JP2006108905A - 画像処理システム、写真処理装置、及び、端末処理装置 - Google Patents

画像処理システム、写真処理装置、及び、端末処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】写真処理装置と端末処理装置とをネットワークで接続した場合において、ハードウェアによる画像処理部を備えない端末処理装置においても、効率良く画像処理を行うこと。
【解決手段】画像処理データを生成するソフトウェアによる第1画像処理部10と、画像処理データに基づいて露光用画像データを生成するハードウェアによる第2画像処理部20と、生成された露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する露光エンジン32とを備えた写真処理装置1と、写真処理装置1とネットワーク3により接続され、画像処理データを生成するソフトウェアによる第3画像処理部40と、画像処理データを第2画像処理部20へ送信する画像データ送信部とを備えた端末処理装置2とから構成され、端末2は、第3画像処理部40による画像処理を行うに際し、特定の画像処理について、第2画像処理部20に依頼する画像処理依頼手段53と、第2画像処理部20により処理された結果を受け取る処理結果受取手段54とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第1画像処理部と、生成された画像処理データに基づいて露光用画像データを生成する機能を有するハードウェアによる第2画像処理部と、この生成された露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを備えた写真処理装置、及び、この写真処理装置とネットワークにより接続され、画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第3画像処理部と、生成された画像処理データを前記第2画像処理部へ送信する画像データ送信部とを備えた端末処理装置、及び、これら写真処理装置及び端末処理装置から構成される画像処理システムに関するものである。
かかる写真処理装置における写真プリントの作成手順について説明する。写真処理装置は、写真プリントを作成するもとになる画像データを取得し、この画像データに対して画像処理を施して画像処理データを生成した後、露光用画像データを生成し、これに基づいて画像露光部にて写真感光材料に画像を焼付露光し写真プリントが作成される。露光用画像データを生成するまでの過程において画像処理が行われる、そのために、ソフトウェアによる第1画像処理部とハードウェアによる第2画像処理部とが設けられている。
第1画像処理部の機能は、入力された画像データをモニター画面にサムネイル画像の形で表示させ、オペレータにより画像に対する種々の判定を行わせることである。つまり、写真プリントを作成する前に、適切な画質の写真プリントが作成できるか否かを判定する。かかるオペレータによる判定をプレジャッジとも称している。プレジャッジにより、例えば、色・濃度が適切な写真プリントとなるか否かを判定し、必要に応じて、色・濃度の補正データ(画像処理データに相当)を入力する。この入力により、第1画像処理部により演算処理がされ、処理された結果がモニター画面に表示される画像(サムネイル画像)に反映され、補正データが適切か否かを確認することができる。その他の判定事項としては、赤目補正、逆光補正等の特殊補正を行うか否か、トリミングを行うか否か、プリントサイズについての設定などがあげられ、これらの補正を行う場合にも、適宜補正データが第1画像処理部の機能に基づき生成される。そして、モニター画面により、事前に補正を行った結果の画像(サムネイル画像)を確認することができる。このように、画像処理機能として、画像補正を行った場合のシミュレーションを行うことができる。
プレジャッジ作業が終了すると、写真プリントを作成する処理に移行することができる。写真プリントを作成するためには、露光用画像データを生成する必要があり、そのためにハードウェアによる第2画像処理部を用いる。プレジャッジではサムネイル画像をベースとしているため、画像データのデータ量も少なく、ソフトウェアによる第1画像処理部で実用上充分に機能する。しかし、露光用画像データの生成に際しては、オリジナルの画像データをそのまま取り扱うため、データ量も多くなってくる。そのため、ソフトウェアに基づく演算処理では時間がかかりすぎ、プリント処理の効率が低下するという問題が発生する。従って、露光用画像データの生成にあたっては、ハードウェアによる第2画像処理部を用いるようにしている。露光用画像データは、オリジナルの画像データと、プレジャッジの際に設定された補正データ等に基づいて生成される。この露光用画像データが画像露光部に転送されて、写真感光材料に対する画像の焼付露光が行われ、写真プリントの作成が行われる。
以上のように、写真処理装置においては、第1画像処理部を用いたプレジャッジ作業と、写真プリントを作成するプリント処理とが行われるが、プレジャッジを行っている間は、プリント処理を実行できないような状況であると、写真処理装置の全体の稼働率が低下するため、プレジャッジだけでも写真処理装置以外で行うことができるようなシステムが必要である。そこで、写真処理装置と端末処理装置(1台又は複数台)とをネットワークにより接続し、端末処理装置でも画像データの入力を受け付けてソフトウェアによる画像処理部を設ける構成が考えられる(例えば、下記特許出願1)。このように構成すれば、端末処理装置を用いて処理を分散することができ、システム全体の効率を上げることができる。
しかしながら、端末処理装置を用いてプレジャッジを行う場合には次のような問題がある。第1画像処理部による画像処理の中には、ハードウェアを用いなければできないような処理やハードウェアを用いた方が処理効率がよくなるような処理がある。例えば、テンプレートを用いた画像合成や、赤目補正などの特殊な画像処理である。写真処理装置の第1画像処理部で、かかる画像処理を行う場合、ハードウェアによる第2画像処理部の機能を利用することで、プレジャッジ作業の効率アップを図っている。
