JP2006216350A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池内の冷媒を燃料電池の状況に応じた方法で完全にすばやく排出することで再起動時に効率良く運転できるようにする。
【解決手段】冷媒流路5a,5bに独立した冷媒置換用マニフォールド4a〜4dを設け、燃料電池の運転停止時に冷媒置換用マニフォールド4a〜4dに設けた冷媒排出遮断弁を開き冷媒排出を行い,また同様にマニフォールド4a〜4dに設けた吸気導入遮断弁を開き圧力気体導入を行い、冷媒流路5a,5b,5cから冷媒をすばやくかつ完全に外部へ排出する。運転時は冷媒置換用マニフォールド4a〜4dから冷媒が排出されないように冷媒排出遮断弁は閉じており,外部から圧力気体が入り込まないように吸気導入遮断弁も閉じている。また各マニフォールドと各遮断弁の間には切替三方弁を設けてある。
【選択図】図2

Description

本発明は運転停止時における燃料電池内の冷媒の排出を迅速に行い、運転再開後に効率よく起動する燃料電池システムに関するものである。
燃料電池を自動車に用いることを想定した場合の起動運転において、特に氷点下からの燃料電池起動では燃料電池の各構成部品の熱容量を低減することが非常に重要である。低温時の反応速度低下による発電性能低下や燃料電池の冷却に必要な水が凍結することにより、発電できなくなるといった懸念がある。
そこで例えば、燃料電池内の冷却水(冷媒)通路に加え、燃料電池内部を循環した冷却水が流通する冷却水循環路を燃料電池外部に構成し、この冷却水通路内の冷却水を酸化ガスの気体圧力で抜き取る燃料電池システムが開示されている。
特開平6−223855号公報
しかしながら上記の発明では停止時の車両姿勢によっては燃料電池スタック内に冷媒が残る可能性があり、残留する冷媒によって設計見積もりよりも熱容量が増えることによる起動時間遅延や起動運転が不可能になるという問題があった。
そこで本発明はこのような問題を解決するために、冷媒流路内の冷媒を燃料電池の状況に応じた方法で完全にすばやく取り出すことで、再起動時に効率よく運転できるようにした燃料電池の提供を目的とする。
複数の単位セルを各々セパレータを介して積層し、各単位セルに対して燃料ガスと酸化剤ガスを供給することで発電をする燃料電池において、前記各セパレータに設けた冷媒流路と、前記冷媒流路に冷媒を循環及び遮断可能な冷媒入口マニフォールド及び冷媒出口マニフォールドと、前記冷媒流路に接続する少なくとも一対の冷媒置換用マニフォールドと、前記それぞれの冷媒置換用マニフォールドを外部の圧力気体の供給部(圧力気体を導入できるものであればよい)、並びに冷媒貯留部とそれぞれ選択的に接続可能な流路切換機構と、を備え、燃料電池の運転停止時に一方の冷媒置換用マニフォールドから導入した圧力気体により前記冷媒流路の冷媒を他方の冷媒置換用マニフォールドへと送り出し、燃料電池内の冷媒を気体と置換する。
本発明によると、一方の冷媒置換用マニフォールドから冷媒流路に圧力気体を導入し、この圧力気体によって冷媒を他方の冷媒置換用マニフォールドから押し出されるように排出するので、すばやくかつ十分に、冷媒を燃料電池から排出できる。
また冷媒置換用マニフォールドを冷媒入口マニフォールドと冷媒出口マニフォールドから独立して形成することで、冷媒排出時の冷媒の残留を考慮せずに冷媒入口マニフォールドと冷媒出口マニフォールドを通常運転時の性能優先で設計することができる。
本発明の燃料電池システムの第1実施形態について図1〜図9を用いて説明する。
図1は本発明の燃料電池システムに用いる燃料電池14の単位セル6の断面図である。単位セル6は電極触媒とガス拡散の機能を併せ持つ発電膜6aと、燃料ガス流路6bを有するセパレータと、酸化剤ガス流路6cを有すセパレータから構成される。
発電膜6aの一方の側には燃料ガス流路6bを有するセパレータが備えられ、もう一方の側には酸化剤ガス流路6cを有するセパレータが備えられている。各々のセパレータの外側(発電膜6aの反対側)の凹部(酸化剤ガス流路6cと燃料ガス流路6bの間の部分)が、各々のセパレータを積層したときに冷媒流路5を形成する。
燃料ガス流路6bには外部から燃料ガスが供給され、同じく外部から、吸気ホース25を流通した空気が酸化剤ガス流路6cに供給される。冷媒流路5には、冷媒である冷却水が後述するように循環される。
図2に示されているセパレータの外側の面には、冷媒流路5と、冷媒入口マニフォールド1と、冷媒出口マニフォールド2、と冷媒置換用マニフォールド4a〜4dが形成される。
冷媒流路5内の両端に流路入口側5aと流路出口側5bが設けられ、流路入口側5aは冷媒入口マニフォールド1と接続し、流路出口側5bは冷媒出口マニフォールド2と接続している。図2に示されるように、冷媒流路5の冷却流域5cは、それぞれ流路入口側5aと流路出口側5bよりも冷却面積を大きくとっている。
