JP2006174158A - データ更新方法、管理サーバ及び移動体通信端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この方法は、管理サーバに設けられた端末種類データベースのデータ更新方法である。このデータベースは、各利用者が利用している移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを利用者ごとに記憶している。管理サーバは、移動体通信端末に対し、所定のタイミングで、その移動体通信端末の種類特定データの取得要求を送信し、その後この取得要求に対する応答を受信できたか否かを判断する。そして、この応答を受信できたら、上記データベースに記憶された種類特定データを、その応答に含まれるか又はその応答に引き続いて受信される種類特定データに書き換えるデータ更新処理を行う。
【選択図】 図1
Description
すなわち、USIMを付け替えた直後の電源投入時にその携帯電話機が通信ネットワークを介したデータ通信のできない場所(圏外)に存在する場合、その携帯電話機のIMEI情報NEWを管理サーバへ送信できない。現在実用化されている方法では、IMEI情報NEWを送信できない場合でも、所定回数、IMEI情報NEWの再送信を試みるようになっているが、その携帯電話機がその再送信の間ずっと圏外に存在する場合には、やはりIMEI情報NEWを管理サーバへ送信できない。しかも、この実用化された方法では、USIMを付け替えた直後の電源投入時以外のタイミングではIMEI情報NEWを送信できないようになっている。そのため、その携帯電話機がIMEI情報NEWを送信できないまま、再送信期間が終了してしまうと、その後、その携帯電話機のIMEI情報NEWを管理サーバへ送信することができなくなる。加えて、この実用化された方法では、IMEI情報NEWを管理サーバへ送信できないときでも、USIM内のIMEI情報OLDをこのIMEI情報NEWに書き換えてしまう。そのため、携帯電話機がIMEI情報NEWを送信できないまま、再送信期間が終了してしまった後、利用者があらためてUSIMを装着し直して電源を投入したとしても、USIM内のIMEI情報OLDとIMEI情報NEWとが一致すると判断され、IMEI情報NEWが管理サーバへ送信されることはない。
このようにIMEI情報NEWが管理サーバへ送信されない結果、管理サーバは機種変更後の携帯電話機のIMEI情報を取得することができず、その利用者が現在利用している機種について管理サーバの端末種類データベースへの登録漏れが起きるという問題が生じる。
また、上記問題は、携帯電話機に限らず、PHS(Personal Handyphone System)等の他の電話機や、通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistance)などの移動体通信端末においても、同様に生じ得る問題である。
また、請求項2の発明は、請求項1のデータ更新方法において、上記応答を受信できたら、上記端末種類データベースに記憶された上記移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データと、上記取得要求に係る種類特定データとが一致しているか否かを判断し、一致していないと判断したときには上記データ更新処理を行い、一致していると判断したときには該データ更新処理を行わないことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、移動体通信端末との間で通信ネットワークを介したデータ通信が可能な管理サーバに設けられ、各利用者が利用している移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを利用者ごとに記憶した端末種類データベースのデータ更新方法において、上記移動体通信端末は、上記通信ネットワークを通じたデータ通信が不能な状況にあるときにその旨を該移動体通信端末の利用者に報知し、該移動体通信端末は、特定操作を受け付けたとき、該移動体通信端末の種類特定データを該通信ネットワークを介して上記管理サーバへ送信し、該管理サーバは、該種類特定データを該通信ネットワークを介して受信したら、上記端末種類データベースに記憶された該移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データを、受信した種類特定データに書き換えるデータ更新処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3のデータ更新方法において、上記管理サーバは、上記種類特定データを該通信ネットワークを介して受信したら、上記端末種類データベースに記憶された該移