本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。実施形態1は、主に請求項1、6、7、10などについて説明する。実施形態2は、主に請求項2、3、11などについて説明する。実施形態3は、主に請求項4などについて説明する。実施形態4は、主に請求項5などについて説明する。実施形態5は、主に請求項8などについて説明する。実施形態6は、主に請求項9などについて説明する。
(実施形態1)(実施形態1:概要)本実施形態は、携帯端末装置においてコンテンツ情報を受信し、受信したコンテンツ情報によりサービスを実行するコンテンツ利用システムに関する。本実施形態に係るコンテンツ利用システムは、第一携帯端末装置と第一サービスサーバ装置とから構成される。前記第一携帯端末装置は、コンテンツ情報を受信し、受信したコンテンツ情報によりサービスを実行可能とする情報を取得するための機能を有する。また、前記第一サービスサーバ装置は、前記第一携帯端末装置にてサービスを実行可能とする情報を前記第一携帯端末装置に送信する機能を有する。
(実施形態1:構成)本実施形態に係るコンテンツ利用システムの機能ブロックを図2に例示する。コンテンツ利用システムは、第一携帯端末装置(0210)と、第一サービスサーバ装置(0220)とからなる。前記第一携帯端末装置(0210)と前記第一サービスサーバ装置(0220)は、ネットワークによって接続されている。ネットワークは無線でもよいし、有線でもよい。また、情報を送受信する際に直接に送受信しなくとも中継されてもよい。また、前記第一携帯端末装置(0210)は、具体的には、主に携帯電話を想定しているが、PDA(Personal Digital Assistance)のように携帯可能な端末であればよい。前記第一携帯端末装置(0210)は、「第一コンテンツ情報受信部」(0211)と、「第一サービス利用要求情報出力部」(0212)と、「第一サービス処理実行部」(0213)を有する。
「第一コンテンツ情報受信部」(0211)は、コンテンツ情報を受信する機能を有する。「コンテンツ」とは、映像、音声、文字情報、アプリケーションプログラム等を意味し、コンテンツ信号により実現される。例えば、放送番組の全体であってもいいし、一部であってもよい。また、楽曲全体であってもいいし、一部であってもよい。「コンテンツ情報」とは、コンテンツ事業者等が提供する映像、音声等のコンテンツ信号や、コンテンツ信号に関する属性情報(以下、コンテンツ識別情報という)を意味する。「コンテンツ識別情報」とは、例えば、蓄積型放送ではコンテンツ信号にメタデータと呼ばれるコンテンツの属性情報を付加して配信することが予定されているがそのような属性情報でもよいし、コンテンツを識別するためのコンテンツID等であってもよい。コンテンツ情報はコンテンツ信号のみを含んでいてもよいし、コンテンツ識別情報のみを含んでいてもよい。また、コンテンツ信号とコンテンツ識別情報の両方を含んでいてもよい。コンテンツ情報がコンテンツ識別情報のみを含む場合は、後述する「第一サービス処理実行部」(0213)にて取得するサービス可能化情報に、受信するだけで利用可能なコンテンツ信号が含まれるようになっていればよい。また、コンテンツ信号に含まれる映像は静止画であってもよいし、動画であってもよい。また、コンテンツ情報は主にデジタル放送波によって配信されることを想定しているが、これに限定されるわけではない。また、コンテンツ情報の受信は無線によってもよいし、有線によってもよい。Bluetooth(登録商標)、赤外線等の短距離用通信方法によってもよい。また、公衆回線を介しての通信、ホームネットワーク等のLAN(Local Area Network)を介しての通信であってもよい。また、第一コンテンツ情報受信部にコンテンツを送信する送信元は、放送局等のコンテンツ提供者や、放送局等からコンテンツを受信して再生等している装置等(例えば、デジタルテレビ、DVDプレーヤー、ビデオテープレコーダー等)が想定される。
「第一サービス利用要求情報出力部」(0212)は、前記コンテンツ情報に基づいてサービス利用要求情報を出力する機能を有する。「サービス利用要求情報」とは、前記第一携帯端末装置(0210)においてサービスを実行可能とする情報であるサービス可能化情報を要求するための情報である。本実施形態に係るコンテンツ利用システムは、前記第一携帯端末装置(0210)が放送局等からコンテンツ信号を受信しただけではサービスを実行できない場合を想定しているので、前記第一コンテンツ情報受信部(0211)で受信したコンテンツ情報を利用するサービスを実行するために、別途、サービス可能化情報を取得する必要がある。サービス可能化情報の詳細については、後述する。また、前記サービス利用要求情報には、前記第一携帯端末装置(0210)を識別するための情報である携帯端末識別情報が含まれる。なぜなら、前記サービス利用要求情報に対する返信であるサービス可能化情報の返信先を前記サービスサーバ装置(0220)に知らせる必要があるからである。「サービス」とは、受信したコンテンツ情報により実行されるものであり、具体的には、アプリケーションプログラムの実行、文字情報の表示、受信した画像や音声を携帯電話の待受け画面や着信メロディに設定すること等を意味する。
「第一サービス処理実行部」(0213)は、前記サービス利用要求情報に応答して返信されるサービス可能化情報に基づいて所定のサービスを実行する機能を有する。サービス可能化情報の具体的な内容は、前記第一サービス利用要求情報出力部(0212)から出力されるサービス利用要求情報の内容にも依存するが、サービスを可能とするコンテンツを特定するための情報、前記第一コンテンツ情報受信部(0211)にて受信されるコンテンツ情報に含まれるコンテンツ信号により実現されるコンテンツの使用を許可するための許可情報(例えば、暗号化されたコンテンツを解読するための解読キー等)や、受信するだけで利用可能なコンテンツ信号であることが考えられる。
