JP2005175617A - 画像処理システム及び写真処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 写真処理装置と端末処理装置の双方で画像処理を行う場合の環境を設定した設定データの取得や変更を簡単に行うことができる画像処理システムを提供する。
【解決手段】 画像処理を行う機能を有する第1画像処理部10と露光用画像データに基づいてペーパーに画像を焼付露光する露光エンジン32とを有する写真処理装置1と、画像処理を行う機能を有する第2画像処理部40を備えた端末処理装置2と、写真処理装置1と、端末処理装置2とを接続するネットワーク3とを備え、写真処理装置1は、画像処理を行うための環境を設定する環境設定手段10aと、環境設定手段10aにより設定された設定データを保存しておく第1設定データ保存部14とを備え、端末処理装置2は、第1設定データ保存部14に保存されている設定データを取得する設定データ取得手段40aと、取得した設定データを保存しておく第2設定データ保存部46とを備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、入力された画像データに対して画像処理を行う機能を有する第1画像処理部、及び、露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを有する写真処理装置と、入力された画像データに対して画像処理を行う機能を有する第2画像処理部を備えた端末処理装置と、1台又は複数台の前記写真処理装置と、1台又は複数台の前記端末処理装置とを接続するネットワーク手段とを備えた画像処理システム、及びこのシステムに用いられる写真処理装置及び端末処理装置に関するものである。
かかる写真処理装置における、写真処理の概略手順を説明する。写真処理装置では、入力された画像データに対して適宜の画像処理を行い、この画像処理により得られた画像処理データに基づいて露光用画像データを生成する。入力される画像データの種類は種々のものがあり、ネガフィルムやポジフィルムのような写真フィルムをスキャニングすることで得られる画像データの他に、デジタルカメラの記憶メディア(スマートメディアTM、コンパクトフラッシュTM、メモリースティックTM等) やCD−R、MO等の記録媒体から入力される画像データがある。写真処理装置内に取り込まれた画像データに対しては種々の画像処理が施されるが、その代表的なものは色・濃度の補正である。
そのため、入力された画像データは、色・濃度のチェックを行うためにモニター画面に表示される。通常モニター画面には、複数枚の画像が表示され、オペレータは表示された画像を見ながら適切な色・濃度で写真プリントが作成されるか否かを判定する。適切な色・濃度ではプリントされないと判断した場合には、色の補正データや濃度の補正データを適宜入力する。写真処理装置に備えられた画像処理部では、上記のように得られた補正データと入力された画像データに基づいて露光用画像データを生成する。
露光用画像データは、露光エンジン(画像露光部を構成する) に転送されて、写真感光材料の乳剤面に画像を焼付露光する。露光エンジンは、露光用画像データに基づいて、露光光を走査することで画像を写真感光材料に形成させる機能を有する。露光エンジンとしては、例えば、レーザー光を走査することで画像を形成するレーザーエンジンが一例としてあげられる。画像が焼付露光された写真感光材料は、現像処理部に送り込まれ、現像処理及び乾燥処理が施された後、仕上がりの写真プリントとして装置外部に排出される。
以上のように写真処理装置では、入力された画像データに対して画像処理を行う機能と、生成された露光用画像データを用いてプリント作成を行う機能とが備えられているが、実質的に画像処理の作業と並行させてプリント作成処理を行うことができないという問題がある。すなわち、 仮に画像処理作業を行っている間もプリント作成処理を行わせようとすると、CPUに多大な負荷をかけてしまうことになるため、写真処理装置を操作するオペレータの作業がスムーズに行うことができなかったり、写真処理装置内部の制御が適切なタイミングでできなくなり、処理の信頼性が低下するという問題が生じる。したがって、実質的には、画像処理とプリント処理とを同時並行して行うことができず、そのために写真処理装置の稼働率が低下し、その結果、オペレータの作業効率も低下している。
一方、受付端末装置と写真処理装置とをネットワーク手段により接続した写真プリント作成システムが知られている(例えば、本出願人による下記特許文献1)。このシステムでは、写真プリントを作成する写真処理装置と、端末コンピュータとがネットワーク手段により接続されている。写真処理装置では、主に現像済み写真フィルムからの画像データが入力され、端末コンピュータからはデジタルカメラ等の記録媒体からの画像データが入力される。このように画像データの種類に応じて受付作業を分散させているので、受付処理に関する作業効率を上げることはできる。
上記端末コンピュータにより受け付けられた画像データは、写真処理装置に転送され写真プリントが作成されることになるが、画像処理作業については既に説明したように、写真処理装置で集中的に行われている。したがって、受付処理の効率は改善されてはいるが、画像処理とプリント処理の同時並行処理を行うことができないため、写真処理装置の稼働率が低下していることについては変わりがない。
そこで、写真処理装置で画像処理を集中的に行わずに、写真処理装置とネットワーク手段により接続された端末処理装置(端末コンピュータ)に画像処理機能を備えさせる構成が考えられる。すなわち、 端末処理装置で画像処理を行い、その結果得られたデータを写真処理装置に転送し、写真処理装置で写真プリントを作成するという構成である。このように、写真処理装置で行っている画像処理をネットワークに接続された端末処理装置で行うことで、一箇所で集中的に行っていた処理を分散することでシステム全体の処理効率を上げることができるという利点がある。
