JP2006162887A - 均一化シート、面光源装置、透過型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画面を観察する位置によらずムラのない均一な照明を行うことができる均一化シート、面光源装置、透過型表示装置を提供する。
【解決手段】単位レンズ141〜143までの3つの単位レンズの集まりにおいて、各単位レンズに2種類の単位レンズ端部角度が存在していることから、6種類の単位レンズ端部角度を有している。さらに、単位レンズ144〜146は、単位レンズ141〜143を反転させた形状であるので、単位レンズ端部角度の値としては同じ値であっても、その方向が異なる。従って、単位レンズ141〜146からなる単位レンズ集合中には、実質的に12種類の単位レンズ端部角度を備えていることとなる。このように単位レンズ端部角度を多数形成することにより、単位レンズ端部において正規に出射しない光が生じたとしても、その影響により輝度ムラが生じないようにする。
【選択図】図4
【解決手段】単位レンズ141〜143までの3つの単位レンズの集まりにおいて、各単位レンズに2種類の単位レンズ端部角度が存在していることから、6種類の単位レンズ端部角度を有している。さらに、単位レンズ144〜146は、単位レンズ141〜143を反転させた形状であるので、単位レンズ端部角度の値としては同じ値であっても、その方向が異なる。従って、単位レンズ141〜146からなる単位レンズ集合中には、実質的に12種類の単位レンズ端部角度を備えていることとなる。このように単位レンズ端部角度を多数形成することにより、単位レンズ端部において正規に出射しない光が生じたとしても、その影響により輝度ムラが生じないようにする。
【選択図】図4
Description
本発明は、液晶表示装置等の照明に用いられる均一化シート、面光源装置、及び、それらを用いた透過型表示装置に関するものである。
透過型の液晶ディスプレイ(LCDパネル)等を背面から照明する面光源として各種方式の面光源装置が提案、実用化している。面光源装置には、主として、面光源でない光源を面光源に変換する方式によりエッジライト型と直下型とがある。
例えば、直下型では、背面より並列の冷陰極管(発光管)を用いて光を導入するようになっており、冷陰極管とLCDパネル等の透過型表示部との距離を適度に空け、その間に拡散板を用い、それに、光を収束させるシートを複数組み合わせて使用していた。
このような従来の方式では、必要とする光学シートの枚数が多い割に収束特性が不十分であり、それを補うためにLCDパネルを改良して、斜め方向からの入射光に対しても画質を落とさない構造としていた。
例えば、直下型では、背面より並列の冷陰極管(発光管)を用いて光を導入するようになっており、冷陰極管とLCDパネル等の透過型表示部との距離を適度に空け、その間に拡散板を用い、それに、光を収束させるシートを複数組み合わせて使用していた。
このような従来の方式では、必要とする光学シートの枚数が多い割に収束特性が不十分であり、それを補うためにLCDパネルを改良して、斜め方向からの入射光に対しても画質を落とさない構造としていた。
しかし、この方式では、光の利用効率が低下する上、LCDパネルの構成も複雑となり、コスト増の要因になるという問題があった。
特に、直下型では、冷陰極管に近接した部分であるか否か(冷陰極管に至近の位置であるか、並列に並んだ冷陰極管の間隙部分に至近の位置であるか)によって光強度(輝度)にムラが発生し易い。これを抑えるために冷陰極管とLDCとの間隔を大きく取ってしまうとディスプレイの厚さが厚くなってしまうという問題があった。また、ムラを抑えるために拡散を強くしたり、透過量を制限したりすると、光の使用量が低減してしまうという問題があった。
特に、直下型では、冷陰極管に近接した部分であるか否か(冷陰極管に至近の位置であるか、並列に並んだ冷陰極管の間隙部分に至近の位置であるか)によって光強度(輝度)にムラが発生し易い。これを抑えるために冷陰極管とLDCとの間隔を大きく取ってしまうとディスプレイの厚さが厚くなってしまうという問題があった。また、ムラを抑えるために拡散を強くしたり、透過量を制限したりすると、光の使用量が低減してしまうという問題があった。
例えば、特許文献1及び2に記載の面光源装置では、遮光部分(ライティングカーテン,遮光ドット層)を設けることで均一性を維持しているが、この手法では、上述のように光の使用量が減少してしまっていた。
また、両面にレンチキュラーレンズを設けたシートを使用する方式も例えば、特許文献3で報告されているが、これは、2方向の拡散制御を行うための構成で、光を収束する機能はない。従って、冷陰極管との位置関係によってLCDの場所毎に光軸がばらつくことにより、画面を観察する位置によって明るさのムラが発生したりするという問題もあった。
特開平05−119703号公報
特開平11−242219号公報
特開平06−347613号公報
また、両面にレンチキュラーレンズを設けたシートを使用する方式も例えば、特許文献3で報告されているが、これは、2方向の拡散制御を行うための構成で、光を収束する機能はない。従って、冷陰極管との位置関係によってLCDの場所毎に光軸がばらつくことにより、画面を観察する位置によって明るさのムラが発生したりするという問題もあった。
