチ駆動を中止させ、該検出されたコントラストがピーク値となるフォーカス位置にフォーカスレンズ2aを駆動させるようにしてもよい。
ステップS19で、通常のコントラストAF処理が失敗していないと判断すると、DSP/CPU19は、コントラストAF処理が完了(成功)したか否かの判断を行う(ステップS20)。
通常のコントラストAF処理が失敗と判断されずに(ステップS19でNに分岐)、通常のコントラスト検出方式によりAF処理が完了したと判断すると(ステップS20でYに分岐)、つまり、コントラスト値(AF評価値)のピーク値を検出し、該検出したピーク値のレンズ位置にフォーカスレンズ2aを移動させると、ステップS16に進み、該ロックした撮影条件下で静止画撮影処理を行い、該得られた画像データをメモリ・カード25に記録させる。
図6(a)を用いて説明すると、レンズ位置32のときに最もAF評価値が高くなるので、フォーカスレンズ2aをレンズ位置32に移動させて、ロックした撮影条件下で静止画撮影処理を行い、該得られた画像データをメモリ・カード25に記録させることとなる。
次いで、DSP/CPU19は、現在のズームレンズ2bのレンズ位置を取得して(ステップS22)、図5のステップS23に進み、パンフォーカスによるAF処理を実行する。
ステップS14でコントラストAF処理が失敗したと判断した場合、又は、ステップS19で通常のコントラストAF処理が失敗したと判断し、ステップS22でズームレンズ2bのレンズ位置を取得すると、図5のステップS23に進み、DSP/CPU19は、ステップS10又はステップS21で判定された優先フォーカスの種類が近景優先フォーカスであるか否かの判断を行う。つまり、図4のステップS14から図5のステップS23に進んだ場合には、ステップS10で判定した優先フォーカスに基づいて判断し、図4のステップS22から図5のステップS23に進んだ場合には、ステップS21で判定した優先フォーカスに基づいて判断する。
例えば、ズームレンズ2bのレンズ位置がズーム4である場合には、パンフォーカスのフォーカス位置は、被写界深度が1.8m〜4.9mとなるようなフォーカス位置を取得する。
ステップS25で、絞り開放の遠景優先フォーカスであると判断すると、図4のステップS11又はステップS22で取得したズームレンズ2bのレンズ位置と絞り開放の遠景優先フォーカスに基づいて、ROM21に格納されているパンフォーカス位置テーブルからフォーカス位置の取得を行い(ステップS26)、ステップS28に進む。
ステップS28に進むと、DSP/CPU19は、該取得したフォーカス位置にフォーカスレンズ2bを移動させて、図4のステップS16に進み、該ロックした撮影条件下で静止画撮影処理を行い、該得られた画像データをメモリ・カード25に記録させる。
ここでは、ストロボ発光による撮影か否か、超高照度又は超低照度か否か、フリッカーを検出したか否か、屋外か否か、絞り開放か否かの判断により撮影シーンの判断を行い、該判断された撮影シーンに基づいて、近景優先フォーカスか、絞り開放の遠景優先フォーカスか、絞り開放でない遠景優先フォーカスか否かの判定処理を行う。
図4のステップS10、又は、ステップS21に進むと、図7のステップS51に進み、DSP/CPU19は、ストロボ発光による撮影か否かを判断する。この判断は、図4のステップS6でロックされた撮影条件によって判断する。
ステップS51で、ストロボ発光による撮影であると判断するとステップS55に進み、ストロボ発光による撮影でないと判断するとステップS52に進む。
超高照度でも超低照度でもないと判断し、ステップS53に進むと、DSP/CPU19は、シャッタボタンの半押し又は全押し時に取得したスルー画像中からフリッカーを検出したか否かを判断する。フリッカーを検出した場合にはステップS55に進み、フリッカーを検出していない場合はステップS54に進む。
一方、ステップS52で、超高照度又は超低照度と判断した場合、ステップS54で屋外と判断した場合には、ステップS56に進み、絞りが開放であるか否かの判断を行う。この判断は、ステップS6でロックした撮影条件に基づいて判断する。
ステップS56で、絞り開放であると判断すると、絞り開放の遠景優先フォーカスと判定し(ステップS57)、絞り開放でないと判断すると、絞り開放でない遠景優先フォーカスと判定する(ステップS58)
そして、優先フォーカスの判定を行うと、図4のステップS11、又は、ステップS22に進む。
このようにして、撮影シーンから優先フォーカスの種類を判定する。
また、現在のズームレンズ2bのレンズ位置にしたがって異なるスキャン代表位置を取得するので、現在のズームレンズ位置に適したフォーカスを行うことができ、迅速且つ的確に被写体に対してフォーカスすることができる。
また、コントラストAF処理が失敗したと判断した場合には、パンフォーカスによるAF処理を行うので、迅速に被写体に対してフォーカスすることができる。
また、現在のズームレンズ2bのレンズ位置にしたがって異なるパンフォーカスのフォーカス位置を取得するので、現在のズームレンズ位置に適したフォーカスを行うことができ、迅速且つ的確に被写体に対してフォーカスすることができる。