また、前記第一サービスサーバ装置(0220)は、「サービス可能化情報返信部」(0221)を有する。
「サービス可能化情報返信部」(0221)は、前記サービス利用要求情報に応答して前記サービス可能化情報を返信する機能を有する。「サービス利用要求情報に応答して」とは、前記第一携帯端末装置(0210)の前記第一サービス利用要求情報出力部(0212)から送信されるサービス利用要求情報を受信し、受信したサービス利用要求情報の内容によってサービスを利用可能とするために必要な情報を返信する、という意味である。例えば、前記第一携帯端末装置(0210)がコンテンツ信号をすでに受信しているならばコンテンツ信号を待受け画面に設定するための許可情報のみを返信するような場合が考えられる。また、前記第一携帯端末装置(0210)がコンテンツ識別情報のみを受信しコンテンツ信号を保持していないならば、受信するだけで利用可能なコンテンツ信号を返信するような場合が想定される。
図3は、コンテンツ情報、サービス利用要求情報、サービス可能化情報の組み合わせを例示する。(A)は、第一携帯端末装置がコンテンツ情報として、蓄積型放送のメタデータのみを前記第一コンテンツ情報受信部(0211)にて受信した場合である。第一携帯端末装置は、サービス利用要求情報として受信したコンテンツ識別情報であるメタデータ(もしくは番組情報等、メタデータの一部)と携帯端末識別情報である携帯端末IDを第一サービスサーバ装置に、前記第一サービス利用要求情報出力部(0212)から送信する。第一サービスサーバ装置は、第一携帯端末装置から送信されたメタデータと携帯端末IDを受信する。受信したメタデータよりコンテンツを特定し、サービス可能化情報として、受信するだけで利用可能なコンテンツ信号を携帯端末IDで特定される第一携帯端末装置に対して前記サービス可能化情報返信部(0221)から送信する。第一携帯端末装置は、第一サービスサーバ装置から送信された受信するだけで利用可能なコンテンツ信号を受信してサービスを実行する。(B)は、第一携帯端末装置がコンテンツ情報として、蓄積型放送のコンテンツ信号(受信するだけでは利用不可)とメタデータを前記第一コンテンツ情報受信部(0211)にて受信した場合である。第一携帯端末装置は、サービス利用要求情報として受信したメタデータ(もしくは番組情報等、メタデータの一部)と携帯端末IDを第一サービスサーバ装置に、前記第一サービス利用要求情報出力部(0212)から送信する。第一サービスサーバ装置は、第一携帯端末装置から送信されたメタデータと携帯端末IDを受信する。受信したメタデータよりコンテンツを特定し、サービス可能化情報として、コンテンツ信号を利用するための許可情報を携帯端末IDで特定される携帯端末装置に対して前記サービス可能化情報返信部(0221)から送信する。
図4は、図3(A)の場合のコンテンツ情報、サービス利用要求情報、サービス可能化情報の具体例を示す。第一携帯端末装置がコンテンツ情報として受信したメタデータが、コンテンツを識別するためのコンテンツIDが「273195」、番組名が「XXXXドラマ」、出演者が「俳優A」という内容であったとする。第一携帯端末装置は受信したメタデータの一部としてコンテンツID「273195」と自身の携帯端末ID「A42881」を第一サービスサーバ装置に送信する。第一サービスサーバ装置ではコンテンツに関する情報を管理しており、例えば、コンテンツDBにそれらの情報が保存されているとする。コンテンツDBから受信したコンテンツIDによりコンテンツを特定し、受信するだけで利用可能な「XXXXドラマ」のコンテンツ信号を抽出し、携帯端末ID「A42881」で特定される第一携帯端末装置に送信する。第一携帯端末装置では受信した利用可能なコンテンツ信号によりサービスを実行することが可能となる。
図5は、図3(B)の場合のコンテンツ情報、サービス利用要求情報、サービス可能化情報の具体例を示す。第一携帯端末装置がコンテンツ情報として受信するだけでは利用不可な「XXXXドラマ」のコンテンツ信号と「コンテンツID:273195、番組名:XXXXドラマ、出演者:俳優A」という内容のメタデータを受信したとする。第一携帯端末装置は受信したメタデータの一部としてコンテンツID「273195」と自身の携帯端末ID「A42881」を第一サービスサーバ装置に送信する。第一サービスサーバ装置ではコンテンツに関する情報を管理しており、例えば、コンテンツDBにそれらの情報が保存されているとする。コンテンツDBから受信したコンテンツIDによりコンテンツを特定し、すでに第一携帯端末装置にて受信されている「XXXXドラマ」のコンテンツ信号を使用可能とするためのコンテンツ使用許可キー「GwxPzK」を抽出し、携帯端末ID「A42881」で特定される第一携帯端末装置に送信する。第一携帯端末装置では受信した使用許可キーにより、すでに受信している「XXXXドラマ」のコンテンツ信号を利用してサービスを実行することが可能となる。
