JP2006160254A - 三輪車両の前輪を交換する方法 - Google Patents

Abstract

【課題】２つの操舵前輪を備えたローリング三輪車両の前輪を交換する方法を提供する。
【解決手段】本発明は、２つの操舵前輪（２、３）と、後輪と、少なくとも１つの中央トレッスルと、車両のロール固定手段とを備えたローリング三輪車両（１００）の前輪を交換する方法に関する。
【選択図】図２

Description

本発明は、２つの操舵前輪を備えたローリング三輪車両の前輪を交換する方法に関する。

オートバイやスクーターのような二輪車両は、前輪を常に地面に接地させており、この理由で、このような車輪の交換には、大きな肉体的労力によってその目的のために特別に作られたブラケット上に車両を配置する、又は車両を地面に寝かせることが必要である。
後者の場合には、車両は、片側に倒して地上に配置されるが、これには常に大きな肉体的労力を要し、車両のプラスチック部分を損傷する可能性がある。

今日では、公知のように、車両の分野において実に多様化されたモデルが徐々に提案されてきており、特に、操作性の点でオートバイの特性と四輪車両の安定性とを組合せた「ハイブリッド」車両に対する関心が高まっている。
そのようなモデルは、例えば、２つの操舵前輪を備えたローリング三輪車両によって代表される。
上述の三輪車両は、（運転者が体を傾ける）オートバイのように運転することができるが、同時に四輪車両の通常の安定性も有するという利点がある。

一般的に、そのような車両は、前輪の交換において二輪車両と同じ問題を有しており、これに一層重いという障害が加わる。より重いということは、結果的に、それらを適当なブラケット上に配置するために一層大きな肉体的労力を必要とし、また、それらを地上に寝かせる時の損傷の可能性が一層高くなることを意味している。
以上のことから、２つの操舵前輪を備えた三輪車両の前輪を特別な肉体的労力及び／又は特別な支持要素なしに交換することを可能にする本発明のような方法へのニーズが明らかに存在する。

従って、本発明の目的は、特別な肉体的労力を必要とせず、同時にその目的のために特別に研究された支持又は持上げ手段のいずれも必要としない、２つの操舵前輪を備えた三輪車両の前輪を交換する方法を提供して従来技術の問題点を解決することである。
本発明の別の目的は、あらゆる場所でだれでも、専門家以外でも実行することができる三輪車両の前輪を交換する方法を提供することである。
最後に、本発明の別の目的は、実行するのに簡単でコスト効率的な三輪車両の前輪を交換する方法を提供することである。

上記及び他の目的は、特許請求の範囲の請求項１の特徴を有する本発明によるローリング三輪車両の前輪を交換する方法によって達成される。
本発明の更に別の特徴は、それに続く請求項に明記されている。
実質的には、２つの操舵前輪と、少なくとも１つの中央トレッスルと、車両のロール固定手段とを備えた種類の三輪車両の前輪を交換する方法は、ａ）ロール固定手段により車両の前部を傾斜した姿勢で固定するステップ、ｂ）車両を中央トレッスル上に置くステップ、及びｃ）地面から持ち上げた前輪を交換するステップを含むことを特徴とする。
本発明の更に別の特徴及び利点は、限定するためでなく例示するために添付図面を参照して与えられる本明細書の説明から一層明確になる。

図１〜４を参照すると、２つの操舵前輪２及び３と、少なくとも１つの中央トレッスル（図示せず）と、車両のロール固定手段とを備えたローリング三輪車両１００の前輪を交換する方法のいくつかのステップが示されている。
一例として、以下においては、説明は、特許出願ＩＴＭＩ２００３Ａ１１０８又は同出願人に対する特許ＩＴ１３１７５２９に説明されているもののような後輪と２つの操舵前輪とを備えたローリング三輪車両に応用することを目的にするものとするが、この特定用途に限定されるものでない。

図１及び２で示すように、全体的に参照符号１００で示す当該車両は、固定後輪（図示せず）と２つの操舵前輪２及び３を有する。
２つの前輪２及び３の各々は、独立懸架装置３４及び３５を備え、更に、独立緩衝装置３２及び３３が設けられている。
操舵機構は、中央部に固定された円柱ピンを通じてフレームに連結された２つの剛性水平クロスメンバ４１及び４２と、水平クロスメンバ４１及び４２の側面に配置され、独立前部懸架装置３４及び３５に連結された２本の短いパイプ３６及び３７とで作られた連接四辺形運動部分に基づくものである。

