JP2006183739A - 変速機のケース構造 - Google Patents

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    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/302Final output mechanisms for reversing

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Abstract

【課題】本発明は、揺動レバーをリブに当接させた状態で支点を中心に回転させるだけで揺動レバーの揺動部をリバースアイドラギヤの環状溝に係合させることができ、リバースアイドラギヤとケース部材の環状壁との間を大きくする必要をなくして変速機を小型化できるとともに、組み付け作業を容易とし得ることを目的としている。
【解決手段】このため、リバースアイドラギヤを変速機ケース内を分割する隔壁近傍に配置し、リバースアイドラギヤの隔壁側に環状溝が形成された環状体を連結し、隔壁に支点が固定される揺動レバーの揺動部を環状溝に係合させ、揺動レバーの揺動によりリバースアイドラギヤを揺動させてリバースギヤとリバースカウンタギヤに係合させる変速機のケース構造において、支点をリバースアイドラ軸と平行な回転軸の廻りに回転可能とし、隔壁から環状体に向かって延設され、揺動部を環状溝内に案内するリブを設けている。
【選択図】図1

Description

この発明は変速機のケース構造に係り、特に変速機構部に遊星歯車、湿式多板クラッチ、従来の手動変速機と同様にギヤ列及び同期機構を持ち、これらを油圧を用いて動作させて、変速動作を行う自動変速機からなる変速機のケース構造に関するものである。
車両においては、エンジンの駆動力を走行条件に応じて所要に変換して取り出すために、変速機を備えている。
変速機には、運転者により操作されるシフトレバーで切換機構の噛合クラッチを操作し、ギヤ段を切り換えるようにした手動変速機や、運転状態に応じて駆動手段によりギヤ段を自動的に切り換える自動変速機がある。
また、自動変速機には、複数のギヤ段からなる平行軸歯車式変速部を有する手動変速機をベースとして、この手動変速機に油圧で作動するシフトアクチュエータを追加し、このシフトアクチュエータで切換機構の噛合クラッチを操作し、ギヤ段を切り換えるようにした自動変速機がある。
特開平7−29352号公報 特開平9−264403号公報
ところで、変速機ケースは、複数のケース部材に分割され、このケース部材は変速機内部の空間を軸方向に分割する隔壁と、この隔壁の外縁部から軸方向に延びる環状壁とを備えている。そして、環状壁を軸方向に長くすると接合部が減少してケースの剛性を向上できるが、隔壁の近傍に配置される部品の組み付けが困難になるという不都合がある。
組み付けの作業を外側から行えるよう、環状壁に開口部を設ければ作業性は解決するが、部品点数の増加や重量の増加が発生し、かつ、組み付け工数が増大するとともに、変速機ケースが大きくなり、ケース剛性が低下するという不都合がある。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、変速機ケース内部の空間を軸方向に分割する隔壁を設け、前記隔壁の外縁部に軸方向に延びる環状壁を一体化したケース部材を形成し、このケース部材内に前進段と後退段とを有する多段変速機構を設け、前記後退段を入力軸とカウンタ軸とに夫々固設されるリバースギヤとリバースカウンタギヤと、リバースアイドラ軸に摺動自在に軸支されるリバースアイドラギヤとで構成し、このリバースアイドラギヤを前記隔壁に隣接する位置に配置するとともに前記リバースアイドラギヤの前記隔壁側に外周面に環状溝が形成された環状体を連結し、前記隔壁に支点が固定される揺動レバーの揺動部を前記環状溝に係合させ、前記揺動レバーの揺動により前記リバースアイドラギヤを軸方向に揺動させて前記リバースギヤと前記リバースカウンタギヤに係合させるようにした変速機のケース構造において、前記支点を前記リバースアイドラ軸と平行な回転軸の廻りに回転可能とするとともに、前記隔壁から前記環状体に向かって延設され、前記揺動部を前記環状溝内に案内するリブを設けたことを特徴とする。