本発明の課題は、画面を観察する位置によらずムラのない均一な照明を行うことができる均一化シート、面光源装置、透過型表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、直下型の面光源装置(10)に設けられ、光源(13)から出射した光を均一化する均一化シートであって、長軸がシート面に対して直交する連続する略楕円筒の一部、又は、長軸がシート面に対して直交する略回転楕円体の一部である単位レンズ(141〜146,141−2〜145−2,141−3〜143−3)が1種類以上突出して配置されたレンズ面が少なくとも出射側に形成されており、隣り合う前記単位レンズに挟まれた谷部における前記単位レンズのレンズ面に対する接面と均一化シートの法線との成す角度である単位レンズ端部角度(θ)の値が、複数種類存在していること、を特徴とする均一化シート(14,14−2,14−3)である。
請求項1の発明は、直下型の面光源装置(10)に設けられ、光源(13)から出射した光を均一化する均一化シートであって、長軸がシート面に対して直交する連続する略楕円筒の一部、又は、長軸がシート面に対して直交する略回転楕円体の一部である単位レンズ(141〜146,141−2〜145−2,141−3〜143−3)が1種類以上突出して配置されたレンズ面が少なくとも出射側に形成されており、隣り合う前記単位レンズに挟まれた谷部における前記単位レンズのレンズ面に対する接面と均一化シートの法線との成す角度である単位レンズ端部角度(θ)の値が、複数種類存在していること、を特徴とする均一化シート(14,14−2,14−3)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の均一化シートにおいて、出射側には、n種類の前記単位レンズ(141〜146,141−2〜145−2,141−3〜143−3)の集合である単位レンズ集合が繰り返し配列されており、前記単位レンズの内のn番目の単位レンズのレンズ面を形成する略楕円形状の長半径をAn、短半径をBn、前記単位レンズ集合中における前記n番目の単位レンズのシート法線方向から見たときにシート面上に占める面積比率をRnとしたときに、2.0≦Σ(Rn×An/Bn)≦4.0の関係を満足することを特徴とする均一化シート(14,14−2,14−3)である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の均一化シートにおいて、複数形成されている前記単位レンズ(141〜146,141−2〜145−2,141−3〜143−3)のレンズ面を形成する略楕円形状の長半径がいずれも同じであり、複数形成されている前記単位レンズのレンズ面を形成する略楕円形状の短半径がいずれも同じであること、を特徴とする均一化シート(14,14−2,14−3)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の均一化シートにおいて、1つの単位レンズにおける両端の前記単位レンズ端部角度の値がそれぞれ異なる値である単位レンズ(141,143,144,146,141−3,143−3)を有すること、を特徴とする均一化シート(14,14−3)である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の均一化シートにおいて、少なくとも3つの単位レンズ(141〜146,141−3〜143−3)が並べて1つの単位レンズ集合を形成して配置されており、前記各単位レンズの前記単位レンズ端部角度の内の角度が大きい側で隣接する前記単位レンズの高さは、前記各単位レンズの前記単位レンズ端部角度の内の角度が小さい側で隣接する前記単位レンズの高さよりも高い、又は、高さが等しいこと、を特徴とする均一化シート(14,14−3)である。
請求項6の発明は、請求項5に記載の均一化シートにおいて、前記単位レンズ集合は、複数種類が配置されており、前記単位レンズ集合は、異なる種類同士では、少なくとも最も高さの高い単位レンズの高さが異なっていること、を特徴とする均一化シートである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の均一化シートにおいて、複数形成されている前記単位レンズ(141〜146,141−2〜145−2,141−3〜143−3)のレンズ面を形成する略楕円形状の長半径がいずれも同じであり、複数形成されている前記単位レンズのレンズ面を形成する略楕円形状の短半径がいずれも同じであること、を特徴とする均一化シート(14,14−2,14−3)である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の均一化シートにおいて、1つの単位レンズにおける両端の前記単位レンズ端部角度の値がそれぞれ異なる値である単位レンズ(141,143,144,146,141−3,143−3)を有すること、を特徴とする均一化シート(14,14−3)である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の均一化シートにおいて、少なくとも3つの単位レンズ(141〜146,141−3〜143−3)が並べて1つの単位レンズ集合を形成して配置されており、前記各単位レンズの前記単位レンズ端部角度の内の角度が大きい側で隣接する前記単位レンズの高さは、前記各単位レンズの前記単位レンズ端部角度の内の角度が小さい側で隣接する前記単位レンズの高さよりも高い、又は、高さが等しいこと、を特徴とする均一化シート(14,14−3)である。
請求項6の発明は、請求項5に記載の均一化シートにおいて、前記単位レンズ集合は、複数種類が配置されており、前記単位レンズ集合は、異なる種類同士では、少なくとも最も高さの高い単位レンズの高さが異なっていること、を特徴とする均一化シートである。
