JP2006149316A - 魚釣用リール - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンドルノブの耐久性を向上させ、保持コストを低く維持することのできる魚釣用リールを提供すること
【解決手段】リール本体12aに回転可能に支持されたハンドルアーム32に、支軸38を介して回転可能に支持されたハンドルノブ40を備えた魚釣用リール10であって、前記ハンドルノブ40のハンドルアーム32側端部近傍の内周面と反ハンドルアーム側端部近傍の内周面との形状を互いに対称形状に形成し、前記支軸38上に端部の向きを変えて取付け可能とした魚釣用リール。
【選択図】 図1
【解決手段】リール本体12aに回転可能に支持されたハンドルアーム32に、支軸38を介して回転可能に支持されたハンドルノブ40を備えた魚釣用リール10であって、前記ハンドルノブ40のハンドルアーム32側端部近傍の内周面と反ハンドルアーム側端部近傍の内周面との形状を互いに対称形状に形成し、前記支軸38上に端部の向きを変えて取付け可能とした魚釣用リール。
【選択図】 図1
Description
本発明は、魚釣用リールに関し、特に、リール本体に回転可能に支持されたハンドルアームに、支軸を介して回転可能に支持されたハンドルノブを備えた魚釣用リールに関する。
従来、魚釣用リールは、リール本体に支持されたスプールと、該リール本体の収容部に組込まれた巻取り駆動機構とを備えており、リール本体の一部に回転可能に支持されたハンドルを回転することにより、巻取り駆動機構を駆動してスプールに釣糸を巻回するのが一般的である。このように釣糸を巻上げるハンドルは、通常、リール本体に回転自在に装着された回転軸からクランク状に延びるハンドルアームと、このハンドルアームから、回転軸と反対の方向に突出させてこのハンドルアームに固定される支軸と、この支軸に回転可能に支持され、釣り人が握持保持するハンドルノブとを備える。
このようなハンドルノブは、内側に筒状部を備えており、この筒状部内に支軸を挿通し、この支軸に対して軸受と固定部材とを介して抜け止め支持している。この筒状部の内周側には、ハンドルアーム側とこれと反対側の反ハンドルアーム側とのそれぞれの端部の近傍に、軸受を収容保持する収容部が形成されている(例えば特許文献1参照)。
一方、このようなハンドルノブは、ハンドルアームを回転して行う巻取り操作時の操作性に直接的に影響する部材であり、大型の魚を対象とした巻上力重視の釣法、繊細な魚信を感度良く捉える釣法、釣竿のアクション主体で、弛むようにふけた釣糸を回収して魚信を待つ釣法等、様々な状況に用いられている。
通常であれば複数の魚釣用リールで様々な釣法に対応させることが好ましいが、実際に複数の魚釣用リールを所持することは、高コストであるため、単一の魚釣用リールで様々な釣法に対応させるために、巻上操作に直接影響するハンドルアームあるいはハンドルノブを交換することで対応することが多い。特に、ハンドルノブは、その外面形状を力強く握り込み易い形状、或いは回転操作し易い形状とすることで、操作性が格段に向上する特徴があり、釣法に併せて様々な外形形状を持つものがある(例えば特許文献2参照)。
実開平5−15769号
特開平11−289931号
上述のような魚釣用リールのハンドルノブは、支軸を介してハンドルアームに回転自在に装着した後、反ハンドルアーム側端部の外方開口部を閉塞する蓋部材等が取付けられる。このため、筒状部は、ハンドルアーム側と反ハンドルアーム側とで、特にその内周側が互いに異なる形状に形成されている。この結果、ハンドルノブは、支軸に対する取付け方向が限定され、次のような不具合が生じる。
すなわち、釣り人が握持保持するハンドルノブは、その外周面が、特に他の部材と接触し易く、更に、握持保持する際に釣り人の手が最も接触し易い反ハンドルアーム側端部が傷等の損傷を受け、あるいは磨耗した場合などには、実釣時の握持保持性が低下し、握り込んだ際に違和感が生じる。この場合には、握り込んだ際の握持保持性を最適な状態に復帰させるため、ハンドルノブを交換する必要がある。特に、ハンドルノブが、その外周部をコルク等の比較的軟質材料で形成されている場合には、このような不具合が生じ易く、頻繁にハンドルノブを交換せざるを得ない状況となり、メンテナンスコストが嵩む。