一方、画像処理部で画像処理を行う場合には、画像処理を行うための環境を予め設定するようにしており、この設定データを例えば、設定データファイルという形で保存している。設定データの一例をあげると、例えば、プリントチャンネルに関するデータがあげられる。プリントチャンネルとは、写真プリント作成のために使用するペーパーの種類(面質やメーカーなど)、プリントサイズ、画像データの取得元(デジタルカメラからのデータかネガフィルムからのデータか等)等を登録したものである。したがって、デジタルカメラから取得された画像データに基づいて、特定のプリントサイズの写真プリントを作成しようとする場合は、それに適したプリントチャンネルを選択する必要があり、そのためには、そのようなプリントチャンネルを予め設定しておく必要がある。
したがって、写真処理装置と端末処理装置で画像処理を行う場合には、環境条件を同じにしておく必要がある。例えば、両者でチャンネルの設定内容が異なっていると、端末処理装置側で意図したのとは異なる結果のプリントが作成されてしまう可能性がある。例えば、端末処理装置の4チャンネルと写真処理装置の4チャンネルとで異なるプリントサイズが設定されていると、意図しないサイズのプリントが作成されてしまうことになる。したがって、端末処理装置の画像処理を行った結果得られる画像処理データを写真処理装置に転送してプリント処理を行う場合には、端末処理装置と写真処理装置の設定データ(環境条件)をあわせておく必要がある。
しかしながら、この設定データとして設定すべき項目は多岐にわたるため、写真処理装置に設定されている内容をオペレータが確認しながら、端末処理装置に設定データを入力しなおすのは作業が煩雑である。また、ネットワークに接続される端末処理装置の台数が増えてくると、台数に比例して設定作業時間が増大する。また、設定データの内容は固定されるものではなく、オペレータの都合や環境の変化に応じて変更されることが多い。このように設定データの内容が変更されるたびに、各端末処理装置でも同じように設定データの変更をしなおすのは極めて煩雑な作業となる。
特開2003−241935号公報 (図1、図2等)
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、写真処理装置と端末処理装置の双方で画像処理を行う場合の環境を設定した設定データの取得や変更を簡単に行うことができる画像処理システム、及び、このシステムに用いられる写真処理装置及び端末処理装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る画像処理システムは、
入力された画像データに対して画像処理を行う機能を有する第1画像処理部、及び、露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを有する写真処理装置と、
入力された画像データに対して画像処理を行う機能を有する第2画像処理部を備えた端末処理装置と、
1台又は複数台の前記写真処理装置と、1台又は複数台の前記端末処理装置とを接続するネットワーク手段とを備えた画像処理システムであって、
前記写真処理装置は、
画像処理を行うための環境を設定する環境設定手段と、
環境設定手段により設定された設定データを保存しておく第1設定データ保存部とを備え、
前記端末処理装置は、
前記第1設定データ保存部に保存されている設定データを取得する設定データ取得手段と、
取得した設定データを保存しておく第2設定データ保存部とを備えていることを特徴とするものである。
この構成による画像処理システムの作用・効果について説明する。この画像処理システムは、1台以上の写真処理装置と1台以上の端末処理装置とがネットワーク手段により接続されている。写真処理装置には第1画像処理部が設けられ、端末処理装置には第2画像処理部が設けられる。写真処理装置に入力された画像データは、写真処理装置に設けられた第1画像処理部で画像処理されることになるが、端末処理装置に入力された画像データについては、端末処理装置に設けられた第2画像処理部にて画像処理を行うことができる。このように構成することで、端末処理装置側で画像処理作業を集中的に行い、これと並行して写真処理装置では他のオーダーのプリント処理を行うことができる。端末処理装置で画像処理された結果得られた画像処理データは、写真処理装置に転送することでプリント作成を行うことができる。
写真処理装置には、画像処理を行うための環境を設定する環境設定手段が設けられ、設定された設定データは第1設定データ保存部に保存される。一方、端末処理装置には、設定データ取得手段が設けられており、写真処理装置に設定されている設定データを取得することができる。この取得した設定データは、第2設定データ保存部に保存される。したがって、端末処理装置のオペレータは、写真処理装置に設定されている設定データを確認しながら、わざわざ設定データを入力しなおす必要がない。端末処理装置に設けられた設定データ取得手段の機能に基づき、写真処理装置に設定している設定データを取得できるので、オペレータの作業が簡素化されると共に、同じ環境状態を容易に設定することができる。その結果、写真処理装置と端末処理装置の双方で画像処理を行う場合の環境を設定した設定データの取得や変更を簡単に行うことができる画像処理システムを提供することができる。
なお、設定データを取得する場合は、第1設定データ保存部に保存されているデータをすべて取得してもよいし、更新する場合は、更新されたデータ部分のみを取得するようにしてもよく、特定のデータ取得形態に限定されるものではない。
本発明において、前記設定データ取得手段は、端末処理装置を立ち上げた時に設定データを取得するように構成されていることが好ましい。
端末処理装置の立ち上げ時に取得することで、画像処理を行う前に、確実に最新の設定データを取得することができる。
本発明において、前記設定データ取得手段は、オペレータの指令入力に基づいて設定データを取得するように構成されていることが好ましい。
端末処理装置を立ち上げた以後、写真処理装置側で設定データの変更を行うことがある。このような場合であっても、オペレータが適宜指令入力を行うことで、設定データを適宜のタイミングで取得することができる。
本発明として、設定データの内容を端末処理装置側から変更できないように構成されていることが好ましい。
端末処理装置側で自由に設定データの内容を変更できるとすると、写真処理装置と端末処理装置とを同じ環境条件にすることを保証できなくなる。したがって、端末処理装置の設定データは、必ず写真処理装置から取得するように構成することで、確実に同じ環境にすることができる。
