JP2006174372A - 原稿読取装置及び原稿読取方法 - Google Patents

原稿読取装置及び原稿読取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】原稿のうちの動作モードに適した領域を読み取ることができる原稿読取装置を提供する。
【解決手段】原稿読取装置は、原稿の読み取りに係る動作モードとしてファクシミリモードとコピーモードとスキャンモードとを有している。ファクシミリモードでは、「実サイズ」に係る領域と「指定サイズ」に係る領域とのうちの小さい方が読み取られる(ステップS25)。これにより、ファクシミリ送信に係る画像データのデータ量を低減できる。また、コピーモードやスキャンモードでは、「指定サイズ」に係る領域が読み取られる(ステップS24)。これにより、取得される画像データのサイズをユーザ所望のサイズに統一できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、原稿の読み取りにより、目的が異なる画像を取得する技術に関する。
従来より、コピーモードやファクシミリモードなど、画像データの取得目的が互いに異なる複数の動作モードを有する複合機(MFP装置)においては、複数枚の原稿を時間的に連続して給紙可能なADF(自動原稿給紙装置)が採用されている。
ADFを用いた原稿の読み取り処理では、まず、セットされた複数枚の原稿のうち最上にある一の原稿が、ADFによって取り込まれ、所定の搬送経路に沿って搬送される。そして、原稿の搬送経路における所定の読取位置に固定配置されるイメージセンサにより、搬送中の一の原稿が走査されて読み取られ、当該一の原稿の内容を示す画像データが取得される。セットされた複数枚の原稿は、一の原稿ごとにADFによって読取位置に対して連続的に給紙される。このように連続供給される全ての原稿に関して同様の読み取りがなされることで、全ての原稿に係る画像データが取得されることになる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平2002−290678号公報
ところで、上記のような複合機においては、原稿の領域のうち読み取りを行うべき領域のサイズを指定サイズとしてユーザが設定可能なものも知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このように指定サイズが設定された場合であっても、画像データの取得目的によっては、指定サイズに係る領域の読み取りを行うよりも、実際の原稿のサイズに係る領域の読み取りを行って画像データを取得する方が好ましい場面もあり得る。例えば、ファクシミリモードでは、送信する画像データのデータ量が少ないことが好ましい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、原稿のうち、画像の取得目的に適した領域を読み取ることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、画像の取得目的が互いに異なる複数の動作モードを有する原稿読取装置であって、ユーザ所望の原稿のサイズを指定サイズとしてユーザから受け付ける受付手段と、給紙装置によって給紙された原稿を読み取り、画像を取得する読取手段と、を備え、前記読取手段は、読取対象となる原稿の実際のサイズとしての実サイズに係る領域と、前記指定サイズに係る領域とのうちいずれを読み取るかを前記動作モードに応じて変更する。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の原稿読取装置において、ファクシミリ送信に利用する画像を取得する動作モードにおいて、前記読取手段は、前記実サイズに係る領域と前記指定サイズに係る領域とのうちの小さい方を読み取る。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の原稿読取装置において、コピーに利用する画像を取得する動作モードにおいて、前記読取手段は、前記指定サイズに係る領域を読み取る。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の原稿読取装置において、前記原稿読取装置にLAN接続された他の端末からの利用に供する前記画像を取得する動作モードにおいて、前記読取手段は、前記指定サイズに係る領域を読み取る。