流路入口側5aと流路出口側5b以外の冷却領域5cは、複数の細長い流路が一定の間隔をもって並列に並べられて形成されている。この一定の間隔の冷却領域5cに、前記酸化剤ガス流路6cあるいは、燃料ガス流路6bが入り込んでいる。この構造によって図1のように、冷媒流路5が前記単位セル6の酸化剤ガス流路6cと隣接する単位セル6の燃料ガス流路6bに接しているのがわかる。
前記冷媒入口マニフォールド1と冷媒出口マニフォールド2は燃料電池14内の各々のセパレータをそれぞれ積層方向に貫通し、冷媒入口マニフォールド1は外部の冷媒ホース24aと連通し、冷媒出口マニフォールド2は外部の冷媒ホース24bと連通している。
冷媒流路5の流路入口側5aと流路出口側5bの付近それぞれには冷媒置換用マニフォールド4a、4bを備え、同じく下端部には冷媒置換用マニフォールド4c、4dを備える。冷媒置換用マニフォールド4a〜4dはそれぞれ冷媒流路5と連通する。
図3は本発明の燃料電池14の側面図である。燃料電池14は複数の積層された単位セル6と電流取り出し板7とエンドプレート8a、8bを配置する。
積層された単位セル6の外側を両側から一対の電流取り出し板7で挟み、それぞれの電流取り出し板7の外側にエンドプレート8a、8bを積層させる。一方のエンドプレート8aの外側には置換ポート27a〜27dが連結され、もう一方のエンドプレート8bの外側には置換ポート27e〜27hが連結される。それぞれの置換ポート27a〜27hは燃料電池14を貫通した冷媒置換用マニフォールド4a〜4dと接続する。また、置換ポート27a〜27hは外部の配管9と接続している。つまり、置換ポート27a〜27hを介して冷媒置換用マニフォールド4a〜4dは外部の配管9と接続している。
図4は本発明の燃料電池14の斜透視図である。
一方のエンドプレート8aの外側の面において、冷媒置換用マニフォールド4aに連通する置換ポート27aを備え、同じく冷媒置換用マニフォールド4bに連通する置換ポート27b、冷媒置換用マニフォールド4cに連通する置換ポート27c、冷媒置換用マニフォールド4dに連通する置換ポート27dをそれぞれ備える。
同様にもう一方のエンドプレート8bの外側の面において、冷媒置換用マニフォールド4aに連通する置換ポート27e、同じく冷媒置換用マニフォールド4bに連通する置換ポート27f、冷媒置換用マニフォールド4cに連通する置換ポート27gを備え、さらに冷媒置換用マニフォールド4dに連通する置換ポート27hをそれぞれ備える。
図5は本発明の燃料電池14の冷却システムの構成についての概略図である。前記冷媒入口マニフォールド1と連通する冷媒ホース24aと、前記冷媒出口マニフォールド2と連通する冷媒ホース24bを燃料電池14の外部に備える。
冷媒ホース24aと24bはそれぞれ冷媒冷却用ラジエータ10に接続される。冷媒ホース24aは冷媒冷却用ラジエータ10の一方の側と燃料電池14の冷媒入口マニフォールド1に接続され、冷媒ホース24bは冷媒冷却用ラジエータ10のもう一方の側と燃料電池14の冷媒出口マニフォールド2に接続される。冷媒ホース24aの途中には冷媒ポンプ12が備えられている。
また、冷媒ホース24aに備えられた冷媒ポンプ12と燃料電池14の間に冷媒遮断弁13aが備えられ、冷媒冷却用ラジエータ10と燃料電池14の間の冷媒ホース24bには冷媒遮断弁13bが備えられている。ここで、それぞれ冷媒遮断弁13a、13bは、冷媒ホース24a、24bと燃料電池14の接続付近に備えられている。
燃料電池14内のエンドプレート8a、8bに備えられたそれぞれ置換ポート27a〜27dは配管9を介して吸気・冷媒切替三方弁23a〜23dに接続している。同様に、それぞれ置換ポート27e〜27hは配管9を介して吸気・冷媒切替三方弁23e〜23hに接続している。ここで吸気・冷媒切替三方弁23a〜23hのa〜hは置換ポート27a〜27hのa〜hに対応している。
吸気・冷媒切替三方弁23a〜23dは、置換ポート27a〜27dを冷媒貯留部11側又は蓄圧タンク18側に切り替え接続する。同様に吸気・冷媒切替三方弁23e〜23hは、置換ポート27e〜27hを冷媒貯留部11側又は蓄圧タンク18側に切り替え接続する。
吸気・冷媒切替三方弁23a〜23dと冷媒貯留部11の間に冷媒排出遮断弁22a〜22dが備えられ、吸気・冷媒切替三方弁23a〜23dと圧力気体の供給部としての蓄圧タンク18の間に吸気導入遮断弁21a〜21dが備えられている。同様に、吸気・冷媒切替三方弁23e〜23hと冷媒貯留部11の間に冷媒排出遮断弁22e〜22hが備えられ、吸気・冷媒切替三方弁23e〜23hと蓄圧タンク18の間に吸気導入遮断21e〜21hが備えられている。
吸気導入遮断弁21a〜21hと冷媒排出遮断弁22a〜22hのa〜hは、それぞれ置換ポート27a〜27hのa〜hに対応している。
酸化剤ガスの供給源ともなる蓄圧タンク18には圧力センサ19が備えられ、吸気フィルタ16を備えた空気圧縮機17と接続している。
吸気フィルタ16を通った空気が空気圧縮機17で圧縮され、蓄圧タンク18に送り込まれる。圧力センサ19によって、蓄圧タンク18の空気の圧力を検知することができる。
