JP2006198215A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特別遊技への移行制御に関して弾球遊技機の遊技性を高める。
【解決手段】 本発明のぱちんこ遊技機10は、第1特別遊技および第2特別遊技を実行する特別遊技実行手段162を備える。第1特別遊技は、特別図柄が所定の図柄で停止されると実行される。第2特別遊技は、普通電動役物26に遊技球が入球したことにより実行される。また、所定の特定遊技開始条件が成立すると、遊技者に有利な特定遊技が特定遊技実行手段174により実行される。特定遊技中においては、特別図柄決定手段138は、第1抽選値保持手段116に保持されている保留球数に応じて特別図柄の変動時間を特定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機の遊技性を向上させる技術に関する。
弾球遊技機としてさまざまな機種のぱちんこ遊技機が親しまれている。従来のぱちんこ遊技機の中には、遊技盤上に形成された始動口へ遊技球が落入すると、その結果としてランダムに抽選値が取得されるものもある。取得された抽選値は保留球として、たとえば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次、一つずつ読み出され、特別図柄とよばれる図柄が変動表示される。このとき、特別図柄の変動表示に連動して、装飾図柄とよばれる図柄が主として演出目的で変動表示される場合もある。読み出された抽選値に基づいて、特別図柄の停止表示態様が決定される。
所定時間の変動表示後、特定態様にて特別図柄が停止表示されると、いわゆる「大当たり」として特別遊技に遊技状態が移行する。特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。単位遊技はその開始から、所定期間、たとえば30秒間経過するか、あるいは単位遊技中において遊技球が大入賞口へ9球以上入賞したときに終了する。このとき大入賞口も一旦閉鎖される。単位遊技中において、大入賞口内に設けられたVゾーンとよばれる特定領域を遊技球が通過していれば、単位遊技は次の単位遊技へと継続される。このとき再び大入賞口は開放される。単位遊技は所定回数、たとえば、15回を限度として継続され得る。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを主たる目的として遊技を行う。特別遊技への移行契機となるのが、始動口への遊技球の落入という技量に基づく遊技条件と、取得された抽選値が大当たりとなるという運に基づく遊技条件であるといえる(例えば、特許文献1参照)。
弾球遊技機の中には、特別遊技が終了した後に、いわゆる確変や時短などとよばれる遊技者に有利な特定の遊技状態へ移行するものもある。
たとえば、時短状態に移行すると、始動口の入口が拡開しやすくなり、結果として、遊技球が始動口に入球しやすくなる。時短状態においては、単位時間当たりの抽選回数が増えることになるため、通常状態に比べて特別遊技に再移行しやすくなる。すなわち、始動口への遊技球の落入という技量に基づく遊技条件が緩和されるともいえる。
また、確変状態に移行すると、大当たりの発生確率が通常状態よりも高く設定される。結果として、確変状態においては通常状態に比べて大当たりが発生しやすくなるため、やはり特別遊技に再移行しやすくなる。すなわち、抽選値が大当たりとなるという運に基づく遊技条件が緩和されるともいえる。
時短や確変は、たとえば、特別図柄が所定回数変動するまで継続する。あるいは、再び大当たりが発生するまで継続する。
特開2003−230714号公報 特開2003−169922号公報
本発明者は、特別図柄が特定態様にて停止表示されたことを条件として開始される特別遊技に加え、それとは異なる遊技条件が満たされたときに開始される特別遊技を設けることにより、弾球遊技機の遊技性を高めることができることに想到した。その上で、遊技者に有利な特定の遊技状態から、これら2種類の特別遊技のいずれにも移行し得るように遊技の制御を工夫することにより、遊技者の大当たりに対する期待感を更に高めることができると認識した。
本発明はこのように認識された課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、特別遊技への移行制御に関して新たな遊技性をもたせた弾球遊技機を提供することにある。
本発明のある態様は、弾球遊技機である。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、第1始動口に遊技球が入球したときランダムな値を第1抽選値として取得する第1抽選値取得手段と、取得された第1抽選値を所定個数を上限として一時的に保持する第1抽選値保持手段と、第1抽選値保持手段から第1抽選値を読み出し、当たりとなるべき値を1個以上定めた第1当否判定テーブルを参照して、読み出した第1抽選値が当たりとなるべき値に一致するか否かにより第1抽選として当否を判定する第1抽選手段と、第1抽選の結果に応じて第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、第1表示制御手段により変動表示される第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、第2始動口に遊技球が入球したときランダムな値を第2抽選値として取得する第2抽選値取得手段と、当たりとなるべき値を1個以上定めた第2当否判定テーブルを参照して、取得された第2抽選値が当たりとなるべき値に一致するか否かにより第2抽選として当否を判定する第2抽選手段と、第2抽選の結果に応じて第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第2表示制御手段により変動表示される第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、可変入球口に遊技球が入球したときに第2作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させ、その状態において可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球すると、可変入球装置の受け入れ状態を引き続き遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、所定の特定遊技開始条件が成立してから所定の特定遊技終了条件が成立するまでの間、第2抽選における当たりの確率を変動させた特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、を備える。第1表示制御手段は、特定遊技の実行中においては、第1抽選値保持手段により保持されている第1抽選値の個数と第1図柄の変動時間の長さが対応づけられた変動時間特定テーブルを参照して、保持されている第1抽選値の個数に応じた変動時間だけ第1図柄を変動表示させる。
この態様における弾球遊技機としては、従来にいう、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機を混在させたような遊技機を主に想定する。可変入球口または可変入球装置において、遊技者に不利な状態とは、遊技球が入球すべき入口が閉鎖した状態ないしは狭い状態を指してもよく、遊技者に有利な状態とは、その入口が開放した状態ないしは相対的に広い状態を指してもよい。
特定遊技では通常遊技よりも第2抽選の当たり確率が高くなるように設定されてもよい。このように、特定遊技を通常遊技よりも第2特別遊技へ移行しやすいという点で遊技者に有利な遊技状態としてもよい。
なお、以下、第1特別遊技と第2特別遊技をまとめていうときには、単に「特別遊技」とよぶ。
「変動時間特定テーブル」は、保持されている第1抽選値(以下、「保留球」とよぶ)の個数に応じて、さまざまな変動時間の選択確率を特定したデータテーブルであってもよい。あるいは、変動時間特定テーブルにおいて、保留球数と変動時間が1対1に対応づけられてもよい。また、そのデータ形式は、たとえば、いわゆる配列形式やリスト形式にて管理されるデータ形式であってもよい。本明細書において「テーブル」とは、一方のデータに対応する他方のデータを特定できる形式にてメモリの記憶領域に記録される2種類以上のデータまたはその記録形式を指すものであってもよい。
特定遊技開始条件は、たとえば、第1特別遊技や第2特別遊技が終了すると成り立つ条件であってもよい。あるいは、特定遊技開始条件は、第1特別遊技や第2特別遊技が終了したときに、所定の確率で成り立つ条件であってもよい。
このような態様によれば、遊技者は、特定遊技中の保留球数を変化させることにより、第1図柄の変動時間を変化させることができる。第1図柄の変動時間が短くなれば、単位時間当たりの第1抽選の実行回数が相対的に多くなる。そのため、第1図柄の変動時間が短くなるように保留球数を調整する遊技者は、そうでない遊技者に比べて有利となる。従来の時短に似た効果を遊技者の技量により発揮させることができるともいえる。このような態様により、技術介入性が高められた遊技性の高い遊技を提供可能となる。
また、2種類の特別遊技において使用される可変入球装置を共通化することにより、限られた遊技領域を有効活用できる。
この遊技機の第1表示制御手段は、第1図柄の変動表示中に第2作動条件が成立して可変入球装置の受け入れ状態が遊技者に有利な状態となったとき、第1図柄を外れ図柄にて停止させてもよい。
第1特別遊技と第2特別遊技が同時に実行されないよう制御することにより、遊技者が遊技の進行状態を把握しやすなるように処置してもよい。この態様においては、第1図柄の変動表示中に第2作動条件が成立すると、第1図柄を外れ図柄にて強制的に停止させる。このような処置により、第2特別遊技の実行後に第1作動条件が成立するのを未然に回避することができる。以下、このように第1図柄を強制的に外れ図柄にて停止させることを「強制外れ停止」とよぶ。
遊技球が第2始動口に入球してから第2特別遊技への移行可否が確定するまでの期間(以下、「確定待機期間」とよぶ)に別の遊技球が第1始動口に落入する可能性がある。この場合、第1図柄の変動時間が確定待機期間に比べて短い時間であれば、第2作動条件が成立して第2特別遊技が開始される前に第1図柄の変動表示が停止しやすくなる。いいかえれば、第1図柄の変動表示中に第2作動条件が成立して、第1図柄が外れ図柄にて強制的に停止表示されにくくなる。したがって、保留球数を調整して第1図柄の変動時間が充分短くなるように打球する遊技者は、そうでない遊技者に比べて強制外れ停止がなされにくくなるため第1特別遊技への移行機会を活かしやすい。このような態様によれば、より技術介入性が高められた遊技性の高い弾球遊技機を提供可能となる。
本発明の別の態様もまた、弾球遊技機である。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、第1始動口に遊技球が入球したときランダムな値を第1抽選値として取得する第1抽選値取得手段と、取得された第1抽選値を所定個数を上限として一時的に保持する第1抽選値保持手段と、第1抽選値保持手段から第1抽選値を読み出し、当たりとなるべき値を1個以上定めた第1当否判定テーブルを参照して、読み出した第1抽選値が当たりとなるべき値に一致するか否かにより第1抽選として当否を判定する第1抽選手段と、第1抽選の結果に応じて第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、第1表示制御手段により変動表示される第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、第2始動口に遊技球が入球したときランダムな値を第2抽選値として取得する第2抽選値取得手段と、当たりとなるべき値を1個以上定めた第2当否判定テーブルを参照して、取得された第2抽選値が当たりとなるべき値に一致するか否かにより第2抽選として当否を判定する第2抽選手段と、第2抽選の結果に応じて第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第2表示制御手段により変動表示される第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、可変入球口に遊技球が入球したときに第2作動条件が成立したと判定し、第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させることにより第2特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において第2可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に第2特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、所定の特定遊技開始条件が成立してから所定の特定遊技終了条件が成立するまでの間、第2抽選における当たりの確率を変動させた特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、を備える。第1表示制御手段は、特定遊技の実行中においては、第1抽選値保持手段により保持されている第1抽選値の個数と第1図柄の変動時間の長さが対応づけられた変動時間特定テーブルを参照して、保持されている第1抽選値の個数に応じた変動時間だけ第1図柄を変動表示させる。
この態様における弾球遊技機としても、従来にいう、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機を混在させたような遊技機を主に想定する。この態様においても、特定遊技中においては第1図柄の変動時間を保留球数に応じて変化させることにより、技術介入性が高められた遊技性の高い遊技を提供することができる。
また、第1および第2可変入球装置の二つの可変入球装置を設け、それぞれの役割を分離することにより弾球遊技機における技術介入性を更に高めることができる。
この遊技機の第1表示制御手段は、第1図柄の変動表示中に第2作動条件が成立して第2可変入球装置の受け入れ状態が遊技者に有利な状態となったとき、第1図柄を外れ図柄にて停止させてもよい。
第1特別遊技と第2特別遊技が同時に実行されないよう制御することにより、遊技者が遊技の進行状態を把握しやすくなるように処置してもよい。この態様においても、第1図柄の変動表示中に第2作動条件が成立すると、第1図柄を強制外れ停止させることにより、第2特別遊技の実行後に第1作動条件が成立するのを未然に回避することができる。
保留球数を調整して第1図柄の変動時間が短くなるように打球する遊技者は、そうでない遊技者に比べて強制外れ停止がなされにくくなるため更に有利となる。このような態様によれば、より技術介入性が高められた遊技性の高い弾球遊技機を提供可能となる。
