JP2006214043A - ゴム補強用炭素繊維 - Google Patents

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誠司 伊藤
Masatsugu Furukawa
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Abstract

【課題】 ゴムとの接着性が良好で、かつゴム中での耐疲労性に優れ、タイヤやベルトに代表される繊維・ゴム複合体製品の補強用に好適なゴム補強用炭素繊維を提供する。
【解決手段】 エポキシ化合物及びイソシアネート化合物、あるいはそれらの反応物と、ウレタン樹脂とを付着させたゴム補強用炭素繊維とする。該繊維を加撚して撚糸コードとしたてから、再度エポキシおよびイソシアネートを付与し熱処理した後に、RFL(レゾルシン−ホルマリン−ラテックス)接着剤を付与して熱処理する。ウレタン樹脂より作成した皮膜が、強度11N/m<2>以上、伸度1000%以上、ガラス転移温度が−10℃以下であることがが好ましく、さらに分散粒子の平均粒径が1μm以下であることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゴムとの接着性が良好で、かつゴム中での耐疲労性に優れ、タイヤやベルトに代表される繊維・ゴム複合体製品の補強用に好適なゴム補強用炭素繊維に関するものである。
タイヤやベルトなどの繊維・ゴム複合体製品の補強材としては、ポリε−カプロラクタム繊維やポリヘキサメチレンアジパミド繊維に代表されるポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維に代表されるポリエステル繊維、および芳香族ポリアミド繊維などの合成繊維が主として用いられている。
一方、炭素繊維は、高弾性率、高強度、寸法安定性、耐熱性および耐薬品性などの性能のバランスが、他の繊維に比較して優れていることから、炭素繊維をゴム補強用の素材として用いる技術が、従来から検討されており、たとえば特許文献1などに開示されている。
また、特許文献2には、炭素繊維をエポキシ化合物一般、具体的には非水溶性エポキシ化合物で処理し、さらにRFL付着量を5〜50重量%、特に10〜20重量%となす接着処理方法が開示されているが、この方法では、炭素繊維のゴムとの接着性を向上させる点においては十分な効果を奏することができるものの、その接着処理条件によっては、炭素繊維がゴム中で十分な耐疲労性効果を奏することができなかった。
さらに、特許文献3には、炭素繊維糸条束にエポキシ/ゴムラテックスの第1処理液を付与した後熱処理し、次いでレゾルシン・ホルムアルデヒド縮合物・ゴムラテックスの第2処理液を付与した後熱処理する方法が提案されているが、この方法では、ゴムとの十分な接着性は得られるものの、ゴム中での耐疲労性を十分に満足するものが得られていないばかりか、炭素繊維の処理加工において、第1処理液を
大量に付着させるために、第1処理液に含まれるゴムラテックスのエマルジョンの不安定さから、ディッピング工程での生産性を低下させるガムアップ現象が生じるという問題があった。
このガムアップ現象は、熱処理ゾーンのローラー上に処理液中の単成分が界面活性剤から外れたものが塊状に付着する現象であり、このガムアップ現象をいくらかでも軽減させるために、ローラー内部に水を通してローラー表面を冷やしてガムアップの軽減を計るようなことが行われているが、完全な改善効果は得られていない。そして、このガムアップがローラーに発生すると、塊状のカスを取り除くために機械をしばしば休止しなければならず、作業が煩雑になるばかりか、繊維への接着処理剤の付着状態が不均一になって繊維長さ方向の接着性や品位の低下をもたらし、ひいてはゴム補強炭素繊維の耐疲労性の低下につながるという問題を生じていた。
このような問題を解決するため、特許文献4では炭素繊維束にポリウレタンを含む樹脂組成物を含浸してなることを特徴とするゴム補強用コードが開示されている。ポリウレタンを含浸させる場合、有機溶媒に溶解させたポリウレタンを含浸させる処方と水に分散させたポリウレタンを含浸させる処方が考えられ、処理の安全性及び環境に及ぼす悪影響を考慮した場合、水分散のポリウレタンを含浸せしめる処方を使用することが強く求められる。炭素繊維に溶剤に溶解させたポリウレタンを含浸処理した場合には比較的耐疲労性及び接着の良好なものが得やすい。しかしながら水系ポリウレタンを使用した場合には、ポリウレタンを水に分散させるのに必要である分散剤が接着を阻害するためか、十分な接着力を得ることが困難であった。この文献には接着性を向上させるためエポキシ化合物を同時に含浸させることを記載しているが、ポリウレタン樹脂にエポキシ化合物を含浸させた場合、ポリウレタンとエポキシ化合物及び/又はその反応物が反応体が相分離するためか、特に水系ポリウレタンを使用した場合において耐疲労性と接着性を両立させることが困難であった。