請求項7の発明は、間隔Lで等間隔に配列された発光管(13)と、前記発光管から距離Dだけ離れた位置に配置され、単位レンズ形状が略楕円筒の一部である請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の均一化シート(14,14−2,14−3)と、を備えた面光源装置であって、前記単位レンズ端部角度の内で最小の値をθMIN、前記単位レンズの屈折率をn、最小値を与える関数をmin()としたときに、α=sin-1(sin(tan-1(0.8×L/D))/n),90°<sin-1(min(n×Sin(90°−θMIN−α),1))+θMINの関係を満足する面光源装置(13,14,15)である。
請求項8の発明は、透過型表示部(11)と、請求項7に記載の面光源装置(13,14,15)と、を備える透過型表示装置(10)である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)単位レンズ端部角度の値が、複数種類存在しているので、画面を観察する位置によらずムラのない均一な照明を行うことができる。
(1)単位レンズ端部角度の値が、複数種類存在しているので、画面を観察する位置によらずムラのない均一な照明を行うことができる。
(2)2.0≦Σ(Rn×An/Bn)≦4.0の関係を満足するので、出射光の収束性がよく、十分な正面輝度を確保しながら、斜め方向からみてもムラの無い均一な照明光を出射することができる。
(3)複数形成されている単位レンズのレンズ面を形成する略楕円形状の長半径がいずれも同じであり、複数形成されている単位レンズのレンズ面を形成する略楕円形状の短半径がいずれも同じであるので、均一化シートを成型する金型の加工を容易に行うことができる。
(4)1つの単位レンズにおける両端の単位レンズ端部角度の値がそれぞれ異なる値である単位レンズを有するので、少ない単位レンズ形状であっても、多数の単位レンズ端部角度を有することができ、簡単な形状であっても均一な照明光とすることができる。
(5)各単位レンズの単位レンズ端部角度の内の角度が大きい側で隣接する単位レンズの高さは、各単位レンズの単位レンズ端部角度の内の角度が小さい側で隣接する単位レンズの高さよりも高い、又は、高さが等しいので、両側に配置された単位レンズ内で全反射して不要な方向へ出射してしまう照明光を中央に配置された単位レンズに入射させることができ、その光を有効な照明光として再利用することができる。
(6)単位レンズ集合は、異なる種類同士では、少なくとも最も高さの高い単位レンズの高さが異なっているので、照明光を均一にする効果をさらに高めることができる。
(7)α=sin-1(sin(tan-1(0.8×L/D))/n),90°<sin-1(min(n×Sin(90°−θMIN−α),1))+θMINの関係を満足するので、ムラ無く均一な照明光としながらも、不要な方向への出射を抑えて観察方向へ照明光を向けることができる。
ムラのない均一な照明をするという目的を、光学シートの枚数を増加することなく実現した。
図1は、本発明による透過型表示装置の実施例1を示す図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
本実施例における透過型表示装置10は、LCDパネル11,発光管13,均一化シート14,反射型偏光性シート15等を備え、LCDパネル11に形成される映像情報を発光管13,均一化シート14,反射型偏光性シート15を備える面光源装置により背面から照明する透過型の液晶表示装置である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
本実施例における透過型表示装置10は、LCDパネル11,発光管13,均一化シート14,反射型偏光性シート15等を備え、LCDパネル11に形成される映像情報を発光管13,均一化シート14,反射型偏光性シート15を備える面光源装置により背面から照明する透過型の液晶表示装置である。
LCDパネル11は、所謂透過型の液晶表示素子により形成されたライトバルブであって、30インチサイズ、800×600ドットの表示を行うことができる。発光管13の長手方向に沿った方向が、水平方向として使用され、発光管13が並ぶ方向が、垂直方向として使用される。
発光管13は、バックライトの光源部を形成する線光源の冷陰極管であり、本実施例では、略75mm間隔で等間隔に6本が並列に並べられている。
発光管13の背面には、不図示の反射板を設けており、その設計により画面各部位への入射光照度を均一に近づけるようにしている。
反射型偏光性シート15は、LCDパネル11と均一化シート14との間に配置され、視野角を狭めることなく輝度を上昇させるシートである。本実施例では、DBEF(住友スリーエム株式会社製)を使用している。
発光管13と反射型偏光性シート15との間には、均一化シート14が設けられている。
発光管13は、バックライトの光源部を形成する線光源の冷陰極管であり、本実施例では、略75mm間隔で等間隔に6本が並列に並べられている。
発光管13の背面には、不図示の反射板を設けており、その設計により画面各部位への入射光照度を均一に近づけるようにしている。
反射型偏光性シート15は、LCDパネル11と均一化シート14との間に配置され、視野角を狭めることなく輝度を上昇させるシートである。本実施例では、DBEF(住友スリーエム株式会社製)を使用している。
発光管13と反射型偏光性シート15との間には、均一化シート14が設けられている。
図2は、均一化シート14を示す斜視図である。
均一化シート14は、発光管13から出射した光を拡散して均一化するシートであり、出射側には、光を均一に出射するレンズ面140が形成されている。
図3は、図2中のDD断面を拡大して示した図であり、レンズ面140の形状を示す図である。
レンズ面140は、6種類の単位レンズ141〜146が平行に規則的に並べて配置された1つの単位レンズ集合をさらに多数並べて配置することにより形成されている。なお、各単位レンズの並ぶ方向は、発光管13の並ぶ方向と一致している(図1参照)。
