JP2006164797A - フレキシブルケーブル用変換コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数枚のフレキシブル配線材が積層されたフレキシブルケーブルの配線部の端末を他の回路に簡単な作業で接続できるようにする。
【解決手段】 複数枚のフレキシブル配線材10A,10Bが積層された配線部WPの端末に変換コネクタTCを接続する。変換コネクタTCは変換端子40,50とこれを保持するハウジング20,30とを備える。変換端子40は、フレキシブル配線材10A,10Bの各導体12に接続可能な形状の第1接続部42,52と、相手方コネクタの端子に嵌合可能な第2接続部44,54とを両端に有し、各フレキシブル配線材10の導体12の配列に対応する配列で前記ハウジング20,30に保持される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数枚のフレキシブル配線材が積層された配線部を有するフレキシブルケーブルに用いられる変換コネクタに関するものである。
配線部が可撓性を有するフレキシブルケーブルとして、複数枚の薄肉のフレキシブル配線材(例えば複数本の偏平な導体がその幅方向に並べられて絶縁層により被覆されたフレキシブルフラットケーブル)がその厚み方向に積層されることにより前記配線部を構成するものが知られている。このようなフレキシブルケーブルによれば、前記フレキシブル配線材の使用により配線部の可撓性を確保しながら、当該フレキシブル配線材を複数枚積層して使用することにより、導体の本数を増やすことが可能になる。
例えば特許文献1には、前記配線部がキャタピラ状の保護部材に挿通されたフレキシブルケーブルであって、車体とスライドドアとの間に配索されたものが、開示されている。
特開2002−42924号公報
前記特許文献1には、複数枚のフレキシブル配線材が積層されたケーブル配線部の端末を他の回路に接続するための具体的手段について特に開示されていない。前記各フレキシブル配線材の導体は一般の絶縁電線における導体とは異なる形状を有しているため、当該導体を他の回路にそのまま接続することは困難である。しかも、当該フレキシブル配線材が複数枚積層されているため、各フレキシブル配線材の導体端末を1枚ずつ個別に外部回路に接続するとなると多大な手間が生ずる。
本発明は、このような事情に鑑み、複数枚のフレキシブル配線材が積層されたフレキシブルケーブルの配線部の端末を他の回路に簡単な作業で接続できるようにすることを目的とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明は、複数本の偏平な導体がその幅方向と平行な方向に並べられてこれらの導体を被覆する絶縁層により一体化された複数枚のフレキシブル配線材がその厚み方向に間隔をおいて積層された配線部を有するフレキシブルケーブルの当該配線部の端部に設けられ、かつ、相手方のコネクタに結合可能な変換コネクタであって、前記各フレキシブル配線材の各導体に接続可能な形状の第1接続部と前記相手方コネクタの端子に嵌合可能な第2接続部とを両端に有する複数の変換端子と、これらの変換端子を前記配線部における各フレキシブル配線材の導体の配列に対応する配列で保持するハウジングとを備えるものである。
この変換コネクタによれば、当該変換コネクタを相手方コネクタに結合してこの相手方コネクタの各端子に各変換端子の第2接続部を嵌合するだけの簡単なコネクタ結合操作のみで、前記各フレキシブル配線材の各導体を前記変換端子及びこれに嵌合される相手方コネクタの端子を介して外部回路に一括接続することが可能になる。
ここで、各変換端子の具体的な形状は問わないが、これら変換端子の第1接続部としては、前記フレキシブル配線材の導体をその厚み方向の両側から挟持する一対の挟持部を有するものが、好適である。この構成によれば、前記フレキシブル配線材の導体が特殊な形状(例えば偏平な形状)であっても当該導体を不都合なく変換端子に電気的に接続することが可能になる。
この場合、前記挟持部の少なくとも一方が前記フレキシブル配線材の導体の厚み方向に撓み変形可能なばね挟持部であれば、その弾発力を利用して当該ばね挟持部とフレキシブル配線材の導体との好適な接触圧を得ることができる。
