JP2006119574A - 変倍光学系 - Google Patents

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JP2006119574A JP2005054096A JP2005054096A JP2006119574A JP 2006119574 A JP2006119574 A JP 2006119574A JP 2005054096 A JP2005054096 A JP 2005054096A JP 2005054096 A JP2005054096 A JP 2005054096A JP 2006119574 A JP2006119574 A JP 2006119574A
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Abstract

【課題】3枚の所定の単レンズよりなる負の第1レンズ群と、最も物体側に正の非球面レンズおよび両凸レンズの2枚の単レンズが配された正の第2レンズ群とからなり、監視用カメラに好適な、画角が140度程度と広角で、コンパクトで光学性能良好で大口径比な変倍光学系を得る。またこの変倍光学系の偏心感度緩和を図る。
【解決手段】物体側より、負の第1レンズ群G1、絞り1、正の第2レンズ群G2が順に配列された変倍光学系で、第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの第1レンズL1、両凹レンズの第2レンズL2、物体側に凸面を向けた正レンズの第3レンズL3からなる。第2レンズ群G2は、両面が非球面とされた両凸レンズの第4レンズL4、両凸レンズの第5レンズL5、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの第6レンズL6、両凸レンズの第7レンズL7からなる。また、この変倍光学系は所定の条件式(1)〜(6)を満足する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CCDを搭載した各種のビデオカメラや電子スチルカメラ等に用いられる、画角が140度程度の変倍光学系に関し、特に監視用カメラに好適に用いられる小型で大口径比かつ広角な変倍光学系に関するものである。
例えば、夜間でも無人の施設を稼動させるために監視カメラの需要が増大しているが、近年では変倍可能なものも求められている。このような監視カメラ用の変倍光学系としては、低照度の環境下でも被写体を特定でき、かつ広角であることが特に要求されるが、さらにはコンパクトで光学性能も良好であることが求められるようになってきている。
このような変倍光学系の一例として、例えば下記特許文献1に記載された広角ズームレンズがある。
この公報記載のものは、物体側から負、正のレンズ群が配列されたコンパクトな2群構成とされている。このような負の屈折力のレンズ群が先行する構成は、広角化に適し、バックフォーカスの確保も比較的容易という特長を有している。ただし、物体側から負、正の2群レンズ構成とされた場合、レンズ系全体が非対称となり、変倍に伴う収差変動が大きくなることから、レンズ系を明るくしようとすると全変倍範囲にわたり光学性能を良好とすることが課題となっていた。
この公報記載のものは、正の第2レンズ群において、物体側に凸面を有する正レンズの結像面側に、非球面レンズを配置することにより、当時としては小型で大口径比な変倍光学系を実現するものとなっている。
特開2003−287677号公報
しかしながら、現在、監視カメラ用レンズには、上記従来例のものよりも、より広い範囲まで監視可能な、広角な変倍光学系が要望されている。勿論、小型で大口径比、かつ良好な光学性能という点においても、従来と同程度とする必要がある。
ここで、近年の非球面レンズの成形技術の進歩に目を向けると、上記従来例当時のような、非球面は成形技術を考慮して外径・中心厚ともに比較的小さいレンズに形成する、という設計上の限定が不要となり、現在では、比較的大きなレンズまで成形が可能となっている。このような技術的背景の下で、現在では、非球面を形成可能なレンズの選択範囲が広がっている。
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、現在の技術的背景の下で非球面レンズを有効に用いることにより、コンパクトで、光学性能を良好に維持しつつ、大口径比で、かつ従来よりも広角化された変倍光学系を提供することを目的とするものである。
本発明の変倍光学系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群とが配列され、
