JP2006176245A - 用紙搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重送した用紙(白紙等)を手動で取り出すことなく、また、原稿を空送りすることなく、迅速に重送を解消する。
【解決手段】用紙又は原稿を一定速度で搬送するとともに、重送する先行紙21と後続紙22を分離することができる用紙搬送装置であって、上流側ローラ4と、上流側ローラ4に隣接し、用紙2の搬送方向長さ未満の間隔で配置した下流側ローラ6と、上流側ローラ4と対を成し、先行紙21及び後続紙22の先端と後端とを検出する第一の検出器5と、下流側ローラ6と対を成し、先行紙21及び後続紙22の先端と後端とを検出する第二の検出器7とを備え、第一の検出器5が、搬送されてきた先行紙21の先端は検出したが、後端は検出できない場合、下流側ローラ6の回転を継続させて先行紙21の搬送を継続する一方、上流側ローラ4を停止させて後続紙22を停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、用紙搬送装置に関し、特に、プリンタや複写機の用紙を一定間隔、一定速度で搬送ロールにより搬送する用紙搬送装置において、用紙の重送を検知し、搬送ロールの回転・停止制御により重送した用紙を分離して給紙を継続することができる用紙搬送装置に関する。
従来、プリンタや複写機の用紙(白紙等)の重送が検出された場合は、給紙を停止し、重送した紙を取り出していた。
一方、特許文献1には、重送した原稿を取り出すことなく、原稿の搬送を継続する自動原稿供給装置が開示されている。具体的には、原稿の重送を検知した後、それに後続する原稿を空送りして、原稿トレイまで戻し、原稿トレイが重送原稿を供給できるようにした上で、原稿出口に隣接する捌きローラの圧力を高めることによって、重送を解除する。重送解除時においてのみ捌きローラの圧力を高める理由は、捌きローラに常時高い圧力を与えておくとローラのわれが生じたり原稿にダメージを与える虞があるためである。
特開平5−105281号公報(図3、段落0095)
しかし、従来のプリンタや複写機では、用紙の重送を検知しても、重送した用紙を取り出すしかなく、重送解消には、手間と時間がかかる。
また、特許文献1では、原稿の重送を検知すれば、人手を要することなく重送が解消されるが、原稿の空送りには時間がかかる。例えば、100枚の原稿のうち、99枚目と100枚目が重送したとすると、99枚空送りする必要があるため、複写プロセスが1枚/秒としても、待ち時間は99秒もの長時間となる。
そこで、本発明は、重送した用紙を手動で取り出すことなく、また、原稿を空送りすることなく、より迅速に重送を解消することができる用紙搬送装置を提供することを目的とする。これにより、本発明は、原稿の搬送にも利用することができる用紙搬送装置を提供することを目的とする。
本発明では、ある1つのローラ付近で重送を検知すると、先行紙のみ当該ローラを通過させるが、後続紙は停止させて、後続紙が当該ローラを通過することを阻止する。
さらに、当該ローラに隣接し、その下流に配置されたローラ付近で先行紙の通過を検知すると、後続紙の搬送を再開する。
搬送を再開された後続紙は、所定位置で再度一旦停止させ、プリントプロセスや複写プロセスに同期させて搬送する。
なお、下流ローラ付近で先行紙単独の通過が検知されない場合は、先行紙自体が重送しているため、用紙搬送装置を停止する。
具体的には、本発明は、用紙を一定速度で搬送するとともに、重送する先行紙と後続紙を分離することができる用紙搬送装置であって、上流側ローラと、上記上流側ローラに隣接し、上記用紙の搬送方向長さ未満の間隔で配置した下流側ローラと、上記上流側ローラに対応して設けられ、上記先行紙及び上記後続紙のそれぞれの先端及び後端を検知する第一の検出器と、上記下流側ローラに対応して設けられ、上記先行紙及び上記後続紙の先端及び後端を検知する第二の検出器とを備え、上記第一の検出器が、搬送されてきた上記先行紙の先端は検出したが、後端は検出できない場合、上記下流側ローラの回転を継続させて上記先行紙の搬送を継続する一方、上記上流側ローラを停止させて上記後続紙を停止させる制御装置を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記第一の検出器を、上記上流側ローラに近接して配置することを特徴とする。