図6は、詳細な機能ブロックを例示する。第一携帯端末装置(0610)の0611から0613は図2の0211から0213と同様である。また、第一サービスサーバ装置(0620)の0621は図2の0221と同様である。第一携帯端末装置(0610)の第一サービス利用要求情報出力部(0612)は、「サービス利用要求情報生成手段」(0614)と「サービス利用要求情報送信手段」(0615)を含んでいてもよい。「サービス利用要求情報生成手段」(0614)は、第一コンテンツ情報受信部(0611)にて受信されるコンテンツ情報に基づいてサービス利用要求情報を生成する機能を有する。例えば、図4において受信したメタデータの一部であるコンテンツIDと携帯端末IDを関連付けてサービス利用要求情報とするような機能である。「サービス利用要求情報送信手段」(0615)は、前記サービス利用要求情報生成手段(0614)において生成されるサービス利用要求情報を送信する機能を有する。また、第一サービスサーバ装置(0620)のサービス可能化情報返信部(0621)は、「サービス利用要求情報受信手段」(0622)と「サービス可能化情報生成手段」(0623)と「サービス可能化情報送信手段」(0624)を含んでいてもよい。「サービス利用要求情報受信手段」(0622)は、前記サービス利用要求情報送信手段(0615)から送信されるサービス利用要求情報を受信する機能を有する。「サービス可能化情報生成手段」(0623)は、前記サービス利用要求情報受信手段(0622)において受信されるサービス利用要求情報に基づいてサービス可能化情報を生成する機能を有する。例えば、図4において受信したコンテンツIDから特定されるコンテンツのコンテンツ信号を含むサービス可能化情報を生成するような機能である。「サービス可能化情報送信手段」(0624)は、前記サービス可能化情報生成手段(0623)において生成されるサービス可能化情報を送信する機能を有する。また、第一携帯端末装置(0610)の第一サービス処理実行部(0613)は、「サービス可能化情報受信手段」(0616)と「サービス処理実行手段」(0617)を含んでいてもよい。「サービス可能化情報受信手段」(0616)は、前記サービス可能化情報送信手段(0624)から送信されるサービス可能化情報を受信する機能を有する。「サービス処理実行手段」(0617)は、前記サービス可能化情報受信手段(0616)において受信されるサービス可能化情報を利用してサービスを実行する機能を有する。例えば、図4において受信したコンテンツ信号から携帯端末の待受け画面を設定するような機能である。また、第一携帯端末装置(0610)は「要求情報出力部」(0618)を含んでいてもよい。「要求情報出力部」(0618)は、自身又は外部にコンテンツ情報の出力を要求するための要求情報を出力する機能を有する。このような機能があれば、第一携帯端末装置の利用者等がコンテンツ情報を受信したい時にのみコンテンツ情報を受信することができる。例えば、コンテンツを再生している自身又は外部の装置に対して、ダウンロードしたいコンテンツが再生された瞬間に携帯端末装置のボタンを押下すると、コンテンツ情報は放送に含まれているのでボタンを押下された瞬間のコンテンツがコンテンツ情報として取得されるような仕組みが考えられる。このような仕組みにより、利用者はボタンを押下するという一つのアクションのみによってコンテンツをダウンロードすることが可能であり便利である。このような場合、利用者等がダウンロードしたいコンテンツを視聴した瞬間と携帯端末装置のボタンを押下した瞬間との間にタイムラグが発生する。また、コンテンツは事前に録画されていたものが再生されてもよい。また、第一携帯端末装置にダウンロード時間の予約機能などがあれば、予約時間になったら自動的に要求情報出力部より要求情報を出力してコンテンツをダウンロードするような仕組みも考えられる。また、要求情報の送信は無線によってもよいし、有線によってもよい。Bluetooth(登録商標)、赤外線等の短距離用通信方法によってもよい。また、公衆回線を介しての通信、ホームネットワーク等のLANを介しての通信であってもよい。要求情報の出力先は、第一携帯端末装置(0610)自身、コンテンツ提供者である放送局等、放送局等からコンテンツを受信して再生している装置等(例えば、デジタルテレビ、DVDプレーヤー、ビデオテープレコーダー等)が想定される。
(実施形態1:処理の流れ)図7は、本実施形態に係るコンテンツ利用システムにおける処理の流れを説明するシーケンス図を例示する。最初に、第一携帯端末装置にてコンテンツ情報を受信する。この処理は第一コンテンツ情報受信部によって実行される(コンテンツ情報受信ステップ S0710)。次に、前記コンテンツ情報受信ステップ(S0710)にて受信されたコンテンツ情報に基づいてサービス利用要求情報を生成する。この処理は第一サービス利用要求情報出力部、又は図6のサービス利用要求情報生成手段(0614)によって実行される(サービス利用要求情報生成ステップ S0720)。次に、前記サービス利用要求情報生成ステップ(S0720)にて生成されたサービス利用要求情報を送信する。この処理は第一サービス利用要求情報出力部、又は図6のサービス利用要求情報送信手段(0615)によって実行される(サービス利用要求情報送信ステップ S0730)。次に、第一サービスサーバ装置にて、前記サービス利用要求情報送信ステップ(S0730)にて送信されたサービス利用要求情報を受信する。この処理はサービス可能化情報返信部、又は図6のサービス可能化情報受信手段(0622)によって実行される(サービス利用要求情報受信ステップ S0740)。次に、前記サービス利用要求情報受信ステップ(S0740)にて受信されたサービス利用要求情報に基づいてサービス可能化情報を生成する。この処理はサービス可能化情報返信部、又は図6のサービス可能化情報生成手段(0623)によって実行される(サービス可能化情報生成ステップ S0750)。次に、前記サービス可能化情報生成ステップ(S0750)にて生成されたサービス可能化情報を送信する。この処理はサービス可能化情報返信部、又は図6のサービス可能化情報送信手段(0624)によって実行される(サービス可能化情報送信ステップ S0760)。次に、第一携帯端末装置にて、前記サービス可能化情報送信ステップ(S0760)にて送信されたサービス可能化情報を受信する。この処理は第一サービス処理実行部、又は図6のサービス可能化情報受信手段(0616)によって実行される(サービス可能化情報受信ステップ S0770)。次に、前記サービス可能化情報受信ステップ(S0770)にて受信されたサービス可能化情報を利用してサービスを実行する。この処理は第一サービス処理実行部、又は図6のサービス処理実行手段(0617)によって実行される(サービス処理実行ステップ S0780)。また、前記コンテンツ情報受信ステップ(S0710)の前に、第一携帯端末装置にて要求情報を出力する処理を行う場合がある。この場合、本ステップにて出力される要求情報に対する返信として、前記コンテンツ情報受信ステップ(S0710)にてコンテンツ情報が受信される。この処理は図6の要求情報出力部(0618)によって実行される(要求情報出力ステップ S0790)。