蓄圧タンクの下部には吸気ホース25が接続され、蓄圧タンク18はこの吸気ホース25を介して、燃料電池14の酸化剤ガス流路6cに連通する図示しない酸化剤ガスの導入用のマニフォールドと接続している。燃料電池14の通常運転時に蓄圧タンク18から酸化剤ガスとして空気が供給される。
燃料電池14の酸化剤ガス流路6cに連通する酸化剤ガス排出用のマニフォールドの出口は、外部のオフガス排気管26と接続している。
吸気ホース25とオフガス排気管26には、それぞれ、酸化剤ガス弁20a、20bが燃料電池14付近に備えられている。
冷媒貯留部11の下方と冷媒冷却用ラジエータ10は、ラジエータ流路10aによって接続されている。冷媒冷却用ラジエータ10と燃料電池14と冷媒ホース24a、24bの間で冷媒が減少した場合、自動的に冷媒貯留部11から冷媒を補充し、燃料電池14の温度上昇による冷媒膨張時には、冷媒を冷媒貯留部11に排出できるような構造になっている。つまり冷媒貯留部11はリザーバタンクの役割を有している。
燃料電池14には燃料電池14の傾斜角を検知するために、傾斜角センサ15が備えられている。傾斜角センサ15は燃料電池14の前後方向に対する傾きと左右方向に対する傾きが検出できるようになっている。
図6は本発明の燃料電池14を車両に搭載したときに燃料電池14が前後に傾いたときの、水位28に対するそれぞれ置換ポート27a〜27hの高さを示している。図7は燃料電池14が図6の状態よりも前後に傾いているときの、水位28に対するそれぞれ置換ポート27a〜27hの高さを示している。
図8は本発明の燃料電池14を車両に搭載したときに燃料電池14が左右に傾いたときの、水位28に対するそれぞれ置換ポート27a〜27hの高さを示している。図9は燃料電池14が図8の状態よりも左右に傾いているときの、水位28に対するそれぞれ置換ポート27a〜27hの高さを示している。
次に本発明の第1実施形態の作用について説明する。
通常運転時の作用について図1〜図5を用いて説明する。まず、吸気フィルタ16を通過して空気圧縮機17に送り込まれた空気は、圧縮されたのちに蓄圧タンク18に送り込まれる。この蓄圧タンク18の空気は吸気ホース25を流通して、燃料電池14の酸化剤ガスが流通するマニフォールドにから、酸化剤ガス流路6cに送り込まれる。外部から燃料ガスが、燃料ガスが流通するマニフォールドに供給され、燃料ガス流路6bに送り込まれる。燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により、各々の単位セル6内の燃料ガス流路6bと発電膜1の間で発生した電子を、電流取り出し板7から取り出すことで、燃料電池14の発電が行われる。
燃料電池14の通常運転中に各々の単位セル6内の温度の上昇を抑えるために、セパレータの冷媒流路5に冷媒である冷却水を流通させる。
冷媒ポンプ12の作用によって冷媒は冷媒ホース24aを流通し、燃料電池14を循環したあと冷媒ホース24bを流通して冷媒冷却用ラジエータ10に循環する。なお冷媒遮断弁13aと13bを開放されている。
燃料電池14に供給された冷媒は、セパレータの冷媒入口マニフォールド1に入り、流路入口側5a、冷媒流路5、流路出口側5bを流通して、冷媒出口マニフォールド2から外部に排出される。
冷媒は、冷媒流路5に接する発電膜6a、燃料ガス流路6b、酸化剤ガス流路6cを冷却する。
このとき、冷媒流路5に接続している冷媒置換用マニフォールド4a〜4dから冷媒が排出されないように、冷媒排出遮断弁22a〜22hが閉じられ、冷媒置換用マニフォールド4a〜4dに外部から気体が入り込まないように、吸気導入遮断弁21a〜21hが閉じられている。
冷媒貯留部11の下端と冷媒冷却用ラジエータ10の上端がラジエータ流路10aによって接続され、冷媒冷却用ラジエータ10と燃料電池14の間の冷却系で冷媒が減少した場合には、自動的に冷媒貯留部11から冷媒を冷媒冷却用ラジエータ10に補充し、また、温度上昇による冷媒膨張時には冷媒を冷媒貯留部11へと排出される。
次に燃料電池14の運転を停止するときに燃料電池14から冷媒を抜き取るシステムについて説明する。
まず、車両が平坦な場所に停止し、且つ荷物などの積載がなく、燃料電池14に備えられた傾斜角センサ15の出力から判断して、燃料電池14の姿勢がある閾値以内で傾きがないときの冷却システムについて説明する。
まず冷却ポンプ12を停止し燃料電池14の外部の冷媒遮断弁13a、13bを閉鎖する。これによって冷媒が燃料電池14内に残留する分と他の冷却系に残留する分とに分割することができる。なお、燃料電池14の運転停止時には各々の単位セル6に対する燃料ガスと酸化剤ガスの供給は停止される。
ここで空気圧縮機17を駆動し、吸気フィルタ16から送り込まれた空気を高圧にして蓄圧タンクに送り込む。蓄圧タンク18の圧力が所定値以上になったことを圧力センサ19で検知したとき、空気圧縮機17の運転を停止する。
冷媒流路5の上端部に備えられた冷媒置換用マニフォールド4a、4bに対応する置換ポート27a、27b、27e、27fと、冷媒流路5の下端部に備えられている冷媒置換用マニフォールド4c、4dに対応する置換ポート27c、27d、27g、27hを気体導入用と冷媒排出用にわけて用いる。