一方、端末処理装置に設けられる画像処理部はソフトウェアに基づくものであり、上述した特定の画像処理を行うことができない状態となる。端末処理装置にもハードウェアによる画像処理部を導入すれば、上記の特定の画像処理も行うことができるようになるが、ハードウェアは高価であり、端末処理装置にも設けるとなると写真店におけるコスト負担が大きくなる。特に、ネットワークに多数の端末処理装置を接続して画像処理システムを構成する場合に、個々の端末処理装置にハードウェアによる画像処理部を組み込むと、コスト負担が多大なものになる。
特開2003−241935号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、写真処理装置と端末処理装置とをネットワークで接続した場合において、ハードウェアによる画像処理部を備えない端末処理装置においても、効率良く画像処理を行うことができるような画像処理システムを提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る画像処理システムは、
画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第1画像処理部と、生成された画像処理データに基づいて露光用画像データを生成する機能を有するハードウェアによる第2画像処理部と、この生成された露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを備えた写真処理装置と、
この写真処理装置とネットワークにより接続され、画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第3画像処理部と、生成された画像処理データを前記第2画像処理部へ送信する画像データ送信部とを備えた端末処理装置とから構成され、
端末処理装置は、第3画像処理部による画像処理を行うに際し、特定の画像処理について、その処理を第2画像処理部に依頼する画像処理依頼手段と、第2画像処理部により処理された結果を受け取る処理結果受取手段とを備えていることを特徴とするものである。
かかる構成による画像処理システムの作用・効果を説明する。画像処理システムは、写真処理装置と端末処理装置とをネットワークにより接続することで構成される。写真処理装置は、ソフトウェアによる第1画像処理部と、ハードウェアによる第2画像処理部とを備えている。オペレータによるプレジャッジ作業は、主として第1画像処理部に機能を用いて行われる。第1画像処理部により、画像処理データが生成され、これと画像データを用いて第2画像処理部により露光用画像データが生成される。
一方、端末処理装置にもソフトウェアによる第3画像処理部が設けられており、写真処理装置と同様にオペレータによるプレジャッジ作業を行うことができる。そして特定の処理を行う場合は、画像処理依頼手段の機能により、写真処理装置に対してその処理の依頼を行う。これにより、必要なデータが端末処理装置から写真処理装置へと送信され、写真処理装置の有するハードウェアによる第2画像処理部を用いて画像処理を行うことができる。処理された結果は、端末処理装置に送り返され、処理結果受取手段により処理結果が受けとられる。このように、ハードウェアで行うべき処理を写真処理装置に行わせることができ、端末処理装置では高価なハードウェアを組み込む必要がなく、効率良く処理を行うことができる。その結果、写真処理装置と端末処理装置とをネットワークで接続した場合において、ハードウェアによる画像処理部を備えない端末処理装置においても、効率良く画像処理を行うことができるような画像処理システムを提供することができる。
上記課題を解決するため本発明に係る写真処理装置は、
画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第1画像処理部と、
生成された画像処理データに基づいて露光用画像データを生成する機能を有するハードウェアによる第2画像処理部と、
この生成された露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを備えた写真処理装置であって、
ネットワークを介して接続された端末処理装置から特定の画像処理の依頼を受け付ける画像処理受付手段と、
受け付けた画像処理の依頼を第2画像処理部により実行させる画像処理制御手段と、
処理された結果を端末処理装置に送り返す処理結果送出手段とを備えていることが好ましい。
かかる写真処理装置を用いることで、前述したような画像処理システムを構成することができる。
本発明に係る前記画像処理制御手段は、第2画像処理部の使用状況を監視する監視手段を備えており、使用可能なときに依頼に係る画像処理を実行させることが好ましい。
第2画像処理部は、写真処理装置と端末処理装置の双方で利用されることになるので、第2画像処理部の使用状況を監視することが好ましい。これにより、第2画像処理部の空き状況等を監視しながら、適切なタイミングで第2画像処理部を利用することができる。
本発明において、ネットワークを介して接続された複数の端末処理装置から画像処理の依頼を受け付けた場合、前記画像処理制御手段は、処理の順番を調整する調整手段を備えていることが好ましい。
端末処理装置から、処理の依頼を受ける場合、同じようなタイミングで複数の端末処理装置から依頼を受けることもありうる。かかる場合、処理の順番を調整することが好ましい。例えば、適宜の優先順位を設定して処理を行うことが好ましい。これにより、複数の端末処理装置から同時に依頼があった場合でも、適切に処理を行うことができる。
本発明において、第2画像処理部を使用できない状態のとき、前記画像処理制御手段は、使用不能である旨の信号を依頼に係る端末処理装置に返信する返信手段を備えていることが好ましい。