また本発明は、第1の発明記載の用紙搬送装置であって、上記第二の検出器を、上記下流側ローラに近接して配置することを特徴とする。
また本発明は、上記用紙の先端及び後端を検知したタイミングを記憶するメモリと、上記先行紙の先端を検知したタイミングを基点として、1枚の用紙が上記第一の検出器又は上記第二の検出器を通過するのに要するであろう一定時間を計時するタイマと、上記タイマの出力と上記メモリの内容とに基づいて、上記上流側ローラ及び上記下流側ローラの回転又は停止を制御するCPUとをさらに備えることを特徴とする。
また本発明は、上記第一の検出器が、上記先行紙の先端を検知した後、上記一定時間を経過しても、上記先行紙の後端を検知できない場合は、上記CPUは、上記上流側ローラを停止させることを特徴とする。
また本発明は、上記第二の検出器が、上記先行紙の先端を検知した後、上記一定時間経過時に、上記先行紙の後端を検知した場合は、上記CPUは、上記上流側ローラを再回転させて上記後続紙の搬送を再開することを特徴とする。
また本発明は、上記第二の検出器が、上記後続紙の先端を検知した時は、上記CPUは、上記下流側ローラを一旦停止し、上記先行紙の後端と上記後続紙の先端が一定距離となった時から再回転させることを特徴とする。
また本発明は、上記第二の検出器が、上記先行紙の先端を検知した後、上記一定時間を経過しても、上記先行紙の後端を検知できない場合は、上記CPUは、上記上流側ローラ及び上記下流側ローラを停止させることを特徴とする。
また本発明は、上記第一の検出器及び上記第二の検出器は、上記用紙の一方の面側に配置された光源と光検出器とを備え、上記光源からの光が上記用紙によって反射されるか否かを検知することを特徴とする。
また本発明は、上記第一の検出器及び上記第二の検出器は、上記用紙の一方の面側に配置された光源と、上記用紙の他方の面側に配置された光検出器とを備え、上記光源からの光が上記用紙によって遮蔽されるか否かを検知することを特徴とする。
本発明によれば、重送した用紙を手動で取り出すことなく、また、原稿を空送りすることなく、迅速に重送を解消することができる。これにより、印刷用紙や原稿の搬送にも利用することができる用紙搬送装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、発明の実施形態について説明する。
図1は、用紙搬送装置の概念図である。この実施形態の用紙搬送装置は、プリンタ、ファクシミリ、コピー機として用いられるいわゆるMFP等の画像形成装置における印刷用紙供給系に用いられている。
図1中に示された重送に係る先行紙21と後続紙22の状態は、先行紙21を搬送する一方、後続紙22を停止している状態であり、先行紙21の後端と後続紙22の先端がわずかに重なった段階まで先行紙が搬送されており、重送が解消される直前の状態を表している。
以下、用紙搬送装置の各部について説明する。
用紙トレイ1には、所定の寸法の用紙が多数スタックされる。A4判、B4判等のサイズが異なる用紙のため、それぞれに対して所定の仕様の用紙トレイ1が用意される。
用紙2は、通常、スタックされたものの一番下か一番上の1枚である。
捌きローラ3は、用紙2を給紙トレイ1の外部に取り出すための搬送ローラであり、用紙2を挟んで逆回転する1対のローラである。
上流側ローラ4は、捌きローラ3から搬送されてきた用紙2をさらに下流へ搬送するための搬送ローラである。なお、捌きローラ3と上流ローラ4の配置間隔は、最小寸法の用紙2の搬送方向長さ未満に設定して、各種寸法の用紙2を捌きローラ3から上流ローラ4へ受け渡すことができるようにする。
