JP2006198736A - 組立式ピニオンカッタおよびその切刃ブレードの再研磨利用方法 - Google Patents

組立式ピニオンカッタおよびその切刃ブレードの再研磨利用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 カッタ本体に仕上げ歯切り用切刃を有する切刃ブレードと荒歯切り用切刃を有する切刃ブレードとが着脱可能に取り付けられた組立式ピニオンカッタにおいて、再研磨後の切刃ブレードを同一の歯車の切削加工に再利用することが可能な、極めて経済的な組立式ピニオンカッタおよびその切刃ブレードの再研磨利用方法を提供する。
【解決手段】 カッタ本体1に、仕上げ歯切り用切刃ブレード2と荒歯切り用切刃ブレード3とを重ねて着脱可能に取り付け、これらの切刃ブレード2,3のブレード本体8,9を、互いに同形同大、または仕上げ歯切り用切刃ブレード2を荒歯切り用切刃ブレード3よりも大きくし、仕上げ歯切り用の切刃10を再研磨した切刃ブレード2を、荒歯切り用の切刃11を有する切刃ブレード3として取り付けて利用する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、円盤状のカッタ本体に仕上げ歯切り用の切刃ブレードと荒歯切り用の切刃ブレードとが重ねられて着脱可能に取り付けられた組立式ピニオンカッタ、およびその切刃ブレードの再研磨利用方法に関するものである。
この種の組立式ピニオンカッタとしては、例えば特許文献1に、円盤状のカッタ本体の一端面に、外周に歯切り用の切刃が形成されたリング状の切刃ブレードがクランプカラーおよび取付ボルトによって着脱可能に取り付けられたものが提案されている。また、特許文献2には、この着脱可能に取り付けられる切刃ブレードの切刃を荒歯切り用の切刃とするとともに、カッタ本体の外周には上記荒歯切り用切刃よりもすくい面の輪郭が僅かに大きい仕上げ歯切り用の切刃を、周方向においてこの荒歯切り用切刃の位置に一致させて形成したものや、そしてカッタ本体の一端面に、外周に仕上げ歯切り用の切刃を有する切刃ブレードと荒歯切り用の切刃を有する切刃ブレードとを重ねて着脱可能に取り付けたものが提案されている。
特開2001−252824号公報 特開2004−160645号公報
ところで、一般にこのような切刃が形成されたカッタにおいては、該切刃によって加工を行ううちに切刃に摩耗が生じたときには、これを再研磨して利用することが行われているが、歯車の歯を切削する上述のようなピニオンカッタでは、切刃に再研磨を施すことによってそのすくい面の輪郭が小さくなると、切削される歯の歯厚寸法や歯丈寸法に変化が生じるため、同一の歯車の切削加工には使用することができなくなる。このため、上記特許文献1、2に記載の組立式ピニオンカッタでは、切刃ブレードに形成された切刃に摩耗が生じると、同一の歯車を切削加工するためには、この切刃ブレードを廃棄して新たなものに交換しなければならず、また特許文献2のカッタ本体に仕上げ歯切り用の切刃を形成したものでは、この仕上げ歯切り用切刃に摩耗が生じるとカッタ本体ごと交換しなければならなくなり、いずれにしても非経済的であった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、カッタ本体に仕上げ歯切り用切刃を有する切刃ブレードと荒歯切り用切刃を有する切刃ブレードとが着脱可能に取り付けられた組立式ピニオンカッタにおいて、再研磨後の切刃ブレードを同一の歯車の切削加工に再利用することが可能な、極めて経済的な組立式ピニオンカッタおよびその切刃ブレードの再研磨利用方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の組立式ピニオンカッタは、軸線を中心とした円盤状をなすカッタ本体の上記軸線方向を向く一端面に、外周に仕上げ歯切り用の切刃を有する切刃ブレードと荒歯切り用の切刃を有する切刃ブレードとが重ねられて着脱可能に取り付けられた組立式ピニオンカッタであって、これらの切刃ブレード同士を、上記切刃の部分を除くブレード本体を互いに同形同大、または上記仕上げ歯切り用の切刃を有する切刃ブレードのブレード本体を上記荒歯切り用の切刃を有する切刃ブレードのブレード本体よりも外形寸法を大きくしたことを特徴とする。