第2画像処理部を使用できない場合は、使用できない旨を返信することで、端末処理装置のオペレータに対して知らせることができる。また、適当なタイミングの後、再度依頼することができる。
上記課題を解決するため本発明に係る端末処理装置は、
画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第1画像処理部と、生成された画像処理データに基づいて露光用画像データを生成する機能を有するハードウェアによる第2画像処理部と、この生成された露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを備えた写真処理装置とネットワークにより接続された端末処理装置であって、
画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第3画像処理部と、
生成された画像処理データを前記第2画像処理部へ送信する画像データ送信部と、
第3画像処理部による画像処理を行うに際し、特定の画像処理について、その処理を第2画像処理部に依頼する画像処理依頼手段と、
第2画像処理部により処理された結果を受け取る処理結果受取手段とを備えていることを特徴とするものである。
かかる端末処理装置を用いることで、前述したような画像処理システムを構成することができる。
本発明において、画像処理の依頼を行い、第2画像処理部を使用できない旨の信号を受け取った場合、前記画像処理依頼手段は、所定時間後に再度同じ依頼を行うことが好ましい。
画像処理の依頼を行って、第2画像処理部を使用できなかった場合は、所定時間後に再度同じ依頼を行うようにする。これにより、第2画像処理部が使用できる状態になれば、直ちに処理を行うことができる。
本発明に係る画像処理システムの好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、システムの概要を示す模式図である。
<画像処理システムの構成>
図1において、画像処理システムは写真処理装置1と端末処理装置2とがネットワーク3により接続されている。ネットワーク3に接続される写真処理装置1の台数は1台又は複数台であり、接続される台数は任意に設定することができる。同じく、ネットワーク3に接続される端末処理装置2の台数も1台又は複数台であり、接続される台数は任意に設定することができる。ネットワーク3は、例えば、イーサネット(登録商標)によるLANにより構築されるが、イーサネット(登録商標)以外のネットワーク3による接続であっても良い。また、ネットワーク3はインターネット4を介してサーバー5とも接続可能に構成されている。
これら写真処理装置1と端末処理装置2により構築される画像処理システムは、例えば、写真店内に設置されるものである。写真処理装置1と端末処理装置2とは、同じフロアーに設置される必要はなく、複数のフロアーに設置することができる。また、写真処理装置1や端末処理装置2の一部を距離的に離れた場所に設置してもよい。
次に、写真処理装置1の機能を簡単に説明する。写真処理装置1は、入力された画像データに基づいて、ペーパー(写真感光材料)の乳剤面に画像を焼付露光させ、写真プリントを作成することができる。写真処理装置1に入力される画像データとしては、写真処理装置1に対して直接的に入力されるものと、ネットワーク3を介して入力されるものがある。すなわち、 写真処理装置1では、少なくとも第1プリントモードと第2プリントモードとを選択的に設定することができる。
第1プリントモードでは、ネットワーク3との接続状態とは関係なく、写真処理装置1単独で写真処理を実行することができる。その代表的な処理として、スキャナー装置6により現像済み写真フィルムのコマ画像を読み取り、取得した画像データを用いて写真プリントを作成する処理があげられる。なお、スキャナー装置6を介して取得された画像データは、ただちに画像露光用として用いられるのではなく、種々の画像処理が行われた後、露光用画像データを生成し、この露光用画像データによりペーパーに対する画像の焼付露光がなされる。写真処理装置1には、画像処理を行うための第1画像処理部10及び第2画像処理部11(図2参照)が設けられている。
一方、第2プリントモードでは、ネットワーク3を介して転送されてくる画像データ(及び画像処理データ)が入力される。第1プリントモードの場合と同様に、この画像データに基づいて露光用画像データを生成し、写真プリントが作成される。第2プリントモードでは、ネットワーク3に接続されている端末処理装置2から画像データ(画像処理データ)が転送されてくる。
ここで、端末処理装置2の機能を簡単に説明する。端末処理装置2は、例えば、汎用のパソコンシステムにより構成することができる。端末処理装置2で取り扱う画像データは、デジタルカメラの記憶メディア(スマートメディア(登録商標)、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリースティック(登録商標)等) やCD−R、MO等の記録媒体に格納された画像データであり、これらの媒体から画像データを取得するためのドライブ装置が設けられている。
また、写真処理装置1と同様に、端末処理装置2にも画像処理を行うための第3画像処理部が設けられている。したがって、端末処理装置2から入力された画像データを写真処理装置1に転送する場合は、第3画像処理部で画像処理された結果得られた画像処理データが転送されることになる。詳しくは後述するが、端末処理装置2における画像処理は、ソフトウェアによるものが基本であるが、写真処理装置1の機能を利用してハードウェアによる画像処理を行うこともできる。
本発明に係る画像処理システムは、インターネット4を介してサーバー5にも接続可能に構成されており、このサーバー5により、一般ユーザーからのプリント注文をオンラインで受けることができる。すなわち、 ユーザーは、自分のパソコンを使用して、写真プリントを作成したい画像データをサーバー5にアップロードする。写真店では、サーバー5にアップロードされている画像データを適宜のタイミングでダウンロードして、写真プリントを作成することができる。また、サーバー5には、オンラインアルバムをユーザーに対して提供する機能も有する。なお、ダウンロードした画像データは、例えば、端末処理装置2内に保存される。