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、変速機ケース内部の空間を軸方向に分割する隔壁を設け、隔壁の外縁部に軸方向に延びる環状壁を一体化したケース部材を形成し、ケース部材内に前進段と後退段とを有する多段変速機構を設け、後退段を入力軸とカウンタ軸とに夫々固設されるリバースギヤとリバースカウンタギヤと、リバースアイドラ軸に摺動自在に軸支されるリバースアイドラギヤとで構成し、リバースアイドラギヤを隔壁に隣接する位置に配置するとともにリバースアイドラギヤの隔壁側に外周面に環状溝が形成された環状体を連結し、隔壁に支点が固定される揺動レバーの揺動部を前記環状溝に係合させ、揺動レバーの揺動によりリバースアイドラギヤを軸方向に揺動させてリバースギヤとリバースカウンタギヤに係合させるようにした変速機のケース構造において、支点をリバースアイドラ軸と平行な回転軸の廻りに回転可能とするとともに、隔壁から環状体に向かって延設され、揺動部を環状溝内に案内するリブを設けたので、揺動レバーをリブに当接させた状態で支点を中心に回転させるだけで揺動レバーの揺動部をリバースアイドラギヤの環状溝に係合させることができ、リバースアイドラギヤとケース部材の環状壁との間を大きくする必要をなくして変速機を小型化できるとともに、組み付け作業を容易にできる。
上述の如く発明したことにより、変速機のケース構造において、支点をリバースアイドラ軸と平行な回転軸の廻りに回転可能とするとともに、隔壁から環状体に向かって延設させ、揺動部を環状溝内に案内するリブによって、揺動レバーの組み付けの際には、揺動レバーをリブに当接させた状態で支点を中心に回転させるだけで揺動レバーの揺動部をリバースアイドラギヤの環状溝に係合させ、リバースアイドラギヤとケース部材の環状壁との間を大きくする必要をなくして変速機を小型化するとともに、組み付け作業を容易としている。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図5はこの発明の実施例を示すものである。図2において、2は図示しない車両に搭載されたエンジン、4はクランク軸、6は自動変速機(単に「変速機」ともいう。)である。自動変速機6は、変速機ケース8内に第1入力軸10と第2入力軸12と出力軸であるカウンタ軸14とリバースアイドラ軸16とを備え、変速比の変化率の大きな低速段(1速〜3速)が変速時のトルク抜けの少ない遊星歯車式変速部18で構成され、変速比の変化率が少ない高速段(3速〜5速)が駆動損失の少ない同期装置を用いた多段変速機構20で構成されている。
このとき、前記変速機ケース8には、図2に示す如く、変速機ケース8内部の空間を軸方向に分割する隔壁22を設け、前記隔壁22の外縁部に軸方向に延びる環状壁24を一体化したケース部材26を形成する。
つまり、前記変速機ケース8は、前記エンジン2側に位置する第1ケース部28と、この第1ケース部28に連結される第2ケース部たる前記ケース部材26と、このケース部材26に連結される第3ケース部30とからなる。
そして、前記第1入力軸10は、一端側を図示しないフライホイールに連結され、途中にオイルポンプ32を設け、他端側に連絡部材34を固定して設けている。オイルポンプ32は、クランク軸4の回転により駆動されて油圧を発生し、図示しないバルブボディに供給する。第2入力軸12は、第1入力軸10の他端側の軸線延長上に配置され、前記ケース部材26の隔壁22及び第3ケース部30に配設した第2入力軸軸受36により変速機ケース8に軸支されている。前記カウンタ軸14は、第1入力軸10及び第2入力軸12に平行に配置され、カウンタ軸軸受38により変速機ケース8に軸支されている。