まず、冷媒流路5の上端部から空気を送り込むために、置換ポート27a、27b、27e、27fに対応する吸気・冷媒切替三方弁23a、23b、23e、23fを蓄圧タンク18側へ切替接続し、吸気導入遮断弁21a、21b、21e、21fを開放する。
これによって燃料電池14内部の冷媒置換用マニフォールド4a、4bが置換ポート27a、27b、27e、27fと配管9を介して、蓄圧タンク18と接続される。
一方、置換ポート27c、27d、27g、27hに対応する吸気・冷媒切替三方弁23c、23d、23g、23hを冷媒貯留部11へ切替接続し、冷媒排出遮断弁22c、22d、22g、22hを開放する。
この作用によって燃料電池14内部の冷媒置換用マニフォールド4c、4dが置換ポート27c、27d、27g、27hを介して、冷媒貯留部11と接続される。
このとき、冷媒排出遮断弁22a、22b、22e、22fは閉じられ、吸気導入遮断弁21c、21d、21g、21hは閉じられている。
また酸化剤ガス弁20a、20bを閉じることで、外部からの空気の供給と外部への空気の排出を停止しておく。
蓄圧タンク18から置換ポート27a、27b、27e、27fに空気が送り込まれ、冷媒流路5の上端部に備えられている冷媒置換用マニフォールド4aと4bの両側から空気が供給される。この供給された空気によって、冷媒は冷媒流路5の下端部にある冷媒置換用マニフォールド4c、4dから押し出され、置換ポート27c、27d、27g、27hから冷媒貯留部11へ排出される。冷媒流路5の冷媒量が減少するにつれて、蓄圧部18内の空気圧も下がる。この蓄圧タンク18内部の空気の圧力の減少によって、冷媒流路5内の冷媒の残留量を知ることができる。
ここで蓄圧タンク18に備えられた圧力センサ19が検知する圧力が所定値まで低下したとき、冷媒流路5から完全に冷媒が排出されたと判断できるので、この時点ですべての弁である、吸気導入遮断弁21a〜21hと冷媒排出遮断弁22a〜22hを閉じて燃料電池14の冷媒排出の作用を終わらせる。
次に燃料電池14の運転再開時に冷媒を再投入するときは、吸気導入遮断弁21a〜21hを全部閉鎖し、冷媒排出遮断弁22a〜22hを全開にする。また、冷媒遮断弁13aを開放し冷媒遮断弁13bを閉鎖する。この状態では燃料電池14の冷媒流路5には冷媒と置換された空気が流通している。
冷媒ポンプ12を駆動すると冷媒入口マニフォールド1から冷媒が冷媒流路5に導入され、冷媒置換用マニフォールド4a〜4dから冷媒流路5に溜まった空気を押し出していく。
空気は冷媒置換用マニフォールド4a〜4dから、置換ポート27a〜27hを介して、冷媒貯留部11へと送り出される。この排気動作は冷媒流路5内の空気がすべて冷媒貯留部11を経由して外部に排出されるまで継続される。ただし冷媒流路5内がすっかり冷媒を置換、すなわち冷媒が再投入されたときでも冷媒中には気泡が残留する。
冷媒に存在する気泡を取り除くために、冷媒ポンプ12によって上記の冷媒の循環をしばらく継続的に行う。冷媒中の気泡は冷媒貯留部11で分離され、その下方のラジエータ流路10aから冷媒冷却用ラジエータ10に循環される冷媒内の気泡を完全に取り除くことができる。
次に車両の停止時に、燃料電池14が前後又は左右に傾きがある場合の、本発明の冷媒排出システムの作用について図2、図5〜図9を用いて説明する。
燃料電池14の傾斜において、図6、図7のように前後に傾斜しているか、図8、図9のように左右に傾斜している場合に分けて説明する。ここで図6〜図9には水位28が例示的に図示されている。
燃料電池14の運転停止時において、まず燃料電池14に備えられている傾斜角センサ15によって燃料電池14の傾斜角と前後または左右の傾きであるか判断する。
傾斜角センサ15の出力によって、燃料電池14の傾きを検知し、ここでは燃料電池14が図6のように前後に傾いているときについて説明する。
燃料電池14が図6の示されるように前後に傾いている場合、置換ポート27a〜27hと水位の関係は、冷媒の排出とともに変化する。
初めに置換ポート27a〜27hは、位置の高い順から置換ポート27eと27f、次に27aと27b、27gと27h、そして27cと27dとなる。傾斜角センサ15で検出される角度と、そのときの置換ポート27a〜27hの高さの順番の関係を予め検知しておく。
次に燃料電池14の運転停止直後において、傾斜角センサ15に基づいて置換ポート27e、27fが水位よりも高いところにあり、それ以外の置換ポート27a、27b、27c、27d、27g、27hは水位よりも低いところにあることを確認する。
置換ポート27a〜27hうちもっとも高い位置にある置換ポート27eと27fに対応する吸気・冷媒切替三方弁23eと23fを蓄圧タンク18側へ切替接続する。他の吸気・冷媒切替三方弁23a、23b、23c、23d、23g、23hを冷媒貯留部11側へ切替接続する。
吸気導入遮断弁21e、21fを開放し他の吸気導入遮断弁21a、21b、21c、21d、21g、21hを閉鎖する。