<画像処理システムの機能ブロック構成>
<写真処理装置の機能ブロック構成>
次に、画像処理システムの主要な機能を図2及び図3のブロック図を用いて説明する。まず、図2により、写真処理装置1の主要な機能を説明する。
スキャナー装置6は、現像済みの写真フィルムに形成されているコマ画像から画像データを取得するための装置である。図示はしないが、画像データ読み取り用の光源やCCDラインセンサー等が設けられている。写真フィルム以外の媒体からも画像データを取得可能であり、そのための画像入力装置7が設けられている。画像入力装置7は、後述する端末処理装置2と同様に各種記録媒体に格納された画像データを取得することができる。スキャナー装置6や画像入力装置7を介して取得された画像データは、画像データ記憶部8に一旦記憶・保持される。なお、写真処理装置1には、画像入力装置7の機能はなくてもよい。同じ機能を端末処理装置2にも備えさせているからである。
第1画像処理部10は、画像データに対する画像処理を行う機能を有しており、ソフトウェアにより構成される。第1画像処理部10は、GUI11と、画像処理手段12と、ハード制御手段13により構成される。GUI11は、グラフィカル・ユーザー・インターフェイスであり、モニター画面を通じて画像処理に関するデータ入力操作等を行うことができる。画像処理(プレジャッジ)を行うときの画面構成例に関しては後述する。第1画像処理部10の基本的な機能は、オペレータによるプレジャッジを適切に行うことであり、プレジャッジの結果、オペレータの操作を介して補正データが入力される。入力された補正データは、補正データ記憶部17に保存される。画像データ記憶部8と補正データ記憶部17を合わせてデータ記憶部18と定義する。
ハード制御手段13は、ハードウェアにより構成される第2画像処理部20(画像処理基板)に対する制御を行う機能である。第1画像処理部10において画像処理された結果得られた画像処理データは、第2画像処理部20に転送されて、露光用画像データが作成されることになる。ここで画像処理データは、少なくとも画像データと補正データにより構成されるものであり、画像データとしては、スキャナー装置6や画像入力装置7から取得されたオリジナルの画像データをそのまま第2画像処理部20に送信させることができる。
なお、第1画像処理部10で画像処理を行った場合、これを直ちに画像処理基板20に送ってプリント処理を行ってもよいが、あとで適当な時間帯に行うようにすることもできる。そこで、オーダデータ蓄積部9にデータを蓄積するように構成されている。オーダーの概念については、写真店において適宜設定することができるものであるが、例えば、写真フィルム1本、記録媒体1個を1オーダーとして扱うことができる。オーダデータ蓄積部9には、画像データと補正データが保存され、これらのデータにはオーダーIDが付与されオーダー単位で管理される。
また、第1画像処理部10で画像処理を行い、直ちにプリント処理を行うような場合であっても、データをオーダデータ蓄積部9に蓄積しておくようにしている。これは、一度プリント処理を行った場合でも、焼き直し処理や焼き増し処理を行うことがあるので、オーダデータとして保存しておくことが好ましい。画像データと補正データとを対応付けて保存しておけば、焼き直し処理等を行う場合に同じ画像処理を繰り返して行う必要がなく、画像処理を行った結果を補正データとして残しているので、再度活用することができる。なお、焼き直し処理とは、仕上がりの写真プリントの品質がよくない場合に、オペレータの判断で再度プリント処理を行うものをいい、焼き増し処理(リオーダー処理)とは、顧客からの依頼に応じて同じプリントの作成処理を行うものをいう。従って、プリント処理を行っても画像データや補正データを削除してしまうのではなく、前述したように、オーダデータ蓄積部9にデータを蓄積・保存する。
また、第1画像処理部10における画像処理やプリント処理を行う場合には、種々の設定データを予め設定しておく必要がある。設定データは、設定データファイル保存部14に保存される。設定データとしては、例えば、プリントチャンネルに関するデータがあげられる。プリントチャンネルとは、写真プリント作成のために使用するペーパーの種類(面質やメーカーなど)、プリントサイズ、画像データの取得元(デジタルカメラからのデータかネガフィルムからのデータか等)等を登録したものである。したがって、デジタルカメラから取得された画像データに基づいて、特定のプリントサイズの写真プリントを作成しようとする場合は、それに適したプリントチャンネルを選択する必要があり、そのためには、そのようなプリントチャンネルを予め設定しておく必要がある。その他の設定データとしては、画像処理作業でキーボードから補正データを入力する場合のキー操作1回あたりの変化量があげられる。例えば、キーボードの特定のキーを1回押すと、Y色が「+1」だけ変化するところを「+1.5」変化するように設定することもできる。
次に、第2画像処理部20について説明する。第2画像処理部20は、受信メモリ21と画像処理手段22と送信メモリ23とファームウェア24とが設けられている。第2画像処理部20は、実際に露光用に使用される画像データを生成する機能を有する。受信メモリ21は、送信されてきた画像データ及び補正データを受け取る。画像処理手段22は、第1画像処理部10の画像処理手段12とは異なり、ハードウェアによるものである。補正データに基づいて、ファームウェア24による処理内容を設定することができ、これに基づいて露光用画像データを生成するための処理が行われる。以上のように、ハードウェアを中核として第2画像処理部20が構成されているので、第2画像処理部20による画像処理は高速に処理される。