これらの遊技機の特定遊技実行手段は、所定の特定遊技開始条件が成立してから所定の特定遊技終了条件が成立するまでの間、第2抽選の1回の当たり発生につき可変入球口が遊技者に有利な状態に変化する時間を通常状態よりも長く設定した遊技として特定遊技を実行してもよい。
このような方法によっても、特定遊技を通常遊技よりも第2特別遊技へ移行しやすいという点で遊技者に有利な遊技状態としすることができる。また、第2抽選の1回の当たり発生につき可変入球口が遊技者に有利な状態に変化する時間を通常状態よりも長く設定すると共に、第2抽選が当たりとなる確率そのものも通常状態よりも高い確率に変動させてもよい。
これらの遊技機の特定遊技実行手段は、所定の遊技状態において特定遊技開始条件が成立したときには、特定遊技開始条件が成立してから第1図柄が変動表示される回数が所定回数に達したとき、特定遊技終了条件の成立として特定遊技の実行を終了させてもよい。
このような態様によれば、特定遊技開始条件が成立して特定遊技終了条件が成立するまでの特定遊技が実行される期間(以下、単に「継続期間」とよぶ)は、第1図柄の変動回数によって特定される(以下、このような変動回数のことを「継続回数」とよぶ)。なお、以下、特定遊技の継続期間を継続回数にて特定する状態のことを「回数特定モード」とよぶ。回数特定モードにおいては、特定遊技中における第1図柄の変動時間が長いほど継続期間も長くなる。「所定の遊技状態」か否かは、たとえば、抽選の当否により決定してもよい。
回数特定モードにおいては、遊技者が第1図柄の変動時間が長くなるように保留球数を調整することにより、第2特別遊技への移行機会が拡大されることになる。一方、第1図柄の変動時間が短くなるように保留球数を調整すれば、単位時間当たりの第1抽選の実行回数が増えるので第1特別遊技への移行機会が拡大されることになる。
このような態様によれば、従来の弾球遊技機と比べて特別の入力ユーザインタフェースを必要とすることなく、遊技者がプレイスタイルに応じて遊技内容を選択できる遊技性の高い弾球遊技機を提供できる。
これらの遊技機の特定遊技実行手段は、第1作動条件および第2作動条件の双方または一方の成立を特定遊技条件の成立として特定遊技の実行を終了させてもよい。
特定遊技の継続期間は、継続回数により特定されてもよいし、次回の第1作動条件や第2作動条件の成立までとして決定されてもよい。回数特定モードにおいても特定遊技中に第1作動条件または第2作動条件が成立したときには特定遊技終了条件の成立として特定遊技を終了させてもよい。以下、回数特定モードではなく次回の第1または第2作動条件が成立するまで特定遊技を継続する状態のことを、回数特定モードと区別して「通常特定モード」とよぶ。
通常特定モードにおいては、特定遊技の継続期間は継続回数という制限をうけることがないため回数特定モードよりも遊技者により有利な遊技となる。このように、同じ特定遊技においてもその継続期間の特定方法について変化をもたせることにより、遊技興趣を深めることができる。
これらの遊技機の第1特別遊技実行手段は、第2特別遊技よりも遊技者に有利な遊技として第1特別遊技を実行してもよい。
たとえば、特定遊技においては、第1特別遊技よりも第2特別遊技への移行が容易であってもよい。この場合、遊技者は2種類の特別遊技のうち相対的に有利だが移行が難しい第1特別遊技への移行を目指すか、相対的には有利ではないが移行が容易な第2特別遊技への移行を目指すかを選択するような遊技性を実現できる。移行容易性と遊技の有利性のバランスをとることにより、第1特別遊技と第2特別遊技の間で想定される遊技者利益のバランスを図ることができる。
このような態様によれば、第1特別遊技と第2特別遊技のそれぞれの遊技特性を明確化することにより、弾球遊技機の遊技性を高めることができる。
なお、常に第1特別遊技が第2特別遊技よりも有利である必要はなく、第1特別遊技が第2特別遊技に比べて、充分に長い期間において平均的により多くの賞球を獲得可能な遊技であってもよい。
これらの遊技機の第1特別遊技実行手段は、第2特別遊技において払い出される賞球よりも多くの賞球が払い出される遊技として第1特別遊技を実行してもよい。
たとえば、第1特別遊技においては、1球当たりの入賞に対する賞球数が第2特別遊技よりも多い遊技としてもよい。このような態様によれば、第1特別遊技と第2特別遊技のそれぞれの遊技特性をより明確化することにより、弾球遊技機の遊技性を高めることができる。
これらの遊技機の第1特別遊技実行手段は、第2特別遊技よりも継続時間が長い遊技として第1特別遊技を実行してもよい。
特別遊技は、複数の単位遊技にて構成されてもよい。単位遊技は、一定の上限のもとで、所定の継続条件が満たされる限り継続してもよい。この場合、第1特別遊技における単位遊技の上限数を第2特別遊技における上限数よりも多くなるように設定してもよい。あるいは、第1特別遊技における単位遊技の継続条件が、第2特別遊技における単位遊技の継続条件よりも達成が容易な継続条件としてもよい。更には、単位遊技1回あたりの時間の長さに差を設けてもよい。このような態様によっても、第1特別遊技と第2特別遊技のそれぞれの遊技特性をより明確化することにより、弾球遊技機の遊技性を高めることができる。
これらの遊技機の第1表示制御手段は、特定遊技の実行中においては、保持されている第1抽選値の個数が多いときにはそうでないときよりも短い変動時間が対応づけられた変動時間特定テーブルを参照して、保持されている第1抽選値の個数に応じた変動時間だけ第1図柄を変動表示させてもよい。
一般的に保留球は蓄積されやすいため、第1図柄の変動時間は短くなりやすい。そのため、保留球数が上限に達してしまい始動入賞が活かされない状態である、いわゆる無効入賞が発生しにくくなるため、遊技者の利益が確保されやすくなる。一方、意図的に保留球を貯めないように打球する遊技者は、回数特定モードにおいては特定遊技を長く継続させることができるため、第2特別遊技への移行機会を拡大することができる。
これらの遊技機の特定遊技実行手段は、特定遊技開始条件が成立してから特定遊技終了条件が成立するまでの間、更に、第1抽選における当たりの確率を変動させた特定遊技を実行してもよい。
このような態様によれば、特定遊技中においては通常遊技に比べて第2特別遊技のみならず第1特別遊技にも移行しやすくなる。そのため、特定遊技においては第1特別遊技への移行可能性と第2特別遊技への移行可能性が共に高められる。
これらの遊技機において、遊技者が遊技球の打球強度を調整することにより第1始動口か可変入球口のいずれかへの入球を選択できるように、第1始動口と可変入球口が遊技領域の左右において互いに距離をとって設けてもよい。
この態様によれば、遊技者は打球方向の調整により、第1特別遊技と第2特別遊技のいずれかへの移行を選択しやすくなる。
これらの遊技機において、遊技者が遊技球の打球強度を調整することにより第1始動口か第2始動口のいずれかへの入球を選択できるように、第1始動口と第2始動口が遊技領域の左右において互いに距離をとって設けてもよい。
この態様によっても、遊技者は打球方向の調整により、第1特別遊技と第2特別遊技のいずれかへの移行を選択しやすくなる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、特別遊技への移行可否に関して新たな遊技性を実現することにより遊技興趣を向上させた弾球遊技機を提供できる。
本実施例のぱちんこ遊技機は、通常遊技より遊技者に有利な状態である特別遊技を複数の形態で提供する。すなわち、第1特別遊技として、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機における特別遊技に似た遊技を提供し、第2特別遊技として、従来にいう第2種ぱちんこ遊技機における特別遊技に似た遊技を提供する。ただし、第1特別遊技と第2特別遊技が同時に実行されないよう排他制御される。これらの特別遊技が終了すると、特定遊技に移行する。
特定遊技中においては通常状態に比べて特別遊技に移行しやすくなる。特定遊技中に第1特別遊技や第2特別遊技に移行した場合には、特定遊技終了条件の成立として特定遊技は終了する。また、回数特定モードにおける特定遊技は、図柄変動の回数が所定の継続回数に達すると特定遊技終了条件の成立として終了する場合もある。
特定遊技中において遊技者は保留球数を調整することにより特別図柄の変動時間を変化させることができる。特定遊技中における特別図柄の変動時間の長短に応じて、特定遊技の遊技内容が変化する。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。
以下、本実施例の弾球遊技機は、従来にいう、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機の特徴と第2種ぱちんこ遊技機の特徴とを混在させた構成を有する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。
ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、発射ハンドル17を含む。
外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じて効果音を出力する。
遊技盤50には、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52が形成される。遊技領域52には、アウト口58、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)24、普通電動役物26、第1大入賞口28、第2大入賞口30および普通図柄作動ゲート(以下、「第2始動口」という)68が設けられる。更に遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。
第1始動口24は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置32を備える。普通電動役物26は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置34と、普通電動役物26を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。第1大入賞口28は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置78と、第1大入賞口28を開閉させるための大入賞口ソレノイド82を備える。
第2始動口68は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置38を備える。第2大入賞口30は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置81と、第2大入賞口30の羽根を開閉させるための大入賞口ソレノイド80を備える。
普通電動役物26は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で状態変化する。具体的には、普通電動役物26は、普通電動役物ソレノイド76の駆動制御に応じて開放状態および閉鎖状態への状態変化が可能な可変入球口として機能する。普通電動役物26は、第1始動口24のすぐ下方に設けられる。普通電動役物26が閉鎖状態にあるときはその入球口が第1始動口24に遮蔽されているため、遊技球は普通電動役物26に落入しない。普通電動役物26が開放状態となると遊技球は普通電動役物26の横方向から落入可能となる。普通電動役物26は、通常遊技中においては所定の期間、たとえば0.8秒という短時間しか開放状態とならないので、ほとんど遊技球が落入することはない。後に詳述する特定遊技中においては普通電動役物26の開放期間が通常遊技中のそれと比べて長くなるので、遊技球は普通電動役物26に落入しやすくなる。
第1大入賞口28は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で状態変化する。具体的には、第1大入賞口28は、大入賞口ソレノイド82の駆動制御に応じて開放状態および閉鎖状態への状態変化が可能な第1可変入球装置として機能する。第1大入賞口28は、特別遊技中に「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口であり、アウト口58の上方に設けられる。第1大入賞口28が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第1大入賞口28に入球できず、開放状態となったときにはじめて入球可能となる。
第2大入賞口30も、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で状態変化する。具体的には、第2大入賞口30は、大入賞口ソレノイド80の駆動制御に応じて開放状態および閉鎖状態への状態変化が可能な第2可変入球装置として機能する。第2大入賞口30は、普通電動役物26への遊技球の入球を契機として開放状態となる。第2大入賞口30が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第2大入賞口30に入球できず、開放状態となったときにはじめて入球可能となる。
遊技盤50の略中央に設けられた役物64には、装飾図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、特別図柄変動用の保留ランプ20、普通図柄変動用の保留ランプ21が設けられている。
特別図柄表示装置61は、特別図柄202を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。特別図柄202は、第1始動口24への遊技球の入球を契機として行われる抽選(以下、「特別図柄抽選」とよぶ)の結果に応じた図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。特別図柄表示装置61は、たとえばLEDで構成される表示手段である。また、特別図柄表示装置61は、特定遊技への移行可否を示すための判定図柄203を特別図柄202とともに表示する。
図2は、特別図柄表示装置に表示される特別図柄および判定図柄を示す図である。
判定図柄203は、いわゆる7セグメントで表示された特別図柄202の近傍にて1ドットで表示される図柄である。判定図柄203は、その変動表示として点滅表示がなされ、変動停止時に点灯されたまま停止した場合は「特定遊技の実行あり」を表し、消灯されたまま停止した場合は「特定遊技の実行なし」を表す。判定図柄203がいずれの態様にて停止するかは、後述する判定図柄抽選によって決定される。
図1に戻り、装飾図柄表示装置60は、特別図柄202の変動表示と連動する形で装飾図柄200を変動させながら表示する。装飾図柄200は、特別図柄202で示される特別図柄抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。装飾図柄表示装置60は、装飾図柄200として、たとえばスロットマシーンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。装飾図柄表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。