同時に冷媒排出遮断弁22a、22b、22c、22d、22g、22hを開放し、22e、22fを閉鎖する。
次に酸化剤ガス弁20a、20bを閉鎖する。この作用によって、空気が蓄圧タンク18から置換ポート27e、27fに流れ、冷媒置換用マニフォールド4a、4bの傾斜上方側から空気が冷媒流路5に供給される。この冷媒流路5に送り込まれた空気の圧力によって、冷媒流路5の下端部の冷媒置換用マニフォールド4a、4bのうち傾斜下方側から、また、冷媒置換用マニフォールド4c、4dの両側から冷媒が外部へ押し出される。そして、置換ポート27a、27b、27c、27d、27g、27hから冷媒が排出され、冷媒貯留部11へ循環される。
前記の作用の後、圧力センサ19によって蓄圧タンク18内の空気圧力を測定し、この空気圧力の減少によって、冷媒流路5内の冷媒の水位が下がることを検知する。
前記の圧力センサ19の検出値に基づいて、燃料電池14内部の水位が下がり、水位が置換ポート27a、27bよりもさがった状態で、且つ置換ポート27a、27bに対応する冷媒置換用マニフォールド4a、4bから完全に冷媒が排出された状態になったことを判断する。なお、この判定は予めした実験結果から、水位と、傾斜角センサ15の傾斜角と、置換ポート27a〜27hの配置と、圧力センサ19の出力の関係から正確に導くことができる。
この時点で吸気・冷媒切替三方弁23a、23bを冷媒貯留部11側から蓄圧タンク18側に切替接続する。冷媒排出遮断弁22a、22bを閉鎖し吸気導入遮断弁21a、21bを開放する。この作用によって置換ポート27a、27bと蓄圧タンク18が接続され、燃料電池14に置換ポート27a、27bからも空気が供給される。
置換ポート27a、27b、27e、27fを流通したあと、空気は冷媒置換用マニフォールド4a、4bの両側から冷媒流路5に流れ、冷媒置換用マニフォールド4c、4dの両側から、つまり、置換ポート27c、27d、27g、27hから冷媒貯留部11へ冷媒が循環される。
さらに冷媒流路5の水位が置換ポート27g、27hよりも下がることを圧力センサ19で検知すると、吸気・冷媒切替三方弁23g、23hが冷媒貯留部11から蓄圧タンク18へ切替接続される。同時に冷媒排出遮断弁22g、22hが閉じられ、吸気導入遮断弁21g、21hが開放される。
この作用によって置換ポート27g、27hと蓄圧タンク18が接続され、燃料電池14に置換ポート27g、27hからも空気が供給される。
置換ポート27a、27b、27e、27f、27g、27hからの空気が、冷媒置換用マニフォールド4a、4bの両側からと冷媒置換用マニフォールド4c、4dの傾斜上方側から冷媒流路5に送り込まれ、冷媒置換用マニフォールド4c、4dの傾斜下方側から冷媒貯留部11へ冷媒が排出される。
圧力センサ19の検出値が所定値となったところで、上記の作用を終了する。
ところで、燃料電池14が図7のように前後に傾いているときも、図6のように前後に傾いているときと同様な手順で同様に作用する。
このとき、置換ポート27a〜27hの高さにおいて、置換ポート27e、27fがもっとも高い位置にあり、置換ポート27gと27h、27aと27b、27cと27dの順番に低い位置にあることを、傾斜角センサ15と置換ポート27a〜27hの配置の関係から導き出す。
以下図6のように燃料電池14が前後に傾いているときと同様な手順で冷媒を排出していく。
次に図8と図9のように車両が左右方向に傾いて停車しているとき、すなわち燃料電池14が左右に傾いているときについて説明する。まず燃料電池14が図8のように左右に傾いているときについて説明する。
傾斜角センサ15から燃料電池14の傾斜角度を検知に基づき前回と同じように、最上端(または最下端)からの置換ポート27a〜27hの高さの順番を予め把握しておく。置換ポート27a〜27hのうち、置換ポート27bと27fがもっとも高い位置にあり、置換ポート27aと27e、27dと27h、27cと27gの順に低い位置にある。
置換ポート27a〜27hのうち、もっとも高い位置にある置換ポート27b、27fに対応する吸気・冷媒切替三方弁23bと23fを蓄圧タンク18側へと切替接続する。
他の吸気・冷媒切替三方弁23a、23c、23d、23e、23g、23hを冷媒貯蓄部11へ切替接続する。
同時に吸気導入遮断弁21b、21fを開放し、他の吸気導入遮断弁21a、21c、21d、21e、21g、21hを閉鎖する。
同時に、冷媒排出遮断弁22b、22fを閉鎖し、他の冷媒排出遮断弁22a、22c、22d、22e、22g、22hを開放する。
この送り込まれた空気の圧力によって冷媒流路5の冷媒が、冷媒置換用マニフォールド4a、4c、4dの両側から外部に押し出される。この押し出された冷媒は置換ポート27a、27e、27c、27d、27g、27hから配管9を介して貯留部11へ循環される。