本発明として、写真処理装置側で設定データの内容が更新された場合に、更新されたことを端末処理装置側に通知するための更新通知手段が写真処理装置に設けられていることが好ましい。
写真処理装置側で設定データの内容が更新された場合には、更新内容を端末処理装置側にも反映させる必要がある。そこで、更新されたことを端末処理装置に通知できるように構成した。この通知を受け取った端末処理装置では、新たな設定データを取得することで、環境を常に写真処理装置と同じとなるようにすることができる。
本発明として、写真処理装置側で設定データを変更したにもかかわらず、第1設定データ保存部に保存している設定データを更新できない状態の場合、設定データを更新可能な状態になるのを待ってから前記第1設定データ保存部内の設定データを更新するように構成されていることが好ましい。
例えば、写真処理装置でプリント処理を行っている間は、設定データを変更したとしても、第1設定データ保存部に保存されている設定データの更新を行うことができないということがある。すなわち、 設定データの更新を直ちに行えない場合であるが、この場合は、例えば、プリント処理の完了を待ってから設定データの更新を行うことができる。これにより、できるだけ早い時点で設定データの更新を行うことができる。
上記課題を解決するため本発明に係る端末処理装置は、
入力された画像データに対して画像処理を行う機能を有する第1画像処理部、及び、露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを有する写真処理装置とネットワーク手段を介して接続された端末処理装置であって、
写真処理装置に設けられた第1設定データ保存部に保存されている設定データを取得する設定データ取得手段と、
取得した設定データを保存しておく第2設定データ保存部とを備えていることを特徴とするものである。
上記課題を解決するため本発明に係る写真処理装置は、
入力された画像データに対して画像処理を行う機能を有する第1画像処理部、及び、露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを有する写真処理装置であって、
画像処理を行うための環境を設定する環境設定手段と、
環境設定手段により設定された設定データを保存しておく第1設定データ保存部とを備え、
前記端末処理装置からの設定データ要求信号に応じて、設定データを端末処理装置に転送させることができるように構成したことを特徴とするものである。
これら端末処理装置と写真処理装置による作用・効果は、既に述べたとおりであり、写真処理装置と端末処理装置の双方で画像処理を行う場合の環境を設定した設定データの取得や変更を簡単に行うことができる。
本発明に係る画像処理システムの好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、システムの概要を示す模式図である。
<画像処理システムの構成>
図1において、画像処理システムは写真処理装置1と端末処理装置2とがネットワーク3により接続されている。ネットワーク3に接続される写真処理装置1の台数は1台又は複数台であり、接続される台数は任意に設定することができる。同じく、ネットワーク3に接続される端末処理装置2の台数も1台又は複数台であり、接続される台数は任意に設定することができる。ネットワーク3は、例えば、イーサネットTMによるLANにより構築されるが、イーサネットTM以外のネットワーク3による接続であっても良い。また、ネットワーク3はインターネット4を介してサーバー5とも接続可能に構成されている。
これら写真処理装置1と端末処理装置2により構築される画像処理システムは、例えば、写真店内に設置されるものである。写真処理装置1と端末処理装置2とは、同じフロアーに設置される必要はなく、複数のフロアーに設置することができる。また、写真処理装置1や端末処理装置2の一部を距離的に離れた場所に設置してもよい。
次に、写真処理装置1の機能を簡単に説明する。写真処理装置1は、入力された画像データに基づいて、ペーパー(写真感光材料)の乳剤面に画像を焼付露光させ、写真プリントを作成することができる。写真処理装置1に入力される画像データとしては、写真処理装置1に対して直接的に入力されるものと、ネットワーク3を介して入力されるものがある。すなわち、 写真処理装置1では、少なくとも第1プリントモードと第2プリントモードとを選択的に設定することができる。
第1プリントモードでは、ネットワーク3との接続状態とは関係なく、写真処理装置1単独で写真処理を実行することができる。その代表的な処理として、スキャナー装置6により現像済み写真フィルムのコマ画像を読み取り、取得した画像データを用いて写真プリントを作成する処理があげられる。なお、スキャナー装置6を介して取得された画像データは、ただちに画像露光用として用いられるのではなく、種々の画像処理が行われた後、露光用画像データを生成し、この露光用画像データによりペーパーに対する画像の焼付露光がなされる。写真処理装置1には、画像処理を行うための第1画像処理部10(図2参照)が設けられている。
一方、第2プリントモードでは、ネットワーク3を介して転送されてくる画像データ(画像処理データ)が入力される。第1プリントモードの場合と同様に、この画像データに基づいて露光用画像データを生成し、写真プリントが作成される。第2プリントモードでは、ネットワーク3に接続されている端末処理装置2から画像データ(画像処理データ)が転送されてくる。
ここで、端末処理装置2の機能を簡単に説明する。端末処理装置2は、例えば、汎用のパソコンシステムにより構成することができる。端末処理装置2で取り扱う画像データは、デジタルカメラの記憶メディア(スマートメディアTM、コンパクトフラッシュTM、メモリースティックTM等) やCD−R、MO等の記録媒体に格納された画像データであり、これらの媒体から画像データを取得するためのドライブ装置が設けられている。
また、写真処理装置1と同様に、端末処理装置2にも画像処理を行うための第2画像処理部が設けられている。したがって、端末処理装置2から入力された画像データを写真処理装置1に転送する場合は、第2画像処理部で画像処理された結果得られた画像処理データが転送されることになる。
