JP2006200270A - 接合構造及び接合方法。 - Google Patents

接合構造及び接合方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 施工性を高めることにより、工期の短縮、施工費の削減を図る。
【解決手段】 隣接する一対の鉄筋コンクリート部材10、20間を接合する接合構造であって、一方の鉄筋コンクリート部材10の接合端部に設けられるとともに、少なくとも接合端面15側が開口する一方の切欠部14と、一方の切欠部14内に一端部が突出する一方の主筋12と、他方の鉄筋コンクリート部材20の接合端部の一方の切欠部14に対応する部分に設けられるとともに、少なくとも接合端面25側が開口する他方の切欠部24と、他方の切欠部24内に一端部が突出する他方の主筋22と、一方の主筋12と他方の主筋22とを接合する接合手段30とを備える。接合手段30は、ねじ式継手、スリーブ式継手等から構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接合構造及び接合方法に関し、特に、隣接する鉄筋コンクリート部材(柱、梁等のPC部材)間の接合に有効な接合構造及び接合方法に関する。
近年、鉄筋コンクリート構造物の施工の高品質化、工期短縮等を図るため、プレキャストコンクリート(以下、PCという。)柱や梁等のPC部材が広く用いられている。PC柱や梁等のPC部材を用いて鉄筋コンクリート構造物を架構する場合、隣接するPC部材間の接合に各種の接合方法が利用されている。その一例を図10及び図11に示す。
すなわち、図10及び図11に示す接合方法は、隣接する一対のPC梁部材50、60間の接合方法であって、図10に示すように、予め、各PC梁部材50、60の接合端面56、66から主筋52、62をそれぞれ所定の長さ突出させ、その突出させた部分を所定の位置から所定の角度で屈曲させておく。そして、両PC梁部材50、60を所定の位置に位置決めし、両PC梁部材50、60の接合端面56、66同士を所定の間隔をおいて対向させ、各接合端面56、66から突出している主筋52、62を互いに重ね合わせる。そして、図11に示すように、両PC梁部材50、60の接合端面56、66間にコンクリートを打設する。
このようにして、隣接する一対のPC梁部材50、60間を一体に接合することができる。
図12に示す接合方法は、いわゆる横挿工法であって、予め、他方のPC梁部材60に打継ぎ用継手63を埋設しておき、一方のPC梁部材50の主筋52を接合端面56から所定の長さ突出させておく。そして、両PC梁部材50、60を所定の位置に位置決めし、接合端面56、66同士を互いに対向させ、一方のPC梁部材50を他方のPC梁部材60の方向に相対的に水平移動させ、打継ぎ用継手63に主筋52を差し込む。このようにして、隣接する一対のPC梁部材50、60間を一体に接合することができる。
ところで、上記のような接合方法のうち、図10及び図11に記載されている接合方法は、現場において、隣接するPC梁部材50、60間の接合部にコンクリートを打設する必要があるため、サポート等によって両PC梁部材50、60を支持した状態でコンクリートを打設しなければならない。
このため、打設したコンクリートが硬化して両PC梁部材50、60と一体化するまではサポート等を取り外すことができず、サポート等が作業の邪魔になるため、両PC梁部材50、60の下方の部分、及び上方の部分の施工を連続して行うことができず、工期が延びてしまう。
また、両PC梁部材50、60の接合部にコンクリートを打設しなければならない。このため、両PC梁部材50、60間の接合部においてせん断補強筋の配筋や型枠の組み立て作業が生じるため、工期が長くなる。
このような問題に対処するため、両PC梁部材50、60間の接合部及びスラブへのコンクリートの打設に同一のコンクリート(高い方の設計基準強度のコンクリート)を打設することも考えられるが、その場合には、工期を短縮することができても、必要以上に強度の高いコンクリートを使用しなければならないため、施工費が高くついてしまう。
さらに、図12に記載されている接合方法は、一方のPC梁部材50又は他方のPC梁部材60を水平移動させなければならないため、移動に必要な広い空間を確保しなければならない。さらに、一方のPC梁部材50又は他方のPC梁部材60を水平移動させる際に、既に建て込まれた柱などが障害となるため、両PC梁部材50、60を移動させる工程を考慮した施工手順を計画しなければならず、施工手順が複雑になり、工期が長くなる。さらに、建て込む上で、両PC梁部材50、60を水平移動させることができない箇所が必ず生じるため、そのような箇所には現場でコンクリートを打設しなければならない。
