JP2006157533A - 原稿読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読取精度を維持しつつ原稿の処理に係る時間を短縮できる原稿読取装置を提供する。
【解決手段】MFP装置1では、読み取りを行うべき指定サイズの領域を読み取っている間は、原稿の搬送速度は読取精度を確保するために必要な読取速度に維持される。そして、注目原稿のうちの指定サイズの領域の読み取りが完了すると(ステップS27にてYes)、これに応答してADF172による注目原稿の搬送速度が、読取精度を確保するために必要な読取速度よりも速くされる(ステップS29)。このため、読取精度を維持しつつ原稿の処理時間を短縮できることになる。特に複数枚の原稿を連続的に読み取る場合には、全ての原稿の読み取りに係る時間を大幅に短縮できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、所定の搬送経路に沿って搬送される原稿を読み取る原稿読取装置に関する。
従来より、複数枚の原稿の読取が必要なコピー装置やファクシミリ装置、あるいは、これらの機能を有する複合機(MFP装置)などの原稿読取装置においては、複数枚の原稿を時間的に連続して給紙可能なADF(自動原稿給紙装置)が採用されている。
ADFを採用する原稿読取装置における原稿の読み取り処理では、まず、セットされた複数枚の原稿のうち最上にある一の原稿が、ADFによって取り込まれ、所定の搬送経路に沿って搬送される。そして、原稿の搬送経路における所定の読取位置に固定配置されるイメージセンサにより、搬送中の一の原稿が走査されて読み取られ、当該一の原稿の内容を示す画像が取得される。セットされた複数枚の原稿は、ADFによって読取位置に対して連続的に給紙される。このように連続供給される全ての原稿に関して同様の読み取りがなされることで、全ての原稿の読み取りがなされることとなる。
なお、本発明に関連する技術を開示する先行技術文献として、下記の文献がある。
特開平11−69098号公報
ところで、上記のような原稿読取装置においては、原稿の読み取り処理に係る時間の短縮が強く望まれている。しかしながら、これに対応するため、原稿の搬送速度を単に高速化すると、イメージセンサによる原稿の読取精度が低下、あるいは、読取不可となるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、読取精度を維持しつつ原稿の処理に係る時間を短縮できる原稿読取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、原稿を読み取る原稿読取装置であって、所定の搬送経路に沿って原稿を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により所定の読取速度で搬送される原稿を、前記搬送経路中の所定の読取位置において読み取る読取手段と、前記読取手段による一の原稿のうちの所定の読取サイズの領域の読取完了に応答して前記搬送手段による当該一の原稿の搬送速度を前記読取速度よりも速くする制御手段と、を備えている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の原稿読取装置において、前記制御手段は、前記一の原稿のうちの前記読取サイズの領域の読取完了の時点で、前記読取位置に当該一の原稿が存在していたときに、前記搬送速度を前記読取速度よりも高速にする。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の原稿読取装置において、前記読取サイズは、ユーザから指定された指定サイズである。
請求項1ないし3の発明によれば、所定サイズの領域の読取完了に応答して原稿の搬送速度が高速化されるため、読取精度を維持しつつ、原稿の処理に係る時間を短縮できる。
また、特に請求項2の発明によれば、読取位置に原稿が存在していたときに搬送手段の搬送速度が高速化されるため、必要に応じて原稿の搬送速度を高速化できる。
また、特に請求項3の発明によれば、ユーザから指定された指定サイズの読み取りがなされることから、原稿のうちユーザが必要とする領域のみが読み取られる。