以上の処理は、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、また、このプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書の全体を通して同様である。)
(実施形態1:効果)本実施形態に係るコンテンツ利用システムによれば、携帯端末装置にて受信したコンテンツ情報が受信しただけではサービスを実行できないような場合に、別途、サービスを実行するためのサービス可能化情報を受信してサービスを実行する機能を有する。これにより、コンテンツの権利保有者は携帯端末装置の利用者等がダウンロードしたコンテンツに対して使用の制限を行うことができる。また、コンテンツの付加情報に基づいて利用者等が携帯端末装置にダウンロードしたコンテンツを特定し、コンテンツを利用するための許可を取得させ、サービスを実行させることが可能である。また、利用者等が携帯端末装置のボタン等を押下するのみにより、好みのコンテンツをダウンロードすることが可能であるので便利である。
(実施形態2)(実施形態2:概要)本実施形態は、実施形態1のコンテンツ利用システムの機能に加えて、コンテンツ利用システムはさらにコンテンツ出力装置を含み、コンテンツ出力装置は第一携帯端末装置からの要求に応じてコンテンツ情報を出力する機能を有するコンテンツ利用システムに関する。
(実施形態2:構成)本実施形態に係るコンテンツ利用システムの機能ブロックを図8に例示する。コンテンツ利用システムは、第一携帯端末装置(0810)と、第一サービスサーバ装置(0820)と、コンテンツ出力装置(0830)とからなる。前記第一携帯端末装置(0810)と前記第一サービスサーバ装置(0820)、前記第一携帯端末装置(0810)と前記コンテンツ出力装置(0830)は、それぞれネットワークによって接続されている。ネットワークは無線でもよいし、有線でもよい。また、情報を送受信する際に直接に送受信しなくとも中継されてもよい。また、前記コンテンツ出力装置(0830)は、具体的にはデジタルテレビ、DVDプレーヤー、ビデオテープレコーダー等が該当する。前記第一携帯端末装置(0810)は、「第一コンテンツ情報受信部」(0811)と、「第一サービス利用要求情報出力部」(0812)と、「第一サービス処理実行部」(0813)を有する。また、前記第一サービスサーバ装置(0820)は、「サービス可能化情報返信部」(0821)を有する。また、前記コンテンツ出力装置(0830)は、「携帯端末用情報出力部」(0831)を有する。前記携帯端末用情報出力部(0831)以外の構成に関しては実施形態1に係るコンテンツ利用システムの構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「携帯端末用情報出力部」(0831)は、前記第一携帯端末装置(0810)からの要求に応じてコンテンツ情報を前記第一携帯端末装置(0810)に出力する機能を有する。「第一携帯端末装置からの要求に応じて」とは、前記第一携帯端末装置(0810)からコンテンツ情報の出力要求を示す要求情報が前記コンテンツ出力装置(0830)に出力された場合に、携帯端末用情報出力部(0831)からコンテンツ情報を前記第一携帯端末装置(0810)に出力する、という意味である。コンテンツ情報は、実施形態1と同様に、コンテンツ信号のみを含んでいてもよいし、コンテンツ識別情報のみを含んでいてもよい。また、コンテンツ信号とコンテンツ識別情報の両方を含んでいてもよい。また、コンテンツ情報の出力先は前記第一携帯端末装置(0810)の前記第一コンテンツ情報受信部(0811)が想定される。
図9は、要求情報、コンテンツ情報の具体例を示す。第一携帯端末装置からコンテンツ出力装置に対してはコンテンツ情報の返信先として携帯端末装置自身を表す情報を送信すればよいので、携帯端末ID「A42881」などが送信される。コンテンツ出力装置は要求情報が送信されてきた瞬間に自身において再生しているシーンの画像を、コンテンツ情報として第一携帯端末装置に送信するようになっているとすると、例えば、コンテンツ信号「画像273195−412」とメタデータ「コンテンツID:273195、シーンID:412、番組名:XXXXドラマ」等の情報を含んだコンテンツ情報が返信される。
