JP2006206233A - 移動式クレーンの伸縮ブームの横撓み抑制装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】左右のアーム手段6a,6bは、これら左右のアーム手段6a,6bに連結された左右のガイロープ7a,7b先端部の伸縮ブーム3起伏軌跡面からの離隔距離Lを変更可能にした。
【選択図】 図5
Description
・伸縮ブーム3先端部3aから左側および右側にそれぞれ延出するよう伸縮ブーム3の先端部3aに取り付けられた左右のアーム手段6a,6b、
・前記左右のアーム手段6a,6bにそれぞれその先端部を連結した左右のガイロープ7a,7b、
・伸縮ブーム3の長手方向中間部または旋回台2(図5および図6では伸縮ブーム3の長手方向中間部)に配置され左右のガイロープ7a,7bの各基端部を連結するガイロープ基端部連結手段8であって、左右のアーム手段6a,6bとの間に張設される左右のガイロープ7a,7bが伸縮ブーム3の背面側で且つ伸縮ブーム3の起伏軌跡面(伸縮ブーム3がその起伏駆動時に描く軌跡面)の互いに反対側を経由するよう張設するガイロープ基端部連結手段8、
および、
・前記左右のガイロープ7a,7bの張設長さをそれぞれ調整する左右のガイロープ長さ調整手段9a,9b、
で構成している。
なお、この「横撓み」の抑制効果について付言すると次の通りである。
伸縮ブーム3の「横撓み」により伸縮ブーム3先端部3aが左右方向に変移しようとすると、この変移方向と反対側に位置するガイロープ7a(または7b)の張力が増大する。ガイロープ7a(または7b)の先端部は、伸縮ブーム3の起伏軌跡面から距離Lを隔てた位置でアーム手段6a(または6b)に連結されているので、ガイロープ7a(または7b)の増大した張力は、伸縮ブーム先端部3aにモーメントを作用させる。伸縮ブーム先端部3aに作用するこのモーメントは、「伸縮ブーム3の横撓み時に生じる伸縮ブーム先端部3aの背面視における指向方向変動に抗するモーメント」であり、このモーメントを通じて、伸縮ブーム3の横撓みが抑制される。
なお、図5及び図6に示した伸縮ブーム撓み抑制装置においては、ガイロープ基端部連結手段8を、伸縮ブーム3の背面側に延出するようその基端部を伸縮ブーム3の長手方向中間部に取り付けたガイマスト手段8で構成し、このガイマスト手段8の先端部に左右一対のガイロープ7a,7bの各基端部を連結したものを示している。ガイマスト手段(ガイロープ基端部連結手段)8は、上方が互いに左右に拡開した左右一対のガイマスト8a,8bで構成しており、左右一対のガイロープ7a,7bの各基端部が、対応するガイマスト8a,8bの先端部に連結された構成となっている。
また、図5および図6に示した伸縮ブーム撓み抑制装置では、左右のガイロープ長さ調整手段9a,9bを、ガイロープ基端部連結手段8に配置した左右のウインチで構成したものとしているが、この左右のガイロープ長さ調整手段9a,9bは、対応する左右のガイロープ8a,8bの長さを調整しこれを緊張させるものであれば良いものであって、これを左右のアーム手段6a,6bに配置したものも知られている。
本発明の請求項3記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置は、上記した請求項2記載の伸縮ブーム撓み抑制装置に従属するものであって、左右のアーム手段6a,6bのそれぞれは、その基端部を枢軸10,10を介して伸縮ブーム3の先端部3aに回動可能に取り付けられその延出端部6a−1,6b−1に対応するガイロープ7a,7bの先端部を連結した回動アーム11,11と、この回動アーム11,11を所要の回動位置に固定するためのアーム回動固定手段12,12とから構成してあることを特徴とするものである。
本発明の請求項4記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置は、上記した請求項3記載の伸縮ブーム撓み抑制装置に従属するものであって、伸縮ブーム3の先端部3aと回動アーム11,11の適所間に、回動アーム11,11を枢軸10,10まわりで回動するためのアーム回動用油圧シリンダ12,12が介装されており、このアーム回動用油圧シリンダ12,12を油圧的にロックするとにより当該アーム回動用油圧シリンダ12,12が前記アーム回動固定手段12,12を形成するよう構成してあることを特徴とするものである。
本発明の請求項5記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置は、上記した請求項2記載の伸縮ブーム撓み抑制装置に従属するものであって、前記左右のアーム手段6a,6bのそれぞれは、その基端部を伸縮ブーム3先端部3aに揺動不能に取り付けられた伸縮可能な伸縮アーム13,13と、伸縮アーム13,13を所要の伸張位置で固定するアーム伸縮固定手段14,14とから構成しており、アーム伸縮固定手段14,14で伸縮アーム13,13を所要の伸長位置に固定することで、その延出端部6a−1,6b−1の伸縮ブーム3起伏軌跡面からの離隔距離Lを変更できるよう構成してあることを特徴とするものである。
このように構成した請求項5記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置は、請求項2記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置が持つ上記効果に加え、アーム手段6a,6bを所要の伸長位置に固定することで、アーム手段6a,6bの伸縮ブーム3先端部3aからの側方への延出量を変更できるので、左右のガイロープ7a,7b各先端部の伸縮ブーム3の起伏軌跡面からの離隔距離Lを容易に変更することができるという効果がある。
