JP4662035B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、弾球遊技機の遊技性を向上させる技術に関する。
弾球遊技機として、始動口への入球に基づいて抽選を行い、抽選結果に応じて変動される図柄が所定の態様で停止したときに、通常遊技から遊技者に有利な特別遊技に移行する第1種ぱちんこ遊技機が広く親しまれている。
また、第1種ぱちんこ遊技機とは別機種として、役物とよばれる大入賞口内の特定領域を遊技球が通過したときに、通常遊技から特別遊技へと移行する第2種ぱちんこ遊技機も同様に広く親しまれている。
従来、第1種ぱちんこ遊技機および第2種ぱちんこ遊技機のそれぞれに対して、遊技性を向上させるためのさまざまな技術が提案されている。最近では第1種ぱちんこ遊技機および第2種ぱちんこ遊技機の遊技を組み合わせた弾球遊技機について提案するものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−33141号公報
このようなタイプの弾球遊技機は、第1種および第2種としての2種類の遊技性を備えているといえる。遊技者は、第1種ぱちんこ遊技機としての大当たり(以下、「第1種当たり」とよぶ)を遊技目的としてもよいし、第2種ぱちんこ遊技機としての大当たり(以下、「第2種当たり」とよぶ)を遊技目的としてもよい。
一般的な第1種ぱちんこ遊技機は、第1種当たりに対する遊技者の期待感を喚起するための演出表示を実行する機能を備えている。この演出表示が所定期間継続した後に、第1種当たりとなるか否か、すなわち、抽選結果が遊技者に示されることになる。
上記したような2種類の遊技性を備える弾球遊技機の場合、第1種当たりについての演出表示が実行されている最中に第2種当たりが発生して特別遊技に移行し、その特別遊技の実行中において第1種当たりについての抽選結果が、いまさらのように遊技者に示される可能性がある。これは、2種類の遊技が事実上、互いに独立していることにより生じる事態である。
いったん遊技状態が特別遊技に移行すれば、通常、遊技者の興味は、特別遊技における賞球獲得に移っていると考えられる。そのため、特別遊技の実行中であるにもかかわらず、予定されていた演出表示終了のタイミングに至ったからといって抽選結果を表示させても、本来の演出効果が充分に発揮されない可能性があると本発明者は認識した。特に、上記したような2種類の遊技性を備える弾球遊技機の場合、演出表示の実行中にも遊技状態は刻々と変化するため、演出表示が効果的な遊技状態もあれば、上記したように必ずしも効果的でない遊技状態もあり得る。
本発明は本発明者によるこのような課題認識の上でなされたものであり、その主たる目的は、複数種類の遊技性を備える弾球遊技機において、それらの遊技性を好適に高めるための演出制御技術を提供することにある。
本発明のある態様は弾球遊技機である。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、第1抽選の結果に応じた第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、第1抽選の結果を視覚的に演出するための演出表示過程を示す演出パターンを複数種類記憶する演出パターン記憶手段と、演出パターンを選択するための選択条件を定めた演出パターン選択テーブルを参照し、記憶されている複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを第1抽選の結果に応じて選択する演出パターン選択手段と、選択された演出パターンにて、第1抽選の結果についての演出表示を実行する演出表示手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、第2抽選の結果に応じた第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、可変入球口に遊技球が入球したときに第2作動条件が成立したと判定し、第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させることにより第2特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において第2可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に第2特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、可変入球口へ遊技球が入球したとき、所定の解除条件が満たされるまで第1の作動条件の成立を回避させる作動回避手段と、を備える。
演出パターン記憶手段は、その演出表示過程における時間軸上において1以上の区切ポイントが設けられた演出パターンを記憶しており、演出表示手段は、演出表示の実行中に第2作動条件が成立したと判定されると、解除条件が成立するまでは選択された演出パターンによる演出表示とは異なる態様にて演出画像を表示させ、解除条件が成立した後に、第2作動条件が成立したタイミングの近傍に設定されている区切ポイントからの演出表示を実行する。
この態様における弾球遊技機としては、従来にいう、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機を混在させたような遊技機を主に想定する。可変入球口、第1可変入球装置、第2可変入球装置において、遊技者に不利な状態とは、遊技球が入球すべき入口が閉鎖した状態ないしは狭い状態を指してもよく、遊技者に有利な状態とは、その入口が開放した状態ないしは相対的に広い状態を指してもよい。
このような態様によれば、第1および第2可変入球装置の二つの可変入球装置を設け、それぞれの役割を分離することにより弾球遊技機における技術介入性を高めることができる。
遊技者は、第1特別遊技または第2特別遊技という2種類の特別遊技に遊技状態を移行させることを主たる目的として遊技を行うことになる。以下、第1特別遊技と第2特別遊技をまとめていうときには、単に「特別遊技」とよぶ。
ここでいう「演出表示」は、第1抽選の当否に対する遊技者の期待感を喚起するための演出表示であってもよいが、より広くは、第1特別遊技における賞球に対する遊技者の期待感を喚起するための演出表示として定義されてもよい。たとえば、これらの演出表示は、第1特別遊技の継続期間の長短に対する遊技者の期待感を演出するために実行されてもよい。「解除条件」とは、第2特別遊技が終了するときであってもよい。
「演出パターン選択テーブル」は、第1抽選の当否に応じて、さまざまな演出パターンの選択確率を特定したデータテーブルであってもよい。また、そのデータ形式は、たとえば、いわゆる配列形式やリスト形式にて管理されるデータ形式であってもよい。本明細書において「テーブル」とは、一方のデータに対応する他方のデータを特定できる形式にてメモリの記憶領域に記録される2種類以上のデータまたはその記録形式を指すものであってもよい。
第1抽選の結果についての演出表示を実行しているときに第2作動条件が成立した場合には、その演出表示はいったん中断されてもよい。そして、第2特別遊技が終了した後に、その続きの演出表示が再開されてもよい。以下、第2作動条件が成立してから第2特別遊技が終了するまでの期間のことを「第2特別遊技期間」とよぶ。この第2特別遊技期間においては、あらかじめ用意されている演出画像が表示されてもよいが、第1抽選の結果を確定的に示さないことが好ましい。
このような態様によれば、第2特別遊技期間においては、遊技者は第2特別遊技に集中し、その終了後には、改めて第1種当たりに対する期待感を演出表示によって喚起されるという遊技性を実現できる。
第2作動条件が成立して演出表示が中断された場合、第2特別遊技が終了した後にそのまま続きの演出表示を実行してもよいが、第2作動条件が成立するタイミングによっては、演出表示が不自然な切れ目で寸断される可能性がある。そこで、演出表示過程における時間軸上において、演出の切れ目となるポイントを「区切ポイント」としてあらかじめ設定しておき、その区切ポイントから演出表示を再開させることにより、このような中断にともなう演出効果の減殺を抑制することができる。第2作動条件が成立したタイミングの近傍に設定される区切ポイントとは、たとえば、第2作動条件成立のタイミングからみて直前、直後または直近に設定される区切ポイントであってもよい。
一例として、演出表示過程に通常演出の期間とリーチ演出の期間が設けられる場合には、区切ポイントはそのリーチが成立してリーチ演出が開始される時点に設けられてもよい。そして、リーチ演出中に第2作動条件が成立したときには、第2特別遊技が終了した後に、その区切ポイントから改めてリーチ演出を実行させれば、第2特別遊技期間の前後における演出の不連続性を解消しやすくなる。区切ポイントは、演出表示過程において複数箇所に設けられてもよい。
なお、中断時の演出と再開時の演出を自然に連結できるように、第2特別遊技期間中においては、たとえば、中断時の演出画像と再開時の演出画像をモーフィング(Morphing)技術によってつなぐような演出表示を実行してもよい。
本発明の別の態様もまた、弾球遊技機である。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、第1抽選の結果に応じた第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、第1抽選の結果を視覚的に演出するための演出表示過程を示す演出パターンを複数種類記憶する演出パターン記憶手段と、演出パターンを選択するための選択条件を定めた演出パターン選択テーブルを参照し、記憶されている複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを第1抽選の結果に応じて選択する演出パターン選択手段と、選択された演出パターンにて、第1抽選の結果についての演出表示を実行する演出表示手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、第2抽選の結果に応じた第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、可変入球口に遊技球が入球したときに第2作動条件が成立したと判定し、第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させることにより第2特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において第2可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に第2特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、可変入球口へ遊技球が入球したとき、所定の解除条件が満たされるまで第1の作動条件の成立を回避させる作動回避手段と、を備える。
演出パターン選択手段は、演出表示の実行中に第2作動条件が成立したと判定されると、解除条件が成立した後に実行すべき演出パターンである追加パターンを選択し、演出表示手段は、解除条件が成立した後に、追加パターンにて演出表示を実行する。
この態様における弾球遊技機としても、従来にいう、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機を混在させたような遊技機を主に想定する。
第1種当たりについて演出表示を実行しているときに第2作動条件が成立した場合には、その演出表示はいったん中断されてもよい。そして、第2特別遊技が終了した後に、改めて追加パターンにより演出表示が実行されてもよい。この追加パターンは、演出表示の実行中に第2作動条件が成立したことを条件として選択される特別の演出パターンであってもよい。追加パターンが選択される機会の稀少性は、追加パターンによる演出効果を高めやすくなる。
このような態様によれば、第2特別遊技期間においては遊技者は第2特別遊技に集中し、その終了後には、改めて第1種当たりに対する期待感を喚起されるという遊技性を実現できる。
また、この態様においても、第1および第2可変入球装置の二つの可変入球装置を設け、それぞれの役割を分離することにより弾球遊技機における技術介入性を高めることができる。
演出パターン選択手段は、演出表示の実行中に第2作動条件が成立したと判定されると、第2作動条件が成立してから解除条件が成立するまでの期間に応じた演出表示期間となるべき演出パターンを追加パターンとして選択してもよい。追加パターンは、このような条件下においてのみ選択される特別の演出パターンとすれば、追加パターンによる演出効果をいっそう高めやすくなる。また、演出表示中において、第2作動条件を意図的に成立させるためには遊技者の技量が要求されるため、技術介入性に基づく遊技性の向上が図られる。
演出表示手段は、演出表示の実行中に第2作動条件が成立したと判定されると、演出表示の進行を管理するためのクロックまたはタイマを解除条件が成立するまで一時的に停止させることにより、第2特別遊技が終了する前に演出表示の終了タイミングに至らないように演出表示の進行を制御してもよい。このような制御方法によれば、第2特別遊技の実行中に第1特別遊技に移行しないように簡易に制御できる。
演出パターン選択手段は、演出表示の実行中に第2作動条件が成立したと判定されると、第2作動条件が成立してから解除条件が成立するまでの期間に実行すべき演出パターンである中継パターンを選択し、演出表示手段は、第2作動条件が成立すると中継パターンにて演出表示を実行してもよい。
第1種当たりについて演出表示を実行しているときに第2作動条件が成立した場合には、その演出表示はいったん中断されてもよい。そして、第2特別遊技が終了した後に、改めて演出表示が再開されてもよいし、上記したような追加パターンによる演出表示が実行されてもよい。中継パターンは、中断時の演出と再開時の演出を自然に連結できる演出表示過程となるべき演出パターンであることが好ましい。また、中継パターンは、演出表示の実行中に第2作動条件が成立したことを条件として選択される特別の演出パターンであってもよい。中継パターンが選択される機会の稀少性により、中継パターンによる演出効果をいっそう高めることができる。
演出表示手段は、所定の遊技条件が成立したときには中継パターンによる演出表示過程において第1抽選の当否を確定的に示す図柄を表示させてもよい。
ランダム、第2作動条件の成立タイミングなどさまざまな遊技条件の成否に応じて、第2特別遊技期間に第1抽選の結果が予告表示されてもよい。第2特別遊技期間においても、第1抽選の結果が予告表示され得るとすることにより、第2特別遊技期間における演出内容の不可知性を高めることができるため、演出のマンネリ化を防止する上で効果がある。