図10は、詳細な機能ブロックを例示する。第一携帯端末装置(1010)と第一サービスサーバ装置(1020)の各部は図6の第一携帯端末装置(0610)と第一サービスサーバ装置(0620)の各部と同様である。また、コンテンツ出力装置(1030)の1031は図8の0831と同様である。コンテンツ出力装置(1030)の携帯端末用情報出力部(1031)は、「要求情報受信手段」(1032)と「コンテンツ情報生成手段」(1033)と「コンテンツ情報送信手段」(1034)を含んでいてもよい。「要求情報受信手段」(1032)は、要求情報を外部から受信する機能を有する。要求情報の送信元は、主に前記第一携帯端末装置(1010)の要求情報出力部(1018)が想定されるが、これ以外の装置等から送信されても構わない。「コンテンツ情報生成手段」(1033)は、前記要求情報受信手段(1032)にて要求情報が受信された瞬間に後述の「コンテンツ出力部」(1035)にて出力されているコンテンツを取得し、コンテンツ情報を生成する機能を有する。「生成」とは、「コンテンツ出力部」(1035)にて出力されているコンテンツをコピーしてコンテンツ情報とする場合も含む。具体的には、出力されているコンテンツのコンテンツ信号とメタデータから画像データ、音声データ、メタデータ(又はメタデータの一部)等を取得し図9に例示したようなコンテンツ情報を生成する。「コンテンツ情報送信手段」(1034)は、前記コンテンツ情報生成手段(1033)にて生成されたコンテンツ情報を外部に出力する機能を有する。出力先は、主に前記第一携帯端末装置(1010)の第一コンテンツ情報受信部(1011)が想定される。また、コンテンツ出力装置は(1030)は、「コンテンツ出力部」(1035)を含んでいてもよい。「コンテンツ出力部」(1035)は、コンテンツを出力する機能を有する。「出力」とは、主に映像と音声によって再生したり、映像又は音声のみによって再生することを意味するが、コンテンツ出力装置(1030)内部で再生することでコンテンツ利用システムの利用者等は映像や音声を知覚しないような場合も含む。また、特定のシーンでランプ等が光ることで利用者等にダウンロードすべきシーンのタイミングを知らせるような仕組みになっていてもよい。
(実施形態2:処理の流れ)図11は、本実施形態に係るコンテンツ利用システムにおける処理の流れを説明するシーケンス図を例示する。ステップS1101からステップS1109は図7に例示したフロー図のステップS0710からステップS0790と同様であるので、詳細な説明は省略する。最初に、第一携帯端末装置からコンテンツ出力装置に要求情報を出力する(要求情報出力ステップ S1109)。次に、コンテンツ出力装置にて、前記要求情報出力ステップ(S1109)にて出力された要求情報を受信する。この処理は携帯端末情報出力部、又は図10の要求情報受信手段(1032)によって実行される(要求情報受信ステップ S1110)。次に、前記要求情報受信ステップ(S1110)にて受信された要求情報に基づいてコンテンツ情報を生成する。この処理は携帯端末情報出力部、又は図10のコンテンツ情報生成手段(1033)によって実行される(コンテンツ情報生成ステップ S1111)。次に、前記コンテンツ情報生成ステップ(S1111)にて生成されたコンテンツ情報を送信する。この処理は携帯端末情報出力部、又は図10のコンテンツ情報送信手段(1034)によって実行される(コンテンツ情報送信ステップ S1112)。次に、第一携帯端末装置にて、前記コンテンツ情報送信ステップ(S1112)にて送信されたコンテンツ情報を受信する(コンテンツ情報受信ステップ S1101)。次に、前記コンテンツ情報受信ステップ(S1101)にて受信されたコンテンツ情報に基づいてサービス利用要求情報を生成する(サービス利用要求情報生成ステップ S1102)。次に、前記サービス利用要求情報生成ステップ(S1102)にて生成されたサービス利用要求情報を送信する(サービス利用要求情報送信ステップ S1103)。次に、第一サービスサーバ装置にて、前記サービス利用要求情報送信ステップ(S1103)にて送信されたサービス利用要求情報を受信する(サービス利用要求情報受信ステップ S1104)。次に、前記サービス利用要求情報受信ステップ(S1104)にて受信されたサービス利用要求情報に基づいてサービス可能化情報を生成する(サービス可能化情報生成ステップ S1105)。次に、前記サービス可能化情報生成ステップ(S1105)にて生成されたサービス可能化情報を送信する(サービス可能化情報送信ステップ S1106)。次に、第一携帯端末装置にて、前記サービス可能化情報送信ステップ(S1106)にて送信されたサービス可能化情報を受信する(サービス可能化情報受信ステップ S1107)。次に、前記サービス可能化情報受信ステップ(S1107)にて受信されたサービス可能化情報を利用してサービスを実行する(サービス処理実行ステップ S1108)。
(実施形態2:効果)本実施形態に係るコンテンツ利用システムによれば、実施形態1の効果に加え、コンテンツ利用システムはコンテンツ出力装置をさらに有し、コンテンツ出力装置は第一携帯端末装置からの要求に応じてコンテンツ情報を第一携帯端末装置に出力する機能を有する。これにより、コンテンツ出力装置の利用者等は必要なコンテンツに関するコンテンツ情報の出力を、携帯電話等の携帯端末装置から要求することが可能であることから、携帯端末装置以外の出力装置で視聴したコンテンツを携帯端末で利用することが可能である。
(実施形態3)(実施形態3:概要)本実施形態は、実施形態1のコンテンツ利用システムの機能に加えて、第一携帯端末装置はコンテンツ情報に含まれるコンテンツ信号を再生出力する機能を有するコンテンツ利用システムに関する。
(実施形態3:構成)本実施形態に係るコンテンツ利用システムの機能ブロックを図12に例示する。コンテンツ利用システムは、第一携帯端末装置(1210)と、第一サービスサーバ装置(1220)とからなる。前記第一携帯端末装置(1210)は、「第一コンテンツ情報受信部」(1211)と、「第一サービス利用要求情報出力部」(1212)と、「第一サービス処理実行部」(1213)と、「第一出力部」(1214)を有する。また、前記第一サービスサーバ装置(1220)は、「サービス可能化情報返信部」(1221)を有する。前記第一出力部(1214)以外の構成に関しては実施形態1に係るコンテンツ利用システムの構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。また、詳細な機能ブロックは実施形態1の詳細な機能ブロック(図6)に前記第一出力部(1214)を含めた構成となる。
