JP2006123157A - ロボットを教示するロボット教示用プログラム、及びこれに使用するカセット、位置測定器具並びにこれらを利用したロボット作動方法 - Google Patents

ロボットを教示するロボット教示用プログラム、及びこれに使用するカセット、位置測定器具並びにこれらを利用したロボット作動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ロボットの教示作業の負担を軽減するために、基準カセットを用いての教示によって得られた教示データを基準にして、展開カセットを用いての教示を省略して、自動的に展開カセットにおける教示データを生成する。
【解決手段】 カセットに識別マーク1〜4を設けて、かかる識別マークを位置測定器具500で操作することでカセットの位置情報を得る。この位置情報によって基準カセットと展開カセットとの物理的位置関係を求め、基準カセットを用いて予め教示された基準教示データから、展開カセットにおける展開教示データを自動生成する。また、カセットに設けられた識別マーク1〜4等によってカセットの形状を認識してカセットの歪みを検出し、展開教示データに補正をかける。
【選択図】 図8

Description

本発明は、板状のワークを多段に積層して収納するカセットや同様に積層収納して乾燥処理する炉等の装置の間でそのワークを移載搬送するためのロボットに教示する作業を行うに際して使用されるロボット教示用プログラム及びその教示に基づくロボットの作動方法に関し、特に、1のカセット(基準カセット)を用いての教示によって、他のカセット(展開カセット)を用いての教示を省略することが可能なロボット教示用プログラム及びそのロボットの作動方法である。
また、このロボット教示用プログラムを実行させて、省略した展開カセットにおける教示データを生成するために必要な作業を実現するカセット及び位置測定器具に関する。
従来から、半導体ウエハやガラス基板等のワークをカセット間で搬送するロボットがある。このロボットは、搬送のために必要な所定動作が予め教示されており、この教示データに従って画一的な動作を行う。
具体的には、ある地点に設置されているカセットに収容されたワークをロボットアームで取るための取出準備位置、ロボットアームで取った取出開始位置、取ったワークを他の地点に設置されているカセットに収容するための収容準備位置、収容してアームを引き戻すための引戻開始位置、その他の動作経路といった詳細な位置情報、その他速度情報や作業情報といった教示データを記憶させ、この教示データに従って所望の動作をさせること
ができる。
そして、この教示データは、ロボット固有の絶対座標(ロボット座標)に基づいて構成されており、1つ1つの絶対位置を作業者が確認して入力し、全てのポイントを入力し終えることで、1台のロボットにおける教示作業が完了することになる。また、別のカセット(別の位置)において同じロボットを使用する場合にも、同様の作業を教示するには、別のカセットを用いて改めて1つ1つの絶対位置を入力する必要がある。
そのため、このような教示作業の負担を軽減するものとして、特許文献1〜3に記載された発明がある。
特許文献1に記載された発明は、カセットの溝の各々に識別用マークを設けて、かかる識別用マークを検出しながらアームの位置を合わせて作業をするものである。この発明によれば、識別用マークとカセットとが1:1で対応付けられており、識別用マークを逐一検出することで、教示作業を行わずにロボットを動作させることを可能にしたものである。
また、特許文献2及び3に記載された発明は、カセットとの位置関係が一定となるように検出マークを各保管部に設け、検出マークに対するハンドの基準位置を求めておき、他の保管部における検出マークに対するハンドの補正位置を求め、基準位置と補正位置とが一致したときのハンドの座標を位置決め座標と決定するものである。この発明によれば、基準位置及び補正位置を用いて各保管部におけるハンドの位置決め座標を教示して、教示作業の負担の軽減を図ることができるものである。
特開平5−114641号公報(図1) 特開平8−71973号公報(段落[0030]) 特開2001−158507号公報(段落[0011])
しかしながら、特許文献1に記載された発明は、各々の識別用マークを検出しながらアームの位置合わせを行うものであるため、ロボットによるワークのローディング/アンローディングを高速に行うことに支障を生じている。
また、特許文献2及び3に記載された発明は、位置決め座標の決定にあたり、実際にロボットを移動させる作業を行って、検出マークを画像認識していることから、大掛かりな機器が必要となったり、正確な画像認識に要する時間がかかることになる。
また、特許文献1〜3に記載された発明のいずれも、1つの収容部(保管部)に対しての識別用マーク(検出マーク)が設けられているのみで、複数の収容部(保管部)に対する点が考慮されていない。
さらに、近年の液晶やプラズマディスプレーの大型化によるガラス基板の大型化に伴ってロボットも大型化しており、ロボットの教示作業に様々な問題点を抱えている。
第1に、教示作業を最低3人で行わざるを得ないことから、人件費の高騰や作業効率の悪化といった問題点がある。すなわち、ワークである基板自体が大型化して、ワークとカセットとの位置関係を目視確認するために、左側を担当する作業者及び右側を担当する作業者の2人が必要となり、加えて、ロボットを操作する作業者も必要であるから、最低3人の要員が必要となる。特に、第6世代のガラス基板(1.5mx1.8m程度)や第7世代のガラス基板(1.9mx2.2m程度)といったように、ワークである基板が大型化するに伴い、目視確認をするための要員が増加していくことになる。
第2に、カセットの大型化及びロボットの上下ストロークの増加によって、高所での教示作業も必要で、危険であるといった問題点がある。すなわち、高所(例えば、4mの位置)において、ワークとカセットとの位置関係を目視確認することも必要となるので、教示作業が危険なものとなっている。また、高所での作業における危険性に加えて、教示中のロボットの動作不良や誤動作による予期しない危険性も予測される。
さらには、第1の問題点と関係して、高所での目視確認をする要員も必要となると、さらに目視確認をするための要員が増加していくことになる。
このように、カセットの大型化等による教示作業の負担増加が発端で教示作業の効率化が種々検討されているが、最大の問題点は、各カセット間の構造のバラツキである。すなわち、カセットが大型化し、収納される基板の数も増加していることから、基板を一枚ずつ収納する棚状の各保管部を高い寸法精度で設置することが困難であるとともに、各保管部のバラツキが許容される誤差も、保管部数の増加という収容効率の点からは少なくせざるを得ないが、個々のカセットのバラツキを考慮した教示作業を自動化するには至っていなかった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロボットの教示作業の負担を軽減するために、ある1のカセットを用いての教示によって得られた教示データを基準にして、他のカセットを用いての教示を省略して、自動的に他のカセットにおける教示データを生成するロボット教示用プログラムとともに当該プログラムによる教示に基づくロボットの作動方法を提供することにある。
また、本発明は、ロボット教示用プログラムを用いて他のカセットにおける教示データを生成する際に、ある1のカセットと他のカセットとの物理的状況の差異を認識することのできるカセット及びその認識に使用する位置測定器具を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、基準カセットと展開カセットとの物理的位置関係を認識するために設けられた識別マークからロボットが認識する位置座標として得られる基準カセット位置データ及び展開カセット位置データに基づいて、基準カセットを用いて教示された基準カセット用教示データから展開カセットにおける展開カセット用教示データを自動生成することを特徴とする。
より具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1) ワークを搬送するロボットと電気的に接続される情報処理端末で実行され、基準カセットを用いて教示されたロボットの所定動作を、展開カセットにて実現可能なロボット教示用プログラムであって、前記基準カセットを用いて教示されたロボットの所定動作に必要な基準教示データと、前記基準カセットに設けられた識別マークを走査して得られる基準カセットの基準位置データとが前記情報処理端末の初期教示記憶部に記憶されており、前記情報処理端末に、ロボットのハンドに設けられた検知センサを用いて、前記展開カセットに設けられた識別マークを走査する識別マーク走査工程と、前記識別マーク走査工程による走査に基づいて得られる展開カセットの展開位置データを測定する展開位置測定工程と、前記基準位置データと前記展開位置データとの相対的位置関係に基づいて、前記基準教示データから、前記展開カセットを用いて所定動作を実現するのに必要な展開教示データを自動生成する教示データ生成工程と、を実行させることを特徴とするロボット教示用プログラム。
本発明によれば、ロボットがワークを搬送する等のロボットの所定動作を教示するロボット教示用プログラムであって、1のカセットを基準カセット、他のカセットを展開カセットとした場合に、基準カセットを用いて教示された基準教示データに基づいて、自動的に展開カセットにおける展開教示データを生成することのできるロボット教示用プログラムを提供することとなるから、展開カセットを用いての教示作業を省略することができ、教示作業の負担の軽減を図ることができる。