本発明は、前記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、柱や梁等のPC部材に適用した場合に、施工が容易で工期を大幅に短縮することができる接合構造及び接合方法を提供することを目的とする。
上記のような課題を解決するために、本発明は、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項1に係る発明は、隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間を接合する接合構造であって、前記一方の鉄筋コンクリート部材の接合端部に設けられるとともに、少なくとも接合端面側が開口する一方の切欠部と、該一方の切欠部内に一端部が突出する前記一方の鉄筋コンクリート部材に埋設される一方の主筋と、前記他方の鉄筋コンクリート部材の接合端部の前記一方の切欠部に対応する部分に設けられるとともに、少なくとも接合端面側が開口する他方の切欠部と、該他方の切欠部内に一端部が突出する前記他方の鉄筋コンクリート部材に埋設される他方の主筋と、前記一方の主筋と前記他方の主筋とを接合する接合手段とを備えてなることを特徴とする。
本発明による接合構造によれば、一方の鉄筋コンクリート部材と他方の鉄筋コンクリート部材との接合端面同士を合わせて、一方の切欠部内に位置している一方の主筋の一端部と他方の切欠部内に位置している他方の主筋の一端部とを、接合手段を介して接合することにより、隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間を接合することができる。
従って、現場において、両鉄筋コンクリート部材間の接合部にコンクリートを打設する必要がないので、両鉄筋コンクリート部材を支持するためのサポート等が不要となり、両鉄筋コンクリート部材間の接合に連続して、両鉄筋コンクリート部材の下方の部分及び上方の部分の施工を行うことができ、工期を短縮することができる。
また、両鉄筋コンクリート部材間の接合部にコンクリートを打設する必要がないので、鉄筋工事や型枠工事を減少させることができ、これによっても工期を短縮することができる。
さらに、一方の鉄筋コンクリート部材の接合端面と他方の鉄筋コンクリート部材の接合端面とを合わせて、一方の主筋の一端部と他方の主筋の一端部とを接合手段により接合するだけでよいので、両鉄筋コンクリート部材を水平方向に移動させるために広い移動空間を必要とすることはなく、また、建て込む順序が複雑になるようなこともない。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の接合構造であって、前記接合手段は、前記一方の主筋の一端部に設けられる雄ねじ部と、前記他方の主筋の一端部に設けられる雄ねじ部と、前記両雄ねじ部を螺着させる雌ねじ部を有するねじ式継手とからなることを特徴とする。
本発明による接合構造によれば、一方の主筋の雄ねじ部及び他方の主筋の雄ねじ部とねじ式継手の雌ねじ部とを相互に螺合させることにより、両主筋の一端部間がねじ式継手を介して接合され、隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間が接合されることになる。従って、隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間の接合を容易にすることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の接合構造であって、前記接合手段は、前記一方の主筋の一端部と前記他方の主筋の一端部とを嵌合させるスリーブ式継手からなることを特徴とする。
本発明による接合構造によれば、一方の主筋及び他方の主筋の一端部をスリーブ式継手に嵌合させることにより、両主筋の一端部間がスリーブ式継手を介して接合され、隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間が接合されることになる。従って、隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間の接合を容易にすることができる。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3に記載の接合構造であって、前記継手と前記両主筋の一端部との間に樹脂、グラウト等からなる充填材を充填したことを特徴とする。
本発明による接合構造によれば、一方の主筋の一端部及び他方の主筋の一端部とねじ式継手又はスリーブ式継手との間には樹脂、グラウトからなる充填材が充填されることになるので、それらの間の隙間を埋めることができ、一方の主筋の一端部と他方の主筋の一端部との間を強固に接合することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から4の何れかに記載の接合構造であって、前記一方の主筋と前記他方の主筋とを前記接合手段を介して接合した状態で、前記両切欠部内にグラウト又はコンクリートを充填したことを特徴とする。
