JP2006188181A - 車載用マルチメディア装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 前部座席と後部座席にモニターを搭載し、車内の前後左右にスピーカを設置した車載用マルチメディア装置において、それぞれのモニターに表示されている映像に関連する音声について前後左右のスピーカにおいて音量などを適切に調整する。
【解決手段】 車載用マルチメディア装置１０は、前部モニター２０１と後部モニター２０２に出力されるコンテンツを判定するモニター制御部２０と、各スピーカに出力する音源を選択し、スピーカに出力する音声の出力レベルを調整するスピーカ制御部１４と、制御ユニット１１と、各モニターに出力されるコンテンツが異なる場合にコンテンツの組み合わせに応じて各スピーカに出力する音源とその出力レベルを調整する制御プログラムとを備え、前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツを判定しその判定結果と制御プログラムに基づいて、各スピーカに出力する音源を選択しその出力を調整する。
【選択図】 図１

Description

本発明は、車載用オーディオ装置、いわゆる、カーオーディオ装置などのマルチメディア装置に関するものであり、特に、前部座席と後部座席にモニターを搭載し、車内の前後左右にスピーカを設置した車載用マルチメディア装置において、前部座座席と後部座席のモニターで異なる映像を表示している場合に、それぞれのモニターに表示されている映像に関連する音声について前後左右のスピーカにおいて音量などを適切に調整するようにした車載用マルチメディア装置に関するものである。

近年と車載用のオーディオ装置、いわゆる、カーオーディオ装置などの機器は、マルチメディア化、高級化されており、単なるカーオーディオ装置でなく、ナビゲーション機能やＤＶＤビデオ機能を合わせ持ったマルチメディア装置へと発展してきている。このような車載用マルチメディア装置は、前部座席と後部座席にモニターを搭載し、車内の前後左右にスピーカを設置した構成をとる装置もめずらしくない。このような構成の車載用マルチメディア装置においては、運転者のみならず、後部座席に着座した人も好みのコンテンツを鑑賞することができるようになっている。例えば、前部のモニターには運転者あるいは助手席に着座した人がナビゲーションサービスを受けながら、後部座席に着座した同乗者がＤＶＤに記録された映画などの映像を後部のモニターに再生して楽しむことができる。

ところで、前述のように、前部座席と後部座席にモニターを搭載し、車内の前後左右にスピーカを設置した構成の車載用マルチメディア装置の場合、前後左右に設置したスピーカの音響効果に関しては、ある設定状態のまま装置を稼働させ、当該車載用マルチメディア装置の全ての使用状態に対応して自動的に適切な音響効果を得るには困難性がある。特に、運転者が運転操作をしている状態で前部座席と後部座席のモニターに異なる映像を表示し、前後左右のスピーカからそれぞれのモニターに表示された映像に関連する音声を流す場合には、運転操作の妨げにならず、かつ、それぞれの映像を鑑賞している人が関連する音声を聞くことができるようにその音量などを適切に調整する必要があるからである。

一般的に、車載用のカーオーディオ装置においては、スピーカなどの音声出力部は車内の特定位置に固定的に設置されている。そして、装置の操作部は前部座席に設置されているため、乗車する人数が変動したり、着座位置が変わったりした場合には、前部座席の操作部を適宜操作して車内の前後に設置されたスピーカの出力を適宜調整して適切な音場を生成するようにされる。通常このような調整は、前部座席に着座した運転者または助手席に着座した同乗者が、カーオーディオ装置のデジタルシグナルユニット（ＤＳＰ）に備えられた各種コントロールキーのうちのポジショニング切替スイッチや左右バランスつまみ（ボリューム）などを操作することによって行われる。従って、乗車する人数が変動したり、着座位置が変わった場合には、その都度運転者もしくは助手席の同乗者が前記の操作、調整を行う必要が生じる。

このような不都合を解消する技術としては、例えば、下記の特許文献１（実開平５−６００７５号公報）に記載された車載装置の制御装置が開示されている。この特許文献１に開示された車載装置の制御装置は、車内の各座席位置に設置された赤外線センサなどのセンサにより乗車した人の着座位置を検出し、検出された着座位置情報に基づいて、例えば、カーオーディオ装置のデジタルシグナルユニット（ＤＳＰ）のポジショニング切替スイッチや左右バランスボリュームの適切な制御を行うよう構成し、運転操作時の安全性、利便性を改善したものである。この制御機能は、デジタルシグナルユニット（ＤＳＰ）に内蔵されたマイクロコンピュータによりプログラム制御により行われるものであり、各センサが検出する着座出力がマイクロコンピュータに入力される。
実開平５−６００７５号公報（図１、段落［０００９］〜［００１１］）