なお、特別図柄202は演出的な役割をもつ必要がないため、本実施例では装飾図柄表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて小さく表示されるが、特別図柄202自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄200を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄202を装飾図柄表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。同様に、判定図柄203を装飾図柄表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
特別図柄変動用の保留ランプ20は4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄202の変動の保留球数を表示する。この保留球数は、特別図柄202の変動中に第1始動口24へ入賞した抽選乱数(以下、「特図乱数」ともよぶ)の個数であり、特別図柄202の変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。以下、特図乱数の保留球であることを明示するときには、「特図保留球」ともよぶ。
同様に、普通図柄変動用の保留ランプ21も4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄204の変動の保留球数を表示する。この保留球数は、普通図柄204の変動中に第2始動口68へ入球した抽選乱数(以下、「普図乱数」ともよぶ)の個数であり、普通図柄204の変動がまだ実行されていない入球の数を示す。以下、普図乱数の保留球であることを明示するときには、「普図保留球」ともよぶ。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が第1始動口24、普通電動役物26、第2大入賞口30、第1大入賞口28等の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。第1始動口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。
なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、「入球」は、「落入」「入賞」「通過」を含むものとする。
遊技球が第1始動口24に落入すると、特別図柄表示装置61および装飾図柄表示装置60において特別図柄202および装飾図柄200がそれぞれ変動表示される。特別図柄202および装飾図柄200の変動表示は、表示に先立って決定された変動時間の経過後に停止される。また、変動表示の開始にあたっては特別図柄抽選が実行され、変動表示が終了するときにその抽選結果に応じた停止図柄が表示される。停止時の特別図柄202が大当たりを示す図柄である場合、第1大入賞口28の開閉動作が開始され、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。
本実施例において、特別図柄202が大当たり図柄で停止した場合に実行される特別遊技を「第1特別遊技」とよぶ。特別図柄202が大当たりの図柄で停止されるとき、スロットマシーンのゲームを模した装飾図柄200は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。第1特別遊技に移行すると、第1大入賞口28は約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。第1特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。単位遊技の回数は、最大で15回であり、第1特別遊技に移行するたびにその回数が抽選で決定される。最大の15回となる確率は50%、14回となる確率は40%、13回となる確率は10%となる。すなわち、後述の第2特別遊技に比べて大きな回数が決定されやすい。1回の単位遊技において1回の開閉動作がなされるので、第1大入賞口28の開閉動作は単位遊技の回数分繰り返される。
なお、特別図柄の停止態様にて、単位遊技の回数が決定されてもよい。たとえば、特別図柄が「1、3、5、7、9」のいずれかの数字にて停止表示されたときには、その回数は15回となり、「2、4、6、8」のいずれかの数字にて停止表示されたときには、14回となるように設定してもよい。あるいは、上記した抽選による決定方法と組み合わせてもよい。たとえば、特別図柄が「1、3、5、7、9」のいずれかの数字にて停止表示されたときには、90%の確率で15回となるが、「2、4、6、8」のいずれかの数字にて停止表示されたときには30%の確率で15回となるように、特別図柄の停止態様に応じてその確率を変更してもよい。
第1特別遊技に移行するとき判定図柄抽選が実行される。この判定図柄抽選が当たりとなれば、判定図柄203が点灯表示され、第1特別遊技の終了後に特定遊技が開始される。詳しくは後述するが、回数特定モードにおいては、特別図柄202の変動表示回数が継続回数に達したとき、特定遊技は終了する。特定遊技中に第1特別遊技や第2特別遊技に移行したときにも、特定遊技は終了する。継続回数は、第1特別遊技または第2特別遊技が開始するときに特別図柄202に応じて決定されるが、あらかじめ定められた一定回数であってもよい。
第2始動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄204とよばれる図柄が変動表示される。普通図柄204は装飾図柄表示装置60の画面右下隅にて変動表示される。なお、普通図柄204は他の表示装置において変動表示されてもよい。普通図柄204が装飾図柄表示装置60にて表示される場合、装飾図柄表示装置60は普通図柄表示装置としても機能することになる。普通図柄204の変動開始にあたっては抽選(以下、「普通図柄抽選」とよぶ)が実行され、その当否が判定される。普通図柄抽選の当否に応じて変動表示後に停止表示される普通図柄204が決定される。普通図柄204が変動表示後に所定の当たり図柄で停止すると、普通電動役物26が所定時間開放される。
特定遊技中に普通図柄抽選が当たりとなると普通電動役物26は3秒間の開放を間欠的に2回繰り返す。また、特定遊技開始を契機として普通図柄204の変動時間が短縮されると共に、普通図柄抽選の当たり確率が通常遊技時に比べて高確率に変動する。普通図柄抽選の当たり確率は、通常遊技中には65000分の1程度の低確率に設定され、特定遊技中には1.003分の1程度の高確率に設定されてもよい。このように、特定遊技中でないと普通図柄抽選がほとんど当たらないように制御してもよい。
特定遊技中は、更に普通電動役物26の開放時間が長くなる。たとえば、通常遊技中における普通電動役物26の開放は、0.8秒の開放が1回であるのに対し、特定遊技中の開放は3秒間の開放が2回となる。このため、特定遊技中には通常遊技中に比べて普通電動役物26へ遊技球を入球させやすくなる。このように、特定遊技の通常遊技に対する優位性を明確にすることによって遊技性を明快にしてもよい。
普通図柄抽選が当たりとなり、普通電動役物26に遊技球が落入すると、第2大入賞口30が開放されて、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。このような普通電動役物26に遊技球が入球した場合に実行される特別遊技を「第2特別遊技」とよぶ。また、第2特別遊技において第2大入賞口30が開放される状態を第2特別遊技の第1段階とよぶ。
第2大入賞口30には、特定領域22および流出領域66が設けられている。役物64の内部は、開放された第2大入賞口30を通じて遊技球が流入するよう形成されており、役物64内に流入した遊技球は特定領域22および流出領域66のいずれかへ入球する。開放された第2大入賞口30への入球は入球検出装置81により検出され、開放中の第2大入賞口30へのトータルの入球数が計数される。
役物64の内部には、第2大入賞口30から流入した遊技球を特定領域22および流出領域66のいずれかへ誘導する誘導装置62が更に設けられている。誘導装置62は、それぞれが長短複数の羽根を有する二つの回転体からなる。これら二つの回転体は常に回転しており、それぞれの長い羽根同士が近接したときに、その上へ落下した遊技球を特定領域22へ誘導する。長い羽根同士が近接していないときは、その上へ落下した遊技球は流出領域66へ入球する。
特定領域22への入球は入球検出装置36により検出され、流出領域66への入球は流出検出装置37により検出される。入球検出装置36および流出検出装置37は、特定領域22および流出領域66のそれぞれに入球した遊技球を計数し、それぞれの入球数の和が、入球検出装置81により計数された入球数と一致すると、第2大入賞口30に入球したすべての遊技球が、特定領域22または流出領域66に入球したと判定される。
遊技球が役物64の内部の特定領域22に入球することが、第2特別遊技の第1段階から第2段階へ移行するための継続条件となる。
継続条件が成立すると、第1特別遊技と同様に、第1大入賞口28の開閉動作が残りの単位遊技の回数分繰り返される。すなわち、第2特別遊技もまた15回以内の単位遊技で構成される。最大の15回となる確率は5%、14回となる確率は10%、13回となる確率は20%、12回が30%、11回が30%、1回が5%となる。すなわち、先述の第1特別遊技に比べて小さな回数が決定されやすい。単位遊技の回数は第2特別遊技へ移行するたびに抽選で決定されるが、あらかじめ定められた一定回数としてもよい。第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。第2段階に移行すると、第1大入賞口28の開閉動作は2回目以降の残りの単位遊技の回数分繰り返される。
本実施例では、第1特別遊技における第1大入賞口28の開閉回数が最大15回であるのに対し、第2特別遊技の第2段階における第1大入賞口28の開閉回数は最大14回である。
本実施例のぱちんこ遊技機10では、第1特別遊技と第2特別遊技とで、連続的に状態変化する可変入球装置として同一の第1大入賞口28を用いることにより、遊技領域52上のスペースを有効活用できる。また、連続的に状態変化する可変入球装置を共通とすることで、特別遊技の動作制御を単純にすることができ、また製造コストの削減にもつながる。
変形例として、第2大入賞口30が第1大入賞口28の機能を兼ねてもよいし、その逆に、第1大入賞口28が第2大入賞口30の機能を兼ねてもよい。この場合、更に遊技領域52のスペースを有効活用することができる。
図3は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に第1始動口24および第2始動口68へ入球したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、装飾図柄表示装置60および特別図柄表示装置61における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板41およびサブ基板49は、遊技制御装置100を構成する。
セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図4は、ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口24、第2始動口68、普通電動役物26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、装飾図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、スピーカ18のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板41と、図柄の演出等を制御するサブ基板49とに機能を分担させた形態で構成される。
遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。遊技制御装置100は、各入球口への入球を判定する入球判定手段110、第1始動口24への遊技球の入球に基づき特別図柄抽選を実行する第1抽選処理手段112、第2始動口68への遊技球の入球に基づき普通図柄抽選を実行する第2抽選処理手段120、判定図柄抽選を実行する第3抽選処理手段128と、特別図柄202、装飾図柄200、普通図柄204のそれぞれの表示パターンを保持するパターン記憶手段134、図柄変動の停止図柄および表示パターンを決定する図柄決定手段136、図柄や電飾等の表示を制御する表示制御手段144、特別遊技の実行を制御する特別遊技制御手段152、特定遊技の実行を制御する特定遊技制御手段170、および普通電動役物26や第1大入賞口28、第2大入賞口30などの入球口の開閉を制御する開閉制御手段176を備える。
第1抽選処理手段112は、第1抽選値取得手段114、第1抽選値保持手段116および第1抽選当否判定手段118を含む。
入球検出装置32は第1始動口24に設けられたセンサであり、第1始動口24への遊技球の落入を検出し、落入を示す第1始動入賞情報を生成する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口24に入球したものと判定する。
第1始動口24への入球が判定されると、第1抽選値取得手段114は、特図保留球数が上限に達しているか否かを調べる。特図保留球数の上限はあらかじめ4つに設定されている。特図保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が第1始動入賞情報を受け取ったタイミングで、第1抽選値取得手段114は始動入賞に対する特図乱数を取得する。特図乱数は「0〜65535」の範囲で取得される。第1抽選値取得手段114は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を特図乱数として取得してもよい。第1抽選値保持手段116は、取得された特図乱数を4つを上限として特図保留球として保持する。第1抽選当否判定手段118は、第1抽選値保持手段116から特図乱数を読み出して、特別図柄抽選の当否を判定する。なお、特別図柄抽選の当否判定のタイミングは、特図乱数の取得とともに行われてもよい。
第2抽選処理手段120は、第2抽選値取得手段122、第2抽選値保持手段124および第2抽選当否判定手段126を含む。
第2始動口68に設けられたセンサである入球検出装置38は、第2始動口68への遊技球の落入を検出し、落入を示す第2始動入球情報を生成する。入球判定手段110は、第2始動入球情報を受け取ると遊技球が第2始動口68に入球したことを判定する。
