JP2006166225A - 折畳式携帯無線装置 - Google Patents

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善宏 金崎
Nobuaki Majima
伸明 間嶋
Yutaka Saito
裕 斎藤
Hiroaki Kobayashi
弘晃 小林
Kota Aoki
恒太 青木
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Abstract

【課題】 通話状態においてアンテナ利得の高い折畳式携帯無線装置を提供する。
【解決手段】 第1筐体1及び第2筐体2を回動自在に連結するヒンジ部3は、金属ヒンジ31およびヒンジ軸32を有する。金属ヒンジ31は、第1筐体1のアンテナ素子と電気的に接続させて第1筐体1に取付けるとともに、ヒンジ軸32は、回路基板23上のグランドパターンと所定間隔を保持し、無線回路5に接続した給電部と電気的に接続して第2筐体の回路基板23上に取付ける。また、アンテナ素子のヒンジ部3寄りの端部近傍に流れるアンテナ電流を分流させる電流分流素子15を第1筐体1に設け、アンテナ素子及びヒンジ部3と回路基板23上のグランドパターンとでダイポールアンテナを構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、折畳式携帯無線装置に関するものである。
折畳式携帯電話機は、一般に、第1筐体と第2筐体がヒンジ部で互いに回動可能となるよう連結されており、開閉自在な構成を有している。また、この折畳式携帯電話機は、通常、一方の筐体、例えば第1筐体に大型の表示画面を備えており、筐体を開くとその大型画面を視認でき、折畳んで閉じると筐体が小型化されるので携帯に便利であるという利点がある。
このような折畳式携帯無線機では、例えば内蔵アンテナとして第1筐体の一部を構成する導体をアンテナ素子として用い、第2筐体からヒンジ部を通る給電線やフレキシブルプリント基板の導体パターンを介してアンテナ素子に給電するものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
また、この他の内蔵アンテナとしては、例えば図8に示すのものが知られている。即ち、この内蔵アンテナには、第1、第2アンテナ素子を備えており、ダイポールアンテナとして動作する。このうち、第1アンテナ素子は、第1筐体101の一部を構成する金属フレーム104と金属製のヒンジ部103とからなるものであって、給電金具105と整合回路106を介して第2筐体102の回路基板107上の無線回路108と接続し、第2筐体102側から給電している。一方、第2アンテナ素子は、第2筐体102の回路基板107の接地電位となる導体パターンからなるものである。
特開2001−156898号公報(第4頁、第1図) 特開2002−335180号公報(第3頁、第4頁、第1図〜第4図)
しかしながら、上記した従来の折畳式携帯無線機にあっては、例えば特許文献1、2に記載のアンテナ素子や図8に示す後者の第1アンテナ素子は、給電線やフレキシブルプリント基板上の導体パターンを用いて給電しているため、給電系にアンテナ電流が集中し、アンテナ性能が劣化するという問題があった。また、例えば図8に示す折畳式携帯無線機では、筐体を開いた通話状態のときに、金属フレーム104と使用者の頭部が近接するため、アンテナの放射抵抗が低下し、アンテナ利得が低下するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、筐体を開いて通話するときに、高いアンテナ性能を得ることができる折畳式携帯無線装置を提供することを目的とする。
本発明の折畳式携帯無線装置は、第1筐体と、第2筐体と、前記第1筐体と前記第2筐体とを回動自在に連結するヒンジ部と、前記第1筐体に設けられるアンテナ素子と、前記第2筐体内部に設けられ、グランドパターンを有する回路基板と、前記回路基板上の無線回路に接続された給電部とを備え、前記ヒンジ部は、導電性の金属で構成され、互いに回動可能に連結される第1ヒンジ部と第2ヒンジ部とを有し、前記第1ヒンジ部は、前記第1筐体に設けられ、前記アンテナ素子の前記ヒンジ部側の端部に電気的に接続されており、前記第2ヒンジ部は、前記第2筐体に設けられ、前記回路基板上のグランドパターンと所定の間隔を隔てて配置されかつ前記給電部に電気的に接続されており、前記第1筐体には、前記アンテナ素子の前記ヒンジ部側の端部近傍に流れるアンテナ電流を分流させる電流分流手段が設けられることを特徴としている。