すなわち、従来は、例えば同一形状のカセットが4つ存在した場合は、4つ全てに対してロボットの教示作業を強いられていたが、本発明によれば、4つのうち1つを基準カセットとして、この基準カセットのみを用いた教示作業を行って基準教示データを収集し、この基準教示データを活用して自動的に展開カセットにおける展開教示データを生成することができる。また、従来は1つ1つのカセットについて、逐一位置データをロボットに与えて教示していた作業を、本発明によれば、自動的に生成された展開教示データを目安として、個々のカセットの構造特性(物理的状況の差異)に応じた微調整を施せば適確な教示データを得ることができることから、逐一ロボットを教示操作しなくてもいいといった観点からも負担の軽減を図ることができる。換言すれば、本発明は、基準カセットを用いてロボットを教示するだけで、展開カセット(他のカセット)は教示をする必要がなくなるものである。
また、基準カセットを教示作業のし易い位置に設置されているものとし、高所に設置されているカセットを展開カセットとして選択することで、教示作業のし易い位置のみで教示を行えば、高所にある展開カセットの教示を省略することができることから、高所作業もなくなり安全面においても優れたものを提供することができる。
ここで、基準カセットと展開カセットとは物理的に異なる位置に設置されていることから、基準教示データから展開教示データを自動生成するためには、基準カセットと展開カセットとの位置関係に関する情報が必要となる。このため、基準カセット及び展開カセット各々の所定位置に略同一の識別マークを設けておき、この識別マークを走査して得られる各々のカセットの位置データ(基準位置データ,展開位置データ)に基づいて、展開教示データを生成している。すなわち、基準カセットと展開カセットとは、略同一の外形構造を有し、略同一の位置に略同一の識別マークが設けられていることで、位置データ(基準位置データ,展開位置データ)に基づいて、展開教示データを生成することが容易となる。なお、基準カセットと展開カセットとがこのような構造・構成を有しなくても、例えば、相対的な大きさが異なるものであっても、基準位置データによって基準カセットの構造・構成を、展開位置データによって展開カセットの構造・構成を知ることができれば、その情報に基づいて展開教示データを自動生成することができる。更に、カセットと同じ収納構成の乾燥炉等の装置に基板が収納される場合でも、カセットとの相似位置に識別マークを設ければ、仮想カセットが構成されるので、前記同様に展開教示データを自動生成することができる。
この「識別マーク」とは、ロボットの所定のセンサによってカセットのある所定の一部分を特定することにより、カセットの位置(ロボット座標)を測定することができるようにカセットに設けたマークである。識別マークとしては、各カセットの予め定められた所定位置に配置されていればよく、種々の形態・形状が考えられる。また、識別マークは、カセットにおいてワークを出し入れする側の開放面上又はその近傍に設けられていることが好ましい。このようにすることで、ロボットが所定動作をする範囲内において識別マークの走査を容易に行うことができる。
例えば、カセットの外枠に識別マークが設ける場合は、四角形、円形、三角形等シール状のものをマークとしたり、カセットの外枠に凹凸を付けたり、その一部分のみ色を異ならせたりと、様々なマーキングが可能である。但し、区別して認識することができるように、識別マークとその近傍の外枠とでセンサビームの反射率が異なるものを採用することが必要である。さらに、カセットの所定位置に収納されたワークの一部を識別マークとすることもできる。
(2) 前記基準カセットに設けられた複数の識別マークを走査して得られる基準位置データ又は前記展開カセットに設けられた複数の識別マークを走査して得られる展開位置データに基づいて、前記基準カセット又は前記展開カセットの歪みを検出する歪み検出工程と、該歪み検出工程によって検出された歪み量に基づいて、前記基準教示データ又は前記展開教示データを補正する補正工程とを実行させることを特徴とするロボット教示用プログラム。
本発明によれば、基準カセットの歪みを基準位置データから検出して、その歪み量に基づいて、既に得られた基準教示データを補正することができ、また、展開カセットの歪みを展開位置データから検出することができることから、個々のカセットの構造上の特性を把握することが可能となる。
ここで、カセットの構造上の特性は、物理的状況の差異であって、個々のカセットに固有の寸法誤差や歪みの他、カセットが設置される床や基台の傾きや歪みに起因するカセットの傾きや歪み等が含まれる。
更に、本発明によれば、歪み検出工程によって得られた歪み量に基づいて、既に得られた展開教示データを補正することができることから、個々のカセットの構造状況に応じた教示データの作成を自動的に行うことができ、教示作業の負担の軽減を図ることができる。
(3) ロボットのハンドに取り付けられたXY検知センサを用いて、前記基準カセット又は前記展開カセットに設けられた前記識別マークを走査して得られるXY方向の距離・位置情報から前記基準カセット又は前記展開カセットのXY方向への歪みを検出するXY歪み検出工程と、ロボットのハンドに取り付けられたZ検知センサを用いて、前記基準カセット又は前記展開カセットにおける枠体のZ方向距離・位置を走査して得られるZ方向距離・位置情報から前記基準カセット又は前記展開カセットのZ方向への歪みを検出するZ歪み検出工程とを実行させることを特徴とするロボット教示用プログラム。
本発明によれば、基準カセット又は展開カセットの歪みをXY方向の距離・位置情報及びZ方向距離・位置情報というロボット座標のズレとして、XY方向におけるXY歪みと、Z歪みとの2要素に分離して検知することができる。なお、XY歪みとは、ワークを出し入れする側の開放面上と平行なXY方向における二次元の歪みであり、Z歪みとは、ワークを出し入れする方向と平行なZ方向における一次元の歪みである。従って、簡単なセンサの構成によって、基準カセット及び展開カセットの歪みを枠体のXY方向及びZ方向距離及び位置から検出することができることから、傾き及び歪みなどXY方向及びZ方向における個々のカセットの構造上の特性を簡易な方法で把握することが可能となる。
なお、複数の識別マークが基準カセット又は展開カセットにおける同一面内に設けられていれば、複数の識別マークの走査が容易であるとともに、簡易な方法でXY歪みを検出することができる。即ち、左右に配置した1の識別マークと他の識別マークの位置を測定することで、カセットのXY方向への歪みの有無とその歪み量を検出することができる。
ここで、複数の識別マークが基準カセット又は展開カセットにおける同一面内に設けられているとは、カセットにおいて、ロボットによるワークのローディング/アンローディングを可能にする枠体の開放面に設けられていることを意味する。また、開放面と平行な面であってもその同一面内に識別マークを設けることができれば、同様の効果を得ることができる。
また、枠体の上側の所定位置と下側の所定位置におけるZ方向距離・位置(奥行き方向の長さ)を測定することによりカセットのZ方向への歪みの有無とその歪み量を検出することができる。ここで、所定位置は、枠体の上側に配置した1の識別マークと下側に配置した他の識別マークであることが好ましい。
さらに、本発明によれば、基準カセットの歪みを枠体の外枠のXY方向及びZ方向距離・位置から検出して、その歪み量に基づいて、既に得られた基準教示データを補正することができる。また、展開カセットの歪みを枠体の外枠のXY方向及びZ方向距離・位置から検出して、その歪み量に基づいて、既に得られた展開教示データを補正することができる。これらのことから、個々のカセットの構造状況に応じた教示データの作成を自動的に行うことができ、教示作業の負担の軽減を図ることができる。
(4) ワークを搬送するロボットと電気的に接続される情報処理端末で実行され、既に教示されたロボットの所定動作を、特性の変化したロボットにて実現可能なロボット教示用プログラムであって、特性の変化前におけるロボットの所定動作に必要な第1教示データと、カセットに設けられた識別マークを走査して得られる特性の変化前におけるロボットの第1位置データと、が前記情報処理端末の初期教示記憶部に記憶されており、前記情報処理端末に、特性の変化後におけるロボットのハンドに設けられた検知センサを用いて、前記カセットに設けられた識別マークを走査する識別マーク走査工程と、前記識別マーク走査工程による走査に基づいて得られるロボットの第2位置データを測定する変化後位置測定工程と、前記第1位置データと前記第2位置データとの相対的位置関係に基づいて、前記第1教示データから、特性の変化後の所定動作を実現するのに必要なロボットの教示データを自動生成する変化後教示データ生成工程とを実行させることを特徴とするロボット教示用プログラム。
本発明によれば、ロボットのハンドやアームの部品を交換したり、メンテナンスによってロボットの位置ずれや軸ずれが起こった等のように、ロボットの特性が変化した場合でも、特性の変化前におけるロボットの教示データ(第1教示データ)から、特性の変化後におけるロボットが所定動作を実現するのに必要な教示データ(第2教示データ)を自動生成することができることから、再度の教示作業を行う必要がなく、教示作業の負担の軽減を図ることができる。