また、本発明の切刃ブレードの再研磨利用方法は、軸線を中心とした円盤状をなすカッタ本体の上記軸線方向を向く一端面に、外周に仕上げ歯切り用の切刃を有する切刃ブレードと荒歯切り用の切刃を有する切刃ブレードとが重ねられて着脱可能に取り付けられた組立式ピニオンカッタの上記切刃ブレードの再研磨利用方法であって、上記仕上げ歯切り用の切刃を再研磨した切刃ブレードを、上記荒歯切り用の切刃を有する切刃ブレードとして取り付けて利用することを特徴とする。
すなわち、このような仕上げ歯切り用切刃を有する切刃ブレードと荒歯切り用切刃を有する切刃ブレードとが着脱可能に取り付けられた組立式ピニオンカッタにおいては、仕上げ歯切り用切刃は上述のように荒歯切り用切刃よりも僅かに大きなすくい面の輪郭を有しているので、この仕上げ歯切り用切刃に摩耗が生じたときにこれを再研磨しても、その切刃のすくい面を荒歯切り用に使用可能な外形寸法とすることができる。従って、本発明の切刃ブレードの再研磨利用方法によれば、こうして切刃が再研磨された仕上げ歯切り用の切刃ブレードを、廃棄することなくそのまま荒歯切り用の切刃ブレードとして利用して、同一の歯車の切削加工に利用することができ、取り分け当該切刃ブレードが高価な硬質材料等によって形成されている場合に極めて経済的である。
そして、本発明の組立式ピニオンカッタでは、仕上げ歯切り用切刃を有する切刃ブレードと荒歯切り用切刃を有する切刃ブレードとで、これらの切刃の部分を除くそのブレード本体同士が互いに同形同大、または仕上げ歯切り用切刃ブレードのブレード本体が荒歯切り用切刃ブレードのブレード本体よりも外形寸法が大きくされているので、特にこのような再研磨利用方法に用いた場合に、両者が同形同大のときには、仕上げ歯切り用切刃ブレードを再研磨して荒歯切り用切刃ブレードとしてカッタ本体に取り付けても、切刃の上記軸線方向の位置などが再研磨利用前に対して変動したりするのを防ぐことができる。また、仕上げ歯切り用切刃ブレードのブレード本体が荒歯切り用切刃ブレードのブレード本体より外形寸法が大きくされているときでも、再研磨代の取り方や再研磨時にブレード本体を成形することにより、仕上げ歯切り用切刃ブレードを再研磨した後のブレード本体の外形寸法を荒歯切り用切刃ブレードのブレード本体と等しくして同様に切刃の一等を一定とすることができる。従って、本発明の組立式ピニオンカッタによれば、再研磨利用前後で加工条件等に変化を生じさせることなく、円滑かつ安定して同一歯車の切削加工を行うことが可能となる。
また、本発明の組立式ピニオンカッタでは、上記切刃ブレードのブレード本体に、上記軸線に平行に上記カッタ本体から延びる取付ボルトが挿通される挿通孔と、該取付ボルトが螺着されるネジ孔とを、上記軸線を中心とする1の円周上に周方向に交互に、かつ該切刃ブレードの外周に形成された上記切刃の該軸線に対する角度ピッチの整数倍の角度間隔でずらして形成することにより、仕上げ歯切り用切刃ブレードにあってはそのブレード本体の挿通孔に取付ボルトを挿通させ、荒歯切り用切刃ブレードにあってはそのブレード本体を周方向にずらしてこの取付ボルトをネジ孔に螺着し、カッタ本体と荒歯切り用切刃ブレードとの間に仕上げ歯切り用切刃ブレードを挟み込むようにしてピニオンカッタを組み立てることができる。従って、組み立てられたピニオンカッタの上記一端面側に特許文献1のクランプカラーやナット、取付ボルトの頭部などが突出するのを避けることができ、かかる突出物がワークである歯車に干渉したりするのを防ぐことが可能となる。