圧力センサ19の出力から、燃料電池14内部の水位が下がり、水位が置換ポート27aと27eよりも下がった状態で、且つ置換ポート27aと27eに対応する冷媒置換用マニフォールド4aから完全に冷媒が排出された状態になったことを判定すると、置換ポート27aと27eに対応する吸気・冷媒切替三方弁23a、23eを蓄圧タンク18側へ切替接続する。同時に吸気導入遮断弁21a、21eを開放し、冷媒排出遮断弁22a、22eを閉鎖する。これによって置換ポート27a、27eからも空気が冷媒流路5に、冷媒置換用マニフォールド4a、4bの両側から供給される。
この送り込まれた空気の圧力によって、水位がさらに下がり置換ポート27d、27hより低く、置換ポート27cと27gより高くなったとき、吸気・冷媒切替三方弁23dと23hを冷媒貯留部11から蓄圧タンク18側へ切替接続する。同時に冷媒排出遮断弁22dと22hを閉鎖し、吸気導入遮断弁21dと21hを開放する。
この作用によって置換ポート27dと27hからも冷媒流路5に空気が送り込まれる。この送り込まれた空気によって、冷媒流路5に残留する冷媒を冷媒貯留部11へ排出することができる。
図9のように燃料電池14が左右に傾いたときも、同様にして上記の作用を行うことで冷媒流路5からの冷媒を排出する。
なお、燃料電池14内の冷媒を抜き取った後に冷媒を再投入する場合は、燃料電池14の傾きがない場合と同じ作用によって冷媒を導入し、また冷媒中の気泡を取り除く。
なお、前記した冷媒の排出、再投入の制御は図示しないコントローラにより吸気・冷媒切替三方弁23a〜23h、吸気導入遮断弁21a〜21h、冷媒排出遮断弁22a〜22h、冷媒遮断弁13a、13bを傾斜角センサ15に基づいて自動的に行うようにする。
なお、空気を一定の圧力で空気圧縮機17から蓄圧タンク18に送り続けながら、前記と同様にして燃料電池14の冷媒流路5から冷媒を取り除くこともできる。
ここで一例として燃料電池14が図6のように前後に傾いたときの、冷媒流路5からの冷媒の取り出しについて説明する。
燃料電池14の置換ポート27e、27fに蓄圧タンク18から空気を送り続けると、空気が冷媒置換用マニフォールド4a、4b上方の片側から冷媒流路5に空気が供給される。送りこまれる空気と、置換ポート27a、27b、27c、27d、27g、27hの開放によって、冷媒は冷媒置換用マニフォールド4a、4bの下方の片側と冷媒置換用マニフォールド4c、4dの両側から冷媒が排出される。
燃料電池14内の冷媒の水位が置換ポート27a、27bより下がり、かつ、冷媒置換用マニフォールド4a、4bから冷媒が完全に抜け切る時、空気が置換ポート27a、26bを通って配管9に送り込まれる。空気が置換ポート27a、27bに送り込まれた瞬間、冷媒流路5内の圧が若干低下する。
この若干低下した圧力を判定することで、置換ポート27a、27bに対応する吸気・冷媒切替三方弁23a、23bを蓄圧タンク18へ切替接続する。そして蓄圧タンク18から置換ポート27a、27bにも空気が送り込まれる。そこで冷媒流路5から完全に冷媒が排出されると、その時点で冷媒流路5内の圧力は一定の圧力となり、変化はしなくなる。
このような蓄圧タンク18と圧力センサ19と空気圧縮機17による水位の判定によっても、状況に応じて冷媒置換用マニフォールド4a〜4hを、正確に冷媒排出または空気導入用に用いることができ、冷媒流路5から冷媒を完全に排出できる。
次に通常運転時における冷媒流路5からの冷媒の気泡の取り除きの作用について説明する。
なお、一般に気泡は高い場所に溜まるため、気泡除去操作時に傾斜センサ15から検知したもっとも高い位置にある置換ポート27a〜27hを割り出し、冷媒中の気泡を排除する。例えば、置換ポート27aがもっとも高い位置にある場合、吸気・冷媒切替三方弁23aを冷媒貯留部11側に切替接続し、冷媒排出遮断弁22aを開き、通常の冷媒流路5以外にも冷媒が流れ、置換ポート27aを流通する冷媒とともに、冷媒内の気泡を取り除くことができる。
一定時期にこの操作を実施し、終了後に通常の運転に切り替える。この作用によって、以下述べる冷媒再投入時に完全に抜ききることができなかった気泡を、冷媒から完全に取り除くことができる。
本発明の第1実施形態の効果について説明する。
本発明の燃料電池14において、冷媒流路5に冷媒を循環及び遮断可能な冷媒入口マニフォールド及び冷媒出口マニフォールドと、冷媒流路5に接続する少なくとも一対の冷媒置換用マニフォールド4a〜4dを設け、それぞれの冷媒置換用マニフォールド4a〜4dを外部の圧力気体の畜圧タンク18、並びに冷媒貯留部11とそれぞれ選択的に接続可能な吸気・冷媒切替三方弁23a〜23hと接続した。この構成によって、冷媒排出時に冷媒置換用マニフォールド4a〜4dを冷媒排出又は気体導入用に切替て用いることができる。
燃料電池14の運転停止時に、一方の冷媒置換用マニフォールド4a〜4dから導入した空気により冷媒流路5の冷媒を他方の冷媒置換用マニフォールド4a〜4dへと送り出すことによって、燃料電池14内の冷媒を気体と置換するため、冷媒流路5の冷媒を完全に又すばやく取り除くことができる。
冷媒流路5の上部に、一方の冷媒置換用マニフォールド4a〜4dを、同じく冷媒流路5の下部に、他方の冷媒置換用マニフォールド4a〜4dが接続されるように構成したので、冷媒流路5の上方から空気を送り込み、冷媒流路5の下方から冷媒を排出するので、冷媒流路5内の冷媒を気体と置換し、冷媒を完全に排出する。