この構成により、アンテナ素子及びヒンジ部と、回路基板上のグランドパターンとがダイポールアンテナとして動作する際に、ヒンジ部がアンテナ電流の経路となる。従って、給電線やフレキシブルプリント基板上の導体パターンをアンテナ電流経路とする場合と比較すると、アンテナ電流が広範囲に分布するので経路のインピーダンスが低くなり、アンテナ性能を高くできる。また、ヒンジ部を構成する金属部品である導電性金属ヒンジ部自体を給電経路としているので、ヒンジ内部に給電経路のための専用の板金や給電線を配置するような複雑な構造をとることなく、簡単なヒンジ部の構成で高いアンテナ性能を確保できる。さらに、第1筐体に設けた電流分流手段により、アンテナ素子のヒンジ部寄りの端部近傍に流れるアンテナ電流を筐体の厚さ方向に分流させることができるので、筐体を開いて通話を行うときに、人体近接によるアンテナ利得の低下を軽減できる。
また、本発明の折畳式携帯無線装置は、前記電流分流手段が、前記アンテナ素子の前記ヒンジ部側の端部近傍の少なくとも2点で前記アンテナ素子と電気的に接続された導電性金属素子を備えることを特徴としている。この構成により、アンテナ素子のヒンジ部寄りの端部近傍に流れるアンテナ電流を筐体の厚さ方向に分流させることにより、筐体を開いて通話を行うときに、人体近接によるアンテナ利得の低下を軽減できる。
また、本発明の折畳式携帯無線装置は、前記電流分流手段が、前記アンテナ素子の前記ヒンジ部側の端部近傍に配置された導電性金属素子を備え、前記導電性金属素子の一端のみが前記アンテナ素子と電気的に接続されることを特徴としている。この構成により、アンテナ素子のヒンジ部寄りの端部近傍に流れるアンテナ電流を筐体の厚さ方向に分流させることにより、筐体を開いて通話を行うときに、人体近接によるアンテナ利得の低下を軽減できる。
また、本発明の折畳式携帯無線装置は、前記導電性金属素子が、前記第1筐体の、通話の際に人体に近接する面とは反対面側に配置されることを特徴としている。この構成により、アンテナ素子のヒンジ部寄りの端部近傍に流れるアンテナ電流を、人体と距離をとって筐体厚さ方向に分流させることにより、筐体を開いて通話を行うときに、人体近接によるアンテナ利得の低下を軽減できる。
また、本発明の折畳式携帯無線装置は、前記電流分流手段が、動作周波数の切替に対応して、前記導電性金属素子の電気長を切り替える手段を有することを特徴としている。この構成により、導電性金属素子を複数搭載する場合に比較し、少ない実装面積でも、複数の動作周波数で高いアンテナ性能を提供できる。
本発明によれば、第1筐体のヒンジ部寄りの端部近傍に電流分流手段を設けており、アンテナ素子のヒンジ部寄りの端部近傍に流れるアンテナ電流を筐体の厚さ方向に分流させることにより、筐体を開いて通話するときに、高いアンテナ性能が得られる折畳式携帯無線装置を提供できる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る折畳式携帯無線機を示すものであり、この折畳式携帯無線機は、ヒンジ部3を介して回動自在に連結された第1筐体1および第2筐体2と、この第1筐体1に設けたアンテナ素子を構成する金属フレーム12と、第2筐体2内部に設けた、グランドパターンを有する回路基板23と、この回路基板23上の無線回路5(「無線部」を構成する)に接続された図示外の給電部とを備えている。
第1筐体1は、図1において、上ケース11と、この上ケース11に係合し固定した金属フレーム12とで構成しており、通話相手からの音声を出力するレシーバを含む受話部13などを備えている。
板状の金属フレーム12は、図1(A)に示すように、上ケース11の+X側の面、すなわち一般に表示部14を配置する面に装着される。この金属フレーム12は、一般に、高い導電性を有する導電性材料で、かつ、軽量で強度が高い金属、例えばマグネシウム合金が用いられる。これにより、薄型形状である第1筐体1の強度を確保するとともに金属フレーム12が板状の第1アンテナ素子としても動作する。一般に、金属フレーム12の長辺の長さL1は、90mm程度のもので構成する。なお、前述の第1アンテナ素子は、上ケース11に装着される金属フレーム12に限定するものではなく、上ケース11自体を構成する金属板や上ケース11内に設けられた図示外の回路基板上のグランドパターンであってもよい。