更に、様々な釣法に対応するために、種々の外形形状を持つ多数のハンドルノブを揃える場合には、その保持コストが嵩む上に、握持保持性が低下したハンドルノブを最適状態に復帰させるために、上述のような問題を生じる。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、ハンドルノブの耐久性を向上させ、保持コストを低く維持することのできる魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の魚釣用リールは、リール本体に回転可能に支持されたハンドルアームに、支軸を介して回転可能に支持されたハンドルノブを備えた魚釣用リールであって、前記ハンドルノブにおける前記支軸の一端側に位置するハンドルアーム側端部近傍の内周面と前記支軸の他端側に位置する反ハンドルアーム側端部近傍の内周面との形状を互いに対称形状に形成し、前記支軸上に端部の向きを変えて取付け可能としたことを特徴とする。
本発明の魚釣用リールによると、ハンドルノブのハンドルアーム側端部近傍の内周面と反ハンドルアーム側端部近傍の内周面との形状を互いに対称形状に形成することにより、支軸に取り付ける際のハンドルノブの向きを変換させることが可能となるため、例えばハンドルノブの反ハンドルアーム側の端部が損傷しあるいは磨耗した場合でも、ハンドルノブの向きを変えて取り付けて使用することができ、これにより、ハンドルノブの交換サイクルあるいは使用寿命を延長することができ、ハンドルノブの保持コストを低く維持することができる。
また、ハンドルノブの外周面形状が、上記支軸の一端側と他端側とで互いに非対称となる形状に形成されている場合には、ハンドルノブの取付け方向を変更するだけで握り込み特性を変更することができ、単一のハンドルノブをその釣法等の用途に応じて使い分けすることが可能となり、ハンドルノブの保持コストを低く維持することができる。
図1は、本発明の好ましい実施形態による魚釣用リールの全体を示す。
本実施形態の魚釣用リール10は、スピニングリールとして形成してあり、剛性構造のリール本体12aと、リール本体12aから延出する脚部12bと、脚部12bの端部に形成され且つ釣竿に取り付けられる竿取付部12cとを有している。リール本体12a内には、図示しないスプールに釣糸を巻回するための巻取駆動機構14が設けられている。具体的には、この巻取駆動機構14は、リール本体12a内に回転可能に支持され、一端に結合したハンドル16をリール本体12aに対して回転自在に支える回転軸18を有する。この回転軸18はドライブギア20と一体構造に形成してあり、このドライブギア20が、ピニオンギア(図示しない)に噛合し、このピニオンギアを介して、かつ図示しないベールおよび釣糸案内部を備えたロータを釣糸巻回方向に回転することができる。
本実施形態の魚釣用リール10は、スピニングリールとして形成してあり、剛性構造のリール本体12aと、リール本体12aから延出する脚部12bと、脚部12bの端部に形成され且つ釣竿に取り付けられる竿取付部12cとを有している。リール本体12a内には、図示しないスプールに釣糸を巻回するための巻取駆動機構14が設けられている。具体的には、この巻取駆動機構14は、リール本体12a内に回転可能に支持され、一端に結合したハンドル16をリール本体12aに対して回転自在に支える回転軸18を有する。この回転軸18はドライブギア20と一体構造に形成してあり、このドライブギア20が、ピニオンギア(図示しない)に噛合し、このピニオンギアを介して、かつ図示しないベールおよび釣糸案内部を備えたロータを釣糸巻回方向に回転することができる。
このようにドライブギア20が噛合するピニオンギアは、回転軸18と直交する方向に延びかつ軸受を介してリール本体12aに回転可能に支持された軸筒(図示しない)に設けられており、この軸筒の内部をスプール軸(図示しない)が貫通する。このスプール軸は、リール本体12a内に設けられたオシレーティング機構22により、回転軸18と直交する方向に往復動され、上述のロータが回転する際に、このスプール軸の先端部に取付けられたスプールに均等に釣糸を巻回することができる。