本発明に係る画像処理システムは、インターネット4を介してサーバー5にも接続可能に構成されており、このサーバー5により、一般ユーザーからのプリント注文をオンラインで受けることができる。すなわち、 ユーザーは、自分のパソコンを使用して、写真プリントを作成したい画像データをサーバー5にアップロードする。写真店では、サーバー5にアップロードされている画像データを適宜のタイミングでダウンロードして、写真プリントを作成することができる。また、サーバー5には、オンラインアルバムをユーザーに対して提供する機能も有する。なお、ダウンロードした画像データは、例えば、端末処理装置2内に保存される。
<画像処理システムの機能ブロック構成>
<写真処理装置の機能ブロック構成>
次に、画像処理システムの主要な機能を図2及び図3のブロック図を用いて説明する。まず、図2により、写真処理装置1の主要な機能を説明する。
スキャナー装置6は、現像済みの写真フィルムに形成されているコマ画像から画像データを取得するための装置である。図示はしないが、画像データ読み取り用の光源やCCDラインセンサー等が設けられている。写真フィルム以外の媒体からも画像データを取得可能であり、そのための画像入力装置7が設けられている。画像入力装置7は、後述する端末処理装置2と同様に各種記録媒体に格納された画像データを取得することができる。スキャナー装置6や画像入力装置7を介して取得された画像データは、画像データ記憶部8に一旦記憶・保持される。なお、写真処理装置1には、画像入力装置7の機能はなくてもよい。同じ機能を端末処理装置2にも備えさせているからである。
第1画像処理部10は、画像データに対する画像処理を行う機能を有しており、ソフトウェアにより構成される。第1画像処理部10は、GUI11と、画像処理手段12と、ハード制御手段13により構成される。GUI11は、グラフィカル・ユーザー・インターフェイスであり、モニター画面を通じて画像処理に関するデータ入力操作等を行うことができる。また、画像処理を行う環境を設定する環境設定手段10aを備えており、設定されたデータは、第1設定データファイル保存部14に保存される。また、設定された環境が変わった場合に、その旨をネットワーク3に接続された端末処理装置2に通知するための更新通知手段10bも設けられている。設定データの内容については、後述する。
画像処理を行うときの画面構成例を図4に示す。ここには、読み取られた画像のうち4枚分がモニター画面に表示されている。モニター画面に表示させる画像の枚数は4枚分でなく、例えば、6枚、8枚というように適宜設定することができる。オペレータは、このモニター画面を見ながら適切な色・濃度により写真プリントが作成されるか否かを判断することができる。このモニター画面において、図番51で示されるのが写真フィルム等から取得された画像データを表示させたものである。
図番52は、データ表示領域を示し、画像の平均濃度値、コマ番号、プリント枚数が表示されている。表示画像51の右上には別の表示領域53が設けられており、Y(イエロー) 、M (マゼンタ) 、C(シアン) の各色に対するキーボード16から入力した補正データと、同じく濃度の補正データが表示される。また、表示画像51の下側の表示領域54には、プリントサイズに関する情報が表示される。例えば、" P" はパノラマサイズを示している。表示領域55は、プリントチャンネルの名称を示している。プリントチャンネルについては後述する。
オペレータは、図4に示されるようなモニター画面を見て、色・濃度の補正を行なうべきであると判断した画像については、キーボード16により補正データを入力する。補正データを入力した場合は、入力した補正データに基づいて修正された画像が同じモニター画面にリアルタイムで表示される。したがって、オペレータは、修正後の画像を目視で確認しながら適切に画像処理を行うことができる。第1画像処理部10は、画像処理手段12の機能を有しており、キーボード16から入力された補正データに基づいて画像処理を行う画像処理手段12の機能により、画像処理された結果の画像が再度モニター画面に表示される。かかる補正データの入力はある程度試行錯誤的に行われるものであり、最終的に確定された補正データは、補正データ記憶部17に一旦記憶される。補正データは、個々の画像データに付随した形のデータとなる。なお、画像データ記憶部8と補正データ記憶部17とを合わせてデータ記憶部18と定義する。
また、モニター画面に表示される画像のサイズは、入力された画像データのサイズとは異なり、通常はサイズが小さくなったサムネイル画像が画面表示される。このサムネイル画像データを生成する処理も画像処理手段12の機能であり、モニター画面を見ながら行われる画像処理もサムネイル画像データに基づいて行われるものである。
補正データとしては、色・濃度の補正に関するものだけではなく、赤目補正、逆光補正、階調補正のような特殊な補正に関する補正パラメータも含まれる。また、プリント枚数についても、図4に示すモニター画面において修正入力することができ、このプリント枚数のデータも補正データに含まれる。
ハード制御手段13は、ハードウェアである画像処理基板20に対する制御を行う機能である。第1画像処理部10において画像処理された結果得られた画像処理データは、画像処理基板20に転送されて、露光用画像データが作成されることになる。ここで画像処理データは、少なくとも画像データと補正データにより構成されるものであり、画像データとしては、スキャナー装置6や画像入力装置7から取得された画像データをそのまま画像処理基板20に送信させることができる。
なお、第1画像処理部10で画像処理を行った場合、これを直ちに画像処理基板20に送ってプリント処理を行ってもよいが、あとで適当な時間帯に行うようにすることもできる。そこで、オーダデータ蓄積部9にデータを蓄積するように構成されている。オーダーの概念については、写真店において適宜設定することができるものであるが、例えば、写真フィルム1本、記録媒体1個を1オーダーとして扱うことができる。オーダデータ蓄積部9には、画像データと補正データが保存され、これらのデータにはオーダーIDが付与されオーダー単位で管理される。