前記遊星歯車式変速部18は、第1入力軸10と第2入力軸12との間に配置され、第1入力軸10の回転を第2入力軸12に伝達する。この遊星歯車式変速部18は、共通のサンギヤ40を有する第1・第2遊星歯車列42・44の2列で構成されるシンプソンタイプである。
前記第1遊星歯車列42は、第1リングギヤ46と第1ピニオンギヤ48と前記サンギヤ40の第1サンギヤ部50とで構成される。第1リングギヤ46は、第1入力軸10の他端側に対向する第2入力軸12の一端側の軸端において、第2入力軸12周りに回動可能な第1支持部材52の他端側に固定して設けている。第1ピニオンギヤ48は、第1入力軸10の他端側に対向する第2入力軸12の一端側の軸端に固設された第1キャリア54に回動可能に軸支され、前記第1リングギヤ46に噛合する。サンギヤ40は、第2入力軸12の一端側の端部近傍に回動可能に軸支され、一端側に設けられた第1サンギヤ部50を第1ピニオンギヤ48に噛合する。
前記第2遊星歯車列44は、第2リングギヤ56と第2ピニオンギヤ58と前記サンギヤ40の第2サンギヤ部60とで構成される。第2リングギヤ56は、サンギヤ40の他端側に近接して第2入力軸12に固設された第2支持部材62外周に固定して設けている。第2ピニオンギヤ58は、第2リングギヤ56内周において第2入力軸12周りに回動可能な第2キャリア64に回動可能に軸支され、前記第2リングギヤ56に噛合する。サンギヤ40は、第1サンギヤ部50と反対の他端側に設けられた第2サンギヤ部60を前記第2ピニオンギヤ58に噛合する。
前記遊星歯車式変速部18は、第1遊星歯車列42の第1リングギヤ46を固定した第1支持部材52の一端側と、第1入力軸10の他端側に固定された連絡部材34の外周との間に、油圧で作動される摩擦式の発進クラッチ66を設けている。
また、前記遊星歯車式変速部18は、サンギヤ40の第1・第2サンギヤ部50・60間の外周から径外方向に延びる円環部材68の外周と、この円環部材68外周に対峙する変速機ケース8との間に、油圧で作動される摩擦式のバンドブレーキ70を設けている。
更に、前記遊星歯車式変速部18は、円環部材68途中から第1支持部材52方向に延びる円筒部材72先端と、第1支持部材52の途中から径外方向に延びる延長部材74内周との間に、油圧で作動される摩擦式のダイレクトクラッチ76を設けている。
更にまた、前記遊星歯車式変速部18は、第2遊星歯車列44の第2キャリヤ64から変速機ケース8方向に延びる環状部材78外周と、この環状部材78外周に対峙する変速機ケース8との間に、逆転方向の回転を阻止するワンウェイクラッチ80を設けている。
前記発進クラッチ66とバンドブレーキ70とダイレクトクラッチ76とは、遊星歯車式変速部18を変速操作する摩擦係合要素を構成し、図示しない発進クラッチ用油圧回路とバンドブレーキ用油圧回路とダイレクトクラッチ用油圧回路とにより自動変速機6の変速制御装置を構成するバルブボディ(図示せず)に連絡されている。
参考までに記載すると、このバルブボディは、変速機ケース8下部に装着されるオイルパン内に配設され、前記オイルポンプ32がポンプ用油圧回路により連絡されている。
前記変速制御装置は、制御手段(図示せず)によりバルブボディに内蔵された各制御バルブを動作制御し、オイルポンプ32の発生する油圧を摩擦係合要素を構成する発進クラッチ66とバンドブレーキ70とダイレクトクラッチ76とに供給・排出して作動を制御し、ワンウェイクラッチ80との組み合わせで前記遊星歯車式変速部18を1速から3速までの間で変速操作する。
即ち、遊星歯車式変速部18は、ワンウェイクラッチ80の結合により1速ギヤ段に変速操作され、バンドブレーキ70の結合により2速ギヤ段に変速操作され、ダイレクトクラッチ76の結合により3速ギヤ段に変速操作される。