図1ないし図4は、本発明の組立式ピニオンカッタの一実施形態を示すものである。本実施形態の組立式ピニオンカッタは、軸線Oを中心とした円盤状をなすカッタ本体1と、このカッタ本体1の軸線O方向先端側(図1において下側)を向く一端面1Aに取り付けられる仕上げ歯切り用切刃ブレード2と、この仕上げ歯切り用切刃ブレード2のさらに先端側に重ねられて取り付けられる荒歯切り用切刃ブレード3と、これら仕上げ歯切り用切刃ブレード2および荒歯切り用切刃ブレード3をカッタ本体1に着脱可能に取り付ける複数(本実施形態では8本)の取付ボルト4とから構成されている。
ここで、カッタ本体1の中央部には、該カッタ本体1の他端面(図1において上側を向く端面)1Bから上記軸線Oを中心とした断面円形の取付孔1Cが形成されており、この取付孔1Cは上記一端面1B側で一段拡径して当該カッタ本体1を貫通させられている。また、この取付孔1Cの外周側には、他端面1Bから取付孔1Cが拡径した部分の先端側を向く底面に開口する位置決め孔1Dが一箇所、軸線Oに平行に貫設されていて、この位置決め孔1Dにピン等を嵌合させて位置決めした上で工作機械の主軸端を上記取付孔1Cに挿通して固定することにより、当該カッタ本体1はこの主軸端に取り付けられ、軸線O回りに回転駆動させられつつ該軸線O方向に送りを与えられて、上記仕上げ歯切り用切刃ブレード2および荒歯切り用切刃ブレード3によりワークである歯車の歯の切削加工に供される。
さらに、カッタ本体1の一端面1A外周部には、軸線Oに沿った断面がL字状をなす環状凹部5が当該カッタ本体1の全周に亙って形成されているとともに、上記他端面1Bからこの環状凹部5の先端側を向く上記軸線Oに垂直な底面5Aにかけては、他端面1B側にざぐり部6Aを有する上記取付ボルト4と同数の取付孔6が、それぞれ軸線Oに平行に、かつ軸線Oを中心とする1の円周上に周方向に等間隔に形成されている。また、この環状凹部5の底面5Aから上記他端面1Bにかけてのカッタ本体1外周後端側には、軸線O方向に向けて延びる複数の突条部7が周方向に等間隔に、かつ先端側に向かうに従い漸次外周側に突出するように形成されていて、これらの突条部7の先端側を向く一端面7Aは上記底面5Aと面一となるようにされている。
一方、仕上げ歯切り用切刃ブレード2と荒歯切り用切刃ブレード3とは、いずれも円環板状のブレード本体8,9の外周に歯切り用の切刃10,11が一体に形成されたものであって、両切刃ブレード2,3には、このような切刃10,11がそれぞれのブレード本体8,9の外周に同数ずつ周方向に等ピッチで形成されており、これらの切刃10,11は、図4に示すように仕上げ歯切り用の切刃10のすくい面10Aが荒歯切り用切刃11のすくい面11Aよりも大きな輪郭を有している。なお、これらのすくい面10A,11Aは、軸線Oに対する半径方向(図4における上方向)と周方向(またぎ歯厚方向。図4においては左右方向)との寸法のうち少なくとも一方が、すくい面10Aに対してすくい面11Aの方が大きくされていればよく、その寸法差は半径方向の差Aについては0.1mm以下、またぎ歯厚方向の差Bは0.05mm以下とされるのが望ましい。
また、これらの切刃10,11は、上記すくい面10A,11Aから軸線O方向後端側に延びるその外周逃げ面10B,11Bおよび側部逃げ面10C,11Cが、ともに図1および図3に示すように後端側に向かうに従い漸次後退するように傾斜していて、それぞれ所定の外周逃げ角θおよび側部逃げ角εが与えられるようになされている。なお、本実施形態では、これらの逃げ角θ,εは、切刃10,11同士で互いに等しい角度とされている。また、仕上げ歯切り用切刃10は、その軸線O方向の幅寸法についても荒歯切り用切刃11より大きくなるようにされており、特に本実施形態では図1に示すように上記ブレード本体8の軸線O方向の厚さと等しい幅寸法とされているのに対し、荒歯切り用切刃11はその背面11D側が切り欠かれるようにされていて、軸線O方向においてその上記ブレード本体9の厚さよりも小さな幅寸法となるように形成されている。
