JP2006145768A - 像振れ補正装置及びその補正方法 - Google Patents

像振れ補正装置及びその補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、簡便な構造で制御性が良く、迅速な撮影準備動作を可能とする手振れ補正装置及びその補正方法を提供することである。
【解決手段】鏡枠モジュール12を介して、被写体とデジタル一眼レフカメラ10との間の相対的な振れが、カメラ本体11内の角速度センサ25a、25b及び25cで検出される。これらの角速度センサ25a及び25bからの信号を基に、撮像系の振れ補正が撮像部位置駆動ユニット23によって行われる。そして、上記振れ補正は、撮影準備動作時と撮影動作時のそれぞれに於いて、それぞれ個別の補正が行われる。
【選択図】 図1

Description

本発明は撮影装置に関し、特に撮影装置に搭載した像振れ補正装置及びその補正方法に関するものである。
撮影装置に於ける像振れ(手振れ)補正装置としては、角速度センサを用いて撮影装置の揺動に関する情報を検出し、その情報に基いて、光学系の一部を移動させることで光軸をずらし、像振れ補正を行うものが知られている。
そして、こうした像振れ補正を行うものとして、例えば、撮像画像に対して光学式振れ補正を行う構成のカメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、イメージローテータによってローリング補正を行うカメラの技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
更に、撮像素子を水平方向と垂直方向とに移動させるX−Y駆動手段と、撮像素子を光軸に対して回転する方向に回転させる回転駆動手段とを有する構成のビデオカメラが知られている(例えば、特許文献3参照)。
そして、パンニング若しくはチルティングに追従するモードと追従しないモードとを切り替えることが可能な撮影装置に関する技術が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特許第3206075号公報 特開平9−166805号公報 特開平9−261524号公報 特公平6−28409号公報
上述した特許文献1に開示されているカメラでは、撮像画像に対して手振れ補正が行われるものの、ファインダに於いてブレ補正を行う方法に関しては何ら示唆すらされておらず、手振れの生じやすい環境に於いて、被写体の表情や動きを注視してシャッタチャンスを狙うには不向きなものであった。
また、上記特許文献2に記載のカメラでは、大型のプリズムを駆動するために慣性力が大きくなり、急峻な振れに対する対応が難しいという課題を有していた。
一方、上記特許文献3には、CCD(Charge Coupled Device;撮像素子)を物理的に移動させてヨーイング、ピッチング、ローリングの補正を行うビデオカメラに関する技術が開示されている。デジタルスチルカメラでは、フレーミング、AF(Auto Focus;自動焦点調節)等の撮影準備動作の間に、ストロボチャージやシャッタチャージといった予備動作を行う必要があり、この状態に於ける消費電力を削減することは、電池寿命を延ばす為に非常に重要であることが知られている。
したがって、デジタルスチルカメラの場合には、EVF(Electronic View Finder;電子ビューファインダ)を用いたモデルであっても、動画処理であるライブビューに対して、上述した特許文献3に開示されたビデオカメラのように、3つのアクチュエータを用いてCCDを移動させる補正動作を行うことは現実的とは言えないものであった。
また、上記特許文献4に開示されている技術について考察すると、例えば、スチル撮影に於いて流し撮りを行う際、予めAF動作を行いフォーカスロックをした上でシャッタチャンスを待つ行為は一般的に行われる。しかしながら、特許文献4の技術でパンニング若しくはチルティングに追従しないモードを選択した場合、AF時に十分な手振れ補正効果を得ることができず、特に望遠レンズを使用する場合には、AFが困難になるという問題があった。
本発明は上記従来の課題に対してなされたものであり、簡便な構造で制御性が良く、迅速な撮影準備動作を可能とする手振れ補正装置及びその補正方法を提供することを目的としている。
すなわち請求項1に記載の発明は、被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応して振れ補正を行う像振れ補正方法であって、撮影準備動作時と、撮影動作時のそれぞれに於いて、各個別の補正を行うことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明に於いて、上記被写体と上記撮像装置との間の相対的な振れは、複数座標軸方向の並進振動と、それぞれの座標軸周りの回転振動のうち、少なくとも何れかを含み、上記撮影準備時に行う第1の補正と、上記撮像時に行う第2の補正とは、対象とする振動自由度の少なくとも一部が異なることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明に於いて、上記第1の補正が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第2の補正が対象としている振動に含まれることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に於いて、上記第2の補正が対象としている振動のうちの少なくとも一部は、上記第1の補正が対象としている振動に含まれないことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明に於いて、上記第2の補正が対象としている振動に含まれ、上記第1の補正が対象としている振動に含まれない振動は、撮影レンズの光軸周りの回転振動であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の発明に於いて、上記第2の補正が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第1の補正が対象としている振動に含まれることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明に於いて、上記第1の補正が対象としている振動のうち、少なくとも一部は、上記第2の補正が対象としている振動に含まれないことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明に於いて、上記第1の補正が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正が対象としている振動に含まれない振動は、撮影レンズの光軸以外の、軸周りの回転振動の何れか少なくとも1つであることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明に於いて、上記第1の補正が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正が対象としている振動に含まれない振動は、複数の軸方向の並進振動の何れか少なくとも1つであることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応して振れ補正を行う像振れ補正手段を有し、撮影準備動作と撮影動作のそれぞれに於いて、各個別の補正を行うことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明に於いて、上記補正手段は、上記撮影準備時に補正を行う第1の補正手段と、上記撮像時に補正を行う第2の補正手段とを有し、上記被写体と上記撮像装置との間の相対的な振れは、複数座標軸方向の並進振動と、それぞれ座標軸周りの回転振動のうちの少なくとも一部を含み、上記第1の補正手段と第2の補正手段とは、対象とする振動自由度の少なくとも一部が異なることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明に於いて、上記第1の補正手段が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第2の補正手段が対象としている振動に含まれることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、上記第2の補正手段が対象としている振動のうちの少なくとも一部は、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれないことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明に於いて、上記第2の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれない振動は、撮影レンズの光軸周りの回転振動であることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項11に記載の発明に於いて、上記第2の補正手段が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明に於いて、上記第1の補正手段が対象としている振動のうち少なくとも一部は、上記第2の補正手段が対象としている振動に含まれないことを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の発明に於いて、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正手段が対象としない振動は、撮影レンズの光軸にそれぞれ直交する軸周りの回転振動であることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項16に記載の発明に於いて、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正手段が対象としない振動は、撮影レンズの光軸にそれぞれ直交する並進振動であることを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、請求項10乃至18の何れか1項に記載の発明に於いて、上記撮像装置に拘わる光学系は、光路を選択的に切り替える可動ミラーを含み、当該可動ミラーによって切り替えられる複数の光路のうち、上記第1の補正手段と上記第2の補正手段とは、異なる光路に配置されることを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応した信号を検出し、この検出された信号を基に振れ補正を行う像振れ補正方法であって、上記撮像装置の撮影準備動作時の像振れを補正する第1の補正工程と、上記撮影準備動作時に続く撮影動作時の像振れを補正する第2の補正工程と、を具備することを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の発明に於いて、上記被写体と上記撮像装置との間の相対的な振れは、第1の方向である光軸方向と、該光軸方向と直交する第2の方向と、上記第1及び第2の方向と直交する第3の方向の並進振動と、上記第1、第2、第3の方向のそれぞれの軸周りの回転振動のうち少なくとも何れかを含み、上記第1の補正工程と、上記第2の補正工程とは、補正の対象とする振動自由度の少なくとも一部が異なることを特徴とする。
請求項22に記載の発明は、請求項21に記載の発明に於いて、上記第1の補正工程が補正の対象としている振動の少なくとも一部は、上記第2の補正工程が補正の対象としている振動に含まれることを特徴とする。
請求項23に記載の発明は、請求項22に記載の発明に於いて、上記第2の補正工程が補正の対象としている振動のうちの少なくとも一部は、上記第1の補正工程の補正が対象としている振動と異なることを特徴とする。
請求項24に記載の発明は、請求項23に記載の発明に於いて、上記第2の補正工程の補正が対象としている振動に含まれ、上記第1の補正工程の補正が対象としている振動と異なる振動は、撮影レンズの光軸周りの回転振動であることを特徴とする。
請求項25に記載の発明は、請求項21に記載の発明に於いて、上記第2の補正工程の補正が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第1の補正工程の補正が対象としている振動に含まれることを特徴とする。
請求項26に記載の発明は、請求項25に記載の発明に於いて、上記第1の補正工程の補正が対象としている振動のうち、少なくとも一部は上記第2の補正工程の補正が対象としている振動と異なることを特徴とする。
請求項27に記載の発明は、請求項26に記載の発明に於いて、上記第1の補正工程の補正が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正工程の補正が対象としている振動と異なる振動は、上記第2及び第3の方向の軸周りの回転振動の何れか少なくとも1つであることを特徴とする。
請求項28に記載の発明は、請求項26に記載の発明に於いて、上記第1の補正工程の補正が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正工程の補正が対象としている振動と異なる振動は、複数の軸方向の並進振動の何れか少なくとも1つであることを特徴とする。
請求項29に記載の発明は、被写体と撮像装置との間の相対的な振れを検出する振れ検出手段と、上記振れ検出手段からの信号を基に像振れを補正するもので、上記撮像装置の撮影準備動作時に補正を行う第1の補正手段と、上記振れ検出手段からの信号を基に像振れを補正するもので、上記撮影準備動作時に続く撮影動作時に上記第1の補正手段とは異なる補正を行う第2の補正手段と、を具備することを特徴とする。