前記ハウジングは、その全体が一体化されたものでもよいが、前記各変換端子を保持する端子保持部と、前記各フレキシブル配線材のうち前記第1接続部に接続される部分以外の部分を保持する配線材保持部とに分割されており、これら端子保持部と配線材保持部とを結合することにより当該配線材保持部に保持されている各フレキシブル配線材の各導体が前記各変換端子の第1接続部に接続されるように構成されているものであれば、さらに好ましい。
この構成によれば、前記端子保持部から配線材保持部を分離した状態(完全結合していない状態)で当該配線材保持部に各フレキシブル配線材の所定部分(第1接続部に接続される部分以外の部分)を保持させておき、その後に当該配線材保持部を端子保持部に結合するだけの簡単な操作で、当該配線材保持部に保持されている各フレキシブル配線材の導体を端子保持部側の各変換端子の第1接続部に一括接続することが可能になる。
この場合において、前記配線材保持部が、前記フレキシブル配線材を係止する係止位置と当該係止位置から待避する待避位置とに変位可能な配線材係止部を有し、前記端子保持部が、この端子保持部と前記配線材保持部とが結合されるのに伴って前記配線材係止部を前記係止位置に拘束する拘束部を有する構成とすれば、前記端子保持部が前記配線材保持部に完全結合されていない状態で前記各配線材係止部の待避位置への待避を利用しながら当該配線材係止部とフレキシブル配線材とを容易に係合することができ、しかも、この状態で当該配線材保持部を端子保持部に結合すれば、この端子保持部の拘束部が前記配線材係止部を前記係止位置に拘束することによって当該配線材係止部による各フレキシブル配線材の係止をより確実なものにすることができる。
前記フレキシブル配線材の具体的な係止構造としては、前記各フレキシブル配線材の端末に補強板が積層され、この補強板の配線材幅方向両端部に被係止部が形成される一方、前記配線材係止部は前記両被係止部に対して前記配線材幅方向の両外側から係合する形状を有し、前記端子保持部の拘束部は前記配線材係止部を外側から拘束するものが、好適である。
この構成によれば、フレキシブル配線材に配線される各導体には影響を与えずにその係止をすることができ、しかも、フレキシブル配線材端末の補強板の強さを利用して係止強度を高めることができる。
前記配線材保持部は、前記端子保持部から完全に分離されたものでもよいが、前記端子保持部と完全結合される完全結合位置とこの完全結合位置よりも手前側の位置であって当該配線材保持部に保持されるフレキシブル配線材と前記端子保持部に保持される変換端子とが離間する仮結合位置との間で移動可能となるように前記端子保持部に連結されているものであれば、当該配線材保持部と端子保持部の一方を紛失するおそれがなく、しかも、これら配線材保持部と端子保持部との結合作業が容易になって、ハウジングの取扱いが便利になる。
また本発明は、複数本の導体が平面状に並べられてこれらの導体を被覆する絶縁層により偏平な形状に一体化された複数枚のフレキシブル配線材からなり、これらのフレキシブル配線材がその厚み方向に間隔をおいて積層された配線部と、この配線部の少なくとも一方の端部に設けられる前記変換コネクタとを備え、この変換コネクタの各変換端子の第1接続部に前記各フレキシブル配線材の各導体が接続されるフレキシブルケーブルである。
このフレキシブルケーブルによれば、複数枚のフレキシブル配線材の積層により、配線部の可撓性及び導体総本数を十分に確保しながら、その端末に設けられた変換コネクタを利用して前記配線部を外部回路に簡単な作業で接続することが可能になる。
以上のように、本発明によれば、複数枚のフレキシブル配線材の積層により可撓性及び十分な導体総本数が確保された配線部を簡単な操作で外部回路に容易に接続することができる効果がある。
本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すフレキシブルケーブルは、配線部WPと、その両側端末にそれぞれ設けられた変換コネクタTCとを備えている。