オシレーティング機構36は、回転軸18と一体回転する歯車24に噛合する連動歯車26を有するいわゆるギヤ方式のものであり、連動歯車26に突設され且つ連動歯車26の回転中心軸から偏心して位置する係合突起(図示しない)を、スプール軸の後端部に取り付けられた摺動子28のカム溝(図示しない)に係合させ、連動歯車26が回転したときに、摺動子28を図示しないガイドレールに沿って前後方向に案内することができる。このようなオシレーティング機構22は、回転軸18がハンドル16の回転操作によって回転されると、回転軸18上の歯車24と噛み合う連動歯車26が回転し、それに伴って、連動歯車26の係合突起が回転すると共に、この係合突起に係合するカムの案内によって摺動子28が前後に往復動する。したがって、摺動子28に取り付けられたスプール軸が軸方向に沿って往復駆動(前後動)する。
このように形成された魚釣用リール10は、ハンドル16を回転操作して回転軸18を回転させると、オシレーティング機構22を介してスプール軸に取り付けられたスプールが前後に往復動するとともに、ドライブギア20、ピニオンギア、軸筒を介してロータが回転駆動される。これにより、スプールには、釣糸案内部を介して、釣糸が均等に巻回される。
なお、リール本体12a内には、ロータの逆回転(釣糸をスプールから繰出す方向の回転)を防止する周知の一方向クラッチを備えた逆転防止機構が配置されており、この逆転防止機構を、リール本体12aの後端壁部に設けた切換レバー30を通じて切換操作し、ロータが正逆転可能な状態と、正転可能でかつ逆転不能の状態とに切換えることができる。
このような巻取駆動機構14の回転軸18を回転する本実施形態のハンドル16は、1本のハンドルアーム32を備えたシングルハンドルとして形成してあり、締結装置34を介して回転軸18に取外し可能に固定される。本実施形態のハンドル16は、締結装置34を介してリール本体12aの左側(図1で見て)に取付けられているが、リール本体12aの反対側に付替えることも可能である。この場合は、図1に示すカバー36を取外し、回転軸18の右側端部に、締結装置34を介してハンドル16を取付ける。
このように締結装置34を介して回転軸18に取付けられるハンドル16は、ハンドルアーム32を例えば金属で形成し、このハンドルアーム32の先端部に基端部を取付固定された例えば金属製の支軸38と、この支軸38上に回転可能に支持された例えば合成樹脂材料あるいはコルクや木材等の天然材料製のハンドルノブ40とを備える。
図2の(A)および(B)に詳細に示すように、支軸38は、ハンドルアーム32の先端部に回転軸18(図1)の軸線と平行に貫通形成した取付孔32aに圧入される固定部38aと、この固定部38aに隣接した位置で取付孔32aよりも大径に形成されたフランジ部38dと、このフランジ部38dを境にして固定部38aの反対側に形成されたノブ支持部38cと、フランジ部38dとノブ支持部38cとの間に形成された位置決め部38bとを有する。本実施形態では、この支軸38のフランジ部38dは、取付孔32aの周部に形成された平坦面33に当接する大径部で形成し、位置決め部38bは、後述する軸受46の内輪に軸方向から当接する環状面を形成する小径部を有する段付き構造に形成してある。支軸38の位置決め部38bは、ハンドルノブ40の端部48b,48cがハンドルアーム32の平坦面33との接触を防ぐ位置にハンドルアーム側軸受46bを位置決めするべく設けられた段部であり、軸受46bの位置決めが可能な構成であれば、支軸38のノブ支持部38cをフランジ部38dまで略同一形状とし、段付き形状の位置決め部38bの代わりに位置決め部38bと略同形状のカラーを配置してもよい。
この支軸38は、固定部38aを取付孔32aに圧入し、ワッシャを介して固定ねじ42を位置決め部38aの反対側から締付けることにより、このアーム部32に強固に固定することができる。このような固定ねじ42に代え、固定部38aの外側端部をカシメることで固定してもよい。
この支軸38のノブ支持部38cに回転自在に装着されるハンドルノブ40は、例えば合成樹脂材料あるいはコルクや木材等の天然材料から形成され、この内部を軸方向に沿って内孔44が貫通形成されている。このハンドルノブ40の内孔44を囲む内周部は、軸方向の中央部を中心とした両側端部の近傍で互いに対称構造に形成されている。
