JP2006189551A - 投写型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光強度均一化素子の断面形状を、反射型ライトバルブ上の理想の照明領域の形状に近い形状の領域に光束を照射することができる形状にすることによって、光利用効率を向上させることができる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】光源ランプ4と、光強度均一化素子6と、DMD素子2と、リレー光学系7,8,9と、投写光学系3とを有する投写型表示装置であって、光強度均一化素子6は、DMD素子2上において画像形成領域を含む理想の照明領域の各角部の位置と、中心光束に直交する方向の断面形状がDMD素子2の画像形成領域と相似形状の矩形である基準用光強度均一化素子を用いたと仮定した場合における反射型ライトバルブ上の照明領域の各角部の位置と、基準用光強度均一化素子の断面形状の各角部の位置とに基づいて、光強度均一化素子の断面形状が決定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スクリーン上に画像を投写する投写型表示装置に関し、より詳細には、ディジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)や反射型液晶表示素子等のような反射型ライトバルブを用いた投写型表示装置に関するものである。
従来の投写型表示装置として、光源からの光束をライトトンネル(筒状光学素子)を通してライトバルブに導く構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。このライトトンネルは、入射口側に断面積が連続的に減少するように形成されたテーパー部を有し、出射口側に断面形状が一定になるように形成された平行部を有している。そして、平行部の断面形状及び出射口の形状がライトバルブの形状(矩形)と相似形に形成されている。
特開2004−252112号公報(段落0034、図2)
しかしながら、例えば、ライトバルブの入射面(「被照明面」又は「画像形成領域」とも言う。)に対して垂直に光束を照射しない場合には、光強度均一化素子の断面形状をライトバルブの入射面の形状の相似形にしたとしても、ライトバルブ上における実際の照明領域(「実照明領域」とも言う。)は、ライトバルブの入射面と異なる形状になってしまい、ライトバルブ上における理想の照明領域に比べ大きく歪んだ照明領域になってしまうという問題があった。このような問題は、光学系の構成上、ライトバルブの入射面に対して垂直に光束を入射させることができない場合、例えば、反射型ライトバルブを用いたために、光束をライトバルブに導くミラーとライトバルブで反射された光束を拡大投写する投写光学系とが隣接して配置される場合等において生じることが多い。
そこで、本発明は、上記したような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、反射型ライトバルブ上における実際の照明領域の形状を理想の照明領域の形状に略一致させることができる断面形状を持つ光強度均一化素子によって、光利用効率を向上させることができる投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る投写型表示装置は、光源と、前記光源から出射された光束の強度分布を均一化する光強度均一化素子と、矩形の画像形成領域を有する反射型ライトバルブと、前記光強度均一化素子から出射された光束を前記反射型ライトバルブに導くリレー光学系と、前記反射型ライトバルブの画像形成領域に形成された画像を拡大投写する投写光学系とを有し、前記光強度均一化素子は、中心光束に直交する方向の断面形状を四辺形とした光学素子であり、前記反射型ライトバルブ上において前記画像形成領域を含むように決められた矩形の理想の照明領域の各角部の位置と、中心光束に直交する方向の断面形状が前記反射型ライトバルブの画像形成領域と相似形状の矩形である基準用光強度均一化素子を用いたと仮定した場合における前記反射型ライトバルブ上の照明領域の各角部の位置と、前記基準用光強度均一化素子の断面形状の各角部の位置とに基づいて、前記光強度均一化素子の断面形状を決定するものである。
本発明においては、反射型ライトバルブ上において画像形成領域を含む理想の照明領域の各角部の位置と、中心光束に直交する方向の断面形状が反射型ライトバルブの画像形成領域と相似形状の矩形である基準用光強度均一化素子を用いたと仮定した場合における反射型ライトバルブ上の照明領域の各角部の位置と、基準用光強度均一化素子の断面形状の各角部の位置とに基づいて、前記光強度均一化素子の断面形状を決定する。このため、本発明によれば、反射型ライトバルブの画像形成領域に対して垂直に光束を照射できない場合であっても、反射型ライトバルブ上に照射された光束による実際の照明領域を理想の照明領域に略一致させることが可能であり、光利用効率を向上させることができるという効果が得られる。
