JP2006218195A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベローズの静音性を簡単な形状で高めること。
【解決手段】 ベローズ60は外箱の投入口と水槽の開口部との間を水密に接続するものであり、筒部74および伸縮部75を有している。この構成の場合、筒部74と伸縮部75との間にクッション80が介在されている。このため、洗濯モータ23の運転時の振動で伸縮部75が筒部74に接触したり、筒部74が過度に変形することが防止されるので、伸縮部75が筒部74に接触することに起因して「バタバタ」といった異音が発生したり、筒部74が過度に変形することに起因して「ボコボコ」といった異音が発生することが防止される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、外箱の投入口と水槽の開口部との間を水密に接続する弾性変形可能な通路部材を備えた洗濯機に関する。
上記洗濯機の場合、水槽が洗い時の水の重量で沈下するので、通路部材に撓み力や引攣れ力が作用する。この通路部材は水槽の脱水時の振動を外箱に伝えない柔軟な構造でありながら、自家的な干渉および変形に起因する異音を発生させない静音性が要求される。特に脱水時の異音には論理的な対応策が見出せず、金型の作成後に金型形状を変更することで通路部材の形状を試行錯誤で改良し、通路部材の静音性を要求値に高めることが行われている。
特開平10−211382号公報
上記洗濯機の場合、通路部材の静音性を形状だけで高めるには限界があり、金型形状を変更した程度では静音性を満足させることができないのが実情である。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通路部材の静音性を簡単な形状で高めることができる洗濯機を提供することにある。
請求項1記載の洗濯機は、洗濯物の投入口を有する外箱と、前記外箱内に収納され水を受ける水槽と、前記水槽内に片持ち状態で収納され洗濯モータによって回転操作される回転槽と、前記水槽に設けられ前記外箱の投入口から前記回転槽内に洗濯物を投入するための開口部と、前記外箱の投入口と前記水槽の開口部との間を水密に接続する弾性変形可能な通路部材とを備え、前記通路部材は前記洗濯モータの運転時の振動で変位する方向に沿って相互に重なる複数の重合部を有するものであり、前記複数の重合部相互間には前記洗濯モータの運転時の振動で重合部が隣接する重合部に接触することを防ぐ緩衝部材が設けられているところに特徴を有する。
請求項2記載の洗濯機は、洗濯物の投入口を有する外箱と、前記外箱内に収納され水を受ける水槽と、前記水槽内に片持ち状態で収納され洗濯モータによって回転操作される回転槽と、前記水槽に設けられ前記外箱の投入口から前記回転槽内に洗濯物を投入するための開口部と、前記外箱の投入口と前記水槽の開口部との間を水密に接続する弾性変形可能な通路部材とを備え、前記通路部材は伸縮可能な伸縮部と伸縮部を支持する筒部とを有するものであり、前記筒部には前記洗濯モータの運転時の振動で前記筒部が変形することを抑制する緩衝部材が設けられているところに特徴を有する。
請求項1記載の手段によれば、洗濯モータの運転時に通路部材に振動が作用したときには重合部が緩衝部材に接触することに基いて隣接する重合部に接触することが防止されるので、重合部相互間が直接的に接触することに起因して異音が発生することがなくなる。従って、重合部相互間が直接的に接触しない柔軟な形状を試行錯誤しながら調整する必要がなくなるので、通路部材の静音性を簡単な形状で高めることができる。尚、緩衝部材とはクッション効果を有するものであり、重合部に比べて柔らかいものであることが好ましい。
請求項2記載の手段によれば、洗濯モータの運転時に通路部材に振動が作用したときには筒部の過度な変形が緩衝部材によって防止されるので、筒部が過度に変形することに起因して異音が発生することが防止される。このため、筒部が過度に変形しない柔軟な形状を試行錯誤しながら調整する必要がなくなるので、通路部材の静音性を簡単な形状で高めることができる。尚、緩衝部材とはクッション効果を有するものであり、筒部に比べて柔らかいものであることが好ましい。
本実施例は本発明をフロントローディング式の洗濯機に適用したものである。