また、第1画像処理部10で画像処理を行い、直ちにプリント処理を行うような場合であっても、データをオーダデータ蓄積部9に蓄積しておくようにしている。これは、一度プリント処理を行った場合でも、焼き直し処理や焼き増し処理を行うことがあるので、オーダデータとして保存しておくことが好ましい。画像データと補正データとを対応付けて保存しておけば、焼き直し処理等を行う場合に同じ画像処理を繰り返して行う必要がなく、画像処理を行った結果を補正データとして残しているので、再度活用することができる。なお、焼き直し処理とは、仕上がりの写真プリントの品質がよくない場合に、オペレータの判断で再度プリント処理を行うものをいい、焼き増し処理(リオーダー処理)とは、顧客からの依頼に応じて同じプリントの作成処理を行うものをいう。従って、プリント処理を行っても画像データや補正データを削除してしまうのではなく、前述したように、オーダデータ蓄積部9にデータを蓄積・保存する。
また、第1画像処理部10における画像処理やプリント処理を行う場合には、環境設定手段10aの機能を利用して、種々の設定データを予め設定しておく必要がある。設定データは、第1設定データファイル保存部14に保存される。設定データとしては、例えば、プリントチャンネルに関するデータがあげられる。プリントチャンネルとは、写真プリント作成のために使用するペーパーの種類(面質やメーカーなど)、プリントサイズ、画像データの取得元(デジタルカメラからのデータかネガフィルムからのデータか等)等を登録したものである。したがって、デジタルカメラから取得された画像データに基づいて、特定のプリントサイズの写真プリントを作成しようとする場合は、それに適したプリントチャンネルを選択する必要があり、そのためには、そのようなプリントチャンネルを予め設定しておく必要がある。その他の設定データとしては、画像処理作業でキーボードから補正データを入力する場合のキー操作1回あたりの変化量があげられる。例えば、キーボードの特定のキーを1回押すと、Y色が「+1」だけ変化するところを「+1.5」変化するように設定することもできる。
次に、画像処理基板20について説明する。画像処理基板20は、受信メモリ21と画像処理手段22と送信メモリ23とファームウェア24とが設けられている。画像処理基板20は、実際に露光用に使用される画像データを生成する機能を有する。受信メモリ21は、送信されてきた画像データ及び補正データを受け取る。画像処理手段22は、第1画像処理部10の画像処理手段12とは異なり、ハードウェアによるものである。補正データに基づいて、ファームウェア24による処理内容を設定することができ、これに基づいて露光用画像データを生成するための処理が行われる。以上のように、ハードウェアを中核として画像処理基板20が構成されているので、画像処理基板20による画像処理は高速に処理される。
この画像処理手段22において行われる画像処理は、補正データに基づいて行う色・濃度が補正した形の補正画像データを生成するだけでなく、作成するべきプリントサイズと同じサイズのデータとなるような拡大処理、あるいは、画像の縦横を変換する回転処理、必要に応じて行われる赤目補正や逆光補正等の特殊補正、仕上がりの写真プリントの色合いとモニター画面における色合いを合わせるためのカラーマッチング補正、現像処理液の種類や経時変化を考慮した補正等があげられる。また、JPEG等の圧縮ファイル形式の画像データをビットマップに展開する処理も行われる。画像処理手段22により処理された結果得られた露光用画像データは、送信メモリ23に送られる。
画像処理基板20に送信されてくる画像処理データは、写真処理装置1の内部で作成されたものと、ネットワーク3を経由して送信されてくるものがある。そこで処理選択手段25を設けており、いずれか一方からの画像処理データを受け付けることができる。既に説明したように、写真処理装置1は第1プリントモードと第2プリントモードを選択的に設定することができ、第1プリントモードでは写真処理装置内部で生成した画像処理データを受け付け、第2プリントモードではネットワーク3からの画像処理データを受け付けてプリント処理を実行する。なお、処理選択手段25は、ソフトウェア的に機能を切り換えるものであり、図2では概念的に示すものである。モードの切り換えは、モニター15にモード設定画面を表示させ、いずれかのプリントモードを選択することができる。
次に、写真処理装置のプリンタプロセッサー部の構成を簡単に説明する。ペーパーマガジン30には、写真感光材料である長尺状ペーパーがロールに巻き取られた形態で収容されている。ペーパーマガジン30は、写真処理装置1に複数台取り付けることもできる。これにより、ペーパーサイズの異なるものを複数種類予め用意しておくことができる。ペーパーマガジン30から引き出されたペーパーは、所定の搬送経路に沿って搬送されるように構成され、搬送経路途上に設けられたペーパーカッター31により、所定のプリントサイズに切断される。切断されたペーパーは、露光エンジン32(画像露光部に相当) に搬送される。露光エンジン32は、画像処理基板20の送信メモリ23から転送されてきた露光用画像データを用いて、ペーパーの乳剤面の画像を露光形成する。露光エンジン32は、一定速度で副走査方向に搬送されるペーパーに対して、露光光を主走査方向に走査することで潜像を形成させる。露光エンジン32としては、種々の構造のものを採用することができ、例えば、レーザーエンジン、PLZTエンジン、CRTエンジン等を採用することができる。
露光エンジン32により画像を焼付露光されたペーパーは、現像処理部33に送り込まれ画像処理が施された後、乾燥処理部34で乾燥処理が施され、ペーパー排出部35から仕上がりの写真プリントが装置外部に排出される。排出された写真プリントは、1オーダー単位で不図示の集積部に集積される。
写真処理装置1がネットワーク3に接続された端末処理装置2とデータのやり取りを行う場合、データ通信部36を介して行われる。
<端末処理装置の機能ブロック構成>
次に、端末処理装置2の機能を図3のブロック図により説明する。写真処理装置1と同様に画像処理を行うための第2画像処理部40が設けられている。この第2画像処理部40は、ソフトウェアにより構成されるものであり、GUI41と、画像処理手段42と、ネットワーク制御手段43として機能するモジュールを備えている。このGUI41と画像処理手段42については、写真処理装置1の第1画像露光部10のGUI11及び画像処理手段12と同じ機能を有する。すなわち、 写真処理装置1と端末処理装置2では、ハード制御手段13とネットワーク制御手段43のモジュールを除いて同じソフトウェアを使用している。端末処理装置2において得られた画像処理データは、ネットワーク制御手段43の機能に基づいて、ネットワーク3を経由して写真処理装置1に転送することができる。