下流側ローラ6は、上流側ローラ4から搬送されてきた用紙2をさらに下流へ搬送するための搬送ローラである。なお、上流ローラ4と下流ローラ6の配置間隔は、最小寸法の用紙2の搬送方向長さ未満に設定され、これにより、各種寸法の用紙2を上流ローラ4と下流ローラ6へ受け渡すことができるようになっている。
図1中、用紙2は、最小寸法の用紙をスタックした給紙トレイ1から給紙されている。
重送検出器として機能する第一の検出器5は、上流側ローラ4と下流側ローラ6の間に配置された用紙センサであり、例えば、光源と光検出器とからなり、光源からの光を用紙2に入射させて反射光の有無を検知する。また、図示しないが、第一の検出器5は、上記用紙2の一方の面側に配置された光源と、上記用紙の他方の面側に配置された光検出器とを備え、上記光源からの光が上記用紙2によって遮蔽されるか否かを検知する方式であってもよい。
重送が発生した場合は、重送に係る先行紙21の先端を検出した後、一定時間経過しても後端を検知することができない。ここで、一定時間とは、一定速度で搬送される1枚の用紙2が上記第一の検出器5を通過するのに要するであろう時間である。例えば、搬送速度600mm/sにてA4判の用紙2を横送りする場合、前記一定時間は210mm/600mm/s(=350ms)である。
図1中、第一の検出器5は、上流側ローラ4の下流側に近接配置されている。ここに、近接配置とは、第一の検出器5を、上流ローラに接触しない程度に可能な限り接近して配置することである。
上流ローラ4と下流ローラ6の配置間隔は、最小寸法の用紙2の搬送方向長さ未満に設定されており、第一の検出器5が、先行紙21の先端を検知してから、上記一定時間経過後には、先行紙21の先端は既に下流側ローラ5を通過しており、後続紙22は先行紙21を追走している。したがって、第一の検出器5が先行紙21の先端を検知してから上記一定時間後に先行紙21の後端を検知できない場合は、重送が発生していることが分かる。なお、この実施形態の方式では、ズレがゼロの場合は、重送を検知することはできない。
排出ローラ8は、下流側ローラ6から搬送されてきた用紙2をさらに下流へ搬送し、図示しないプリンタ部又は複写部へ受け渡すための搬送ローラである。なお、下流ローラ6と排出ローラ8の配置間隔は、最小寸法の用紙2の搬送方向長さ未満に設定して、各種寸法の用紙2を下流ローラ6から排出ローラ8へ受け渡すことができるようにする。
分離検出器として機能する第二の検出器7は、下流側ローラ6と排出ローラ8の間に配置された用紙センサであり、第一の検出器5と同様の構成を有する。
第二の検出器7の信号により、用紙2の先端を検出した時刻と後端を検知した時刻との時間差が、上記一定時間であれば、先行紙21が後続紙22から分離されたと判定することができる。
図1中、第二の検出器7は、下流側ローラ6の下流側に近接配置されている。下流ローラ6と排出ローラ8の配置間隔は、最小寸法の用紙2の搬送方向長さ未満に設定されており、第二の検出器7が先行紙の先端を検出してから、上述した一定時間経過後には、先行紙21の後端は第二の検出器7に到達しているはずである。逆にいうと、この第二の検出器7の配置により、先行紙21が後続紙22から分離されなかった場合には、用紙搬送装置を停止し、用紙2の排出ローラ8からの排出を阻止することが可能となる。
以上、図1を参照して、用紙搬送装置の構成について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。
まず、第一の検出器5、第二の検出器7は、それぞれ、上流側ローラ5、下流側ローラ7に近接配置させなくてもよい。また、第一の検出器5、第二の検出器7は、それぞれ、上流側ローラ5の上流側又は下流側、下流側ローラ7の上流側又は下流側としてもよく、4種類の配置が可能である。但し、第二の検知機器7を排出ローラ8の下流側に配置すると、先行紙21自体が重送している場合、その先行紙21が排出ローラ8から排出される虞れがある。また、第一の検出器5、第二の検出器7は、圧力センサや静電容量センサであってもよい。さらに、第一の検出器5を光学センサ、第二の検出器7を静電容量センサなどとしてもよい。
