JP2006170150A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 傾斜路等におけるアイドルストップ後のエンジン再始動時に、違和感のない発進が可能な自動変速機の制御装置を提供すること。
【解決手段】 アイドルストップ制御を行う自動変速機の制御装置において、駆動輪の回転数相当値を検出する回転数検出手段と、エンジン再始動直後に前記回転数検出手段により検出された回転数が上昇しているかどうかを判断し、上昇しているときは傾斜路と判断し、上昇していないときは平坦路と判断する路面傾斜判断手段と、前記複数のフェーズに応じてエンジンの入力トルクを制限するトルクダウン量をエンジン制御手段に対して出力するトルクダウン制御手段と、前記路面傾斜判断手段により傾斜路と判断されたときは、前記トルクダウン量が大きくなるように補正するトルクダウン量補正手段とを設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、アイドルストップ制御を備えた自動変速機の制御装置に関する。
アイドルストップ制御を備えた自動変速機の制御装置として、特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報には、アイドルストップ後のエンジン再始動による発進時において、前進クラッチを締結する締結圧制御を、トルクコンバータのロックアップクラッチ締結圧を調圧するロックアップソレノイドにより行い、締結後は、クラッチレギュレータバルブによって高圧領域において調圧された締結圧に切り換えることで、低圧領域におけるきめ細やかな締結圧制御を達成している。
特開2004−239351号公報
このようなアイドルストップ制御を行う車両にあっては、エンジン再始動後の再発進時において、発進クラッチには十分な油量が確保されておらず、また、締結ショックを回避する観点から、徐々に発進クラッチを締結することで締結ショックを回避している。しかしながら、登坂路や降坂路では、車両のイナーシャに重力加速度成分が負荷されるため、安定した締結制御を達成することが困難であった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、傾斜路等におけるアイドルストップ後のエンジン再始動時に、違和感のない発進が可能な自動変速機の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、エンジンにより駆動されるオイルポンプと、車両発進時に前記オイルポンプを油圧源とする締結圧により締結される発進クラッチと、該発進クラッチの解放状態から締結状態に移行する際、締結圧制御を複数のフェーズを経て行う締結圧制御手段と、車両停車時であって、かつ、所定の条件が成立したときはエンジンを停止し、前記所定の条件が不成立となったときはエンジンを再始動するアイドルストップ制御手段と、エンジンの駆動状態を制御するエンジン制御手段と、を備えた自動変速機の制御装置において、駆動輪の回転数相当値を検出する回転数検出手段と、エンジン再始動直後に前記回転数検出手段により検出された回転数が上昇しているどうかを判断し、上昇しているときは傾斜路と判断し、上昇していないときは平坦路と判断する路面傾斜判断手段と、前記複数のフェーズに応じてエンジンの入力トルクを制限するトルクダウン量を前記エンジン制御手段に対して出力するトルクダウン制御手段と、前記路面傾斜判断手段により傾斜路と判断されたときは、前記トルクダウン量が大きくなるように補正するトルクダウン量補正手段とを設けたことを特徴とする。
アイドルストップ後のエンジン再始動時に、傾斜路と判定されたときは、トルクダウン量が大きく補正されるため、傾斜路に応じて発進クラッチを締結することが可能となり、違和感なく発進することができる。
以下、本発明の自動変速機の制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は実施例1におけるベルト式無段変速機3(以下CVTと記載する)を備えた自動変速機の制御系を表す図である。
1はトルクコンバータ、2はロックアップクラッチ、3はCVT、4はプライマリ回転数センサ、4aはタービン回転数センサ、5はセカンダリ回転数センサ、6は油圧コントロールバルブユニット、8はエンジンにより駆動されるオイルポンプ、9はCVTコントロールユニット、10はアクセル開度センサ、11は油温センサ、12はステアリングホイールの操舵角度を検出する舵角センサ、13はアイドルストップスイッチ、14は車速センサ、15はブレーキペダルのON・OFFを検出するブレーキスイッチ、16はライン圧を検出するライン圧センサ、17はアイドルストップコントロールユニット、18はエンジンコントロールユニット、19はエンジン、19aはスタータモータ、19bはエンジン出力軸である。