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データと、上記受信した種類特定データとが一致しているか否かを判断し、一致していないと判断したときには上記データ更新処理を行い、一致していると判断したときには該データ更新処理を行わないことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、各利用者の移動体通信端末との間で通信ネットワークを通じてデータ通信を行うためのデータ通信手段と、各利用者が利用している移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを利用者ごとに記憶した端末種類データベースとを備えた管理サーバにおいて、移動体通信端末に対し、所定のタイミングで該移動体通信端末の種類特定データの取得要求を上記通信ネットワークを介して送信し、その後、該取得要求に対する応答を該通信ネットワークを介して受信できたか否かを判断し、該応答を受信できたら、上記端末種類データベースに記憶された該移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データを、該応答に含まれるか又は該応答に引き続いて受信される種類特定データに書き換えるデータ更新処理を行う制御手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の管理サーバにおいて、上記制御手段は、上記応答を受信できたら、上記端末種類データベースに記憶された上記移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データと、上記取得要求に係る種類特定データとが一致しているか否かを判断し、一致していないと判断したときには上記データ更新処理を行い、一致していると判断したときには該データ更新処理を行わないことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5又は6に記載の管理サーバにおいて、上記種類特定データは、移動体通信端末ごとに固有の端末固有情報であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、各利用者が利用している移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを利用者ごとに記憶した端末種類データベースを備えた管理サーバとの間で通信ネットワークを通じてデータ通信を行うためのデータ通信手段を備えた移動体通信端末において、当該移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを記憶した記憶手段と、上記管理サーバから送信された種類特定データの取得要求を上記データ通信手段により受信したとき、該取得要求に対する応答を該データ通信手段により該管理サーバへ送信する応答処理を行うとともに、該記憶手段に記憶された種類特定データを該データ通信手段により該管理サーバへ送信するための送信処理を行う制御手段とを有することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8に記載の移動体通信端末において、利用者の操作を受け付ける操作手段と、情報報知手段とを有し、上記制御手段は、上記取得要求を受信したとき、上記送信処理を行う前に、該送信処理を行うための許可を求める情報を該情報報知手段により利用者に報知する報知処理を行い、該報知処理後に該操作手段が該送信処理を行うことを許可する旨の操作を受け付けた場合に限り該送信処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、各利用者が利用している移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを利用者ごとに記憶した端末種類データベースを備えた管理サーバとの間で通信ネットワークを通じてデータ通信を行うためのデータ通信手段を備えた移動体通信端末において、上記通信ネットワークを介したデータ通信が不能な状況にあるときにその旨を利用者に報知する報知手段と、当該移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを記憶した記憶手段と、利用者の操作を受け付ける操作手段と、該操作手段が特定の操作を受け付けたとき、該記憶手段に記憶された種類特定データを上記通信ネットワークを介して上記管理サーバへ送信するための送信処理を行う制御手段とを有することを特徴とするものである。
また、上記移動体通信端末における制御や情報処理は、その移動体通信端末に設けられたコンピュータで所定のプログラムを実行することによって実現することもできる。このコンピュータで用いるプログラムの受け渡しは、デジタル情報としてプログラムを記録したFD,CD−ROM等の記録媒体を用いて行ってもいいし、コンピュータネットワーク等の通信ネットワークを用いて行ってもよい。