本発明の更に別の態様もまた、弾球遊技機である。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、第1抽選の結果に応じた第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、第1抽選の結果を視覚的に演出するための演出表示過程を示す演出パターンを複数種類記憶する演出パターン記憶手段と、演出パターンを選択するための選択条件を定めた演出パターン選択テーブルを参照し、記憶されている複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを第1抽選の結果に応じて選択する演出パターン選択手段と、選択された演出パターンにて、第1抽選の結果についての演出表示を実行する演出表示手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、第2抽選の結果に応じた第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、可変入球口に遊技球が入球したときに第2作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させ、可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球すると、可変入球装置の受け入れ状態を再度遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、可変入球口へ遊技球が入球したとき、所定の解除条件が満たされるまで第1の作動条件の成立を回避させる作動回避手段と、を備える。
演出パターン記憶手段は、その演出表示過程における時間軸上において1以上の区切ポイントが設けられた演出パターンを記憶しており、演出表示手段は、演出表示の実行中に第2作動条件が成立したと判定されると、解除条件が成立するまでは選択された演出パターンによる演出表示とは異なる態様にて演出画像を表示させ、解除条件が成立した後に、第2作動条件が成立したタイミングの近傍に設定されている区切ポイントからの演出表示を実行する。
この態様における弾球遊技機としても、従来にいう、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機を混在させたような遊技機を主に想定する。このような態様によれば、第2特別遊技期間においては遊技者は第2特別遊技に集中し、その終了後には、改めて第1種当たりに対する期待感を喚起されるという遊技性を実現できる。
また、一つの可変入球装置により2種類の特別遊技を実現することにより、二つの可変入球装置を設ける場合に比べて、遊技領域における占有スペースを小さくしやすくなるというメリットがある。
本発明の更に別の態様もまた、弾球遊技機である。
この弾球遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、第1抽選の結果に応じた第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、第1抽選の結果を視覚的に演出するための演出表示過程を示す演出パターンを複数種類記憶する演出パターン記憶手段と、演出パターンを選択するための選択条件を定めた演出パターン選択テーブルを参照し、記憶されている複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを第1抽選の結果に応じて選択する演出パターン選択手段と、選択された演出パターンにて、第1抽選の結果についての演出表示を実行する演出表示手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに第1作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、第2抽選の結果に応じた第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、遊技領域の所定位置に設けられ、第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、可変入球口に遊技球が入球したときに第2作動条件が成立したと判定し、可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させ、可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球すると、可変入球装置の受け入れ状態を再度遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、可変入球口へ遊技球が入球したとき、所定の解除条件が満たされるまで第1の作動条件の成立を回避させる作動回避手段と、を備える。
演出パターン選択手段は、演出表示の実行中に第2作動条件が成立したと判定されると、解除条件が成立した後に実行すべき演出パターンである追加パターンを選択し、演出表示手段は、解除条件が成立した後に、追加パターンにて演出表示を実行する。
この態様における弾球遊技機としても、従来にいう、いわゆる第1種ぱちんこ遊技機と第2種ぱちんこ遊技機を混在させたような遊技機を主に想定する。このような態様によれば、第2特別遊技期間においては遊技者は第2特別遊技に集中し、その終了後には、改めて第1種当たりに対する期待感を喚起されるという遊技性を実現できる。
この態様においても、一つの可変入球装置により2種類の特別遊技を実現することにより、二つの可変入球装置を設ける場合に比べて、遊技領域における占有スペースを小さくしやすくなるというメリットがある。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、遊技状況に応じて演出表示を好適に制御することにより、弾球遊技機の遊技性を高める上で効果がある。
本実施例のぱちんこ遊技機は、通常遊技より有利な状態である特別遊技を複数の形態で提供する。すなわち、第1特別遊技として、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を提供し、第2特別遊技として、従来にいう第2種ぱちんこ遊技機における特別遊技に対応する遊技を提供する。ただし、第1特別遊技と第2特別遊技が同時に実行されないよう排他制御される。
遊技者は、第1種当たりと第2種当たりの2種類の「大当たり」のいずれを遊技目的とすべきか選択し、その遊技目的に応じて遊技球を打球することになる。このとき、第1種当たりについて遊技者の期待感を喚起するための演出表示が実行される。本実施例のぱちんこ遊技機は、演出表示中に第2特別遊技を実行するための第2作動条件が成立したときには、演出表示の進行を内部的に停止させ、第2特別遊技が終了した後に演出表示を再開させることにより、第2特別遊技中に演出表示が終了タイミングに至らないように制御し、2種類の遊技を効果的に遊技者に提供することができる。
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。
同図に関連して、まず、ぱちんこ遊技機10の構成を述べた後に、遊技の内容について説明する。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、発射ハンドル17を含む。
外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じて効果音を出力する。
遊技盤50には、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52が形成される。遊技領域52には、アウト口58、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)24、普通電動役物26、第1大入賞口28、第2大入賞口30および普通図柄作動ゲート(以下、「第2始動口」という)68が設けられる。更に遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。
第1始動口24は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置32を備える。普通電動役物26は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置34と、普通電動役物26を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。第1大入賞口28は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置78と、第1大入賞口28を開閉させるための大入賞口ソレノイド82を備える。
第2始動口68は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置38を備える。第2大入賞口30は、遊技球の入球を検出するための入球検出装置81と、第2大入賞口30の羽根を開閉させるための大入賞口ソレノイド80を備える。
普通電動役物26は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で状態変化する。具体的には、普通電動役物26は、普通電動役物ソレノイド76の駆動制御に応じて開放状態および閉鎖状態への状態変化が可能な可変入球口として機能する。普通電動役物26は、第1始動口24のすぐ下方に設けられる。普通電動役物26が閉鎖状態にあるときはその入球口が第1始動口24に遮蔽されているため、遊技球は普通電動役物26に落入しない。普通電動役物26が開放状態となると遊技球は普通電動役物26の横方向から落入可能となる。普通電動役物26は、通常状態においては所定の期間、たとえば0.8秒という短時間しか開放状態とならないので、ほとんど遊技球が落入することはない。後に詳述する特定遊技中においては普通電動役物26の開放期間が通常状態におけるそれと比べて長くなるので、遊技球は普通電動役物26に落入しやすくなる。
第1大入賞口28は、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で状態変化する。具体的には、第1大入賞口28は、大入賞口ソレノイド82の駆動制御に応じて開放状態および閉鎖状態への状態変化が可能な第1可変入球装置として機能する。第1大入賞口28は、特別遊技中に「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口であり、アウト口58の上方に設けられる。第1大入賞口28が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第1大入賞口28に入球できず、開放状態となったときにはじめて入球可能となる。
第2大入賞口30も、遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で状態変化する。具体的には、第2大入賞口30は、大入賞口ソレノイド80の駆動制御に応じて開放状態および閉鎖状態への状態変化が可能な第2可変入球装置として機能する。第2大入賞口30は、普通電動役物26への遊技球の入球を契機として開放状態となる。第2大入賞口30が閉鎖状態にあるとき、遊技球は第2大入賞口30に入球できず、開放状態となったときにはじめて入球可能となる。
遊技盤50の略中央に設けられた役物64には、演出図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、特別図柄変動用の保留ランプ20、普通図柄変動用の保留ランプ21が設けられている。
特別図柄表示装置61は、特別図柄202を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。特別図柄202は、第1始動口24への遊技球の入球を契機として行われる抽選(以下、「特別図柄抽選」とよぶ)の結果に応じた図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。特別図柄表示装置61は、たとえばLEDで構成される表示手段である。また、特別図柄表示装置61は、特定遊技への移行可否を示すための判定図柄203を特別図柄202とともに表示する。特定遊技は、通常状態に比べて遊技者にとって有利な遊技状態である。いいかえれば、通常状態に比べて特別遊技に移行しやすい遊技状態であるといえる。特定遊技については、詳しくは後述する。
図2は、特別図柄表示装置に表示される特別図柄および判定図柄を示す図である。
判定図柄203は、いわゆる7セグメントで表示された特別図柄202の近傍にて1ドットで表示される図柄である。判定図柄203は、その変動表示として点滅表示がなされ、変動停止時に点灯されたまま停止した場合は「特定遊技の実行あり」を表し、消灯されたまま停止した場合は「特定遊技の実行なし」を表す。判定図柄203がいずれの態様にて停止するかは、後述する判定図柄抽選によって決定される。特定遊技は、たとえば、特別図柄202の変動表示回数が所定回数に達するまで継続される。以下、このような回数のことを「継続回数」とよぶ。
図1に戻り、演出図柄表示装置60は、特別図柄202の変動表示と連動する形で演出図柄200を変動させながら表示する。演出図柄200は、特別図柄202で示される特別図柄抽選の結果を視覚的に演出するための図柄である。演出図柄表示装置60は、演出図柄200として、たとえばスロットマシーンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出図柄表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。
なお、特別図柄202は演出的な役割をもつ必要がないため、本実施例では演出図柄表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて小さく表示されるが、特別図柄202自体に演出的な役割をもたせて演出図柄200を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄202を演出図柄表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。同様に、判定図柄203を演出図柄表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
特別図柄変動用の保留ランプ20は4個のランプからなり、その点灯個数によって特別図柄202の変動の保留球数を表示する。この保留球数は、特別図柄202の変動中に第1始動口24へ入賞した抽選乱数(以下、「特図乱数」ともよぶ)の個数であり、特別図柄202の変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。以下、特図乱数の保留球であることを明示するときには、「特図保留球」ともよぶ。
同様に、普通図柄変動用の保留ランプ21も4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄204の変動の保留球数を表示する。この保留球数は、普通図柄204の変動中に第2始動口68へ入球した抽選乱数(以下、「普図乱数」ともよぶ)の個数であり、普通図柄204の変動がまだ実行されていない入球の数を示す。以下、普図乱数の保留球であることを明示するときには、「普図保留球」ともよぶ。
次に、遊技内容について、簡単に説明する。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が第1始動口24、普通電動役物26、第2大入賞口30、第1大入賞口28等の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。第1始動口24等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。
なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、「入球」は、「落入」「入賞」「通過」を含むものとする。