図2の(A)および(B)に示すように、この内孔44は支軸38のノブ支持部38cよりも大径に形成され、各端部近傍の内周面には、軸受46を収容する収容部48を凹設した段付き構造に形成されている。各収容部48は、軸方向外方に開口すると共に、この軸方向内方の底壁部には、軸受46の外輪の端面に当接して位置決めする環状面50が形成されている。これらの環状面50間の長さは、支軸38のノブ支持部38cの長さから2つの軸受46の軸方向幅を差引いた寸法に形成してある。これにより、2つの軸受46を介してノブ支持部38cに装着したときに、ハンドルアーム32側の収容部48に収容された軸受46は、位置決め部38bの小径側の環状端面と、これに対向する環状面50とで位置決めされる。また、これと反対側の反ハンドルアーム側の収容部48に収容された軸受46は、ハンドルアーム32から離隔した側の環状面50により、その外輪を介してハンドルアーム32側を位置決めされ、これと反対側は、この収容部48の開口端側から挿入し、支軸38の先端に形成したねじ孔にねじ込まれる止めねじ52のヘッド部により、その内輪を介して位置決めされる。各軸受46は、それぞれ収容部48の開口端側で内輪を介して位置決めされ、底壁側を外輪を介して位置決めされていることにより、支軸38上でガタツクことなく、確実に取付けられる。
本実施形態では、各収容部48の内周面の開口端側に、雌ねじ48aを形成してあり、ハンドルアーム32から離隔した側の収容部48の開口端が、この雌ねじ48aに螺合されるプラグ54を螺合されて閉じられ、内部に水、塵埃等の異物が浸入するのが防止されている。また、ハンドルアーム32に近接した側の収容部48の開口端には、支軸38のフランジ部38dとこれに対向するハンドルアーム32の平坦面33とが極僅かな間隙を介して近接配置されている。これにより、ハンドルアーム32側の収容部48から塵埃等の異物が浸入するのが抑制される。
このように形成されたハンドル16は、先端側に設けたハンドルノブ40を握持して回転することにより、ハンドルノブ40が支軸38上を回転しつつハンドルアーム32と共に回転され、回転軸18を回転駆動することができる。このハンドルノブ40は、それぞれの端部近傍に設けた収容部48が互いに対称形状に形成されているため、支軸38上で、各端部の向きを変えて取付けることができる。
図2に示す実施形態では、ハンドルノブ40の外形が一端側で大径に形成され、他端側でこれよりも小径に形成した非対称形状を有し、通常の使用時には、例えば図2の(A)に示すように、外形を小径に形成した端部をハンドルアーム32側に配置し、大径側の部位を握持してハンドル操作する。そして、採用する漁法により、感度良く捉える必要がある場合等には、ハンドルノブ40を図2の(A)に示す状態から同図の(C)に示す状態に、端部の向きを変更する。このような、ハンドルノブ40の向きの変更は、プラグ54を収容部48の開口端側から取外し、止めねじ52を支軸38から除去することにより、簡単に行うことができる。
図2の(C)に示すように、外形が小径に形成された端部を支軸38の先端側に配置した場合には、釣竿から、竿取付部12c、脚部12b、リール本体12aおよびハンドルアーム32を介して支軸38に伝達された振動、あるいは釣糸からラインローラ(図示せず)、ロータ(図示せず)、ピニオンギヤ(図示せず)、ドライブギヤ20およびハンドルアーム32を介して支軸38に伝達された振動が、その先端部からハンドルノブの薄肉部分を介して、握持する手に伝わる。このため、釣り人は、繊細な振動も感度良く感知することができる。
したがって、このようなハンドルノブ40を備えた魚釣用リール10によると、ハンドルノブ40の外周面形状が、支軸38の一端側と他端側とで互いに非対称となる形状に形成されていることにより、ハンドルノブ40の取付け方向を変更するだけで握り込み特性を変更するでき、単一のハンドルノブ40をその釣法等の用途に応じて使い分けすることが可能となり、ハンドルノブ40の保持コストを低く維持することができる。
図3は、変形例によるハンドルノブ40Aを備えたハンドル16を示す。なお、以下に説明する種々の実施形態あるいは変形例は、基本的には上述の実施形態と同様であり、同様な部位には同様な符号を付してその詳細な説明を省略する。