本発明による接合構造によれば、一方の鉄筋コンクリート部材の一方の切欠部内及び他方の鉄筋コンクリート部材の他方の切欠部内には、グラウト又はコンクリートが充填されることになるので、隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間を強固に接合することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1から5の何れかに記載の接合構造であって、前記一方の鉄筋コンクリート部材と前記他方の鉄筋コンクリート部材の接合端面間にグラウトを充填することにより、両接合端面間に目地処理を施したことを特徴とする。
本発明による接合構造によれば、一方の鉄筋コンクリート部材の接合端面と他方の鉄筋コンクリート部材の接合端面との間にグラウトを充填することにより、両接合端面間に目地処理が施されることになる。
請求項7に係る発明は、隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間を接合する接合方法であって、前記一方の鉄筋コンクリート部材の接合端部に、少なくとも接合端面側が開口する一方の切欠部を設けて、該一方の切欠部内に前記一方の鉄筋コンクリート部材に埋設される一方の主筋の一端部を突出させ、さらに、前記他方の鉄筋コンクリート部材の接合端部の前記一方の切欠部に対応する部分に、少なくとも接合端面側が開口する他方の切欠部を設けて、該他方の切欠部内に前記他方の鉄筋コンクリート部材に埋設される他方の主筋の一端部を突出させ、前記一方の主筋の一端部と前記他方の主筋の一端部とを、前記両切欠部内において接合手段により一体に接合することを特徴とする。
本発明による接合方法によれば、一方の鉄筋コンクリート部材と他方の鉄筋コンクリート部材との接合端面同士を合わせて、一方の切欠部内に位置している一方の主筋の一端部と他方の切欠部内に位置している他方の主筋の一端部とを接合手段を介して一体に接合することにより、隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間を一体に接合することができる。
従って、現場において、両鉄筋コンクリート部材間の接合部にコンクリートを打設する必要がないので、両鉄筋コンクリート部材を支持するためのサポート等が不要となり、両鉄筋コンクリート部材間の接合に連続して、両鉄筋コンクリート部材の下方の部分及び上方の部分の施工を行うことができ、工期を短縮することができる。
また、両鉄筋コンクリート部材間の接合部にコンクリートを打設する必要がないので、鉄筋工事や型枠工事を減少させることができ、これによっても工期を短縮することができる。
さらに、一方の鉄筋コンクリート部材の接合端面と他方の鉄筋コンクリート部材の接合端面とを合わせて、一方の主筋の一端部と他方の主筋の一端部とを接合手段により接合するだけでよいので、両鉄筋コンクリート部材を水平方向に移動させるために広い移動空間を必要とすることはなく、また、建て込む順序が複雑になるようなこともない。
以上、説明したように、本発明による接合構造及び接合方法によれば、一方の鉄筋コンクリート部材の接合端面と他方の鉄筋コンクリート部材の接合端面とを合わせて、一方の主筋の一端部と他方の主筋の一端部とを接合手段により接合することにより、隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間を一体に接合することができるので、施工性を高めることができるとともに、施工に要する時間を削減することができ、工期の短縮、施工費の削減を図ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図5には、本発明による接合構造及び接合方法の第1の実施の形態が示されていて、図1は接合前の状態を示す正面図、図2は図1の一方の鉄筋コンクリート部材の側面図、図3は図1の他方の鉄筋コンクリート部材の側面図、図4は接合後の状態を示す正面図、図5は切欠部内にコンクリートを打設した状態を示す説明図である。
すなわち、この接合構造1は、水平方向に隣接して配置される一対の鉄筋コンクリート部材である一対のPC梁部材10、20間の接合に適用したものであって、一方のPC梁部材10の一方の主筋12と他方のPC梁部材20の他方の主筋22とを接合する接合手段30を備えている。
一方のPC梁部材10は、図1に示すように、断面矩形状のコンクリート製の梁本体11と、梁本体11内の下端部に全長に渡って埋設される異形鉄筋等からなる一方の主筋(下端筋)12と、梁本体11内の周縁部に梁本体11の長手方向に沿って所定の間隔ごとに埋設されるとともに、上端部が梁本体11の上面から上方に突出する異形鉄筋等からなるスターラップ16とから構成されている。