米国特許第3648452号明細書 特公昭53−30757号公報 特開昭60−181369号公報 特開2002−71057号公報
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑みなされたもので、その目的は、ゴムとの接着性が良好で、かつゴム中での耐疲労性に優れ、タイヤやベルトに代表される繊維・ゴム複合体製品の補強用に好適なゴム補強用炭素繊維を提供することにある。
本発明者は上記問題を解決すべく検討を重ねた結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、エポキシ化合物及びイソシアネート化合物、あるいはそれらの反応物と、ウレタン樹脂とが付着しているゴム補強用炭素繊維である。
本発明によれば、ゴムとの接着性が良好で、かつゴム中での耐疲労性に優れ、繊維・ゴム複合体製品の補強用に好適なゴム補強用炭素繊維を提供することができる。
本発明者らは、エポキシ化合物及びイソシアネート化合物、あるいはそれらの反応物と、ウレタン樹脂を付着させたゴム補強用炭素繊維が、意外にも、ゴムを主成分とする基材(以下、ゴム基材と称することがある)との接着性に極めて優れたものとなり、かつ耐疲労性も良好であると言う前述した課題を一挙に解決することを見出したものである。
炭素繊維束は、その繊維束を構成する単繊維数が3万以下であるのが良く、好ましくは2万以下、より好ましくは1万5千以下であるのが良い。単繊維数が3万を超えると、コードの中心部に樹脂組成物の未含浸部が発生し、その結果、単繊維同士の擦過が生じ、繊維強化ゴム材料の耐久性が損なわれることがある。なお、かかる単繊維数は1万2千、好ましくは1万あれば、本発明の効果を奏するに当たり充分であることが多い。
また、使用される炭素繊維束は、実質的に無撚、すなわちその撚り数が30回/m以下であるのが良く、好ましくは20回/m以下、より好ましくは10回/m以下であるのが良い。撚り数が30回/mを超えると、コードの中心部に樹脂組成物の未含浸部が発生し、その結果、単繊維同士の擦過が生じ、繊維強化ゴム材料の耐久性が損なわれることがある。
ポリウレタンに特に限定は無いが、ポリウレタンを構成する原料となるポリイソシアネートの具体例としては、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等が挙げられる。
ポリエーテルポリオールの具体例としては、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
ポリエステルポリオールの具体例としては、多価アルコールとアジピン酸の縮合反応により得られるアジペート系ポリエステルポリオール、多価アルコールを開始剤とし、ε−カプロラクタムの開環重合により得られるラクトン系ポリエステルポリオール等が挙げられる。
本発明において、樹脂組成物中のポリウレタン樹脂の含有量は、樹脂組成物100重量%に対して、40〜90重量%であるのが良く、好ましくは50〜80重量%である。40重量%未満であると、ゴム補強用繊維の耐疲労性が不足することがあり、80重量%を越えると、ゴム補強用コードの接着性が不足することがある。
本発明に使用するウレタン樹脂は該ウレタン樹脂より作製した皮膜が、強度11N/mm2以上、伸度1000%、Tgが−10℃以下であることが好ましい。強力、伸度、Tgが、この範囲を満たさない場合には耐疲労性がやや悪化する場合がある。
ポリウレタンは、炭素繊維束に対する含浸性の観点から、水などの溶媒に分散させた微粒子の形態であるのが好ましい。この場合、ポリウレタンの平均粒径は1μm以下であるのが良く、好ましくは0.5μm以下、より好ましくは0.1μm以下であるのが良い。平均粒径が1μmを越えると、コードの中心部に樹脂組成物の未含浸部が発生し、その結果、単繊維同士の擦過が生じ、繊維強化ゴム材料の耐久性が損なわれることがある。なお、かかる平均粒径は、0.4μm、好ましくは0.2μmあれば、本発明の効果を奏するに当たり充分であることが多い。
エポキシ化合物の具体例としては、グリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシールポリグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールポリグリシジルエーテル等が挙げられる。中でも、グリセロールポリグリシジルエーテル及びソルビトールポリグリシジルエーテルは、接着性向上に特に有効である。
イソシアネート化合物の具体例としては、メタフェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、該イソシアネートとフェノール、クレゾール、εカプロラクタム、アセトオキシムトの反応物などを例示できる。