エンジン出力軸19bには、オイルポンプ8と、回転伝達機構としてトルクコンバータ1が連結されるとともに、エンジン19とCVT3を直結するロックアップクラッチ2が備えられている。トルクコンバータ1の出力側にはタービンシャフト1aが接続され、このタービンシャフト1aは前後進切換機構20のリングギア21と連結されている。前後進切換機構20は、タービンシャフト1aと連結したリングギア21,ピニオンキャリア22,変速機入力軸1bと連結したサンギア23からなる遊星歯車機構から構成されている。ピニオンキャリア22には、変速機ケースにピニオンキャリア22を固定する後進ブレーキ24と、変速機入力軸1bとピニオンキャリア22を一体に連結する前進クラッチ25が設けられている。
変速機入力軸1bの端部にはCVT3のプライマリプーリ30aが設けられている。CVT3は、上記プライマリプーリ30aとセカンダリプーリ30bと、プライマリプーリ30aの回転力をセカンダリプーリ30bに伝達するベルト34等からなっている。プライマリプーリ30aは、変速機入力軸1bと一体に回転する固定円錐板31と、固定円錐板31に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共にプライマリプーリシリンダ室33に作用する油圧によって変速機入力軸1bの軸方向に移動可能である可動円錐板32からなっている。
セカンダリプーリ30bは、従動軸38上に設けられている。セカンダリプーリ30bは、従動軸38と一体に回転する固定円錐板35と、固定円錐板35に対向配置されてV字状プーリ溝を形成すると共にセカンダリプーリシリンダ室37に作用する油圧によって従動軸38の軸方向に移動可能である可動円錐板36とからなっている。
従動軸38には図示しない駆動ギアが固着されており、この駆動ギアはアイドラ軸に設けられたピニオン、ファイナルギア、差動装置を介して図外の車輪に至るドライブシャフトを駆動する。
上記のようなCVT3にエンジン出力軸12から入力された回転力は、トルクコンバータ1及び前後進切換機構20を介して変速機入力軸1bに伝達される。変速機入力軸1bの回転力はプライマリプーリ30a,ベルト34,セカンダリプーリ30b,従動軸38,駆動ギア,アイドラギア,アイドラ軸,ピニオン,及びファイナルギアを介して差動装置に伝達される。
上記のような動力伝達の際に、プライマリプーリ30aの可動円錐板32及びセカンダリプーリ30bの可動円錐板36を軸方向に移動させてベルト34との接触位置半径を変えることにより、プライマリプーリ30aとセカンダリプーリ30bとの間の回転比つまり変速比を変えることができる。このようなV字状のプーリ溝の幅を変化させる制御は、CVTコントロールユニット9を介してプライマリプーリシリンダ室33またはセカンダリプーリシリンダ室37への油圧制御により行われる。
CVTコントロールユニット9には、スロットル開度センサ10からのスロットル開度TVO、油温センサ11からの変速機内油温f、プライマリ回転数センサ4からのプライマリ回転数Npri、タービン回転数センサ4aからのタービン回転数Nt、セカンダリ回転数センサ5からのセカンダリ回転数Nsec、ライン圧センサ16からのライン圧等が入力される。この入力信号を元に制御信号を演算し、油圧コントロールバルブユニット6へ制御信号を出力する。
油圧コントロールバルブユニット6へは、CVTコントロールユニット9により演算された制御信号が入力され、プライマリプーリシリンダ室33とセカンダリプーリシリンダ室37へ制御圧を供給することで変速制御を行う。
アイドルストップコントロールユニット17には、舵角センサ12、アイドルストップスイッチ13、車速センサ14、ブレーキスイッチ15からのセンサ信号が入力されると共に、CVTコントロールユニット9と相互にセンサ信号やトルクダウン制御信号等を通信している。アイドルストップコントロールユニット17によりアイドルストップと判断されると、エンジンコントロールユニット18に対してアイドリングを停止する指令が出力される。また、アイドルストップ後のエンジン再始動と判断されると、エンジンコントロールユニット18に対してエンジン再始動指令が出力され、エンジンコントロールユニット18は、スタータモータ19aにモータ駆動信号を出力し、エンジン19を始動する。また、エンジン再始動時には、前進クラッチ25の締結状態に応じたトルクダウン量が入力され、このトルクダウン量に応じたエンジン出力状態に制御するよう構成されている。
図2は実施例1におけるベルト式無段変速機の油圧回路を表す回路図である。プレッシャレギュレータバルブ40は油路8aから供給されたオイルポンプ8の吐出圧を、ライン圧(プーリクランプ圧)として調圧する。油路8aには油路8bが連通している。油路8bはCVT3のプライマリプーリシリンダ室33及びセカンダリプーリシリンダ室37に、ベルト34をクランプするプーリクランプ圧を供給するプーリクランプ圧供給油路である。また、油路8bに連通した油路8eは、パイロットバルブ50の元圧を供給する。
クラッチレギュレータバルブ45はプレッシャレギュレータバルブ40からドレンされた油圧を元圧として前進クラッチ圧を調圧する。プレッシャレギュレータバルブ40とクラッチレギュレータバルブ45は油路41を介して連通している。また、油路41には、ライン圧油路8cと連通すると共に、オリフィス8fを有する油路8dが連通している。また、油路41には、クラッチレギュレータバルブ45により調圧された油圧をセレクトスイッチングバルブ75及びセレクトコントロールバルブ90へ供給する油路42が連通している。