広角端から望遠端に向かうにしたがい、前記第2レンズ群を光軸上で物体側に移動させることにより変倍が行われるように、かつ前記第1レンズ群を結像面側に移動させることによりこの変倍操作に伴う像面の移動を補正するように構成されてなり、
前記第1レンズ群は物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズL1−1、負の屈折力を有する第2レンズL1−2、および正の屈折力を有する第3レンズL1−3の、3枚の単レンズよりなり、
前記第2レンズ群は、最も物体側に、物体側より順に、正の屈折力を有し少なくとも1面が非球面とされた第1レンズL2−1、および正の屈折力を有し両凸レンズよりなる第2レンズL2−2の、2枚の単レンズが配され、
以下の条件式(1)〜(3)を満足することを特徴とするものである。
nd21 > 1.55 …(1)
nd22 < 1.75 …(2)
1.0 < |f / f| < 1.8 …(3)
ただし、
nd21:第2レンズ群の第1レンズL2−1のd線に対する屈折率
nd22:第2レンズ群の第2レンズL2−2のd線に対する屈折率
:第1レンズ群の焦点距離
:第2レンズ群の焦点距離
また、前記第1レンズ群において、前記第1レンズL1−1がメニスカスレンズよりなり、前記第2レンズL1−2が両凹レンズよりなり、
前記第2レンズ群は、前記第2レンズL2−2の結像面側に、物体側より順に、負の屈折力を有するメニスカスレンズよりなる第3レンズL2−3、および正の屈折力を有し両凸レンズよりなる第4レンズL2−4が配されて、4枚の単レンズにより構成され、
以下の条件式(4)および(5)を満足することが好ましい。
νd13 < 27 …(4)
νd23 < 27 …(5)
ただし、
νd13:第1レンズ群の第3レンズL1−3のd線に対するアッベ数
νd23:第2レンズ群の第3レンズL2−3のd線に対するアッベ数
また、以下の条件式(6)を満足することが好ましい。
| rf22 / rb22 | < 1.0 …(6)
ただし、
rf22:第2レンズ群の第2レンズL2−2の物体側の面の曲率半径
rb22:第2レンズ群の第2レンズL2−2の結像面側の面の曲率半径
また、前記第2レンズ群の前記第1レンズL2−1が、両面が非球面とされた両凸レンズよりなることが好ましい。
本発明に係る変倍光学系によれば、3枚の所定の単レンズよりなり負の屈折力を有する第1レンズ群と、最も物体側に正の非球面レンズおよび両凸レンズの2枚の単レンズが配された正の屈折力を有する第2レンズ群とからなり、所定の条件式を満足する構成とすることにより、コンパクトで、光学性能を良好に維持しつつ、大口径比な変倍光学系でありながら、従来よりも広角化を図るとともに偏心感度の緩和を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面および具体的な実施例を用いて説明する。図1は、後述する本発明の実施例1に係る変倍光学系の構成を示す図であり、本発明の実施形態の代表としてこの図を用いて説明する。
図示するように、この変倍光学系は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群Gと、絞り1と、正の屈折力を有する第2レンズ群Gとが配列されてなる。また、図1においては、第2レンズ群Gの結像面側に赤外線カットフィルタ等のフィルタ部2が配されており、物体側から光軸Xに沿って入射した光束は固体撮像素子(CCD)の撮像面3上の結像位置に結像される。
また、この変倍光学系は、変倍に際しては、第1レンズ群Gおよび第2レンズ群Gが光軸Xに沿って移動する。すなわち、図1の矢印線で示すように、広角端(WIDE)から望遠端に向かうにしたがって、第2レンズ群Gを光軸X上で物体側に移動することにより変倍が行われるように、かつ第1レンズ群Gを結像面側に移動することによりこの変倍操作に伴う像面の移動を補正するように構成されている。さらに、第1レンズ群Gを光軸Xに沿って移動させることによりフォーカシングを行う。
この変倍光学系の第1レンズ群Gは、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズL1−1、負の屈折力を有する第2レンズL1−2、および正の屈折力を有する第3レンズL1−3の、3枚の単レンズよりなる。図1に示す変倍光学系においては、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第1レンズL、両凹レンズよりなる第2レンズL、および物体側に凸面を向けた正レンズからなる第3レンズLがこれらに相当する。第1レンズLの形状は、広角化に適した形状となっている。