この画像処理手段22において行われる画像処理は、補正データに基づいて行う色・濃度が補正された形の補正画像データを生成するだけでなく、作成するべきプリントサイズと同じサイズのデータとなるような拡大処理、あるいは、画像の縦横を変換する回転処理、必要に応じて行われる赤目補正や逆光補正等の特殊補正、仕上がりの写真プリントの色合いとモニター画面における色合いを合わせるためのカラーマッチング補正、現像処理液の種類や経時変化を考慮した補正等があげられる。また、JPEG等の圧縮ファイル形式の画像データをビットマップに展開する処理も行われる。画像処理手段22により処理された結果得られた露光用画像データは、送信メモリ23に送られる。
上記ファームウェア24は、ハードウェアである第2画像処理部20に付随するソフトウェアの一種であり、適宜のタイミングでバージョンアップされ更新される。
第2画像処理部20に送信されてくるデータは、写真処理装置1の内部で作成されたものと、ネットワーク3を経由して送信されてくるものがある。そこで処理選択手段25を設けており、いずれか一方からの画像処理データを受け付けることができる。既に説明したように、写真処理装置1は第1プリントモードと第2プリントモードを選択的に設定することができ、第1プリントモードでは写真処理装置内部で生成した画像処理データを受け付け、第2プリントモードではネットワーク3からの画像処理データを受け付けてプリント処理を実行する。なお、処理選択手段25は、ソフトウェア的に機能を切り換えるものであり、図2では概念的に示すものである。モードの切り換えは、モニター15にモード設定画面を表示させ、いずれかのプリントモードを選択することができる。
データ送受信部26は、ネットワーク3に接続される端末処理装置2との間でデータのやり取りを行う機能を有する。プリント処理受付手段26aは、ネットワーク3に接続された端末処理装置2からのプリント作成処理の依頼を受け付ける。プリント処理の依頼を受け付けた場合、画像処理データ(オリジナル画像データ+補正データ)を第2画像処理部20へ転送するように制御する。あるいは、オーダデータ蓄積部9に一旦画像処理データを蓄積し、適宜のタイミングでプリント処理を開始するようにしてもよい。
画像処理受付手段26bは、端末処理装置2からの特定の画像処理の依頼を受け付ける機能を有する。後述するが、端末処理装置2には、ハードウェアによる画像処理部は設けられておらず、ハードウェアによる画像処理が必要な場合は、そのデータが端末処理装置2から送信されてくる。受け付けられたデータは、第2画像処理部20へと転送されることになる。処理結果送出手段26cは、画像処理受付手段26bで受け付けられた画像処理の依頼に係るデータが第2画像処理部20で処理された場合、その処理結果を端末処理装置2へと送り返す機能を有する。
画像処理制御手段27は、端末処理装置2から画像処理の依頼があった場合に、第2画像処理部20に対する制御を行う機能を有する。監視手段27aは、第2画像処理部20の稼動状況を監視する。第2画像処理部20が完全に使用されており、全く使用できない状態か、一部使用されているが、画像処理の依頼が可能な状態であるかなどを監視する。この監視結果に基づいて、端末処理装置2からの依頼を直ちに処理すべきか否かを判定する。
調整手段27bは、ネットワーク3に接続される複数の端末処理装置2からの画像処理の依頼があった場合、どちらを先に処理すべきかを調整する機能を有する。例えば、時間的に先に依頼のあったほうを先に処理するように調整できる。また、予め優先順位を設定しておき、これに基づいて処理順番を調整することができる。これにより、適切に画像処理の依頼を処理することができる。この場合も、監視手段27aによる監視結果を考慮した上で調整することができる。
返信手段27cは、監視手段27aによる監視結果の内容を端末処理装置2に対して返信する機能を有する。例えば、第2画像処理部20が写真処理装置1のプリント処理のために使用できない状態であれば、その旨の信号を生成し、データ送受信部26を介して端末処理装置2に対して返信することができる。また、使用できない状態が継続する時間を予測して返信するようにしてもよい。
次に、写真処理装置のプリンタプロセッサー部の構成を簡単に説明する。ペーパーマガジン30には、写真感光材料である長尺状ペーパーがロールに巻き取られた形態で収容されている。ペーパーマガジン30は、写真処理装置1に複数台取り付けることもできる。これにより、ペーパーサイズの異なるものを複数種類予め用意しておくことができる。ペーパーマガジン30から引き出されたペーパーは、所定の搬送経路に沿って搬送されるように構成され、搬送経路途上に設けられたペーパーカッター31により、所定のプリントサイズに切断される。切断されたペーパーは、露光エンジン32(画像露光部に相当) に搬送される。露光エンジン32は、第2画像処理部20の送信メモリ23から転送されてきた露光用画像データを用いて、ペーパーの乳剤面の画像を露光形成する。露光エンジン32は、一定速度で副走査方向に搬送されるペーパーに対して、露光光を主走査方向に走査することで潜像を形成させる。露光エンジン32としては、種々の構造のものを採用することができ、例えば、レーザーエンジン、PLZTエンジン、CRTエンジン等を採用することができる。
露光エンジン32により画像を焼付露光されたペーパーは、現像処理部33に送り込まれ画像処理が施された後、乾燥処理部34で乾燥処理が施され、ペーパー排出部35から仕上がりの写真プリントが装置外部に排出される。排出された写真プリントは、1オーダー単位で不図示の集積部に集積される。
<端末処理装置の機能ブロック構成>
次に、端末処理装置2の機能を図3のブロック図により説明する。写真処理装置1と同様に画像処理を行うための第3画像処理部40が設けられている。この第3画像露光部40は、ソフトウェアにより構成されるものであり、GUI41と、画像処理手段42と、ネットワーク制御手段43として機能するモジュールを備えている。このGUI41と画像処理手段42については、写真処理装置1の第1画像処理部10のGUI11及び画像処理手段12と同じ機能を有する。すなわち、 写真処理装置1と端末処理装置2では、ハード制御手段13とネットワーク制御手段43のモジュールを除いて同じソフトウェアを使用している。同じソフトウェアとすることで、写真処理装置1と端末処理装置2とで同じプレジャッジ作業を可能にしている。端末処理装置2において得られた画像処理データ(補正データ)及び画像データは、ネットワーク制御手段43(画像処理データをネットワークへ送出するデータ送出手段に相当)の機能に基づいて、ネットワーク3を経由して写真処理装置1に転送することができる。