第2始動口68への入球が判定されると、第2抽選値取得手段122は、普図保留球数が上限に達しているか否かを調べる。普図保留球数の上限もあらかじめ4つに設定されている。普図保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段110が第2始動入球情報を受け取ったタイミングで、第2抽選値取得手段122は始動入賞に対する普図乱数を取得する。普図乱数も「0〜65535」の範囲で取得される。第2抽選値取得手段122は、数学的に普図乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を普図乱数として取得してもよい。第2抽選値保持手段124は、取得された普図乱数を4つを上限として普図保留球として保持する。第2抽選当否判定手段126は、第2抽選値保持手段124から普図乱数を読み出して、普通図柄抽選の当否を判定する。なお、普通図柄抽選の当否判定のタイミングは、普図乱数の取得とともに行われてもよい。
第3抽選処理手段128は、第3抽選値取得手段130および第3抽選当否判定手段132を含む。
第3抽選値取得手段130は、第1特別遊技や第2特別遊技の開始時において乱数(以下、「判図乱数」とよぶ)を取得する。判図乱数は「0〜300」の範囲で取得される。このときにも、第3抽選値取得手段130は数学的に判定乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値により判定乱数を取得してもよい。第3抽選当否判定手段132は、取得された判定乱数に基づいて、判定図柄抽選の当否を判定する。
図柄決定手段136は、特別図柄決定手段138、装飾図柄決定手段140および普通図柄決定手段142を含む。
特別図柄決定手段138と装飾図柄決定手段140は、第1抽選処理手段112による特別図柄抽選の判定結果に応じた停止図柄と、図柄変動の表示パターンとを決定する。パターン記憶手段134は、特別図柄202や装飾図柄200、普通図柄204の変動表示過程を示す表示パターンとして複数種類の表示パターンのデータを保持する。特別図柄決定手段138は、特図乱数と表示パターンのIDを対応づけたパターン選択テーブルを記憶する。特別図柄決定手段138は、このパターン選択テーブルを参照し、パターン記憶手段134に記憶されている複数種類の表示パターンから第1抽選当否判定手段118が特別図柄抽選の対象としている特図乱数に対応した表示パターンを選択する。
装飾図柄決定手段140は、特別図柄202の変動時間に対応する変動時間をもつ装飾図柄200の表示パターンをパターン記憶手段134から選択する。すなわち、特別図柄202の変動表示と、装飾図柄200の変動表示は結果的に連動することになる。
停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄であり、抽選の当否を遊技者に示す役割を担う。装飾図柄200の表示パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターン、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。また、リーチ状態を経るときのパターンにも、長短さまざまな変動時間をもつパターンが含まれる。
各表示パターンに基づく図柄変動は、その終了条件として定められた変動時間が経過すると停止し、抽選の結果を示す停止図柄が表示される。
特別図柄決定手段138は、第1抽選処理手段112による特別図柄抽選の結果に応じて特別図柄202の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段140は、特別図柄決定手段138により選択された表示パターンに応じた表示パターンをパターン記憶手段134から選択し、抽選結果に応じた装飾図柄200の停止図柄を決定する。装飾図柄決定手段140は、大当たりの場合に3つの同じ数字が揃った大当たり図柄を決定する。
普通図柄決定手段142は、第2抽選処理手段120による普通図柄抽選の結果に応じてパターン記憶手段134からいずれかのパターンを選択し、普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄204の停止図柄を決定する。パターン記憶手段134は、普通図柄204の表示パターンとして、変動時間が通常の長さである通常表示パターンと、変動時間が通常より短い特定遊技用の特殊表示パターンとを記憶する。通常表示パターンとしては30秒間のパターンが格納され、特殊表示パターンとしてはたとえば10秒間のパターンが格納される。普通図柄決定手段142により決定された停止図柄が当たりを示す図柄であった場合、開閉制御手段176は可変入球口である普通電動役物26を所定時間拡開させる。
各表示パターンの図柄変動は、その図柄変動の終了条件として定められた変動時間が経過したときに停止される。
表示制御手段144は、第1表示制御手段146、第2表示制御手段148および打球指示表示手段150を含む。
第1表示制御手段146は、特別図柄202、装飾図柄200、および判定図柄203を変動表示させる。第2表示制御手段148は、普通図柄204を変動表示させる。打球指示表示手段150は、遊技者に打球方法を指示するための画面を表示させる。その表示態様については、後の図6に関連して説明する。
第1表示制御手段146は、特別図柄表示装置61に特別図柄202および判定図柄203を変動表示後停止表示させる。また同時に、第1表示制御手段146は、装飾図柄表示装置60に装飾図柄200を変動表示後停止表示させる。判定図柄203の変動表示は、第1特別遊技または第2特別遊技が開始された直後から最初の単位遊技が開始される前まで特別遊技の初期画面が表示される間に実行される。第1表示制御手段146は、装飾図柄表示装置60に表示させる初期画面の中で、実行される特別遊技の単位遊技数を表示させる。
第1表示制御手段146による特別図柄202および判定図柄203を表示させる機能はメイン基板41側の処理として実行され、装飾図柄200を表示させる機能はサブ基板49側の処理として実行される。
第2表示制御手段148は、普通図柄決定手段142により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、装飾図柄表示装置60に普通図柄204を表示させる。なお、表示制御手段144は、遊技効果ランプや保留ランプ20、21などのランプ表示も制御する。
本実施例において、特別遊技制御手段152は、2種類の特別遊技を選択的に実行する。条件保持手段154は、2種類の特別遊技の作動条件を保持する。特別遊技実行手段162は、所定の作動条件が成立したことに基づいて特別遊技を実行する。
第1条件保持手段156は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する。第1作動条件は、第1表示制御手段146により変動表示される特別図柄202が特別図柄表示装置61において所定の当たり図柄で停止されることである。あるいは、特別図柄抽選が当たり判定された時点で第1作動条件が成立するとしてもよい。すなわち、ここでいう第1作動条件とは、特別図柄抽選が当たりとなり第1特別遊技へ移行することであるともいえる。
第2条件保持手段158は、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。第2作動条件は、普通電動役物26に遊技球が落入することである。すなわち、ここでいう第2作動条件とは、第2特別遊技へ遊技状態が移行するための条件であるといえる。
条件判定手段160は、遊技状況を監視し、第1作動条件または第2作動条件の成否を判定する。条件判定手段160は、それぞれの作動条件の判定結果をもとに、各種作動フラグをオンオフ設定する。
特別遊技実行手段162は、いずれかの作動条件が成立すると、第1または第2特別遊技を実行する。第1特別遊技実行手段164は、第1特別遊技を実行する。第2特別遊技実行手段166は、第2特別遊技を実行する。
作動回避手段168は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる機能をもつ。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられた遊技として実行される。第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階への移行条件が成立したことを示し、第1段階および第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立している。第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避され、第2特別遊技の第1段階および第2段階のいずれも実行されない。
特定遊技制御手段170は、特定遊技の実行を制御する。特定遊技中は、普通図柄204の変動時間が短縮される。特定遊技制御手段170は、所定の特定遊技開始条件が成立してから所定の特定遊技終了条件が成立するまでの間、普通図柄204の変動時間の短縮し、普通図柄抽選の確率を変動させる。
特定遊技開始条件は、第1特別遊技または第2特別遊技が終了し、かつ、判定図柄抽選が当たりとなることである。
特定遊技終了条件は、回数特定モードと通常特定モードのいずれかにかかわらず、特定遊技中に第1作動条件か第2作動条件のいずれかが成立し、第1特別遊技か第2特別遊技のいずれかが開始されると成立する。ただし、回数特定モードの場合には、特別図柄202の変動表示回数が継続回数に達したときにも特定遊技終了条件の成立となる。
特定遊技制御手段170は、継続期間決定手段172と特定遊技実行手段174を含む。
継続期間決定手段172は、特定遊技の開始にあたり、回数特定モードと通常特定モードのいずれかを抽選によって選択する。回数特定モードが選択されたとき、継続期間決定手段172は、継続回数を決定する。特定遊技実行手段174は特定遊技開始条件が成立したとき特定遊技を開始し、特定遊技終了条件が成立したときに特定遊技の実行を終了させる。
特定遊技中においては、通常状態と異なり以下のような制御がなされる。
1.第1表示制御手段146による特別図柄202および装飾図柄200の変動表示態様が特図保留球の数によって変化する。
2.第2表示制御手段148による普通図柄204の変動時間が通常時の30秒から10秒に短縮される。これにより、普通図柄204の単位時間当たりの変動回数が増加するため、第2特別遊技に移行しやすくなる。
3.普通図柄抽選が当たりとなる確率が高確率に変動する。これにより、普通電動役物26が開放されやすくなるため、第2特別遊技に移行しやすくなる。
4.特別図柄抽選が当たりとなる確率が高確率に変動する。これにより、第1特別遊技に移行しやすくなる。
5.普通図柄204が特定の当たり図柄で停止したときの普通電動役物26の開閉を間欠的な複数回の開閉を連続して2回行う動作に切り換える。通常時は1回である。これにより、普通電動役物26に遊技球が落入しやすくなるため、第2特別遊技に移行しやすくなる。
6.普通電動役物26の1回当たりの開放時間が3秒間の比較的長い時間に設定される。通常時は0.8秒である。これにより、普通電動役物26に遊技球が落入しやすくなるため、第2特別遊技に移行しやすくなる。
以上の制御により、通常遊技中に比べて、特定遊技中は第1特別遊技や第2特別遊技がより発生しやすくなる。通常遊技中には遊技球は普通電動役物26に落入しにくく、また、普通図柄抽選もほとんど当たらないため通常遊技から第2特別遊技へ移行する確率は極めて小さい。通常遊技中において特別図柄抽選が当たりとなる確率は300分の1だが、特定遊技中においてはその確率は50分の1となる。特定遊技中には、通常状態に比べて第1特別遊技にも第2特別遊技にも移行容易となるが、第2特別遊技は第1特別遊技以上に移行容易となる。
(第1特別遊技)
条件判定手段160により第1作動条件が成立したと判定されると、第1特別遊技実行手段164は、第1特別遊技を構成する単位遊技の回数を上限15回として抽選により決定した上で、第1特別遊技を実行する。第1大入賞口28の開閉は単位遊技の回数分だけ繰り返される。第1特別遊技に移行すると、遊技者は相当数の出玉を期待できる。第1特別遊技実行手段149は、開閉制御手段176を制御して、第1大入賞口28の開閉を実行する。開閉制御手段176は、大入賞口ソレノイド82に開放指示を送り、第1大入賞口28を開放させる。第1大入賞口28は、Vゾーンと一般によばれる領域を有しておらず、遊技球のVゾーン通過を第1特別遊技の継続条件としない。したがって、遊技者は、第1特別遊技を、あらかじめ決定された単位遊技の回数をすべて消化するまで継続しやすくなる。
(第2特別遊技)
条件判定手段160により第2作動条件が成立したと判定されると、第2特別遊技実行手段166は、第2特別遊技を構成する単位遊技の回数を上限15回として抽選により決定した上で、第2特別遊技を実行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられる。第1段階では、第2大入賞口30の羽根が開き、遊技球が第2大入賞口30から役物64内に流入可能となる。第1段階では、第2特別遊技実行手段166が開閉制御手段176を制御して、第2大入賞口30を所定時間開放させる。開閉制御手段176は、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、第2大入賞口30を開放させる。
開放した第2大入賞口30から役物64内に流入した遊技球は、特定領域22および流出領域66のいずれかへ入球する。入球検出装置36は特定領域22への入球を検出し、流出検出装置37は流出領域66への入球を検出する。特定領域22への入球は、第2特別遊技を継続させるための継続条件であり、第1段階から第2段階への移行条件であるともいえる。第1段階において遊技球が特定領域22へ入球すると、第2特別遊技は第2段階に移行する。
第2特別遊技の第2段階においては、第1大入賞口28の開閉が単位遊技の回数から初めの1回、すなわち第1段階における単位遊技数を除いた回数分だけ繰り返される。第2段階に移行すると、遊技者は相当数の出玉を期待できる。第2特別遊技実行手段166は、開閉制御手段176を制御して、第1大入賞口28の開閉を実行する。開閉制御手段176は、大入賞口ソレノイド82に開放指示を送り、第1大入賞口28を開放させる。第1大入賞口28は、Vゾーンと一般によばれる領域を有しておらず、遊技球のVゾーン通過を第2特別遊技の継続条件としない。したがって、遊技者は、第2段階の第2特別遊技を、あらかじめ決定された単位遊技の回数をすべて消化するまで継続しやすくなる。