また、この変倍光学系の第2レンズ群Gは、最も物体側に、物体側より順に、正の屈折力を有し少なくとも1面が非球面とされた第1レンズL2−1、および正の屈折力を有し両凸レンズよりなる第2レンズL2−2の、2枚の単レンズが配されている。図1に示す変倍光学系においては、両側が非球面とされた両凸レンズよりなる第4レンズL、および両凸レンズよりなる第5レンズLがこれらに相当する。第4レンズLの両凸形状は、物体側は光束を収束させていくために強い曲率の凸形状が適していることから、また、結像面側は色収差補正を良好とするために凸形状が適していることから決定されている。
第2レンズ群Gの第1レンズL2−1に形成される非球面は、下記数1に示す非球面式により表される。
Figure 2006119574
さらに、図1に示す変倍光学系においては、第2レンズ群Gの第2レンズL2−2の結像面側には、負の屈折力を有するメニスカスレンズよりなる第3レンズL2−3、および正の屈折力を有し両凸レンズよりなる第4レンズL2−4として、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズよりなる第6レンズL、および両凸レンズよりなる第7レンズLが、順に配されている。
このように、この変倍光学系は、3枚構成の第1レンズ群Gと、4枚構成の第2レンズ群Gとが配列されてなり、全体として7枚のコンパクトなレンズ構成とされている。
本発明の変倍光学系においては、第2レンズ群Gは最も物体側に、第1レンズL2−1、第2レンズL2−2の順に正の屈折力のレンズが2枚並ぶため、物体側の第1レンズL2−1の方がより大きくなる。この大径な第1レンズL2−1が大きい屈折力の正レンズとされ、しかもその物体側の面が強い曲率の凸面とされていることから、レンズ全系を明るいレンズ系とすることができる。
前述したように、従来より、大径な第1レンズL2−1の高い位置を通過した光線が、直後の第2レンズL2−2において非球面を通過する構成によって、レンズ周辺部における収差の劣化を抑制する工夫が行われていた。しかしながら、これは、非球面は成形技術を考慮して外径・中心厚ともに比較的小さいレンズに形成する、という設計上の限定に基づいて、いわばやむなく第2レンズL2−2に非球面を形成したものであって、比較的大きなレンズまで非球面の成形が可能となっている現在では、必ずしも最良とはいえない。非球面を形成可能なレンズの選択範囲が広がっている現在では、第1レンズL2−1に非球面を形成することによるメリットを享受することができるようになっている。
本発明の変倍光学系では、大径で大きい屈折力の正レンズとされた第1レンズL2−1に非球面を形成することにより、レンズ周辺部における収差の劣化を抑制することができる。第1レンズL2−1を非球面レンズとする場合には、第2レンズL2−2を非球面レンズとする場合よりも、球面収差の補正を良好としやすいなど、性能的に余裕を持たせることが可能である。
これにより、本発明の変倍光学系によれば、明るいレンズでありながら光学性能を良好に維持することができるとともに、偏心感度を緩和することができるので、製造上も大変有利である。
なお、本発明の変倍光学系においては、他のレンズよりもまず第2レンズ群Gの第1レンズL2−1を、非球面レンズとすることによるメリットを重視しているので、光学系全体の構成も、第1レンズL2−1を非球面レンズとすることに適した構成とされている。第2レンズ群Gの、負の屈折力を有するメニスカスレンズよりなる第3レンズL2−3の形状はその例である。
本発明でも上記従来例でも、負の屈折力の第1レンズ群Gにより発散された光束を収束させるために、第2レンズ群Gの第1レンズL2−1は物体側の曲率が大きくなっている。したがって、光軸から離れるに従って正の屈折力が強くなり、球面収差は周辺部ほど補正過剰となる。
上記従来例では、このため、第2レンズ群Gで負の屈折力を有する第3レンズL2−3において、光軸から離れるに従いより強い負の屈折力が必要となるので、このレンズは両凹レンズとなっている。
これに対し本発明の変倍光学系においては、第1レンズL2−1の物体側の曲率によって周辺部ほど球面収差が補正過剰となっても、周辺部で正の屈折力を弱めるような形状の非球面を第1レンズL2−1に設けることにより、球面収差の発生量を抑えることができる。したがって本発明の変倍光学系においては、負の屈折力を有する第3レンズL2−3は周辺部での強い負の屈折力を有する必要はなく、メニスカス形状となっている。
また、この変倍光学系は、以下の条件式(1)〜(3)を満足することにより、コンパクトで、光学性能を良好に維持しつつ、大口径比な変倍光学系でありながら、従来よりも広角化を図ることが可能となる。
nd21 > 1.55 …(1)
nd22 < 1.75 …(2)
1.0 < |f / f| < 1.8 …(3)
ただし、
nd21:第2レンズ群Gの第1レンズL2−1のd線に対する屈折率
nd22:第2レンズ群Gの第2レンズL2−2のd線に対する屈折率