請求項30に記載の発明は、請求項29に記載の発明に於いて、上記被写体と上記撮像装置との間の相対的な振れは、第1の方向である光軸方向と、該光軸方向と直交する第2の方向と、上記第1及び第2の方向と直交する第3の方向の並進振動と、上記第1、第2、第3の方向のそれぞれの軸周りの回転振動のうちの少なくとも一部を含み、上記第1の補正手段と第2の補正手段とは、対象とする振動自由度の少なくとも一部が異なることを特徴とする。
請求項31に記載の発明は、請求項29に記載の発明に於いて、上記第1の補正手段が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第2の補正手段が対象としている振動に含まれることを特徴とする。
請求項32に記載の発明は、請求項31に記載の発明に於いて、上記第2の補正手段が対象としている振動のうちの少なくとも一部は、上記第1の補正手段が対象としている振動とは異なることを特徴とする。
請求項33に記載の発明は、請求項32に記載の発明に於いて、上記第2の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第1の補正手段が対象としている振動とは異なる振動は、撮影レンズの光軸周りの回転振動であることを特徴とする。
請求項34に記載の発明は、請求項30に記載の発明に於いて、上記第2の補正手段が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれることを特徴とする。
請求項35に記載の発明は、請求項34に記載の発明に於いて、上記第1の補正手段が対象としている振動のうち少なくとも一部は、上記第2の補正手段が対象としている振動とは異なることを特徴とする。
請求項36に記載の発明は、請求項35に記載の発明に於いて、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正手段が対象としない振動は、上記第2及び第3の方向の軸周りの回転振動であることを特徴とする。
請求項37に記載の発明は、請求項35に記載の発明に於いて、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正手段が対象としない振動は、上記第2及び第3の方向の並進振動であることを特徴とする。
請求項38に記載の発明は、請求項29乃至37の何れか1項に記載の発明に於いて、上記撮像装置に拘わる光学系は、光路を選択的に切り替える可動ミラーを含み、当該可動ミラーによって切り替えられる複数の光路のうち、上記第1の補正手段と上記第2の補正手段とは、異なる光路に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、簡便な構造で制御性が良く、迅速な撮影準備動作を可能とする手振れ補正装置及びその補正方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラの外観構成を、一部を透視して模式的に示した斜視図である。
図1に於いて、このデジタルカメラ10は、カメラ本体11と、鏡枠モジュール12とを有して構成される。
上記鏡枠モジュール12は、カメラ本体11の前面部に装着されているもので、後述するズーム機能を有した1群レンズ14乃至4群レンズ17等を有して構成される。この鏡枠モジュール12は、図示されない被写体からの撮影光束を撮像装置であるCCD22に導くためのものである。
カメラ本体11の上面部には、シャッタレリーズスイッチに対応したシャッタ釦21が設けられている。
そして、カメラ本体11の内部には、上記鏡枠モジュール12の各レンズの光軸の延長上に、CCD22が配置されている。したがって、鏡枠モジュール12を透過した被写体像は、CCD22上に結像される。
尚、鏡枠モジュール12からCCD22の撮像面中央に向かう光軸は、図1に示されるY軸に対応し、この光軸中心とCCD22との交点を通り、鉛直上方に向かう方向にZ軸、光軸中心とCCD22との交点を通り上記Y軸、Z軸のそれぞれに垂直な方向にX軸が、それぞれ定められる。
また、カメラ本体11内には、上記CCD22をX軸方向及びY方向に位置制御するための撮像部位置駆動ユニット23と、該カメラ本体11に生じる像振れを検出するための検出手段である角速度センサ25a、25b及び25cと、フレーミング時の被写体の確認に用いられる光学ファインダユニット27とが、それぞれ配置されている。更に、カメラ本体11の背面部には、液晶モニタ28が設けられている。
尚、上記光学ファインダユニット27の詳細については、後述する。
図2は、図1のカメラの概略構成を示すブロック図である。
図2に於いて、上述した鏡枠モジュール12は、1群レンズ14、2群レンズ15、3群レンズ16、4群レンズ17及び絞り18とを有して構成される。そして、この鏡枠モジュール12の後方でカメラ本体11内には、シャッタ20が設けられている。上記1群レンズ14及び2群レンズ15を透過した光束は、絞り18を通った後に3群レンズ16及び4群レンズ17を透過し、シャッタ20を通って撮像手段であるCCD22に導かれる。
CCD22は、第1の補正手段である撮像部位置駆動ユニット23に固着されている。コントローラ30の指示により、撮像部位置制御部37が撮像部位置駆動ユニット23を制御して、図1に示されるX方向及びZ方向に対する位置制御を行う。
コントローラ30は、このカメラ全体の制御動作を司るものである。このコントローラ30には、上述した角速度センサ25a、25b及び25cと、ズーム制御部A31、ズーム制御部B32と、絞り制御部33と、フォーカス制御部34と、シャッタ制御部36と、撮像位置制御部37と、メモリ39と、観察部位置制御部40と、制御回路50と、信号処理部52と、メモリ58と、I/F(Interface:インターフェース)部61を介して外部のパーソナルコンピュータ(PC)62とが接続されている。
ズーム制御部A31は、コントローラ30からの指示に基づいて、上記2群レンズ15を制御するものであり、ズーム制御部B32はコントローラ30からの指示に基づいて3群レンズ16及び4群レンズ17を制御するものである。これらの制御によって、画角調節が行われる。
絞り制御部33は、コントローラ30の指示に基づいて絞り18を制御するものである。フォーカス制御部34は、コントローラ30からの指示に基づいて4群レンズ17を駆動し、焦点調節を行うものである。
また、シャッタ制御部36は、コントローラ30からの指示に基づいてシャッタ20のタイミングを制御するものである。撮像部位置制御部37は、上述したように、コントローラ30からの指示に基づいてCCD22の位置制御をシフトさせる。このシフト量は、角速度センサ25a、25b及び25cからの出力信号、焦点距離及び被写体までの距離情報等を基に制御されるもので、CCD22の現在位置から移動目標位置が演算され、この移動目標位置がCCD22の可動領域内か、或いは可動領域外かが判定された上で、各別の制御がなされる。