「第一出力部」(1214)は、コンテンツ情報に含まれるコンテンツ信号を再生出力する機能を有する。すなわち、本実施形態に係るコンテンツ利用システムにおいては、コンテンツ情報にコンテンツ信号が含まれることが前提である。つまり、図3の(B)のようにコンテンツ信号とコンテンツ識別情報の両方が含まれている場合、又はコンテンツ信号のみが含まれているである場合を想定している。第一出力部は、携帯電話等の画面やスピーカー等が該当する。「再生出力」とは、主に映像と音声によって再生したり、映像又は音声のみによって再生することを意味するが、前記第一携帯端末装置(1210)内部で再生することで前記第一携帯端末装置(1210)の利用者等は映像や音声を知覚しないような場合も含む。また、特定のシーンでランプ等が光ることで利用者等に好みのシーンのタイミングを知らせるような仕組みになっていてもよい。第一出力部の実施例としては、携帯電話等の画面やスピーカー等が該当する。画面やスピーカーの種類は問わない。また、利用者等は第一出力部でコンテンツを視聴しながら、ダウンロードしたいシーンが表示されたらボタンを押下する等により、図6の要求情報出力部(0618)によってコンテンツ情報の出力を要求することが可能である。
(実施形態3:処理の流れ)本実施形態に係るコンテンツ利用システムにおける処理は、実施形態1に係るコンテンツ利用システムにおける処理の他にコンテンツ信号の再生出力に関する処理が行われる。コンテンツ信号の再生出力に関する処理は、図7に例示したフロー図の前記コンテンツ情報受信ステップ(S0710)の後に、コンテンツの再生出力を行う。この処理は第一出力部によって実行される(コンテンツ再生出力ステップ)。
(実施形態3:効果)本実施形態に係るコンテンツ利用システムによれば、実施形態1の効果に加え、第一携帯端末装置はコンテンツ信号を再生出力する機能を有する。これにより、携帯端末装置の利用者等は携帯端末装置でコンテンツを視聴し、ダウンロードしたい場面(シーン)を特定することができる。また、コンテンツを視聴しながら好みのシーンを待受け画面や着信メロディに設定する等が可能である。
(実施形態4)(実施形態4:概要)本実施形態は、実施形態1のコンテンツ利用システムの機能に加えて、第一サービスサーバ装置はサービス利用要求情報に基づいて課金のための処理を行う機能を有し、課金のための処理が行われたことを条件としてサービス可能化情報を返信することを特徴とするコンテンツ利用システムに関する。
(実施形態4:構成)本実施形態に係るコンテンツ利用システムの機能ブロックを図13に例示する。コンテンツ利用システムは、第一携帯端末装置(1310)と、第一サービスサーバ装置(1320)とからなる。前記第一携帯端末装置(1310)は、「第一コンテンツ情報受信部」(1311)と、「第一サービス利用要求情報出力部」(1312)と、「第一サービス処理実行部」(1313)を有する。また、前記第一サービスサーバ装置(1320)は、「サービス可能化情報返信部」(1321)と、「課金処理部」(1322)を有する。前記課金処理部(1322)以外の構成に関しては実施形態1に係るコンテンツ利用システムの構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。また、詳細な機能ブロックは実施形態1の詳細な機能ブロック(図6)に前記課金処理部(1322)を含めた構成となる。
「課金処理部」(1322)は、サービス利用要求情報に基づいて課金のための処理を行う機能を有する。また、前記サービス可能化情報返信部(1321)は、課金処理部での課金のための処理が行われたことを条件としてサービス可能化情報を返信することを特徴とする。「課金のための処理」とは、具体的には、サービス利用要求情報に含まれているコンテンツIDや携帯端末ID等により、課金先を特定したり、課金料金の計算をおこなったりすることが想定される。また、課金のための処理を行う外部の機関に課金に関する情報を出力する機能を有していてもよい。外部の機関としては、コンテンツを提供している放送局や課金処理を代行している機関等が該当する。また、課金処理部にて課金のための処理ができない場合も考えられる。例えば、コンテンツの利用サービスが会員制になっていて、コンテンツを利用しようとしている利用者が会員になっていない、会員資格を失効している等の理由によりコンテンツの利用ができない場合が考えられる。このような場合には、例えば、前記第一携帯端末装置(1310)に対してサービスを利用できない旨の通知をする、会員登録のホームページのアドレスを通知して会員登録を勧める等の処理が考えられる。
図14は、第一サービスサーバ装置における課金のための処理の一例を示す。サービス利用要求情報受信手段にて、第一携帯端末装置より「コンテンツID:273195、携帯端末ID:A42881」というサービス利用要求情報を受信したとすると、課金処理部にて、例えば、「携帯端末ID:A42881の携帯端末装置にコンテンツID:273195のコンテンツ使用料金300円を課金」というような処理が行われる。さらに、このような情報を外部の装置等に出力するようになっていてもよい。次に、課金処理部にて課金のための処理が行われたことをトリガーとして、サービス可能化情報生成手段にて、例えば、「コンテンツ使用許可キー:GwxPzK」が生成され、サービス可能化情報送信手段にて第一携帯端末装置に送信される。