図3の(A)および(B)に示すように、この変形例のハンドルノブ40Aは、一端側が幅広のバー状に拡大したT字状形状を有する非対称形状の外形を有する。この変形例においても、ハンドルノブ40Aは、軸受46を収容する各端部の近傍に設けられた収容部48を、互いに対称形状に形成してある。図3の(A)に示すように、バー状の大きな外形部を支軸38の先端側に配置した状態では、大きな巻上力でハンドル16を回転することができる。一方、これとは逆にバー状の大きな外形部をハンドルアーム32側に配置すると、上述の実施形態と同様に、繊細な振動も感度良く感知することができる。
図4および図5は、両軸受型リールとして形成した魚釣用リール10Aを示す。
本実施形態の魚釣用リール10Aは、釣糸が巻回されるスプール56を、リール本体を形成する左右のフレーム58a,58b間に回転自在に支持しており、これらの左右のフレーム58a,58bには側板60a,60bを取り付けてある。この右側板60bは、ハンドル16Aに連結される巻取り駆動部62を支持し、この右側板60bと右フレーム58bとの間に形成された空間内に、巻取り駆動部62の駆動力をスプール56に伝達する駆動力伝達系やドラグ系等の各種機構が収容されている。
また、スプール56の前方側には、スプール56に釣糸を均等に巻回するレベルワインド機構64が配置されている。このレベルワインド機構64は、左右のフレーム58a,58b間に延設された筒体66に沿って左右に摺動する係合子66aを有し、この係合子66aに形成された孔を介してスプール60に巻回された釣糸を案内する。この係合子66aはスプール56と共に、右側板60b内の駆動力伝達系を介してハンドル16Aの回転駆動力を伝達され、したがって、ハンドル16Aを回転操作することにより、スプール56の回転および係合子66aの左右方向の摺動により、釣糸がスプール56上に均等に巻回される。
本実施形態のハンドル16Aは、巻取り駆動部66外端部に中央部を固定され、この中央部から半径方向外方に向けて互いに反対方向に先端部を突出させた一対のハンドルアーム70を備えるいわゆるダブルハンドルとして形成してある。これらの各ハンドルアーム70は例えば金属製であり、先端部に基端部を取付固定された例えば金属製の支軸38上に、本実施形態ではI字状構造のハンドルノブ70が回転自在に装着される。
図5の(A)から(C)に詳細に示すように、支軸38は、固定部38aが、ハンドルアーム68の先端部に巻取り駆動部62の回転軸線と平行に貫通形成した取付孔68aに圧入され、フランジ部38dを、取付孔68aの周部に形成した平坦面69に当接させた状態で、固定部38aの外側端部をカシメることにより、この支軸38をハンドルアーム68の取付孔68aを介して固定している。
このハンドルノブ70は、操作する際に釣り人が握持する握持部72を外側に配置し、この握持部72の内側に、支軸38のノブ支持部38cに回転自在に装着される筒状構造の装着部74を配置した組立体で形成してある。本実施形態の握持部72は、例えばウレタンやゴム材料等の好適な樹脂材料あるいはコルクや木材等の天然材料で形成し、その外周面を軸方向の中央部から両端側に向けて次第に拡径させ、各端部の隅部を湾曲面とした滑らかな曲面で形成し、左右すなわち両端部の外形形状を対称形状に形成してある。また、この握持部72には、軸方向に貫通する装着孔76を形成し、この装着孔76を介して装着部74上に固定される。
装着部74は、例えば金属あるいは硬質樹脂で形成され、それぞれの端部からは、フランジ部78を半径方向外方に突出させ、このフランジ部78により、握持部72が軸方向に抜け出るのを防止している。もちろん、このようなフランジ部78に代え、あるいはこのようなフランジ部78共に、装着孔76の内周面と装着部74の外周面との間に接着剤を介在させて、これらの部材を強固な一体構造に形成してもよい。本実施形態の装着部74は、外周部の中央部に外方に開口する凹部78を形成してある。この凹部78は、装着部74の計量化を図ると共に、握持部72が弾性材料で形成されているときに、この凹部78に対応する部位の変形を許容して弾力性を増大させ、その握持性を向上させることができる。