また、本発明において、光強度均一化素子の光入射端の形状と、光強度均一化素子の断面形状と、光強度均一化素子の光出射端の形状とが同一形状である場合には、光強度均一化素子の入射端から出射端までの断面形状が一定であるので、製造が容易になり、光強度均一化素子の製造コストの低減を図ることができ、また、装置内における固定保持が容易になる。このため、この場合には、投写型表示装置の製造コストの低減を図ることができるという効果が得られる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の光学系の構成を概略的に示す図である。なお、図1には、投写型表示装置の実際の使用状態において、投写型表示装置の光学系を上から見た場合の各構成の配置が示されている。
図1に示されるように、実施の形態1に係る投写型表示装置は、照明光学系1と、反射型ライトバルブとしてのDMD素子2と、照明光学系1により照明されたDMD素子2の被照明面(画像形成領域)2bの画像をスクリーン(図示せず)に投写する投写光学系3とを有している。照明光学系1は、DMD素子2の被照明面2bに光束を照射するための光学系である。照明光学系1は、光源ランプ4と、この光源ランプ4から射出された光束のうち特定の波長帯域の光束を通過させる回転カラーフィルタ5と、この回転カラーフィルタ5を透過した光束の当該光束断面内(すなわち、中心光束に直交する平面内)における強度分布を均一化する光強度均一化素子6と、レンズ71〜73を含むリレーレンズ群7と、第1ミラー8と、第2ミラー9とを有している。リレーレンズ群7、第1ミラー8、及び第2ミラー9は、光強度均一化素子6から出射した光束をDMD素子2に導くリレー光学系(すなわち、構成部材7,8,9)を構成している。
光源ランプ4は、例えば、白色光を射出する発光体4aと、この発光体4aの周囲に設けられた楕円面鏡4bとから構成されている。楕円面鏡4bは、楕円の第1中心に対応する第1焦点から射出された光束を反射して、楕円の第2中心に対応する第2焦点に収束させるものである。発光体4aは、楕円面鏡4bの第1焦点近傍に配置されており、この発光体4aから射出された光束は、楕円面鏡4bの第2焦点近傍に収束される。楕円面鏡4bの第1焦点と第2焦点とを通る軸線により、照明光学系1の照明光軸1аが規定される。なお、光源ランプ4は、図1に示した構成に限られず、例えば、楕円面鏡4bに代えて放物面鏡を用いてもよい。この場合には、発光体4aから射出された光束を放物面鏡により略平行化したのち、コンデンサレンズ(図示せず)により収束させればよい。また、楕円面鏡4bに代えて放物面鏡以外の凹面鏡を用いることもできる。
回転カラーフィルタ5は、円盤状の部材を、例えば、扇状に3分割して、それぞれ赤、緑、及び青の3つのフィルタ領域としたものである。赤、緑、及び青の3つのフィルタ領域は、それぞれ赤色、緑色、及び青色の各波長帯域に対応する光束のみを通過させるものである。回転カラーフィルタ5は、照明光軸1аと略平行な軸線5аを中心として回転し、それぞれのフィルタ領域が光源ランプ4の照明光軸1а上において、楕円面鏡4bの第2焦点近傍に位置するように構成されている。この回転カラーフィルタ5を画像信号に同期して回転させることにより、赤色光、緑色光、及び青色光が順に(フィールドシーケンシャルに)DMD素子2に照射される。
光強度均一化素子6は、回転カラーフィルタ5を通過した光束の、当該光束断面内(すなわち、照明光軸1а上を進む中心光束に直交する平面内)における強度分布を均一化する(すなわち、照度ムラを低減する)機能を有する。光強度均一化素子6としては、一般的に、ガラス又は樹脂等の透明材料で作られ、側壁内側が全反射面となるように構成された四角柱状のロッド(すなわち、断面形状が四辺形の柱状部材)、又は、光反射面を内側にして筒状に組み合わされ、断面形状が四辺形のパイプ(管状部材)がある。光強度均一化素子6が四角柱状ロッドである場合には、透明材料と空気界面との全反射作用を利用して光を複数回反射させた後に出射端(出射口)から出射させる。光強度均一化素子6が四辺形のパイプである場合には、内側を向く表面鏡の反射作用を利用して光を複数回反射させた後に、出射口から出射させる。光強度均一化素子6は、光束の進行方向に適当な長さを確保すれば、内部で複数回反射した光が光強度均一化素子6の出射端6bの近傍に重畳照射され、光強度均一化素子6の出射端6b近傍においては、略均一な強度分布が得られる。この略均一な強度分布を有する出射端(「光源面」とも言う。)6bを、リレーレンズ群7、第1ミラー8、及び第2ミラー9によってDMD素子2へと導き、DMD素子2の被照明面2bを照明する。