しかしながら、上記特許文献１に開示された車載装置の制御装置はカーオーディオ装置に関するものであり、乗車している人の着座位置を検出して前後左右のスピーカの音量を自動的に制御する技術を開示したものである。従って、本発明にかかる車載用マルチメディア装置のように、前後にモニターが搭載され、前後左右にスピーカが備えられた車載用マルチメディア装置において、前後のモニターに異なる映像を表示している場合にそれぞれの映像に関連する音声について前後左右のスピーカにおいて音量などを適切に調整する技術として直ちに転用することはできないという問題点があった。

例えば、本発明にかかるような車載用マルチメディア装置においては、前部のモニターにナビゲーションの映像を表示し、後部のモニターにＤＶＤビデオの映像を表示しているような場合には、前後左右に設置されたスピーカへの音声出力は、単に、上記特許文献１のオーディオ装置のように着座位置に応じて適切な音響効果が得られるように制御するだけでなく、前部のモニターを利用している人にはナビゲーションの音声案内が、また、後部のモニターを利用している人にはＤＶＤビデオの音声出力が聴取できるように制御する必要があるという問題点があった。

本願の発明者は、前記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、前部のモニターと後部のモニターに表示する映像に基づいて、前後のモニターに表示している映像に関連する音声を出力するスピーカの制御を、予め作成した制御プログラムに基づいて適切に制御するようになせば前記問題点を解消できることを見いだし本発明を完成するに至ったものである。

すなわち、本発明は前記の問題点を解消することを課題とし、前部座席と後部座席にモニターを搭載し、車内の前後座席付近にスピーカを設置した車載用マルチメディア装置において、前部座座席と後部座席のモニターで異なる映像を表示している場合に、それぞれのモニターに表示されている映像に関連する音声について前後各座席で聴くことに適した位置に設置されたスピーカにおいて音量などを適切に調整するようにした車載用マルチメディア装置を提供することを目的とするものである。

前記課題を解決するために、本願の請求項１にかかる発明は、
前部座席と後部座席に設置される前部モニターと、後部モニターと、少なくとも前部座席で聴くことに適した位置および後部座席で聞くことに適した位置に設置されるスピーカと、備えた車載用マルチメディア装置において、
前記車載用マルチメディア装置は、前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツを判定するモニター制御部と、前記各スピーカに出力する音源を選択し、各スピーカに出力する音声の出力レベルを調整するスピーカ制御部と、制御ユニットと、前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツが異なる場合に前記コンテンツの組み合わせに応じて前記各スピーカに出力する音源とその出力レベルを調整する制御プログラムと、を備え、
前記モニター制御部が前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツを判定し、前記制御ユニットは、前記モニター制御部の判定結果と前記制御プログラムに基づいて、前記スピーカ制御部を制御し、前記各スピーカに出力する音源を選択しその出力を調整することを特徴とする。

また、本願の請求項２にかかる発明は、前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツが異なる場合に、前記スピーカ制御部は、前記前部座席で聴くことに適した位置に設置されるスピーカに対して、前部モニターに出力されるコンテンツに関連する音源を選択してその音声の出力レベルを大きく調整し、後部座席で聞くことに適した位置に設置されるスピーカに対して、後部モニターに出力されるコンテンツに関連する音源を選択してその音声の出力レベルを小さく調整することを特徴とする。

また、本願の請求項３にかかる発明は、請求項１または請求項２にかかる発明において、前記前部モニターに交通情報が出力されている場合、前記後部モニターへの出力コンテンツの如何に関わらず、前記制御ユニットは、前記スピーカ制御部を制御し、前記交通情報に関連する音源をのみを選択し、前記前部座席付近のスピーカのみに音声を出力することを特徴とする。

請求項１にかかる発明においては、車載用マルチメディア装置が、前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツが異なる場合に前記コンテンツの組み合わせに応じて前記各スピーカに出力する音源とその出力レベルを調整する制御プログラムと、を備え、モニター制御部が前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツを判定し、前記制御ユニットは、前記モニター制御部の判定結果と前記制御プログラムに基づいて、前記スピーカ制御部を制御し、前記各スピーカに出力する音源選択とその出力を調整する。従って、前部モニターと後部モニターに出力しているコンテンツが異なる場合に、前後のスピーカに出力する音源の音声の出力レベルを適切に調整することができるようになる。このため、運転の妨げにならずに後部座席に乗車した人は、後部モニターでＤＶＤコンテンツや音楽コンテンツを楽しむことができるようになり、安全性に優れた車載用マルチメディア装置を提供することができるようになる。