また、各ローラの直径、材質等は、必ずしも同一である必要はない。また、用紙2の安定搬送等のために、上述した各ローラ間に補助ローラを配置してもよい。また、用紙2は、印刷用紙に限られるものではなく、読み取られる原稿であってもよい。
図3は、搬送ローラ3、4、6、8の回転・停止を制御する制御部のブロック図である。
制御部90は、上記用紙2の先端及び後端を検知したタイミングを記憶するメモリ91と、上記先行紙21の先端を検知したタイミングを基点として1枚の用紙2が上記第一の検出器又は上記第二の検出器を通過するのに要するであろう一定時間を計時するタイマ92と、上記タイマ92の出力と上記メモリ91の内容とに基づいて捌きローラ3、上流側ローラ4、下流側ローラ6、排出ローラ8の回転又は停止を出力I/F95、ローラ駆動部100を介して制御するCPU93とを備える。
図2は、上記制御部90の制御による重送検知および分離の制御のタイミング示すもので、第一の検出器5及び第二の検出器7から出力される信号のタイミングチャートである。横軸は時間軸であり、縦軸はハイレベル及びローレベルであるが、そのことは特に表示していない。
図2の(A)は、重送なしの場合の第一の検出器5及び第二の検出器7から出力される信号のタイミングチャートである。なお、この場合は、捌きローラ3、上流側ローラ4、下流側ローラ6、排出ローラ8はすべて回転している。
まず、時間軸上のタイミングt1〜t9について、主として、第一の検出器5との関連で説明する。
なお、簡単のため、第一の検出器5と第二の検出器7との間の距離が、用紙2の搬送方向長さに等しいとしてある。
また、先行紙21と後続紙22の間隔は、用紙2の搬送方向長さに等しいとしてある。
また、第一の検出器5及び第二の検出器7は、それぞれ上流ローラ4及び下流ローラ6に近接配置(図1に示したように、第一の検出器5及び第二の検出器7が、それぞれ上流ローラ4及び下流ローラ6に接触しない程度に可能な限り接近して配置されている)されているものとしてある。
図2の(A)、(B)中、タイミングt1は、第一の検出器5が先行紙21の先端を検知するタイミングである。
タイミングt2は、第一の検出器5が先行紙21の後端を検知するタイミングである。
タイミングt3は、上流側ローラ5が停止するタイミングである。
タイミングt4は、第一の検出器5が後続紙22の先端を検知するタイミングである。
タイミングt5は、上流側ローラ5が回転を再開するタイミングである。
タイミングt6は、第一の検出器5が後続紙22の後端を検知するタイミングである。
タイミングt7は、第二の検出器7が後続紙22の先端を検知し、後続紙22を停止するタイミングである。
タイミングt8は、第一の検出器5が後続紙22を再搬送するタイミングである。
タイミングt9は、第一の検出器5が、後続紙22に後続する用紙2の先端を検知するタイミングである。
重送なしの場合は、第二の検出器7の信号は、第一の検出器5の信号を、時間差(t2−t1)だけ遅延した信号となる。
図2の(B)は、重送ありの場合の第一の検出器5及び第二の検出器7の出力信号、及び上流側ローラ4及び下流ローラ6の状態(ハイレベルが回転中、ローレベルが停止中である)を示すタイミングチャートである。
まず、第一の検出器5の信号について説明する。
第一の検出器5は、タイミングt1において、先行紙21の先端を検知するが、これは重送なしの場合と同じである。しかし、第一の検出器5は、タイミングt2を過ぎても、先行紙21の後端を検知できず、しかも、制御部90により、上流側ローラ4が回転を停止するため、当分の間、出力信号はハイレベルのままである。