前記配線部WPは、複数枚の薄肉のフレキシブル配線材がその厚み方向に間隔をおいて積層されたもので、これらのフレキシブル配線材の中間部分は保護用の配線材カバーWCに挿通されている。この配線材カバーWCは、可撓性を有するようにキャタピラ状あるいは蛇腹状に形成されている。
図例では、前記配線部WPが8枚のフレキシブル配線材を含んでおり、これらのフレキシブル配線材が4枚ずつの2つのグループに分けられ、各グループについて前記変換コネクタTCが設けられている。以下、図1手前側のグループについてその構造を開示する。
このグループには、図2にも示されるように、小電流用の2枚のフレキシブル配線材10Aと、その両外側に積層される大電流用の2枚のフレキシブル配線材10Bとが含まれている。
各フレキシブル配線材10A,10Bは、図6(a)(b)に示すように、複数本の導体12と、これら導体12を表裏両側から被覆する絶縁層13,14とを含んでいる。各導体12は偏平な断面形状を有し、その幅方向に平面状に配列された状態で、絶縁層13,14同士の間に挟み込まれ、かつ、各導体12同士の間に前記絶縁層14が介在している。ここで、小電流用のフレキシブル配線材10Aは幅狭の6本の導体12を含み、大電流用のフレキシブル配線材10Bは幅広の2本の導体12を含んでいる。
図2及び図4(a)(b)に示すように、各フレキシブル配線材10A,10Bの端末においては、その表側の絶縁層13が局所的に除去されて導体12が露出しており、その反対側(裏側)に厚みの大きな補強板16が積層されて接着されている。
さらに、各補強板16及びこの補強板16に重なる配線材本体の幅方向両端部(図1では上下端部)には、その厚み方向に貫通する切欠18が形成されている。これらの切欠18は、後述の配線材保持部30により係止される被係止部を構成している。
前記変換コネクタTCは、前記の4枚のフレキシブル配線材10A,10Bの端末に共通して接続され、当該フレキシブル配線材10A,10Bからなる配線部WPを外部回路に接続する媒体としての役割を果たす。この変換コネクタTCの具体的構造を図2〜図11に示す。
この変換コネクタTCは、図2に示すように、複数本の小電流用の変換端子40と、複数本の大電流用の変換端子50と、これらの変換端子40,50を一括保持するハウジングとを備えている。このハウジングは、前記各変換端子40,50を保持する端子保持部20と、前記各フレキシブル配線材10A,10Bの端末をまとめて保持する配線材保持部30とに分割されている。
前記各変換端子40の一方の端部は前記フレキシブル配線材10Aの各導体12に接続される第1接続部42とされ、他方の端部は図略の相手方コネクタ(すなわちこの変換コネクタTCと結合されるコネクタ)のコネクタ端子に嵌合される第2接続部44とされている。
前記第1接続部42は、図3及び図4(a)に示すように、フレキシブル配線材10Aの端末を表裏両側から挟み込む一対の挟持片42a,42aを有している。各挟持片42a,42aの端部には、内向きに突出する挟持部42bが形成され、これら挟持部42b同士の間に前記フレキシブル配線材10Bの端末を挟みこんだ状態でその一方の挟持部42bが露出状態の導体12に接触して当該導体12と電気的に導通できるようになっている。
これに対して前記第2接続部44は、図略の相手方コネクタに設けられた端子の雌型接触部に嵌入可能なタブ、すなわち雄型接触部となっている。
同様に、前記各変換端子50の一方の端部は前記フレキシブル配線材10Bの各導体12に接続される第1接続部52とされ、他方の端部は図略の相手方コネクタ(すなわちこの変換コネクタTCと結合されるコネクタ)のコネクタ端子に嵌合される第2接続部54とされている。
前記第1接続部52は、図3及び図4(b)に示すように、フレキシブル配線材10Bの端末を表裏両側から挟み込む一対の挟持壁52a,52aを有している。各挟持壁52aは、その先端部が内側に折り返されて内向きに山型のばね挟持片52b,52bが形成された構造を有しており、これらばね挟持片52b,52bの弾性的な撓み変形を伴いながら当該ばね挟持片52b,52b同士の間に前記フレキシブル配線材10Bの端末を挟みこんだ状態でその一方の挟持部52bがその弾性復帰力に相当する圧力で露出状態の導体12に接触して当該導体12と電気的に導通できるようになっている。