そして、このような外形寸法の異なる切刃10.11が形成された仕上げ歯切り用切刃ブレード2と荒歯切り用切刃ブレード3において、それぞれの上記ブレード本体8,9は互いに同形同大、または仕上げ歯切り用切刃ブレード2のブレード本体8が荒歯切り用切刃ブレード3のブレード本体9よりも外形寸法が大きくなるようにされている。ただし、本実施形態において上述のように円環板状をなすこれらのブレード本体8,9は、その内周面8A,9Aの内径が互いに等しくされるとともに、軸線O方向先端側を向くその一端面8B,9Bと後端側を向く他端面8C,9Cとの間の厚さ寸法は等しいか、あるいはブレード本体8がブレード本体9よりも僅かに厚くされ、さらに切刃10,11が外周側に突出するその外周面(周方向に隣接する切刃10,11間の底面部分)8D,9Dの外径も互いに等しいか、あるいはブレード本体8がブレード本体9よりも僅かに大きくされている。
なお、これらの外周面8D,9Dは、図1に示すように軸線O方向後方側に向かうに従い上記外周逃げ角θと略等しい角度で後退する傾斜面状とされている。また、本実施形態ではブレード本体8,9の各両端面8B,9B,8C,9Cはいずれも軸線Oに垂直な平坦面とされるとともに、切刃10,11の上記すくい面10A,11Aは一端面8B,9Bと面一とされ、さらに仕上げ歯切り用切刃ブレード2においては切刃10の背面10Dもブレード本体8の他端面8Cと面一となるように形成されて、該切刃10の軸線O方向の上記幅寸法が上述のようにブレード本体8の厚さと等しくなるようにされている。
これらの仕上げ歯切り用切刃ブレード2と荒歯切り用切刃ブレード3とは、そのブレード本体8,9が、カッタ本体1の一端面1A側に形成された上記環状凹部5の軸線Oを中心とした円筒面状をなす壁面5Bに上記内周面8A,8Bを密着させるように嵌挿させ、かつブレード本体8の他端面8Cを上記底面5Aに、またブレード本体9の他端面9Cをブレード本体8の一端面8Bにそれぞれ密着させるようにして、軸線O方向後端側から先端側に向けて仕上げ歯切り用切刃ブレード2、荒歯切り用切刃ブレード3の順に該環状凹部5に収容され、後端側からカッタ本体1の取付孔6に挿通される上記取付ボルト4によって取り付けられる。なお、ブレード本体8,9の上記内周面8A,9Aと両端面8B,9B,8C,9Cとの交差稜線部は面取りされる一方、ブレード本体8,9が環状凹部5に収容された状態で内周面8A,9Aが密着する部分以外の上記壁面5Bは僅かに内周側に凹まされていて、互いに干渉することがないようにされている。
上記取付ボルト4は、取付孔6の上記ざぐり部6Aに収容される大径の頭部4Aとその先端側に形成された小径の軸部4Bとから構成されていて、軸部4Bの先端部外周には雄ネジ部4Cが形成され、この軸部4Bが環状凹部5の底面5Aから軸線Oに平行に延びるように突出させられる。一方、上記ブレード本体8,9にはその両方に、こうして軸線Oに平行にカッタ本体1から延びる取付ボルト4の位置に合わせて、この取付ボルト4が挿通される挿通孔12と、該取付ボルト4の上記雄ネジ部4Cが螺着されるネジ孔13とが、図2に示すように上記軸線Oを中心とする1の円周C上に周方向に交互に形成されている。従って、この円周Cの直径は、取付孔6が形成される上記1の円周の直径と等しくされる。また、挿通孔12の内径は、取付孔6のざぐり部6A底面から環状凹部5の底面5A間の小径部分の内径と略等しくされ、かつ取付ボルト4の上記軸部4Bが緩挿可能な大きさとされている。
さらに、これらの挿通孔12とネジ孔13とは、それぞれが上記取付ボルト4と同数ずつ周方向に等間隔に形成され、しかも各々の切刃ブレード2,3のブレード本体8,9では、その挿通孔12とネジ孔13同士が、該切刃ブレード2,3の外周に形成された上記切刃10,11の軸線Oに対する角度ピッチの整数倍の角度間隔で周方向にずらされて形成されている。すなわち、図2に示すように各切刃ブレード2,3における切刃10,11の角度ピッチ(周方向に隣接する切刃10,11同士の軸線Oに対する挟角)をαとし、挿通孔12とネジ孔13との角度間隔(挿通孔12とネジ孔13の中心が軸線Oに対してなす挟角)をβとすると、この角度間隔βが上記角度ピッチαの整数倍(ただし、0は除く。)とされ、例えば軸線Oからの径方向において挿通孔12の外周側に一の切刃10,11が位置している場合には、ネジ孔13の外周側にも上記一の切刃10,11から周方向にβ/αにより与えられる整数個分ずらされた他の一の切刃10,11が位置するようにされている。