図2は、本実施形態における移動体通信端末としての携帯電話機が利用可能な移動体通信システムの全体構成を説明するための説明図である。
この移動体通信システムにおいて、ユーザーが使用する携帯電話機20a,20bは、通信ネットワークとしての携帯電話通信網10に接続可能である。この携帯電話通信網10には、OTA(Over The Air)機能とSMSC(Short Message Service Center)機能とを有する管理サーバ11が接続されており、携帯電話通信網10を介して各ユーザーの携帯電話機と管理サーバ11との間のデータ通信が可能である。この管理サーバ11は、各ユーザーが利用している携帯電話機の種類(機種)を特定可能な種類特定データとしての端末固有情報である製造番号情報(IMEI情報)をユーザーごとに記憶した端末種類データベースを備えている。
図4は、上記管理サーバ11の機能ブロック図である。
この管理サーバ11は、システムバス100、CPU101、内部記憶装置、外部記憶装置104、入力装置105及び出力装置106を備えている。上記内部記憶装置は、RAM102やROM103等で構成される。上記外部記憶装置104は、ハードディスクドライブ(HDD)や光ディスクドライブ等で構成される。上記入力装置105は、マウスやキーボード等で構成される。上記出力装置106は、ディスプレイやプリンタ等で構成されている。更に、この管理サーバ11は、携帯電話通信網10を介して各ユーザーの携帯電話機20a,20bと通信するための携帯電話用通信装置107を備えている。管理サーバ11は、CPU等からなる上述したハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、操作手段111、表示手段112、データ通信手段113、端末種類データベース114、制御手段115等の各機能を実現している。
上記表示手段112は、上記出力装置106のディスプレイ等で構成される。この表示手段112は、制御手段115の制御の下、、各種情報を表示する。オペレータは、この表示手段112に表示される各種情報を見ながら、上記操作手段111を操作することになる。
上記データ通信手段113は、上記携帯電話用通信装置107及びCPU101等で構成され、制御手段115の制御の下、各携帯電話機20a,20bとの間で携帯電話通信網10を介したデータ通信を行う。このデータ通信手段113は、制御手段115から受け取った取得要求を所定の携帯電話機20a,20bへ送信したり、その取得要求に係るIMEI情報を受信して制御手段115へ受け渡したりする処理を行う。
上記端末種類データベース114は、CPU101、内部記憶装置、外部記憶装置104等で構成され、ユーザーごとにそのユーザーが現在利用している携帯電話機のIMEI情報を記憶する。
上記制御手段115は、CPU101、内部記憶装置等で構成され、上記データ通信手段113により上記取得要求を送信したり、その取得要求に係るIMEI情報を上記データ通信手段113を介して受信したりする処理を行う。本実施形態では、これらの送受信をSMSC機能を用いて行う。すなわち、これらの送受信は、ショートメッセージ(電子メール)を利用して行う。なお、ショートメッセージ以外の他の通信方法を利用してもよい。また、この制御手段115は、上記端末種類データベース114のIMEI情報のうち、受信したIMEI情報に係る携帯電話機のユーザーについてのIMEI情報を、受信したIMEI情報に書き換えるデータ更新処理も行う。
図6は、上記携帯電話機20a,20bの機能ブロック図である。なお、2つの携帯電話機20a,20bは互いに同様の構成を有するので、以下区別すること無く説明する。
この携帯電話機20a,20bは、利用者識別情報を記憶した利用者識別情報保存用記憶媒体としてのUSIM210Bを、携帯電話機本体210Aに対して着脱自在に装着可能な、いわゆるUSIM対応携帯電話機である。
携帯電話機本体210Aは、システムバス200、CPU201、RAM202やROM203等からなる内部制御装置、入力装置204、出力装置205及び携帯電話用通信装置206を備えている。CPU201やRAM202等の各構成要素は、システムバス200を介して、互いに各種データや命令等のやり取りを行っている。上記入力装置204は、データ入力キー(テンキー、*キー、#キー)、通話開始キー、終話キー、スクロールキー、多機能キー、マイクなどから構成されている。上記出力装置205は、表示手段としての液晶ディスプレイ(LCD)、通話用スピーカ、外部スピーカ等から構成されている。上記携帯電話用通信装置206は、携帯電話通信網10を介して他の携帯電話機や上記管理サーバ11と通信するためのものである。