以下では、本実施の形態に係る原稿読取装置の一の具体例として、ファクシミリ機能、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能などの複数の機能を有する複合機であるMFP装置について説明する。
<1.構成概要>
図1及び図2は、MFP装置1の外観構成を示す斜視図である。これらの図に示すように、MFP装置1は、その本体部HSと、本体部HSの上部に設けられるブックカバー17とに大別される。ブックカバー17は、ヒンジ171を介して本体部HSに軸支され、これにより本体部HSに対して閉開可能とされている。図1はブックカバー17が閉じた状態、図2はブックカバー17が開いた状態をそれぞれ示している。
なお、以下の説明においては、方向や向きを示す際に、適宜、図中に示す3次元のXYZ直交座標を用いる。このXYZ軸は本体部HSに対して相対的に固定される。ここで、Y軸方向は水平奥行方向(−Y側が前面側)、X軸方向は水平左右方向(+X側が右側)、Z軸方向は鉛直方向(+Z側が上側)である。
本体部HSには、上部に原稿を読み取るためのスキャナ11(図2参照。)、下部に記録紙を供給する給紙部15、並びに、前面側にユーザインターフェイスとしての表示部13及び操作部14がそれぞれ設けられる。さらに、本体部HSの内部には、記録紙に印刷を行うプリンタ12が設けられ、本体部HSの−X側側面には印刷済の記録紙を処理するフィニッシャ16が装着されている。
スキャナ11には、複数のフォトダイオードがY軸方向に沿って一次元的に配列されたCCDなどのイメージセンサ(以下、「ラインセンサ」という。)が設けられている。スキャナ11は、このラインセンサにより原稿をY軸方向に沿ったラインごとに読み取り、当該原稿の内容を示す画像データを取得する。以下では、原稿において、スキャナ11のラインセンサが1度に読み取る方向(Y軸方向)を「主走査方向」ともいい、原稿において主走査方向に直交する方向を「副走査方向」ともいう。
給紙部15は、それぞれが記録紙を収容可能な4個の給紙カセット151〜154を備える。各給紙カセット151〜154には、所定の規格サイズ(例えば、A4,B5等)の記録紙が収容される。
操作部14は、各種コマンドやデータの入力などのユーザ操作を受け付ける複数のスイッチで構成される。また、表示部13は、ユーザに与えるべき各種情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示装置で構成される。この表示部13は、タッチパネル機能を有しており、ユーザ操作を受け付ける機能の一部を担うようにもなっている。
プリンタ12は、例えば、LEDプリンタヘッドを有する電子写真方式のプリンタであり、印刷すべき画像データに基づいて給紙部15から供給される記録紙に印刷を行う。
フィニッシャ16は、プリンタ12による印刷がなされた記録紙に、ステープル加工やパンチ加工等のフィニッシング処理を施すものである。フィニッシング処理後の記録紙は、図中に示す矢印AP1の方向へ排出され、フィニッシャ16に付随する排紙トレイ161に蓄積される。
ブックカバー17は、環境光がスキャナ11へ入射することを防止するためのカバーである。ブックカバー17には、自動原稿給紙装置であるADF(Automatic Document Feeder)172が設けられている。ADF172は、複数枚の原稿を連続的にスキャナ11に読み取らせるために、複数枚の原稿を時間的に連続して順次にスキャナ11の読取面へ供給する。なお、これらスキャナ11及びADF172については後に詳述する。
<2.内部構成>
次に、MFP装置1の内部構成について説明する。図3は、MFP装置1の内部構成を模式的に示すブロック図である。
図に示すように、MFP装置1は、制御部としてのマイクロコンピュータを内蔵している。より具体的には、MFP装置1は、MPU(マイクロプロセッサ;MicroProcessor Unit)20、ROM21、及び、RAM22を備えている。ROM21には予め制御プログラムが格納されており、この制御用プログラムに従ってMPU20が演算処理を行うことにより、MFP装置1の各部を制御するための各種機能が実現される。RAM22は、MPU20による演算処理における作業領域として利用される。