従って、図1に示すように仕上げ歯切り用切刃ブレード2のブレード本体8の挿通孔12と荒歯切り用切刃ブレード3のブレード本体9のネジ孔13とが同軸となるように該ブレード本体8,9を重ね合わせた状態で、その外周の上記切刃10,11同士もその周方向の位置が一致させられ、図4に示したように軸線O方向に重ね合わされることとなる。ちなみに、本実施形態では各切刃ブレード2,3のブレード本体8,9において周方向に隣接する挿通孔12とネジ孔13との周方向の間隔は不等間隔とされているが、例えば切刃ブレード2,3外周に形成される切刃10,11の数が偶数である場合には、これら挿通孔12とネジ孔13同士も周方向に等間隔となるように形成されていてもよい。
このように構成された仕上げ歯切り用切刃ブレード2と荒歯切り用切刃ブレード3とは、上述のようにそのブレード本体8,9がブレード本体8の挿通孔12とブレード本体9のネジ孔13とを同軸にして重ね合わされ、さらにこれらが上記取付孔6とも同軸となるようにして上述のように環状凹部5に収容され、取付孔6および挿通孔12に挿通された取付ボルト4の雄ネジ部4Cがネジ孔13にねじ込まれることにより、カッタ本体1と荒歯切り用切刃ブレード3のブレード本体9との間に仕上げ歯切り用切刃ブレード2のブレード本体10が挟み込まれるようにして、カッタ本体1の上記一端面1A側に着脱可能に取り付けられる。なお、この取付状態で取付ボルト4の軸部4B先端とカッタ本体1の最先端となる一端面1Aの上記取付孔1Cと環状凹部5との間の環状面1Eとは、軸線O方向において荒歯切り用切刃ブレード3のブレード本体9の一端面9Bよりも僅かに後退して、先端側に突出することがないようにされている。
ここで、カッタ本体1の外周後端側に形成された上記突条部7は、その数が仕上げ歯切り用切刃ブレード2の外周に形成された切刃10と同数で、周方向に上記角度ピッチαと等しい角度ピッチとされ、上述のように仕上げ歯切り用切刃ブレード2を取り付けた状態でそれぞれが仕上げ歯切り用の切刃10の後端側に配置されるように周方向の位置が一致させられ、しかも軸線O方向視にこの切刃10の背面10Dから外にはみ出さないようにされている。従って、こうして突条部7が切刃10の後端側に位置させられることにより、該切刃10の上記背面10Dは上記取付状態においてこの突条部7の上記一端面7Aに当接させられることとなる。
このように組み立てられて構成された上記実施形態の組立式ピニオンカッタにより歯車の歯切り加工を行い、歯を切削した切刃10,11に摩耗が生じた場合の本発明の切刃ブレードの再研磨利用方法の一実施形態においては、取付ボルト4を緩めて荒歯切り用切刃ブレード3と仕上げ歯切り用切刃ブレード2とを取り外し、この仕上げ歯切り用切刃ブレード2の切刃10に再研磨を施して、荒歯切り用切刃ブレード3として利用する。すなわち、仕上げ歯切り用切刃ブレード2は上述のようにその切刃10の外形寸法が荒歯切り用切刃ブレード3の切刃11よりも大きいので、再研磨によってそのすくい面10の輪郭が小さくなっても、これを再研磨前の歯切り加工と同じ歯車を製造するための荒歯切り用の切刃11として利用することが可能となるのである。
従って、こうして再研磨により得られた荒歯切り用切刃ブレード3と新たな仕上げ歯切り用切刃ブレード2とを上記と同様に取付ボルト4によってカッタ本体1の一端面1A側に取り付けることにより、切刃10が摩耗した元の仕上げ歯切り用切刃ブレード2を廃棄したりすることなく、同一種の歯車の歯切り加工を行うことができ、特に切刃ブレード2,3が高価な硬質材料によって形成されている場合や、その表面に硬質被膜がコーティングされている場合などに、極めて経済的である。なお、こうして切刃ブレード2,3の表面に硬質被膜がコーティングされている場合には、再研磨された部分では被膜が剥離してしまうので、再研磨後に再コーティングするのが望ましい。