具体的には、移動目標位置が上記可動領域内の場合には、CCD22は、後述するボイスコイルモータ(VCM)70、76に供給する電流の上限を電源部(図示せず)の能力等によって決定される電流量Iとした通常駆動によって、移動目標位置に向けて移動される。
一方、移動目標位置が可動領域外の場合には、CCD22は、VCM70、76に供給する電流の上限をI′(=I/2)に制限した低推力駆動によって、移動目標位置に向けて移動される。
メモリ39には、デジタルカメラ全体の制御を行うための制御プログラムが、その内部のROMに予め記憶されている。また、メモリ39内にはRAMも含まれており、コントローラ30が制御プログラムを実行するときの作業用記憶領域として使用される。
観察部位置制御部40は、詳細を後述する光学ファインダユニット27の対物レンズ41の位置調整を行うためのものである。
制御回路50は、コントローラ33の指示によってCCD22及び撮像処理部51の制御を行うためのものである。撮像処理部51は、図示されないがCDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング回路)、AGC(Automatic Gain Control:オートゲインコントロール回路)、ADC(Analog to Digital Converter:アナログ−デジタル変換器)等を含んで構成される。そして、この撮像処理部51では、CCD22から出力されたアナログ信号に対して所定の処理が行われ、処理後のアナログ信号がデジタル信号に変換される。
信号処理部52は、撮像処理部51から出力される撮影画像データや、圧縮/伸張処理部53から出力される画像データに対して、ホワイトバランスやγ補正等の処理を施すものである。また、AE(Automatic Exposure;自動露光)検波回路やAF検波回路も、信号処理部52に含まれる。
圧縮/伸張処理部53は、画像データの圧縮処理及び伸張処理を行うものであり、信号処理部52から出力された画像データに対する圧縮処理、カードI/F54から出力された画像データに対する伸張処理を行う。画像データの圧縮処理及び伸張処理には、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が用いられる。
カードI/F54は、本デジタルカメラ10とメモリカード55との間でデータの送受を行うためのものであり、画像データの書き込みや読み出しの処理を行う。メモリカード55は、データの記録用の半導体記録媒体であり、本デジタル一眼レフカメラ10に対して着脱可能である。
メモリ58には、信号処理部52から出力されたデジタル信号(画像データ)が記録され、DAC(Digital to Analog converter;デジタル−アナログ変換器)59では、信号処理部52から出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。
液晶表示モニタ28は、上記DAC59から出力されたアナログ信号に基づいて画像表示を行うものである。この液晶表示モニタ28は、上述したように、カメラ本体11の背面側に設けられており、撮影者はこの液晶表示モニタ28を見ながら撮影を行うことが可能である。
インターフェース(I/F)部61は、コントローラ30とパーソナルコンピュータ(PC)62との間でデータの送受を行うためのものであり、例えばUSB(UniversalSerial Bus(登録商標))用のインターフェース回路が用いられる。
パーソナルコンピュータ62は、本デジタルカメラの製造段階に於ける、CCD22のフォーカス感度補正用データのメモリ39への書き込み等に使用されるものであり、本デジタルカメラ10を構成するものではない。
図3は、上述した撮像部位置駆動ユニット23の構成を示した斜視図である。
図3に於いて、ベース65上には、シャフト66、シャフト67にガイドされたZスライダ69が、図1に示されるZ軸方向に摺動自在に支持されており、VCM(Voice CoilMotor)70の発生する推力によって駆動できるよう構成されている。
また、Zスライダ69上には、シャフト72、シャフト73にガイドされたXスライダ75が、同X軸方向に摺動自在に支持されており、VCM76の発生する推力によって駆動できるよう構成されている。
このXスライダ75上にはCCD22が載置されており、該CCD22はX軸方向、Z軸方向の2方向に移動が可能な構成となっている。また、Xスライダ75上にはCCD22が載置されたロータ78が、該CCD22の略中央部を中心に回動自在に支持されている。そして、同じくXスライダ78上に配置されたモータ81の回転は、ウォームギヤ80と、ロータ78の側面に構成されたギヤ79によって上記ロータ78に伝達される。これにより、CCD22は、Y軸回りに回動することができる構成となっている。
すなわち、デジタルカメラ10に加わる振動のうち、ヨーイング、ピッチング、ローリング、及びX方向、Z方向の並進成分の補正に対応することが可能な構成になっている。
これまでに実用化されているデジタルスチルカメラの手振れ補正としては、ヨーイング、ピッチングの補正に特化したものが一般的であったが、本件発明者の行った実験によれば、小型軽量のデジタルカメラに於いては、シャッタレリーズに起因するローリング振れの影響を無視することはできないことが判明した。
そこで、本実施形態では、撮影時のローリング補正に対応したデジタルカメラについて説明する。
ここで、従来の手振れ補正機能付カメラのうち、光学ファインダによって撮影準備動作時の被写体を確認できるカメラについて考えると、ファインダでは手振れ補正を行わずに、撮影時のみ手振れ補正を行う簡易的な手振れ補正方式と、ファインダと撮影画像の両者に同等の振れ補正を行う手振れ補正方式の2方式が存在していた。
前者の方式では、手振れの生じやすい環境に於いて、被写体の表情や動きを注視しながらシャッタチャンスを狙うには不向きであった。一方、後者のようにファインダと撮影画像に対して同等の振れ補正を行う場合、ローリング補正に対応させるには、大型のプリズム等を駆動するために、慣性力が大きく、急峻な振れに対する対応が難しいという問題点があった。
そこで、本実施形態に係るカメラでは、主にシャッタレリーズに起因する振れであるローリングに関しては撮影時のみの対応とし、ファインダについてはローリング以外の手振れ補正を行うことにより、簡単な構成で効果的な手振れ補正機能を実現するようにしている。
図4は、上述した光学ファインダユニット27の構成を示した断面図である。
図4に於いて、対物レンズ41を透過した入射される光束は、ハーフミラー42を透過して、接眼レンズ43に導かれる。一方、フレーム枠44を通過した光は、ミラー45及びハーフミラー42によって反射され、接眼レンズ43に到達する。これによって、ファインダ像にフレーム枠が付加される。