また、請求項２にかかる発明においては、前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツが異なる場合に、前記スピーカ制御部は、前席付近のスピーカに対して、前部モニターに出力されるコンテンツに関連する音源を選択してその音声の出力レベルを大きく調整し、後席付近のスピーカに対して、後部モニターに出力されるコンテンツに関連する音源を選択してその音声の出力レベルを小さく調整する。従って、運転の妨げにならずに後部座席に乗車した人は、後部モニターでＤＶＤコンテンツや音楽コンテンツを楽しむことができるようになる。

また、請求項３にかかる発明においては、前部モニターに交通情報が出力されている場合、前記後部モニターへの出力コンテンツの如何に関わらず、前記制御ユニットは、前記スピーカ制御部を制御し、前記交通情報に関連する音源をのみを選択し、前記前席付近のスピーカのみに音声を出力する。従って、運転者が前部モニターに交通情報を出力している場合、それに関連する音声のみがスピーカに出力され、運転者は必要な交通情報を確実に認識することができるようになる。

以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。図１は、本発明の実施例にかかる車載用マルチメディア装置の構成を示すブロック図である。図２は、図１の車載用マルチメディア装置における音声出力制御の態様を示す制御テーブルの概念図である。図３は、図１の車載用マルチメディア装置の動作手順を示すフローチャートである。

本発明の実施例にかかる車載用マルチメディア装置１０は、図１に示すように、マイクロコンピュータからなる制御ユニット１１、ＲＡＭ１２、ＲＯＭ１３を備えており、制御ユニット１１は、ＲＯＭ１３に蓄積された制御プログラムに従って各部を制御する。各部の制御にあたって制御ユニット１１はＲＡＭ１２を一時記憶として必要な情報を読み書きする。

また、車載用マルチメディア装置１０は、前部モニター２０１、後部モニター２０２、左前スピーカ１０１、センタスピーカ１０２、右前スピーカ１０３、左後スピーカ１１１、ウーハー１１２、右後スピーカ１１３を備えており、これらのユニットはそれぞれ車内の所定箇所に設置される。例えば、前部モニター２０１は前部座席の前方に、後部モニター２０２は後部座席の前方に設置され、左前スピーカ１０１、センタスピーカ１０２、右前スピーカ１０３は、それぞれ前部座席の前方、左側、中央、右側に設置され、左後スピーカ１１１、ウーハー１１２、右後スピーカ１１３は、それぞれ後部座席の後方、左側、中央、右側に設置される。

車載用マルチメディア装置１０は、更に、ディスク再生部１５、チューナ部１６、モニター制御部２０、操作部１７、電源ユニット１８、スピーカ制御部１４を備えている。操作部１７は、車載用マルチメディア装置１０の各種機能を操作するためのものでありキー、つまみなどから構成される。電源ユニット１８は、車載用マルチメディア装置１０の電源を供給するユニットである。ディスク再生部１５はＤＶＤビデオ等のディスク記録媒体を再生するユニットであり、チューナ部１６は各種放送を受信するためのものである。

車載用マルチメディア装置１０は、その機能の１つを作動させ、前部モニター２０１、後部モニター２０２に同じ映像を出力することもでき、また、２つの機能を同時に作動させ、前部モニター２０１、後部モニター２０２にそれぞれ別の映像を出力することもできる。モニター制御部２０は、前部モニター２０１、後部モニター２０２に出力（表示）される映像などのコンテンツの出力を制御するものであり、スピーカ制御部１４は後述する制御ユニット１１の制御に基づいて、左前スピーカ１０１、センタスピーカ１０２、右前スピーカ１０３、左後スピーカ１１１、ウーハー１１２、右後スピーカ１１３の音量などを車載用マルチメディア装置１０の作動状態に応じて適切に制御する。

例えば、前部座席に乗車した運転者または助手席に乗車した人が車載用マルチメディア装置１０のナビゲーション機能を作動させて前部モニター２０１にナビゲーションの映像を表示し、後部座席に乗車した人がＤＶＤ機能を作動させて後部モニター２０２にＤＶＤビデオの再生映像を表示しているものとする。この場合、ナビゲーションの音声案内とＤＶＤビデオの再生音声がそれぞれのモニター２０１、２０２に出力されている映像に関連した音声として各スピーカ１０１〜１０３、１１１〜１１３に流れるが、制御ユニット１１に予め設定された制御プログラムにより、左前スピーカ１０１、センタスピーカ１０２、右前スピーカ１０３は、ナビゲーションの音声案内の出力が大きくなるように調整され、左後スピーカ１１１、ウーハー１１２、右後スピーカ１１３は、ＤＶＤビデオの再生音声の出力が大きくなるように調整される。この調整をスピーカ制御部１４が前述の制御ユニット１１の制御プログラムに基づいて行う。