遊技球が第1始動口24に落入すると、特別図柄表示装置61および演出図柄表示装置60において特別図柄202および演出図柄200がそれぞれ変動表示される。特別図柄202および演出図柄200の変動表示は、表示に先立って決定された変動時間の経過後に停止される。また、変動表示の開始にあたっては特別図柄抽選が実行され、変動表示が終了するときにその抽選結果に応じた停止図柄が表示される。停止時の特別図柄202が大当たりを示す図柄である場合、第1大入賞口28の開閉動作が開始され、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。
本実施例において、特別図柄202が大当たり図柄で停止した場合に実行される特別遊技を「第1特別遊技」とよぶ。特別図柄202が大当たりの図柄で停止されるとき、スロットマシーンのゲームを模した演出図柄200は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。第1特別遊技に移行すると、第1大入賞口28は約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後でいったん閉鎖される。第1特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。単位遊技の回数は、最大で15回であり、第1特別遊技に移行するたびにその回数が抽選で決定される。1回の単位遊技において1回の開閉動作がなされるので、第1大入賞口28の開閉動作は単位遊技の回数分繰り返される。
なお、特別図柄の停止態様にて、単位遊技の回数が決定されてもよい。たとえば、特別図柄が「1、3、5、7、9」のいずれかの数字にて停止表示されたときには、その回数は15回となり、「2、4、6、8」のいずれかの数字にて停止表示されたときには、14回となるように設定してもよい。あるいは、上記した抽選による決定方法と組み合わせてもよい。たとえば、特別図柄が「1、3、5、7、9」のいずれかの数字にて停止表示されたときには、90%の確率で15回となるが、「2、4、6、8」のいずれかの数字にて停止表示されたときには30%の確率で15回となるように、特別図柄の停止態様に応じてその確率を変更してもよい。
第1特別遊技に移行するとき判定図柄抽選が実行される。この判定図柄抽選が当たりとなれば、判定図柄203が点灯表示され、第1特別遊技の終了後に特定遊技が開始される。通常状態においては特別図柄202の図柄変動の時間が10秒、30秒、1分などさまざまな時間が設定されるが、特定遊技状態においてはこれらの図柄変動の時間は概ね短縮される。特別図柄202の変動表示回数が継続回数に達したとき、特定遊技は終了する。特定遊技中に第1特別遊技や第2特別遊技に移行したときにも、特定遊技は終了する。継続回数は、第1特別遊技または第2特別遊技が開始するときに特別図柄202に応じて決定されるが、あらかじめ定められた一定回数であってもよい。
一方、第2始動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄204とよばれる図柄が変動表示される。普通図柄204は演出図柄表示装置60の画面右下隅にて変動表示される。なお、普通図柄204は他の表示装置において変動表示されてもよい。普通図柄204が演出図柄表示装置60にて表示される場合、演出図柄表示装置60は普通図柄表示装置としても機能することになる。普通図柄204の変動開始にあたっては普通図柄抽選が実行され、その当否が判定される。普通図柄抽選の当否に応じて変動表示後に停止表示される普通図柄204が決定される。普通図柄204が変動表示後に所定の当たり図柄で停止すると、普通電動役物26が開放される。
特定遊技中に普通図柄抽選が当たりとなると普通電動役物26は3秒間の開放を間欠的に2回繰り返す。また、特定遊技開始を契機として普通図柄204の変動時間が短縮されると共に、普通図柄抽選の当たり確率が通常状態に比べて高確率に変動する。普通図柄抽選の当たり確率は、通常状態においては650分の1程度の低確率に設定され、特定遊技状態においては3分の1程度の高確率に設定されてもよい。更には、特定遊技中でないと普通図柄抽選がほとんど当たらないように、たとえば、通常状態における普通図柄抽選の当たり確率を65000分の1程度に設定してもよい。
特定遊技中は、更に普通電動役物26の開放時間が長くなる。たとえば、通常状態における普通電動役物26の開放は、0.8秒の開放が1回であるのに対し、特定遊技中の開放は3秒間の開放が2回となる。このため、特定遊技状態では通常状態に比べて普通電動役物26へ遊技球を入球させやすくなる。このように、特定遊技の通常状態に対する優位性を明確にすることによって遊技性を明快にしてもよい。
普通図柄抽選が当たりとなり、普通電動役物26に遊技球が落入すると、第2大入賞口30が開放されて、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行する。このような普通電動役物26に遊技球が入球した場合に実行される特別遊技を「第2特別遊技」とよぶ。また、第2特別遊技において第2大入賞口30が開放される状態を第2特別遊技の第1段階とよぶ。
第2大入賞口30には、特定領域22および流出領域66が設けられている。役物64の内部は、開放された第2大入賞口30を通じて遊技球が流入するよう形成されており、役物64内に流入した遊技球は特定領域22および流出領域66のいずれかへ入球する。開放された第2大入賞口30への入球は入球検出装置81により検出され、開放中の第2大入賞口30へのトータルの入球数が計数される。
役物64の内部には、第2大入賞口30から流入した遊技球を特定領域22および流出領域66のいずれかへ誘導する誘導装置62が更に設けられている。誘導装置62は、それぞれが長短複数の羽根を有する二つの回転体からなる。これら二つの回転体は常に回転しており、それぞれの長い羽根同士が近接したときに、その上へ落下した遊技球を特定領域22へ誘導する。長い羽根同士が近接していないときは、その上へ落下した遊技球は流出領域66へ入球する。
特定領域22への入球は入球検出装置36により検出され、流出領域66への入球は流出検出装置37により検出される。入球検出装置36および流出検出装置37は、特定領域22および流出領域66のそれぞれに入球した遊技球を計数し、それぞれの入球数の和が、入球検出装置81により計数された入球数と一致すると、第2大入賞口30に入球したすべての遊技球が、特定領域22または流出領域66に入球したと判定される。
遊技球が役物64の内部の特定領域22に入球することが、第2特別遊技の第1段階から第2段階へ移行するための継続条件となる。
継続条件が成立すると、第1特別遊技と同様に、第1大入賞口28の開閉動作が残りの単位遊技の回数分繰り返される。すなわち、第2特別遊技もまた15回以内の単位遊技で構成される。単位遊技の回数は第2特別遊技へ移行するたびに抽選で決定されるが、あらかじめ定められた一定回数としてもよい。第2特別遊技の第1段階は1回目の単位遊技に相当し、第2段階が2回目以降の単位遊技に相当する。第2段階に移行すると、第1大入賞口28の開閉動作は2回目以降の残りの単位遊技の回数分繰り返される。
本実施例では、第1特別遊技における第1大入賞口28の開閉回数が最大15回であるのに対し、第2特別遊技の第2段階における第1大入賞口28の開閉回数は最大14回である。
本実施例のぱちんこ遊技機10では、第1特別遊技と第2特別遊技とで、連続的に状態変化する可変入球装置として同一の第1大入賞口28を用いることにより、遊技領域52上のスペースを有効活用できる。また、連続的に状態変化する可変入球装置を共通とすることで、特別遊技の動作制御を単純にすることができ、また製造コストの削減にもつながる。
変形例として、第2大入賞口30が第1大入賞口28の機能を兼ねてもよいし、その逆に、第1大入賞口28が第2大入賞口30の機能を兼ねてもよい。この場合、更に遊技領域52のスペースを有効活用することができる。
図3は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に第1始動口24および第2始動口68へ入球したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、演出図柄表示装置60および特別図柄表示装置61における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板41およびサブ基板49は、遊技制御装置100を構成する。
セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図4は、ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口24、第2始動口68、普通電動役物26、第1大入賞口28、第2大入賞口30、演出図柄表示装置60、特別図柄表示装置61、スピーカ18のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板41と、図柄の演出等を制御するサブ基板49とに機能を分担させた形態で構成される。
遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
遊技制御装置100は、各入球口への入球を判定する入球判定手段102、第1始動口24への遊技球の入球に基づき特別図柄抽選を実行する第1抽選手段106、第2始動口68への遊技球の入球に基づき普通図柄抽選を実行する第2抽選手段108、判定図柄抽選を実行する第3抽選手段110、特別図柄202、演出図柄200、普通図柄204のそれぞれの変動表示パターンを保持するパターン記憶手段112、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で記憶する入賞記憶手段114、図柄変動の停止図柄および変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段120、図柄や電飾等の表示を制御する表示制御手段130、特別遊技を制御する特別遊技制御手段140、特定遊技を制御する特定遊技制御手段160、および、可変入球口または可変入球装置の開閉を制御する開閉制御手段162を備える。
入賞記憶手段114は、第1表示制御手段132による特別図柄202の変動表示中や第1特別遊技の実行中に遊技球が第1始動口24へ入球したとき、その入球に対応する特図乱数を上限個数である4個まで保留球として記憶する第1記憶手段116と、第2表示制御手段134による普通図柄204の変動表示中に遊技球が第2始動口68へ入球したとき、その入球に対応する普図乱数を上限個数である4個まで保留球として記憶する第2記憶手段118を含む。
入球検出装置32は第1始動口24に設けられたセンサであり、第1始動口24への遊技球の落入を検出し、落入を示す第1始動入賞情報を生成する。入球判定手段102は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口24に入球したと判定する。第1始動口24への入球が判定されると、第1抽選手段106は、保留球数が上限に達しているか否かを調べる。保留球数の上限はあらかじめ4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段102が第1始動入賞情報を受け取ったタイミングで、第1抽選手段106は始動入賞に対する特図乱数を取得する。
第1抽選手段106は、数学的に乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を特図乱数として取得してもよい。特図乱数は「0〜65535」の範囲で生成される。第1抽選手段106は、取得した特図乱数に基づいて、特別図柄抽選の当否を判定する。第1抽選手段106は、取得された特図乱数が当たりとなるべき範囲、たとえば、「0〜250」内にあるか否かにより、特別図柄抽選の当否を判定する。第1抽選手段106は、このような特図乱数の当たりとなるべき範囲を定めた当否判定テーブルを記憶する。第1抽選手段106は、この当否判定テーブルを参照して、特図乱数の当否を判定する。こうして、特別図柄抽選が実行される。
図柄決定手段120は、特別図柄決定手段122、演出図柄決定手段124および普通図柄決定手段128を含む。
ここで、特別図柄決定手段122および普通図柄決定手段128は、メイン基板41により実現される機能である。一方、演出図柄決定手段124は、サブ基板49により実現される機能である。なお、パターン記憶手段112の機能の一部はメイン基板41において実現され、残りの機能はサブ基板49において実現される。
特別図柄決定手段122と演出図柄決定手段124は、特別図柄202と演出図柄200について、第1抽選手段106による特別図柄抽選の判定結果に応じた停止図柄と、図柄変動の表示パターンとを決定する。パターン記憶手段112は、特別図柄202や演出図柄200を変動表示させるときの表示パターンとして複数種類の表示パターンを保持する。特別図柄決定手段122は、パターン記憶手段112に記憶されている複数種類の表示パターンから特図乱数に対応する表示パターンを選択する。このとき、特別図柄決定手段122は、サブ基板49の演出図柄決定手段124に特図乱数や特別図柄抽選の結果、選択した表示パターンのIDなどを送信する。演出図柄決定手段124は、特別図柄202の表示パターンに対応する表示パターンをパターン記憶手段112から選択する。ここで、特別図柄202の変動時間と、演出図柄200の変動時間は一致するような演出図柄200の表示パターンが選択される。そのため、特別図柄202の変動表示と演出図柄200の変動表示は時間的に連動することになる。
なお、以下、演出図柄200の変動表示過程を示す表示パターンのことを、「演出パターン」ともよぶ。
停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄であり、抽選の当否を遊技者に示す役割を担う。演出パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターン、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。
各表示パターンに基づく図柄変動は、その終了条件として定められた表示時間が経過すると停止し、抽選の結果を示す停止図柄が表示される。
特別図柄決定手段122は、第1抽選手段106による特別図柄抽選の結果に応じて特別図柄202の停止図柄を決定する。演出図柄決定手段124は、特別図柄抽選の結果に応じて演出図柄200の停止図柄を決定する。演出図柄決定手段124は、大当たりの場合に3つの同じ数字が揃った大当たり図柄を決定する。
なお、演出図柄200は特別図柄202が変動表示されている期間に対応して変動表示されるが、特別図柄抽選が当たりとなって第1特別遊技に移行したときには、第1特別遊技における遊技者の賞球期待を喚起するために演出表示が実行される。このように、演出図柄200の変動表示期間は、基本的には、特別図柄202が変動表示される期間に対応する第1段階と、第1特別遊技が実行される期間に対応する第2段階によって構成されているといえる。第1特別遊技に移行したときには、演出図柄決定手段124はパターン記憶手段112から第1特別遊技を演出するための演出パターンを選択する。