(実施形態4:処理の流れ)図15は、本実施形態に係るコンテンツ利用システムにおける処理の流れを説明するシーケンス図を例示する。ステップS1510からステップS1580は図7に例示したフロー図のステップS0710からステップS0790と同様であるので、詳細な説明は省略する。最初に、第一携帯端末装置にてコンテンツ情報を受信する(コンテンツ情報受信ステップ S1510)。次に、前記コンテンツ情報受信ステップ(S1510)にて受信されたコンテンツ情報に基づいてサービス利用要求情報を生成する(サービス利用要求情報生成ステップ S1520)。次に、前記サービス利用要求情報生成ステップ(S1520)にて生成されたサービス利用要求情報を送信する(サービス利用要求情報送信ステップ S1530)。次に、第一サービスサーバ装置にて、前記サービス利用要求情報送信ステップ(S1530)にて送信されたサービス利用要求情報を受信する(サービス利用要求情報受信ステップ S1540)。次に、前記サービス利用要求情報受信ステップ(S1540)にて受信されたサービス利用要求情報に基づいて課金のための処理を行う。この処理は課金処理部によって実行される(課金処理ステップ S1590)。次に、前記課金処理ステップ(S1590)にて課金のための処理が行われたことをトリガーとして、前記サービス利用要求情報受信ステップ(S1540)にて受信されたサービス利用要求情報に基づいてサービス可能化情報を生成する(サービス可能化情報生成ステップ S1550)。次に、前記サービス可能化情報生成ステップ(S1550)にて生成されたサービス可能化情報を送信する(サービス可能化情報送信ステップ S1560)。次に、第一携帯端末装置にて、前記サービス可能化情報送信ステップ(S1560)にて送信されたサービス可能化情報を受信する(サービス可能化情報受信ステップ S1570)。次に、前記サービス可能化情報受信ステップ(S1570)にて受信されたサービス可能化情報を利用してサービスを実行する(サービス処理実行ステップ S1580)。
(実施形態4:効果)本実施形態に係るコンテンツ利用システムによれば、実施形態1の効果に加え、サービス利用要求情報に基づいて課金のための処理が行われたことを条件としてサービス可能化情報を返信する機能を有する。これにより、コンテンツの使用に関する著作権の問題等を解決することができる。また、課金に関する情報を放送局等の課金のための処理を行う外部の機関に出力することも可能なので、コンテンツの視聴料金等と共に利用者に料金請求等を行うことが可能であり、コンテンツの利用者にとっても料金を二度に分けて支払う手間が省けるので便利である。
(実施形態5)(実施形態5:概要)本実施形態は、実施形態4のコンテンツ利用システムの機能に加えて、サービス利用要求情報出力部はサービス利用要求情報にコンテンツ識別情報を含ませ、サービス可能化情報返信部はサービス利用要求情報に含まれるコンテンツ識別情報に基づき特定されるコンテンツ信号と時間的に近いコンテンツ信号を、サービス可能化情報に含ませることを特徴とするコンテンツ利用システムに関する。
(実施形態5:構成)本実施形態に係るコンテンツ利用システムの構成は、実施形態3に係るコンテンツ利用システムの構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。また、詳細な機能ブロックは実施形態3の詳細な機能ブロックと同様である。ただし、前記サービス利用要求情報出力部は、前記サービス利用要求情報に第一出力部によって再生出力されるコンテンツ信号に同期するコンテンツ識別情報を含ませることを特徴とする。すなわち、第一コンテンツ情報受信部において受信されるコンテンツ情報にコンテンツ信号とコンテンツ識別情報が含まれていることが前提である。また、サービス可能化情報返信部は、サービス利用要求情報に含まれるコンテンツ識別情報に基づき特定されるコンテンツ信号と時間的に近いコンテンツ信号を、所定のサービスを実行するために用いられるコンテンツ信号としてサービス可能化情報に含ませることを特徴とする。「コンテンツ識別情報に基づき特定されるコンテンツ信号と時間的に近いコンテンツ信号」とは、例えば、メタデータに含まれるコンテンツIDで特定される映像の前後0.5秒前、1.0秒前、1.5秒後、2.0秒後の映像等を意味する。また、例えば、メタデータに含まれるコンテンツIDで特定される映像が、メタデータの内容により歌手Aが出演しているものであることが分かれば、前後の映像で歌手Aが出演している映像だけを選択するようになっていてもよい。このような仕組みにより、利用者の好みに合うコンテンツを提供することが可能である。さらに、利用者の嗜好を事前に調査しておくことで、メタデータの内容から抽出される出演者、出演者の衣装、撮影地等の情報から、より利用者の好みに合う映像を選択して提供するようなことも可能である。このように、複数の映像を一つのパッケージにしてコンテンツ信号としてサービス可能化情報に含ませて第一携帯端末装置に返信する。すなわち、コンテンツが動画や音楽等、時間の経過と共に変化するものであることが前提である。また、スライドショーのように複数の静止画を時間と共に切替えて表示するようなものであってもよい。
図16は、サービス可能化情報に含ませるコンテンツ信号の一例を示す。1610から1614は、第一携帯端末装置(1620)にて再生出力されたコンテンツ信号で、0.5秒ごとの映像である。1610の映像がコンテンツ識別情報で識別される映像であるとする。例えば、第一携帯端末装置(1620)の利用者(1630)が、1611の映像を見た瞬間に「この場面を壁紙に設定したい」と思い、実際に第一携帯端末装置(1620)のボタンを押下してダウンロードの要求をしたのが1.0秒後であり、その瞬間に再生されていた映像が1610であったとする。このような場合、サービス利用要求情報に含まれるコンテンツ識別情報は1610のコンテンツ識別情報であり、サービス可能化情報に含まれるコンテンツ信号は1611から1614のコンテンツ信号となる。また、本例においては特定されるコンテンツの前後1.0秒間のコンテンツを選択しているが、例えば、前後2.0秒間のコンテンツが選択されるようになっていてもよい。また、0.5秒毎のコンテンツでなくとも、例えば、1.0秒ごとのコンテンツが選択されるようになっていてもよい。また、特定されるコンテンツの前の映像である1611、1612、1610のみが選択されるようになっていてもよい。このように、第一携帯端末装置の利用者等がダウンロードしたいと思った瞬間と実際にボタンを押下する等してダウンロードの要求をするまでにはタイムラグがあるので、時間的に近いコンテンツ信号をまとめて第一携帯端末装置に返信することで、利用者等が本当に欲しいと思った映像等を利用させることができる。