また、請求項5の発明は、原稿を読み取る原稿読取方法であって、ユーザ所望の原稿のサイズを指定サイズとしてユーザから受け付ける受付工程と、給紙装置によって給紙された原稿を読み取り、画像を取得する読取工程と、を備え、前記読取工程において、読取対象となる原稿の実際のサイズとしての実サイズに係る領域と、前記指定サイズに係る領域とのうちいずれを読み取るかは、当該画像の取得目的に応じて変更される。
請求項1ないし5の発明によれば、画像の取得目的に適した領域を読み取ることができる。
また、特に請求項2の発明によれば、ファクシミリ送信を行う画像のデータ量を低減できる。
また、特に請求項3の発明によれば、コピーに利用する画像を所望のサイズに統一できる。
また、特に請求項4の発明によれば、他の端末からの利用に供する画像を所望のサイズに統一できる。
以下では、具体例として、本実施の形態に係る原稿読取装置が画像形成装置に適用される場合について説明する。
<1.構成概要>
図1及び図2は、画像形成装置1の外観構成を示す斜視図である。この画像形成装置1は、ファクシミリ機能、コピー機能、スキャン機能、プリント機能などの複数の機能を有する複合機(MFP装置)として構成されている。
ここで、ファクシミリ機能は、公衆電話交換網(PSTN)を介して相手先装置との間で画像データを送受信する機能である。ファクシミリ送信時には、送信対象となる紙媒体の原稿が読み取られ、これにより、送信すべき画像データが取得される。
コピー機能は、原稿を読み取って原稿の内容を示す画像データを取得し、その画像データを記録紙に印刷することで原稿の内容をコピー(複写)する機能である。
また、スキャン機能は原稿を読み取って画像データを取得し、画像形成装置1内に格納する機能である。スキャン機能により取得された原稿の内容を示す画像データは、LAN接続された他の端末などからLANを介して利用可能とされる。さらに、プリント機能は、画像データを記録紙に印刷する機能である。
これらの機能のうち、ファクシミリ機能、コピー機能、スキャン機能においては、原稿の読み取りがなされる。このため、画像形成装置1は、原稿の読み取りに係る動作モードとして、これらの3つの機能それぞれに対応する3つの動作モード、すなわち、ファクシミリモード、コピーモード、スキャンモードを有している。これら3つの動作モードでは、画像データの取得目的が互いに異なることになる。いずれの動作モードを能動化(有効化)するかの選択は、ユーザから受け付けられる。
図1及び図2に示すように、画像形成装置1は、その本体部HSと、本体部HSの上部に設けられるブックカバー17とに大別される。ブックカバー17は、ヒンジ171を介して本体部HSに軸支され、これにより本体部HSに対して閉開可能とされている。図1はブックカバー17が閉じた状態、図2はブックカバー17が開いた状態をそれぞれ示している。
なお、以下の説明においては、方向や向きを示す際に、適宜、図中に示す3次元のXYZ直交座標を用いる。このXYZ軸は本体部HSに対して相対的に固定される。ここで、Y軸方向は水平奥行方向(−Y側が前面側)、X軸方向は水平左右方向(+X側が右側)、Z軸方向は鉛直方向(+Z側が上側)である。
本体部HSには、上部に原稿を読み取るためのスキャナ11(図2参照。)、下部に記録紙を供給する給紙部15、並びに、前面側にユーザインターフェイスとしての表示部13及び操作部14がそれぞれ設けられる。さらに、本体部HSの内部には、記録紙に印刷を行うプリンタ12が設けられ、本体部HSの−X側側面には印刷済の記録紙を処理するフィニッシャ16が装着され、フィニッシャ16の下方にはLANインターフェイス18が設けられている。
スキャナ11は、ファクシミリ機能、コピー機能及びスキャン機能それぞれにおける原稿の読み取り機能を担うものである。スキャナ11には、複数の画素(フォトダイオード)がY軸方向に沿って一次元的に配列されたCCDなどのイメージセンサ(以下、「ラインセンサ」という。)が設けられている。スキャナ11は、このラインセンサにより原稿をY軸方向に沿ったラインごとに読み取り、当該原稿の内容を示す画像データを取得する。以下では、原稿において、スキャナ11のラインセンサが1度に読み取る方向(Y軸方向)を「主走査方向」ともいい、原稿において主走査方向に直交する方向を「副走査方向」ともいう。