第2始動口68に設けられたセンサである入球検出装置38は、第2始動口68への遊技球の落入を検出し、落入を示す第2始動入球情報を生成する。入球判定手段102は、第2始動入球情報を受け取ると遊技球が第2始動口68に入球したことを判定する。第2始動口68への入球が判定されると、第2抽選手段108は、第2記憶手段118において保留球数が上限に達しているか否かを調べる。保留球数の上限はあらかじめ4つに設定されている。保留球数が上限に達していない場合、入球判定手段102が第2始動入球情報を受け取ったタイミングで、第2抽選手段108は始動入賞に対する普図乱数を取得する。
第2抽選手段108は、数学的に普図乱数を生成して取得してもよく、また図示しないカウンタにより生成されるカウント値を普図乱数として取得してもよい。第2抽選手段108は、取得した普図乱数に基づいて、普通図柄抽選の当否を判定する。普図乱数は、「0〜65535」の範囲で生成される。通常遊技状態においては、普図乱数が、たとえば「0〜100」であれば普通図柄抽選は当たりと判定される。これに対し、特定遊技中においては、普図乱数が、たとえば、「0〜21845」の範囲にあれば普通図柄抽選は当たりと判定される。このように、特定遊技中においては通常状態に比べて普通図柄抽選が格段に当たりやすくなる。第2抽選手段108は、このような普図乱数の当たりとなるべき範囲を定めた当否判定テーブルを記憶する。第2抽選手段108は、少なくとも通常状態用の当否判定テーブルと、特定遊技用の当たりやすい当否判定テーブルの2種類の判定テーブルを記憶する。第2抽選手段108は、当否判定テーブルを参照して、普図乱数の当否を判定する。
普通図柄決定手段128の機能は、メイン基板41において実現される。普通図柄決定手段128は、普通図柄204について、第2抽選手段108による普通図柄抽選の判定結果に応じた停止図柄と、図柄変動の表示パターンとを決定する。パターン記憶手段112は、普通図柄204を変動表示させるときの表示パターンとして複数種類の表示パターンを保持する。普通図柄決定手段128は、パターン記憶手段112に記憶されている複数種類の表示パターンから普図乱数に対応する表示パターンを選択する。なお、普通図柄204の変動時間に対応して、その演出表示のために演出図柄200が変動表示されてもよい。
停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄であり、抽選の当否を遊技者に示す役割を担う。普通図柄決定手段128により決定された停止図柄が当たり図柄であった場合、開閉制御手段162は可変入球口である普通電動役物26を所定時間拡開させる。
各表示パターンの図柄変動は、その図柄変動の終了条件として定められた表示時間が経過したときに停止される。
表示制御手段130は、第1表示制御手段132、第2表示制御手段134および演出表示手段136を含む。
ここで、第1表示制御手段132および第2表示制御手段134の各機能は、主としてメイン基板41において実現され、演出表示手段136の機能は主としてサブ基板49において実現される。
第1表示制御手段132は、特別図柄表示装置61に特別図柄202および判定図柄203を変動表示後停止表示させる。第1表示制御手段132は特別図柄202の変動表示を開始するときには、その旨をサブ基板49の演出表示手段136に通知する。演出表示手段136は、この通知がなされたタイミングにて、演出図柄表示装置60に演出図柄200を変動表示させる。このとき、演出図柄決定手段124によって選択された演出パターンに則って演出表示が実行される。判定図柄203の変動表示は、第1特別遊技または第2特別遊技が開始された直後から最初の単位遊技が開始される前まで特別遊技の初期画面が表示される間に実行される。
また、第1表示制御手段132は、演出図柄表示装置60に表示させる初期画面の中で、実行される特別遊技の単位遊技数を表示させる。
第2表示制御手段134は、普通図柄決定手段128により選択された表示パターンおよび停止図柄をもとに、演出図柄表示装置60に普通図柄204を変動表示後停止表示させる。
なお、表示制御手段130は、遊技効果ランプや保留ランプ20、21などのランプ表示も制御する。
本実施例において、特別遊技制御手段140は、2種類の特別遊技を選択的に実行する。条件保持手段142は、第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件と第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する。
第1作動条件は、第1表示制御手段132により変動表示される特別図柄202が特別図柄表示装置61において所定の当たり図柄で停止されることである。あるいは、特別図柄抽選が当たり判定された時点で第1作動条件が成立するとしてもよい。
第2作動条件は、普通電動役物26に遊技球が落入することである。第1または第2特別遊技が終了する条件とは、特別遊技中に単位遊技の継続がなされなかったときや、単位遊技の実行回数が最大の15回に達することである。条件判定手段144は、遊技状況を監視し、第1作動条件または第2作動条件の成否、いいかえれば、特別遊技開始条件と特別遊技終了条件の成否を判定する。条件判定手段144は、その判定結果をもとに、各種作動フラグをオンオフ設定する。
第1特別遊技実行手段146は、第1作動条件が成立すると第1特別遊技を実行する。第2特別遊技実行手段148は、第2作動条件が成立すると第2特別遊技を実行する。
作動回避手段150は、第1作動条件および第2作動条件のいずれか一方の作動条件が成立したとき、他方の作動条件の成立を回避させる機能をもつ。いいかえれば、第1特別遊技と第2特別遊技が同時並行的に実行されないように排他制御する。
第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられた遊技として実行される。第2作動条件の成立は、第2特別遊技の第1段階への移行条件が成立したことを示し、第1段階および第2段階を通して第2特別遊技が続く限り第2作動条件が成立している。第2作動条件の成立中であって、第2特別遊技の第1段階または第2段階が実行されている間は、第1作動条件の成立が回避される。一方、第1作動条件の成立中は、第2作動条件の成立が回避され、第2特別遊技の第1段階および第2段階のいずれも実行されない。
特定遊技制御手段160は、特定遊技を実行する。特定遊技制御手段160は、特定遊技開始時において第2抽選手段108や開閉制御手段162等に指示して、特定遊技用の制御となるように各種設定を変更する。また、特定遊技制御手段160は、特定遊技終了時において、第2抽選手段108や開閉制御手段162に指示して、通常状態時の制御となるように各種設定を変更する。
特定遊技中においては、通常状態と異なり以下のような制御がなされる。
1.第2表示制御手段134による普通図柄204の変動時間が通常時の30秒から10秒に短縮される。これにより、普通図柄204の単位時間当たりの変動回数が増加するため、第2特別遊技に移行しやすくなる。
2.普通図柄抽選が当たりとなる確率が高確率に変動する。これにより、普通電動役物26が開放されやすくなるため、第2特別遊技に移行しやすくなる。
3.普通図柄204が特定の当たり図柄で停止したときの普通電動役物26の開閉を間欠的な複数回の開閉を連続して2回行う動作に切り換える。通常時は1回である。これにより、普通電動役物26に遊技球が落入しやすくなるため、第2特別遊技に移行しやすくなる。
4.普通電動役物26の1回当たりの開放時間が3秒間の比較的長い時間に設定される。通常時は0.8秒である。これにより、普通電動役物26に遊技球が落入しやすくなるため、第2特別遊技に移行しやすくなる。
以上の制御により、通常遊技中に比べて、特定遊技中は第2特別遊技により移行しやすくなる。通常遊技中には遊技球は普通電動役物26に落入しにくく、また、普通図柄抽選もほとんど当たらないため通常遊技から第2特別遊技へ移行しにくくなる。
特定遊技は、特別図柄202の変動表示回数が所定の継続回数に達したときに終了する。しかし、特定遊技中において、第1または第2特別遊技への移行が決定したときは、特別図柄202の変動表示回数が継続回数に達していなくても特定遊技は終了する。特別遊技の終了後に再び特定遊技に移行すると、特別図柄202の変動表示回数は最初から計数される。
以下、第1特別遊技と第2特別遊技の内容についてまとめておく。
(第1特別遊技)
条件判定手段144により第1作動条件が成立したと判定されると、第1特別遊技実行手段146は、第1特別遊技を構成する単位遊技の回数を1回から15回の範囲内で抽選により決定した上で、第1特別遊技を実行する。第1大入賞口28の開閉は単位遊技の回数分だけ繰り返される。第1特別遊技に移行すると、遊技者は相当数の出玉を期待できる。第1特別遊技実行手段146は、開閉制御手段162を制御して、第1大入賞口28の開閉を実行する。開閉制御手段162は、大入賞口ソレノイド82に開放指示を送り、第1大入賞口28を開放させる。第1大入賞口28は、Vゾーンと一般によばれる領域を有しておらず、遊技球のVゾーン通過を第1特別遊技の継続条件としない。したがって、遊技者は、第1特別遊技を、あらかじめ決定された単位遊技の回数をすべて消化するまで継続しやすくなる。
第1特別遊技の実行中、作動回避手段150は、第2特別遊技の第2作動条件の成立を回避させる。これにより、遊技者は、継続中の第1特別遊技を中断されることなく、第1特別遊技による利益を享受できる。
(第2特別遊技)
条件判定手段144により第2作動条件が成立したと判定されると、第2特別遊技実行手段148は、第2特別遊技を構成する単位遊技の回数を1回から15回の範囲内で抽選により決定した上で、第2特別遊技を実行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段階に分けられる。第1段階では、第2大入賞口30の羽根が開き、遊技球が第2大入賞口30から役物64内に流入可能となる。第1段階では、第2特別遊技実行手段148が開閉制御手段162を制御して、第2大入賞口30を所定時間開放させる。開閉制御手段162は、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、第2大入賞口30を開放させる。
開放した第2大入賞口30から役物64内に流入した遊技球は、特定領域22および流出領域66のいずれかへ入球する。入球検出装置36は特定領域22への入球を検出し、流出検出装置37は流出領域66への入球を検出する。特定領域22への入球は、第2特別遊技を継続させるための継続条件であり、第1段階から第2段階への移行条件であるともいえる。第1段階において遊技球が特定領域22へ入球すると、第2特別遊技は第2段階に移行する。
第2特別遊技の第2段階においては、第1大入賞口28の開閉が単位遊技の回数からはじめの1回、すなわち第1段階における単位遊技数を除いた回数分だけ繰り返される。第2段階に移行すると、遊技者は相当数の出玉を期待できる。第2特別遊技実行手段148は、開閉制御手段162を制御して、第1大入賞口28の開閉を実行する。開閉制御手段162は、大入賞口ソレノイド82に開放指示を送り、第1大入賞口28を開放させる。第1大入賞口28は、Vゾーンと一般によばれる領域を有しておらず、遊技球のVゾーン通過を第2特別遊技の継続条件としない。したがって、遊技者は、第2段階の第2特別遊技を、あらかじめ決定された単位遊技の回数をすべて消化するまで継続しやすくなる。
第2特別遊技の実行中、作動回避手段150は、第1特別遊技の第1作動条件の成立を回避させる。作動回避手段150は普通電動役物26へ遊技球が入球したとき、すなわち、第2大入賞口30が開放されたとき、所定の解除条件が満たされるまで第1作動条件の成立を回避させる。これにより、遊技者は、継続中の第2特別遊技を中断されることなく、第2特別遊技による利益を享受できる。
なお、ここでいう解除条件とは、第2特別遊技が終了することである。たとえば第1段階において開放された第2大入賞口30内の特定領域22に遊技球が入球せず第2大入賞口30へ入球した遊技球がすべて流出領域66へ流出された場合や、あらかじめ決定された回数分だけ第2特別遊技の単位遊技が消化された場合に解除条件が満たされる。
図5は、特別図柄の変動表示中において第2特別遊技に移行した場合における演出表示制御を説明するためのタイムチャートである。
図5(a)は、特別図柄の変動表示中に第2特別遊技に移行した場合、第2特別遊技の終了後に演出表示を継続的に再開させる制御についてのタイムチャートである。
同図においては、時刻tから時刻tまで、特別図柄202が変動表示されることが予定されている。いいかえれば、時刻tにおいて、(t−t)の期間、特別図柄202を変動表示させるための表示パターンが選択されている。すでに説明したように、これに付随して、(t−t)の期間、演出図柄200を変動表示させるための演出パターンが選択されている。この演出パターンには、演出表示が開始されてから(t−t)の時点において区切ポイントが設けられている。この演出パターンによれば時刻tから時刻tまでは、通常演出が実行され、時刻tから時刻tまでは、リーチ演出が実行される。ここでいう通常演出とは、3つの図柄が変動表示される態様の演出であり、リーチ演出は、3つの図柄のうち2枚が同じ態様にて停止表示された後、残りの1枚の図柄が変動表示される態様の演出をいう。特別図柄抽選が当たりであるときには、最終的にこれら3枚の図柄は同じ態様にて停止表示されることになる。
特別図柄202および演出図柄200の変動表示が開始されてから、時刻tに至ると、リーチ演出が開始される。そのリーチ演出の最中である時刻tにおいて、第2作動条件が成立したとする。通常通り演出表示を継続する場合には、第2特別遊技期間中の時刻tに特別図柄抽選の結果が遊技者に示されることになる。第2特別遊技という遊技者にとって有利な遊技状態にすでに移行しているため、特別図柄抽選の結果についての演出表示はもはや充分演出効果を発揮せず、むしろ、第2特別遊技への遊技者の興味を散漫化させるという逆効果すら生じかねない。
そこで、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の第1表示制御手段132は、第2作動条件が成立した時刻tにおいて特別図柄202の変動表示の進行を内部的に一時停止させることにより、第2特別遊技期間中に変動表示の終了タイミングに至らないように制御する。同時に、第1表示制御手段132は、演出表示手段136に演出表示の停止を指示する。そして、演出図柄決定手段124は、第2特別遊技期間における演出表示のための演出パターン(以下、「中継パターン」とよぶ)を選択する。演出表示手段136は、この中継パターンによって演出図柄200の変動表示を開始する。同図では、第2特別遊技期間は時刻tから時刻tまで継続される。以下、第2特別遊技期間における図柄変動のことを、特に、「中継変動」ともよぶ。
時刻tにおいては、第2特別遊技期間の長さは特定できない。演出図柄決定手段124は、たとえば、3秒間程度の短い変動時間となる中継パターンを選択し、演出表示手段136は、その選択された中継パターンによる演出表示を、第2特別遊技期間が終了するまで繰り返し実行してもよい。
あるいは、この第2特別遊技期間においては、特別図柄202の変動表示が一時停止中であることを示すために「STOP」のような文字が半透明表示されてもよい。
