JP2006137823A - 接着方法 - Google Patents

接着方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006137823A
JP2006137823A JP2004327524A JP2004327524A JP2006137823A JP 2006137823 A JP2006137823 A JP 2006137823A JP 2004327524 A JP2004327524 A JP 2004327524A JP 2004327524 A JP2004327524 A JP 2004327524A JP 2006137823 A JP2006137823 A JP 2006137823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
equipment
inorganic
resin
bonding
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004327524A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006137823A5 (ja
Inventor
Taiichi Sakatani
泰一 阪谷
Kiminari Nanbu
仁成 南部
Takumi Shibuta
匠 渋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2004327524A priority Critical patent/JP2006137823A/ja
Publication of JP2006137823A publication Critical patent/JP2006137823A/ja
Publication of JP2006137823A5 publication Critical patent/JP2006137823A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】操作性に優れ、接着工程が簡素化でき、該工程において有機溶媒などに由来する揮発性有機化合物を発生させることなく、樹脂部分同士を高い接着力で接着する方法を提供する。
【解決手段】少なくとも表面に樹脂部分を有する器材Aの樹脂部分と、少なくとも表面に樹脂部分を有する器材Bの樹脂部分との間に、水を分散媒とした無機コロイド液を満たした後、乾燥して前記分散媒の水を除去することにより、前記無機コロイド液由来の無機微粒子層を介して、器材Aと器材Bの樹脂部分同士を接着する方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、少なくとも表面に樹脂部分を有する2つの器材の樹脂部分同士を無機微粒子層を介して接着させる方法に関する。
樹脂製または樹脂コーティングされた金属やガラスなどの各種器材を接着する方法としては各種の接着剤を使用する方法が知られている。特に高い接着力を必要とする場合には、一方のプラスチック成形品の接着面にフィラーを露出させたうえで、他のプラスチック成形品と接着剤を介して接着する方法が開示されている。(例えば特許文献1参照)。
特開平7−32490号公報
このように樹脂部分同士を接着する際に主として用いられる接着剤には反応型、硬化型などがあるが、反応型接着剤においては配合組成や保管時間を精密に管理する必要がある。また、硬化型接着剤においては硬化処理のための別工程が必要となる。またこれら接着剤を効率的に取扱うために、希釈剤として有機溶剤を使用することが多い。このような従来の接着方法に対して、操作性に優れ、工程が簡略化でき、さらには有機溶剤を使用せず環境衛生面にも配慮された接着方法の開発が望まれていた。
本発明は、操作性に優れ、接着工程が簡素化でき、該工程において有機溶媒などに由来する揮発性有機化合物を発生させることなく、樹脂部分同士を高い接着力で接着する方法を提供するものである。
すなわち本発明は、少なくとも表面に樹脂部分を有する器材Aの樹脂部分と、少なくとも表面に樹脂部分を有する器材Bの樹脂部分との間に、水を分散媒とした無機コロイド液を満たした後、乾燥して前記分散媒の水を除去することにより、前記無機コロイド液由来の無機微粒子層を介して、器材Aと器材Bの樹脂部分同士を接着する方法を提供するものである。
本発明の接着方法によれば、操作性に優れ、接着工程が簡素化でき、該工程において有機溶媒などに由来する揮発性有機化合物を発生させることなく、樹脂部分同士を高い接着力で接着することができる。
本発明における少なくとも表面に樹脂部分を有する器材Aおよび器材Bとは、樹脂コーティングされた金属製、ガラス製、セラミックス製、木製などの器材や樹脂製の器材を指す。また樹脂の種類には特に制約は無く、器材の用途や目的に応じて適宜選択される。器材は全てが樹脂から構成されていてもよく、表面のみが樹脂から構成されていてもよく、表面の一部のみが樹脂から構成されていてもよい。器材Aおよび器材Bとしては、同じ器材を2つ用いてもよく、異なる器材を用いてもよい。
本発明で用いる無機コロイド液の濃度は10wt%以上であることが好ましく、20wt%以上であることがさらに好ましい。無機コロイド液の濃度が上記範囲を下回ると接着力が低下する傾向がある。一方、濃度の上限に関しては特に制約は無く、無機コロイド液の安定性と粘性とを勘案して適宜選定すればよい。