これに対して前記第2接続部54は、前記第1接続部44と同様、図略の相手方コネクタに設けられた端子の雌型接触部に嵌入可能なタブ、すなわち雄型接触部となっている。
前記ハウジングの端子保持部20は、端子保持壁22と、この端子保持壁22の前後両側に形成される角筒状のフード24,26とを一体に有している。
前記各端子保持壁22には、前記各変換端子40,50がその軸方向に貫通しており、この貫通状態で当該各変換端子40,50の中間部(第1接続部42,52と第2接続部44,54との間の部位)が当該端子保持壁22に保持されている。
これら変換端子40,50の配列は、前記各フレキシブル配線材10A,10Bにおける各導体の配列に対応する配列とされている。具体的には、図5に示すように水平方向に積層される4枚のフレキシブル配線材10A,10B,10B,10Aに対応して縦4列に前記変換端子40,50が配列されており、左右両外側の2列では6個の変換端子40の第1接続部42が上下方向の一直線状に並ぶように配列され、その内側の2列では2個の変換端子50の第1接続部52が上下方向の一直線状に並ぶように配列されている。
なお、図例では変換端子40の第1接続部42と第2接続部44とが左右にオフセットされており、前記第1接続部42が縦方向に整列された状態で各第2接続部44が左右2列に振り分けられるレイアウトとなっている(図2及び図5参照)。
端子保持部20のフード24は、前記各変換端子40,50の第1接続部42,52を保護する役割を担うとともに、後述のように配線材保持部30が連結される連結部としての役割を担う。また、端子保持部20のフード26は、前記各変換端子40,50の第2接続部44,54を保護する役割を担うとともに、相手方コネクタのハウジングと嵌合する嵌合部としての役割を担う。
配線材保持部30は、前記端子保持部20の正面形状(各変換端子40,50の端子軸方向から見た形状)に対応する正面形状をもつブロック体として形成され、このブロック体を前記端子軸方向と平行な方向に貫通する2本の配線材挿入溝32A及び2本の配線材挿入溝32Bが前記フレキシブル配線材10A,10Bの配列に対応する配列で縦4列に形成されている。
具体的に、前記配線材挿入溝32Aはフレキシブル配線材10Aが挿通可能な形状を有するものであり、左右両外側の位置に形成されている。一方、配線材挿入溝32Bはフレキシブル配線材10Bが挿通可能な形状を有するものであり、両配線材挿入溝32A同士の間の位置に形成されている。
また、図3及び図4(a)に示すように、前記配線材挿入溝32Aの奥側部分(変換端子40側の部分)には、その変換端子40の第1接続部42が挿入可能な左右方向の端子挿入溝32aが形成され、同様に前記配線材挿入溝32Bの奥側部分(変換端子50側の部分)には、その変換端子50の第1接続部52が挿入可能な左右方向の端子挿入溝32bが形成されている。
さらに、この配線材保持部30は、前記各配線材挿入溝32A,32Bの上下端にランス34を有している。これらのランス34は、前記各配線材挿入溝32A,32Bに挿通されるフレキシブル配線材10A,10Bの被係止部すなわち前記切欠18を係止するものである。
具体的に、各ランス34は、配線材保持部30の後端部(端子保持部20と反対側の端部)から前方に向かって延びる片持ち梁状をなし、その自由端部に内向きの係止突起34bを有している。そして、このランス34自体の弾性撓み変形により、前記係止突起34bが前記各フレキシブル配線材10A,10Bの切欠18に嵌まり込む係止位置と、この係止位置から外側に待避する待避位置との間で変位可能となっている。
さらに、この配線材保持部30は、前記端子保持部20と完全結合される完全結合位置(図3(b)、図7(b)、図9(c)、図10(b)、及び図11(b)に示される位置)と、この完全結合位置よりも手前側の位置であって当該配線材保持部30に保持されるフレキシブル配線材10A,10Bと前記端子保持部20に保持される変換端子40,50とが離間する仮結合位置(図3(a)、図7(a)、図9(a)(b)、図10(a)、及び図11(a)に示される位置)との間で移動可能となるように前記端子保持部30に連結されている。