次に第2の実施の形態について説明する。
上記第1の実施の形態においては、シャッタボタンが半押しされてから全押しされることなく所定時間経過した場合には、通常のコントラストAF処理を行うようににしたが、第2の実施の形態においてはシャッタボタンが半押しされた場合には、直ちに通常のコントラストAF処理を開始し、シャッタボタン全押し時に通常のコントラストAF処理が完了していない場合に本発明の特徴となるAF処理を行うというものである。
第2の実施の形態も、図1に示したものと同様の構成を有するデジタルカメラ1を用いることにより本発明の撮像装置を実現し、以下、第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図8のフローチャートにしたがって説明する。
次いで、DSP/CPU19は、CCD7によって撮像された被写体のスルー画像を画像表示部17に表示させる(ステップS102)。
次いで、DSP/CPU19は、ユーザによってズームキーの操作が行われたか否かを判断し(ステップS103)、ユーザによってズームキーの操作が行われた場合には、該操作にしたがってズームレンズ2bを駆動させて(ステップS104)、ステップS105に進み、ユーザによってズームキーの操作が行われていない場合には、そのままステップS105に進む。
ステップS105で、シャッタボタンが半押しされていない場合にはステップS101に戻り、半押しされた場合は、DSP/CPU19は、半押し直前に取得したスルー画像に基づき、本撮影用の露出値(絞り値、シャッタスピード、増幅率)、ホワイトバランス値等の撮影条件を決定してロックするとともに、ストロボモードが強制発光モード、オートストロボモード、発光禁止モードのうちどのモードであるか否かを判断し、オートストロボモードの場合は更にCCD7の出力信号の輝度成分(半押し直前に取得したスルー画像)又は図示しない測光回路によって撮像された画像が暗いか否かの判断を行い、ストロボを閃光させるか否かの判断も行ってストロボ発光ON/OFF等の撮影条件をロックし(ステップS106)、通常のコントラストAF処理を開始させる(ステップS107)。この通常のコントラストAF処理については、第1の実施の形態で説明したので省略する。
ステップS108で、シャッタボタンが全押しされていない場合は、全押しされるまでステップS108に留まり、ステップS108で全押しされた場合には、DSP/CPU19は、通常のコントラストAF処理が失敗したか否かの判断を行う(ステップS109)。
ステップS110で、通常のコントラストAF処理が完了したと判断すると、DSP/CPU19は、ステップS106でロックした撮影条件下で静止画撮影処理を実行した後、該得られた画像データをDRAM13に記憶し、該記憶した画像データからJPEG形式の画像ファイルを生成してメモリ・カード25に記録させる(ステップS118)。
そして、DSP/CPU19は、通常のコントラストAF処理を中止させると、撮影シーンに基づく優先フォーカスの判定処理を行い(ステップS112)、現在のズームレンズ2bのレンズ位置を取得する(ステップS113)。
次いで、DSP/CPU19は、該取得したスキャン代表位置となる3点のフォーカス位置に基づいてコントラストAF処理(本発明の特徴となるAF処理)を開始させる(ステップS115)。この本発明の特徴となるAF処理については、第1の実施の形態で説明したのでここでは省略する。
また、ステップS109で通常のコントラストAF処理が失敗と判断すると、DSP/CPU19は、パンフォーカスによるAF処理を行うため、まず、撮影シーンに基づく優先フォーカスの判定処理(ステップS119)、現在のズームレンズ2bのレンズ位置の取得(ステップS120)を行って、図5のステップS23に進み、パンフォーカスによるAF処理を実行する。
パンフォーカスによるAF処理は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
(1)第1の実施の形態においては、シャッタボタンは半押しされてから所定時間経過前にシャッタボタンが全押しされた場合に(シャッタボタンが一気に全押しされた場合も含む)、また、第2の実施の形態においては、シャッタボタンの半押しにより開始された通常のコントラストAF処理が完了する前にシャッタボタンが全押しされた場合に、本発明の特徴となるAF処理を行うようにしたが、所定の撮影モードが選択された状態で、シャッタボタンが半押しされた場合や、シャッタボタンが一気に全押しされた場合にスキャン代表位置となるフォーカス位置を取得し、該取得したフォーカス位置でコントラストAF処理を実行するようにしてもよい。つまり、所定の撮影モード下でのAF処理は、優先フォーカスの種類の判定及びレンズ位置の取得を行い、それに基づいたスキャン代表位置となるフォーカス位置で、コントラストAF処理を行うようにする。さらに、従来、シャッタボタンの半押し操作又は全押し操作に応答して通常のコントラストAF処理を行うようしていたが、シャッタボタンの半押し操作又は全押し操作に応答して本発明の特徴となるAF処理を行うようにしてもよい。