本発明における無機コロイド液は水を分散媒とするコロイド液であり、金属コロイド、酸化物コロイド、水酸化物コロイド、炭酸塩コロイド、硫酸塩コロイドなどが挙げられる。金属コロイドの元素としては、金、パラジウム、白金、銀などが例示される。酸化物コロイド、水酸化物コロイド、炭酸塩コロイド、硫酸塩コロイドの元素としては、それぞれ、珪素、アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、バリウム、チタン、ジルコニウム、マンガン、鉄、セリウム、ニッケル、スズなどが例示される。
中でも、酸化物コロイド、水酸化物コロイドが好ましく、特に、珪素またはアルミニウムの酸化物コロイドまたは水酸化物コロイドが、被着面間に形成される無機微粒子層の耐久性の観点から好適に用いられる。
なお本発明で用いる無機コロイド液は、2種類以上のコロイド状粒子を含有していてもよい。
本発明における無機微粒子とは、3次元的に異方性を示すような微粒子を除外するものではなく、被着面間で積層構造を形成させることのできる粒子を全て包含する。(コロイドでも球状でないものもある?コロイドは全て球状ならば、この段落は不要。
無機コロイドの平均粒径は1〜300nmの範囲にあることが好ましく、5〜100nmの範囲にあることがさらに好ましい。無機コロイドの平均粒径が上記範囲を超えると、無機コロイド液由来の無機微粒子積層構造の緻密性が損なわれて接着強度が低下する傾向がある。
本発明の接着方法は、少なくとも表面に樹脂部分を有する器材Aと、少なくとも表面に樹脂部分を有する器材Bの樹脂部分との間に、水を分散媒とした無機コロイド液を満たした後、乾燥して前記分散媒の水を除去することにより、前記無機コロイド由来の無機微粒子層を介して、器材Aと器材Bの樹脂部分同士を接着する方法である。器材Aおよび器材Bの樹脂部分と接触するように満たされた無機コロイド液を乾燥して分散媒の水を除去することにより、無機コロイド液由来の無機微粒子層が形成される。水が除去される過程において、無機微粒子間に作用する液架橋付着力により、器材Aの樹脂部分と無機微粒子層、および器材Bの樹脂部分と無機微粒子層とが接着する。よって器材Aと器材Bの樹脂部分同士は、無機コロイド由来の無機微粒子層を介して接着されることとなる。
無機微粒子層は、器材Aと器材Bとの間に少なくとも2個以上、好ましくは3個以上の無機微粒子が積層された層であることが好ましい。
本発明における無機微粒子層を球状無機コロイドを用いて形成する場合、大きな粒径の球状無機微粒子の空隙に小さな粒径の球状無機微粒子が充填された構造とすることによって、高密度な充填構造によるより高い接着力を発現させることができるため好ましい。
前記のように大きな粒径の球状無機微粒子の空隙に小さな粒径の球状無機微粒子が充填されてなる無機微粒子積層構造を形成する方法としては、平均粒径Rαの球状無機コロイド粒子(α)と平均粒径Rβの球状無機コロイド粒子(β)とを含有する混合無機コロイド液であって、Rβ≦0.15Rα、好ましくはRβ≦0.1Rαであり、球状無機コロイド粒子全体に占める球状無機コロイド粒子(β)の体積分率(球状無機コロイド粒子(β)の体積/球状無機コロイド粒子全体の体積)が0.5未満、好ましくは0.3未満である混合無機コロイド液を用いる方法が挙げられる。
球状無機コロイドとしてはコロイダルシリカが好適に用いられる。
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<器材の調整>
(1)器材(i)
L−LDPE製フィルム(商品名;T.U.X−FCD 40、東セロ株式会社製)を用いて、幅20mm、長さ200mmの短冊状試験片を作製し器材(i)とした。
(2)器材(ii)
カラー鋼板(商品名;APC0.35、CGCCR、F1041 ヤネ、日本鋼管社製、表面にウレタン樹脂塗料被膜あり)を用いて、幅20mm、長さ200mmの短冊状試験片を作製し器材(ii)とした。
<無機コロイド液の調整>
(1)コロイド液α
コロイダルシリカ(商品名;スノーテックスXS、粒子径4〜6nm、pH9.0〜10.0、固形分濃度20wt%、分散媒 水、日産化学社製)をコロイド液αとした。
(2)コロイド液β
コロイダルシリカ(商品名;スノーテックスZL、粒子径70〜100nm、pH9.0〜10.0、固形分濃度40wt%、分散媒 水、日産化学社製)をコロイド液βとした。
[実施例1]
2枚の器材(i)の間にコロイド液αを1ml滴下し、ハンドローラーで圧着後、60℃オーブン中で1時間乾燥し接着した。接着部位について180°剥離法にて引張試験(AGS100、島津製作所製、引張速度50mm/分)を行い、剥離強度を測定した。なお剥離強度は、引張強度の最大値と最小値との平均値とした。剥離強度の測定結果を表1に示す。なお、無機コロイド液の分散媒は水であるので、有機溶媒などに由来する揮発性有機化合物の発生は一切認められなかった。
[実施例2]
2枚の器材(ii)の間にコロイド液βを1ml滴下し、ハンドローラーで圧着後、60℃オーブン中で1時間乾燥し接着した。乾燥後、接着面を剪断剥離法にて引張試験(AGS100、島津製作所製、引張速度50mm/分)を行い、剥離強度を測定した。なお、無機コロイド液の分散媒は水であるので、有機溶媒などに由来する揮発性有機化合物の発生は一切認められなかった。
Figure 2006137823