外箱1は矩形箱状をなすものであり、図1に示すように、前後面が開口する四角筒状の本体部2と本体部2の後面を閉鎖する後板3と本体部2の前面を閉鎖する前板4を有している。この前板4には円形状の凹部5が形成されており、凹部5の底板には円形孔状の出入口6が形成されている。この出入口6は使用者が洗濯物を投入する投入口に相当するものであり、凹部5には、図3に示すように、出入口6に沿って前フレーム部7が形成されている。この前フレーム部7は前方へ突出する円筒状をなすものであり、前フレーム部7には内周側へ指向する円環状の前フランジ部8が形成されている。
前板4には、図1に示すように、ドア9が装着されている。このドア9は出入口6を開閉するものであり、出入口6を閉鎖した閉鎖状態で凹部5内に収納される。このドア9はドアフレーム10とドアガラス11とガラスカバー12を有している。ドアフレーム10は円環状をなすものであり、図2に示すように、前板4の凹部5内に垂直な軸13を中心に回動可能に装着されている。ドアガラス11は、図1に示すように、前面が開口する円形容器状をなすものであり、ドアフレーム10に固定されている。ガラスカバー12は円形板状をなすものであり、ドアフレーム10の開口部およびドアガラス11の開口部を前方から覆っている。
外箱1内には、図1に示すように、貯水容器に相当する水槽14が収納されている。この水槽14は後面が閉鎖された円筒状をなすものであり、複数のダンパ15を介して外箱1の底板に支持されている。これらダンパ15は水槽14の上下方向の振動を減衰させるものであり、水槽14は軸心線CLが後方へ向って下降する傾斜状態に配置されている。この水槽14の前端部には円環状の水槽カバー16が固定されており、水槽カバー16には出入口6の後方に位置して開口部17が形成されている。この開口部17は前方の出入口6に比べて径大な円形状をなすものであり、水槽カバー16には、図3に示すように、後フレーム部18が形成されている。この後フレーム部18は開口部17を周回する円筒状をなすものであり、後フレーム部18には外周側へ指向する円環状の後フランジ部19が形成されている。
水槽14には、図1に示すように、排水ホース20が接続されており、排水ホース20には排水弁21が介在されている。この排水ホース20は水槽14内の水を機外へ排出する排出通路に相当するものであり、排水弁21の駆動状態に応じて開閉される。外箱1内には給水弁22が収納されており、給水弁22の入力ポートには水道の蛇口が接続され、給水弁22の出力ポートは注水ケース43を介して水槽14に接続されている。この注水ケース43は、図2に示すように、外箱1内に収納されたものであり、給水弁22の開放状態では水道水が注水ケース43を通して水槽14内に注入される。
水槽14の後面には、図1に示すように、洗濯モータ23が固定されている。この洗濯モータ23の回転軸24は水槽14内に突出しており、洗濯モータ23の回転軸24には水槽14内に位置して回転槽に相当するドラム25が連結されている。このドラム25は後面が閉鎖された円筒状をなすものであり、洗濯モータ23の回転軸24によって略水平に片持ち状態に支持されている。このドラム25には複数の貫通孔26が形成されている。これら貫通孔26はドラム25の内部空間を水槽14の内部空間に接続するものであり、水槽14内の水およびドラム25内の水は複数の貫通孔26を通して相互に流通可能にされている。
ドラム25には円形状の開口部27が形成されている。この開口部27は水槽14の開口部17に軸方向から対向するものであり、ドラム25内には出入口6から開口部17および開口部27を通して洗濯物が投入される。このドラム25の内周面には複数のバッフル28が固定されており、ドラム25の相対的な低速回転時にはドラム25内の洗濯物がバッフル28によって持上げられた後に落下する動作が繰返され、ドラム25の相対的な高速回転時にはドラム25内の洗濯物がドラム25の内周面に遠心力で貼付いたまま回転する。
水槽14の後面には熱交換器30が固定されている。この熱交換器30は空気および水が流通可能なダクト状をなすものであり、熱交換器30の下端部は水槽14の底部に接続され、熱交換器30の上端部はファンケーシング31の吸気口に接続されている。このファンケーシング31の排気口にはダクト32の入口が接続されており、ダクト32の出口は水槽14に接続されている。このファンケーシング31内にはファン33が軸34を中心に回転可能に収納されており、ファン33の回転時には水槽14内の空気が熱交換器30の下端部から熱交換器30内に流入し、熱交換器30内を上昇した後にファンケーシング31内およびダクト32内を通して水槽14内に吐出される。即ち、ファン33は水槽14内から熱交換器30内およびダクト32内を通って水槽14内に戻る循環風を生成するものであり、ファン33の軸34にはプーリ35が固定されている。