制御ユニット１１の制御プログラム（ＲＯＭ１３に記憶されている）には、車載用マルチメディア装置１０の各機能の作動状況、すなわち、前部モニター２０１と後部モニター２０２に出力されている映像（コンテンツ）の組み合わせに応じて、再生される音源、すなわち、各モニターに出力されている映像に関連した音声の音源と各スピーカ１０１〜１０３、１１１〜１１３に対する音量などの制御量の設定がプログラムされており、スピーカ制御部１４は、この制御プログラムに基づいて各スピーカの出力調整を行う。

図２は、前部モニター２０１と後部モニター２０２に出力されている映像（コンテンツ）の組み合わせに応じて、再生される音源、すなわち、各モニターに出力されている映像に関連した音声の音源と各スピーカ１０１〜１０３、１１１〜１１３に対する音量などの制御量の設定を行う制御プログラムの機能を概念的に制御テーブルとして示した図である。図２において、「前部モニター」の欄は前部モニター２０１に出力される映像（コンテンツ）の種別を、「後部モニター」の欄は後部モニター２０２に出力される映像（コンテンツ）の種別を表しており、ＮＡＶＩはナビゲーション、ＴＶ／ＦＭ／ＭＤ／ＣＤ／ＭＰ３は音楽コンテンツ、ＤＶＤはＤＶＤビデオ、交通情報（ＦＭ）は交通情報の放送である。

「再生される音源」の欄は、前部モニター２０１、後部モニター２０２に出力されている映像に関連する音源であり、「定位設定」の欄は、前部モニター２０１、後部モニター２０２に出力されている映像に応じて、各スピーカに出力される音源であり、１０１〜１０３、１１１〜１１３に対する音量などの制御量の設定である。例えば、前部モニター２０１にナビゲーションの映像が出力されており、後部モニター２０２にＤＶＤビデオの再生映像が出力されている場合には、音源としてはナビゲーションの音源とＤＶＤビデオの音源が選択され、前部に設置されたスピーカ（左前スピーカ１０１、センタスピーカ１０２、右前スピーカ１０３）には音源としてナビゲーションの音源が選択されナビゲーションの音声案内の出力レベルを大きく、後部に設置されたスピーカ（左後スピーカ１１１、ウーハー１１２、右後スピーカ１１３）にはＤＶＤビデオの音源が選択され、ＤＶＤビデオの再生音声の出力レベルを大きく調整する。図２の行２４と行２５にこの状態がしめされており、定位設定の「前方」、「後方」の表記がそれぞれ前部のスピーカ、後部のスピーカの音源選択と出力レベルの調整を示している。

例えば、行２８にあるように、前部モニター２０１、後部モニター２０２がともに音楽コンテンツを出力している場合、音源はそれぞれの媒体（ＭＤ／ＣＤ／ＭＰ３）が選択され、定位設定の「中間」の表記は、全スピーカ（左前スピーカ１０１、センタスピーカ１０２、右前スピーカ１０３、左後スピーカ１１１、ウーハー１１２、右後スピーカ１１３）に均等に音声が出力されることを示している。

なお、行３２〜３３にあるように、前部モニター２０１で交通情報を出力している場合は交通情報を最優先として後部のスピーカには後部モニター２０２に出力している映像に関連する音声は出力しないように制御している。すなわち、再生される音源として選択される音源は交通情報のみであり、前部スピーカのみに交通情報が出力され、後部スピーカには音声は出力されない。この場合、音量の調整として後部スピーカの音量を最低の大きさに絞るように調整することも可能である。行３２は、後部モニター２０２にナビゲーションの映像が出力されている場合、行３３は、後部モニター２０２に音楽コンテンツが出力されている場合、行３４は、後部モニター２０２にＤＶＤビデオのコンテンツが出力されている場合をそれぞれ示している。

また、前部モニター２０１に交通情報やナビゲーションのコンテンツが出力されていて関連する音声が前部スピーカ（左前スピーカ１０１、センタスピーカ１０２、右前スピーカ１０３）に出力されている場合のように、イコライザの機能が悪影響を与えると考えられ、図１には図示されていないデジタルシグナルユニット（ＤＳＰ）をオフに、イコライザをフラットに調整することが好ましい。図２の「備考」の欄の表記「ＤＳＰＯＦＦ」、「ＥＱ ＦＬＡＴ」の表記がこれを示している。