給紙部15は、それぞれが記録紙を収容可能な4個の給紙カセット151〜154を備える。各給紙カセット151〜154には、所定の規格サイズ(例えば、A4,B5等)の記録紙が収容される。
操作部14は、各種コマンドやデータの入力などのユーザ操作を受け付ける複数のスイッチで構成される。上述した3つの動作モードのうちのいずれを能動化するかの選択は、操作部14に含まれる所定のスイッチを押下することにより行われる。また、表示部13は、ユーザに与えるべき各種情報を表示する液晶ディスプレイ等の表示装置で構成される。この表示部13は、タッチパネル機能を有しており、ユーザ操作を受け付ける機能の一部を担うようにもなっている。
プリンタ12は、例えば、LEDプリンタヘッドを有する電子写真方式のプリンタであり、印刷すべき画像データに基づいて給紙部15から供給される記録紙に印刷を行う。
フィニッシャ16は、プリンタ12による印刷がなされた記録紙に、ステープル加工やパンチ加工等のフィニッシング処理を施すものである。フィニッシング処理後の記録紙は、図中に示す矢印AP1の方向へ排出され、フィニッシャ16に付随する排紙トレイ161に蓄積される。
LANインターフェイス18は、画像形成装置1がLAN(Local Area Network)に接続するためのインターフェイスであり、イーサネット(登録商標)通信に必要なプロトコル変換などの処理を行う。これにより、画像形成装置1はLANに接続され、同様にLANに接続された他のクライアント端末9(図3参照。)との間でLANを介してのデータの送受信を行うことが可能となっている。
ブックカバー17は、環境光がスキャナ11へ入射することを防止するためのカバーである。ブックカバー17には、自動原稿給紙装置であるADF(Automatic Document Feeder)172が設けられている。ADF172は、複数枚の原稿を連続的にスキャナ11に読み取らせるために、複数枚の原稿を時間的に連続して順次にスキャナ11の読取面へ供給する。なお、これらスキャナ11及びADF172については後に詳述する。
<2.内部構成>
次に、画像形成装置1の内部構成について説明する。図3は、画像形成装置1の内部構成を模式的に示すブロック図である。
図に示すように、画像形成装置1は、制御部としてのマイクロコンピュータを内蔵している。より具体的には、画像形成装置1は、MPU(マイクロプロセッサ;MicroProcessor Unit)20、ROM21、及び、RAM22を備えている。ROM21には予め制御プログラムが格納されており、この制御用プログラムに従ってMPU20が演算処理を行うことにより、画像形成装置1の各部を制御するための各種機能が実現される。RAM22は、MPU20による演算処理における作業領域として利用される。
MPU20は、バスライン200を介して、上述したスキャナ11、プリンタ12、表示部13、操作部14、ADF172、フィニッシャ16及びLANインターフェイス18等の画像形成装置1の各部に接続されている。これにより、これら各部の動作がMPU20によって制御されることになる。また、操作部14に受け付けられたユーザ操作は信号としてMPU20に入力され、これにより画像形成装置1はユーザ操作に応じた動作を行うことになる。
また、画像形成装置1は、画像メモリ23と、NCU(ネットワーク制御回路)24と、モデム25とをさらに備えている。これら各部も、バスライン200に接続され、MPU20によって制御される。
画像メモリ23は、スキャナ11による原稿の読み取りによって取得された画像データなどを記憶するための記憶装置であり、読出及び書込のいずれも可能なDRAMなどメモリで構成される。ファクシミリモードにおいて画像メモリ23に記憶された画像データはファクシミリ送信に利用され、コピーモードにおいて画像メモリ23に記憶された画像データは記録紙への印刷(コピー)に利用されることになる。また、スキャンモードにおいて画像メモリ23に記憶された画像データは、LANインターフェイス18を介してLAN接続された外部のクライアント端末9から取り扱い可能とされる。