一方のPC梁部材10の長手方向の右側の端面は、図1及び図2に示すように、他方のPC梁部材20との接合端面15に形成されている。一方のPC梁部材10の接合端部の下面側には、接合端面15から長手方向に所定の位置まで全幅に渡って切欠されて所定の深さの一方の切欠部14に形成され、この一方の切欠部14内に各一方の主筋12の一端部が接合端面15と面一となるように突出している。なお、一方の切欠部14は、少なくとも他方のPC梁部材20との接合端面側が開口していればよい。
他方のPC梁部材20は、図1に示すように、一方のPC梁部材10と同様に、コンクリート製の断面矩形状の梁本体21と、梁本体21内の下端部に全長に渡って埋設される異形鉄筋等からなる他方の主筋(下端筋)22と、梁本体21内の周縁部に梁本体21の長手方向に沿って所定の間隔ごとに埋設されるとともに、上端部が梁本体21の上面から突出する異形鉄筋等からなるスターラップ26とから構成されている。
他方のPC梁部材20の長手方向の左側の端面は、図1及び図3に示すように、一方のPC梁部材10との接合端面25に形成されている。他方のPC梁部材10の接合端部の下面側には、接合端面25から長手方向の所定の位置まで全幅に渡って切欠されて所定の深さの他方の切欠部24に形成され、この他方の切欠部24内に各他方の主筋22の一端部が接合端面25と面一となるように突出している。なお、他方の切欠部24は、少なくとも他一方のPC梁部材10との接合端面側が開口していればよい。
接合手段30は、図1〜図3に示すように、一方のPC梁部材10の一方の切欠部14内に突出している一方の主筋12の一端部周面に設けられる螺状の雄ねじ部13と、他方のPC梁部材20の他方の切欠部24内に突出している他方の主筋22の一端部周面に設けられる螺状の雄ねじ部23と、一方の主筋12の雄ねじ部13及び他方の主筋22の雄ねじ部23を螺着させる雌ねじ部32を有するねじ式継手31とから構成されている。
ねじ式継手31は、略筒状をなすものであって、内周側に一方の主筋12の雄ねじ部13及び他方の主筋22の雄ねじ部23を螺合させる雌ねじ部32が螺設されている。ねじ式継手31は、図1に示すように、予め、一方の主筋12又は他方の主筋22(この実施の形態においては他方の主筋22)の雄ねじ部23に螺着される。
そして、上記のような構成の接合構造1により隣接する一対のPC梁部材10、20間を接合するには、まず、図1に示すように、一方のPC梁部材10に対して他方のPC梁部材20を上下方向に相対的に移動させ、一方のPC梁部材10の接合端面15と他方のPC梁部材20の接合端面25とを上下方向から合致させる。
次に、図4に示すように、他方の主筋22の雄ねじ部23に螺着されているねじ式継手31を、他方の主筋22に沿って螺進させて、一方の主筋12の雄ねじ部13に螺着させ、ねじ式継手31を両雄ねじ部13、23の外側に被嵌させ、両雄ねじ部13、23間をねじ式継手31を介して一体に接合する。この場合、両雄ねじ部13、23の先端面同士が長手方向の中間で密着するように、両雄ねじ部13、23の外側にねじ式継手31を螺着させる。
この場合、ねじ式継手31の雌ねじ部32の内周面と両雄ねじ部13、23との間に、必要に応じて、樹脂、グラウト等の充填材(図示せず)を充填し、ねじ式継手31の雌ねじ部32の内周面と両雄ねじ部13、23の周面との間の隙間を埋める。
次に、図5に示すように、両PC梁部材10、20の両切欠部14、24内にコンクリート35を吹付け等によって充填し、両主筋12、22の接合部をコンクリート35内に埋設させ、両主筋12、22の一端部間を接合手段30を介して接合した状態に保持する。さらに、必要に応じて、両PC梁部材10、20の両接合端面15、25間にグラウトを充填し、両接合端面15、25間に目地処理33を施す。
このようにして、一方の主筋12の一端部と他方の主筋22の一端部との間をねじ式継手31を介して接合することにより、隣接する一方のPC梁部材10と他方のPC梁部材20との間を一体に接合することができる。
なお、上記の場合、接合手段30として、ねじ式継手31の代わりにスリーブ式継手を用い、スリーブ式継手を一方の主筋12の一端部及び他方の主筋22の一端部の外側に被嵌させることにより、一方の主筋12の一端部と他方の主筋22の一端部との間を接合してもよいし、その他の公知の継手を使用して両主筋12、22の一端部間を接合してもよい。
上記のように構成したこの実施の形態による接合構造1にあっては、一方のPC梁部材10と他方のPC梁部材20との接合端面15、25同士を合わせて、一方の切欠部14内に位置している一方の主筋12の一端部と他方の切欠部24内に位置している他方の主筋22の一端部とを接合手段30を介して一体に接合することにより、両PC梁部材10、20の接合端面15、25間を一体に接合することができる。