また、受話部13の開口部である音孔は、図3に示すように、開いて通話する状態のときに、使用者側に向くよう構成している。
一方、第2筐体2は、下ケース21と、使用者の音声を取得するマイクロフォンを含む送話部22と、前述した回路基板23などを備えている。この回路基板23は、携帯無線機の各種機能を実現する回路部品が実装されたプリント基板であり、そのほぼ全面にグランドパターンを形成しており、第2アンテナ素子として動作する。なお、上ケース11および下ケース21は、一般に、軽量な物質、例えばABS樹脂などで形成されている。また、上ケース11、下ケース21は、それぞれヒンジ部3によって、回動可能な状態で電気的に接続している。
ヒンジ部3は、金属ヒンジ31(「第1ヒンジ部」を構成する)と、導電性材料で構成するヒンジ軸32(「第2ヒンジ部」を構成する)とを備えている。
金属ヒンジ31は、導電性材料の金属、例えばマグネシウム合金で構成されている。本実施形態の金属ヒンジ31は、第1筐体1の金属フレーム12と同一材料で一体成型されており、金属フレーム12と金属ヒンジ31は電気的に接続されている。なお、ヒンジ部3の一部である金属ヒンジ31と回路基板23上のグランドパターンとの間隔G(図1(A)参照)は極力離す(例えば2GHzでは2mm以上)ことが、アンテナ利得を確保するうえで望ましい。また、金属ヒンジ31は、金属フレーム12と一体成型されたものに限らず、別ピースで構成し、ネジで固定する構成であってもよい。
ヒンジ軸32は、金属ヒンジ31に挟まれた状態で回動可能に支持されており、ヒンジ軸32と金属ヒンジ31が接触する構造により、電気的に接続する。なお、ヒンジ軸32と金属ヒンジ31は、機械的に接触しない構成であってもよい。その場合、例えば、両者がきわめて近接(例えば、0.5mm以下の間隔)するように構成すると、電磁的な結合によりヒンジ軸32と金属ヒンジ31は高周波的に接続し、導通する。また、ヒンジ軸32は、両端を取付ネジ32Aによって下ケース21に取り付けて機械的に固定している。また、ヒンジ軸32の一方の端には、取付ネジ32Aによって給電金具33が取り付けられており、ヒンジ軸32に接触することにより電気的に接続される。ヒンジ部3を以上のように構成することにより、第1筐体1は回動可能に支持され、金属フレーム12と給電金具33は、ヒンジ部3を介して電気的または電磁的に接続される。
給電金具33は、下ケース21の内部に配置された回路基板23上の整合回路4及び無線回路5と、例えばバネ接触や半田付けで接続する。
整合回路4では、ダイポールアンテナのインピーダンスを無線回路5の入力インピーダンス(一般には50Ω)に整合させている。
無線回路5は、折畳式携帯無線機の送信および受信機能を有している。また、この無線回路5の出力は、整合回路4の入力に接続している。
以上のように構成された本実施形態によれば、金属フレーム12と金属ヒンジ31とヒンジ軸32は、長さL2(例えば、100mm)の第1アンテナ素子として動作する。また、長さがL3(例えば、90mm)である回路基板23上のグランドパターンが第2アンテナ素子として動作する。すなわち、第1、第2筐体1、2を開いた状態において、金属フレーム12と、金属ヒンジ31と、ヒンジ軸32と、回路基板23上のグランドパターンが、ダイポールアンテナとして動作する。
また、本実施形態では、無線部5からヒンジ部3の一部を構成する金属ヒンジ部31に給電する構造としているので、ヒンジ部3の内部に給電のため専用の給電金具を配置するような複雑な構造をとることなく、簡単なヒンジ部3の構成により、高いアンテナ性能が得られる。
また、本実施形態の折畳式携帯無線機では、図1及び図2に示すように、電流分流素子(「電流分流手段」を構成する)15を設けている。即ち、この電流分流素子15は、例えば金属フレーム12と同一材料(導電性金属素子)で一体成型される直方体の金属塊である。また、この電流分流素子15は、第1筐体1において、金属フレーム12のヒンジ部3側の端部に電気的に接続されており、第1アンテナ素子の一部として動作する。
従って、本実施形態によれば、アンテナ電流が流れる経路のインピーダンスを低くできるうえ、特定部分のアンテナ電流が人体の影響を受ける場合においても広範囲にアンテナ電流が分布するので、アンテナ全体の動作に及ぼす影響が小さくなり、通話状態において高いアンテナ性能を確保できる。