水槽14の頂上部にはファンモータ36が固定されており、ファンモータ36の回転軸にはプーリ37が固定されている。このファンモータ36のプーリ37とファン33のプーリ35との間にはベルト38が装着されており、ファンモータ36の駆動時にはベルト38を通してファン33に回転力が伝達される。即ち、ファンモータ36はファン33の駆動源に相当するものであり、ファン33およびファンモータ36は循環風を生成する送風器を構成している。
ダクト32にはヒータ収納部39が形成されている。このヒータ収納部39はダクト32の残余部分に比べて径大な部分を称するものであり、ヒータ収納部39内には熱源に相当するヒータ40が収納されている。このヒータ40は循環風をヒータ収納部39内で加熱するものであり、ファンモータ36およびヒータ40の駆動時には水槽14内およびドラム25内を温風が循環し、ドラム25内の洗濯物に温風が吹付けられる。即ち、熱交換器30とファンケーシング31とダクト32とファン33とファンモータ36とヒータ40はドラム25内の洗濯物を温風で乾燥させる乾燥器を構成するものである。
熱交換器30内の上端部には除湿パイプ41が挿入されている。この除湿パイプ41は除湿弁42の出力ポートに接続されたものであり、除湿弁42の入力ポートは水道の蛇口に接続されている。この除湿弁42は外箱1内に収納されたものであり、除湿弁42の開放状態では水道水が除湿パイプ41内に注入される。この除湿パイプ41には複数の放水孔が形成されており、水道水は複数の放水孔から熱交換器30内に放出される。この水道水は熱交換器30内を上昇する温風によって霧状に飛散するものであり、温風は熱交換器30内で霧状の水道水と接触することに基いて冷却される。即ち、熱交換器30は洗濯物を経由した温風から湿気を除去する水冷式の除湿器として機能するものであり、ヒータ40は熱交換器30が除湿した除湿風を加熱することに基いて低湿度の温風を生成する。
外箱1の前板4には、図2に示すように、操作パネル50が固定されており、操作パネル50にはコーススイッチ51およびスタートスイッチ52が装着されている。コーススイッチ51は洗濯コースを複数の選択肢のうちから選択するものであり、洗濯コースの選択後にスタートスイッチ52が操作されたときには洗濯コースの設定結果に応じたパターンで洗濯運転が実行される。
外箱1内には、図1に示すように、制御装置53が収納されている。この制御装置53はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであり、排水弁21と給水弁22と洗濯モータ23とファンモータ36とヒータ40と除湿弁42を駆動制御することに基いて洗濯コースの設定結果に応じたパターンで洗濯運転を実行する。この洗濯運転は制御装置53がメモリに記録された制御プログラムおよび制御データに基いて行うものであり、例えば乾燥有りの標準コースが設定されたときには布量測定処理と洗い処理とすすぎ処理と脱水処理と乾燥処理が順に実行される。
布量測定処理は洗濯モータ23を一定出力で一定方向に駆動し、洗濯モータ23を駆動開始してから一定時間が経過したときの洗濯モータ23の回転速度に基いて洗濯物の投入量を検出する処理であり、洗い処理およびすすぎ処理では洗濯物量の検出結果に応じた水位の水が水槽14内に貯留される。洗い処理は洗濯物量の検出結果に応じた水位の水を水槽14内に貯留し、洗濯モータ23を洗い速度で回転操作するものであり、洗い処理ではドラム25内の洗濯物が洗剤を含む水中に落下する動作が繰返されることに基いて洗濯物から汚れが排出される。すすぎ処理は洗濯物量の検出結果に応じた水位の水を水槽14内に貯留し、洗濯モータ23をすすぎ速度で回転操作するものであり、すすぎ処理ではドラム25内の洗濯物が水中に落下する動作が繰返されることに基いて洗濯物から洗剤が排出される。
脱水処理は洗濯モータ23を脱水速度で回転させるものであり、脱水処理ではドラム25内の洗濯物がドラム25の内周面に遠心力で貼付いたまま回転することに基いて洗濯物から水分が遠心力で排出される。この脱水処理はファンモータ36およびヒータ40のオン状態で行われるものであり、脱水処理では水槽14内を温風が循環する。乾燥処理はファンモータ36およびヒータ40のオン状態で洗濯モータ23を回転させ、ドラム25内の洗濯物に温風を吹付けることに基いて洗濯物を乾燥させるものである。この乾燥処理では除湿弁42が開放されており、洗濯物に除湿された温風が供給される。