そして、この遊星歯車式変速部18よりもエンジン2から離間する側であって、第2入力軸12とカウンタ軸14との間には、第2入力軸12の回転をカウンタ軸14に伝達する前記平行軸歯車式変速部である多段変速機構20を設けている。多段変速機構20は、3速ギヤ段82と4速ギヤ段84と5速ギヤ段86とリバースギヤ段88とからなり、3速ギヤ段82〜5速ギヤ段86を遊星歯車式変速部18に近接する側から離間する側に向かって順次に配設し、3速ギヤ段82と4速ギヤ段84との間にリバースギヤ段88を配設している。
前記3速ギヤ段82は、第2入力軸12に固設された第2入力軸側3速ギヤ90と、カウンタ軸14に回動自在に軸支されて第2入力軸側3速ギヤ90に噛合するカウンタ軸側3速ギヤ92とからなる。4速ギヤ段84は、第2入力軸12に固設された第2入力軸側4速ギヤ94と、カウンタ軸14に回動自在に軸支されて第2入力軸側4速ギヤ94に噛合するカウンタ軸側4速ギヤ96とからなる。5速ギヤ段86は、第2入力軸12に回動自在に軸支された第2入力軸側5速ギヤ98と、カウンタ軸14に固設されて第2入力軸側5速ギヤ98に噛合するカウンタ軸側5速ギヤ100とからなる。
また、前記リバースギヤ段88は、第2入力軸12に固設された第2入力軸側リバースギヤ102と、後述する3速・4速噛合クラッチ108の3速・4速シフトスリーブ116に一体に設けたカウンタ軸側リバースギヤであるリバースカウンタギヤ104と、第2入力軸側リバースギヤ102及びカウンタ軸側リバースギヤであるリバースカウンタギヤ104に噛合・離脱されるようにリバースアイドラ軸16に軸方向移動自在且つ回動自在に軸支されたリバースアイドラギヤ106とからなる。
前記カウンタ軸側3速ギヤ92とカウンタ軸側4速ギヤ96との間のカウンタ軸14には、3速ギヤ段82と4速ギヤ段84とを切り換える切換機構である3速・4速噛合クラッチ108を設けている。3速・4速噛合クラッチ108は、カウンタ軸側3速ギヤ92に設けた3速ギヤ用係合部110と、カウンタ軸側4速ギヤ96に設けた4速ギヤ用係合部112と、カウンタ軸14に固設された3速・4速ハブ114と、この3速・4速ハブ114に軸方向移動可能且つ回転不能に係合されて3速ギヤ用係合部110及び4速ギヤ用係合部112に選択的に係合・離脱される3速・4速シフトスリーブ116とからなる。
また、前記3速・4速噛合クラッチ108は、3速・4速シフトスリーブ116を3速ギヤ用係合部110及び4速ギヤ用係合部112に選択的に係合・離脱させることにより、カウンタ軸側3速ギヤ92及びカウンタ軸側4速ギヤ96をカウンタ軸14に対して選択的に固定・解放し、3速ギヤ段82及び4速ギヤ段84のいずれか一方に切り換える。
前記第2入力軸側5速ギヤ98の第2入力軸側4速ギヤ94と反対側の第2入力軸12には、5速ギヤ段86に切り換える切換機構である5速噛合クラッチ118を設けている。5速噛合クラッチ118は、第2入力軸側5速ギヤ98に設けた5速ギヤ用係合部120と、第2入力軸12に固設された5速ハブ122と、この5速ハブ122に軸方向移動可能且つ回転不能に係合されて5速ギヤ用係合部120に係合・離脱される5速シフトスリーブ124とからなる。
更に、前記5速噛合クラッチ118は、5速シフトスリーブ124を5速ギヤ用係合部120に係合・離脱させることにより、第2入力軸側5速ギヤ98を第2入力軸12に対して固定・解放し、5速ギヤ段86に切り換える。
前記リバースアイドラギヤ106には、リバース切換機構126を設けている。リバース切換機構126は、リバースアイドラギヤ106にリバースシフトスリーブ128を設けている。
前記リバース切換機構126は、リバースシフトスリーブ128によりリバースアイドラギヤ106をリバースアイドラ軸16の軸方向に移動させ、第2入力軸側リバースギヤ102及びカウンタ軸側リバースギヤであるリバースカウンタギヤ104に噛合・離脱させることにより、リバースギヤ段88に切り換える。