次に、図4(A)は電流分流素子15が搭載された状態の電流分布を示したものであり、図4(B)は電流分流素子がない場合の第1アンテナ素子と第2アンテナ素子の電流分布を示したものである。
この図4(A)に示すように、電流分流素子15が搭載された部分では、アンテナ電流が第1筐体1の厚さ方向(X軸方向)に分流され、図4(B)に示す電流分流素子15が搭載されていない状態と比較して、通話状態のときに人体側の面(図4(A)において右側面)を流れる電流が減少する。
以上のように電流分流素子15を配置し、第1アンテナ素子のヒンジ部3寄りの端部近傍に流れるアンテナ電流を分流させることにより、図3に示すような通話状態において、(頭部100や手200など)人体の影響を受けるアンテナ電流が減少するため、通話状態のアンテナ性能が改善される。例えば、2GHzにおいて、幅d1が2mm、高さd2が5mm、長さd3が筐体幅とほぼ等しい45mmの電流分流素子15の場合、通話利得が1dB改善する。また、電流分流素子15は、電流の集中するヒンジ部2近傍に配置すると、より高いアンテナ性能が得られる。
なお、電流分流素子15の形状は、本実施形態に示すような直方体に限るものではない。即ち、金属フレーム12と接続され、第1アンテナ素子のヒンジ部3寄りの端部近傍に流れるアンテナ電流を筐体の厚さ方向(X軸方向)に分流させることが可能な立体、例えば半円柱や、三角柱、もしくは任意の曲面などで構成した立体でもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る折畳式携帯無線機について、図5を参照しながら詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一番号を付すとともに、説明を省略する。
本実施形態の折畳式携帯無線機は、図5に示すように、第1の実施形態の電流分流素子15の替わりに、電流分流素子(「電流分流手段」を構成する)16を備えている。
この電流分流素子16は、ブリッジ状の導電性の金属板であり、例えば洋白(一般に銅、ニッケル、亜鉛の合金)で形成されている。また、この電流分流素子16は、両端が、金属フレーム12の下端近傍に取付ネジ16Aで固定されて電気的に接続される。なお、電流分流素子16と金属フレーム12は接触しない構成であってもよい。この場合、両者がきわめて近接(例えば、0.5mm以下の間隔)するように構成すると、電流分流素子16は、電磁的な結合により高周波的に接続して第1アンテナ素子の一部として動作する。また、本実施形態の電流分流素子16は、金属フレーム12と2点のみでしか接続されていないが、第1、第2筐体1、2の幅方向に流れるアンテナ電流が筐体の厚さ方向(X軸方向)に分流され、電流分流素子16が搭載されていない状態と比較して、通話状態のときに人体側の面を流れる電流が減少する。
以上のように、本実施液体によれば、電流分流素子16を配置し、第1アンテナ素子のヒンジ部3寄りの端部近傍に流れるアンテナ電流を分流させることにより、例えば図3に示すような通話状態ときに、人体の影響を受けるアンテナ電流が減少する。このため、通話状態のアンテナ性能が改善される。即ち、本実施形態の折畳式携帯無線機では、例えば2GHzにおいて、この電流分流素子16が、幅d1が2mm、高さd2が5mm、長さd3が第1筐体1の幅とほぼ等しい45mmの板状である場合、通話利得が1dB改善する。なお、電流分流素子16の配置方向は、筐体の幅方向でも長手方向でも、効果を有するが、筐体の幅方向で、かつ電流の集中するヒンジ部3近傍に配置すると、より高いアンテナ性能が得られる。また、本実施形態の電流分流素子16は、2点で接続されるが、3点以上で接続される場合であっても、同様の効果が得られる。また、本実施形態の第2電流分流素子16は単数であるが、複数配設しても同様の効果が得られる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る折畳式携帯無線機について、図6を参照しながら詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一番号を付すとともに、説明を省略する。
本実施形態に係る折畳式携帯無線機は、図6に示すように、第1の実施形態の電流分流素子15の替わりに、電流分流素子17を備えている。