また、第2画像処理部40は、設定データ取得手段40aの機能が設けられており、写真処理装置1の第1設定データファイル保存部14に保存されている設定データ(設定データファイル)を取得することができ、この設定データは第2設定データファイル保存部46に保存される。これにより、写真処理装置1と端末処理装置2とで同じ画像処理環境を作り出している。
写真処理装置1に使用される画像処理ソフトウェアは、一般に市販されている画像処理ソフトウェアとは異なり、写真処理に必要な機能が種々搭載されている。また、使い勝手の面においても、一般のソフトウェアに比べて改良がされている。一方、端末処理装置2は、パソコンで構成することができ、一般的な画像処理ソフトウェアを搭載することも考えられる。しかしながら、その場合、次のような問題がある。
写真処理装置1と端末処理装置2で画像処理ソフトウェアを異ならせると、複数種類のソフトウェアを習得しなければならず、無駄な作業が増えることになる。写真店では、アルバイトやパートタイマーの店員を雇うこともよくあり、ソフトウェアの種類が多いと、これらの店員に対する教育時間も増えてくるため、本来の写真処理に費やすべき作業時間を無駄に消費することにもなる。そこで、写真処理装置1と端末処理装置2で使用するソフトウェアをほぼ同一のものとすることで、余分にソフトウェアの使い方を習得するという無駄な作業を無くすことができる。したがって、端末処理装置2における画像処理の作業は、写真処理装置1で行う場合と全く同じ使い勝手とすることができる。
画像処理やその他の写真処理作業を行うため、モニター44とキーボード45が設けられている。また、第2設定データファイル保存部46には設定データファイルが保存されており、基本的にこのファイルは写真処理装置1に保存されている設定データファイルと同じものが使用される。これにより、写真処理装置1と端末処理装置2とで同じ環境条件下で画像処理等の作業を行うことができ、写真処理装置1と端末処理装置2のいずれで画像処理を行ったとしても、同じ品質の写真プリントが得られるようにしている。
仮に、端末処理装置2と写真処理装置1とで異なる設定データを使用していたとすると、端末処理装置2側で意図した通りの写真プリントが作成できないことがありうる。例えば、写真処理装置1で設定したプリントチャンネルにおいて、3チャンネルがネガフィルムからの画像データをサービスサイズにプリントするための設定がされているにもかかわらず、端末処理装置2側で同じ3チャンネルがデジタルカメラの画像データをサービスサイズにプリントするための設定がされていれば、望み通りの写真プリントを作成することができなくなる可能性がある。デジタルカメラとネガフィルムとでは、色補正等についての考え方が異なっているからである。また、1キーあたりの補正量の設定が写真処理装置1と端末処理装置2とで異なっていると、要望した通りの色補正を行うことができなくなる。
したがって、端末処理装置2と写真処理装置1とは同じ環境条件となるようにする必要があり、そのために、端末処理装置2には前述した設定データ取得手段40aが設けられており、写真処理装置1から設定データを取得することができる。また、端末処理装置2側で自由に設定データの内容を変更できるとすると、前述した問題が発生してしまうので、端末処理装置2では設定データの内容を変更できないように構成している。すなわち、 端末処理装置2に保存されるべき設定データは、写真処理装置1からのみ取得することができる。
ネットワーク3に接続される写真処理装置1が複数ある場合、写真処理装置ごとに設定データの内容が異なっている可能性がある。したがって、プリント処理を依頼する写真処理装置1を特定してから、設定データを取得するようにすることが好ましい。
画像入力装置47は、デジタルカメラの記憶メディアやその他の記録媒体から画像データを取得するための装置である。入力された画像データは、一旦画像データ記憶部48に記憶される。第2画像処理部40による画像処理の作業は、すでに写真処理装置1のところで説明したのと同じであり、モニター画面の構成例も図4と同じにすることができる。第2画像処理部40による画像処理により得られた補正データは、補正データ記憶部49に一旦保存される。画像データ記憶部48と補正データ記憶部49については、図2における画像データ記憶部8及び補正データ記憶部17と同じである。また、画像データ記憶部48及び補正データ記憶部49とを合わせてデータ記憶部58と定義する。
第2画像処理部40による画像処理で得られた画像処理データにより写真プリントが作成されることになるが、直ちにプリント処理を行う必要はなく、データを蓄積しておいて、後でプリント処理をまとめて行うようにすることもできる。そのために、オーダデータ蓄積部50が設けられており、ここにオーダデータを蓄積しておくことができる。これは、図2のオーダデータ蓄積部9の場合と同じである。すなわち、 焼き直し処理や焼き増し処理に容易に対応することができる。
端末処理装置2における画像処理機能は、ソフトウェアにより構成される第2画像処理部40のみであり、写真処理装置1に設けられているようなハードウェア(画像処理基板)は設けられていない。画像処理基板は、コスト的にも高価になるため、複数の端末処理装置に夫々設置すると、システム構築に要するコストもかなり上昇するため好ましくない。
端末処理装置2では、写真処理装置1における稼動状況とは関係なく、画像処理作業を集中的に行うことができる。端末処理装置2で画像処理を行っている間も、写真処理装置1はこれとは切り離してプリント処理を行うことができるので、画像処理システム全体の処理効率が向上する。また、写真処理装置1の電源がOFFになっていたとしても、端末処理装置2だけで画像処理を行うことができる。例えば、写真処理装置1が稼動していない夜間にまとめて画像処理を行って、オーダデータを蓄積しておき、翌朝まとめてプリント作成処理を行うようにできるので、作業効率を高めることができる。