図2は、光源4が形成する光源像4c、光強度均一化素子6、及びDMD素子2の関係を概念的に示す模式図である。実施の形態1においては、リレーレンズ群7、第1ミラー8、及び第2ミラー9は、光強度均一化素子6の出射端6bとDMD素子2の被照明面2bとが光学的に共役な関係になるように構成されている。ここで、光源像4cの面積をS1とし、光強度均一化素子6の出射端6bの面積をS3とし、DMD素子2の被照明面2bの面積をS2とする。また、図2においては、光源像4cの位置と、光強度均一化素子6の入射端6aの位置とが異なるように描かれているが、実際の装置においては、光源像4cの位置と光強度均一化素子6の入射端6aの位置とは略一致するように構成されている。光源像4cから出射される光束の立体角をΩ1とすると、光強度均一化素子6へ入射する光束の立体角もΩ1となり、光強度均一化素子6内において角度が保存され、出射端6bから出射される光束の立体角もΩ1となる。一方、DMD素子2の被照明面2bにおける入射光束の立体角をΩ2とすると、それぞれの面積と立体角との積は一定に保たれる。即ち、S1×Ω1=S2×Ω2が成立する。
DMD素子2は、各画素に対応する可動式のマイクロミラーを多数(例えば、数十万個)平面的に配列したものであり、画素情報に応じて各マイクロミラーの傾角(チルト)を変化させるように構成されている。マイクロミラーの配列された面(すなわち、マイクロミラーが形成された基板の表面)を基準面とすると、DMD素子2は、各マイクロミラーを基準面に対して一定の方向に角度α(例えば、12度)だけ傾けることにより、入射光束を投写光学系3に向けて反射し、投写光学系3に入射した光束はスクリーン(図示せず)上の画像投写に利用される。また、DMD素子2は、またマイクロミラーを基準面に対して反対方向に角度αだけ傾けることにより、入射光束を投写光学系3から離れた位置に設けられた光吸収板(図示せず)に向けて反射し、光吸収板に入射した光束はスクリーン上の画像投写に利用されない。
第1ミラー8は、反射面8bを有しており、図1に示すように、第1ミラー8の反射面8bの法線8аは、光軸1аに対して傾斜している。このような構成により、第1ミラー8の反射面8bは、リレーレンズ系7から入射した光束を第2ミラー9に向けて反射する。第1ミラー8は、DMD素子2を照射する照明光束の形状及び良好な照射位置を決定する作用を持ち、この第1ミラー8の形状は、平面ミラー又は凹状の反射ミラーで構成される。第1ミラー8を平面ミラーで構成した場合には、DMD素子2を照射する照明光束の形状を良好に決定する効果は弱くなるが、最も安価に構成できるとともに、第1ミラー8の厚みも最も薄く構成できるため、DMD素子2や第2ミラー9との干渉を回避し易くなる。第1ミラー8の反射面を円筒凹面で構成すると、DMD素子2へ斜めの照射することにより発生する歪曲収差を良好に補正し、良好な照明光束の形状及び照射位置を実現することが可能となる。第1ミラー8の反射面を凹状の非球面で構成した場合も、DMD素子2へ斜めの照射することにより発生する歪曲収差を良好に補正し、良好な照明光束の形状及び照射位置を実現することが可能となる。また、図1に示される第1ミラー8において、光強度均一化素子6の出射端6bの中心から射出された主光線(すなわち、中心光束)が、第1ミラー8の反射面8bに到達する位置を符号8cで示す。
図3は、実施の形態1に係る投写型表示装置を、図1におけるIII−III線方向に見たときの構成を概略的に示す図である。DMD素子2は、照明光軸1а(図3には示さず)よりも図3において上方に配置されている。投写光学系3は、鏡筒3c内にレンズ群(図示せず)を配置したものであり、その入射側開口部3bがDMD素子2に略対向している。投写光学系3のレンズ群の投写光軸3аは、DMD素子2の被照明面(画像表示領域)2bの中心を通る法線2аに対して、平行でかつ所定量δずれている。
第2ミラー9は、図3において投写光学系3の下側に隣接して配置されている。第2ミラー9と投写光学系3の鏡筒3cとは、互いに干渉し合わない範囲でできるだけ近接するように配置されている。第2ミラー9の反射面9bにより反射された光束は、DMD素子2の被照明面2bに入射し、DMD素子2の被照明面2bにより反射され、投写光学系3の入射開口部3bに入射する。第2ミラー9の反射面9bは、例えば、凹面状の球面や楕円反射面等で構成する。第2ミラー9の反射面を楕円反射面で構成すると、光利用効率を向上する効果が高い。
なお、図1に示すように、DMD素子2から投写光学系3までの光束の進行方向は、光源ランプ4から第1ミラー8までの光束の進行方向に対し、上面視で(すなわち、図1において)略直交するようになっている。また、DMD素子2の被照明面2bの法線2а及び投写光学系3の投写光軸3аは、いずれも上面視では、照明光軸1аに対して略直交している。このように配置した理由は、第1に、DMD素子2の被照明面2bの法線2аと投写光学系3の投写光軸3аとの関係が略直交する関係から大きく外れた場合には、光源ランプ4、リレーレンズ群7、第1ミラー8、第2ミラー9、反射型ライトバルブ2、及び投写光学系3のそれぞれの光路を遮らずに、これらの構成部材を配置することが困難になるからである。また、第2に、光源ランプ4の傾き角度は、約15度程度までその使用を許可しているが、傾き角度が大きくなると明るさが低下してしまう共に、光源ランプ4のフリッカ現象を引き起こし良好な画像を得難くなるという欠点があるからである。これらの理由により、図1に示すように、照明光学系1の照明光軸1аとDMD素子2の被照明面2bの法線2аとの交わり角γ(照明光学系1の照明光軸1аと投写光学系3の投写光軸3аとの交わり角と同じ角度)は、90±5度で構成することが望ましい。