前記3速・4速噛合クラッチ108の3速・4速シフトスリーブ116と5速噛合クラッチ118の5速シフトスリーブ124とリバース切換機構126のリバースシフトスリーブ128とは、3速・4速変速機構130と5速変速機構132とリバース変速機構134とを介して図示しないシフトアクチュエータに連絡されている。
前記3速・4速変速機構130は、図3に示す如く、3速・4速シフトスリーブ116に係合される3速・4速シフトフォーク136と、この3速・4速シフトフォーク136が固定されるとともにカウンタ軸14の軸方向に移動可能に変速機ケース8に支持された3速・4速シフト軸138と、この3速・4速シフト軸138をカウンタ軸14の軸方向に移動させる3速・4速シフトヨーク140とからなる。
前記5速変速機構132は、5速シフトスリーブ124に係合される5速シフトフォーク142と、この5速シフトフォーク142が固定されるとともに3速・4速シフト軸138の軸方向に平行移動可能に変速機ケース8に支持された5速シフト軸144と、この5速シフト軸144を3速・4速シフト軸138の軸方向に平行移動させるとともに前記3速・4速シフトヨーク140に隣接して配置された5速・リバースシフトヨーク146とからなる。
前記リバース変速機構134は、リバースシフトスリーブ128に係合される揺動レバー(「リバースレバー」ともいう。)148を有する。
また、前記自動変速機8は、図2に示す如く、カウンタ軸14のエンジン2側端に終減速駆動ギヤ150を設け、この終減速駆動ギヤ150に噛合する終減速従動ギヤ152を差動機154に取り付けて設けている。差動機154には、左右の駆動車軸156・158の一端側を連絡して設けている。駆動車軸156・158は、左右の車軸軸受160・162により変速機ケース8に軸支され、他端側を図示しない左右の駆動車輪に連絡して設けている。
更に、前記多段変速機構20前記後退段を、前記第2入力軸12と前記カウンタ軸14とに夫々固設される第2入力軸側リバースギヤ102とカウンタ軸側リバースギヤであるリバースカウンタギヤ104と、前記リバースアイドラ軸16に摺動自在に軸支されるリバースアイドラギヤ106とで構成し、前記リバースアイドラギヤ106を前記隔壁22に隣接する位置に配置するとともに、前記リバースアイドラギヤ106の前記隔壁22側に外周面に環状溝164が形成された環状体166を連結し、前記隔壁22に支点168が固定される前記揺動レバー148の揺動部170を前記環状溝164に係合させ、前記揺動レバー148の揺動により前記リバースアイドラギヤ106を軸方向に揺動させて前記第2入力軸側リバースギヤ102と前記カウンタ軸側リバースギヤであるリバースカウンタギヤ104に係合させるようにしている。
そして、前記支点168を前記リバースアイドラ軸16と平行な回転軸の廻りに回転可能とするとともに、前記隔壁22から前記環状体166に向かって延設され、前記揺動部170を前記環状溝164内に案内するリブ172を設ける構成とする。
詳述すれば、前記揺動レバー148は、図3に示す如く、一端側の前記支点168を固定ボルトからなる固定部材174により前記隔壁22に固定し、図4(a)及び(b)に示す如く、揺動レバー148の回転中心を前記支点168として揺動レバー148の他端側を軸方向(図4(a)の揺動方向及び図4(b)の上下方向)に揺動自在とし、前記リバースアイドラギヤ106を軸方向(図4(b)の上下方向たる摺動方向)に摺動可能とするものである。
そして、前記固定部材174を、前記リバースアイドラ軸16と平行な回転軸とする。
また、前記揺動レバー148の組み付けの際には、図5に示す如く、1本の固定部材174により揺動レバー148を隔壁22に仮止めし、前記支点168を前記リバースアイドラ軸16と平行な回転軸である固定部材174の廻りに回転可能とする(図1の上下方向たる回転方向A及び図5の回転方向A参照)。