上記対物レンズ41にはコイル47及び48が固着されており、それぞれのコイルの一部が永久磁石46の発生する磁界中に位置するよう構成されている。そして、コイル47及び48への通電により、対物レンズ41が、それぞれ図1に於けるX軸方向、Z軸方向に駆動される。その結果、デジタルカメラ10に加わる振動のうち、ヨーイング、ピッチング、及びX軸方向、Z軸方向の並進成分の補正に対応することが可能な構成となっている。
次に、図5のフローチャートを参照して、第1の実施形態に於けるカメラの撮影時の動作について説明する。
尚、振れ補正に直接関与しない、例えばAE、自動ホワイトバランス(AWB)等の動作に関しては、ここでの説明を省略する。
先ず、ステップS1にてシャッタ釦21が半押しされると、続くステップS2にて直ちに測距動作が実行される。そして、ステップS3にて、ヨーイングとピッチングに対して被写体距離に応じた補正動作が開始される。
次に、ステップS4に於いて、シャッタ釦21の半押し状態が解除されているか否かが判定される。ここで、半押し状態が解除されていれば、ステップS8へ移行して補正動作が終了された後、本処理が完了する。一方、上記ステップS4にて、シャッタ釦21の半押し状態が解除されていない場合は、ステップS5に移行してシャッタ釦21が全押しされたか否かが判定される。
ここで、シャッタ釦21が全押し状態である場合には、ステップS6へ移行してローリング補正動作が開始される。そして、続くステップS7にて露光動作が実行された後に、ステップS8にて補正動作の終了処理がなされた後、本処理が完了する。
一方、上記ステップS5にてシャッタ釦21が全押しされていない場合は、上記ステップS4に移行して、シャッタ釦21の状態の判定が続行される。
このようにして、シャッタ釦21の半押し動作に始まる撮影準備動作時にはヨーイングとピッチングの補正を行い、実際に露光を行う撮影時には、更にローリングの補正を行うことにより、主にシャッタレリーズに起因する振れであるローリングに対し、効果的で無駄の無い補正が実現される。
尚、本実施形態では撮影準備動作をシャッタ釦21の半押し動作によって開始したが、例えばシャッタ釦21やグリップに指が触れたことを検出することによって開始させても良い。或いは、シャッタ釦21とは別に設けられたスイッチ操作によって開始させるようにしても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの光学要素の模式図である。以下、図6を参照して第2の実施形態を説明する。
尚、この第2の実施形態に於けるカメラの構成は、基本的に図1乃至図5に示された第1の実施形態と同様であるので、異なる構成についてのみ説明し、その他の同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略する。
図6に於いて、デジタル一眼レフカメラ85は、カメラ本体86と、このカメラ本体86の前面部に着脱可能に装着された鏡枠モジュール87とから構成されている。
鏡枠モジュール87は、撮影レンズ89を有している。この撮影レンズ89を透過した光束は、カメラ本体86内の可動ミラー90へ導かれる。
カメラ本体86内の可動ミラー90は、撮影光路内と撮影光路外に移動可能に設けられている。可動ミラー90が、図示されるように撮影光路内に下降している場合には、撮影レンズ89からの撮影光束は可動ミラー90によって反射されて、フォーカシングスクリーン91上に結像される。
そして、第1フィールドレンズ92と一体的に構成されたプリズム93を経て、ミラーA94によって反射された後、リレーレンズ95を透過する。更に、ミラーB98で反射された後に第2フィールドレンズ99を透過し、ミラーC100で反射されて接眼レンズ101に到達する。
一方、図示されないが、可動ミラー90が撮影光路外に退避している場合は、撮影レンズ89を透過した撮影光束は、CCD103に取り込まれる。
観察系の手振れ補正を行うには、撮影準備動作時には一般的な駆動手段によって、リレーレンズ95を光軸に対して垂直な平面内で偏心(シフト)させるか、或いはリレーレンズ95を光軸に対して傾ける(ティルト)等の方法をとれば良い。
このようにして、撮影準備動作時には、ヨーイング、ピッチングに対する補正が行われる。
そして、撮影時には、撮像部位置駆動ユニット23が駆動されて、ヨーイング、ピッチング、ローリングに対する補正が行われる。
この第2の実施形態に於ける動作の流れに関しては、上述した第1の実施形態と同じであるので、説明は省略する。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図7は本発明の第3の実施形態に係るデジタルカメラの外観構成を、一部を透視して模式的に示した斜視図、図8はシステムの概略構成を示すブロック図である。
尚、この第3の実施形態に於けるカメラの構成は、基本的に図1乃至図5に示された第1の実施形態と同様であるので、異なる構成についてのみ説明し、その他の同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略する。
この第3の実施形態に於けるデジタルカメラ105は、上述した第1の実施形態のデジタルカメラから光学ファインダユニットを除いた構成となっている。すなわち、デジタルカメラ105に於いては、カメラ本体106に光学ファインダが備えられておらず、フレーミングは液晶モニタ28が使用されて行われる。
撮像部位置駆動ユニット23では、上述した第1の実施形態と同様に、ヨーイング、ピッチング、ローリング、及びX方向、Z方向の並進成分の補正が行われる。
撮影準備動作時にも撮像部位置駆動ユニット23が駆動されることによって、ファインダに相当する液晶モニタ28でも、ヨーイング、ピッチング、ローリング、及びX軸方向、Z軸方向の並進成分の補正を行うことができる。しかしながら、上述したように、ローリング振れはシャッタレリーズ時に発生する場合が大半であり、また撮影準備動作時には、液晶モニタ28の他にも、CCD22の高速駆動、AF用モータ駆動等、消費電力が多い状況であることから、撮影準備動作時には、ローリング補正は省略する。
すなわち、撮影準備動作時には、VCM70、VCM76への通電により、CCD22をZ軸方向、X軸方向にそれぞれ駆動して、デジタルカメラ105に加わる振動のうち、ヨーイング、ピッチングの補正に対応し、モータ81の駆動を制限することにより、消費電力を節約しながら効果的な手振れ補正を実現することができる。
そして、撮影時には、モータ81の駆動を許可し、ヨーイング、ピッチングの補正に加えて、ローリング補正にも対応する。