外箱1の前板4と水槽14の水槽カバー16との間には、図1に示すように、ベローズ60が介在されている。このベローズ60は通路部材に相当するものであり、EPDM(ethylene-propylene terpolymer)等のエラストマーを材料に形成されている。このベローズ60は水槽14が洗い処理時の振動・すすぎ処理時の振動・脱水処理時の振動で外箱1に対して相対的に振動することに追従して弾性変形するものであり、洗濯モータ23の運転時の振動が水槽14から外箱1に伝わることを弾性変形することで抑制する。以下、ベローズ60の詳細構成について説明する。
後ベース部61は、図3に示すように、ベローズ60の後端部に位置する厚肉な円筒部分を称するものであり、後ベース部61には溝部62および溝部63が形成されている。溝部62は後面が開口する円環状をなすものであり、溝部62内には水槽カバー16の後フレーム部18が圧入されている。溝部63は溝部62の前端部に繋がる円環状をなすものであり、溝部63内には水槽カバー16の後フランジ部19が圧入されている。即ち、ベローズ60は後フランジ部19が溝部63の内面に軸方向から係合することに基いて水槽カバー16に対して抜止めされたものであり、溝部62の内面および溝部63の内面は弾性復元力で後フレーム部18および後フランジ部19に密着している。
後ベース部61には凹部64が形成されている。この凹部64は後ベース部61を周回する円環状をなすものであり、凹部64内にはスプリングリング65が挿入されている。このスプリングリング65はバンドの両端部をスプリングを介して連結した円環状をなすものであり、後ベース部61はスプリングリング65が縮径しようとするスプリング力で後フレーム部18に締結されている。
前ベース部66はベローズ60の前端部に位置する厚肉な円筒部分を称するものである。この前ベース部66には円環状をなす2本の突部77が形成されており、ドア9の閉鎖状態ではドアガラス11が2本の突部77に密着する。この前ベース部66には円環状のリップ部67が形成されている。このリップ部67はドア9の閉鎖状態でドアガラス11によって押圧されることに基いて弾性変形するものであり、ドア9の閉鎖状態でドアガラス11に弾性復元力で密着し(実線参照)、ドア9の開放状態でドアガラス11から離間する(二点鎖線参照)。
前ベース部66には溝部68および溝部69が形成されている。溝部68は後面が開口する円環状をなすものであり、溝部68内には前板4の前フレーム部7が圧入されている。溝部69は溝部68の前端部に繋がる円環状をなすものであり、溝部69内には前板4の前フランジ部8が圧入されている。即ち、ベローズ60は前フランジ部8が溝部69の内面に軸方向から係合することに基いて前板4に対して抜止めされたものであり、溝部68の内面および溝部69の内面は弾性復元力で前フレーム部7および前フランジ部8に密着している。
前ベース部66にはシール部70が形成されている。このシール部70は前ベース部66を周回する円環状をなすものであり、前板4にはシール部70の前方に位置して円環状の押え板71が装着されている。この押え板71は押え板71を通して前板4に複数のネジ72を締込むことに基いて固定されたものであり、シール部70は押え板71によって前板4に押付けられることに基いて密着している。このシール部70の外周部には前方へ突出する円環状の押え部73が形成されている。この押え部73は押え板71の押圧力をシール部70の外周部に局部的に強く作用させるものであり、シール部70は外周部が残余部分に比べて強い力で前板4に密着している。
前ベース部66には重合部に相当する筒部74が形成されている。この筒部74は出入口6からドラム25内に洗濯物を投入したり、ドラム25内から出入口6を通して洗濯物を取出すときの通路として機能するものであり、円筒状をなしている。この筒部74と後ベース部61との間には重合部に相当する伸縮部75が形成されており、伸縮部75と筒部74との間には空間状の収納部76が形成されている。この伸縮部75は筒部74と後ベース部61との間を塞ぐ断面U字状をなすものであり、伸縮部75および筒部74は弾性変形することに基いて水槽14から外箱1に振動が伝わることを抑制する。この伸縮部75は洗濯モータ23の運転時の振動で筒部74に対して主に径方向に変位するものであり、伸縮部75が振動で変位する方向とは主に径方向である。