MPU20は、バスライン200を介して、上述したスキャナ11、プリンタ12、ADF172、フィニッシャ16、表示部13及び操作部14等のMFP装置1の各部に接続されている。これにより、これら各部の動作がMPU20によって制御されることになる。また、操作部14に受け付けられたユーザ操作は信号としてMPU20に入力され、これによりMFP装置1はユーザ操作に応じた動作を行うことになる。
また、MFP装置1は、画像メモリ23と、NCU(ネットワーク制御回路)24と、モデム25とをさらに備えている。これら各部も、バスライン200に接続され、MPU20によって制御される。
画像メモリ23は、スキャナ11による原稿の読み取りによって取得された画像データなどを記憶するための記憶装置であり、読出及び書込のいずれも可能なDRAMなどメモリで構成される。画像メモリ23に記憶された画像データは、ファクシミリ送信や記録紙への印刷(コピー)などに供されることになる。
NCU24及びモデム25は、ファクシミリ機能を実現する処理部である。すなわち、NCU24は、アナログの公衆電話交換網の直流ループの閉結及び開放などの動作を行うハードウェア回路であり、必要に応じてモデム25を公衆電話交換網に接続する。また、モデム25は、ファクシミリ通信用の画像データを変調及び復調する。
<3.スキャナ>
次に、スキャナ11についてさらに詳細に説明する。図4は、ADF172を含むブックカバー17、及び、スキャナ11の概略構成を示す前面側(−Y側)から見た断面図である。
スキャナ11は、所定位置に載置された原稿をそのまま読み取るFBS(Flat Bed Scanner)方式、及び、ADF172によって搬送される原稿を読み取るADF方式のいずれかの方式によって原稿の読み取りを行う。本実施の形態においては、前者を「FBS読み取り」と称し、後者を「ADF読み取り」と称する。
図2に示すように、本体部HSの上面には、平坦な透明ガラス板で構成される2つのコンタクトガラス111a,111bが配置されている。比較的大きな第1コンタクトガラス111aは、FBS読み取りの際における原稿の読取面となる一方、比較的小さな第2コンタクトガラス111bは、ADF読み取りの際における原稿の読取面となる。
これら2つのコンタクトガラス111a,111bの下方の本体部HSの内部には、読取機構113が設けられている。読取機構113は、原稿を照明する照射光源と前述したラインセンサとが一体的に設けられたものであり、2つのコンタクトガラス111a,111bの下方空間を、モータやベルト等の駆動機構(図示省略)によってX軸方向に移動可能とされている。照射光源が照明光を原稿に照射し、該原稿からの反射光をラインセンサが受光することで、読取機構113による原稿の読み取りがなされることになる。
FBS読み取りの場合は、原稿がその読取対象面を下方に向けた状態で第1コンタクトガラス111aに載置される。そして、環境光を遮断するためにブックカバー17が図1の如く閉じられる。この状態で、操作部14を介して所定のユーザ操作がなされると、第1コンタクトガラス111aの−X側端部の下方の初期位置x2から図中右側(+X側)へと読取機構113が所定速度で移動される。この移動の際に、照射光源からは原稿に向けて照明光が照射され、同時に、原稿からの反射光がラインセンサにおいて1ラインずつ受光される。これにより、原稿の読み取りが実現される。
一方、ADF読み取りの場合は、読取機構113は第2コンタクトガラス111bの下方の所定の読取位置x1に固定的に配置される。この第2コンタクトガラス111bの上部は、ADF172による原稿Dcの搬送経路177となっており、読取機構113は、ADF172の搬送により第2コンタクトガラス111bの直上を通過する原稿Dcを読み取ることになる。