なお、装着部74のそれぞれの軸方向端部の近傍で、内周側に形成した収容部48、雌ねじ48aおよび環状面50は、互いに対称形状に形成してあること等の他の特徴については、上述の実施形態および変形例と同様である。
この実施形態では、ハンドルノブ70がその端部近傍において、内周側および外周側のそれぞれを左右対称形状に形成してあるため、例えばハンドルノブ70の反ハンドルアーム側の端部が損傷しあるいは磨耗した場合でも、ハンドルノブ70の向きを変えて取り付けて使用することができ、これにより、ハンドルノブ70の交換サイクルあるいは使用寿命を延長することができ、ハンドルノブ70の保持コストを低く維持することができる。
図6は、変形例によるハンドルノブ70Aを示す。
図6の(A)および(B)に示すように、この変形例によるハンドルノブ70Aは、全体的に偏平構造を有し、装着部74Aの外周面の全体にわたって握持部72Aが密着する。更に、握持部72Aは、それぞれの端部から、装着部74Aの軸方向端部の環状端面75を覆うフランジ部80を半径方向内方に突出させ、これにより、装着部74Aがその全体を握持部72Aで覆われる。このハンドルノブ70Aの開口端を塞ぐプラグ54(図5参照)は、フランジ部80の内周側から突出する突片部81により、抜け止めすることができる。したがって、装着部72Aの装着部48に隣接させて雌ねじを形成する必要がない。図6の(B)に示す符号82は、握持する指が滑るのを防止する凹部を示す。
図6の(A)および(B)に示すように、この変形例によるハンドルノブ70Aは、全体的に偏平構造を有し、装着部74Aの外周面の全体にわたって握持部72Aが密着する。更に、握持部72Aは、それぞれの端部から、装着部74Aの軸方向端部の環状端面75を覆うフランジ部80を半径方向内方に突出させ、これにより、装着部74Aがその全体を握持部72Aで覆われる。このハンドルノブ70Aの開口端を塞ぐプラグ54(図5参照)は、フランジ部80の内周側から突出する突片部81により、抜け止めすることができる。したがって、装着部72Aの装着部48に隣接させて雌ねじを形成する必要がない。図6の(B)に示す符号82は、握持する指が滑るのを防止する凹部を示す。
なお、フランジ部80は、このハンドルノブ70Aを支軸38(図5参照)に取付けたときに、ハンドルアーム68の平坦面69と接触しない寸法に形成される。
以上、本発明の種々の実施形態および変形例について個々に説明してきたが、本発明はいずれかの実施形態あるいは変形例に限定されるものではなく、様々な用途に応じて適宜に組合せあるいは変更することが可能である。例えば、上述の実施形態では、スピニングリールにダブルハンドルを設け、両軸受型リールにシングルハンドルを設けてもよい。
10…魚釣用リール、12a…リール本体、32…ハンドルアーム、38…支軸、40…ハンドルノブ。
Claims (3)
- リール本体に回転可能に支持されたハンドルアームに、支軸を介して回転可能に支持されたハンドルノブを備えた魚釣用リールであって、
前記ハンドルノブにおける前記支軸の一端側に位置するハンドルアーム側端部近傍の内周面と前記支軸の他端側に位置する反ハンドルアーム側端部近傍の内周面との形状を互いに対称形状に形成し、前記支軸上に端部の向きを変えて取付け可能としたことを特徴とする魚釣用リール。 - 前記各端部の近傍の内周面には、軸受を収容する収容部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記ハンドルノブの外周面形状は、前記支軸の一端側と他端側とが互いに非対称となる形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用リール。
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JP2004347445A JP2006149316A (ja) | 2004-11-30 | 2004-11-30 | 魚釣用リール |
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2004
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