ベローズ60の収納部76内には、図3に示すように、緩衝部材に相当するクッション80が嵌合されており、クッション80の後端部は筒部74と伸縮部75との間で挟持されている。このクッション80はEPDMを材料とする独立気泡の発泡体から構成されたものであり、クッション80の板厚は「6mm〜10mm」の範囲内に設定され、クッション80の硬度は25%圧縮で圧縮硬さが「20N/100CM2以下(厚さ25mmのとき)」に設定されている。このクッション80はバンドの両端部を溶着することから構成された円筒状をなすものであり、ベローズ60の外周面に拡径状態で挿入されることに基いて収納部76内に嵌合されている。即ち、クッション80は非嵌合状態(自然状態)の内径寸法が筒部74の外径寸法に比べて小さく設定されたものであり、弾性復元力で筒部74の外周面に密着している。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
ベローズ60の筒部74と伸縮部75との間にクッション80を介在したので、特に脱水処理時に洗濯モータ23の回転速度が複数の共振点を通過して定常値に至るときに伸縮部75が筒部74に対して径方向に振動することに基いてクッション80に接触する。このため、筒部74と伸縮部75とが直接的に接触することがなくなるので、両者が直接的に接触することに起因して「バタバタ」といった異音が発生することが防止される。しかも、筒部74にクッション80を装着した。このため、筒部74が振動で過度に変形することが抑えられるので、筒部74が過度に変形することに起因して「ボコボコ」といった異音が発生することが防止される。従って、筒部74と伸縮部75とが直接的に接触しない柔軟な形状を試行錯誤しながら調整したり、筒部74が過度に変形しない柔軟な形状を試行錯誤しながら調整する必要がなくなるので、ベローズ60の静音性を簡単な形状で高めることができる。また、ベローズ60の形状を設計的に調整する手間および金型の形状を実際に調整する手間がなくなるので、ベローズ60の開発に要する時間および費用を低減することができる。また、筒部74と伸縮部75とが互いに擦れることに基いて磨耗したり、水槽14が洗い処理時の洗濯物の重量および水の重量で沈下することに基いて筒部74に過度な撓みおよび捻れが生じることが抑えられるので、筒部74および伸縮部75が破れることに基いて水漏れが生じることを防止できる。尚、製品の騒音を実験的に測定したところ、製品の前側で最大「4db(A)」の騒音低減効果が得られることが判明した。
クッション80を筒部74の外周面に嵌合可能な筒状に設けた。このため、下記1)〜3)の手順で洗濯機を組立てることができるので、洗濯機の組立て作業性が向上する。しかも、クッション80の内径寸法を筒部74の外径寸法に比べて小さく設定した。このため、クッション80が弾性復元力で筒部74に密着するようになるので、静音性が一層高まる。
1)ベローズ60の後端部を水槽カバー16に連結する。
2)ベローズ60の外周面に前方からクッション80を嵌合する。
3)ベローズ60の前端部を前板4に連結する。
クッション80をベローズ60の筒部74と伸縮部75との間で挟持した。このため、ベローズ60が脱水処理時の振動で捲れたり、ベローズ60に脱水処理時の振動で皺が生じることが防止されるので、異音の抑制効果が長期間に渡って安定的に得られる。
クッション80を発泡体から構成した。このため、クッション80が撓み力および捻れ力で潰れることが防止されるので、この点からも異音の抑制効果が長期間に渡って安定的に得られる。しかも、クッション80を独立気泡の発泡体から構成したので、クッション80の潰れ防止効果が顕著になる。
ベローズ60およびクッション80を同系統の素材から形成した。このため、ベローズ60およびクッション80の一方が経時変化で大幅に劣化したり、ベローズ60およびクッション80の一方が大幅に磨耗することが防止されるので、特にベローズ60が破れることに基いて水漏れが生じることを防止できる。
クッション80を「厚さ25mmで一辺が10cmの正方形のサンプルを25%圧縮するまで押圧した荷重が20N以下となる」硬さに設定した。このため、ベローズ60の柔軟性がクッション80の影響で損なわれることがなくなるので、ベローズ60の振動抑制効果がクッション80の影響で消失することが防止される。しかも、脱水処理時に洗濯モータ23が立上がるときに水槽14がベローズ60に跳ね返されているような挙動も発生しなくなる。