従って、現場において、両PC梁部材10、20間の接合部にコンクリートを打設する必要がないので、両PC梁部材10、20を支持するためのサポート等が不要となり、両PC梁部材10、20間の接合に連続して、両PC梁部材10、20の下方の部分及び上方の部分の施工を行うことができ、工期を短縮することができる。
また、両PC梁部材10、20間の接合部にコンクリートを打設する必要がないので、鉄筋工事や型枠工事を減少させることができ、これによっても工期を短縮することができる。
さらに、一方のPC梁部材10の接合端面15と他方のPC梁部材20の接合端面25とを合わせて、一方の主筋12の一端部と他方の主筋22の一端部とを接合手段30により接合するだけでよいので、両PC梁部材10、20を水平方向に移動させるために広い移動空間を必要とすることはなく、また、建て込む順序が複雑になるようなこともない。
図6〜図9には、本発明による接合構造及び接合方法の第2の実施の形態が示されていて、図6は一方のPC梁部材と他方PC梁部材との接合前の状態を示す説明図、図7は一方のPC梁部材と他方PC梁部材との接合後の状態を示す説明図、図8は切欠部内にコンクリートを充填した状態を示す説明図、図9は一方のPC梁部材及び他方PC梁部材の上部にコンクリートを打設した状態を示す説明図である。
すなわち、この接合構造1は、柱40に連結されるブラケット41と、それに接合されるPC梁部材43との間の接合に適用したものであって、その他の構成は前記第1の実施の形態に示すものと同様である。
すなわち、この実施の形態においては、ブラケット41を一方のPC梁部材10とし、それに接合されるPC梁部材43を他方のPC梁部材20とし、一方のPC梁部材10と他方PC梁部材20との間を接合手段30により接合している。
以下、接合方法について具体的に説明する。
まず、図6に示すように、一方のPC梁部材10の一方の主筋12の一端部の雄ねじ部13に予めねじ式継手31を螺着させておき、クレーン等により他方のPC梁部材20を上下方向に移動させ、他方のPC梁部材20の接合端面25と一方のPC梁部材10の接合端面15とを上下方向から合致させ、一方のPC梁部材10の一方の主筋12と他方のPC梁部材20の他方の主筋22の軸線を一致させる。
次に、図7に示すように、ねじ式継手31を他方のPC梁部材20の方向に螺進させ、ねじ式継手31の雌ねじ部32に他方のPC梁部材20の他方の主筋22の雄ねじ部23に螺合させ、一方の主筋12と他方の主筋22とをねじ式継手31を介して一体に接合する。
この場合、必要に応じて、ねじ式継手31の雌ねじ部32の内面と各主筋12、22の雄ねじ部13、23との間に樹脂、グラウト等からなる充填材を充填し、両者間の隙間を埋めてもよい。
次に、図8に示すように、一方のPC梁部材10の一方の切欠部14及び他方PC梁部材20の他方の切欠部24内にコンクリート35を吹付け等により充填する。このようにして、隣接する一方のPC梁部材10と他方のPC梁部材20との間を一体に接合することができる。
そして、図9に示すように、両PC梁部材10に上端筋44を配筋し、スラブ用のコンクリート35を打設する。
上記のように構成したこの実施の形態による接合構造1にあっても、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、一方のPC梁部材10と他方のPC梁部材20との接合端面15、25同士を合わせて、一方の切欠部14内に位置している一方の主筋12の一端部と他方の切欠部24内に位置している他方の主筋22の一端部とを接合手段30を介して一体に接合することにより、隣接する一対のPC梁部材10、20間を一体に接合することができる。
従って、現場において、両PC梁部材10、20間の接合部にコンクリートを打設する必要がないので、両PC梁部材10、20を支持するためのサポート等が不要となり、両PC梁部材10、20間の接合に連続して、両PC梁部材10、20の下方の部分及び上方の部分の施工を行うことができ、工期を短縮することができる。
また、両PC梁部材10、20間の接合部にコンクリートを打設する必要がないので、鉄筋工事や型枠工事を減少させることができ、これによっても工期を短縮することができる。
さらに、一方のPC梁部材10の接合端面15と他方のPC梁部材20の接合端面25とを合わせて、一方の主筋12の一端部と他方の主筋22の一端部とを接合手段30により接合するだけでよいので、両PC梁部材10、20を水平方向に移動させるために広い移動空間を必要とすることはなく、また、建て込む順序が複雑になるようなこともない。
なお、この実施の形態においては、他方のPC梁部材20の梁本体21の両端部を除く中央部分にスターラップ26を設けたが、前記第1の実施の形態に示すものと同様に、両端部を含む梁本体21の全体にスターラップ26を設けてもよい。