本発明の請求項6記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置は、上記した請求項5記載の伸縮ブーム撓み抑制装置に従属するものであって、伸縮アーム13,13には、当該伸縮アーム13,13を伸縮駆動するアーム伸縮用油圧シリンダ14,14が配置されており、このアーム伸縮用油圧シリンダ14,14を油圧的にロックすることにより当該アーム伸縮用油圧シリンダ14,14が前記アーム伸縮固定手段14,14を形成するよう構成してあることを特徴とするものである。
このように構成した請求項6記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置は、請求項5記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置が持つ上記効果に加え、アーム伸縮用油圧シリンダ14,14を伸縮駆動ならびに油圧的にロックすることで、左右のガイロープ7a,7bの各先端部の伸縮ブーム3先端部3aからの離隔距離Lを更に容易に変更することができるという効果がある。
以下、本は発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
なお、図1において左右一対のアーム手段6a,6bは、伸縮ブーム3の先端部3aに着脱自在に取り付けられた取付け枠Aを介して伸縮ブーム3の先端部3aに取り付けられている。ここには、本発明の請求項7に係る伸縮ブーム撓み抑制装置であって請求項1従属部分が具現されている。
左右のアーム手段6a,6bのそれぞれは、その基端部を枢軸10,10を介して伸縮ブーム3の先端部3aに回動可能に取り付けられその延出端部6a−1,6a−2に対応するガイロープ7a,7bの先端部を連結した回動アーム11,11と、この回動アーム11,11を所要の回動位置に固定するためのアーム回動固定手段12,12とから構成している。
この場合、ガイロープ基端部連結手段8を、伸縮ブーム3の起伏軌跡面上に配置するようにしても良い。
請求項7にそれぞれ従属する部分が具現されている。
次に、左右のガイロープ長さ調整手段9a,9bについて説明する。これら左右のガイロープ長さ調整手段9a,9bは、これを、ガイロープ基端部連結手段8に配置した左右一対のウインチで構成しても良く、左右のアーム手段6a,6bに配置した左右一対のウインチで構成しても良い。
前者の如き構成には、本発明の請求項12に係る伸縮ブーム撓み抑制装置であって、請求項1乃至請求項11に従属する部分が具現されている。
2 旋回台
3 伸縮ブーム
3a (伸縮ブーム3の)先端部
4 継ぎ足しジブ
4a ジブ取り付け枠
4b ジブ本体
4a (継ぎ足しジブ4の)先端部
5 ブーム起伏シリンダ
6a,6b アーム手段
6a−1,6b−1 アーム手段6a,6bの)延出端部
7a,7b ガイロープ
8 ガイロープ基端部連結手段、ガイマスト手段
8a,8b ガイマスト、
8a−1,8b−1 控えロープ
9a,9b ガイロープ長さ調整手段
10,10 枢軸
11,11 回動アーム
12,12 アーム回動固定手段、アーム回動用油圧シリンダ
13,13 伸縮アーム
14,14 アーム伸縮固定手段、アーム伸縮用油圧シリンダ
A 取り付け枠
L (ガイロープ7a,7b先端部の伸縮ブーム3起伏軌跡面からの)離隔距離
P1〜P3 連結部
Claims (12)
- 車両1上に旋回駆動自在に取り付けた旋回台2、旋回台2に起伏駆動自在に取り付けた伸縮ブーム3、および、伸縮ブーム3の先端部3aに取り外し自在に取り付けられる継ぎ足しジブ4であって伸縮ブーム3に対する起伏角度を変更可能な継ぎ足しジブ4を具備し、伸縮ブーム3先端部3aから前記継ぎ足しジブ4を取り外した状態では伸縮ブーム3の先端部に巻き上げ巻き下げ駆動自在に吊下した吊具により、伸縮ブーム3先端部3aに前記継ぎ足しジブ4を取り付けた状態では継ぎ足しジブ4の先端部に巻き上げ巻き下げ駆動自在に吊下した吊具により、クレーン作業をするよう構成してなる移動式クレーンに用いられる伸縮ブーム撓み抑制装置であって、
・伸縮ブーム3の先端部3aから左側および右側にそれぞれ延出するよう伸縮ブーム3の先端部3aに取り付けられた左右のアーム手段6a,6b、
・前記左右のアーム手段6a,6bにそれぞれその先端部を連結した左右のガイロープ7a,7b、
・伸縮ブーム3の長手方向中間部または旋回台2に配置され左右のガイロープ7a,7bの各基端部を連結するガイロープ基端部連結手段8であって、左右のアーム手段6a,6bとの間に張設される左右のガイロープ7a,7bが伸縮ブーム3の背面側で且つ伸縮ブーム3の起伏軌跡面の互いに反対側を経由するよう張設するガイロープ基端部連結手段8、
および、
・前記左右のガイロープ7a,7bの張設長さをそれぞれ調整する左右のガイロープ長さ調整手段9a,9b
とを具備し、クレーン作業時に前記左右一対のガイロープ7a,7bを緊張させることで、クレーン作業時に伸縮ブームに生じようとする撓みを抑制するよう構成したものにおいて、 左右のアーム手段6a,6bは、これら左右のアーム手段6a,6bに連結された左右のガイロープ7a,7b先端部の伸縮ブーム3起伏軌跡面からの離隔距離Lを変更可能なよう構成してあることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置。 - 請求項1記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、左右のガイロープ7a,7bの各先端部がそれぞれ左右のアー手段6a,6bの延出端部6a−1,6b−1に連結されており、左右のアーム手段6a,6bは、その延出端部6a−1,6b−1の伸縮ブーム3先端部3aからの側方への延出量を変更可能に構成してあることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置。