:第1レンズ群Gの焦点距離
:第2レンズ群Gの焦点距離
上記条件式(1)において、この下限値を下回ると光軸付近での曲率が大きくなり非球面レンズの製造が困難となる。
上記条件式(2)において、この上限値を上回ると球面収差が補正過剰となるので良好な光学性能を維持することが困難となる。この第2レンズL2−2の単レンズとしての収差は、高屈折率な材料を用いることにより曲率を小さくして減少させることができるが、それでは光学系全体としての性能が悪化してしまう虞がある。このような理由により屈折率の上限値を規定して、光学系全体としての光学性能を良好にしている。なお、このような光学性能の良好性は、略1.75付近に至るまで維持されていることが本願発明者によって確認されているが、さらに nd22 < 1.65 なる条件式を満足すれば、光学性能の良好性をより高めることができる。
上記条件式(3)において、この下限値を下回ると第1レンズ群Gの負の屈折力が弱まり広角化が困難となると同時に、第2レンズ群Gの正の屈折力が強まるので、球面収差が補正過剰となり大口径比化が困難となる。また、この上限値を上回ると第2レンズ群Gの正の屈折力が弱まり、コンパクト化が困難となる。第1レンズ群Gと、第2レンズ群Gとのパワー配分を規定することで、大口径比化、広角化とコンパクト化がバランスよく達成された変倍光学系とすることができる。逆に言えば、この条件式(3)を満足しない光学系では、用途が本発明と異なるものであったり、同様の用途に用いられる光学系であっても光学系全体の大きさや焦点距離が著しく異なるものであると考えられ、本発明との比較の対象とはなりえない。
上記の3つの条件式に加え、以下の条件式(4)および(5)を満足することにより、さらに良好な光学性能を得ることができる。
νd13 < 27 …(4)
νd23 < 27 …(5)
ただし、
νd13:第1レンズ群Gの第3レンズL1−3のd線に対するアッベ数
νd23:第2レンズ群Gの第3レンズL2−3のd線に対するアッベ数
上記条件式(4)および(5)において、この上限値を上回ると軸上色収差の補正が困難となり光学性能を維持できなくなる。なお、軸上色収差を更に良好とするためには、νd13=νd23とすることが望ましい。
上記の条件式(1)〜(3)または(1)〜(5)に加え、以下の条件式(6)を満足することにより、さらに製造上有利な変倍光学系とすることができる。
| rf22 / rb22 | < 1.0 …(6)
ただし、
rf22:第2レンズ群Gの第2レンズL2−2の物体側の面の曲率半径
rb22:第2レンズ群Gの第2レンズL2−2の結像面側の面の曲率半径
上記条件式(6)において、この上限値を上回ると、物体側の面よりも結像面側の面の曲率が大きくなり軸上での光線角度が大となるので、第2レンズL2−2の配設位置が光軸と垂直方向にズレた場合の光学性能の劣化が大きくなってしまう。偏心感度が高くなると部品精度をより高める必要が生じ、製造上好ましくない。
以下、本発明に係る変倍光学系の具体的な実施例について説明する。
<実施例1>
本実施例1に係る変倍光学系の構成は、図1に示すとおりである。
下記表1の上段に、本実施例1の各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔(各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔;表2、表3において同じ)D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。なお、表1および以下の表2、表3において、各記号に対応させた数字は物体側から順次増加するようになっており、面番号の左側に*を付した面は非球面であることを表している。なお、これらの非球面の曲率半径Rは、各表において光軸上での曲率半径Rの値として示しているが、対応するレンズ構成図においては図面を見やすくするため、引出線は必ずしも光軸との交点から引き出されていないものがある。
また、下記表1の中段に、広角端(WIDE)および望遠端(TELE)における、焦点距離f(mm)、F値、画角2ω(度)および軸上面間隔の可変1〜可変3の値を示す。
さらに、下記表1の下段に、上記非球面に関する離心率Kおよび3次〜10次の各非球面係数A〜A10を示す。
Figure 2006119574
また、図2は、本実施例1に係る変倍光学系の、広角端(WIDE)、および望遠端(TELE)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーション)を示す収差図である。なお、これらの収差図および以下の図6、図8においてωは半画角を示す。また、非点収差の各収差図は、サジタル像面およびタンジェンシャル像面における収差を示す(図6、図8において同じ)。