次に、実施の形態1における光強度均一化素子6の断面形状(実施の形態1においては、出射端形状でもある)の決定方法について説明する。
図4は、DMD素子2上の被照明面2bと、断面形状をDMD素子の被照明面と相似形の矩形とした光強度均一化素子(本出願においては「基準用光強度均一化素子」と言う。)を用いた場合におけるDMD素子2上の実照明領域2c´とを概略的に示す図であり、図5は、DMD素子2上の被照明面2bと理想の照明領域2dとを概略的に示す図である。また、図6(a)は、基準用光強度均一化素子を用いた場合におけるDMD素子2上の実照明領域2c´を示す図であり、同図(b)は、基準用光強度均一化素子の断面形状6c´を概略的に示す図である。さらに、図7は、DMD素子2上の被照明面2bと、理想の照明領域2dと、基準用光強度均一化素子を用いた場合におけるDMD素子2上の実照明領域2c´とを概略的に示す図であり、図8は、基準用光強度均一化素子の断面形状6d´と、実施の形態1における光強度均一化素子6の断面形状(端部形状でもある)6eとを概略的に示す図である。さらにまた、図9は、DMD素子2上の被照明面2bと、理想の照明領域2dと、実施の形態1における光強度均一化素子6を用いた場合におけるDMD素子2上の実照明領域2fとを概略的に示す図であり、図10は、実施の形態1における光強度均一化素子6の形状を概略的に示す外観斜視図である。
一般的な照明光学系(図1の照明光学系1に対応する照明光学系)おいては、光強度均一化素子(基準用光強度均一化素子)の断面形状6c´(図6(b)に示す。)は入射端(図1の入射端6aに対応する入射端)から出射端(図1の出射端6bに対応する出射端)まで一定であり、DMD素子2の被照明面2bと相似形である矩形で形成されている。また、DMD素子2を用いた照明光学系1においては、図1に示すように、第2ミラー9からDMD素子2の被照明面2bに対して垂直な法線方向(図1及び図3における軸線2a方向)に対して傾斜した斜め方向から照射するため、照明光学系1の設計を工夫しても、DMD素子2の被照明面2b上の実際の照明領域(実照明領域)に歪みが発生してしまうことが多い。
例えば、表1に示すような構成で光学系を設計した場合の事例(断面形状をDMD素子の被照明面と相似形の矩形とした基準用光強度均一化素子を用いた事例であり、以下「基準例」と言う。)について説明する。
Figure 2006189551
基準例においては、表1に示すように、基準用光強度均一化素子(図1の光強度均一化素子6に対応する素子)の断面形状6c´(図6(b)に示す。)をDMD素子2の被照明面2bの形状と相似形の矩形で形成している。また、リレーレンズ群7を球面レンズ3枚で構成し、第1ミラー8を平面ミラーで構成し、第2ミラー9を凹状の球面ミラーで構成している。また、DMD素子2の被照明面2bのサイズが、縦10.51mm、横14.01mmである。
図4に示されるように、基準用光強度均一化素子を用いた基準例におけるけるDMD素子2上の実照明領域2c´はDMD素子2の被照明面2bの形状(矩形)に比べて歪んだ形状となっている。このように歪んだ実照明領域2c´になる場合には、DMD素子の製品のばらつきによっては、実照明領域2c´における照明マージンの小さい部分に光束が照射されない状況が発生することがある。このような場合には、表示された映像画面に暗くなり影として認識される部分が生じる問題がある。また、照明マージンの大きい部分においては照明光束が無駄に捨てられ、照明光束の損失が大きいという問題がある。
図5に示されるように、DMD素子2上における理想の照明領域2dは、例えば、DMD素子2の被照明面2bに対して、全方向に一定幅の照明マージンを確保するような矩形の領域である。また、理想の照明領域2dを、例えば、DMD素子2の被照明面2bに相似形(DMD素子2の被照明面2bに一定の倍率(例えば、1.03倍)を掛けた領域)であって、DMD素子2の被照明面2bを含むような矩形の領域とすることもできる。さらに、理想の照明領域2dを、例えば、DMD素子2の被照明面2bを含み、水平走査方向(図5の横方向)に幅WHのマージンを確保し、垂直走査方向(図5の縦方向)に幅WV(≠WH)のマージンを確保するような矩形の領域にすることもできる。基準用光強度均一化素子を用いた基準例(表1)における実照明領域2c´を、理想の照明領域2dに近づけるために、照明光学系1の構成や設計で工夫しても、実際には限界があり、歪みが残ってしまう。そこで、本発明の実施の形態1においては、光強度均一化素子6の断面形状(端部形状を含む)を最適化することによって、実照明領域の歪みを、図9における符号2fのように少なくし、実照明領域2fを理想の照明領域2dに近づけることを検討した。