また、本発明の燃料電池14の構成では、冷媒置換用マニフォールド4a〜4dを、燃料ガスが流通するマニフォールドと酸化剤ガスが流通するマニフォールド、冷媒入口マニフォールド1と冷媒出口マニフォールド2から独立させて冷媒流路5に接続させているので、燃料電池14の運転時の性能に影響を与える冷媒流路5および冷媒入口マニフォールド1と冷媒出口マニフォールド2の配置を、冷媒排出時の残留量を考慮せずに冷却性能優先で構成することができる。
冷媒流路5への冷媒の再充填時に、冷媒入口マニフォールド1から冷媒を導入し、冷媒出口マニフォールド2からの冷媒の排出を遮断し、冷媒置換用マニフォールド4a〜4をから冷媒流路5内に溜まった気体を排出するようにしたので、複雑な形状をもつ冷媒流路5内に残留する気泡を完全に除去することが可能となり、気泡詰りによる燃料電池14内の局所的なヒートスポットがなくなり、燃料電池14の寿命に悪影響を及ぼす因子を取り除くことができる。
燃料電池14の運転中に、冷媒流路5に冷媒入口マニフォールド1から冷媒を導入し、冷媒出口マニフォールド2から排出させる一方で、冷媒流路5の上部の冷媒置換マニフォールド4a〜4dを冷媒貯留部11と連結させることで、冷媒中に含まれる気泡を排除するようにした。このときに用いる冷媒置換用マニフォールド4a〜4dは傾斜角センサ16から判断した、もっとも高い位置にある置換ポート27a〜27hに対応するものを用いるので、燃料電池14の運転中に置換ポート27a〜27hの高さが変化しても、常にもっとも高い位置にある置換ポート27a〜27hに対応した冷媒置換用マニフォールド4a〜4dの上方の片側から冷媒を排出し、冷媒内に含まれる気泡を確実に除去することが可能になる。
冷媒流路5の上部の異なった位置に少なくとも2つの冷媒置換用マニフォールド4a〜4dを備え、同様に冷媒流路5の下部の異なった位置に少なくとも2つの冷媒置換用マニフォールド4a〜4dを備える。燃料電池14の前後または左右、または前後と左右の複合の傾きを検知する傾斜角センサ15を備えることで、燃料電池14から冷媒を排出するとき、燃料電池14が傾斜していても、傾斜角センサ15の検出値から判断し、もっとも高い位置にある置換ポート27a〜27hから空気を導入し、それ以外の置換ポート27a〜27hから冷媒を排出することができ、燃料電池14が前後または左右、または前後と左右に傾いているときにも、冷媒流路5内の冷媒をすばやく、確実に排出することができる。
傾斜角センサ15と、冷媒の水位と、蓄圧タンク18と、置換ポート27a〜27hの高さの位置の関係を予め検知しておくことで、燃料電池14が前記のように傾いているとき、傾斜角センサ15の検出値から時間の経過とともに変化する置換ポート27a〜27hと水位の関係を適確に判断できる。これにより、吸気・冷媒切替三方弁23a〜23hを冷媒流路5内の冷媒の水位よりも高い位置にある置換ポート27a〜27hに接続させ、常に、水位よりも高い位置にある置換ポート27a〜27hから空気を導入し、水位よりも低い位置にある置換ポート27a〜27hから冷媒を排出することができ、したがって燃料電池14が前後または左右または前後左右に傾いているときも、冷媒流路5に残留する冷媒を上方から下方へ押し出すように外部へ排出するので、冷媒流路5の冷媒の残留を完全にすばやく取り除くことができる。
冷媒ポンプ12が冷媒ホース24aに備えられているので、冷媒を冷媒貯留部11から冷媒入口マニフォールド1と冷媒流路5と冷媒出口マニフォールド2を循環させることができる。冷媒ポンプ12の構成と作用によって、燃料電池14に任意で冷媒を循環させることができる。
冷媒貯留部11はリザーバタンクであるため、通常運転中に冷媒の膨張時には冷媒を冷媒貯留部11へ排出し、燃料電池14の冷媒が不足したときには冷媒を導入することが可能である。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
燃料電池により走行する燃料電池自動車などに用いることができる。
本発明の第1実施形態の燃料電池の単位セル内の概略図である。 本発明の第1実施形態の燃料電池のセパレータの概略図である。 本発明の第1実施形態の燃料電池の側面の概略図である。 本発明の第1実施形態の燃料電池の斜視図の概略図である。一部のセパレータと冷却用マニフォールドが図示されている。 本発明の第1実施形態の燃料電池の冷却システムの概略図である。 本発明の第1実施形態の燃料電池の側面の概略図である。 本発明の第1実施形態の燃料電池の側面の概略図である。 本発明の第1実施形態の燃料電池の正面の概略図である。 本発明の第1実施形態の燃料電池の正面の概略図である。
符号の説明
1 冷媒入口マニフォールド
2 冷媒出口マニフォールド
4a〜4d 冷媒置換用マニフォールド
5 冷媒流路
5a 流路入口側
5 流路出口側
5c 冷却流路
6a 発電膜
6b 燃料ガス流路
6c 酸化剤ガス流路