NCU24及びモデム25は、ファクシミリ機能を実現する処理部である。すなわち、NCU24は、アナログの公衆電話交換網の直流ループの閉結及び開放などの動作を行うハードウェア回路であり、必要に応じてモデム25を公衆電話交換網に接続する。また、モデム25は、ファクシミリ通信用の画像データを変調及び復調する。
<3.スキャナ>
次に、スキャナ11についてさらに詳細に説明する。図4は、ADF172を含むブックカバー17、及び、スキャナ11の概略構成を示す前面側(−Y側)から見た断面図である。
スキャナ11は、所定位置に載置された原稿をそのまま読み取るFBS(Flat Bed Scanner)方式、及び、ADF172によって搬送される原稿を読み取るADF方式のいずれかの方式によって原稿の読み取りを行う。本実施の形態においては、前者を「FBS読み取り」と称し、後者を「ADF読み取り」と称する。
図2に示すように、本体部HSの上面には、平坦な透明ガラス板で構成される2つのコンタクトガラス111a,111bが配置されている。比較的大きな第1コンタクトガラス111aは、FBS読み取りの際における原稿の読取面となる一方、比較的小さな第2コンタクトガラス111bは、ADF読み取りの際における原稿の読取面となる。
これら2つのコンタクトガラス111a,111bの下方の本体部HSの内部には、読取機構113が設けられている。読取機構113は、原稿を照明する照射光源と前述したラインセンサとが一体的に設けられたものであり、2つのコンタクトガラス111a,111bの下方空間を、モータやベルト等の駆動機構(図示省略)によってX軸方向に移動可能とされている。照射光源が照明光を原稿に照射し、該原稿からの反射光をラインセンサが受光することで、読取機構113による原稿の読み取りがなされることになる。
FBS読み取りの場合は、原稿がその読取対象面を下方に向けた状態で第1コンタクトガラス111aに載置される。そして、環境光を遮断するためにブックカバー17が図1の如く閉じられる。この状態で、操作部14を介して所定のユーザ操作がなされると、第1コンタクトガラス111aの−X側端部の下方の初期位置x2から図中右側(+X側)へと読取機構113が所定速度で移動される。この移動の際に、照射光源からは原稿に向けて照明光が照射され、同時に、原稿からの反射光がラインセンサにおいて1ラインずつ受光される。これにより、原稿の読み取りが実現される。
一方、ADF読み取りの場合は、読取機構113は第2コンタクトガラス111bの下方の所定の読取位置x1に固定的に配置される。この第2コンタクトガラス111bの上部は、ADF172による原稿Dcの搬送経路177となっており、読取機構113は、ADF172の搬送により第2コンタクトガラス111bの直上を通過する原稿Dcを走査してその内容を読み取ることになる。
また、この読取位置x1の近傍の検出位置x0には、読取位置x1に原稿Dcの部分が存在するか否かを検出するための原稿センサ112が設けられている。この原稿センサ112は、光電センサで構成されており、原稿Dcが存在しているか否かでその受光量が異なることを利用して、その直上の原稿Dcの有無を検出する。本実施の形態では、検出位置x0と読取位置x1とが近接しているため、検出位置x0における原稿Dcの有無が、読取位置x1における原稿Dcの有無とみなされる。なお、検出位置x0における原稿Dcの有無と、検出位置x0と読取位置x1との間の距離と、原稿Dcの搬送速度とに基づいて、読取位置x1における原稿Dcの有無を厳密に検出してもよい。
<4.ADF>
次に、ADF172についてさらに詳細に説明する。図4に示すように、ADF172には、その上部に、読取前の原稿Dcがセットされる原稿給紙トレイ173が設けられ、その下部に、読取済の原稿Dcが排出される原稿排出トレイ179が設けられている。原稿Dcは、原稿給紙トレイ173から取込口177aを介して装置内部に取り込まれ、搬送経路177に沿って搬送された後、排出口177bを介して原稿排出トレイ179に排出されることになる。
図に示すように、この搬送経路177の一部には、ADF読み取りの際における原稿Dcの読取面となる第2コンタクトガラス111bの直上位置、すなわち、読取位置x1の直上位置が含まれている。