更に、前記ケース部材26の隔壁22に設けられるシャフト支持部176に支持される前記リバースアイドラ軸16を設けるとともに、このリバースアイドラ軸16に設けられる前記リバースアイドラギヤ106には、図1に示す如く、シャフト支持部176側にフランジ状の環状体166が連結され、リバースアイドラギヤ106と環状体166との間に環状溝164が形成される。
そして、前記シャフト支持部176の外周部位において、図1に示す如く、前記隔壁22から前記環状体166に向かってリブ172を延設し、このリブ172と前記リバースアイドラギヤ106とによって、図1の上下方向たる回転方向Aに示す如く、前記揺動レバー148の揺動部170を前記環状溝164内に案内するものである。
追記すれば、前記自動変速機6の組み付けにおいて、図2に示す如く、前記リバースアイドラギヤ106は前記ケース部材26の隔壁22近傍に設置され、第2ケース部であるケース部材26と第3ケース部30との合わせ面から深い位置にある。
また、図4(a)及び(b)に示す如く、前記リバースアイドラギヤ106を組み付ける際には、手を深く入れる必要があり、前記第2入力軸12や出力軸であるカウンタ軸14が組み付けてある状態では作業性が悪いものである。
更に、第2ケース部であるケース部材26内に、図2及び図3に示す如く、平行軸歯車式変速部である前進段と後退段とを有する多段変速機構20を配置して開口部位を小さくし、必要最小限の大きさとなっているため、両手を入れるような作業スペースが確保されていない。
そこで、第2ケース部であるケース部材26内に、前記リブ172を追加して対処するものである。
次に作用を説明する。
前記第2入力軸12や出力軸であるカウンタ軸14の組み付け前に、前記揺動レバー148の組み付けを行う。
つまり、第2ケース部であるケース部材26内において、図5に示す如く、1本の固定部材174により揺動レバー148を隔壁22に仮止めし、前記支点168を前記リバースアイドラ軸16と平行な回転軸である固定部材174の廻りに回転可能、すなわち、図1の上下方向たる回転方向A及び図5の回転方向Aに回転可能な状態とする。
その後、第2ケース部であるケース部材26内に、前記第2入力軸12や出力軸であるカウンタ軸14等のギヤシャフト類やフォーク類を組み付ける。
また、前記揺動レバー148を初期位置、つまり図1の実線で示す位置、及び図5の2点鎖線で示す位置に前記揺動部170を位置させる状態とし、前記リバースアイドラギヤ106を規定の位置に組み付ける。
そして、図1の実線で示す如く、前記揺動レバー148の揺動部170を前記リバースアイドラギヤ106とリブ172との間に位置させ、前記支点168が固定部材174の廻りを回転するように揺動レバー148を回転、つまり図5において時計回りに回転させる(図5の破線部分参照)。
このとき、揺動レバー148の回転に伴って、揺動レバー148の揺動部170が前記リバースアイドラギヤ106とリブ172との間においてリブ172に沿って滑動し、リバースアイドラギヤ106と環状体166との間に形成された環状溝164に案内され、図1の1点鎖線で示す如く、揺動レバー148の揺動部170が環状溝164に係合する。
その後に、他の固定部材174によって前記揺動レバー148を固定する。
上記のように構成されたケース部材26の隔壁22の近傍にリバースアイドラギヤ106が配設され、隔壁22とリバースアイドラギヤ106の間にリバースアイドラギヤ106を摺動させる揺動レバー148を設けるものでは、揺動レバー148の揺動部170をリバースアイドラギヤ106の環状溝164に係合させる作業のため、リバースアイドラギヤ106とケース部材26の環状壁24との間に作業者の手が挿入できる空間を確保する必要があり、変速機が大型化するとともに、作業位置が目視できない場所となるため、組み付け作業が困難になる問題があった。