ここで、ロボットの位置ずれや軸ずれは、カセットに設けられた識別マークを走査して、特性の変化前においてロボットに認識された第1位置データ(特性変化前のカセット位置データ)と特性の変化後においてロボットに認識された第2位置データ(特性変化後のカセット位置データ)との相対的位置関係によって検出することができ、かかる検出量に基づけば、教示データの補正を容易に行うことができる。
更に、「特性の変化前におけるロボット」と「特性の変化後におけるロボット」とは、必ずしも、一部の部品を交換した同一のロボットに限らず、同一設計構成の別ロボット又は、異なる設計構成のロボットでもよい。要するに、所定のカセット郡(基準カセット及び展開カセットよりなる)に対する教示データ(第1教示データ)が得られた後は、各ロボットに固有の位置データの相対的位置関係の検出に基づいて、新たな教示データ(第2教示データ)を自動生成することができる。
(5) 外枠を有する枠体内にワークを収容可能な複数の収容部と、ロボットによるワークのローディング/アンローディングを可能にする、前記枠体の開放面とを備えたカセットにおいて、前記開放面側の外枠には、前記複数の収容部に対しての指標となる識別マークが設けられているとともに、略同一の外形構造を有し、略同一の位置に略同一の識別マークが設けられている複数のカセットであること、を特徴とするカセット。
本発明によれば、複数の収容部と、枠体の開放面と、を備えたカセットにおいて、この開放面側の外枠には、複数の収容部に対しての指標となる識別マークが設けられていることから、ロボットの絶対位置を測定したり、複数の収容部に対する相対位置を算出することに資することとなる。
さらに、略同一の構造を有する少なくとも2つのカセットにおいて、略同一の位置に略同一形状の識別マークが設けられたカセットを提供することで、教示作業の負担を軽減することが可能となる。
ここで、「複数の収容部に対しての指標となる識別マーク」とは、各々の収容部に設けられる識別マークとは異なり(特許文献1参照)、収容部数と識別マーク数とが異なっている関係であって、各収容部の位置が識別マークからの相対位置により認識されることをいう。
また、「略同一の外形構造」とは、少なくとも略同一の大きさの枠体内に収容部が同数備えられることを意味し、「略同一の位置に略同一の識別マークが設けられている」とは、略同一形状の識別マークが、略同一の大きさの枠体と略同一の位置に設けられていることを意味する。なお、「略同一」とは、ロボットの作業動作に支障のない程度の誤差を許容する意味であり、ロボットやカセットの大型化に伴って、同一性の範囲を広く許容することは可能である。
(6) ワーク搬送ロボットによりワークを出し入れし、このワークが内部に棚状に載置されるカセットの位置を測定する位置測定器具であって、前記カセットに載置されたワークを出し入れする開放面の外枠に設けられた識別マークをXY方向に走査するXY検知センサと、前記カセットにおける枠体の外枠のZ方向を走査するZ検知センサと、を備え、前記XY検知センサは、発光素子と受光素子とを連結した反射型センサであり、前記Z検知センサは、発光素子と受光素子とを対向した遮光センサであって、前記XY検知センサ及び前記Z検知センサのビーム方向が略直角になるように配置したことを特徴とする位置測定器具。
本発明によれば、XY検知センサによってカセット(基板収納装置)における枠体の外枠に設けられた識別マークを走査する一方、Z検知センサによってカセットにおける枠体の外枠のZ方向(奥行き方向)を走査することから、位置測定器具による識別マークの認識によるXY方向の距離・位置及び外枠のZ方向の距離・位置の測定ができ、教示作業の負担を軽減することが可能となる。
(7) 複数のカセットに対して複数の板状のワークを多段に積層して収納し、又は前記基板を前記カセットから搬出するロボットの作動方法であって、前記ロボットによるワークの収納及び搬出を可能にする前記複数カセット各々に識別マークを設ける工程と、前記複数カセットのうち1のカセットを基準カセットとして、この基準カセットを用いてロボットの所定動作に必要な基準教示データを得る基準教示データ取得工程と、ロボットのハンドに設けられたセンサを用いて、前記基準カセットに設けられた識別マークを走査して基準カセットの基準位置データを得る基準位置データ取得工程と、他の前記複数カセットを展開カセットとして、前記センサを用いて、前記展開カセットに設けられた識別マークを走査して、展開カセットの展開位置データを測定する展開位置測定工程と、前記基準位置データと前記展開位置データとの相対的位置関係に基づいて、前記基準教示データから、前記展開カセットを用いて所定動作を実現するのに必要な展開教示データを自動生成する展開教示データ生成工程と、前記展開教示データに基づいて前記展開カセットに対するロボットの作動を実行させる一方、前記基準教示データに基づいて前記基準カセットに対するロボットの作動を実行ささせる作動実行工程と、を備えることを特徴とするロボットの作動方法。
本発明によれば、複数のカセットのうち1のカセットを基準カセットとする一方、他の前記複数カセットを展開カセットとして、基準カセットに関する基準位置データ及び展開カセットに関する展開位置データに基づいて、基準カセットを用いて取得した基準教示データから、展開カセットを用いて所定動作を実現するのに必要なロボットの展開教示データを自動生成することができるので、展開カセットを用いての教示作業を省略することができ、教示作業の負担の軽減を図ることができる。また、基準カセットを教示作業のし易い安全な位置に設置されているものとすれば、高所等危険な位置にある展開カセットの教示を省略することができることから、教示作業の安全性を優れて確保することができる。
また、ロボットのハンドに設けられたセンサを用いて、簡易な方法で正確な基準位置データ及び展開位置データを取得するので、教示の手番を大幅に短縮することができるのでロボットの稼動効率を向上させることができるという点からも生産性の向上に資する。
(8) 前記識別マークは、前記カセットのワークを搬入及び搬出する開放面を囲む枠体上に取り付けられた標識、又は前記カセットに収容されたワークのエッジであることを特徴とするロボットの作動方法。
本発明によれば、カセットに対してワークを搬入及び搬出する開放面を囲む枠体に識別マークとしての標識を設けたので、ロボットに設けたセンサによる識別マークの走査検出を容易にすることができ、簡易に基準位置データ及び簡易位置データを取得することができる。また、カセットに収容されてワークのエッジを仮想的に標識としても、開放面近傍に標識を設けたこととなるので、ロボットに設けたセンサにより容易に走査検出することができる。
なお、識別マークは、開放面の少なくとも3頂点近傍の略同一位置に略同一の外形構造の標識として設けられることが好ましい。
(9) 前記基準カセットに設けられた複数の識別マークを走査して得られる基準位置データ又は前記展開カセットに設けられた複数の識別マークを走査して得られる展開位置データに基づいて、前記基準カセット又は前記展開カセットの歪みを検出する歪み検出工程と、歪み検出工程によって検出された歪み量に基づいて、前記基準教示データ又は前記展開教示データを補正する補正工程と、を備えることを特徴とするロボットの作動方法。
本発明によれば、基準カセットの歪みを基準位置データから検出して、その歪み量に基づいて、既に得られた基準教示データを補正することができ、また、展開カセットの歪みを展開位置データから検出することができることから、個々のカセットの構造上の特性を把握することが可能となる。
更に、本発明によれば、歪み検出工程によって得られた歪み量に基づいて、既に得られた展開教示データを補正することができることから、個々のカセットの構造状況に応じた教示データの作成を自動的に行うことができ、教示作業の負担の軽減を図ることができる。
(10) 前記歪み検出工程は、前記基準カセット又は前記展開カセットにおける枠体のXY方向及び/又はZ方向への歪みを検出する工程であることを特徴とするロボットの作動方法。
本発明によれば、カセットの歪みをXY方向歪み及びZ方向歪みの2要素に分解して、それらのいずれか一方又は双方に基づいて簡易な方法で検出することができる。
以上説明したように、本発明に係るロボットを教示するロボット教示用プログラム、及びこれに使用するカセット、位置測定器具並びにこれらを利用したロボット作動方法は、基準カセットを用いての教示作業をするだけで、他の展開カセットを用いての教示作業を省略して、展開教示データを基準教示データから自動的に生成することができるので、教示作業の負担の軽減を図ることができる。また、センサを有する位置測定器具やハンドに設けたセンサを用いてカセットの構造を把握することで、カセットの構造上の特性を正確に認識し、自動的に生成された展開教示データの自動補正が可能となることから、適確な教示データを得ることができ、教示作業の負担の軽減を図ることができる。
また、特性の変化したロボットにおいても、カセットに対する特性の変化を識別マークを用いて検出することで、特性の変化後におけるロボットの再度の教示作業の負担を軽減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
[ロボット教示システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態に係るロボット教示システムの構成図である。