この電流分流素子17は、板状の導電性の金属板であり、例えば洋白(一般に銅、ニッケル、亜鉛の合金)で構成されている。即ち、この電流分流素子17は、この片端が、金属フレーム12の下端近傍に、取付ネジ7Aで固定し電気的に接続される。なお、この電流分流素子17と金属フレーム12は、接触しない構成であってもよい。この場合、両者がきわめて近接(例えば、0.5mm以下の間隔)するように構成すると、電流分流素子17は、電磁的な結合により高周波的に接続して第1アンテナ素子の一部として動作する。また、本実施形態の電流分流素子17は、1点のみでしか接続されていないが、特定の周波数帯に共振する素子であり、筐体幅方向に流れるアンテナ電流が筐体の厚さ方向(X軸方向)に分流され、電流分流素子19が搭載されていない状態と比較して、通話状態の人体側の面を流れる電流が減少する。
以上のように、本実施形態によれば、電流分流素子17を配置し、第1アンテナ素子のヒンジ部寄りの端部近傍に流れるアンテナ電流を分流させることにより、例えば図3に示すような通話状態において、人体の影響を受けるアンテナ電流が減少するため、通話状態のアンテナ性能が改善される。即ち、本実施形態では、例えば2GHzにおいて、電流分流素子17が、幅d1が2mm、高さd2が5mm、長さd3が筐体幅とほぼ等しい45mmの板状である場合、通話利得が1dB改善する。なお、本実施形態の電流分流素子17は、給電金具33の配置される端面(−Y方向側)で金属フレーム12と接続されているが、反対側の端面(+Y方向側)であってもよい。また、共振周波数が動作周波数と異なる場合でも、0.5dB程度の通話利得の改善効果がある。また、電流分流素子17の配置方向は、筐体の幅方向でも長手方向でも効果を有するが、特に、幅方向で、かつ、電流の集中するヒンジ部3近傍に配置すると、より高いアンテナ性能が得られる。また、本実施形態の電流分流素子17は、単一であるが、複数配設しても同様の効果が得られる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る折畳式携帯無線機について、図7を参照しながら詳細に説明する。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一番号を付すとともに、説明を省略する。
本実施形態に係る折畳式携帯無線機は、図7に示すように、第1筐体1に、上部フレキシブル基板18と、電流分流素子19とを備える。
このうち、上部フレキシブル基板18には、高周波スイッチ18Aと、第1リアクタンス回路18Bと、第2リアクタンス回路18Cとを備える。
高周波スイッチ18Aは、動作周波数を「第1周波数帯」と「第2周波数帯」とで切り替えるものであり、例えば本実施形態では、第1周波数帯は2GHz帯、第2周波数帯は1.7GHz帯である。また、この高周波スイッチ18Aは、第2筐体2の回路基板23上に設けた制御部6と接続されている。そして、この高周波スイッチ18Aは、制御部6からの選択信号により、第1周波数帯が指定された場合は、第1リアクタンス回路18Bと電流分流素子19を接続し、第2周波数帯が指定された場合は、第2リアクタンス回路18Cと電流分流素子19を接続する。
第1リアクタンス回路18Bおよび第2リアクタンス回路18Cは、チップインダクタもしくはチップキャパシタから構成されており、上部フレキシブル回路基板18のグランドパターンを介し、金属フレーム12と接続される。このとき、電流分流素子19の電気長は、素子自体の長さと接続されたリアクタンス回路で決定される。
制御部6は、前述したように、本実施形態の動作周波数として、第1周波数帯と第2周波数帯のいずれかを選択し、無線回路5および高周波スイッチ18Aに動作周波数の選択信号を送出する。これにより、無線回路5は、動作周波数を制御部6からの選択信号に対応した周波数に切り替える。ここで、無線回路5は制御部6と同一基板内に配置されているため、無線回路5への選択信号は回路基板23の信号線パターンで伝送されるが、高周波スイッチ18Aは上部フレキシブル回路基板18に実装されているため、高周波スイッチ18Aへの選択信号は、回路基板23からヒンジ部3内部に配置された図示外のフレキシブルプリント基板の信号線パターンにより伝送される。
一方、電流分流素子19は、板状の導電性の金属板であり、例えば洋白(一般に銅、ニッケル、亜鉛の合金)で構成されている。即ち、この電流分流素子19は、この片端が、金属フレーム12の下端近傍において、上部フレキシブル基板18と取付ネジ19Aで固定されている。これにより、上部フレキシブル基板18のグラウンドパターンは、金属フレーム12と電気的に接続され、上部フレキシブル基板18の導体パターンと電気的に接続されるが、金属フレーム12とは電気的に接続されない。なお、この電流分流素子19は、上部フレキシブル基板18の導体パターンを介して高周波スイッチ18Aに接続され、第1アンテナ素子の一部として動作する。