作動回避手段168は普通電動役物26へ遊技球が入球したとき、すなわち、第2作動条件が成立して第2大入賞口30が開放されたとき、所定の解除条件が満たされるまで第1作動条件の成立を回避させる。ここでいう解除条件とは、第2特別遊技が終了することである。たとえば、第1段階において開放された第2大入賞口30内の特定領域22に遊技球が入球せず第2大入賞口30へ入球した遊技球がすべて流出領域66へ流出された場合や、あらかじめ決定された回数分だけ第2特別遊技の単位遊技が消化された場合に解除条件が満たされる。これにより、遊技者は、継続中の第2特別遊技を中断されることなく、第2特別遊技による利益を享受できる。
なお、第1特別遊技においては、遊技球が第1大入賞口28に1球落入したときに払い出される賞球数は15球である。これに対し、第2特別遊技の第2段階においては、遊技球が第1大入賞口28に1球落入したときに払い出される賞球数は5球である。このため、賞球数においては第2特別遊技に比べて第1特別遊技の方が遊技者に有利な遊技となる。
図5は、特定遊技中において特別図柄の変動時間を特定するための変動時間特定テーブルのデータ構造を示す図である。
図柄決定手段136は、同図に示す変動時間特定テーブル180を記憶する。特定遊技中においては、特別図柄決定手段138は、特図保留球数に応じて特別図柄202の変動時間を決定する。変動時間欄182は特別図柄202の変動時間を示す。特定遊技中における特別図柄202の変動時間は、2秒、5秒、10秒、50秒および100秒の5種類のいずれかとなる。保留球数欄184は、特図保留球数を示す。ここに示す特図保留球数とは、特別図柄202の変動表示が開始される前の特図保留球の数である。
たとえば、特定遊技中において特図保留球数が1個の状態にあるときに始動入賞が発生したときには、特別図柄決定手段138は、5秒、10秒の変動時間をそれぞれ10%の確率で選択し、50秒の変動時間を80%の確率で選択する。特別図柄決定手段138は、選択された変動時間に対応する表示パターンをパターン記憶手段134から選択する。
同図に示すように、特図保留球数が多いほど概ね短い変動時間が選択されやすく、少ないほど概ね長い変動時間が選択されやすい。
図6は、特定遊技中において遊技者に打球指示をする画面を示す図である。
図5に示した変動時間特定テーブル180によれば、特定遊技中には特図保留球数によって特別図柄202の変動時間は変化する。特図保留球が少ないときには、特別図柄202の変動時間は短くなる。この場合、無効入賞や強制外れ停止がなされにくく、また、単位時間当たりに実行される特別図柄抽選の回数が多くなる。そのため、長い変動時間が選択されるときよりも第1特別遊技への移行機会が拡大される。すなわち、第1特別遊技への移行を目指す遊技者にとっては有利となる。
一方、特図保留球数が多いときには、特別図柄202の変動時間は長くなる。回数特定モードの場合には、特別図柄202の変動時間が長ければ特定遊技の継続期間も長くなるため、短い変動時間が選択されるときよりも第2特別遊技への移行機会が拡大される。すなわち、第2特別遊技への移行を目指す遊技者にとっては有利となる。
特定遊技中は通常遊技に比べて、第1特別遊技へも第2特別遊技へも移行が容易となる。第2特別遊技は第1特別遊技よりも更に移行容易となるように設定されている。その代償として、第1特別遊技は第2特別遊技よりも更に遊技者に有利な遊技として設定されている。具体的には、先述の通り、第1特別遊技の単位遊技数は第2特別遊技の単位遊技数よりもその上限が概ね大きく設定される。また、第1特別遊技中において遊技球が第1大入賞口28に落入したときの賞球数が15球であるのに対し、第2特別遊技の第2段階において遊技球が第1大入賞口28に落入したときの賞球数は5球である。すなわち、賞球数に関しても差別化されている。
遊技者は、特定遊技中において第1特別遊技と第2特別遊技のいずれへの移行を目指すかを選択することになる。特定遊技開始時において打球指示表示手段150は打球指示画面190を表示し、遊技者の目的に応じた打球方法を画面にて指示する。
第1打球指示領域192は、遊技者が第1特別遊技への移行を目的とするときの打球方法を示す。第1打球指示領域192においては、特図保留球数を多くすることにより第1特別遊技への移行機会が拡大される旨が示されている。変動時間特定テーブル180にて示したように、特図保留球数が多いほど特別図柄202の変動時間は概ね短くなる。したがって、遊技者は特図保留球数を増やすことにより第1特別遊技への移行機会を拡大できる。第1特別遊技は第2特別遊技よりも移行させるのが難しい遊技であるが、一旦、移行すれば第2特別遊技よりも多くの賞球を期待できる遊技であるため、その旨を示唆する内容が第1打球指示領域192に表示される。
一方、第2打球指示領域194は、遊技者が第2特別遊技への移行を目的とするときの打球方法を示す。第2打球指示領域194においては、特図保留球数を少なくすることにより第2特別遊技への移行機会が拡大される旨が示されている。特図保留球数が少ないほど、特別図柄202の変動時間は概ね長くなる。回数特定モードにおいては遊技者は特図保留球数が増えすぎないように慎重に遊技球を打球することにより、特定遊技の継続期間を長くし、第2特別遊技への移行機会を拡大できる。第2特別遊技は第1特別遊技ほどの賞球が期待できる遊技ではないが、比較的移行しやすい遊技であるため、その旨を示唆する内容が第2打球指示領域194に表示される。
打球指示表示手段150は、回数特定モードであれば打球指示画面190を表示させ、通常特定モードであれば打球指示画面190を表示しないとしてもよい。通常特定モードでは、特定遊技は次回の第1または第2作動条件が成立するまで継続されるため特別図柄202の変動時間を長くする必要性が少なくなるからである。ただし、通常特定モードにおいても、特別図柄202の変動時間が短ければ第1特別遊技への移行機会が拡大されるので、第1打球指示領域192に示した情報を表示させてもよい。
図7は、ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。
まず、条件判定手段160などが、第1作動条件判定処理を実行する(S10)。第1作動条件の成立の可否は、特別図柄抽選の結果により決定される。第1作動条件が成立すると、第1特別遊技実行手段164が、第1特別遊技実行処理を行う(S12)。条件判定手段160などは、第2作動条件判定処理を実行する(S14)。第2作動条件の成立の可否は、主に特定遊技中において普通電動役物26に遊技球が落入したか否かに基づいて決定される。第2作動条件が成立すると、第2特別遊技実行手段166が、第2特別遊技実行処理を行う(S16)。
なお、図7に示すフローチャートでは、第2特別遊技が第1特別遊技の後に実行されるように示されているが、通常遊技の普通図柄抽選が当たりとなり、遊技球が普通電動役物26に入球する場合には、第2特別遊技が単独で実行されることもあり得る。
図8は、図7のS10における第1作動条件判定処理のフローチャートを示す。
まず、第1抽選値取得手段114などが乱数取得処理を実行し(S20)、第1表示制御手段146等が、図柄変動処理を実行する(S22)。
図9は、図8のS20における乱数取得処理の詳細を示すフローチャートである。
入球判定手段110は、遊技球が第1始動口24に入賞したか否かを判定する(S30)。遊技球が第1始動口24に入賞すると(S30のY)、第1抽選値取得手段114は第1抽選値保持手段116が保留球として記憶する特図乱数の個数が上限個数である4個に達しているか否かを判定する(S32)。保留球の数が上限に達していない場合(S32のY)、第1抽選値取得手段114は、その入賞に対する特図乱数を取得し(S34)、保留球数に1を加算する。このとき、遊技盤50上に設けられた4つの保留ランプ20の一つが新たに点灯される。取得した特図乱数は特図保留球として第1抽選値保持手段116に記憶される(S36)。第1始動口24に入賞しない場合(S30のN)、および特図保留球数が上限の4個に達している場合(S32のN)、S20のフローは終了する。
図10は、図8のS22における図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
この図柄変動処理では、まず、特別図柄202および装飾図柄200の表示パターンおよび停止図柄を決定し、決定した表示パターンおよび停止図柄にしたがって、特別図柄表示装置61および装飾図柄表示装置60に、特別図柄202および装飾図柄200のそれぞれを変動表示させる。特別図柄202および装飾図柄200は、それぞれ連動して変動表示されるものであり以下において特に区別する必要はないが、説明の便宜上、代表して特別図柄202の変動処理について説明する。なお、装飾図柄200についても、以下に示す図柄変動処理フローにより図柄変動がなされる。
第1特別遊技が実行中であることを示す第1作動フラグがオフのときで(S40のN)、特別図柄202の変動表示がなされていない場合(S44のN)、第1抽選当否判定手段118は、第1抽選値保持手段116に特図保留球が存在しているか調査する(S46)。第1作動フラグがオン、すなわち第1特別遊技が実行中である場合や(S40のY)、特図保留球が存在しない場合は(S46のN)、S22の図柄変動処理は終了する。特図保留球が存在している場合(S46のY)、第1抽選当否判定手段118は、第1抽選値保持手段116から特図乱数を読み出す(S48)。なお、ここでいう第1作動フラグは第1作動条件の成否を示すフラグであるともいえる。
第1抽選当否判定手段118は、読み出した特図乱数の当否を判定する。すなわち、第1抽選当否判定手段118は、当たりとなるべき特図乱数の範囲を定めた当否判定テーブルを参照して、読み出した特図乱数が当たりであるか否かを判定する(S50)。通常遊技中においては、0〜250までの特図乱数を当たりと判定する当否判定テーブルが参照される。一方、特定遊技中においては、0〜1500までの特図乱数を当たりと判定する当否判定テーブルが参照される。すなわち、特定遊技中においては通常遊技中に比べて特別図柄抽選が当たりとなる確率が約6倍に拡大される。
特別図柄抽選が当たりであれば(S52のY)、特別図柄決定手段138は、当たり図柄をセットする(S54)。条件判定手段160は第1作動フラグをオンする(S56)。第1作動フラグは、特別図柄202の変動表示後に第1特別遊技の実行を指示するためにオンされる。特別図柄抽選が外れであれば(S52のN)、特別図柄決定手段138は、外れ図柄をセットする(S58)。第1作動フラグはオンされない。
特別図柄決定手段138と装飾図柄決定手段140は、特別図柄202および装飾図柄200の表示パターンを選択する(S60)。この表示パターンを選択するための表示パターン選択処理の詳細については、次の図11に関連して後に詳述する。
第1表示制御手段146は、決定された表示パターンおよび停止図柄を用いて、特別図柄表示装置61に特別図柄202を変動表示させる(S62)。図柄変動表示の開始とともに表示タイマ(図示せず)がセットされ、表示タイマのカウントが開始される(S64)。この表示タイマは特別図柄202の変動時間を管理するためのタイマである。特定遊技制御手段170は、特定遊技を終了すべきか否かを判定するための特定遊技終了判定処理を実行する(S66)。特定遊技終了判定処理の詳細については、図18に関連して後に説明する。
なお、S44においてすでに図柄変動中であった場合(S44のY)、S46〜S66の処理はスキップされる。
第2特別遊技が実行中であることを示す第2作動フラグがオンされていれば(S68のY)、作動回避手段168は、特別図柄決定手段138に外れ図柄にて特別図柄202の変動表示を停止するよう指示する。特別図柄202が第2特別遊技中に当たり図柄にて停止表示されることにより、第1作動条件が成立するのを未然に回避するためである。特別図柄決定手段138は、特別図柄202の停止図柄として、特別図柄抽選の結果にかかわらず外れ図柄をセットする(S76)。特別図柄決定手段138は、特別図柄202の変動表示を停止させる(S78)。このとき、表示タイマはリセットされる(S80)。こうして、特別図柄202の変動表示は外れ図柄を停止図柄として強制的に停止される。なお、ここでいう第2作動フラグは第2作動条件の成否を示すフラグであるといえる。
このように第2作動条件の成立時に特別図柄202の変動開始が開始されたとき、あるいは、特別図柄202の変動表示中に第2作動条件が成立したときには、特別図柄202の変動表示は強制的に外れ図柄にて停止表示される。このような方法により、第2特別遊技への移行が優先されると共に、第1特別遊技と第2特別遊技が同時期に実行されないように排他制御される。そのため、特別図柄202の変動表示と第2特別遊技を明確に区別し、遊技者から見て遊技の進行状態が認識しやすくなる。
一方、S68において第2作動フラグがオンされていない場合であって(S68のN)、特別図柄202について設定された変動時間が経過していなければ(S70のN)、S22の図柄変動処理を終了して図柄の変動表示を続けさせる。この表示時間が経過した場合(S70のY)、第1表示制御手段146は特別図柄202の変動表示を停止し(S72)、表示タイマはリセットされる(S74)。
図11は、図10のS60における表示パターン選択処理を詳細に示すフローチャートである。
特定遊技中であることを示す特定遊技フラグがオフのとき(S81のN)、すなわち、通常状態においては、特別図柄決定手段138はS48にて読み出された特図乱数に対応した表示パターンを選択する(S88)。すなわち、特別図柄決定手段138は、パターン選択テーブルを参照し、パターン記憶手段134に記憶されている複数種類の表示パターンから特図乱数に対応する表示パターンを選択する。
一方、特定遊技フラグがオンされているとき(S81のY)、すなわち、特定遊技中であれば、特図保留球数に応じた表示パターンが選択されることになる。特別図柄決定手段138は、第1抽選値保持手段116に保持されている特図保留球数を取得する(S82)。特別図柄決定手段138は、図5に示した変動時間特定テーブル180を参照して、特別図柄202の変動時間を特定する(S84)。特別図柄決定手段138は、特定した変動時間に対応する表示パターンを選択する(S86)。たとえば、S84において10秒の変動時間が特定されたときには、特別図柄決定手段138は、10秒間を変動時間とする表示パターンの中から表示パターンを選択する。
特定遊技中でなければ、特図乱数に応じてさまざまな表示パターンが選択される。いいかえれば、変動時間の長さは特図乱数によって決定される。一方、特定遊技中であれば、特図保留球に応じて変動時間が決定される。そのため、特定遊技中においては、遊技者が特図保留球数を調整することにより、間接的に特別図柄202の変動時間を変化させることができることになる。
図12は、図7のS12における第1特別遊技実行処理を詳細に示すフローチャートである。
第1作動フラグがオフである場合(S90のN)、S12の第1特別遊技実行処理は終了する。第1作動フラグがオンに設定されている場合であって(S90のY)、第1特別遊技実行フラグがオフに設定されていれば(S91のN)、第3抽選処理手段128は判定図柄抽選を実行する(S92)。第3抽選処理手段128は、0〜300の範囲で生成された判定乱数が200以下であれば判定図柄抽選を当たりと判定し、それ以外であれば外れと判定する。判定図柄抽選の結果に応じて判定図柄203の停止図柄が決定される(S93)。すなわち、S92における判定図柄抽選が当たりである場合には判定図柄203は点滅表示後に点灯表示され、外れであれば点滅表示後に消灯される。