あるいは、第2特別遊技期間として想定され得る最大時間に対応した中継パターンが選択されてもよい。そして、第2特別遊技期間が終了するときに中継変動も中止される。この場合には、遊技者は第2特別遊技を継続させることにより、中継パターンによる演出表示を最後まで見ることができる。そのため、このような中継パターンによる演出表示によれば、第2特別遊技に対する遊技者の継続意欲を喚起する上でも効果がある。
中継パターンは、第2特別遊技の賞球に対する遊技者の期待感を喚起するための演出パターンであってもよい。中継パターンは、このようなときにしか選択されない特別の演出パターンであるとすれば、遊技者の中継変動に対する興味をいっそう高めることができる。
時刻tに第2特別遊技が終了すると、第1表示制御手段132は特別図柄202の変動表示の内部的な進行を再開する。あわせて、第2表示制御手段134は時刻tにおいて選択されていたもとの演出パターンによる演出表示を再開する。このときの演出表示は、第2作動条件が成立した時刻tの直前に位置する区切ポイント、すなわち、時刻t以降に予定されていた演出表示を実行する。こうして、時刻tから時刻tまで、改めて、リーチ演出が実行された後に、特別図柄抽選の結果が停止表示されることになる。このときの演出表示は、本来、時刻tから時刻tまで実行されるべき演出表示であることから、t−t=t−tであるといえる。
このような演出制御によれば、特別図柄202の変動表示中において第2特別遊技に移行しても、その終了後に演出表示が繰り越されることになる。そのため、遊技者は、第2特別遊技が開始されたときには、特別図柄抽選の結果を気にすることなく第2特別遊技に集中しやすくなる。
第2特別遊技が終了して演出表示が再開されるときには、あらかじめ設けられた区切ポイントから演出表示が再開されるので、不自然な時点から演出表示が実行されるという不都合を解消できる。
図5(b)は、特別図柄の変動表示中に第2特別遊技に移行した場合、第2特別遊技の終了後に新たな演出パターンにて演出表示を実行する制御についてのタイムチャートである。
同図においては、時刻tから時刻tまで、特別図柄202が変動表示されることが予定されている。いいかえれば、時刻tにおいて、(t−t)の期間、特別図柄202を変動表示させるための表示パターンが選択されている。すでに説明したように、これに付随して、(t−t)の期間、演出図柄200を変動表示させるための演出パターンが選択されている。
ここでは、時刻tにおいて、第2作動条件が成立したとする。このときにも、通常通りに演出表示を継続する場合には、第2特別遊技期間中の時刻tに特別図柄抽選の結果が遊技者に示されることになる。
第1表示制御手段132は、第2作動条件が成立した時刻tにおいて特別図柄202の内部的な進行を停止する。また、演出表示手段136は、演出図柄200による演出表示をいったん停止させる。演出図柄決定手段124は、第2特別遊技期間における演出表示のための中継パターンを選択する。演出表示手段136は、この中継パターンによって演出図柄200の変動表示を開始する。中継パターンは、図5(a)に関連して説明した内容と同等の演出パターンであってよい。
第2特別遊技が終了する時刻tに至ると、第2表示制御手段134は時刻t以降の演出表示のために、新たに演出パターン(以下、「追加パターン」とよぶ)を選択する。この選択された追加パターンにて、演出表示手段136は時刻tから時刻tまで演出表示を実行した後に、特別図柄抽選の結果が停止表示されることになる。追加パターンによる演出表示の期間の長さは、第2特別遊技期間の長さと同じであってもよい。この場合、t−t=t−tである。追加パターンも、このようなときにしか選択されない特別の演出パターンであるとすれば、遊技者の追加パターンによる変動表示に対する興味をいっそう高めることができる。
このような演出制御においても、特別図柄202の変動表示中に第2特別遊技に移行すると、その終了後に演出表示が仕切り直しされることになる。そのため、遊技者は、第2特別遊技が開始されたときには、特別図柄抽選の結果を気にすることなく第2特別遊技に集中しやすくなるため、2種類の遊技性を遊技者に対してより明快に提供できることになる。
なお、図5(a)および図(b)のいずれの演出制御方法が採用されるかは、特別図柄202の変動表示が終了するタイミングと第2作動条件が成立するタイミングとの関係から決定される。これについては、図10に関連して詳述する。そのほか、ランダムにいずれかの制御方法が採用されるとしてもよい。以下においては、図5(a)に関連して説明した演出制御方法を「第1制御方法」、図5(b)に関連して説明した演出制御方法を「第2制御方法」とよぶ。
なお、特別図柄202の変動表示中に2回以上第2作動条件が成立する可能性があるが、このような場合についても同様の対処が可能である。
図6は、ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。
まず、条件判定手段144などが、第1作動条件判定処理を実行する(S10)。第1作動条件の成立の可否は、特別図柄抽選の結果により決定される。第1作動条件が成立すると、第1特別遊技実行手段146が、第1特別遊技実行処理を行う(S12)。条件判定手段144などは、第2作動条件判定処理を実行する(S14)。第2作動条件の成立の可否は、普通電動役物26に遊技球が落入したか否かに基づいて決定される。第2作動条件が成立すると、第2特別遊技実行手段148が、第2特別遊技実行処理を行う(S16)。
なお、図6に示すフローチャートでは、第2特別遊技が第1特別遊技の後に実行されるように示されているが、通常遊技の普通図柄抽選が当たりとなり、遊技球が普通電動役物26に入球する場合には、第2特別遊技が単独で実行されることもあり得る。
図7は、図6のS10における第1作動条件判定処理のフローチャートを示す。
まず、第1抽選手段106などが乱数取得処理を実行し(S20)、第1表示制御手段132等が、図柄変動処理を実行する(S22)。
図8は、図7のS20における乱数取得処理の詳細を示すフローチャートである。
入球判定手段102は、遊技球が第1始動口24に入賞したか否かを判定する(S30)。遊技球が第1始動口24に入賞すると(S30のY)、第1抽選手段106は第1記憶手段116が保留球として記憶する特図乱数の個数が上限個数である4個に達しているか否かを判定する(S32)。保留球の数が上限に達していない場合(S32のY)、第1抽選手段106は、その入賞に対する特図乱数を取得し(S34)、保留球数に1を加算する。このとき、遊技盤50上に設けられた4つの保留ランプ20の一つが新たに点灯される。取得した特図乱数は特図保留球として第1記憶手段116に記憶される(S36)。第1始動口24に入賞しない場合(S30のN)、および特図保留球数が上限の4個に達している場合(S32のN)、S20のフローは終了する。
図9は、図7のS22における図柄変動処理の詳細を示すフローチャートである。
この図柄変動処理では、まず、特別図柄202の表示パターンおよび停止図柄を決定し、決定した表示パターンおよび停止図柄にしたがって、特別図柄表示装置61に、特別図柄202が変動表示される。特別図柄202および演出図柄200は、それぞれ連動して変動表示される。特別図柄202の変動表示が開始されるタイミングや、終了するタイミングにおいては、メイン基板41からサブ基板49に対してその旨が通知される。サブ基板49の演出表示手段136は、メイン基板41からのこのような通知にしたがって、演出図柄200の変動表示タイミングを制御される。
第1特別遊技が実行されておらず(S38のN)、特別図柄202の変動表示がなされていない場合(S40のN)、第1抽選手段106は、第1記憶手段116に特図保留球が存在しているか調査する(S42)。第1特別遊技が実行中である場合や特図保留球が存在しない場合は(S38のY、S42のN)、すなわち、新たな図柄変動が開始される状況にない場合は、S22の図柄変動処理は終了する。特図保留球が存在している場合(S42のY)、第1抽選手段106は、第1記憶手段116から特図乱数を一つ読み出す(S44)。
第1抽選手段106は、特別図柄抽選を実行する。第1抽選手段106は、当否判定テーブルを参照して、読み出した特図乱数が当たりであるか否かを判定する(S46)。当たりとなれば(S48のY)、特別図柄決定手段122は、特別図柄202の停止図柄として当たり図柄をセットする(S50)。条件判定手段144は、第1作動条件が成立したと判定し、第1特別遊技開始を示すための第1作動フラグをオンする(S52)。外れであれば(S48のN)、特別図柄決定手段122は、特別図柄202の停止図柄として外れ図柄をセットする(S54)。第1作動フラグはオンされない。
特別図柄決定手段122は、特別図柄202の表示パターンを選択する(S56)。このとき、特定遊技が実行中であれば、通常遊技に比べて変動時間が短い表示パターンが選択される。
なお、S56のタイミングにおいて、特別図柄決定手段122は特図乱数や特別図柄抽選の結果、選択された表示パターンなどについての情報をサブ基板49の演出図柄決定手段124や演出表示手段136に通知する。演出図柄決定手段124は、この情報に基づいて特別図柄202の変動表示と演出図柄200の変動表示が連動するような演出パターンをパターン記憶手段112から選択する。また、特別図柄抽選の結果に応じて、当たり図柄または外れ図柄を演出図柄200の停止図柄としてセットする。
第1表示制御手段132は、決定された表示パターンおよび停止図柄を用いて、特別図柄表示装置61に特別図柄202を変動表示させる(S58)。このとき、演出表示手段136も、選択された演出パターンにて演出図柄200の変動表示を開始する。図柄変動表示の開始とともに表示タイマ(図示せず)がセットされ(S60)、表示タイマのカウントが開始される(S61)。この表示タイマは特別図柄202の残り変動時間を管理するためのタイマである。変動表示の進行にともなって、表示タイマはカウントダウンされ、ゼロとなるときに変動表示が終了する。以下、特別図柄202の変動表示を管理するための表示タイマのことを「特別図柄表示タイマ」ともよぶ。特別図柄表示タイマのオンオフは、メイン基板41からサブ基板49に通知される。特定遊技制御手段160は、特定遊技中において特定遊技を終了すべきか否かを判定するための特定遊技終了判定処理を実行する(S62)。特定遊技終了判定処理の詳細については、図17に関連して説明する。
なお、S40においてすでに図柄変動中であった場合(S40のY)、S42〜S62の処理はスキップされる。
特定遊技終了判定処理の実行後(S62)、または、S40において特別図柄202が変動表示中である場合において(S40のY)、特別図柄202および演出図柄200の変動表示を制御するための変動時間制御処理が実行される(S64)。この変動時間制御処理とは、特に図5に関連して説明した第1制御方法および第2制御方法を具体的に実現するための処理である。変動時間制御処理については、次の図10に関連して詳述する。
図10は、図9のS64における変動時間制御処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、第2特別遊技実行中であれば(S300のY)、第1表示制御手段132は、特別図柄表示タイマが動作中であるかを判定する(S324)。特別図柄表示タイマが停止中であれば(S324のN)、第2特別遊技が開始されてからすでに特別図柄202の進行を管理するための特別図柄表示タイマが停止されているため、第2特別遊技が終了するまでは特段の処理が実行されない。そのため、S64の変動時間制御処理はそのまま終了する。図5に関連して説明したように、第2特別遊技が終了するまでは、特別図柄202の変動表示は内部的には進行を停止されるからである。これは、第2特別遊技中に特別図柄202の変動表示を停止させないための処置である。
一方、第2特別遊技実行中であって(S300のY)、特別図柄表示タイマが動作中であるときには(S324のN)、特別図柄202の変動表示が実行されているときに第2作動条件が成立したといえる。この時点において、特別図柄202の変動表示が終了するタイミングから所定期間以内、たとえば、5秒以内であれば(S326のY)、第1制御方法が選択される。いいかえれば、特別図柄202の変動表示終了間近に第2作動条件が成立したときには、第1制御方法が選択される。
第1表示制御手段132は、第2特別遊技終了後に演出表示を実行するための区切ポイントを選択する(S328)。本実施例においては、特別図柄202の表示パターンにもあらかじめ区切ポイントが設けられている。また、特別図柄202の表示パターンと対応して選択される演出パターンには、その演出表示過程における時間軸上の対応位置に区切ポイントが設けられている。たとえば、50秒間の変動時間となる特別図柄202の表示パターンにおいて、開始から40秒後の位置に区切ポイントが設定されているとする。このような表示パターンが選択されるときには、演出図柄決定手段124は50秒間の変動時間であって、開始から40秒後の位置に区切ポイントが設定されている演出パターンを選択する。そのため、第1表示制御手段132は、演出パターンの区切ポイントの位置を、特別図柄202の表示パターンに設定されている区切ポイントの位置によって特定できるようになっている。
ここでは、S328の処理が実行される時点の直前に位置する区切ポイントが選択される。第1表示制御手段132は、選択された区切ポイントに応じて、演出表示再開後の演出表示を管理するために特別図柄表示タイマを再セットする(S330)。図5(a)に即して説明すれば、このとき、特別図柄表示タイマは(t−t)、すなわち、(t−t)の期間に対応する時間がセットされる。第1表示制御手段132は、第1制御方法が選択されたことを示す再実行フラグをオンする(S332)。
演出表示手段136も、このとき特別図柄表示タイマの再セット指示を受けて、演出図柄200の変動表示を管理するための表示タイマ(以下、「演出図柄表示タイマ」とよぶ)を再セットする。このように、演出図柄表示タイマは特別図柄表示タイマの停止やセットに連動して制御される。
一方、S326において、特別図柄202の変動表示が終了するタイミングから所定期間より前、ここでは、5秒以上前であれば(S326のN)、第1表示制御手段132は、第2制御方法が選択されたことを示すために再実行フラグをオフする(S334)。第2制御方法を選択する場合、S330のような特別図柄表示タイマの再セットは実行されない。
こうして、特別図柄202の変動表示中に第2作動条件が成立すると第1制御方法または第2制御方法が選択され、特別図柄表示タイマはオフされる(S336)。このとき、演出図柄表示タイマもオフされる。第2特別遊技の実行中においては、特別図柄表示タイマの進行は停止するため、特別図柄202およびそれに付随する演出図柄200の変動表示が終了しないように処置される。演出図柄決定手段124は、第2特別遊技期間における演出表示のための中継パターンを選択する(S338)。中継パターンは1種類であってもよいし、複数種類の中からランダムに選択されてもよい。また、中継パターンによる演出表示は、演出図柄表示装置60の右上隅のような縮小された領域で実行されてもよいし、あるいは、積極的に第2特別遊技における遊技者の賞球期待を喚起するための演出として実行されてもよい。こうして、演出図柄決定手段124は中継変動を開始する(S340)。
なお、第2特別遊技期間においては、特別図柄202や演出図柄200の変動表示の進行はタイマ管理されない。すなわち、第2特別遊技の終了だけが中継変動停止の条件となる。