尚、本実施形態に於いては、撮影準備動作時の手振れ補正もCCD22を移動させる方法で説明したが、カムコーダの電子手振れ補正として、一般的な、撮像エリアの切り出しによる手振れ補正を撮影準備動作時に行い、静止画撮影時にCCDを物理的に移動させるように制御するようにしても良い。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第4の実施形態に係るデジタルカメラの構成を、一部を透視して模式的に示した斜視図、図10はシステムの概略構成を示すブロック図、図11は本発明の第4の実施形態に係る撮像部位置駆動ユニット118の構成を示した斜視図である。
尚、この第4の実施形態に於けるカメラの構成は、基本的に図1乃至図8に示された第1乃至第3の実施形態と同様であるので、異なる構成についてのみ説明し、その他の同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略する。
デジタルカメラ110の本体111の上部には、シャッタ釦21が設けられている。カメラ本体111には、振動を検出するための角速度センサ25a、25b及び25cと、液晶モニタ28等を有している。
鏡枠モジュール12には、1群レンズ14、2群レンズ15、3群レンズ16、4群レンズ17、絞り18及びシャッタ20が設けられている。上記1群レンズ14及び2群レンズ15を透過した光束は、絞り18を通った後に3群レンズ16及び4群レンズ17を透過する。
ここで、可動ミラー113は一般的な一眼レフカメラのクイックリターンミラーと同様の構成のものであり、可動ミラー113が下降している場合には、可動ミラー113によって反射された光束は、撮像素子114上に結像される。撮像素子114は、例えばCMOSセンサ等の高速読み出しが可能な素子が用いられるもので、毎秒60フレーム以上のライブビューが、電子ビューファインダユニット115に表示される。
また、撮像素子114の撮像エリアは、CCD22の撮像エリアよりも広く設定されている。そして、カムコーダで一般的な電子手振れ補正と同様に、切り出し位置が適宜変化されることによって、撮影準備動作時の手振れ補正が行われる。
尚、本カメラではAE、AF等の処理も、撮像素子114の出力を基にして行われる。
一方、可動ミラー113が上昇している場合には、4群レンズ17を透過した光束はCCD22上に結像される。CCD22は、撮像部位置駆動ユニット118に固着されるものである。コントローラ30の指示により、撮像部位置制御部37によるX軸及びZ軸方向に対する位置制御が行われる。
コントローラ30は、デジタルカメラ110全体の制御を行うものであり、制御プログラムは、メモリ39内のROMに予め記憶されている。また、メモリ39内にはRAMも含まれており、コントローラ30が制御プログラムを実行するときの作業用記憶領域として使用される。
ズーム制御部A31はコントローラ30からの指示に基づき2群レンズ15を制御するものであり、ズーム制御部B32はコントローラ30からの指示に基づき3群レンズ16及び4群レンズ17を制御するものである。これらの制御によって、画角調節が行われる。フォーカス制御部34は、コントローラ30からの指示に基づいて4群レンズ17を駆動し、焦点調節を行うものである。絞り制御部33は、コントローラ30の指示に基づき絞り18を制御するものである。
撮像部位置制御部37は、上述したように、コントローラ30からの指示に基づいてCCD22の位置をシフトさせるが、そのシフト量は、角速度センサ25a、25bからの出力信号、焦点距離及び被写体までの距離情報等を基に制御される。
制御回路50は、コントローラ33の指示によって撮像素子114及び撮像処理部122の制御を行うためのものである。同様に、制御回路120は、コントローラ33の指示によってCCD22及び撮像処理部121の制御を行うためのものである。
信号処理部124は、撮像処理部122から出力される撮影画像データや、圧縮/伸張処理部53から出力される画像データに対して、ホワイトバランスやγ補正等の処理を施すものである。この信号処理部124には、AE検波回路やAF検波回路も含まれる。
メモリ125には、信号処理部124から出力されたデジタル信号(画像データ)が記録される。また、DAC126では、信号処理部124から出力されたデジタル信号がアナログ信号に変換される。そして、ここで変換されたアナログ信号に基づいて、EVFユニット127にて画像表示が行われる。
尚、撮像部位置駆動ユニット118について説明すると、図3に示される撮像電圧値駆動ユニット23から、ローリング補正用のモータ81、ギヤ79、ウォームギヤ80が省略され、ロータ78の代わりにプレートがXスライダ75上に固着されている以外、第21、2の実施形態と同等である。
以下、図12のフローチャートを参照して、本第4の実施形態に於けるカメラの撮影時の動作について説明する。
尚、ここでは、振れ補正に直接関与しない、例えばAE、AWB等の動作に関しては説明を省略する。
先ず、ステップS11にてシャッタ釦21が半押しされると、続くステップS12にて直ちに測距動作が実行される。次いで、ステップS13にて、ヨーイングとピッチングに対して被写体距離に応じた補正動作が開始される。
ここで、ステップS14に於いて、シャッタ釦21の半押し状態が解除されているか否かが判定される。その結果、半押し状態が解除されていれば、ステップS19へ移行して補正動作が終了した後、処理が完了する。一方、上記ステップS14に於いて、シャッタ釦21の半押し状態が解除されていない場合は、ステップS15に移行してシャッタ釦21が全押しされたか否かが判定される。
シャッタ釦21が全押しされていない場合には、上記ステップS14に移行してシャッタ釦21の状態の判定が続行される。一方、上記ステップS15にてシャッタ釦21が全押しされている場合には、続くステップS16に於いて、流し撮りモードが選択されているか否かが判定される。
ここで、流し撮りモードが選択されている場合には、ステップS17へ移行して、ヨーイングとピッチングに対する補正動作のうち、流し方向の補正動作が停止される。そして、ステップS18にて露光動作が実行された後に、ステップS19にて補正動作が終了される。その後、本処理が完了する。
また、上記ステップS16に於いて流し撮りモードが選択されていない場合には、ヨーイングとピッチングに対する補正動作が継続されて、ステップS18へ移行して露光動作が実行された後に、ステップS19にて補正動作が終了される。そして、本処理が完了する。
このようにして、シャッタ釦21の半押しに始まる撮影準備動作時にはヨーイングとピッチングの補正が行われる。そして、実際に露光が行われる撮影時には、必要に応じてヨーイングとピッチングに対する補正動作のうちの一方が停止されることにより、AE・AF・AWB等が行われる際には、振れの影響が低減され、撮影時には流し撮りの邪魔しない、機動的な補正が実現される。