第一の検出器5は、上流ローラ5の再回転後、タイミングt6で、後続紙22の後端を検知し、出力信号がローレベルとなる。ここに、タイミングt6はタイミングt8以前である。時間差(t8−t6)は、重送状態にあった時の先行紙21の先端と後続紙22の先端とのズレに依存する。また、ズレがゼロの場合は、重送を検知することはできない。
さらに、タイミングt9では、第一の検出器5は、後続紙22に後続する用紙2の先端を通常どおり検知する。
次に、第二の検出器7の信号について説明する。
第二の検出器7は、タイミングt2において、先行紙21の先端を検知するが、これは重送なしの場合と同じである。
さらに、第二の検出器7は、タイミングt4において先行紙21の後端を検知するはずであるが(先行紙21自体が重送している場合を除く)、これは重送なしの場合と同じである。なお、先行紙21自体が、2枚の用紙2の先端を一致させたまま搬送される場合も、第二の検出器7は、タイミングt4において先行紙21の後端を検知する。
さらに、第二の検出器7は、タイミングt7で、後続紙22の先端を検知する。これは、上流ローラ4が回転を再開して、後続紙22が搬送されてきたからである。
タイミングt6においては、後続紙22の先端は未だ下流ローラに到達していない。そのため、タイミングt6以降のタイミングt7において、後続紙22の先端を検知する。また、後続紙22は、用紙2の搬送方向長さより短い距離だけ遅れて先行紙を追走してきたため、通常のタイミングt8以前のタイミングt7において、後続紙22の先端が検知される。なお、時間差(t8−t7)は、プリントプロセスや複写プロセスに同期させるため、後続紙22を停止させる時間間隔である。
次に、上流側ローラ4の状態について説明する。
上流側ローラ4は、タイミングt2よりわずかに遅れたタイミングt3で回転を停止する。時間差(t3−t2)は、重送であることを判断するのに必要な時間であり、小さいほど好ましい。
上流側ローラ4の停止により、後続紙22の先端は上流ローラ4の上流側で停止するため、これ以降、先行紙21と後続紙22の分離が可能となる。なお、捌きローラ3を停止する必要はない。その理由は、タイミングt9までで重送解消処理は終了し、後続紙22に後続する用紙2の搬送は通常の状態に戻るからである。
上流側ローラ4は、タイミングt4よりわずかに遅れたタイミングt5で回転を再開する。その理由は、制御部90が、タイミングt4において、先行紙21は1枚だけで搬送されて来たことが分かり(但し、2枚の用紙2が完全に重なって一体となっている場合を除く)、先行紙と後続紙22が分離されたと判断するからである。なお、時間差(t5−t4)は、分離判定に必要な時間であり、小さいほど好ましい。
次に、下流側ローラ6の状態について説明する。
下流側ローラ6は、タイミングt7において回転を停止し、時間差(t8−t7)後に回転を再開する。これにより、第一の検出器7が、後続紙22の後端を検出するタイミングを、重送なしの場合のタイミングt9にそろえることができ、プリントプロセスや複写プロセスに同期させて重送に係る後続紙22の搬送を再開することができる。
なお、タイミングt7で下流側ローラ6を停止させれば、後続紙22の先端は下流側ローラ6の上流側で停止するため、排出ローラ8の回転を継続しても何ら差し支えない。
なお、図示しないが、タイミングt4において、第二の検出器7が先行紙21の後端を検知しない場合は、先行紙21自体が重送しているため、すべてのローラの回転を停止し、重層した先行紙を取り出す必要がある。
以上、図2を参照して、第一の検出器5及び第二の検出器7の出力信号に基づいて、用紙搬送装置の動作について説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。
まず、第一の検出器5と第二の検出器7の間の距離は、用紙2の搬送方向長さに等しくなくてもよい。
また、先行紙21と後続紙22の間隔は、プリントプロセス等によっては、用紙2の搬送方向長さに必ずしも等しくなくてもよい。