画像処理(プレジャッジ)やその他の写真処理作業を行うため、モニター44とキーボード45が設けられている。また、設定データファイル保存部46には設定データファイルが保存されており、基本的にこのファイルは写真処理装置1に保存されている設定データファイルと同じものが使用される。これにより、写真処理装置1と端末処理装置2とで同じ条件下で画像処理等の作業を行うことができ、写真処理装置1と端末処理装置2のいずれで画像処理を行ったとしても、同じ品質の写真プリントが得られるようにしている。
画像処理依頼手段53は、特定の画像処理に関して写真処理装置1の第2画像処理部20に依頼する機能を有する。第3画像処理部40による画像処理(プレジャッジ)は、ソフトウェアにより行われるが、画像処理の内容によってはハードウェアを利用した方が好ましい場合や、ハードウェアを用いないとできないような場合もある。かかる場合、ハードウェアにより構成される第2画像処理部20を利用して画像処理を行う。プレジャッジにおいて、ハードウェアを利用したほうがよい画像処理としては、赤目補正、逆光補正などの特殊補正や、証明写真作成やアルバム写真作成などのテンプレートを利用した画像処理である。
処理結果受取手段54は、画像処理を写真処理装置1に依頼した場合、第2画像処理部20により行われた処理結果を受け取る機能を有する。第3画像処理部40は、受け取った処理結果に基づいて、モニター44の画面に反映させる。
画像入力装置47は、デジタルカメラの記憶メディアやその他の記録媒体から画像データを取得するための装置である。入力された画像データは、一旦画像データ記憶部48に記憶される。第3画像処理部40による画像処理の作業は、すでに写真処理装置1のところで説明したのと同じであり、モニター画面の構成例も写真処理装置1と同じにすることができる。第3画像処理部40による画像処理により得られた補正データは、補正データ記憶部49に一旦保存される。画像データ記憶部48と補正データ記憶部49については、図2における画像データ記憶部8及び補正データ記憶部17と同じである。また、画像データ記憶部48及び補正データ記憶部49とを合わせてデータ記憶部51と定義する。
以上のように、第2画像処理部40による画像処理で得られた画像処理データにより写真プリントが作成されることになるが、直ちにプリント処理を行う必要はなく、データを蓄積しておいて、後でプリント処理をまとめて行うようにすることもできる。そのために、オーダデータ蓄積部50が設けられており、ここにオーダデータを蓄積しておくことができる。これは、図2のオーダデータ蓄積部9の場合と同じである。すなわち、 画像データと種々の補正データが蓄積・保存され、焼き直し処理や焼き増し処理に容易に対応することができる。
保存されるデータは、画像データと補正データの他に、画像ファイル名や入力メディアのタイプ(種類)についても保存される。また、データはオーダー単位で管理するため、オーダーを特定するIDや、必要に応じて顧客情報も保存される。
端末処理装置2では、写真処理装置1における稼動状況とは関係なく、画像処理作業を集中的に行うことができる。端末処理装置2で画像処理を行っている間も、写真処理装置1はこれとは切り離してプリント処理を行うことができるので、画像処理システム全体の処理効率が向上する。また、写真処理装置1の電源がOFFになっていたとしても、端末処理装置2だけで画像処理を行うことができる。例えば、写真処理装置1が稼動していない夜間にまとめて画像処理を行って、オーダデータを蓄積しておき、翌朝まとめてプリント作成処理を行うようにできるので、作業効率を高めることができる。
<プレジャッジ画面>
次に、プレジャッジを行う場合の画面構成例を説明する。画面構成例は、写真処理装置1の場合も端末処理装置2の場合も同じである。以下、端末処理装置2の場合を例に挙げて説明する。画像入力装置47により画像データを入力すると、その画像がモニター44に表示される。図4は、6コマ分の画像を表示された表示例を示している。オペレータは、この画像を見ながら適切な色・濃度の写真プリントが作成できるか否かを判断する。このようなプリント前段階の作業をプレジャッジと称し、図4に示す画面をプレジャッジ画面と称する。
6コマの画像のうちの作業対象となっている画像エリア60は、太い黒枠61で囲まれている。また、画像エリア60の内側には、プリント領域をあらわすプリント枠62が示されている。また、プリントサイズ表示エリア63には、プリントサイズが表示されており、ここに表示されるプリントサイズに対応したプリント枠62が示されることになる。図例では、プリントサイズとして「C」(クラシカルサイズ)が示されている。なお、プリント枠62としては、指定されたプリントサイズに対応したプリント枠62がデフォルトとして表示される。プリントサイズの指定は、例えば、プレジャッジ作業を行う前に指定することができる。プリントサイズの設定変更はプレジャッジ画面で行うことができる。ファイル名表示エリア65には、画像のファイル名が表示される。写真フィルムのコマ画像を読み取る場合、ファイル名は自動的に付与される。
色・濃度補正エリア64には、Y,M,Cの3色の補正データを入力するためのエリアと、濃度の補正データを入力するためのエリアとが設けられている。オペレータは、表示された画像を見ながら、補正を行った方がよい場合は、必要に応じて補正データの入力を行う。ボタン66は、特殊補正を行うための画面を起動させるためのもので、色・濃度の補正の他に赤目補正や階調補正等の特殊補正を行いたい場合は、このボタン66をクリックすれば特殊補正のための画面に移行する。プリント枚数表示エリア67には、画像のプリント枚数が表示されており、デフォルトとしては1枚が設定されている。
