JP2006188241A - 液体計量注出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 液状物を胴壁部が押圧変形可能な中空容器2に収容して、該中空容器の口頸部2aに円筒体4aからなる中栓状部材4を嵌合せしめて、前記中栓状部材の円筒体4aに中空容器の開口部を開閉自在に密閉するヒンジ蓋5の内筒部5aを嵌合すると共に、前記口頸部2aにヒンジ蓋の外筒部5bを螺合して一体となして、前記中栓状部材4とヒンジ蓋5との空間に計量室8を形成した上下動可能なヒンジ蓋体3に形成して、前記中栓部材4の円筒体4aの側壁面とヒンジ蓋の内筒部5aの側壁面にそれぞれ内溶液を通過可能にする貫通孔4e、5eを設けて、ヒンジ蓋5の外筒部5bを回動して上下動せしめることにより前記貫通孔4e、5eを開閉自在にして内溶液を計量可能にして計量注出容器1を構成する。
【選択図】 図1
Description
しかし、このような方法では、しばしば計量コップを仕舞い忘れたり、紛失することがあり、また、使用する度ごとに計量コップは綺麗に洗ってから仕舞わなければならないので面倒であった。
しかし、内筒と口頸部との間の密閉性を維持していることから、蓋体を取り外すのにはやや大きな力を必要とし、また、小さな力で容易に外せるように両者の嵌め合いを緩くすると、密閉度が低下して内容液が漏洩する恐れがあり、更に、蓋体の形状もやや複雑になり生産性が劣る点で改善する余地がある。
これらの定量注出容器は、図8に示すように、胴部21bが容易に弾性変形が可能に形成された注出容器21の開口部21cを閉塞する栓体の中央部に、注出溶液を導出計量する注出筒部22aを上方へ突設すると共に、下方に溶液吸い上げ管24を連結する連結部22bを垂設した中栓体22の筒状周壁部を注出容器21の口頸部21aに螺着した注出容器本体に、小さな開口部23bを設けたヒンジ蓋25付きの注出溶液の計量筒体23を螺着して液体計量注出容器に構成されたものである。
このようにして計量室に溶液が貯溜された注出容器は、ヒンジ蓋を開いてから逆さまに傾けて容器の胴部を押圧すると、内容液はヒンジ蓋の小さな注出口から注出される。
しかし、これはその計量部の構造から一定量しか計量することができないし、また、計量時や輸送時等に胴部が強く押されたりすると、ヒンジ蓋が開いて内容物が流出する恐れもあるので、その点を改良して必要な液量を計量できるようにした注出容器を、出願人は実開平4−13557号に提案している。
次いで、上記可動外側キャップ15を回動して、図のように上昇位置に前進させて注出口15cを開口した状態にしてから容器を逆さまにすると、内溶液を注出口から注出させることができる。
しかし、上記の計量注出容器に於いては、容器本体の胴部を押圧することにより、吸い上げ管を通して容器本体内の溶液を計量室へ吸い上げる構造にしているので、溶液が残り少なくなった場合には、容器本体の底部近くの溶液は吸い上げ管から吸い上げにくくなり、容器内の溶液を最後まで計量室へ注出するのが困難になる。
そして、上記の計量注出容器を使用する際には、その使い勝手が非常によく、且つ、注出口部に於ける液垂れを生じなくて、また、不使用の時には容器の閉じた蓋が開くことがないようにすると共に、容器の構造はできるだけ簡単にして、廉価で生産できるようにした液体定量注出容器を形成する。
そして、前記ヒンジ蓋体は、容器本体の口頸部の内周面に密着して嵌合、固定する凹状の円筒体からなる中栓状部材と、前記口頸部の外周面に螺合する外筒部と前記中栓状部材の内周面に密着、嵌合する内筒部とを有する上下動可能なヒンジ蓋とから形成されて、前記中栓状部材とヒンジ蓋との空間に計量室を形成すると共に、前記中栓部材の円筒体の側壁面とヒンジ蓋体の内筒部の側壁面にはそれぞれ貫通孔を穿って、ヒンジ蓋体の上下動に合わせて連通可能に形成する。
このように形成した上記蓋体は、前記貫通孔を連通せしめて容器本体を逆さまにして内溶液を計量室に導入して計量可能にすると共に、前記貫通孔を非連通状態にして内溶液を注出可能に構成する。
また、ヒンジ蓋体の計量室の底部に吸い上げ管を設けられていないので、ヒンジ蓋の構造が簡単になり、容器の口頸部に組立て装着するのが容易になる。
また、前記中空容器本体の口頸部に上下可能に螺着して注出する内溶液を計量するヒンジ蓋形式の蓋体は、前記口頸部の内周面に嵌合する円筒体からなる中栓状部材と、前記中栓状部材の内周面に嵌合する内筒部と前記口頸部の外周面に螺着する外筒部とを有する蓋の開閉が自在なヒンジ蓋とを、熱可塑性合成樹脂の射出成形により成形すると同時に、前記中栓状部材の円筒体と前記ヒンジ蓋の内筒部の側壁部には容器本体内の溶液が通過可能な貫通孔を形成する。