また、このような再研磨利用方法に用いられる上記実施形態の組立式ピニオンカッタにおいては、上記仕上げ歯切り用切刃ブレード2と荒歯切り用切刃ブレード3とで互いにブレード本体8,9が略同形同大とされているので、仕上げ歯切り用切刃ブレード2の切刃10を再研磨して荒歯切り用切刃ブレード3として利用する場合でも、その切刃11の軸線O方向の位置などが大幅に変動したりすることがない。従って、このようなく組立式ピニオンカッタによれば、再研磨前と変わらない加工条件で同一種の歯車の歯切り加工を行うことができ、かかる同一種の歯車を大量に製造する場合などにおいて、より円滑かつ安定した歯切り加工を図ることが可能となる。
ところで、このように切刃10に再研磨を施す際には、例えば切刃10一つ一つの上記逃げ面10B,10Cの少なくとも一方を研磨してすくい面10Aの輪郭を小さくし、その交差稜線部に新たな切刃11の刃先を形成するようにしてもよいが、これらの逃げ面10B,10Cには逃げ角θ,εが与えられているので、すくい面10Aを軸線O方向後端側に後退するように再研磨することによっても、その輪郭を小さくして逃げ面10B,10Cとの交差稜線部に新たな荒歯切り用の切刃11の刃先を形成することができる。そして、この場合には、仕上げ歯切り用切刃ブレード2外周のすべての切刃10のすくい面10Aを、ブレード本体8の一端面8Bごと面一に研磨すればよいので、再研磨作業を容易とすることができる。
ただし、このように切刃10のすくい面10Aをブレード本体8の一端面8Aごと再研磨した場合には、再研磨後に仕上げ歯切り用切刃ブレード3として利用されるときのブレード本体9の厚さはこの再研磨の取り代(通常、0.3〜0.5mm)分だけ仕上げ歯切り用切刃ブレード2のブレード本体8よりも薄くなるとともに、本実施形態のようにブレード本体8の外周面8Dが上述のような傾斜面状とされているときには、その外径も上記取り代に応じて小さくなるので、この場合には組立式ピニオンカッタにおいて上述のように、仕上げ歯切り用切刃ブレード2のブレード本体8の外形寸法が荒歯切り用切刃ブレード3のブレード本体9よりも外形寸法が大きくなる。なお、この取り代分以上ブレード本体8をブレード本体9より大きく形成しておいて、再研磨時に切削を行ったりすることにより、上述のように切刃11の軸線O方向の位置を一定としたりしてもよい。
また、本実施形態の組立式ピニオンカッタでは、両切刃ブレード2,3のブレード本体8,9に、カッタ本体1から延びる取付ボルト4が挿通される挿通孔12と取付ボルト4の雄ネジ部4Cが螺着されるネジ孔13とが、上記軸線Oを中心とする1の円周C上に周方向に交互に、かつ切刃10,11の角度ピッチαの整数倍の角度間隔βでずらされて形成されているので、仕上げ歯切り用切刃ブレード2においてはブレード本体8の挿通孔12に取付ボルト4が挿通されていたのを、再研磨後にはブレード本体9のネジ孔13に取付ボルト4を螺着して、そのまま上述のように荒歯切り用切刃ブレード3として容易に取り付けることが可能となる。そして、このように構成された組立式ピニオンカッタによれば、本実施形態のようにカッタ本体1の一端面1A側すなわち先端側に取付ボルト4の頭部4Aや特許文献1記載のようなクランプカラーなどが突出するのを避けることができるので、そのような突出物がワークである歯車に干渉して歯の切削に支障を来したりするのを防ぐことができ、一層円滑な歯切り加工を促すことが可能となる。
さらに、本実施形態の組立式ピニオンカッタにおいては、荒歯切り用切刃ブレード3の切刃11の背面11D側が切り欠かれていて、上記軸線O方向の幅寸法についても切刃11が仕上げ歯切り用切刃ブレード2の切刃10より小さくなるようにされており、これに伴いこの背面11Dと上記切刃10のすくい面10Aとの間には図1に示すような間隙部14が画成されることとなる。このため、この間隙部14をチップポケットとして切刃10により生成された切屑の円滑な排出を図ることが可能となる。