パイロットバルブ50は油路51を介してロックアップソレノイド71及びセレクトスイッチングソレノイド70への一定供給圧を設定する。セレクトスイッチングソレノイド70の出力圧は油路70aからセレクトスイッチングバルブ75に供給され、セレクトスイッチングバルブ75の作動を制御する。ロックアップソレノイド71の出力圧は油路71aからセレクトスイッチングバルブ75に供給される。
セレクトスイッチングソレノイド70の信号がONの状態では、ロックアップソレノイド71の信号圧は、セレクトスイッチングバルブ75を介してセレクトコントロールバルブ90の信号圧として作用する。また、セレクトスイッチングソレノイド70の信号がOFFされた状態では、ロックアップソレノイド71の信号圧は、セレクトスイッチングバルブ75を介して図外のロックアップコントロールバルブに導出される。
セレクトスイッチングソレノイド70の信号がゼロであって、ロックアップソレノイド71の信号もゼロの状態では、セレクトコントロールバルブ90への信号圧がゼロの状態となる。このとき、セレクトコントロールバルブ90のリターンスプリング91のバネ荷重によりスプールバルブ92を図中右方に移動させる。
プレッシャレギュレータバルブ40及びクラッチレギュレータバルブ45は共に、プレッシャモディファイヤ圧によって調圧される。このプレッシャモディファイヤ圧は、ライン圧が供給されたプレッシャモディファイヤバルブ73をライン圧ソレノイド72によって調圧する信号圧であり、ソレノイド70,71,72による信号圧よりも高い信号圧として調圧する。このソレノイド72による信号圧よりも高い信号圧により調圧することで、高圧領域における調圧性能の向上を図っている。一方、ソレノイド71による信号圧によって調圧される圧は、低圧領域においてきめ細やかな調圧を可能としているが、調圧可能な最大圧は限られている。
実施例1の前進クラッチ25締結制御にあっては、完全締結状態に移行してからの締結圧制御はクラッチレギュレータバルブ45によって行い、完全締結状態に移行する前の例えば発進時締結制御等にあっては、ロックアップソレノイド71による締結圧制御を実行する。前進クラッチ25解放状態から締結制御を行う際には、セレクトスイッチングソレノイド70をONとすることで、油路42と油路77を非連通状態とし、油路42の油圧はセレクトコントロールバルブ90を経由して油路77に供給されるよう構成する。同時に、ロックアップソレノイド71の信号圧は、図外のロックアップコントロールバルブとは非連通状態とし、セレクトコントロールバルブ90の対向圧として供給されるよう構成する。これにより、ロックアップソレノイド71の信号圧はセレクトコントロールバルブ90によって油路42の前進クラッチ25の締結圧を制御する。これにより、クラッチレギュレータバルブ45よりもきめ細かな締結圧制御が可能となる。
上記締結制御が終了すると、セレクトスイッチングソレノイド70及びロックアップソレノイド71をOFFとし、油路42と油路77を連通することで、前進クラッチ25の締結圧はクラッチレギュレータバルブ45で調圧された締結圧がそのまま供給されるものとする。実施例1では、上述したように前進クラッチ25の締結制御を切り換える構成を、元圧切換タイプと定義する。
図3は実施例1におけるアイドルストップ制御の基本制御内容を表すフローチャートである。
ステップ101では、アイドルストップ許可フラグがONで、アイドルストップスイッチが通電、車速が0、ブレーキスイッチがON、舵角が0かどうか等を判断し、全ての条件を満たしたときのみステップ102へ進み、それ以外はアイドルストップ制御を無視する。
ステップ102では、セレクト位置が走行レンジかどうかを判定し、走行レンジであればステップ103へ進み、それ以外はステップ104へ進む。
ステップ103では、油温Toilが下限油温Tlowよりも温度が高く上限油温Thiよりも低いかどうかを判定し、条件を満たしていればステップ104へ進み、それ以外はステップ101へ進む。
ステップ104では、エンジン10を停止する。
ステップ105では、ブレーキスイッチ2がOFFかどうかを判定し、OFF状態であればステップ106へ進む。
ステップ106では、エンジン再始動制御を実行する。
すなわち、運転者がアイドルストップ制御を希望しており、車両が停止状態で、ブレーキが踏まれており、舵角が0あれば、エンジンを停止する。ここで、アイドルストップスイッチは、運転者がアイドルストップを実行又は解除する意志を伝えるものである。イグニッションキーを回した時点でこのスイッチは通電状態である。また、舵角が0の場合としたのは、例えば右折時等の走行時の一時停車時においては、アイドルストップを禁止するためである。尚、アイドルストップ許可フラグとは、他の制御ロジック等によって設定され、アイドルストップを行ったとしても、好ましくないエンジン再始動制御が達成できないような場合に設定される。具体的には、後述する発進クラッチ25の締結制御がうまくいかない場合や、バッテリの充電量不足によりスタータモータ19aを駆動できない場合等が挙げられるが特に限定しない。