- 請求項2記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、前記左右のアーム手段6a,6bのそれぞれは、その基端部を枢軸10,10を介して伸縮ブーム3先端部3aに回動可能に取り付けられその延出端部6a−1,6b−1に対応するガイロープ7a,7bの先端部を連結した回動アーム11,11と、この回動アーム11,11を所要の回動位置に固定するためのアーム回動固定手段12とから構成してあることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置。
- 請求項3記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、伸縮ブーム3先端部3a側と回動アーム11,11の適所間に、回動アーム11,11を枢軸10,10まわりで回動するためのアーム回動用油圧シリンダ12,12が介装されており、このアーム回動用油圧シリンダ12,12を油圧的にロックするとにより当該アーム回動用油圧シリンダ12,12が前記アーム回動固定手段12を形成するよう構成してあることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム撓み防止装置。
- 請求項2記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、前記左右のアーム手段6a,6bのそれぞれは、その基端部を伸縮ブーム3先端部3aに揺動不能に取り付けられた伸縮可能な伸縮アーム13,13と、伸縮アーム13,13を所要の伸張位置で固定するアーム伸縮固定手段14,14とから構成しており、アーム伸縮固定手段14,14で伸縮アーム13,13を所要の伸長位置に固定することで、その延出端部6a−1,6b−1の伸縮ブーム3起伏軌跡面からの離隔距離Lを変更できるよう構成してあることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置。
- 請求項5記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、伸縮アーム13,13には、当該伸縮アーム13,13を伸縮駆動するアーム伸縮用油圧シリンダ14,14が配置されており、このアーム伸縮用油圧シリンダ14,14を油圧的にロックすることにより当該アーム伸縮用油圧シリンダ14,14が前記アーム伸縮固定手段14,14を形成するよう構成してあることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置。
- 請求項1乃至6記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、左右一対のアーム手段6a,6bは、伸縮ブーム3先端部3aに着脱自在に取り付けられた取り付け枠Aを介して伸縮ブーム3の先端部3aに取り付けられていることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置。
- 請求項1乃至請求項7記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、ガイロープ基端部連結手段8が、伸縮ブーム3の背面側に延出するようその下端部を伸縮ブーム3の長手方向中間部または旋回台2に取り付けられたガイマスト手段8で構成されており、このガイマスト手段8の先端部(延出端部)に左右一対のガイロープ7a,7bの各基端部が連結されていることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブームの撓み防止装置。
- 請求項8記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、ガイマスト手段8が、上方が互いに拡開する左右一対のガイマスト8a,8bで構成されており、左右一対のガイロープ7a,7bの各基端部が、対応するガイマスト8a,8bの先端部(延出端部)に連結されていることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置。
- 請求項1乃至請求項7記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、ガイロープ基端部連結手段8が、伸縮ブーム3の背面側に離隔した位置で左右のガイロープ7a,7bの基端部を連結するよう旋回台2上に配置されていることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置。
- 請求項10記載の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、旋回台2上に配置したガイロープ基端部連結手段8が、伸縮ブーム3の起伏軌跡面から左右に離隔して配置した左右一対の連結具で構成されており、左右一対のガイロープ7a,7bの基端部が、対応する連結具に連結されていることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置。
- 請求項1乃至請求項11の移動式クレーンの伸縮ブーム撓み抑制装置において、左右のガイロープ長さ調整手段9a,9bが、ガイロープ基端部連結手段8に配置した左右一対のウインチ構成してあることを特徴とする移動式クレーンの伸縮ブームの撓み抑制装置。
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