また、シャッタボタンが半押しされたときに、ズームレンズ2bのレンズ位置及び撮影シーンに基づく優先フォーカスの判定処理を行うようにしてもよい。
また、パンフォーカス位置テーブルも同様に、優先フォーカスの種類のみに対応するフォーカス位置を格納しておくようにしてもよい。
2 撮影レンズ
3 モータ駆動回路
4 絞り兼用シャッタ
5 垂直ドライバ
6 TG
7 CCD
8 サンプルホールド回路
9 アナログデジタル変換器
10 カラープロセス回路
11 DMAコントローラ
12 DRAMインターフェース
13 DRAM
14 VRAMコントローラ
15 VRAM
16 デジタルビデオエンコーダ
17 画像表示部
18 JPEG回路
19 DSP/CPU19
20 キー入力部
21 ROM
22 ストロボ駆動部
23 ストロボ発光部
24 カードI/F
25 メモリ・カード
26 バス
Claims (17)
- 被写体を撮像する撮像手段と、
フォーカスレンズのレンズ位置を変えていくとともに前記撮像手段により撮像された撮像画像のAF評価値を検出し、該検出した複数のAF評価値に基づいてフォーカスレンズを合焦レンズ位置に移動させるコントラストAF手段と、
撮影シーンを判断する判断手段と、
前記判断手段により判断された撮影シーンに応じて、前記コントラストAF手段により前記撮像手段により撮像された撮像画像のAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させて、被写体に対してフォーカスを行う第1のAF制御手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、優先フォーカスの種類を判定する判定手段を備え、
前記第1のAF制御手段は、
前記判定手段により判定された優先フォーカスの種類に応じて、前記コントラストAF手段により前記撮像手段により撮像された撮像画像のAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 光学ズーム倍率を設定する光学ズーム倍率設定手段と、
前記光学ズーム倍率設定手段により設定された光学ズーム倍率に基づいてズームレンズを移動させる光学ズーム手段と、
前記ズームレンズのレンズ位置を取得するズームレンズ位置取得手段と、
を備え、
前記第1のAF制御手段は、
前記判断手段により判断された撮影シーン及び前記ズームレンズ位置取得手段により取得されたズームレンズのレンズ位置に応じて、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。 - 前記第1のAF制御手段は、
前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、複数のフォーカス位置を取得するフォーカス位置取得手段を含み、
前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を、前記フォーカス位置取得手段により取得された複数のフォーカス位置に限定することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。 - 前記フォーカス位置取得手段により取得される複数のフォーカス位置は、一定のサンプリング間隔を有することを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
- 前記フォーカス位置取得手段により取得される複数のフォーカス位置のレンズ範囲は、フォーカスレンズの駆動可能範囲より狭いことを特徴とする請求項4又は5記載の撮像装置。
- 撮影シーンに対応する複数のフォーカス位置を予め記憶している記憶手段を備え、
前記フォーカス位置取得手段は、
前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、複数のフォーカス位置を前記記憶手段から取得することを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の撮像装置。 - 前記第1のAF制御手段は、
前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置のレンズ範囲を取得する範囲取得手段を含み、
前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を、前記範囲取得手段により取得されたフォーカスレンズのレンズ位置のレンズ範囲内に制限することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。 - 前記第1のAF制御手段は、
前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置のサンプリング間隔を取得する間隔取得手段を含み、
前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を、前記間隔取得手段により取得されたサンプリング間隔にしたがって変更することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の撮像装置。 - 前記第1のAF制御手段によるフォーカスが失敗したか否かを判断する第1の失敗判断手段と、