仮に、写真処理装置1でしか画像処理作業ができない場合は、画像処理を行いたいと思っても、他のオペレータが写真処理装置1を使用していた場合は、自分の作業ができないため、無駄な待ち時間が生じる。本発明によれば、そのような無駄な待ち時間が生じることはない。
プリント処理を行う場合は、画像処理データをデータ通信部55を介してネットワーク3に送出する。画像処理データは、ネットワーク3を経由して写真処理装置1に転送され、写真処理装置1の画像処理基板20で露光用画像データが生成され、これに基づいて写真プリントが作成される。
画像データ書き込み装置56は、CD−RやDVD等の記録媒体に画像データを書き込む装置である。この場合は、データ通信部55から出力される画像データは画像データ書き込み装置56へと転送される。画像データ書き込み装置56へ転送されるデータは、画像データと補正データではなく、補正データにより補正された補正画像データが転送されることになる。この補正画像データを生成する処理は、端末処理装置2においてソフトウェア的に行われる。この画像データ書き込み装置56は、複数設けられる端末処理装置2の全てに設けておく必要はなく、特定の端末処理装置2にのみ装備するようにしても良い。
<設定データの取得>
次に、設定データ(設定データファイル)の取得手順(一例)について図5のフローチャートにより説明する。
端末処理装置2から設定データを要求するための操作を行う(#20)。例えば、画面上に表示される「要求」ボタンをクリックする。更新する場合は「更新」ボタンをクリックする。写真処理装置1が複数台ある場合は、要求先の写真処理装置1を指定する。これにより、要求信号が端末処理装置2から写真処理装置1へ送出される(#21)。
写真処理装置1は、端末処理装置2からの要求信号を受信する(#22)。これに応答して、第1設定データファイル保存部14に保存されている設定データファイルが要求元の端末処理装置2に送出される。端末処理装置2は、この設定データを受信すると(#24)、第2設定データファイル保存部46に設定データを保存する(#25)。設定データの更新であれば、上書き保存する形で保存する。
上記において、設定データの変更がされた場合、変更された部分のみを更新するようにしても良い。その場合は、変更したデータのみを送出するようにし、第2設定データファイル保存部46では、変更されたデータのみを更新する。
図5では、オペレータの指令入力に基づいて設定データを取得する手順を説明したが、端末処理装置2を立ち上げた時(電源を入れた時)や、第2画像処理部40(画像処理ソフトウェア)を立ち上げた時に自動的に取得するように構成しても良い。この場合は、オペレータはわざわざ設定データを取得するための作業を行わなくてすむ。
図6は、写真処理装置1から端末処理装置2へ更新通知を行う場合の手順を示すフローチャートである。写真処理装置1の側でプリント処理を開始した後に、写真処理装置1のオペレータが設定データの変更を行ったものとする(#30,#31)。プリント処理を行っている場合は、設定データを変更しても、第1設定データファイル保存部14に保存されている設定データをただちに更新できない。変更したデータを上記保存部に対して出力できないからである。
そこで、プリント処理が終了するのを待ってから、変更した設定データを出力し、第1設定データファイル保存部14の設定データファイルを更新する(#32,#33)。そして、端末処理装置2に設定データファイルが更新されたことを通知する。プリント処理を行っている間に、設定データの要求があった場合でも、第1設定データファイル保存部14に保存されている設定データ(更新前のデータ)を送出することはできる。しかしながら、プリント処理中に設定データの変更がされていたとしても、ただちに、データが更新されるわけではないので、端末処理装置2は最新の設定データを得ることができない。そこで、上記のように設定データファイルの更新がされたことを端末処理装置2に通知することで、端末処理装置2側に再度設定データの要求を出すように促すことができる。
図5のフローチャートでは、必ず設定データをダウンロードするようにしているが、設定データの更新がされているか否かを最初に問い合わせ、もし更新がされておれば、設定データをダウンロードするように構成しても良い。これにより、無駄な処理を行わなくてもすむ。
<プリント作成処理手順>
次に、端末処理装置2で受け付けられた画像データを用いて、写真処理装置1で写真プリントを作成する場合の処理手順の概略を図7のフローチャートにより説明する。
まず、画像入力装置47を介して記憶メディアから画像データを取得する(#01)。入力された画像データは、一旦画像データ記憶部48に記憶される。入力された画像をモニター44の画面に表示させて、適切な色・濃度のプリントが作成されるか否かを判定する。必要に応じて、色・濃度の補正データを入力し、またその他必要な画像処理作業を行う(#02)。画像処理作業はオーダー単位で行われ、1オーダー分の画像処理データが生成されると(#03)、プリント処理を行うか否かを判断する(#04)。
プリント処理を行わない場合は、画像処理データをオーダデータとしてオーダデータ蓄積部に蓄積しておく(#15)。また、直ちにプリント処理を行う場合であっても、画像処理データをオーダデータ蓄積部50に蓄積しておく(#05)。これは、既に説明したように、後で顧客から焼き増し処理の依頼があった場合等に対応するためである。プリント処理を行う場合は、画像処理データをデータ通信部55からネットワークへ送出する(#06)。
なお、ここで送出されるデータは、画像データと補正データであり、最終的に露光用に供される露光用画像データではない。仮に、露光用画像データと同じデータをネットワークに送出するとなると、データ量がかなり大きくなる場合(特に四つ切や六つ切等のサイズ) があり、ネットワーク3が混雑して通信に支障を生じることもある。本発明の場合、ネットワーク3に送出される画像データは、画像入力装置47から入力された時の画像データと同じデータを送出する。入力された画像データが圧縮ファイルであれば、送出される画像データも圧縮された状態で送出されることになるので、必要最小限のデータを送出すればよい。よって、ネットワークの混雑を予め避けることができる。