ここで、実施の形態1における光強度均一化素子6の断面形状6e(図8に示す。)について説明する。図6(a)には、表1に示される基準例において、DMD素子2の被照明面2bに向かって見た場合の実照明領域2c´の4隅(4つの角部)の点A1,B1,C1,D1を示し、図6(b)には、同図(a)に示された点A1,B1,C1,D1に対応する、基準用光強度均一化素子の出射端に向かって見た場合の断面形状6cの4隅(4つの角部)の点A2,B2,C2,D2を示す。図6(a)に示されるDMD素子2上の実照明領域2c´の点A1,B1,C1,D1はそれぞれ、基準用光強度均一化素子の断面形状6c´の点A2,B2,C2,D2に対応する。
上記したように、基準用光強度均一化素子を用いた基準例(表1)においては、DMD素子2上の実照明領域2c´が歪んだ形状となるが、実施の形態1における光強度均一化素子6を用いた場合には、DMD素子2上の実照明領域2fを理想の照明領域2dに近づけることができる。以下に、実施の形態1における光強度均一化素子6の断面形状6dについて説明する。図7に示されるように、DMD素子2の被照明面2bのサイズは、縦10.51mm、横14.01mmであり、一例として、3%の設計マージンを設定して、理想の照明領域2dを、縦10.83mm、横14.43mmとする。図7に示すように、基準用光強度均一化素子を用いた基準例(表1)における実照明領域2c´は理想の照明領域2dに比べて大きく歪んだ形状となっている。基準用光強度均一化素子を用いた基準例(表1)における実照明領域2c´の歪みの程度を示すため、理想の照明領域2dと実照明領域2c´の比較結果を表2に示す。
Figure 2006189551
図7及び表2において、x方向はDMD素子2の長手方向、y方向はDMD素子2の短手方向を示している。基準例において、基準用光強度均一化素子を縦4.23mm、横6.08mmの矩形で形成した場合(表1)、基準用光強度均一化素子の断面形状の4隅の点A2,B2,C2,D2から出射した光線がDMD素子2の被照明面2bを照射する位置をそれぞれ点A1,B1,C1,D1で示している。表2には、表2における理想の照明領域2d(すなわち、DMD素子2の被照明面2bに対して3%の設計マージンを設定した領域)の幅(x方向)及び高さ(y方向)をそれぞれ1とした時、実照明領域2c´について4隅の各点についてx方向、y方向の相対値を示している。
表2において、点A1の到達位置は理想の照明領域2dに比べて、x方向が3%大きく、y方向は同じとなっており、点A1の到達位置はほとんど理想の位置になっていることがわかる。一方、点D1の到達位置は理想の照明領域2dに比べて、x方向が54%、y方向が15%大きくなっており、理想の位置から大きくずれている(すなわち、照射面積がかなり大きくなっている)ことがわかる。同様に、点B1及び点C1についても、理想の照明領域2dから、外れた到達位置となっている。
実際に、図7及び表2に示した歪んだ実照明領域2c´を理想の照明領域2dに近づける方法について説明する。基本的な考え方としては、DMD素子2の実照明領域2c´の4隅の点A1,B1,C1,D1に対応する光強度均一化素子6の4隅の点A2,B2,C2,D2が、DMD素子2の実照明領域2c´を補正するように構成される四辺形で光強度均一化素子6を形成する。
図8に、表1に示される基準用光強度均一化素子の断面形状6d´と、補正後の(すなわち、本発明の実施の形態1における)光強度均一化素子6の断面形状6eを示す。図8における断面形状6d´及び6eは、光強度均一化素子6の出射端6bに向かって見た図である。
補正後の光強度均一化素子6の断面形状6eの決定方法は、理論的には基準用光強度均一化素子の断面形状6d´で照射した場合のDMD素子2の実照明領域2c´の歪みを相殺するような形状にすればよい。表3に、表2に示した基準例における実照明領域2c´の歪みを相殺する光強度均一化素子6の断面形状6eについて、基準用光強度均一化素子の断面形状6d´の4隅の点を1とした場合の比を、表2と同様に光強度均一化素子6の長手方向をx方向、短手方向をy方向とした場合の補正位置を示す。
Figure 2006189551
実際の設計において、照明光学系1の持つ性能及び投写光学系3の性能をも考慮に入れて、光強度均一化素子6の断面形状6eを決定することが望ましい。例えば、表3に示した理論的な補正断面形状6eに対して各方向にそれぞれ、若干の裕度を持たせて決定することが望ましい。表3に、実施の形態1の設計事例における、最終的な光強度均一化素子6の補正後の断面形状6fを示す。また、図9に、補正後の断面形状6fの光強度均一化素子6で照射した場合の、DMD素子2の照明領域2fを示す。
図9において、補正後の断面形状6fを持つ光強度均一化素子6でDMD素子2を照射した場合の照明領域2f(断面形状6eを持つ光強度均一化素子6でDMD素子2を照射した場合の照明領域と略同じ形状である。)は、理想の照明領域2dにかなり近い形状となっていることがわかる。この場合の光強度均一化素子6の形状を図10に示す。この光強度均一化素子6は、入射端6аから出射端6bまでその断面形状が形状6fで一定の四辺形から形成されている。また、その断面形状6fの面積はもとの断面形状6dの面積と略等しくなっており、S1×Ω1=S2×Ω2の関係を保っている。