また、この第2コンタクトガラス111bの直上には、搬送経路177を挟んで、押圧部材178が設けられている。押圧部材178は、搬送される原稿Dcを第2コンタクトガラス111bとの間で挟み込み、搬送を阻害することなく原稿Dc(正確には、原稿Dcのうちの読取位置x1の直上を通過する部分)を第2コンタクトガラス111bに圧接する役割を担う。そのため、押圧部材178の下端部分は、搬送される原稿Dcとの間で低摩擦状態を維持しつつ圧接できる程度の弾性を有するように構成される。
また、図1に示すように、原稿給紙トレイ173には、2つの原稿ガイド174a,174bが設けられている。この原稿給紙トレイ173の−X側には、原稿Dcが差し込まれる差込部175が設けられている。この差込部175の−X側の端部に、取込口177aが形成されることになる(図4参照。)。読取前の原稿Dcは、これら2つの原稿ガイド174a,174bと、差込部175の−X側の端部とにより規定される空間にセットされる。
2つの原稿ガイド174a,174bのうち、背面側(+Y側)の第1原稿ガイド174aは原稿給紙トレイ173に固定配置されるのに対し、正面側(−Y側)の第2原稿ガイド174bはY軸方向に沿って所定の範囲AR2でスライド可能とされている。この第2原稿ガイド174bは、読取対象となる原稿Dcの主走査方向の長さに応じてY軸方向の位置がユーザにより調整されることになる。
また、図4に示すように、取込口177aには、取込ローラP1とセパレータP2とが対向して設けられている。これらセパレータP2および取込ローラP1は、原稿給紙トレイ173に積載された複数枚の原稿から最上にある1枚だけを搬送経路177へと取り込む役割を担う。すなわち、取込ローラP1を回転させることにより、最上の1枚の原稿Dcが、取込ローラP1とセパレータP2との間で挟持されつつ搬送経路177へと取り込まれる。その際には、上から2枚目以下の原稿Dcは、セパレータP2によって取り込みが阻害されることになる。
また、原稿Dcの搬送経路177においては、その上流側から下流側にかけて、第1〜第3原稿搬送部C1,C2,C3が、この順に設けられている。これらの原稿搬送部C1〜C3はいずれも、原稿Dcの搬送経路177を挟んで対向配置される1対のローラで構成される。これらのローラはそれぞれモータ等の駆動機構(図示省略)により図中の矢印の向きに回転される。原稿Dcは、取込ローラP1とセパレータP2との間の挟持とともに、これらの原稿搬送部C1〜C3それぞれのローラに挟持されることによって、搬送経路177に沿って搬送されることになる。
<5.原稿の実サイズの検出>
本実施の形態の画像形成装置1では、ADF読み取りの対象となる原稿の実際のサイズ(以下、「実サイズ」という。)の検出が可能となっている。以下、この検出手法について簡単に説明する。
まず、実サイズの主走査方向の長さ(以下、「主走査長」という。)は、原稿給紙トレイ173にセットされた原稿Dcの主走査長に応じて、第2原稿ガイド174bのY軸方向の位置が調整されることを利用して検出される。これは、例えば、第2原稿ガイド174bの位置を検出する位置センサを設けるなどにより実現される。
なお、実サイズの主走査長の検出方法はこれに限定されるものではなく、例えば、第2原稿給紙トレイ173における原稿Dcが載置される面に、規格サイズの端部位置に対応する位置ごとに複数の光電センサを設け、それら光電センサの検出結果から主走査長を検出するなどの態様であってもよい。
一方、実サイズの副走査方向の長さ(以下、「副走査長」という。)は、ADF読み取りの際に、実際にその読み取りにより取得されるラインデータ数に基づいて検出される。これは、ADF読み取りの際には、ADF172により一定の定められた速度(以下、「読取速度」という。)で原稿Dcが搬送されるためである。
なお、実サイズの副走査長の検出手法はこれに限定されるものではなく、例えば、原稿センサ112が原稿Dcの先端を検出してから当該原稿Dcの後端を検出するまでの時間と、読取速度とに基づいて副走査長を検出するなどの態様であってもよい。
<6.ADF読み取り>