例えば、車両がある一定の速度よりも低い速度又はロール角ゼロで走行している時に起こる可能性がある転倒の可能性を回避するために、ロール防止装置が設けられる。
ロール防止装置は、上述の運動部分の部材とそのロール移動において一体になった停止部材２２と、この停止部材２２の位置を固定するための固定部材と、固定部材に指令するための適切な制御手段により案内された駐車用グループ（図示せず）とを備えている。
車両１００のフレームに対して停止部材２２の位置を固定する固定部材は、連接運動部分４２、４１、３７、３６の移動、従って車両のローリングを防止するものである。

上述のものと同様の三輪車両の前輪２又は３を交換する方法は、
ａ）例えば図２に示すように車両の前部をその側面で傾けた姿勢で固定するステップ、
ｂ）車両１００を中央トレッスル上に配置するステップ、及び
ｃ）地面から持ち上げた前輪２又は３を交換するステップ、を含む。
車両の前部をその側面で傾けた姿勢で固定した後に車両１００を中央トレッスル上に持ち上げることにより、２つの車輪２及び３は、同時に同じ平面上には接地しない。
特に、一方、正確には図２の車輪２は、地面に接地しており、他方の車輪３は、地面から持ち上げられている。

ステップｃ）の間に、公知の方法で、フレームに対して車輪２又は３のホイールキャップを締着するボルトは、図３に示すように車輪の取外しを可能にする方法で緩めて外される。
取り外された状態で、車輪は、図４に示すように公知の方法に従って交換される。
図面では、車両１００の左側車輪３が参照されているが、右側車輪２を地面から持ち上げるように中央トレッスル上に配置された車両１００を固定するだけで、同じ方法を右側車輪２に対して実行することができることがわかる。

上述の方法は、自動車の前輪交換のための従来の方法とは異なり、地上又は特殊な持上げ手段又はブラケット上に自動車を寝かせる必要なく、ユーザが前輪の１つを交換することを可能にするものである。
このような方法で、過度な肉体的労力、及び車両のプラスチック部分への損傷の可能性が回避される。
更に、本発明による方法の実行の極めて大きな容易性は、このような方法の使用を経験のない人の手の届く範囲にし、それをあらゆる場所で実行することを可能にするものである。
本発明をその好ましい実施形態に即して限定的ではなく例示的に説明したが、この理由により、特許請求の範囲で規定された本発明の関連範囲から逸脱することなく、当業者が変形及び／又は修正をもたらすことができることを理解すべきである。

左側前輪に対して本発明による交換方法を適用する以前のローリング三輪車両のフレームの一部分の概略前面図である。 交換以前に左側前輪を地面から持ち上げた状態で中央トレッスル上に上げて載せられた図１の三輪車両のフレームの概略前面図である。 左側前輪が取り外された状態で中央トレッスル上に上げて載せられた図１の三輪車両のフレームの概略前面図である。 左側前輪が交換された状態で中央トレッスル上に上げて載せられた図１の三輪車両のフレームの概略前面図である。

Claims (3)

1. ２つの操舵前輪（２、３）と、少なくとも１つの中央トレッスルと、車両のロール固定手段とを備えた三輪車両（１００）の前輪（２、３）を交換する方法であって、
   ａ）固定手段により車両（１００）の前部を傾斜した姿勢で固定するステップと、
   ｂ）車両（１００）を前記中央トレッスル上に配置するステップと、
   ｃ）地面から持ち上げられた前輪（３又は４）を交換するステップと、
   を含むことを特徴とする方法。
2. ステップｃ）の間に、前記車両のフレームに前記車輪（２又は３）を固定するボルトが緩められる、
   請求項１に記載の三輪車両（１００）の前輪を交換する方法。
3. ステップａ）の間に、車両（１００）の前記前部は、該車両（１００）が前記中央トレッスル上に位置決めされた状態で前記２つの前輪（２又は３）の一方が地面から持ち上げられ、他方が地面と接地するように、傾斜した姿勢で固定される、
   請求項１または２に記載の三輪車両（１００）の前輪を交換する方法。

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