実施の形態1においては、図10に示すような光強度均一化素子6を用いているので、DMD素子の被照明面と相似形の矩形の断面形状を持つ基準用光強度均一化素子を用いた場合と比較して、DMD素子2の照明領域6fが被照明面6bに対して全方向に一定の設計マージンを確保した理想の照明領域6cに近い形状となるため、光利用効率が高まるとともに、画面の一部分が暗くなるというような不具合も発生しなくなる。
具体的にいえば、実施の形態1においては、基準用光強度均一化素子を採用する場合に比べ、光利用効率が計算上約1割向上することが確認できた。
また、実施の形態1において、光強度均一化素子6から第1ミラー8までの光束の進行方向と、反射型ライトバルブ2から投写光学系3の入射側開口部3bまでの光束の進行方向とが略直交しているため、レイアウトし易く、光源ランプ4の不具合の発生を抑え、良好な画像を得ることが可能となる。
さらに、実施の形態1において、反射型ライトバルブ2の各画素を反射角の傾角を変化させることのできる可動マイクロミラーにより構成したので、照明光束の断面内の強度分布を均一化し、照度ムラを抑えることが可能となる。
さらにまた、実施の形態1において、光強度均一化素子6を管状部材でその内面で光束を反射するように構成した場合には、照明光束により素子自身の加熱が生じ難くなり、光強度均一化素子6の冷却及び保持が簡単になる。
また、実施の形態1において、光強度均一化素子6を透明材料により四辺形柱状の部材で構成したので、光強度均一化素子6の設計が容易になる。
実施の形態2
図11は、本発明の実施の形態2におけるDMD素子上の被照明面と、理想の照明領域とを、中心光束を原点する直交座標系上に示す図であり、図12は、実施の形態2におけるDMD素子上の理想の照明領域と、基準用光強度均一化素子を用いた場合におけるDMD素子上の実照明領域とを、中心光束を原点する直交座標系上に示す図である。また、図13は、基準用光強度均一化素子の断面形状を、中心光束を原点する直交座標系上に示す図であり、図14は、基準用光強度均一化素子の断面形状と、実施の形態2における光強度均一化素子の断面形状とを、中心光束を原点する直交座標系上に示す図である。
実施の形態2に係る投写型表示装置は、光強度均一化素子6の断面形状(端部形状を含む)の決定手法が上記実施の形態1に係る投写型表示装置の場合と相違する。他の点は、上記実施の形態1の場合と同じであるので、実施の形態2の説明においては、図1をも参照する。
実施の形態2においては、図11乃至図14に示されるように、中心光束に直交する平面内において、中心光束位置を原点とし、DMD素子2の被照明面(画像形成領域)2bの水平走査方向及び垂直走査方向のそれぞれにx軸及びy軸を置く座標系を用いる。このような座標系において、DMD素子2上における理想の照明領域2dの角部の座標をそれぞれ、(−Xa1,Ya1)、(Xb1,Yb1)、(−Xc1,−Yc1)、(Xd1,−Yd1)とし、基準用光強度均一化素子を用いたと仮定した場合におけるDMD素子2上の実照明領域2c´の角部の座標をそれぞれ、(−Xa2,Ya2)、(Xb2,Yb2)、(−Xc2,−Yc2)、(Xd2,−Yd2)とし、基準用光強度均一化素子の断面形状6d´の角部の座標をそれぞれ、(−Xa3,Ya3)、(Xb3,Yb3)、(−Xc3,−Yc3)、(Xd3,−Yd3)とし、実施の形態2における光強度均一化素子6の断面形状6eの角部の座標をそれぞれ、(−Xa4,Ya4)、(Xb4,Yb4)、(−Xc4,−Yc4)、(Xd4,−Yd4)とする。実施の形態2に係る投写型表示装置においては、以下の条件式1乃至8を満たすように、光強度均一化素子6の断面形状6eを決定する。
0.9×(Xa1/Xa2)<Xa4/Xa3<1.2×(Xa1/Xa2) …式1
0.9×(Xb1/Xb2)<Xb4/Xb3<1.2×(Xb1/Xb2) …式2
0.9×(Xc1/Xc2)<Xc4/Xc3<1.2×(Xc1/Xc2) …式3
0.9×(Xd1/Xd2)<Xd4/Xd3<1.2×(Xd1/Xd2) …式4
0.9×(Ya1/Ya2)<Ya4/Ya3<1.2×(Ya1/Ya2) …式5
0.9×(Yb1/Yb2)<Yb4/Yb3<1.2×(Yb1/Yb2) …式6
0.9×(Yc1/Yc2)<Yc4/Yc3<1.2×(Yc1/Yc2) …式7
0.9×(Yd1/Yd2)<Yd4/Yd3<1.2×(Yd1/Yd2) …式8
基準用光強度均一化素子の断面形状のサイズに対する実施の形態2の光強度均一化素子の断面形状のサイズの割合が、条件式1乃至8における下限値より小さくなると、DMD素子2上の実際の照明領域が小さくなり、投写画面の一部が暗くなる現象が発生し易くなる。また、基準用光強度均一化素子の断面形状のサイズに対する実施の形態2の光強度均一化素子の断面形状のサイズの割合が、条件式1乃至8における上限値より大きくなると、画像投写に利用されない光束が増加し、光利用効率が大きく低下する。