具体的には、図8,図10,図11に示されるように、前記端子保持部20のフード26の左右側壁に前後方向に延びる貫通長孔27及び貫通孔28が形成される一方、配線材保持部30の左右両外側面に突起37,38が形成されている。そして、前記貫通長孔27に前記突起37が嵌まり込むことにより、この貫通長孔27内で突起37が変位可能なストローク分だけ端子保持部20に対して配線材保持部30が前記完全結合位置と仮結合位置との間で前後方向に移動可能となっており、その完全結合位置で前記突起38が前記貫通孔28に嵌まり込むことによって当該完全結合位置に配線材保持部30がロックされるようになっている。
さらに、前記端子保持部30は、この端子保持部20と前記配線材保持部30とが完全結合されるのに伴ってそのランス34を前記係止位置に拘束する拘束部を有している。具体的には、前記フード24の上下側壁の端部に、前記各ランス34が進入可能な切欠24aが形成されるとともに、各切欠24aの奥側内側面がその奥側(図7(a)(b)では左側)に向かって内側に迫り出す向きの傾斜面24bとされている。一方、各ランス34の外側面も前記傾斜面24bに対応する傾斜面34aとされており、配線材保持部30が図7(a)及び図9(a)(b)に示す仮結合位置から図7(b)及び図9(c)に示す完全結合位置に移動するのに伴ってランス34の傾斜面34aが端子保持部20側の傾斜面24bに上下両外側から押え込まれ、当該ランス34が前記係止位置に拘束される(すなわち待避位置への変位が規制される)ようになっている。
なお、前記各配線材挿入溝32A,32Bの内側面には、軸方向に延びる複数本の突条36が形成されている。これらの突条36は、前記フレキシブル配線材10A,10Bの各導体12同士の間の位置で絶縁層13,14の表面に接触する位置に形成され、当該導体12の表面に発生するウィスカ(金属めっき皮膜表面に発生したヒゲ状の結晶生成物)に起因して導体12間で短絡が発生するのを防ぐ役割をもつ。
次に、この変換コネクタTCを配線部WPの端末に接続する要領を説明する。
まず、端子保持部20に対して配線材保持部30を仮結合位置に位置させた状態で、各配線材挿入溝32A,32Bにそれぞれフレキシブル配線材10A,10Bの端末を後側(端子保持部20と反対の側)から挿入していく。このとき、フレキシブル配線材10A,10Bの先端部がランス34の係止突起34bに突き当たるが、このランス34は上下両外側の待避位置に待避可能であるので、当該待避を伴いながら容易にフレキシブル配線材10A,10Bの挿入を行うことができる。このような挿入が完全に行われると、弾性復帰したランス34が各フレキシブル配線材10A,10Bの補強板16の切欠18に嵌まり込んで当該フレキシブル配線材10A,10Bを仮係止する状態となる。
次に、前記配線材保持部30にフレキシブル配線材10A,10Bを仮係止したまま当該配線材保持部30を端子保持部20に対して前記仮結合位置から完全結合位置(すなわち突起38が貫通孔28に嵌まり込む位置)へ相対移動させる。
この完全結合位置への移動に伴い、各配線材挿入溝32A,32Bの奥側に形成されている端子挿入溝32a,32b内に端子保持部20側の各変換端子40,50の第1接続部42,52が進入することにより、その第1接続部42の両挟持片42a同士の間にフレキシブル配線材10Aの端末が挟持されるとともに第1接続部52の両ばね挟持片52同士の間にフレキシブル配線材10Bの端末が挟持される状態となる。すなわち、フレキシブル配線材10Aの各導体12と変換端子40の第1接続部42とが接触して両者が電気的に導通された状態になるとともに、フレキシブル配線材10Bの各導体12と変換端子50の第1接続部52とが接触して両者が電気的に導通された状態になる。
また、前記完全結合位置への移動に伴い、各ランス34の外側の傾斜面34aが端子保持部20側の傾斜面24bに外側から押え込まれて係止位置に拘束されることにより、当該ランス34による各フレキシブル配線材10A,10Bの係止がより確実なものとなる。