均一化シート14は、発光管13から出射した光を拡散して均一化するシートであり、出射側には、光を均一に出射するレンズ面140が形成されている。
図3は、図2中のDD断面を拡大して示した図であり、レンズ面140の形状を示す図である。
レンズ面140は、6種類の単位レンズ141〜146が平行に規則的に並べて配置された1つの単位レンズ集合をさらに多数並べて配置することにより形成されている。なお、各単位レンズの並ぶ方向は、発光管13の並ぶ方向と一致している(図1参照)。
本実施例における均一化シート14のレンズ面140に形成された6種類の単位レンズ141〜146は、長軸が均一化シート14のシート面に対して直交する連続する楕円筒の一部の形状であり、所謂レンチキュラーレンズ形状に近い形状を有している。そして、6種類の単位レンズ141〜146のレンズ面を形成する楕円筒の楕円形状は、いずれも同一形状の楕円の一部である。この6種類の単位レンズ141〜146のレンズ面を形成する楕円筒の楕円は、長半径=270μm、短半径=100μmである。
ここで、楕円の長半径をAとし短半径をBとしたときの比である長短比A/Bは、同一形状の単位レンズが並んでいたとすると、2.0≦A/B≦4.0を満たすことが望ましい。A/Bが2.0よりも小さくなると、出射光の収束性が悪くなり、正面輝度が低下しすぎてしまう。一方、A/Bが4.0よりも大きくなってしまうと、収束性は良くなるが単位レンズで1回全反射したのち反対斜面から出光する光が多くなり、斜め方向からムラが見える原因となる。
本実施例においてレンズ面140に形成された6種類の単位レンズ141〜146は、いずれのレンズ面形状も、同一の楕円であり、その長短比A/B=270/100=2.7であり、上記条件を満足している。
なお、本実施例では、上述のようにいずれのレンズ面形状も、同一の楕円である例としているが、異なる楕円形状により形成された単位レンズを組み合わせてもよい。その場合に、上述の長短比をどのように設定すればよいかについて説明する。単位レンズは、非常に微細なピッチで多数配列されているので、その中の一部が、上記長短比(2.0≦A/B≦4.0)を満たさなくても、全体として上記長短比(2.0≦A/B≦4.0)を満足すればよい。すなわち、単位レンズの内のn番目の単位レンズのレンズ面を形成する略楕円形状の長半径をAn、短半径をBn、単位レンズ集合中におけるn番目の単位レンズのシート法線方向から見たときに(投影された単位レンズ形状が)シート面上に占める面積比率をRnとしたときに、
2.0≦Σ(Rn×An/Bn)≦4.0
の関係を満足すればよい。
なお、単位レンズがレンチキュラーレンズ形状の場合には、上記面積比率Rnとせずに、単位レンズの幅が占める割合としても等価であるが、単位レンズが回転楕円体の一部であるレンズアレイ(所謂蝿の目レンズ)の場合を考慮すると、面積比率とする必要がある。
なお、本実施例では、上述のようにいずれのレンズ面形状も、同一の楕円である例としているが、異なる楕円形状により形成された単位レンズを組み合わせてもよい。その場合に、上述の長短比をどのように設定すればよいかについて説明する。単位レンズは、非常に微細なピッチで多数配列されているので、その中の一部が、上記長短比(2.0≦A/B≦4.0)を満たさなくても、全体として上記長短比(2.0≦A/B≦4.0)を満足すればよい。すなわち、単位レンズの内のn番目の単位レンズのレンズ面を形成する略楕円形状の長半径をAn、短半径をBn、単位レンズ集合中におけるn番目の単位レンズのシート法線方向から見たときに(投影された単位レンズ形状が)シート面上に占める面積比率をRnとしたときに、
2.0≦Σ(Rn×An/Bn)≦4.0
の関係を満足すればよい。
なお、単位レンズがレンチキュラーレンズ形状の場合には、上記面積比率Rnとせずに、単位レンズの幅が占める割合としても等価であるが、単位レンズが回転楕円体の一部であるレンズアレイ(所謂蝿の目レンズ)の場合を考慮すると、面積比率とする必要がある。
単位レンズ141は、図中の左端部分を通る仮想基準線Oから頂点までの高さが91μmとなっている。
単位レンズ142は、その頂点と単位レンズ141の頂点との間隔が117.5μmとなる位置に、仮想基準線Oから頂点までの高さが126μmとなるように形成されている。
単位レンズ143は、その頂点と単位レンズ142の頂点との間隔が122.5μmとなる位置に、仮想基準線Oから頂点までの高さが90μmとなるように形成されている。
単位レンズ144,145,146は、単位レンズ141,142,143の集合を、均一化シート14のシート面に対して垂直な仮想線Cを対称軸として反転した形状である。なお、単位レンズ143の頂点と単位レンズ144の頂点との間隔は、150μmとなっている。これらの単位レンズ141〜146が並べて配置され、レンズ面140が形成されている。
単位レンズ142は、その頂点と単位レンズ141の頂点との間隔が117.5μmとなる位置に、仮想基準線Oから頂点までの高さが126μmとなるように形成されている。
単位レンズ143は、その頂点と単位レンズ142の頂点との間隔が122.5μmとなる位置に、仮想基準線Oから頂点までの高さが90μmとなるように形成されている。
単位レンズ144,145,146は、単位レンズ141,142,143の集合を、均一化シート14のシート面に対して垂直な仮想線Cを対称軸として反転した形状である。なお、単位レンズ143の頂点と単位レンズ144の頂点との間隔は、150μmとなっている。これらの単位レンズ141〜146が並べて配置され、レンズ面140が形成されている。
図4は、図3と同様な図であり、各単位レンズにおける単位レンズ端部角度を示す図である。