説明をS300に戻す。
第2特別遊技が実行中でなければ(S300のN)、特別図柄決定手段122は、特別図柄表示タイマが停止中であるかを判定する(S302)。動作中であれば(S302のN)、通常の変動表示中であり、処理はそのままS318にスキップする。特別図柄表示タイマが停止中であれば(S302のY)、第2特別遊技が終了するタイミングに至ったといえる。特別図柄決定手段122は、再実行フラグがオンされているか判定する(S304)。
再実行フラグがオンされているとき(S304のY)、すなわち、第1制御方法が選択されていたときには、特別図柄決定手段122は再実行フラグをオフする(S306)。一方、再実行フラグがオフであったとき(S304のN)、すなわち、第2制御方法が選択されていたときには、第1表示制御手段132は特別図柄表示タイマを再セットする。図5(b)に即して説明すれば、特別図柄表示タイマは(t−t)、すなわち、(t−t)の期間に対応する時間がセットされる。演出表示手段136も、このとき特別図柄表示タイマの再セット指示を受けて、演出図柄表示タイマを再セットする。演出図柄決定手段124は、この期間に対応して追加パターンを選択する(S310)。
演出表示手段136は、中継変動を停止させ(S312)、新たに演出図柄200の変動表示を開始する(S314)。この場合、もともとの演出パターンによる区切ポイントからの変動表示再開であるか、追加パターンによる演出表示のいずれかである。また、第1表示制御手段132は、再び、特別図柄表示タイマをオンして、変動時間の管理を再開する(S316)。
こうして、表示時間が経過すると(S318のY)、すなわち、特別図柄表示タイマがゼロとなると、第1表示制御手段132は特別図柄202の変動表示を停止される(S320)。このとき、特別図柄表示タイマはオフされる。特別図柄抽選の結果が停止表示される。一方、演出図柄200の変動表示も停止され、やはり、特別図柄抽選の結果が停止図柄にて示される。表示時間が経過していなければ(S308のN)、S320の処理はスキップされる。
中継変動中において、演出表示手段136は特別図柄抽選の結果を確定的に示す図柄(以下、「予告図柄」とよぶ)を表示させてもよい。特定の中継パターンが選択されたときには、予告図柄が表示されるとしてもよいし、演出表示手段136は所定の確率で、このような予告図柄を中継変動中に表示させるとしてもよい。このような態様によれば、第2特別遊技期間であっても、予告図柄が表示される可能性があるため、演出内容の不可知性を高めることにより中継変動がマンネリ化するのを防ぐ上で効果がある。一方、中継変動中に予告図柄が頻繁に表示されるとすれば、第2特別遊技に対する遊技者の集中力を削いでしまうというマイナスの効果も想定されるため、中継変動中に予告図柄が表示される確率は、たとえば、5000分の1程度の低い確率に抑えられることが好ましい。
同様に、追加パターンによる演出表示中においても予告図柄を表示させてもよい。特定の追加パターンが選択されたときには予告図柄が表示されるとしてもよいし、演出表示手段136は所定の確率で、予告図柄を追加パターンによる演出表示中に表示させてもよい。
また、予告図柄は、表示されるとしても、たとえば、ランダムなタイミングで、0.02秒程度の短期間だけ表示されるとしてもよい。あくまでも、第2特別遊技という遊技者に有利な状態に遊技者が集中できるように処置することが望ましいと考えられるからである。
図11は、図6のS12における第1特別遊技実行処理の詳細を示すフローチャートである。
第1作動フラグがオフである場合(S90のN)、S12の第1特別遊技実行処理は終了する。第1作動フラグがオンに設定されている場合であって(S90のY)、第1特別遊技実行フラグがオフに設定されていれば(S91のN)、第3抽選手段110は判定図柄抽選を実行する(S92)。たとえば、第3抽選手段110は、0から300の範囲で乱数を生成し、その乱数値が200以下であれば判定図柄抽選を当たりと判定し、それ以外であれば外れと判定する。判定図柄抽選の結果に応じて判定図柄203の停止図柄が決定される(S93)。すなわち、S92における判定図柄抽選が当たりである場合には判定図柄203は点滅表示後に点灯表示され、外れであれば点滅表示後に消灯される。第1特別遊技実行手段146は単位遊技数Mを抽選により決定し(S96)、第1特別遊技実行フラグをオンに設定する(S97)。第1特別遊技実行フラグのオンは、第1特別遊技が実行中であることを示し、第1特別遊技実行フラグのオフは、第1特別遊技が実行されていないことを示す。
第1表示制御手段132は、第1特別遊技の開始を示す初期画面として、実行される特別遊技の単位遊技数Mを演出図柄表示装置60へ表示させる(S98)。第1表示制御手段132は判定図柄抽選の結果に応じて特別図柄表示装置61へ判定図柄203を変動表示させる(S99)。このとき、第1特別遊技の終了後に特定遊技が行われるか否かを示唆する予告的な演出が実行されてもよい。
第1特別遊技では、第1大入賞口28における遊技球の受け入れ状態が遊技者に不利な状態と有利な状態の間で変化するように、第1大入賞口28の状態変化を継続的に繰り返す動作が実行される。この遊技者に不利な状態から有利な状態への状態変化は第1特別遊技において最大で単位遊技数M回だけ繰り返される。ここでいう遊技者に不利な状態とは第1大入賞口28が閉鎖した状態である。遊技者に有利な状態とは第1大入賞口28が開放した状態である。
第1特別遊技実行手段146は、第1大入賞口28の開放タイマをセットする(S100)。開放タイマは、1ラウンドにおける第1大入賞口28の開放時間であり、具体的には30秒にセットされる。開放タイマのセット後、第1特別遊技実行手段146は開閉制御手段162を制御して大入賞口ソレノイド82を駆動させることにより第1大入賞口28が開放する(S101)。なお、S91において第1特別遊技実行フラグがオンであった場合(S91のY)、すなわち、第1特別遊技がすでに実行中で第1大入賞口28が開放中である場合は、S92〜S101の処理はスキップされる。
第1大入賞口28が開放された後、第1特別遊技実行手段146は第1大入賞口28の閉鎖条件が成立したか否かを判定する(S102)。閉鎖条件は、第1大入賞口28が30秒間開放されたこと、または第1大入賞口28に9球以上の遊技球が落入したことである。閉鎖条件が成立していないければ(S102のN)、S12の処理を終了して第1大入賞口28の開放状態を継続する。
閉鎖条件が成立すると(S102のY)、第1特別遊技実行手段146は開閉制御手段162に指示して大入賞口ソレノイド82を駆動し、第1大入賞口28が閉鎖する(S104)。第1特別遊技実行手段146は開放タイマをリセットし(S106)、単位遊技数Mを1減算する(S108)。1を減算された単位遊技数Mは、第1特別遊技における残り単位遊技数を示す。単位遊技数Mが1未満でなければ(S110のN)、S100〜S108を再度実行して、第1大入賞口28の状態変化を継続的に繰り返す。
単位遊技数Mが0になると(S110のY)、第1特別遊技実行手段146は第1特別遊技実行フラグをオフに設定する(S112)。条件判定手段144は第1作動フラグをオフに設定する(S114)。これにより、第1特別遊技が終了する。第1特別遊技の終了後、特定遊技制御手段160は特定遊技を開始するか否かを判定するための特定遊技開始判定処理を実行する(S120)。S120の特定遊技開始判定処理の詳細については、図16に関連して後に詳述する。
図12は、図6のS14における第2作動条件判定処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、第2抽選手段108が乱数取得処理を実行し(S140)、第2表示制御手段134が、図柄変動処理を実行する(S142)。
図13は、図12のS140における乱数取得処理の詳細を示すフローチャートである。
入球判定手段102は、遊技球が第2始動口68へ入球したか否かを判定する(S150)。遊技球が第2始動口68に入球すると(S150のY)、第2抽選手段108は第2記憶手段118による記憶状態を調査して普図乱数の保留数が上限個数である4個に達しているか否かを判定する(S152)。保留球として記憶される普図乱数の数が上限に達していなければ(S152のY)、第2抽選手段108は、その入球に対する普図乱数を取得し(S154)、保留球数に1を加算する。このとき、遊技盤50上に設けられた4つの保留ランプ21の一つが新たに点灯される。第2抽選手段108は、取得した普図乱数を第2記憶手段118に格納する(S156)。遊技球が第2始動口68に入球していない場合や(S150のN)、保留球数が上限の4個に達している場合には(S152のN)、S154およびS156はスキップされる。
図14は、図12のS142における図柄変動処理の詳細を示すフローチャートである。
この図柄変動処理では、まず、普通図柄204の表示パターンおよび停止図柄を決定し、決定した表示パターンおよび停止図柄にしたがって、演出図柄表示装置60の右下隅に、普通図柄204が変動表示される。
まず、普通図柄204の変動表示中でなければ(S170のN)、第2抽選手段108は、保留球が存在しているか第2記憶手段118の記憶状態を調査する(S172)。保留球があれば(S172のY)、第2抽選手段108は第2記憶手段118から普図乱数を読み出して(S174)、普図乱数が当たりであるか否かを普通図柄抽選として判定する(S176)。普通図柄決定手段128は、普通図柄抽選の結果に応じて普通図柄204の停止図柄を決定する(S178)。このとき、第2演出図柄決定手段126も第2演出図柄の停止図柄を決定する。特定遊技中であることを示す特定遊技フラグがオンされていれば(S179のY)、特定遊技用の表示パターン、すなわち、通常時に比べて変動時間が短い表示パターンがパターン記憶手段112から選択される(S181)。特定遊技フラグがオフされていれば(S179のN)、通常状態用の表示パターンが選択される(S180)。
第2表示制御手段134は、決定された表示パターンおよび停止図柄を用いて、演出図柄表示装置60に普通図柄204を変動表示させる(S182)。図柄変動表示の開始とともに表示タイマ(図示せず)がセットされる(S184)。以下、この普通図柄204の変動時間を管理するための表示タイマのことを「普通図柄表示タイマ」とよぶ。S170においてすでに普通図柄204が変動表示中であれば(S170のY)、S172〜S184がスキップされる。また、S172において保留球が存在しない場合は(S172のN)、S174〜S202までの処理はスキップされ、普通図柄204の変動表示は行われない。
ここで、第1特別遊技の実行中でない場合であって(S186のN)、普通図柄表示タイマが停止中であれば(S187のY)、普通図柄表示タイマがオンされる(S188)。所定の表示時間が経過していなければ(S191のN)、S192〜S202までの処理はスキップされ、図柄の変動表示は継続する。一方、第1特別遊技の実行中であって(S186のY)、作動回避手段150が第1特別遊技と第2特別遊技の同時実行を回避させるために、普通図柄表示タイマが動作中であれば(S189のY)、普通図柄表示タイマはオフされ(S190)、S191〜S202の処理はスキップされ、図柄の変動表示は継続される。
第1特別遊技中に普通図柄表示タイマがオフされた場合、演出図柄表示装置60における普通図柄204の変動表示が続行されるが、内部的には普通図柄表示タイマの進行が停止される。そして、第1特別遊技の終了後に普通図柄表示タイマの進行が再開される。これにより、第1特別遊技中に第2特別遊技が開始されるのを回避でき、遊技者は、開始された第1特別遊技を、その終了条件が成立するまで楽しむことができ、設計上で想定している第1特別遊技の利益を遊技者に還元することが可能となる。
所定の表示時間が経過すると(S191のY)、第2表示制御手段134は普通図柄204の変動表示を停止し(S192)、普通図柄表示タイマがリセットされる(S194)。普通図柄204の停止図柄が当たりを示す態様である場合(S198のY)、開放カウンタの値に普通電動役物26の開放回数がセットされる(S199)。開放回数は、通常時は1で、特定遊技時は2である。開放タイマに所定の開放期間の値がセットされ(S200)、開閉制御手段162は普通電動役物ソレノイド76を制御して、普通電動役物26を開放させる。開放期間は、通常時は0.8秒で、特定遊技時は3秒である。開放タイマがセットされると、開閉制御手段162は普通電動役物ソレノイド76に指示して、普通電動役物26を開放させる(S202)。S198において、普通図柄204の停止図柄が外れを示す態様である場合(S198のN)、S199からS202の処理はスキップされる。
普通電動役物26が開放中である場合(S203のY)、入球判定手段102は普通電動役物26に入球があったか否かを判定する(S204)。普通電動役物26が開放中でなければ(S203のN)、S142の図柄変動処理は終了する。S204において普通電動役物26への入球が検出されれば(S204のY)、条件判定手段144は第2作動フラグをオンに設定する(S206)。入球が検出されなければ(S204のN)、S206の処理はスキップされる。第2作動フラグのオンは、条件保持手段142に保持されている第2作動条件が成立したことを示す。第2作動フラグがオンされたとき、特定遊技終了条件が成立したものとして、特定遊技実行中である場合には、特定遊技は終了する。すなわち、普通図柄抽選の当たり確率は通常の低確率に変動し、普通電動役物26の開閉態様も通常遊技における設定に戻される。普通電動役物26の開放時間が経過していなければ(S208のN)、S142の図柄変動処理は終了し普通電動役物26の開放状態が維持される。開放時間が経過すると(S208のY)、普通電動役物26が閉鎖される(S209)。開放カウンタの値から1が減算され(S210)、開放カウンタの値が1以上であれば(S212のY)、S200へ移行して再び普通電動役物26の開放を開始し、開放カウンタの値がゼロであれば(S212のN)、S142の図柄変動処理は終了する。
図15は、図6のS16における第2特別遊技実行処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、第2作動フラグがオフの場合は(S220のN)、S16の第2特別遊技実行処理は終了する。第2作動フラグがオンに設定されていて(S220のY)、第2特別遊技の第1段階であることを示す第1段階フラグがオフに設定され(S222のN)、第2特別遊技の第2段階であることを示す第2段階フラグもオフに設定されている場合(S223のN)、判定図柄抽選が実行される(S224)。判定図柄抽選の結果に応じて判定図柄203の停止図柄が決定される(S226)。
第2特別遊技実行手段148が、第2特別遊技の単位遊技数Nを決定し(S228)、第1段階フラグをオンに設定する(S229)。第2段階フラグがオンに設定されている場合(S223のY)、処理はS254へ移行する。第2特別遊技は、第1段階と第2段階の2段構成をとる。第1段階フラグのオンは、第1段階にあることを示し、第2段階フラグのオンは、第2段階にあることを示す。S222およびS223は、第2特別遊技のどの段階にあるかを特定するために実行される。S229で第1段階フラグをオンに設定すると、第2特別遊技における第1段階の遊技が開始される。