(実施形態5:処理の流れ)本実施形態に係るコンテンツ利用システムにおける処理の流れは、実施形態3に係るコンテンツ利用システムの処理の流れと同様であるので、ここでの説明は省略する。
(実施形態5:効果)本実施形態に係るコンテンツ利用システムによれば、実施形態3の効果に加え、サービス利用要求情報に含まれるコンテンツ識別情報に基づき特定されるコンテンツ信号と時間的に近いコンテンツ信号を、所定のサービスを実行するために用いられるコンテンツ信号としてサービス可能化情報に含ませる機能を有する。これにより、コンテンツ利用システムの利用者等が映像を視聴して携帯端末装置のボタンを押下等するまでのタイムラグを考慮して、利用者等が本当にダウンロードしたいと思ったコンテンツを提供することができる。また、事前に利用者等の嗜好情報を収集しておくことで、より利用者等の嗜好に合ったコンテンツを提供することが可能である。
(実施形態6)(実施形態6:概要)本実施形態は、コンテンツ情報を受信し、受信したコンテンツ情報によりサービスを実行可能とする情報を取得するための機能を有する携帯端末装置に関する。
(実施形態6:構成)本実施形態に係る第二携帯端末装置の機能ブロックを図17に例示する。第二携帯端末装置(1700)は、主に携帯電話を想定しているが、PDAのように携帯可能な端末であればよい。第二携帯端末装置(1700)は、「第二コンテンツ情報受信部」(1701)と、「第二サービス利用要求情報出力部」(1702)と、「第二サービス処理実行部」(1703)と、「第二出力部」(1704)を有する。各部の機能は、実施形態3に係る第一携帯端末装置の各部の機能と同様である。つまり、前記第二コンテンツ情報受信部(1701)は前記第一コンテンツ情報受信部(1211)と、前記第二サービス利用要求情報出力部(1702)は前記第一サービス利用要求情報出力部(1212)と、前記第二サービス処理実行部(1703)は前記第一サービス処理実行部(1213)と、前記第二出力部(1704)は前記第一出力部(1214)と、それぞれ機能が同様である。また、詳細な機能ブロックは実施形態3の詳細な機能ブロックと同様である。つまり、前記第二携帯端末装置(1700)の前記第二サービス利用要求情報出力部(1702)は、前記サービス利用要求情報生成手段(0614)と前記サービス利用要求情報送信手段(0615)を含んでいてもよい。また、前記第二サービス処理実行部(1213)は、前記サービス可能化情報受信手段(0616)と前記サービス処理実行手段(0617)を含んでいてもよい。また、前記第二携帯端末装置(1700)は前記要求情報出力部(0618)を含んでいてもよい。各部、各手段の機能は実施形態3に詳述した機能と同様であるので、ここでの説明は省略する。
(実施形態6:処理の流れ)図18、図19は、本実施形態に係る第二携帯端末装置における処理の流れを説明するフロー図を例示する。
図18は、サービス利用要求情報の送信に関する処理の流れを例示する。最初に、要求情報を出力する。この処理は詳細な機能ブロックの要求情報出力部によって実行される(要求情報出力ステップ S1810)。次に、前記要求情報出力ステップ(S1810)にて出力される要求情報に対する返信としてコンテンツ情報を受信する。この処理は第二コンテンツ情報受信部によって実行される(コンテンツ情報受信ステップ S1820)。次に、前記コンテンツ情報受信ステップ(S1820)にて受信されたコンテンツ情報に基づいてサービス利用要求情報を生成する。この処理は第二サービス利用要求情報出力部、又は詳細な機能ブロックのサービス利用要求情報生成手段によって実行される(サービス利用要求情報生成ステップ S1830)。次に、前記サービス利用要求情報生成ステップ(S1830)にて生成されたサービス利用要求情報を送信する。この処理は第一サービス利用要求情報出力部、又は詳細な機能ブロックのサービス利用要求情報送信手段によって実行される(サービス利用要求情報送信ステップ S1840)。
図19は、サービス可能化情報の受信に関する処理の流れを例示する。最初に、サービス可能化情報を受信する。この処理は第二サービス処理実行部、又は詳細な機能ブロックのサービス可能化情報受信手段によって実行される(サービス可能化情報受信ステップ S1910)。次に、前記サービス可能化情報受信ステップ(S1910)にて受信されたサービス可能化情報を利用してサービスを実行する。この処理は第二サービス処理実行部、又は詳細な機能ブロックのサービス処理実行手段によって実行される(サービス処理実行ステップ S1920)。
(実施形態6:効果)本実施形態に係る第二携帯端末装置によれば、携帯端末装置にて受信したコンテンツ情報が受信しただけではサービスを実行できないような場合に、別途、サービスを実行するためのサービス可能化情報を受信してサービスを実行する機能を有する。これにより、コンテンツの権利保有者は携帯端末装置の利用者等がダウンロードしたコンテンツに対して使用の制限を行い、コンテンツに含まれる情報に基づいてコンテンツを特定し、コンテンツを利用するための許可を取得させることが可能である。