この発明の実施例においては、前記揺動レバー148の支点168をリバースアイドラ軸16と平行な回転軸である固定部材174の廻りを回転可能とするとともに、前記隔壁22から環状体166に向かって延設され、揺動部170を環状溝164内に案内するリブ172を設けたため、揺動レバー148をリブ172に当接させた状態で支点168を中心に回転させるだけで揺動レバー148の揺動部170をリバースアイドラギヤ106の環状溝164に係合させることができ、リバースアイドラギヤ106とケース部材26の環状壁24との間を大きくする必要をなくして変速機を小型化できるとともに、組み付け作業を容易にできるものである。
また、前記支点168を前記隔壁22に固定する固定部材174を設け、この固定部材174を前記リバースアイドラ軸16と平行な回転軸とすることにより、支点168の固定部材174が回転軸を兼ねることで、支点168を小型化できるとともに、構造を簡素化することができる。
この発明の実施例を示す図5のI−I線による拡大断面図である。 変速機の概略レイアウト図である。 第2ケース部であるケース部材を、第3ケース部との合わせ面側から見た状態の概略説明図である。 揺動レバーを示し、(a)は図3の矢視IV(a)から揺動レバーを見た状態の概略拡大図、(b)は揺動レバーがリバースアイドラギヤの環状溝に係合してリバースアイドラギヤを摺動させる状態の概略拡大断面図である。 第2ケース部であるケース部材内に揺動レバーを組み付ける状態を示す説明図である。
符号の説明
2 エンジン
4 クランク軸
6 自動変速機(単に「変速機」ともいう。)
8 変速機ケース
10 第1入力軸
12 第2入力軸
14 カウンタ軸
16 リバースアイドラ軸
18 遊星歯車式変速部
20 多段変速機構
22 隔壁
24 環状壁
26 ケース部材
28 第1ケース部
30 第3ケース部
32 オイルポンプ
42 第1遊星歯車列
44 第2遊星歯車列
66 発進クラッチ
70 バンドブレーキ
76 ダイレクトクラッチ
80 ワンウェイクラッチ
82 3速ギヤ段
84 4速ギヤ段
86 5速ギヤ段
88 リバースギヤ段
102 第2入力軸側リバースギヤ
104 カウンタ軸側リバースギヤであるリバースカウンタギヤ
106 リバースアイドラギヤ
108 3速・4速噛合クラッチ
118 5速噛合クラッチ
126 リバース切換機構
130 3速・4速変速機構
132 5速変速機構
134 リバース変速機構
148 揺動レバー(「リバースレバー」ともいう。)
154 差動機
164 環状溝
166 環状体
168 支点
170 揺動部
172 リブ
174 固定部材
176 シャフト支持部

Claims (2)

  1. 変速機ケース内部の空間を軸方向に分割する隔壁を設け、前記隔壁の外縁部に軸方向に延びる環状壁を一体化したケース部材を形成し、このケース部材内に前進段と後退段とを有する多段変速機構を設け、前記後退段を入力軸とカウンタ軸とに夫々固設されるリバースギヤとリバースカウンタギヤと、リバースアイドラ軸に摺動自在に軸支されるリバースアイドラギヤとで構成し、このリバースアイドラギヤを前記隔壁に隣接する位置に配置するとともに前記リバースアイドラギヤの前記隔壁側に外周面に環状溝が形成された環状体を連結し、前記隔壁に支点が固定される揺動レバーの揺動部を前記環状溝に係合させ、前記揺動レバーの揺動により前記リバースアイドラギヤを軸方向に揺動させて前記リバースギヤと前記リバースカウンタギヤに係合させるようにした変速機のケース構造において、前記支点を前記リバースアイドラ軸と平行な回転軸の廻りに回転可能とするとともに、前記隔壁から前記環状体に向かって延設され、前記揺動部を前記環状溝内に案内するリブを設けたことを特徴とする変速機のケース構造。
  2. 前記支点を前記隔壁に固定する固定部材を設け、この固定部材を前記回転軸とすることを特徴とする請求項1に記載の変速機のケース構造。
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