また、既に、図1の説明において述べたように、第一の検出器5及び第二の検出器7は、それぞれ上流ローラ4及び下流ローラ6の直近に配置しなくてもよい。
また、第一の検出器5及び第二の検出器7の配置位置は、上流ローラ5の上流側又は下流側、下流側ローラの上流側又は下流側の任意の位置が可能であるため、4種類の配置が可能である。
前記制御部90に設けられたメモリ91は、図2に示した各タイミングを、入力I/F、CPU93を介して、所定の領域に記憶する。
また、タイマ92は、CPU93の指示に基づいて上述した一定時間時間を計時する。
これにより、上記第一の検出器5が、図2に示したタイミングt3において、上記先行紙21の後端を検知できない場合は、上記CPU93は、上記上流側ローラ4を停止させる。
また、上記第二の検出器7が、図2に示したタイミングt4において上記先行紙21の後端を検知した場合は、上記上流側ローラ4がCPU93により再回転される。
また、上記第二の検出器7が、図2に示したタイミングt7において上記後続紙22の先端を検知した場合は、上記下流側ローラ6がCPU93により停止され、上記先行紙21の後端と上記後続紙22の先端が一定距離となるタイミングt8において再回転される。
また、上記第二の検出器7が、図2に示したタイミングt4において上記先行紙21の後端を検知できない場合は、すべてのローラ(捌きローラ3、上流側ローラ4、下流側ローラ6、排出ローラ8)がCPU93により停止される。
図4は、重送検知および分離をソフトウェアにより行わせる場合のフローチャートである。
まず、S10において、用紙2の重送が検出されたか否かが第一の検知手段5の信号に基づいてCPU93により判断される。ここに、重送とは、先行紙21の先端と後続紙22の先端がズレて一緒に搬送されている状態をいう。
S10において、用紙2の重送が検出されない場合は、用紙2の重送の検出を待つ。
一方、S10において、用紙2の重送が検出された場合は、S20に進む。
S20では、先行紙21の搬送を継続するとともに、後続紙22の搬送を停止させる。
続くS30において、先行紙21が第二の検出器7を通過し終わるのに要する時間が上述した一定時間(1枚の用紙2が第二の検出器7を通過するのに要するであろう時間)であるか否かがCPU93により判断される。
S30において、先行紙21が第二の検出器7を通過し終わるのに要する時間が上述した一定時間を超える場合は、第一の検出器5をくぐり抜けてもなお重送が解消されていないため、S35に進む。
S35では、用紙2が排出ローラから排出されることは阻止するため、用紙搬送装置を停止しすべての処理を終了する。その後、重層した用紙2を取り出す。
一方、S30において、先行紙21が第二の検出器7を通過し終わるのに要する時間が上述した一定時間である場合は、S40に進む。
S40では、先行紙21と後続紙22が分離されたことが確認されたため、後続紙22の搬送を再開し、後続紙22の先端が第二の検出器7で検出された時刻(タイミングt7)において、後続紙22を一旦停止する。
S50では、第二の検出器7が重送なしの場合に後続紙22の先端を検知するであろうタイミングt8において、後続紙22の搬送を再開し、プリントプロセスや複写プロセスと同期させて後続紙22を用紙搬送装置から排出させ、重送処理を完了し、すべての処理を終了する。その後は自動的に正常の搬送処理に戻る。
用紙搬送装置の概念図である。 第一の検出器及び第二の検出器の出力信号等のタイミングチャートである。 上流側ローラ及び下流側ローラの回転・停止を制御する制御部のブロック図である。 用紙の重送を解消するためのフローチャートである。
符号の説明
1 給紙トレイ 2 用紙 21 先行紙
22 後続紙 3 捌きローラ 4 上流ローラ
5 第一の検出器 6 下流側ローラ
7 第二の検出器 8 排出ローラ
90 制御部 91 メモリ 92 タイマ
93 CPU 94 入力I/F(インタフェース)