ロボット教示システムは、ロボット100と、ロボットコントローラ200と、情報処理端末300と、教示操作端末(ティーチング・ペンダント)400と、位置測定器具(ティーチング・バー)500と、から構成される。なお、図1では各種装置・機器類はシリアルケーブル等の有線接続により電気的に接続されているが、これに限ることはなく、赤外線通信やブルートゥースなどにより無線接続されていてもよい。また、LANやインターネットなどを介して接続する構成としてもよい。
本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおいては、位置測定器具500をロボット100のハンド120に取り付けて、対象となるカセット(基準カセット,展開カセット)の位置を測定し、位置データとして情報処理端末300に記憶する。情報処理端末300は、予め教示された教示データと位置データとを用いて、基準カセットにおける基準教示データから展開カセットにおける展開教示データを自動生成する。詳細については、後述する。
[ロボットコントローラの電気的構成]
図2は、本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおけるロボットコントローラ200の電気的構成を示すブロック図である。
ロボットコントローラ200は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、EEPROM104と、複数の通信I/F105a、105bと、外部入出力I/F106と、サーボ制御部110とがバスによって接続されている。
CPU101は、ロボットコントローラ200の制御中枢を司るものであって、ロボット100に対するにに制御を行う。
ROM102は、ロボットの基本機能を支えるシステムプログラムを格納している。また、RAM103は、CPU101と互いにインターフェースをとっており、CPU101のワーキングエリアとして機能する。すなわち、RAM103では、変数値の書き込み及び読み出しがランダムに行われる。EEPROM104は、電気的に何度でも記憶の消去・書き込みが可能であって、外部から電力を供給しなくても記憶を保持することができる。
通信I/F105a、105bには情報処理端末300及び教示操作端末400がそれぞれ接続され、ロボット制御のための各種データやプログラムの入出力がなされる。また、外部入出力I/F106は、ロボットに設けられたセンサや周辺機器のアクチュエータが接続される。
サーボ制御部110は、サーボ制御器1〜n(n:ロボットの総軸数にツールの可動軸数を加算した数)を備えており、ロボット制御のための演算処理(軌道作成及び補間、逆変換等)を経て作成された制御指令を受けて、ロボット各軸機構部のアクチュエータを構成するサーボモータ110b〜110bを各サーボアンプ110a〜110aを介して制御する。なお、サーボ制御部110及び外部入出力I/F106の信号は、ロボットコントローラ200とロボット100との間において前述の電気的な接続を介して授受される。
[情報処理端末の電気的構成]
次に、本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおける情報処理端末300の電気的構成について、図3を下に説明する。
図3において、情報処理端末300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、入力部304と、出力部305と、通信部306と、がバスによって接続されている。
CPU301は、情報処理端末300の制御中枢を司るものであって、ROM302に記憶されているプログラムに従って種々の制御を行う。ROM302には、情報処理端末300に各種処理を実行させるプログラムが格納されており、その中には、後述するロボット教示用プログラムが含まれている。詳細については、[ロボット教示用プログラム]の欄において説明する。
RAM303は、CPU301と互いにインターフェースをとっており、CPU301のワーキングエリアとして機能する。入力部304は、マウスやキーボードなどから構成され、オペレータによって入力された情報をCPU301に対して送信する。出力部305は、モニタやスピーカなどから構成され、CPU301から受信した制御信号に基づき、オペレータに対して各種情報を報知する。通信部306は、ロボットコントローラ200の通信I/F105aと電気的に接続されており、このロボットコントローラ200との間の各種情報の送受信を行う。
[教示操作端末の構成]
教示操作端末400は、LCDディスプレイの他、各種座標系における直線動作キー、回転動作キー、各軸動作キー等が備えられており、ロボットコントローラ200のI/F105bと電気的に接続されており、ロボットコントローラ200を介して、ロボット100に対するマニュアルでの操作命令の入力や位置・作動等の情報のモニタリングを行う。なお、このロボットコントローラ200と教示操作端末400とは、従来と同様である。
[位置測定器具の構成]
図4は、本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおける位置測定器具500及びこれを取り付けたロボットのハンド120の構成図である。
位置測定器具500は、支持体501と、左右一対のセンサユニット502a,502bと、から構成されている。センサユニット502aには、発光素子と受光素子とを連結した反射型のXY検知センサ503aと、発光素子と受光素子とを対向した遮光型のZ検知センサ504a−504aと、が設けられており、一方のセンサユニット502bも同様に、発光素子と受光素子とを連結した反射型のXY検知センサ503bと、発光素子と受光素子とを対向した遮光型のZ検知センサ504b−504bと、が設けられている。なお、図4では、ハンド120に装着された状態を示している。
このような構成を有する位置測定器具500は、XY検知センサ503a、503bが対象物Xに向けてビームAを出射してその反射光Aを検知することで作動し、検知信号をロボットコントローラ200に送出する。また、位置測定器具500は、発光素子504a,504bから出射したビームをそれぞれの受光素子504a,504bで検知することで作動する。
なお、図4に示す位置測定器具500は、左右一対に各種センサが備えられているので、左右同時に検知することができるが、本発明はこれに限定されるものではなく、1個のXY検知センサと1個のZ検知センサとを備えるもの、2個のXY検知センサと1個のZ検知センサとを備えるもの、複数個のXY検知センサ及びZ検知センサを備えるものなど、その構成は問わない。
また、反射型のXY検知センサ503a、503bは、対象物(例えば、ロボットの略前方に位置する識別マーク)を走査して反射光を得る一方、遮光型のZ検知センサ504a−504a,504b−504bは、発光素子と受光素子との物理的空間内におけるビームの遮断によって物(例えば、枠体の外枠)を検知しながら走査するという機能上の相違から、XY検知センサ及びZ検知センサのビーム方向が略直角になるように、XY検知センサ及びZ検知センサが配置されている。
なお、本実施例では、反射型及び遮光型としたXY検知センサ及びZ検知センサは、これに限られず、超音波センサやその他のセンサを用いることもできる。また、XY検知センサ503a,503bに距離センサを用いれば、Z検知センサと兼用することもできる。
このような構成を有する位置測定器具500は、支持体501はロボット100のハンドの先端に脱着可能となっており、図4では、ロボットのハンド120に載上して取り付けられている。また、位置測定器具500は、カセットCの横幅Wと同程度の長さを有することが好ましく、その場合は枠体の左右両方の柱を同時に走査することができる。
[カセットと識別マーク]
図5は、本発明の実施の形態に係るカセットCの構成図である。
カセットCは、その枠体9の開放面10と、枠体9内の複数の収容部11a〜11jと、四角形状の識別マーク1〜4と、が設けられている。具体的には、枠体9は、少なくともその一部が開放されてワークのローディング/アンローディングが行えるように開放面10が設けられていればよく、また、枠体9内にワークを収容可能なように複数の収容部11a〜11j(収容領域)が棚状に設けられている。なお、図5は、ワークWが積層載置されている(一部符号Wを省略している)。
また、開放面10側の外枠9には、識別マーク1〜4が設けられ、カセットCの現在位置を測定する基準となる。この識別マーク1〜4は、その走査を位置測定器具500のXY検知センサ503a,503bによって行うが、識別マーク1〜4とその近傍の外枠(カセットC自体)とを区別して検知できるように、外枠部材とは反射が異なるものを使用する。さらに、識別マーク1〜4のそれぞれ貼付位置は、左右一対のXY検知センサを備える位置測定器具500での測定が効率化できるように、XY検知センサの位置関係を考慮することが望ましい。更に、識別マークの貼付数に限定はないが、1台のカセットにおける貼付数を増やすことでカセットの位置関係の精度が向上し、より正確な教示に資することとなる。また、2次元のXY平面での位置データの取得するためには、少なくとも3箇所に設けることが好ましい。なお、識別マークは、XY検知センサの方式に応じて、適宜のものを選択適用することができる。