なお、理論的には、さらに、以下の条件式9乃至16を実質的に満たす(すなわち、条件式9乃至16において等号で示された条件式が略満たされる。)ことが望ましい。
Xa4/Xa3=Xa1/Xa2 …式9
Xb4/Xb3=Xb1/Xb2 …式10
Xc4/Xc3=Xc1/Xc2 …式11
Xd4/Xd3=Xd1/Xd2 …式12
Ya4/Ya3=Ya1/Ya2 …式13
Yb4/Yb3=Yb1/Yb2 …式14
Yc4/Yc3=Yc1/Yc2 …式15
Yd4/Yd3=Yd1/Yd2 …式16
実施の形態2の投写型表示装置によれば、DMD素子2の画像形成領域2bに対して垂直に光束を照射できない場合であっても、確実に実際の照明領域2fを理想の照明領域2dに略一致させることが可能であり、光利用効率を向上させることができるという効果が得られる。なお、実施の形態2において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。
変形例の説明.
上記説明においては、投写型表示装置の実際の使用状態における方向を示すために「上」又は「下」という表現を用いた、本発明の投写型表示装置は上記説明と異なる姿勢で設置することもできる。
また、上記説明においては、回転カラーフィルタ5を光源ランプ4と光強度均一化素子6の間に配置する構成を示したが、光強度均一化素子6の直後のように照明光束が小さく収束する箇所であれば、他の箇所に配置することも可能である。
さらに、上記説明においては、反射型ライトバルブとしてDMD素子を用いた場合を説明したが、反射型液晶表示素子のような他のライトバルブを用いてもよい。
本発明の実施の形態1に係る投写型表示装置の光学系の構成を概略的に示す図である。 実施の形態1における光源像、光強度均一化素子、及びDMD素子の関係を概念的に示す模式図である。 実施の形態1に係る投写型表示装置を、図1におけるIII−III線方向に見たときの構成を概略的に示す図である。 DMD素子上の被照明面と、断面形状をDMD素子の被照明面と相似形の矩形とした基準用光強度均一化素子を用いた場合におけるDMD素子上の実照明領域とを概略的に示す図である。 DMD素子上の被照明面と理想の照明領域とを概略的に示す図である。 (a)は、基準用光強度均一化素子を用いた場合におけるDMD素子上の実照明領域を示す図であり、(b)は、基準用光強度均一化素子の断面形状を概略的に示す図である。 DMD素子上の被照明面と、理想の照明領域と、基準用光強度均一化素子を用いた場合におけるDMD素子上の実照明領域とを概略的に示す図である。 基準用光強度均一化素子の断面形状と、実施の形態1における光強度均一化素子の断面形状とを概略的に示す図である。 DMD素子上の被照明面と、理想の照明領域と、実施の形態1における光強度均一化素子を用いた場合におけるDMD素子上の実照明領域とを概略的に示す図である。 実施の形態1における光強度均一化素子の形状を概略的に示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるDMD素子上の被照明面と、理想の照明領域とを、中心光束を原点する直交座標系上に示す図である。 実施の形態2におけるDMD素子上の理想の照明領域と、基準用光強度均一化素子を用いた場合におけるDMD素子上の実照明領域とを、中心光束を原点する直交座標系上に示す図である。 基準用光強度均一化素子の断面形状を、中心光束を原点する直交座標系上に示す図である。 基準用光強度均一化素子の断面形状と、実施の形態2における光強度均一化素子の断面形状とを、中心光束を原点する直交座標系上に示す図である。
符号の説明
1 照明光学系、 2 DMD素子、 2b DMD素子の被照明面、 2c´ 基準用光強度均一化素子を用いた場合の実照明領域、 2d 理想の照明領域、 2f 実照明領域、 3 投写光学系、 4 ランプ、 5 回転カラーフィルタ、 6 光強度均一化素子、 6a 入射端、 6b 出射端、 6d´ 基準用光強度均一化素子の断面形状、 リレーレンズ群、 8 第1ミラー、 9 第2ミラー。

Claims (10)

  1. 光源と、
    前記光源から出射された光束の強度分布を均一化する光強度均一化素子と、
    矩形の画像形成領域を有する反射型ライトバルブと、
    前記光強度均一化素子から出射された光束を前記反射型ライトバルブに導くリレー光学系と、
    前記反射型ライトバルブの画像形成領域に形成された画像を拡大投写する投写光学系と
    を有し、
    前記光強度均一化素子は、中心光束に直交する方向の断面形状を四辺形とした光学素子であり、
    前記反射型ライトバルブ上において前記画像形成領域を含むように決められた矩形の理想の照明領域の各角部の位置と、中心光束に直交する方向の断面形状が前記反射型ライトバルブの画像形成領域と相似形状の矩形である基準用光強度均一化素子を用いたと仮定した場合における前記反射型ライトバルブ上の照明領域の各角部の位置と、前記基準用光強度均一化素子の断面形状の各角部の位置とに基づいて、前記光強度均一化素子の断面形状を決定する