次に、油温Toilが下限油温Tlowよりも高く、上限油温Thiよりも低いかどうかを判定する。これは、油温が所定温度以上でないと、油の粘性抵抗のために、エンジン完爆前に所定油量の充填ができない可能性があるためである。また、油温が高温状態では、粘性抵抗の低下によりオイルポンプ8の容積効率が低下することと、バルブ各部のリーク量が増加するため、同様にエンジン完爆前に締結要素への所定油量が充填できない可能性があるためである。
次に、ブレーキが離されたときは、運転者にエンジン始動の意志があると判断し、また、ブレーキが踏まれた状態であっても、アイドルストップスイッチに非通電が確認されるときは、運転者にエンジン始動の意志があると判断する。これは、例えばアイドルストップによりエンジンを停止すると、バッテリに負担がかかり、エアコン等の使用ができないといった事が生じないように、運転者が車室内の温度を暑いと感じたときには、運転者の意志によってアイドルストップ制御を解除することができることで、より運転者の意図に沿った制御を実行できるように構成されているものである。
運転者にエンジン始動の意志があると判断したときは、スタータモータ19aを作動することでエンジンを再始動する。
エンジン停止時はオイルポンプ8が停止した状態であるため、前進クラッチ25及びCVT3の各プーリシリンダ室33,37に供給されている油も油路から抜け、油圧が低下してしまう。そのため、エンジンが再始動されるときには、前進クラッチ25もその係合状態が解かれてしまった状態となっているため、エンジン再始動時に油圧を供給する必要がある。尚、各プーリシリンダ室33,37に貯留された油は、アイドルストップ時間が短いときにはさほど抜けることはなく、ある程度の油量が確保されており、長時間停車した場合には徐々に油が抜けるよう構成されている。
(エンジン再始動制御)
次に、エンジン再始動制御について説明する。図4は実施例1におけるエンジン再始動制御を表すフローチャートである。
〔スタータモータ駆動処理〕
ステップ201では、エンジン19が完爆したかどうかを判断し、完爆していないときはステップ202へ進み、完爆したときはステップ203へ進む。尚、完爆判定は、エンジン回転数が所定回転数以上かどうかを判定すればよく特に限定しない。
ステップ202では、スタータモータ19aに駆動指令を出力する。
ステップ203では、スタータモータ19aの停止指令を出力する。
〔前進クラッチ締結処理及びトルクダウン量設定処理〕
次に、前進クラッチ締結制御及びトルクダウン量設定処理について説明する。基本的に、前進クラッチ25を締結するときは、クラッチプレートのガタや皿ばね等を押し潰し、クラッチピストンストロークが終了するまでの状態をプリチャージフェーズと定義し、クラッチピストンストロークが終了しつつ、クラッチプレートのスリップ状態を維持した状態を締結フェーズと定義し、クラッチプレートのスリップが解消され、完全締結に移行する状態を締結終了フェーズと定義する。
ステップ301では、アクセルペダルが踏み込まれているかどうかを判断し、踏み込まれているときはステップ311へ進み、それ以外の時はステップ302へ進む。
(アクセルペダルOFF時の前進クラッチ締結制御)
ステップ302では、セレクトスイッチングソレノイド70をONとし、セレクトスイッチングバルブ75を切り換える。
ステップ303では、フェーズタイマTFのカウントを開始する。
<プリチャージフェーズ処理>
ステップ304では、プリチャージフェーズにおける締結指令値Ppreをロックアップソレノイド71に出力し、セレクトコントロールバルブ90により締結圧を調圧する。
ステップ305では、プリチャージ時間Tpが経過したかどうかを判断し、経過したときはステップ306へ進み、それ以外はステップ304〜ステップ305を繰り返す。
<締結フェーズ処理>
ステップ306では、締結フェーズにおける締結指令値Pccを、棚圧進行速度Vpを達成する締結圧指令値P(Vp)として設定する。
ステップ307では、締結フェーズ時間Ts経過したかどうかを判断し、経過したときはステップ308へ進み、経過していないときはステップ306〜ステップ307を繰り返す。
<締結終了フェーズ処理>
ステップ308では、締結終了フェーズにおける締結圧指令値Pendを設定する。
ステップ309では、締結終了フェーズ時間TL経過したかどうかを判断し、経過したときはステップ310へ進み、それ以外はステップ308〜ステップ309を繰り返す。
<元圧切替処理>
ステップ310では、セレクトスイッチングソレノイド70をOFFとする。
(アクセルペダルON時の前進クラッチ締結制御)
ステップ311では、セレクトスイッチングソレノイド70をONとし、セレクトスイッチングバルブ75を切り換える。
ステップ312では、プライマリ回転数センサ4からプライマリ回転数Npri、タービン回転数センサ4aからタービン回転数Ntを読み込む。