また、この読取位置x1の近傍の検出位置x0には、読取位置x1に原稿Dcの部分が存在するか否かを検出するための原稿センサ112が設けられている。この原稿センサ112は、光電センサで構成されており、原稿Dcが存在しているか否かでその受光量が異なることを利用して、その直上の原稿Dcの有無を検出する。本実施の形態では、検出位置x0と読取位置x1とが近接しているため、検出位置x0における原稿Dcの有無が、読取位置x1における原稿Dcの有無とみなされる。なお、検出位置x0における原稿Dcの有無と、検出位置x0と読取位置x1との間の距離と、原稿Dcの搬送速度とに基づいて、読取位置x1における原稿Dcの有無を厳密に検出してもよい。
<4.ADF>
次に、ADF172についてさらに詳細に説明する。図4に示すように、ADF172には、その上部に、読取前の原稿Dcがセットされる原稿給紙トレイ173が設けられ、その下部に、読取済の原稿Dcが排出される原稿排出トレイ179が設けられている。原稿Dcは、原稿給紙トレイ173から取込口177aを介して装置内部に取り込まれ、搬送経路177に沿って搬送された後、排出口177bを介して原稿排出トレイ179に排出されることになる。
図に示すように、この搬送経路177の一部には、ADF読み取りの際における原稿Dcの読取面となる第2コンタクトガラス111bの直上位置、すなわち、読取位置x1の直上位置が含まれている。
また、この第2コンタクトガラス111bの直上には、搬送経路177を挟んで、押圧部材178が設けられている。押圧部材178は、搬送される原稿Dcを第2コンタクトガラス111bとの間で挟み込み、搬送を阻害することなく原稿Dc(正確には、原稿Dcのうちの読取位置x1の直上を通過する部分)を第2コンタクトガラス111bに圧接する役割を担う。そのため、押圧部材178の下端部分は、搬送される原稿Dcとの間で低摩擦状態を維持しつつ圧接できる程度の弾性を有するように構成される。
また、図1に示すように、原稿給紙トレイ173には、2つの原稿ガイド174a,174bが設けられている。また、原稿給紙トレイ173の−X側には、原稿Dcが差し込まれる差込部175が設けられている。この差込部175の−X側の端部に、取込口177aが形成されることになる。読取前の原稿Dcは、これら2つの原稿ガイド174a,174bと、差込部175の−X側の端部とにより規定される空間にセットされる。
2つの原稿ガイド174a,174bのうち、背面側(+Y側)の第1原稿ガイド174aは原稿給紙トレイ173に固定配置されるのに対し、正面側(−Y側)の第2原稿ガイド174bはY軸方向に沿って所定の範囲AR2でスライド可能とされている。この第2原稿ガイド174bは、読取対象となる原稿Dcの主走査方向のサイズに応じてY軸方向の位置がユーザにより調整されることになる。
また、図4に示すように、取込口177aには、取込ローラP1とセパレータP2とが対向して設けられている。これらセパレータP2および取込ローラP1は、原稿給紙トレイ173に積載された複数枚の原稿から最上にある1枚だけを搬送経路177へと取り込む役割を担う。すなわち、取込ローラP1を回転させることにより、最上の1枚の原稿Dcが、取込ローラP1とセパレータP2との間で挟持されつつ搬送経路177へと取り込まれる。その際には、上から2枚目以下の原稿Dcは、セパレータP2によって取り込みが阻害されることになる。
また、原稿Dcの搬送経路177においては、その上流側から下流側にかけて、第1〜第3原稿搬送部C1,C2,C3が、この順に設けられている。これらの原稿搬送部C1〜C3はいずれも、原稿Dcの搬送経路177を挟んで対向配置される1対のローラで構成される。これらのローラはモータ(図示省略)に接続され、伝達される駆動力より図中の矢印の向きに回転される。原稿Dcは、取込ローラP1とセパレータP2との間の挟持とともに、これらの原稿搬送部C1〜C3それぞれのローラに挟持されることによって、搬送経路177に沿って搬送される。
原稿Dcの搬送速度は、これらの原稿搬送部C1〜C3のローラの回転速度によって規定されることになる。原稿搬送部C1〜C3のローラの回転速度はMPU20によって制御される。これにより、MPU20は、原稿Dcの搬送速度を時間的に変更することが可能となっている。本実施の形態では、原稿搬送部C1〜C3のローラの全ては、同一のモータ(図示省略)を駆動力源としているため、その回転速度は全て一致される。したがって、原稿搬送部C1〜C3のローラの回転速度を変更すると、搬送経路177の全ての位置における搬送速度が一致して変更されることになる。