USIM210Bは、USIM制御装置207及びUSIMメモリ208を備えている。USIMメモリ208内には、本USIM210Bが直近に装着された携帯電話機のIMEI情報を記憶する記憶領域が設けられている。
上記携帯電話機20a,20bは、携帯電話機本体210A及びUSIM210BのCPU等からなる上述したハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、操作手段211、表示手段212、データ通信手段213、記憶手段214、制御手段215、USIM記憶領域216等の各機能を実現している。
上記表示手段212は、上記出力装置205の液晶ディスプレイ(LCD)等で構成される。この表示手段212は、本体制御部215aの制御の下、、各種情報を表示する。
上記データ通信手段213は、上記携帯電話通信網用通信装置206及びCPU201等で構成され、本体制御部215aの制御の下、上記管理サーバ11との間で携帯電話通信網10を介したデータ通信を行う。このデータ通信手段213は、管理サーバ11からの取得要求を受信して本体制御部215aへ受け渡したり、本体制御部215aから受け取ったIMEI情報を管理サーバ11へ送信したりする処理を行う。
上記記憶手段214は、CPU101、RAM202、ROM203等で構成され、自己のIMEI情報を記憶している。
上記制御手段215は、携帯電話機本体210Aの本体制御部215aとUSIM210BのUSIM制御部215bとから構成されている。本体制御部215aは、CPU201等を含む内部制御装置などで構成され、USIM制御部215bは、USIM制御装置207等で構成される。本体制御部215aは、上記データ通信手段113を介して上記取得要求を受信したり、この取得要求に応じ、上記記憶手段214に記憶された自己のIMEI情報を読み出して上記データ通信手段113により送信したりする処理を行う。これらの送受信は、上述したとおり、ショットメッセージを利用して行われる。USIM制御部215bは、USIM記憶領域216内に記憶するデータの読み出し及び書き込みの制御などを行う。本体制御部215aとUSIM制御部215bとは、互いにデータや命令のやりとりを行い、各種処理を実行する。
上記USIM記憶領域216は、USIMメモリ208で構成されている。このUSIM記憶領域216には、ユーザーの識別情報を記憶する利用者識別情報記憶領域や、本USIM210Bが直近に装着された携帯電話機のIMEI情報を記憶する記憶領域(以下、「IMEI情報記憶領域」という。)等が設定されている。
本実施形態のファイルシステムでは、最上位のディレクトリであるMF(Master File)が存在し、その下に、実際にデータが保存されるEF(Elementary File)や下位のディレクトリであるDF(Dedicated File)が設けられている。このDFの一つをIMEI情報記憶領域として用い、このDF内に、直近に装着された携帯電話機のIMEI情報を記述したEFOLDIMEIなるファイルを作成しておく。
次に、本発明の特徴部分である、管理サーバ11の端末種類データベース114のデータ更新方法の一例を(以下、本例を「更新方法1」という。)について説明する。
なお、以下の説明では、携帯電話機20aを利用していたユーザーが、自分のUSIM210Bを携帯電話機20aから取り外して別の携帯電話機20bに差し込み、自分で携帯電話機20bへ機種変更する場合を例に挙げて説明する。後述する他の更新方法の例についても同様である。
図8は、本更新方法1を行う際の携帯電話機20a,20bの処理の流れを示すフローチャートである。
本更新方法1により端末種類データベース114における特定ユーザーが現在使用している携帯電話機のIMEI情報を更新する場合、まず、図1に示すように、管理サーバ11のオペレータが、当該特定ユーザーを指定して本更新方法1を行う旨の操作を操作手段111に対して行う(S1)。これにより、管理サーバ11の制御手段115は、当該特定ユーザーの携帯電話機20bに対し、IMEI情報の取得要求を含むショートメッセージを送信する(S2)。なお、ショートメッセージは、電話番号宛に送信されるものなので、当該ユーザーがどの携帯電話機を利用していても、当該ユーザーが現在使用している携帯電話機20bに対して送信されることになる。また、管理サーバ11の制御手段115は、図示しない応答監視タイマーをスタートし(S3)、このタイマーにより設定された一定期間内に、当該ショートメッセージを携帯電話機20bが受信した旨の応答を受信できたか否かを判断する(S4,S5)。