表1および図2に示すように、実施例1の変倍光学系はF値が0.99〜1.59と明るく、画角2ωが約138〜約49゜と広角で、各収差を良好に補正し得る高性能な変倍光学系とされている。
なお、本発明に係る変倍光学系では、この実施例1のもののように、第2レンズ群Gの第1レンズL2−1(図1において第4レンズL)を、両面が非球面とされた両凸レンズとすることにより、より高い収差補正効果を得ることができる。
ここで、本実施例1と従来例との比較により、第1レンズL2−1を非球面レンズとした本発明の変倍光学系による偏心感度の緩和効果について、具体的に示す。
図3は、本実施例1に係る変倍光学系の広角端において、非球面レンズである第1レンズL2−1を設計位置に配置した場合(偏心前)と、光軸に対して垂直に0.05mm偏心させた場合(偏心後)の、収差の変化を示した図である。また、図4は、本実施例1に係る変倍光学系の望遠端において、図3と同様に偏心前と偏心後の収差の変化を示した図である。
比較例として図9は、従来例である特開2003−287677号公報に記載された実施例1に係る広角ズームレンズの広角端において、非球面レンズである第2レンズL2−2を設計位置に配置した場合(偏心前)と、光軸に対して垂直に0.05mm偏心させた場合(偏心後)の、収差の変化を示した図である。また、図10は、この従来例の実施例1に係る広角ズームレンズの望遠端において、図9と同様に偏心前と偏心後の収差の変化を示した図である。
ただし、本発明の実施例1のものと従来例の実施例1のものではイメージサイズが異なっているので、横収差図の縦軸のスケールを、以下の関係式が成り立つようにスケール調整して、比較可能となるように示している。
SCAb = (Db/Da)×SCAa
ただし、
Da:本発明の実施例1に係る変倍光学系のイメージサイズ
SCAa:本発明の実施例1に係る変倍光学系の収差図の縦軸の最大値
Db:従来例の実施例1に係る広角ズームレンズのイメージサイズ
SCAb:従来例の実施例1に係る広角ズームレンズの収差図の縦軸の最大値
本発明と従来例とでは、どちらも大口径比で小型を実現するものでありながら、図3、図4に対して、対応する図9、図10では偏心後の収差の変化が大きくなっており、非球面レンズを第2レンズ群Gの最も物体側とするかその後段のレンズとするかで、偏心感度が大きく異なることが明らかである。
<実施例2>
本実施例2に係る変倍光学系の構成は、図5に示すとおりである。
下記表2の上段に、本実施例2の各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。
また、下記表2の中段に、広角端(WIDE)および望遠端(TELE)における、焦点距離f(mm)、F値、画角2ω(度)および軸上面間隔の可変1〜可変3の値を示す。
さらに、下記表2の下段に、上記非球面に関する離心率Kおよび3次〜10次の各非球面係数A〜A10を示す。
Figure 2006119574
また、図6は、本実施例2に係る変倍光学系の、広角端(WIDE)、および望遠端(TELE)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーション)を示す収差図である。
表2および図6に示すように、実施例2の変倍光学系はF値が0.99〜1.58と明るく、画角2ωが約138〜約49゜と広角で、各収差を良好に補正し得る高性能な変倍光学系とされている。
<実施例3>
本実施例3に係る変倍光学系の構成は、図7に示すとおりである。
下記表3の上段に、本実施例3の各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。
また、下記表3の中段に、広角端(WIDE)および望遠端(TELE)における、焦点距離f(mm)、F値、画角2ω(度)および軸上面間隔の可変1〜可変3の値を示す。
さらに、下記表3の下段に、上記非球面に関する離心率Kおよび3次〜10次の各非球面係数A〜A10を示す。
Figure 2006119574
また、図8は、本実施例3に係る変倍光学系の、広角端(WIDE)、および望遠端(TELE)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーション)を示す収差図である。
表3および図8に示すように、実施例3の変倍光学系はF値が0.99〜1.71と明るく、画角2ωが約129〜約44゜と広角で、各収差を良好に補正し得る高性能な変倍光学系とされている。
下記表4は、実施例1、実施例2および実施例3について、上記条件式(1)〜(6)に対応する値を示すものである。実施例1、実施例2および実施例3は、いずれも条件式(1)〜(6)を全て満足している。