さらに、カセットCには、Z方向に向かって設けられた縦ハリ12と、XZ平面内に設けられた横ハリ14と、柱16と、が設けられており、複数の縦ハリ12は、交差する横ハリによって支えられている(図9参照)。図5においては、縦ハリ12上にワークWが載置されている。各収容部が横ハリ14によって区画され、結果的に複数の収容部が設けられることとなる。また、柱16はカセットCの最奥で縦ハリ12の一端を支持しており、図5では模式的に記載している。
[基準カセットと展開カセット]
図6は、基準カセットと展開カセットとの関係を説明するための図である。
図6において、4つのカセットC11,C12,C21,C22が2段重ねで2列に設置されている場合、1のカセットを基準カセット、他のカセットを展開カセットとする。なお、カセットの配置はこれに限られるものではなく、工程のレイアウトによっては、ロボットを中心に放射状に配置する等適宜の配置が可能である。
基準カセットは、ロボットの教示作業を実際に行って所定動作を教示するために用いるものであり、教示者が任意に選択することができる。例えば、教示作業のし易い位置に設置されているカセットを選択することができる。以下では、カセットC11を基準カセットに選択したとする。
このように1つのカセットを選択すると、他のカセットC12,C21,C22は展開カセットとなる。展開カセットは、基準カセットを用いて教示された内容から自動的に教示データを作成するものを意味する。すなわち、基準カセットC11と展開カセットC12,C21,C22とが略同一の構造を有していれば、ロボットの所定動作に必要な教示内容が同様のものとなることから、省略化を図ろうとするものである。ここで、基準カセットC11と展開カセットC12,C21,C22とは物理的に異なる位置に設置されていることから、基準カセットと展開カセットとの位置関係に関する情報を得るために、各カセットに識別マーク1〜4が設けられている。正確な位置関係に関する情報を得るためには、略同一の位置に略同一の識別マークが設けられている必要がある。
次に、図7〜図9を基にして、ロボットの所定動作に必要な教示によって得られる基準教示データ、ロボット100のハンド120に取り付けられた位置測定器具500を用いての各種測定によって得られる基準位置データ、展開位置データ、XY歪み及びZ歪みについて説明する。
[基準教示データ]
図7は、ロボットの所定動作に必要な教示について説明するための図である。
ロボットが半導体ウエハやガラス基板等のワークをカセット間で搬送するための所定動作をするには、予めロボットを教示する必要がある。ロボットの教示は、使用するカセットCごとに行うことが一般的であったが、本発明の実施の形態では、基準カセットC11のみを用いて教示を行うものである。
具体的な教示内容は、従来と同様であって、教示操作端末400によりロボットの位置入力を行いながら、教示していく。例えば、収容部11aにワークをローディングする工程を教示する場合は、ロボットのハンド120を収容部11a内に移動させる前の収容前準備位置P,ハンド120が収容部11a内に移動して収容体勢に入る収容準備位置P,ハンド120を下降してワークが収容部11a内に収容されるための収容下降位置P,収容後にハンドを引き戻す引戻位置Pといった位置データを基準教示データとして得ていく。逆にワークをアンローディングする工程を教示する場合は、PからP、PからP、PからPの位置データを得ていく(図7(b)参照)。さらに、この位置データを収容部11b,11c,・・・,11jについて収集していき、基準カセットC11を用いた基準教示データが得られる。なお、基準教示データには、位置データのみならず速度データや作業指令データなども含めることができる。
図7(b)を用いて詳述すると、ワークWをローディングしようとするロボットのハンド位置はPを経てPに到達する。この時ハンド120はワークW(破線で表示)を搭載した状態である。次に、ハンドを下降させることで、ワークW(実線で表示)が縦ハリ12上に載置される。更に、ハンドをPからPに下降させ、ワークWが確実に収容された段階で、ハンドをPまで引き戻す。PからPの工程が実行される際には、ワークWを搬送するロボットのハンド120は、カセットCの縦ハリ12及び横ハリ14と干渉しないように、互いに柱16を挟んで対向する縦ハリ12、12の間を移動する。なお、図7(a)においては、説明の便宜上、縦ハリ12間の最奥に設けられる柱16を示している。なお、「ハンド位置」とは、ハンドの所定箇所に関する座標である位置データによって示され、図7(a)(b)ではPからPによってその座標点を示している。
また、1つ1つの収容部について位置データを収集していくのみならず、例えば、収容部11aと11jの2つに対して教示を行い、あとは収容部数によって各位置データを分割計算するということもできる。すなわち、基準カセットを用いて教示されたロボットの所定動作に必要な基準教示データには、実際には教示されていないが理論的に算出されたデータも含めることができる。特に、基準カセットC11の歪みが少ない場合には、計算によって教示作業を軽減することができる。
このようにして得られる基準教示データは、ロボットコントローラ200の記憶領域(RAM103やEEROM104)等のほか、情報処理端末300の記憶領域(ROM302やRAM303)の一部を初期教示記憶部として記憶される。
[基準位置データ、展開位置データ]
図8は、位置測定器具500を用いてカセットCの位置データ(基準位置データ、展開位置データ)を取得するための説明図である。なお、図8では、カセットCの正面図と位置測定器具500の上面図とを模式的に表している。
位置データは、カセットC(基準カセット,展開カセット)に設けられた識別マーク1〜4を走査することで取得することができる。すなわち、ロボットのハンドを動かして識別マークを4方向に走査し、反射型のXY検知センサ503a,503bの発光素子から出射されたビームの反射光を受光素子が受けない位置、換言すれば、識別マークとカセットCの外枠との境界位置を検知して、この位置におけるロボット座標を求める。4方向に走査した結果得られる座標を基にして、識別マークの中心位置を求めることができる。
図8に示す位置測定器具500は、左右一対の反射型のXY検知センサが設けられているので、1回の動作で、左右それぞれの識別マーク(例えば、識別マーク1及び2)の中心位置を求めることができる。この走査を識別マーク1及び2と識別マーク3及び4とについて行うことで、4つの識別マークの中心位置が求められ、これを基準カセットにおける基準位置データ又は展開カセットにおける展開位置データとして取得する。
このようにして得られる基準位置データは、情報処理端末300の記憶領域(ROM302やRAM303)の一部を初期教示記憶部として記憶される。また、展開位置データも同様にして記憶領域(ROM302やRAM303)に記憶される。
[XY歪み]
図8に示すように、4つの識別マーク1〜4を走査して位置データを得ることで、カセットCの上下左右方向への歪みの有無を検出したり、その歪み量を検出したりすることができる。具体的には、4つの識別マーク1〜4が互いに対称な位置に貼付されている場合に、それぞれの識別マークの中心位置座標を検出して、その中心位置座標に基づけば、カセットCと同一形状の四角体(計測による四角体)を求めることができる。そして、その計測による四角体が、歪みのない設計上の四角体(基準四角体)に対して、歪んでいる場合は、すなわち、計測したカセットCの標識マークの中心位置座標と設計上の座標にズレが生じている場合は、カセットC自体が歪んでいること判断することができ、その歪み量(歪み方向や歪みの程度)が検出できる。なお、上記では、4点の計測による歪みを検出するとしたが、二次元の平面を形成するデータを得ることができれば、十分であるので、少なくとも3点のデータを取得すれば足り、より効率的な教示及び歪み計測が可能となる。
[Z歪み]
Z歪みは、カセットCの外枠のZ方向距離及び位置を走査することで検出することができる。図9は、位置測定器具500を用いてカセットCのZ方向(奥行き方向)への歪みを検出するための説明図である。なお、図9では、カセットCの上面図と位置測定器具500の上面図とを模式的に表している。
Z方向距離及び位置は、遮光型のZ検知センサの発光素子504a(504b)から出射されたビーム光を受光素子504a(504b)が受ける位置(非遮光位置)から受光素子504a(504b)がビーム光を受けない遮光位置へ前進させ、又は、その反対に遮光位置から非遮光位置へ後退させて、遮光と非遮光が切り替わる位置をZ方向位置として検出し、この位置におけるロボット座標を求めて測定する。換言すると、発光素子504a(504b)と受光素子504a(504b)とがカセットの外枠を挟み込むようにハンドを前進又は後退させて、Z検知センサのON/OFFが切り替わる位置を走査してZ方向の位置を求める。また、所定位置からZ方向位置への距離を計測しZ方向距離とする。なお、このZ方向位置を走査する際には、XY方向を固定又は維持した状態でハンドを前進及び後退移動させる。
Z歪みは、ハンドの所定のXY方向位置(XY座標位置)において、上記のZ検知センサの走査によりZ方向の位置及び所定位置からの距離を測定し第1のロボット座標を求め、次に、ハンドの別のXY座標位置において同様に第2のロボット座標を求め、両方のロボット座標におけるZ方向距離を比較することにより求めることができる。図8によれば、識別マーク1の位置におけるロボット座標と識別マーク3の位置におけるロボット座標を求め、これを比較することにより枠体9の上下における傾きを検出することができる。同様に識別マーク1における座標と識別マーク2における座標を比較することにより、枠体9の左右の位置が対称になっていない場合の歪みを検出することができる。