エポキシ化合物とイソシアネート化合物との割合は、エポキシ基とイソシアネート基(ブロックドイソシアネート基含む)とのモル割合が、エポキシ基/イソシアネート基=0.1/1〜2/1の範囲にあることが好ましい。この範囲をはずれた場合疲労性の悪化や接着性の低下をもたらす場合がある。エポキシ化合物とイソシアネート化合物は反応体を形成していても何ら問題は無い。
本発明において、エポキシ化合物及びイソシアネート化合物またはそれらの反応物、及び、ポリウレタン樹脂からなる樹脂組成物は、炭素繊維束100重量%に対して、5〜40重量%であるのが良く、好ましくは8〜35重量%、より好ましくは10〜30重量%であるのが良い。5重量%未満であると、炭素繊維束内における単繊維同士の擦過により、ゴム補強用コードの耐久性が不足することがあり、40重量%を越えると、ゴム補強用コードの耐熱性や耐水性が不足することがある。
以上に説明した炭素繊維を製造する方法としては、実質的に無撚の炭素繊維束を、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、及び、ウレタン樹脂を含有する溶液に浸漬し、150℃以上で乾燥した後、撚を加える方法が好ましく採用される。かかる方法で製造することにより、上記溶液が炭素繊維束の内部まで浸透し、耐疲労性がより良好なものとなる。
本発明をゴム補強用繊維として使用するためには、実質的に無撚の炭素繊維束に、水分散ウレタン樹脂及びエポキシ化合物及びブロックドイソシアネートよりなる溶液を付着せしめた後乾燥した後、本繊維を1本又は複数集合させて本撚を加えることが好ましい。撚数は特に限定されないが片撚コードの場合には下記式(I)で計算される撚係数Kが300以上3000以下であることが好ましく、600以上2000以下であることがより好ましい。双撚コードの場合には下撚、上撚それぞれの撚数を上記のように定めることが好ましい。
撚係数K=T×(D)1/2 (I)
(但し、Tは撚糸数(T/m)、Dは炭素繊維束の繊度(dtex)を示す。)
本発明の炭素繊維をゴム補強用コードとして用いる際には、接着性をさらに向上させる観点から、レゾルシノール−ホルムアルデヒド樹脂とラテックスの混合物(以下、RFL系接着剤と称することがある)を、コード/ゴム界面の接着剤として用いるのが好ましい。
RFL系接着剤は、例えば、水酸化ナトリウム等のアルカリ性化合物を含む水溶液に、レゾルシノールとホルマリンを加え、室温で数時間静置し、レゾルシノールとホルムアルデヒドを初期縮合させた後、ゴムラテックスを加える方法等により製造することができる。
ゴムラテックスの具体例としては、アクリルゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラテックス、イソプレンゴムラテックス、ウレタンゴム、ラテックス、エチレン−プロピレンゴムラテックス、クロロプレンゴムラテックス、シリコーンゴムラテックス、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、天然ゴムラテックス、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエンゴムラテックス、ブタジエンゴムラテックス等が挙げられる。中でも、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエンゴムラテックスは、接着性改善に有効である。
また、RFL系接着剤は、乾燥前は、水分を含む、いわゆる水系接着剤のため、ゴム補強用コードの耐久性が不足する原因となるボイドの発生を防ぐ観点から、ゴム補強用コードの表面に付着させた後、加熱により水分を乾燥除去しておくのが好ましい。
ここで、乾燥状態におけるRFL系接着剤の付着量は、炭素繊維束100重量%に対して、1〜10重量%であるのが良く、好ましくは2〜9重量%、より好ましくは3〜8重量%であるのが良い。付着量が1重量%未満であると、接着性の改善効果が不足することがあり、10重量%を越えると、ゴム補強用コードの柔軟性が不足することがある。
上記ゴム補強用コードは、例えば、次のような方法により製造することができる。即ち、炭素繊維束を、ポリウレタン等を含む処理液槽、RFL系接着剤を含む処理液槽を連続して通過させた後、さらに、加熱乾燥炉内を通過させ、水分を除去する方法である。
また、繊維強化ゴム材料とする場合は、例えば、同一方向に引き揃えられたゴム補強用コードを、両面からゴム基材で挟み込んだ後、プレス機内で加熱・加圧して成形する方法によって製造することができる。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、実施例はあくまで一例であって本発明を限定するものではない。なお、実施例において各測定値は以下の方法で測定した。
(1)耐疲労性(屈曲破断迄の回数)