その一方で、仕上げ歯切り用切刃ブレード2の切刃10は、その背面10Dがブレード本体8の後端側を向く他端面8Cと面一となるように、該ブレード本体8の厚さと等しい軸線O方向の幅寸法を有し、しかもこの背面10Dがカッタ本体1の外周後端側に形成された突条部7の先端側を向く一端面7Aに当接させられるようにして仕上げ歯切り用切刃ブレード2が取り付けられている。従って、本実施形態によれば、当該仕上げ歯切り用の切刃10自体に高い剛性を確保することができるとともに、その取付剛性の向上も図ることが可能となり、より高精度の歯切り加工を促すことができる。なお、このような仕上げ歯切り用切刃ブレード2の切刃10を、再研磨後にこれよりも小さな幅寸法の切刃11とするには、再研磨時に背面10Aを切り欠くようにして上記背面11Dの位置まで後退させればよい。
本発明の組立式ピニオンカッタの一実施形態を示す断面図である。 図1に示す実施形態を軸線O方向先端側から見た図である。 図1に示す実施形態の側面側から見た切刃10,11を示す図である。 図1に示す実施形態を軸線O方向先端側から見た切刃10,11の拡大図である。
符号の説明
1 カッタ本体
1A カッタ本体1の一端面
2 仕上げ歯切り用切刃ブレード
3 荒歯切り用切刃ブレード
4 取付ボルト
5 環状凹部
8 仕上げ歯切り用切刃ブレード2のブレード本体
9 荒歯切り用切刃ブレード3のブレード本体
10 仕上げ歯切り用の切刃
11 荒歯切り用の切刃
12 挿通孔
13 ネジ孔
O カッタ本体1の軸線
α 切刃10,11の角度ピッチ
β 挿通孔12とネジ孔13との角度間隔

Claims (3)

  1. 軸線を中心とした円盤状をなすカッタ本体の上記軸線方向を向く一端面に、外周に仕上げ歯切り用の切刃を有する切刃ブレードと荒歯切り用の切刃を有する切刃ブレードとが重ねられて着脱可能に取り付けられた組立式ピニオンカッタであって、これらの切刃ブレード同士は、上記切刃の部分を除くブレード本体が互いに同形同大、または上記仕上げ歯切り用の切刃を有する切刃ブレードのブレード本体が上記荒歯切り用の切刃を有する切刃ブレードのブレード本体よりも外形寸法が大きくされていることを特徴とする組立式ピニオンカッタ。
  2. 上記切刃ブレードのブレード本体には、上記軸線に平行に上記カッタ本体から延びる取付ボルトが挿通される挿通孔と、該取付ボルトが螺着されるネジ孔とが、上記軸線を中心とする1の円周上に周方向に交互に、かつ該切刃ブレードの外周に形成された上記切刃の該軸線に対する角度ピッチの整数倍の角度間隔でずらされて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の組立式ピニオンカッタ。
  3. 軸線を中心とした円盤状をなすカッタ本体の上記軸線方向を向く一端面に、外周に仕上げ歯切り用の切刃を有する切刃ブレードと荒歯切り用の切刃を有する切刃ブレードとが重ねられて着脱可能に取り付けられた組立式ピニオンカッタの上記切刃ブレードの再研磨利用方法であって、上記仕上げ歯切り用の切刃を再研磨した切刃ブレードを、上記荒歯切り用の切刃を有する切刃ブレードとして取り付けて利用することを特徴とする組立式ピニオンカッタの切刃ブレードの再研磨利用方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015217485A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 株式会社ジェイテクト 歯車加工装置
CN111451586A (zh) * 2019-01-18 2020-07-28 株式会社捷太格特 齿轮加工装置和齿轮加工方法

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