上記実施例1においては、バンドの両端部を溶着することからクッション80を構成したが、これに限定されるものではなく、例えばバンドの両端部を接着剤によって接着することからクッション80を構成しても良い。
図4のベローズ60はEPDMを材料に形成されたものであり、伸縮部78を有している。この伸縮部78は筒部74と後ベース部61との間を塞ぐものであり、複数の折畳み部79を径方向に配列してなる蛇腹状をなしている。これら複数の折畳み部79のうち最内周部に位置するものは重合部に相当するものであり、最内周部の折畳み部79と筒部74との間には緩衝部材に相当するクッション90が介在されている。このクッション90はベローズ60の成形品を発泡用の金型内に収納し、発泡基材であるEPDMを金型内で発泡させることからベローズ60に一体化されたものであり、筒部74の外周面を覆う円筒状をなしている。
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
クッション80をベローズ60の成形品に一体で発泡成形した。このため、クッション80とベローズ60との密着性が向上するので、静音性が一層高まる。しかも、クッション80をベローズ60と同系統の素材で成形した。このため、クッション80とベローズ60の密着性が一層向上するので、静音性もより一層高まる。
図5のベローズ100は前板4の投入口6と水槽カバー16の開口部17との間を水密に接続するものであり、EPDMを材料に形成されている。このベローズ100は前ベース部101および後ベース部102を有するものであり、後ベース部102は水槽カバー16の後フレーム部18および後フランジ部19に水密に連結されている。前ベース部101は前板4の前フレーム部7および前フランジ部8に水密に連結されたものであり、前ベース部101の前端面はドア9の閉鎖状態でドアガラス11に密着する。尚、ベローズ100は通路部材に相当するものである。
前ベース部101には円筒状のリップ部103が形成されており、リップ部103はドア9の閉鎖状態でドアガラス11に弾性復元力で密着し(実線参照)、ドア9の開放状態でドアガラス11から離間する(二点鎖線参照)。この前ベース部101には筒部104が形成されている。この筒部104は軸心線が前後方向へ指向する円筒状をなすものであり、筒部104と後ベース部102との間には伸縮部105が形成されている。この伸縮部105は複数の折畳み部106を軸方向に配列してなる蛇腹状をなすものであり、各折畳み部106は重合部に相当する。
筒部104の外周面にはクッション110が嵌合されている。このクッション110は緩衝部材に相当するものであり、EPDMを材料とする独立気泡の発泡体から構成されている。このクッション110はバンドの両端面を溶着することから円筒化されたものであり、筒部104の外周面に弾性復元力で密着している。
折畳み部106相互間の隙間には内周側からクッション120が充填されている。このクッション120は緩衝部材に相当するものであり、ベローズ100と同系統のEPDMを材料とする独立気泡の発泡体から構成されている。このクッション120はベローズ100の成形品を発泡用の金型内に収納し、EPDMを金型内で発泡させることからベローズ100に一体化されたものであり、クッション120の内周面にはスキン層121が形成されている。このスキン層121はクッション120をベローズ100に一体成形するときに同時成形されたものであり、平滑度が残余部分に比べて高い無孔状をなしている。
上記実施例3によれば次の効果を奏する。
ベローズ100の折畳み部106相互間にクッション120を介在した。このため、洗濯モータ23の運転時の振動で折畳み部106相互間が直接的に接触することがなくなるので、折畳み部106相互間が直接的に接触することに起因して「バタバタ」といった異音が発生することが防止される。尚、折畳み部106は振動で主に軸方向に伸縮するものであり、主な変位方向は軸方向である。
ベローズ100の筒部104にクッション110を装着した。このため、洗濯モータ23の運転時の振動で筒部104が過度に変形することが抑えられるので、筒部104が過度に変形することに起因して「ボコボコ」といった異音が発生することが防止される。
クッション120をベローズ100に一体成形したので、複数の折畳み部106相互間にクッション120を確実に介在させることができる。