ところで、ADF読み取りにおいては、スキャナ11の読取機構113は、ADF172により一定の定められた速度(以下、「読取速度」という。)で搬送される原稿Dcを走査して読み取るようになっている。ここで仮に、原稿Dcの搬送速度が読取速度と異なったとすると、読取機構113による読取精度は大きく低下することになる。このため、本実施の形態のMFP装置1では、原稿Dcに対して読み取りがなされている間は、ADF172による原稿Dcの搬送速度が読取速度となるようにMPU20により制御されるようになっている。
<5.ADF読み取り>
次に、複数枚の原稿がセットされたときのADF読み取りに係るMFP装置1の動作について説明する。図5は、この動作の流れを示す図である。なお、この動作の開始時点においては、原稿給紙トレイ173には読取対象となる面を上向きにして数枚の原稿がセットされているものとする。また、この動作の制御は、特に言及のない限りMPU20によってなされるものとする。
まず、原稿の読み取りを開始する前に、ユーザが原稿中において読み取りを所望する領域のサイズが、操作部14を介してユーザから入力される(ステップS11)。具体的には、表示部13に、”A4””B4”などの規格サイズの一覧を示すリスト表示がなされる。ユーザは、このような表示を参照しつつ、操作部14を介してそのリスト表示の項目の一つを選択する。このようにしてユーザから指定された原稿のサイズが、原稿中において読み取りを行うべき領域のサイズ(以下、「指定サイズ」という。)として設定される。
このようにして指定サイズが設定された後、操作部14のユーザ操作によって開始指示がなされると(ステップS12にてYes)、セットされた複数枚の原稿のうちの最上にある一の原稿が読み取りの対象とされ、当該一の原稿に関する搬送読取処理がなされる(ステップS13)。この搬送読取処理は、セットされた全ての原稿の読み取りが完了するまで(ステップS14にてNoの間)、各原稿ごとに繰り返される。全ての原稿の読み取りが完了すると、MFP装置1のADF読み取りに係る動作が終了することになる。
次に、図6を参照して、一の原稿に注目し、当該一の原稿に係る搬送読取処理(図5:ステップS13)について詳細に説明する。なお以下、この搬送読取処理において読み取りの対象とされている一の原稿を「注目原稿」という。
まず、その時点において原稿給紙トレイ173の最上にある一の原稿が注目原稿として取込口177aから取り込まれる。そして、注目原稿が読取位置x1に存在する状態となるまで(ステップS22にてNoの間)、ADF172により注目原稿が搬送される(ステップS21)。すなわち、注目原稿の先端が読取位置x1に到達するまで、注目原稿が搬送されることになる。読取位置x1に注目原稿が存在するか否かは、原稿センサ112の検出結果が参照される。なお、この際の注目原稿の搬送速度は、注目原稿の一つ前に先行して処理される原稿の処理結果に依存することになる。注目原稿が、最初に処理される原稿であれば、注目原稿の搬送速度は読取速度よりも高い速度に設定される。
注目原稿の先端が読取位置x1に到達すると(ステップS22にてYes)、読取機構113による読み取りを行うため、注目原稿の搬送速度が読取速度に設定される(ステップS23)。そして、ADF172により注目原稿がこの読取速度で搬送されつつ(ステップS24)、注目原稿がラインごとに読取機構113によって読み取られる(ステップS25)。これにより得られたラインごとの画像データ(ラインデータ)は、画像メモリ23に格納される。このような注目原稿のラインごとの読み取りが繰り返しなされることにより、注目原稿の内容を示す画像データが画像メモリ23に形成されることになる。
このような注目原稿の読み取りは、「読取位置x1に注目原稿が存在しなくなる(ステップS26)」か、「注目原稿のうちの指定サイズに係る領域の読み取りが完了する(ステップS27)」かのいずれかの条件が満足されるまで継続される。