そして、前記ヒンジ蓋を回動してヒンジ蓋の内筒部に設けられた貫通孔と前記中栓状部材の円筒体に設けられた貫通孔とを連通せしめて、前記計量注出容器を逆さまにして内溶液を計量室に導入したら、計量注出容器を元に戻して計量してヒンジ蓋部を回動して貫通孔を塞ぎ、ヒンジ蓋の開閉蓋を開いて傾けて容器の胴壁を押圧して必要な量の内溶液を注出する。
本願発明は、図1に見るように、液状物を収容した容器本体の口頸部に計量室と開閉自在な蓋を有するヒンジ蓋体を備えた液体計量注出容器である。
本願発明に於いて用いられる液状の内容物を収容する容器本体2は、図1に示すように、熱可塑性合成樹脂のブロー成形により容器本体の胴部2cを握力により容易に押圧変形が可能なように形成すると共に、口頸部2aに計量室8を設けたヒンジ蓋体3を簡単に上下動可能に螺着できるように形成する。
そして、前記ヒンジ蓋体3は、前記容器本体の口頸部2aの内面に嵌合、密着する円筒形をした中栓状部材4と、該中栓状部材の内周面に密着、嵌合すると共に容器本体の口頸部の外周面に螺合する開閉蓋6を有するヒンジ蓋5とから形成される。
また、前記中栓状部材4の円筒体4aの内面に摺動可能に嵌合密着する内筒部5aと、前記容器本体の口頸部2aに上下可能に螺着する外筒部5bとを頂壁部5cにより連接して、前記中栓状部材4のフランジ4b上面に密接可能に形成すると共に、前記内筒部5aの上端部には注出口7と開閉蓋6を、内筒部5aの側壁部には内溶液を導入可能な貫通孔5eを設けたヒンジ蓋5を、熱可塑性合成樹脂で射出成形して成形する。
そして、前記ヒンジ蓋5の内筒部5aを前記中栓状部材4の円筒体に摺動可能に嵌合、密着せしめると共に、ヒンジ蓋5の外筒部5bを前記容器本体の口頸部2aに螺合せしめると、前記ヒンジ蓋5の内筒部5aと中栓状部材4の円筒体4aとの間に空間部が形成されて、該空間部が内容液を計量する計量室8となり、容器本体から注出される内容液を計量可能とした本願発明の計量注出容器1が構成される。
そこで、図2に示すように、容器本体2を逆さまにして倒立状態にすると、内溶液は貫通孔4e、5eを通って前記した計量室8へと流入して満たされるので、そこで図2に見るように、容器本体2を元の正立状態に戻してやると、余分な量の溶液は貫通孔4e、5eから容器内へと戻されるので、必要な量を計量することができる。
しかし、本願発明に於ける中栓状部材4の円筒体4aの胴壁部の構造は、このような形状をしたものに限定されるものではなくて、中栓状部材の円筒体4aの胴部は、容器本体の胴壁を手先で押圧した加圧力により容易に変形可能な形状をしていればよい。
また、上記した実施例に於いて、計量室を形成するヒンジ蓋体を容器本体の口頸部に上下動可能に装着するのに、口頸部に設けたネジ部に螺合せしめたが、本願発明はこのような構成に限定されるものではなくて、回動可能なネジ嵌合に代えて、蓋体を口頸部に上下方向または周方向に滑動可能に密着嵌合して、簡単に脱落しないような凹凸状の係合部や弾性変形による嵌合等の係合、固定手段を用いた構造にしたものでもよい。
2. 容器本体
2a 口頸部
2c. 胴部
3. ヒンジ蓋体
4. 中栓状部材
4a. 円筒体
4b. フランジ
4c. 蛇腹壁
4d. 底壁
4e. 貫通孔
5. ヒンジ蓋
5a. 内筒部
5b. 外筒部
5c. 頂壁部
5e. 貫通孔
6. 開閉蓋
7. 注出口
8. 計量室
Claims (3)
- 液状物を収容した胴部が押圧変形可能な容器本体の口頸部に円筒体からなる中栓状部材を嵌合して、前記円筒体にヒンジ蓋の内筒部を嵌合すると共に前記口頸部にヒンジ蓋の外筒部を係合して一体となして、前記中栓状部材とヒンジ蓋との空間に計量室を形成した上下動可能なヒンジ蓋体を形成して、前記中栓状部材の円筒体の側壁面とヒンジ蓋の内筒部の側壁面にそれぞれ内溶液を通過可能にする貫通孔を設けて、ヒンジ蓋の外筒部を回動または滑動して上下動せしめて前記貫通孔を開閉することにより内溶液を計量可能にしたことを特徴とする液体計量注出容器。
- 前記円筒体は、容器本体の押圧力により圧縮変形が可能に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載する液体計量注出容器。
- 前記円筒体は、側壁部に蛇腹部を設けて容易に圧縮変形が可能に形成されてなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載する液体計量注出容器。
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