第1特別遊技実行手段164は単位遊技数Mを抽選により決定し(S96)、第1特別遊技実行フラグをオンに設定する(S97)。第1特別遊技実行フラグのオンは、第1特別遊技が実行中であることを示し、第1特別遊技実行フラグのオフは、第1特別遊技が実行されていないことを示す。なお、単位遊技数Mは、後述する第2特別遊技の単位遊技数Nよりも概して大きな値が選択されやすくなるように、抽選の確率設定がなされる。
第1表示制御手段146は、第1特別遊技の開始を示す初期画面として、実行される特別遊技の単位遊技数Mを装飾図柄表示装置60へ表示させる(S98)。第1表示制御手段146は判定図柄抽選の結果に応じて特別図柄表示装置61へ判定図柄203を変動表示させる(S99)。このとき、第1特別遊技の終了後に特定遊技が行われるか否かを示唆する予告的な演出が実行されてもよい。
第1特別遊技では、第1大入賞口28における遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化するように、第1大入賞口28の状態変化を継続的に繰り返す動作が実行される。この遊技者に不利な状態から有利な状態への状態変化は第1特別遊技において最大で単位遊技数M回だけ繰り返される。ここでいう遊技者に不利な状態とは第1大入賞口28が閉鎖した状態である。遊技者に有利な状態とは第1大入賞口28が開放した状態である。
第1特別遊技実行手段164は、第1大入賞口28の開放タイマをセットする(S100)。開放タイマは、1ラウンドにおける第1大入賞口28の開放時間であり、具体的には30秒にセットされる。開放タイマのセット後、第1特別遊技実行手段164は開閉制御手段176を制御して大入賞口ソレノイド82を駆動させることにより第1大入賞口28が開放する(S101)。なお、S91において第1特別遊技実行フラグがオンであった場合(S91のY)、すなわち、第1特別遊技がすでに実行中で第1大入賞口28が開放中である場合は、S92〜S101の処理はスキップされる。
第1大入賞口28が開放された後、第1特別遊技実行手段164は第1大入賞口28の閉鎖条件が成立したか否かを判定する(S102)。閉鎖条件は、第1大入賞口28が30秒間開放されたこと、または第1大入賞口28に9球以上の遊技球が落入したことである。閉鎖条件が成立していないければ(S102のN)、S12の処理を終了して第1大入賞口28の開放状態を継続する。
閉鎖条件が成立すると(S102のY)、第1特別遊技実行手段164は開閉制御手段176に指示して大入賞口ソレノイド82を駆動し、第1大入賞口28が閉鎖する(S104)。第1特別遊技実行手段164は開放タイマをリセットし(S106)、単位遊技数Mを1減算する(S108)。1を減算された単位遊技数Mは、第1特別遊技における残り単位遊技数を示す。単位遊技数Mが1未満でなければ(S110のN)、S100〜S108を再度実行して、第1大入賞口28の状態変化を継続的に繰り返す。
単位遊技数Mが0になると(S110のY)、第1特別遊技実行手段164は第1特別遊技実行フラグをオフに設定する(S112)。条件判定手段160は第1作動フラグをオフに設定する(S114)。これにより、第1特別遊技が終了する。第1特別遊技の終了後、特定遊技制御手段170は特定遊技を開始するか否かを判定するための特定遊技開始判定処理を実行する(S120)。S120の特定遊技開始判定処理の詳細については、図17に関連して後に詳述する。
図13は、図7のS14における第2作動条件判定処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、第2抽選処理手段120が乱数取得処理を実行し(S140)、第2表示制御手段148が、図柄変動処理を実行する(S142)。
図14は、図13のS140における乱数取得処理を詳細に示すフローチャートである。
入球判定手段110は、遊技球が第2始動口68へ入球したか否かを判定する(S150)。遊技球が第2始動口68に入球すると(S150のY)、第2抽選値取得手段122は第2抽選値保持手段124による記憶状態を調査して普図乱数の保留数が上限個数である4個に達しているか否かを判定する(S152)。保留球として記憶される普図乱数の数が上限に達していなければ(S152のY)、第2抽選値取得手段122は、その入球に対する普図乱数を取得し(S154)、保留球数に1を加算する。このとき、遊技盤50上に設けられた4つの保留ランプ21の一つが新たに点灯される。第2抽選値取得手段122は、取得した普図乱数を第2抽選値保持手段124に格納する(S156)。遊技球が第2始動口68に入球していない場合や(S150のN)、普図保留球数が上限の4個に達している場合には(S152のN)、S154およびS156はスキップされる。
図15は、図13のS142における図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
この図柄変動処理では、まず、普通図柄204の表示パターンおよび停止図柄を決定し、決定した表示パターンおよび停止図柄にしたがって、装飾図柄表示装置60の右下隅に、普通図柄204が変動表示される。
まず、普通図柄204の変動表示中でなければ(S170のN)、第2抽選当否判定手段126は、普図保留球が存在しているか第2抽選値保持手段124の記憶状態を調査する(S172)。普図保留球があれば(S172のY)、第2抽選当否判定手段126は第2抽選値保持手段124から普図乱数を読み出して(S174)、普図乱数が当たりであるか否かを判定する(S176)。普通図柄決定手段142は、普通図柄抽選の結果に応じて普通図柄204の停止図柄を決定する(S178)。特定遊技フラグがオンされていなければ(S179のN)、すなわち、特定遊技中でなければ、30秒間の通常表示パターンがパターン記憶手段134から選択される(S180)。特定遊技フラグがオンされていれば(S179のY)、すなわち、特定遊技中であれば、10秒間の特殊表示パターンがパターン記憶手段134から選択される(S181)。
第2表示制御手段148は、決定された表示パターンおよび停止図柄を用いて、装飾図柄表示装置60に普通図柄204を変動表示させる(S182)。図柄変動表示の開始とともに表示タイマ(図示せず)がセットされる(S184)。なお、S170においてすでに普通図柄204が変動表示中であれば(S170のY)、S172〜S184がスキップされる。また、S172において普図保留球が存在しない場合は(S172のN)、S174〜S202までの処理はスキップされ、普通図柄204の変動表示は行われない。
ここで、第1特別遊技の実行中でない場合であって(S186のN)、表示タイマが停止中であれば(S187のY)、表示タイマがオンされる(S188)。所定の表示時間が経過していなければ(S191のN)、S192〜S202までの処理はスキップされ、図柄の変動表示は継続する。一方、第1特別遊技の実行中であって(S186のY)、作動回避手段168が第1特別遊技と第2特別遊技の同時実行を回避させるために、表示タイマが動作中であれば(S189のY)、表示タイマはオフされ(S190)、S191〜S202の処理はスキップされ、図柄の変動表示は継続される。
第1特別遊技中に表示タイマがオフされた場合、装飾図柄表示装置60における普通図柄204の変動表示が続行されるが、内部的には表示タイマの進行が停止される。そして、第1特別遊技の終了後に表示タイマの進行が再開される(S188)。これにより、第1特別遊技中に第2特別遊技が開始されるのを回避でき、遊技者は、開始された第1特別遊技を、その終了条件が成立するまで楽しむことができ、設計上で想定している第1特別遊技の利益を遊技者に還元することが可能となる。
所定の表示時間が経過すると(S191のY)、すなわち、表示タイマの残りカウンタがゼロとなると、第2表示制御手段148は普通図柄204の変動表示を停止し(S192)、表示タイマがリセットされる(S194)。普通図柄204の停止図柄が当たりを示す態様である場合(S198のY)、開放カウンタの値に普通電動役物26の開放回数がセットされる(S199)。開放回数は、通常時は1で、特定遊技時は2である。
開放タイマに所定の開放期間の値がセットされ(S200)、開閉制御手段176は普通電動役物ソレノイド76を制御して、普通電動役物26を開放させる。開放期間は、通常時は0.8秒で、特定遊技時は3秒である。
開放タイマがセットされると、開閉制御手段176は普通電動役物ソレノイド76に指示して、普通電動役物26を開放させる(S202)。S198において、普通図柄204の停止図柄が外れを示す態様である場合(S198のN)、S199からS202の処理はスキップされる。
普通電動役物26が開放中である場合(S203のY)、入球判定手段110は普通電動役物26に入球があったか否かを判定する(S204)。普通電動役物26が開放中でなければ(S203のN)、S142の図柄変動処理は終了する。S204において普通電動役物26への入球が検出されれば(S204のY)、条件判定手段160は第2作動フラグをオンに設定する(S206)。特定遊技終了条件が成立したものとして、特定遊技終了判定処理が実行される(S66)。入球が検出されなければ(S204のN)、S208に処理はスキップされる。第2作動フラグのオンは、第2条件保持手段158に保持されている第2作動条件が成立したことを示す。
普通電動役物26の開放時間が経過していなければ(S208のN)、S142の図柄変動処理は終了し普通電動役物26の開放状態が維持される。開放時間が経過すると(S208のY)、普通電動役物26が閉鎖される(S209)。開放カウンタの値から1が減算され(S210)、開放カウンタの値が1以上であれば(S212のY)、S200へ移行して再び普通電動役物26の開放を開始し、開放カウンタの値がゼロであれば(S212のN)、S142の図柄変動処理は終了する。
図16は、図7のS16における第2特別遊技実行処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、第2作動フラグがオフの場合は(S220のN)、S16の第2特別遊技実行処理は終了する。第2作動フラグがオンに設定されていて(S220のY)、第2特別遊技の第1段階であることを示す第1段階フラグがオフに設定され(S222のN)、第2特別遊技の第2段階であることを示す第2段階フラグもオフに設定されている場合(S223のN)、判定図柄抽選が実行される(S224)。判定図柄抽選の結果に応じて判定図柄203の停止図柄が決定される(S226)。
第2特別遊技実行手段166が、第2特別遊技の単位遊技数Nを抽選により決定し(S228)、第1段階フラグをオンに設定する(S229)。第2特別遊技の単位遊技数Nを決定するための抽選は、第1特別遊技の単位遊技数Mよりも概して小さくなる。第2段階フラグがオンに設定されている場合(S223のY)、処理はS254へ移行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段構成をとる。第1段階フラグのオンは、第1段階にあることを示し、第2段階フラグのオンは、第2段階にあることを示す。S222およびS223は、第2特別遊技のどの段階にあるかを特定するために実行される。S229で第1段階フラグをオンに設定すると、第2特別遊技における第1段階の遊技が開始される。
S229にて、第1段階フラグがオンされた後、第2特別遊技実行手段166は、第2大入賞口30の開放タイマをセットする(S230)。開放タイマは、第2作動条件が成立したときに、第2大入賞口30の遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に保つ時間を定めるものであり、具体的には1.8秒にセットされる。第1表示制御手段146は特別図柄表示装置61に判定図柄203を変動表示させる(S231)。第2特別遊技実行手段166は開閉制御手段176に指示して大入賞口ソレノイド80を駆動させ、第2大入賞口30が開放される(S232)。なお、S222においてすでに第1段階フラグがオンになっていた場合は(S222のY)、S223〜S232までの処理がスキップされる。
第2大入賞口30の開放時間が経過していない場合は(S233のN)、S16の処理は終了し、第2大入賞口30の開放状態が維持される。第2大入賞口30の開放時間が経過すると(S233のY)、第2特別遊技実行手段166は開閉制御手段176に指示して大入賞口ソレノイド80を駆動させ、第2大入賞口30は閉鎖する(S234)。第1表示制御手段146は、特別図柄表示装置61への判定図柄の変動表示を停止させる(S235)。このとき、第2特別遊技の終了後に特定遊技が行われるか否かを示唆する予告的な演出を実行してもよい。第2特別遊技実行手段166は、開放タイマをリセットし(S236)、第1段階フラグをオフに設定し(S237)、単位遊技数Nから1を減算して(S238)、第1段階を終了する。単位遊技数Nがゼロになった場合(S239のY)、S266へ移行して第2特別遊技を終了し、単位遊技数Nがゼロでなければ(S239のN)、S240へ移行する。
第2特別遊技の第1段階において、遊技球が第2大入賞口30に設けられた特定領域22に入球した場合(S240のY)、第2特別遊技実行手段166が、第2段階フラグをオンに設定して(S242)、第1段階から第2段階に移行する。一方、遊技球が特定領域22に入球しない場合(S240のN)、第2段階へ移行せず、条件判定手段160が第2作動フラグをオフに設定し(S266)、これにより、第2特別遊技が終了する。
S242において第2段階フラグがオンに設定されると、第2特別遊技実行手段166は、第1大入賞口28の開放タイマをセットする(S246)。開放タイマは、1ラウンドにおける第1大入賞口28の開放時間を定めるものであり、具体的には30秒にセットされる。
開放タイマのセット後、第2特別遊技実行手段166は開閉制御手段176に指示して大入賞口ソレノイド82を駆動させ、第1大入賞口28が開放する(S248)。第1大入賞口28の開放中、第2特別遊技実行手段166は、第1大入賞口28の閉鎖条件が成立したか否かを判定する(S254)。閉鎖条件が成立していない場合(S254のN)、S16の第2特別遊技実行処理は終了して、第1大入賞口28の開放状態を継続させる。閉鎖条件が成立すると(S254のY)、第2特別遊技実行手段166は開閉制御手段176に指示して大入賞口ソレノイド82を駆動させ、第1大入賞口28が閉鎖する(S256)。第2特別遊技実行手段166は開放タイマをリセットし(S258)、単位遊技数Nを1減算する(S260)。1を減算された単位遊技数Nは、第2特別遊技の第2段階における残り単位遊技数を示す。単位遊技数Nが1未満でなければ(S262のN)、S246に戻って再び第1大入賞口28を開放させることにより第1大入賞口28の状態変化を継続的に繰り返す。