本実施形態の携帯無線機によれば、以上のように構成したので、動作周波数によって、電流分流素子19の電気長を切り替えることができる。この構成により、単一の電流分流素子19であっても複数の動作周波数での送受信動作が可能となる。その結果、複数の動作周波数に対し、電流分流素子19を複数搭載する場合に比べて少ない実装面積で高いアンテナ性能を提供できる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
本発明の折畳式携帯無線装置は、電流分流手段を搭載することにより、第1筐体と第2筐体を開いた通話状態において高いアンテナ利得を得ることができる効果を有し、アンテナ利得が高い折畳式携帯無線機などとして有用である。
(A)は本発明の第1の実施形態に係る折畳式携帯無線機の概略構成を示す平面図、(B)はその縦断面図、(C)はその横断面図 図1に示す折畳式携帯無線機の要部構成を示す概略斜視図 図1に示す折畳式携帯無線機の通話状態を示す説明図 (A)は電流分流素子15が搭載された状態の電流分布を示した説明図、(B)は電流分流素子がない場合の第1アンテナ素子と第2アンテナ素子の電流分布を示した説明図 (A)は本発明の第2の実施形態に係る折畳式携帯無線機の概略構成を示す平面図、(B)はその縦断面図、(C)はその横断面図 (A)は本発明の第3の実施形態に係る折畳式携帯無線機の概略構成を示す平面図、(B)はその縦断面図、(C)はその横断面図 (A)は本発明の第4の実施形態に係る折畳式携帯無線機の概略構成を示す平面図、(B)はその縦断面図、(C)はその横断面図 (A)は従来の折畳式携帯無線機の概略構成を示す平面図、(B)はその側面図
符号の説明
1 第1筐体
11 上ケース
12 金属フレーム(第1アンテナ素子)
13 受話部
14 表示部
15 電流分流素子(電流分流手段)
16 電流分流素子(電流分流手段)
18 上部フレキシブル基板
18A 高周波スイッチ
18B 第1リアクタンス回路
18C 第2リアクタンス回路
19 電流分流素子
2 第2筐体
21 下ケース
22 送話部
23 回路基板(第2アンテナ素子)
3 ヒンジ部
31 金属ヒンジ(第1ヒンジ部)
32 ヒンジ軸(第2ヒンジ部)
4 整合回路
5 無線回路
6 制御部

Claims (5)

  1. 第1筐体と、
    第2筐体と、
    前記第1筐体と前記第2筐体とを回動自在に連結するヒンジ部と、
    前記第1筐体に設けられるアンテナ素子と、
    前記第2筐体内部に設けられ、グランドパターンを有する回路基板と、
    前記回路基板上の無線回路に接続された給電部とを備え、
    前記ヒンジ部は、導電性の金属で構成され、互いに回動可能に連結される第1ヒンジ部と第2ヒンジ部とを有し、
    前記第1ヒンジ部は、前記第1筐体に設けられ、前記アンテナ素子の前記ヒンジ部側の端部に電気的に接続されており、
    前記第2ヒンジ部は、前記第2筐体に設けられ、前記回路基板上のグランドパターンと所定の間隔を隔てて配置されかつ前記給電部に電気的に接続されており、
    前記第1筐体には、前記アンテナ素子の前記ヒンジ部側の端部近傍に流れるアンテナ電流を分流させる電流分流手段が設けられる携帯無線装置。
  2. 前記電流分流手段は、前記アンテナ素子の前記ヒンジ部側の端部近傍の少なくとも2点で前記アンテナ素子と電気的に接続された導電性金属素子を備える請求項1に記載の携帯無線装置。
  3. 前記電流分流手段は、前記アンテナ素子の前記ヒンジ部側の端部近傍に配置された導電性金属素子を備え、前記導電性金属素子の一端のみが前記アンテナ素子と電気的に接続される請求項1に記載の携帯無線装置。
  4. 前記導電性金属素子は、前記第1筐体の、通話の際に人体に近接する面とは反対面側に配置される請求項2又は3に記載の携帯無線装置。
  5. 前記電流分流手段は、動作周波数の切替に対応して、前記導電性金属素子の電気長を切り替える手段を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯無線装置。
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