次に、ADF読み取りに係る画像形成装置1の動作について説明する。図5は、この動作の流れを示す図である。なお、この動作の開始時点においては、原稿給紙トレイ173には読取対象となる面を上向きにして複数枚の原稿がセットされているものとする。またこの際、前述した手法によって「実サイズ」の主走査長が検出され、MPU20に認識されているものとする。
まず、操作部14を介したユーザ操作によって、ファクシミリモード、コピーモード及びスキャンモードのうち、当該原稿の読み取りにおいて能動化すべき動作モードが入力され、MPU20に受け付けられる(ステップS11)。すなわち、原稿の読み取りで得られる画像データの取得目的が設定されることになる。
さらに、操作部14を介したユーザ操作によってユーザ所望の原稿のサイズが入力され、「指定サイズ」としてMPU20に受け付けられる(ステップS12)。具体的には、表示部13に、”A4””B4”などの規格サイズの一覧を示すリスト表示がなされる。ユーザは、このような表示を参照しつつ、操作部14を介してそのリスト表示の項目の一つを選択する。このようにしてユーザから指定された原稿のサイズが、指定サイズとして設定される。なお、この指定サイズの設定操作は強制的なものではなく、ユーザにより任意になされるものである。このため、指定サイズが設定されない場面(ステップS12がなされない場面)もありうる。
次に、操作部14を介したユーザ操作によって読み取りの開始指示がなされると(ステップS13にてYes)、読み取り動作が開始される。
まず、セットされた複数枚の原稿のうちの最上にある一の原稿が読み取りの対象とされて取込口177aから取り込まれる(ステップS14)。取り込まれた一の原稿は、その先端が読取位置x1へ到達したかが原稿センサ112により監視される(ステップS15)。そして、当該一の原稿の先端の読取位置x1への到達が検知されると、当該一の原稿に関する読取処理がなされる(ステップS16)。
当該一の原稿の読取処理が完了すると、その読取済の一の原稿が排出口177bを介して原稿排出トレイ179に排出されるとともに、その時点で最上部となる次の一の原稿が新たな読み取りの対象とされ、上記と同様の処理(ステップS14〜S16)が繰り返される。
以降同様にして、セットされた全ての原稿がそれぞれ読み取りの対象とされていき、全ての原稿の読取処理が完了すると(ステップS17にてYes)、画像形成装置1のADF読み取りに係る動作が終了することになる。
前述したように、画像形成装置1では、「実サイズ」の検出が可能であり、また一方で、ステップS12にて「指定サイズ」の設定も可能である。このため、「実サイズ」と「指定サイズ」とが異なる場合もあり、この場合においては読取処理(ステップS16)において、「実サイズ」に係る領域と「指定サイズ」に係る領域とのいずれを読み取るかが問題となる。本実施の形態の画像形成装置1の読取処理では、「実サイズ」に係る領域と「指定サイズ」に係る領域とのうちいずれを読み取るかが、ユーザによって選択された動作モードに応じて変更されるようになっている。図6は、この読取処理の詳細な流れを示す図である。以下、場合に分けて説明する。
<6−1.指定サイズの設定がないとき>
そもそも「指定サイズ」が設定されていない場合は(ステップS21にてNo)、「実サイズ」と「指定サイズ」との相違を考慮する必要はない。すなわち、この場合は、原稿の「実サイズ」に係る領域の読み取りがなされる(ステップS23)。
前述のように、原稿の読み取りは、原稿のラインごとの読み取り、すなわち、主走査方向に沿ったラインデータの取得を繰り返すことによってなされる。このラインデータの取得に際しては、ラインセンサの複数の画素のうち「実サイズ」の主走査長の領域に係る画素のデータのみが利用され、その他の画素のデータは廃棄される。これにより、「実サイズ」の主走査長に相当する長さに調整されたラインデータが取得されることになる。
また前述のように、本実施の形態の画像形成装置1では、取得されるラインデータ数に基づいて原稿の「実サイズ」の副走査長が検出される。したがって、実際に原稿の後端まで原稿を読み取るまで、原稿の「実サイズ」の副走査長はわからない。