ステップ313では、フェーズタイマTFのカウントを開始する。
<プリチャージフェーズ処理>
ステップ314では、プリチャージフェーズにおける締結指令値Ppreをロックアップソレノイド71に出力し、セレクトコントロールバルブ90により締結圧を調圧する。
ステップ315では、プリチャージフェーズにおけるトルクダウン量TDpreをエンジンコントロールユニット18に出力し、前進クラッチ25への入力トルクを制限する。尚、トルクダウン量の演算処理については後述する。
ステップ316では、プリチャージ時間Tpが経過したかどうかを判断し、経過したときはステップ317へ進み、それ以外はステップ314〜ステップ316を繰り返す。
<締結フェーズ処理>
ステップ317では、プライマリ加速度αを演算する。
ステップ318では、ステップ312において読み込まれたプライマリ回転数NpriがブレーキペダルOFF直後から上昇しているかどうか、具体的にはプライマリ回転数Npriの加速度αが閾値Xより大きいかどうかを判断し、閾値X以下のときは登坂路もしくは降坂路ではないと判断してステップ318へ進み、それ以外はステップ321へ進む。
(平坦路における締結フェーズ処理)
ステップ319では、締結フェーズにおける締結指令値Pccを、棚圧進行速度Vpを達成する締結圧指令値P(Vp)として設定する。
ステップ320では、締結フェーズにおけるトルクダウン量TDsをエンジンコントロールユニット18に出力し、前進クラッチ25への入力トルクを制限する。
ステップ321では、締結フェーズ時間Ts経過したかどうかを判断し、経過したときはステップ325へ進み、経過していないときはステップ319〜ステップ321を繰り返す。
(登坂路又は降坂路における締結フェーズ処理)
ステップ322では、締結フェーズにおける締結指令値Pccを、棚圧進行速度Vpを達成する締結圧指令値P(Vp)として設定する。
ステップ323では、図7に示すトルクダウン量マップに基づいて、プライマリ加速度αに応じたトルクダウン量TDs(α)を演算し、トルクダウン量としてTDs(α)を設定する。
ステップ324では、締結フェーズ時間Ts経過したかどうかを判断し、経過したときはステップ325へ進み、経過していないときはステップ322〜ステップ324を繰り返す。
<締結終了フェーズ処理>
ステップ325では、締結終了フェーズにおける締結指令値Pccを、締結圧指令値Pendに設定する。
ステップ326では、タービン回転数Ntとプライマリ回転数Npriとの差である前進クラッチ25のスリップ量SLIPを演算する。
ステップ327では、スリップ量SLIPが0(もしくは完全締結してもショック等が問題にならない回転数以下)かどうかを判断し、0のときはステップ328へ進み、それ以外はステップ325〜ステップ327を繰り返す。尚、トルクダウン量としては締結フェーズにおいて設定されたトルクダウン量TDsもしくはTDs(α)を継続して設定する。
<元圧切替処理>
ステップ328では、セレクトスイッチングソレノイド70をOFFとする。
ステップ329では、トルクダウン量TDを徐々に解除する。
(前進クラッチ締結処理及びトルクダウン量設定処理の作用)
次に、上記フローチャートに基づく作用について説明する。エンジン再始動指令が出力されると、ステップ201〜ステップ203においてスタータモータ19aを駆動し、エンジン19を始動する。この動作に平行して、アクセルペダルがONかどうかが判定される。アクセルペダルが踏み込まれていなければ、エンジン19はアイドル回転数を維持するため、大きなトルクが出力されることもないため、通常のタイマ管理に基づくプリチャージフェーズ→締結フェーズ→締結終了フェーズへと移行し、前進クラッチ25を締結する。
一方、アクセルペダルが踏み込まれているときは、アクセル開度に応じてエンジン出力トルクが増大する。ここで、前進クラッチ25の締結に必要な油圧が十分に確保されていない場合は、エンジン19からの入力トルクが大きくなると、前進クラッチスリップ状態が長引いてしまい、クラッチプレートの耐久性の低下や、発進応答遅れを招く。そこで、アクセルペダルが踏み込まれたときには、エンジンコントロールユニット18に対しトルクダウン量TDを出力し、前進クラッチ25への入力トルクを制限する。以下、トルクダウン量設定論理について説明する。
〔トルクダウン量の設定〕
実施例1の自動変速機にあっては、エンジン出力軸19bの回転は、トルクコンバータ1によりトルク増幅され、タービンシャフト1aを駆動する。ここで、前進クラッチ25への入力トルクを制御するとは、タービンシャフト1aのトルクを制御することとなる。
タービントルクTtは、前進クラッチ25の締結容量によって決定されるため、前進クラッチ25の締結圧指令値からタービントルクTt(Pcc)を推定する。図6はトルクコンバータ1の特性を表す値である速度比eとトルク比tの関係を表す図である。このタービントルクTt(Pcc)を出力する目標エンジントルクTe*は、
速度比e=Nt/Ne トルク比t=Tt/Te
の関係から、
Te*=1/t・Tt(Pcc)