隣り合う各単位レンズ(141〜146)に挟まれた谷部における単位レンズ(141〜146)のレンズ面に対する接面と均一化シート14の法線との成す角度である単位レンズ端部角度をθとする。
単位レンズ141において、図4中左端側の単位レンズ端部角度をθ141Lとし、図4中右端側の単位レンズ端部角度をθ141Rとする。同様に、単位レンズ142〜146の単位レンズ端部角度を図4中に示すようにして与えると、各角度は、表1に示す値となっている。
隣り合う各単位レンズ(141〜146)に挟まれた谷部における単位レンズ(141〜146)のレンズ面に対する接面と均一化シート14の法線との成す角度である単位レンズ端部角度をθとする。
単位レンズ141において、図4中左端側の単位レンズ端部角度をθ141Lとし、図4中右端側の単位レンズ端部角度をθ141Rとする。同様に、単位レンズ142〜146の単位レンズ端部角度を図4中に示すようにして与えると、各角度は、表1に示す値となっている。
なお、表1においてθMAX,θMINは、それぞれ最大値、最小値であることを示す。
表1に示すように、単位レンズ141〜143までの3つの単位レンズの集まりにおいて、各単位レンズに2種類の単位レンズ端部角度が存在していることから、6種類の単位レンズ端部角度を有している。さらに、単位レンズ144〜146は、単位レンズ141〜143を反転させた形状であるので、単位レンズ端部角度の値としては同じ値であっても、その方向が異なる。従って、単位レンズ141〜146からなる単位レンズ集合中には、実質的に12種類の単位レンズ端部角度を備えていることとなる。
表1に示すように、単位レンズ141〜143までの3つの単位レンズの集まりにおいて、各単位レンズに2種類の単位レンズ端部角度が存在していることから、6種類の単位レンズ端部角度を有している。さらに、単位レンズ144〜146は、単位レンズ141〜143を反転させた形状であるので、単位レンズ端部角度の値としては同じ値であっても、その方向が異なる。従って、単位レンズ141〜146からなる単位レンズ集合中には、実質的に12種類の単位レンズ端部角度を備えていることとなる。
なお、均一化シート14は、単位レンズ141〜146に対応する形状を有した金型を使用して成型される。この金型は、同一形状の切削工具を用いて、その送り量及び切り込み量を単位レンズ141〜146に対応させて変更しながら切削することにより、単位レンズ141〜146に対応する形状を作製した。そして、この切削工具の刃先形状は、単位レンズ141〜146のレンズ面形状を決めている楕円の一部形状となっており、長半径270μm、短半径100μmの楕円形状の半分の形状となっている。
次に、単位レンズ端部角度が多数種類存在するように均一化シート14を形成した理由について説明する。
本実施例における均一化シート14は、発光管13の真上付近においては、単位レンズ形状により照明光を全反射して発光管13側へ戻す(図5中の光線X3参照)。そして、全反射条件を満たさない光が入射する位置からは、大きな出射角度で照明光を出射し(図5中の光線X4参照)、発光管13の真上付近から離れるに従い、出射角度が徐々に小さくなり(図5中の光線X5参照)、略法線方向(出射角度0°)に出射する。このようにして均一化シート14は、発光管13の真上が明るくなりすぎることを抑え、照明光を均一にする。
本実施例における均一化シート14は、発光管13の真上付近においては、単位レンズ形状により照明光を全反射して発光管13側へ戻す(図5中の光線X3参照)。そして、全反射条件を満たさない光が入射する位置からは、大きな出射角度で照明光を出射し(図5中の光線X4参照)、発光管13の真上付近から離れるに従い、出射角度が徐々に小さくなり(図5中の光線X5参照)、略法線方向(出射角度0°)に出射する。このようにして均一化シート14は、発光管13の真上が明るくなりすぎることを抑え、照明光を均一にする。
ここで、単位レンズ間に形成された谷部分の直近に到達した照明光が、略法線方向に出射すれば、補正効果(均一化効果)が理想的に働いていることになる。しかし、この部分への入射角度が大きくなると、ある角度から突然出射光が大幅に減少してしまい、その部分が暗く観察されてしまう(これを、暗部と呼ぶ)。単位レンズが全て同一形状であると、発光管13の配列にしたがって上述の暗部が特定の位置に規則的に発生してしまう。この暗部が発生するか否かは、上記単位レンズ端部角度と照明光の入射角度との関係で決まるが、入射光の角度は、発光管13からの角度により決まっている。
そこで、本実施例では、単位レンズ端部角度が多数種類存在するようにして、仮にある部分における単位レンズ端部角度が暗部を形成する条件を満たしてしまったとしても、その近傍にある単位レンズの単位レンズ端部角度では、暗部を形成する条件を満たさないようにし、全体としては、均一な照明光を出射することができるようにしている。なお、図1〜5に示した図では、単位レンズを誇張して大きく描いているが、実際には、非常に微細なピッチで配列されているので、隣接する単位レンズにおいて、到達する照明光の進む方向(角度)は、略同一とみなすことができる。
次に、単位レンズ端部角度をどのような値に設定すればよいのかについて説明する。
図5は、発光管13と均一化シート14との関係を示す図である。
発光管13の並ぶ間隔をL、発光管13と均一化シート14との距離をDとする。発光管13Aから発光管13Bに近寄るような方向へ進んで直接均一化シート14へ入射する光線X1を考える。
図5は、発光管13と均一化シート14との関係を示す図である。
発光管13の並ぶ間隔をL、発光管13と均一化シート14との距離をDとする。発光管13Aから発光管13Bに近寄るような方向へ進んで直接均一化シート14へ入射する光線X1を考える。
(θMINの要件)