95 出力I/F(インタフェース)
100 ローラ駆動部


Claims (10)

  1. 印刷原稿あるいは印刷用紙として用いられる用紙を搬送する用紙搬送装置において、
    上流側ローラと、
    この上流側ローラの下流側に、前記用紙の搬送方向長さ未満の間隔をおいて配置された下流側ローラと、
    前記上流側ローラに対応して設けられ、前記先行紙及び前記後続紙のそれぞれの先端及び後端を検知する第一の検出器と、
    前記下流側ローラに対応して設けられ、前記先行紙及び前記後続紙のそれぞれの先端及び後端を検知する第二の検出器と、
    前記第一の検出器が、搬送されてきた前記先行紙の先端は検出したが、後端は検出できない場合、前記下流側ローラの回転を継続させて前記先行紙の搬送を継続する一方、前記上流側ローラを停止させて前記後続紙を停止させる制御装置とを有することを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 請求項1記載の用紙搬送装置であって、
    前記第一の検出器を、前記上流側ローラに近接して配置することを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 請求項1記載の用紙搬送装置であって、
    前記第二の検出器を、前記下流側ローラに近接して配置することを特徴とする用紙搬送装置。
  4. 請求項1記載の用紙搬送装置であって、前記制御装置は、
    前記用紙の先端及び後端を検知したタイミングを記憶するメモリと、
    前記先行紙の先端を検知したタイミングを基点として、1枚の用紙が前記第一の検出器又は前記第二の検出器を通過するのに要するであろう一定時間を計時するタイマと、
    前記タイマの出力と前記メモリの内容とに基づいて、前記上流側ローラ及び前記下流側ローラの回転又は停止を制御するCPUとを備えることを特徴とする用紙搬送装置。
  5. 請求項4記載の用紙搬送装置であって、
    前記第一の検出器が、前記先行紙の先端を検知した後、前記一定時間を経過しても、前記先行紙の後端を検知できない場合は、
    前記CPUは、前記上流側ローラを停止させることを特徴とする用紙搬送装置。
  6. 請求項5記載の用紙搬送装置であって、
    前記第二の検出器が、前記先行紙の先端を検知した後、前記一定時間経過時に、前記先行紙の後端を検知した場合は、
    前記CPUは、前記上流側ローラを再回転させて前記後続紙の搬送を再開することを特徴とする用紙搬送装置。
  7. 請求項6記載の用紙搬送装置であって、
    前記第二の検出器が、前記後続紙の先端を検知した時は、
    前記CPUは、前記下流側ローラを一旦停止し、前記先行紙の後端と前記後続紙の先端が一定距離となった時から再回転させることを特徴とする用紙搬送装置。
  8. 請求項4記載の用紙搬送装置であって、
    前記第二の検出器が、前記先行紙の先端を検知した後、前記一定時間を経過しても、前記先行紙の後端を検知できない場合は、
    前記CPUは、前記上流側ローラ及び前記下流側ローラを停止させることを特徴とする用紙搬送装置。
  9. 請求項1記載の用紙搬送装置であって、
    前記第一の検出器及び前記第二の検出器は、
    前記用紙の一方の面側に配置された光源と光検出器とを備え、
    前記光源からの光が前記用紙によって反射されるか否かを検知することを特徴とする用紙搬送装置。
  10. 請求項1記載の用紙搬送装置であって、
    前記第一の検出器及び前記第二の検出器は、
    前記用紙の一方の面側に配置された光源と、
    前記用紙の他方の面側に配置された光検出器とを備え、
    前記光源からの光が前記用紙によって遮蔽されるか否かを検知することを特徴とする用紙搬送装置。


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