前記第1の失敗判断手段により前記第1のAF制御手段によるフォーカスが失敗したと判断された場合は、パンフォーカスにより被写体に対してフォーカスを行う第2のAF制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の撮像装置。 - 前記第2のAF制御手段は、
前記判断手段により判断された撮影シーンに基づいて、パンフォーカスのフォーカス位置を取得するPF位置取得手段を含み、
前記PF位置取得手段により取得されたパンフォーカスのフォーカス位置にフォーカスレンズを駆動させることにより、被写体に対してフォーカスを行うことを特徴とする請求項10記載の撮像装置。 - 半押し操作と全押し操作が可能なシャッタボタンと、
前記シャッタボタンが一気に全押しされたか否かを判断する第1の判断手段と、
前記シャッタボタンが半押しされたか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段により前記シャッタボタンが半押しされたと判断された場合には、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置のレンズ範囲を広範囲にして、被写体に対してフォーカスを行う第3のAF制御手段と、
を備え、
前記第1のAF制御手段は、
前記第1の判断手段により一気に前記シャッタボタンが全押しされたと判断された場合には、前記判断手段により判断された撮影シーンに応じて、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させて被写体に対してフォーカスを行うことを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の撮像装置。 - 前記第1の判断手段は、
前記シャッタボタンが半押しされてから所定時間経過前に前記シャッタボタンが全押しされた場合には、前記シャッタボタンが一気に全押しされたと判断し、
前記第2の判断手段は、
前記シャッタボタンが半押しされてから前記シャッタボタンが全押しされることなく所定時間が経過した場合には、前記シャッタボタンが半押しされたと判断することを特徴とする請求項12記載の撮像装置。 - 前記第1の判断手段は、
前記第2の判断手段により前記シャッタボタンが半押しされたと判断されることなく、前記シャッタボタンが全押しされたと判断された場合には、前記シャッタボタンが一気に全押しされたと判断することを特徴とする請求項12記載の撮像装置。 - 前記第2の判断手段より前記シャッタボタンが半押しされたと判断した後に、前記シャッタボタンが全押しされたか否かを判断する第3の判断手段と、
前記第3の判断手段により前記シャッタボタンが全押しされたと判断されたときに、前記第3のAF制御手段によるAF制御が完了しているか否かを判断する完了判断手段と、
を備え、
前記第1のAF制御手段は、
前記完了判断手段により、前記シャッタボタンが全押しされたと判断されたときに、前記第3のAF制御手段によるAF制御が完了していないと判断すると、前記判断手段により判断された撮影シーンに応じて、前記コントラストAF手段によりAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させて被写体に対してフォーカスを行うことを特徴とする請求項12記載の撮像装置。 - 測距センサアレイに結像された像の位相差を検出することにより被写体に対してフォーカスを行う位相差AF手段と、
前記位相差AF手段によるAF制御により被写体に対してフォーカスを行う第4のAF制御手段と、
前記第4のAF制御手段によるAF制御が失敗したか否かを判断する第2の失敗判断手段と、
を備え、
前記第1のAF制御手段は、
前記第2の失敗判断手段により前記第4のAF制御手段によるAF制御が失敗したと判断された場合には、前記判断手段により判断された撮影シーンに応じて、前記コントラストAF手段により前記撮像手段により撮像された撮像画像のAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させて、被写体に対してフォーカスを行うことを特徴とする請求項1乃至15の何れかに記載の撮像装置。 - 被写体を撮像する撮像処理と、
フォーカスレンズのレンズ位置を変えていくとともに前記撮像処理により撮像された撮像画像のAF評価値を検出し、該検出した複数のAF評価値に基づいて前記フォーカスレンズを合焦レンズ位置に移動させるコントラストAF処理と、
撮影シーンを判断する判断処理と、
前記判断処理により判断された撮影シーンに応じて、前記コントラストAF手段により前記撮像処理により撮像された撮像画像のAF評価値を検出するフォーカスレンズのレンズ位置を変更させて、被写体に対してフォーカスを行う処理と、
を含み、上記各処理をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。
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