次に図5に示す1コマ拡大表示画面について説明する。図4において選択されている画像をダブルクリックすることで(他の方法でもよい)、図5の表示画面に移行する。プリント枠62が表示されており、これは図4に示されているのと同じ位置・大きさである。
ズーム率設定エリア70では、プリント枠62の大きさを拡大縮小設定することができる。この数値(ズーム値)を大きくすると、画像の大きさが大きくなり、逆にすれば、画像の大きさは小さくなる。画像回転設定エリア71では、プリント枠に対して画像を回転させることができる。なおボタン72を利用すれば、−90゜、180゜、+90゜の回転操作については、1クリックで行うことができる。位置調整カーソル73によりプリント枠62に対する画像の位置を上下左右に移動させることができる。これにより、プリントされる領域を微調整することができる。
左右反転ボタン74は、画像の左右を反転させる操作を行うことができる。上下反転ボタン75は、画像の上下を反転させる操作を行うことができる。赤目補正ボタン76は、赤目補正を行うためのクリックボタンである。ボタン77は、図4のボタン66と同じ機能である。色・濃度補正エリア78は、図4で説明したのと同じ機能を有する。
OKボタン79をクリックすれば、1コマ拡大画面で作業した内容が保存される。プリント領域の設定データも画像データと共に保存される。これら設定した内容は、補正データに相当するものであり、補正データ記憶部49に保存される。キャンセルボタン80をクリックすれば、1コマ拡大画面で設定したデータがキャンセルされる。OKボタン79をクリックすれば、図4の6コマ表示画面に戻ることができ、次のコマ画像に関する作業に移行することができる。
<画像処理の手順>
次に、プレジャッジにおける画像処理の手順を図6、図7のフローチャートを用いて説明する。まず、画像入力装置47を介して画像データを取り込む(#1)。取り込まれた画像データは、モニター44の画面に表示される(#2)。画面の構成例は、図4で説明した通りである。次に、図5で示したような1コマ拡大画面に移行する(#3)。以下は、赤目補正を行うものと仮定して説明する。そのためにボタン76をクリックして赤目補正を選択する(#4)。
画像補正のための操作が行われた場合、処理を写真処理装置1に依頼するか否かを判定する(#5)。赤目補正は、写真処理装置1に依頼すべき処理であるから、依頼をするためのデータを生成する。赤目補正を行う場合は、オリジナルの画像データを送信する。また、画像データと合わせて、赤目補正の依頼であることを表わす信号もあわせて送信する(#6)。データの送信により、写真処理装置1の第2画像処理部20において、画像処理が行われる。処理が終了すると、写真処理装置1から処理結果が送信されてくる。処理結果を受け取ると(#7)、処理結果がモニター画面に反映され表示される(#8)。これにより、赤目補正された結果を画面上で確認することができる。なお、図4や図5に表示される画像は、オリジナルの画像データよりもデータサイズの小さなサムネイル画像であり、写真処理装置1からの処理結果として、プレジャッジ画面に表示させるサムネイル画像データを送り返すようにしてもよい。
ステップ#5で写真処理装置1に処理を依頼しないような画像補正であれば、第3画像処理部40の機能を用いてソフトウェアにより処理を行うことができる。その場合も、同じように処理結果を表示させることができる(#8)。他の処理を続行する場合は、ステップ#2に戻り、他の種類の画像補正や、他のコマ画像についての画像補正を行う(#9)。
次に、図7のフローチャートにより、依頼を受けた写真処理装置1の側の処理手順を簡単に説明する。まず、画像処理受付手段26bにより処理依頼のデータを受け取る(#10)。そして、監視手段27aの機能に基づいて、第2画像処理部20が使用可能であるかどうかを判定する(#11)。使用可能でなければ、使用可能な状態になるまで待機する。使用可能であれば、調整が必要か否かを判定する。複数の端末処理装置2から処理の依頼があった場合は、調整が必要であり、予め設定したルールに基づいて順番に処理を行う(#13)。
次に、依頼に係る画像処理を第2画像処理部20の機能を用いて行う(#14)。依頼が赤目補正である場合、送信されてきたオリジナルの画像データを用いて、人間の赤目の位置や顔の位置を自動的に認識する処理を行う。処理結果としては、赤目の位置を抽出した上で、実際に赤目補正を行い、補正された画像データを送り返すことができる(#15)。この場合、モニター画面に表示させるためのサムネイル画像で送信するようにすれば、データ量を少なくできるので好ましい。また、画像データを送信するのではなく、赤目の位置や顔の位置などの座標データのみを送り返すようにしてもよい。端末処理装置2では、この位置データを用いて、第3画像処理部40の機能により表示のためのサムネイル画像を生成することができる。
図7に示す処理は、写真処理装置1や端末処理装置2のオペレータには意識されない形で実行される。すなわち、端末処理装置2のオペレータにとって、写真処理装置1に依頼するか否かという処理は、意識することなく行われ、何れの場合も同じような操作勝手で行うことができる。また、写真処理装置1のオペレータにとっても、端末処理装置2からの依頼があったか否かについては、全く意識することなく自分の行う処理を行うことができる。監視手段27aの機能により、画像処理の依頼があったとしても、作業効率が低下してしまうようなことはない。
<別実施形態1>
上記説明では、写真処理装置1に依頼する処理として赤目補正を例にあげて説明したが、これに限定されるものではない。どのような処理を依頼するかについては、第3画像処理部40の機能に鑑みて、適宜設定することができる。