携帯電話機20bにおいて上記S24で一致すると判断された場合、携帯電話機20bのIMEI情報NEWは管理サーバ11へ送信されない。この場合、上述したように、過去に既に本更新方法1が行われており、端末種類データベース114内の当該ユーザーに対応するIMEI情報は、そのユーザーが現在使用している携帯電話機20bのIMEI情報と同じである。したがって、この場合には、管理サーバ11の制御手段115は、IMEI監視タイマーのタイムアウト後に(S9)、当該ユーザーについてはIMEI情報の更新が不要である旨の更新不要表示を表示手段112に表示させる処理を行う(S10)。
一方、携帯電話機20bにおいて上記S24で一致しないと判断された場合、携帯電話機20bからのIMEI情報NEWが、IMEI監視タイマーにより設定された一定期間内に管理サーバ11に受信される(S8)。この場合、管理サーバ11の制御手段115は、端末種類データベース114内の当該ユーザーに対応するIMEI情報を、受信したIMEI情報NEWに書き換える更新処理を行う(S11)。そして、この更新処理が終了したら、当該ユーザーについてのIMEI情報が更新された旨の更新完了表示を表示手段112に表示させる処理を行う(S12)。
管理サーバ11は、上述したようにOTA機能とSMSC機能とを併せ持つ。オペレータから上記S1の操作を受け付けると、OTAからSMSCに対して、その操作により指定された特定ユーザーの電話番号情報とともに、当該ユーザーのIMEI情報の取得要求コマンド(SUBMIT_SM)が送信される。このコマンドを受信したSMSCは、当該コマンドを受信した旨の通知(SUBMIT_SM_RESP)をOTAに返すとともに、OTAから受信した電話番号情報により特定されるユーザーの携帯電話機20bに対して、IMEI情報の取得要求を含むショートメッセージ(SMS−DELIVER)を送信する。OTAは、この通知(SUBMIT_SM_RESP)を受信したタイミングで、上記応答監視タイマーをスタートさせる。
USIMと携帯電話機本体との間の標準のAPDU(Application Program Data Unit)コマンドが用いられる。
次に、管理サーバ11の端末種類データベース114のデータ更新方法の他の例を(以下、本例を「更新方法2」という。)について説明する。
なお、本更新方法2は、USIM210BのUSIM制御部215bにおける処理が不要である点で、上記更新方法1とは異なっており、以下、上記更新方法1と異なる部分についてのみ説明する。
図11は、本更新方法2を行う際の携帯電話機20a,20bの処理の流れを示すフローチャートである。
図12は、本更新方法2により管理サーバ11の端末種類データベース114内のIMEI情報が更新される場合の通信手順を示すシーケンス図である。
一方、携帯電話機20bでは、上記更新方法1の場合と同様に、図11に示すように、管理サーバ11からのショートメッセージ(取得要求)を受信後(S21)、本体制御部215aは、管理サーバ11に対して応答を返す(S22)。更に、応答を返した本体制御部215aは、USIM制御部215bとのデータ通信を行うことなく、記憶手段214からIMEI情報NEWを読み出して、これを管理サーバ11へ送信する(S25)。
特に、上記更新方法1においては、管理サーバ11が上記IMEI監視タイマーの設定期間内にIMEI情報を受信できたか否かにより、更新対象となるユーザーの端末種類データベース内のIMEI情報が、当該ユーザーが現在利用している携帯電話機20bのIMEI情報と一致しているか否かを判断する。よって、上記更新方法2のように、管理サーバ11が受信したIMEI情報が端末種類データベース内の当該ユーザーのIMEI情報と一致するか否かを判断する処理を行う場合に比べて、管理サーバ11の処理負担が軽減される。特に、上記更新方法1を大量のユーザーについて行う場合には、この処理負担の軽減効果は有用である。
これに対し、上記更新方法2においては、上記更新方法1のように携帯電話機20b側においてUSIM制御部215bでなんら処理を行うことなく、更新対象となるユーザーの端末種類データベース内のIMEI情報が当該ユーザーが現在利用している携帯電話機20bのIMEI情報と一致しているか否かを判断することができる。したがって、図8に示した上記S23及びS24の処理を実行するための機能が備わっていないUSIM210Bについても適用できるし、USIMに非対応の携帯電話機についても適用できる。
具体的には、例えば、携帯電話機20bの本体制御部215aが、IMEI情報NEWを送信する処理を行う前に(S25)、IMEI情報NEWの送信許可を求める旨のメッセージ等の情報を情報報知手段として機能する表示手段212に表示して報知する報知処理を行う。そして、この報知処理を行った後に、IMEI情報NEWを送信することを許可する旨の操作を操作手段211が受け付けた場合に限り、本体制御部215aはIMEI情報NEWを送信するように動作する。この例によれば、ユーザーが知らない間に自分が利用している携帯電話機20bのIMEI情報が管理サーバ11へ送信されてしまうという事態を防ぐことができることのほか、例えば、あるユーザーが少しの時間だけ友人の携帯電話機を借りて利用するような場合に、その友人の携帯電話機のIMEI情報がそのユーザーが現時利用している携帯電話機のIMEI情報として登録されるのを防ぐこともできる。