尚、本実施形態では、撮影準備動作をシャッタ釦21の半押しによって開始したが、シャッタ釦21やグリップに指が触れたことを検出することによって開始させても良く、またシャッタ釦21とは別に設けられたスイッチ操作によって開始させるようにしても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であるのは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係るデジタルカメラの外観構成を、一部を透視して模式的に示した斜視図である。 図1のカメラの概略構成を示すブロック図である。 撮像部位置駆動ユニット23の構成を示した斜視図である。 光学ファインダユニット27の構成を示した図である。 第1の実施形態に於けるカメラの撮影時の動作について説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るデジタル一眼レフカメラの光学要素の模式図である。 本発明の第3の実施形態に係るデジタルカメラの外観構成を、一部を透視して模式的に示した斜視図である。 第3の実施形態に係るデジタルカメラのシステムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係るデジタルカメラの構成を、一部を透視して模式的に示した斜視図である。 第4の実施形態に係るデジタルカメラのシステムの概略構成を示すブロク図である。 本発明の第4の実施形態に係る撮像部位置駆動ユニット118の構成を示した斜視図である。 第4の実施形態に於けるカメラの撮影時の動作について説明するフローチャートである。
符号の説明
10…デジタルカメラ、11…カメラ本体、12…鏡枠モジュール、20…シャッタ、21…シャッタ釦、22…CCD、23…撮像部位置駆動ユニット、25a、25b、25c…角速度センサ、27…光学ファインダユニット、28…液晶モニタ、30…コントローラ、31…ズーム制御部A、32…ズーム制御部B、33…絞り制御部、34…フォーカス制御部、36…シャッタ制御部、37…撮像位置制御部、39、58…メモリ、40…観察電圧位置制御部、41…対物レンズ、42…ハーフミラー、43…接眼レンズ、44…フレーム枠、45…ミラー、46…永久磁石、47、48…コイル、50…制御回路、51…撮像処理部、52…信号処理部、53…圧縮/伸長処理部、61…I/F(インターフェース)部、62…パーソナルコンピュータ(PC)、65…ベース、66、67、72、73…シャフト、70、76…VCM(ボイスコイルモータ)、75…Xスライダ、69…Zスライダ、78…ロータ、79…ギヤ、80…ウォームギヤ、81…モータ。

Claims (38)

  1. 被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応して振れ補正を行う像振れ補正方法であって、
    撮影準備動作時と、撮影動作時のそれぞれに於いて、各個別の補正を行うことを特徴とする像振れ補正方法。
  2. 上記被写体と上記撮像装置との間の相対的な振れは、複数座標軸方向の並進振動と、それぞれの座標軸周りの回転振動のうち、少なくとも何れかを含み、
    上記撮影準備時に行う第1の補正と、上記撮像時に行う第2の補正とは、対象とする振動自由度の少なくとも一部が異なることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正方法。
  3. 上記第1の補正が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第2の補正が対象としている振動に含まれることを特徴とする請求項2に記載の像振れ補正方法。
  4. 上記第2の補正が対象としている振動のうちの少なくとも一部は、上記第1の補正が対象としている振動に含まれないことを特徴とする請求項3に記載の像振れ補正方法。
  5. 上記第2の補正が対象としている振動に含まれ、上記第1の補正が対象としている振動に含まれない振動は、撮影レンズの光軸周りの回転振動であることを特徴とする請求項4に記載の像振れ補正方法。
  6. 上記第2の補正が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第1の補正が対象としている振動に含まれることを特徴とする請求項2に記載の像振れ補正方法。
  7. 上記第1の補正が対象としている振動のうち、少なくとも一部は、上記第2の補正が対象としている振動に含まれないことを特徴とする請求項6に項記載の像振れ補正方法。
  8. 上記第1の補正が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正が対象としている振動に含まれない振動は、撮影レンズの光軸以外の、軸周りの回転振動の何れか少なくとも1つであることを特徴とする請求項7に記載の像振れ補正方法。
  9. 上記第1の補正が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正が対象としている振動に含まれない振動は、複数の軸方向の並進振動の何れか少なくとも1つであることを特徴とする請求項7に記載の像振れ補正方法。
  10. 被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応して振れ補正を行う像振れ補正手段を有し、
    撮影準備動作と撮影動作のそれぞれに於いて、各個別の補正を行うことを特徴とする像振れ補正装置。
  11. 上記補正手段は、上記撮影準備時に補正を行う第1の補正手段と、上記撮像時に補正を行う第2の補正手段とを有し、
    上記被写体と上記撮像装置との間の相対的な振れは、複数座標軸方向の並進振動と、それぞれ座標軸周りの回転振動のうちの少なくとも一部を含み、
    上記第1の補正手段と第2の補正手段とは、対象とする振動自由度の少なくとも一部が異なることを特徴とする請求項10に記載の像振れ補正装置。
  12. 上記第1の補正手段が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第2の補正手段が対象としている振動に含まれることを特徴とする請求項11に記載の像振れ補正装置。
  13. 上記第2の補正手段が対象としている振動のうちの少なくとも一部は、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれないことを特徴とする請求項12に記載の像振れ補正装置。
  14. 上記第2の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれない振動は、撮影レンズの光軸周りの回転振動であることを特徴とする請求項13に記載の像振れ補正装置。
  15. 上記第2の補正手段が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれることを特徴とする請求項11に記載の像振れ補正装置。