この光線X1の入射する位置が発光管13Aから発光管13Bまでの距離の80%の位置、すなわち、図5中のL1:L2=8:2である場合であって、その光が単位レンズの端部に到達したとしても略法線方向に出射させるようにすると、補正効果としては十分な効果を得ることができる。そこでその関係を数式化すると、以下の式(1−1),(1−2)となる。
α=sin-1(sin(tan-1(0.8×L/D))/n) ・・・式(1−1)
90°<sin-1(min(n×Sin(90°−θMIN−α),1))+θMIN ・・・式(1−2)
なお、min( )は、括弧内の値の内から最小値を与える関数を表している。
本実施例では、L=75mm,D=50mm,n=1.5であるから、α=30.8°となる。また、表1から、θMIN=17.2°であり、上記関係式を満足している。
この光線X1の入射する位置が発光管13Aから発光管13Bまでの距離の80%の位置、すなわち、図5中のL1:L2=8:2である場合であって、その光が単位レンズの端部に到達したとしても略法線方向に出射させるようにすると、補正効果としては十分な効果を得ることができる。そこでその関係を数式化すると、以下の式(1−1),(1−2)となる。
α=sin-1(sin(tan-1(0.8×L/D))/n) ・・・式(1−1)
90°<sin-1(min(n×Sin(90°−θMIN−α),1))+θMIN ・・・式(1−2)
なお、min( )は、括弧内の値の内から最小値を与える関数を表している。
本実施例では、L=75mm,D=50mm,n=1.5であるから、α=30.8°となる。また、表1から、θMIN=17.2°であり、上記関係式を満足している。
この式(1−1),(1−2)は、発光管13の真上付近において、隣に配置された発光管13から到達した照明光が単位レンズによって屈折して均一化シート14の法線方向へ出射する条件を示している。したがって、式(1−1),(1−2)を満たせば、ある発光管13から出射した照明光が斜めに進み、隣に配置された発光管13の真上付近に到達したとしても、その光は、均一化シート14の法線方向へ出射することができる。
本実施例では、上述した式(1−1),(1−2)を満たすので、ムラ無く均一な照明光としながらも、不要な方向への出射を抑えて観察方向へ照明光を向けることができる。
本実施例では、上述した式(1−1),(1−2)を満たすので、ムラ無く均一な照明光としながらも、不要な方向への出射を抑えて観察方向へ照明光を向けることができる。
本実施例における均一化シート14の単位レンズ141〜146は、単位レンズ141,142,143の集合中においてその中央の単位レンズ142の高さが最も高く、同様に、単位レンズ144,145,146の集合中においてその中央の単位レンズ145の高さが最も高くなっている。この理由は、図5中に示した光線X2のように、高さの低い単位レンズ144の端部付近に入射した光線のうちで全反射条件を満たす場合には、単位レンズ144内で全反射した後に単位レンズ144から出射する。このときに、隣に形成された単位レンズ145の高さが低いと、光線X2は、そのまま不必要な方向へ出射して損失光となってしまう。そこで、中央の単位レンズ145の高さを両側の単位レンズ(144,146)よりも高くして、単位レンズ144内で全反射した後に単位レンズ144から出射する光を再度均一化シート14内に入射させる。そうすると、単位レンズ145に入射した後に、単位レンズ145内で再度全反射して光源側へ戻して、光線X2を再利用することができる。
上述した単位レンズの高さと、単位レンズ端部角度θとの関係について、本実施例以外の形態(例えば、4つの単位レンズが並んで1つの単位レンズ集合を形成する場合等)を含めた、より一般的な条件について説明する。
高さの低い単位レンズから斜めに大きな出射角度で出射してしまう光を再利用するためには、各単位レンズの単位レンズ端部角度の内の角度が大きい側で隣接する単位レンズの高さは、各単位レンズの単位レンズ端部角度の内の角度が小さい側で隣接する単位レンズの高さよりも高い、又は、高さが等しいようにすることが望ましい。
本実施例についてみると、例えば、単位レンズ143に着目すると、単位レンズ端部角度が大きい(θ143L)側で隣接する単位レンズ142の高さは、単位レンズ端部角度の内の角度が小さい(θ143R)側で隣接する単位レンズ144の高さよりも高くなっている。また、他の単位レンズについて着目しても同様にこの関係を満たしている。
高さの低い単位レンズから斜めに大きな出射角度で出射してしまう光を再利用するためには、各単位レンズの単位レンズ端部角度の内の角度が大きい側で隣接する単位レンズの高さは、各単位レンズの単位レンズ端部角度の内の角度が小さい側で隣接する単位レンズの高さよりも高い、又は、高さが等しいようにすることが望ましい。
本実施例についてみると、例えば、単位レンズ143に着目すると、単位レンズ端部角度が大きい(θ143L)側で隣接する単位レンズ142の高さは、単位レンズ端部角度の内の角度が小さい(θ143R)側で隣接する単位レンズ144の高さよりも高くなっている。また、他の単位レンズについて着目しても同様にこの関係を満たしている。
図6は、本発明による均一化シートの実施例2を示す図である。
なお、実施例2は、実施例1における均一化シート14の単位形状を変更して均一化シート14−2とした形態であるので、他の共通する部分の説明は、省略する。
実施例2における均一化シート14−2は、出射側に3種類の単位レンズ141−2,142−2,143−2を配列した形態である。なお、図6に示した単位レンズ144−2,145−2は、単位レンズ141−2,142−2を単位レンズ143−2の頂点を通る法線を対称軸にして反転した形状である。そして、これら単位レンズ141−2,142−2,143−2,144−2,145−2の5つの単位レンズを合わせて1つの単位レンズ集合としており、この単位レンズ集合が繰り返し配列されている。