このようにZ検知センサを用いてZ方向距離・位置を走査ことによって得られた位置情報(ロボット座標)から、枠体の歪みを検出することができる。なお、全ての識別マーク1〜4についてロボット座標を求めることでカセットCの全体的な歪みを略把握することができるが、更に検出するロボット座標を増やせば、より正確なカセットの歪み検出をすることができる。
更に、位置情報を基にZ歪みを検出する以外にも、ロボットハンドが前進又は後退する際に、位置測定器具500の左右一対の遮光型Z検知センサのON/OFFが切り替わるタイミングの時間差(時間情報)からZ歪みを検出することもできる。
[位置データの自動測定]
図10は、本発明の実施の形態に係るロボット教示用プログラムにおいて、ロボットのハンドに取り付けられた位置測定器具500を用いて、上述した基準位置データ及び展開位置データを取得するサブルーチンプログラムのフローチャートを示す。
まず、ハンド120に取り付けた位置測定器具500のXY検知センサ503a、503bと識別マーク1及び2(又は3及び4)とが略対向する走査位置へハンド120が移動される。(ステップS1)次に、遮光型のZ検知センサ504a、504bが非遮光の状態位置にあること、すなわち、位置測定器具500がカセットCの外枠9と干渉しない位置にあることを確認する。もし、Z検知センサ504a、504bが遮光(OFF)されている場合は、処理を中断して、ハンド120を後退させる等の調整を行う。そして、Z検知センサ504a、504bがONの場合は、カセットCに設けられた識別マーク1及び2(又は3及び4)を走査する識別マーク走査工程へ進む。(ステップS2)
カセットCに設けられた識別マークを走査する識別マーク走査工程(ステップS3)では、ハンドを上下左右(XY方向)へ移動し識別マークを4方向に走査し、反射型のXY検知センサ503a、503bのON及びOFFの切り替え位置、すなわち、識別マークの上下左右のロボット位置座標を求める。
次に、識別マークを走査して得られたロボット位置座標から識別マークの中心位置(XY方向位置)が検出されたか否かを判断する基準位置測定工程又は展開位置測定工程を実行する(ステップS4)。中心位置が検出されていないと判定した場合は、ステップS3の処理から繰り返す。一方で、検出されたと判定した場合は、その位置座標をRAM303等に記憶し、XY方向位置の座標が取得される。そして、検出後、ハンド120は、識別マークの中心位置に移動する(ステップS5)。
次に、ハンド120を前進させ(ステップS6)、Z方向位置及び距離の検出を実行する。この際、位置測定器具500に設けられているZ検知センサが遮光されていない状態(ON状態)を検出しつつ、Z検知センサが遮光されたこと(OFF状態)を検知したときにZ方向位置に到達したものと判断し、そのときの位置座標やその位置までの時間を検出する。Z方向位置が検出されていないと判定した場合は、ステップS6の処理を繰り返され、ハンドは前進を続ける。一方で、検出されたと判定した場合は、その位置座標をRAM303等に記憶し、Z方向位置の座標が取得される(ステップS7)。
その後、ハンド120を後退させる(ステップS8)。後退は所定量行い、例えばステップS3で前進させた位置まで後退させる。
次に、さらに別の識別マークを走査するか否かを判断する(ステップS9)。走査を終了する場合は、本サブルーチンプログラムを直ちに終了する。
一方、走査をすると判定した場合、例えば、カセットの下側に設けられた識別マーク1及び2を走査して中心位置検出、Z方向距離・位置検出を行った場合にさらに走査をする場合は、カセットの上側に設けられた識別マーク3及び4を走査する。この場合、ハンド120を上昇させる(ステップS10)。ハンド120の上昇は、XY検知センサが次の走査対象となる別の識別マーク3及び4を検出するまで行い(ステップS11)、識別マークを検出した場合は、再び識別マークの走査を開始し(ステップS3)、以下ステップS4〜ステップ9まで同様の工程を繰り返す。
このように、YXセンサを用いて識別マークを走査してYX方向位置を検知し、また、Z検知センサを用いて、Z方向位置・距離を検知することにより、基準カセットの基準位置データ及び展開カセットの展開位置データを取得することができる。なお、上記の実施形態では、左右対称の位置測定器具500を使用するので、左右の識別マークを同時に走査している。また、複数の識別マークを走査する場合には、対応する識別マークの形状を同一としておくことが好ましい。
[展開位置データの生成]
図11は、本発明の実施の形態に係るロボット教示用プログラムにおいて、取得した基準位置データ及び展開位置データを用いてXY歪み及びZ歪みを検出し、また、展開教示データを生成するとともに、教示データに対する歪みの補正をする一連の作動を説明するフローチャートである。
まず、初期設定がなされる(ステップS100)。すなわち、情報処理端末300のRAM303等に既に記憶されている基準教示データや基準位置データ等の情報の呼び出しが行われる。なお、基準教示データは既に説明した適宜公知の方法により、また基準位置データは図10に示すサブルーチンプログラムによってあらかじめ取得される。
次に、展開カセットに設けられた識別マークを走査する識別マーク走査工程が実行され(ステップS101)、展開カセットの展開位置データが測定される展開位置測定工程が実行されXY方向位置が検出される(ステップS102)。また、展開カセットの外枠のZ方向距離・位置を走査するZ方向検出工程が実行されZ方向位置が検知される(ステップS103)。これらの一連の処理は、図10に示すサブルーチンプログラムによって行われる。
一方、ステップS102によって測定された展開位置データやステップS103によって測定されたZ方向距離・位置データに基づいて、XY歪み検出工程及びZ歪み検出工程が実行される(ステップS104)。XY歪み検出及びZ歪み検出は、各測定・検出工程とともに行うこともできる。
次に、展開カセットにおける展開教示データを自動生成する教示データ生成工程が実行される(ステップS105)。すなわち、初期設定で呼び出された基準位置データと、ステップS102において測定された展開位置データとの相対的位置関係に基づいて、基準教示データから、展開カセットを用いて所定動作を実現するのに必要なロボットの展開教示データを自動生成する。
例えば、図6及び図7を参照して、基準カセットC11を用いて教示された基準教示データ(P,P,P,P等)を、基準カセットC11と展開カセットC12,C21,C22の位置関係を考慮して、座標変換していく。基準カセットと展開カセットの位置関係は、図10に示すサブルーチンプログラムで求めた基準位置データ及び展開位置データから求めることができる。
最後に、必要があれば、理論的演算で自動生成された展開教示データの補正を行う第1補正工程及び第2補正工程が実行される(ステップS106)。XY歪み検出工程によって検出された歪み量に基づいて、展開教示データを補正する第1補正工程や、Z歪み検出工程によって検出された歪み量に基づいて、展開教示データを補正する第2補正工程という、それぞれの歪みに応じた補正をかけることで、適確な展開教示データを得ることができる。また、展開教示データのみならず、基準教示データに対する補正工程も同様である。
[他の実施の形態1]
上記の実施の形態では、ロボットのハンド120に別途設けられている位置測定器具500を用いて識別マークを走査して、基準位置データ及び展開位置データを取得する例で説明したが、本発明はこれに限定される趣旨ではなく、例えば、ロボットのハンドやアームに搭載されたセンサを用いて、位置測定器具500と同様の機能を果たし得る。次に、その実施の形態を説明する。
図12は、本実施形態におけるロボットのハンド121の構成を示す。
ロボットのハンド121は、4本のフォーク122a,122c,122b,122dを備え、これらフォークを載置部として、ガラス基板等のワークを載置して搬送する。また、左右両端のフォーク122a,122dの先端にはアライメントセンサ50a、50bが設けられている。アライメントセンサは、発光素子と受光素子とを連結した反射型のセンサであり、通常は、カセットに収納されるガラス基板等のワークの有無や位置を検知するために用いられている。アライメントセンサ50a、50bは、ロボットのハンド121のフォーク122a,122c,122b,122dがガラス基板等の検知対象物の下側に移動する際に、上側に位置することとなるワークを検知対象物とし、これに向けてビームを出射してその反射光を検知することで検知対象物の有無及び位置を検知する。
図13は、本実施形態におけるカセットCxと識別マークの構成を示す図である。
カセットCxは、識別マーク21、22、23、24を除く他の構成は前記のカセットC又は公知のカセットと同様である。従って、以下では、説明の便宜上、カセットCと同一の構成にはカセットCと同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