となる。尚、タービン回転数をNt,エンジン回転数をNe,タービントルクをTt,エンジントルクをTeとする。
ここで、前進クラッチ25が締結していない状態においてエンジン再始動すると、タービンシャフト1aはタービンシャフト自体のイナーシャしか負荷を持っていないため、タービンシャフト1a自体もエンジンにより連れ回り、タービン回転数Ntは増大してしまう。この状態で速度比eをエンジン回転数Neとタービン回転数Ntの比として計算すると、速度比eは非常に大きな値として計算され、これに伴ってトルク比tも小さく演算される。すなわち、タービントルクTtに対する目標エンジントルクTe* が大きく演算されるため、トルクダウン量も小さめになってしまい、エンジン回転数が吹け上がり気味になる。すると、前進クラッチ25の締結フェーズにおけるスリップ状態が収束せず、耐久性の低下及び発進時のタイムラグを引き起こす虞がある。
そこで、実施例1のトルクダウン量演算処理では、タービン回転数Ntではなく、プライマリ回転数Npriを用いて演算する。プライマリ回転数Npriは、車両の負荷と関係している値であるため、精度の良いトルクダウン量を演算することができる。以下、上記論理に基づくトルクダウン量の設定処理について説明する。
図5はトルクダウン量設定処理を表すフローチャートである。
ステップ401では、エンジン回転数Neとプライマリ回転数Npriを読み込む。
ステップ402では、速度比e=Npri/Neを演算する。
ステップ403では、図6に示す速度比−トルク比マップからトルク比t(=Tt/Te)を読み込む。
ステップ404では、前進クラッチ締結圧指令値Pccに対応するタービントルク推定値Tt(Pcc)を演算する。
ステップ405では、各フェーズにおけるタービントルク推定値Tt(Pcc)を読み込み、このタービントルク推定値Tt(Pcc)に対応する目標エンジントルクTe*を演算し、この目標エンジントルクTe*に応じたトルクダウン量TDをエンジンコントロールユニット18に出力する。
トルクコンバータ1の特性によってトルク比tは決定されていおり、前進クラッチ締結圧指令値Pccによってタービントルク推定値Tt(Pcc)も決定できるため、速度比eによって目標エンジントルクTe*を演算することができる。この目標エンジントルクTe*が前進クラッチ締結制御における各フェーズにおいて最適な入力トルクとなるようにトルクダウン量を設定する。
ここで、平坦路を前進走行しているときには、上記論理に基づいてトルクダウン量を設定することが可能となるが、登坂路の途中でアイドルストップした場合では、上記論理をそのまま適用できない局面が存在する。以下、登坂路及び降坂路時の作用について図8のタイムチャートに基づいて説明する。
(登坂路における課題)
登坂路においてアイドルストップした後、ブレーキペダルをOFFとし、エンジン19を再始動して発進する。エンジン再始動の初期では十分に前進クラッチ25の締結に必要な油圧が確保されていないため、その間、車両は後退し始める。このとき、プライマリ回転数センサ4は駆動輪により前進時とは逆方向に回転(以下、負回転と記述する)されることとなる。プライマリ回転数センサ4は、基本的にプライマリプーリ30aと一体に回転する凹凸形状からパルス信号を出力し、センサ信号としては回転数に応じた矩形波を出力するのみであるため、回転方向までは認識できない。
この状態で、センサ信号を前進時の回転(以下、正回転と記述する)と認識して上記トルクダウン量を制御すると、図6の速度比−トルク比マップに示すように速度比eの値の上昇に伴ってトルク比tは小さくなり、目標エンジントルクTe*は大きめの値が演算され、トルクダウン量としては小さな値が設定されることとなる。ところが、図6に示すように、実際のトルクコンバータ1の特性から見ると、速度比eが負の値の時には、トルク比tは速度比e=0のときと変わらない大きな値となっている。すなわち、プライマリプーリ30aが負方向に回転した状態から、前進クラッチ25の締結容量が徐々に確保され、一端後退が止まり、前進を開始するまでは、トルクダウン量が小さく演算されてしまい、前進クラッチ25の締結容量を上回ってしまう虞がある。
(降坂路における課題)
降坂路においてアイドルストップした後、ブレーキペダルをOFFとし、エンジン19を再始動して発進する場合を考える。エンジン再始動の初期では十分に前進クラッチ25の締結に必要な油圧が確保されていないが、重力によって車両は前進し始める。このとき、プライマリ回転数センサ4は駆動輪により前進時と同じ方向に回転されることとなる。
この状態で、上記トルクダウン量を制御すると、速度比eの値の上昇に伴ってトルク比tは小さくなり、目標エンジントルクTe*は大きめの値が演算され、トルクダウン量としては小さな値が設定されることとなる。ところが、車両には重力加速度成分が作用しているため、必要以上の目標エンジントルクTe*が演算されることとなる。すなわち、前進クラッチ25に必要な締結容量を上回ってしまう虞がある。
(登坂路及び降坂路における課題の解決手段)