なお、実施例2は、実施例1における均一化シート14の単位形状を変更して均一化シート14−2とした形態であるので、他の共通する部分の説明は、省略する。
実施例2における均一化シート14−2は、出射側に3種類の単位レンズ141−2,142−2,143−2を配列した形態である。なお、図6に示した単位レンズ144−2,145−2は、単位レンズ141−2,142−2を単位レンズ143−2の頂点を通る法線を対称軸にして反転した形状である。そして、これら単位レンズ141−2,142−2,143−2,144−2,145−2の5つの単位レンズを合わせて1つの単位レンズ集合としており、この単位レンズ集合が繰り返し配列されている。
本実施例における3種類の単位レンズ141−2〜143−2は、長軸が均一化シート14−2のシート面に対して直交する連続する楕円筒の一部の形状であり、所謂レンチキュラーレンズ形状に近い形状を有している。そして、3種類の単位レンズ141−2〜143−2のレンズ面を形成する楕円筒の楕円形状は、いずれも同一形状の楕円の一部である。この3種類の単位レンズ141−2〜143−2のレンズ面を形成する楕円筒の楕円は、長半径=360μm、短半径=180μmである。
単位レンズ141−2は、図中の仮想基準線O−2から頂点までの高さが55μmとなっている。
単位レンズ142−2は、その頂点と単位レンズ141−2の頂点との間隔が137.5μmとなる位置に、仮想基準線O−2から頂点までの高さが72μmとなるように形成されている。
単位レンズ143−2は、その頂点と単位レンズ142−2の頂点との間隔が152.5μmとなる位置に、仮想基準線O−2から頂点までの高さが97μmとなるように形成されている。
単位レンズ142−2は、その頂点と単位レンズ141−2の頂点との間隔が137.5μmとなる位置に、仮想基準線O−2から頂点までの高さが72μmとなるように形成されている。
単位レンズ143−2は、その頂点と単位レンズ142−2の頂点との間隔が152.5μmとなる位置に、仮想基準線O−2から頂点までの高さが97μmとなるように形成されている。
本実施例によれば、単位レンズ端部角度は、3種類となり、1つの単位レンズ集合中において、単位レンズ141−2,142−2の端部(谷部)における単位レンズ端部角度が占める数は、各4箇所であるのに対して、単位レンズ141−2の端部(谷部)における単位レンズ端部角度が占める数は、2箇所となる。このように、本実施例によれば、単位レンズ端部角度の数に軽重を与えることができ、光源との関係に応じて適宜拡散特性を設定することができる。
図7は、本発明による均一化シートの実施例3を示す図である。
なお、実施例3は、実施例1における均一化シート14の単位形状を変更して均一化シート14−3とした形態であるので、他の共通する部分の説明は、省略する。
実施例3における均一化シート14−3は、出射側に2種類の単位レンズ141−3,142−3を配列した形態である。なお、図6に示した単位レンズ143−3は、単位レンズ141−3を単位レンズ143−3の頂点を通る法線を対称軸にして反転した形状である。そして、これら単位レンズ141−3,142−3,143−3の3つの単位レンズを合わせて1つの単位レンズ集合としており、この単位レンズ集合が繰り返し配列されている。
なお、実施例3は、実施例1における均一化シート14の単位形状を変更して均一化シート14−3とした形態であるので、他の共通する部分の説明は、省略する。
実施例3における均一化シート14−3は、出射側に2種類の単位レンズ141−3,142−3を配列した形態である。なお、図6に示した単位レンズ143−3は、単位レンズ141−3を単位レンズ143−3の頂点を通る法線を対称軸にして反転した形状である。そして、これら単位レンズ141−3,142−3,143−3の3つの単位レンズを合わせて1つの単位レンズ集合としており、この単位レンズ集合が繰り返し配列されている。
本実施例における2種類の単位レンズ141−3,142−3は、長軸が均一化シート14−3のシート面に対して直交する連続する楕円筒の一部の形状であり、所謂レンチキュラーレンズ形状に近い形状を有している。そして、2種類の単位レンズ141−3,142−3のレンズ面を形成する楕円筒の楕円形状は、いずれも同一形状の楕円の一部である。この2種類の単位レンズ142−3,142−3のレンズ面を形成する楕円筒の楕円は、長半径=360μm、短半径=180μmである。
単位レンズ141−3は、図中の仮想基準線O−3から頂点までの高さが72μmとなっている。
単位レンズ142−3は、その頂点と単位レンズ141−3の頂点との間隔が142.5μmとなる位置に、仮想基準線O−3から頂点までの高さが97μmとなるように形成されている。
単位レンズ142−3は、その頂点と単位レンズ141−3の頂点との間隔が142.5μmとなる位置に、仮想基準線O−3から頂点までの高さが97μmとなるように形成されている。
本実施例によれば、単位レンズの形状は、2種類ではあるが、1つの単位レンズ集合中において、向きの違いも含めて単位レンズの端部(谷部)における単位レンズ端部角度を6種類とすることができる。したがって、比較的簡単な形状であっても、ムラのない均一な照明光を出射することができる。
また、高さの低い単位レンズ(141−3,143−3)内において全反射後に単位レンズ142−3側へ出射した光は、単位レンズ142−3に入射させることにより、単位レンズ142−3内において全反射後、光源側へ戻して再利用することができ、この効果は、実施例2よりも大きい。