このようにして配線部WPの端末に変換コネクタTCを接続した後は、当該変換コネクタTCを図略の相手方コネクタに結合するだけで(すなわち各変換端子40,50の第2接続部44,54を相手方コネクタの端子に嵌合するだけで)当該変換コネクタTC及び相手方コネクタを介して前記各フレキシブル配線材10A,10Bを一括して外部回路に接続することができる。すなわち、当該コネクタの結合状態において、各フレキシブル配線材10A,10Bに含まれる導体12は変換端子40,50及び相手方コネクタの端子を介して外部回路に電気的に接続されることとなる。
なお、本発明は以上示した実施の形態に限られず、例えば次のような形態をとることも可能である。
・図例では2種のフレキシブル配線材10A,10Bが混在するものを示したが、本発明では単種のフレキシブル配線材のみで構成されたフレキシブルケーブル、または3種以上のフレキシブル配線材が混在するフレキシブルケーブルにも適用が可能である。また、フレキシブル配線材における各導体の具体的な形状も特に問わず、当該形状に応じて変換端子の第1接続部の形状を設定すればよい。
・図1に示すフレキシブルケーブルは、配線部WPの両側端末に変換コネクタTCが接続されるものとなっているが、この変換コネクタTCが一方の端末にのみ接続されるものであってもよい。例えば他方の端末は回路基板等の外部回路に別の態様で接続されるものであってもよい。
・図例では、ハウジングの端子保持部20と配線材保持部30とが相対移動可能となるように連結されるものを示したが、このハウジングは、使用前の状態において前記端子保持部20と配線材保持部30とが完全に分離されたものでもよいし、逆に、前記端子保持部20と配線材保持部30とが一体に成形されたものでもよい。ただし、図示のように各フレキシブル配線材10A,10Bを一旦配線材保持部30に保持させておいてからこの配線材保持部30を端子保持部20に結合することにより各導体12をまとめて各変換端子40,50の第1接続部42,52に接続するようにすれば、当該接続作業の効率をより高めることが可能になる。
本発明の実施の形態に係るフレキシブルケーブルの斜視図である。 前記フレキシブルケーブルに設けられる変換コネクタの分解斜視図である。 (a)は前記変換コネクタの配線材保持部が端子保持部に対して仮結合位置にある状態を示す断面平面図、(b)は同配線材保持部が完全結合位置にある状態を示す断面平面図である。 (a)は図3(b)のA部断面図、(b)は図3(b)のB部断面図である。 前記変換コネクタを配線材保持部側から見た正面図である。 (a)は図5のA′部拡大図、(b)は図5のB′部拡大図である。 (a)は前記変換コネクタの配線材保持部が端子保持部に対して仮結合位置にある状態を示す断面側面図、(b)は同配線材保持部が完全結合位置にある状態を示す断面側面図である。 (a)は前記変換コネクタの配線材保持部が端子保持部に対して仮結合位置にある状態を示す側面図、(b)は同配線材保持部が完全結合位置にある状態を示す側面図である。 (a)は前記変換コネクタの配線材保持部が端子保持部に対して仮結合位置にある状態を示す図であってフレキシブル配線材10Aの位置で切断した断面斜視図、(b)は同配線材保持部が同仮結合位置にある状態を示す図であってフレキシブル配線材10Bの位置で切断した断面斜視図、(c)は同配線材保持部が完全結合位置にある状態を示す図であってフレキシブル配線材10Aの位置で切断した断面斜視図である。 (a)(b)は前記変換コネクタを端子保持部側から見た斜視図であって、(a)は前記変換コネクタの配線材保持部が端子保持部に対して仮結合位置にある状態を示す斜視図、(b)は同配線材保持部が完全結合位置にある状態を示す斜視図である。 (a)(b)は前記変換コネクタを配線材保持部側から見た斜視図であって、(a)は前記変換コネクタの配線材保持部が端子保持部に対して仮結合位置にある状態を示す斜視図、(b)は同配線材保持部が完全結合位置にある状態を示す斜視図である。
符号の説明
WP 配線部
10A,10B フレキシブル配線材
12 導体
13,14 絶縁層
16 補強板
18 切欠(被係止部)
TC 変換コネクタ