次に、管理サーバ11の端末種類データベース114のデータ更新方法の更に他の例を(以下、本例を「更新方法3」という。)について説明する。
なお、本更新方法3は、処理を開始するタイミングが、携帯電話機20bのユーザーが特定の操作を行った時である点で、管理サーバ11のオペレータが特定の操作を行った時に処理を開始する上記更新方法1と異なっており、以下、上記更新方法1と異なる部分についてのみ説明する。
図14は、本更新方法3を行う際の携帯電話機20a,20bの処理の流れを示すフローチャートである。
図15は、本更新方法3により管理サーバ11の端末種類データベース114内のIMEI情報が更新される場合の通信手順を示すシーケンス図である。
次に、管理サーバ11の端末種類データベース114のデータ更新方法の他の例を(以下、本例を「更新方法4」という。)について説明する。
なお、本更新方法4は、処理を開始するタイミングが、携帯電話機20bのユーザーが特定の操作を行った時である点で、管理サーバ11のオペレータが特定の操作を行った時に処理を開始する上記更新方法2と異なっており、以下、上記更新方法2と異なる部分についてのみ説明する。
図17は、本更新方法4を行う際の携帯電話機20a,20bの処理の流れを示すフローチャートである。
図18は、本更新方法4により管理サーバ11の端末種類データベース114内のIMEI情報が更新される場合の通信手順を示すシーケンス図である。
一方、管理サーバ11の制御手段115は、図16に示すように、携帯電話機20bからのIMEI情報NEWを受信したら(S61)、端末種類データベース114から当該ユーザーに対応するIMEI情報を読み出し、このIMEI情報と受信したIMEI情報NEWをと比較する(S62)。そして、これらが一致するか否かを判断する(S63)。制御手段115は、一致すると判断した場合、過去に既に本更新方法4が行われており、端末種類データベース114内の当該ユーザーに対応するIMEI情報は、そのユーザーが現在使用している携帯電話機20bのIMEI情報と同じであるので、そのまま処理を終了する。これに対し、上記S63で一致しないと判断された場合、管理サーバ11の制御手段115は、端末種類データベース114内の当該ユーザーに対応するIMEI情報を、受信したIMEI情報NEWに書き換える更新処理を行う(S64)。
そして、本更新方法1によれば、上記管理サーバ11は、携帯電話機20bに対し、オペレータの操作タイミング等で、携帯電話機20bのIMEI情報の取得要求を携帯電話通信網10を介して送信し、その後、この取得要求に対する応答を携帯電話通信網10を介して受信できたか否かを判断し、この応答を受信できたら、上記端末種類データベース114に記憶された携帯電話機20bのユーザーに対応するIMEI情報を、その応答後に受信した取得要求に係るIMEI情報に書き換えるデータ更新処理を行う。これにより、上述したように、管理サーバ11から取得要求を最初に送信したときに携帯電話機20bが通信不能な状況にあったとしても、オペレータがしばらくしてから上記操作をあらためて行うことで、最終的には、管理サーバ11の端末種類データベース114内の当該ユーザーのIMEI情報を、そのユーザーが現在利用している携帯電話機20bのIMEI情報へ更新することができる。
また、本更新方法2によれば、上記管理サーバ11は、携帯電話機20bに対し、オペレータの操作タイミング等で、携帯電話機20bのIMEI情報の取得要求を携帯電話通信網10を介して送信し、その後、この取得要求に対する応答を携帯電話通信網10を介して受信できたか否かを判断し、この応答を受信できたら、上記端末種類データベース114に記憶された携帯電話機20bのユーザーに対応するIMEI情報と、その応答後に受信した取得要求に係るIMEI情報とが一致しているか否かを判断し、一致していないと判断したときには、端末種類データベース114に記憶されたIMEI情報を取得要求に係るIMEI情報に書き換えるデータ更新処理を行い、一致していると判断したときにはこのデータ更新処理を行わない。本更新方法2においても、上記更新方法1の場合と同様に、管理サーバ11から取得要求を最初に送信したときに携帯電話機20bが通信不能な状況にあったとしても、オペレータがしばらくしてから上記操作をあらためて行うことで、最終的には、管理サーバ11の端末種類データベース114内の当該ユーザーのIMEI情報を、そのユーザーが現在利用している携帯電話機20bのIMEI情報へ更新することができる。しかも、本更新方法2によれば、上述したように携帯電話機20b側での処理負担を軽減できるという利点もある。