Claims (1)

  1. 少なくとも表面に樹脂部分を有する器材Aの樹脂部分と、少なくとも表面に樹脂部分を有する器材Bの樹脂部分との間に、水を分散媒とした無機コロイド液を満たした後、乾燥して前記分散媒の水を除去することにより、前記無機コロイド液由来の無機微粒子層を介して、器材Aと器材Bの樹脂部分同士を接着する方法。
JP2004327524A 2004-11-11 2004-11-11 接着方法 Pending JP2006137823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004327524A JP2006137823A (ja) 2004-11-11 2004-11-11 接着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004327524A JP2006137823A (ja) 2004-11-11 2004-11-11 接着方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006137823A true JP2006137823A (ja) 2006-06-01
JP2006137823A5 JP2006137823A5 (ja) 2007-11-29

Family

ID=36618842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004327524A Pending JP2006137823A (ja) 2004-11-11 2004-11-11 接着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006137823A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009143986A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Oji Paper Co Ltd ゲルの接着方法
CN102753637A (zh) * 2010-02-04 2012-10-24 日东电工株式会社 导热性双面粘合片

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01294515A (ja) * 1988-05-20 1989-11-28 Nissan Chem Ind Ltd 結合剤
JPH03232757A (ja) * 1990-02-06 1991-10-16 Nissan Chem Ind Ltd 高絶縁性無機質組成物
JPH06144827A (ja) * 1992-11-09 1994-05-24 Nissan Chem Ind Ltd 珪酸質ペースト
JPH07224272A (ja) * 1994-01-21 1995-08-22 Bayer Ag 排ガス量が低い耐熱性結合および被覆剤およびそれらの使用
JPH10273625A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Nichias Corp 無機質接着剤組成物
JPH11166158A (ja) * 1997-12-04 1999-06-22 Nippon Muki Co Ltd 無機質接着剤
JP2000160106A (ja) * 1998-12-02 2000-06-13 Tokuyama Corp 接着剤
JP2001226657A (ja) * 2000-02-15 2001-08-21 Dokai Chemical Industries Co Ltd 鱗片状シリカ粒子を含有する接着剤及び接着構造体の製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01294515A (ja) * 1988-05-20 1989-11-28 Nissan Chem Ind Ltd 結合剤
JPH03232757A (ja) * 1990-02-06 1991-10-16 Nissan Chem Ind Ltd 高絶縁性無機質組成物
JPH06144827A (ja) * 1992-11-09 1994-05-24 Nissan Chem Ind Ltd 珪酸質ペースト
JPH07224272A (ja) * 1994-01-21 1995-08-22 Bayer Ag 排ガス量が低い耐熱性結合および被覆剤およびそれらの使用
JPH10273625A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Nichias Corp 無機質接着剤組成物
JPH11166158A (ja) * 1997-12-04 1999-06-22 Nippon Muki Co Ltd 無機質接着剤
JP2000160106A (ja) * 1998-12-02 2000-06-13 Tokuyama Corp 接着剤
JP2001226657A (ja) * 2000-02-15 2001-08-21 Dokai Chemical Industries Co Ltd 鱗片状シリカ粒子を含有する接着剤及び接着構造体の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009143986A (ja) * 2007-12-11 2009-07-02 Oji Paper Co Ltd ゲルの接着方法
CN102753637A (zh) * 2010-02-04 2012-10-24 日东电工株式会社 导热性双面粘合片

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106029815B (zh) 粒状粘接剂
CN104231970B (zh) 各向异性导电糊及使用其的印刷布线基板
JP2006501108A5 (ja)
BRPI0512061A (pt) composição adesiva, método para ligação a uma superfìcie de metal e borracha para adesivo de metal
JP6322336B2 (ja) 半導体実装用接着剤及び半導体センサ
TR201911278T4 (tr) Bir mikrokapsül tipi kürlenebilir reçine bileşimi.
JP2017210604A5 (ja)
JP2004099432A (ja) 無機質基材へのインクジェットプリント方法
JP2006137823A (ja) 接着方法
JP2006137823A5 (ja)
TWI334452B (ja)
JPH05111097A (ja) 圧電発音体
JP2007326970A (ja) 塗膜形成用樹脂組成物とこれを含有する塗膜および塗膜形成方法
JP2015140350A (ja) 消石灰組成物
JP2011246669A (ja) 難接着性プラスチック材料用プライマー組成物、接着方法及び光学式エンコーダ
JP2000160106A (ja) 接着剤
KR20100055492A (ko) 혼합된 실버 필러에 의해 개선된 열 전도성을 가지는 접착제
JP5013854B2 (ja) 歯科用アルジネート印象材と印象用金属トレーとの接着剤
JP2007277322A (ja) 修正テープ用隠蔽剤組成物
WO2017179579A1 (ja) 粒状接着剤
JP2004359800A (ja) 厚膜形無機ジンクリッチペイントおよびそれを用いた複層塗膜形成方法
JP6623092B2 (ja) 熱硬化性接着シートおよびその製造方法
WO2021256406A1 (ja) 接着剤セット、接着方法および粉末
JP2008156483A5 (ja)
JP7186105B2 (ja) エポキシ樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20071012

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071012

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080131

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080514

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110705

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02