単位遊技数Nが0になると(S262のY)、第2特別遊技実行手段166は第2段階フラグをオフに設定し(S264)、条件判定手段160は第2作動フラグをオフに設定する(S266)。これにより、第2特別遊技が終了する。第2特別遊技の終了後、特定遊技制御手段170は特定遊技を開始するか否かを判定するための特定遊技開始判定処理を実行する(S120)。
図17は、図12や図16のS120における特定遊技開始判定処理を詳細に示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、第1特別遊技や第2特別遊技が終了したタイミングで実行される。
まず、特定遊技実行手段174は、特別遊技の開始に先立って実行された判定図柄抽選の当否により(S92、S224)、特定遊技への移行可否を判定する(S270)。特定遊技へ移行しないときには(S270のN)、S120の特定遊技開始判定処理は終了する。移行するときには(S270のY)、特定遊技実行手段174は特定遊技中であることを示す特定遊技フラグをオンする(S272)。
次に、継続期間決定手段172は、回数特定モードと通常特定モードのいずれかを抽選により選択する。たとえば、70%の確率で回数特定モード、30%の確率で通常特定モードが選択される。回数特定モードが選択されると(S274のY)、継続期間決定手段172は、10回から100回の範囲で継続回数を決定する(S276)。継続期間決定手段172は、10回、15回、20回、50回、100回というように、あらかじめ定められた候補の中から、継続回数を選択する。継続期間決定手段172は、決定した継続回数をセットする(S278)。このセットされた継続回数は、特別図柄202の変動表示が開始されるごとに減算され、ゼロとなったときに特定遊技終了条件の成立となる。特定遊技実行手段174は、回数特定モードが選択されたことを示す回数フラグをオンする(S280)。特定遊技実行手段174は、打球指示表示手段150に指示して、装飾図柄表示装置60に打球指示画面190を表示させる(S282)。
一方、S274にて通常特定モードが選択されたときには(S274のN)、特定遊技実行手段174は、回数フラグをオフする(S283)。
特定遊技実行手段174は、各種設定を特定遊技用の設定に変更する(S284)。具体的には、第1抽選処理手段112による特別図柄抽選や第2抽選処理手段120による普通図柄抽選の当たり確率が通常よりも高確率に設定される。すなわち、先述の通り、0〜1500の範囲内の特図乱数を当たりと判定する高確率な当否判定テーブルがセットされる。同様に、普通図柄抽選の当否を判定する当否判定テーブルも高確率な当否犯手テーブルがセットされる。また、普通図柄204の変動時間が通常の30秒間から10秒に短縮される。また、普通電動役物26に遊技球が1球入球したときの、普通電動役物26の開放回数が2回にセットされ、かつ、その1回当たりの開放時間が0.8秒から3秒に設定変更される。このようにして、特定遊技のための設定変更がなされる。
回数特定モードであるか否かにかかわらず、特定遊技は、第1作動条件か第2作動条件が成立するまで継続する。ただし、回数特定モードであるときには、特別図柄202の変動回数がS276にてセットされた継続回数に達したときにも特定遊技終了条件の成立として特定遊技が終了することになる。
図18は、図10や図15のS66における特定遊技終了判定処理を詳細に示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、基本的に第1特別遊技や第2特別遊技への移行タイミングにて実行される。
特定遊技フラグがオンされていないときには(S290のN)、すなわち、特定遊技中でないときにはS66の特定遊技終了判定処理は終了する。特定遊技フラグがオンされているときには(S290のY)、特定遊技実行手段174は、回数フラグがオンされているか、すなわち、回数特定モードであるか否かを判定する(S292)。回数フラグがオンされていれば(S292のY)、継続期間決定手段172は、図17のS278にてセットされていた継続回数から1を減算する(S294)。継続回数が0以下でなければ(S296のN)、S66の特定遊技終了判定処理は終了する。継続回数が0以下であれば(S296のY)、特定遊技実行手段174は特定遊技フラグをオフする(S298)。特定遊技実行手段174は、各種設定を通常遊技用の設定に変更する(S300)。これは、図17のS284における特定遊技用の設定を元の設定に戻す処理であるといえる。
一方、回数フラグがオフのとき(S292のN)、特定遊技実行手段174は、大当たり、すなわち、特別遊技への移行が確定しているかを判定する(S302)。大当たりであれば(S302のY)、処理はS298に移行する。大当たりを契機として、特定遊技が終了することになる。一方、大当たりでなければ(S302のN)、S66の特定遊技終了判定処理は終了する。
本実施例に示したぱちんこ遊技機10によれば、特定遊技中でなければ普通電動役物26に遊技球はほとんど落入しない。そのため、遊技者はまず特別図柄抽選を経て第1特別遊技を実行することを第1目的とする。そして、第1特別遊技が終了して特定遊技に移行すると、第1特別遊技や第2特別遊技には通常状態に比べれば容易に移行する。第1特別遊技が終了して再び特定遊技に移行すれば、特別遊技に再移行しやすくなる。判定図柄抽選の当たり確率を1.5分の1程度の高い確率に設定すれば、第1特別遊技への移行後は、長期間にわたって特定遊技と特別遊技を繰り返し継続することも可能となる。判定図柄抽選の確率はさまざまに変動してもよい。
特定遊技において第2特別遊技に移行しやすいと、特別図柄202が強制外れ停止されやすくなり、第1特別遊技への移行機会が縮小されやすくなることになる。本実施例におけるぱちんこ遊技機10の第1始動口24と普通電動役物26は相互に近接する位置に設けられている。遊技者が特定遊技中に普通電動役物26ではなく第1始動口24のみに遊技球を落入させるためには高い遊技技術を要求される。したがって、このような役物の配置も遊技性を高める上で効果がある。
特定遊技中の特別図柄202の変動時間を短く、少なくとも、特定遊技中における普通図柄204の変動時間よりも短く設定すれば、特定遊技中であっても特別図柄抽選の結果を早期に確定させやすくなる。本実施例におけるぱちんこ遊技機10によれば、遊技者は特定遊技中の特別図柄202の変動時間を調整できるので、技量より第1特別遊技への移行機会を拡大させることができる。また、回数特定モードにおいては、同じく変動時間を調整することにより第2特別遊技への移行機会を拡大させることもできる。
新たな入力インタフェースを設けることなく、遊技者の技量に応じてプレイスタイルを変化させることができるので、ユーザフレンドリーで遊技性の高いぱちんこ遊技機10を提供することができる。
請求項に記載の第1抽選は、本実施例においては特別図柄抽選であってもよい。また、請求項に記載の第2抽選は、本実施例においては普通図柄抽選であってもよい。請求項に記載の第1抽選値は本実施例においては特図乱数、第2抽選値は普図乱数であってもよい。なお、請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例におけるぱちんこ遊技機10においては、図1に示したように第1始動口24が普通電動役物26の上部に配置される態様を示した。変形例として、第1始動口24と普通電動役物26が遊技領域52の左右に充分に距離をとって配置されてもよい。このような態様によれば、第1特別遊技開始の契機となる第1始動口24と、第2特別遊技開始の契機となる普通電動役物26に対して、遊技者は打球調整により入球先を選択しやすくなる。
図19は、本変形例におけるぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。
同図に示すように、第1始動口24と普通電動役物26は遊技領域52の左領域と右領域に充分な距離をとって配置されている。普通電動役物26が開放状態にないときには遊技球が普通電動役物26に落入しないように普通電動役物26の入球口をふさぐための入球妨害用遊技釘196が設けられている。
遊技領域52の右方向に打球された遊技球の多くは普通電動役物26の方向に流れるが、一部は第1始動口24の方向に流れるように遊技領域52上の遊技釘が配置されてもよい。同様に、遊技領域52の左方向に打球された遊技球の多くは第1始動口24の方向に流れるが、一部は普通電動役物26の方向に流れるように遊技領域52の遊技釘が配置されてもよい。このようにして、遊技球の経路が技量だけでは確定しないよう不確実性を設けることによっても遊技興趣を深めることができる。
なお、第2始動口68を入球検出装置38から距離をとって設けてもよい。このような態様においても、遊技者は打球調整により第1特別遊技と第2特別遊技への移行を選択しやすくなる。
更に、変形例として、特定遊技中においては、普通電動役物26や第1始動口24、第2始動口68、第2大入賞口30などの各入球口の入球容易性を高め、特別図柄抽選、普通図柄抽選、更には、判定図柄抽選が当たりとなる確率を高めることにより、特定遊技を遊技者にとって特に有利な遊技状態としてもよい。更には、特定遊技中において第1特別遊技や第2特別遊技への移行容易性が、これらのパラメータ制御によりさまざまな段階に制御されてもよい。たとえば、第1特別遊技には通常状態よりも移行しにくいかわりに、特に第2特別遊技へ移行しやすい特定遊技としてもよい。
また、本実施例においては、第1大入賞口と第2大入賞口をそれぞれ別の可変入球口として示したが、変形例としてはこれらをまとめた一つの大入賞口として構成されてもよい。たとえば、本実施例に示した第2大入賞口が、第1大入賞口の機能を兼ねてもよい。この場合には、遊技領域のスペースを更に節約できるため、更に別の役物などを設けることも可能となる。
本実施例において、第1特別遊技は第1大入賞口に基づく単位遊技により構成され、第2特別遊技は、第1大入賞口と第2大入賞口の両方に基づく単位遊技により構成される。その変形例として、第1特別遊技は第1大入賞口に基づく単位遊技により構成され、第2特別遊技は第2大入賞口のみによって実行されるとすることにより、2種類の大入賞口の役割を更に明確化してもよい。
更に変形例として、第1特別遊技と第2特別遊技において2種類の大入賞口がその遊技中に有効または無効のいずれかに変化してもよい。具体的には、第1特別遊技の1回目の単位遊技では第1大入賞口への遊技球の入球が単位遊技を継続するための条件となるが第2大入賞口への遊技球の入球はそのような条件とはならず、2回目の単位遊技においてはその逆となるように制御してもよい。第2特別遊技の場合にも、単位遊技ごとに2種類の大入賞口の有効無効が変化するように制御してもよい。この場合、遊技者は特別遊技の実行中において遊技球の入球が単位遊技を継続するための条件となる大入賞口を狙って打球する必要があるため、特別遊技における技術介入性を高めることができる。
また、各大入賞口ごとに払い出される賞球数は同じであることは必須ではなく、それぞれ異なってもよい。大入賞口の賞球数は遊技過程において変化してもよい。たとえば、第1特別遊技の各単位遊技ごとに、第1大入賞口の賞球数が変化してもよい。
本実施例においては、装飾図柄表示装置60の画面のほぼ全面にわたって装飾図柄を表示させる構成を説明した。変形例としては、装飾図柄表示装置60の画面を上下で2分割し、一方には従来にいう第1種ぱちんこ遊技機における表示内容に相当する装飾図柄を表示させ、他方には従来にいう第2種ぱちんこ遊技機における遊技進行に関連する内容を表示させてもよい。
本実施例においては、特定遊技の例として、特別図柄抽選や普通図柄抽選の当たり確率を増加させ、普通図柄204の変動時間を短縮させ、普通電動役物26の開放時間を増加させる構成を説明した。特定遊技の変形例としては、特別図柄抽選の当たり確率増加、普通図柄抽選の当たり確率増加、普通図柄の変動時間の短縮、普通電動役物26の開放時間増加、の4機能のうち少なくともいずれかを省略した構成としてもよいし、これら4機能のうちいずれか一つを単独で実行する構成としてもよい。
本実施例においては、第1特別遊技および第2特別遊技の単位遊技数をそれぞれ抽選で決定する構成を説明した。変形例においては、第1特別遊技および第2特別遊技の単位遊技数を抽選での決定ではなく、その回数を一定とした構成としてもよい。
別の変形例としては、回数を抽選で決定するか否かを問わず、第1特別遊技の単位遊技数が第2特別遊技の単位遊技数よりも多い回数に設定される構成としてもよい。その場合、第1特別遊技の単位遊技数が抽選で決定され、その次に発生した第2特別遊技の単位遊技数が自動的に第1特別遊技の単位遊技数よりも所定回数分だけ少ない回数に設定される構成であってもよい。
更に別の変形例としては、単位遊技数を固定的な初期値、たとえば15回に設定するとともに、単位遊技が実行されるたびに次の単位遊技へ移行するか否かの抽選(以下、「単位遊技継続抽選」とよぶ)を実行する構成としてもよい。このとき、第1特別遊技の単位遊技継続抽選は第2特別遊技の単位遊技継続抽選よりも当たりとなる確率が高くなるように設定されてもよい。
このようにして、第1特別遊技と第2特別遊技の遊技特性を明確化してもよい。
特定遊技における継続回数は、所定の確率でランダムに決定されてもよいし、普通図柄抽選や判定図柄抽選の結果に応じて対応づけられた回数に決定されてもよい。そのほかにも、特図乱数や大当たり回数など、さまざまな遊技条件に基づいて継続回数が決定されてもよい。
本実施例においては、第1特別遊技において遊技球の1球当たりの入賞に対する賞球数が第2特別遊技よりも有利となる場合について説明した。また、第1特別遊技の単位遊技数Mが第2特別遊技の単位遊技数Nよりも大きく設定されやすくなる態様について説明した。このようにして、第1特別遊技は第2特別遊技よりも有利な遊技として設定される。そのほかにも第1特別遊技を第2特別遊技よりも有利な遊技とする方法としては、たとえば、第2大入賞口の入球口を第1大入賞口の入球口よりも狭くして遊技球を落入させるのが困難となるようにしてもよい。あるいは、第1大入賞口を第2大入賞口よりも遊技球を落入させるのに困難な位置に設けてもよい。
本実施例においては、第1特別遊技を第2特別遊技よりも有利な遊技状態として説明したが、その逆であってもよい。すなわち、第2特別遊技を第1特別遊技よりも有利な遊技状態とすれば、本実施例に示したぱちんこ遊技機とは異なる興趣のぱちんこ遊技機を提供することもできる。
本実施例においては、特図保留球数が多いほど短い変動時間が選択されやすくなる態様を示した。変形例として、特図保留球数が少ないほど短い変動時間が選択されやすくなる態様であってもよい。このような態様によれば、本実施例に示したぱちんこ遊技機とは異なる遊技性を発揮させることができる。また、遊技状態に応じて、特図保留球数が多いほど短い変動時間が選択されやすい変動時間特定テーブルと、長い変動時間が選択されやすい変動時間特定テーブルが適宜切り換えられてもよい。