そして、本更新方法3によれば、携帯電話機20bは、特定操作を受け付けたとき、携帯電話機20bのIMEI情報を携帯電話通信網10を介して管理サーバ11へ送信し、管理サーバ11は、そのIMEI情報を携帯電話通信網10を介して受信したら、端末種類データベース114に記憶された携帯電話機20bのユーザーに対応するIMEI情報を、受信したIMEI情報に書き換えるデータ更新処理を行う。よって、当該携帯電話機20bが通信不能な状況にあることをユーザーが簡単に認識でき、かつ、そのユーザーが操作するタイミングで処理を開始する。したがって、携帯電話機20bからIMEI情報を最初に送信したときに通信不能な状況であったとしても、上述したように、管理サーバ11の端末種類データベース114内の当該ユーザーのIMEI情報を、そのユーザーが現在利用している携帯電話機20bのIMEI情報へ更新することができる。
また、本更新方法4によれば、携帯電話機20bは、特定操作を受け付けたとき、携帯電話機20bのIMEI情報を携帯電話通信網10を介して管理サーバ11へ送信し、管理サーバ11は、このIMEI情報を携帯電話通信網10を介して受信したら、上記端末種類データベース114に記憶された携帯電話機20bのユーザーに対応するIMEI情報と、受信したIMEI情報とが一致しているか否かを判断し、一致していないと判断したときには、端末種類データベース114に記憶されたIMEI情報を、受信したIMEI情報に書き換えるデータ更新処理を行い、一致していると判断したときにはこのデータ更新処理を行わない。本更新方法4においても、上記更新方法3の場合と同様に、携帯電話機20bからIMEI情報を最初に送信したときに通信不能な状況であったとしても、管理サーバ11の端末種類データベース114内の当該ユーザーのIMEI情報を、そのユーザーが現在利用している携帯電話機20bのIMEI情報へ更新することができる。しかも、本更新方法4によれば、上述したように携帯電話機20b側での処理負担を軽減できるという利点もある。
また、以上の説明では、携帯電話機20a,20bが携帯電話機である場合を例に挙げて説明したが、携帯電話機以外の携帯電話機20a,20bについても同様である。
11 管理サーバ
111 操作手段
112 表示手段
113 データ通信手段
114 端末種類データベース
115 制御手段
20a,20b 携帯電話機
210A 携帯電話機本体
210B USIM
211 操作手段
212 表示手段
213 データ通信手段
214 記憶手段
215 制御手段
215a 本体制御部
215b USIM制御部
216 USIM記憶領域
Claims (10)
- 通信ネットワークを通じて各利用者の移動体通信端末とデータ通信可能な管理サーバに設けられ、各利用者が利用している移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを利用者ごとに記憶した端末種類データベースのデータ更新方法において、
上記管理サーバは、移動体通信端末に対し、所定のタイミングで該移動体通信端末の種類特定データの取得要求を上記通信ネットワークを介して送信し、
その後、該取得要求に対する応答を該通信ネットワークを介して受信できたか否かを判断し、
該応答を受信できたら、上記端末種類データベースに記憶された該移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データを、該応答に含まれるか又は該応答に引き続いて受信される種類特定データに書き換えるデータ更新処理を行うことを特徴とするデータ更新方法。 - 請求項1のデータ更新方法において、
上記応答を受信できたら、上記端末種類データベースに記憶された上記移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データと、上記取得要求に係る種類特定データとが一致しているか否かを判断し、
一致していないと判断したときには上記データ更新処理を行い、一致していると判断したときには該データ更新処理を行わないことを特徴とするデータ更新方法。 - 移動体通信端末との間で通信ネットワークを介したデータ通信が可能な管理サーバに設けられ、各利用者が利用している移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを利用者ごとに記憶した端末種類データベースのデータ更新方法において、
上記移動体通信端末は、上記通信ネットワークを通じたデータ通信が不能な状況にあるときにその旨を該移動体通信端末の利用者に報知し、