本発明に係る写真処理装置は、画像処理部と画像露光部が一体化された装置でなくても良い。例えば、図1ではスキャナー装置6は写真処理装置本体と切り離された構造になっているが、これと同じように画像処理部と画像露光部とを切り離した構造としても良い。切り離した場合は、通信回線により接続がされる。
端末処理装置2は、汎用のコンピュータ(パソコン)により構成することができるが、これに限定されるものではなく、特定の機能に特化したコンピュータにより構成してもよい。
本実施形態において、端末処理装置2はソフトウェアによる第3画像処理部40しか備えていないが、写真処理装置1と同様にハードウェアによる第4画像処理部を備えていてもよい。この場合、第4画像処理部は、写真処理装置1の第2画像処理部20と全く同じ機能でもよいし、一部の機能のみを備えた構成でもよい。
画像処理システムの概要を示す模式図 写真処理装置の構成を示す機能ブロック図 端末処理装置の構成を示す機能ブロック図 プレジャッジ画面(6コマ表示)の構成例を示す図 プレジャッジ画面(1コマ拡大表示)の構成例を示す図 写真処理装置に画像処理を依頼する場合の手順を示すフローチャート(端末処理装置側) 写真処理装置に画像処理を依頼する場合の手順を示すフローチャート(写真処理装置側)
符号の説明
1 写真処理装置
2 端末処理装置
3 ネットワーク
10 第1画像処理部
12 画像処理手段
20 第2画像処理部
22 画像処理手段
26 データ送受信部
26a プリント処理受付手段
26b 画像処理受付手段
26c 処理結果送出手段
27 画像処理制御手段
27a 監視手段
27b 調整手段
27c 返信手段
40 第3画像処理部
42 画像処理手段
52 データ送受信部
53 画像処理依頼手段
54 処理結果受取手段

Claims (7)

  1. 画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第1画像処理部と、生成された画像処理データに基づいて露光用画像データを生成する機能を有するハードウェアによる第2画像処理部と、この生成された露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを備えた写真処理装置と、
    この写真処理装置とネットワークにより接続され、画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第3画像処理部と、生成された画像処理データを前記第2画像処理部へ送信する画像データ送信部とを備えた端末処理装置とから構成され、
    端末処理装置は、第3画像処理部による画像処理を行うに際し、特定の画像処理について、その処理を第2画像処理部に依頼する画像処理依頼手段と、第2画像処理部により処理された結果を受け取る処理結果受取手段とを備えていることを特徴とする画像処理システム。
  2. 画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第1画像処理部と、
    生成された画像処理データに基づいて露光用画像データを生成する機能を有するハードウェアによる第2画像処理部と、
    この生成された露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを備えた写真処理装置であって、
    ネットワークを介して接続された端末処理装置から特定の画像処理の依頼を受け付ける画像処理受付手段と、
    受け付けた画像処理の依頼を第2画像処理部により実行させる画像処理制御手段と、
    処理された結果を端末処理装置に送り返す処理結果送出手段とを備えていることを特徴とする写真処理装置。
  3. 前記画像処理制御手段は、第2画像処理部の使用状況を監視する監視手段を備えており、使用可能なときに依頼に係る画像処理を実行させることを特徴とする請求項2に記載の写真処理装置。
  4. ネットワークを介して接続された複数の端末処理装置から画像処理の依頼を受け付けた場合、前記画像処理制御手段は、処理の順番を調整する調整手段を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の写真処理装置。
  5. 第2画像処理部を使用できない状態のとき、前記画像処理制御手段は、使用不能である旨の信号を依頼に係る端末処理装置に返信する返信手段を備えていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の写真処理装置。
  6. 画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第1画像処理部と、生成された画像処理データに基づいて露光用画像データを生成する機能を有するハードウェアによる第2画像処理部と、この生成された露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを備えた写真処理装置とネットワークにより接続された端末処理装置であって、
    画像処理データを生成する機能を有するソフトウェアによる第3画像処理部と、
    生成された画像処理データを前記第2画像処理部へ送信する画像データ送信部と、
    第3画像処理部による画像処理を行うに際し、特定の画像処理について、その処理を第2画像処理部に依頼する画像処理依頼手段と、
    第2画像処理部により処理された結果を受け取る処理結果受取手段とを備えていることを特徴とする端末処理装置。
  7. 画像処理の依頼を行い、第2画像処理部を使用できない旨の信号を受け取った場合、前記画像処理依頼手段は、所定時間後に再度同じ依頼を行うことを特徴とする請求項6に記載の端末処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016136680A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 キヤノン株式会社 画像処理システム、画像処理装置、制御方法、及びプログラム

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