このため、副走査長に関しては、原稿の後端の読取位置x1への到達が原稿センサ112により検知されるまで、原稿の読み取りが継続されることによって調整される。これにより、「実サイズ」の副走査長に相当する数のラインデータが取得されることになる。このような処理により「実サイズ」に係る領域の読み取りが完了すると、読取処理が終了することになる。
<6−2.コピーモード・スキャンモード>
次に、「指定サイズ」が設定され(ステップS21にてYes)、かつ、動作モードがコピーモード若しくはスキャンモードの場合(ステップS22にてNo)について説明する。この場合は、原稿の「実サイズ」とは無関係に、「指定サイズ」に係る領域の読み取りがなされる(ステップS24)。
ラインデータの取得に際しては、ラインセンサの複数の画素のうち「指定サイズ」の主走査長の領域に係る画素のデータのみが利用され、その画の画素のデータは廃棄される。このとき、「実サイズ」の主走査長は考慮されない。これにより、「指定サイズ」の主走査長に相当する長さに調整されたラインデータが取得されることになる。
一方、副走査長に関しては、取得済のラインデータ数が「指定サイズ」の副走査長に相当する数に達するまで、原稿の読み取りが継続されることによって調整される。この際、原稿の後端の読取位置x1への到達は考慮されない。これにより、「指定サイズ」の副走査長に相当する数のラインデータが取得されることになる。このような処理により「指定サイズ」に係る領域の読み取りが完了すると、読取処理が終了することになる。
<6−3.ファクシミリモード>
次に、「指定サイズ」が設定され(ステップS21にてYes)、かつ、動作モードがファクシミリモードの場合(ステップS22にてYes)について説明する。この場合は、原稿のうちの「実サイズ」に係る領域と「指定サイズ」に係る領域とのうちの小さい方の読み取りがなされる(ステップS25)。
ラインデータの取得に際しては、ラインセンサの複数の画素のうち「実サイズ」の主走査長と「指定サイズ」の主走査長とのうちの短い方に係る画素のデータのみが利用され、その他の画素のデータは廃棄される。これにより、「実サイズ」の主走査長と「指定サイズ」の主走査長とのうちの短い方に相当する長さに調整されたラインデータが取得されることになる。
また、副走査長に関しては、「原稿の後端の読取位置x1への到達が検知される」か、「取得済のラインデータ数が「指定サイズ」の副走査長に相当する数に達する」かのいずれかの条件が満足されるまで継続されることによって調整される。
「原稿の後端の読取位置x1への到達が検知される」ことは、「実サイズ」の副走査長に相当する数のラインデータが取得されたことに相当する。一方、「取得済のラインデータ数が「指定サイズ」の副走査長に相当する数に達する」ことは、「指定サイズ」の副走査長に相当する数のラインデータが取得されたことに相当する。したがって、これらのいずれかの条件が満足されたということは、「実サイズ」の副走査長と「指定サイズ」の副走査長とのうちの短い方に相当する数のラインデータが取得されたことになる。
このような処理により、「実サイズ」に係る領域と「指定サイズ」に係る領域とのうちの小さい方の読み取りが完了すると、読取処理が終了することになる。
<7.まとめ>
以上説明したように、本発明の実施の形態の画像形成装置1の読取処理では、「実サイズ」に係る領域と「指定サイズ」に係る領域とのうちいずれを読み取るかが、ユーザによって選択された動作モードに応じて変更される。このため、動作モードに適した領域を読み取ることができることになる。
より具体的には、ファクシミリモードでは、「実サイズ」に係る領域と「指定サイズ」に係る領域とのうちの小さい方が読み取られる。このため、取得される画像データのデータ量を小さくすることができる。ファクシミリ送信では、送信する画像データのデータ量は小さいほど好ましい。上記の処理を行う画像形成装置1によれば、ファクシミリ送信を行う画像のデータ量を効果的に低減できる。
また、コピーモードやスキャンモードでは、「実サイズ」とは無関係に「指定サイズ」に係る領域が読み取られる。コピーモードでは、取得された画像データは記録紙への印刷に供される。また、スキャンモードでは、取得される画像データは、そのまま他のクライアント端末9などから利用される。したがって、画像データのサイズは、ユーザ所望のサイズに統一できることが好ましい。上記の処理を行う画像形成装置1によれば、画像データのサイズをユーザ所望のサイズに統一することができることになる。