  16. 上記第1の補正手段が対象としている振動のうち少なくとも一部は、上記第2の補正手段が対象としている振動に含まれないことを特徴とする請求項15に記載の像振れ補正装置。
  17. 上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正手段が対象としない振動は、撮影レンズの光軸にそれぞれ直交する軸周りの回転振動であることを特徴とする請求項16に記載の像振れ補正装置。
  18. 上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正手段が対象としない振動は、撮影レンズの光軸にそれぞれ直交する並進振動であることを特徴とする請求項16に記載の像振れ補正装置。
  19. 上記撮像装置に拘わる光学系は、光路を選択的に切り替える可動ミラーを含み、当該可動ミラーによって切り替えられる複数の光路のうち、上記第1の補正手段と上記第2の補正手段とは、異なる光路に配置されることを特徴とする請求項10乃至18の何れか1項に記載の像振れ補正装置。
  20. 被写体と撮像装置との間の相対的な振れに相応した信号を検出し、この検出された信号を基に振れ補正を行う像振れ補正方法であって、
    上記撮像装置の撮影準備動作時の像振れを補正する第1の補正工程と、
    上記撮影準備動作時に続く撮影動作時の像振れを補正する第2の補正工程と、
    を具備することを特徴とする像振れ補正方法。
  21. 上記被写体と上記撮像装置との間の相対的な振れは、第1の方向である光軸方向と、該光軸方向と直交する第2の方向と、上記第1及び第2の方向と直交する第3の方向の並進振動と、上記第1、第2、第3の方向のそれぞれの軸周りの回転振動のうち少なくとも何れかを含み、
    上記第1の補正工程と、上記第2の補正工程とは、補正の対象とする振動自由度の少なくとも一部が異なることを特徴とする請求項20に記載の像振れ補正方法。
  22. 上記第1の補正工程が補正の対象としている振動の少なくとも一部は、上記第2の補正工程が補正の対象としている振動に含まれることを特徴とする請求項21に記載の像振れ補正方法。
  23. 上記第2の補正工程が補正の対象としている振動のうちの少なくとも一部は、上記第1の補正工程の補正が対象としている振動と異なることを特徴とする請求項22に記載の像振れ補正方法。
  24. 上記第2の補正工程の補正が対象としている振動に含まれ、上記第1の補正工程の補正が対象としている振動と異なる振動は、撮影レンズの光軸周りの回転振動であることを特徴とする請求項23に記載の像振れ補正方法。
  25. 上記第2の補正工程の補正が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第1の補正工程の補正が対象としている振動に含まれることを特徴とする請求項21に記載の像振れ補正方法。
  26. 上記第1の補正工程の補正が対象としている振動のうち、少なくとも一部は上記第2の補正工程の補正が対象としている振動と異なることを特徴とする請求項25に項記載の像振れ補正方法。
  27. 上記第1の補正工程の補正が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正工程の補正が対象としている振動と異なる振動は、上記第2及び第3の方向の軸周りの回転振動の何れか少なくとも1つであることを特徴とする請求項26に記載の像振れ補正方法。
  28. 上記第1の補正工程の補正が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正工程の補正が対象としている振動と異なる振動は、複数の軸方向の並進振動の何れか少なくとも1つであることを特徴とする請求項26に記載の像振れ補正方法。
  29. 被写体と撮像装置との間の相対的な振れを検出する振れ検出手段と、
    上記振れ検出手段からの信号を基に像振れを補正するもので、上記撮像装置の撮影準備動作時に補正を行う第1の補正手段と、
    上記振れ検出手段からの信号を基に像振れを補正するもので、上記撮影準備動作時に続く撮影動作時に上記第1の補正手段とは異なる補正を行う第2の補正手段と、
    を具備することを特徴とする像振れ補正装置。
  30. 上記被写体と上記撮像装置との間の相対的な振れは、第1の方向である光軸方向と、該光軸方向と直交する第2の方向と、上記第1及び第2の方向と直交する第3の方向の並進振動と、上記第1、第2、第3の方向のそれぞれの軸周りの回転振動のうちの少なくとも一部を含み、
    上記第1の補正手段と第2の補正手段とは、対象とする振動自由度の少なくとも一部が異なることを特徴とする請求項29に記載の像振れ補正装置。
  31. 上記第1の補正手段が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第2の補正手段が対象としている振動に含まれることを特徴とする請求項29に記載の像振れ補正装置。
  32. 上記第2の補正手段が対象としている振動のうちの少なくとも一部は、上記第1の補正手段が対象としている振動とは異なることを特徴とする請求項31に記載の像振れ補正装置。
  33. 上記第2の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第1の補正手段が対象としている振動とは異なる振動は、撮影レンズの光軸周りの回転振動であることを特徴とする請求項32に記載の像振れ補正装置。
  34. 上記第2の補正手段が対象としている振動の少なくとも一部は、上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれることを特徴とする請求項30に記載の像振れ補正装置。
  35. 上記第1の補正手段が対象としている振動のうち少なくとも一部は、上記第2の補正手段が対象としている振動とは異なることを特徴とする請求項34に記載の像振れ補正装置。
  36. 上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正手段が対象としない振動は、上記第2及び第3の方向の軸周りの回転振動であることを特徴とする請求項35に記載の像振れ補正装置。
  37. 上記第1の補正手段が対象としている振動に含まれ、上記第2の補正手段が対象としない振動は、上記第2及び第3の方向の並進振動であることを特徴とする請求項35に記載の像振れ補正装置。
  38. 上記撮像装置に拘わる光学系は、光路を選択的に切り替える可動ミラーを含み、当該可動ミラーによって切り替えられる複数の光路のうち、上記第1の補正手段と上記第2の補正手段とは、異なる光路に配置されることを特徴とする請求項29乃至37の何れか1項に記載の像振れ補正装置。
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