以上の本発明の実施例にかかる車載用マルチメディア装置１０における動作を図３のフローチャートを参照して説明する。ステップＳ１０の処理において、モニター制御部２０は前部モニター２０１に出力されている映像（コンテンツ）を判定する。ステップＳ１１の処理においてステップＳ１０における判定結果が交通情報であるかを判定する。交通情報である場合は、ステップＳ１２の処理において、スピーカ制御部１４は前部モニター２０１に出力されている交通情報の音源のみを選択し、前部に設置されたスピーカ（左前スピーカ１０１、センタスピーカ１０２、右前スピーカ１０３）のみにこの音声を出力する。

ステップＳ１１の処理において前部モニター２０１に出力されているコンテンツが交通情報でなければ、モニター制御部２０はステップＳ１３の処理に進み、後部モニター２０２に出力されている映像（コンテンツ）を判定する。ステップＳ１４の処理において、スピーカ制御部１４は各スピーカ１０１〜１０３、１１１〜１１３に対する音源を選択し、ステップＳ１５の処理において、音量の調整を行う。この制御は、先に説明した図２の制御テーブルに示した概念に基づいて予め作成された制御プログラムに基づいて制御ユニット１１が各部を制御することによって実行される。そしてステップＳ１６の処理において、制御が終了していなければ、ステップＳ１０の処理に戻り、前述の各ステップの処理を繰り返す。制御が終了すれば上記の一連の処理を終了する。

以上説明したように、本発明にかかる車載用マルチメディア装置によれば、車内の前後に設置されたモニターに出力されている映像等のコンテンツに対応して、車内の前後に設置された複数のスピーカに出力される音源とその音量を適切に制御することができ、安全性に優れた車載用マルチメディア装置を提供することができる。

本発明の実施例にかかる車載用マルチメディア装置の構成を示すブロック図である。 図１の車載用マルチメディア装置における音声出力制御の態様を示す制御テーブルの概念図である。 図１の車載用マルチメディア装置の動作手順を示すフローチャートである。

符号の説明

１０ 車載用マルチメディア装置
１１ 制御ユニット
１２ ＲＡＭ
１３ ＲＯＭ
１４ スピーカ制御部
１５ ディスク再生部
１６ チューナ部
１７ 操作部
１８ 電源ユニット
１９ 内部バス
２０ モニター制御部
１０１ 左前スピーカ
１０２ センタスピーカ
１０３ 右前スピーカ
１１１ 左後スピーカ
１１２ ウーハー
１１３ 右後スピーカ
２０１ 前部モニター
２０２ 後部モニター

Claims (3)

1. 前部座席と後部座席に設置される前部モニターと、後部モニターと、少なくとも前部座席で聴くことに適した位置および後部座席で聞くことに適した位置に設置されるスピーカと、備えた車載用マルチメディア装置において、
   前記車載用マルチメディア装置は、前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツを判定するモニター制御部と、前記各スピーカに出力する音源を選択し、各スピーカに出力する音声の出力レベルを調整するスピーカ制御部と、制御ユニットと、前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツが異なる場合に前記コンテンツの組み合わせに応じて前記各スピーカに出力する音源とその出力レベルを調整する制御プログラムと、を備え、
   前記モニター制御部が前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツを判定し、前記制御ユニットは、前記モニター制御部の判定結果と前記制御プログラムに基づいて、前記スピーカ制御部を制御し、前記各スピーカに出力する音源を選択しその出力を調整することを特徴とする車載用マルチメディア装置。
2. 前部モニターと後部モニターに出力されるコンテンツが異なる場合に、前記スピーカ制御部は、
   前記前部座席で聴くことに適した位置に設置されるスピーカに対して、前部モニターに出力されるコンテンツに関連する音源を選択してその音声の出力レベルを大きく調整し、後部座席で聞くことに適した位置に設置されるスピーカに対して、後部モニターに出力されるコンテンツに関連する音源を選択してその音声の出力レベルを小さく調整することを特徴とする請求項１に記載の車載用マルチメディア装置。
3. 前記前部モニターに交通情報が出力されている場合、前記後部モニターへの出力コンテンツの如何に関わらず、前記制御ユニットは、前記スピーカ制御部を制御し、前記交通情報に関連する音源をのみを選択し、前記前部座席付近のスピーカのみに音声を出力することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の車載用マルチメディア装置。
   
   

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