図1に示すように、撚糸コード1の一端に1.0kgの荷重2を取り付け直径10mmのローラー3に掛け渡し、他端4をコード長軸方向に振幅30mm、速度100回/分で振動させることによりコードを繰り返し屈曲させ、破断するまでの回数を測定した。屈曲破断迄の回数が5万回以上を合格とした。
(2)接着性
評価用ゴムとして、天然ゴム/スチレン・ブタジエンゴム=6/4のゴムを使用した。剥離接着試験として、ゴムシート表層近くに5本のコードを埋め、150℃30分、10kg/cm2で加硫、うち3本のコードをゴムシートから200mm/minの速度で剥離するのに用いた力をN/3Cで表示した。剥離に要する力が80N/3C以上を合格とした。
(3)ウレタン樹脂皮膜の物性
ウレタン樹脂を80℃10時間、120℃30分乾燥し、厚さ0.5mmの皮膜を作製した。この皮膜から10cm×2cmのサンプルを切り出し、引張試験機により、10cm/分の速度で引張試験を行い、強度及び伸度を求めた。また、上記皮膜からサンプルを切り出し、動的粘弾性測定装置(RHEOLOGRAPH SOLID:東洋精機製)使用してTgを測定した。
[実施例1]
実質的に無撚の炭素繊維束ベスファイトHTA−3K 2000dtex(東邦テナックス製)を、水分散ポリウレタン樹脂スーパーフレックスE−2000(固形分濃度50%)(第一工業製薬社製)、水分散ブロックドイソシアネートIL−6(固形分濃度50%)(EMS社製)、エポキシ化合物デナコールEX614EX(長瀬ケムテックス製)、及び水を表1に示す割合(合計を1000として示した)で混合した処理剤に浸漬せしめた後、190℃90秒熱処理を行った(これら一連の処理を前処理と称することがある)。結果を表1に示す。
この炭素繊維束1本に対し、270T/mの撚をZ方向に加え、引き続きこの加撚された炭素繊維束を2本引き揃え、270T/mの撚をS方向に加え、撚糸コードを得た。さらにこの撚糸コードに、エポキシ及びブロックドイソシアネートの水分散体を付与した後、150℃90秒、220℃60秒の熱処理を実施、引き続きRFL(レゾルシン−ホルマリン−ラテックス)接着剤を付与し、150℃90秒230℃60秒の熱処理した。接着剤の付着量は撚糸コード重量(前処理により付着させた表1の樹脂を含む)に対し4%であった。
[実施例2]
処理剤中のウレタン樹脂、イソシアネート化合物、エポキシの混合割合を表1のように変更した以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
[実施例3]
E−2000に代えて水分散ポリウレタン樹脂E−460(固形分濃度39%)(第一工業製薬社製)を用い、混合割合を表1のように変更した以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
[実施例4]
E−2000に代えて水分散ポリウレタン樹脂E−4000(固形分濃度45%)(第一工業製薬社製)を用い、表1の割合で混合した水溶液を使用した以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
[比較例1]
処理剤として、水分散ポリウレタン樹脂スーパーフレックスE−2000(第一工業製薬社製)を水により5倍に希釈した剤を使用した以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
[比較例2]
処理剤に水分散ブロックドイソシアネートIL−6を含有させず、他の成分の混合割合を表1のように変更した以外は実施例1と同様に実施して前処理を施した炭素繊維束を得た。この炭素繊維束に対し、270T/mの撚をZ方向に加えるべく撚糸を試みたが、炭素繊維束表面の粘着性がひどく、単糸切れが多発し撚糸不能であった。
[比較例3]
前処理を施さなかったこと以外は実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
Figure 2006214043
本発明によれば、ゴムとの接着性が良好で、かつゴム中での耐疲労性に優れ、タイヤやベルトなどの繊維・ゴム複合体製品の補強用に好適なゴム補強用炭素繊維を提供することができる。
耐疲労性の評価方法を説明する概略図である。
符号の説明
1 撚糸コード
2 荷重
3 ローラー
4 コード端(他端)

Claims (3)

  1. エポキシ化合物及びイソシアネート化合物、あるいはそれらの反応物と、ウレタン樹脂とが付着しているゴム補強用炭素繊維。
  2. ウレタン樹脂のTgが−10℃以下である請求項1に記載されたゴム補強用炭素繊維。
  3. ウレタン樹脂が、0.5mm厚の皮膜で測定した強度が11N/mm2以上、伸度が1000%以上である請求項1に記載されたゴム補強用炭素繊維。
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