識別マーク21、22、23、24は、枠体9の開放面10に対して略直角の平面を有するプレートであり、開放面10側の枠体9に取り付けられ、カセットCxの位置を測定する基準となる。この識別マーク21〜24は、ハンド121のフォーク122a,122dの先端に設けられたアライメントセンサ50a、50bによる走査が可能となる程度の面積の平面及び形状を有し、そのアライメントセンサ50a、50bと対向することになる下面はセンサの種類に応じた適宜の構成とすることができる。また、識別マーク21〜24のそれぞれ貼付位置は、前述のカセットCの識別マークと同様に、2次元のXY平面での位置データの取得可能なように、少なくとも3箇所以上に設けることが好ましく、本実施の形態では4箇所としている。
次に、アライメントセンサ50a、50b(以下では単に「センサ50a、50b」という)を用いて、カセットCxに対する位置データ(基準位置データ又は展開位置データ)を取得するサブルーチンプログラムについて説明する。図14は、その作動のフローを示す。
まず、ハンド121を走査開始位置へ移動する(ステップS201)。走査開始位置は、センサ50a、50bのいずれか一方と識別マーク21、22、23、24のプレートのいずれか1とが略対向する位置である。なお、以下では、図12も参照して、センサ50aを識別マーク22の下に位置させた場合として説明する。
次に、センサ50aがONである(識別マーク22を検知している)ことを確認する。もしセンサ50aがOFFである(識別マーク22を検知していない)場合は、処理を中断して、ハンド121を移動して走査開始位置を再設定する等の調整を行う。そして、センサ50aがONの場合は、次のY座標測定工程へ進む。(ステップS202)
Y座標測定工程では、センサ50aがONであることを検知しつつハンド121を下側(Y方向マイナス)へ移動させ(ステップS203)、ハンド121はセンサ50aがOFFになる位置を検知するまで移動し停止させる(ステップS204)。ここで、センサ50aの検知限界が得られる。次に、ハンド121をセンサOFF位置から上側(Y方向プラス)へ一定距離戻し、この時のハンド121の高さを識別マーク22のY座標とする(ステップS205)。この高さはセンサ50aが確実に識別マーク22を検知している位置である。
次のZ座標測定工程では、まず、ハンド121をY座標の高さを維持しつつ、センサ50aがOFFになるまでカセットCxから離れる方向へ移動(Z方向プラス)させ(ステップS206)、センサ50aがOFFとなった位置を検知するまで移動させる(ステップS207)。ここで、識別マーク22のZ方向の境界22aが検知される。次に、ハンド121を境界22bの位置からカセットCxに近づく方向(Z方向マイナス)へ一定距離戻し、この時のハンド121の位置を識別マーク22のZ座標とする(ステップS208)。なお、境界22aからの戻し距離は、識別マーク22のサイズ及びセンサ50aのハンド121への取り付け位置によって適宜定められる。
次にX座標測定工程が実行される。ハンド121をY及びZ座標を維持しつつ、センサ50aがOFFになるまで図12で右側へ移動(X方向プラス)させ(ステップS209)、センサ50aがOFFとなった位置を検知するまで移動させる(ステップS210)。ここで、識別マーク22のX方向の境界22bが検知される。次に、ハンド121を境界22bの位置から左側(X方向マイナス)へ一定距離戻し、この時のハンド121の位置を識別マーク22のX座標とする(ステップS211)。なお、境界22bからの戻し距離は、識別マーク22のサイズの範囲内で適宜定められる。また、カセットCx左側の識別マーク21をセンサ50bで走査する場合のX座標測定工程におけるハンド121のX方向の移動は、上記の場合とは反対の方向となる。また、X座標測定工程をZ座標測定工程の前に実施しても同様のロボット座標を得ることができる。
このように識別マーク22の走査により決定された識別マーク22のロボット座標はRAM303等に記憶される。その後、さらに別の識別マークを走査するか否かを判断し(ステップS212)走査する場合は、ステップS201からS211の工程を繰り返す。一方、別の走査をしない場合は、本サブルーチンプログラムを直ちに終了する。
基準カセット及び展開カセットとしてカセットCxと略同一の位置に略同一の識別マークが設けられている同様の構成のカセットを複数設け、本実施形態のサブルーチンプログラムにより得られるロボット座標に基づいて基準位置データ及び展開位置データを構成すれば、図11のフローチャートと同様に、基準カセットに対する基準位置データを取得し、展開カセットに対する展開位置データを自動生成することができる。すなわち、図11における初期設定の基準データ取得及びステップS101からS103の工程を本実施形態のサブルーチンプログラムによって実行できる。
なお、本実施形態におけるXY歪み検出及びZ歪み検出は、上記のサブルーチンプログラムによって得られたロボット座標を比較することにより検出される。すなわち、識別マーク21と24(又は22と23)のZ座標の差を検出することによりZ方向への傾きや歪みを検出し、識別マーク21と22(又は23と24)との比較によってXY方向への歪みを検出することができる。さらに、4つの識別マーク1〜4が互いに対称な位置に設けられている場合に、それぞれの識別マークに対するロボット座標(位置データ)を検出して、その位置座標に基づく計測によるカセット形状が歪みのない設計上のカセットに対して歪んでいる場合は、すなわち、計測したカセットCxの標識マークの位置座標と設計上の位置座標にズレが生じている場合は、カセットC自体が歪んでいると判断することができ、その歪み量(歪み方向や歪みの程度)が検出できる。
本実施形態の構成によれば、特別な位置測定器具を用いることなく識別マークを走査して、基準位置データ及び展開位置データを取得することができ、また、カセットの構造上の特性を把握することができる。また、位置測定器具を装着しないためハンドの先端に重量がかからずハンドが撓むことがなく、また、測定のための移動時の加速度や撓みに対する反作用によってハンドが振動することもないので、測定誤差を発生させることなく正確な位置測定をすることができ、正確な位置データや歪み補正のためのデータを得ることができる。また、展開位置データも一層正確なものとなる。
[他の実施の形態2]
次に、上記の実施形態において、識別マークとしてカセットの所定段に収納したワークである基板のエッジ(角部)を用いる例を説明する。
図15は、位置測定作動における標識となる基板のエッジとハンド先端のセンサの関係を示す図であり、円内はその要部拡大して示す。カセットCy内の最上段のワーク収納部には、位置測定の基準となるガラス基板として基準ワーク31が、また最下段には同様の基準ワーク32が載置される。なお、ロボットのハンド121は、他の実施形態1と同一でありフォークの先端にアライメントセンサ50a、50bが搭載されている。
ここで、上段の基準ワーク31の前端右角部31aに対するロボット座標を求める場合を例に説明する。ハンド121のセンサ50aは前端右角部31aの下側に移動してY方向の座標を決定し、次に基準ワーク31の前端右角部31a開口側の前端を走査してZ座標を決定し、最後に前端右角部31a右側の端を走査してX座標を決定する。これは図14のサブルーチンプログラムと同様の作動である。換言すれば、本実施の形態は、基準ワークのエッジ(角部)に仮想の識別マークを設け、前記の別の実施形態1と同様に図14のサブルーチンプログラムによって、基準位置データ及び展開位置データを得るものである。
以上のような構成によれば、特別な位置測定器具を用いることなくまた、カセットに特別の識別マークを設ける必要もなく。カセットの基準位置データ及び展開位置データを取得することができ、また、カセットの構造上の特性を把握することができ、上記の各実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、基準カセット及び展開カセットで同一の配置とする限り、基準ワークを載置する収納部は最上段及び最下段に限られず、所定の離間を持った配置であればよい。また、Z歪及びXY歪みの検知及び補正並びに展開カセットに対する展開教示データの生成については前記の各実施形態と同様であるので、説明を省略する。
[他の応用例]
本発明の実施の形態に係るロボット教示用プログラムによれば、ロボットのハンドやアームの部品を交換したり、メンテナンスによってロボットの位置ずれが起こった等のように、ロボットの特性が変化した場合でも、特性の変化前におけるロボットの第1教示データから、特性の変化後におけるロボットが所定動作を実現するのに必要な第2教示データを自動生成することができる。
すなわち、カセットに設けられた識別マークの位置がずれることはないが、ロボットにメンテナンスを施した場合に、ロボットから見て識別マークの位置がずれていると検出されることがある。この場合、特性の変化前におけるロボットの第1教示データから、特性の変化後におけるロボットが所定動作を実現するのに必要な第2教示データを自動生成するために(第1教示データを補正して第2教示データを得るために)、特性の変化前に得られるカセットの第1位置データと、特性の変化後に得られるカセットの第2位置データと、の相対的位置関係を求めることができる。
また、本発明の実施の形態に係るロボット教示用プログラムによれば、ある1のロボットで得られた位置データ、教示データを基にして、他のロボットでの教示の負担を軽減することもできる。これは、カセットに識別マークが設けられていて、この識別マークが収容部に対する指標となったり、各収容部における教示データに対する指標となっていることから、識別マークを走査して位置情報を得ることで教示データを作成することができるためである。