ここで、読取位置x1に注目原稿が存在しなくなった場合(ステップS26にてNo)とは、注目原稿の実際のサイズ(以下、「実サイズ」という。)の副走査方向の長さ(以下、「副走査長」という。)が、指定サイズの副走査長よりも小さいときに、実サイズの副走査長に係る領域の読み取りが完了した場合に相当する。この場合には、指定サイズの副走査長に係る領域の読み取りを行うことは無駄となる。このため、その時点で読取機構113による読み取りが終了されて、搬送速度が読取速度のまま、注目原稿は排出口177bまで搬送されて排出される(ステップS30)。
また一方、注目原稿のうちの指定サイズに係る領域(正確には、指定サイズの副走査長に係る領域)の読み取りが完了したときにも(ステップS27にてYes)、読取機構113による読み取りが終了される。そして、その時点において読取位置x1に注目原稿が存在しているか否かが、原稿センサ112の検出結果に基づいて確認される(ステップS28)。
この確認において、読取位置x1に注目原稿が存在していない場合とは(ステップS28にてNo)、実サイズの副走査長と指定サイズの副走査長とが一致していたときに相当する。この場合には、搬送速度が読取速度のまま、注目原稿は排出口177bまで搬送されて排出される(ステップS30)。
一方、読取位置x1に注目原稿が存在した場合とは(ステップS28にてYes)、実サイズの副走査長が、指定サイズの副走査長よりも大きいときに相当する。この場合には、注目原稿の搬送速度が読取速度よりも速い速度に変更設定される(ステップS29)。そして、変更後の高速な搬送速度で注目原稿が搬送されて、排出口177bから排出されることになる(ステップS30)。
つまり、以上の搬送読取処理を換言すれば、「注目原稿のうちの指定サイズに係る領域の読取完了に応答して(ステップS27にてYes)、注目原稿の搬送速度が読取速度よりも速くされる(ステップS29)。ただしそれは、注目原稿のうちの指定サイズに係る領域の読取完了の時点(ステップS27にてYes)で、読取位置x1に注目原稿が存在していたとき(ステップS28にてYes)のみである。」ということになる。
ところで、MFP装置1では、搬送読取処理の際に、原稿給紙トレイ173に注目原稿の次順以降の原稿が存在しているときには、注目原稿の後端が取込口177aを通過した後、所定の間隔をおいて、注目原稿の次順の原稿が取込口177aから取り込まれるようになっている。したがって、複数枚の原稿を連続的に処理する際には、搬送経路177においては、注目原稿とその次順の原稿とが所定の間隔をおいて直列的に配列され、これらが同一速度で搬送されることになる。つまり、注目原稿に係る搬送読取処理(図6の左側)と、その次順の原稿に係る搬送読取処理(図6の右側)とが、時間間隔を経つつ並列的になされることになる。
したがって、読取位置x1のみに注目すると、注目原稿が存在しなくなると、所定の間隔をおいて次順の原稿が供給され、続いて、その原稿に対しての読取機構113による読み取り(ステップS25N)が行われることになる。
ここで、注目原稿のうちの指定サイズに係る領域の読取完了の時点で、読取位置x1に注目原稿が存在していたとき(ステップS28にてYes)には、次順の原稿が読取位置x1に供給されるまでには、ある程度の時間を要する。このためこの場合には、搬送速度の高速化(ステップS29)がなされ、これにより、注目原稿が読取位置x1から迅速に排除されるとともに、次順の原稿が読取位置x1に迅速に到達することになる。これにより、一の原稿の読取完了後に、次順の原稿の読み取り(ステップS25N)を迅速に開始することができることになる。その結果、複数枚の原稿を読み取り対象とする場合には、その読み取りに係る総時間を大幅に短縮することができる。なお、次順の原稿が読取位置x1に到達すると、その原稿の読み取りを行うため、搬送速度は再び読取速度に変更設定されることになる。