該移動体通信端末は、特定操作を受け付けたとき、該移動体通信端末の種類特定データを該通信ネットワークを介して上記管理サーバへ送信し、
該管理サーバは、該種類特定データを該通信ネットワークを介して受信したら、上記端末種類データベースに記憶された該移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データを、受信した種類特定データに書き換えるデータ更新処理を行うことを特徴とするデータ更新方法。 - 請求項3のデータ更新方法において、
上記管理サーバは、上記種類特定データを該通信ネットワークを介して受信したら、上記端末種類データベースに記憶された該移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データと、上記受信した種類特定データとが一致しているか否かを判断し、
一致していないと判断したときには上記データ更新処理を行い、一致していると判断したときには該データ更新処理を行わないことを特徴とするデータ更新方法。 - 各利用者の移動体通信端末との間で通信ネットワークを通じてデータ通信を行うためのデータ通信手段と、
各利用者が利用している移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを利用者ごとに記憶した端末種類データベースとを備えた管理サーバにおいて、
移動体通信端末に対し、所定のタイミングで該移動体通信端末の種類特定データの取得要求を上記通信ネットワークを介して送信し、その後、該取得要求に対する応答を該通信ネットワークを介して受信できたか否かを判断し、該応答を受信できたら、上記端末種類データベースに記憶された該移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データを、該応答に含まれるか又は該応答に引き続いて受信される種類特定データに書き換えるデータ更新処理を行う制御手段を有することを特徴とする管理サーバ。 - 請求項5の管理サーバにおいて、
上記制御手段は、上記応答を受信できたら、上記端末種類データベースに記憶された上記移動体通信端末の利用者に対応する種類特定データと、上記取得要求に係る種類特定データとが一致しているか否かを判断し、一致していないと判断したときには上記データ更新処理を行い、一致していると判断したときには該データ更新処理を行わないことを特徴とする管理サーバ。 - 請求項5又は6に記載の管理サーバにおいて、
上記種類特定データは、移動体通信端末ごとに固有の端末固有情報であることを特徴とする管理サーバ。 - 各利用者が利用している移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを利用者ごとに記憶した端末種類データベースを備えた管理サーバとの間で通信ネットワークを通じてデータ通信を行うためのデータ通信手段を備えた移動体通信端末において、
当該移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを記憶した記憶手段と、
上記管理サーバから送信された種類特定データの取得要求を上記データ通信手段により受信したとき、該取得要求に対する応答を該データ通信手段により該管理サーバへ送信する応答処理を行うとともに、該記憶手段に記憶された種類特定データを該データ通信手段により該管理サーバへ送信するための送信処理を行う制御手段とを有することを特徴とする移動体通信端末。 - 請求項8に記載の移動体通信端末において、
利用者の操作を受け付ける操作手段と、
情報報知手段とを有し、
上記制御手段は、上記取得要求を受信したとき、上記送信処理を行う前に、該送信処理を行うための許可を求める情報を該情報報知手段により利用者に報知する報知処理を行い、該報知処理後に該操作手段が該送信処理を行うことを許可する旨の操作を受け付けた場合に限り該送信処理を行うことを特徴とする移動体通信端末。 - 各利用者が利用している移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを利用者ごとに記憶した端末種類データベースを備えた管理サーバとの間で通信ネットワークを通じてデータ通信を行うためのデータ通信手段を備えた移動体通信端末において、
上記通信ネットワークを介したデータ通信が不能な状況にあるときにその旨を利用者に報知する報知手段と、
当該移動体通信端末の種類を特定可能な種類特定データを記憶した記憶手段と、
利用者の操作を受け付ける操作手段と、
該操作手段が特定の操作を受け付けたとき、該記憶手段に記憶された種類特定データを上記通信ネットワークを介して上記管理サーバへ送信するための送信処理を行う制御手段とを有することを特徴とする移動体通信端末。
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