なお、前記各実施の形態においては、本発明による接合構造1を主筋12、22(下端筋)の接合に適用したが、主筋(上端筋)に適用してもよいものであり、その場合にも同様の作用効果を奏するのは勿論のことである。
本発明による接合構造の第1の実施の形態を示した正面図であって、一方のPC梁部材と他方のPC梁部材との接合前の状態を示した説明図である。 図1の一方のPC梁部材の側面図である。 図1の他方のPC梁部材の側面図である。 一方のPC梁部材と他方のPC梁部材との接合後の状態を示した説明図である。 一方のPC梁部材及び他方のPC梁部材の切欠部にコンクリートを打設した状態を示した説明図である。 本発明による接合構造の第2の実施の形態を示した正面図であって、一方のPC梁部材と他方のPC梁部材との接合前の状態を示した説明図である。 一方のPC梁部材と他方のPC梁部材との接合後の状態を示した説明図である。 一方のPC梁部材及び他方のPC梁部材の切欠部内にコンクリートを打設した状態を示した説明図である。 一方のPC梁部材及び他方のPC梁部材の上部にコンクリートを打設した状態を示した説明図である。 従来の接合構造の一例を示した説明図であって、一方のPC梁部材と他方のPC梁部材を所定の位置に配置した状態を示した説明図である。 図10の一方のPC梁部材と他方のPC梁部材との間にコンクリートを打設した状態を示した説明図である。 従来の接合構造の他の例を示した説明図である。
符号の説明
1 接合構造
10、50 一方の鉄筋コンクリート部材(一方のPC梁部材)
11、21 梁本体 12、52 一方の主筋
13、23 雄ねじ部 14 一方の切欠部
15、56 接合端面 16、26 スターラップ
20、60 他方の鉄筋コンクリート部材(他方のPC梁部材)
22、62 他方の主筋
24 他方の切欠部 25、66 接合端面
30 接合手段 31 ねじ式継手
32 雌ねじ部 33 目地処理
35 コンクリート 40 柱
41 ブラケット 43 PC梁部材
44 上端筋 63 打継ぎ用継手

Claims (7)

  1. 隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間を接合する接合構造であって、
    前記一方の鉄筋コンクリート部材の接合端部に設けられるとともに、少なくとも接合端面側が開口する一方の切欠部と、該一方の切欠部内に一端部が突出する前記一方の鉄筋コンクリート部材に埋設される一方の主筋と、前記他方の鉄筋コンクリート部材の接合端部の前記一方の切欠部に対応する部分に設けられるとともに、少なくとも接合端面側が開口する他方の切欠部と、該他方の切欠部内に一端部が突出する前記他方の鉄筋コンクリート部材に埋設される他方の主筋と、前記一方の主筋と前記他方の主筋とを接合する接合手段とを備えてなることを特徴とする接合構造。
  2. 前記接合手段は、前記一方の主筋の一端部に設けられる雄ねじ部と、前記他方の主筋の一端部に設けられる雄ねじ部と、前記両雄ねじ部を螺着させる雌ねじ部を有するねじ式継手とからなることを特徴とする請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記接合手段は、前記一方の主筋の一端部と前記他方の主筋の一端部とを嵌合させるスリーブ式継手からなることを特徴とする請求項1に記載の接合構造。
  4. 前記継手と前記両主筋の一端部との間に樹脂、グラウト等からなる充填材を充填したことを特徴とする請求項2又は3に記載の接合構造。
  5. 前記一方の主筋と前記他方の主筋とを前記接合手段を介して接合した状態で、前記両切欠部内にグラウト又はコンクリートを充填したことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の接合構造。
  6. 前記一方の鉄筋コンクリート部材と前記他方の鉄筋コンクリート部材の接合端面間にグラウトを充填することにより、両接合端面間に目地処理を施したことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の接合構造。
  7. 隣接する一対の鉄筋コンクリート部材間を接合する接合方法であって、
    前記一方の鉄筋コンクリート部材の接合端部に、少なくとも接合端面側が開口する一方の切欠部を設けて、該一方の切欠部内に前記一方の鉄筋コンクリート部材に埋設される一方の主筋の一端部を突出させ、さらに、前記他方の鉄筋コンクリート部材の接合端部の前記一方の切欠部に対応する部分に、少なくとも接合端面側が開口する他方の切欠部を設けて、該他方の切欠部内に前記他方の鉄筋コンクリート部材に埋設される他方の主筋の一端部を突出させ、前記一方の主筋の一端部と前記他方の主筋の一端部とを、前記両切欠部内において接合手段により一体に接合することを特徴とする接合方法。

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