<8.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
上述の実施の形態では、読取機構113において照射光源とラインセンサとは一体のものとして説明しているが、ラインセンサは所定の位置に固設され、原稿からの光を反射してラインセンサに導く反射鏡等を含む光学系が照射光源とともにX軸方向に移動される態様であってもよい。
また、上述の実施の形態において、画像形成装置1は、ADF読み取りにおいては読取機構の側が固定配置される一方で原稿の側が搬送されることで原稿の走査を行うように構成されていたが、ADF読み取りの場合でもFBS読み取りと同様に、取り込んだ原稿を第1コンタクトガラス111aまで搬送して静止させ、FBS読み取りと同様に読取機構の側を移動させて原稿の走査を行うようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、「指定サイズ」は規格サイズで指定されるようになっていたが、数値入力などによって、任意のサイズを「指定サイズ」として指定できるようになっていてもよい。
また、上述の実施の形態では、原稿の後端が読取位置x1に到達した時点で「実サイズ」の副走査長を事後的に検出する態様となっているが、「実サイズ」の主走査長と同様に、原稿給紙トレイ173が備える光電センサ等により、原稿がセットされた時点でADF読み取りを行う前に予め「実サイズ」の副走査長を検出する態様であってもよい。
画像形成装置の外観構成を示す斜視図である。 画像形成装置の外観構成を示す斜視図である。 画像形成装置の内部構成を模式的に示すブロック図である。 ブックカバー及びスキャナの概略構成を示す断面図である。 ADF読み取りに係る画像形成装置の動作の流れを示す図である。 一の原稿ごとの読取処理の流れを示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
11 スキャナ
14 操作部
17 ブックカバー
112 原稿センサ
113 読取機構
172 ADF
177 搬送経路

Claims (5)

  1. 画像の取得目的が互いに異なる複数の動作モードを有する原稿読取装置であって、
    ユーザ所望の原稿のサイズを指定サイズとしてユーザから受け付ける受付手段と、
    給紙装置によって給紙された原稿を読み取り、画像を取得する読取手段と、
    を備え、
    前記読取手段は、読取対象となる原稿の実際のサイズとしての実サイズに係る領域と、前記指定サイズに係る領域とのうちいずれを読み取るかを前記動作モードに応じて変更することを特徴とする原稿読取装置。
  2. 請求項1に記載の原稿読取装置において、
    ファクシミリ送信に利用する画像を取得する動作モードにおいて、
    前記読取手段は、前記実サイズに係る領域と前記指定サイズに係る領域とのうちの小さい方を読み取ることを特徴とする原稿読取装置。
  3. 請求項1または2に記載の原稿読取装置において、
    コピーに利用する画像を取得する動作モードにおいて、
    前記読取手段は、前記指定サイズに係る領域を読み取ることを特徴とする原稿読取装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の原稿読取装置において、
    前記原稿読取装置にLAN接続された他の端末からの利用に供する前記画像を取得する動作モードにおいて、
    前記読取手段は、前記指定サイズに係る領域を読み取ることを特徴とする原稿読取装置。
  5. 原稿を読み取る原稿読取方法であって、
    ユーザ所望の原稿のサイズを指定サイズとしてユーザから受け付ける受付工程と、
    給紙装置によって給紙された原稿を読み取り、画像を取得する読取工程と、
    を備え、
    前記読取工程において、読取対象となる原稿の実際のサイズとしての実サイズに係る領域と、前記指定サイズに係る領域とのうちいずれを読み取るかは、当該画像の取得目的に応じて変更されることを特徴とする原稿読取方法。
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