S229にて、第1段階フラグがオンされた後、第2特別遊技実行手段148は、第2大入賞口30の開放タイマをセットする(S230)。開放タイマは、第2作動条件が成立したときに、第2大入賞口30の遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に保つ時間を定めるものであり、具体的には1.8秒にセットされる。第1表示制御手段132は特別図柄表示装置61に判定図柄203を変動表示させる(S231)。第2特別遊技実行手段148は開閉制御手段162に指示して大入賞口ソレノイド80を駆動させ、第2大入賞口30が開放される(S232)。なお、S222においてすでに第1段階フラグがオンになっていた場合は(S222のY)、S223〜S232までの処理がスキップされる。
第2大入賞口30の開放時間が経過していない場合は(S233のN)、S16の処理は終了し、第2大入賞口30の開放状態が維持される。第2大入賞口30の開放時間が経過すると(S233のY)、第2特別遊技実行手段148は開閉制御手段162に指示して大入賞口ソレノイド80を駆動させ、第2大入賞口30は閉鎖する(S234)。第1特別遊技実行手段146は、特別図柄表示装置61への判定図柄の変動表示を停止させる(S235)。このとき、第2特別遊技の終了後に特定遊技が行われるか否かを示唆する予告的な演出を実行してもよい。第2特別遊技実行手段148は、開放タイマをリセットし(S236)、第1段階フラグをオフに設定し(S237)、単位遊技数Nから1を減算して(S238)、第1段階を終了する。単位遊技数Nがゼロになった場合(S239のY)、S266へ移行して第2特別遊技を終了し、単位遊技数Nがゼロでなければ(S239のN)、S240へ移行する。
第2特別遊技の第1段階において、遊技球が第2大入賞口30に設けられた特定領域22に入球した場合(S240のY)、第2特別遊技実行手段148が、第2段階フラグをオンに設定して(S242)、第1段階から第2段階に移行する。一方、遊技球が特定領域22に入球しない場合(S240のN)、第2段階へ移行せず、条件判定手段144が第2作動フラグをオフに設定し(S266)、これにより、第2特別遊技が終了する。
S242において第2段階フラグがオンに設定されると、第2特別遊技実行手段148は、第1大入賞口28の開放タイマをセットする(S246)。開放タイマは、1ラウンドにおける第1大入賞口28の開放時間を定めるものであり、具体的には30秒にセットされる。
開放タイマのセット後、第2特別遊技実行手段148は開閉制御手段162に指示して大入賞口ソレノイド82を駆動させ、第1大入賞口28が開放する(S248)。第1大入賞口28の開放中、第2特別遊技実行手段148は、第1大入賞口28の閉鎖条件が成立したか否かを判定する(S254)。閉鎖条件が成立していない場合(S254のN)、S16の第2特別遊技実行処理は終了して、第1大入賞口28の開放状態を継続させる。閉鎖条件が成立すると(S254のY)、第2特別遊技実行手段148は開閉制御手段162に指示して大入賞口ソレノイド82を駆動させ、第1大入賞口28が閉鎖する(S256)。第2特別遊技実行手段148は開放タイマをリセットし(S258)、単位遊技数Nを1減算する(S260)。1を減算された単位遊技数Nは、第2特別遊技の第2段階における残り単位遊技数を示す。単位遊技数Nが1未満でなければ(S262のN)、S246に戻って再び第1大入賞口28を開放させることにより第1大入賞口28の状態変化を継続的に繰り返す。
単位遊技数Nが0になると(S262のY)、第2特別遊技実行手段148は第2段階フラグをオフに設定し(S264)、条件判定手段144は第2作動フラグをオフに設定する(S266)。これにより、第2特別遊技が終了する。第2特別遊技の終了後、特定遊技制御手段160は特定遊技を開始するか否かを判定するための特定遊技開始判定処理を実行する(S120)。
図16は、図11や図15のS120における特定遊技開始判定処理の詳細を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、第1特別遊技や第2特別遊技が終了したタイミングで実行される。
まず、特定遊技制御手段160は、特別遊技の開始に先立って実行された判定図柄抽選の当否により(S92、S224)、特定遊技への移行可否を判定する(S270)。
特定遊技へ移行しないときには(S270のN)、S120の特定遊技開始判定処理は終了する。移行するときには(S270のY)、特定遊技制御手段160は特定遊技中であることを示す特定遊技フラグをオンする(S272)。特定遊技フラグがオンされると、第2抽選手段108は、普通図柄抽選の判定テーブルを高確率で当たりとなる確変用テーブルに変更する。また、第2抽選手段108は、普通図柄抽選が当たりとなったときの普通電動役物26の開放期間の値に3秒をセットする。このようにして、特定遊技のための設定条件が有効化される。
このあと、特定遊技制御手段160は継続回数を、10〜100回の範囲で抽選により決定する(S274)。特定遊技は、特定遊技が開始されてから特別図柄202が継続回数分だけ変動表示するまで、あるいは、第1特別遊技か第2特別遊技のいずれかに移行するまで継続する。
図17は、図9のS62における特定遊技終了判定処理の詳細を示すフローチャートである。
特定遊技フラグがオンされていなければ(S280のN)、すなわち、特定遊技中でなければ、S62の特定遊技終了判定処理は終了する。特定遊技フラグがオンされていれば(S280のY)、特定遊技制御手段160は図16のS274においてセットされた継続回数から1を減算する(S282)。S62の特定遊技終了判定処理は、図柄変動開始時に実行される処理であるため、S282において継続回数がデクリメントされることになる。
特定遊技中における残りの継続回数が0以下であれば(S284のY)、すなわち、特定遊技を終了すべきタイミングに至ったときには、特定遊技制御手段160は特定遊技フラグをオフする(S286)。
以上、本実施例に示したぱちんこ遊技機10によれば、第1種当たりと第2種当たりという2種類の遊技を単一の遊技機として実現できる。また、第2特別遊技期間には、遊技者は第2特別遊技に集中し、その終了後には、改めて第1種当たりに対する期待感を喚起されるという遊技性を実現できる。演出表示過程における時間軸上において、演出の切れ目となるポイントを「区切ポイント」としてあらかじめ設定しておき、その区切ポイントから演出表示を再開させることにより、演出表示の中断および再開にともなう演出の不連続性を緩和できる。
また、追加パターンは、演出表示の実行中に第2作動条件が成立したことを条件として選択される特別の演出パターンとすれば、追加パターンが選択される機会の稀少性により、追加パターンによる演出効果を高めることができる。これは、中継パターンについても同様であり、特定の遊技状態にあるときにだけ実行される演出表示により、遊技性の向上が可能となる。特に、特別図柄202の変動表示中において、第2作動条件を意図的に成立させるためには遊技者の技量が要求されるため、ぱちんこ遊技機10の技術介入性とそれにともなう遊技性の向上が図られる。
これは、中継パターンによるつなぎの演出についても同様の効果を発揮させることができる。
本実施例として示したぱちんこ遊技機10は、演出表示の実行中において第2特別遊技に移行したときには、第2特別遊技が終了した後に、演出表示を繰り越す制御をしているともいえる。これに対して、第2特別遊技に移行するときには、特別図柄202の変動表示を強制的に停止させ、第2特別遊技への移行時に特別図柄202が変動表示されないように処置するというアプローチも考えられる。しかし、このようなアプローチをとった場合、第1種としての遊技性が第2種としての遊技性によって制約を受けることになるといえる。これに対し、本実施例に示したようなアプローチによれば、遊技者は第1種当たりを期待をしつつも、第2特別遊技を楽しむことができる。いわば、第2特別遊技への移行という遊技状態の変化が生じたときに、第1種当たりの可能性に対する期待をそのまま保留した上で第2特別遊技を楽しめるため、ぱちんこ遊技機の遊技性を高める上で効果がある。
なお、請求項に記載の演出パターン記憶手段の機能は、本実施例においてはパターン記憶手段112によって実現される。請求項に記載の演出パターン選択手段の機能は、本実施例においては主として演出図柄決定手段124によって実現される。
これら請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例においては、第2特別遊技に移行しやすい遊技として特定遊技を示したが、特定遊技は、第1特別遊技に移行しやすい遊技であってもよい。具体的には、特定遊技中においては、特別図柄抽選が当たりとなる確率が高い確率に設定されてもよい。このような態様によれば、特定遊技中において第1特別遊技への移行に対する遊技者の期待感を更に高めることができる。また、特定遊技中においては、第1特別遊技か第2特別遊技のいずれかに対する移行容易性が高められるのではなく、それらいずれの特別遊技にもともに移行しやすくなるように制御されてもよい。具体的には、普通電動役物26や第1始動口24、第2始動口68、第2大入賞口30などの各入球口の入球容易性を高め、特別図柄抽選、普通図柄抽選、更には、判定図柄抽選が当たりとなる確率を高めることにより、特定遊技を遊技者にとって特に有利な遊技状態とすることができる。特定遊技中において第1特別遊技や第2特別遊技への移行容易性が、これらのパラメータ制御によりさまざまな段階に制御されてもよい。たとえば、第1特別遊技には通常状態よりも移行しにくい代わりに、特に第2特別遊技へ移行しやすい特定遊技としてもよい。
また、本実施例においては、第1大入賞口と第2大入賞口をそれぞれ別の可変入球口として示したが、変形例としてはこれらをまとめた一つの大入賞口として構成されてもよい。たとえば、本実施例に示した第2大入賞口が、第1大入賞口の機能を兼ねてもよい。この場合には、遊技領域のスペースを更に節約できるため、更に別の役物などを設けることも可能となる。
本実施例において、第1特別遊技は第1大入賞口に基づく単位遊技により構成され、第2特別遊技は、第1大入賞口と第2大入賞口の両方に基づく単位遊技により構成される。その変形例として、第1特別遊技は第1大入賞口に基づく単位遊技により構成され、第2特別遊技は第2大入賞口のみによって実行されるとすることにより、2種類の大入賞口の役割を更に明確化してもよい。
更に変形例として、第1特別遊技と第2特別遊技において2種類の大入賞口がその遊技中に有効または無効のいずれかに変化してもよい。具体的には、たとえば、第1特別遊技の1回目の単位遊技では第1大入賞口への遊技球の入球が単位遊技を継続するための条件となるが第2大入賞口への遊技球の入球はそのような条件とはならず、2回目の単位遊技においてはその逆となるように制御してもよい。第2特別遊技の場合にも、単位遊技ごとに2種類の大入賞口の有効無効が変化するように制御してもよい。この場合、遊技者は特別遊技の実行中において遊技球の入球が単位遊技を継続するための条件となる大入賞口を狙って打球する必要があるため、特別遊技における技術介入性を高めることができる。
また、各大入賞口ごとに払い出される賞球数は同じであることは必須ではなく、それぞれ異なってもよい。大入賞口の賞球数は遊技状態に応じて変化してもよい。たとえば、第1特別遊技の各単位遊技ごとに、第1大入賞口の賞球数が変化してもよい。この場合にも、より多くの賞球を獲得できる大入賞口に向けて打球調整する遊技者は、結果的により多くの賞球を得ることができるため、特別遊技における技術介入性を高めることができる。また、特別遊技中に短い時間間隔で各大入賞口の賞球数を変化させれば、更に特別遊技における技術介入性を高めることができる。
本実施例においては、特定遊技の例として、普通図柄抽選の当たり確率を増加させ、特別図柄202、演出図柄200、普通図柄204の変動時間を短縮させ、普通電動役物26の開放時間を増加させる構成を説明した。特定遊技の変形例としては、普通図柄抽選の当たり確率増加、各図柄変動時間の短縮、普通電動役物26の開放時間増加、の3機能のうち少なくともいずれかを省略した構成としてもよいし、これら3機能のうちいずれか一つを単独で実行する構成としてもよい。また、これら3機能をいわゆる時間短縮機能として実現してもよい。
本実施例においては、第1特別遊技および第2特別遊技の単位遊技数をそれぞれ抽選で決定する構成を説明した。変形例においては、第1特別遊技および第2特別遊技の単位遊技数を抽選での決定ではなく、その回数を固定した構成としてもよい。別の変形例としては、回数を抽選で決定するか否かを問わず、第1特別遊技の単位遊技数と第2特別遊技の単位遊技数が等しい回数に設定される構成としてもよい。その場合、第1特別遊技の単位遊技数が抽選で決定され、その次に発生した第2特別遊技の単位遊技数が自動的に第1特別遊技の単位遊技数と等しい回数に設定される構成であってもよい。更に別の変形例としては、単位遊技数を固定的な初期値、例えば15回に設定するとともに、単位遊技が実行されるたびに次の単位遊技へ移行するか否かの抽選を実行する構成としてもよい。
継続回数は、所定の確率でランダムに決定されてもよいし、普通図柄抽選や判定図柄抽選の結果に応じて対応づけられた回数に決定されてもよい。そのほかにも、特図乱数や大当たり回数など、さまざまな遊技条件に基づいて継続回数が決定されてもよい。
なお、上記各実施例およびその変形例から把握することのできる技術思想としては、以下のものがある。
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
前記第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、
前記第1抽選の結果に応じた第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
前記第1抽選の結果を視覚的に演出するための演出表示過程を示す演出パターンを複数種類記憶する演出パターン記憶手段と、
演出パターンを選択するための選択条件を定めた演出パターン選択テーブルを参照し、前記記憶されている複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを前記第1抽選の結果に応じて選択する演出パターン選択手段と、
前記選択された演出パターンにて、前記第1抽選の結果についての演出表示を実行する演出表示手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、
第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
前記第1表示制御手段により変動表示される第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに前記第1作動条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置の受け入れ状態を前記遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
前記第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、
前記第2抽選の結果に応じた第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