そこで、ステップ317において、ブレーキペダルOFF直後から、プライマリ回転数が上昇しているかどうかを判断し、上昇しているときは登坂路もしくは降坂路と判定する。具体的には、プライマリ回転数Npriの加速度αが閾値Xよりも大きいかどうかを判断する。そして、プライマリ加速度αに応じた大きめのトルクダウン量TDs(α)を設定することで、前進クラッチ25の締結容量を極力上回ることのないエンジントルクを設定することとした。
登坂路であれば、プライマリ回転数Npriは上昇を開始した後、前進クラッチ25の締結容量が徐々に確保される状態に伴って再度下降する。このときのプライマリ加速度αに応じて実際には大きなトルク比tが作用している点を補正する。一方、降坂路であれば、プライマリ回転数Npriは上昇し始めると、前進クラッチ25の締結容量にかかわらず徐々に回転数が上昇を継続する。このときのプライマリ加速度αに応じて車両に作用する重力加速度成分が作用している点を補正する。これにより、トルクダウン量不足によって前進クラッチ25がスリップ状態を継続してしまうような事が無く、素早く前進クラッチ25を締結することができる。
図8はアイドルストップ後のエンジン再始動時におけるタイムチャートである。まず、登坂路におけるタイムチャートに基づいて説明する。
時刻t1において、ブレーキペダルをOFFするとエンジン再始動制御処理を開始する。このとき、スタータモータ19aが駆動し、オイルポンプ8によりライン圧が立ち上がる。このとき、車両は重力によって後退し始めるため、プライマリ回転数Npriが上昇を開始する。
時刻t2において運転者がアクセルペダルをONとすると、発進意図があると判断して、エンジンコントロールユニット18に対しトルクダウン量の要求を行いつつ前進クラッチ25の締結制御が開始される。
時刻t3において、ライン圧が所定値に到達すると、プリチャージフェーズが開始され、プリチャージフェーズにおけるトルクダウン量TDpreが出力される。
時刻t4において、プリチャージフェーズが終了すると、締結フェーズが開始され、締結フェーズにおけるトルクダウン量TDsが出力される。締結フェーズの開始によって前進クラッチ25の締結容量が徐々に増大し、プライマリ回転数Npriは徐々に回転数が減少し始める。
時刻t5において、プライマリ回転数Npriの加速度αに対応したトルクダウン量TDs(α)が締結フェーズにおけるトルクダウン量TDsよりも大きくなると、トルクダウン量としてTDs(α)に切り換え、入力トルクを制限する。これによりスリップ量を低減すると共に、スリップ状態が収束できないような状態を回避する。
時刻t6において、締結フェーズが終了すると、タービン回転数Ntとプライマリ回転数Npriの回転数差であるスリップ量SLIPが0でないため、時刻t5において設定したトルクダウン量TDs(α)を継続して設定する。このように、エンジン19からの入力トルクを制限しつつ、前進クラッチ25の締結容量を増大させることで、プライマリ回転数Npriを素早く0に収束させる。
時刻t7において、スリップ量SLIPが0になると、前進クラッチ25へ供給する締結圧の元圧を切り換える。このとき、トルクダウン量TDs(α)を解除し、徐々にトルクダウン量を減少させ、通常のエンジントルクに復帰させる。
よって、登坂路にあっては、ブレーキペダルOFF直後のプライマリ回転数Npri変化に基づいてトルクダウン量を設定することで、トルクコンバータ特性による目標エンジントルクTe*を正確に設定することができる。これにより、前進クラッチ25のスリップ状態を素早く解消し、応答よく発進することができる。
次に、降坂路について説明する。基本的には登坂路と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。降坂路では、プライマリ回転数Npriは徐々に増大し続けることとなる。このとき、プライマリ加速度αに応じて目標エンジントルクTe*は小さめに演算される。これにより、車両の負荷が重力加速度成分によって軽減されることに対応して大きめのトルクダウン量TDs(α)が設定されるため、登坂路と同様の作用効果を得ることができる。
以下、実施例1の作用効果について列挙する。
(1)駆動輪の回転数相当値であるプライマリ回転数Npriからプライマリ加速度αを検出し、プライマリ加速度αが閾値Xよりも大きいかどうかにより、エンジン再始動直後に傾斜路の影響により車両が移動しているかどうかを判断する。傾斜路と判断されたときは、トルクダウン量が大きくなるように、具体的にはTDsをTDs(α)に補正した。これにより、前進クラッチ25に入力されるトルクを精度良く制御することが可能となり、違和感なく発進することができる。
(2)トルクダウン量TDs(α)を、トルクダウン量マップからプライマリ加速度αに応じて補正した。よって、傾斜路に応じたトルクダウン量を設定することが可能となり、傾斜路の傾斜に係わらず違和感なく発進することができる。
(3)トルクコンバータ1のトルク比tと、前進クラッチ25の締結容量に基づいてトルクダウン量TDsを制御した。これにより、傾斜路(登坂路,降坂路)においてトルクコンバータ1の特性による影響や、車両の重力加速度成分の影響が発生したとしても、十分にトルクダウン量を確保することが可能となり、違和感なく発進することができる。