一方で、ステップS26にてNoの場合やステップS28にてNoの場合、すなわち、読取位置x1に注目原稿が存在しない場合は、次順の原稿が読取位置x1にまもなく到達する状態であるといえる。したがって、この場合に搬送速度を高速化しても、すぐに次順の原稿の読み取りを行うために搬送速度を読取速度に戻す必要があり、搬送速度を変更することは無駄となり、かえって制御の複雑化を招く。このため、この場合には、搬送速度が読取速度のまま維持されることになる。つまり、本実施の形態のMFP装置1では、必要に応じて原稿の搬送速度を高速化することができるわけである。
なお、注目原稿の次順の原稿が存在しない場合(注目原稿が、セットされた複数枚の原稿のうちの最下の一の原稿の場合)においては、次順の原稿のために搬送速度を読取速度にする必要はない。このため、いずれの場合であっても、注目原稿の読み取りが完了した時点で、その搬送速度を読取速度よりも高速に設定してよい。
<6.まとめ>
以上説明したように、本発明の実施の形態のMFP装置1では、注目原稿のうちの指定サイズの領域の読み取りが完了すると、これに応答してADF172による注目原稿の搬送速度が読取速度よりも速くされる。すなわち、読み取りを行うべき指定サイズの領域を読み取っている間は、読取精度を確保するために原稿の搬送速度は読取速度に維持され、必要な領域の読み取りが完了した時点で、注目原稿の搬送速度が高速に変更される。このため、読取精度を維持しつつ原稿の処理時間を短縮できることになる。
また、MFP装置1では、指定サイズの領域の読み取りが完了した時点で、読取位置x1に注目原稿が存在しているか否かが判定され、読取位置x1に注目原稿が存在しているときにのみ、搬送速度が読取速度よりも高速にされる。これにより、必要に応じて原稿の搬送速度を高速化することができる。
また、読み取りを行うべき指定サイズは、ユーザにより指定されるものであるため、注目原稿のうちユーザが所望とする領域のみを読み取ることができる。
<7.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
上記実施の形態では、読取機構113に含まれる照射光源とラインセンサとが一体的に移動するものとして説明しているが、これに限定されない。例えば、これらが別体として設けられ、読み取りの際には同期して移動するよう構成されていてもよい。また、レンズ及びラインセンサは所定の位置に固設される一方で、原稿からの光を反射してラインセンサに導く複数のミラー等を含む光学系部材が照射光源とともにX軸方向に移動される態様であってもよい。
MFP装置の外観構成を示す斜視図である。 MFP装置の外観構成を示す斜視図である。 MFP装置の内部構成を模式的に示すブロック図である。 ブックカバー及びスキャナの概略構成を示す断面図である。 ADF読み取りに係るMFP装置の動作の流れを示す図である。 一の原稿ごとの搬送読取処理の流れを示す図である。
符号の説明
1 MFP装置
11 スキャナ
14 操作部
17 ブックカバー
112 原稿センサ
113 読取機構
172 ADF
177 搬送経路
C1〜C3 原稿搬送部

Claims (3)

  1. 原稿を読み取る原稿読取装置であって、
    所定の搬送経路に沿って原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により所定の読取速度で搬送される原稿を、前記搬送経路中の所定の読取位置において読み取る読取手段と、
    前記読取手段による一の原稿のうちの所定の読取サイズの領域の読取完了に応答して前記搬送手段による当該一の原稿の搬送速度を前記読取速度よりも速くする制御手段と、
    を備えることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 請求項1に記載の原稿読取装置において、
    前記制御手段は、前記一の原稿のうちの前記読取サイズの領域の読取完了の時点で、前記読取位置に当該一の原稿が存在していたときに、前記搬送速度を前記読取速度よりも高速にすることを特徴とする原稿読取装置。
  3. 請求項1または2に記載の原稿読取装置において、
    前記読取サイズは、ユーザから指定された指定サイズであることを特徴とする原稿読取装置。
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