前記第抽選の結果を視覚的に演出するための演出表示過程を示す第2演出パターンを複数種類記憶する第2演出パターン記憶手段と、
第2演出パターンを選択するための選択条件を定めた第2演出パターン選択テーブルを参照し、前記記憶されている複数種類の第2演出パターンからいずれかの第2演出パターンを前記第抽選の結果に応じて選択する第2演出パターン選択手段と、
前記選択された第2演出パターンにて、前記第抽選の結果についての演出表示である第2演出表示を実行する第2演出手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2表示制御手段により変動表示される第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、
第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
前記可変入球口に遊技球が入球したときに前記第2作動条件が成立したと判定し、前記第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させることにより第2特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において前記第2可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に前記第2特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、
前記演出表示の実行中に前記第2作動条件が成立したと判定されると、前記演出表示の終了予定タイミングから所定期間以内に前記第2作動条件が成立したか否かを判定するタイミング判定手段と、
前記可変入球口へ遊技球が入球したとき、所定の解除条件が満たされるまで前記第1の作動条件の成立を回避させる作動回避手段と、を備え、
前記演出パターン記憶手段は、その演出表示過程における時間軸上において1以上の区切ポイントが設けられた演出パターンを記憶しており、
前記演出表示手段は、前記判定結果が所定の判定結果であるときには、前記所定の解除条件が成立するまでは前記選択された演出パターンによる演出表示とは異なる態様にて演出画像を表示させ、前記所定の解除条件が成立した後に、前記第2作動条件が成立したタイミングの近傍に設定されている区切ポイントからの演出表示を実行させ、前記判定結果が前記所定の判定結果とは異なる判定結果であるときには、前記所定の解除条件が成立した後に新たに選択される演出パターンにて演出表示を実行させることを特徴とする弾球遊技機。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 特別図柄表示装置に表示される特別図柄および判定図柄を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 特別図柄の変動表示中において第2特別遊技に移行した場合における演出表示制御を説明するためのタイムチャートである。図5(a)は、特別図柄の変動表示中に第2特別遊技に移行した場合、第2特別遊技の終了後に演出表示を継続的に再開させる制御についてのタイムチャートである。図5(b)は、特別図柄の変動表示中に第2特別遊技に移行した場合、第2特別遊技の終了後に新たな演出パターンにて演出表示を実行する制御についてのタイムチャートである。 ぱちんこ遊技機における基本的な処理過程を示すフローチャートである。 図6のS10における第1作動条件判定処理のフローチャートを示す図である。 図7のS20における乱数取得処理の詳細を示すフローチャートである。 図7のS22における図柄変動処理の詳細を示すフローチャートである。 図9のS64における変動時間制御処理の詳細を示すフローチャートである。 図6のS12における第1特別遊技実行処理の詳細を示すフローチャートである。 図6のS14における第2作動条件判定処理の詳細を示すフローチャートである。 図12のS140における乱数取得処理の詳細を示すフローチャートである。 図12のS142における図柄変動処理の詳細を示すフローチャートである。 図6のS16における第2特別遊技実行処理の詳細を示すフローチャートである。 図11や図15のS120における特定遊技開始判定処理の詳細を示すフローチャートである。 図9のS62における特定遊技終了判定処理の詳細を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 22 特定領域、 24 第1始動口、 26 普通電動役物、 28 第1大入賞口、 30 第2大入賞口、 41 メイン基板、 49 サブ基板、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 60 演出図柄表示装置、 61 特別図柄表示装置、 66 流出領域、 68 第2始動口、 100 遊技制御装置、 102 入球判定手段、 106 第1抽選手段、 108 第2抽選手段、 110 第3抽選手段、 112 パターン記憶手段、 114 入賞記憶手段、 116 第1記憶手段、 118 第2記憶手段、 120 図柄決定手段、 122 特別図柄決定手段、 124 演出図柄決定手段、 128 普通図柄決定手段、 130 表示制御手段、 132 第1表示制御手段、 134 第2表示制御手段、 136 演出表示手段、 140 特別遊技制御手段、 142 条件保持手段、 144 条件判定手段、 146 第1特別遊技実行手段、 148 第2特別遊技実行手段、 150 作動回避手段、 160 特定遊技制御手段、 162 開閉制御手段。

Claims (3)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    前記第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第1抽選の結果に応じた第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記第1抽選の結果を視覚的に演出するための演出表示過程を示す演出パターンを複数種類記憶する演出パターン記憶手段と、
    演出パターンを選択するための選択条件を定めた演出パターン選択テーブルを参照し、前記記憶されている複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを前記第1抽選の結果に応じて選択する演出パターン選択手段と、
    前記選択された演出パターンにて、前記第1抽選の結果についての演出表示を実行する演出表示手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第1可変入球装置と、
    第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
    前記第1表示制御手段により変動表示される第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに前記第1作動条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
    前記第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第2抽選の結果に応じた第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記第1抽選の結果を視覚的に演出するための演出表示過程を示し、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件が成立してから所定の解除条件が成立するまでの期間に実行すべき演出パターンである中継パターンを複数種類記憶する中継パターン記憶手段と、
    前記中継パターンを選択するための選択条件を定めた中継パターン選択テーブルを参照し、前記記憶されている複数種類の中継パターンからいずれかの中継パターンを前記第1抽選の結果に応じて選択する中継パターン選択手段と、
    前記選択された中継パターンにて、前記第1抽選の結果についての演出表示である第2演出表示を実行する第2演出手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2表示制御手段により変動表示される第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2可変入球装置と、
    前記第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
    前記可変入球口に遊技球が入球したときに前記第2作動条件が成立したと判定し、前記第2可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させることにより第2特別遊技における第1段階を実行し、その第1段階において前記第2可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球した場合に前記第2特別遊技における第2段階への移行条件が成立したと判定し、前記第1可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより第2特別遊技における第2段階を実行する第2特別遊技実行手段と、
    前記演出表示の実行中に前記第2作動条件が成立したと判定されると、前記演出表示の終了予定タイミングから所定期間以内に前記第2作動条件が成立したか否かを判定するタイミング判定手段と、
    前記可変入球口へ遊技球が入球したとき、前記所定の解除条件が満たされるまで前記第1作動条件の成立を延期させる作動回避手段と、を備え、
    前記演出パターン記憶手段は、その演出表示過程における時間軸上において1以上の区切ポイントが設けられた演出パターンを記憶しており、
    前記演出表示手段は、前記タイミング判定手段による判定結果が所定の判定結果であるときには、前記所定の解除条件が成立するまでは前記選択された中継パターンによる演出画像を表示させ、前記所定の解除条件が成立した後に前記選択された中継パターンに続けて、前記第2作動条件が成立したタイミングの直前に設定されている区切ポイントからの演出表示を実行させ、前記タイミング判定手段による判定結果が前記所定の判定結果とは異なる判定結果であるときには、前記所定の解除条件が成立した後に前記選択された中継パターンに続けて、新たに選択される演出パターンである追加パターンにて演出表示を実行させることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    前記第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第1抽選の結果に応じた第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記第1抽選の結果を視覚的に演出するための演出表示過程を示す演出パターンを複数種類記憶する演出パターン記憶手段と、
    演出パターンを選択するための選択条件を定めた演出パターン選択テーブルを参照し、前記記憶されている複数種類の演出パターンからいずれかの演出パターンを前記第1抽選の結果に応じて選択する演出パターン選択手段と、
    前記選択された演出パターンにて、前記第1抽選の結果についての演出表示を実行する演出表示手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な可変入球装置と、
    第1特別遊技を実行するための条件である第1作動条件を保持する第1作動条件保持手段と、
    前記第1表示制御手段により変動表示される第1図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに前記第1作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
    前記第2始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第2抽選の結果に応じた第2図柄を変動表示させる第2表示制御手段と、
    前記第1抽選の結果を視覚的に演出するための演出表示過程を示し、第2特別遊技を実行するための条件である第2作動条件が成立してから所定の解除条件が成立するまでの期間に実行すべき演出パターンである中継パターンを複数種類記憶する中継パターン記憶手段と、
    前記中継パターンを選択するための選択条件を定めた中継パターン選択テーブルを参照し、前記記憶されている複数種類の中継パターンからいずれかの中継パターンを前記第1抽選の結果に応じて選択する中継パターン選択手段と、
    前記選択された中継パターンにて、前記第1抽選の結果についての演出表示である第2演出表示を実行する第2演出手段と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、前記第2表示制御手段により変動表示される第2図柄が所定の当たり図柄で停止されたときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化する可変入球口と、
    前記第2作動条件を保持する第2作動条件保持手段と、
    前記可変入球口に遊技球が入球したときに前記第2作動条件が成立したと判定し、前記可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態に変化させ、前記可変入球装置内の特定領域へ遊技球が入球すると、前記可変入球装置の受け入れ状態を再度遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、
    前記演出表示の実行中に前記第2作動条件が成立したと判定されると、前記演出表示の終了予定タイミングから所定期間以内に前記第2作動条件が成立したか否かを判定するタイミング判定手段と、
    前記可変入球口へ遊技球が入球したとき、前記所定の解除条件が満たされるまで前記第1作動条件の成立を延期させる作動回避手段と、を備え、
    前記演出パターン記憶手段は、その演出表示過程における時間軸上において1以上の区切ポイントが設けられた演出パターンを記憶しており、
    前記演出表示手段は、前記タイミング判定手段による判定結果が所定の判定結果であるときには、前記所定の解除条件が成立するまでは前記選択された中継パターンによる演出画像を表示させ、前記所定の解除条件が成立した後に前記選択された中継パターンに続けて、前記第2作動条件が成立したタイミングの直前に設定されている区切ポイントからの演出表示を実行させ、前記タイミング判定手段による判定結果が前記所定の判定結果とは異なる判定結果であるときには、前記所定の解除条件が成立した後に前記選択された中継パターンに続けて、新たに選択される演出パターンである追加パターンにて演出表示を実行させることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 前記演出表示手段は、所定の遊技条件が成立したときには前記中継パターンによる演出表示過程において前記第1抽選の当否を確定的に示す図柄を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
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