また、端末処理装置2には露光用画像データを生成するためのハードウェア(画像処理基板)が設けられていないので、仮に、端末処理装置2で露光用画像データを生成しようとすると、ソフトウェアで行うことになるが、データサイズが大きくなると端末処理装置2のCPUにかかる負担が大きくなるという問題も生じる。従って、上記のように画像データと補正データからなる画像処理データを送信することが好ましい。
ネットワーク3に送出された画像処理データは、写真処理装置1の受信メモリ21に受け取られ(#10)、画像処理基板20により最終的な画像処理が行われる。補正データには、色・濃度を修正する補正パラメータの他に、プリントサイズやプリント枚数のデータも含まれている。これらのデータに基づいて、送信されて来た画像データから露光用画像データを生成する(#11)。生成された露光用画像データは、露光エンジン32に転送され(#12)、ペーパーに画像が焼付露光される。画像を焼付露光されたペーパーは、現像処理及び乾燥処理が施された後(#13)、仕上がりの写真プリントとして装置外部に排出される(#14)。
<別実施形態>
(1)本発明に係る写真処理装置は、画像処理部と画像露光部が一体化された装置でなくても良い。例えば、図1ではスキャナー装置6は写真処理装置本体と切り離された構造になっているが、これと同じように画像処理部と画像露光部とを切り離した構造としても良い。切り離した場合は、通信回線により接続がされる。
(2)端末処理装置は、汎用のコンピュータ(パソコン)により構成することができるが、これに限定されるものではなく、特定の機能に特化したコンピュータにより構成してもよい。
(3)複数の写真処理装置がネットワークに接続されている場合、各写真処理装置の設定データを別ファイルとして第2設定データファイル保存部46に保存しておき、適宜切り換えて使用するようにすることができる。
システムの概要を示す模式図 写真処理装置の構成を示す機能ブロック図 端末処理装置の構成を示す機能ブロック図 画像処理作業を行う場合のモニター画面の構成例を示す図 設定データを取得する場合の手順を示すフローチャート 写真処理装置から端末処理装置へ更新通知を行う場合の手順を示すフローチャート プリント作成処理の手順を示すフローチャート
符号の説明
1 写真処理装置
2 端末処理装置
3 ネットワーク
8 画像データ記憶部
10 第1画像処理部
10a 環境設定手段
10b 更新通知手段
11 GUI
12 画像処理手段
13 ハード制御手段
14 第1設定データファイル保存部
20 画像処理基板
22 画像処理手段
24 ファームウェア
25 処理選択手段
32 露光エンジン
36,55 データ通信部
40 第2画像処理部
40a 設定データ取得手段
41 GUI
42 画像処理手段
43 ネットワーク制御手段
44 モニター
45 キーボード
46 第2設定データファイル保存部

Claims (8)

  1. 入力された画像データに対して画像処理を行う機能を有する第1画像処理部、及び、露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを有する写真処理装置と、
    入力された画像データに対して画像処理を行う機能を有する第2画像処理部を備えた端末処理装置と、
    1台又は複数台の前記写真処理装置と、1台又は複数台の前記端末処理装置とを接続するネットワーク手段とを備えた画像処理システムであって、
    前記写真処理装置は、
    画像処理を行うための環境を設定する環境設定手段と、
    環境設定手段により設定された設定データを保存しておく第1設定データ保存部とを備え、
    前記端末処理装置は、
    前記第1設定データ保存部に保存されている設定データを取得する設定データ取得手段と、
    取得した設定データを保存しておく第2設定データ保存部とを備えていることを特徴とする画像処理システム。
  2. 前記設定データ取得手段は、端末処理装置を立ち上げた時に設定データを取得するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記設定データ取得手段は、オペレータの指令入力に基づいて設定データを取得するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理システム。
  4. 設定データの内容を端末処理装置側から変更できないように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  5. 写真処理装置側で設定データの内容が更新された場合に、更新されたことを端末処理装置側に通知するための更新通知手段が写真処理装置に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  6. 写真処理装置側で設定データを変更したにもかかわらず、第1設定データ保存部に保存している設定データを更新できない状態の場合、設定データを更新可能な状態になるのを待ってから前記第1設定データ保存部内の設定データを更新するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理システム。
  7. 入力された画像データに対して画像処理を行う機能を有する第1画像処理部、及び、露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを有する写真処理装置とネットワーク手段を介して接続された端末処理装置であって、
    写真処理装置に設けられた第1設定データ保存部に保存されている設定データを取得する設定データ取得手段と、
    取得した設定データを保存しておく第2設定データ保存部とを備えていることを特徴とする端末処理装置。
  8. 入力された画像データに対して画像処理を行う機能を有する第1画像処理部、及び、露光用画像データに基づいて写真感光材料に画像を焼付露光する画像露光部とを有する写真処理装置であって、
    画像処理を行うための環境を設定する環境設定手段と、
    環境設定手段により設定された設定データを保存しておく第1設定データ保存部とを備え、
    前記端末処理装置からの設定データ要求信号に応じて、設定データを端末処理装置に転送させることができるように構成したことを特徴とする写真処理装置。
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