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  2. 中心光束に直交する平面内において、中心光束位置を原点とし、前記反射型ライトバルブの画像形成領域の水平走査方向及び垂直走査方向のそれぞれにx軸及びy軸を置く座標系において、
    前記反射型ライトバルブ上における理想の照明領域の角部の座標をそれぞれ、(−Xa1,Ya1)、(Xb1,Yb1)、(−Xc1,−Yc1)、(Xd1,−Yd1)とし、
    前記基準用光強度均一化素子を用いたと仮定した場合における前記反射型ライトバルブ上の照明領域の角部の座標をそれぞれ、(−Xa2,Ya2)、(Xb2,Yb2)、(−Xc2,−Yc2)、(Xd2,−Yd2)とし、
    前記基準用光強度均一化素子の断面形状の角部の座標をそれぞれ、(−Xa3,Ya3)、(Xb3,Yb3)、(−Xc3,−Yc3)、(Xd3,−Yd3)とし、
    前記光強度均一化素子の断面形状の角部の座標をそれぞれ、(−Xa4,Ya4)、(Xb4,Yb4)、(−Xc4,−Yc4)、(Xd4,−Yd4)とした場合に、
    0.9×(Xa1/Xa2)<Xa4/Xa3<1.2×(Xa1/Xa2) …式1
    0.9×(Xb1/Xb2)<Xb4/Xb3<1.2×(Xb1/Xb2) …式2
    0.9×(Xc1/Xc2)<Xc4/Xc3<1.2×(Xc1/Xc2) …式3
    0.9×(Xd1/Xd2)<Xd4/Xd3<1.2×(Xd1/Xd2) …式4
    0.9×(Ya1/Ya2)<Ya4/Ya3<1.2×(Ya1/Ya2) …式5
    0.9×(Yb1/Yb2)<Yb4/Yb3<1.2×(Yb1/Yb2) …式6
    0.9×(Yc1/Yc2)<Yc4/Yc3<1.2×(Yc1/Yc2) …式7
    0.9×(Yd1/Yd2)<Yd4/Yd3<1.2×(Yd1/Yd2) …式8
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の投写型表示装置。
  3. Xa4/Xa3=Xa1/Xa2 …式9
    Xb4/Xb3=Xb1/Xb2 …式10
    Xc4/Xc3=Xc1/Xc2 …式11
    Xd4/Xd3=Xd1/Xd2 …式12
    Ya4/Ya3=Ya1/Ya2 …式13
    Yb4/Yb3=Yb1/Yb2 …式14
    Yc4/Yc3=Yc1/Yc2 …式15
    Yd4/Yd3=Yd1/Yd2 …式16
    をさらに満たすことを特徴とする請求項2に記載の投写型表示装置。
  4. 前記光強度均一化素子の光入射端の形状と、前記光強度均一化素子の前記断面形状と、前記光強度均一化素子の光出射端の形状とが同一形状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の投写型表示装置。
  5. 前記リレー光学系から前記反射型ライトバルブに向かう光束の中心光束は、前記反射型ライトバルブの画像形成領域の法線に対して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の投写型表示装置。
  6. 前記反射型ライトバルブの画像形成領域から前記投写光学系に向かう光束の中心光束は、前記反射型ライトバルブの画像形成領域の法線に対して傾斜していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の投写型表示装置。
  7. 前記リレー光学系が、
    前記光強度均一化素子から出射された光束を反射する第1ミラーと、
    前記投写光学系に隣接し、前記第1ミラーからの反射光束を前記反射型ライトバルブに向けて反射する第2ミラーと
    を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の投写型表示装置。
  8. 前記光強度均一化素子から前記第1ミラーに向かう光束の中心光束と、前記第2ミラーから前記反射型ライトバルブの画像形成領域に向かう光束の中心光束とが略直交していることを特徴とする請求項7に記載の投写型表示装置。
  9. 前記反射型ライトバルブが、反射面の傾角を変化させることができる複数の可動マイクロミラーを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の投写型表示装置。
  10. 前記光強度均一化素子は、内面を光反射面とした断面形状が四辺形の管状部材、又は、透明材料により構成され側壁内側が全反射面となるように構成された断面形状が四辺形の柱状部材のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の投写型表示装置。
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