また、高さの低い単位レンズ(141−3,143−3)内において全反射後に単位レンズ142−3側へ出射した光は、単位レンズ142−3に入射させることにより、単位レンズ142−3内において全反射後、光源側へ戻して再利用することができ、この効果は、実施例2よりも大きい。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、各実施例において、均一化シートは、出射側の面に、レンチキュラーレンズ形状に近い形状が形成されている例を示したが、これに限らず、例えば、微少な単位レンズ形状が2次元方向に配列された所謂レンズアレイ形状(蝿の目レンズ形状)としてもよい。
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、各実施例において、均一化シートは、出射側の面に、レンチキュラーレンズ形状に近い形状が形成されている例を示したが、これに限らず、例えば、微少な単位レンズ形状が2次元方向に配列された所謂レンズアレイ形状(蝿の目レンズ形状)としてもよい。
また、各実施例において、1つの単位レンズ集合を繰り返し配置する例を示したが、これに限らず、例えば、さらに多くの単位レンズ集合を形成して並べてもよい。例えば、高さの最も高い中央に配置された単位レンズの高さを変えた単位レンズ集合を形成してもよいし、全く異なる形態の単位レンズ集合を並べて配置してもよい。
10 透過型表示装置
11 LCDパネル
13 発光管
14,14−2,14−3 均一化シート
141〜146,141−2〜145−2,141−3〜143−3 単位レンズ
15 反射型偏光性シート
11 LCDパネル
13 発光管
14,14−2,14−3 均一化シート
141〜146,141−2〜145−2,141−3〜143−3 単位レンズ
15 反射型偏光性シート
Claims (8)
- 直下型の面光源装置に設けられ、光源から出射した光を均一化する均一化シートであって、
長軸がシート面に対して直交する連続する略楕円筒の一部、又は、長軸がシート面に対して直交する略回転楕円体の一部である単位レンズが1種類以上突出して配置されたレンズ面が少なくとも出射側に形成されており、
隣り合う前記単位レンズに挟まれた谷部における前記単位レンズのレンズ面に対する接面と均一化シートの法線との成す角度である単位レンズ端部角度の値が、複数種類存在していること、
を特徴とする均一化シート。 - 請求項1に記載の均一化シートにおいて、
出射側には、n種類の前記単位レンズの集合である単位レンズ集合が繰り返し配列されており、
前記単位レンズの内のn番目の単位レンズのレンズ面を形成する略楕円形状の長半径をAn、短半径をBn、前記単位レンズ集合中における前記n番目の単位レンズのシート法線方向から見たときにシート面上に占める面積比率をRnとしたときに、
2.0≦Σ(Rn×An/Bn)≦4.0
の関係を満足することを特徴とする均一化シート。 - 請求項1又は請求項2に記載の均一化シートにおいて、
複数形成されている前記単位レンズのレンズ面を形成する略楕円形状の長半径がいずれも同じであり、
複数形成されている前記単位レンズのレンズ面を形成する略楕円形状の短半径がいずれも同じであること、
を特徴とする均一化シート。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の均一化シートにおいて、
1つの単位レンズにおける両端の前記単位レンズ端部角度の値がそれぞれ異なる値である単位レンズを有すること、
を特徴とする均一化シート。 - 請求項4に記載の均一化シートにおいて、
少なくとも3つの単位レンズが並べて1つの単位レンズ集合を形成して配置されており、
前記各単位レンズの前記単位レンズ端部角度の内の角度が大きい側で隣接する前記単位レンズの高さは、前記各単位レンズの前記単位レンズ端部角度の内の角度が小さい側で隣接する前記単位レンズの高さよりも高い、又は、高さが等しいこと、
を特徴とする均一化シート。 - 請求項5に記載の均一化シートにおいて、
前記単位レンズ集合は、複数種類が配置されており、
前記単位レンズ集合は、異なる種類同士では、少なくとも最も高さの高い単位レンズの高さが異なっていること、
を特徴とする均一化シート。 - 間隔Lで等間隔に配列された発光管と、
前記発光管から距離Dだけ離れた位置に配置され、単位レンズ形状が略楕円筒の一部である請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の均一化シートと、
を備えた面光源装置であって、
前記単位レンズ端部角度の内で最小の値をθMIN、前記単位レンズの屈折率をn、最小値を与える関数をmin( )としたときに、
α=sin-1(sin(tan-1(0.8×L/D))/n)
90°<sin-1(min(n×Sin(90°−θMIN−α),1))+θMIN
の関係を満足する面光源装置。 - 透過型表示部と、
請求項7に記載の面光源装置と、
を備える透過型表示装置。
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JP2004353201A JP2006162887A (ja) | 2004-12-06 | 2004-12-06 | 均一化シート、面光源装置、透過型表示装置 |
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-
2004
- 2004-12-06 JP JP2004353201A patent/JP2006162887A/ja active Pending
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