以上説明したように、本発明は、基準カセットを用いて教示作業をするだけで、他の展開カセットを用いての教示作業を省略して、展開教示データを基準教示データから自動的に生成することができるので、教示作業の負担の軽減を図ることができる。また、特性の変化したロボットにおいても、カセットに対する特性の変化を識別マークを用いて検出することで、特性の変化後におけるロボットの再度の教示作業の負担を軽減することができる。
本発明の実施の形態に係るロボット教示システムの構成図。 本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおけるロボットの電気的構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係るロボット教示システムにおける情報処理端末の電気的構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る位置測定器具とロボットのハンドの構成図。 本発明の実施の形態に係るカセットの構成図。 基準カセットと展開カセットとの関係を説明するための図。 ロボットの所定動作に必要な教示について説明するための図 位置測定器具を用いてカセットの位置データを取得するための説明図。 位置測定器具を用いてカセットの奥行き方向(Z方向)への歪みを検出するための説明図。 本発明の実施の形態に係るロボット教示用プログラムのサブルーチンのフローチャート。 本発明の実施の形態に係るロボット教示用プログラムのフローチャート。 本発明の他の実施の形態1に係るロボットのハンドの概略図。 本発明の他の実施の形態1に係るカセットの構成図。 本発明の他の実施の形態1に係るロボット教示用プログラムのサブルーチンのフローチャート。 本発明の他の実施の形態2に係る基板の角によって位置データを取得するための説明図。
符号の説明
100 ロボット
120、121 ハンド
200 ロボットコントローラ
300 情報処理端末
400 教示操作端末(ティーチング・ペンダント)
500 位置測定器具(ティーチング・バー)
502a、502b 検知センサユニット
50a、50b アライメントセンサ
W ワーク
C カセット
1、2、3、4、21、22、23、24 識別マーク
9 枠体
10 開放面

Claims (10)

  1. ワークを搬送するロボットと電気的に接続される情報処理端末で実行され、基準カセットを用いて教示されたロボットの所定動作を、展開カセットにて実現可能なロボット教示用プログラムであって、
    前記基準カセットを用いて教示されたロボットの所定動作に必要な基準教示データと、前記基準カセットに設けられた識別マークを走査して得られる基準カセットの基準位置データと、が前記情報処理端末の初期教示記憶部に記憶されており、
    前記情報処理端末に、
    ロボットのハンドに設けられた検知センサを用いて、前記展開カセットに設けられた識別マークを走査する識別マーク走査工程と、
    前記識別マーク走査工程による走査に基づいて得られる展開カセットの展開位置データを測定する展開位置測定工程と、
    前記基準位置データと前記展開位置データとの相対的位置関係に基づいて、前記基準教示データから、前記展開カセットを用いて所定動作を実現するのに必要な展開教示データを自動生成する教示データ生成工程と、
    を実行させることを特徴とするロボット教示用プログラム。
  2. 前記基準カセットに設けられた複数の識別マークを走査して得られる基準位置データ又は前記展開カセットに設けられた複数の識別マークを走査して得られる展開位置データに基づいて、
    前記基準カセット又は前記展開カセットの歪みを検出する歪み検出工程と、
    該歪み検出工程によって検出された歪み量に基づいて、前記基準教示データ又は前記展開教示データを補正する補正工程と、
    を実行させることを特徴とする請求項1記載のロボット教示用プログラム。
  3. 前記検知センサは、XY検知センサとZ検知センサよりなり、
    前記XY検知センサを用いて、前記基準カセット又は前記展開カセットに設けられた前記識別マークを走査して得られるXY方向の距離・位置情報から前記基準カセット又は前記展開カセットのXY方向への歪みを検出するXY歪み検出工程と、
    前記Z検知センサを用いて、前記基準カセット又は前記展開カセットにおける枠体のZ方向距離・位置を走査して得られるZ方向距離・位置情報から前記基準カセット又は前記展開カセットのZ方向への歪みを検出するZ歪み検出工程と、
    を実行させることを特徴とする請求項1又は2記載のロボット教示用プログラム。
  4. ワークを搬送するロボットと電気的に接続される情報処理端末で実行され、既に教示されたロボットの所定動作を、特性の変化したロボットにて実現可能なロボット教示用プログラムであって、
    特性の変化前におけるロボットの所定動作に必要な第1教示データと、カセットに設けられた識別マークを走査して得られる特性の変化前におけるロボットの第1位置データと、が前記情報処理端末の初期教示記憶部に記憶されており、
    前記情報処理端末に、
    特性の変化後におけるロボットのハンドに設けられた検知センサを用いて、前記カセットに設けられた識別マークを走査する識別マーク走査工程と、
    前記識別マーク走査工程による走査に基づいて得られるロボットの第2位置データを測定する変化後位置測定工程と、
    前記第1位置データと前記第2位置データとの相対的位置関係に基づいて、前記第1教示データから、特性の変化後の所定動作を実現するのに必要なロボットの教示データを自動生成する変化後教示データ生成工程と、
    を実行させることを特徴とするロボット教示用プログラム。
  5. 外枠を有する枠体内にワークを収容可能な複数の収容部と、
    ロボットによるワークのローディング/アンローディングを可能にする、前記枠体の開放面とを備えたカセットにおいて、
    前記開放面側の外枠には、前記複数の収容部に対しての指標となる識別マークが設けられているとともに、
    略同一の外形構造を有し、略同一の位置に略同一の識別マークが設けられている複数のカセットであること、
    を特徴とするカセット。
  6. ワーク搬送ロボットによりワークを出し入れし、このワークが内部に棚状に載置されるカセットの位置を測定する位置測定器具であって、
    前記カセットに載置されたワークを出し入れする開放面の外枠に設けられた識別マークをXY方向に走査するXY検知センサと、
    前記カセットにおける枠体の外枠のZ方向を走査するZ検知センサと、を備え、
    前記XY検知センサは、発光素子と受光素子とを連結した反射型センサであり、
    前記Z検知センサは、発光素子と受光素子とを対向した遮光センサであって、
    前記XY検知センサ及び前記Z検知センサのビーム方向が略直角になるように配置したことを特徴とする位置測定器具。
  7. 複数のカセットに対して複数の板状のワークを多段に積層して収納し、又は前記基板を前記カセットから搬出するロボットの作動方法であって、
    前記ロボットによるワークの収納及び搬出を可能にする前記複数カセット各々に識別マークを設ける工程と、
    前記複数カセットのうち1のカセットを基準カセットとして、該基準カセットを用いてロボットの所定動作に必要な基準教示データを得る基準教示データ取得工程と、
    ロボットのハンドに設けられたセンサを用いて、前記基準カセットに設けられた識別マークを走査して基準カセットの基準位置データを得る基準位置データ取得工程と、
    他の前記複数カセットを展開カセットとして、前記センサを用いて、前記展開カセットに設けられた識別マークを走査して、展開カセットの展開位置データを測定する展開位置測定工程と、
    前記基準位置データと前記展開位置データとの相対的位置関係に基づいて、前記基準教示データから、前記展開カセットを用いて所定動作を実現するのに必要な展開教示データを自動生成する展開教示データ生成工程と、
    前記展開教示データに基づいて前記展開カセットに対するロボットの作動を実行させる一方、前記基準教示データに基づいて前記基準カセットに対するロボットの作動を実行ささせる作動実行工程と、
    を備えることを特徴とするロボットの作動方法。
  8. 前記識別マークは、前記カセットのワークを搬入及び搬出する開放面を囲む枠体上に取り付けられた標識、又は前記カセットに収容されたワークのエッジであることを特徴とする請求項7記載のロボットの作動方法。
  9. 前記基準カセットに設けられた複数の識別マークを走査して得られる基準位置データ又は前記展開カセットに設けられた複数の識別マークを走査して得られる展開位置データに基づいて、前記基準カセット又は前記展開カセットの歪みを検出する歪み検出工程と、
    歪み検出工程によって検出された歪み量に基づいて、前記基準教示データ又は前記展開教示データを補正する補正工程と、
    を備えることを特徴とする請求項7又は8記載のロボットの作動方法。
  10. 前記歪み検出工程は、前記基準カセット又は前記展開カセットにおける枠体のXY方向及び/又はZ方向への歪みを検出する工程であることを特徴とする請求項7乃至9記載のロボットの作動方法。
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