Figure 2006119574
なお、本発明の変倍光学系としては、上記実施例のものに限られるものではなく、その他の種々の態様の変更が可能である。例えば、各レンズ群を構成するレンズの形状は適宜変更可能である。また、第2レンズ群について、第2レンズL2−2よりも結像面側のレンズの枚数も適宜変更可能である。
また、本発明の変倍光学系としては、第2レンズ群の第1レンズL2−1に加えて、さらに非球面レンズを配置して光学性能をより向上させることができる。例えば、第2レンズ群の第2レンズL2−2も非球面レンズとするように構成してもよい。
また、上記実施例の変倍光学系を構成する各レンズはガラス硝材により形成されているが、特に非球面を有するレンズについてはガラス硝材に替えてコスト面で有利なプラスチック材料で形成することが可能である。
実施例1に係る変倍光学系の構成を示す図 実施例1に係る変倍光学系の広角端および望遠端における諸収差を示す収差図 実施例1の広角端における軸ズレ偏心に伴う収差の変化を示す図 実施例1の望遠端における軸ズレ偏心に伴う収差の変化を示す図 実施例2に係る変倍光学系の構成を示す図 実施例2に係る変倍光学系の広角端および望遠端における諸収差を示す収差図 実施例3に係る変倍光学系の構成を示す図 実施例3に係る変倍光学系の広角端および望遠端における諸収差を示す収差図 従来例の広角端における軸ズレ偏心に伴う収差の変化を示す図 従来例の望遠端における軸ズレ偏心に伴う収差の変化を示す図
符号の説明
〜L レンズ
、G レンズ群
X 光軸
1 絞り
2 フィルタ部
3 固体撮像素子(CCD)撮像面

Claims (4)

  1. 物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、絞りと、正の屈折力を有する第2レンズ群とが配列され、
    広角端から望遠端に向かうにしたがい、前記第2レンズ群を光軸上で物体側に移動させることにより変倍が行われるように、かつ前記第1レンズ群を結像面側に移動させることによりこの変倍操作に伴う像面の移動を補正するように構成されてなり、
    前記第1レンズ群は物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズL1−1、負の屈折力を有する第2レンズL1−2、および正の屈折力を有する第3レンズL1−3の、3枚の単レンズよりなり、
    前記第2レンズ群は、最も物体側に、物体側より順に、正の屈折力を有し少なくとも1面が非球面とされた第1レンズL2−1、および正の屈折力を有し両凸レンズよりなる第2レンズL2−2の、2枚の単レンズが配され、
    以下の条件式(1)〜(3)を満足することを特徴とする変倍光学系。
    nd21 > 1.55 …(1)
    nd22 < 1.75 …(2)
    1.0 < |f / f| < 1.8 …(3)
    ただし、
    nd21:第2レンズ群の第1レンズL2−1のd線に対する屈折率
    nd22:第2レンズ群の第2レンズL2−2のd線に対する屈折率
    :第1レンズ群の焦点距離
    :第2レンズ群の焦点距離
  2. 前記第1レンズ群において、前記第1レンズL1−1がメニスカスレンズよりなり、前記第2レンズL1−2が両凹レンズよりなり、
    前記第2レンズ群は、前記第2レンズL2−2の結像面側に、物体側より順に、負の屈折力を有するメニスカスレンズよりなる第3レンズL2−3、および正の屈折力を有し両凸レンズよりなる第4レンズL2−4が配されて、4枚の単レンズにより構成され、
    以下の条件式(4)および(5)を満足することを特徴とする請求項1記載の変倍光学系。
    νd13 < 27 …(4)
    νd23 < 27 …(5)
    ただし、
    νd13:第1レンズ群の第3レンズL1−3のd線に対するアッベ数
    νd23:第2レンズ群の第3レンズL2−3のd線に対するアッベ数
  3. 以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1または2記載の変倍光学系。
    | rf22 / rb22 | < 1.0 …(6)
    ただし、
    rf22:第2レンズ群の第2レンズL2−2の物体側の面の曲率半径
    rb22:第2レンズ群の第2レンズL2−2の結像面側の面の曲率半径
  4. 前記第2レンズ群の前記第1レンズL2−1が、両面が非球面とされた両凸レンズよりなることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の変倍光学系。
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