7 電流取り出し板
8a エンドプレート
8b エンドプレート
9 配管
10 冷媒冷却用ラジエータ
10a ラジエータ流路
11 冷媒貯留部
12 冷媒ポンプ
13a 冷媒遮断弁
13b 冷媒遮断弁
14 燃料電池
15 傾斜角センサ
16 吸気フィルタ
17 空気圧縮機
18 蓄圧タンク
19 圧力センサ
20a 酸化剤ガス弁
20b 酸化剤ガス弁
21a〜21h 吸気導入遮断弁
22a〜22h 冷媒排出遮断弁
23a〜23h 吸気・冷媒切替三方弁
24a 冷媒ホース
24b 冷媒ホース
25 吸気ホース
26 オフガス排気管
27a〜27h 置換ポート
28 水位

Claims (12)

  1. 複数の単位セルを各々セパレータを介して積層し、各単位セルに対して燃料ガスと酸化剤ガスを供給することで発電を行うようにした燃料電池において、
    前記各セパレータに設けた冷媒流路と、
    前記冷媒流路に冷媒を循環及び遮断可能な冷媒入口マニフォールド及び冷媒出口マニフォールドと、
    前記冷媒流路に接続する少なくとも一対の冷媒置換用マニフォールドと、
    前記それぞれの冷媒置換用マニフォールドを外部の圧力気体の供給部、並びに冷媒貯留部とそれぞれ選択的に接続可能な流路切換機構と、を備え、
    燃料電池の運転停止時に一方の冷媒置換用マニフォールドから導入した圧力気体により前記冷媒流路の冷媒を他方の冷媒置換用マニフォールドへと送り出し、燃料電池内の冷媒を気体と置換するようにした燃料電池システム。
  2. 前記冷媒流路の上部に、前記一方の冷媒置換用マニフォールドを、同じく下部に前記他方の冷媒置換用マニフォールドが接続される請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記冷媒流路からの冷媒の排出時に、前記上部の冷媒置換用マニフォールドから圧力気体が導入され、下部の冷媒置換用マニフォールドから冷媒が排出されるようにする請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記冷媒流路への冷媒の再充填時に、前記冷媒入口マニフォールドから冷媒を導入し、前記冷媒出口マニフォールドからの冷媒の排出を遮断し、冷媒置換用マニフォールドをから冷媒流路内に溜まった気体を排出することを特徴とした請求項2に記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池の運転中に、前記冷媒流路に冷媒入口マニフォールドから冷媒を導入し、冷媒出口マニフォールドから排出させる一方で、前記上部の冷媒置換マニフォールドを前記冷媒貯留部と連通させることで、冷媒中に含まれる気泡を排除するようにする請求項2または3に記載の燃料電池システム。
  6. 前記一方の冷媒置換用マニフォールドとして、冷媒流路の上部で異なった位置に少なくとも2つの冷媒置換用マニフォールドが接続され、また前記他方の冷媒置換用マニフォールドとして、同じく冷媒流路の下部で異なった位置に少なくもと2つの冷媒置換用マニフォールドが接続され、
    前記燃料電池の傾斜を検出する手段を備え、
    前記冷媒流路からの冷媒の排出時に、前記傾斜検出手段の検出した傾斜角により、前記最も上部に位置する冷媒置換用マニフォールドから圧力気体が導入され、最も下部の冷媒置換用マニフォールドから冷媒が排出されるようにする請求項1に記載の燃料電池システム。
  7. 前記冷媒流路からの冷媒の排出時に、前記傾斜検出手段の検出した傾斜角により、前記最も上部に位置する冷媒置換用マニフォールドから圧力気体が導入され、以後、時間の経過に伴い、順次位置の低い冷媒置換用マニフォールドからも圧力気体が導入されるようにする請求項5に記載の燃料電池システム。
  8. 前記冷媒置換用マニフォールドは前記燃料電池を積層方向に貫通して設けられ、
    前記冷媒置換用マニフォールドは、その両端において、前記外部の圧力気体の供給部、並びに前記冷媒貯留部に対してそれぞれ前記流路切換機構を介して選択的に接続可能に構成される請求項1〜7のいずれか一つに記載の燃料電池システム。
  9. 前記圧力気体の供給部は、前記燃料電池に供給する酸化剤ガスとしての圧縮空気を蓄える畜圧タンクである請求項1〜8のいずれか一つに記載の燃料電池システム。
  10. 前記畜圧タンクの気体圧力を検出する手段を備え、
    前記冷媒流路からの冷媒の排出時に前記検出圧力に基づいて冷媒の排出状態を推定するようにした請求項9に記載の燃料電池システム。
  11. 前記冷媒入口マニフォールドと冷媒出口マニフォールドは、冷媒を冷却するラジエータと循環通路を介して接続し、前記循環通路には冷媒を前記冷媒入口マニフォールドに圧送するポンプを備える請求項1〜10のいずれか一つに記載の燃料電池システム。
  12. 前記冷媒貯留部は、前記循環通路に循環させる冷媒のリザーバタンクである請求項11に記載の燃料電池システム。



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