本実施例においては、図17のS274に関連して説明したように、回数特定モードか否かを抽選により決定する態様について説明した。変形例として、たとえば、第1特別遊技終了後に特定遊技に移行するときには通常特定モードとし、第2特別遊技終了後に特定遊技に移行するときには回数特定モードとしてもよい。このように、特定遊技開始時の遊技状態に応じて回数特定モードか通常特定モードのいずれかを選択してもよい。このような態様によれば、遊技者は回数特定モードの選択に技量をもって介入できるため、新たな遊技性を発揮させることができる。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 特別図柄表示装置に表示される特別図柄および判定図柄を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 特定遊技中において特別図柄の変動時間を特定するための変動時間特定テーブルのデータ構造を示す図である。 特定遊技中において遊技者に打球指示をする画面を示す図である。 ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。 図7のS10における第1作動条件判定処理のフローチャートを示す図である。 図8のS20における乱数取得処理の詳細を示すフローチャートである。 図8のS22における図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図10のS60における表示パターン選択処理を詳細に示すフローチャートである。 図7のS12における第1特別遊技実行処理を詳細に示すフローチャートである。 図7のS14における第2作動条件判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図13のS140における乱数取得処理を詳細に示すフローチャートである。 図13のS142における図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図7のS16における第2特別遊技実行処理を詳細に示すフローチャートである。 図12や図16のS120における特定遊技開始判定処理を詳細に示すフローチャートである。 図10や図15のS66における特定遊技終了判定処理を詳細に示すフローチャートである。 変形例におけるぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 24 第1始動口、 26 普通電動役物、 28 第1大入賞口、 30 第2大入賞口、 32 入球検出装置、 34 入球検出装置、 36 入球検出装置、 37 流出検出装置、 38 入球検出装置、 41 メイン基板、 49 サブ基板、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 58 アウト口、 60 装飾図柄表示装置、 61 特別図柄表示装置、 68 第2始動口、 78 入球検出装置、 81 入球検出装置、 100 遊技制御装置、 110 入球判定手段、 112 第1抽選処理手段、 114 第1抽選値取得手段、 116 第1抽選値保持手段、 118 第1抽選当否判定手段、 120 第2抽選処理手段、 122 第2抽選値取得手段、 124 第2抽選値保持手段、 126 第2抽選当否判定手段、 128 第3抽選処理手段、 130 第3抽選値取得手段、 132 第3抽選当否判定手段、 134 パターン記憶手段、 136 図柄決定手段、 138 特別図柄決定手段、 140 装飾図柄決定手段、 142 普通図柄決定手段、 144 表示制御手段、 146 第1表示制御手段、 148 第2表示制御手段、 150 打球指示表示手段、 152 特別遊技制御手段、 154 条件保持手段、 156 第1条件保持手段、 158 第2条件保持手段、 160 条件判定手段、 162 特別遊技実行手段、 164 第1特別遊技実行手段、 166 第2特別遊技実行手段、 168 作動回避手段、 170 特定遊技制御手段、 172 継続期間決定手段、 174 特定遊技実行手段、 176 開閉制御手段。

Claims (14)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    前記第1始動口に遊技球が入球したときランダムな値を第1抽選値として取得する第1抽選値取得手段と、
    前記取得された第1抽選値を所定個数を上限として一時的に保持する第1抽選値保持手段と、
    前記第1抽選値保持手段から第1抽選値を読み出し、当たりとなるべき値を1個以上定めた第1当否判定テーブルを参照して、読み出した第1抽選値が当たりとなるべき値に一致するか否かにより第1抽選として当否を判定する第1抽選手段と、
    前記第1抽選の結果に応じて第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、
    第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
    前記第1表示制御手段により変動表示される前記第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに前記第1作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
    前記第2始動口に遊技球が入球したときランダムな値を第2抽選値として取得する第2抽選値取得手段と、
    当たりとなるべき値を1個以上定めた第2当否判定テーブルを参照して、前記取得された第2抽選値が当たりとなるべき値に一致するか否かにより第2抽選として当否を判定する第2抽選手段と、
    前記第2抽選の結果に応じて第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2表示制御手段により変動表示される前記第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、
    第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
    前記可変入球口に遊技球が入球したときに前記第2作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させ、その状態において前記可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球すると、前記可変入球装置の受け入れ状態を引き続き遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、
    所定の特定遊技開始条件が成立してから所定の特定遊技終了条件が成立するまでの間、前記第2抽選における当たりの確率を変動させた特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、を備え、
    前記第1表示制御手段は、前記特定遊技の実行中においては、前記第1抽選値保持手段により保持されている第1抽選値の個数と前記第1図柄の変動時間の長さが対応づけられた変動時間特定テーブルを参照して、前記保持されている第1抽選値の個数に応じた変動時間だけ前記第1図柄を変動表示させることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記第1表示制御手段は、前記第1図柄の変動表示中に前記第2作動条件が成立して前記可変入球装置の受け入れ状態が遊技者に有利な状態となったとき、前記第1図柄を外れ図柄にて停止させることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    前記第1始動口に遊技球が入球したときランダムな値を第1抽選値として取得する第1抽選値取得手段と、
    前記取得された第1抽選値を所定個数を上限として一時的に保持する第1抽選値保持手段と、
    前記第1抽選値保持手段から第1抽選値を読み出し、当たりとなるべき値を1個以上定めた第1当否判定テーブルを参照して、読み出した第1抽選値が当たりとなるべき値に一致するか否かにより第1抽選として当否を判定する第1抽選手段と、
    前記第1抽選の結果に応じて第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、
    第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
    前記第1表示制御手段により変動表示される前記第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに前記第1作動条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
    前記第2始動口に遊技球が入球したときランダムな値を第2抽選値として取得する第2抽選値取得手段と、
    当たりとなるべき値を1個以上定めた第2当否判定テーブルを参照して、前記取得された第2抽選値が当たりとなるべき値に一致するか否かにより第2抽選として当否を判定する第2抽選手段と、
    前記第2抽選の結果に応じて第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2表示制御手段により変動表示される前記第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、
    第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
    前記可変入球口に遊技球が入球したときに前記第2作動条件が成立したと判定し、前記第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させることにより前記第2特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において前記第2可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に前記第2特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第2特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、
    所定の特定遊技開始条件が成立してから所定の特定遊技終了条件が成立するまでの間、前記第2抽選における当たりの確率を変動させた特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、を備え、
    前記第1表示制御手段は、前記特定遊技の実行中においては、前記第1抽選値保持手段により保持されている第1抽選値の個数と前記第1図柄の変動時間の長さが対応づけられた変動時間特定テーブルを参照して、前記保持されている第1抽選値の個数に応じた変動時間だけ前記第1図柄を変動表示させることを特徴とする弾球遊技機。
  4. 前記第1表示制御手段は、前記第1図柄の変動表示中に前記第2作動条件が成立して前記第2可変入球装置の受け入れ状態が遊技者に有利な状態となったとき、前記第1図柄を外れ図柄にて停止させることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記特定遊技実行手段は、所定の特定遊技開始条件が成立してから所定の特定遊技終了条件が成立するまでの間、前記第2抽選の1回の当たり発生につき前記可変入球口が遊技者に有利な状態に変化する時間を通常状態よりも長く設定された遊技として特定遊技を実行することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
  6. 前記特定遊技実行手段は、所定の遊技状態において前記特定遊技開始条件が成立したときには、前記特定遊技開始条件が成立してから前記第1図柄が変動表示される回数が所定回数に達したとき、前記特定遊技終了条件の成立として前記特定遊技の実行を終了させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の弾球遊技機。
  7. 前記特定遊技実行手段は、前記第1作動条件および前記第2作動条件の双方または一方の成立を前記特定遊技終了条件の成立として前記特定遊技の実行を終了させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の弾球遊技機。
  8. 前記第1特別遊技実行手段は、前記第2特別遊技よりも遊技者に有利な遊技として前記第1特別遊技を実行することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の弾球遊技機。
  9. 前記第1特別遊技実行手段は、前記第2特別遊技において払い出される賞球よりも多くの賞球が払い出される遊技として前記第1特別遊技を実行することを特徴とする請求項8に記載の弾球遊技機。
  10. 前記第1特別遊技実行手段は、前記第2特別遊技よりも継続時間が長い遊技として前記第1特別遊技を実行することを特徴とする請求項8または9に記載の弾球遊技機。
  11. 前記第1表示制御手段は、前記特定遊技の実行中においては、前記保持されている第1抽選値の個数が多いときにはそうでないときよりも短い変動時間が対応づけられた前記変動時間特定テーブルを参照して、前記保持されている第1抽選値の個数に応じた変動時間だけ前記第1図柄を変動表示させることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の弾球遊技機。
  12. 前記特定遊技実行手段は、前記特定遊技開始条件が成立してから前記特定遊技終了条件が成立するまでの間、更に、前記第1抽選における当たりの確率を変動させた遊技として特定遊技を実行することを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の弾球遊技機。
  13. 遊技者が遊技球の打球強度を調整することにより前記第1始動口か前記可変入球口のいずれかへの入球を選択できるように、前記第1始動口と前記可変入球口が前記遊技領域の左右において互いに距離をとって設けられたことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の弾球遊技機。
  14. 遊技者が遊技球の打球強度を調整することにより前記第1始動口か前記第2始動口のいずれかへの入球を選択できるように、前記第1始動口と前記第2始動口が前記遊技領域の左右において互いに距離をとって設けられたことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の弾球遊技機。
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