20 端子保持部
22 端子保持壁
24b 傾斜面(拘束部)
27 貫通長孔
28 貫通孔
30 配線材保持部
32A,32B 配線材挿入溝
34 ランス(配線材係止部)
37,38 突起
40,50 変換端子
42,52 第1接続部
42a 挟持片
52a 挟持壁
52b ばね挟持片
44,54 第2接続部

Claims (8)

  1. 複数本の偏平な導体がその幅方向と平行な方向に並べられてこれらの導体を被覆する絶縁層により一体化された複数枚のフレキシブル配線材がその厚み方向に間隔をおいて積層された配線部を有するフレキシブルケーブルの当該配線部の端部に設けられ、かつ、相手方のコネクタに結合可能な変換コネクタであって、前記各フレキシブル配線材の各導体に接続可能な形状の第1接続部と前記相手方コネクタの端子に嵌合可能な第2接続部とを両端に有する複数の変換端子と、これらの変換端子を前記配線部における各フレキシブル配線材の導体の配列に対応する配列で保持するハウジングとを備えることを特徴とするフレキシブルケーブル用変換コネクタ。
  2. 請求項1記載のフレキシブルケーブル用変換コネクタにおいて、前記各変換端子の第1接続部は前記フレキシブル配線材の導体をその厚み方向の両側から挟持する一対の挟持部を有することを特徴とするフレキシブルケーブル用変換コネクタ。
  3. 請求項2記載のフレキシブルケーブル用変換コネクタにおいて、前記挟持部の少なくとも一方が前記フレキシブル配線材の導体の厚み方向に弾性的に撓み変形可能なばね挟持部であることを特徴とするフレキシブルケーブル用変換コネクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のフレキシブルケーブル用変換コネクタにおいて、前記ハウジングは、前記各変換端子を保持する端子保持部と、前記各フレキシブル配線材のうち前記第1接続部に接続される部分以外の部分を保持する配線材保持部とに分割されており、これら端子保持部と配線材保持部とを結合することにより当該配線材保持部に保持されている各フレキシブル配線材の各導体が前記各変換端子の第1接続部に接続されるように構成されていることを特徴とするフレキシブルケーブル用変換コネクタ。
  5. 請求項4記載のフレキシブルケーブル用変換コネクタにおいて、前記配線材保持部は、前記フレキシブル配線材を係止する係止位置と当該係止位置から待避する待避位置とに変位可能な配線材係止部を有し、前記端子保持部は、この端子保持部と前記配線材保持部とが結合されるのに伴って前記配線材係止部を前記係止位置に拘束する拘束部を有することを特徴とするフレキシブルケーブル用変換コネクタ。
  6. 請求項5記載のフレキシブルケーブル用変換コネクタにおいて、前記各フレキシブル配線材の端末に補強板が積層され、この補強板の配線材幅方向両端部に被係止部が形成される一方、前記配線材係止部は前記両被係止部に対して前記配線材幅方向の両外側から係合する形状を有し、前記端子保持部の拘束部は前記配線材係止部を外側から拘束するものであることを特徴とするフレキシブルケーブル用変換コネクタ。
  7. 請求項4〜6のいずかに記載のフレキシブルケーブル用変換コネクタにおいて、前記配線材保持部は、前記端子保持部と完全結合される完全結合位置とこの完全結合位置よりも手前側の位置であって当該配線材保持部に保持されるフレキシブル配線材と前記端子保持部に保持される変換端子とが離間する仮結合位置との間で移動可能となるように前記端子保持部に連結されていることを特徴とするフレキシブルケーブル用変換コネクタ。
  8. 複数本の導体が平面状に並べられてこれらの導体を被覆する絶縁層により偏平な形状に一体化された複数枚のフレキシブル配線材からなり、これらのフレキシブル配線材がその厚み方向に間隔をおいて積層された配線部と、この配線部の少なくとも一方の端部に設けられる請求項1〜7のいずれかに記載の変換コネクタとを備え、この変換コネクタの各変換端子の第1接続部に前記各フレキシブル配線材の各導体が接続されることを特徴とするフレキシブルケーブル。
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