尚、実施例1では、自動変速機としてベルト式無段変速機を適用したが、有段式自動変速機に本願発明を適用してもよく、特に限定しない。また、油圧検出手段としてライン圧を検出したが、前進クラッチ圧を直接検出してもよいし、前進クラッチ圧と関連性のある他の油圧、例えばセカンダリ油圧やプライマリ油圧を検出してもよい。
また、実施例1では、ステップ317において、登坂路もしくは降坂路を検出する手段としてプライマリ加速度αを用いて検出したが、プライマリ回転数Npriがエンジン始動後の一定時間内に閾値Nよりも大きいかどうかで判断してもよい。プライマリ回転数Npriが閾値Nよりも大きいときは、トルクダウン量としてプライマリ回転数Npriに応じたトルクダウン量TD=TDs(N)を設定し、プライマリ回転数Npriが閾値N以下のときはTD=TDsと設定すればよい。
実施例1におけるベルト式無段変速機を備えた車両の主要ユニットの構成を示す図である。 実施例1における油圧回路の構成を表す回路図である。 実施例1におけるアイドルストップ制御の基本制御を表すフローチャートである。 実施例1におけるエンジン再始動時制御を表すフローチャートである。 実施例1におけるトルクダウン量設定処理を表すフローチャートである。 実施例1におけるトルクコンバータ特性である速度比とトルク比の関係を表すマップである。 実施例1におけるプライマリ加速度とトルクダウン量との関係を表すマップである。 実施例1におけるエンジン再始動時の発進時を表すタイムチャートである。
符号の説明
エンジン 19
オイルポンプ 8
前進クラッチ(発進クラッチ) 25
アイドルストップコントロールユニット(アイドルストップ制御手段) 17
ライン圧センサ(油圧検出手段) 16
プライマリ回転数センサ(回転数検出手段) 4

Claims (5)

  1. エンジンにより駆動されるオイルポンプと、
    車両発進時に前記オイルポンプを油圧源とする締結圧により締結される発進クラッチと、
    該発進クラッチの解放状態から締結状態に移行する際、締結圧制御を複数のフェーズを経て行う締結圧制御手段と、
    車両停車時であって、かつ、所定の条件が成立したときはエンジンを停止し、前記所定の条件が不成立となったときはエンジンを再始動するアイドルストップ制御手段と、
    エンジンの駆動状態を制御するエンジン制御手段と、
    を備えた自動変速機の制御装置において、
    駆動輪の回転数相当値を検出する回転数検出手段と、
    エンジン再始動直後に前記回転数検出手段により検出された回転数が上昇しているかどうかを判断し、上昇しているときは傾斜路と判断し、上昇していないときは平坦路と判断する路面傾斜判断手段と、
    前記複数のフェーズに応じてエンジンの入力トルクを制限するトルクダウン量を前記エンジン制御手段に対して出力するトルクダウン制御手段と、
    前記路面傾斜判断手段により傾斜路と判断されたときは、前記トルクダウン量が大きくなるように補正するトルクダウン量補正手段と、
    を設けたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機の制御装置において、
    前記回転数検出手段により検出された駆動輪の回転数相当値の加速度を検出する加速度検出手段を設け、
    前記トルクダウン量補正手段を、前記加速度検出手段により検出された加速度に応じてトルクダウン量を補正する手段としたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の自動変速機の制御装置において、
    前記自動変速機は、発進要素としてトルクコンバータを有し、
    前記トルクダウン量決定手段は、前記トルクコンバータのトルク比と、前記発進クラッチの締結容量に基づいてトルクダウン量を制御する手段としたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  4. 請求項1ないし3いずれかに記載の自動変速機の制御装置において、
    前記路面傾斜判断手段を、エンジン再始動直後に前記回転数検出手段により検出された回転数加速度が所定値以上かどうかを判断し、所定値以上のときは傾斜路と判断し、所定値未満のときは平坦路と判断する手段としたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  5. 請求項1ないし3いずれかに記載の自動変速機の制御装置において、
    前記路面傾斜判断手段を、エンジン再始動直後に前記回転数検出手段により検出された回転数が所定値以上かどうかを判断し、所定値以上のときは傾斜路と判断し、所定値未満のときは平坦路と判断する手段としたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
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