クッション120にスキン層121を形成した。このため、クッション120の内周面に汚れ分が付着し難くなり、しかも、クッション120内に洗剤分が侵入し難くなるので、クッション120の劣化が汚れ分および洗剤分によって促進することが抑えられる。
上記実施例3においては、ベローズ100の筒部104にクッション110を嵌合する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば筒部104にクッション110を一体成形する構成としても良い。
上記実施例3においては、ベローズ100の伸縮部105にクッション120を一体成形する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えばベローズ100とは別に成形されたクッション120を伸縮部105の内周部に嵌合する構成としても良い。
上記実施例1〜実施例3においては、クッション80とクッション90とクッション110とクッション120を独立気泡の発泡体から構成したが、これに限定されるものではなく、例えば連続気泡の発泡体から構成しても良い。
上記実施例1〜実施例3においては、クッション80とクッション90とクッション110とクッション120をEPDMの発泡体から構成したが、これに限定されるものではなく、例えばフェルトの発泡体またはスポンジの発泡体から構成しても良い。
上記実施例1〜実施例3においては、ベローズ60およびベローズ100をエラストマーを材料に形成したが、これに限定されるものではなく、例えばゴムを材料に形成しても良い。要は弾性変形可能な材料から形成すれば良い。
実施例1を示す図(洗濯機の内部構成を示す断面図) 洗濯機の外観を示す前面図 図1のX部を拡大して示す図 実施例2を示す図3相当図 実施例3を示す図3相当図
符号の説明
1は外箱、6は出入口(投入口)、14は水槽、17は開口部、23は洗濯モータ、25はドラム(回転槽)、60はベローズ(通路部材)、74は筒部(重合部)、75は伸縮部(重合部)、78は伸縮部、79は折畳み部(重合部)、80はクッション(緩衝部材)、90はクッション(緩衝部材)、100はベローズ(通路部材)、104は筒部、105は伸縮部、106は折畳み部(重合部)、110はクッション(緩衝部材)、120はクッション(緩衝部材)を示している。

Claims (6)

  1. 洗濯物の投入口を有する外箱と、
    前記外箱内に収納され、水を受ける水槽と、
    前記水槽内に片持ち状態で収納され、洗濯モータによって回転操作される回転槽と、
    前記水槽に設けられ、前記外箱の投入口から前記回転槽内に洗濯物を投入するための開口部と、
    前記外箱の投入口と前記水槽の開口部との間を水密に接続する弾性変形可能な通路部材とを備え、
    前記通路部材は、前記洗濯モータの運転時の振動で変位する方向に沿って相互に重なる複数の重合部を有するものであり、
    前記複数の重合部相互間には、前記洗濯モータの運転時の振動で重合部が隣接する重合部に接触することを防ぐ緩衝部材が設けられていることを特徴とする洗濯機。
  2. 洗濯物の投入口を有する外箱と、
    前記外箱内に収納され、水を受ける水槽と、
    前記水槽内に片持ち状態で収納され、洗濯モータによって回転操作される回転槽と、
    前記水槽に設けられ、前記外箱の投入口から前記回転槽内に洗濯物を投入するための開口部と、
    前記外箱の投入口と前記水槽の開口部との間を水密に接続する弾性変形可能な通路部材とを備え、
    前記通路部材は、伸縮可能な伸縮部と伸縮部を支持する筒部とを有するものであり、
    前記筒部には、前記洗濯モータの運転時の振動で前記筒部が変形することを抑制する緩衝部材が設けられていることを特徴とする洗濯機。
  3. 前記緩衝部材は、前記通路部材の外周面に嵌合される筒状をなしていることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の洗濯機。
  4. 前記緩衝部材は、前記複数の重合部相互間または前記伸縮部および前記筒部相互間で挟持されていることを特徴とする請求項3記載の洗濯機。
  5. 前記緩衝部材は、前記通路部材の成形品に一体で発泡成形されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯機。
  6. 前記緩衝部材は、前記通路部材と同系統の素材で成形されていることを特徴とする請求項5記載の洗濯機。


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